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技術 プレキャストコンクリート版による床板の構築方法

出願人 株式会社ピーエス三菱
発明者 犬飼晴雄河村直彦中村修
出願日 2004年10月22日 (14年11ヶ月経過) 出願番号 2004-307641
公開日 2006年5月11日 (13年4ヶ月経過) 公開番号 2006-118226
状態 未査定
技術分野 橋または陸橋 床構造
主要キーワード 周方向突条 突設部分 補強突条 オーバーラップ状態 部分平面 突設位置 支圧面 立設作業
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年5月11日)のものです。
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図面 (17)

課題

プレキャストコンクリート版PCaC版)を並べた床板構築するに際し、PCaC版自体の製造が容易となり、長スパンにおいて連続したプレストレストコンクリート床板とすることが容易な床板の構築方法の提供。

課題を解決するための手段

方形状をしたプレキャストコンクリート版1を、その周囲の4辺を下部工の桁12上に支持させて多数並べて設置し、桁12の上面には目地隙間13内にジベル筋14を突設させておくとともに、各PCaC版1には両対角線方向に向けたPC緊張材挿通孔を、対角線方向に隣り合うPCaC版間において連通する配置に形成しておき、ジベル筋14の周囲に該ジベル筋が移動可能な隙間を残して目地コンクリート21を打設し、目地コンクリートの硬化後に各PCaC版のPC緊張材挿通孔5に跨らせて挿通したPC緊張材17を緊張する。PC緊張材17の緊張後にジベル筋周囲の隙間を無収縮モルタル23で埋める

概要

背景

一般に、海上の水面上に構築する桟橋航空機用滑走路等の床板、或いは上の橋梁など、地盤に支持させた支柱とその上に設置した鋼桁等の桁からなる下部工上に床板を構築する場合の工法は、桁に場所打ちコンクリートによる床板を形成する工法と、プレキャストコンクリート版(以下PCaC版と記す)の各辺部を桁上に、互いに突合せ配置に設置して多数並べることにより床板を構成させる方法がある。

何れの従来工法においても、下部工と床板とを一体化させる必要がある場合には、図12に示すように、桁101の上面に多数のジベル筋102,102……を、鋼桁の場合には溶接によって立設し、これを床板103内に埋め込むようにしている。

この場合、桁101と床板103とを一体化させることにより、図13に示すように桁101上の床板103に上面側が引っ張り方向となる負の曲げモーメントが生じる。このためこれに対抗するための引っ張り補強材104が使用されている。

また、特にPCaC版による床板構築の場合には、図14、図15に示すように、PCaC版105の各辺部から連結用鉄筋106を多数突出させ(例えば特許文献1)、隣り合うPCaC版105,105から突出させた連結用の鉄筋106,106を桁101上でオーバーラップさせ、これを場所打ちのコンクリート107に埋め込むことによって一体化させている。

この連結用の鉄筋106,106をオーバーラップさせるためのPCaC版105,105間の間隔を小さくするために、図16に示すように、コ字状に屈曲させた結用の鉄筋108を使用する例も見られる(例えば特許文献2)。
特開2000−038710公報
特開平08−027733号公報

概要

プレキャストコンクリート版(PCaC版)を並べた床板を構築するに際し、PCaC版自体の製造が容易となり、長スパンにおいて連続したプレストレストコンクリート床板とすることが容易な床板の構築方法の提供。方形状をしたプレキャストコンクリート版1を、その周囲の4辺を下部工の桁12上に支持させて多数並べて設置し、桁12の上面には目地隙間13内にジベル筋14を突設させておくとともに、各PCaC版1には両対角線方向に向けたPC緊張材挿通孔を、対角線方向に隣り合うPCaC版間において連通する配置に形成しておき、ジベル筋14の周囲に該ジベル筋が移動可能な隙間を残して目地コンクリート21を打設し、目地コンクリートの硬化後に各PCaC版のPC緊張材挿通孔5に跨らせて挿通したPC緊張材17を緊張する。PC緊張材17の緊張後にジベル筋周囲の隙間を無収縮モルタル23で埋める

