図面 (/)

技術 ゴム、プラスチック等の硬度測定装置および方法

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 嶋田圭介四戸大希
出願日 2004年6月17日 (16年0ヶ月経過) 出願番号 2004-179121
公開日 2006年1月5日 (14年6ヶ月経過) 公開番号 2006-003185
状態 拒絶査定
技術分野 機械的応力負荷による材料の強さの調査
主要キーワード 帯状バネ 副ブラケット 主ブラケット 下駄状 硬度表示 温度測定箇所 測定対象温度 定荷重バネ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年1月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

円柱面を有するゴムロール等における硬度測定において、測定者個性や経験の差異による影響を排除し測定値が安定するとともに温度を同時測定する硬度測定装置および方法を提供する。

解決手段

平行する2つの棒状部材からなる脚が付いた脚付台座と、硬度測定ヘッドの移動方向を測定対象面測定箇所に対して垂直方向となるように案内する直動案内手段と、硬度測定ヘッドを移動させ硬度測定ヘッドの押圧力を付与する押圧手段と、移動速度を調整するための調速手段と、硬度測定ヘッドと一体で変位する温度測定ヘッドとを有し、硬度を測定するときには硬度測定ヘッドと温度測定ヘッドが垂直方向に所定速度で移動し所定の押圧力で測定箇所に接触し硬度と温度とを同時測定する硬度測定装置、およびその装置に適用された方法。

概要

背景

ゴムロール硬度を測定する方法で、よく行われている方法は、市販の硬度計を手で保持し、ゴムロールに押し当てて硬度を測定する方法である。硬度計の動かし方において次の2つの手順がある。(1)直動押付法:図5(A)に示すようにゴムロールに真直ぐに硬度計を押し当てて硬度を測定する。(2)傾け法:図5(B)に示すように硬度計を傾け、そのベース矩形の測定面)の辺をゴムロールに接触させる(このとき触針はゴムロールに接触していない)。そして、その辺を支点に硬度計の傾きを戻し、反対側にさらに傾ける。その過程で測定面がゴムロールの面に密着して測定値が最大となる瞬間がある。そのときの測定値を硬度とする。

上述の純手操作で測定する方法に対して、一定の速度で押し当て、一定の荷重で測定するように構成した装置(ゴム硬度計定荷重器:測定器)が知られている(特許文献1,2,3)。
実開平6−43550号
実開平7−14358号
特開平6−117984号

また、Vベルト等の動力伝達用ゴム硬度測定冶具で、ベルト凹凸の影響を受けずに硬度を測定する装置が知られている(特許文献4)
特開平9−325109号

概要

円柱面を有するゴムロール等における硬度測定において、測定者個性や経験の差異による影響を排除し測定値が安定するとともに温度を同時測定する硬度測定装置および方法を提供する。平行する2つの棒状部材からなる脚が付いた脚付台座と、硬度測定ヘッドの移動方向を測定対象面測定箇所に対して垂直方向となるように案内する直動案内手段と、硬度測定ヘッドを移動させ硬度測定ヘッドの押圧力を付与する押圧手段と、移動速度を調整するための調速手段と、硬度測定ヘッドと一体で変位する温度測定ヘッドとを有し、硬度を測定するときには硬度測定ヘッドと温度測定ヘッドが垂直方向に所定速度で移動し所定の押圧力で測定箇所に接触し硬度と温度とを同時測定する硬度測定装置、およびその装置に適用された方法。

目的

そこで、本発明の目的は、円柱面を有するゴムロール等における硬度測定において、測定者の個性や経験の差異による影響を排除し測定値が安定する硬度測定装置および方法を提供することにある。また、ゴム硬度の温度依存性を考慮し、硬度測定と温度測定を同時に行うことができる硬度測定装置および方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

測定対象面に脚を接触させて載置したときに安定姿勢となる脚付台座と、硬度測定ヘッドの移動方向が前記測定対象面の測定箇所に対して垂直方向となるように案内する前記脚付台座に固定された直動案内手段と、前記硬度測定ヘッドを移動させるとともに測定のために前記測定対象面を前記硬度測定ヘッドが押圧する力を付与する押圧手段と、前記硬度測定ヘッドが前記移動するときの速度を調整するための調速手段とを有することを特徴とする硬度測定装置

