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技術 非接触ICカード機能付き移動体通信装置およびプログラム

出願人 株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ
発明者 樋口和俊
出願日 2004年9月22日 (15年9ヶ月経過) 出願番号 2004-274350
公開日 2006年4月6日 (14年2ヶ月経過) 公開番号 2006-093913
状態 未査定
技術分野 デジタルマーク記録担体 カ-ドリ-ダライタ及び複合周辺装置 電話機の回路等 移動無線通信システム 電話機の機能
主要キーワード 論理積ゲート回路 ICカードリーダーライタ 非動作期間 受信低雑音増幅器 送信ミクサ 減算タイマ 受信ミクサ アテンプト
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

非接触ICカード機能を備えた移動体通信装置において、移動体通信部の送信動作よりも非接触ICカード通信動作優先することができ、移動体通信部の送信電力による非接触ICカード通信の妨害を確実に防止できるようにする。

解決手段

制御回路41から出力される送信電力増幅器オン信号61と非接触ICカード用機能処理チップ52から出力される送信電力増幅器イネーブル信号62によって開閉制御される論理積ゲート回路53を設け、非接触ICカード機能部50が動作中であれば、イネーブル信号62の出力を禁止して送信電力増幅器31を動作不能状態とし、非接触ICカード機能部50が非動作中であれば、イネーブル信号62を出力して送信電力増幅器31を動作可能状態とする。

概要

背景

近年、携帯電話装置は、その多機能化が益々進み、通話機能メール機能以外の付加機能として、カメラ撮影機能インターネット機能録音機能などが装備されている。また、非接触ICカードの技術進歩に伴って定期券の代わりとなる非接触ICカード機能付き携帯電話装置が実用化され、また、プリペイドカードの代わりとなる携帯電話装置も実用化され始めている。この種の携帯電話装置としては、たとえば、非接触ICカードによるゲート通過で携帯電話の動作モードを切り替えるようにした携帯電話機が知られている(特許文献1参照)。
特開2003−69670号公報

概要

非接触ICカード機能を備えた移動体通信装置において、移動体通信部の送信動作よりも非接触ICカードの通信動作優先することができ、移動体通信部の送信電力による非接触ICカード通信の妨害を確実に防止できるようにする。制御回路41から出力される送信電力増幅器オン信号61と非接触ICカード用機能処理チップ52から出力される送信電力増幅器イネーブル信号62によって開閉制御される論理積ゲート回路53を設け、非接触ICカード機能部50が動作中であれば、イネーブル信号62の出力を禁止して送信電力増幅器31を動作不能状態とし、非接触ICカード機能部50が非動作中であれば、イネーブル信号62を出力して送信電力増幅器31を動作可能状態とする。 1

目的

この発明の課題は、非接触ICカード機能を備えた移動体通信装置において、移動体通信部の送信動作よりもICカード側の通信動作を優先させることができ、移動体通信部の送信電力に起因するICカード側への通信妨害を確実に防止できるようにすることである。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

移動体通信部のほか、外部機器であるカード処理装置との間で無線通信を行う非接触ICカード機能部を備えた移動体通信装置であって、非接触ICカード機能部が動作中か否かを検出する検出手段と、この検出手段によって非接触ICカード機能部が動作中であることが検出された際に、移動体通信部が送信動作禁止し、非接触ICカード機能部の通信動作が終了したことが検出された際に、移動体通信部の禁止状態解除する通信制御手段と、 を具備したことを特徴とする非接触ICカード機能付き移動体通信装置。

請求項2

移動体通信部の送信動作は、基地局からの問い合わせ受信に対する応答動作であり、基地局からの問い合わせ受信時に非接触ICカード機能部が動作中であることが検出された際に、前記通信制御手段は、非接触ICカード機能部の通信動作が終了するまで前記応答動作を遅延させる、ようにしたことを特徴とする請求項1記載の非接触ICカード機能付き移動体通信装置。

請求項3

移動体通信部の通信継続中に非接触ICカード機能部の動作開始が検出された際に、前記通信制御手段は、非接触ICカード機能部の通信動作が終了するまで移動体通信部の送信動作を一時的に中断させる、ようにしたことを特徴とする請求項1記載の非接触ICカード機能付き移動体通信装置。

