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図面 (18)

課題

解決手段

ETC車載器カーナビゲーション装置とにより構成する。ETC車載器は入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号と通行料金をカーナビゲーション装置に通報する。カーナビゲーション装置は入口料金所番号を受け取った時点から地図の道路上に位置付けた自車位置の監視を続け、自車が有料道路を外れることなく出口料金所を通過した場合には予め記憶しておいた割引率計算データに基づいて長距離割引サービスによる割引率、割引金額を算出する。更にその他のサービスを含む全体の割引率、割引金額を算出しそれらを通行料金と共に利用者に報知する。

概要

背景

近年、高速道路などの有料道路においては料金所渋滞の解消、キャッシュレス化による利便性の向上、管理コスト節減等を図ることを目的として、料金所で一旦停止することなく料金支払いのできるETC(Electronic Toll Collection)システムの採用が拡がっている。

このETCシステムにおいては、車両はETCシステム用の車載器(以下、ETC車載器という。)を搭載し、これにETCカードと呼ばれる専用のICカードを挿入して料金所のETC車線を通過する。すると料金所の制御装置路上機)とETC車載器との間で料金支払いに必要な情報が無線交換され、係員の手を介することなく課金処理が自動的に行なわれる。料金の支払いはETCカードに記録された利用者口座からの引き落とし、プリペイド式ETCカードの残高減額等の形で行なわれ、金額はETC車載器の表示画面への表示、音声による報知、ETC車載器と接続したカーナビゲーション装置画面への表示等で利用者に知らされる。

ETCシステムはこのように便利なものであるが、このシステムを利用するためには利用者はETC車載器を自費購入して取り付ける必要があり、その普及はETCシステムの管理会社にとって満足できるものとはなっていない。このため管理会社はETC車載器の普及を図るため種々の助成措置を講じている。

その一つにETCシステムを利用して長距離走行した場合に適用される長距離割引サービスがある。この長距離割引サービスは、ETC車載器を搭載して入口料金所ETCゲートを通って有料道路に入った車両が、途中、一般道路に降りることなく有料道路のみを一定距離以上走行して出口料金所のETCゲートから退出した場合に適用される料金割引サービスである。

この他、交通事故、一斉帰省等のために渋滞が生じて走行時間が異常に長くかかった場合に通行料金割引く渋滞割引も検討されている(例えば、特許文献1、2参照)。またこの他にも、有料道路を夜間に利用した場合の夜間割引サービスや、都心部の渋滞緩和のための環境ロードプライシングによる料金割引サービス等が検討されている。

しかしながら、このような通行料金の割引が適用された場合、ETCシステムの制御装置からは割引後の料金がETC車載器に知らされるのみで、割引の有無、割引率割引金額は知らされない。このため利用者は割引後の料金をETC車載器の表示で知ることができるのみで、割引内容の詳細を知ることができないという問題がある。
特開2002−175549号公報
特開2003−99832号公報
特開2002−175547公報

概要

ETCシステムを利用した有料道路走行後に長距離割引サービス、その他サービスによる通行料金の割引率、割引金額を算出して利用者に知らせる。ETC車載器とカーナビゲーション装置とにより構成する。ETC車載器は入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号と通行料金をカーナビゲーション装置に通報する。カーナビゲーション装置は入口料金所番号を受け取った時点から地の道路上に位置付けた自車位置の監視を続け、自車が有料道路を外れることなく出口料金所を通過した場合には予め記憶しておいた割引率計算データに基づいて長距離割引サービスによる割引率、割引金額を算出する。更にその他のサービスを含む全体の割引率、割引金額を算出しそれらを通行料金と共に利用者に報知する。

目的

本発明はこのような背景からなされたもので、その課題は、ETCシステムを利用した有料道路走行に長距離割引サービス、その他サービスによる料金割引が適用される場合において、その割引適用の有無と割引率、割引金額を利用者に報知する料金割引報知システム、料金割引報知装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

ETCシステムを採用した有料道路料金割引について報知する料金割引報知システムであって、ETC車載器カーナビゲーション装置とにより構成され、前記ETC車載器は入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号と通行料金とを各料金所制御装置との交信により取得して前記カーナビゲーション装置に通報する料金所情報通報手段を備え、前記カーナビゲーション装置は自車位置を検出して地図の道路上に位置付け自車位置検出手段と、該自車位置検出手段にて検出された自車位置を監視して入口料金所から出口料金所まで有料道路を外れることなく走行したことを確認する走行監視手段と、該走行監視手段にて肯定的確認がされた場合に予め記憶しておいた通行料金の長距離利用割引リスト割引がない場合の通行料金リストを参照して当該長距離利用に適用される通行料金の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする料金割引報知システム。

請求項2

請求項1に記載の料金割引報知システムにおいて、前記料金割引算出手段は、前記ETC車載器から受け取った通行料金と予め記憶しておいた料金割引がない場合の通行料金リストとから当該利用に適用された各種割引サービスによる通行料金の合計の割引率又は割引金額を更に算出し、前記報知手段は該算出値を更に報知することを特徴とする料金割引報知システム。

請求項3

請求項1又は2に記載の料金割引報知システムにおける当該請求項に記載のETC車載器とカーナビゲーション装置とを一体に構成したことを特徴とする料金割引報知装置

請求項4

請求項1又は2に記載の料金割引報知システムにおいて、前記カーナビゲーション装置は、前記料金割引算出手段にて算出された通行料金の割引率又は割引金額を前記ETC車載器に通報する通報手段を更に備え、該ETC車載器は通報を受けた算出値を報知する報知手段を更に備えることを特徴とする料金割引報知システム。

請求項5

有料道路の入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号と通行料金とを各料金所の制御装置との交信により取得する機能を備えたETC車載器と接続して使用するカーナビゲーション装置であって、自車位置を検出して地図の道路上に位置付ける自車位置検出手段と、前記ETC車載器より入口料金所番号を受け取った時点より該自車位置検出手段にて検出された自車位置を監視して入口料金所から出口料金所まで有料道路を外れることなく走行したことを確認する走行監視手段と、該走行監視手段にて肯定的確認がされた場合に予め記憶しておいた通行料金の長距離利用割引リストと割引がない場合の通行料金リストを参照して当該長距離利用に適用される通行料金の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするカーナビゲーション装置。