請求項2

請求項1記載の硬度測定装置において、前記脚は平行する2つの棒状部材の脚であることを特徴とする硬度測定装置。

請求項3

請求項1または2記載の硬度測定装置において、前記測定箇所から離れた待機位置に前記硬度測定ヘッドを手動で移動するためのレバーと、その待機位置に前記硬度測定ヘッドを固定するストッパーとを有することを特徴とする硬度測定装置。

請求項4

請求項1〜3のいずれかに記載の硬度測定装置において、前記硬度測定ヘッドと一体で変位する温度測定ヘッドを有することを特徴とする硬度測定装置。

請求項5

硬度測定ヘッドを測定対象面の測定箇所に対して垂直方向に所定速度で移動し所定の押圧力で前記測定箇所に接触させる手段を適用し、前記接触の状態において硬度を測定することを特徴とする硬度測定方法

請求項6

請求項5記載の硬度測定方法において、前記硬度測定ヘッドと一体で変位する温度測定ヘッドにより前記硬度を測定と同時に測定対象温度を測定することを特徴とする硬度測定方法。

技術分野

0001

本発明はゴムプラスチック等の硬度を測定する技術分野に属する。特に、円柱面を有するゴムロール加圧ロール)等における硬度測定において、測定者個性や経験の差異による影響を排除し測定値が安定する硬度測定装置および方法に関する。また硬度測定と温度測定を同時に行うことができる硬度測定装置および方法に関する。

背景技術

0002

ゴムロールの硬度を測定する方法で、よく行われている方法は、市販の硬度計を手で保持し、ゴムロールに押し当てて硬度を測定する方法である。硬度計の動かし方において次の2つの手順がある。(1)直動押付法:図5(A)に示すようにゴムロールに真直ぐに硬度計を押し当てて硬度を測定する。(2)傾け法:図5(B)に示すように硬度計を傾け、そのベース矩形の測定面)の辺をゴムロールに接触させる(このとき触針はゴムロールに接触していない)。そして、その辺を支点に硬度計の傾きを戻し、反対側にさらに傾ける。その過程で測定面がゴムロールの面に密着して測定値が最大となる瞬間がある。そのときの測定値を硬度とする。

0003

上述の純手操作で測定する方法に対して、一定の速度で押し当て、一定の荷重で測定するように構成した装置(ゴム硬度計定荷重器:測定器)が知られている(特許文献1,2,3)。
実開平6−43550号
実開平7−14358号
特開平6−117984号

0004

また、Vベルト等の動力伝達用ゴム硬度測定冶具で、ベルト凹凸の影響を受けずに硬度を測定する装置が知られている(特許文献4)
特開平9−325109号

発明が解決しようとする課題

0005

上述の(1)直動押付法においては、人間の手操作によるため、硬度計を押し当てるときの速度、押圧力姿勢ぶれがあり、測定誤差が非常に大きい(図6参照)。
上述の(2)傾け法においては、硬度計のベース面とゴムロール面との間で平行状態を瞬間的に実現することができる。しかし、最初は硬度計の触針がゴムロールに対して斜めに接触して押し込まれる。そのため硬度計の内部における触針の動き摩擦抵抗が作用し正確な測定値が得られない。また人間の手操作によるため、硬度計を押し当てるときの速度にはぶれがある(図7参照)。

0006

上述のゴム硬度計用定荷重器は机上測定には向いているが、寸法重量が大きく操作性が悪いため、生産現場での測定には不向きである。またゴム硬度計用定荷重器は、測定対象ゴム試験片等の小さな物品に限られる。したがって、たとえば印刷ユニット内で比較的大きなゴムロール(圧胴等)の硬度を測定するために使用することは不可能である。
上述のゴム硬度測定冶具は動力伝達用ベルトの硬度測定に特化されており、やはりゴムロールの硬度を測定する等のために使用することは不可能である。

