図面 (/)

技術 外壁パネルの施工方法及び外壁パネルの取付構造

出願人 大成建設株式会社
発明者 大和矢麻起
出願日 2004年11月19日 (15年7ヶ月経過) 出願番号 2004-336704
公開日 2006年6月8日 (14年0ヶ月経過) 公開番号 2006-144405
状態 特許登録済
技術分野 耐力壁、カーテンウオール 現場における安全保護手段
主要キーワード 両連結材 設置層 複数層分 控え材 縁切り材 突設位置 転落防止用 設備工事
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年6月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

プレキャストコンクリート製外壁パネル構築済み躯体に支持させた状態で鉄筋コンクリート造の躯体を構築する方法において、ある階において外壁工事躯体工事と同時期に行い、ジャンピング足場を用いる場合より工期の短縮を図る。

解決手段

構築済みの躯体に支持されている下層側の外壁1、2の上方に外壁パネル3を設置し、その外壁パネル3を下層側の外壁1、2に仮支持させると共に、外壁パネル3の安定性を確保した状態で、外壁パネル3の設置層の躯体を構築する。 特に下層側の外壁1、2の上にサポート4を設置し、このサポート4に外壁パネル3を仮支持させると共に、外壁パネル3に直接、もしくは間接的に控え材5を接続して外壁パネル3の安定性を確保する。

概要

背景

鉄筋コンクリート造躯体建物外壁としてカーテンウォールのように予めプレキャスト化された外壁パネルを使用する場合、クレーンにより吊り込まれた外壁パネルの躯体への接続作業は地上から組み立てられ、構築済みの柱や梁等の躯体に連結される足場上で行われることが多い。

この方法によれば、外壁パネルの吊り込み時に、その吊り込み位置で足場を躯体に連結している足場つなぎを一時的に取り外す必要があるため、外壁パネルの吊り込みから躯体への接続までの間、足場の安定性と安全性が損なわれ易く、外壁パネルの施工精度に影響する可能性もある。また建物が高層の場合に、地上から施工階までに亘り、連続して足場を組むことは膨大な量の足場を要するため、合理的な方法ではない。

これに対し、図7に示すように複数層に亘る高さを持ち、柱等の躯体に構面から張り出した片持ち状態で支持されるジャンピング盛り替え型)足場を用い、外壁パネルの躯体への接続を足場の下方位置で行うことにより、外壁パネルと足場つなぎ等との干渉を回避する方法がある(特許文献1、2参照)。

特開2000−001996号公報(段落0032〜0038、図5、図6)
特開2001−090338号公報(段落0012、図1、図4)

概要

プレキャストコンクリート製の外壁パネルを構築済みの躯体に支持させた状態で鉄筋コンクリート造の躯体を構築する方法において、ある階において外壁工事躯体工事と同時期に行い、ジャンピング足場を用いる場合より工期の短縮をる。 構築済みの躯体に支持されている下層側の外壁1、2の上方に外壁パネル3を設置し、その外壁パネル3を下層側の外壁1、2に仮支持させると共に、外壁パネル3の安定性を確保した状態で、外壁パネル3の設置層の躯体を構築する。 特に下層側の外壁1、2の上にサポート4を設置し、このサポート4に外壁パネル3を仮支持させると共に、外壁パネル3に直接、もしくは間接的に控え材5を接続して外壁パネル3の安定性を確保する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

プレキャストコンクリート製外壁パネル構築済み躯体に支持させた状態で鉄筋コンクリート造の躯体を構築する外壁パネルの施工方法であって、前記構築済みの躯体に支持されている下層側の外壁の上方に前記外壁パネルを設置し、その外壁パネルを前記下層側の外壁に仮支持させると共に、前記外壁パネルの安定性を確保した状態で、前記外壁パネルの設置階の躯体を構築することを特徴とする外壁パネルの施工方法。

請求項2

前記下層側の外壁の上にサポートを設置し、このサポートに前記外壁パネルを仮支持させると共に、前記外壁パネルに直接、もしくは間接的に控え材を接続して前記外壁パネルの安定性を確保することを特徴とする請求項1記載の外壁パネルの施工方法。

請求項3

前記躯体を構成する柱間にプレキャストコンクリート製の梁部材架設し、この梁部材に前記外壁パネルと前記控え材を接続することを特徴とする請求項2に記載の外壁パネルの施工方法。

請求項4

外壁パネルの上端に落下・転落防止用の安全着脱自在に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の外壁パネルの施工方法。

請求項5

鉄筋コンクリート造の躯体に支持されるプレキャストコンクリート製の外壁パネルの前記躯体への取付構造であって、前記躯体を構成する柱間にプレキャストコンクリート製の梁部材が架設され、前記外壁パネルの屋内側の面から壁連結材が突出し、この壁連結材は前記梁部材の、前記壁連結材に対応した位置に突設された梁連結材に連結されていることを特徴とする外壁パネルの取付構造。

技術分野

0001

本発明はプレキャストコンクリート製外壁パネル構築済み躯体に支持させた状態で、その外壁パネルが設置された階の鉄筋コンクリート造躯体構築する外壁パネルの施工方法、及びその方法に適する外壁パネルの取付構造に関するものである。

