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技術 門扉用落とし棒装置

出願人 ヒガノ株式会社
発明者 五十嵐敏行
出願日 2004年5月31日 (16年1ヶ月経過) 出願番号 2004-160560
公開日 2005年12月8日 (14年6ヶ月経過) 公開番号 2005-336943
状態 拒絶査定
技術分野 戸または窓の固定装置
主要キーワード 収容フレーム 締結ピン 棒装置 非固定位置 固定解除操作 バネ座部材 側保持部材 落とし棒
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年12月8日)のものです。
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図面 (13)

課題

外部からの操作を不可能とすることで、特に両開き式門扉装置におけるシリンダー錠による施錠を適切に行えるようにした落とし棒装置を提供する。

解決手段

落とし棒装置20は、門扉本体2A、2Bの回動側側面5A、5Bに沿って配置された収納フレーム21と、収納フレーム21に対して上下動可能な落とし棒26と、落とし棒26を横切る貫通孔26aを貫通して配置された位置決め部材27と、位置決め部材27の先端部27cが係止される上側保持部材29及び下側保持部材30と、落とし棒26と先端部27aの間に介装されるコイルスプリング28とを備える。位置決め部材27を門扉本体2A、2Bの正面部3A、3Bに沿った方向に動かすことにより、位置決め部材27と上側保持部材29又は下側保持部材30との係止及び係止解除がなされる。

概要

背景

敷地出入口等に設けられる門扉装置として、門扉の固定のために落とし棒装置を備えたものが知られている。このような落とし棒装置は、上下方向に移動可能な落とし棒を備え、この落とし棒が、地面に形成された嵌合孔に嵌合することにより、門扉の固定がなされる。

このような落とし棒による固定及び固定解除を適切に行うためには、落とし棒の位置を、落とし棒が嵌合孔に嵌合する固定位置と、落とし棒が嵌合孔と嵌合しない非固定位置とに、適切に保持する手段が必要となる。このような保持手段として、従来、例えば落とし棒から直角方向に延びるアームを備えたものがある。この従来の保持手段では、非固定位置において、落とし棒を軸周りで回転させることにより、アームを係止部に係合させて、落とし棒を固定位置又は非固定位置に保持する。

概要

外部からの操作を不可能とすることで、特に両開き式の門扉装置におけるシリンダー錠による施錠を適切に行えるようにした落とし棒装置を提供する。 落とし棒装置20は、門扉本体2A、2Bの回動側側面5A、5Bに沿って配置された収納フレーム21と、収納フレーム21に対して上下動可能な落とし棒26と、落とし棒26を横切る貫通孔26aを貫通して配置された位置決め部材27と、位置決め部材27の先端部27cが係止される上側保持部材29及び下側保持部材30と、落とし棒26と先端部27aの間に介装されるコイルスプリング28とを備える。位置決め部材27を門扉本体2A、2Bの正面部3A、3Bに沿った方向に動かすことにより、位置決め部材27と上側保持部材29又は下側保持部材30との係止及び係止解除がなされる。

目的

本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、外部からの操作を不可能とすることで、特に両開き式の門扉装置におけるシリンダー錠による施錠を適切に行えるようにした落とし棒装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

門扉本体に対して上下方向に移動可能に配設された落とし棒と、前記落とし棒に連係した位置決め部材と、前記位置決め部材を所定位置に保持する保持手段と、を備えた門扉装置において、前記位置決め部材を前記門扉本体の延在する面に沿った方向に移動させることにより、前記保持手段による前記位置決め部材の保持及び保持解除がなされるようにした落とし棒装置

請求項2

前記門扉本体の側面に隣接して設けられている請求項1に記載の落とし棒装置。

請求項3

前記位置決め部材が前記門扉本体の外側に向けて移動したとき、前記保持手段による位置決め部材の保持解除がなされる請求項1又は請求項2に記載の落とし棒装置。

請求項4

前記位置決め部材を前記保持手段により保持される方向に付勢する付勢手段を備えた請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の落とし棒装置。

