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技術 被検査物のならし装置、被検査物のならし方法およびX線異物検出システム

出願人 アンリツインフィビス株式会社
発明者 渡部俊寿小林浩明
出願日 2004年9月30日 (16年1ヶ月経過) 出願番号 2004-286882
公開日 2006年4月13日 (14年7ヶ月経過) 公開番号 2006-098302
状態 特許登録済
技術分野 放射線を利用した材料分析 バンカー,ホッパ,タンクの充填又は荷あけ 物品の選別
主要キーワード 材料溜り 異物近傍 コンベア搬送路 平行壁 位置ヘッド 整形状態 食品供給装置 ビジネスセンタ
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図面 (6)

課題

被検査物を均一な層厚で安定供給できるならし方法を実現し、被検査物を連続的に安定供給可能な構成簡素な被検査物のならし装置およびX線異物検出システムを提供する。

解決手段

搬送路21を搬送される粘ちょう性の被検査物にX線照射し、透過X線量に基づいて被検査物中の異物を検出するX線異物検出装置20の搬送路21の上流側に配置される被検査物のならし装置50であって、外部から圧送供給される被検査物を取り込む導入部と、搬送路21と平行な一対の平行壁面および該平行壁面の両端部同士を連結する連結壁面が形成され、導入部からの被検査物を導入部内とは異なる所定の断面形状で吐出する吐出口部と、を有する吐出ノズル51を備え、その吐出口部は、被検査物の搬送路上の層厚に対応する一定の開口高さおよび該高さより大きい開口幅を有する横長の吐出口形状を有している。

概要

背景

X線異物検出装置には、流動性のある食品のような被検査物管路により搬送し、その搬送経路中の被検査物にX線照射してその透過X線量分布状態から異物の存在を検出するものがあるが、高粘度の流動性や塑性のある食品等の被検査物、例えば挽き肉味噌等のような被検査物、あるいはそのような粘ちょう性のものに固形物を含んだ被検査物を扱う場合には、不良品排除等のための選別分配その他の面からコンベアで搬送する方が取り扱い容易なことが多い。このような場合、供給装置側の管路出口からコンベア上に被検出物吐出して移載する方法が採られている。

一方、X線異物検出装置においては、一般に、被検査物中に密度の異なる部分があったり、被検査物の厚さがばらついた場合には、透過X線量が変化するので、供給装置側からの被検査物を適当な厚さに均しながらコンベア搬送し、その搬送途中でX線異物検出を行なうようにするのが望ましい(例えば、非特許文献1参照)。

そこで、バターマーガリン等の粘生物吐出用ノズルからコンベア上に吐出するとともに、コンベア上の粘生物の厚さを検出し、その厚さの検出情報に基づいて吐出用ノズルからの粘生物の吐出量加減して、コンベア上の粘生物の厚さが一定になるようにしたものが、例えば特許文献1(実公平7−56251号公報)に記載されている。また、特許文献1には、最終工程での製品形状に対応する角柱状に吐出するため、断面4角形の吐出用ノズルが例示されている。

また、従来のX線検出装置においては、検査領域における被検査物の厚さを一定にすべく、管路を四角形断面にして、直交する2方向でX線異物検出を行なうようにしたものがある(例えば、特許文献2)。
食品機械装置2004年5月号(Vol.41)第98〜103頁「X線異物検出装置の現状」(2004年5月1日株式会社ビジネスセンタ発行
実公平7−56251号公報
特開2003−215064号公報

概要

被検査物を均一な層厚で安定供給できるならし方法を実現し、被検査物を連続的に安定供給可能な構成簡素な被検査物のならし装置およびX線異物検出システムを提供する。搬送路21を搬送される粘ちょう性の被検査物にX線を照射し、透過X線量に基づいて被検査物中の異物を検出するX線異物検出装置20の搬送路21の上流側に配置される被検査物のならし装置50であって、外部から圧送供給される被検査物を取り込む導入部と、搬送路21と平行な一対の平行壁面および該平行壁面の両端部同士を連結する連結壁面が形成され、導入部からの被検査物を導入部内とは異なる所定の断面形状で吐出する吐出口部と、を有する吐出ノズル51を備え、その吐出口部は、被検査物の搬送路上の層厚に対応する一定の開口高さおよび該高さより大きい開口幅を有する横長の吐出口形状を有している。

