図面 (/)
課題
解決手段
概要
背景
図13は遊技機としてのスロットマシンの従来例の正面図である。
同図に示すスロットマシン1100は、筐体102の前面に開閉自在に設けられたフロントドア101に上部パネル部103と、中部パネル部104と、下部パネル部105とを有する。
上部パネル部103は、演出用ランプ103a〜103cと、スピーカが取り付けられた放音部103d、103eと、液晶ディスプレイ等で形成され、所定の演出を行うための演出表示手段103fとを有する。
中部パネル部104は、表示手段WDと、演出用ランプ104a、104bとが設けられている。筐体102内に設けられている回胴リール装置200のリールR1、R2、R3は遊技者が表示手段WDを介して見ることが可能となっている。
中部パネル部104の下端には、遊技者が操作するための操作部104cが設けられ、操作部104cには、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口MDと、1ゲーム当たりのメダル数を提示するためのベットスイッチB1、B2、B3と、1ゲームの開始を指示するためのスタートレバースイッチSTと、回転中のリールR1、R2、R3を個別に停止させるためのストップスイッチSP1、SP2、SP3とが設けられている。
下部パネル部105は、スロットマシン1100のゲーム内容を紹介等するためのイラスト等(図示略)が描かれた下部パネル105aと、遊技者の獲得した枚数の遊技メダルを払い出すための払い出し口105b及び受皿105cと、スピーカが取り付けられた放音部105dとが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
リールR1〜R3は、リング状の部材であり、その外周面には複数種類の図柄(入賞役を構成する図柄等)を印刷したリールテープが貼付されたものである。各リールR1〜R3は、スロットマシン1100のフロントパネルに設けられた表示手段WDから、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。そしてリールR1〜R3が図示しない三つのモータによってそれぞれ回転されることで、リールR1〜R3上の図柄は、表示手段WDに上から下へ所定の速度で移動表示される。
ここで、入賞役としては、例えば特別役、複数種類の小役、及びリプレイ(REPLAY再遊技役)が挙げられる。特別役とは、通常遊技から特別遊技(遊技者にとって有利な遊技)に移行させる役である。この特別役としては、例えばビックボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が挙げられる。
ビックボーナスとは、特別遊技の1つであるビックボーナスゲームに移行させる役である。ビックボーナスゲームとは、所定回数内の一般遊技を行うとともに、この一般遊技中に一定条件下でボーナスゲームを所定回行うことができるようにしたものである。さらに、このボーナスゲームとは、所定役が高確率で当選する遊技を一定条件下で所定回数行うものである。これに対し、レギュラーボーナスとは、特別遊技の1つであるレギュラーボーナスゲームに移行させる役である。レギュラーボーナスゲームとは、ビックボーナスゲーム中のボーナスゲームを1回行うものである。
また、小役とは、予め定めた枚数の遊技メダルの払い出しを行う役である。さらにまた、リプレイとは、その遊技での遊技メダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
以上の各種役に対応する、リールR1〜R3の図柄の組み合わせが予め定められている。そして、全てのリールR1〜R3の停止時に、有効ラインに停止した図柄の組み合わせが予め定められた役の図柄の組み合わせと一致するときは、その役の入賞となり、メダルの払出し等、成立役に応じた利益が遊技者に与えられる。
次に、図14を参照して、フロントドア101の裏面構造と、筐体102の内部構造とを概説する。図14は図13に示したスロットマシンのフロントドアを約180度開けた状態を示す図である。
図14において、フロントドア101の裏面上部に上述の放音部103d、103eを構成するスピーカSR、SLが設けられ、スピーカSR、SLの間に演出表示手段103fが設けられている。
更に演出表示手段103fの裏面側には、電気回路基板で形成されたサブ制御基板126が取り付けられている。
120は、電気回路基板で形成された中央表示基板であり、PWUは主電源装置であり、121は表示手段WDに対向するリールR1、R2、R3と、これらリールR1、R2、R3を回転駆動するモータ(図示略)とを備えた回胴リール装置である。
130は、ホッパーユニットであり、遊技メダルを貯留すると共に、遊技の結果に応じた数の遊技メダルを出射口131から出射するようになっている。