請求項6

請求項5に記載のカーナビゲーション装置において、前記料金割引算出手段は、前記ETC車載器から受け取った通行料金と予め記憶しておいた料金割引がない場合の通行料金リストとから当該利用に適用された各種割引サービスによる通行料金の合計の割引率又は割引金額を更に算出し、前記報知手段は該算出値を更に報知することを特徴とするカーナビゲーション装置。

請求項7

有料道路に設置された路上機との間で通信を行なうことにより料金を自動で収受する自動料金収受手段と、該自動料金収受手段が、前記路上機より受信した入口料金所情報及び出口料金所情報に基づいて料金割引の有無と割引率を求める料金割引算出手段と、該料金割引算出手段にて求められた前記料金割引の有無と割引率を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする料金割引報知装置。

請求項8

有料道路の料金所に設置された制御装置と料金収受のための交信を行なうETC車載器であって、入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号と通行料金とを前記制御装置より取得する料金所情報取得手段と、該料金所情報取得手段にて取得した通行料金と予め記憶しておいた料金割引がない場合の通行料金リストとから適用された通行料金の合計の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするETC車載器。

請求項9

有料道路の料金所に設置された制御装置と料金収受のための交信を行なうETC車載器であって、入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号を前記制御装置より取得する料金所情報取得手段と、予め記憶しておいた通行料金の長距離利用割引リストと割引がない場合の通行料金リストを参照して当該長距離利用に適用される通行料金の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするETC車載器。

請求項10

有料道路の料金所に設置された制御装置と料金収受のための交信を行なうETC車載器であって、入口料金所通過時には入口料金所番号と入場時刻を、出口料金所通過時には出口料金所番号と退場時刻を前記制御装置より取得する料金所情報取得手段と、予め記憶しておいた入口料金所と出口料金所間の規定所要時間リストと、走行に該規定所要時間以上の時間を要した場合に適用される通行料金の渋滞割引リストと、割引がない場合の通行料金リストとを参照して前記料金所情報取得手段にて取得した情報に基づき当該利用に適用される通行料金の渋滞割引率又は渋滞割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするETC車載器。

請求項11

有料道路の料金所に設置された制御装置と料金収受のための交信を行なうETC車載器であって、入口料金所通過時には入場時刻を、出口料金所通過時には退場時刻を前記制御装置より取得する料金所情報取得手段と、予め記憶しておいた入退場時間により決められた通行料金の時間帯別入退場割引リストと割引がない場合の通行料金リストを参照して前記料金所情報取得手段にて取得した情報に基づき当該利用に適用される通行料金の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするETC車載器。

請求項12

有料道路の料金所に設置された制御装置と料金収受のための交信を行なうETC車載器であって、入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号を前記制御装置より取得する料金所情報取得手段と、車両が有料道路の特定の割引区間経路を利用したことを確認するための検問所に設置された制御装置と検問所通過確認を受ける交信を行なうと共に該検問所番号を取得する検問所情報取得手段と、予め記憶しておいた割引区間経路毎の割引リストと割引がない場合の通行料金リストを参照して、前記検問所情報取得手段にて取得した前記検問所番号から割引区間経路利用による通行料金の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするETC車載器。

技術分野

0001

本発明は、有料道路において無線を介して料金の自動収受を行なう自動料金収受システム(以下、ETCシステムという。)において、長距離利用による割引サービス、その他の理由による割引サービスにより適用された割引金額割引率利用者報知する技術に関する。

背景技術

0002

近年、高速道路などの有料道路においては料金所渋滞の解消、キャッシュレス化による利便性の向上、管理コスト節減等を図ることを目的として、料金所で一旦停止することなく料金支払いのできるETC(Electronic Toll Collection)システムの採用が拡がっている。

0003

このETCシステムにおいては、車両はETCシステム用の車載器(以下、ETC車載器という。)を搭載し、これにETCカードと呼ばれる専用のICカードを挿入して料金所のETC車線を通過する。すると料金所の制御装置路上機)とETC車載器との間で料金支払いに必要な情報が無線で交換され、係員の手を介することなく課金処理が自動的に行なわれる。料金の支払いはETCカードに記録された利用者の口座からの引き落とし、プリペイド式ETCカードの残高減額等の形で行なわれ、金額はETC車載器の表示画面への表示、音声による報知、ETC車載器と接続したカーナビゲーション装置画面への表示等で利用者に知らされる。

0004

ETCシステムはこのように便利なものであるが、このシステムを利用するためには利用者はETC車載器を自費購入して取り付ける必要があり、その普及はETCシステムの管理会社にとって満足できるものとはなっていない。このため管理会社はETC車載器の普及を図るため種々の助成措置を講じている。

0005

その一つにETCシステムを利用して長距離走行した場合に適用される長距離割引サービスがある。この長距離割引サービスは、ETC車載器を搭載して入口料金所ETCゲートを通って有料道路に入った車両が、途中、一般道路に降りることなく有料道路のみを一定距離以上走行して出口料金所のETCゲートから退出した場合に適用される料金割引サービスである。

0006

この他、交通事故、一斉帰省等のために渋滞が生じて走行時間が異常に長くかかった場合に通行料金割引く渋滞割引も検討されている(例えば、特許文献1、2参照)。またこの他にも、有料道路を夜間に利用した場合の夜間割引サービスや、都心部の渋滞緩和のための環境ロードプライシングによる料金割引サービス等が検討されている。

0007

しかしながら、このような通行料金の割引が適用された場合、ETCシステムの制御装置からは割引後の料金がETC車載器に知らされるのみで、割引の有無、割引率、割引金額は知らされない。このため利用者は割引後の料金をETC車載器の表示で知ることができるのみで、割引内容の詳細を知ることができないという問題がある。
特開2002−175549号公報
特開2003−99832号公報
特開2002−175547公報