請求項5

前記位置決め部材は、前記落とし棒を横方向に貫通する貫通孔内に摺動可能に設けられる請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の落とし棒装置。

請求項6

前記保持手段は、前記位置決め部材が係止される保持部材を備えた請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の落とし棒装置。

請求項7

前記落とし棒は、前記門扉本体を固定する固定位置と前記門扉本体を固定しない非固定位置との間で移動可能であり、前記保持手段は、前記保持部材として上側保持部材と下側保持部材を備え、前記位置決め部材が前記上側保持部材に係止されたときに、前記落とし棒は非固定位置に保持され、前記位置決め部材が前記下側保持部材に係止されたときに、前記落とし棒が固定位置に保持されるようにした請求項6に記載の落とし棒装置。

請求項8

前記位置決め部材は、前記固定位置において、前記上側保持部材と前記下側保持部材との間に狭持された状態で保持される請求項7に記載の落とし棒装置。

請求項9

前記位置決め部材は、前記上側保持部材に係止される位置と前記下側保持部材に係止される位置との間の移動中、前記上側保持部材の摺動面上を摺動するようにした請求項7又は請求項8に記載の落とし棒装置。

請求項10

前記保持手段は、前記位置決め部材が嵌合する保持孔を備えた請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の落とし棒装置。

請求項11

2つの門扉本体を備えた両開き式の門扉装置における少なくとも一方の門扉本体に、他方の門扉本体との合わせ面である側面と隣接して設けられる請求項1から請求項10のいずれか一つに記載の落とし棒装置。

技術分野

0001

本発明は、門扉の固定のために備えられる落とし棒装置に関する。

背景技術

0002

敷地出入口等に設けられる門扉装置として、門扉の固定のために落とし棒装置を備えたものが知られている。このような落とし棒装置は、上下方向に移動可能な落とし棒を備え、この落とし棒が、地面に形成された嵌合孔に嵌合することにより、門扉の固定がなされる。

0003

このような落とし棒による固定及び固定解除を適切に行うためには、落とし棒の位置を、落とし棒が嵌合孔に嵌合する固定位置と、落とし棒が嵌合孔と嵌合しない非固定位置とに、適切に保持する手段が必要となる。このような保持手段として、従来、例えば落とし棒から直角方向に延びるアームを備えたものがある。この従来の保持手段では、非固定位置において、落とし棒を軸周りで回転させることにより、アームを係止部に係合させて、落とし棒を固定位置又は非固定位置に保持する。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、このような従来の落とし棒装置は、門扉の裏面に設けられる(外付けされる)ことが多かったので、例えば、侵入者が門扉下側の隙間や格子状門扉の格子間の隙間から手を入れることにより、操作されてしまう可能性があった。このため、両開き式観音開き式)の門扉装置において、両側の門扉の間をシリンダー錠施錠している場合、落とし棒装置による固定を外し、門扉をわずかに動かすことにより、シリンダー錠を外してしまうことが可能となってしまっていた。

0005

本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、外部からの操作を不可能とすることで、特に両開き式の門扉装置におけるシリンダー錠による施錠を適切に行えるようにした落とし棒装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、門扉本体に対して上下方向に移動可能に配設された落とし棒と、前記落とし棒に連係した位置決め部材と、前記位置決め部材を所定位置に保持する保持手段とを備えた門扉装置において、前記位置決め部材を前記門扉本体の延在する面に沿った方向に移動させることにより、前記保持手段による前記位置決め部材の保持及び保持解除がなされるようにした。

0007

前記落とし棒装置は、前記門扉本体の側面に隣接して設けられていてもよい。
前記位置決め部材が前記門扉本体の外側に向けて移動したとき、前記保持手段による位置決め部材の保持解除がなされるようにしてもよい。

0008

前記位置決め部材を前記保持手段により保持される方向に付勢する付勢手段を備えてもよい。
前記位置決め部材は、前記落とし棒を横方向に貫通する貫通孔内に摺動可能に設けられていてもよい。

