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技術 食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団の育成方法、及びカプセルと錠剤の製造方法

出願人 農事組合法人全国新茸生産組合
発明者 森山雄三
出願日 2004年6月29日 (16年0ヶ月経過) 出願番号 2004-191228
公開日 2006年1月12日 (14年5ヶ月経過) 公開番号 2006-006265
状態 未査定
技術分野 きのこの栽培
主要キーワード 乾燥回数 ロシア国 砂糖きび フリーズドライ処理 光熱費 免疫力向上 ロシア産 育成環境
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この項目の情報は公開日時点(2006年1月12日)のものです。
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課題

茸菌の育成に必要な含水量を0.3〜0.5%に特定することで、より乾燥した、より新鮮な、且つ、生存状態で出荷することが可能な食用茸を得ること、また、このようにして育成した食用茸の粉末、粒状、錠剤又はカプセル詰めしたものを得ること。

解決手段

アガリクスブラゼイムリル生菌エキスリットルに対し、アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類の種菌菌糸塊体、菌核団及び菌糸体からなる群から選ばれた少なくとも1種を500g〜100Kg添加して、アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキスに16〜36時間浸漬する浸漬工程、及び液切りした後、350〜500Wの温風で70〜80分乾燥させる乾燥工程を含み、浸漬工程から乾燥工程を複数回繰り返して、種菌の育成環境を劣悪化し、劣悪化環境下で菌茸自体を種菌、菌糸塊体、菌核団及び/又は菌糸体として自立育成させる。

概要

背景

茸類の中には、薬理作用のある茸が数多く存在することが古来より知られている。このような茸は食料品として用いられる他、健康食品としても活用されてきた。近年、アガリクス茸メシマコブ茸、キコブ茸、カイガラ茸、松茸椎茸カワラ茸、ヒラ茸、ツガルサルノコシカケ茸、ナメコ茸エノキ茸マンネン茸(霊芝)等の各種の茸類には、病気予防や老化防止免疫力向上等の作用に加えて抗癌作用制癌作用があることが見出されている。

これら茸類の中で、アガリクス茸は、群を抜く抗癌作用及び制癌作用があり、近年非常に注目されている茸の一つである。アガリクス茸は、学名をアガリクスブラゼイムリル(AGARICUSBLAZEIMURILL)という担子菌類の茸であり、ブラジルのサンパウロ郊外ピエダーテ山地原産地である。

このアガリクス・ブラゼイムリルの人工栽培には、バカスと呼ばれる砂糖きび繊維や野生の馬等の堆肥、および、昼間約25℃、夜間約20℃という適正な温度管理を必要とする。そのため、アガリクス・ブラゼイムリルの人工栽培は非常に困難であり、健康食品として使用されるアガリクス・ブラゼイムリルは、殆どすべてが天然のものを使用していた。

このアガリクス・ブラゼイムリルを健康食品として服用する場合には、アガリクス・ブラゼイムリルの乾燥茸を煎じて服用したり、またこの乾燥茸を顆粒化した顆粒剤を服用するのが一般的である。さらに、これらの方法に加えて、化学薬品を使用して乾燥茸からエキスを抽出し、この抽出物を調整して得られた成分を服用する方法も用いられている(特許文献1)。

また、アガリクス・ブラゼイムリル以外の茸として、これらの作用として有効な茸が、例えばカバノアナタケがあげられる。このカバノアナタケは、元来シラカバやダケカシバなどのようなカバノキ類の立木に付着して育成し、黒色菌核を形成する茸である。この茸は、元来日本国でも自生していたが、現在は、ロシア国から輸入しているものである(特許文献2)。

この茸は、特に菌核からの抽出物が抗癌活性、抗エイズ活性、及び病原細菌類等に対する抗菌活性を有する等、アガリクス・ブラゼイムリルに類似した抗菌特性を有するものである。従って、アガリクス・ブラゼイムリルとカバノアナタケの混合物種菌とすることにより、非常に優れた抗菌特性を有する食用茸が得られる。
特開2002−360063号公報(段落0002〜0006、表1)
特開平10−191783号公報(段落0002)