発明が解決しようとする課題

0008

本発明はこのような背景からなされたもので、その課題は、ETCシステムを利用した有料道路走行に長距離割引サービス、その他サービスによる料金割引が適用される場合において、その割引適用の有無と割引率、割引金額を利用者に報知する料金割引報知システム、料金割引報知装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、ETCシステムを採用した有料道路の料金割引について報知する料金割引報知システムであって、ETC車載器とカーナビゲーション装置とにより構成され、前記ETC車載器は入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号と通行料金とを各料金所の制御装置との交信により取得して前記カーナビゲーション装置に通報する料金所情報通報手段を備え、前記カーナビゲーション装置は自車位置を検出して地図の道路上に位置付け自車位置検出手段と、該自車位置検出手段にて検出された自車位置を監視して入口料金所から出口料金所まで有料道路を外れることなく走行したことを確認する走行監視手段と、該走行監視手段にて肯定的確認がされた場合に予め記憶しておいた通行料金の長距離利用割引リストと割引がない場合の通行料金リストを参照して当該長距離利用に適用される通行料金の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする料金割引報知システムである。

0010

このような料金割引通報システムによれば、出口料金所のETCゲートを通過した時にETCシステム利用による有料道路の長距離利用に対するサービス(長距離割引サービス)による料金割引率又は割引金額が報知されるため利用者は料金割引内容の詳細を知ることができる。長距離割引サービスは入口料金所から出口料金所までを有料道路上のみを走行した場合に適用されるサービスであるが、本構成では車両が有料道路上のみを走行したか否かを監視して確認するため長距離割引サービス適用の有り無しの判断を間違えることがない効果も奏する。

0011

また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の料金割引報知システムにおいて、前記料金割引算出手段は、前記ETC車載器から受け取った通行料金と予め記憶しておいた料金割引がない場合の通行料金リストとから当該利用に適用された各種割引サービスによる通行料金の合計の割引率又は割引金額を更に算出し、前記報知手段は該算出値を更に報知することを特徴とする。

0012

このような料金割引報知システムによれば、利用者は通行料金に適用された長距離割引サービスによる料金割引率又は割引金額と、その他の理由による割引も含む合計の割引率又は割引金額を知ることができる。

0013

また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の料金割引報知システムにおける当該請求項に記載のETC車載器とカーナビゲーション装置とを一体に構成したことを特徴とする料金割引報知装置である。

0014

このように一体に構成すれば、コンピュータ機能を有する制御回路表示装置音声出力装置等を共用できる他、ETC車載器機能を有する部分とカーナビゲーション機能を有する部分とのインターフェイスも簡単となる効果を奏する。

0015

また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の料金割引報知システムにおいて、前記カーナビゲーション装置は、前記料金割引算出手段にて算出された通行料金の割引率又は割引金額を前記ETC車載器に通報する通報手段を更に備え、該ETC車載器は通報を受けた算出値を報知する報知手段を更に備えることを特徴とする。

0016

このようにETC車載器から報知する方式でも、利用者は通行料金に適用された長距離割引サービスによる料金割引率又は割引金額やその他の理由による割引も含む全体の割引率又は割引金額を知ることができる。

0017

また、請求項5に記載の発明は、有料道路の入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号と通行料金とを各料金所の制御装置との交信により取得する機能を備えたETC車載器と接続して使用するカーナビゲーション装置であって、自車位置を検出して地図の道路上に位置付ける自車位置検出手段と、前記ETC車載器より入口料金所番号を受け取った時点より該自車位置検出手段にて検出された自車位置を監視して入口料金所から出口料金所まで有料道路を外れることなく走行したことを確認する走行監視手段と、該走行監視手段にて肯定的確認がされた場合に予め記憶しておいた通行料金の長距離利用割引リストと割引がない場合の通行料金リストを参照して当該長距離利用に適用される通行料金の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするカーナビゲーション装置である。

0018

このようなカーナビゲーション装置によれば、利用者は長距離割引サービスによる料金割引の割引率又は割引金額を知ることができる。

0019

また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のカーナビゲーション装置において、前記料金割引算出手段は、前記ETC車載器から受け取った通行料金と予め記憶しておいた料金割引がない場合の通行料金リストとから当該利用に適用された各種割引サービスによる通行料金の合計の割引率又は割引金額を更に算出し、前記報知手段は該算出値を更に報知することを特徴とする。

0020

このようなカーナビゲーション装置によれば、利用者は通行料金に適用された長距離割引サービスによる料金割引率又は割引金額と、その他の理由による割引も含む全体の割引率又は割引金額を知ることができる。

0021

また、請求項7に記載の発明は、有料道路に設置された路上機との間で通信を行なうことにより料金を自動で収受する自動料金収受手段と、該自動料金収受手段が、前記路上機より受信した入口料金所情報及び出口料金所情報に基づいて料金割引の有無と割引率を求める料金割引演算手段と、該料金割引演算手段にて求められた前記料金割引の有無と割引率を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする料金割引報知装置である。

0022

このような構成の料金割引報知装置によれば、有料道路を利用した利用者は、当該利用についての料金割引の適用の有無と適用された料金割引率とを出口料金所を通過した時点で知ることが可能となる。

0023

また、請求項8に記載の発明は、有料道路の料金所に設置された制御装置と料金収受のための交信を行なうETC車載器であって、入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号と通行料金とを前記制御装置より取得する料金所情報取得手段と、該料金所情報取得手段にて取得した通行料金と予め記憶しておいた料金割引がない場合の通行料金リストとから適用された通行料金の合計の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするETC車載器である。

0024

ここでETC車載器にはETCシステム専用に構成された車載器の他に、ETC車載器としての機能が他の車載装置追加機能付属機能一部機能として実現されている場合のそれら車載装置も本明細書でいうETC車載器に含むものとする。例えば、ETC車載器としての機能がカーナビゲーション装置の付加機能として実現されている場合には、そのカーナビゲーション装置もETC車載器に含むものとする。以下、本明細書において同じ。

0025

このようなETC車載器によれば、利用者は何らかの理由による通行料金の割引適用の有無とその割引率又は割引金額を知ることができる。

0026

また、請求項9に記載の発明は、有料道路の料金所に設置された制御装置と料金収受のための交信を行なうETC車載器であって、入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号を前記制御装置より取得する料金所情報取得手段と、予め記憶しておいた通行料金の長距離利用割引リストと割引がない場合の通行料金リストを参照して当該長距離利用に適用される通行料金の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするETC車載器である。

