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技術 スカッフプレート取付構造

出願人 トヨタ車体株式会社
発明者 黒柳輝治
出願日 2004年12月13日 (16年0ヶ月経過) 出願番号 2004-359511
公開日 2006年6月29日 (14年6ヶ月経過) 公開番号 2006-168391
状態 特許登録済
技術分野 車両用電気・流体回路 階段・物品収容 車両用車体構造
主要キーワード 内部幅 係合クリップ クランプ下 各支持壁 ステップ段差 両係止爪 弾性係止爪 開き変形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年6月29日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

みつ荷重に対する剛性が高く、かつワイヤハーネス圧迫せずに安定に保持するクランプによりスカッフプレート取付けること。

解決手段

車両のドア開口下縁をなす車室フロア側端部に沿ってワイヤハーネスWを保持するクランプ2によりスカッフプレート1を取付ける構造において、クランプ2は、ワイヤハーネスWを保持する断面略字形の本体部20の下端に設けた係止部21により車室フロア4上に係止するとともに、本体部20の両側の側壁201,202の上端に形成した係止部26,27によりスカッフプレート1の下面を係止する。かつ本体部20には両側壁201,202の外側位置にそれぞれ、これらに沿って縦方向に延び上端および下端がそれぞれ各側壁201,202の上端および下端に連結して閉断面をなす支持部22,23を一体に形成し、側壁201,202と支持部22,23によりスカッフプレート1を車室フロア4に支持する。

概要

背景

一般に自動車車体側面に設けられたドア開口下縁にはスカッフプレートが設置されている。乗用車などではドア開口の下縁をなすロッカの上面に沿って車両前後方向に延びる帯状のスカッフプレートが設置されている。一方、ワゴン車等のスライドドア開口の下縁では、車室フロアが高い分、フロアより一段低いステップが形成され、車室フロアの側端部およびステップを一体に覆う階段状のスカッフプレートが設置される。

従来のロッカ上面を覆うスカッフプレートは、ロッカの上面に配線されたワイヤハーネスを保持するクランプを用いてロッカ上面に取付けることが行われている。図4に示すように、インナパネル91とアウタパネル92とで閉断面をなすロッカ9にはインナパネル91の上面に沿ってワイヤハーネスWが配線され、クランプ7Aにより保持されている。クランプ7Aは合成樹脂成形品で、断面ほぼU字形をなし、内部にワイヤハーネスWを収納して、クランプ下部の係止脚71をロッカ9上面の係止穴圧入嵌合して取付られている。クランプ7Aには左右の両側壁上端にそれぞれ断面ほぼU字形をなす爪受け72a,72bが形成されている。スカッフプレート8Aは上方よりロッカ9上面を被覆し、下面に形成された下方へ突出する複数の係止爪81a,81bをそれぞれ上記クランプ7Aの両爪受け72a,72bに嵌合係止せしめるとともに、車室側の側縁82をカーペット61で被覆された車室フロア6の側端に当接せしめ、車外側の側縁83をウェザストリップ95で被覆されえたロッカ9のインナパネル91とアウタパネル92との上縁結合部に当接せしめて取付けられている。

また、クランプを用いた従来の他のスカッフプレート取付構造として下記特許文献1に記載されたように、クランプにより車室フロアのカーペットの側縁をロッカ上面に止着しつつ、スカッフプレートを嵌合係止せしめた構造が提案されている。図5に示すように、クランプ7Bは、クランプ基部70を係止手段71によりロッカ9上面に取付け、クランプ基部70と上下回動可能に設けたワイヤハーネス保持部73とでカーペット61の側縁を上下に挟み付けるとともに、起立状の突起74をカーペット61に貫通せしめてカーペット61の側縁をロッカ9に止着している。スカッフプレート8Bは上方よりロッカ9上面に覆い被せ、下面の係止爪81cを突起74上端の爪受け72cに嵌合係止するとともに、下面の嵌合部84をロッカ9の上縁結合部に嵌合せしめ、両側の側縁82,83をロッカ9上面に当接せしめて取付けられている。
特開平7−315102号公報

