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技術 軌条用穴あけ機

出願人 東海旅客鉄道株式会社丸善工業株式会社
発明者 宮本隆司勝俣供一諏訪部敏之
出願日 2004年7月6日 (16年5ヶ月経過) 出願番号 2004-199760
公開日 2006年1月26日 (14年10ヶ月経過) 公開番号 2006-022508
状態 特許登録済
技術分野 軌道敷設、保線機械 穴あけ、中ぐり加工
主要キーワード 電気式モータ 蛇腹カバー 雄カプラ 回転グリップ 油圧式モータ 雌カプラ 伸縮範囲 緊結状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年1月26日)のものです。
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図面 (3)

課題

穿孔位置ドリルを容易に合わせることが可能な軌条用穴あけ機を提供する。

解決手段

レール300の側面に継目板固定用の穴を穿孔する位置を提示する穴ピッチゲージ18が、左右ガイドベース4とは別体であり、且つ左右ガイドレール4の長手方向へ移動可能に構成されている。このことにより、レール300の側面に継目板固定用の穴を穿孔可能な穴あけ機本体220を穿孔位置へ合わせる際に、従来のレール用穴開け機のようにガイドバーをドリルごと移動させ、且つ穿孔位置からドリルがずれるのを防ぐためにガイドバーをクランプに対して固定する、といった作業を行わなくても済み、したがって穴あけ機本体220を穿孔位置へ容易に合わせることができる。

概要

背景

従来より、2本のレールを連結する場合またはレールに損傷が生じた場合においてレール連結部またはレール損傷部に継目板を当てて補強するにあたり、レール側面継目板固定用の穴を穿孔するレール用穴開け機が知られている。

まず、レールの補強方法について説明する。すなわち、2本のレールを連結する場合、またはレールに損傷が生じた場合には、レール連結部またはレール損傷部に側方から継目板を当て、当該部位を補強することが行われている。この方法は、レール連結部またはレール損傷部を中心に、レールの側面に所定間隔で複数の穴を穿孔した後、穿孔された穴と等間隔の穴が形成された継目板をレールの側面に当て、これらの穴にボルトを嵌合させることにより、レールと継目板とを固定するものである。また、上記穴の数、形成位置(レールのベースからの高さ)及び間隔は、レールの種類により異なる。

上述のレールの補強方法の一工程であるレールへの穿孔工程においては、従来より、レール用穴開け機が用いられている。このレール用穴開け機は、レールを上方から挟むクランプと、このクランプによってレールの延設方向と直交する方向に移動自在に支持された可動部と、可動部によってレール側面に向け支持されたドリルとを備えている。穿孔に際しては、クランプにて穴開け機をレールに設置した後、可動部が備える駆動源にてドリルを回転させつつ可動部をレール側に送ることにより、レール側面に穴が穿孔される。

この種のレール用穴開け機の中には、ドリルをレールに対してその長手方向に沿って移動可能に取り付けるためのガイドバーを備え、レールの側面に継目板固定用の孔を穿孔する位置を提示するノッチを上述のガイドバーに設けるとともに、そのガイドバーをレールの長手方向に沿って移動可能に構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。このようなレール用穴開け機においては、次のように穿孔位置へドリルを合わせると推測される。すなわち、まず一つ目の穿孔位置を提示するガイドバーのノッチへドリルを合わせる。次に、ガイドバーをドリルとともに移動させ、レールの側面における1つ目の穿孔位置へドリルを合わせる。そして、穿孔位置からドリルがずれないようにガイドバーをクランプなどに固定する。

また、このようなレール用穴開け機においては、次のように2つ目以降の穿孔位置へドリルを合わせると推測される。すなわち、レールの側面における1つ目の穿孔位置へ穴を開け終えたら、ドリルをガイドバーに対して移動させて2つ目の穿孔位置を提示するノッチへ合わせる。以下、3つ目以降の穿孔位置へドリルを合わせる際も同様である。
特開平11−217802号公報(第4,7頁、図1)

概要

穿孔位置へドリルを容易に合わせることが可能な軌条用穴あけ機を提供する。レール300の側面に継目板固定用の穴を穿孔する位置を提示する穴ピッチゲージ18が、左右ガイドベース4とは別体であり、且つ左右ガイドレール4の長手方向へ移動可能に構成されている。このことにより、レール300の側面に継目板固定用の穴を穿孔可能な穴あけ機本体220を穿孔位置へ合わせる際に、従来のレール用穴開け機のようにガイドバーをドリルごと移動させ、且つ穿孔位置からドリルがずれるのを防ぐためにガイドバーをクランプに対して固定する、といった作業を行わなくても済み、したがって穴あけ機本体220を穿孔位置へ容易に合わせることができる。

目的

本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、穿孔位置へドリルを容易に合わせることが可能な軌条用穴あけ機を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

レール継目板を当てて補強するにあたり、前記レールの側面に継目板固定用の穴を穿孔可能な穴あけ機本体と、前記穴あけ機本体をその長手方向へ移動可能に支持する長尺状の支持部と、前記支持部の長手方向と前記レールの延長方向とがほぼ一致する姿勢で前記支持部を前記レールに取り付ける取付部と、前記レールの側面に前記継目板固定用の穴を穿孔する位置を提示する穿孔位置提示部と、を備える軌条用穴あけ機であって、前記穿孔位置提示部は、前記支持部とは別体であり、前記支持部の長手方向へ移動可能に構成されていることを特徴とする軌条用穴あけ機。

請求項2

請求項1に記載の軌条用穴あけ機において、前記穿孔位置提示部は、前記支持部に固定可能に構成されていることを特徴とする軌条用穴あけ機。

請求項3

請求項2に記載の軌条用穴あけ機において、前記穿孔位置提示部における前記支持部との接触箇所には磁石が取り付けられており、前記支持部における前記穿孔位置提示部との接触箇所については、前記磁石が着脱可能な素材で構成されていることを特徴とする軌条用穴あけ機。

請求項4

請求項1〜請求項3の何れかに記載の軌条用穴あけ機において、前記穴あけ機本体、前記支持部、前記取付部および前記穿孔位置提示部については、前記レール上を通過する車両に接触しないよう所定の場所に設置可能に構成されていることを特徴とする軌条用穴あけ機。