132は、キャンセルシュートであり、キャンセルボタンCB(図13参照)が押されると、メダル投入口MD(図13参照)から投入された遊技メダルを受け皿105c(図13参照)内に払い出し、キャンセルボタンCBが押されなければ遊技メダルはメダルセレクタ(図示せず)、メダル通路134及びホッパーユニット130に貯留される。また、貯留タンク135は、ホッパーユニット130から溢れたメダルを貯留するためのものである。
ホッパーユニット130の出射口131から出射された遊技メダルは、(フロントドア101が閉じられた状態で)入射口133に入射し、払い出し口105b(図13参照)から受け皿105c(図13参照)に払い出される。
主電源装置PWUには電源装置基板(図示せず)が取り付けられ、回胴リール装置121の上端には回胴装置基板124が取り付けられ、回胴リール装置121の上方には主制御基板125が取り付けられている。
中央表示基板120、電源装置基板、回胴装置基板124、主制御基板125及びサブ制御基板126は、電子部品が搭載されて配線接続されたプリント回路板として形成されている。
主制御基板125は、スロットマシン1100の動作を統括管理するために設けられ、主制御基板125を中心として中央表示基板120、電源装置基板、回胴装置基板124及びサブ制御基板126が配線接続されている。
ここで、主制御基板125及びサブ制御基板126には、半導体メモリROMと、マイクロプロセッサMPUとが搭載されており、マイクロプロセッサMPUが、半導体メモリROMに予め記憶されているシステムプログラムとスロットマシンゲーム用のプログラムを実行し、各基板を制御することによって、本スロットマシン1100の動作状況とゲームの進行とを統括管理している。
特許第3302975号公報
概要
遊技媒体が受け皿内に均一に蓄積される遊技装置を提供する。払い出し口105bに、遊技媒体の払い出し方向を左右に切り換える切換手段111を設けたことにより、遊技媒体が払い出し口105bから排出される際に一カ所のみに堆積することなく、左右に振り分けられるので、遊技媒体が受け皿105c内に均一に蓄積される。
目的
ところで、図13に示した従来のスロットマシン1100は1カ所の払い出し口105bから遊技メダルが受け皿105c内に払い出されるようになっているため、遊技メダルが連続して多数枚払い出されると受け皿105cの中央に蓄積し、遊技者が遊技に熱中してそのまま放置すると、ついには受け皿105cからあふれ出してホールの床に落下してしまったり、スロットマシン1100内で遊技メダルが詰まったりしていた。このため、遊技者は遊技の合間に常に受け皿内の遊技メダルを均一にすべく、手で遊技メダルをならさなければならず、遊技者に煩わしさを感じさせていた。
そこで、本発明の目的は、遊技媒体が受け皿内に均一に蓄積される遊技装置を提供することにある。
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
遊技の結果に応じた数の遊技媒体を筐体に形成された払い出し口から前記筐体に取り付けられた受け皿内に払い出す遊技装置において、前記払い出し口に、前記遊技媒体の払い出し方向を左右に切り換える切換手段を設けたことを特徴とする遊技装置。
請求項2
前記切換手段は、前記払い出し口に設けられた回動自在な開口面と、前記開口面を左右に交互に切り換える駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技装置。
請求項3
遊技の結果に応じた数の遊技媒体を筐体に形成された払い出し口から前記筐体に取り付けられた受け皿内に払い出す遊技装置において、前記払い出し口を左右に往復移動させる移動手段と、前記払い出し口がどの位置にあっても前記遊技装置本体内に貯留された遊技媒体を前記払い出し口に向かって誘導する誘導路とを備えたことを特徴とする遊技装置。
請求項4
遊技の結果に応じた数の遊技媒体を筐体に形成された払い出し口から前記筐体に取り付けられた受け皿内に払い出す遊技装置において、前記筐体に複数形成された払い出し口と、前記筐体内で上側から下側に向かって分岐し、内部を前記遊技媒体が通過すると共に、各分岐側に前記払い出し口がそれぞれ接続された分岐ダクトと、前記分岐ダクトの合流部内に回動自在に設けられ前記分岐ダクトを通過する前記遊技媒体の通過方向をいずれか一方の分岐側へ制御する制御板と、前記制御板を回動する駆動手段とを備えたことを特徴とする遊技装置。
請求項5
前記遊技媒体の払い出し時に前記切換手段もしくは前記移動手段が作動するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の遊技装置。
請求項6
技術分野
背景技術
0002
図13は遊技機としてのスロットマシンの従来例の正面図である。
同図に示すスロットマシン1100は、筐体102の前面に開閉自在に設けられたフロントドア101に上部パネル部103と、中部パネル部104と、下部パネル部105とを有する。