これらロッカ上面を覆うスカッフプレート8A,8Bは、乗員が乗降する際にロッカ9を跨ぐのであまり踏みつけられず、仮に踏みつけられたとしても、スカッフプレート8A,8Bの横幅が狭いうえ、両側縁82,83が車室フロア6やロッカ9に支えられて踏みつけ荷重がクランプ7A,7BにかからずワイヤハーネスWが圧迫されない。

図6に示すように、ステップ5を覆うスカッフプレート1Aは上段壁部10と縦壁部11および下段壁部12とからなる断面ほぼZ字形をなし、車室フロア4の側端部からステップ5にかけて一体に被覆する。スカッフプレート1Aは、上段壁部10の下面から下方へ突出する閉断面構造支持脚108の下端係合せしめたクリップ109を車室フロア4の嵌合穴に圧入係止するとともに、下段壁部12下面の支持脚128のクリップ129をステップ5の嵌合穴に圧入係止して取付けられている。上段壁部10の車内側の側縁101は車室フロア4を覆うカーペット41の側縁に当接せしめ、下段壁部12の下面は複数の縦リブ127をステップ5上面に当接せしめて乗員が踏みつけた際の安定性をよくしている。図6の43は車室フロア4下面に沿うフロアメンバ、9Aはロッカ、90はステップ5とロッカ9Aとの間でステップ5を支える支持プレートで、図略のスライドドアロアレールが設けられる。

概要

踏みつけ荷重に対する剛性が高く、かつワイヤハーネスを圧迫せずに安定に保持するクランプによりスカッフプレートを取付けること。車両のドア開口下縁をなす車室フロア4側端部に沿ってワイヤハーネスWを保持するクランプ2によりスカッフプレート1を取付ける構造において、クランプ2は、ワイヤハーネスWを保持する断面略U字形の本体部20の下端に設けた係止部21により車室フロア4上に係止するとともに、本体部20の両側の側壁201,202の上端に形成した係止部26,27によりスカッフプレート1の下面を係止する。かつ本体部20には両側壁201,202の外側位置にそれぞれ、これらに沿って縦方向に延び上端および下端がそれぞれ各側壁201,202の上端および下端に連結して閉断面をなす支持部22,23を一体に形成し、側壁201,202と支持部22,23によりスカッフプレート1を車室フロア4に支持する。

目的

そこで本発明は、上述の事情に鑑み、踏みつけ荷重に対する剛性が高く、かつワイヤハーネスを圧迫することなく安定に保持することができるクランプを構成し、該クランプによりスカッフプレートを安定に取付けることができるスカッフプレート取付構造を提供することを課題としてなされたものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

車両側面ドア開口下縁をなす車室フロア側端部に、該側端部に沿って配線されるワイヤハーネスを保持するクランプを介して上記側端部を覆うスカッフプレート支持固定せしめるスカッフプレート取付構造において、上記クランプは、上記ワイヤハーネスを保持する断面ほぼU字形の本体部を有し、該本体部の下端に形成した係止部により上記車室フロア上に係止せしめるとともに、上記本体部の両側の側壁上端に形成した係止部により上記スカッフプレートの下面を係止せしめ、かつ上記本体部には、上記両側の側壁の外側位置にそれぞれ、両側の側壁に沿って縦方向に延び上端および下端がそれぞれ上記両側の側壁の上端および下端に連結して上記側壁とで閉断面をなす支持部を一体に形成し、上記側壁および上記支持部によりスカッフプレートを車室フロアに支持せしめたことを特徴とするスカッフプレート取付構造。

請求項2

上記スカッフプレートは、縦壁部と、該縦壁部の上端から車内側へほぼ水平方向に延出する上段壁部と、上記縦壁部の下端から上記上段壁部とは反対方向にほぼ水平に延出する下段壁部とからなる断面ほぼZ字形で、上記上段壁部の下面を上記クランプに支持せしめた請求項1に記載のスカッフプレート取付構造。

請求項3

上記クランプの本体部の下端に形成した上記係止部は、上記本体部の底壁から下方へ突出して上記車室フロアの嵌合穴に嵌合係止される係止脚により構成し、上記本体部の両側の側壁の上端に形成した上記係止部は、上記スカッフプレートの下面に突設された係止爪受け入れて嵌合係止せしめる爪受けにより構成した請求項1または2に記載のスカッフプレート取付構造。

