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技術 複数のデータ保存装置の混成集団においてオブジェクトを配分する方法と装置

出願人 ストラジャンシー
発明者 エムズギ,アブドゥラズィズギトゥニ,クリストフ
出願日 2002年12月13日 (16年11ヶ月経過) 出願番号 2003-555381
公開日 2005年11月10日 (14年0ヶ月経過) 公開番号 2005-534084
状態 特許登録済
技術分野 計算機におけるファイル管理 検索装置
主要キーワード 活用率 混成システム 決定メカニズム 回復モジュール 出力リクエスト 算定値 目盛り付きの 平均通過
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題・解決手段

本発明は、各オブジェクトを複数のブロックに切り分け、前記ブロックを様々な保存装置に配分するにつき、前記保存装置のそれぞれに、それぞれ一つのまたは複数のブロックからなるオブジェクトの断片を配分する配分法則に従う、複数のデータ保存装置混成集団内で複数のオブジェクトを配分する方法に関するものである。本発明によると、オブジェクト(i)の断片相互の重みの隔たりを表す柔軟性係数と呼ばれる係数CF(i)を、オブジェクト断片の配分管理のパラメーターとして用いて、各オブジェクトの人気可変性を表す値を定期的に測定して計算し、時点tにおいて測定または計算した前述の値から、各オブジェクトについて、その人気の可変性に反比例する柔軟性係数を各オブジェクトに割り当てるという原則に従って、前記オブジェクトに割り当てるための、望ましい柔軟性係数CFv(i)を計算し、時点tにおいて、各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクトの断片相互の重みの隔たりを表す、前記オブジェクトの実際の柔軟性係数CFr(i)を測定して計算し、そして各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクトについての望ましい柔軟性係数CFv(i)に対応する実際の柔軟性係数CFr(i)を得られるように、オブジェクトの断片のブロックの保存装置相互間での移動を制御する。

概要

背景

データ保存装置の分野における現在の傾向は、情報を保存する保存システムが益々複雑になっていくということであるが、そのようなシステム混成保存システムというのは、保存容量(一つの保存装置に保存できる情報量)も同じでなく、通過帯域(一つの保存装置で読み取りや書き込みをどのくらいのスループットで行えるかということ)も同じでないような複数の保存装置で構成されたシステムだからである。

様々な保存装置に情報を保存するための第一の手順は、現時点では、従来通りに、各オブジェクトを複数のブロックに切り分けて、前記ブロックを様々な保存装置の中に配分していくということであるが、その配分の際に従う法則は、一つまたは複数のブロックでそれぞれ構成されるオブジェクトの断片を、保存装置のそれぞれに割り当てるということである。

曖昧にならないために、(明細書と特許請求の範囲の)全文にわたり以下のような用語を採用している。
−保存装置:データを記録し、あるいは再生することのできる装置
クライアント:保存装置に保存されたデータにアクセスする装置
データ集合人気:そのデータ集合にアクセスする際に、保存装置とクライアントとの間で転送される単位時間当たりのデータの量に比例する値
−人気の可変性時間的経過の中で一つのデータ集合の人気の変化を特徴づける
−ブロック:ある保存装置の中に隣接させて保存されたデータの集合
−オブジェクト:比較可能な人気の可変性を有するブロックの集合
−オブジェクトの断片:同じオブジェクトに属し、同じ保存装置におかれたブロックの集合
−保存装置の負荷:その保存装置とクライアントとの間で単位時間当たりに転送されるデータの集合
−断片の重み:その断片が、その断片を保存する保存装置に生じさせる作業負荷を表す値。この値を測定する方法は幾つか考えられるが、例えば、その断片のサイズをその保存装置の平均通過帯域で割るとか、保存装置がその断片のデータについての読み取りまたは書き込みのリクエストを処理するのに経過する平均時間等がある。

現時点では、これまでに行われた開発全てを基礎として、配分方法に二大原則がある。

その第一の方法は、均等に配分した配置方法とでも呼びうるもので、各保存装置の中に、前記保存装置の通過帯域に比例したサイズのオブジェクトの断片を配分することを基礎原則とするものである。それゆえ、この方法は保存装置の通過帯域を完全に活用することになる。

逆に、この方法の欠点は、他よりも先に一杯になってしまう保存装置が幾つかあり、そのため、一つの保存装置が一杯になると、配置の均衡を破ることなしには他の保存装置に断片を追加することがもはや不可能になってしまうということから生じるものである。このことから、大部分の場合、この方法では混成集団内の保存容量を完全に活用することはできない。このような保存容量の損失算定するのは、構成に関わることなので難しいが、一般的には25%を超えており、保存容量の80%近くに達することもあるということが判明している。

その第二の方法は、配分が均等でない配置方法とでも呼びうるもので、それは、それらの保存装置にかかる作業負荷を均衡させようとしながら、保存装置の集団の保存容量を完全に活用するというやり方でオブジェクトのブロックを配分することを基礎原則とするものである。逆に、この方法の主な欠点は、この作業負荷の均衡状態が不安定だということで、それは、オブジェクトの人気に変動があり、それが作業負荷の均衡をかき乱すことになるからである。

それゆえ、この方法に関する作業の大部分は、作業負荷を再び均衡させることができるようにすることを目指す方策を提案することである。しかしながら、この再均衡では通過帯域が消費され、実際上は、保存装置が同時に処理することのできるアクセス数が減少することにつながる。

結論として、この第二の方法は、保存容量を完全に活用することができるものだということは判明しているものの、一方でそれとは逆に、通過帯域の活用は(展開される再均衡方法に従って50%程度の可変性で)目立って低下させることになる。

今日まで、オブジェクトを保存装置の混成集団に配置する方法で実行された作業の全ては、上記の配置方法、すなわち、配分が均等な配置方法と配分が不均等な配置方法のどちらか一方を完璧の域に近づけようとするものであった。

しかしながら、そのような配置方法には、それぞれの設計に関連して特有の欠点があることを考慮にいれると、そのような作業はいずれも結局、保存容量を完全に活用できなかったり、あるいは通過帯域が僅かしか活用されなかったりするという結果になるものである。

