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技術 スクロール圧縮機

出願人 エルジーエレクトロニクスインコーポレイティド
発明者 キムドン-ハン
出願日 2005年10月7日 (14年8ヶ月経過) 出願番号 2005-294753
公開日 2006年5月25日 (14年1ヶ月経過) 公開番号 2006-132530
状態 拒絶査定
技術分野 回転型ポンプ(1)
主要キーワード 排出ホール ウェーブ状 角部位 固定羽根 圧縮ユニット インボリュート形状 攪拌動作 装着溝
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年5月25日)のものです。
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図面 (14)

課題

圧縮動作中に旋回スクロールが変形しても、旋回スクロールのスラストベアリング面メインフレームのスラストベアリング面との間の摩擦抵抗を低減させて、スラストベアリング面の摩耗を防止し、圧縮機の効率を向上させるスクロール圧縮機を提供する。

解決手段

スクロール圧縮機は、回転軸14の偏心部64が挿入されるボス66が形成され、旋回運動を行う旋回スクロール40と、旋回スクロール40のボス66が挿入されるポケット68が形成され、旋回スクロール40のスラストベアリング面70aを支持するスラストベアリング面70bが形成されるメインフレーム26と、メインフレーム26の上面に設置され、旋回スクロール40が変形する際に弾性変形してスラストベアリング面70a、70bの摩耗を防止するように緩衝作用をする付勢部80とを含む。

概要

背景

一般に、スクロール圧縮機は、空調機分野に広く使用される高効率・低騒音圧縮機であって、2つのスクロールが相対的に旋回運動を行うことで、スクロール間に複数の圧縮室を形成し、それら圧縮室が持続的に中心方向に移動されることによって体積が小さくなり、流体を連続的に吸入、圧縮して吐出する方式である。

図11は、従来のスクロール圧縮機を示す断面図である。
従来のスクロール圧縮機は、流体が吸入される吸入管102と圧縮された流体が吐出される吐出管104とが連結され、密閉された所定空間を有するケーシング106と、ケーシング106の内部下側に配置されて駆動力を発生する駆動モータ108と、ケーシング106の上側に配置されて駆動モータ108と回転軸112を介して連結され、回転軸112の回転により吸入管102に吸入される流体を圧縮して吐出管104に吐出させる圧縮ユニット110と、ケーシング106の内部上側に装着され、回転軸112を回転自在に支持すると共に圧縮ユニット110を支持するメインフレーム114とから構成される。

駆動モータ108は、ケーシング106の周方向に固定されるステータ122と、ステータ122の内周面に配置されて回転軸112に固定されるロータ124とから構成され、ステータ122に電源印加されると、ステータ122とロータ124との相互作用によりロータ124が回転されて回転軸112を回転させる。

圧縮ユニット110は、インボリュート形状固定ラップ126が形成され、ケーシング106の内部上側に固定される固定スクロール128と、固定ラップ126との間に圧縮室118を有するように固定ラップ126と対応するインボリュート形状の旋回ラップ130が形成され、メインフレーム114に旋回自在に支持され、回転軸112の回転により旋回運動される旋回スクロール132とから構成される。

また、固定スクロール128の上側には、ケーシング106の内部を高圧室136と低圧室138とに区画するための分離板134が装着され、固定スクロール128の中央には、固定ラップ126と旋回ラップ130との相互作用により圧縮室118で圧縮された流体が高圧室136に吐出される吐出口140が形成され、吐出口140の上側には、高圧室136に吐出された流体が低圧室138に逆流することを防止するための逆止弁142が設置される。

旋回スクロール132とメインフレーム114との間には、旋回スクロール132が旋回運動されるようにガイドするオルダムリング144が設置される。
また、旋回スクロール132の下面とメインフレーム114の上面とには、旋回スクロール132が旋回運動自在に支持されるスラストベアリング面150が形成される。