請求項4

上記クランプの支持部は、上記本体部の両側の側壁に沿う支持壁と、上記支持壁の上端および下端をそれぞれ上記各側壁の上端および下端にほぼ水平につないだ上壁および下壁とからなり、上記下壁を上記車室フロアに当接せしめるとともに、上記上壁をスカッフプレートの下面に当接せしめるようになした請求項1ないし3のいずれかに記載のスカッフプレート取付構造。

請求項5

上記両側の側壁の上端間には、一端が一方の側壁の上端に上下方向回動可能に連結し、他端が他方の側壁の上端に係合して上記本体部の上端開口を閉じる補強部を設けた請求項1ないし4のいずれかに記載のスカッフプレート取付構造。

技術分野

0001

本発明は、車両側面ドア開口下縁を覆うように設置されるスカッフプレート取付構造に関する。

背景技術

0002

一般に自動車車体側面に設けられたドア開口の下縁にはスカッフプレートが設置されている。乗用車などではドア開口の下縁をなすロッカの上面に沿って車両前後方向に延びる帯状のスカッフプレートが設置されている。一方、ワゴン車等のスライドドア開口の下縁では、車室フロアが高い分、フロアより一段低いステップが形成され、車室フロアの側端部およびステップを一体に覆う階段状のスカッフプレートが設置される。

0003

従来のロッカ上面を覆うスカッフプレートは、ロッカの上面に配線されたワイヤハーネスを保持するクランプを用いてロッカ上面に取付けることが行われている。図4に示すように、インナパネル91とアウタパネル92とで閉断面をなすロッカ9にはインナパネル91の上面に沿ってワイヤハーネスWが配線され、クランプ7Aにより保持されている。クランプ7Aは合成樹脂成形品で、断面ほぼU字形をなし、内部にワイヤハーネスWを収納して、クランプ下部の係止脚71をロッカ9上面の係止穴圧入嵌合して取付られている。クランプ7Aには左右の両側壁上端にそれぞれ断面ほぼU字形をなす爪受け72a,72bが形成されている。スカッフプレート8Aは上方よりロッカ9上面を被覆し、下面に形成された下方へ突出する複数の係止爪81a,81bをそれぞれ上記クランプ7Aの両爪受け72a,72bに嵌合係止せしめるとともに、車室側の側縁82をカーペット61で被覆された車室フロア6の側端に当接せしめ、車外側の側縁83をウェザストリップ95で被覆されえたロッカ9のインナパネル91とアウタパネル92との上縁結合部に当接せしめて取付けられている。

0004

また、クランプを用いた従来の他のスカッフプレート取付構造として下記特許文献1に記載されたように、クランプにより車室フロアのカーペットの側縁をロッカ上面に止着しつつ、スカッフプレートを嵌合係止せしめた構造が提案されている。図5に示すように、クランプ7Bは、クランプ基部70を係止手段71によりロッカ9上面に取付け、クランプ基部70と上下回動可能に設けたワイヤハーネス保持部73とでカーペット61の側縁を上下に挟み付けるとともに、起立状の突起74をカーペット61に貫通せしめてカーペット61の側縁をロッカ9に止着している。スカッフプレート8Bは上方よりロッカ9上面に覆い被せ、下面の係止爪81cを突起74上端の爪受け72cに嵌合係止するとともに、下面の嵌合部84をロッカ9の上縁結合部に嵌合せしめ、両側の側縁82,83をロッカ9上面に当接せしめて取付けられている。
特開平7−315102号公報

0005

これらロッカ上面を覆うスカッフプレート8A,8Bは、乗員が乗降する際にロッカ9を跨ぐのであまり踏みつけられず、仮に踏みつけられたとしても、スカッフプレート8A,8Bの横幅が狭いうえ、両側縁82,83が車室フロア6やロッカ9に支えられて踏みつけ荷重がクランプ7A,7BにかからずワイヤハーネスWが圧迫されない。