0003
上部パネル部103は、演出用ランプ103a〜103cと、スピーカが取り付けられた放音部103d、103eと、液晶ディスプレイ等で形成され、所定の演出を行うための演出表示手段103fとを有する。
0004
中部パネル部104は、表示手段WDと、演出用ランプ104a、104bとが設けられている。筐体102内に設けられている回胴リール装置200のリールR1、R2、R3は遊技者が表示手段WDを介して見ることが可能となっている。
中部パネル部104の下端には、遊技者が操作するための操作部104cが設けられ、操作部104cには、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口MDと、1ゲーム当たりのメダル数を提示するためのベットスイッチB1、B2、B3と、1ゲームの開始を指示するためのスタートレバースイッチSTと、回転中のリールR1、R2、R3を個別に停止させるためのストップスイッチSP1、SP2、SP3とが設けられている。
0005
下部パネル部105は、スロットマシン1100のゲーム内容を紹介等するためのイラスト等(図示略)が描かれた下部パネル105aと、遊技者の獲得した枚数の遊技メダルを払い出すための払い出し口105b及び受皿105cと、スピーカが取り付けられた放音部105dとが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
0006
リールR1〜R3は、リング状の部材であり、その外周面には複数種類の図柄(入賞役を構成する図柄等)を印刷したリールテープが貼付されたものである。各リールR1〜R3は、スロットマシン1100のフロントパネルに設けられた表示手段WDから、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。そしてリールR1〜R3が図示しない三つのモータによってそれぞれ回転されることで、リールR1〜R3上の図柄は、表示手段WDに上から下へ所定の速度で移動表示される。
0007
ここで、入賞役としては、例えば特別役、複数種類の小役、及びリプレイ(REPLAY再遊技役)が挙げられる。特別役とは、通常遊技から特別遊技(遊技者にとって有利な遊技)に移行させる役である。この特別役としては、例えばビックボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が挙げられる。
0008
ビックボーナスとは、特別遊技の1つであるビックボーナスゲームに移行させる役である。ビックボーナスゲームとは、所定回数内の一般遊技を行うとともに、この一般遊技中に一定条件下でボーナスゲームを所定回行うことができるようにしたものである。さらに、このボーナスゲームとは、所定役が高確率で当選する遊技を一定条件下で所定回数行うものである。これに対し、レギュラーボーナスとは、特別遊技の1つであるレギュラーボーナスゲームに移行させる役である。レギュラーボーナスゲームとは、ビックボーナスゲーム中のボーナスゲームを1回行うものである。
0010
以上の各種役に対応する、リールR1〜R3の図柄の組み合わせが予め定められている。そして、全てのリールR1〜R3の停止時に、有効ラインに停止した図柄の組み合わせが予め定められた役の図柄の組み合わせと一致するときは、その役の入賞となり、メダルの払出し等、成立役に応じた利益が遊技者に与えられる。
0011
次に、図14を参照して、フロントドア101の裏面構造と、筐体102の内部構造とを概説する。図14は図13に示したスロットマシンのフロントドアを約180度開けた状態を示す図である。
図14において、フロントドア101の裏面上部に上述の放音部103d、103eを構成するスピーカSR、SLが設けられ、スピーカSR、SLの間に演出表示手段103fが設けられている。
0013
120は、電気回路基板で形成された中央表示基板であり、PWUは主電源装置であり、121は表示手段WDに対向するリールR1、R2、R3と、これらリールR1、R2、R3を回転駆動するモータ(図示略)とを備えた回胴リール装置である。
0014
130は、ホッパーユニットであり、遊技メダルを貯留すると共に、遊技の結果に応じた数の遊技メダルを出射口131から出射するようになっている。
132は、キャンセルシュートであり、キャンセルボタンCB(図13参照)が押されると、メダル投入口MD(図13参照)から投入された遊技メダルを受け皿105c(図13参照)内に払い出し、キャンセルボタンCBが押されなければ遊技メダルはメダルセレクタ(図示せず)、メダル通路134及びホッパーユニット130に貯留される。また、貯留タンク135は、ホッパーユニット130から溢れたメダルを貯留するためのものである。
ホッパーユニット130の出射口131から出射された遊技メダルは、(フロントドア101が閉じられた状態で)入射口133に入射し、払い出し口105b(図13参照)から受け皿105c(図13参照)に払い出される。