0027

このようなETC車載器によれば、出口料金所のETCゲートを通過した時にETCシステム利用による有料道路の長距離利用に対するサービス(長距離割引サービス)による料金割引率又は割引金額が報知されるため利用者は料金割引の割引率又は割引金額を知ることができる。

0028

また、請求項10に記載の発明は、有料道路の料金所に設置された制御装置と料金収受のための交信を行なうETC車載器であって、入口料金所通過時には入口料金所番号と入場時刻を、出口料金所通過時には出口料金所番号と退場時刻を前記制御装置より取得する料金所情報取得手段と、予め記憶しておいた入口料金所と出口料金所間の規定所要時間リストと、走行に該規定所要時間以上の時間を要した場合に適用される通行料金の渋滞割引リストと、割引がない場合の通行料金リストとを参照して前記料金所情報取得手段にて取得した情報に基づき当該利用に適用される通行料金の渋滞割引率又は渋滞割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするETC車載器である。

0029

本構成のETC車載器は、渋滞割引を計算して報知する構成を備えたもので、利用者が通行料金の渋滞割引率又は渋滞割引金額を知ることができる効果を奏する。

0030

また、請求項11に記載の発明は、有料道路の料金所に設置された制御装置と料金収受のための交信を行なうETC車載器であって、入口料金所通過時には入場時刻を、出口料金所通過時には退場時刻を前記制御装置より取得する料金所情報取得手段と、予め記憶しておいた入退場時間により決められた通行料金の時間帯別入退場割引リストと割引がない場合の通行料金リストを参照して前記料金所情報取得手段にて取得した情報に基づき当該利用に適用される通行料金の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするETC車載器である。

0031

本構成のETC車載器は、夜間割引などの割引を計算して報知する構成を備えたもので、利用者が有料道路への入退場時刻により適用される通行料金の割引率又は割引金額を知ることができる効果を奏する。

0032

また、請求項12に記載の発明は、有料道路の料金所に設置された制御装置と料金収受のための交信を行なうETC車載器であって、入口料金所通過時には入口料金所番号を、出口料金所通過時には出口料金所番号を前記制御装置より取得する料金所情報取得手段と、車両が有料道路の特定の割引区間経路を利用したことを確認するための検問所に設置された制御装置と検問所通過確認を受ける交信を行なうと共に該検問所番号を取得する検問所情報取得手段と、予め記憶しておいた割引区間経路毎の割引リストと割引がない場合の通行料金リストを参照して、前記検問所情報取得手段にて取得した前記検問所番号から割引区間経路利用による通行料金の割引率又は割引金額を算出する料金割引算出手段と、該算出値を報知する報知手段と、を備えることを特徴とするETC車載器である。

0033

本構成のETC車載器は、都心部の渋滞を緩和するための環境ロードプライシングと呼ばれる通行料金の割引を扱えるように構成したものである。環境ロードプライシングは渋滞緩和のために車両を特定の経路に導くために割引区間を設けたもので、その割引区間に検問所を設け、そこにETCシステムの制御装置(路上機)を設置して通過した車両を確認して料金割引を行なう。本構成のETC車載器は、検問所通過時に通過確認のための交信を制御装置と行ない検問所番号を取得する。そして、取得した検問所番号に基づいて割引率又は割引金額を計算して知らせるため、利用者がそのような割引の適用有無と割引率又は割引金額を知ることができる効果を奏する。

発明を実施するための最良の形態

0034

以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳しく説明する。図1は、本実施形態に係るETCシステムを利用した有料道路の料金割引報知システムの全体構成と、その周辺設備との関係を示したものである。料金割引報知システム1は、ETC車載器2とカーナビゲーション装置3とにより構成される。

0035

ETC車載器2は、ETCシステムの入口料金所に設置された入口料金所制御装置(入口料金所の路上機)4、及び出口料金所に設置された出口料金所制御装置(出口料金所の路上機)5との間で通行料金支払いに必要な情報交換を無線で行なうことができる。ETC車載器2とカーナビゲーション装置3とは直接、あるいは車内LANを介して接続されており必要な情報交換行なうことができる。

0036

カーナビゲーション装置3は後述の通信装置37を備えており、通信ネットワーク6を介して有料道路管理会社サーバ7と交信できるようになっている。サーバ7には、通行料金の計算に必要な各種データが保管されている。本実施形態では、通信ネットワーク6として携帯電話網8とこれにつながるインターネット9とからなる汎用ネットワークを使用している。

0037

図2は、ETC車載器2の構成例を示したものである。ETC車載器2は、制御回路21、無線通信回路22、表示装置23、音声出力装置24、ICカード・インターフェイス回路25、カーナビゲーション装置インターフェイス回路26、アンテナ27を備える。
ICカード・インターフェイス回路25には、不揮発性メモリを備えたICカード28が挿入される。ICカード28には、ICカード28のカード番号、車両の管理番号等が予め記録されている。また、入口、出口料金所を通過した際には入口料金所制御装置4、出口料金所制御装置5から受け取った料金所番号、通過日時、通行料金等の料金所情報が記録される。

0038

表示装置23は出口料金所制御装置5から受け取った通行料金を表示するためのもので、例えば液晶表示装置で構成される。音声出力装置24は、同じく通行料金を音声で利用者に伝えるためのものである。カーナビゲーション装置インターフェイス回路26は、カーナビゲーション装置3と交信を行なうためのインターフェイス回路である。制御回路21はETC車載器2の全体動作を制御するためのもので、マイクロコンピュータを用いて構成されており内部にはCPU21a、RAM21b、ROM21c及び図示しないI/Oインターフェースとこれらを接続するバス電源装置などを備える。

0039

図3は、カーナビゲーション装置3の構成例を示したものである。カーナビゲーション装置3は、制御回路31、GPS受信機32、操作スイッチ群33、表示装置34、音声出力装置35、磁気ディスク装置(以下、HDDという。)36、通信装置37、アンテナ37a、ETC車載器インターフェイス回路38を備える。