請求項5

請求項1〜請求項4の何れかに記載の軌条用穴あけ機において、前記取付部は複数存在し、相互間の距離が変更可能に構成されていることを特徴とする軌条用穴あけ機。

請求項6

請求項1〜請求項5の何れかに記載の軌条用穴あけ機において、前記支持部は、その一部が折り畳み可能に構成されていることを特徴とする軌条用穴あけ機。

請求項7

請求項1〜請求項6の何れかに記載の軌条用穴あけ機において、前記支持部は、その一部が分離可能に構成されていることを特徴とする軌条用穴あけ機。

請求項8

請求項1〜請求項7の何れかに記載の軌条用穴あけ機において、前記穴あけ機本体は、油圧式モータ動力源とすることを特徴とする軌条用穴あけ機。

請求項9

請求項1〜請求項8の何れかに記載の軌条用穴あけ機において、前記取付部は、前記レールの下部の側面に沿った形状の当接部を当接させることにより前記レールの下部を両側から把持可能な一対の把持部を備えており、前記一対の把持部の少なくとも一方は、前記支持部の長手方向に対して直交する方向に移動可能に構成され、且つその姿勢を変更可能に構成されていることを特徴とする軌条用穴あけ機。

技術分野

0001

本発明は、レール連結部またはレール損傷部に継目板を当てて補強するにあたり、レール側面継目板固定用の穴を穿孔する軌条用穴あけ機に関する。

背景技術

0002

従来より、2本のレールを連結する場合またはレールに損傷が生じた場合においてレール連結部またはレール損傷部に継目板を当てて補強するにあたり、レール側面に継目板固定用の穴を穿孔するレール用穴開け機が知られている。

0003

まず、レールの補強方法について説明する。すなわち、2本のレールを連結する場合、またはレールに損傷が生じた場合には、レール連結部またはレール損傷部に側方から継目板を当て、当該部位を補強することが行われている。この方法は、レール連結部またはレール損傷部を中心に、レールの側面に所定間隔で複数の穴を穿孔した後、穿孔された穴と等間隔の穴が形成された継目板をレールの側面に当て、これらの穴にボルトを嵌合させることにより、レールと継目板とを固定するものである。また、上記穴の数、形成位置(レールのベースからの高さ)及び間隔は、レールの種類により異なる。

0004

上述のレールの補強方法の一工程であるレールへの穿孔工程においては、従来より、レール用穴開け機が用いられている。このレール用穴開け機は、レールを上方から挟むクランプと、このクランプによってレールの延設方向と直交する方向に移動自在に支持された可動部と、可動部によってレール側面に向け支持されたドリルとを備えている。穿孔に際しては、クランプにて穴開け機をレールに設置した後、可動部が備える駆動源にてドリルを回転させつつ可動部をレール側に送ることにより、レール側面に穴が穿孔される。

0005

この種のレール用穴開け機の中には、ドリルをレールに対してその長手方向に沿って移動可能に取り付けるためのガイドバーを備え、レールの側面に継目板固定用の孔を穿孔する位置を提示するノッチを上述のガイドバーに設けるとともに、そのガイドバーをレールの長手方向に沿って移動可能に構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。このようなレール用穴開け機においては、次のように穿孔位置へドリルを合わせると推測される。すなわち、まず一つ目の穿孔位置を提示するガイドバーのノッチへドリルを合わせる。次に、ガイドバーをドリルとともに移動させ、レールの側面における1つ目の穿孔位置へドリルを合わせる。そして、穿孔位置からドリルがずれないようにガイドバーをクランプなどに固定する。

0006

また、このようなレール用穴開け機においては、次のように2つ目以降の穿孔位置へドリルを合わせると推測される。すなわち、レールの側面における1つ目の穿孔位置へ穴を開け終えたら、ドリルをガイドバーに対して移動させて2つ目の穿孔位置を提示するノッチへ合わせる。以下、3つ目以降の穿孔位置へドリルを合わせる際も同様である。
特開平11−217802号公報(第4,7頁、図1

発明が解決しようとする課題

0007

しかし、上述のレール用穴開け機においては、ドリルを穿孔位置へ合わせる場合には、ガイドバーに設けられたノッチの一つへドリルを合わせた状態でガイドバーごとドリルを移動させ、その穿孔位置からドリルがずれるのを防ぐためにガイドバーをクランプに対して固定する必要があり、そのため作業工数が増加するなど作業性が悪かった。

0008

本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、穿孔位置へドリルを容易に合わせることが可能な軌条用穴あけ機を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記課題を解決するためになされた請求項1に係る軌条用穴あけ機は、レールに継目板を当てて補強するにあたり、レールの側面に継目板固定用の穴を穿孔可能な穴あけ機本体(220:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄で用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)と、穴あけ機本体をその長手方向へ移動可能に支持する長尺状の支持部(4)と、支持部の長手方向とレールの延長方向とがほぼ一致する姿勢で支持部をレールに取り付ける取付部(211)と、レールの側面に継目板固定用の穴を穿孔する位置を提示する穿孔位置提示部(18)と、を備える軌条用穴あけ機であって、穿孔位置提示部は、支持部とは別体であり、支持部の長手方向へ移動可能に構成されていることを特徴とする。

0010

従来のレール用穴開け機においては、ドリルを穿孔位置へ合わせる場合には、ガイドバーに設けられたノッチの一つへドリルを合わせた状態でガイドバーごとドリルを移動させ、その穿孔位置からドリルがずれるのを防ぐためにガイドバーをクランプに対して固定する必要があり、そのため作業工数が増加するなど作業性が悪かった。これに対して本発明によれば、レールの側面に継目板固定用の穴を穿孔する位置を提示する穿孔位置提示部が、支持部とは別体であり、且つ支持部の長手方向へ移動可能に構成されている。このことにより、レールの側面に継目板固定用の穴を穿孔可能な穴あけ機本体を穿孔位置へ合わせる際に、従来のレール用穴開け機のようにガイドバーをドリルごと移動させ、且つ穿孔位置からドリルがずれるのを防ぐためにガイドバーをクランプに対して固定する、といった作業を行わなくても済み、したがって穴あけ機本体を穿孔位置へ容易に合わせることができる。