概要

本発明は、各オブジェクトを複数のブロックに切り分け、前記ブロックを様々な保存装置に配分するにつき、前記保存装置のそれぞれに、それぞれ一つのまたは複数のブロックからなるオブジェクトの断片を配分する配分法則に従う、複数のデータ保存装置の混成集団内で複数のオブジェクトを配分する方法に関するものである。本発明によると、オブジェクト(i)の断片相互の重みの隔たりを表す柔軟性係数と呼ばれる係数CF(i)を、オブジェクト断片の配分管理のパラメーターとして用いて、各オブジェクトの人気の可変性を表す値を定期的に測定して計算し、時点tにおいて測定または計算した前述の値から、各オブジェクトについて、その人気の可変性に反比例する柔軟性係数を各オブジェクトに割り当てるという原則に従って、前記オブジェクトに割り当てるための、望ましい柔軟性係数CFv(i)を計算し、時点tにおいて、各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクトの断片相互の重みの隔たりを表す、前記オブジェクトの実際の柔軟性係数CFr(i)を測定して計算し、そして各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクトについての望ましい柔軟性係数CFv(i)に対応する実際の柔軟性係数CFr(i)を得られるように、オブジェクトの断片のブロックの保存装置相互間での移動を制御する。

目的

それゆえ、この方法に関する作業の大部分は、作業負荷を再び均衡させることができるようにすることを目指す方策を提案することである

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

オブジェクトを複数のブロックに切り分け、前記ブロックを様々な保存装置に配分するにつき、前記保存装置のそれぞれに、それぞれ一つのまたは複数のブロックからなるオブジェクトの断片を配分する配分法則に従う、複数のデータ保存装置混成集団内で複数のオブジェクトを配分する方法であり、まったく新しいオブジェクトを導入する際には、オブジェクト(i)の断片相互の重みの偏差を表す柔軟性係数と呼ばれる係数CF(i)を、オブジェクト断片の配分管理のパラメーターとして用いて、柔軟性係数の所定の値を定めることによって、前記保存装置に、そして保存装置の集団内に配置されたオブジェクトについて、オブジェクトのブロックを以下のように配分することを特徴とする方法:−各オブジェクトの人気可変性を表す値を定期的に測定して計算し、−時点tにおいて測定または計算した前述の値から、各オブジェクトについて、その人気の可変性に反比例する柔軟性係数を各オブジェクトに割り当てるという原則に従って、前記オブジェクトに割り当てるための、望ましい柔軟性係数CFv(i)を計算し、−時点tにおいて、各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクトの断片相互の重みの偏差を表す、前記オブジェクトの実際の柔軟性係数CFr(i)を測定して計算し、−そして各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクトについての望ましい柔軟性係数CFv(i)に対応する実際の柔軟性係数CFr(i)を得られるように、オブジェクトの断片のブロックの保存装置相互間での移動を制御する。

請求項2

各オブジェクト(i)について計算した実際の柔軟性係数CFr(i)は、CFr(i)=Pecart(i)/Pmoy(i)というようなものであり、但しここで、Pmoy(i)はオブジェクト(i)の断片の重みの平均であり、Pecart(i)はオブジェクト(i)の断片の重みの平均と比較した標準偏差であることを特徴とする、請求項1に記載の配分方法

請求項3

事前過程で、様々なブロックに所定の人気の可変性の値を割り当てておき、前記ブロックを人気の可変性の上位から下位への順で分類し、そして、分類されたブロックを隣接させた状態で結合することによりオブジェクトを作りだし、−そして、保存装置の集団を管理する際には、前記ブロックの人気とその可変性とについて測定した情報に応じて、人気の可変性の上位から下位への順でブロックを定期的に再分類することを特徴とする、請求項1または2に記載の配分方法。

請求項4

各オブジェクト(i)につき、望ましい柔軟性係数CFv(i)を、「決定台形」と呼ばれる決定方法によって決定し、該決定台形は、前記オブジェクトの人気の可変性をベクトルとしてもつ目盛り付きの軸から成る第一の底辺と、そのオブジェクトについての望ましい柔軟性係数をベクトルとしてもち、そのベクトルが前者とは逆の方向になっている目盛り付きの軸から成る第二の底辺とを有する台形であって、前記決定方法が以下の手順を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一つに記載の配分方法:−変数、すなわち、人気の可変性と望ましい柔軟性係数のそれぞれの上限と下限の値を、二辺がそれぞれ切片[var上限−CF下限]と[var下限−CF上限]である台形を決定するように、定め、−可変性がvar上限以上の場合には、その可変性を柔軟性係数のCF下限の値に投影し、−同様に、可変性がvar下限以下の場合には、その可変性を柔軟性係数のCF上限の値に投影し、−可変性が区間[var下限−var上限]に属する場合には、その可変性を線形的に区間[CF下限−CF上限]に投影する。

請求項5

各オブジェクト(i)につき望ましい柔軟性係数CFv(i)に対応する実際の柔軟性係数CFr(i)を得ることを目指して、−各オブジェクト(i)につき、絶対値|CFv(i)−CFr(i)|に等しい、距離CFと呼ばれるパラメーターを計算し、−CFv(i)<CFr(i)であるオブジェクト(i)につき、そしてまず第一に、距離CFが最大となるオブジェクトにつき、より大きな重みのある断片に属するそのようなオブジェクトの一つのブロックを、それより重みの小さい断片の入っている保存装置に向けて移動させ、−そして、CFv(i)>CFr(i)であるオブジェクト(i)につき、そしてまず第一に、距離CFが最大となるオブジェクトにつき、そのようなオブジェクトの一つのブロックを、最も一杯になった保存装置から最も空きのある保存装置に向けて移動させることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一つに記載の配分方法。