目的

本発明は、かかる従来技術の問題を解決すべくなされたもので、被検査物を均一な密度および層厚で安定供給することのできるならし方法を実現し、被検査物を連続的に安定供給可能な構成の簡素な被検査物のならし装置およびX線異物検出システムを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

コンベア搬送路(21)を搬送される粘ちょう性の被検査物X線照射し、前記被検査物を透過した透過X線量に基づいて前記被検査物中の異物を検出するX線異物検出装置(20)の前記搬送路上流側に配置される被検査物のならし装置(50)であって、外部から圧送供給される被検査物を取り込む導入部(61)と、前記搬送路と平行な一対の平行壁面(62a、62b)および該平行壁面の両端部同士を連結する連結壁面(62c、62d)が形成され、前記導入部からの被検査物を前記導入部内とは異なる所定の断面形状で吐出する吐出口部(62)と、を有する吐出ノズル(51)を備え、前記吐出口部(62)が、前記被検査物の搬送路上の層厚に対応する一定の開口高さ(h)および該高さより大きい開口幅(w)を有する横長の吐出口形状を有することを特徴とする被検査物のならし装置。

請求項2

前記吐出ノズルが、前記導入部と前記吐出口部の間に、前記搬送路の搬送方向下流側ほど前記搬送路上における高さ方向の内径寸法が小さくなるよう通路断面積が狭められた絞り部(63)を有することを特徴とする請求項1に記載の被検査物のならし装置。

請求項3

前記絞り部の通路長(L2)が、前記吐出口部の搬送方向の長さ(L1)より長いことを特徴とする請求項2に記載の被検査物のならし装置。

請求項4

コンベア搬送路を搬送される粘ちょう性の被検査物にX線を照射し、前記被検査物を透過した透過X線量に基づいて前記被検査物中の異物を検出する際に、前記搬送路の上流側において前記被検査物を所定の層厚にならす被検査物のならし方法であって、外部から圧送供給される被検査物を前記搬送路上に載置するのに先立って、前記被検査物を取り込む導入部と、前記導入部からの被検査物を前記導入部内とは異なる所定の断面形状で吐出する吐出口部と、前記導入部と前記吐出口部の間で、前記搬送路の搬送方向下流側ほど前記搬送路上における高さ方向の内径寸法が小さくなるよう通路断面積が狭められた絞り部とを有する吐出ノズルを通して、所定の層厚および幅に整形するとともに、該整形された被検査物を前記吐出口部から吐出して、前記搬送路上に移載することを特徴とする被検査物のならし方法。

請求項5

コンベア搬送路(21)を有するとともに、該搬送路を搬送される粘ちょう性の被検査物にX線を照射し、前記被検査物を透過した透過X線量に基づいて前記被検査物中の異物を検出するX線異物検出装置と、前記搬送路の上流側に配置される被検査物のならし装置と、を備えたX線異物検出システムであって、前記被検査物のならし装置が、外部から圧送供給される被検査物を取り込む導入部と、前記搬送路と平行な一対の平行壁面および該平行壁面の両端部同士を連結する連結壁面が形成され、前記導入部からの被検査物を前記導入部内とは異なる所定の断面形状で吐出する吐出口部と、前記導入部と前記吐出口部の間で前記搬送路の搬送方向下流側ほど前記搬送路上における高さ方向の内径寸法が小さくなるよう通路断面積が狭められた絞り部と、を有する吐出ノズルを備え、前記吐出口部が、前記被検査物の搬送路上の層厚に対応する一定の開口高さおよび該高さより大きい開口幅を有する横長の吐出口形状を有し、前記X線異物検出装置が、前記吐出口部からの被検査物の吐出速度に対応する所定の搬送速度で前記被検査物を搬送することを特徴とするX線異物検出システム。

請求項6

前記X線異物検出装置により前記被検査物中の異物が検出されたとき、該異物を含む被検査物を選別して前記搬送路の外部に排出する選別排出手段(30)を備えたことを特徴とする請求項5に記載のX線異物検出システム。