0009

前記保持手段は、前記位置決め部材が係止される保持部材を備えてもよい。
前記落とし棒は、前記門扉本体を固定する固定位置と前記門扉本体を固定しない非固定位置との間で移動可能であり、前記保持手段は、前記保持部材として上側保持部材と下側保持部材を備え、前記位置決め部材が前記上側保持部材に係止されたときに、前記落とし棒は非固定位置に保持され、前記位置決め部材が前記下側保持部材に係止されたときに、前記落とし棒が固定位置に保持されるようにしてもよい。

0010

前記位置決め部材は、前記固定位置において、前記上側保持部材と前記下側保持部材との間に狭持された状態で保持されるようにしてもよい。
前記位置決め部材は、前記上側保持部材に係止される位置と前記下側保持部材に係止される位置との間の移動中、前記上側保持部材の摺動面上を摺動するようにしてもよい。

0011

前記保持手段は、前記位置決め部材が嵌合する保持孔を備えてもよい。
前記落とし棒装置は、2つの門扉本体を備えた両開き式の門扉装置における少なくとも一方の門扉本体に、他方の門扉本体との合わせ面である側面と隣接して設けられるようにしてもよい。

発明の効果

0012

本発明によれば、落とし棒(例えば落とし棒26)と連係する位置決め部材(例えば位置決め部材27)を門扉本体の延在する面(例えば正面3A、3B及び裏面4A、4Bに沿った面)に沿って動かすことにより、保持手段(例えば上側保持部材29及び下側保持部材30、又は上側保持孔41及び下側保持孔42、又は上側保持部材51及び下側保持部材52)による位置決め部材の保持及び保持解除がなされる。したがって、落とし棒装置を操作するために門扉本体に形成する開口は、門扉本体の側面(例えば回動側側面5A、5B)にのみ形成すれば済む。この結果、例えば、両開き式の門扉装置において、落とし棒装置を操作するための開口を2つの門扉本体の合わせ面に形成すれば、門扉が閉止されている限り、落とし棒装置を操作できないようにできる。よって、両開き式の門扉装置において、門扉が閉止されたままで落とし棒装置が開錠されてしまう結果、シリンダー錠が機能しなくなってしまうことを防止できるので、シリンダー錠による確実な施錠が可能となる。

0013

また、位置決め部材を保持手段により保持される方向に付勢する付勢手段(例えばコイルスプリング28)を備えれば、位置決め部材の保持は確実になり、落とし棒は、所定位置(例えば固定位置又は非固定位置)に安定的に保持される。さらに、落とし棒が所定位置に達したときに、位置決め部材の保持手段による保持が自動的になされるようにできるので、落とし棒を所定位置に固定するための作業が必要なくなり、固定及び固定解除作業が容易となる。

0014

また、保持手段として上側保持部材及び下側保持部材を備え、位置決め部材が上側保持部材と下側保持部材の間に狭持されるようにしたり、又は保持手段として保持孔を備え、位置決め部材が保持孔に嵌合して保持されるようにすれば、位置決め部材の保持手段による保持は、落とし棒の操作によっては外れない確実なものとなる。

0015

また、位置決め部材の保持手段による保持解除を、位置決め部材を門扉本体の外側に引き出して行うようにすれば、位置決め部材を門扉本体の側部近くに配置することができるので、落とし棒装置全体をコンパクトに構成できる。

発明を実施するための最良の形態

0016

以下、添付図面に基づいて本発明の各実施形態を説明する。
図1図2には、本発明の第1の実施形態における門扉装置1の全体構成を示す。図示されるように、門扉装置1は、両開き式(観音開き式)のもので、左右の門扉本体2A、2Bを備えている。

0017

門扉本体2A、2Bは、それぞれ、門扉装置1により区画される外側の領域(図2の下側の領域)に面する正面3A、3Bと、内側の領域(図2の上側の領域)に面する裏面4A、4Bとを有する板状の部材であり、門扉装置1の閉鎖状態図1図2に示される状態)において、門扉本体2Aと2Bの正面3Aと3B、及び裏面4Aと4Bがそれぞれ一平面を形成するように、並んで配置されている。