0006

図6に示すように、ステップ5を覆うスカッフプレート1Aは上段壁部10と縦壁部11および下段壁部12とからなる断面ほぼZ字形をなし、車室フロア4の側端部からステップ5にかけて一体に被覆する。スカッフプレート1Aは、上段壁部10の下面から下方へ突出する閉断面構造支持脚108の下端係合せしめたクリップ109を車室フロア4の嵌合穴に圧入係止するとともに、下段壁部12下面の支持脚128のクリップ129をステップ5の嵌合穴に圧入係止して取付けられている。上段壁部10の車内側の側縁101は車室フロア4を覆うカーペット41の側縁に当接せしめ、下段壁部12の下面は複数の縦リブ127をステップ5上面に当接せしめて乗員が踏みつけた際の安定性をよくしている。図6の43は車室フロア4下面に沿うフロアメンバ、9Aはロッカ、90はステップ5とロッカ9Aとの間でステップ5を支える支持プレートで、図略のスライドドアロアレールが設けられる。

発明が解決しようとする課題

0007

ところで、スライドドア開口の下縁では、乗員が乗降する際にスカッフプレート1Aの上段壁部10および下段壁部12がともに踏みつけられるので、ワイヤハーネスWは、スカッフプレート1Aが踏みつけられても圧迫されないように、縦壁部11の背面とステップ段差51との隙間に配線されている。しかしながらワイヤハーネスWを配線する際に車内側からステップ5側へ通さなければならず配線作業に手間がかかる。そこで、ワイヤハーネスWを車室フロア4の側端部とスカッフプレート1Aの上段壁部10との間の隙間へ配線し、かつ上述のロッカ上面を被覆するスカッフプレートと同様に、ワイヤハーネスを支持するクランプにより上段壁部10を車室フロアに取付けることが考えられるが、このようにすると乗員が上段壁部10を踏みつけたときの踏みつけ荷重が全てクランプにかかってクランプが潰れ変形して上段壁部10の安定感がないうえワイヤハーネスを圧迫するおそれがある。圧迫によりワイヤハーネスが傷みやすい。

0008

この場合、クランプを全体的に厚肉に形成して踏みつけ荷重に対する剛性強化することが考えられるが、これには次のような問題がある。即ち、クランプでワイヤハーネスをガタなく安定に保持させるために、クランプをその内部幅がワイヤハーネスの外径よりも若干小さく形成しておき、ワイヤハーネスをクランプ内に押し込んだときにクランプの両側壁がワイヤハーネスに追従して撓みつつ拡開してワイヤハーネスに密接することが好ましい。しかるに、クランプの剛性を強化するためにクランプを厚肉にすると、両側壁は撓まず、逆にワイヤハーネスを圧迫するので好ましくない。

0009

そこで本発明は、上述の事情に鑑み、踏みつけ荷重に対する剛性が高く、かつワイヤハーネスを圧迫することなく安定に保持することができるクランプを構成し、該クランプによりスカッフプレートを安定に取付けることができるスカッフプレート取付構造を提供することを課題としてなされたものである。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、車両側面のドア開口の下縁をなす車室フロアの側端部に、該側端部に沿って配線されるワイヤハーネスを保持するクランプを介して上記側端部を覆うスカッフプレートを支持固定せしめるスカッフプレート取付構造において、上記クランプは、上記ワイヤハーネスを保持する断面ほぼU字形の本体部を有し、該本体部の下端に形成した係止部により上記車室フロア上に係止せしめるとともに、上記本体部の両側の側壁の上端に形成した係止部により上記スカッフプレートの下面を係止せしめ、かつ上記本体部には、上記両側の側壁の外側位置にそれぞれ、両側の側壁に沿って縦方向に延び上端および下端がそれぞれ上記両側の側壁の上端および下端に連結して上記側壁とで閉断面をなす支持部を一体に形成し、上記上記側壁および支持部によりスカッフプレートを車室フロアに支持せしめる(請求項1)。スカッフプレートが踏みつけられても、クランプ両側の側壁および支持部がスカッフプレートを支え、クランプは潰れ変形しない。またクランプの本体部の側壁を必要以上に強化しなくてすみ、ワイヤハーネス収納時に側壁がワイヤハーネスを圧迫せずワイヤハーネスの外周に追従して安定に保持する。

0011

上記スカッフプレートは、縦壁部と、該縦壁部の上端から車内側へほぼ水平方向に延出する上段壁部と、上記縦壁部の下端から上記上段壁部とは反対方向にほぼ水平に延出する下段壁部とからなる断面ほぼZ字形で、上記上段壁部の下面を上記クランプに支持せしめる(請求項2)。クランプの支持部によりスカッフプレートの上段壁部を強固に支えることができる。