0040

制御回路31は、カーナビゲーション装置3の動作全般を制御する機能を有するものでマイクロコンピュータを主体に構成されている。即ち、制御回路31は、CPU31a、RAM31b、ROM31c及び図示しないI/Oインターフェースとこれらを接続するバス、電源装置などを備えて構成されている。

0041

これらのうちRAM31bには、プログラム実行時の一時データや表示装置34に表示する地図データなどが一時的に格納されるほか、HDD36に格納されている各種プログラムがCPU31aによる実行のために読み出されて格納される。ROM31cには電源立ち上げ直後ハードウェア初期化するための初期化プログラム、HDD36に記憶されているプログラムをRAM31b上に読み出すためのブートプログラム、重要な制御情報などが格納されている。

0042

GPS受信機32は複数のGPS用人工衛星からの信号を受信して制御回路31に伝達するもので、その情報に基づいて車両の現在位置が算出される。操作スイッチ群33はコマンドやデータなどの各種情報入力のための手段で、例えばカラー液晶ディスプレイ上に形成されたタッチスイッチやリモコンスイッチで構成される。表示装置34は、道路地図、車両の現在位置、経路案内、後述する通行料金等を表示するためのもので、例えばカラー液晶ディスプレイで構成される。音声出力装置35は、制御回路31からの出力情報人工音声で伝えるためのものである。

0043

HDD36内には地図データやカーナビゲーション装置3を動作させるための各種プログラムが予め格納されている。このプログラムには、後述する本発明の機能を発揮させるためのプログラムの他に一般的なカーナビゲーション機能を実行するためのプログラム、例えばGPS受信機32からの信号に基づいて現在位置を算出する機能、検出された車両位置を地図の道路上に位置付けるマップマッチング処理機能、目的地までの経路を探索する経路探索機能、その経路探索結果に従い案内する経路案内機能などを実行するプログラムが含まれる。

0044

通信装置37は通信ネットワーク6を介してサーバ7と交信するためのものであり、ETC車載器インターフェイス回路38はETC車載器2と交信するためのものである。以上のような装置の他にもカーナビゲーション装置3には、車両速度を検出する車速センサ車体方位を検出するジャイロスコープ等が必要により取り付けられる。

0045

次に、ETCシステムを利用して有料道路を走行した際に適用される各種割引サービスの有無とその割引率、割引金額を利用者に報知する実施形態について、割引の種類別処理フローを参照して説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態は、有料道路を長距離区間利用した場合に適用される長距離割引について、割引の有無と割引率とを利用者に知らせる実施形態である。図4は、この場合にETC車載器とカーナビゲーション装置とが行なう処理フローを示したものである。

0046

料金割引の計算と報知の処理は、ETC車載器2とカーナビゲーション装置3との連係動作により実行される。最初にカーナビゲーション装置3側で、全ての処理に先行して有料道路管理会社のサーバ7より有料道路通行料金を計算するための各種データのダウンロードが実行される(ステップS1)。この処理は、利用者がカーナビゲーション装置3のメニュー画面から通行料金計算データダウンロードメニューを操作スイッチ群33を操作して選択したときに制御回路31により実行される。

0047

サーバ7よりダウンロードされる通行料金計算データは、図5図7に示す3種類のリストにより構成されている。図5は、入口−出口料金所間の通行料金を表にした通行料金リストである。このリストに記載された通行料金は、割引サービスが適用されない場合の料金である。

0048

図6は、入口−出口料金所間の距離、即ち、車両による有料道路の利用距離一覧表にしたものの例である。図7は、ETCの長距離割引サービスが適用される場合の割引率を規定したリスト(長距離利用割引リスト)の例である。この長距離割引サービスとは、ETC車載器2を搭載した車両が入口料金所のETCゲートを通って有料道路に入り、そのまま有料道路上のみを所定距離以上走行して、即ち、一度も一般道路に降りることなく走行して出口料金所のETCゲートから退出した場合に適用される割引サービスである。これはETCシステムの利用促進と、有料道路管理会社の管理費の削減を目的として提供されるサービスである。これら図5図7のリストはダウンロードされてHDD36内に記憶される。

0049

このような事前準備をした後に、ETC車載器2を搭載した車両が入口料金所を通過すると入口料金所情報が取得される(ステップT1)。車両が入口料金所のETCゲートに入ると、入口料金所制御装置4から発せられている問いかけ電波を無線通信回路22がアンテナ27で捉えて制御回路21に知らせる。これをトリガとして入口料金所制御装置4と制御回路21との間で料金収受に必要な情報交換が行なわれる。

0050

ETC車載器2からは、ETC車載器2のID、ETC車載器2を搭載する車両番号車種情報等の車載器固有情報と、ETC車載器2に挿入したICカード28に記録されているICカード番号口座番号有効期限等の契約情報とが入口料金所制御装置4に送信される。反対に入口料金所制御装置4からは、入口料金所番号と入口料金所通過日時を含む入口料金所情報がETC車載器2に送信される。制御回路21は入口料金所情報を受け取ってICカード28に記録すると同時にカーナビゲーション装置3に伝達する(ステップT2)。カーナビゲーション装置3の制御回路31は、入口料金所番号と入口料金所通過日時を含む入口料金所情報を受け取ってHDD36内に記憶する(ステップS2)。

0051

カーナビゲーション装置3が入口料金所情報を受け取ったことは、車両が有料道路に入ったことを意味する。そこで制御回路31は、RAM31b上、あるいはHDD36上に「有料道路上フラグ」を設けてON状態とする(ステップS3)。この「有料道路上フラグ」は、有料道路に入った時点でON状態とされ、その後、有料道路を降りて一般道路に入るとOFF状態に戻されるフラグである。
続くステップS4〜S8のフローは、車両が有料道路上を継続して走行しているか否かを監視するフローである。ステップS4では自車位置の検出を行なう。自車位置は、GPS受信機32で受信した信号に基づいて制御回路31内で必要な演算処理をして求められる。

0052

続くステップS5ではマップマッチング処理を行なう。マップマッチング処理は、GPSの信号に基づいて算出した位置には誤差が含まれているため、車両が道路上を走行しているとの前提で車両位置を補正して地図の道路上に位置付ける処理をいう。この処理により、車両は地図の最寄りの道路上に位置付けられる。ステップS6では、位置付けられた道路が有料道路であるか否かの判定を行なう。有料道路であるか否かは、HDD36に記憶された地図データを参照して判定する。