0007

そこで、本発明の目的は、円柱面を有するゴムロール等における硬度測定において、測定者の個性や経験の差異による影響を排除し測定値が安定する硬度測定装置および方法を提供することにある。また、ゴム硬度の温度依存性を考慮し、硬度測定と温度測定を同時に行うことができる硬度測定装置および方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明の請求項1に係る硬度測定装置は、測定対象面に脚を接触させて載置したときに安定姿勢となる脚付台座と、硬度測定ヘッドの移動方向が前記測定対象面の測定箇所に対して垂直方向となるように案内する前記脚付台座に固定された直動案内手段と、前記硬度測定ヘッドを移動させるとともに測定のために前記測定対象面を前記硬度測定ヘッドが押圧する力を付与する押圧手段と、前記硬度測定ヘッドが前記移動するときの速度を調整するための調速手段とを有するようにしたものである。
また本発明の請求項2に係る硬度測定装置は、請求項1に係る硬度測定装置において、前記脚は平行する2つの棒状部材の脚であるようにしたものである。
また本発明の請求項3に係る硬度測定装置は、請求項1または2に係る硬度測定装置において、前記測定箇所から離れた待機位置に前記硬度測定ヘッドを手動で移動するためのレバーと、その待機位置に前記硬度測定ヘッドを固定するストッパーとを有するようにしたものである。
また本発明の請求項4に係る硬度測定装置は、請求項1〜3のいずれかに係る硬度測定装置において、前記硬度測定ヘッドと一体で変位する温度測定ヘッドを有するようにしたものである。
また本発明の請求項5に係る硬度測定方法は、硬度測定ヘッドを測定対象面の測定箇所に対して垂直方向に所定速度で移動し所定の押圧力で前記測定箇所に接触させる手段を適用し、前記接触の状態において硬度を測定するようにしたものである。
また本発明の請求項6に係る硬度測定方法は、請求項5に係る硬度測定方法において、前記硬度測定ヘッドと一体で変位する温度測定ヘッドにより前記硬度を測定と同時に測定対象温度を測定するようにしたものである。

発明の効果

0009

本発明の請求項1に係る硬度測定装置によれば、脚付台座により測定対象面に脚を接触させて載置したときに安定姿勢となり、その脚付台座に固定された直動案内手段により硬度測定ヘッドの移動方向が測定対象面の測定箇所に対して垂直方向となるように案内され、押圧手段により硬度測定ヘッドが移動するとともに測定のために測定対象面を硬度測定ヘッドが押圧する力が付与され、調速手段により硬度測定ヘッドが移動するときの速度が調整される。そして、この構成により硬度を測定するときには硬度測定ヘッドが垂直方向に所定速度で移動し所定の押圧力で測定箇所に接触する。したがって、硬度測定において、測定者の個性や経験の差異による影響を排除し測定値が安定する硬度測定装置が提供される。
また本発明の請求項2に係る硬度測定装置によれば、脚付台座の脚は平行する2つの棒状部材の脚である。すなわち、棒状部材の脚の方向と円柱面を有するゴムロール等の軸方向とが平行となるように測定対象面に脚を接触させて載置することにより安定姿勢が得られる。したがって、円柱面を有するゴムロール等における硬度測定において、測定者の個性や経験の差異による影響を排除し測定値が安定する硬度測定装置が提供される。
また本発明の請求項3に係る硬度測定装置によれば、レバーにより測定箇所から離れた待機位置に硬度測定ヘッドが手動で移動され、ストッパーによりその待機位置に硬度測定ヘッドが固定され、そのストッパーが解除されると硬度測定ヘッドが硬度を測定するための所定速度での移動を行う。したがって、レバーとストッパーの操作により硬度測定を行うことができ操作性が良い。
また本発明の請求項4に係る硬度測定装置によれば、硬度測定ヘッドと一体で変位する温度測定ヘッドにより、硬度を測定するときには測定箇所の近傍における測定対象温度が測定される。したがって、測定対象の硬度と温度を同時測定することができる。
また本発明の請求項5に係る硬度測定方法によれば、硬度測定ヘッドを測定対象面の測定箇所に対して垂直方向に所定速度で移動し所定の押圧力で測定箇所に接触させる手段を適用することにより接触の状態において硬度が測定される。したがって、硬度測定において、測定者の個性や経験の差異による影響を排除し測定値が安定する硬度測定方法が提供される。
また本発明の請求項6に係る硬度測定方法によれば、測定対象の硬度と温度を同時測定することができる。