概要

茸菌の育成に必要な含水量を0.3〜0.5%に特定することで、より乾燥した、より新鮮な、且つ、生存状態で出荷することが可能な食用茸を得ること、また、このようにして育成した食用茸の粉末、粒状、錠剤又はカプセル詰めしたものを得ること。アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキス1リットルに対し、アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類の種菌、菌糸塊体、菌核団及び菌糸体からなる群から選ばれた少なくとも1種を500g〜100Kg添加して、アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキスに16〜36時間浸漬する浸漬工程、及び液切りした後、350〜500Wの温風で70〜80分乾燥させる乾燥工程を含み、浸漬工程から乾燥工程を複数回繰り返して、種菌の育成環境を劣悪化し、劣悪化環境下で菌茸自体を種菌、菌糸塊体、菌核団及び/又は菌糸体として自立育成させる。 なし

目的

本発明は、アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類を特定の含水量で育成することにより、より乾燥した、より新鮮な、且つ生存状態で出荷することが可能な食用茸を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

アガリクスブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類を0.3〜0.5%の含水量で育成する食用茸の育成方法であって、アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキスリットルに対して、アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類の種菌菌糸塊体、菌核団及び菌糸体からなる群から選ばれた少なくとも1種を500g〜100Kg添加して、前記アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキスに16〜36時間浸漬する浸漬工程、及び浸漬工程終了後に、液切りした後、350〜500Wの温風で70〜80分乾燥させる乾燥工程を含み、前記浸漬工程から乾燥工程を複数回繰り返して、種菌の育成環境を劣悪化して、劣悪化環境下で菌茸自体を種菌、菌糸塊体、菌核団及び/又は菌糸体として自立育成させることを特徴とする食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団の育成方法。

請求項2

前記種菌がアガリクス・ブラゼイムリル、カバノアナタケ鹿角霊芝、又はこれらの混合物であることを特徴とする請求項1に記載の食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団の育成方法。

請求項3

前記アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキスを製造するにあたり、水をベースとする培養液を使用し、アガリクス・ブラゼイムリルの菌糸体を培養可能な培地上で培養液1リットルあたり30〜150gのアガリクス菌糸体を0〜25℃で少なくとも1週間培養する段階(a)と、1〜10気圧の圧力で1〜4日間かけて液温を少なくとも30℃に上げてアガリクス・ブラゼイムリルの菌糸体を上記培地から分離させる段階(b)と、段階(b)と同一の条件で曝気を続けながら液温を一気に50℃以上に上昇させて1〜4時間保った後に、常温まで放冷して、この温度で1〜15時間保ち、ついで第1回目のろ過を行う段階(c)と、1〜4時間15〜30℃の温度で放置して培養系に存在する雑菌繁殖させた後、段階(b)と同一の条件で曝気を継続させながら常温で1〜5日間温置してアガリクス・ブラゼイムリルの菌糸体を繁殖させた後に、曝気を中止して12〜36時間保持し、そして段階(b)と同一の条件で曝気をしながら第2回目のろ過を行う段階(d)と、段階(b)と同一の条件で曝気を継続しながら常温で2〜7時間温置した後、培養系の液温を少なくとも60℃に上昇させこの温度で30分〜4時間保持して繁殖した雑菌を死滅させ、常温まで放冷してこの温度で1〜6時間温置し、そして最終ろ過を行う段階(e)と、培養系を少なくとも1日かけて沸騰させた後に、常温まで放冷してこの温度で1〜6時間温置する段階(f)と、上記条件下で曝気を行いながら常温で温置し、この温置の際にアガリクス・ブラゼイムリルの菌糸体の濃度を調整する段階(g)と、曝気を中止して温置する段階(h)と、及び曝気気圧をできる限り下げて常温で温置する段階(i)とを含むアガリクス・ブラゼイムリルの菌糸体エキスの製造方法により得られたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団の育成方法。