メインフレーム114には、図12に示すように、旋回スクロール132の下側に延設されたボス152が収容されるポケット156が形成され、ポケット156には、ポケット156に溜まるオイルを外部に排出させるオイル排出流路160が形成される。

また、旋回スクロール132のボス152の内面には、回転軸112の上側に形成された偏心部154が挿入される。かつ、回転軸112には、ケーシング106の底部に保存されたオイルをスラストベアリング面150に供給するためのオイル供給通路158が形成される。

以下、このように構成された従来のスクロール圧縮機の動作を説明する。
駆動モータ108のステータ122に電源が印加されると、ステータ122とロータ124との相互作用によりロータ124が回転され、ロータ124に固定された回転軸112が回転される。すると、回転軸112の偏心部154が旋回スクロール132のボス152に挿入されているため、旋回スクロール132が旋回運動され、固定スクロール128との相互作用により、圧縮室118の内部に流入した流体が圧縮されて吐出口140を通して高圧室136に流入し、高圧室136に流入した流体は吐出管104を通して外部に排出される。

また、回転軸112が回転されると、ケーシング106の底部に保存されたオイルが、オイル供給通路158を通して上昇して回転軸112の端部から飛散する。このように飛散したオイルは、回転軸112の偏心部154と旋回スクロール132のボス152との間を通過してメインフレーム114のポケット156に溜まり、ポケット156に溜まったオイルは、旋回スクロール132の旋回運動によるボス152の攪拌動作により、メインフレーム114と旋回スクロール132とのスラストベアリング面150に供給されて潤滑作用が行われる。

概要

圧縮動作中に旋回スクロールが変形しても、旋回スクロールのスラストベアリング面とメインフレームのスラストベアリング面との間の摩擦抵抗を低減させて、スラストベアリング面の摩耗を防止し、圧縮機の効率を向上させるスクロール圧縮機を提供する。 スクロール圧縮機は、回転軸14の偏心部64が挿入されるボス66が形成され、旋回運動を行う旋回スクロール40と、旋回スクロール40のボス66が挿入されるポケット68が形成され、旋回スクロール40のスラストベアリング面70aを支持するスラストベアリング面70bが形成されるメインフレーム26と、メインフレーム26の上面に設置され、旋回スクロール40が変形する際に弾性変形してスラストベアリング面70a、70bの摩耗を防止するように緩衝作用をする付勢部80とを含む。

目的

本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたもので、メインフレームに付勢部を備えることにより、圧縮動作中に旋回スクロールが変形されても、旋回スクロールのスラストベアリング面とメインフレームのスラストベアリング面の摩擦抵抗を低減させることで、スラストベアリング面の摩耗を防止し、圧縮機の効率を向上し得るスクロール圧縮機を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

回転軸偏心部が挿入されるボスが形成され、旋回運動を行う旋回スクロールと、前記旋回スクロールのボスが挿入されるポケットが形成され、前記旋回スクロールのスラストベアリング面を支持するスラストベアリング面が形成されるメインフレームと、前記メインフレームの上面に設置され、前記旋回スクロールが変形する際に弾性変形して前記スラストベアリング面の摩耗を防止するように緩衝作用をする付勢部と、を含むことを特徴とするスクロール圧縮機

請求項2

前記付勢部が、前記メインフレームのポケットの内周面円周方向に形成されるグルーブにより、自身が弾性を有する円板状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。

請求項3

前記付勢部が、前記メインフレームのポケットの内周面に等間隔に形成される複数のグルーブにより、複数の円弧状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。

請求項4

前記付勢部が、内側方向にその厚さが薄くなるように形成されることを特徴とする請求項2に記載のスクロール圧縮機。

請求項5

前記付勢部は、前記旋回スクロールのスラストベアリング面と接触する角部位湾曲するように形成されることを特徴とする請求項2に記載のスクロール圧縮機。

請求項6

前記付勢部は、前記メインフレームのポケットの内周面に周方向段差を有するように形成される装着溝と、前記装着溝に設置されて前記旋回スクロールのスラストベアリング面を付勢する弾性部材と、から構成されることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。