請求項4

前記通信制御手段は、非接触ICカード機能部の動作開始が検出された際に、移動体通信部の送信動作を禁止し、非接触ICカード機能部の動作開始されてから所定時間が経過した後に移動体通信部の禁止状態を解除する、ようにしたことを特徴とする請求項1記載の非接触ICカード機能付き移動体通信装置。

請求項5

コンピュータに対して、非接触ICカード機能部が動作中であることが検出された際に、移動体通信部が送信動作を禁止する機能と、非接触ICカード機能部の通信動作が終了したことが検出された際に、移動体通信部の禁止状態を解除する機能と、を実現させるためのプログラム

技術分野

0001

この発明は、非接触ICカード機能付き移動体通信装置およびプログラムに関する。

背景技術

0002

近年、携帯電話装置は、その多機能化が益々進み、通話機能メール機能以外の付加機能として、カメラ撮影機能インターネット機能録音機能などが装備されている。また、非接触ICカードの技術進歩に伴って定期券の代わりとなる非接触ICカード機能付き携帯電話装置が実用化され、また、プリペイドカードの代わりとなる携帯電話装置も実用化され始めている。この種の携帯電話装置としては、たとえば、非接触ICカードによるゲート通過で携帯電話の動作モードを切り替えるようにした携帯電話機が知られている(特許文献1参照)。
特開2003−69670号公報

発明が解決しようとする課題

0003

上述した特許文献1の技術は、入場ゲート側の端末装置マナーモードへの切り換え指示と共にタイマ時間を非接触ICカード経由で携帯電話に送信すると、携帯電話は、この指示に応じてマナーモードに切り換えると共にタイム動作を開始し、その後のタイムアップ時にマナーモードを自動解除するようにしたものであり、携帯電話の動作モードを非接触ICカードを介して自動的に切り替えることができるが、制御対象をマナーモードに特化した技術であり、非接触ICカードの動作中でも携帯電話は通信可能な状態に保持されたままである。

0004

ところで、非接触ICカード機能を備えた携帯電話装置においては、非接触ICカードと外部機器としてのカードリーダライタとの間で微弱電波によって無線通信を行うようにしているが、ICカード通信時における電波強度は、携帯電話通信時の電波強度に比べて非常に低く、ICカードの通信中に携帯電話が送信動作を開始すると、その電力がICカード側のアンテナ、カードリーダライタ側のアンテナに誘導されてICカード側の通信を妨害するおそれがある。つまり、一般に、ICカード通信で使用される周波数帯は、13.56MHzであるのに対し、携帯電話の通信で使用される周波数帯は、800MHzであり、携帯電話通信時の送信電力は、CDMA(符号分割多重接続)方式であっても、0.2W程度となり、ICカードの通信中に雑音感度抑制を起こし、データ化けによる通信エラーを発生させる危険性があった。この場合、携帯電話側のアンテナとICカード側のアンテナとが実装上、近接配置されている場合には、その危険性はさらに高くなるという問題があった。

0005

この発明の課題は、非接触ICカード機能を備えた移動体通信装置において、移動体通信部の送信動作よりもICカード側の通信動作優先させることができ、移動体通信部の送信電力に起因するICカード側への通信妨害を確実に防止できるようにすることである。

課題を解決するための手段

0006

請求項1記載の発明は、移動体通信部のほか、外部機器であるカード処理装置との間で無線通信を行う非接触ICカード機能部を備えた移動体通信装置であって、非接触ICカード機能部が動作中か否かを検出する検出手段と、この検出手段によって非接触ICカード機能部が動作中であることが検出された際に、移動体通信部が送信動作を禁止し、非接触ICカード機能部の通信動作が終了したことが検出された際に、移動体通信部の禁止状態解除する通信制御手段とを具備したことを特徴とする。
さらに、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項5記載の発明)。

0007

なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
移動体通信部の送信動作は、基地局からの問い合わせ受信に対する応答動作であり、基地局からの問い合わせ受信時に非接触ICカード機能部が動作中であることが検出された際に、前記通信制御手段は、非接触ICカード機能部の通信動作が終了するまで前記応答動作を遅延させる(請求項2記載の発明)。