0053

自車位置が有料道路上でなかった場合、即ち、一般道路上に位置していた場合にはステップS7に移り「有料道路上フラグ」をOFF状態にする。有料道路上にあった場合にはステップS8に移り「有料道路上フラグ」がON状態にあるか否かを判定する。「有料道路上フラグ」がOFF状態に戻す処理は、ステップS7以外に出口料金所から退出した後のステップS11でも行なわれる。

0054

ステップS8で「有料道路上フラグ」がON状態であった場合にはステップS4に戻り、再び車両が有料道路上を走行しているか否かの監視を継続する。なお、ステップS4に戻る際には、少しの待機時間をとってから戻るようにするとよい。「有料道路上フラグ」がOFF状態とされた場合、あるいはOFF状態であった場合にはステップS4に戻らないで、ステップS9が実行されるまで待機する。

0055

車両が有料道路の走行を終えて出口料金所を通過する際には出口料金所情報が取得される(ステップT3)。車両が出口料金所のETCゲートに入ると、出口料金所制御装置5からの問いかけ電波がアンテナ27で捉えられ制御回路21に知らされる。これをトリガとして出口料金所制御装置5と制御回路21との間で情報交換が行なわれる。

0056

ETC車載器2からは、入口料金所にて送信されたと同様に車両番号、ETC車載器2のID、ICカード28に記録されているICカード番号、口座番号、有効期限等の契約情報が出口料金所制御装置5に送信される。これに対して出口料金所制御装置5からは、出口料金所番号、出口料金所通過日時、算出された通行料金を含む出口料金所情報がETC車載器2に送信される。制御回路21は受け取った出口料金所情報をICカード28に記録すると同時に入口料金所番号、出口料金所番号、通行料金をカーナビゲーション装置3に伝達する(ステップT4)。カーナビゲーション装置3の制御回路31は、受け取った情報をHDD36内に記憶する(ステップS9)。
それと同時に制御回路31は、その時点における「有料道路上フラグ」のON/OFFの状態をHDD36内に保存する(ステップS10)。そして「有料道路上フラグ」をOFF状態とする(ステップS11)。

0057

次のステップS12以降は、料金割引の計算と結果の報知を行なうフローである。ステップS12では、今回の通行料金に適用された料金割引率、割引金額の算出を行なう。制御回路31はETC車載器2から受け取った入口料金所番号、出口料金所番号とから図5に示した入口−出口料金所間の通行料金リストを参照して通行料金を読み取る。図5のリストに記載された通行料金は、割引が適用されない場合の通行料金である。従って、この通行料金リストから読み取った料金とETC車載器2から受け取った実際の通行料金との差を計算することで割り引かれた料金が判明する。その割引料金を通行料金リストから読み取った割引がない場合の料金で割り算することで全体の割引率が判明する。

0058

続くステップS13では、今回の有料道路利用に対して先に説明した長距離割引サービスが適用されるか否かを判断し、適用される場合にはその割引率を算出する。割引率の算出は次のように行なう。まず、制御回路31は、ステップS10で保存した「有料道路上フラグ」の状態をチェックする。保存した「有料道路上フラグ」がOFF状態であった場合には、長距離割引サービスは適用されず割引率はゼロである。これは、有料道路上のみを走行せずに、途中で一般道路を走行したことを意味するからである。

0059

保存した「有料道路上フラグ」がON状態であった場合には長距離割引サービスが適用される。この場合、制御回路31は、ETC車載器2から受け取った入口料金所番号、出口料金所番号とから図6を参照して利用距離を読み取る。そして図7を参照して利用距離に対する割引率を読み取る。ここで読み取った割引率は、ステップS12で算出した全体の割引率に含まれる内数である。二つの割引率の差は長距離割引サービス以外の割引サービスに基づいて適用された割引率である。

0060

続くステップS14では、通行料金とステップS12、S13で算出した割引率とをETC車載器2に伝達する。それと同時に、ステップS15にて通行料金と割引率を表示装置34上に、例えば図8に示すように表示して利用者に知らせる。ETC車載器2側でも、受け取った通行料金と割引率とを表示装置23上に図8と同じようにして表示して利用者に知らせる(ステップT5)。利用者への割引の詳細の報知には、音声出力装置24、35による音声による報知も併用するとよい。

0061

このようにして本実施形態の料金割引報知システム1によれば、出口料金所のETCゲートを通過すると、ETCシステムの出口料金所制御装置5により通報された実際の通行料金が利用者に知らされると同時に、本システムにより算出された全体の割引率、割引金額及び長距離割引サービスによる割引率、割引金額も知らされる。これにより利用者は、出口料金所の制御装置5からの情報のみでは知ることのできない料金割引の適用の有無とその割引の詳細を知り、確認することができる。

0062

なお、特許請求の範囲に記載したETC車載器の料金所情報通報手段は、本実施形態では無線通信回路22、アンテナ27、制御回路21、カーナビゲーション装置インターフェイス回路26と料金所情報取得と通報のためのプログラムにより構成される。また、カーナビゲーション装置の自車位置検出手段は、GPS受信機32、制御回路31、HDD36に記憶された地図データ、位置検出プログラム、マップマッチング処理プログラムにより構成される。走行監視手段は、制御回路31、地図データ、走行監視プログラムにより構成される。料金割引算出手段は、制御回路31と料金割引算出プログラムにより構成される。カーナビゲーション装置の報知手段は、表示装置34、音声出力装置36、制御回路31と報知用プログラムにより構成される。カーナビゲーション装置からETC車載器への通報手段は、ETC車載器インターフェイス回路38、制御回路31と通報用プログラムにより構成される。ETC車載器の報知手段は、表示装置23、音声出力装置24、制御回路21と報知用プログラムにより構成される。

0063

(第2の実施形態)
本実施形態は、ETC車載器のみで各種の料金割引の算出を行ない利用者に知らせる実施形態である。使用するETC車載器2aの構成を図9中に示す。本実施形態のETC車載器2aは、第1の実施形態で説明した図2のETC車載器2と類似の構成であるため同一部分には同一符号が付してある。