請求項6

−最も負荷のかかった、熱いDSと言われる保存装置と、最も負荷の軽い、冷めたDSと言われる保存装置とを選び、−最も負荷の軽い保存装置に位置する、アクセス頻度の低い、冷めたブロックと言われるブロック一つと、最も負荷のかかった保存装置に位置する、アクセス頻度の高い、熱いブロックと言われるブロック一つとを検索し、それら二つのブロックを交換して負荷の均衡回復するようにし、−熱いDSから熱いブロックを以下のようにしてえり分け、・人気の平均が上位から下位への順にオブジェクトを分類し、・その分類の後で、最も人気のあるn個のオブジェクトを選び、人気の高い区域と言われる区域を形成し、・n個のオブジェクトをブロックに分解し、そのそれぞれを個別に処理し、それにより、そのようなブロックをえり分けて四つのクラスに配分する。−クラス1:熱いDSから冷めたDSに向かう移動によってそれらブロックが所属するオブジェクトの実際の柔軟性係数が減少するようなブロック、−クラス2:最も一杯の保存装置とは別の保存装置に向けて移動されたブロック、−クラス3:最も一杯の保存装置に向けて移動されたブロック、−クラス4:移動することにより距離CFが増大することになるブロック、−同様に、冷めた保存装置から冷めたブロックをえり分けるために、分類の後で、最も人気のないn個のオブジェクトを選び、人気の低い区域と言われる区域を形成し、そしてそのようなオブジェクトをブロックに分解し、そのようなブロックを個別に処理して、それにより、それらをより分けて前述の四つのクラスに配分し、−つぎに、そのようにより分けたブロックの二つのグループから、熱いブロックのグループと冷めたブロックのグループを作り:・前記熱いDSに位置し、クラス番号が最も若い、先にえり分けたブロックにある熱いDSの転送用ブロックを検索し、・前記冷めたDSに位置し、クラス番号が最も若い、先にえり分けたブロックにある冷めたDSの転送用ブロックを検索し、・そして、熱いDSから選んだブロックを冷めたDSから選んだブロックと交換することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一つに記載の配分方法。

請求項7

一つのまたは複数のブロックからなるオブジェクトの断片を前記の保存装置に割り当てる配分法則に基づき、複数の保存装置(3、4)の混成集団(1)内で複数のブロックに切り分けたオブジェクト(i)を配分する装置であり、前記装置が−各オブジェクトの人気の可変性を表す値を定期的に測定し計算するのに適した、分析モジュール(5)と呼ばれるモジュールと、−分析モジュール(5)で時点tにおいて測定し計算したパラメーターに基づき、各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクト(i)の断片相互間の重みの偏差を表す、実際の柔軟性係数と呼ばれる係数CFr(i)と、オブジェクト(i)に割当てるべきものであり、各オブジェクトにその人気の可変性に反比例する柔軟性係数を割り当てる原則に従って計算される、望ましい柔軟性係数と呼ばれる係数CFv(i)とを計算するのに適した、決定モジュール(6)と呼ばれるモジュールと、−そして、各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクトの望ましい柔軟性係数CFv(i)に対応する実際の柔軟性係数CFr(i)が得られるように、オブジェクトの断片のブロックの保存装置間の移動を制御するのに適した、改変モジュール(8)と呼ばれるモジュールとを含むことを特徴とする配分装置

請求項8

負荷の少ない保存装置に位置するアクセス頻度の低いブロックを、負荷の多い保存装置に位置するアクセス頻度の高いブロックと交換する作業を実現するのに適した、均衡回復モジュール(11)と呼ばれるモジュールを含むことを特徴とする、請求項7に記載の配分装置。

技術分野

0001

本発明は、複数のデータ保存装置混成集団においてオブジェクトを配分する方法と装置に関するものである。

背景技術

0002

データ保存装置の分野における現在の傾向は、情報を保存する保存システムが益々複雑になっていくということであるが、そのようなシステムを混成保存システムというのは、保存容量(一つの保存装置に保存できる情報量)も同じでなく、通過帯域(一つの保存装置で読み取りや書き込みをどのくらいのスループットで行えるかということ)も同じでないような複数の保存装置で構成されたシステムだからである。

0003

様々な保存装置に情報を保存するための第一の手順は、現時点では、従来通りに、各オブジェクトを複数のブロックに切り分けて、前記ブロックを様々な保存装置の中に配分していくということであるが、その配分の際に従う法則は、一つまたは複数のブロックでそれぞれ構成されるオブジェクトの断片を、保存装置のそれぞれに割り当てるということである。

0004

曖昧にならないために、(明細書と特許請求の範囲の)全文にわたり以下のような用語を採用している。
−保存装置:データを記録し、あるいは再生することのできる装置
クライアント:保存装置に保存されたデータにアクセスする装置
データ集合人気:そのデータ集合にアクセスする際に、保存装置とクライアントとの間で転送される単位時間当たりのデータの量に比例する値
−人気の可変性時間的経過の中で一つのデータ集合の人気の変化を特徴づける
−ブロック:ある保存装置の中に隣接させて保存されたデータの集合
−オブジェクト:比較可能な人気の可変性を有するブロックの集合
−オブジェクトの断片:同じオブジェクトに属し、同じ保存装置におかれたブロックの集合
−保存装置の負荷:その保存装置とクライアントとの間で単位時間当たりに転送されるデータの集合
−断片の重み:その断片が、その断片を保存する保存装置に生じさせる作業負荷を表す値。この値を測定する方法は幾つか考えられるが、例えば、その断片のサイズをその保存装置の平均通過帯域で割るとか、保存装置がその断片のデータについての読み取りまたは書き込みのリクエストを処理するのに経過する平均時間等がある。

0005

現時点では、これまでに行われた開発全てを基礎として、配分方法に二大原則がある。

0006

その第一の方法は、均等に配分した配置方法とでも呼びうるもので、各保存装置の中に、前記保存装置の通過帯域に比例したサイズのオブジェクトの断片を配分することを基礎原則とするものである。それゆえ、この方法は保存装置の通過帯域を完全に活用することになる。

0007

逆に、この方法の欠点は、他よりも先に一杯になってしまう保存装置が幾つかあり、そのため、一つの保存装置が一杯になると、配置の均衡を破ることなしには他の保存装置に断片を追加することがもはや不可能になってしまうということから生じるものである。このことから、大部分の場合、この方法では混成集団内の保存容量を完全に活用することはできない。このような保存容量の損失算定するのは、構成に関わることなので難しいが、一般的には25%を超えており、保存容量の80%近くに達することもあるということが判明している。

0008

その第二の方法は、配分が均等でない配置方法とでも呼びうるもので、それは、それらの保存装置にかかる作業負荷を均衡させようとしながら、保存装置の集団の保存容量を完全に活用するというやり方でオブジェクトのブロックを配分することを基礎原則とするものである。逆に、この方法の主な欠点は、この作業負荷の均衡状態が不安定だということで、それは、オブジェクトの人気に変動があり、それが作業負荷の均衡をかき乱すことになるからである。