背景技術

0002

鉄筋コンクリート造躯体の建物外壁としてカーテンウォールのように予めプレキャスト化された外壁パネルを使用する場合、クレーンにより吊り込まれた外壁パネルの躯体への接続作業は地上から組み立てられ、構築済みの柱や梁等の躯体に連結される足場上で行われることが多い。

0003

この方法によれば、外壁パネルの吊り込み時に、その吊り込み位置で足場を躯体に連結している足場つなぎを一時的に取り外す必要があるため、外壁パネルの吊り込みから躯体への接続までの間、足場の安定性と安全性が損なわれ易く、外壁パネルの施工精度に影響する可能性もある。また建物が高層の場合に、地上から施工階までに亘り、連続して足場を組むことは膨大な量の足場を要するため、合理的な方法ではない。

0004

これに対し、図7に示すように複数層に亘る高さを持ち、柱等の躯体に構面から張り出した片持ち状態で支持されるジャンピング盛り替え型)足場を用い、外壁パネルの躯体への接続を足場の下方位置で行うことにより、外壁パネルと足場つなぎ等との干渉を回避する方法がある(特許文献1、2参照)。

0005

特開2000−001996号公報(段落0032〜0038、図5図6
特開2001−090338号公報(段落0012、図1図4

発明が解決しようとする課題

0006

ジャンピング足場は図7(a)、(b)に示すように下層側の外壁工事が終了する毎に上層側へ盛り替えられるが、常に安全に躯体に支持された状態を維持する上では、盛り替え中にも2層で支持されていなければならないため、足場自体は少なくとも3層以上の高さを持つ必要がある。

0007

一方、足場を片持ち状態で支持する躯体は構築終了後、一定以上の強度に達している必要があり、コンクリート打設が終了して間もない躯体は十分な支持力を発揮できないことから、安全性の面からはコンクリートの打設後、できるだけ時間が経過している躯体に足場を支持させる方がよいため、ジャンピング足場は層数が多い程、安全と言える。

0008

以上のことから、ジャンピング足場を用いる場合には、足場の上層側では躯体工事が進行しながらも、外壁工事は躯体工事が行われる階より3層以上、下の階でなければ行えないため、外壁工事が躯体工事より足場の層数分、遅れて進行し、各階につき、躯体工事の終了後に外壁工事が終了することになる。この結果、建物全体では階毎に工事を終了させることができないため、仕上げ工事設備工事等を含めた工事全体の合理的な計画を立てにくく、工期が長期化し易い難点がある。足場の層数が多くなれば、外壁工事の遅れは顕著になる。

0009

本発明は上記背景より、従来方法の問題点を解決するために創案されたものであり、ある階において外壁工事を躯体工事と同時期に行え、ジャンピング足場を用いる場合より工期の短縮を図れる外壁パネルの施工方法、及びその方法に適する外壁パネルの取付構造を提案するものである。

課題を解決するための手段

0010

本請求項1に記載の発明は、プレキャストコンクリート製の外壁パネルを構築済みの躯体に支持させた状態で鉄筋コンクリート造の躯体を構築する外壁パネルの施工方法において、構築済みの躯体に支持されている下層側の外壁の上方に外壁パネルを設置し、その外壁パネルを前記下層側の外壁に仮支持させると共に、外壁パネルの安定性を確保した状態で、外壁パネルの設置階の躯体を構築することを構成要件とする。

0011

下層側の外壁は外壁パネルと同じくプレキャストコンクリート製の場合と現場打ちコンクリート造の場合があり、前者の場合、外壁はその屋内側の面から突出する鉄筋アンカーファスナー等の定着材を躯体のコンクリート中に定着させることにより躯体に支持され、後者の場合は躯体と一体に構築される。外壁パネルの設置階とは、外壁パネルが接続する梁、もしくはスラブ天端のレベルで決まる階を言う。

0012

構築済みの躯体に支持されている下層側の外壁(外壁パネルを含む)の上方に、新たに吊り込まれた上層側の外壁パネルを設置し、この外壁パネルをその下層側の外壁にサポート等を介して仮支持させると共に、控えを取る、上端部を保持する等により外壁パネルの安定性を確保することで、吊り込まれた外壁パネルの鉛直荷重はその下方に位置する1枚、もしくは複数枚の外壁を介し、既にコンクリートの打設後、一定以上の強度に達している躯体によって負担される。

0013

換言すれば、設置された外壁パネルは構築中の躯体、または強度の発現が不十分な躯体である外壁パネルの設置階と、その下層側の1層、もしくは複数層の中間階の躯体を飛ばし、十分な強度を発現している下層側の躯体に支持されることになる。

0014

ここで言う一定以上の、または十分な強度とは、設置された外壁パネルの下に位置する外壁が、外壁パネルの鉛直荷重とそれによるせん断力曲げモーメントを躯体に伝達するのに十分な強度を言う。この強度は例えば下層側の外壁が外壁パネルである場合に、外壁パネルを躯体に支持させる金物や鉄筋等が、設置された外壁パネルの鉛直荷重を負担しながら、躯体への定着状態を維持できる程度であればよい。

0015

外壁パネルの鉛直荷重が一定以上の強度に達している下層側の躯体に伝達される結果、外壁パネルを設置すべき階の躯体の強度に関係なく、その階に外壁パネルを設置することが可能になる。外壁パネル設置階の躯体工事、特にコンクリート工事等に先立って外壁パネルを設置できることで、その階において外壁パネルを養生壁として利用しながら、躯体工事を進めること、すなわち外壁パネルの設置と躯体への接続、及び外壁パネル設置階の躯体の構築を並行して遂行することが可能になる。