0008

移動体通信部の通信継続中に非接触ICカード機能部の動作開始が検出された際に、前記通信制御手段は、非接触ICカード機能部の通信動作が終了するまで移動体通信部の送信動作を一時的に中断させる(請求項3記載の発明)。

0009

前記通信制御手段は、非接触ICカード機能部の動作開始が検出された際に、移動体通信部の送信動作を禁止し、非接触ICカード機能部の動作開始されてから所定時間が経過した後に移動体通信部の禁止状態を解除する(請求項4記載の発明)。

発明の効果

0010

請求項1記載の発明によれば、非接触ICカード機能部が動作中か否かを検出し、非接触ICカード機能部が動作中であれば、移動体通信部が送信動作を禁止し、非接触ICカード機能部の通信動作が終了した際に、移動体通信部の禁止状態を解除するようにしたから、移動体通信部の送信動作よりもICカード側の通信動作を優先させることができ、移動体通信部の送信電力に起因するICカード側への通信妨害を確実に防止することが可能となる。したがって、移動体通信部側のアンテナとICカード側のアンテナとが近接配置されていても、ICカード側の通信動作を保障することが可能となるほか、アンテナの実装上の制限がなくなり、自由度を増すことができる。
なお、一般的に、非接触ICカードの通信動作は、短時間(1秒未満)で完結するため、その間だけ移動体通信部の送信動作を一時保留したとしても、その通信状態が切断されることはなく、1秒未満の通信不能であれば、瞬時の電波障害と等価であって大きな悪影響を及ぼすこともないため、非接触ICカードの正常動作を保障するという実情に即した運用が可能となる。

0011

請求項2記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、移動体通信部の送信動作は、基地局からの問い合わせ受信に対する応答動作であり、基地局からの問い合わせ受信時に非接触ICカード機能部が動作中であることが検出された際に、非接触ICカード機能部の通信動作が終了するまで基地局に対する応答動作を遅延させるようにしたから、現在の通話ゾーンから外れて新たな通話ゾーンに移動する毎に実行される位置登録処理あるいは着信指示を検出する毎に実行される着信処理などにおいて、その応答動作をソフトウエア制御で遅延させることが可能となる。

0012

請求項3記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、移動体通信部の通信継続中に非接触ICカード機能部の動作開始が検出された際に、非接触ICカード機能部の通信動作が終了するまで移動体通信部の送信動作を一時的に中断させるようにしたから、たとえば、通話継続中にその通話送信動作を一時的に中断させても音声の途切れは瞬間的であり、大きな支障とはならない。

0013

請求項4記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、非接触ICカード機能部の動作開始が検出された際に、移動体通信部の送信動作を禁止し、非接触ICカード機能部の動作開始されてから所定時間が経過した後に移動体通信部の禁止状態を解除するようにしたから、ハードあるいはソフト的なタイマ制御が可能となる。この場合、非接触ICカードの通信動作は、上述したように所定時間(1秒未満)で完結するため、非接触ICカード機能部の動作開始時にタイマをクリアスタートさせればよく、移動体通信部の禁止状態は、そのタイムアップ時に解除することができる。

発明を実施するための最良の形態

0014

(実施例1)
以下、図1を参照して本発明の第1実施例を説明する。
図1は、この実施例における移動体通信装置(携帯電話装置)の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話装置は、通話機能、メール機能以外の付加機能として、カメラ撮影機能、インターネット機能、録音機能、非接触ICカード機能などが装備されているが、図1は、携帯電話通信部10と非接触ICカード機能部50の構成を示した図である。
携帯電話通信部10において、送受信アンテナ11に接続された送受信デュプレクサ12は、受信側に下りリンク周波数帯域カバーする帯域フィルタと送信側に上りリンク周波数帯域をカバーする帯域フィルタを有する構成で、この受信側から出力される受信信号は、受信低雑音増幅器21で所要の電力まで増幅された後、受信ミクサ22で受信ベースバンド信号復調される。なお、この受信ミクサ22には、受信ローカル信号を生成するための受信ローカル発振器23が接続されており、この受信ローカル発振器23は、制御回路41によってその発振周波数が制御される。