0009

それゆえ、この方法に関する作業の大部分は、作業負荷を再び均衡させることができるようにすることを目指す方策を提案することである。しかしながら、この再均衡では通過帯域が消費され、実際上は、保存装置が同時に処理することのできるアクセス数が減少することにつながる。

0010

結論として、この第二の方法は、保存容量を完全に活用することができるものだということは判明しているものの、一方でそれとは逆に、通過帯域の活用は(展開される再均衡方法に従って50%程度の可変性で)目立って低下させることになる。

0011

今日まで、オブジェクトを保存装置の混成集団に配置する方法で実行された作業の全ては、上記の配置方法、すなわち、配分が均等な配置方法と配分が不均等な配置方法のどちらか一方を完璧の域に近づけようとするものであった。

0012

しかしながら、そのような配置方法には、それぞれの設計に関連して特有の欠点があることを考慮にいれると、そのような作業はいずれも結局、保存容量を完全に活用できなかったり、あるいは通過帯域が僅かしか活用されなかったりするという結果になるものである。

発明が解決しようとする課題

0013

本発明はそのような欠点を克服することを目指すものであり、その主な目的は、オブジェクトを混成の保存装置に配分する方法を提供し、それにより前記保存装置の保存容量の活用と通過帯域の活用とを同時に最適化するということである。

課題を解決するための手段

0014

そのため、本発明が対象とする保存装置の混成集団にオブジェクトを配分する方法では、まったく新しいオブジェクトを導入する際には、オブジェクト(i)の断片相互の重みの偏差を表す柔軟性係数と呼ばれる係数CF(i)を、オブジェクト断片の配分管理のパラメーターとして用いて、柔軟性係数の所定の値を定めることによって、前記保存装置に、そして保存装置の集団内に配置されたオブジェクトについて、オブジェクトのブロックを配分する。
−各オブジェクトの人気の可変性を表す値を定期的に測定して計算し、
−時点tにおいて測定または計算した前述の値から、各オブジェクトについて、その人気の可変性に反比例する柔軟性係数を各オブジェクトに割り当てるという原則に従って、前記オブジェクトに割り当てるための、望ましい柔軟性係数CFv(i)を計算し、
−時点tにおいて、各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクトの断片相互の重みの隔たりを表す、前記オブジェクトの実際の柔軟性係数CFr(i)を測定して計算し、
−そして各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクトについての望ましい柔軟性係数CFv(i)に対応する実際の柔軟性係数CFr(i)を得られるように、オブジェクトの断片のブロックの保存装置相互間での移動を制御する。

0015

それゆえ、本発明の基礎となる原則は、様々な保存装置に当初配分したオブジェクトの断片の重みを、連続して定期的に変えていくことであるが、その際には、そのような移動を管理するパラメーターとして、人気の可変性に反比例する、柔軟性係数と言われるものを用いる。

0016

この原則により、柔軟性係数は、一般的に、様々な配置態様を決定する極小値CFminと極大値CFmaxの両極端の値の間を変動する。
−CF(i)=CFminの場合には、オブジェクト(i)の断片全ての重みは等しく、採用された配置は均等に配分された配置である。
−CF(i)=CFmaxの場合には、オブジェクト(i)を構成するのは一つの保存装置の中に配置された一つの断片だけであり、それゆえその配置は配分が均等でない純粋な配置である。
−それら両極端の間で、様々なCF(i)の値により断片の重みを変えていくことが可能になり、それにより、CF(i)がCFminに近づいていく結果になるようにして負荷の均衡を最適なものにしたり、あるいは、CF(i)がCFmaxに近づいていく結果になるようにして保存容量をよりよく活用したりすることができる。

発明の効果

0017

それゆえ、本発明は、人気の安定したオブジェクトは配分が不均等な配置方法(CF(i)がCFmaxに近い)によって優先的に、そして人気の安定しないオブジェクトは配分が均等な配置方法(CF(i)がCFminに近い)によって優先的に配置するという結果を主にもたらす折衷的配置方法なのである。

0018

実際は、保存装置の集団でシミュレーションを行うことにより、本発明の方法では、保存容量では80%を越え、通過帯域では85%を越える使用率が得られることを明らかにすることができた。

0019

好適な実施態様によると、各オブジェクト(i)について計算した実際の柔軟性係数CFr(i)は、
CFr(i)=Pecart(i)/Pmoy(i)というようなものである。
但しここで、Pmoy(i)はオブジェクト(i)の断片の重みの平均であり、Pecart(i)はオブジェクト(i)の断片の重みの平均と比較した標準偏差である。

0020

もう一つ他の好適な実施態様によると、
事前過程で、様々なブロックに所定の人気の可変性の値を割り当てておき、前記ブロックを人気の可変性の上位から下位への順で分類し、そして、分類されたブロックを隣接させた状態で結合することによりオブジェクトを作りだし、
−そして、保存装置の集団を管理する際には、前記ブロックの人気とその可変性とについて測定した情報に応じて、人気の可変性の上位から下位への順でブロックを定期的に再分類するのである。

0021

本発明の方法では、特に各オブジェクト(i)について理想的柔軟性係数(望ましい柔軟性の係数)を計算するのであり、そして、それゆえに複数のオブジェクトについて作業を行うので、この好適な実施態様は、人気の可変性が非常に近いブロックで構成されたオブジェクトを作りだすことになり、前記オブジェクトのそれぞれについての作業を効率的に行うことができるようになる。

0022

また、好適なやり方としては、各オブジェクト(i)につき、望ましい柔軟性係数CFv(i)を、「決定台形」と呼ばれる決定方法によって決定するのであるが、その決定台形というのは、前記オブジェクトの人気の可変性をベクトルとしてもつ目盛り付きの軸から成る第一の底辺と、そのオブジェクトについての望ましい柔軟性係数をベクトルとしてもち、そのベクトルが前者とは逆の方向になっている目盛り付きの軸から成る第二の底辺とを有する台形であって、前記決定方法は以下の手順を含む。
変数、すなわち、人気の可変性と望ましい柔軟性係数のそれぞれの上限と下限の値を、二辺がそれぞれ切片[var上限−CF下限]と[var下限−CF上限]である台形を決定するように、定め、
−可変性がvar上限以上の場合には、その可変性を柔軟性係数のCF下限の値に投影し、
−同様に、可変性がvar下限以下の場合には、その可変性を柔軟性係数のCF上限の値に投影し、
−可変性が区間[var下限−var上限]に属する場合には、その可変性を線形的に区間[CF下限−CF上限]に投影する。