0016

具体的には外壁パネル設置階において、吊り込まれた外壁パネルの、下層側の外壁への支持と位置決め、並びに外壁パネルへの直接の、もしくは間接的な控え材の接続による安定性確保のための作業を行うことが可能になる一方、設置された外壁パネルの安定性確保によりその外壁パネルを施工中の落下・転落防止用の養生壁として利用し、外壁パネル設置階においてスラブ型枠の敷設、スラブ筋配筋、コンクリートの打設等の躯体工事を進めることが可能になる。外壁パネルが養生壁として機能することで、外壁パネル設置階の躯体工事を進める上で必要とされる安全とそれを支持するための足場を外壁パネルの屋外側に組み立てる必要は生じない。

0017

外壁パネルの設置と並行して外壁パネル設置階の躯体工事を行えることで、建物全体では1層毎に工事を終了させることができるため、工事全体の合理的な計画を立て易くなり、工期の短縮を図ることが可能になる。

0018

また足場の組み立てを要しないことで、ジャンピング足場を用いる場合のように施工中の躯体より数層下の階までに亘り、足場を片持ち状態で支持させる仮設の梁やアームを躯体に固定するためのボルト孔穿設する必要もなく、その孔を塞ぐ作業も不要になる等、足場の組み立てと解体に伴う仮設工事が一切不要になる。足場を要しない面からも工期の短縮が図られ、仮設工事に要する工費の節減も図られる。

0019

請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、下層側の外壁の上にサポートを設置し、このサポートに外壁パネルを仮支持させると共に、外壁パネルに直接、もしくは間接的に控え材を接続して外壁パネルの転倒等に対する安定性を確保することを構成要件とし、請求項1に記載の発明において外壁パネルを下層側の外壁に仮支持させ、外壁パネルの安定性を確保することの具体的な手段を要件とする。

0020

新たに設置された外壁パネルはその直下の外壁(外壁パネルを含む)上に設置されたサポート上に載置されるが、その外壁パネル直下の外壁を支持している躯体が十分な強度を発現していない場合には、その外壁より下に位置する外壁を支持している躯体にサポートを介して支持される。外壁パネルが直下階の躯体に支持されるか、それより下の階の躯体に支持されるかに関係なく、新たに設置された外壁パネルの鉛直荷重は1層分の、または複数層分のサポートと外壁を介し、既に一定以上の強度に達している躯体で負担される。外壁パネルの水平荷重は控え材を介して躯体で負担される。

0021

なお、外壁パネルの設置階より2層下の外壁と1層下の外壁との間、及び1層下の外壁と設置されたばかりの外壁パネルとの間にサポートを設置すると、外壁パネルはサポートに仮支持され、直接、もしくは間接的に接続される控え材によって転倒等に対して安定することとなり、好適である。

0022

この場合、設置されたばかりの外壁パネルは形式的にはその直下階の外壁と、2層下の外壁に支持される形になるが、実質的にはコンクリート打設後の経過時間が長い2層下の外壁に支持されることになる。結果として外壁パネル直下階の外壁を支持している躯体が十分な強度に達していない場合にも、確実に一定以上の強度に達している2層下の躯体に外壁パネルの鉛直荷重を負担させることができるため、外壁パネル設置時の外壁パネルの安全性が高まる。

0023

請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、躯体を構成する柱間にプレキャストコンクリート製の梁部材架設し、この梁部材に外壁パネルと控え材を接続することにより外壁パネルの安定性を確保することを構成要件とする。梁部材は躯体を構成する梁の少なくとも一部の断面を持って製作され、外壁パネルの設置階、すなわち外壁パネルが接続する階に架設される。外壁パネルは梁部材の屋外側に接続され、梁部材の屋内側に控え材が接続される。

0024

この場合、梁部材に控え材が接続されることで、控え材は梁部材を介して間接的に外壁パネルに接続され、控え材によって梁部材の安定性が確保されることにより梁部材に接続される外壁パネルが安定する。

0025

外壁工事終了までの間は、外壁パネルに接合されている、例えばファスナーとしての壁連結材が梁部材に接合されている梁連結材に連結されることにより外壁パネルが梁部材に接続されるため、梁部材への控え材の接続と併せ、外壁パネルがサポートに仮支持されている状態での外壁パネルの屋外側、または屋内側への落下や転倒の防止が図られる。

0026

躯体コンクリート打設後の外壁工事終了時には、上記のように互いに連結されている壁連結材と梁連結材を梁、またはスラブのコンクリート中に定着させることにより、または外壁パネルから突出する鉄筋等の定着材をコンクリート中に定着させることにより外壁パネルが躯体に支持される。いずれの方法によっても躯体コンクリートが強度を発現した後には、外壁パネルが受ける鉛直及び水平荷重を躯体コンクリートに伝達することができるため、外壁パネルは自身の落下や転倒を防止する機能に加え、上の階に後から設置される外壁パネルを支持する能力を保有する。

0027

請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、外壁パネルの上端に落下・転落防止用の安全柵が着脱自在に接続されていることを構成要件とする。