目的

上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、方形状をしたプレキャストコンクリート版を、その周囲の4辺を下部工の桁上に支持させて多数並べて設置し、該桁上のPCaC版間に目地コンクリートを打設することによって隣り合う上記プレキャストコンクリート版間を連続させるプレキャストコンクリート版による床板構築方法において、前記各プレキャストコンクリート版には両対角線方向に向けたPC緊張材挿通孔を、対角線方向に隣り合うプレキャストコンクリート版間において連通する配置に形成しておき、前記下部工のプレキャストコンクリート版の4辺を支持する桁上に、互いに隣り合うプレキャストコンクリート版を目地隙間を隔てて載置し、該目地隙間内に前記桁の上面によりジベル筋を突設させ、前記目地隙間内に目地コンクリートを打設し、該目地コンクリートの硬化後に各プレキャストコンクリート版の前記PC緊張材挿通孔に跨らせて挿通したPC緊張材を緊張することにある

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
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請求項1

方形状をしたプレキャストコンクリート版を、その周囲の4辺を下部工の桁上に支持させて多数並べて設置し、該桁上のPCaC版間に目地コンクリート打設することによって隣り合う上記プレキャストコンクリート版間を連続させるプレキャストコンクリート版による床板構築方法において、前記各プレキャストコンクリート版には両対角線方向に向けたPC緊張材挿通孔を、対角線方向に隣り合うプレキャストコンクリート版間において連通する配置に形成しておき、前記下部工のプレキャストコンクリート版の4辺を支持する桁上に、互いに隣り合うプレキャストコンクリート版を目地隙間を隔てて載置し、該目地隙間内に前記桁の上面によりジベル筋突設させ、前記目地隙間内に目地コンクリートを打設し、該目地コンクリートの硬化後に各プレキャストコンクリート版の前記PC緊張材挿通孔に跨らせて挿通したPC緊張材を緊張することを特徴としてなるプレキャストコンクリート版による床板構築方法。

請求項2

前記目地コンクリートの打設に際し、ジベル筋の周囲に隙間を残して打設し、前記PC緊張材の緊張後に該ジベル筋周囲の隙間を無収縮モルタルで埋めることにより床板と桁とを一体化させる請求項1に記載のプレキャストコンクリート版による床板の構築方法。

請求項3

プレキャストコンクリート版辺部支持部の上面に立設した複数のジベル筋の周囲にこれを囲む配置に型枠を設置し、該型枠内を除いて前記目地コンクリートを打設することによりジヘル筋の周囲の空隙を形成する請求項2に記載のプレキャストコンクリート版による床板の構築方法。

請求項4

前記プレキャストコンクリート版はプレストレスが付与されたプレストレストコンクリート版である請求項1,2又は3に記載のプレキャストコンクリート版による床板の構築方法。

請求項5

前記下部工は、水底又は上に立設した支持柱と、その上に水平方向に支持させた鋼製の桁をもって構成される請求項1〜3又は4に記載のプレキャストコンクリート版による床板の構築方法。

技術分野

0001

本発明は、水底又は上の地盤に支持させた固定的な下部工上に、プレキャストコンクリート版を並べて設置することによって床板を形成すると共に、下部工と床板とを容易かつ効果的に一体化させるプレキャストコンクリート版による床板の構築方法に関する。

背景技術

0002

一般に、海上の水面上に構築する桟橋航空機用滑走路等の床板、或いは陸上の橋梁など、地盤に支持させた支柱とその上に設置した鋼桁等の桁からなる下部工上に床板を構築する場合の工法は、桁に場所打ちコンクリートによる床板を形成する工法と、プレキャストコンクリート版(以下PCaC版と記す)の各辺部を桁上に、互いに突合せ配置に設置して多数並べることにより床板を構成させる方法がある。

0003

何れの従来工法においても、下部工と床板とを一体化させる必要がある場合には、図12に示すように、桁101の上面に多数のジベル筋102,102……を、鋼桁の場合には溶接によって立設し、これを床板103内に埋め込むようにしている。

0004

この場合、桁101と床板103とを一体化させることにより、図13に示すように桁101上の床板103に上面側が引っ張り方向となる負の曲げモーメントが生じる。このためこれに対抗するための引っ張り補強材104が使用されている。

0005

また、特にPCaC版による床板構築の場合には、図14図15に示すように、PCaC版105の各辺部から連結用鉄筋106を多数突出させ(例えば特許文献1)、隣り合うPCaC版105,105から突出させた連結用の鉄筋106,106を桁101上でオーバーラップさせ、これを場所打ちのコンクリート107に埋め込むことによって一体化させている。