0015

受信ミクサ22で復調された受信ベースバンド信号は、受信低域フィルタ24で帯域制限かけられた後に、A/Dコンバータ25に与えられて、アナログ信号からデジタル信号に変換される。この場合、A/Dコンバータ25が適切なダイナミックレンジで動作するように、受信低雑音増幅器21には利得を調整するための受信AGC(Auto Gain Control)が備えられている。このA/Dコンバータ25でデジタル変換された受信ベースバンド信号は、復号化回路26に送られて、制御信号と受信データとが復号化される。この受信データは、必要に応じて制御回路41で加工された後にレシーバ27から音声出力されたり、表示器44から表示出力される。

0016

一方、入力キー43からの入力データあるいはマイクロフォン37からの入力音声に基づいて生成された送信データは、必要に応じて制御回路41で加工された後に符号化回路36で送信ベースバンド信号に符号化される。この送信ベースバンド信号は、D/Aコンバータ35でデジタル信号からアナログ信号に変換された後、送信低域フィルタ34で帯域制限がかけられる。さらには、送信ミクサ32で送信信号変調された後に送信電力増幅器31で所要の電力まで増幅されて、送受信デュプレクサ12の送信側に与えられ、アンテナ11から発信出力される。なお、送信ミクサ32には、送信ローカル信号を生成するための送信ローカル発振器33が接続されており、この送信ローカル発振器33は、制御回路41によってその発振周波数が制御される。また、送信信号が所要の電力となるように、送信電力増幅器31の利得は、制御回路41によって制御されている。

0017

このように構成された携帯電話通信部10は、標準的なデジタル通信方式のものであるが、これに限定されることなく、他の方式に変更することも可能である。
制御回路41は、たとえば、マイクロプロセッサ等によって構成されていて、記憶回路42に記憶された実行プログラムによって携帯電話装置の全体動作を制御する。なお、実行プログラムは、記憶回路42に予め記憶されているものに限らず、ユーザが新たにインストールあるいはバージョンアップしたものであってもよい。また、記憶回路42は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)で構成され、実行プログラムのほかに、ユーザ情報、ユーザデータ等の様々なデータを記憶することができる。

0018

非接触ICカード機能部50は、非接触ICカードが持つ基本的な機能として、非接触ICカード用アンテナ51と非接触ICカード用機能処理チップ52を有する構成で、たとえば、プリペイドカードとして利用する場合には、前払い金額(カード残高)が記録されており、外部機器としてのICカードリーダーライタ(図示せず)からの受信電波を検出すると、カード残高が読み出されてアンテナ部51から発信出力される。この場合、ICカードリーダーライタは、カード残金受信取得し、このカード残高から請求金額が減算された新たなカード残高を発信出力させて非接触ICカード機能部50に書き込ませる。なお、アンテナ部114Cからの受信電波によって誘起される起電力を非接触ICカード機能部50の動作電力として利用してもよいが、携帯電話装置側電源部から非接触ICカード機能部50の動作電力を得るようにしてもよい。

0019

このように非接触ICカード機能を備えた携帯電話装置において、上述したように、非接触ICカード機能部50の通信中おいて、携帯電話通信部10が送信動作を行うと、その送信電力が非接触ICカードのアンテナ、カードリーダライタのアンテナに誘導されて非接触ICカードの通信を妨害するおそれがあるため、この実施例においては、非接触ICカード機能部50の通信動作中には、携帯電話通信部10の送信動作を一時保留するようにしている。この場合、携帯電話通信部10側に論理積ゲート回路53を設け、この論理積ゲート回路53の出力信号によって送信電力増幅器31の動作をオンオフ制御するようにしている。

0020

この場合、論理積ゲート回路53は、制御回路41および非接触ICカード用機能処理チップ52から出力されるゲート制御信号61、62によって開閉制御されるもので、非接触ICカード用機能処理チップ52は、非接触ICカード機能部50の通信動作が行われていない非動作期間中に携帯電話通信部10の送信動作を許可するための送信電力増幅器イネーブル信号62を出力し、制御回路41は、携帯電話通信部10の送信動作時に送信電力増幅器31を動作させるための送信電力増幅器オン信号61を出力する。