0018

閉鎖状態において門扉本体2A、2Bの合わせ面となる側面は、開閉時に動かされる回動側側面5A、5Bである。一方、各門扉本体2A、2Bの回動側側面5A、5Bと反対側の側部は、断面略正方形の軸止部6A、6Bとなっている。この軸止部6内部には、上下方向に延びる回転軸7A、7Bが設けられ、各門扉本体2A、2Bは、この回転軸7A、7Bを介して、地面内に設けられた固定部8A、8Bに対して回動可能に軸支されている。これにより、各門扉本体2A、2Bは、回転軸7A、7Bの周りで回動し、観音開き式に(図2に矢印で示すように)開閉する。

0019

門扉本体2Bの回動側側面5B付近には、取っ手9とシリンダー錠10が備えられている。門扉本体2Bは、この取っ手9を用いて開閉操作され、シリンダー錠10によって門扉本体2Aとの間で施錠される。

0020

各門扉本体2A、2Bの下部には、回動側側面5A、5Bに隣接して、落とし棒装置20A、20Bが内蔵されている。落とし棒装置20A、20Bは、門扉本体2A、2Bの開閉を閉鎖位置(図1図2に示す位置)に固定するための装置である。具体的には、落とし棒装置20A、20Bは、落とし棒26A、26Bを備え、この落とし棒26A、26Bの下端部が、地面に形成された嵌合孔11A、11Bに嵌合することにより、門扉本体2A、2Bを固定するものである(詳しくは後述する)。回動側側面5A、5Bの落とし棒装置20と隣接する部分には、開口が形成されており、落とし棒装置20は、この開口から操作できるようになっている。

0021

なお、落とし棒装置20A、20Bは、全く同じ構造を持つものであるので、以下の説明では、落とし棒装置20として、まとめて説明する。また、門扉本体2B(すなわち、取っ手9を用いて開閉される側の門扉本体)に設けられた落とし棒装置20Bは、左右の門扉本体2A、2Bのデザイン対称性等のために設けられたもので、本発明との関連では必ずしも必要なものではない。

0022

図3から図6には、落とし棒装置20を詳細に示す。
図3図6図7に示すように、落とし棒装置20は、収容フレーム21を備えている。収容フレーム21は、門扉本体2A、2Bの回動側側面5A、5Bに沿って、門扉本体2A、2B内側に配置される部材であり、背面部22、正面部23、上部24、下部25から構成される。これら収容フレーム21の各構成要素は、例えば溶接によって、互いに連結されている。

0023

背面部22は、上下端にそれぞれ上部24及び下部25の端部が連接された板状の部材であり、門扉本体2A、2Bの回動側側面5A、5Bから最も奥まった位置に配置される(図3図4では、回動側側面5A又は5Bをまとめて回動側側面5として示している)。また、正面部23は、上下端がそれぞれ上部24及び下部25の中央部付近に連接された板状の部材であり、門扉本体2A、2Bの回動側側面5A、5Bよりもやや門扉本体2A、2Bの内側に配置され、回動側側面5に形成された開口に面して配置されている。正面部23には、上下方向に延びる長孔23aが形成されている(図4参照)。後述するように、この長孔23aには、位置決め部材27の基端側が貫通し、操作者は、この位置決め部材27の基端部分(把持部27b)を持って、落とし棒装置20を操作することができる。

0024

上部24は、断面L字型に折り曲げられた板部材である。また、下部25は、断面コの字形に折り曲げられた板部材である。上部24及び下部25は、それぞれ被固定部24a及び25aを備える。被固定部24a、25aは、門扉本体2A、2Bの回動側側面5A、5Bの裏面に沿って配置され、締結ピン31により、回動側側面5A、5Bに対して固定されている。