請求項7

前記X線異物検出装置に、前記搬送路上の被検査物を搬送方向で前後する複数の被検査物に切断分離させることのできる切断手段(40)が付設されたことを特徴とする請求項5又は6に記載のX線異物検出システム。

技術分野

0001

本発明は、搬送路を搬送される粘ちょう性の被検査物中の異物を検出するX線異物検出装置、殊に高粘度若しくは塑性のある連続搬送可能な食品等の被検査物における異物を検出するのに好適な被検査物のならし装置および方法ならびにX線異物検出システムに関する。

背景技術

0002

X線異物検出装置には、流動性のある食品のような被検査物を管路により搬送し、その搬送経路中の被検査物にX線照射してその透過X線量分布状態から異物の存在を検出するものがあるが、高粘度の流動性や塑性のある食品等の被検査物、例えば挽き肉味噌等のような被検査物、あるいはそのような粘ちょう性のものに固形物を含んだ被検査物を扱う場合には、不良品排除等のための選別分配その他の面からコンベアで搬送する方が取り扱い容易なことが多い。このような場合、供給装置側の管路出口からコンベア上に被検出物吐出して移載する方法が採られている。

0003

一方、X線異物検出装置においては、一般に、被検査物中に密度の異なる部分があったり、被検査物の厚さがばらついた場合には、透過X線量が変化するので、供給装置側からの被検査物を適当な厚さに均しながらコンベア搬送し、その搬送途中でX線異物検出を行なうようにするのが望ましい(例えば、非特許文献1参照)。

0004

そこで、バターマーガリン等の粘生物吐出用ノズルからコンベア上に吐出するとともに、コンベア上の粘生物の厚さを検出し、その厚さの検出情報に基づいて吐出用ノズルからの粘生物の吐出量加減して、コンベア上の粘生物の厚さが一定になるようにしたものが、例えば特許文献1(実公平7−56251号公報)に記載されている。また、特許文献1には、最終工程での製品形状に対応する角柱状に吐出するため、断面4角形の吐出用ノズルが例示されている。

0005

また、従来のX線検出装置においては、検査領域における被検査物の厚さを一定にすべく、管路を四角形断面にして、直交する2方向でX線異物検出を行なうようにしたものがある(例えば、特許文献2)。
食品機械装置2004年5月号(Vol.41)第98〜103頁「X線異物検出装置の現状」(2004年5月1日株式会社ビジネスセンタ発行
実公平7−56251号公報
特開2003−215064号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上述のような従来のX線異物検出装置では、吐出用ノズルからの粘生物の吐出量を加減してコンベア上の被検査物の厚さを一定にする程度であったため、特に被検査物が高粘ちょうである場合に、例えば図5(a)に示すように、吐出口の近傍に被検査物が滞留してしまい、被検査物の厚さが急激に変化することがあった。また、このような不具合を防止すべく、ならし用のへら等で被検査物の上面を押さえたり、吐出口の近傍に図5(b)に示すようなならし板を設けたりすることもできるが、その場合には、逆にならし板で押された被検査物が吐出口より手前側にはみ出したりならし板に付着および脱落したりして、厚さの不安定さを招くものとなっていた。

0007

そこで、例えば吐出口近傍搬送用コンベアとの間で被検査物を挟み込む上部コンベアを設け、これら搬送用および上部コンベアにより、被検査物を薄くならしながら搬送方向に送り出すようにすることも考えられるが、このようにしても、上下のコンベア間に挟まれた被検査物が搬送路の幅方向や手前側にはみ出したり上部コンベアに被検査物が付着したりして、密度のばらつきや層厚の不安定さを解消できないという問題が残る。

0008

一方、特許文献2に記載のように、一定断面形状の管路を通った被検査物が搬送路上でそのままの断面形状を維持する場合、粘生物を連続して安定供給できるようにするため、吐出口部近傍蓄圧の機能を持つ材料溜り容器付設するなどの必要があり、構造的にもメンテナンスの面からも複雑になってしまう。