0021

いま、携帯電話通信部10の送信動作時に送信電力増幅器31を動作させるためのオン信号(ハイレベル信号)61が制御回路41から出力されている状態において、非接触ICカード機能部50が非動作期間中であれば、非接触ICカード用機能処理チップ52は、イネーブル信号(ハイレベル信号)62を出力して論理積ゲート回路53に与える。この結果、論理積ゲート回路53がゲートオンされて送信電力増幅器31にオン信号を与えるため、送信電力増幅器31は動作可能状態となる。一方、非接触ICカード機能部50が動作中であれば、非接触ICカード用機能処理チップ52は、イネーブル信号62の出力を禁止するため、その出力はローレベルとなる。したがって、制御回路41からオン信号61が出力されていても、論理積ゲート回路53はゲートオフされるため、送信電力増幅器31は動作不能状態となる。

0022

以上のように、この第1実施例においては、制御回路41から出力される送信電力増幅器オン信号61と非接触ICカード用機能処理チップ52から出力される送信電力増幅器イネーブル信号62によって開閉制御される論理積ゲート回路53を設け、非接触ICカード機能部50が動作中であれば、イネーブル信号62の出力を禁止して送信電力増幅器31を動作不能状態とし、非接触ICカード機能部50が非動作中であれば、イネーブル信号62を出力して送信電力増幅器31を動作可能状態としたから、携帯電話通信部10の送信動作よりも非接触ICカード機能部50の通信動作を優先することができ、携帯電話通信部10の送信電力に起因するICカード機能部50への通信妨害を確実に防止することが可能となる。この場合、携帯電話通信部10側のアンテナとICカード機能部50側のアンテナとが近接配置されていても、ICカード側の通信動作を保障することが可能となるほか、アンテナの実装上の制限がなくなり、自由度を増すことができる。

0023

なお、一般的に、非接触ICカードの通信動作は、短時間(1秒未満)で完結するため、その間だけ携帯電話通信部10の送信動作を一時保留したとしても、その通信状態が切断されることはなく、1秒未満の通信不能であれば、瞬時の電波障害と等価であって大きな悪影響を及ぼすこともないため、非接触ICカードの正常動作を保障するという実情に即した運用が可能となる。さらに、携帯電話通信部10に論理積ゲート回路53を設けるという簡単な回路を追加するだけで、制御回路41に負担をかけることなく、非接触ICカードの正常動作を保障することが可能となる。
(実施例2)

0024

以下、この発明の第2実施例について図2および図3を参照して説明する。
なお、上述した第1実施例においては、携帯電話通信部10側に論理積ゲート回路53を設けるというハードウェア機能を用いて課題を解決するようにしたが、この第2実施例においては、ソフトウェア機能を用いて課題を解決するようにしたものである。したがって、第2実施例では、論理積ゲート回路53と、非接触ICカード用機能処理チップ52側におけるイネーブル信号62の出力機能は不要となる。
ここで、両実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。

0025

ここで、第2実施例において、非接触ICカード用機能処理チップ52は、非接触ICカード機能部50が非動作期間中か、動作期間中かを認識して非接触ICカード用インターフェース信号63を出力し、制御回路41に与えるようにしている。この非接触ICカード用インターフェース信号63は、非接触ICカード機能部50が非動作期間中のときには、ローレベルの信号となり、動作期間中のときには、ハイレベルの信号となるもので、制御回路41は、インターフェース信号63を監視しながら非接触ICカード機能部50が非動作中か、動作中かを判別するようにしている。なお、送信電力増幅器31を動作させるためのオン信号61は、送信電力増幅器31に対して直接入力するようにしている。

0026

図2は、電源投入に伴って実行開始される携帯電話の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、制御回路41は、記憶回路42に記憶されているプログラムによって図2の全体動作を制御し、電源投入待ち状態において(ステップA1)、電源オン操作が行われると、装置全体初期化処理を実行し(ステップA2)、これによって動作の準備が整うと、現在のエリア(通話ゾーン)の確認を行い、その結果、前回のエリアから外れて新たなエリアに移動したことが検出されると(ステップA3でYES)、現在位置を受信取得して登録する位置登録処理を実行する(ステップA4)。また、発信操作の有無をチェックし(ステップA5)、発信操作が行われた場合には、発信処理を実行し(ステップA6)、また、基地局からの着信有無を確認し、着信を検出すると(ステップA7でYES)、着信処理を実行する(ステップA8)。このような処理は電源がオフされるまで(ステップA9でYES)、上述のステップA3に戻って繰り返される。