発明を実施するための最良の形態

0010

次に、本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。図1図3は本発明の硬度測定装置の一例を示す図で、図1は側面図、図2は正面図、図3は上面図である。図1図3において、10は脚付台座、11は板、12a,12bは脚、20は支柱、30はリニアガイド、31はレール、32は移動ブロック、40は主ブラケット、41は基準面、42は副ブラケット、43は結合部材、50はレバー、60は定荷重バネ、70はショックアブソーバ、71は固定取付部、72は可動取付部、100は硬度測定ヘッド、101は硬度表示部、102はネジ受部、103は取付ネジ、200はゴムロールである。

0011

脚付台座10は板11に脚12aと脚12bを付けた脚付台座である。脚12aと脚12bは平行する2つの棒状部材の脚である。棒状部材の脚12aと脚12bの方向と円柱面を有するゴムロール200等の軸方向とが平行となるように測定対象面に脚12aと脚12bを接触させて載置することにより脚付台座10は安定姿勢が得られる。板11の中央部分には、図3に示すように窓13が開口している。この窓13は硬度測定用ヘッド100が通り抜けできるようにする窓である。硬度測定用ヘッド100は硬度を測定するときに垂直に下降し窓13を通り抜けて板11の下側に存在するゴムロール200等の測定対象面に接触する。

0012

図1図3に示す一例においては、脚12aと脚12bの断面形状は四分円である。この断面形状の脚12aと脚12bは円弧の部分がゴムロール200等と線で接触するため、接触が安定し接触面を傷つけることがない。断面形状が四分円の脚12aと脚12bは、円柱棒材縦割りに四分割すればよく作製が容易である。また四分円とする代わりに脚12aと脚12bを断面形状が半円または全円の棒状部材としてもよい。その場合には作製がより容易である。図4には、脚12aと脚12bにおける他の断面形状の例が2つ示されている。図4(A)は脚付台座10の全体の断面形状が逆さVブロック形状である。図4(B)は脚付台座10の全体の形状が下駄状である。

0013

支柱20は脚付台座10によって固定支持される支柱である。支柱20は脚付台座10の板11の面に対して垂直方向に延びる支柱である。
リニアガイド30はレール31と移動ブロック32から成るリニアガイドである。レール31は支柱20によって固定支持されるレールである。レール31は脚付台座10の板11の面に対して垂直方向に延びるレールである。したがって、レール31に案内されて移動する移動ブロック32は、脚付台座10の板11の面に対して垂直方向に移動することができる。

0014

主ブラケット40は移動ブロック32によって固定支持されるブラケットである。主ブラケット40には基準面41が存在する。基準面41は硬度測定用ヘッド100を主ブラケット40に固定支持するときに適正な姿勢が得られるようにする基準となる面である。基準面41と硬度測定用ヘッド100の背面を密着させることで適正な姿勢が得られる。基準面41は移動ブロック32の移動方向に対して平行で、脚付台座10の板11の面に対して垂直、脚12aと脚12bが延びる方向に対して平行な面である。
主ブラケット40には定荷バネ60におけるバネの一端が結合している。この定荷バネ60によって、主ブラケット40は脚付台座10に向かう力が作用する。

0015

主ブラケット40は副ブラケット42を固定支持しており、副ブラケット42は硬度測定ヘッド100をそのネジ受部102において取付ネジ103を用いて固定支持する。また、副ブラケット42とショックアブソーバ70の可動取付部72は結合部材43によって結合している。この結合はショックアブソーバ70の可動する軸方向に対しては所定の短い距離の遊びを有する。ショックアブソーバ70はその固定取付部71において脚付台座10に固定支持されているため、結合部材43は軸方向と直行する方向に対しては結合が外れない構造であればよい。副ブラケット42とショックアブソーバ70は、機械誤差組付誤差等を許容するように結合している。

0016

レバー50は主ブラケット40を測定位置から待機位置に戻すときに人間が手操作で移動するためのレバーである。レバー50は主ブラケット40に結合しており、リニアガイド30によって案内されている方向(垂直方向)に主ブラケット40を移動することができる。主ブラケット40を垂直上昇させ待機位置に戻した位置において、レバー50を水平方向に倒すとストッパーが有効となり、待機位置に主ブラケット40を停止することができる。ストッパーは、レバー50と主ブラケット40との結合軸を、支柱20に形成された凹部に嵌め込むことによって有効となる。水平方向に倒したレバー50を戻すと凹部に嵌め込まれた結合軸が外れてストッパーが無効となる。その状態で、レバー50に人間が触れて力を作用させなければ、定荷重バネ60の力が作用して主ブラケット40は待機位置から測定位置へと移動する。