請求項4

アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類を種菌、菌糸塊体、菌核団及び/又は菌糸体として自立育成させた食用茸の粉末、粒状又はカプセル状物の製造方法であって、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の食用茸の育成方法により種菌、菌糸塊体、菌核団及び/又は菌糸体として自立育成させた食用茸を粉末状、粒状に加工するかあるいはカプセル詰めすることを特徴とする食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団の育成方法。

請求項5

アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類を0.3〜0.5%の含水量で育成する食用茸のカプセルの製造方法であって、請求項1から請求項4に記載の育成方法で育成した食用茸をフリーズドライ処理し、滅菌処理し、そして粉砕してカプセルに充填することを特徴とする食用茸のカプセルの製造方法。

請求項6

アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類を0.3〜0.5%の含水量で育成する食用茸の錠剤の製造方法であって、請求項1から請求項4に記載の育成方法で育成した食用茸をフリーズドライ処理し、滅菌処理し、そして粉砕した食用茸の粉末に、保形剤及び形状安定剤を混合し、次いで圧縮成形することにより所定の形状・大きさの錠剤を成形することを特徴とする食用茸の錠剤の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、アガリクスブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類を特定の含水量で育成することにより、より乾燥した、より新鮮な、且つ生存状態で出荷することが可能な食用茸を提供する食用茸の種菌菌糸塊体、菌核団の育成方法に関し、更に本発明はこのように育成された食用茸を、粉砕して錠剤にした食用茸の錠剤の製造方法、及び粉砕してカプセル充填した食用茸のカプセルの製造方法に関する。

背景技術

0002

茸類の中には、薬理作用のある茸が数多く存在することが古来より知られている。このような茸は食料品として用いられる他、健康食品としても活用されてきた。近年、アガリクス茸メシマコブ茸、キコブ茸、カイガラ茸、松茸椎茸カワラ茸、ヒラ茸、ツガルサルノコシカケ茸、ナメコ茸エノキ茸マンネン茸(霊芝)等の各種の茸類には、病気予防や老化防止免疫力向上等の作用に加えて抗癌作用制癌作用があることが見出されている。

0003

これら茸類の中で、アガリクス茸は、群を抜く抗癌作用及び制癌作用があり、近年非常に注目されている茸の一つである。アガリクス茸は、学名をアガリクス・ブラゼイムリル(AGARICUSBLAZEIMURILL)という担子菌類の茸であり、ブラジルのサンパウロ郊外ピエダーテ山地原産地である。

0004

このアガリクス・ブラゼイムリルの人工栽培には、バカスと呼ばれる砂糖きび繊維や野生の馬等の堆肥、および、昼間約25℃、夜間約20℃という適正な温度管理を必要とする。そのため、アガリクス・ブラゼイムリルの人工栽培は非常に困難であり、健康食品として使用されるアガリクス・ブラゼイムリルは、殆どすべてが天然のものを使用していた。

0005

このアガリクス・ブラゼイムリルを健康食品として服用する場合には、アガリクス・ブラゼイムリルの乾燥茸を煎じて服用したり、またこの乾燥茸を顆粒化した顆粒剤を服用するのが一般的である。さらに、これらの方法に加えて、化学薬品を使用して乾燥茸からエキスを抽出し、この抽出物を調整して得られた成分を服用する方法も用いられている(特許文献1)。

0006

また、アガリクス・ブラゼイムリル以外の茸として、これらの作用として有効な茸が、例えばカバノアナタケがあげられる。このカバノアナタケは、元来シラカバやダケカシバなどのようなカバノキ類の立木に付着して育成し、黒色の菌核を形成する茸である。この茸は、元来日本国でも自生していたが、現在は、ロシア国から輸入しているものである(特許文献2)。