0006

この連結用の鉄筋106,106をオーバーラップさせるためのPCaC版105,105間の間隔を小さくするために、図16に示すように、コ字状に屈曲させた結用の鉄筋108を使用する例も見られる(例えば特許文献2)。
特開2000−038710公報
特開平08−027733号公報

発明が解決しようとする課題

0007

この種のPCaC版を使用して床板を構築する場合、桁と床板とを一体化させるためのジベル筋や、桁上に生じる負の曲げモーメントに対抗させるために設置する引っ張り補強筋は、活荷重が大きい場合にはその設置量を多く要し、コスト高となるという問題があった。また技術的にも、PCaC版連結のための目地部分プレストレスが導入されないRC造となり、これがジベル筋によって拘束されるため、乾燥収縮によるひび割れが生じ易くなり、ひび割れ防止対策に高度の技術を要するという問題がある。

0008

更に、PCaC版の製造に際し、引っ張り補強筋を兼ねた連結用の鉄筋をPCaC版の4辺部に突出させておく必要があるため、連結用の鉄筋の数が多くなればなるほどPCaC版製造用型枠の構造が複雑になり、製造上多くの工数を要し、コスト高となるという問題がある。

0009

更に、ジベル筋を突設した桁上で、両側のPCaC版から突出した連結用の鉄筋をオーバーラップさせる必要があるため、PCaC版が大型化すると引っ張り補強筋も太径のものが多数本必要となるため、隣り合うPCaC版間の連結用の補強筋相互間及びこれらとジヘル筋とがぶつかり合わないような設計が必要であり、該補強筋やジベル筋の突設位置誤差が生じて補強筋やジベル筋にぶつかり合うこととなると、PCaC版を所定の位置に並べることができなくなるという問題がある。

0010

本発明はこのような従来の問題に鑑み、4辺を桁上に支持させて多数のPCaC版を並べこれらを一体化することによって連続した床板を構築するに際し、PCaC版自体の製造が容易となり、長スパンにおいて連続したプレストレストコンクリート床板とすることが容易であり、桁上に形成される目地部もプレストレストコンクリート構造とすることができてひび割れ対策がより完全なものとなり、更に、乾燥収縮が終了していない製造後時間を置かないPCaC版を使用した際の乾燥収縮や、PC緊張材緊張によるプレストレスの導入による収縮による影響を少ないものとすることができるPCaC版を使用した床板の構築方法の提供を目的としてなされたものである。

課題を解決するための手段

0011

上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、方形状をしたプレキャストコンクリート版を、その周囲の4辺を下部工の桁上に支持させて多数並べて設置し、該桁上のPCaC版間に目地コンクリート打設することによって隣り合う上記プレキャストコンクリート版間を連続させるプレキャストコンクリート版による床板構築方法において、前記各プレキャストコンクリート版には両対角線方向に向けたPC緊張材挿通孔を、対角線方向に隣り合うプレキャストコンクリート版間において連通する配置に形成しておき、前記下部工のプレキャストコンクリート版の4辺を支持する桁上に、互いに隣り合うプレキャストコンクリート版を目地隙間を隔てて載置し、該目地隙間内に前記桁の上面によりジベル筋を突設させ、前記目地隙間内に目地コンクリートを打設し、該目地コンクリートの硬化後に各プレキャストコンクリート版の前記PC緊張材挿通孔に跨らせて挿通したPC緊張材を緊張することにある。

0012

また、請求項2に記載の発明の特徴は、前記請求項1の構成に加え、前記目地コンクリートの打設に際し、ジベル筋の周囲に隙間を残して打設し、前記PC緊張材の緊張後に該ジベル筋周囲の隙間を無収縮モルタルで埋めることにより床板と桁とを一体化させることにある。

0013

更に、請求項3に記載の発明の特徴は、前記請求項2の構成に加え、PCaC版辺部支持部の上面に立設した複数のジベル筋の周囲にこれを囲む配置に型枠を設置し、該型枠内を除いて前記目地コンクリートを打設することによりジヘル筋の周囲の空隙を形成することにある。
更に、請求項4に記載の発明の特徴は、前記請求項1,2又は3の構成に加え、前記PCaC版はプレストレスが付与されたプレストレストコンクリート版であることにある。