0015
主電源装置PWUには電源装置基板(図示せず)が取り付けられ、回胴リール装置121の上端には回胴装置基板124が取り付けられ、回胴リール装置121の上方には主制御基板125が取り付けられている。
0017
主制御基板125は、スロットマシン1100の動作を統括管理するために設けられ、主制御基板125を中心として中央表示基板120、電源装置基板、回胴装置基板124及びサブ制御基板126が配線接続されている。
0018
ここで、主制御基板125及びサブ制御基板126には、半導体メモリROMと、マイクロプロセッサMPUとが搭載されており、マイクロプロセッサMPUが、半導体メモリROMに予め記憶されているシステムプログラムとスロットマシンゲーム用のプログラムを実行し、各基板を制御することによって、本スロットマシン1100の動作状況とゲームの進行とを統括管理している。
特許第3302975号公報
発明が解決しようとする課題
0019
ところで、図13に示した従来のスロットマシン1100は1カ所の払い出し口105bから遊技メダルが受け皿105c内に払い出されるようになっているため、遊技メダルが連続して多数枚払い出されると受け皿105cの中央に蓄積し、遊技者が遊技に熱中してそのまま放置すると、ついには受け皿105cからあふれ出してホールの床に落下してしまったり、スロットマシン1100内で遊技メダルが詰まったりしていた。このため、遊技者は遊技の合間に常に受け皿内の遊技メダルを均一にすべく、手で遊技メダルをならさなければならず、遊技者に煩わしさを感じさせていた。
そこで、本発明の目的は、遊技媒体が受け皿内に均一に蓄積される遊技装置を提供することにある。
課題を解決するための手段
0020
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、遊技の結果に応じた数の遊技媒体を筐体に形成された払い出し口から前記筐体に取り付けられた受け皿内に払い出す遊技装置において、前記払い出し口に、前記遊技媒体の払い出し方向を左右に切り換える切換手段を設けたことを特徴とする。
0021
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記切換手段は、前記払い出し口に設けられた回動自在な開口面と、前記開口面を左右に交互に切り換える駆動手段とを備えたことを特徴とする。
0022
請求項3記載の発明は、遊技の結果に応じた数の遊技媒体を筐体に形成された払い出し口から前記筐体に取り付けられた受け皿内に払い出す遊技装置において、前記払い出し口を左右に往復移動させる移動手段と、前記払い出し口がどの位置にあっても前記遊技装置本体内に貯留された遊技媒体を前記払い出し口に向かって誘導する誘導路とを備えたことを特徴とする。
0023
請求項4記載の発明は、遊技の結果に応じた数の遊技媒体を筐体に形成された払い出し口から前記筐体に取り付けられた受け皿内に払い出す遊技装置において、前記筐体に複数形成された払い出し口と、前記筐体内で上側から下側に向かって分岐し、内部を前記遊技媒体が通過すると共に、各分岐側に前記払い出し口がそれぞれ接続された分岐ダクトと、前記分岐ダクトの合流部内に回動自在に設けられ前記分岐ダクトを通過する前記遊技媒体の通過方向をいずれか一方の分岐側へ制御する制御板と、前記制御板を回動する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
0024
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の発明において、前記遊技媒体の払い出し時に前記切換手段もしくは前記移動手段が作動するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
0025
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記制御手段は、前記遊技媒体を所定の枚数ずつ左右交互に払い出すように制御することを特徴とする。
発明の効果
0026
本発明によれば、払い出し口に、遊技媒体の払い出し方向を左右に切り換える切換手段を設けたことにより、遊技媒体が払い出し口から払い出される際に一カ所のみに蓄積することなく、左右に振り分けられるので、遊技媒体が受け皿内に均一に蓄積される。
発明を実施するための最良の形態
0027
図1は本発明に係る遊技装置としてのスロットマシンの一実施の形態を示す正面図である。尚、図13、14に示した従来例と同様の部材については共通の符号を用いると共に説明を省略した。