0011

ところで、レールの側面への穿孔作業中に、例えば作業者の手が穿孔位置提示部に触れることによりその位置がずれることがある。このような場合、穿孔位置提示部の位置を再調整する必要がある。そこで、請求項2のように、穿孔位置提示部を、支持部に固定可能に構成することが考えられる。一例を挙げると、穿孔位置提示部における支持部との接触箇所には磁石を取り付け、支持部における穿孔位置提示部との接触箇所については、磁石が着脱可能な素材で構成するといった具合である(請求項3)。また、穿孔位置提示部に長穴を設け、この穿孔位置提示部をビスなどで支持部へ移動可能に取り付けるといった具合である。このようにすれば、穿孔位置提示部の位置が穿孔作業中にずれにくくすることができる。

0012

また、上述の穴あけ機本体、支持部、取付部および穿孔位置提示部については、レールに取り付けられた際にそのレール上を通過する車両に接触しないよう所定の場所に設置可能に構成することが考えられる(請求項4)。一例を挙げると、上述の穴あけ機本体、支持部、取付部および穿孔位置提示部についてはレールに取り付けられた際に車両限界よりも下方に配置するよう構成するといった具合である。このようにすれば、例えば列車などの車両の運行時間帯でも、レールの側面への穿孔作業を行うことができる。

0013

ところで、上述の取付部については、支持部の長さや当該軌条用穴あけ機の重量、あるいはレールと支持部との平行度を容易に実現することなどを考慮し、必要に応じて複数設置することが考えられる。このような場合、レールを支持する複数のまくらぎ同士の設置間隔によっては、上述の複数の取付部を、まくらぎを回避するよう配置する必要がある。そこで、本発明においては、実際のまくらぎの設置間隔を案し、複数の取付部の幅、取付け間隔および支持部に把持される穴あけ機本体の有効作業範囲を適切に設定している。(請求項5)。このようにすれば、レールを支持するまくらぎを回避して支持部をレールに取り付けることができる。

0014

また、支持部については、その一部を折り畳み可能に構成することが考えられる(請求項6)。また、支持部については、その一部を分離可能に構成してもよい(請求項7)。このようにすれば、支持部の一部を折り畳んだり分離させたりすることにより当該軌道用穴あけ機を小さくでき、例えば輸送の際に狭いスペースに置くことができるなどその運搬が容易となる。

0015

ところで、従来のレール用穴開け機については、電気式モータ動力源とするのが一般的であるが、このような電気式モータは、例えば信号機などの電気設備の近くで作業を行うときに漏電などの影響による誤作動や、雨天作業時における漏電、感電などが発生するおそれが考えられる。そこで、穴あけ機本体については、油圧式モータを動力源とすることが考えられる(請求項8)。このようにすれば、従来のような電気式モータに比べて、例えば信号機などの電気設備の近くで作業を行うときに漏電などの影響による誤作動や、雨天作業時における漏電、感電などが発生するおそれをなくすことが期待できる。

0016

また、上述の取付部については、レールの把持を確実にするとともに、そのレールの把持を容易に解除可能なことが望ましい。そこで、請求項9のように、上述の取付部については、レールの下部の側面に沿った形状の当接部(2b,3b)を当接させることによりレールの下部を両側から把持可能な一対の把持部(2,3)を備えており、一対の把持部の少なくとも一方(3)が、支持部の長手方向に対して直交する方向に移動可能に構成され、且つその姿勢を変更可能に構成されていることが考えられる。一例を挙げると、把持部がレールに直交する方向に位置調整でき、かつ、回転可能な構造を持つといった具合である。このことにより、レールの把持を確実にするとともに、把持解除時には把持部に横からの衝撃を加える事により容易に把持の緊結解除が可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。

0018

図1(a)は実施例の軌条用穴あけ機200の平面図である。また、図1(b)は実施例の軌条用穴あけ機200の正面図であり、(c)は実施例の軌条用穴あけ機200の側面図である。また、図2(a)〜(d)は実施例の軌条用穴あけ機200の構成を示す説明図である。なお、以降、この軌条用穴あけ機200において、ガイド210に対してクランプユニット211が配されている側を「前側」とし、その反対側を「後側」とする(図1(a)参照)。また、軌条用穴あけ機200において、上述の「後側」から「前側」を見た場合における左側を「左側」とし、同じく右側を「右側」とする(図1(a)参照)。また、ガイド210に対して穴あけ機本体220が配置されている側を「上側」とし、その反対側を「下側」とする(図1(b)参照)。

0019

[軌条用穴あけ機200の構成の説明]
図1(a)および図1(b)に示すように、本実施例の軌条用穴あけ機200は、ガイド210、穴あけ機本体220、切替バルブ240、および切削油供給部250を備えている。また、軌条用穴あけ機200を構成する各部位については、その形状や取付位置などが、軌条用穴あけ機200がレール300に取り付けられた際に車両限界よりも下方に配置されるよう構成されている(図1(c)参照)。

0020

[ガイド210の構成の説明]
ガイド210は、図2に示すように、左右ガイドベース4、2つのLMガイド登録商標)24,25、LMガイド用蛇腹カバー27、ガイドカバー19、リニアクランパ37、取手40、穴ピッチゲージ18、2つのクランプユニット211などから構成されている。なお、左右ガイドベース4は支持部に該当し、穴ピッチゲージ18は、穿孔位置提示部に該当し、クランプユニット211は取付部に該当する。

0021

[左右ガイドベース4およびLMガイド24,25の構成の説明]
このうち左右ガイドベース4は、例えば鉄などの磁石を着脱可能な素材からなる長尺材であり、LMガイド24,25やクランプユニット210などの構造物をその上面や下面に取り付けることができる。なお、本実施例では、穴あけ機本体220を移動させながらレール300の側面に例えば6つの穴を穿孔することを想定し、左右ガイドベース4における長手方向の長さを約900mmに設定している。

0022

左右ガイドベース4の上面には、LMガイド24,25が取り付けられている。このLMガイド24,25は、スライダ24a,25aに取り付けられた穴あけ機本体用ベース9(後述)などの構造物を案内してその長手方向に移動させる構造物である。また、LMガイド24,25は、左右ガイドベース4の上面にその左右ガイドベース4の長手方向に沿って互いに平行な姿勢でボルト59によって取り付けられている。また、LMガイド24,25のスライダ24a,25aには、穴あけ機本体220の穴あけ機本体用ベース9がボルト60によって取り付けられている。この穴あけ機本体用ベース9はLMガイド24,25のスライダ24a,25aの移動に伴ってLMガイド24,25の長手方向に移動することができる。