0014

更に、請求項5に記載の発明の特徴は、前記請求項1〜3又は4の構成に加え、前記下部工は、水底又は陸上に立設した支持柱と、その上に水平方向に支持させた鋼製の桁をもって構成されるにある。

発明の効果

0015

本発明においては、下部工の桁上に支持させてそれぞれ前後左右に隣り合うPCaC版を、目地空隙を隔てて設置し、その目地空隙内にジベル筋を立設し、これを埋め込んで目地コンクリートを打設し、各PCaC版相互間の一体化は、対角線方向に貫通開口させたPC緊張材挿通孔に挿通したPC緊張材を緊張することによって行うものであるため、目地空隙内には連結用の補強筋を突設させる必要がなくなり、PCaC版の製造及び桁上への設置作業が容易となる。

0016

また、目地コンクリートに対してもPC緊張材の緊張によるプレストレスが導入されるため、この場所打ちコンクリート部分のひび割れが防止できる。更に、PCaC版相互間の一体化を及び床板全体に導入するプレストレスを対角線方向又はこれに近い方向の斜めに貫通させたPC緊張材によって行っているため、PCaC版の互いに対向する辺部間には連結筋が不要となり、ジベル筋の立設スペースを大きくとることができ、桁と床板との一体化をより強固なものとできる。

0017

更に、本発明では、前記目地コンクリートの打設に際し、ジベル筋の周囲に隙間を残して打設し、前記PC緊張材の緊張後に該ジベル筋周囲の隙間を無収縮モルタルで埋めることにより床板と桁とを一体化させるようにすることにより、ジベル筋周囲の隙間を埋めるまでは、桁とPCaC版との相対移動が可能となり、製造間もないPCaC版を使用した際の初期短期間に生じる大きい乾燥収縮を下部工に大きな影響を与えることなく吸収させることができる。

0018

尚、前述したジベル筋周囲の隙間を、ジベル筋の周囲にこれを囲む配置に型枠を設置し、該型枠内を除いて前記目地コンクリートを打設することにより形成することにより、ジヘル筋の周囲の必要な隙間の形成が容易かつ確実にできる。

0019

更に、前記PCaC版は、複数のPCaC版に対して斜め方向に連続させて挿通されるPC緊張材による緊張以外に、予めプレストレスが付与されたプレストレストコンクリート版を使用することにより、仮架設の状態で重機等の作業機走行可能となり、作業性が向上するとともに、構築後の床板の耐力をより大きいものとすることができる。

0020

更に、前記下部工を、水底又は陸上に立設した支持柱と、その上に水平方向に支持させた鋼製の桁をもって構成させることにより、凹凸が大きい海域陸地に、水平な床板が構築できる。

発明を実施するための最良の形態

0021

次に本発明の実施の形態を図面に示した実施例に基づいて説明する。

0022

図1図2本発明方法によって構築される床板の一例の概略を示しており、図において、Aはプレストレストコンクリート構造の床板、Bは該床板Aを支持した下部工を示している。床板Aは多数のPCaC版1,1……を前後左右に並べ、各々の4辺を下部工Bの鋼製の桁(以下鋼桁と記す)12に支持させて設置されている。

0023

各PCaC版1,1……間には目地コンクリート21が打設され、対角線対角方向に連続して挿通したPC緊張材17を緊張させることにより、目地コンクリートを介在させた状態で各PCaC版1,1……間を一体化させると同時に床板Aにプレストレスを導入させている。

0024

鋼桁12からはジベル筋14が突設され、これを無収縮性モルタル23によって目地コンクリート21と一体となるように埋め込んでいる。

0025

この床板Aに使用しているPCaC版1は、一例として図3図6に示す構造のものを使用している。このPCaC版1は4辺2,2……が略等しい正方形であって、その4隅部が面取り状切り欠かれた形状をしている。尚、図には示されてないが内部に必要な配筋が施されている。

0026

このPCaC版本体1の底面には、両対角線位置に連続して一体成形した対角方向突条3,3が一体に形成されている。これによってPCaC版1には両対角線上に連続したX型の高剛性部が形成されている。この対角方向突条3は中央部分が最も高く両端側が徐々に低く形成されており、これによってX型の高剛性部はPCaC版1の中央部分の剛性が最も大きく周辺部に至るに従って剛性が小さくなっている。