0009

本発明は、かかる従来技術の問題を解決すべくなされたもので、被検査物を均一な密度および層厚で安定供給することのできるならし方法を実現し、被検査物を連続的に安定供給可能な構成の簡素な被検査物のならし装置およびX線異物検出システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明の被検査物のならし装置は、上記目的達成のため、搬送路を搬送される粘ちょう性の被検査物にX線を照射し、前記被検査物を透過した透過X線量に基づいて前記被検査物中の異物を検出するX線異物検出装置の前記搬送路の上流側に配置される被検査物のならし装置であって、外部から圧送供給される被検査物を取り込む導入部と、前記搬送路と平行な一対の平行壁面および該平行壁面の両端部同士を連結する連結壁面が形成され、前記導入部からの被検査物を前記導入部内とは異なる所定の断面形状で吐出する吐出口部と、を有する吐出ノズルを備え、前記吐出口部が、前記被検査物の搬送路上の層厚に対応する一定の開口高さおよび該高さより大きい開口幅を有する横長の吐出口形状を有することを特徴とするものである。

0011

この構成により、被検査物が吐出ノズル内において所定の層厚にされ、その状態で平行壁面等の長さに対応する所定長さの吐出口部を通して排出される。したがって、吐出口部を出た被検査物がならしのために大きく加圧されたりならし板に付着したりすることがなく、吐出口部付近における被検査物の滞留やはみ出し、脱落等が生じないから、被検査物の層厚や密度が変動しにくくなる。

0012

本発明の被検査物のならし装置は、好ましくは、前記吐出ノズルが、前記導入部と前記吐出口部の間に、前記搬送路の搬送方向下流側ほど前記搬送路上における高さ方向の内径寸法が小さくなるよう通路断面積が狭められた絞り部を有するものである。

0013

この構成により、被検査物が絞り部内において所定の層厚まで高さ方向の厚さを絞られ、その状態で所定長さおよび開口幅の吐出口部を通して排出されることになる。したがって、吐出口部を出た被検査物の層厚や密度がより変動しにくくなる。

0014

本発明の被検査物のならし装置は、好ましくは、前記導入部から導入した前記被検査物を前記吐出口部から連続的に吐出するものであり、これにより、被検査物の連続的な供給状態で安定したX線異物検出が可能となる。

0015

さらには、前記絞り部の通路長が、前記吐出口部の搬送方向の長さより長いことを特徴とするものであり、この場合、被検査物が所要の層厚まで急激に絞られず、吐出口部から吐出される被検査物が安定した流れ状態となり、所要の層厚が確保されることになる。

0016

本発明の被検査物のならし方法は、搬送路を搬送される粘ちょう性の被検査物にX線を照射し、前記被検査物を透過した透過X線量に基づいて前記被検査物中の異物を検出する際に、前記搬送路の上流側において前記被検査物を所定の層厚にならす被検査物のならし方法であって、外部から圧送供給される被検査物を前記搬送路上に載置するのに先立って、前記被検査物を取り込む導入部と、前記導入部からの被検査物を前記導入部内とは異なる所定の断面形状で吐出する吐出口部と、前記導入部と前記吐出口部の間で、前記搬送路の搬送方向下流側ほど前記搬送路上における高さ方向の内径寸法が小さくなるよう通路断面積が狭められた絞り部とを有する吐出ノズルを通して、所定の層厚および幅に整形するとともに、該整形された被検査物を前記吐出口部から吐出して、前記搬送路上に移載することを特徴とするものである。

0017

この構成により、被検査物の流れを搬送路への移載前に搬送方向下流側ほどその高さが低くなるよう吐出ノズルの絞り部内で絞り、所定長さの吐出口部を通してならされた所定の高さおよび幅の整形状態で前記搬送路上に移載する。したがって、吐出口部から出た被検査物をならしのために大きく加圧する必要がなく、吐出口部付近における被検査物の滞留やはみ出し、脱落等が生じないから、被検査物の層厚や密度が変動しにくくなる。また、本発明方法のならし方法は、被検査物の搬送路上への移載直前特定形状の吐出ノズルを通す簡易な工程で、所要の粘生物流れの絞りとならしを行なうことができ、工数が少なくて済む。