0023

そのような決定台形が決定のための一つの手段となって、それにより、オブジェクトの人気の可変性に基づいて、あるオブジェクトについての望ましい柔軟性係数を即座に規定することができる。

0024

更に、この決定台形により、融通の効く挙動が得られるが、それは全般的な挙動の修正を、人気の可変性の上限値および下限値と、望ましい柔軟性係数とを選ぶことにより、それに応じて行うことができるからである。

0025

もう一つ他の好適な実施態様により、そして、各オブジェクト(i)につき望ましい柔軟性係数CFv(i)に対応する実際の柔軟性係数CFr(i)を得ることを目指して、
−各オブジェクト(i)につき、絶対値|CFv(i)−CFr(i)|に等しい、距離CFと呼ばれるパラメーターを計算し、
−CFv(i)<CFr(i)であるオブジェクト(i)につき、そしてまず第一に、距離CFが最大となるオブジェクトにつき、より大きな重みのある断片に属するそのようなオブジェクトの一つのブロックを、それより重みの小さい断片の入っている保存装置に向けて移動させ、
−そして、CFv(i)>CFr(i)であるオブジェクト(i)につき、そしてまず第一に、距離CFが最大となるオブジェクトにつき、そのようなオブジェクトの一つのブロックを、最も一杯になった保存装置から最も空きのある保存装置に向けて移動させる。

0026

この実施態様は、各オブジェクトに望ましい柔軟性係数に等しい実際の柔軟性係数を付与するためのものであり、実際の柔軟性係数が減少するオブジェクトについては通過帯域が得られるようにし、実際の柔軟性係数が増加するオブジェクトについては保存容量が得られるようにするものである。

0027

更に、この実施態様は、CFv(i)がCFr(i)よりも大きいか小さいかに応じて、二つの別々の改変過程に分かれ、それにより、保存装置の通過帯域の使用率を小さくすませながら、求める結果

0028

0029

に到達することができるというものである。

0030

更に、前述の二つの改変過程には作業空間がつながっていないところがあり、それゆえに、互いに干渉しないようにすることができる。

0031

オブジェクトのブロックの配分の管理が不十分なせいで作業負荷の不均衡が生じた場合には、それを克服することを目指すもう一つ他の好適な実施態様があって、それによると、
−最も負荷のかかった、熱いDSと言われる保存装置と、最も負荷の軽い、冷めたDSと言われる保存装置とを選び、
−最も負荷の軽い保存装置に位置する、アクセス頻度の低い、冷めたブロックと言われるブロック一つと、最も負荷のかかった保存装置に位置する、アクセス頻度の高い、熱いブロックと言われるブロック一つとを検索し、それら二つのブロックを交換して負荷の均衡を回復するようにし、
−熱いDSから熱いブロックを以下のようにしてえり分ける。
・人気の平均が上位から下位への順にオブジェクトを分類し、
・その分類の後で、最も人気のあるn個のオブジェクトを選び、人気の高い区域と言われる区域を形成し、
・n個のオブジェクトをブロックに分解し、そのそれぞれを個別に処理し、それにより、そのようなブロックをえり分けて四つのクラスに配分する。
−クラス1:熱くなったDSから冷めたDSに向かう移動によってそれらブロックが所属するオブジェクトの実際の柔軟性係数が減少するようなブロック、
−クラス2:最も一杯の保存装置とは別の保存装置に向けて移動されたブロック、
−クラス3:最も一杯の保存装置に向けて移動されたブロック、
−クラス4:移動することにより距離CFが増大することになるブロック、
−同様に、冷めた保存装置から冷めたブロックをえり分けるために、分類の後で、最も人気のないn個のオブジェクトを選び、人気の低い区域と言われる区域を形成し、そしてそのようなオブジェクトをブロックに分解し、そのようなブロックを個別に処理して、それにより、それらをより分けて前述の四つのクラスに配分し、
−つぎに、そのようにより分けたブロックの二つのグループから、熱いブロックのグループと冷めたブロックのグループを作り:
・前記熱いDSに位置し、クラス番号が最も若い、先にえり分けたブロックにある熱いDSの転送用ブロックを検索し、
・前記冷めたDSに位置し、クラス番号が最も若い、先にえり分けたブロックにある冷めたDSの転送用ブロックを検索し、
・そして、熱いDSから選んだブロックを冷めたDSから選んだブロックと交換する。

0032

それゆえに、この「均衡回復」は、負荷の少ない保存装置に位置するアクセス頻度の低いブロックを、負荷の多い保存装置に位置するアクセス頻度の高いブロックと交換するという作業を実現するために設計されている。

0033

そのような均衡回復過程は、そのようにして、作業負荷の不均衡を改変することができるようにするものであり、しかも改変の過程に影響を与える問題すべてを回避しつつ、あるいは、少なくともせめて、最小限にとどめて、行えるようにするものである。

0034

本発明は、本発明による方法を活用する装置に及ぶものである。それゆえ、本発明は、一つのまたは複数のブロックからなるオブジェクトの断片を前記の保存装置に割り当てる配分法則に基づき、複数の保存装置の混成集団内で複数のブロックに切り分けたオブジェクトを配分する装置に関するものであり、前記配分装置に含まれるのは、
−各オブジェクトの人気の可変性を表す値を定期的に測定し計算するのに適した、分析モジュールと呼ばれるモジュールと、
−分析モジュールで時点tにおいて測定し計算したパラメーターに基づき、各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクト(i)の断片相互間の重みの隔たりを表す、実際の柔軟性係数と呼ばれる係数CFr(i)と、オブジェクト(i)に割当てるべきものであり、各オブジェクトにその人気の可変性に反比例する柔軟性係数を割り当てる原則に従って計算される、望ましい柔軟性係数と呼ばれる係数CFv(i)とを計算するのに適した、決定モジュールと呼ばれるモジュールと、
−そして、各オブジェクト(i)につき、そのオブジェクトの望ましい柔軟性係数CFv(i)に対応する実際の柔軟性係数CFr(i)が得られるように、オブジェクトの断片のブロックの保存装置間の移動を制御するのに適した、改変モジュールと呼ばれるモジュールとである。