図1に示すスロットマシン100は、遊技の結果に応じた数の遊技媒体を筐体に形成された払い出し口105bから筐体101に取り付けられた受け皿105c内に払い出すスロットマシンであって、払い出し口105bに、遊技メダルの払い出し方向を左右に切り換える切換手段111を設けたことを特徴とする。切換手段111は、払い出し口105bに設けられた回動自在な開口面253と、開口面253を左右に交互に切り換える駆動手段129(図2参照)とを備えたものである。スロットマシン100は、遊技媒体の払い出し時に切換手段111を制御する制御手段としてのサブ制御基板126(図2参照)を備えたものである。サブ制御基板126は、遊技媒体を払い出し口105bから所定の枚数(例えば、100枚)ずつ左右交互に払い出すように制御することを特徴とする。
0029
主制御基板125には、半導体メモリROMと、マイクロプロセッサMPUとが搭載されており、そのマイクロプロセッサMPUが、半導体メモリROMに予め記憶されているシステムプログラムとスロットマシンゲーム用のプログラムを実行し、各基板を制御することによって、本スロットマシン100の動作状況とゲームの進行とを統括管理している。
0030
サブ制御基板126には、半導体メモリROMと、マイクロプロセッサMPUとが搭載され、演出用スピーカSR、SL、SW(図14参照)と演出用ランプ103a、103b、103c、104a、104bと演出表示手段103fと、駆動手段129とが接続されており、サブ制御基板126に設けられている電気回路が、主制御基板125からの指示に従ってこれら演出用スピーカSR、SL、SW、演出用ランプ103a〜103c、104a、104b、演出表示手段103f、及び駆動手段129を駆動することにより遊技者の視覚や聴覚に訴える演出を行うようになっている。特に、駆動手段129は後述する切換手段111を駆動するようになっている。
0031
回胴装置基板124には回胴リール装置121が接続されており、主制御基板125からの指令に従ってモータへの駆動電力と駆動タイミングとを制御することにより、リールR1、R2、R3の回転、制動、及び停止の制御を行う。
0032
中央表示基板120には上述した設定表示素子CTと設定ボタンCSとが接続され、更にセレクト機構G0、ベットボタンB1、B2、B3、スタートレバーST、及びストップボタンSP1、SP2、SP3が接続されている。
0033
中央表示基板120は、ベットボタンB1、B2、B3、スタートレバーST、及びストップボタンSP1、SP2、SP3が夫々オン又はオフ操作されたことを示す操作信号(符号略)を主制御基板125中のマイクロプロセッサMPUに転送し、ゲームの進行を制御させる。
0034
また、設定ボタンCSは、事業者や管理者が出玉率を設定変更するために設けられており、設定表示素子CTは、1から6までの何れかの数字をセグメント表示(LED表示でもよい)することにより、設定ボタンCSによって設定変更された出玉率を段階表示する。
本スロットマシン100の通常のゲームにおける制御については、公知の技術(例えば、特許文献1参照)であるので省略する。
0035
図3(a)は図1に示したスロットマシンの払い出し口近傍の拡大図であり、図3(b)は図3(a)のIIIb−IIIb線断面図であり、図3(c)は図3(a)に示した切換手段111の透視図であり、図3(d)は図3(a)に示したスロットマシンの切換手段111が作動した状態を示す図である。尚、図3(a)においては説明を簡単にするため、スピーカや受け皿等は省略されている。
図3(a)〜(c)に示す切換手段111は、受け皿プレート117の払い出し口105bの近傍に設けられた高さ方向(鉛直な)の一対の軸114a、114bと、軸114a、114bのまわりに回動自在で開口面253が遊技者側に対向する枠状部材113aと、一端(遊技者側:図3(c)では左側)が枠状部材113aに連結された蛇腹113bと、蛇腹113bの他端に連結されると共に、キャンセルシュート132の掃き出し口132bから排出されるメダルを受けるメダル受け部113cと、軸114bに中心が固定された扇状のギヤ252と、駆動手段129としてのモータ250と、モータ250の出力軸に固定されギヤ252の歯部252aと噛み合うピニオンギヤ251とを備えている。図3(a)〜(c)は開口面253が正面を向いている状態を示している。
0036
モータ250は、電源投入時にサブ基板126(図2参照)からの信号により、開口面253が遊技者に対して左側(もしくは右側)に向くようにギヤ252が矢印P1方向に回動を行い、最左位置に到達すると停止して遊技が開始されるまで待機する(図3(d)の実線位置)。
遊技が開始して遊技メダルの払い出しが行われ、遊技メダルが矢印P2方向に払い出される(図3(d))。
遊技メダルの払い出し枚数が一定の枚数(例えば、100枚)に到達すると、サブ基板126からの信号によりモータ250が所定の回転数(もしくは回転時間)だけ回転し、これに伴い開口面253が遊技者に対して右側(もしくは左側)に向くようにギヤ252が矢印P1方向とは反対方向に回動し、最右位置に到達すると停止する(図3(d)の波線位置)。遊技メダルが矢印P3方向に払い出され、遊技メダルの枚数が一定の枚数(この場合、100枚)に到達すると、サブ基板126からの信号によりモータ250が所定の回転数(もしくは回転時間)だけ回転し、開口面が左側(もしくは右側)に向くようにギヤ252が矢印P1方向に回動し、以下上記動作を繰り返す。