0023

また、LMガイド24,25におけるスライダ24a,25aが移動する部分それぞれには、各2つのLMガイド用蛇腹カバー27、および1つのガイドカバー19が取り付けられている。これらLMガイド用蛇腹カバー27は、LMガイド24,25を上方から覆うための伸縮可能な構造物である。このLMガイド用蛇腹カバー27は、LMガイド24,25の上部にそれぞれ2つ取り付けられている。具体的には、LMガイド25の右半分に取り付けられるLMガイド用蛇腹カバー27の一端は、座金86,87を挿通させた小ネジ72によってLMガイド25の右端に取り付けられており、このLMガイド用蛇腹カバー27の他端は、座金86,87を挿通させた小ネジ72、および座金86、ナット90によってガイドカバー19に取り付けられている。また、LMガイド25の左半分に取り付けられるLMガイド用蛇腹カバー27の左端は、座金86,87を挿通させた小ネジ72によってLMガイド25の左端に取り付けられており、このLMガイド用蛇腹カバー27の他端は、座金86を挿通させた小ネジ72によって、穴明け機本体用ベース9とボルト58を介して結合されたリニアクランパ37に取り付けられている。なお、LMガイド24に取り付けられるLMガイド用蛇腹カバー27については、上述のLMガイド25に取り付けられるLMガイド用蛇腹カバー27と同様であるのでここでは詳細な説明は省略する。

0024

また、ガイドカバー19は、LMガイド用蛇腹カバー27と同様にLMガイド24,25を上方から覆うための板材である。このガイドカバー19は、上述のように右側は右側のLMガイド用蛇腹カバー27に、また左側は穴あけ機本体ベース9を介して左側のLMガイド用蛇腹カバー27に連結されることとなり、両側のLMガイド用蛇腹カバー27,27の伸縮範囲内においてLMガイド24,25の右端からスライダ24a,25aに当接する位置までLMガイド24,25上を移動可能である。また、ガイドカバー19には、マーク105が、座金87を挿通させた小ネジ72によって座金86を介してナット90を利用して取り付けられている。

0025

また、LMガイド25には、リニアクランパ37が取り付けられている。このリニアクランパ37は、穴あけ機本体220をLMガイド25に対して固定するための構造物である。具体的には、リニアクランパ37は、レバーの操作によってLMガイド25に対して固定された状態と固定されない状態とで切替可能であり、LMガイド25に対して固定されない状態である場合には、LMガイド25上をその長手方向に移動可能である。また、リニアクランパ37には、ガイド用ブラケット13が、座金75,80を挿通させたボルト61によって取り付けられている。また、このガイド用ブラケット13は、座金84を挿通させたボルト58によって、さらに座金84を介して穴あけ機本体用ベース9に取り付けられている。

0026

また、左右ガイドベース4の両端におけるLMガイド24,25の間には、2つの取手40が取り付けられている。この取手40は、作業者が軌条用穴あけ機200を持ち運ぶ際に利用するための金具であり、左右ガイドベース4の両端におけるLMガイド24,25の間に、座金93を挿通させたボルト84によって取り付けられている。

0027

[穴ピッチゲージ18の構成の説明]
ところで、上述の左右ガイドベース4の上面におけるLMガイド24,25、および2つの取手40に囲まれた箇所には穴ピッチゲージ18が収納されている。この穴ピッチゲージ18は、金属製の長尺状のゲージであり、その上面には、継目板固定用の穴を穿孔する位置を示すマーク(図示省略)が付されている。また、穴ピッチゲージ18の下面には磁石18aが取り付けられている。そして、穴ピッチゲージ18は、上述の左右ガイドベース4の上面におけるLMガイド24,25、および2つの取手40に囲まれた箇所でLMガイド24,25の長手方向に移動することができる。

0028

[クランプユニット211の構成の説明]
さて、クランプユニット211は、レール300に対してガイド210を取り付けるための構造物であり、クランプベース1、後クランプ2、前クランプ3、トグルクランプ39、ハンドル213などを備えている。なお、後クランプ2および前クランプ3は、一対の把持部を構成する。

0029

このうちクランプベース1は、略直方体の長尺材であり、後クランプ2、前クランプ3、トグルクランプ39およびハンドル213を取り付けることができる。また、クランプベース1は、その長手方向が当該軌条用穴あけ機200における前後方向に沿う姿勢で、座金78,82を挿通させたボルト69によって左右ガイドベース4の下部にその後部が取り付けられている。また、クランプベース1には、4つの挿通孔1a、後クランプ2を取り付けるための2つの取付孔1b、前クランプ3を取り付けるための長穴状の取付孔1c、およびトグルクランプ39を取り付けるための4つの取付孔1dが設けられている。

0030

また、クランプベース1の上面には後クランプ2および前クランプ3が取り付けられている。これら後クランプ2および前クランプ3は、レール300を挟み込むための構造物である。具体的には、後クランプ2は、その凹部2bが前クランプ3の凹部3bと向かい合う姿勢で、座金79を挿通させたボルト70によってクランプベース1の取付孔1bへ上側から取り付けられている。一方、前クランプ3は、凹部3bが後クランプ2の凹部2bと向かい合う姿勢で、座金79およびワッシャー5を挿通させたボルト71によってクランプベース1の取付孔1cへ上側から取り付けられている。これら後クランプ2の凹部2bおよび前クランプ3の凹部3bについては、レール300の下部の側面に沿った形状を有している。なお、前クランプ3は、長穴状に形成された挿通孔1cの内部にてボルト71を前後方向に移動させることができる。このことにより、軌条用穴あけ機200の前後方向に移動させることにより、後クランプ2と前クランプ3との間の距離を変更することができる。

0031

また、クランプベース1の上面には、トグルクランプ39が取り付けられている。このトグルクランプ39は、作業者によるレバー39aの操作に従ってナット84を介して取り付けられたボルト57を前後方向に移動させることにより、前クランプ3を前後方向に移動させて後クランプ2と前クランプ3との間の距離を変更させるための構造物である。また、トグルクランプ39は、クランプベース1の挿通孔1dに連通する挿通孔39bを有しており、座金77およびトグルクランプ39の挿通孔39bを挿通させたボルト63をクランプベース1の取付孔1dへ上側から取り付けることにより、クランプベース1の前部に取り付けられている。