0064

ハードウェア構成として異なる点は、図2のETC車載器2にあったカーナビゲーション装置インターフェイス回路26が通信装置29に置き換わっている点と操作スイッチ30が追加されている点である。通信装置29は無線で通信ネットワーク6とつながり、通信ネットワーク6を介して有料道路管理会社のサーバ7と交信できるようになっている。サーバ7は第1の実施形態の場合と同様に通行料金の計算に必要な各種データが保管されたサーバであり、有料道路管理会社により管理されるものである。通信ネットワーク6は、図9に例示したような携帯電話網8とこれにつながるインターネット9とからなる汎用ネットワークである。

0065

本実施形態はこのような構成の下で、通行料金に対して適用される各種割引サービスによる個々の割引率、割引金額及びそれらの合計の割引率、割引金額を算出して利用者に知らせるものである。割引サービスとしては、長距離利用割引サービス、渋滞割引サービス、夜間利用割引サービスを対象としている。その制御フロー図10を参照して説明する。

0066

最初のステップA1では、サービス7より有料道路通行料金を計算するための各種データを取得する。この処理は、利用者がETC車載器2aの操作スイッチ30を操作することにより開始される。その指示を受けて制御回路21が通信装置29に指示してサーバ7にアクセスして取得する。取得したデータはROM21cあるいはICカード28に記憶しておく。取得するデータの内容については、後のステップでそれらデータを参照する際に説明する。

0067

このような事前準備をした後にETC車載器2aを搭載した車両が入口料金所を通過すると、その際に入口料金所情報を取得する(ステップA2)。この入口料金所情報の取得は、第1の実施形態の図4のステップT1で説明した内容と同じである。取得された情報には入口料金所番号、入口料金所通過日時が含まれる。取得情報はICカード28に記憶しておく。
その後、車両が有料道路の走行を終えて出口料金所を通過する際には出口料金所情報を取得する(ステップA4)。この出口料金所情報の取得は、第1の実施形態の図4のステップT3で説明した内容と同じである。取得された情報には通行料金、出口料金所番号、出口料金所通過日時が含まれる。

0068

続くステップA5〜A8のフローは、通行料金の割引率、割引額の算出を行なうフローである。最初のステップA5では、今回の利用に対して適用された各種割引サービスの合計の割引率と割引金額の算出を行なう。その算出方法は、図4のステップS12の場合と同様である。即ち、今回の利用に対する通行料金はステップA4にて受け取った出口料金所情報に含まれている。一方、割引が適用されない場合の図5に例示したような入口−出口料金所間の通行料金リストをステップA1にて取得しておく。取得済みの入口料金所番号、出口料金所番号とこの通行料金リストとから割引が適用されない場合の通行料金が判明する。割引の適用されない通行料金から今回の通行料金を引くことにより今回の利用に対して適用された合計の割引金額が算出でき、その値を割引がない通行料金で割ることにより合計の割引率を算出できる。算出した値はRAM21bに記憶しておく。

0069

続くステップA6では、今回の利用に対して適用された長距離割引サービスによる割引率と割引金額の算出を行なう。その算出方法は、図4のステップS13の場合と同様である。但し、本実施形態では車両が有料道路上のみを走行して出口料金所に到達したか否かの監視は行なっていないので、取得済みの入口料金所番号、出口料金所番号のみに基づいて算出する。このように算出しても、入口料金所と出口料金所との間にETCゲートを通らずに一般道路に降りる出口がない場合には長距離割引サービス適用の有無の判断を間違うことはない。算出は、ステップA1で取得した図6に例示の入口−出口料金所間の利用距離リストと図7に例示の長距離利用割引リストに基づいて割引金額と割引率を第1の実施形態で説明したと同様に算出する。

0070

続くステップA7では、今回の利用に対して適用された渋滞割引サービスによる割引率と割引金額の算出を行なう。渋滞割引サービスは、入口料金所と出口料金所間の走行に要した時間が、規定所要時間以上であった場合に適用される割引サービスである。割引の計算は走行に要した時間を渋滞割引リストに照らして算出する。走行に要した時間は、取得済みの入口料金所通過日時と出口料金所通過日時とから算出できる。

0071

渋滞割引リストはステップA1にてサーバ7から取得したリストで、図11に例示する入口料金所と出口料金所間の規定所要時間リストと、規定所要時間を超えた分の時間の規定所要時間に対する割合を基準に設定された図12に例示の割引率リストとからなる。入口料金所通過日時と出口料金所通過日時とから実際にかかった所要時間を算出し、図11の規定所要時間と比較して超過の所要時間を算出する。その超過所要時間を規定所要時間で割って超過率を算出し、その超過率に対する割引率を図12のリストから読み取る。割引金額は、その割引率を図5の通行料金リストから読み取った料金に掛けて算出する。これにより渋滞割引率と渋滞割引金額とが求まる。

0072

続くステップA8では、今回の利用に対して適用された夜間割引サービスによる割引率と割引金額の算出を行なう。夜間割引サービスにより割引率は、有料道路への入場時刻、退場時刻により決定されるものである。時刻は夜間でない場合もある。図13はその入退場時刻による割引率リスト(時間帯別入退場割引リスト)の例である。このリストはステップA1で取得しておく。入場時刻、退場時刻はステップA1、A2で取得済みであるので、その時刻を基に図13のリストから割引率を読み取り、その割引率を図5の通行料金リストから読み取った料金に掛けて割引金額を算出する。

0073

最後のステップA9では、ステップA5〜A8で算出した各種の割引金額、割引率とを図14に例示するような一覧表にして表示装置23に表示し利用者に知らせる。この場合、音声出力装置24による音声による通報を併用してもよい。
このように本実施形態のETC車載器2aによれば、通行料金についての長距離割引、渋滞割引、夜間割引の金額と割引率、合計の割引金額と割引率とが通行料金、割引がない場合の通行料金等と一緒に利用者に知らされる。従って、利用者側からみると適用された割引の明細を直ちに知ることができる利点がある。