0027

また、PCaC版本体1の周辺部底面には、前記対角方向突条3,3に連続した周方向突条4が形成されている。

0028

PCaC版1内には、前述した必要な配筋がなされている他、対角線部分、即ちX型の高剛性部内に、複数のPC緊張材挿通孔5,5……が両端を前述した4隅部に面取り状に形成した支圧面2a,2a……に貫通開口され、その一部を除き、内部に個別用PC緊張材6aが挿通され、その端部を支圧面2aに備えた支圧板を介して緊張定着することによってX型高剛性部内に対角線方向のプレストレスが付与されている。これによってPCaC版1に導入されたプレストレス力は中央部分で大きく、周辺部に行くに従って小さい応力分布を有するプレストレストコンクリート構造の版となっている。

0029

尚、上述したPCaC版1に対する個別のプレストレスの付与は、前述したポストテンション方式による他、図には示してないが、個別用PC緊張材6aを予め緊張した状態でPCaC版成形型枠内に挿通しておき、これを埋め込んでコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後に緊張を解くことによってPCaC版1にプレストレスを導入するプレテンション方式によってもよい。

0030

次に上述したPCaC版1を使用した本発明に係る床板構築方法の実施例を図1図2及び図7図11について説明する。尚、PCaC版1毎に予めプレストレスを付与している個別用PC緊張材6aは省略している。

0031

1.下部工の構築
図2に示すように、床板設置個所に下部工Bを構築する。この下部工Bは例えば、海底又は陸上の地盤に支持させた支柱11と、その支柱11の上端に支持させた鋼桁12とをもって構成する。この下部工Bの鋼桁12は格子状に配置し、各鋼桁12の上面にてPCaC版1,1を突合せた配置に設置できるようにする。

0032

2.PCaC版の設置
図1図2に示すように、PCaC版1,1……を下部工Bの鋼桁12上に水平方向に多数並べて設置する。各PCaC版1は、隣り合うものとの高さの調整を行った後、図7図8に示すように、その周囲の各辺2,2……を鋼桁12の上面にa,aを介在させて支持させる。この沓aは、例えば内部にコンクリートを充填可能にした伸縮性のある袋状或いは箱状の容器を使用し、高さ調整後のPCaC版1と鋼桁12との間隙に対応して厚さを調整できるものを使用している。

0033

また、共通の鋼桁12上に互いに隣り合って設置されるPCaC版1,1の辺2,2を、目地隙間13を隔てて互いに対向する配置とし、更に、対角線方向に隣り合うPCaC版1,1とは、それぞれの対角線方向に貫通開口させたPC緊張材挿通孔5,5の開口が対向する配置に設置する。

0034

3.ジベル筋の設置
目地隙間13内の、PCaC版1四隅支圧部2a以外の各辺2,2が対向する部分に、ジベル筋14,14……を鋼桁12の上面に突設する。このジベル筋14の立設は、頭部付の鉄筋を鋼桁12の上面に溶接することによって立設させる。尚、このジベル筋の設置は、鋼桁12を加工する工場において予め設置しておいても良く、鋼桁12の架設後、現場において立設させても良く、更に現場での立設作業は、鋼桁12上へのPCaC版設置の前後を問わない。

0035

4.PC緊張材の挿通
このようにしてPCaC版1を、その4辺を鋼桁に支持させた状態で前後左右の水平方向に多数並べて設置した後、図9に示すように、対角線方向に隣り合うPCaC版1,1の支圧部2a,2a間において、それぞれのPC緊張材挿通孔5,5間にシース16を掛け渡しながら、そのシース16内を通し、各PCaC版1,1……のPC緊張材挿通孔5,5……に跨らせて連結用PC緊張材17を挿通させる。

0036

尚、このPC緊張材を挿通させる作業は、シース16のみを設置して目地コンクリート打設しておき、その後の適宜段階で行ってもよい。

0037

5.ジベル筋移動空隙形成用型枠の設置
前述したPC緊張材の挿通作業と同時、又はこれに前後してジベル筋移動空隙形成用型枠20(図9図10に示す)を取り外し可能な状態に設置する。この型枠20は、目地隙間13毎に立設したジベル筋14,14……の周囲を、間隔を隔てて囲む配置に設置するものであり、後述するPC緊張材17の緊張やその後のコンクリートの乾燥収縮によって、各PCaC版1とそれを支持している鋼桁12との間に生じる相対移動を許容させるためのものである。