0035

更に、好適には、この配分装置は、負荷の少ない保存装置に位置するアクセス頻度の低いブロックを、負荷の多い保存装置に位置するアクセス頻度の高いブロックと交換する作業を実現するのに適した、均衡回復モジュールと呼ばれるモジュールを含む。

発明を実施するための最良の形態

0036

本発明の他の特徴、目的及び利点は、添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるものであるが、該図面は、望ましい実施態様を非限定的に例示するものである。図面において、
図1は、本発明の装置の概観図であり、
図2は、各オブジェクト(i)について望ましい柔軟性係数CFv(i)の決定態様を表す線図であり、
−そして図3は、本発明にかなった方法により管理される保存装置の混成集団について、活用される保存容量と活用される通過帯域とを表す曲線である。

0037

図1に示した本発明の装置は、混成保存システム1の中でオブジェクトの配置の管理を確実に行うためのものであり、該システムは、従来通り、複数の保存装置3、4に相互連結によって接続された前記システムの管理のコントローラー2を含む。

0038

この装置に含まれるのは、まず第一に、混成システム1について行われた測定に基づいて、負荷の均衡の質、オブジェクトの人気の可変性、システムの保存容量の占有率サービスの質が尊重されている度合いを計算するのに適した、アナライザー5である。該アナライザーは、これらの算定値を、オブジェクトの柔軟性の管理器9の決定器6という部分に送る。

0039

決定器6では、アナライザー5によって提供される算定値における変動を観察して、それにより、保存容量に過剰な負荷がかかっていたり、あるいは占有率が不良だったりする状況を訂正するようにする。該決定器は、例えば、負荷の均衡が劣化してサービスの質が悪くなるような結果になっていることが確認される場合には、保存システム1で保存するオブジェクト全ての柔軟性を減らす決定をするように、設計されている。そのような決定は、オブジェクトの柔軟性リスト7に送られる。

0040

この柔軟性リスト7が記憶するのは、保存システム1に保存された各オブジェクト(i)についての、その望ましい柔軟性係数CFv(i)並びに実際の柔軟性係数CFr(i)である。柔軟性リスト7の更新は、(望ましい柔軟性係数の修正を促す)決定器6の決定に応じて、また、以下に説明する(実際の柔軟性係数の修正を促す)改変器8の作用に応じて行われる。

0041

本装置は更に、前述したように、改変器8を有し、該改変器は、オブジェクトの実際の柔軟性係数が、決定器6による望ましい柔軟性係数に近づくように、(入力/出力リクエストを行いつつ)データの移動を制御するのに適している。

0042

しかしながら、以下の理由で、柔軟性管理器9の決定は完全なものとなり得ないということに留意しなければならない。
−アナライザー5は精度が完全な測定を即座にできるわけではないという理由、
−人気が絶えず推移していくという理由:時点tで柔軟性管理器9が行う作業は、時点t−1で測定された状況の問題を解決しようとして行われる。この作業が本当に実効性のあるものとなるのは、時点t+1でのシステム1の性能に対してである。時点t−1と時点t+1との間で、人気が変化した場合には、柔軟な配置は最適な効果をもたず、それゆえに、負荷の受持ちは不均衡な状態になる、
−人気が一定のままのオブジェクトは存在しないという理由。それゆえ、配置が全てのオブジェクトにつき均等ではない配分になるとすぐに、不均衡が生じる。

0043

そういう理由で、柔軟な配置には動的な均衡回復器11の支援が必要となる。しかしながら、配分が均等でない場合に起こることとは逆に、均衡回復器が行うべき仕事はほとんどなく、柔軟性管理器9が不備なために生じた不均衡を調整するというだけである。

0044

それゆえ、柔軟な配置の質は、決定器6、改変器8、均衡回復器11およびアナライザー5という四つのメカニズムの性能に左右されることになる。

0045

このような配置の質を高めるためには、そのようなメカニズムは、以下の目的のために設計されなければならない。
−各オブジェクトに正しい柔軟性係数を与えること。実際、柔軟性係数を本来あるべきものとは逆に取ると、配分が均等でない配置の場合よりもずっと悪い結果が得られる可能性がある。
−柔軟性管理器の反応時間を最大限、短くすること。アナライザー5がシステム1の反応の仕方における変化を検出し(経過時間d1)、つぎに決定器6が望ましい柔軟性係数を与え(経過時間d2)、つぎに改変器8が望ましい柔軟性係数と実際の柔軟性係数との間で一致が実現されるようにデータの移動を行う(経過時間d3)。d2は非常に短時間であり、d1は(分析が的確であることが望ましい場合には、一定時間、システム1を観察する必要のある分析もあるものの)ほどほどに短いが、d3は、改変の移動を多く行う必要がある場合には長くなることもある。d1+d2+d3が大きくなればなるほど、負荷が一層、不均衡になることになる。

0046

そのような目的を達成するために、混成配置のメカニズムのそれぞれの機能を以下に詳細に説明する。

0047

まず第一に、決定器6は、アナライザー5が測定し且つ/または計算したパラメーターを処理するのであるが、その際の規準は以下のようなものである。
−保存容量の活用:保存容量の空きが程よく配分されるように、つまり、(新しく保存されるオブジェクトそれぞれの当初の柔軟性係数を知った上で)システム1に追加することのできるデータの質を最高にするように配置するのが望ましい。
−人気の可変性:オブジェクトが可変的であればあるほど、負荷が不均衡になる危険が高まる。
−サービスの質の制約を尊重すること:(例えば、ビデオが十分なスループットで配送されなければ動きがぎくしゃくしてしまうというように)あるオブジェクトに関連するサービスの質の制約が尊重されない場合には、そのオブジェクトの柔軟性係数を減少させてサービスの質を安定させ、それにより、配分を均等にして、そうして、もっと通過帯域が利用できるようにしなければならない。オブジェクトの集合のサービスの質が混乱してしまった場合には、オブジェクト全てにつき、柔軟性係数を全体として減少させて、サービスの質を安定させることができる。
−負荷の均衡の質:全体的な均衡が良くない場合には、データの全体的な柔軟性係数を減少させなければならない。

0048

そのために、決定器6は、各オブジェクト(i)について望ましい柔軟性係数CFv(i)となるような理想的な柔軟性係数を計算するように設計されている。

0049

まず第一に、決定器6は幾つかのオブジェクトについて働いており、決定メカニズムを最適なものにするためには、各オブジェクトを構成するブロックの人気の可変性が同じ程度の大きさであることが望ましい。