0025

上部24には貫通孔24bが、また下部25には貫通孔25b及び25cが、それぞれ形成されている。落とし棒26は、これらの貫通孔24b、25b、25cを上下方向に貫通して配置され、上下方向に移動可能となっている。

0026

落とし棒26の中央付近には、落とし棒26を横方向に貫通する貫通孔26aが形成されている。この貫通孔26a内には、位置決め部材27が設けられる。位置決め部材27は、貫通孔26aを貫通する棒状の本体27aを備えている。この本体27aの基端側(図の左側)は、正面部23の長孔23aを貫通して、正面部23よりも手前(回動側側面5A、5B側)に配置されている。この本体27aの基端側には、把持部27bが備えられる。一方、本体27aの先端は、フランジ状の先端部27cとなっている。

0027

位置決め部材27の本体27aの外周には、コイルスプリング28が配設される。コイルスプリング28は、位置決め部材27先端部27cと落とし棒26との間に介装されることにより、先端部27cを背面部22側に向けて付勢している。

0028

収容フレーム21の背面部22の表面(回動側側面5A、5Bを向いた面)には、上側保持部材29と下側保持部材30が固設されている(図5参照)。上側保持部材29は、背面部22の略中央に、上下方向に延在して配置される。一方、下側保持部材30は、上側保持部材29の下方に配置された部材であり、上方を向いた受け面30aを備えている。上側保持部材29の下端部29cと下側保持部材30の受け面30aの間には、位置決め部材27の先端部27cが入り込めるような間隔が設けられる。下側保持部材30は、上側保持部材29よりも落とし棒26側に長く延び出しており、その先端が落とし棒26の近傍まで達している。

0029

詳しくは後述するように、落とし棒26が上方の非固定位置(図3に示す位置)にあるとき、位置決め部材27の先端部27cは、上側保持部材29の上端部29a上に係止される。これにより、位置決め部材27は、非固定位置に保持される。また、図6に示すように、位置決め部材27が非固定位置から下方の固定位置(図7に示す位置)に向けて移動するときには、先端部27cは、上側保持部材29の平坦部29b上を滑るようにして移動していく。位置決め部材27が固定位置まで移動してくると、先端部27cは、下側保持部材30の受け面30aにぶつかり、この受け面30a上に係止される。これにより、位置決め部材27は、固定位置に保持される。

0030

つぎに、門扉装置1の使用方法について説明する。
通常の使用において、門扉装置1は、門扉本体2Aは締め切りにした状態で、門扉本体2Bのみを開閉して使用される。この場合、門扉本体2Bが開閉可能なように、門扉本体2B側の落とし棒装置20Bは、常時、非固定状態(落とし棒26が非固定位置に保持された状態)としておく。

0031

一方、門扉装置1の固定をするときには、門扉本体2A側の落とし棒装置20Aは、固定状態(落とし棒26が固定位置に保持された状態)とする。これにより、シリンダー錠10による施錠が正しく機能するようにできる。つまり、門扉本体2Aを落とし棒装置20Aによって固定しないで、門扉本体2Aと2Bの間にシリンダー錠10をかけた場合、シリンダー錠10によって施錠された門扉本体2Aと2Bを動かし得る範囲で動かすことにより、シリンダー錠10は容易に外れてしまうので、門扉本体2A、2Bを閉止位置に保持することはできない。これに対して、門扉本体2Aの位置を落とし棒装置20Aにより閉止位置に固定しておけば、門扉本体2Aの開方向への動きは全く禁止されるので、門扉本体2Aと門扉本体2Bをシリンダー錠10で施錠したとき、門扉本体2Bを動かしたとしても、シリンダー錠10が外れてしまうことはない。これにより、シリンダー錠10による確実な施錠が可能となる。