0027

ここで、携帯電話通信部10と基地局との間で通信が行われるのは、上述した位置登録処理(ステップA4)、発信処理(ステップA6)、着信処理(ステップA8)であり、各処理では、基地局からレスポンスを要求するためのメッセージを受信し、これに応答して基地局に対してレスポンスを送信するというプロセスが含まれているが、この部分をサブルーチンとして共通化すると、図3のフローチャートとなる。
図3は、非接触ICカード機能部50の動作中に基地局に対するレスポンス送信を遅延させる場合の動作を示したフローチャートである。

0028

先ず、制御回路41は、基地局からレスポンスを要求するためのメッセージを受信すると(ステップB1)、非接触ICカード用機能処理チップ52から出力されるインターフェース信号63に基づいて非接触ICカード機能部50が非動作状態か、動作状態かを判別する(ステップB2)。ここで、インターフェース信号63がローレベル信号であれば(ステップB2でNO)、非接触ICカード機能部50は非通信状態であるため、制御回路41は、メッセージ受信に応答して基地局に対してレスポンス送信を行うが(ステップB3)、インターフェース信号63がハイレベル信号であれば、非接触ICカード機能部50は通信状態であるため(ステップB2でYES)、制御回路41は、非接触ICカード機能部50の通信動作が完了するまで待機状態となる。その後、非接触ICカード機能部50の通信動作が完了し、インターフェース信号63がローレベルに変化した時点において基地局に対してレスポンス送信が行われる(ステップB3)。

0029

以上のように、この第2実施例によれば、位置登録処理、発信処理、着信処理の実行時に、基地局からレスポンスを要求するためのメッセージ受信に応答して基地局に対してレスポンスを送信する際に、非接触ICカード用機能処理チップ52から出力されるインターフェース信号63に基づいて非接触ICカード機能部50が動作中か否かを判別し、動作中であれば、その動作が完了するまで基地局に対するレスポンス送信を遅延させるようにしたから、上述した第1実施例と同様の効果をソフトウエア制御によって実現することができる。

0030

なお、上述した第2実施例においては、基地局からメッセージ受信時に非接触ICカード機能部50が動作中か否かを判別するようにしたが、IS−95方式の通信規格においては、アクセスアテンプトの開始時にその判別を行い、非接触ICカード機能部50が動作中であれば、アクセスプローブ送信のタイミングを遅延させるようにしてもよい。すなわち、基地局に対してレスポンスを送信する当たっては、事前通信回線を開設するためにアクセスアテンプトという処理が行われるが、アクセスプローブ送信が一連アクセスプローブシーケンスの中で実行される。このシーケンスの中でアクセスプローブ送信のタイミングを非接触ICカード機能部50が動作中か否かに応じて制御するようにしてもよい。

0031

図4は、第2実施例における他の具体例で、アクセスプローブ送信のタイミングを遅延する場合の動作を説明するためのフローチャートである。この場合、IS−95方式の通信規格に規定されている送信開始手順を例にしている。
先ず、制御回路41は、基地局にレスポンスを送信する前におけるアクセスアテンプトの開始時において、非接触ICカード用機能処理チップ52から出力されるインターフェース信号63に基づいて非接触ICカード機能部50が非動作状態であるか、動作状態であるかを判別する(ステップC1)。

0032

ここで、インターフェース信号63がローレベル信号であれば(ステップC1でNO)、非接触ICカード機能部50は非通信状態であるため、制御回路41は、基地局に対してアクセスプローブ送信を行うが(ステップC2)、インターフェース信号63がハイレベル信号であれば、非接触ICカード機能部50は通信状態であるため(ステップC1でYES)、制御回路41は、非接触ICカード機能部50の通信動作が完了するまで待機状態となる。その後、非接触ICカード機能部50の通信動作が完了し、インターフェース信号63がローレベルに変化した時点で基地局に対してアクセスプローブ送信を行う(ステップC2)。以下、ステップC3でアクセスプローブシーケンスの終了が検出されるまでステップC1に戻って上述の動作が繰り返される。