請求項7

前記弾性部材が、板バネで形成されることを特徴とする請求項6に記載のスクロール圧縮機。

請求項8

前記付勢部が、前記メインフレームの外周面に円周方向に形成されるグルーブにより、自身が弾性を有する円板状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。

請求項9

前記付勢部が、外側方向にその厚さが薄くなるように形成されることを特徴とする請求項8に記載のスクロール圧縮機。

請求項10

前記付勢部は、前記メインフレームの外周面に周方向に段差を有するように形成される装着溝と、前記装着溝に設置されて前記旋回スクロールのスラストベアリング面を付勢する弾性部材と、から構成されることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。

請求項11

前記弾性部材が、板バネで形成されることを特徴とする請求項10に記載のスクロール圧縮機。

請求項12

回転軸の偏心部が挿入されるボスが形成され、旋回運動を行う旋回スクロールと、前記旋回スクロールのボスが挿入されるポケットが形成され、前記旋回スクロールのスラストベアリング面を支持するスラストベアリング面が形成されるメインフレームと、前記メインフレームの上面に設置され、前記旋回スクロールが変形する際に弾性変形して前記スラストベアリング面の摩耗を防止するように緩衝作用をする付勢部と、前記旋回スクロールのボスに形成され、前記回転軸のオイル供給通路を通して前記ボスの内部に供給されたオイルを、前記旋回スクロールと前記メインフレームとのスラストベアリング面に供給するオイルガイドホールと、を含むことを特徴とするスクロール圧縮機。

請求項13

前記付勢部が、前記メインフレームのポケットの内周面に円周方向に形成されるグルーブにより、自身が弾性を有する円板状に形成されることを特徴とする請求項12に記載のスクロール圧縮機。

請求項14

前記付勢部は、前記メインフレームのポケットの内周面に周方向に段差を有するように形成される装着溝と、前記装着溝に設置されて前記旋回スクロールのスラストベアリング面を付勢する弾性部材と、から構成されることを特徴とする請求項12に記載のスクロール圧縮機。

請求項15

前記オイルガイドホールが、前記オイル供給通路と最も近い位置に形成されることを特徴とする請求項12に記載のスクロール圧縮機。

請求項16

前記オイルガイドホールが、前記ボスの半径方向に少なくとも1つ以上形成されることを特徴とする請求項12に記載のスクロール圧縮機。

請求項17

前記メインフレームのポケットの底面には、前記ポケットに流入したオイルが外部に排出されるオイル排出ホールが形成されることを特徴とする請求項12に記載のスクロール圧縮機。

請求項18

前記オイル排出ホールが、前記旋回スクロールのボスの下端よりさらに下側に形成されることを特徴とする請求項17に記載のスクロール圧縮機。

請求項19

前記メインフレームのポケットに、前記回転軸を付勢する付勢部が形成されることを特徴とする請求項12に記載のスクロール圧縮機。

請求項20

前記付勢部が、前記ポケットの中央から上方に円筒状に延びて前記回転軸の外周面を囲み、自身が弾性を有するように形成されることを特徴とする請求項19に記載のスクロール圧縮機。

技術分野

0001

本発明は、スクロール圧縮機に係るもので、詳しくは、メインフレーム旋回スクロールとのスラストベアリング面の間の摩耗を防止することで、圧縮機の効率を向上し得るスクロール圧縮機に関するものである。

背景技術

0002

一般に、スクロール圧縮機は、空調機分野に広く使用される高効率・低騒音の圧縮機であって、2つのスクロールが相対的に旋回運動を行うことで、スクロール間に複数の圧縮室を形成し、それら圧縮室が持続的に中心方向に移動されることによって体積が小さくなり、流体を連続的に吸入、圧縮して吐出する方式である。