ここで、モータ250の回転数を検出する場合にはモータ250としてステッピングモータを用いればよく、モータ250の回転時間を検出する場合にはモータ250として直流モータを用いればよい。
尚、ギヤ252の移動範囲の境界(死点)にサブ基板126に接続された図示しないセンサ(例えば、マイクロスイッチ)が設け、ギヤ252の回動範囲を規制するように構成してもよい。
以上のような構成により、払い出し口105bからは左方向もしくは右方向に一定の枚数づつ遊技メダルが交互に掃き出されるので、受け皿105cに均等に遊技メダルが蓄積される。
0037
図4は本発明に係る遊技装置としてのスロットマシンに用いられる受け皿プレートの他の実施の形態を示す正面図である。図5は図4に示した受け皿プレートの外観斜視図である。図6は図4に示した受け皿プレートの背面斜視図である。図7は図6の矢印P6方向の矢示図であり、図8は図6の矢印P7方向の矢示図である。図9は図4の透視図である。図10は図9に示した透視図において払い出し口が移動した状態を示す図である。図11は図10の背面図である。図4、図5は払い出し口が開口部の中央に位置している状態を示している。
0038
図4〜図11に係るスロットマシンと図1に示したスロットマシンとの相違点は、図1に示したスロットマシン100の払い出し口の開口面が一定の枚数毎にメダルの払い出し方向が左右に切り替わるのに対し、図4〜図11に示したスロットマシンは可動払い出し口302が最左位置もしくは最右位置に交互に切り替わるようにした点である。
図4〜図11に係るスロットマシンの切換手段は、払い出し口を左右に往復移動させる移動手段と、払い出し口がどの位置にあっても遊技装置本体内に貯留された遊技媒体を払い出し口に向かって誘導する誘導路とを備えたことを特徴とする。
すなわち、本スロットマシンは、ホッパーユニット130(図14参照)の出射口131(図14参照)から出射した遊技メダルが入射されると可動払い出し口302(図4参照)へ掃き出す固定誘導路としてのキャンセルシュート132(図5参照)と、可動払い出し口302(図4参照)が受け皿プレート300(図4参照)に形成された開口部301(図4参照)内のどの位置にあってもスロットマシン本体内に貯留された遊技メダルを可動払い出し口302に向かって誘導する可動誘導路309(図6参照)とを備えている。
0039
図9に示す可動誘導路309はキャンセルシュート132の掃き出し口132bの下側で遊技メダルを受けるため上面に開口部が形成され、上から下に向かって狭くなるほぼ漏斗状の内壁310が形成され、遊技者側側面に可動払い出し口302が形成されている。
この可動誘導路309は、移動手段3120(図6参照)により開口部301(図4参照)内で最左位置もしくは最右位置に移動後停止し、サブ基板126(図2参照)からの信号により反対位置に移動されるようになっている。すなわち、本実施形態における「往復移動」とは可動誘導路309が例えば、図4に示す受け皿プレートに対して最左位置(波線L)から最右位置(波線R)まで移動した後、一旦停止し、一定の枚数の遊技メダルが払い出された後最左位置まで移動する動作の繰り返しのことである(他の実施形態として可動誘導路309が最左位置と最右位置との間で遊技メダルを払い出しながら移動する動作を繰り返すように構成してもよい。)。
0040
図6に示す移動手段3120は、例えば受け皿プレート300に設けられたモータ303と、一端がモータ303の出力軸に固定され、他端が支持部材312に回転自在に支持され、開口部301の長手方向に沿うように配置された送りネジ304と、側面が可動誘導路309に固定され送りネジ304に螺合するナット305とで構成されている。尚、ナット305の代わりにボールネジを用いてもよい。
支持部材312は、図11に示すようにほぼ上向きコの字形状の支持部本体312aと、受け皿プレート300への固定部312bとを有し、モータ取り付け用ネジ孔、送りネジ保持用孔、及び受け皿プレート取り付け用孔が形成されている。
受け皿プレート300の開口部301の下側には開口部301の長辺に平行なレール313が設けられている。可動誘導路309はレール313に沿って移動できるようになっている。可動誘導路309は、往復移動の際に上側の開口部がキャンセルシュート132の下端の掃き出し口132bから外れないように規制手段により規制されている。
ここで、掃き出し口132bは、入射口133及び開口132aと連通するように形成されており、メダルが通過できるようになっている。