0032

つぎに、図3図6図7を用いて、落とし棒装置10の使用方法を説明する。
図3には、非固定状態にある落とし棒装置20を示す。この非固定状態において、位置決め部材27の先端部17cは、上側保持部材29の上端部29aに係止されている。これにより、落とし棒26は、非固定位置に保持されている。この場合、位置決め部材27は、コイルスプリング28により背面部22側(図3の右側)に向けて付勢されているので、先端部17cは、背面部22と接触する位置まで押し込まれており、上側保持部材29の上端部29aに対して安定して係止されている。これにより、落とし棒26は、非固定位置に安定的に保持され、振動等で落とし棒26が落下して、落とし棒装置20が固定されてしまうことが防止される。

0033

落とし棒装置20を固定状態とするには、落とし棒26を下方の固定位置まで移動させる。この場合、落とし棒装置20の操作者は、まず、位置決め部材27の把持部27aを把持し、位置決め部材27を、コイルスプリング28に抗して、手前側(門扉本体2A、2Bの外側)に向けて引っ張る。このようにして、位置決め部材27の先端部27cが上側保持部材29より手前の位置まで移動してくると、先端部27cと上側保持部材29の上端部29aとの係止が解かれるので、落とし棒26は下降が自由となる。これにより、操作者は、把持部27を把持しながら、落とし棒26を下方に移動させることができる。なお、この場合、落とし棒26を、その自重により自然に下方に移動させてもよい。

0034

図6には、落とし棒26の移動状態を示す。図示されるように、この移動中、操作者が特に位置決め部材27を手前に引っ張らなければ、位置決め部材27の先端部27cは、コイルスプリング28によって上側保持部材29の平坦部29bに押しつけられた状態にある。これにより、先端部27cは平坦部29bの表面上を滑るようにして移動していくので、平坦部29bと先端部27c間の摩擦力により、落とし棒26の急速な落下が防止され、落とし棒26は、固定位置に向けて適切なスピードで移動していく。

0035

このようにして、落とし棒26が上側保持部材29の下側まで下降すると、位置決め部材27の先端部27cが下側保持部材30の受け面30aに当接することにより、落とし棒26の下降は停止する。このとき、落とし棒26の下端部は、嵌合孔11(嵌合孔11Aと11Bをまとめて嵌合孔11とする)に嵌合するまで下降しており、落とし棒装置20は、固定状態となる。

0036

図7には、固定状態にある落とし棒装置20を示す。この固定状態では、位置決め部材27の先端部27cは下側保持部材30の受け面30aの上に係止された状態にあり、この結果、落とし棒26は固定位置に保持されている。この場合、位置決め部材27はコイルスプリング28の付勢力により背面部22側に向けて付勢されているので、位置決め部材27の先端部27cは、背面部22と当接する位置まで押し込まれ、上側保持部材29と下側保持部材30との間に狭持された状態となる。これにより、先端部27cは、上側保持部材29と下側保持部材30との隙間内に確実に保持され、落とし棒26は固定位置に安定的に保持される。具体的には、例えば、外部からの侵入者が、落とし棒26の露出部分26bを持って落とし棒26を上方に持ち上げて、落とし棒26を嵌合孔11から外そうとしても、位置決め部材27の先端部27cが上側保持部材29の下端部29cに当接するため、落とし棒26を持ち上げることはできない。また、位置決め部材27は、特別な操作をしなくても、コイルスプリング28により下側保持部材30に係止される位置へと動かされる。このため、操作者は、落とし棒26を固定位置にロックするための操作をする必要がなく、固定作業は容易である。

0037

以上のように、本実施形態の落とし棒装置10によれば、位置決め部材27が、門扉本体2A、2Bが延在する面に沿った方向(すなわち正面3A、3B及び裏面4A、4Bに沿った方向)に移動することにより、落とし棒26の固定位置及び非固定位置への保持が行われる。すなわち、落とし棒装置20における固定及び固定解除操作において、位置決め部材27は、門扉本体2A、2Bの厚み(正面3A、3Bと裏面4A、4Bとの間隔)からはみ出して動くことはない。したがって、落とし棒装置10を操作するために門扉本体2A、2Bに形成する開口は、門扉本体2A、2Bの回動側側面5A、5Bにのみ形成すれば済む。この結果、門扉本体2A、2Bを閉止すると、各門扉本体2A、2Bの落とし棒装置10を操作するための開口が、反対側の門扉本体2B、2Aにより塞がれるようにでき、落とし棒装置10を操作することができなくなる。したがって、両開き式の門扉装置1において、侵入者が外部から落とし棒装置10を操作することにより、シリンダー錠10を機能しないようにすることはできず、門扉本体2Aと2Bは、シリンダー錠10によって正しく閉止位置に固定される。