0003

図11は、従来のスクロール圧縮機を示す断面図である。
従来のスクロール圧縮機は、流体が吸入される吸入管102と圧縮された流体が吐出される吐出管104とが連結され、密閉された所定空間を有するケーシング106と、ケーシング106の内部下側に配置されて駆動力を発生する駆動モータ108と、ケーシング106の上側に配置されて駆動モータ108と回転軸112を介して連結され、回転軸112の回転により吸入管102に吸入される流体を圧縮して吐出管104に吐出させる圧縮ユニット110と、ケーシング106の内部上側に装着され、回転軸112を回転自在に支持すると共に圧縮ユニット110を支持するメインフレーム114とから構成される。

0004

駆動モータ108は、ケーシング106の周方向に固定されるステータ122と、ステータ122の内周面に配置されて回転軸112に固定されるロータ124とから構成され、ステータ122に電源印加されると、ステータ122とロータ124との相互作用によりロータ124が回転されて回転軸112を回転させる。

0005

圧縮ユニット110は、インボリュート形状固定ラップ126が形成され、ケーシング106の内部上側に固定される固定スクロール128と、固定ラップ126との間に圧縮室118を有するように固定ラップ126と対応するインボリュート形状の旋回ラップ130が形成され、メインフレーム114に旋回自在に支持され、回転軸112の回転により旋回運動される旋回スクロール132とから構成される。

0006

また、固定スクロール128の上側には、ケーシング106の内部を高圧室136と低圧室138とに区画するための分離板134が装着され、固定スクロール128の中央には、固定ラップ126と旋回ラップ130との相互作用により圧縮室118で圧縮された流体が高圧室136に吐出される吐出口140が形成され、吐出口140の上側には、高圧室136に吐出された流体が低圧室138に逆流することを防止するための逆止弁142が設置される。

0007

旋回スクロール132とメインフレーム114との間には、旋回スクロール132が旋回運動されるようにガイドするオルダムリング144が設置される。
また、旋回スクロール132の下面とメインフレーム114の上面とには、旋回スクロール132が旋回運動自在に支持されるスラストベアリング面150が形成される。

0008

メインフレーム114には、図12に示すように、旋回スクロール132の下側に延設されたボス152が収容されるポケット156が形成され、ポケット156には、ポケット156に溜まるオイルを外部に排出させるオイル排出流路160が形成される。

0009

また、旋回スクロール132のボス152の内面には、回転軸112の上側に形成された偏心部154が挿入される。かつ、回転軸112には、ケーシング106の底部に保存されたオイルをスラストベアリング面150に供給するためのオイル供給通路158が形成される。

0010

以下、このように構成された従来のスクロール圧縮機の動作を説明する。
駆動モータ108のステータ122に電源が印加されると、ステータ122とロータ124との相互作用によりロータ124が回転され、ロータ124に固定された回転軸112が回転される。すると、回転軸112の偏心部154が旋回スクロール132のボス152に挿入されているため、旋回スクロール132が旋回運動され、固定スクロール128との相互作用により、圧縮室118の内部に流入した流体が圧縮されて吐出口140を通して高圧室136に流入し、高圧室136に流入した流体は吐出管104を通して外部に排出される。

0011

また、回転軸112が回転されると、ケーシング106の底部に保存されたオイルが、オイル供給通路158を通して上昇して回転軸112の端部から飛散する。このように飛散したオイルは、回転軸112の偏心部154と旋回スクロール132のボス152との間を通過してメインフレーム114のポケット156に溜まり、ポケット156に溜まったオイルは、旋回スクロール132の旋回運動によるボス152の攪拌動作により、メインフレーム114と旋回スクロール132とのスラストベアリング面150に供給されて潤滑作用が行われる。

発明が解決しようとする課題

0012

しかしながら、このような従来のスクロール圧縮機においては、メインフレーム114のポケット156にオイルが溜まるため、旋回スクロール132のボス152がオイルに浸された状態で旋回運動を行うことによって、攪拌抵抗が発生して駆動モータの効率を低下させ、よって、圧縮機の性能が低下するという問題があった。