規制手段は、例えば、可動誘導路309の往復方向の前後両端に設けられた突起部308、311と、受け皿プレート300の両突起部308、311と接触する位置に設けられいずれか一方の突起部308、311と接触すると接触信号を発するためのマイクロスイッチ306、307とで構成されている。
0041
電源が投入されるとサブ基板126(図2参照)からの信号によりモータ303が作動して図9に示す払い出し口302が遊技者に対して最左側(もしくは最右側)に位置するように可動誘導路309を移動し待機するようになっている。
0042
次に図9に示す可動誘導路が最右位置から図10に示す最左位置に移動する際の切換手段の動作について説明する。
遊技の結果、入賞役(例えば特別役、複数種類の小役、及びリプレイ)が得られると、入賞役に応じた枚数の遊技メダルがホッパーユニット130(図14参照)の出射口131からキャンセルシュート132(図14参照)の入射口133(図14参照)に入射される。入射口133に入射した遊技メダルは図9に示す可動誘導路309の上側の開口部、及び内壁310を経て例えば、最左位置で停止中の可動払い出し口302から受け皿105c(図1参照)に払い出される。遊技メダルの払い出し枚数が一定の枚数、例えば、100枚に到達するまでは遊技メダルは最右位置で停止中の可動誘導路309の可動払い出し口302から払い出されるが、遊技メダルの払い出し枚数が100枚に達すると、サブ基板126(図2参照)からの信号によりモータ303が回転する。
0043
図9に示したモータ303が作動すると、モータ303の出力軸が回転し、送りネジ304が回転する。送りネジ304が回転すると、送りネジ304とナット305とは対偶の関係にあるので、ナット305が送りネジ304の長手方向(この場合矢印P9方向)に直線運動をしようとする力が生じる。この力は可動誘導路309に伝達されるので、可動誘導路309はレール313に沿って左側(矢印P9方向)に移動する。
可動誘導路309が移動すると、図10に示した位置まで可動誘導路309が移動し、突起部308がマイクロスイッチ306に接触する。突起部308がマイクロスイッチ306に接触すると、マイクロスイッチ306から接触信号がサブ制御基板126に送出される。サブ制御基板126は接触信号を受け取ると、直ちにモータ303の回転を停止させる。可動誘導路309の移動中は遊技メダルの払い出しは中断する。可動誘導路309が最左位置に到達すると停止し、残りの遊技メダルの払い出し動作が再開され、可動払い出し口302から受け皿105c内に払い出される。可動払い出し口302からから払い出される遊技メダルの枚数が100枚に到達するまで遊技メダルは最左位置で停止中の可動誘導路309の可動払い出し口302から払い出される。
0044
遊技メダルの払い出し枚数が100枚に到達すると、サブ基板126からの信号により遊技メダルの払い出しを中断した後モータ303の回転方向を反転させる。モータ303が反転するとモータ303の出力軸の回転方向が反転し、送りネジ304の回転方向が反転する。送りネジ304の回転方向が反転すると、ナット305が送りネジ304の長手方向(この場合矢印P10方向)に直線運動をしようとする力が生じる。この力は可動誘導路309に伝達されるので、可動誘導路309はレール313に沿って突起部311がマイクロスイッチ307と接触するまで右側方向(矢印P10方向)に移動する。
以下、遊技メダルの払い出し枚数が100枚に到達する毎に可動誘導路309が矢印P10、11方向に往復運動を続ける。この結果、可動誘導路309の往復運動の結果、遊技メダルは可動誘導路302から左右に振り分けられるので、受け皿105c内で1カ所にのみ蓄積することなく、均一に蓄積される。
0045
図12(a)は本発明に係る遊技装置としてのスロットマシンに用いられる受け皿プレートの他の実施の形態を示す正面図であり、図12(b)は図12(a)に示したスロットマシンの切換手段の概念図であり、図12(c)は図12(b)の拡大図である。
図12(a)〜(c)に係るスロットマシンと図1に示したスロットマシンとの相違点は、図1に示したスロットマシンには払い出し口が1カ所しかないのに対し、図12(a)〜(c)に示したスロットマシンには払い出し口が複数箇所形成され、一定の枚数毎に交互に遊技メダルが払い出される点である。
すなわち、図12(a)〜(c)に係るスロットマシンは、筐体102(図1参照)の一部である受け皿プレート400に複数形成された払い出し口401、402と、筐体102内で上側から下側に向かって分岐し、内部を遊技メダルが通過すると共に、各分岐側に払い出し口401、402がそれぞれ接続された矩形断面形状の分岐ダクト404、405と、分岐ダクト404、405の合流部内に矢印P14方向に回動自在に設けられ分岐ダクト404、405を通過する遊技メダルの通過方向をいずれか一方の分岐ダクト404、405へ制御する制御板406と、制御板406を回動する駆動手段410とを備えたことを特徴とする。