0007

この茸は、特に菌核からの抽出物が抗癌活性、抗エイズ活性、及び病原細菌類等に対する抗菌活性を有する等、アガリクス・ブラゼイムリルに類似した抗菌特性を有するものである。従って、アガリクス・ブラゼイムリルとカバノアナタケの混合物を種菌とすることにより、非常に優れた抗菌特性を有する食用茸が得られる。
特開2002−360063号公報(段落0002〜0006、表1)
特開平10−191783号公報(段落0002)

発明が解決しようとする課題

0008

一般的に、茸菌の育成に必要な含水量は、35%以上といわれているが、この含水量を低くしたいという要望がある。好ましくは10%以下、より好ましくは1.0%以下、さらに好ましくは0.5%以下にしたい。

0009

すなわち、茸菌の育成に必要な含水量を低くすることにより、生の茸菌を粉末等のより取り扱い容易な形態とすることが可能である点で大きなメリットがある。また、含水量を低くすることにより、茸菌を保存する際にカビなどが繁殖しにくくなるというメリットがある。従って、茸菌の育成に必要な含水量を0.3〜0.5%とすることで、より乾燥した、より新鮮な、且つ生存状態で出荷することが可能な茸菌を得ること、また、このようにして育成した食用茸の粉末、粒状、錠剤、又はカプセル詰めしたものを得ることに対する要求がある。

課題を解決するための手段

0010

このような事情のもと本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキスに対し、所定量の成分を有するアガリクス・ブラゼイムリル、又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類の種菌、菌糸塊体、菌核団及び菌糸体からなる群から選ばれた少なくとも1種を所定時間浸漬し、浸漬後に、所定ワット数温風、且つ所定時間で乾燥する工程を数回繰り返すことで、より乾燥した、より新鮮な、且つ、生存状態で出荷することが可能である茸菌を得ることが可能であることを見出して、本発明を解決するに至った。

0011

更に、温風による乾燥工程が終了した後、種菌を加熱水蒸気滅菌方式により滅菌するにあたり、その前工程として、加熱による種菌の膨張を防止するために、種菌の含水量を低減させる目的で、所定温度にて種菌をフリーズドライ方式により冷凍乾燥させることにより、種菌の含水量がさらに下回ること、また、これに伴ない、滅菌時における加熱による種菌の膨張が確実に防止でき、後工程である種菌の粉砕が容易となることを見出して、本発明を解決するに至った。

0012

すなわち、本発明は、以下の各項目に関するものである。アガリクス・ブラゼイムリル、又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類を0.3〜0.5%の含水量で育成する育成方法であって、アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキス1リットルに対し、アガリクス・ブラゼイムリル、又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類の種菌、菌糸塊体、菌核団及び菌糸体からなる群から選ばれた少なくとも1種を500g〜100kg添加して、アガリクス・ブラゼイムリルの生エキスに16〜36時間浸漬する浸漬工程、及び浸漬工程終了後に、液切りした後、350〜500Wの温風で70〜80分乾燥させる乾燥工程を含み、前記浸漬工程から乾燥工程を複数回繰り返して、種菌の育成環境を劣悪化して、劣悪化環境下で菌茸自体を種菌、菌糸塊体、菌核団及び/又は菌糸体として自立育成させることを特徴とする食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団の育成方法(請求項1)。

0013

このような工程で食用茸を育成することにより、より乾燥した、より新鮮な、且つ生存状態で出荷することが可能な食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団が得られる。

0014

前記種菌がアガリクス・ブラゼイムリル、カバノアナタケ、鹿角霊芝、又はこれらの混合物であることを特徴とする請求項1に記載の食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団の育成方法(請求項2)。

0015

これらの混合物を種菌とすることにより、非常に優れた抗菌特性を有する食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団の育成方法が得られる。

0016

前記アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキスが、特開平11−235162に記載の製造方法により得られたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団の育成方法(請求項3)。

0017

特開平11−235162に記載の方法によって得られたアガリクス・ブラゼイムリル菌糸体または菌糸塊体の生菌エキスは非常に活性が高く、この方法により得られたアガリクス・ブラゼイムリル菌糸体または菌糸塊体を用いることにより非常に優れた品質のアガリクス・ブラゼイムリル水溶液が得られる。