0050

そのために、そして事前の段階で、乱数的になるように、あるいは、以前に教えられたことに由来する測定値に応じて定められた人気の可変性の値をブロックに割り当て、そして、前記ブロックを人気の可変性の上位から下位への順で分類する。

0051

その場合、オブジェクトは、隣接する状態で分類したブロックを結合させることによって作り出される。例えば、第一のオブジェクトを構成するものとして考えられるのは、分類された最初のn個のブロック、第二のオブジェクトについては、続くn個のブロックなどである。

0052

そのようなオブジェクト生成を一度行うと、そこからシステムが動きだし、そして、アナライザー5で得られたブロックの人気と可変性についての情報に応じて、人気の可変性の上位から下位への順でブロックを定期的に再分類する。

0053

そのようにして、決定器6が、内容が絶えず変化する幾つかのオブジェクトについて、特に安定化の初期の段階で働くのであり、前記オブジェクトを構成するブロックの中には様々なファイルに属する雑多なデータがある可能性もあるが、人気の可変性はとても接近していて、それにより、オブジェクトのそれぞれにおいて決定器6の仕事が効率的に行えるようになっている。

0054

アナライザー5が観察した人気の可変性に応じて望ましい柔軟性係数を、各オブジェクトについて決定することができるようにする決定方法の基礎となるのは、図2に示された「決定台形」を用いることである。

0055

この台形の底辺の一つは、人気の可変性をベクトルとしてもつ目盛り付きの軸であり、一方、第二の底辺は、望ましい柔軟性係数をベクトルとしてもち、そのベクトルが前者のものとは方向が逆になっている目盛り付きの軸である。

0056

この決定方法の第一段階で行われるのは、変数、人気の可変性および望ましい柔軟性係数の、それぞれの上限と下限の値を、二辺がそれぞれ切片[var上限−CF下限]と[var下限−CF上限]で構成される、図2に示す台形を決定するように、定めることである。

0057

この決定台形が一度規定されると、決定方法は、次のことを行うことである。
−可変性がvar上限以上の場合には、その可変性を柔軟性係数のCF下限の値に投影し;言い換えれば、可変性がvar上限以上のオブジェクトの望ましい柔軟性係数を、CF下限の値に定め;
−同様に、可変性がvar下限以下の場合には、その可変性をCF上限の値に投影し;
−可変性が区間[var下限−var上限]に属する場合には、その可変性を線形的に区間[CF下限−CF上限]に投影する。

0058

それゆえ、そのような決定台形は決定のための一つの手段となり、それにより、オブジェクトの人気の可変性に基づいて、そのオブジェクトの望ましい柔軟性係数を即座に規定することができる。

0059

更に、決定器6の挙動は、人気の可変性の上限および下限の値と望ましい柔軟性係数とを選ぶことにより、それに応じて修正することができる。

0060

したがって、例えば:
−CF下限とCF上限の値の増大(図2の上での右へのずれ)により、決定器6が生成する望ましい柔軟性係数が全体的に増大することになり、そしてそれゆえに、通過帯域を犠牲にして保存容量の活用を改善できることになる;
−逆に、CF下限とCF上限が減少すると、保存容量を犠牲にして、保存システムの通過帯域の活用が最適化されることになり、更に、var上限とvar下限の値についても同様の推論が行われうる;
−CF下限が減少し、CF上限が増大して(そのような両端の間の区間が大きくなると)、オブジェクトの処理において更に大きな差異化が可能になる;安定したオブジェクトは(そのようなオブジェクトの実際の柔軟性係数が増大することにより)更に「柔軟化」しやすくなることになるし、変動しやすいオブジェクトは(そのようなオブジェクトの実際の柔軟性係数が減少することにより)「硬直化」が更に容易になる。したがって、柔軟性管理器9の能力も増大することになる。逆に、柔軟性係数の区間の両端を接近させて、この柔軟性管理器9の能力を小さくすることもできる。

0061

したがって、決定台形により、各オブジェクトに割り当てる柔軟性係数をケースバイ・ケースで決定することができるが、保存システム1の動作中に生ずる事態に応じて、オブジェクトの集合についての方針全体を修正することも可能である。

0062

そういうわけで、例えば、保存システム1の保存装置3または4が故障した場合には、通過帯域の一部が失われることになり、そのために、サービスの質がもはや尊重されないことになる。その場合には、決定台形を修正して、保存容量を犠牲にして通過帯域を獲得するようにし、それにより、不調の保存装置を取り替える間、一時的に、サービスの質を適当なものに戻しておくということもできる。

0063

第二に、実際の柔軟性係数が小さくなるオブジェクトについて通過帯域を獲得するように、そして実際の柔軟性係数が大きくなるオブジェクトについて保存容量を獲得するようにするという観点から、各オブジェクト(i)の実際の柔軟性係数CFr(i)が決定器6が決定した望ましい柔軟性係数CFv(i)に等しくなるようにするよう改変器8を適合させる。

0064

そのために、そして第一に、この改変器8の動作方法では、絶対値|CFv(i)−CFr(i)|に等しい、「距離CF」と言われるパラメータを用いる。

0065

この動作方法は二つの過程に分かれる。
−BP改変と言われる改変過程は通過帯域を獲得するようにするためのもので、望ましいCFが実際ののCFを下回り、それゆえ、硬直化させる必要があるオブジェクトに適用されるものである;このため、この過程では、硬直化されるべきオブジェクトについて、重みが大きい方の断片に属するブロックを、重みが軽い方の断片を内包する保存装置に向けて移動させる;更に、この過程は、第一に、距離CFが最大となるオブジェクトを処理するように設計されている。
−CS改変と言われる改変過程は保存容量を獲得するためのもので、望ましいCFが実際ののCFを上回り、それゆえ、柔軟化する必要があるオブジェクトに適用されるものである;このため、この過程では、最大の距離CFを有するオブジェクトを選択し、そしてそのようなオブジェクトの一つのブロックを最も一杯の保存装置から最も空きのある保存装置へと移動させる。

0066

二つの別々の処理過程をこのように選ぶことにより、保存システムの通過帯域の使用率を小さくしつつ、決定器6の決定を良好に活用することができる。更に、忘れてならないのは、BP改変過程は硬直化が必要なオブジェクに作用するのに対して、CS改変過程は柔軟化が必要なオブジェクに作用することである。従って、この二つの過程には作業空間がつながっていないところがあり、それゆえに、互いに干渉する可能性がない。