0013

また、従来のスクロール圧縮機においては、図11乃至図13に示すように、旋回スクロール132と固定スクロール128との間で流体が圧縮される際、流体が圧縮室118の中央に移動されることによって体積が小さくなり、中央側の圧縮室118の圧力が高くなるため、圧縮室118の圧力により、旋回スクロール132の中央部位が下方に屈曲される変形が発生する。すると、旋回スクロール132のスラストベアリング面150がメインフレーム114のスラストベアリング面150に加圧された状態で旋回運動されるため、スラストベアリング面150に摩耗が発生し、駆動モータ108の駆動力が上昇することによって圧縮機のエネルギー効率が低下し、駆動モータ108の損傷が発生するという問題があった。

0014

本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたもので、メインフレームに付勢部を備えることにより、圧縮動作中に旋回スクロールが変形されても、旋回スクロールのスラストベアリング面とメインフレームのスラストベアリング面の摩擦抵抗を低減させることで、スラストベアリング面の摩耗を防止し、圧縮機の効率を向上し得るスクロール圧縮機を提供することを目的とする。

0015

また、本発明の他の目的は、メインフレームのポケットにオイルが溜まることを防止して、旋回スクロールの旋回運動時、旋回スクロールのボスの攪拌抵抗を最小化し、モータの効率及び圧縮機の性能を向上し得るスクロール圧縮機を提供することにある。

課題を解決するための手段

0016

このような目的を達成するために、本発明によるスクロール圧縮機は、回転軸の偏心部が挿入されるボスが形成され、旋回運動を行う旋回スクロールと、前記旋回スクロールのボスが挿入されるポケットが形成され、前記旋回スクロールのスラストベアリング面を支持するスラストベアリング面が形成されるメインフレームと、前記メインフレームの上面に設置され、前記旋回スクロールが変形する際に弾性変形して前記スラストベアリング面の摩耗を防止するように緩衝作用をする付勢部とを含むことを特徴とする。

0017

かつ、前記付勢部が、前記メインフレームのポケットの内周面に円周方向に形成されるグルーブにより、自身が弾性を有する円板状に形成されることを特徴とする。
また、前記付勢部は、前記メインフレームのポケットの内周面に周方向に段差を有するように形成される装着溝と、前記装着溝に設置されて前記旋回スクロールのスラストベアリング面を付勢する弾性部材とから構成されることを特徴とする。

0018

また、本発明によるスクロール圧縮機は、回転軸の偏心部が挿入されるボスが形成され、旋回運動を行う旋回スクロールと、前記旋回スクロールのボスが挿入されるポケットが形成され、前記旋回スクロールのスラストベアリング面を支持するスラストベアリング面が形成されるメインフレームと、前記メインフレームの上面に設置され、前記旋回スクロールが変形する際に弾性変形して前記スラストベアリング面の摩耗を防止するように緩衝作用をする付勢部と、前記旋回スクロールのボスに形成され、前記回転軸のオイル供給通路を通して前記ボスの内部に供給されたオイルを、前記旋回スクロールと前記メインフレームとのスラストベアリング面に供給するオイルガイドホールとを含むことを特徴とする。

発明の効果

0019

本発明によるスクロール圧縮機においては、メインフレームに付勢部を形成して、圧縮機の運転時に旋回スクロールに変形が発生すると旋回スクロールを付勢することで、旋回スクロールとメインフレームとのスラストベアリング面の間の摩擦損失を減らしてモータの効率を向上させ、スラストベアリング面の摩耗を減少させて圧縮機の信頼性を向上し得るという効果がある。

0020

また、旋回スクロールのボスにオイルガイドホールを形成して、旋回スクロールとメインフレームとのスラストベアリング面にオイルを直接供給することで、前記メインフレームのポケットの内部にオイルが溜まることを防止し、旋回スクロールのボスの攪拌抵抗を防止し得るという効果がある。