0018

本発明のX線異物検出システムは、コンベア搬送路を有するとともに、該搬送路を搬送される粘ちょう性の被検査物にX線を照射し、前記被検査物を透過した透過X線量に基づいて前記被検査物中の異物を検出するX線異物検出装置と、前記搬送路の上流側に配置される被検査物のならし装置と、を備えたX線異物検出システムであって、前記被検査物のならし装置が、外部から圧送供給される被検査物を取り込む導入部と、前記搬送路と平行な一対の平行壁面および該平行壁面の両端部同士を連結する連結壁面が形成され、前記導入部からの被検査物を前記導入部内とは異なる所定の断面形状で吐出する吐出口部と、前記導入部と前記吐出口部の間で前記搬送路の搬送方向下流側ほど前記搬送路上における高さ方向の内径寸法が小さくなるよう通路断面積が狭められた絞り部と、を有する吐出ノズルを備え、前記吐出口部が、前記被検査物の搬送路上の層厚に対応する一定の開口高さおよび該高さより大きい開口幅を有する横長の吐出口形状を有し、前記X線異物検出装置が、前記吐出口部からの被検査物の吐出速度に対応する所定の搬送速度で前記被検査物を搬送することを特徴とするものである。

0019

この構成により、被検査物が吐出ノズル内において所定の層厚まで絞られ、その状態で所定長さの吐出口部を通して排出される。したがって、吐出口部を出た被検査物がならしのために大きく加圧されたりならし板に付着したりすることがなく、吐出口部付近における被検査物の滞留やはみ出し、脱落等が生じないから、被検査物の層厚や密度が変動しにくくなり、安定したX線異物検出が可能となる。

0020

また、本発明のX線異物検出システムは、好ましくは、前記X線異物検出装置により前記被検査物中の異物が検出されたとき、該異物を含む被検査物を選別して前記搬送路の外部に排出する選別排出手段を備えたものであり、これにより、異物を含む被検査物を選別して搬送系外に排出可能となる。また、被検査物は断面形状および密度が均一に維持されるから、排出量の管理も容易となる。

0021

本発明のX線異物検出システムは、あるいはまた、前記X線異物検出装置に、前記搬送路上の被検査物を搬送方向で前後する複数の被検査物に切断分離させることのできる切断手段が付設されたものである。この構成により、搬送路上の被検査物を適宜切断して、取り扱いや選別、分類作業等を容易化できることになる。

発明の効果

0022

本発明によれば、吐出ノズル内において所定の層厚まで被検査物の厚さを絞り、その状態で所定長さの吐出口部を通して排出するようにしているので、吐出口部を出た被検査物がならしのために大きく加圧されたりならし板に付着したりすることがなく、吐出口部付近における被検査物の滞留やはみ出し、脱落等を防止して、被検査物を安定した均一の層厚および密度でX線検出装置に安定供給することができる。

発明を実施するための最良の形態

0023

以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を用いながら説明する。

0024

[第1の実施の形態]
図1図4は、本発明の第1の実施の形態に係る異物検出装置概略構成を示す図であり、本発明を選別機付のX線異物検出システムに適用した例を示している。

0025

まず、その構成について説明する。

0026

図1において、10は粘ちょう性の被検査物である高粘度の食品を供給する食品供給装置であり、食品供給装置10の吐出パイプ11の近傍には、X線異物検出装置20が設けられている。

0027

食品供給装置10は、その内部で加工した食品を吐出パイプ11から吐出供給するようになっている。この食品供給装置10により加工される食品は、例えばミンチ肉すり身、味噌等の粘性の高いもの、あるいはこれに更に他の食材を混ぜ合わせたものである。なお、本発明でいう被検査物は、特に食品に限定されるものでなく、薬剤その他、ならしによって所定断面形状が維持され得る程度の粘ちょう性のあるものであればよい。

0028

X線異物検出装置20は、コンベア搬送路21(以下、単に搬送路という)上を搬送される粘ちょう性の被検査物(図示していない)にX線を照射し、被検査物を透過した透過X線量に基づいて被検査物中の異物を検出するようになっている。X線異物検出装置20のX線異物検出の方式自体は公知のものであり、X線異物検出装置20には搬送路21を挟んでX線照射部25よびX線検出部26が装備されている。X線照射部25は、例えば陰極フィラメントからの熱電子をその陰極陽極の間の高電圧により陽極ターゲット衝突させてX線を発生させるX線管で、その長手方向を搬送方向と直交する搬送幅方向にしたものであり、X線を下方のX線検出部に向けて不図示のスリットにより前記長手方向に略三角形スクリーン状にして照射するようになっている。また、X線検出部26は、例えば複数のX線検出素子を搬送路21の幅方向に並設し所定解像度でのX線検出を行なうX線ラインセンサカメラで、画像処理可能な所定ビット数検出信号を出力するようになっている。