0028

この場合、躯体工事が進行している階、すなわち外壁パネル設置階の外壁パネルの上端から安全柵が立ち上がることで、その躯体工事が進行している階の直上階上での落下・転落防止策が取られるため、躯体工事が進行している階からその直上階に亘って躯体工事を進めることも可能になる。

0029

外壁パネル設置階での躯体工事が終了した後、または下層側で外壁を支持している躯体が一定以上の強度を発現した後には、最下層のサポートが外壁パネル上へ盛り替えられるが、安全柵が着脱自在であることで、最下層から盛り替えられたサポートはそのまま外壁パネル上に接続される。安全柵も盛り替えられたサポート上に新たに設置される外壁パネル側へ盛り替えられ、繰り返して使用される。

0030

請求項5に記載の発明は、鉄筋コンクリート造の躯体に支持されるプレキャストコンクリート製の外壁パネルの躯体への取付構造において、躯体を構成する柱間にプレキャストコンクリート製の梁部材が架設され、外壁パネルの屋内側の面から壁連結材が突出し、この壁連結材が梁部材の、壁連結材に対応した位置に突設された梁連結材に連結されていることを構成要件とする。梁部材は梁の全断面の内、少なくとも一部の断面を持って製作され、外壁パネルの設置階に架設される。

0031

請求項5に記載の発明は請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明に適した、あるいはいずれかの発明において実施される外壁パネルの取付構造であり、壁連結材が梁連結材に連結されて外壁パネルを安定させることで、梁部材に控え材が接続される等により梁部材の安定性が確保されれば、躯体工事中の外壁パネルの落下・転倒防止が図られ、施工中の作業員落下防止も図られる。

0032

請求項5では壁連結材と梁連結材が互いに連結されて外壁パネルを安定させることができればよく、両者の連結のみによって、あるいは両者の連結に加えて外壁パネルを梁部材に接触させることにより、または外壁パネルに控えを取ることにより外壁パネルを安定させる場合も含む。

0033

なお、特に壁連結材が外壁パネルの高さ方向に2段以上配置されている場合は、請求項6において壁連結材を梁連結材に連結することにより、外壁パネルを安定させるようにするのが好適である。

0034

この場合は、壁連結材が高さ方向に2段以上配置されていることで、外壁工事終了までの間、外壁パネルに作用する鉛直荷重と水平荷重に対する反力を躯体から得ることができる結果、壁連結材と梁連結材の連結のみによって外壁パネルの水平軸回りの回転、もしくは転倒が防止されるため、外壁パネルに控えを取る必要もなく、単純な手段でありながら、外壁パネルの仮設状態での安定性が確実に確保される。

0035

また、この場合は,壁連結材と梁連結材は梁部材を仮支持する梁サポートが撤去される時点で、外壁パネルの回転等に対する安定性も確保するが、その階より上の階に設置される外壁パネルを支持する上では、外壁パネルの荷重を受けて壁連結材と梁連結材が変形しないこと、すなわち外壁パネルの荷重を負担しないことが必要であるため、梁サポートが撤去される前には両連結材が躯体のコンクリート中に埋設される。外壁パネル設置階(梁部材設置階)の躯体工事終了後、躯体のコンクリートが一定以上の強度に達した時点では、外壁パネルの鉛直荷重が壁連結材と梁連結材を介して躯体に伝達されるため、壁連結材と梁連結材、及びその回りの躯体がその階より上の階に設置される外壁パネルを支持する能力を保有する。梁サポートはこの時点で撤去される。

0036

請求項5では例えば壁連結材と梁連結材の少なくともいずれか一方に位置調整用の孔を穿設しておくことで、外壁パネル設置後の面内方向及び面外方向の位置や傾きを調整することが可能となり、更に例えば両連結材を挿通するボルトナットへの螺合長さを調整することで、レベルを調整することも可能となる。

0037

請求項5における壁連結材と梁連結材は外壁パネルを下層側の外壁の上方に設置したときに外壁パネルの位置決めをし、そのままコンクリート中に定着されることにより外壁パネルの鉛直及び水平荷重を負担する場合と、コンクリート打設前の外壁パネルの位置決めや調整のためにのみ使用される場合がある。後者の場合、外壁パネルから壁連結材の他に、躯体側へ鉄筋を突出させておき、鉄筋を単にコンクリート中に定着させるか、躯体中の鉄筋に連結した上でコンクリート中に定着させることにより、躯体の構築後には鉄筋が外壁パネルの鉛直及び水平荷重を躯体に伝達することになる。

発明の効果

0038

請求項1、2に記載の発明によれば、設置後の外壁パネルの鉛直荷重を既に一定以上の強度を発現している躯体に負担させるため、施工直後の躯体より下層側に位置する1層、もしくは複数層の躯体の強度発現を待たずに、躯体工事を開始すべき階に外壁パネルを設置し、躯体工事を進めることができる。結果として各階において外壁工事と躯体工事を並行して進め、1層毎に工事を終了させることができるため、工事全体の合理的な計画を立て易くなり、工期の短縮を図ることができる。

0039

なお、外壁パネルの直下階の外壁と、2層下の外壁に外壁パネルを仮支持させることで、確実に一定以上の強度に達している2層下の躯体に外壁パネルの鉛直荷重を負担させることができるため、外壁パネル設置時の外壁パネルの安全性を高めることができる。