0021

また、前記メインフレームのポケットの内部に付勢部を形成して、回転軸の外周面を付勢することで、回転軸の偏心回転による摩擦損失を減らし、これにより、モータの効率を向上し得るという効果がある。

発明を実施するための最良の形態

0022

以下、添付の図面に基づいて、本発明によるスクロール圧縮機の好ましい実施形態を説明する。
図1は、本発明によるスクロール圧縮機の第1実施形態を示す断面図である。

0023

本発明によるスクロール圧縮機は、流体が吸入される吸入管18と圧縮された流体が吐出される吐出管20とが連結され、密閉された所定空間を有するケーシング10と、ケーシング10に内蔵されて駆動力を発生する駆動モータ12と、駆動モータ12に回転軸14を介して連結され、駆動モータ12の駆動により流体を圧縮して外部に吐出させる圧縮ユニット16と、ケーシング10の内部に装着され、回転軸14を回転自在に支持すると共に圧縮ユニット16を支持するメインフレーム26とから構成される。

0024

また、駆動モータ12は、ケーシング10の内周面に固定されるステータ30と、ステータ30の内周面に配置されて回転軸14に固定されるロータ32とから構成され、ステータ30に電源が印加されると、ステータ30とロータ32との相互作用によりロータ32が回転されて回転軸14を回転させる。

0025

また、圧縮ユニット16は、インボリュート形状の固定羽根34が形成され、ケーシング10の上側に固定される固定スクロール36と、固定羽根34との間に圧縮室42が形成されるように固定羽根34と対応するインボリュート形状の旋回羽根38が形成され、メインフレーム26に旋回自在に支持され、回転軸14の回転により旋回運動される旋回スクロール40とから構成される。

0026

また、固定スクロール36の上側縁部には、ケーシング10の内部を高圧室50と低圧室52とに区画する分離板54が固定され、固定スクロール36の中央には、固定羽根34と旋回羽根38との相互作用により圧縮された流体が排出される排出ホール46が形成され、固定スクロール36の上側面には、排出ホール46を開閉して流体の逆流を防止する逆止弁48が設置される。

0027

また、旋回スクロール40とメインフレーム26との間には、旋回スクロール40が旋回運動されるようにガイドするオルダムリング50が設置される。
図2図1の圧縮ユニットを示す断面図で、図3図2のA部拡大図で、図4図2のB部拡大図である。

0028

旋回スクロール40の下面とメインフレーム26の上面には、旋回スクロール40が旋回運動自在に支持されるスラストベアリング面70a、70bがそれぞれ形成される。

0029

また、メインフレーム26の中央には、旋回スクロール40のボス66が挿入されるポケット68が形成される。旋回スクロール40の下側には、メインフレーム26のポケット68に位置し、回転軸14の偏心部64が挿入されるボス66が形成される。回転軸14には、ケーシング10の底部に保存されたオイルをスラストベアリング面70a、70bに供給するためのオイル供給通路72が形成される。

0030

旋回スクロール40のボス66には、図3に示すように、オイル供給通路72を通してボス66の内部に飛散するオイルをメインフレーム26と旋回スクロール40とのスラストベアリング面70a、70bに案内するオイルガイドホール76が形成される。

0031

ここで、オイルガイドホール76は、ボス66の内側と外側とが貫通するように形成されることで、ボス66の内部に流入するオイルを、ポケット68を経由することなく直ちにスラストベアリング面70a、70bに案内する。

0032

このようなオイルガイドホール76は、オイル供給通路72と最も近い位置に形成されて、遠心力によりオイルが円滑に排出されるようにする。また、オイルガイドホール76は、ボス66の周方向に少なくとも1つ以上形成されるが、ボス66の半径方向に形成することもでき、回転軸14の回転方向に沿って傾斜して形成することもできる。