0032

また、クランプベース1の前部には、ハンドル213が取り付けられている。このハンドル213は、左右ガイドベース4の両端に設置された取手40とともに作業者が軌条用穴あけ機200を持ち運ぶ際に利用するための金具である。

0033

以上のように構成されたクランプユニット211では、前クランプ3と後クランプ2との間にレール300の下部を位置させた状態で、作業者によるレバー39aの操作に従ってナット84を介して取り付けられたボルト57を後クランプ2の方向へ移動させることにより、前クランプ3を移動させて後クランプ2と前クランプ3とによってレール300の下部を挟み込み、軌条用穴あけ機200をレール300に取り付けることができる。一方、レバー39aを取付時とは逆方向に移動させれば、ボルト57は前方に移動することとなり、前クランプ3によるレール300の把持力消滅する結果、前クランプ3を作業者が前方へ移動させてレール300を後クランプ2と前クランプ3との間から取り外し、軌条用穴あけ機200をレール300から取り外すことができる。

0034

なお、前クランプ3は、クランプベース1の長穴である挿通孔1cにおいて、ボルト71により取り付けられており、クランプベース1に対し、前後移動とともに回転可能な構造となっているため、作業者は必要に応じ前クランプ3の側方に衝撃を与えることにより、レール300との緊結状態の解除を可能としている。

0035

[穴あけ機本体220の構成の説明]
上述の穴あけ機本体220は、切削部221および送り部223を備えている。
[切削部221の構成の説明]
切削部221は、レール300の側面に継目板固定用の穴を穿孔するための構造物であり、穴あけ機本体用ベース9、前後ガイドベース7、LMガイド26、前後ベース10、LMガイド用蛇腹カバー28、モータブラケット8、油圧式モータ29、ジョイント6、工作機械用ドリルチャック32、ベアリングホルダセット34、シャンク31、メタルボーラ30、2本の油圧ホース43などによって構成されている。

0036

このうち穴あけ機本体用ベース9は、板材であり、上述のように、LMガイド24,25のスライダ24a,25aに取り付けられるとともに、ガイド用ブラケット13を介してリニアクランパ37に取り付けられている。このような構成により、穴あけ機本体用ベース9は、リニアクランパ37がLMガイド25に固定された状態であるときには、LMガイド25に対してその位置がずれることがなく固定され、一方、リニアクランパ37がLMガイド25に対して固定されていない状態であるときには、LMガイド24,25の長手方向に移動することができる。また、穴あけ機本体用ベース9の上部には、略直方体の前後ガイドベース7が、座金78,82を挿通したボルト68によって取り付けられている。

0037

また、前後ガイドベース7の側面7aにはLMガイド26が取り付けられている。このLMガイド26は、スライダ26aに取り付けられた前後ベース10(後述)などの構造物を案内してその長手方向に移動させる構造物である。このLMガイド26は、前後ガイドベース7の側面7aにその前後ガイドベース7の長手方向に沿ってボルト59によって取り付けられている。また、LMガイド26のスライダ26aには、前後ベース10がボルト60によって取り付けられており、前後ベース10は、LMガイド26のスライダ26aの移動に伴ってLMガイド26の長手方向に移動することができる。

0038

また、上述のLMガイド26におけるスライダ26aが移動する部分は、LMガイド用蛇腹カバー28によって覆われている。このLMガイド用蛇腹カバー28は、LMガイド26を側方から覆うための伸縮可能な構造物である。このLMガイド用蛇腹カバー28は、LMガイド26の側方に2つ取り付けられている。具体的には、LMガイド26の前半分に取り付けられるLMガイド用蛇腹カバー28の一端は、座金86,87を挿通させた小ネジ72によってLMガイド26の前端に取り付けられており、他端は、座金86,87を挿通させた小ネジ72によってスライダ26aに取り付けられている。また、LMガイド26の後半分に取り付けられるLMガイド用蛇腹カバー28の一端は、座金86,87を挿通させた小ネジ72によってLMガイド26の後端に取り付けられており、他端は、座金86,87を挿通させた小ネジ72によってスライダ26aに取り付けられている。

0039

また、前後ベース10にはL型のモータブラケット8が取り付けられている。このモータブラケット8は、断面がL型のブラケットであり、その一片が座金78を挿通させたボルト67によって前後ベース10の側面に取り付けられている。また、モータブラケット8の他片には、挿通孔34aが設けられている。また、モータブラケット8の他片には、油圧式モータ29が取り付けられている。具体的には、油圧式モータ29は、その回転軸がモータブラケット8の挿通孔34aを貫通し、且つ回転軸が軌条用穴あけ機200の前後方向に沿う姿勢で、座金77を挿通したボルト64によってモータブラケット8の他片に取り付けられている。また、モータブラケット8には、ベアリングホルダセット34が座金77を挿通したボルト65によって取り付けられている。なお、ベアリングホルダセット34に設けられた挿通孔34aと、モータブラケット8に設けられた挿通孔8aとは同軸となるように設定されている。

0040

また、油圧式モータ29の回転軸の先端には、ジョイント6が小ネジ74によって取り付けられている。また、ジョイント6の先端には、工作機械用ドリルチャック32が取り付けられている。なお、工作機械用ドリルチャック32の先端は、ベアリングホルダセット34に設けられた挿通孔34aに挿入され、ガイドブッシュ16によってベアリングホルダセット34に回転可能に取り付けられている。また、工作機械用ドリルチャック32の先端には、シャンク31が取り付けられている。さらに、シャンク31の先端には、メタルボーラ30が取り付けられている。なお、シャンク31には、ハーフユニオン95を介して後述する切削油供給部250が接続されており、このシャンク31は、切削油供給部250から供給された切削油をメタルボーラ30の先端に向けて吐出することができる(図2(a)および図2(b)の記号「A」参照)。

0041

また、上述の油圧式モータ29の後部には、2本の油圧ホース43がそれぞれシールワッシャ44を介して取り付けられている。また、一方の油圧ホース43の他端には、雄カプラ41が取り付けられており、他方の油圧ホース43の他端には、雌カプラ42が取り付けられている。油圧式モータ29は、これら油圧ホース43およびカプラ41,42を介して切替バルブ240に供給される油圧ユニットからの駆動用油圧の供給を受けることができる(図2(a)および図2(c)の記号「B」・「C」参照)。