0040

請求項3に記載の発明によれば、柱間にプレキャストコンクリート製の梁部材を架設し、この梁部材に外壁パネルと控え材を接続することで、外壁パネルの安定性を確保するため、外壁パネルがサポートに仮支持されている状態での外壁パネルの落下や転倒を防止できる。

0041

請求項4に記載の発明によれば、外壁パネルの上端から安全柵が立ち上がることで、外壁パネルが設置された、躯体工事が進行している階の直上階における躯体工事を進めることができるため、躯体工事の進捗が図られる。

0042

請求項5に記載の発明によれば、外壁パネルの壁連結材が梁部材の梁連結材に連結されることにより外壁パネルを安定させるため、梁部材の安定性を確保すれば、躯体工事中の外壁パネルの落下・転倒防止、及び施工中の作業員の落下防止が図られる。

0043

なお、高さ方向に2段以上配置された壁連結材を梁連結材に連結すれば、確実、且つ単純に躯体工事中の外壁パネルの安定性を確保することができ、躯体工事終了後にはその階より上の階の外壁パネルを支持することができる。

発明を実施するための最良の形態

0044

以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態を説明する。図1は本発明の実施形態に係る施工方法の施工開始時の様子を示した縦断面図である。

0045

本実施形態は図1図5に示すように構築済みの躯体に支持されている下層側の外壁1、2の上方に、プレキャストコンクリート製の外壁パネル3を設置してその外壁パネル3より下層側の外壁1、2に仮支持させると共に、外壁パネル3の安定性を確保した状態で、外壁パネル3の設置階における鉄筋コンクリート造の躯体を構築する外壁パネル3の施工方法である。外壁パネル3は具体的には下層側の外壁1の上に設置されるサポート4に仮支持され、外壁パネル3に直接、もしくは間接的に接続される控え材5によって安定性を確保する。

0046

図面を含め、以下の説明では1層毎に同一の作業を繰り返すことにより上層側へ向けて建物を構築する場合を示しているため、下層側の外壁1、2にもプレキャストコンクリート製の外壁パネル3を使用しているが、下層側の外壁1、2は現場打ちコンクリートで躯体と一体に構築されている場合もある。

0047

本実施形態で言う鉄筋コンクリート造は鉄骨鉄筋コンクリート造鋼管鋼板コンクリート造を含み、躯体である柱6、梁7、スラブ8、壁のそれぞれにつき、全断面を現場打ちコンクリートで構築する場合と躯体の一部断面をプレキャスト化しておき、残りの断面を現場打ちコンクリートで構築する場合がある。

0048

外壁パネル3は連続する腰壁垂壁に相当する壁部3aを持つ形を基本形とし、変形例としては、壁部3aの屋内側には躯体への支持や接続のための張出部が突出し、T形やΠ形断面等で製作されることもある。

0049

壁部3aの屋内側からは躯体への支持のための鉄筋、アンカー、定着プレート、または図1に示すような壁連結材3bその他の、躯体に支持されるのに十分な数、または大きさの定着材が突出する。定着材として鉄筋を使用した場合、定着材は主としてスラブ8中のスラブ筋と連結されることにより、または梁7やスラブ8のコンクリート中に定着されることによりコンクリートが強度を発現した後に外壁パネル3の鉛直及び水平荷重を躯体に伝達する役目を持つ。壁連結材3bも後述の梁連結材7aとの連結によりコンクリートが一定強度に達した後に鉄筋と同じ役目を果たす。この外壁パネル3の定着材が定着される梁7やスラブ8の階が外壁パネル3の設置階となる。

0050

定着材が図示するようなファスナー型の壁連結材3bである場合、梁7やスラブ8には定着材と対となる連結材が突設される。図1では梁7を構成する梁部材71の、壁連結材3bに対応した位置に梁連結材7aを突設しているが、スラブ8に連結材を突設することもある。壁連結材3bは梁連結材7aと互いに連結された状態で、外壁パネル3が躯体に支持されたときの鉛直荷重と水平荷重による水平軸回りの回転に対する反力を躯体から取るために、外壁パネル3の高さ方向に2段以上突設される。壁連結材3bと梁連結材7aはそれぞれアンカー等によって外壁パネル3と梁部材71に接合される。

0051

図面では現場作業の省力化と外壁パネル3との連結のし易さから、梁7の全断面の内、上端筋7bの配筋部分を除いた部分を梁部材71として予めプレキャストコンクリートで製作し、このプレキャストコンクリート製の梁部材71に、壁連結材3bに連結される梁連結材7aを突設している。梁部材71のコンクリート中には下端筋7cとせん断補強筋7dが埋設され、せん断補強筋7dの上部はコンクリートから突出する。梁連結材7aは壁連結材3bの突設位置に対応し、壁連結材3bと同一レベル等、互いに連結可能なレベルに突設される。

0052

図面ではまた、せん断補強筋7dから外壁パネル3側へ寄った位置に梁連結材7aを配置するためと、せん断補強筋7d部分と梁連結材7a部分のコンクリートを分離打設できるようにするために、コンクリートがせん断補強筋7dから外壁パネル3側(屋外側)へ張り出すようなL形の断面に梁部材71を形成し、この外壁パネル3寄り張り出したコンクリート部分(凸部)7eの上端面と下端面に梁連結材7aを突設している。図1図5に示す梁部材71は図6におけるA−A線の(凸部7eを通る)断面を示している。図6では1本の梁部材71につき、2箇所に凸部7eを形成しているが、凸部7eの形成数と形状は問われない。更には凸部7eを形成することなく、あるいは凹部を形成することなく、外壁パネル3側の面を平坦にしたまま、梁連結材7aを突設することもある。