0012

上記クランプの本体部の下端に形成した上記係止部は、上記本体部の底壁から下方へ突出して上記車室フロアの嵌合穴に嵌合係止される係止脚により構成し、上記本体部の両側の側壁の上端に形成した上記係止部は、上記スカッフプレートの下面に突設された係止爪を受け入れて嵌合係止せしめる爪受けにより構成する(請求項3)。クランプは係止脚により好適に車室フロアに取付けられ、爪受けに係止爪を嵌合係止せしめて好適にスカッフプレートを支持できる。

0013

上記クランプの支持部は、上記本体部の両側の側壁に沿う支持壁と、上記支持壁の上端および下端をそれぞれ上記各側壁の上端および下端にほぼ水平につないだ上壁および下壁とからなり、上記下壁を上記車室フロアに当接せしめるとともに、上記上壁をスカッフプレートの下面に当接せしめるようになす(請求項4)。支持部は本体部の側壁と支持壁との上端および下端をほぼ水平な上壁および下壁とでつないぎ、これらをスカッフプレートの下面および車室フロアに当接せしめたのでスカッフプレートを安定に支える。

0014

上記両側の側壁の上端間には、一端が一方の側壁の上端に上下方向回動可能に連結し、他端が他方の側壁の上端に係合して上記本体部の上端開口を閉じる補強部を設ける(請求項5)。補強部により踏みつけ時の本体部の上端開口の開き変形が防止でき、クランプの踏みつけに対する剛性をより強化できる。

発明の効果

0015

本発明によれば、ワイヤハーネスを保持するとともにスカッフプレートを係止せしめるクランプの両側壁を内側と外側との壁部からなる閉断面構造としたので、スカッフプレートの踏みつけ荷重に対する剛性が高く、スカッフプレートを安定に支えることができる。かつ、クランプの両側壁の内側の壁部によりワイヤハーネスを圧迫することなく安定に保持することができる。

発明を実施するための最良の形態

0016

図1ないし図3に基づいて、ワゴン車等の車体側面に形成されたスライドドア開口の下縁に、車室フロア4と階段状に形成されたステップ5を被覆するスカッフプレート1の取付けに本発明を適用した実施形態を説明する。図2に示すように、スライドドア開口の下縁には、車室フロア4の側端部から一段低いステップ5が設けてある。

0017

車室フロア4の側端部にはフロアパネル40の下面に、断面ほぼ逆ハット形フロアサイドメンバ43を設けて補強してある。フロアパネル40の上面はカーペット41で被覆してある。カーペット41は、上面が軟質表皮412のカーペットでその下にウレタン411を敷いた2層構造である。フロアパネル40の側端はカーペット41よりも車外側へ張り出し、該張出部の上方位置にワイヤハーネス用の配線スペースが形成してある。フロアパネル40の側端縁にはこれを補強するように、若干上方へ膨出し、外縁から下方へ屈曲するフランジを備えた凸状側縁部42が形成してある。

0018

凸状側縁部42のフランジにはステップ5のステップ段差51上縁が結合してある。ステップ5はステップ段差51とその下縁から屈曲して車外側へ水平に延びるステップ本体50を形成した金属板で構成してある。ステップ段差51は上半部が傾斜姿勢をなし、車室フロア4の側端部が若干車外側へオーバーハングするように結合してある。図は省略したが、ステップ本体50は、従来構造と同様、支持プレートを介して車体の骨格部材たるロッカに支えられている(図6の9,90参照)。

0019

車室フロア4の側端の上記配線スペースにはワイヤハーネスWがクランプ2により保持されている。図1ないし図3に示すように、クランプ2は合成樹脂一体成形品で、ワイヤハーネスWを保持する断面ほぼU字形の本体部20を中心に構成されている。本体部20の両側の側壁201,202は、一方の側壁201がワイヤハーネスWの下半部外周に沿って湾曲する下部から上部がほぼ垂直に起立してあるのに対して、他方の側壁201がワイヤハーネスWの外周側部を囲むようにこれに沿って若干円弧状に形成してある。本体部20の下面には、下方へ棒状に突出し、両側面に弾性係止爪を備えた係止脚21が形成してある。