0038

6.目地コンクリートの打設
次いで、各PCaC版1間の目地隙間13内に目地コンクリート21を打設する。この目地コンクリート21は、前述したジベル筋移動空隙形成用型枠17内を除いた目地隙間13内に打設するものであり、前述したシース16をも埋め込んで打設する。ジベル筋移動空隙形成用型枠20は目地コンクリート21が硬化後に撤去する。

0039

7.連結用のPC緊張材の緊張
目地コンクリート21の硬化後、対角線方向に隣り合うPCaC版1,1……に跨らせて挿通させたPC緊張材17を、図9に示すように床板Aの片側、又は両側において緊張用ジャッキ22を使用して緊張し、その端部を床板両側部に定着させ、図1に示すように、床板Aを略45度の角度で横切る方向にプレストレスを導入する。

0040

これによって、各PCaC版1,1……が一体化されて連続した目地のない床板Aが形成されると同時に、各PCaC版1に対して対角線方向のプレストレスが増強されて耐力が増強される。

0041

このようにして、多数のPCaC版1,1……を連続させて一体化させ、所定の長さ例えば500m〜数kmといった所望の長さの連続床板を形成している間に、床板Aのコンクリート乾燥収縮が進行するが、この乾燥収縮による移動は、ジベル筋14の周囲に空隙が形成されているため、床板Aは鋼桁12上を滑動し、鋼桁12には大きな歪を生じさせない。

0042

8.床板と鋼桁との一体化
上述のようにして一定長さの連続した床板Aを形成した後、図1図10に示すようにジベル筋移動空隙形成用型枠20によって形成させたジベル筋周囲の空隙を、無収縮性モルタル23をもって埋める。これによって床板Aと鋼桁12とが、ジベル筋14及びこれを埋め込んだモルタル23によって一体化される。

0043

尚、この床板Aと鋼桁12との一体化作業は、PCaC版製造後に一定の期間が経過し、コンクリート乾燥収縮が一定以上進行し、その後の収縮が鋼桁に大きな影響を及ぼさない状態となった後に行うことが好ましい。

0044

上述した実施例においては、使用するPCaC版1として、図3図6に示した裏面に突条を形成した形状のものを使用しているが、本発明はこれに限るものではなく、各種形状の補強突条を有するもの或いは表裏両面が平らコンクリート版であってもよく、また、予め個別にプレストレスを導入していないRC造であってもよく、更にまた、正方形に限らず長方形であってもよい。

図面の簡単な説明

0045

本発明方法によって構築される床板の一例の平面図である。
同上の縦断面図である。
本発明方法に使用するプレキャストコンクリート版の一例の正面図である。
同上の底面図である。
図4中のC−C線断面図である。
同D−D線断面図である。
本発明方法の実施例におけるプレキャストコンクリート版架設状態を示す部分平面図である。
同上の部分拡大縦断面図である。
本発明方法の実施例における目地コンクリート打設しPC緊張材を挿通し、該PC緊張材の緊張定着作業状態を示す部分平面図である。
同上のジベル筋突設部分を示す部分拡大断面図である。
本発明方法の実施例におけるジベル筋埋設状態を示す部分拡大断面図である。
従来工法の床板における桁上の補強筋配筋状態を示す縦断面図である。
同上の曲げモーメント曲線である。
従来のプレキャストコンクリート版による床板の連結筋のオーバーラップ状態を示す部分横断平面図である。
同上の部分拡大縦断面図である。
従来のプレキャストコンクリート版による床板の連結筋オーバーラップ状態の他の例をしめす部分拡大縦断面図である。

符号の説明

0046

A床板
B下部工
a沓
プレキャストコンクリト版
2 辺
2a支圧面
3 対角方向突条
4周方向突条
5PC緊張材挿通孔
6a 個別用PC緊張材
11支柱
12鋼桁(桁)
13目地隙間
14ジベル筋
16シース
17連結用PC緊張材
20 ジベル筋移動空隙形成用型枠
21目地コンクリート
22緊張用ジャッキ
23無収縮性モルタル

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