0018

アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸を種菌、菌糸塊体、菌核団及び/又は菌糸体として自立育成させた食用茸の粉末、粒状又はカプセル状物の製造方法であって、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の食用茸の育成方法により種菌、菌糸塊体、菌核団及び/又は菌糸体として自立育成させた食用茸を粉末状、粒状に加工するかあるいはカプセル詰めすることを特徴とする食用茸の種菌、菌糸塊体、菌核団の育成方法(請求項4)。

0019

請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の育成方法により得られた食用茸は、より乾燥した、より新鮮な、且つ生存状態で出荷することが可能である茸菌であり、また非常に優れた抗菌特性を有する茸菌である。さらにまた、生の茸菌を、粉末等のより取り扱い容易な形態とすることが可能である茸菌である。従って、このような茸菌からは、高品質であり、また、非常に優れた抗菌作用を有する粉末状、粒状、あるいはカプセル状物が得られる。

0020

アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類を0.3〜0.5%の含水量で育成する食用茸のカプセルの製造方法であって、請求項1から請求項4に記載の育成方法で育成した食用茸をフリーズドライ処理し、滅菌処理し、そして粉砕してカプセルに充填することを特徴とする食用茸のカプセルの製造方法(請求項5)。

0021

フリーズドライ方式により種菌を冷凍乾燥させることにより、種菌の含水量がさらに低下するため、滅菌時における加熱による種菌の膨張が確実に防止でき、また、後工程である種菌の粉砕が容易となるため、高品質の食用茸のカプセルが得られる。

0022

アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類を0.3〜0.5%の含水量で育成する食用茸の錠剤の製造方法であって、請求項1から請求項4に記載の育成方法で育成した食用茸をフリーズドライ処理し、滅菌処理し、そして粉砕した食用茸の粉末に、保形剤及び形状安定剤を混合し、次いで圧縮成型することにより所定の形状・大きさの錠剤を成形することを特徴とする食用茸の錠剤の製造方法(請求項6)。

0023

フリーズドライ方式により種菌を冷凍乾燥させることにより、種菌の含水量がさらに低下するため、滅菌時における加熱による種菌の膨張が確実に防止でき、また、後工程である種菌の粉砕が容易となるため、高品質の食用茸の錠剤が得られる。

発明の効果

0024

以上、説明した通り、本発明によれば、アガリクス・ブラゼイムリル又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類を0.3〜0.5%の含水量で育成することで、より乾燥した、より新鮮な、且つ生存状態で出荷することが可能である食用茸を得ること、また、このようにして育成した食用茸類の粉末、粒状、錠剤、又はカプセル詰めしたものが、高品質の製品として出荷することが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0025

以下、本発明の一実施形態を説明する。尚、本発明においてアガリクス・ブラゼイムリルとともに育成可能な茸は、シメジマイタケクリタケエノキ、椎茸、エサンギ、ヤマブンタケ、粉砕カバノアナタケ、鹿角霊芝などがあげられる。

0026

(浸漬工程)
アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキス1リットルに対し、アガリクス・ブラゼイムリル、又はアガリクス・ブラゼイムリルと他の食用茸類の種菌、菌糸塊体、菌核団及び菌糸体からなる群から選ばれた少なくとも1種500g〜100kgを添加し、アガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキスに16〜36時間浸漬させる浸漬工程を行う。

0027

この時、食用茸が500g未満の場合は、生菌エキス1リットルに対する割合を考慮した場合、浸漬された食用茸が多量の水分を吸収してしまい含水量が増大する。逆に、100kgを超える場合は、後工程である食用茸の乾燥工程において、多量なエネルギを必要とするため光熱費が増大したり、乾燥に必要な時間が増大するため好ましくない。

0028

食用茸のアガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキスへの浸漬時間は、16時間未満であると、数時間後に醗酵してしまい、逆に36時間以上にした場合は、種菌がふやけてしまうため、浸漬時間は16〜36時間程度が良い。