0020

クランプ2には、図1および図3に示すように、本体部20の両側の各側壁201,202の外側位置に、各側壁201,202と間隔をおいて起立する縦壁状の支持壁221,231を設け、かつ各支持壁221,231の上端と各側壁201,202の上端とをそれぞれ水平な上壁222,232でつなぐとともに、各支持壁221,231の下端と各側壁201,202の下端とをそれぞれ水平な底壁223,233でつないで各側壁201,202とで閉断面構造をなす支持部22,23が一体形成してある。尚、車外側の支持部22は車室フロア4側縁の凸状側縁部42に対応して底壁223を本体部20の底面より高い位置に設定してあり、支持部22の上下寸法が他方の支持部23よりも小さくしてある。

0021

両支持部22,23の上端間には、本体部20の上部開口を閉じるように補強部24が架設してある。補強部24は板状に形成してあり、基端を側壁201の上端内周薄肉インテグラルヒンジ241により連結され、上下回動可能に一体成形してある。補強部24の先端には係止爪242が設けてある。これに対向して、側壁202の上端内周には側壁202の上端とで断面ほぼU字形をなす爪受け25が形成してあり、爪受け25内には係止爪242を係合可能な爪が設けてる。補強部24はインテグラルヒンジ241を中心に下方へ回動せしめ、係止爪242を爪受け25に嵌合係止せしめて両支持部22,23の上端間に架設する。補強部24は各支持部22,23の上面とほぼ面一に本体部20の上部開口を閉じる。

0022

図1および図2に示すように、クランプ2には各支持部22,23の上端に隣接してそれぞれ、後述のスカッフプレート1の係止爪13a,13bを嵌合係止する爪受け26,27が形成してある。各爪受け26,27はそれぞれ、各支持壁221,231の上端の一部を外側へ傾斜状に屈曲せしめるとともに、各側壁201,202の上端の一部を内側へ傾斜状に屈曲せしめ、各支持壁221,231の上端と各側壁201,202の上端間に上方へ向けて開口する係止溝を設けた構造としてある。各係止溝溝底は各支持壁221,231と各側壁201,202とをつなぐ仕切りにより閉じている。また各係止溝内には側壁201,202側の壁面に爪が突設してある。

0023

このように構成したクランプ2は、補強部24を開放した状態で、本体部20内にワイヤハーネスWを収納する。本体部20は内部の横幅がワイヤハーネスWの外径より若干狭くしてあり、ワイヤハーネスWをクランプ2内部に押し込んだときに、各側壁201,202がワイヤハーネスWの外周に追従して撓みつつ拡開してワイヤハーネスWの外周に密接してワイヤハーネスWを保持する。

0024

図2図3に示すように、ワイヤハーネスWを収納した後、クランプ2は、係止脚21をフロアパネル40の側端の嵌合穴にその上方より圧入し、本体部20の下面および支持部23の下面をフロアパネル40の一般部上面に当接せしめるとともに、支持部22の下面をフロアパネル40の凸状側縁部42上面に当接せしめた状態で、係止脚21の両弾性係止爪を上記嵌合穴の両側縁に係止せしめて、ワイヤハーネスWを車室フロア4側端部の所定の位置に保持する。尚、クランプ2はスライドドア開口の下縁に対応する車室フロア4の側端部の長さ方向に複数設けてある。

0025

スカッフプレート1は合成樹脂の成形品で、車室フロア4の側端部を覆う上段壁部10と、上段壁部10の車外側の端縁から屈曲して下方へ延びる縦壁部11、およびと縦壁部11から屈曲して車外側へ水平に延びてステップ本体50を覆う下段壁部12とを一体に成形した断面ほぼZ字形をなす。上段壁部10の裏面には、クランプ2の両爪受け26,27に対応して、車外側および車内側の両側位置に、下方へ突出する係止爪13a,13bが突設してある(図2)。また上段壁部10の裏面には、クランプ2の両支持部22,23の上面に対応して、上段壁部10の裏面より下方へ突出する角形中空構造の当接部102,103が突設してある(図3)。