0046
制御板406は、分岐ダクト404、405の断面形状とほぼ同一の矩形状に形成された板(例えば、金属製もしくは樹脂製)であり、制御板406の一辺に沿って軸(金属製)407が設けられている。軸407は分岐ダクト404、405の合流部内の下端に遊技メダルの流れの方向と直交するように設けられている。軸407は分岐ダクト404、405の外部でギヤ408に接続されており、ギヤ408はモータ410の出力軸に固定されたピニオンギヤ409と噛み合うように配置されている。
分岐ダクト404、405には制御板406の位置を検知するためのセンサ(例えば、マイクロスイッチ、もしくは光センサ:図示せず)が設けられている。
0047
次に切換手段の動作について説明する。
遊技の結果、入賞役(例えば特別役、複数種類の小役、及びリプレイ)が得られると、入賞役に応じた枚数の遊技メダルが払い出される。遊技メダルの払い出し枚数が一定の枚数、例えば100枚に達するまでいずれかの払い出し口401、402、例えば払い出し口401から矢印P12方向に払い出される。払い出し口401から払い出される遊技メダルの枚数が100枚に達すると、サブ基板126からの信号により遊技メダルの払い出しが中断され、モータ410(図12(b))が作動する。
図12(b)に示したモータ410が作動すると、モータ410の出力軸が回転し、ピニオンギヤ409が回転する。ピニオンギヤ409が回転すると、ギヤ408が回転し、実線で示す位置から波線で示す位置に向かって制御板406が回動を開始する。制御板406が波線で示す位置に回動するとセンサで検知され、接触信号がサブ制御基板126に送出される。サブ制御基板126は接触信号を受け取ると、直ちにモータ410の回転を停止させる。モータ410の停止後、サブ制御基板126からの信号により残りの遊技メダルの払い出し動作が再開される。遊技メダルは払い出し口402から矢印P13方向に払い出される。払い出し口402から払い出される遊技メダルの枚数が100枚に達するとモータ410が反転動作を行い、モータ410の出力軸が反転し、ピニオンギヤ409が反転する。ピニオンギヤ409が反転すると、ギヤ408反転するので、制御板406がセンサと接触するまで回動する。制御板406が実線で示す位置まで回動して停止した後、遊技メダルは払い出し口401から矢印P12方向から払い出される。
以下、遊技メダルの払い出し枚数が100枚に達する毎に制御板406が切り替わり、遊技メダルが両払い出し口401、402から矢印P12、13方向に100毎に交互に振り分けられるので、受け皿105c内で1カ所に蓄積されることがなく、均一に蓄積される。
0048
本発明は、スロットマシンの他、パチンコ、雀球等の遊技装置に利用できる。
図面の簡単な説明
0049
本発明に係る遊技装置としてのスロットマシンの一実施の形態を示す正面図である。
図1に示した遊技装置のブロック図である。
(a)は図1に示したスロットマシンの払い出し口近傍の拡大図であり、(b)は(a)のIIIb−IIIb線断面図であり、(c)は(a)に示した切換手段111の透視図であり、(d)は(a)に示したスロットマシンの切換手段111が作動した状態を示す図である。
本発明に係る遊技装置としてのスロットマシンに用いられる受け皿プレートの他の実施の形態を示す正面図である。
図4に示した受け皿プレートの外観斜視図である。
図4に示した受け皿プレートの背面斜視図である。
図6の矢印P6方向の矢示図である。
図6の矢印P7方向の矢示図である。
図4の透視図である。
図9に示した透視図において払い出し口が移動した状態を示す図である。
図10の背面図である。
(a)は本発明に係る遊技装置としてのスロットマシンに用いられる受け皿プレートの他の実施の形態を示す正面図であり、(b)は(a)に示したスロットマシンの切換手段の概念図であり、(c)は(b)の拡大図である。
遊技機としてのスロットマシンの従来例の正面図である。
図13に示したスロットマシンのフロントドアを約180度開けた状態を示す図である。
符号の説明
0050
100スロットマシン(遊技装置)
101フロントドア
102筐体
103 上部パネル部
103a〜103c演出用ランプ
103d、103e 放音部
103f演出表示手段
104中部パネル部
104a、104b 演出用ランプ
104c 操作部
105 下部パネル部
105a 下部パネル
105b払い出し口
105c受け皿
105d 放音部
111切換手段
112取っ手
114a、114b 軸
200回胴リール装置
B1、B2、B3ベットスイッチ
CBキャンセルボタン
MDメダル投入口
PWU主電源装置
R1、R2、R3 リール
SP1、SP2、SP3ストップスイッチ
SR、SLスピーカ
STスタートレバースイッチ
WD 表示手段
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