0029

コンベア搬送路21は、無端ベルト22と、この無端ベルト22が巻き掛けられた複数のローラ23a〜23dと、これらローラ23a〜23dの一部を回転駆動する図示しない搬送モータによって構成されている。また、無端ベルト22の上走部は、例えば検査領域が搬送方向中央部に設定される平坦部21aと、この平坦部21aの搬送方向両端でわずかに下側に傾斜した傾斜部21b、21cとを有しており、無端ベルト22内に形成される空間内にX線検出部26が配置されている。なお、食品供給装置10からの被検査物の受け渡し(移載)高さや好ましい進入角度搬送路面に対し食品供給装置10側から吐出される被検査物の上下方向の侵入角度)に応じて、複数のローラ23のうち搬送方向両端側に位置するローラ23c、23dの高さを変化させ、傾斜部21b、21cの傾斜角度を変更することができる。

0030

搬送路21のうちX線照射部25およびX線検出部26によるX線照射領域、すなわち検査領域より搬送方向下流側には、被検査物を所定排出位置から搬送路外に排出する動作(以下、この動作を排出動作という)が可能な選別機30(選別排出手段)が設けられている。選別機30は、例えば無端ベルト31と複数の案内ローラ32a〜32eとを用いた略T字型ドロッパ式のもので、X線異物検出装置20により被検査物中の異物が検出されたとき、搬送方向上流端の案内ローラ32aが図1実線で示す通常位置から下流側に移動するとともに下方の案内ローラ32cが図1に実線で示す通常位置から更に下降して、無端ベルト31の上走部が下流側に移動した状態(図1仮想線で示す状態)となり、異物を含む一部の被検査物(以下、NG品という)を下方のNG品受け箱33に落下させることで、NG品を選別して搬送路21の外部に排出させることができるようになっている。

0031

また、この選別機30の搬送方向上流側には、搬送路21上の被検査物を搬送方向で前後に隣接する複数の被検査物に切断分離させることのできる切断手段40が付設されており、この切断手段40が異物近傍の被検査物を他の部分から切り離すことで、選別機30によるNG品の選別排出ができるようになっている。この切断手段40は、例えば搬送路21に対し接近及び離隔する可動刃物若しくは板41(搬送路21の幅方向に移動する可動の刃物等でもよい)と、その移動用アクチュエータであるエアーシリンダ42で構成されている。

0032

一方、食品供給装置10とX線異物検出装置20の間には、被検査物のならし装置50が設けられており、このならし装置50は、食品供給装置10の吐出パイプ11の出口部に着脱可能に装備されている。具体的には、ならし装置50は、食品供給装置10の吐出パイプ11の端部に同軸隣接配置された吐出ノズル51と、この吐出ノズル51のフランジ状基端部(詳細は図示していない)を内部に収納するとともに、吐出パイプ11の端部外周に形成された雄ねじ部にねじ結合した雌ねじ付き取り付け部材52と、吐出ノズル51から吐出した被検査物を搬送路21の傾斜部21bに移載する移載用のコンベア53とを有している。移載用のコンベア53は必要に応じて選択的に設けられ、図3および図4に示すように、移載用のコンベア53無しで、吐出ノズル51から搬送路21の傾斜部21b又は平坦部21aに直接に被検査物を吐出するようにしてもよい。

0033

図2(a)〜図2(c)に模式的に示すように、吐出ノズル51は、外部の食品供給装置10から圧送供給される被検査物を取り込む導入部61と、搬送路21と平行な一対の平行壁面62a、62bおよびこれら平行壁面62a、62bの両端部同士を連結する連結壁面62c、62dが形成され、導入部61からの被検査物をその導入部61内の断面形状(例えば図2(c)に示す円形断面)とは異なる所定の断面形状で吐出する吐出口部62と、導入部61と吐出口部62の間で搬送路21の搬送方向下流側ほど搬送路21上における高さ方向の内径寸法(図1中のd)が小さくなるよう通路断面積が狭められた絞り部63とを有している。ここで、吐出口部62は、被検査物の搬送路21上での層厚に対応する一定の開口高さhおよび該高hさより大きい開口幅wを有する横長の吐出口形状を有しており、この吐出口形状は例えば四隅の角が所定半径で丸められた略長方形になっている。