0017

定荷重バネ60は帯状バネ巻取体(コイル)であって、その巻取体から解いた帯状バネは巻取体に巻き取られる方向の力が作用する。図に示す一例においては、巻取体は支柱20の下部(脚付台座10の近く)に回転自在に支持されている。また巻取体から解いた帯状バネの先端部は主ブラケット40に支持されている。したがって、定荷重バネ60は主ブラケット40に対して、脚付台座10から離れた位置(待機位置等)に存在する主ブラケット40を脚付台座10に近づける方向の力を作用する。なお、巻取体が主ブラケット40に回転自在に支持され、巻取体から解いた帯状バネの先端部が支柱20の下部に支持されるように構成しても作用効果は同じである。

0018

ショックアブソーバ70は工程の終端作動流体が絞られた通路を流れるときの抵抗を利用して運動エネルギーを吸収し移動速度を所定値に保持する機能を有する機械式調速機、すなわち調速手段である。調速手段としてはダンパーもショックアブソーバと同様である。ショックアブソーバ70は、すでに説明したように、その固定取付部71が脚付台座10に支持固定されており、その可動取付部72が主ブラケット40に固定支持された副ブラケット42に結合している。すなわち、ショックアブソーバ70は定荷重バネ60によって力が作用しリニアガイド30に案内されて移動する主ブラケット40の移動速度を所定値に保持する。硬度測定ヘッド100は主ブラケット40と一体であるから、硬度測定ヘッド100も移動速度を所定値に保持して待機位置から測定位置へと移動する。ショックアブソーバ70は移動速度の調節部を有し、その調節部において移動速度を所定値に調節することができる。

0019

硬度測定ヘッド100はそのベースの面をゴムロール200等の硬度測定対象の面に接触させて硬度測定対象の硬度を測定する硬度計(製品)である。硬度測定ヘッド100にはベースの面から突出した触針が存在する。その触針は所定の直径と先端形状を有する。その触針に対してベース面に向かって押し込む力を作用させると、触針は変位してベース面に押し込まれる。ベース面と硬度測定対象の面とを接触させたときには触針が変位してベース面に押し込まれる。そのとき変位する距離は硬度測定対象の硬度によって決まる。その変位は硬度測定ヘッド100の表示部101に表示された指針指し示す位置に変換される。指針は変位をそのまま反映する可動指針と、針のリセット後の履歴における最大値を示す固定指針とが存在する。そのいずれかの指針が指し示す表示部101の目盛から硬度を読取ることができる。

0020

硬度測定ヘッド100は、その背面が主ブラケット40の基準面に密着するように固定支持されて垂直姿勢が保持されている。一般的には、図1に示すように、脚付台座10における板11と脚12a,12bは面対称となるように作製される。その対称面は図1紙面と板11の表面に対して直角方向の面である。そのときには、硬度測定ヘッド100の触針はその対称面内に存在し、触針の方向は板11の表面に対して垂直方向となっている。その対称面とゴムロール200の表面との交線は、ゴムロール200において脚付台座10に最接近している部位と一致する。また硬度測定ヘッド100のベース(測定面)は、ゴムロール200において脚付台座10に最接近している部位の接面と平行となっている。その交線の上に触針が接触する測定箇所が存在する。一般的に、その測定箇所は脚付台座10の板11の中央位置の真下となるようにする。

0021

なお、上述における板11、支柱20、主ブラケット40、副ブラケット42の材料としては、アルミニウムマグネシウム、等の金属材料またはその合金を使用することができる。また脚12a,12bにはエンジニアリングプラスチック等の高分子材料を使用することができる。全体を軽量の材料によって構成し、装置全体の質量を小さくすることで操作性が良くなる。また、上述は、多数の部材を組合わせて全体を構成する一例であるが、軽合金材料鋳造品として主要部を作製し、部材、組立工数を減らようにしてもよい。