0042

また、上述の前後ベース10の裏面には、送り部用ブラケット12が座金78を挿通したボルト67によって取り付けられている。また、送り部用ブラケット12の先端は、座金76を挿通したボルト62によってスタンダード箱型ナット38に取り付けられている。

0043

また、穴あけ機本体用ベース9には、L型の送りネジ用ブラケット11の一片が、座金78を挿通したボルト67によって取り付けられている。
以上のように構成された切削部221では、切替バルブ240から2本の油圧ホース43を介して油圧式モータ29に駆動用油圧が供給されるとその駆動用油圧により油圧式モータ29の回転軸が回転し、その回転軸の回転がジョイント6、工作機械用ドリルチャック32およびシャンク31を介してメタルボーラ30に伝達される。そして、このように回転するメタルボーラ30の先端を送り部223によってレール300の側面に押し付けることによりレール300に側面から穴を開けることができる。

0044

[送り部223の構成の説明]
また、送り部223は、穴あけ機本体220を軌条用穴あけ機200の前後方向に移動させるための構造物であり、L型の送りネジ用ブラケット11、送りネジ14、スタンダード箱型ナット38、送り部カバー15、プラハンドル35、回転グリップ36などによって構成されている。

0045

このうち送りネジ用ブラケット11は、その一片が座金78を挿通したボルト67によって穴あけ機本体用ベース9に取り付けられている。この送りネジ用ブラケット11の他片には挿通孔11aが設けられており、この挿通孔11aには、送りネジ14が前後方向に沿った姿勢で挿通され、送りネジ用ブラケット11の他片に座金81を挿通したボルト66によって取り付けられたベアリング33によって回転可能に支持されている。なお、送りネジ14は、小ネジ73によってベアリング33に取り付けられている。この送りネジ14はスタンダード箱型ナット38を挿通するとともに、その前端部は座金78,82を挿通したボルト67により、スタンダード箱型ナット38に対する抜け止め機能を付与されている。一方、送りネジ14の端部には、プラハンドル35がキー45を介して取り付けられている。また、プラハンドル35には、回転グリップ36が取り付けられている。

0046

また、穴あけ機本体用ベース9には、送りネジ14などを覆うための送り部カバー15が座金88を挿通したボルト56によって取り付けられている。
以上のように構成された送り部223では、作業者によって回転グリップ36が操作されてプラハンドル35が回転すると送りネジ14が回転し、その回転に伴ってスタンダード箱型ナット38および切削部221の送り部用ブラケット12を介して切削部221のメタルボーラ30を前後方向に移動させることができる。

0047

[切替バルブ240の構成の説明]
切替バルブ240は、操作台17、バルブボディー21、2つの雄カプラ41、雌カプラ42などによって構成されている。

0048

このうち操作台17は、断面コの字形の板材であり、その両翼が下方に配される姿勢で地面に設置することが可能である。また、操作台17の上部には、バルブボディー21が取り付けられており、バルブボディー21のロータリー20は上部をOリング46,48を挿通し、下部をOリング47,49、ワッシャー22、を挿通した状態で、止め輪54によってバルブボディー21に把持されている。このバルブボディー21の上部には、ロータリー20がOリング46,48を介して回転可能に取り付けられている。また、ロータリー20の上部には、レバー23がピン52によって取り付けられている。また、レバー23の先端にはプラスチックボール55が取り付けられている。また、バルブボディー21には、2つの雄カプラ41および2つの雌カプラ42が取り付けられている。これらのうちの一組の雄カプラ41および雌カプラ42については、2本の油圧ホース43を介して油圧式モータ29に接続することにより、油圧ユニット(図示省略)から供給される油を油圧式モータ29に供給することができる(図2(a)および図2(c)の記号「B」・「C」参照)。また、他の一組の雄カプラ41および雌カプラ42については、2本の油圧ホース104に接続することができる(図2(a)および図2(c)の記号「D」・「E」参照)。

0049

なお、これらカプラの一部については、アダプタ50,51を介してバルブボディー21に取り付けられている。そして、雄カプラ41からは雄カプラキャップ91がそれぞれ提げられており、また、雌カプラ42からは雌カプラキャップ92が提げられている。

0050

以上のように構成された切替バルブ240は、作業者によるレバー23の操作によって、切削部221の油圧式モータ29の停止・始動および回転数を制御することができる。
[切削油供給部250の構成の説明]
切削油供給部250は、切削油タンク94、エルボ96、スピードコントローラ102、チューブ異径ストレートなどから構成されている。

0051

このうち切削油タンク94の切削油噴射口にはエルボ96が取り付けられている。そして、エルボ96の他端には、スピードコントローラ102が、チューブ97、異径ストレート98、チューブ99、異径ストレート100およびチューブ101を介して取り付けられている。さらに、スピードコントローラ102は、チューブ103およびハーフユニオン95を介してシャンク31に接続されている(図2(a)および図2(b)の記号「A」参照)。

0052

なお、切削油タンク94は上部のハンドルを上下することにより、タンク内を空気で加圧蓄圧できる構造を有しており、切削油の圧送を可能としている。また、スピードコントローラ102は切削油の供給量を調節する機能を有するものである。

0053

以上のように構成された切削油供給部250は、切削油タンク94に蓄えた切削油を切削部221のシャンク31に供給することができる。
[軌条用穴あけ機200によるレール300の側面への穿孔作業の説明]
次に、軌条用穴あけ機200によるレール300の側面への穿孔作業を、図1を参照して説明する。

0054

(1)まず、軌条用穴あけ機200の設置スペースをレール300周辺に確保する。具体的には、レール300の下方およびレール300付近における軌条用穴あけ機200を設置する予定の場所のバラストを除去する。

0055

(2)先に確保した設置スペースへ軌条用穴あけ機200を設置する。具体的には、軌条用穴あけ機200のクランプユニット211を、そのハンドル213を先頭にしてレール300の下方へ潜り込ませ、軌条用穴あけ機200を、クランプユニット211の後クランプ2の凹部2bと前クランプ3の凹部3bとの間にレール300の下部が位置するような姿勢とする。そして、作業者によるトグルクランプ39のレバー39aの操作により、クランプユニット211の後クランプ2の凹部2bと前クランプ3の凹部3bとの間の距離を狭めて後クランプ2と前クランプ3との間にレール300を挟み込み、クランプベース1、後クランプ2および前クランプ3によってクランプユニット211をレール300に固定する。