0034

また、絞り部63の通路長は、吐出口部62の平行壁面62a、62bおよび連結壁面62c、62dで規定される所定長さよりも長くなっており、絞り部63の搬送路21面上の高さ方向の内径は、導入部61側の最大径から吐出口部62側の最小径となるまでほぼ一定の勾配で減少する。一方、絞り部63の搬送路幅方向の内径は、導入部61側の最小径から吐出口部62側の最大径となるまでほぼ一定の勾配で増加する(図4参照)。また、本実施形態では、図3および図4に示すように、導入部61の口径に対して吐出口部62の開口の高さ寸法は、例えば数分の1程度と小さくなっており、開口幅wが導入部61の開口径よりわずかに大きい程度であることから、吐出口部62の通路断面は導入部61の通路断面積より小さくなっている。これにより、吐出ノズル51は、食品供給装置10から密度のばらつきを伴って吐出される被検査物を導入部61から導入し、導入した被検査物の流れを絞り部63で絞りながら被検査物の密度を均一化させて、吐出口部62から所定密度の被検査物を連続的に吐出することができるようになっている。

0035

X線異物検出装置20は、また、吐出ノズル51の吐出口部62からの被検査物の吐出速度に対応して搬送路21を作動させる搬送制御部(図示していない)を有し、吐出口部62から所定の吐出速度で吐出される被検査物を、その吐出速度とほぼ等しい速度、若しくは、その吐出速度よりわずかに速い速度で搬送するようになっている。

0036

ここでの搬送路21の搬送速度は、例えば次のようにして被検査物の吐出速度を求めておき、その値に近い搬送速度を仮に設定した後、実際の製造工程において加減調整しながら設定される。

0037

導入部61の入口面積をS0、導入部61への被検査物の進入速度V0、密度ρ0、圧力P0(本実施形態ではP0は大気圧より大きい)とし、吐出口部62の出口面積S1、吐出口部62から吐出される被検査物の速度V1、密度ρ1、圧力P1(本実施形態では大気圧)とすると、吐出ノズル51を通る被検査物の流れは、次の連続の式で概ね把握することができる。
ρ1×S1×V1=ρ0×S0×V0・・・・(1)
この条件下における吐出口部62からの被検査物の速度V1は、更に、ベルヌーイの式(2)を用い、
ρ1V12/2+P1+Z1=ρ0V02/2+P0+Z0・・・・(2)
吐出ノズル51付近の搬送路は水平であり、位置ヘッドZ1、Z0は共通し、吐出側は大気圧であることを考慮して、(1)、(2)式と、粘度、形状変化影響分の定数Cとを用いて、次の(3)式で求めることができる。
V1=C(S1/S0)×(ρ0V02+2P0)/ρ0V0・・・・(3)
次に、上述の異物検出システムにおける被検査物のならし方法を説明する。

0038

まず、食品供給装置10によって被検査物を加工し、所定の吐出圧P0(大気圧の数倍程度)で吐出させると、吐出パイプ11から吐出ノズル51の導入部61に被検査物が導入され、この被検査物が絞り部63内に順次導入されることで、絞り部63内に被検査物が満たされ、次いで、被検査物が吐出ノズル51の吐出口部62から搬送路21上に吐出される。

0039

この吐出状態においては、食品供給装置10から圧送供給される被検査物を搬送路21上に載置するのに先立って、被検査物を取り込む導入部61と、この導入部61からの被検査物を導入部61内(例えば円形断面)とは異なる所定の断面形状(例えば略長方形)で吐出する吐出口部62と、導入部61と吐出口部62の間で、搬送路21の搬送方向下流側ほど搬送路21上における高さ方向の内径寸法(図2(a)中のd)が小さくなるよう通路断面積が狭められた絞り部63とを有する吐出ノズル51を通して、所定の層厚hおよび幅wに整形するとともに、吐出口部62をから吐出して、搬送路21上に移載する。