0033

また、回転軸14のオイル供給通路72を通して供給されたオイル中、オイルガイドホール76を通してスラストベアリング面70a、70bに供給された後、残ったオイルは、ポケット68に形成されたオイル排出ホール78を通して外部に排出される。

0034

このとき、オイル排出ホール78は、ポケット68の底面に半径方向に形成され、ポケット68に流入したオイルを外部に排出させる。また、オイル排出ホール78は、オイルがより円滑に排出されるように、入口側から出口側になるにつれて下向き傾斜するように形成することができる。ここで、オイル排出ホール78は、旋回スクロール40のボス66の端部から高さLだけ下側に位置するため、ボス66がオイルに浸されることを防止することができる。

0035

また、ポケット68の底面には、回転軸14の偏心回転時に回転軸14を付勢して摩擦損失を減らす付勢部80が形成される。
付勢部80は、図5に示すように、ポケット68の底面から上方に中空円筒状に延びて回転軸14の外周面に配置され、自身が弾性を有するように形成されて、回転軸14の偏心回転により自身が弾性変形して回転軸14を付勢する。

0036

メインフレーム26には、旋回スクロール40の中央側が下方に変形される際に弾性変形して緩衝作用することで、旋回スクロール40とメインフレーム26とのスラストベアリング面70a、70bが摩耗することを防止する付勢部82が形成されている。

0037

付勢部82は、図6に示すように、メインフレーム26の内周面の上端に円周方向に所定深さのグルーブ84を形成することによって形成される。即ち、メインフレーム26の内周面上端に円周方向に所定深さを有するグルーブ84を形成することによって、グルーブ84によりメインフレーム26の内周面の上端が薄い円板状になり、自身が弾性変形する付勢部82となる。

0038

このような付勢部82は、縁部側から中央側に行くほどその厚さが次第に薄くなるように形成され、旋回スクロール40のスラストベアリング面70aと接触する角部位湾曲形成される。
以下、このように構成された本発明によるスクロール圧縮機の動作を説明する。

0039

駆動モータ12に電源が印加されると、ロータ32とステータ30との相互作用によりロータ32が回転され、これにより、ロータ32に連結された回転軸14が回転される。すると、回転軸14の偏心部64が旋回スクロール40のボス66に挿入されているため、旋回スクロール40が旋回運動され、固定スクロール36との相互作用により、圧縮室42の内部に流入した流体が圧縮されて吐出口48を通して高圧室50に流入し、高圧室50に流入した流体は吐出管20を通して外部に排出される。

0040

かつ、回転軸14が回転されると、ケーシング10の下部に保存されたオイルが、オイル供給通路72を通して上昇して回転軸14の端部から旋回スクロール40のボス66の内部に供給される。

0041

次いで、旋回スクロール40のボス66の内部に供給されたオイルは、旋回スクロール40のボス66に形成されたオイルガイドホール76を通して、旋回スクロール40とメインフレーム26とのスラストベアリング面70a、70bに供給される。次いで、スラストベアリング面70a、70bに供給された後、残ったオイルは、ポケット68の下部に流入し、オイル排出ホール78を通して外部に排出される。

0042

ここで、オイル供給通路72を通してボス66の内部に供給されたオイルが、ポケット68を経由することなくオイルガイドホール76を通して直接スラストベアリング面70a、70bに供給され、残ったオイルは、ポケット68に形成されたオイル排出ホール78を通して排出されるため、ポケット68の内部にオイルが溜まることを防止し、これにより、旋回スクロール40のボス66がオイルに浸されることを防止し、旋回スクロール40のボス66の攪拌抵抗を防止することができる。

0043

また、メインフレーム26のポケット68の内部に形成された付勢部80が回転軸14の外周面を付勢するため、回転軸14の偏心回転時の回転抵抗が減少し、これにより、モータの損傷が防止される。