0022

以上の構成において、本発明の硬度測定装置における動作について説明する(図示せず)。
まずステップS1において、硬度測定ヘッド100を待機位置にセットした状態にする。たとえば、作業者は硬度測定装置を平らな台の上に載せて、硬度測定装置の本体部分を左手押さえ右手でレバー50を掴み上方に移動する。支柱20に形成された凹部(ストッパー)の所でレバー50を水平(順方向)に動かし、レバー50の主ブラケット40との結合軸をその凹部に嵌め合わせストッパーを有効とする。
次にステップS2において、硬度測定ヘッド100の表示部101における固定指針の位置をリセット位置(たとえば硬度測定値がゼロ)にする。

0023

次にステップS3において、作業者は硬度測定装置を硬度測定対象のゴムロール200の所まで携帯し、ゴムロール200における測定箇所の近くに載せる。このとき脚付台座10の脚12a,12bの長手方向とゴムロール200の軸方向とをほぼ一致させて載せる。載せることによりその長手方向と軸方向は自然に平行が得られ硬度測定装置の姿勢が安定する。
次にステップS4において、作業者はゴムロール200における測定箇所が脚付台座10の中央位置の真下となるように、ゴムロール200に載せた硬度測定装置の位置を微調整する。

0024

次にステップS5において、作業者はレバー50を水平(逆方向)に動かし、凹部の嵌め合わせを外してストッパーを無効とする。
次にステップS6において、硬度測定ヘッド100は待機位置から測定位置に移行する状態となる。硬度測定装置の硬度測定ヘッド100はゴムロール200の表面に向かって移動する。硬度測定ヘッド100の触針は測定箇所の垂線上を測定箇所に向かって移動する。この移動は、すでに説明したように、リニアガイド30によって案内され、定荷重バネ60によって移動の力が作用し、ショックアブソーバ70によって移動速度を所定速度に調節された主ブラケット40の移動と一体の移動である。

0025

次にステップS7において、硬度測定ヘッド100の触針の先端はゴムロール200の測定箇所に接触し更に移動する。測定箇所はその硬度によって決まる変形を起こすとともに、触針をベースに押し込む力を作用させる。
次にステップS8において、硬度測定ヘッド100は更に移動を続け、触針がベースに押し込まれるに連れてベースが測定箇所に近づき、ついには接触する。

0026

次にステップS9において、硬度測定ヘッド100は更に移動を続けるが、定荷重バネ60によってベースが測定箇所を押し下げる力と、測定箇所がベースを押し上げる力が均衡したところで移動が停止する。この停止位置が測定位置となる。
次にステップS10において、硬度測定装置をゴムロール200に載せたまま可動指針が指し示す表示部101の目盛から硬度を読取る。または、ゴムロール200に載せた硬度測定装置を移動し平らな台の上に載せて、固定指針が指し示す表示部101の目盛から硬度を読取る。
次にステップS11において、続けて硬度測定を行うときには最初のステップに戻り、前述した以降のステップを繰返す。硬度測定を続けないときには終了する。

0027

なお上述のステップS6に関連して、実際には定荷重バネ60の力だけでなく、主ブラケット40、硬度測定ヘッド100等の質量に作用する重力も関係する。硬度測定ヘッド100を移動する力、硬度測定における荷重(押付け力)はそれらの力の総和である。硬度測定装置を傾けると質量に作用する重力の実質的な影響は傾斜角に依存(傾斜角の余弦に比例)する。しかしながら硬度測定値における荷重(押付け力)の影響は、一例を図6に示すように、所定の範囲では無くすことができる。したがって、硬度測定における荷重の変動範囲は、傾斜角を変化させても硬度測定値に影響がない範囲となるようにする。

0028

また上述のステップS6に関連して、移動速度(押付速度)の影響は、一例を図7に示すように、所定の範囲では無くすことができる。したがって、硬度測定における移動速度の設定は、移動速度を変化させても硬度測定値に影響がない範囲の中央付近の値となるように設定する。
また上述のステップS9に関連して、硬度測定装置を軽量に作製したときには、測定箇所がベースを押し上げる力によって硬度測定装置を浮き上がらせることとなり、硬度測定ヘッド100は本来の測定位置で移動を停止しないことがある。このときには、作業者は硬度測定装置の本体部分を手で押さえて硬度測定装置が浮き上がらないようにする。