0040

このように、本実施形態のX線異物検出システムおよびその被検査物のならし装置では、被検査物が吐出ノズル51内において所定の層厚にされ、その状態で平行壁面62a、62bおよび連結壁面62c、62dの長さに対応する所定長さ(図2(a)中のL1)の吐出口部62を通して排出されることになる。

0041

また、被検査物が絞り部63内において所定の層厚まで高さ方向の厚さを絞られ、密度が均一化された状態で、所定長さL1および開口幅wの吐出口部62を通して更にならされてから、搬送路21上に移載されることになる。

0042

したがって、吐出口部62を出た被検査物がならしのために大きく加圧されるようなことがなく、従来のならし板や上部コンベアのような吐出口部付近における被検査物の滞留やはみ出し、脱落等が生じ難いものとなる。

0043

また、本実施形態では、導入部61から導入した被検査物を吐出口部62から連続的に吐出するので、被検査物の連続的な安定供給が可能となる。その結果、層厚や密度が変動しにくい状態で被検査物を検査領域に安定的に連続して搬送し、安定したX線異物検出を行なうことができる。

0044

さらに、絞り部63の通路長L2が、吐出口部62の前記所定長さL1より数倍長くなっているので、被検査物が所要の層厚まで急激に絞られず、吐出口部62から吐出される被検査物が安定した層状の流れ状態となり、所要の層厚確保と密度の均一化が可能となる。

0045

また、本実施形態のX線異物検出システムでは、NG品(異物を含む一部の被検査物)を選別機30で選別して搬送系外に排出することができ、被検査物は断面形状および密度が均一に維持されるから、NG品の排出量の管理も容易となる。

0046

さらに、少なくともその選別排出に際して、切断手段40を用いて、搬送路21上の被検査物を搬送方向で前後する複数の被検査物に切断分離させることができるから、搬送路上の被検査物を適宜切断して、被検査物の取り扱いや選別、分類作業等を容易化することができる。

0047

また、本実施形態における被検査物のならし方法によれば、被検査物の流れを搬送路21への移載前に搬送方向下流側ほどその高さが低くなるよう吐出ノズル51の絞り部63内で絞り、所定長さL1の吐出口部62を通してならされた所定の高さhおよび幅wの整形状態で搬送路21上に移載するので、吐出口部62から出た被検査物をならしのために大きく加圧する必要がなく、吐出口部62付近における被検査物の滞留やはみ出し、脱落等が生じにくく、被検査物の層厚や密度が変動しにくくなるということに加えて、被検査物の搬送路21上への移載直前に特定形状の吐出ノズル51を通す簡易な工程で、所要の粘性物流れの絞りとならしを行なうことができ、工数が少なくて済むものである。

0048

以上説明したように、本発明は、吐出ノズル内において所定の層厚まで被検査物の厚さを絞り、その状態で所定長さの吐出口部を通して吐出するようにしているので、吐出口部を出た被検査物をならすために大きく加圧する必要をなくし、吐出口部付近における被検査物の滞留やはみ出し等を防止して、被検査物を安定した均一の層厚および密度で検査することができるという効果を奏するものであり、搬送路を連続搬送可能な被検査物中の異物を検出する場合における被検査物のならし装置およびX線異物検出システム、殊に高粘度流動性や塑性のある食品等の被検査物における異物を検出する場合の被検査物のならし装置および方法ならびにX線異物検出システムに有用である。

図面の簡単な説明

0049

本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出システムの概略構成図である。
本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出システムにおける被検査物のならし装置の要部となる吐出ノズル形状の説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置およびその被検査物のならし装置の正面図である。
本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置およびその被検査物のならし装置の平面図である。
従来の課題の説明図である。

符号の説明

0050

20X線異物検出装置
21コンベア搬送路(搬送路)
21a平坦部
21b、21c 傾斜部
22無端ベルト
25X線照射部
26X線検出部
30選別機(選別排出手段)
40 切断手段
50 ならし装置(被検査物のならし装置)
51吐出ノズル
61導入部
62吐出口部
63絞り部

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