0044

また、前述したように、旋回スクロール40の旋回羽根38と固定スクロール36の固定羽根34との間に形成される圧縮室42に流入した冷媒は、圧縮室42の縁部側から中央側に移動されるにつれて順次圧縮されるため、圧縮室42の中央側の温度及び圧力が急に上昇し、これにより、旋回スクロール40の中央側が熱変形するか又は圧力により下方に曲がることによって、メインフレーム26のスラストベアリング面70bを加圧する。このとき、メインフレーム26の内周面に形成された付勢部82が下方に弾性変形されて緩衝作用をし、旋回スクロール40とメインフレーム26との間の摩擦損失が減少される。

0045

図7は、本発明によるスクロール圧縮機の第2実施形態の付勢部を示す断面図である。
本発明の第2実施形態の付勢部92は、メインフレーム26の上面に周方向に段差を有するように形成される装着溝88と、装着溝88に装着されて旋回スクロール40のスラストベアリング面70aを付勢する弾性部材90とから構成される。

0046

ここで、装着溝88は、メインフレーム26の内周面の上端に円形又は円弧状に段差を有するように形成される。また、弾性部材90は、ウェーブ状板バネで構成されることが好ましい。

0047

このような第2実施形態の付勢部92は、旋回スクロール40の中央が下方に変形されると、弾性部材90が弾性変形されて旋回スクロール40のスラストベアリング面70aを付勢する。
図8は、本発明によるスクロール圧縮機の第3実施形態の付勢部を示す断面図で、図9図8の付勢部の動作説明図である。

0048

本発明によるスクロール圧縮機の第3実施形態として、旋回スクロール40が異常旋回運動をする場合(大きい旋回半径で旋回運動を行うか、又は傾いた状態で旋回運動を行う場合など)、メインフレーム26の上面縁部と旋回スクロール40の下面縁部とが摩擦して摩耗が発生するが、これを防止するために、付勢部93は、メインフレーム26の外周面の上端に周方向にグルーブ94を形成することにより形成される。

0049

即ち、付勢部93は、自身が弾性を有するように、メインフレーム26の外周面上端の周方向に薄い円板状に形成され、旋回スクロール40の下面縁部が下方に変形される際に弾性変形して緩衝作用をし、旋回スクロール40とメインフレーム26とのスラストベアリング面70a、70bの間の摩耗を防止する。

0050

図10は、本発明によるスクロール圧縮機の第4実施形態の付勢部を示す断面図である。
本発明の第4実施形態の付勢部98は、メインフレーム26の外周面の上端に周方向に段差を有するように形成される装着溝96と、装着溝96に装着されて旋回スクロール40の下面縁部を付勢する弾性部材95とから構成される。
また、弾性部材95は、ウェーブ状の板バネで形成されることが好ましい。

図面の簡単な説明

0051

本発明によるスクロール圧縮機の第1実施形態を示す断面図である。
図1の圧縮ユニットを示す断面図である。
図2のA部拡大図である。
図2のB部拡大図である。
図1の回転軸を支持する付勢部の動作説明図である。
図1の旋回スクロールを支持する付勢部の動作説明図である。
本発明によるスクロール圧縮機の第2実施形態の付勢部を示す断面図である。
本発明によるスクロール圧縮機の第3実施形態の付勢部を示す断面図である。
図8の付勢部の動作説明図である。
本発明によるスクロール圧縮機の第4実施形態の付勢部を示す断面図である。
従来のスクロール圧縮機を示す断面図である。
図11の圧縮ユニットを示す断面図である。
図11の旋回スクロールの変形例を示す動作説明図である。

符号の説明

0052

10ケーシング
12駆動モータ
14回転軸
16圧縮ユニット
18吸入管
20吐出管
26メインフレーム
34固定羽根
36固定スクロール
38旋回羽根
40旋回スクロール
42圧縮室
64偏心部
66ボス
68ポケット
70a、70bスラストベアリング面
72オイル供給通路
76オイルガイドホール
78オイル排出ホール
82付勢部
84 グルーブ

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