0053

図示する形状の他、梁7は下端筋7cの配筋部分とせん断補強筋7dの下端寄りの配筋部分のみをプレキャストコンクリート化してU字形断面の梁部材71として製作される場合と、全断面が現場打ちコンクリートで構築される場合もある。

0054

壁連結材3bと梁連結材7aは外壁パネル3の位置調整レベル調整をした後に、互いに連結され、後から打設されるコンクリート中に埋設されることにより外壁パネル3を安定させて支持する。両連結材3b、7aはコンクリート中に埋設されて外壁パネル3の鉛直荷重と水平荷重を躯体に伝達できればよいため、それぞれの形態と連結方法は問われず、図示するようなアングルプレートの他、任意の形の金物が使用される。例えば1枚のプレートの高さ方向の両端を折り曲げ、その折り曲げ部分が梁部材71側を向いた状態でプレートを外壁パネル3に接合することにより、上下2段に配列する壁連結材3bを形成することもできる。

0055

梁部材71が柱6、6間に架設されたとき、梁部材71は梁サポート9によって仮支持されるが、その転倒や回転防止のために、梁部材71の屋内側の面には下階のスラブ8等との間に架設される控え材5が接続される。梁部材71に控え材5が接続されることで、梁部材71の屋外側に接続されている外壁パネル3に控え材5が間接的に接続された形になる。控え材5が外壁パネル3設置階のスラブ8、または梁7とスラブ8を貫通することを許容できれば、外壁パネル3の屋内側の面に直接控え材5を接続することもある。

0056

控え材5は梁部材71の側面に突設されたブラケット等に接続され、梁部材71に一体化するスラブ8のコンクリートが一定強度に達するまで接続された状態に置かれる。少なくとも梁部材71上面側の、せん断補強筋7d部分にはスラブ8と一体にコンクリートが打設され、梁7とスラブ8の一体化が図られる。図面では凸部7eの上面側と下面側にスラブ8のコンクリートとは別にコンクリートを打設できるようにしているが、スラブ8と一体に打設する場合もある。

0057

外壁パネル3の設置階(N階)に吊り込まれた外壁パネル3はその直下階(N−1階)の外壁2(外壁パネル)上に設置されたサポート4上に載置される。この外壁パネル3の設置と並行して、または先行して柱6、6間に架設されている梁部材71の梁連結材7aに、設置された外壁パネル3の壁連結材3bが連結される。

0058

壁連結材3bが梁連結材7aに連結される時期はコンクリートの打設前であることから、外壁パネル3の調整のためと、両連結材3b、7aに無理な力を加えないために、両連結材3b、7aが定着されるコンクリートが強度を出すまでは、両連結材3b、7aは外壁パネル3の鉛直荷重が作用しない状態に保たれる。コンクリートが強度を出すまでの外壁パネル3の鉛直荷重はサポート4によって負担され、下層側(N−1階、またはN−2階)の外壁1、2から躯体に伝達される。下層側の外壁1、2が外壁パネル3であり、それに接続する梁7が梁部材71から構成されている場合には、双方の壁連結材3bと梁連結材7a、及び両者を定着させているコンクリートを通じて躯体に伝達される。

0059

図1では設置されたばかりの外壁パネル3を形式上、その下に位置し、既に躯体に接合されている、壁連結材3b付きの2枚の外壁(外壁パネル)1、2に仮支持させている様子を示しているが、躯体コンクリートの強度発現の時期によっては直下の1枚の外壁2にのみ仮支持させる場合もあれば、3枚以上の外壁1、2に仮支持させる場合もある。

0060

図1の場合、設置されたばかりの外壁パネル3の鉛直荷重はその下に位置する2本(2組)のサポート4と2枚の外壁1、2を介し、2層下の階(N−2階)の外壁1の壁連結材3bによって負担され、その壁連結材3bと梁連結材7aを通じてその階の躯体に伝達される。この場合、外壁パネル3設置階の2層下の階(N−2階)の躯体が、設置されたばかりの外壁パネル3の鉛直荷重を負担し得る強度を発現していることになる。

0061

外壁パネル3の直下の階(N−1階)の躯体が外壁パネル3の鉛直荷重を負担し得る強度を有していれば、その直下の階(N−1階)の外壁2に外壁パネル3を支持させる。直下の階(N−1階)と2層下の階(N−2階)の躯体が十分な強度を有していなければ、3層以上、下の外壁1に外壁パネル3を支持させることになる。

0062

図1ではまた、設置されたばかりの外壁パネル3の上端に落下・転落防止用の安全柵10を接続し、その躯体工事が進行している階(N階)の直上階(N+1階)における躯体工事を進めることを可能にしている。安全柵10は外壁パネル3の上端から少なくとも直上階(N+1階)のスラブ8のレベルに到達する程度の高さを持ち、外壁パネル3には着脱自在に接続される。