0029

上述の一例においては硬度だけを測定するための構成を説明したが、硬度に関係の深い他の物理量を同時に測定する構成に変形することができる。たとえば、ゴムローラ200は使用中には機械的な変形による摩擦熱が発生し、室温よりも温度上昇(たとえば25℃上昇)している。使用後その温度が室温に戻るまでには長時間(たとえば3時間)を要する。ゴムの硬度は温度依存性があるため硬度測定においては測定時の測定対象の温度を同時測定しておかなければ測定データを正しく解釈することができない。

0030

本発明の硬度測定装置において硬度測定と温度測定を同時に行う構成を図8に示す。図8は正面図であり、図8においても図1図3と同一部分については同一番号を付してある。図8において、300は表面温度測定ヘッド、301は熱電対、302は温度表示部である。
表面温度測定ヘッド300は棒状の本体の一端が熱電対301を使用した温度センサであり、他端がディジタル形式の温度表示部302となっている表面温度計(製品)である。表面温度測定ヘッド300は硬度測定ヘッド100とともに副ブラケット42に固定支持されている。したがって、測定を行うために主ブラケット40が上下に移動すると表面温度測定ヘッド300と硬度測定ヘッド100は一体で上下に移動する。

0031

表面温度測定ヘッド300における熱電対301は、上下に移動する硬度測定ヘッド100が測定位置のときに、ゴムローラ200の表面に接触して表面温度を測定できる位置となっている。すなわち、副ブラケット42は表面温度と硬度の測定位置が一致するように表面温度測定ヘッド300を固定支持する。
表面温度測定ヘッド300における熱電対301と硬度測定ヘッド100における触針は、脚付台座10における脚12a,12bが延びる方向と平行方向に配列されている。表面温度測定ヘッド300と硬度測定ヘッド100は近接して配置し、温度測定箇所と硬度測定箇所とができるだけ近づくようにする。

0032

表面温度測定ヘッド300における温度表示部302は、図8に示す一例においては、副ブラケット42の上方に配置されている。温度表示部302における表示面の向きは硬度測定ヘッド100の表示部101と一致している。したがって、作業者が同一方向から表面温度と硬度を読取ることができる。
なお表面温度測定ヘッド300を有する硬度測定装置においては作業者が硬度を読取るだけでなく表面温度も読取るようにする。その他の動作は、前述した表面温度測定ヘッド300を有しない硬度測定装置における動作と基本的に同一である。

図面の簡単な説明

0033

本発明の硬度測定装置における構成の一例を示す図(側面図)である。
本発明の硬度測定装置における構成の一例を示す図(正面図)である。
本発明の硬度測定装置における構成の一例を示す図(上面図)である。
脚の断面形状の別の例を示す図である。
硬度計を手で保持し、ゴムロールに押し当てて硬度を測定する方法を示す説明図である。
押付け力による硬度測定値の変化の一例をグラフとして示す図である。
押付け速度による硬度測定値の変化の一例をグラフとして示す図である。
本発明の硬度測定装置において硬度測定と温度測定を同時に行う構成の一例を示す図である。

符号の説明

0034

10脚付台座
11 板
12a,12b 脚
20支柱
30リニアガイド
31レール
32移動ブロック
40主ブラケット
41 基準面
42副ブラケット
43結合部材
50レバー
60定荷重バネ
70ショックアブソーバ
71 固定取付部
72可動取付部
100硬度測定ヘッド
101硬度表示部
102ネジ受部
103取付ネジ
200ゴムロール
300表面温度測定ヘッド
301熱電対
302温度表示部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構の「 組成分析方法及び組成分析装置、硬度算出方法及び硬度算出装置」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】金属を主成分とする材料中のO、Bの組成や材料の硬度を非接触で精密に算出できる。【解決手段】図5の関係より、上記の方法で算出された(B/O)/M値のみからビッカース硬度を推定することは一般的には... 詳細

  • 株式会社島津製作所の「 材料試験機」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】アクチュエータの手動操作時に供試体に加わる過負荷を検出して確実に除荷することができる材料試験機を提供する。【解決手段】制御部40は、過負荷レベルの判定基準となる荷重値を保持し、入力部42を介し... 詳細

  • 株式会社神戸製鋼所の「 材料密着度評価方法」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】本発明は、界面の密着度をより適切に評価できる材料密着度評価方法を提供することである。【解決手段】本発明における材料密着度評価方法は、第1部材と第2部材との界面を少なくとも有する評価対象の材料の... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