0056

(3)穴あけ機本体220における切削部221の油圧式モータ29を、2本の油圧ホース43を介して切替バルブ240へ接続する。また、切替バルブ240については、油圧ユニット(図示省略)へ接続する。さらに、穴あけ機本体220における切削部221のシャンク31を切削油供給部250へ接続する。

0057

(4)穴あけ機本体220の切削部221を左右ガイドベース4の長手方向に沿って移動させ、メタルボーラ30をレール300の側面における1つ目の穿孔位置へ合わせる。そして、作業者によるリニアクランパ37の操作により、切削部221を左右ガイドベース4に対して固定する。さらに、穴ピッチゲージ18を移動させ、穴ピッチゲージ18に付されたマーク(図示省略)をメタルボーラ30の位置に合わせる。

0058

(5)油圧ユニット(図示省略)を始動させ、切替バルブ240へ駆動用油圧を供給させる。
(6)切削油供給部250における切削油タンク94の加圧ポンプを加圧し、シャンク31へ切削油を供給する。すると、シャンク31からは、メタルボーラ30の先端に向けて切削油が吐出される。

0059

(7)切替バルブ240のレバー23を操作して油圧式モータ29への駆動用油圧の供給を開始し、メタルボーラ30を穿孔方向へ回転させる。そして、送り部223のプラハンドル35を回転させて切削部221をレール300の側面へ向けて移動させ、レール300の側面へ継目板固定用の穴を開ける。

0060

(8)穴あけ機本体220によるレール300の側面への穿孔が終了したら、メタルボーラ30を回転させた状態で、送り部223のプラハンドル35を穿孔時とは逆方向へ回転させ、切削部221をレール300の側面から離れる方向に移動させ、メタルボーラ30がレール300から離れたことを確認して切替バルブ240のレバー23を操作して油圧式モータ29への駆動用油圧の供給を断ち、メタルボーラ30の回転を止める。さらに、スピードコントローラ102を操作して、シャンク31への切削油の供給を停止する。また、レール300の側面に開けられた穴の周囲から切り粉を除去する。

0061

(9)作業者によるリニアクランパ37の操作によって切削部221を左右ガイドベース4に対して移動可能とする。そして、穴あけ機本体220を左右ガイドベース4の長手方向に沿って移動させ、穴ピッチゲージ18に付された2つ目の穿孔位置を提示するマーク(図示省略)へメタルボーラ30を合わせる。そして、作業者によるリニアクランパ37の操作により、切削部221を左右ガイドベース4に対して固定する。

0062

(10)上述の作業(6)〜(8)を繰り返すことにより、レール300の側面へ2つ目の継目板固定用の穴を開ける。以降、3つ目以降の継目板固定用の穴を穿孔する作業についても同様に上述の作業を繰り返す。

0063

(11)穿孔作業が終了したら油圧ユニットおよび切削油供給部250における切削油タンク94の加圧ポンプを停止させる。そして、切削部221の油圧式モータ29と切替バルブ240との間を接続する2本の油圧ホース43を取り外し、切替バルブ240と油圧ユニットとを接続する油圧ホース(図示省略)を取り外す。また、切削部221のシャンク31から切削油供給部250のチューブ103を取り外す。

0064

(12)作業者によるトグルクランプ39のレバー操作によってクランプユニット211をレール300から解放する。この際、クランプユニット211の前クランプ3に横からの衝撃を加えることにより容易にクランプユニット211によるレール300の把持の緊結解除が可能である。そして、設置スペースから軌条用穴あけ機200を取り出す。

0065

(13)先に設置スペースから取り除いたバラストを元に戻して、本作業を終了する。
[効果]
このように本実施例の軌条用穴あけ機200によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、従来のレール用穴開け機においては、ドリルを穿孔位置へ合わせる場合には、ガイドバーに設けられたノッチの一つへドリルを合わせた状態でガイドバーごとドリルを移動させ、その穿孔位置からドリルがずれるのを防ぐためにガイドバーをクランプに対して固定する必要があり、そのため作業工数が増加するなど作業性が悪かった。これに対して本実施例の軌条用穴あけ機200によれば、レール300の側面に継目板固定用の穴を穿孔する位置を提示する穴ピッチゲージ18が、左右ガイドベース4とは別体であり、且つ左右ガイドレール4の長手方向へ移動可能に構成されている。このことにより、レール300の側面に継目板固定用の穴を穿孔可能な穴あけ機本体220を穿孔位置へ合わせる際に、従来の軌条用穴あけ機のようにガイドバーをドリルごと移動させ、且つ穿孔位置からドリルがずれるのを防ぐためにガイドバーをクランプに対して固定する、といった作業を行わなくても済み、したがって穴あけ機本体220を穿孔位置へ容易に合わせることができる。

0066

また、本実施例の軌条用穴あけ機200によれば、軌条用穴あけ機200を構成する各部位が、軌条用穴あけ機200がレール300に取り付けられた際に車両限界よりも下方に配置され、レール上を通過する列車に接触しないよう構成されているので、列車の運行時間帯でも、レール300の側面への穿孔作業を行うことができる。

0067

また、本実施例の軌条用穴あけ機200によれば、左右ガイドベース4が、磁石を取り付けることが可能な素材からなる長尺材であり、穴ピッチゲージ18の下面には磁石が取り付けてあり、穴ピッチゲージ18を左右ガイドベース4に固定することができるので、穴ピッチゲージ18の位置が穿孔作業中にずれにくくすることができる。

0068

また、本実施例の軌条用穴あけ機200によれば、切削部221に油圧式モータ29を動力源として採用しているので、従来のような電気式モータに比べて、例えば信号機などの電気設備の近くで作業を行うときに漏電などの影響による誤作動や、雨天作業時における漏電、感電などが発生するおそれをなくすことが期待できる。