0067

最後に、均衡回復器11は、前述したように、柔軟性管理器1が不備であることから作業負荷に発生する不均衡を克服することを目指しているものである。

0068

そのため、均衡回復方法の設計は、負荷の軽い保存装置(冷めたDS)に位置しているアクセス頻度の低いブロック(冷めたブロック)を負荷の重い保存装置(熱いDS)に位置しているアクセス頻度の高いブロック(熱いブロック)と交換する作業を実現するようになっている。

0069

そのような均衡回復方法は、改変とは全くつながりがなく、改変過程、そして特にBP改変過程との干渉で起きる全ての問題を回避するか、あるいは少なくとも最小限にとどめるように設計する必要があり、そしてそれゆえに動作の仕方も特有のものである。

0070

この均衡回復方法に必要な特有の分類方法は、アナライザー5が伝達する情報に応じて変化するものであり、それを以下に説明する。

0071

第一に、最も負荷の重い保存装置(熱いDS)と最も負荷の軽い保存装置(冷めたDS)とを選ぶ。

0072

熱いブロックが熱いDSから冷めたDSに向けて移動するのを処理するために、オブジェクトの分類を人気の平均の上位から下位への順で行い、そして、この分類の後で、最も人気のあるn個のオブジェクトを選ぶのだが、nは例えば25に等しいと予め定めておき、人気の「高い区域」を構成するようにする。

0073

そのようにして選ばれたオブジェクトをそれからブロックに分解して、それらをつぎに個別に処理して、それにより、以下の四つのクラスにえり分けて配分することにする。
−クラス1:熱いDSから冷めたDSに向かう移動によってそれらブロックが所属するオブジェクトの実際の柔軟性係数が減少し、したがってそれらブロックの硬直化が起こるようなブロック。それゆえ、このクラス1は、BP改変と抵触する危険の全くないブロックに関するものである、
−クラス2:最も一杯の保存装置とは別の(つまり冷めたDSが最も一杯の保存装置とは異なっている場合の)保存装置に向けて移動されたブロック;それゆえ、このクラス2は、CS改変と抵触する危険の全くないブロックに関するものである、
−クラス3:最も一杯の保存装置に向けて移動され(クラス2とは逆のクラス)、そして、それゆえにCS改変と抵触する危険が生じかねないブロック、
−クラス4:移動することにより距離CFが増大することになり(クラス1とは逆のクラス)、そして、それゆえにBP改変と抵触する危険が生じる可能性があるブロック。

0074

同様に、冷めたブロックが冷めたDSから熱いDSに向けて移動するのを処理するために、それらのブロックにつき同じ四つのクラスにおける同一の分類を行い、最も人気のないn個のオブジェクトで人気の「低い区域」を形成するようにする。

0075

この分類に基づき、均衡回復過程をつぎのような手順で行う。
1)人気の高い区域の中に分類されたオブジェクトに属する、転送対象の熱いDSのブロックを検索する。そのため、クラスの番号が最も若く(クラス1が優先される)、そしてそのオブジェクトの距離CFが最小となる、熱いDSのブロックを選ぶ。注目すべきは、最小の距離CFをこのようにして選ぶことで、特に、クラス3に位置するブロックについてはCS改変との抵触の危険が、そしてクラス4に位置するブロックについてはBP改変との抵触の危険が、減少することになるということだが、それは、そのような改変が、ほとんど、大きな距離CFを有するオブジェクトのデータだけを移動させることになるからである。
2)上記の人気の低い区域の中に分類されたオブジェクトに属する、転送対象の冷めたDSのブロックを(手順1と類似の検索で)検索する。
3)上記手順1)で選んだ熱いDSのブロックと上記手順2)で選んだ冷めたDSのブロックと交換する。

0076

柔軟性管理器9の設計は、この均衡回復過程と結びついて、「柔軟な配置」に至るものであり、保存装置の保存容量の活用と同時に通過帯域の活用も最適化することにつながるものであることは、図3を参照しつつ説明している以下の使用例から明らかになる通りのことである。

0077

そこで用いた保存システム1は、保存容量が18.6GBで通過帯域が34.2MB/sのハードディスク二枚と、保存容量が43GBで通過帯域が28.8MB/sのハード・ディスク二枚とから成るものであった。

0078

得られた結果を示す図3では、分単位の作動時間を横座標に取り、一方で、通過帯域と保存容量の活用率縦座標にとっている。

0079

運転開始のゼロ時点では、保存装置1はランダムに満たされた状態にしている。図3の曲線から明らかなように、安定化の始めの段階では、柔軟性管理器9は、可能な限り良好に通過帯域を安定化しつつ、保存容量を解放するようにしている。つぎに、それに応じて段々に、アナライザー5が供給する情報の精度が増していき、オブジェクトの特徴をますますはっきりと示すようになるので、それによって、決定器6が計算できる望ましい柔軟性係数も、次第に適切なものにすることができるようになっていく。

0080

各オブジェクトについて、そのような望ましい柔軟性係数は、更に、改変器7の作用に応じて、実際の柔軟性係数の値に少しずつ近づいていく。

0081

そのような安定化の段階をすぎると、柔軟性管理器9により、順調な状態が得られるようになり、そこでは、保存容量の使用率77%と通過帯域の使用率89%が達成される。

0082

比較のため、「均等に配分された」配置では、同じ条件で、通過帯域の使用率100%が達成されるのであるが、通過帯域の使用率は35%だけである。

0083

したがって、従来知られた配置方法に比べて、本発明の「柔軟な絡み合わせ」により、通過帯域でも保存容量でも使用率を高めることができ、「犠牲にする」ことになるのは、そのような使用率の一つだけで、他の一つには有利になるようにすることができる。

図面の簡単な説明

0084

本発明の装置の概観図である。
各オブジェクト(i)について望ましい柔軟性係数CFv(i)の決定態様を表す線図である。
本発明にかなった方法により管理される保存装置の混成集団について、活用される保存容量と活用される通過帯域とを表す曲線である。

符号の説明

0085

1混成保存システム
コントローラ
3保存装置
4 保存装置
5アナライザー
6決定器
7 柔軟性リスト
8改変器
9 柔軟性管理器
11均衡回復器

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