0074

(第3の実施形態)
本実施形態は、環境ロードプライシングと呼ばれる割引サービスについての割引金額と割引率とを利用者に報知するETC車載器の実施形態である。ETC車載器の構成は第2の実施形態で説明した図9中のETC車載器2aと同一である。

0075

環境ロードプライシングは、都心部などの渋滞を緩和するために考えられた割引サービスである。図15に例示した道路地図で説明する。図15中のa〜d点は道路の合流点又は分岐点を示す。A、B、Dは入口料金所、C、Eは出口料金所である。図のa点からb点に向かう道路の交通量が多くて渋滞を起こし易い場合に、c点、d点を通る道路を通ってb点に向かう車両に料金割引の特典を与えてa点、b点間の渋滞を緩和しようとするのが環境ロードプライシングによる割引サービスの考えである。この場合、入口料金所Dから入場した車両は、元々、a−b間を通過しない車両であるので割引の特典は与えられない。また、出口料金所Eから退場する車両も、a−b間を通っていないので割引の特典は与えられない。

0076

即ち、a、c、d、b点を結ぶ経路が割引区間経路であって、出口料金所Cでは入口料金所A又はBから入場してc−d間を通った車両、又は入口料金所Dから入場しないでc−d間を通った車両を判別してその車両にのみ割引の特典が与えられる。従って、割引適用の有無を決めるには、車両がc−d間を通ったか否かを判別する必要がある。本実施形態ではその判別のためにc−d間に通過車両を認識するための検問所が設けられている場合を扱う。このような検問所にて通過車両を認識して記憶しておけば、出口料金所Cに設置された有料道路管理会社の制御装置は、退場する車両が環境ロードプライシングによる割引サービスの対象となる車両か否かを判別することができる。

0077

この検問所には、入口料金所、出口料金所と同じようにETCゲートが設けられ、制御装置(路上機)とETC車載器2aとの間で無線交信が行なわれるものとする。そして、通過車両の車両番号が制御装置に記憶されるものとする。ETC車載器2aの方は、検問所番号と通過したことの確認信号を制御装置から取得してICカード28に記憶できるようにしておく。このような前提の下でのETC車載器2aの処理を図16のフロー図を参照して説明する。

0078

最初のステップB1では、第2の実施形態の図10に示したステップA1と同じくサーバ7より通行料金を計算するための各種データをダウンロードして記憶する。続くステップB2、B3も図10のステップA2、A3と同様で、入口料金所通過の際に入口料金所情報を取得して記憶する。
ステップB4、B5は、前述した検問所Fを通過する際の処理で、検問所Fの制御装置と交信して検問所番号を取得し記憶する。続くステップB6も図10のステップA4と同じで、出口料金所通過の際に出口料金所情報を取得する。

0079

ステップB7では、取得した情報に基づいて環境ロードプライシングによる割引金額と割引率の算出を行なう。環境ロードプライシングによる割引リストは、図17に例示したようなもので、このリストはステップB1でダウンロードしておく。割引リストには、検問所番号、除く入口料金所番号、割引料金が含まれている。図17の割引リストには一つの割引区間経路についてのデータしか示してないが、割引区間が複数ある場合には割引区間毎のデータが記載される。

0080

出口料金所を通過した際、ETC車載器2aは記憶している検問所番号に基づいて対応する「除く入口料金所番号」を図17の割引リストから読み取る。「除く入口料金所番号」は、前述したようにその番号の入口料金所から入場した場合には割引が適用されないことを意味している。ETC車載器2aは、入口料金所情報に含まれる入口料金所番号を参照して割引適用の有無を判断する。適用される場合には対応する割引料金を読み取る。割引率はその値を図5の通行料金リストから読み取った通行料金で割って求める。最後のステップB8では、算出した割引率と割引料金を表示装置23と音声出力装置24を使用して利用者に報知して終了する。

0081

このようにして本実施形態のETC車載器2aによれば、環境ロードプライシングによる割引金額と割引率とが報知される。従って、従って、利用者側からみると適用された割引金額と割引率を直ちに知ることができる利点がある。

0082

なお、特許請求の範囲に記載したETC車載器の料金所情報通報手段は、第2、第3の実施形態では無線通信回路22、アンテナ27、制御回路21、カーナビゲーション装置インターフェイス回路26と料金所情報取得のためのプログラムにより構成される。検問所情報取得手段は、無線通信回路22、アンテナ27、制御回路21、カーナビゲーション装置インターフェイス回路26と検問所情報取得のためのプログラムにより構成される。料金割引算出手段は、制御回路21と割引率算出のためのプログラムにより構成される。報知手段は、表示装置23、音声出力装置24、制御回路21と報知用プログラムにより構成される。

図面の簡単な説明

0083

第1の実施形態に係る料金割引報知システムの全体構成を示す図である。
第1の実施形態に係るETC車載器の構成例である。
第1の実施形態に係るカーナビゲーション装置の構成例である。
第1の実施形態に係る料金割引報知システムの処理フローである。
入口−出口料金所間の通行料金リストの例である。
入口−出口料金所間の利用距離リストの例である。
長距離割引サービスが適用される場合の料金割引率リスト(長距離利用割引リスト)の例である。
第1の実施形態に係る通行料金と料金割引率の表示例である。
第1、第2の実施形態に係るETC車載器の構成例である。
第2の実施形態に係るETC車載器の処理フローである。
入口料金所と出口料金所間の規定所要時間リストの例である。
規定所要時間を超えた時間の規定所要時間に対する割合を基準に設定された割引率リストの例である。
時間帯別入退場割引リストの例である。
第2の実施形態に係る利用者への割引一覧の表示例である。
環境ロードプライシングを説明するための道路地図である。
第3の実施形態に係るETC車載器の処理フローである。
環境ロードプライシングによる割引リストの例である。

符号の説明

0084

図面中、1は料金割引報知システム、2はETC車載器、3はカーナビゲーション装置、4は入口料金所制御装置、5は出口料金所制御装置、6は通信ネットワーク、7はサーバ、21は制御回路、23は表示装置、29は通信装置、30は操作スイッチ、31は制御回路、32はGPS受信機、34は表示装置、35は音声出力装置、36はHDD、37は通信装置を示す。

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