0069

また、本実施例の軌条用穴あけ機200によれば、前クランプ3が、クランプベース1の長穴である挿通孔1cにおいて、ボルト71により取り付けられており、クランプベース1に対し、前後移動とともに回転可能な構造となっているので、レールの把持を確実にするとともに、作業者が必要に応じ前クランプ3の側方に衝撃を与えることによりレール300との緊結状態を解除することができる。

0070

[別実施例]
(1)上記実施例では、左右ガイドベース4の上面におけるLMガイド24,25、および2つの取手40に囲まれた箇所にLMガイド24,25の長手方向に長い溝が形成されており、この溝に穴ピッチゲージ18が収納されているが、これには限られず、例えば左右ガイドベース4の上部に溝を形成し、この溝に穴ピッチゲージ18を収納するようにしてもよい。このように構成しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。

0071

(2)上記実施例では、穴あけ機本体220の穴あけ機本体用ベース9がLMガイド24,25のスライダ24a,25aの移動に伴ってLMガイド24,25の長手方向に移動可能に構成されているが、これには限られず、穴あけ機本体用ベース9が左右ガイドベース4の長手方向に移動可能であれば他の構成でもよい。一例を挙げると、左右ガイドベース4に溝を形成し、その溝の中を移動可能なスライダに上述の穴あけ機本体用ベース9を取り付けるといった具合である。このように構成しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。

0072

(3)また、上述の2つのクランプユニット211の間の距離を変更可能なように構成してもよい。一例を挙げると、左右ガイドベース4にクランプユニット211を取り付けるための長穴を設け、クランプユニット211をビスなどで左右ガイドベース4へ左右方向に移動可能に固定するといった具合である。また、左右ガイドベース4にクランプユニット211を取り付けるための取付孔を複数箇所に設け、クランプユニット211を取り付ける位置を変更可能にするといった具合である。このようにすれば、レール300を支持するまくらぎの設置間隔によってはクランプユニット211がまくらぎに干渉されて左右ガイドベース4をレール300に取り付けにくい場合でも、まくらぎを回避するようクランプの位置を調節でき、まくらぎに干渉されずに左右ガイドベース4をレール300に取り付けることができる。

0073

(4)上記実施例では、左右ガイドベース4が、磁石を取り付けることが可能な素材からなる長尺材であり、穴ピッチゲージ18の下面には磁石が取り付けてあるが、これには限られず、穿孔作業中に穴ピッチゲージ18を左右ガイドベース4に固定できれば他の構成でもよい。一例を挙げると、穴ピッチゲージ18に長穴を設け、この穴ピッチゲージ18をビスなどで左右ガイドベース4へ移動可能に固定するといった具合である。このように構成しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。

0074

(5)また、上述のガイド210については、その一部を折り畳み可能に構成してもよい。一例を挙げると、上述のガイド210の一部をヒンジによって折り畳み可能とするといった具合である。また、上述のガイド210については、その一部を分離可能に構成してもよい。ただし、このような場合には、本実施例のLMガイド24については、複数のLMガイドを直列に並べ、これら複数のLMガイドの一方を、ガイド210における折り畳まれる部分やガイド210における分離される部分に取り付ける必要がある。また、LMガイド25についても同様である。このようにすれば、上述のガイド210の一部を折り畳んだり分離したりすることにより軌条用穴あけ機200を小さくでき、例えば輸送の際に狭いスペースに置くことができるなどその運搬が容易となる。

図面の簡単な説明

0075

(a)は実施例の軌条用穴あけ機の平面図であり、(b)は実施例の軌条用穴あけ機の正面図であり、(c)は実施例の軌条用穴あけ機の側面図である。
(a)は実施例の軌条用穴あけ機の構成を示す説明図(1)であり、(b)は実施例の軌条用穴あけ機の構成を示す説明図(2)であり、(c)は実施例の軌条用穴あけ機の構成を示す説明図(3)であり、(d)は実施例の軌条用穴あけ機の構成を示す説明図(4)である。

符号の説明

0076

1・・・クランプベース、
1a,1b,1c,8a,11a,34a,39b・・・挿通孔、
1d,2a,3a・・・取付孔、
2・・・後クランプ、
2b,3b・・・凹部、
3・・・前クランプ、
4・・・左右ガイドベース、
5,22・・・ワッシャー、
6・・・ジョイント、
7・・・前後ガイドベース、
8・・・モータブラケット、
9・・・穴あけ機本体用ベース、
10・・・前後ベース、
11・・・送りネジ用ブラケット、
12・・・送り部用ブラケット、
13・・・ガイド用ブラケット、
14・・・送リネジ、
15・・・送り部カバー、
16・・・ガイドブッシュ、
17・・・操作台、
18・・・穴ピッチゲージ、
18a・・・磁石、
19・・・ガイドカバー、
20・・・ロータリー、
21・・・バルブボディー、
23,39a・・・レバー、
24,25,26・・・LMガイド、
24a,25a,26a・・・スライダ、
27,28・・・LMガイド用蛇腹カバー、
29・・・油圧式モータ、
30・・・メタルボーラ、
31・・・シャンク、
32・・・工作機械用ドリルチャック、
33・・・ベアリング、
34・・・ベアリングホルダセット、
35・・・プラハンドル、
36・・・回転グリップ、
37・・・リニアクランパ、
38・・・スタンダード箱型ナット、
39・・・トグルクランプ、
40・・・取手、
41・・・雄カプラ、
42・・・雌カプラ、
43,104・・・油圧ホース、
44・・・シールワッシャ、
45,85・・・キー、
46,47,48,49・・・Oリング、
50,51・・・アダプタ、
52,53・・・ピン、
54・・・止め輪、
55・・・プラスチックボール、
56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71・・・ボルト、
72,73,74・・・小ネジ、
75,76,77,78,79,80,81,82,86,87,88,89,94・・・座金、
83,84,90・・・ナット、
91・・・雄カプラキャップ、
92・・・雌カプラキャップ、
94・・・切削油タンク、
95・・・ハーフユニオン、
96・・・エルボ、
97,99,101,103・・・チューブ、
98,100・・・異径ストレート、
102・・・スピードコントローラ、
105・・・マーク、
200・・・軌条用穴あけ機、
210・・・ガイド、
211・・・クランプユニット、
220・・・穴あけ機本体、
221・・・切削部、
223・・・送り部、
240・・・切替バルブ、
250・・・切削油供給部、
300・・・レール

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