0063

ここで、本実施形態の施工手順図1図5に沿って説明する。図1は下層側の外壁(外壁パネル)1、2がそれぞれサポート4と、梁部材71に接続された控え材5に仮支持された状態で、構築済みの躯体、ここでは梁7に支持されているときの様子を示す。躯体がフラットスラブ構造の場合には外壁1、2はスラブ8に支持される。図1図5においてN−1階以下は施工が終了した階を、N階以上は施工が進行中の階を示す。

0064

図1は施工階(N階)に外壁パネル3が設置され、その階の梁7とスラブ8のコンクリートの打設が完了した状態を示す。図1の時点では施工階の梁部材71と、直下階(N−1階)の梁部材71は梁サポート9と控え材5に仮支持されており、2層下の階(N−2階)では梁部材71に一体化したコンクリートの強度が出ているため、梁サポート9は撤去されている。

0065

図1に示すように施工階(N階)に吊り込まれた外壁パネル3は直下階(N−1階)の外壁2上に設置されたサポート4上に載置され、壁連結材3bにおいて梁部材7の梁連結材7aにボルト3c等によって連結される。サポート4は外壁パネル3の鉛直荷重を負担し、壁連結材3bと梁連結材7aは外壁パネル3の水平荷重を梁部材71に伝達しながら、その面外方向及び面内方向への移動を拘束する。壁連結材3bと梁連結材7aの連結時に外壁パネル3の位置調整とレベル調整等が行われる。

0066

図示するように外壁パネル3の上端に安全柵10が接続されている場合には、外壁パネル3設置階(N階)の直上階(N+1階)上での落下・転落防止が図られるため、図2図3に示すように外壁パネル3と安全柵10を養生壁として利用し、直上階(N+1階)における柱型枠11の組み立てや柱部材の設置から梁部材71の架設までの作業を行うことができる。

0067

施工階(N階)に新たな外壁パネル3が設置された時点では施工階(N階)のスラブ8の天端から直下階の柱6の主筋6aが突出しており、図2に示すように施工階においてはこのスラブ8から突出した主筋6aに施工階の柱6の主筋6aを連結しながら、その主筋6aとせん断補強筋を配筋し、その回りに柱型枠11を組み立てることが行われる。柱型枠11の組み立てに代わり、予め主筋6aとせん断補強筋が埋設されてプレキャストコンクリートで製作された中空の柱部材を設置することもある。柱型枠11は木製の他、薄肉のプレキャストコンクリートや鋼板等で製作され、捨て型枠となる場合もある。

0068

柱型枠11の組み立てや柱部材の設置に続き図3に示すように隣接する柱型枠11、11間、または柱部材間に前記の梁部材71を架設するか、または梁型枠を組み立てることが行われる。梁部材71や梁型枠の両端は柱型枠11や柱部材に支持される。梁部材71等の下には梁サポート9が設置され、梁部材71等の屋内側の面には控え材5が接続される。控え材5の他端はスラブ8等に接続される。前記のように梁部材71の凸部7eの上下面には梁連結材7a、7aが接合されている。

0069

梁部材71や梁型枠の架設後、図4に示すように図1の段階で設置された外壁パネル3の安全柵10が切り離されると共に、その直下階(N−1階)のサポート4を残したまま、その下階(N−2階)のサポート4が、図1の段階で設置され、安全柵10が切り離された外壁パネル3の上へ盛り替えられる。

0070

切り離された安全柵10はこれから設置される新たな外壁パネル3'の上端に接続され、その新たな外壁パネル3'は盛り替えられたサポート4上にN+1階の外壁パネル3'として載置される。N+1階の外壁パネル3'を設置し、その階のスラブ8のコンクリートを打設する前の段階では、壁連結材3bと梁連結材7aの変形を防止するために外壁パネル3'の鉛直荷重が梁連結材7aに伝達されずに、外壁パネル3'の転倒が拘束されるように壁連結材3bと梁連結材7aが連結される。

0071

柱型枠11、11間や柱部材間にプレキャストコンクリート製の梁部材71を架設する場合には、柱型枠11や柱部材に梁部材71の荷重を預ける関係から、柱型枠11等に荷重支持能力を持たせるために、梁部材71の架設に先立って柱型枠11等の内部へコンクリートが打設される。柱型枠11や柱部材間に梁型枠を組み立てる場合には、後述のように柱型枠11と梁型枠内へ同時にコンクリートが打設されることもある。

0072

柱型枠11等へのコンクリートの打設、梁部材71の架設に続き、N+1階のデッキプレート等のスラブ型枠12の敷設、外壁パネル3'の設置、梁7の上端筋7bの配筋、柱型枠11や柱部材上への接合部型枠の組み立てが並行して、もしくは相前後して行われる。接合部型枠は図示しないが、例えば柱6の上端部を包囲しながら、梁部材71の部分が切り欠かれた形をし、柱型枠11等に接続されることにより柱型枠11等と共に梁部材71の端部を支持する。

0073

続いて接合部における配筋とスラブ型枠12上へのスラブ筋の配筋後、接合部型枠内とスラブ型枠12上、及び梁部材71上へのコンクリートの打設が行われる。外壁パネル3、3'の屋内側の面は梁部材71の凸部7eに接するように、または接近して配置されることで、直接、または間接的に、梁部材71上下へのコンクリート打設時のせき板の役目を果たし得る。