0029

(乾燥工程)
前記浸漬工程終了後、食用茸を乾燥させる目的で、食用茸を液切りして、350〜500Wの温風にて、70〜80分間乾燥させる乾燥工程を行う。

0030

この時、温風の熱量が、350W未満の場合は食用茸が腐敗してしまい、逆に500Wを超える場合は食用茸が固まってしまうため、温風の熱量は、350〜500W程度がよい。

0031

乾燥時間が70分未満である場合は、乾燥回数が多く必要とされるため、食用茸の育成の効率が低下してしまい、逆に80分を超える場合は、種菌が付着している大麦の素が硬くなることにより、粉砕した際に、種菌が粉砕しきれずに残ってしまうため、浸漬工程後の乾燥時間は70〜80分程度がよい。

0032

前記浸漬工程から乾燥工程を複数回、好ましくは2回以上、より好ましくは4回以上繰り返すと、種菌の育成環境を劣悪化して、劣悪化環境下でも生存可能な、いわゆる、強い菌茸を種菌、菌糸塊体、菌核団及び/又は菌糸体として自立育成させることが可能となる。

0033

(滅菌工程)
所望に応じて、食用茸を製品として出荷する場合、前記浸漬工程から乾燥工程を、所定回数繰り返した後、食用茸を滅菌する滅菌工程を行う。但し、食用茸を加熱水蒸気滅菌方式により滅菌するにあたり、食用茸が加熱されても膨張しないこと、すなわち、食用茸の含水量が加熱による膨張の原因とならない量であると判断した場合に限り、食用茸に、所定の圧力、温度、時間にて滅菌工程を施す。一方、食用茸の含水量が加熱による食用茸の膨張の原因となる量であると判断した場合には、食用茸にフリーズドライ工程を施す。

0034

(フリーズドライ工程)
上記滅菌工程の前段階において、食用茸の含水量が、滅菌工程に伴なう加熱による食用茸の膨張の原因となる量と判断された場合には、食用茸を冷凍乾燥させるフリーズドライ工程を行う。尚、冷凍乾燥における温度は、使用する装置や設備により異なるが、たいていの場合は−20℃程度が一般的である。

0035

(粉砕工程)
尚、カプセル化した食用茸を製品として出荷する場合、所望の粉砕工程を行うことによって、カプセル化することが可能となる。すなわち、前記滅菌処理が終了した後、食用茸を粉砕する工程を粉砕工程とする。一般に、食用茸は、粉末等のより取り扱い容易な形態とするため、アトマイザー等により食用茸を粒状に加工する粉砕工程が施される。

0036

(カプセル充填工程)
前記粉砕工程が終了した後、食用茸の粉末を、取り扱いの便宜上または味覚上の観点より、カプセル化するために、前記粉末を手詰めによりカプセルに充填するカプセル充填工程を行う。尚、機械などにより自動充填する場合には、賦形剤を添加することを条件とする。尚、本発明における食用茸のカプセルは、硬質状のカプセルとし、また、種類は、特に限定されるものではなく、必要に応じて、DDS(Drug Delivery System)として使用することも可能である。

0037

(錠剤成形工程
また、所望に応じて、カプセル充填の代わりに本発明の粉砕工程で得られた食用茸の粉末は、食品に認容可能な保形剤及び形状安定剤と、所定の割合で混合し、従来公知の方法で錠剤化することが可能である。錠剤のサイズは任意であるが、随時随所にて摂取するには一定量を携帯し易く、且つ、飲み易い大きさとする必要がある。一方、取り扱いの容易さと必要摂取量等から、余り小さくすることもできない。そこで、双方の必要性を考慮すると、前記した直径5〜12mm(好ましくは7〜10mm)、高さ3〜7mm(好ましくは4〜6mm)程度が望ましい。