0033

また、上述した第1および第2実施例においては、非接触ICカード機能部50が動作している通信期間中に、携帯電話通信部10と基地局との通信をハード的あるいはソフト的に制限するようにしたが、携帯電話通信部10の通信継続中において非接触ICカード機能部50が動作し始めた場合でも同様に適用可能である。すなわち、携帯電話通信部10がトラヒックチャネルで通信をしているときに、非接触ICカード機能部50が動作を開始しようとする場合も考えられる。

0034

ここで、制御回路41は、送信電力増幅器31を動作させるためのオン信号61を送信電力増幅器31に対して直接入力している状態において、非接触ICカード用機能処理チップ52から出力されるインターフェース信号63を監視し、非接触ICカード機能部50が動作を開始したことを検出した時点で、送信電力増幅器31へのオン信号61を強制的にオフすることによって送信動作を中断するようにすれば、携帯電話通信部10の送信動作を一時的に中断させることができる。この場合、非接触ICカード機能部50の動作が完了した時点で携帯電話通信部10の送信動作を再開させればよい。なお、音声通信の場合に、通話継続中にその通話送信動作を一時的に中断させても音声の途切れは瞬間的であり、大きな支障とはならない。

0035

また、携帯電話通信部10の通信継続中において非接触ICカード機能部50が動作し始めた場合において、非接触ICカード用機能処理チップ52から出力されるインターフェース信号63がローレベルからハイレベルに変化した時点、つまり、非接触ICカード機能部50が動作を開始した時点でクリアスタートされる減算タイマを設け、携帯電話通信部10の送信動作を中断させた後のタイマアップ時に、携帯電話通信部10の送信動作を再開させるようにしてもよい。なお、タイマは、加算タイマであっても、ソフト的あるいはハード的なタイマであってもよい。

0036

その他、非接触ICカードは、鉄道バスの利用時の乗車券買い物時にプリペイドカードとして利用するほか、クレジットカードとして利用したり、入出場管理用としての電子チケットとして利用してもよく、その利用形態を制限されないことは勿論である。
また、非接触ICカードは、アンテナからの受信電波によって誘起される起電力を非接触ICカードの動作電力として利用してもよいが、携帯電話側の電源部から非接触ICカードの動作電力を得るようにしてもよい。さらには、非接触ICカード側に専用CPUを設けてもよい。

0037

一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(たとえば、CD−ROMフレキシブルディスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、非接触ICカード機能部が動作中であることが検出された際に、移動体通信部が送信動作を禁止する機能と、非接触ICカード機能部の通信動作が終了したことが検出された際に、移動体通信部の禁止状態を解除する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。

図面の簡単な説明

0038

移動体通信装置(携帯電話装置)の基本的な構成要素を示したブロック図。
第2実施例において、電源投入に伴って実行開始される携帯電話の全体動作の概要を示したフローチャート。
第2実施例において、非接触ICカード機能部50の動作中に基地局に対するレスポンス送信を遅延させる場合の動作を示したフローチャート。
第2実施例における他の具体例を示し、アクセスプローブ送信のタイミングを遅延する場合の動作を説明するためのフローチャート。

符号の説明

0039

10携帯電話通信部
11送受信アンテナ
12送受信デュプレクサ
31送信電力増幅器
41制御回路
50非接触ICカード機能部
51非接触ICカード用アンテナ
52 非接触ICカード用機能処理チップ
53論理積ゲート回路
61 送信電力増幅器オン信号
62 送信電力増幅器イネーブル信号
63 非接触ICカード用インターフェース信号

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    【課題】基地局装置と端末装置が、効率的に通信する。【解決手段】基地局装置と通信する端末装置であって、第1の参照信号と、第2の参照信号と、物理上りリンク共有チャネルを送信する送信部と、第1の情報を受信し... 詳細

  • シャープ株式会社の「 端末装置および方法」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】効率的に通信を行なうこと。【解決手段】サブフレームmがサブフレームnより後のサブフレームであり、sPUSCHを送信するサブフレームm+BがPUSCHを送信するサブフレームn+Aよりも前のサブフ... 詳細

  • 株式会社NTTドコモの「 基地局及びユーザ装置」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】適切なプリコーディングゲインとチャネル推定精度とを実現するためのリファレンス信号の送受信技術を提供することである。【解決手段】本発明の一態様は、ユーザ装置との無線通信を制御する通信制御部と、各... 詳細

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