0074

図示する例では図6に示すように梁部材71の上端側に梁部材71の全長に亘ってコンクリート打設時のせき板の役目を果たし得る立上り部7fを形成しているが、特にせん断補強筋7dの露出部分とスラブ8のコンクリートを同時に打設し、それと分離して凸部7e上下のコンクリートを打設できるようにするために、せん断補強筋7dを挟むように立上り部7f、7fを並列させて形成している。

0075

梁部材71の外壁パネル3、3'側は両者間に打設されるコンクリートが梁部材71の凸部7eの上面側から下面側へ行き渡り、スラブ8と梁部材71、及び柱6との一体性が図られるよう、例えば図6に示すように梁連結材7aを固定している部分が外壁パネル3、3'側へ突出し、それ以外の部分は外壁パネル3、3'との間に空隙ができるよう、相対的に凹形になっている。

0076

梁部材71の架設ではなく、柱型枠11、11間等に梁型枠を組み立てる場合には、柱型枠11の組み立て、または柱部材の設置に続き、その内部へのコンクリートの打設をスラブのコンクリートと同時に行うことが可能であるから、接合部型枠とスラブ型枠12の設置や組み立て後にコンクリートを同時に打設する場合と、強度の異なるコンクリートを柱とスラブとで分離打設する場合がある。

0077

柱6とスラブ8のコンクリートを同時に打設する場合は、例えば図4において柱型枠11や柱部材間への梁型枠の架設、もしくは組み立て、スラブ型枠12の敷設、梁鉄筋の配筋の後、外壁パネル3'の設置、接合部型枠の設置、スラブ筋の配筋が行われ、その後に柱6と梁7及びスラブ8のコンクリートを同時に打設する、という要領で施工される。この際、隣接する柱型枠11、11や柱部材から上方へ突出している柱6の主筋6a、6a間にロープ掛け渡すことによりロープを安全手摺として用いることができる。

0078

分離打設する場合は、例えば図4において柱型枠11や柱部材内部へコンクリートを打設した後に梁型枠の架設や組み立てが行われ、続いてスラブ型枠12の敷設、梁鉄筋の配筋の後、外壁パネル3'の設置、接合部型枠の設置、スラブ筋の配筋の終了後、接合部とスラブ8のコンクリートを同時に打設する、という要領で施工される。この場合も、主筋6a、6a間にロープを掛け渡し、これを安全手摺として利用することができる。

0079

各図に示すように外壁パネル3、3'をファスナー型の壁連結材3bと梁連結材7aを用いて躯体に接続する場合に、外壁パネル3、3'が熱伸び追従できるようにする上では、外壁パネル3、3'は梁部材71の上下に打設されるコンクリートから縁が切れるよう、例えば図4に示すように外壁パネル3'と梁部材71との間に縁切り材13が介在させられる。外壁パネル3、3'が熱伸びへの追従性能を持つ必要がない場合には、壁連結材3bと梁連結材7aを用いることなく、鉄筋によって外壁パネル3、3'を躯体に完全に一体化させる場合もあり、その場合にはコンクリートとの縁は切れない。

0080

スラブ筋の配筋後、図5に示すようにN+1階のスラブ8のコンクリートが打設され、スラブ8と梁7及び柱6が一体化させられる。このときのN+1階は柱型枠11が存置されている点を除いて図1におけるN階と同じ状況になり、N+1階のスラブ8の天端から直下階(N階)の柱6の主筋6aが突出する。以後、図2図5の作業を繰り返すことにより鉄筋コンクリート造の躯体が下層側から上層側へ向けて構築される。

0081

以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更して実施可能である。

図面の簡単な説明

0082

本発明の実施形態において外壁パネルをサポート上に載置し、スラブのコンクリートを打設したときの状況を示した縦断面図である。
図1に示す工程の次の工程を示した縦断面図である。
図2に示す工程の次の工程を示した縦断面図である。
図3に示す工程の次の工程を示した縦断面図である。
図4に示す工程の次の工程を示した縦断面図である。
外壁パネルと梁部材の関係を示した斜視図である。
従来の施工方法を説明するための図面である。(a)は、N階(スラブ施工階)よりも4層下の階(N−4階)に外壁パネルを設置した状況であり、(b)は、足場を盛り替えてN−3階に外壁パネルを設置するとともに、N+1階の柱梁およびスラブを施工した状況を示した図である。

符号の説明

0083

1下層側の外壁
2 下層側の外壁
3外壁パネル
3a壁連結材
4サポート
5控え材
7 梁
71梁部材
7a梁連結材
10 安全柵

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 三協立山株式会社の「 建具」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】 横枠の端部の加工が単純で、生産性を向上できる建具の提供。【解決手段】 縦枠6,7と横枠3,5とを備え、横枠3,5は、ガラス間口を構成する部分3a,5aとそれ以外の本体部分3b,5bとに分... 詳細

  • 三協立山株式会社の「 カーテンウォール」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】 縦枠の端部の加工が単純で、生産性を向上できるカーテンウォールの提供。【解決手段】 上下方向及び左右方向に並べて配置したパネルユニット1,1,…と、キャッチパン2とを備え、パネルユニット1... 詳細

  • 三和シヤッター工業株式会社の「 長尺材の躯体支持構造」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】トイレブース1に設けられる壁パネルであるパネル体3を、面状部Yとのあいだに隙間Xを有する状態で螺子体17を介して壁部Wに支持するに際し、捻じ込み過ぎがないようにする。【解決手段】パネル体3の壁... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