0026

スカッフプレート1はその上段壁部10を、車室フロア4の側端部に上方より配し、裏面の両係止爪13a,13bをそれぞれクランプ2の各爪受け26,27に圧入しつつ、裏面の両当接部102,103下面をそれぞれクランプ2の各支持部22,23の上面に当接せしめた状態で、各係止爪13a,13bが各爪受け26,27に嵌合係止され、これにより上壁部10がクランプ2を介して車室フロア4の側端部に取付けられる。上段壁部10の車内側の側縁101はカーペット41の上面側縁に上から当接して、カーペット41と上段壁部10との隙間をなくしている。

0027

スカッフプレート1の縦壁部11は、ステップ段差51の車外側を覆うように配置される。下段壁部12は、ステップ本体50の上面を覆う。下段壁部12は、従来構造と同様に、車外側の裏面にクリップを取付け、該クリップによステップ本体50の車外側の端部に嵌合係止して取付けられる(図6参照)。下段壁部12の裏面にはステップ本体50との間にウレタン材121が介設され、乗員が下段壁部12を踏みつけた時の安定性を確保している。

0028

本実施形態によれば、乗員がスカッフプレート1の上段壁部10を踏みつけ、踏みつけ荷重が作用しても、ワイヤハーネスWを保持するクランプ2の本体部20の両側に、本体部20の各側壁201,202とで閉断面をなす支持部22,23を設けたので、本体部20の両側壁201,202と両支持部22,23が支えとなって踏みつけ荷重に対するクランプ2の剛性が強化され、両側壁201,202および両支持部22,23を介して上段壁部10をフロアパネル40の側端で支えることができる。このように、踏みつけ荷重によりクランプ2が上下方向に撓み変形せず、上段壁部10を安定性よく保持でき、踏みつけ荷重によりワイヤハーネスWを圧迫しない。

0029

また、クランプ2の両支持部22,23の上端間に補強部24を架設したので、踏みつけ荷重によりクランプ2が開き変形せず、踏みつけ荷重に対するクランプ2の剛性がより強化され、確実に上段壁部10を支えることができる。

0030

クランプ2の各両支持部22,23は、本体部20の側壁201、202と支持壁221,231との上端および下端を上壁222,232、下壁223,233でつないだ閉断面構造として、各壁厚を厚くしなくても、全体で踏みつけ荷重に対する剛性を強化した構造である。従って、本体部20の側壁201、202の壁厚を厚くして必要以上に強化しなくてすみ、その分、ワイヤハーネスWを本体部20内に収納したとき、ワイヤハーネスWの外周に沿って両側壁201,202が撓みつつワイヤハーネスWの外周に密接し、ワイヤハーネスWを圧迫することなく安定に保持することができる。

0031

また、クランプ2は各部位の壁厚を均一にできるので、型成形時に材料のヒケ等の不具合が生じず、精度よく成形できる。

0032

尚、本発明では車室フロアへのクランプの取付け構造、および、クランプへのスカッフプレートの上段壁部の取付け構造は、上述の実施形態の係止構造に限るものではなく、車室フロアに係合クリップを設けてこれをクランプに係止して取付けしたり、クランプ側に係止爪を設けてこれをスカッフプレートの上段壁部側の係合部に嵌合係止してもよい。また本発明はステップタイプのスカッフプレートに限らず、乗用車のロッカ上面を被覆するスカッフプレートの取付けに適用してもよい。

図面の簡単な説明

0033

本発明のスカッフプレート取付構造に用いるクランプの斜視図である。
上記クランプによりスカッフプレートを車室フロアに取付けた状態を示すもので、図1のII−II線に沿う位置での要部断面図である。
図2に対応して、図1のIII −III 線に沿う位置で、上記クランプによりスカッフプレートを車室フロアに取付けた状態を示す要部断面図である。
従来のロッカ上面を被覆するタイプのスカッフプレートをクランプにより取付ける構造の断面図である。
従来のロッカ上面を被覆するタイプのスカッフプレートをクランプにより取付ける他の構造を示す断面図である。
従来のステップを被覆するタイプのスカッフプレートの取付構造を示す断面図である。

符号の説明

0034

Wワイヤハーネス
1スカッフプレート
10上段壁部
11縦壁部
12下段壁部
13a,13b係合爪
2クランプ
20 本体部
201,202側壁
21係止脚(係止部)
22、23 支持部
221,231支持壁
222,232上壁
223,233下壁
24補強部
26,27爪受け(係止部)

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