0038

以上の結果より、より乾燥した、より新鮮な、且つ生存状態で出荷することが可能である食用茸を得ること、また、このようにして育成した食用茸類の粉末、粒状、錠剤、又はカプセル詰めしたものを、高品質の製品として出荷することが可能となる。

0039

次に、本発明の効果を確認した実施例について説明する。

0040

〔実施例1〕
カバノアナタケ(ロシア産)2kgを1リットルのアガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキス(全国新茸生産組合製、商品名:アガリクス・ゴールド)に24時間浸漬させた。24時間浸漬後、これらの茸を、排水口を有する容器内に収納し、上部から薄板を介してステンレス製のオモシ500gを最初2個載せ、その後、60〜70分の間隔にて1個ずつ増やして6時間かけて液切りを行った。次いで、350〜500wの温風で70分間乾燥させた。この操作を4回繰り返して、本発明の食用茸を得た。これらの食用茸の含水量は0.5%であった。これは従来の茸菌の生育限度含水量である35%に対して非常に少ない含水量である。

0041

〔実施例2〕
実施例1で得られた本発明の食用茸に滅菌工程を施すにあたり、その前工程として、加熱による食用茸の含水量による膨張を防止するために、食用茸の含水量を低減させる目的で、−20℃の温度にて乾燥させるフリーズドライ工程を施した。その結果、得られた食用茸の含水量は0.3%であり、実施例1にて得られた食用茸の含水量をさらに下回っていた。この結果、より乾燥した、より新鮮な、且つ生存状態で出荷することが可能な食用茸を提供することができた。

0042

〔実施例3〕
実施例2で得られた本発明の食用茸の滅菌工程を、圧力1.5×105Pa、温度170〜180℃で20秒間行った後、これらの食用茸を粉砕機(アトマイザー、弁幸産業株式会社製)にて粉砕し、これらをカプセルに手詰めにより充填し、約50個のカプセル(剤型:1号ハードホワイ、内容量:約300mg/cap)を製造した。

0043

〔実施例4〕
実施例2で得られた本発明の食用茸の滅菌工程を、圧力1.5×105Pa、温度170〜180℃で20秒間行った後、これらの食用茸を粉砕機(アトマイザー、弁幸産業会社製)にて粉砕した後、これらの食用茸の粉末に、保形剤、及び形状安定剤を所定比率で混合した。次いで、これらを、比較的低温度にて紫外線照射により徐々に乾燥させた後、これらの混合物を自然冷却により常温(20〜25℃)まで冷却した。次いで、これらの混合物を打錠機(HTAP55LD−II、鉄工所製)にかけ、打錠径5〜12mm、充填高3〜7mm程度として、打錠圧力3.0×108〜6.0×108Paで圧縮成形し、約60〜80万個の錠剤(剤型:ゼラチンハード、サイズ:直径9mm)を製造した。

0044

〔実施例5〕
鹿角霊芝(日本産)2kgを1リットルのアガリクス・ブラゼイムリルの生菌エキス(全国新茸生産組合製、商品名:アガリクス・ゴールド)に24時間浸漬させ、実施例1と同様の方法により、本発明の食用茸を得た結果、これらの食用茸の含水量は0.5%であった。これは従来の茸菌の生育限度含有量である35%であるのに対して非常に少ない含水量である。

0045

〔実施例6〕
実施例5で得られた本発明の食用茸に、実施例2と同様のフリーズドライ工程を施した結果、得られた食用茸の含水量は0.3%であり、実施例5にて得られた食用茸の含水量をさらに下回っていた。この結果、より乾燥した、より新鮮な、且つ生存状態で出荷することが可能な食用茸を提供することができた。

0046

〔実施例7〕
実施例6で得られた本発明の食用茸から、実施例3と同様の方法にて、約50個のカプセル(剤型:1号ハードホワイ、内容量:約300mg/cap)を製造した。

0047

〔実施例8〕
実施例6で得られた本発明の食用茸から、実施例4と同様の方法にて、約60〜80万個の錠剤(剤型:ゼラチンハード、サイズ:直径9mm)を製造した。

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