0038

また、位置決め部材27は、コイルスプリング28により、先端部27cが上側保持部材29の上端部29a又は下側保持部材30の受け面30aに係止される位置に向けて、常時付勢されている。これにより、落とし棒26は、固定位置又は非固定位置に確実に保持される。さらに、落とし棒26が非固定位置又は固定位置に達した場合には、コイルスプリング28に付勢された位置決め部材27は、上側保持部材29a又は下側保持部材30に係止される位置までバネ力によって動かされるので、落とし棒26の位置は、固定位置又は非固定位置に自然に収まり、そこで保持される。したがって、落とし棒26を固定位置又は非固定位置にロックするための操作が特に必要でなくなり、固定及び固定解除作業が容易となる。

0039

また、固定位置において、位置決め部材27の先端部27cは、上側保持部材29の下端部29cと下側保持部材30の受け部30aの間に狭持された状態になるので、位置決め部材27は、固定位置に確実に固定される。例えば、侵入者が、落とし棒26の露出部分26bを持って非固定位置に動かそうとしても、先端部27cが上側保持部材29の下端部29cに当接することにより、落とし棒26が動かされることはない。特に、本実施形態では、コイルスプリング28によって、位置決め部材27は、先端部27cが上側保持部材29の下端部29cと下側保持部材30の受け部30aの間に収まるように付勢されているので、落とし棒26の固定位置への固定は確実である。

0040

また、上側保持部材29又は下側保持部材30との係止を解くときに、位置決め部材27を門扉本体2A、2Bの外側に向けて引き出すようになっているので、落とし棒26が固定位置又は非固定位置にあるとき、位置決め部材27の基端部(把持部27a)を、回動側側面5の近傍に配置できる。したがって、落とし棒装置26は、回動側側面5から小さな奥行き内に収まるものとでき、コンパクトに構成できる。

0041

図8図9には、本発明の第2の実施形態を示す。
本実施形態では、位置決め部材27を保持する保持手段として、上記第1の実施形態における上側保持部材29及び下側保持部材30を用いる代わりに、収納フレーム21の背面22に形成した上側保持孔41及び下側保持孔42を用いる。

0042

上記第1の実施形態と相違点を中心に説明すると、本実施形態では、位置決め部材27の外周には、先端部43の手前に位置するように、フランジ状のバネ座部44が固設されている。コイルスプリング28は、このバネ座部44と落とし棒26の間に介装され、位置決め部材27を背面部22側に付勢している。

0043

位置決め部材27の先端部43は、上側保持孔41及び下側保持孔42に対して抜き差しできるように、バネ座部44よりも先に延びだしている。これにより、先端部43が上側保持孔41に嵌合したとき、落とし棒26が、図8に示す非固定位置に固定され、また先端部43が下側保持孔42に嵌合したとき、落とし棒26が、図9に示す固定位置に固定されるようになっている。なお、本実施形態に上記第1の実施形態の下側保持部材30を組み合わせて用いることにより、落とし棒26が固定位置を行き過ぎて下方に落ち込んでしまうことを防止することも可能である。

0044

この実施形態からも分かるように、本発明において、位置決め部材を保持する保持手段の形態は、特に限定されず、位置決め部材を所定位置に保持できるものであれば、任意の手段を用い得る。

0045

図10から図12には、本発明の第3の実施形態を示す。
本実施形態では、位置決め部材27の保持手段である上側保持部材51及び下側保持部材52が、収納フレーム21の背面部22の裏面(落とし棒26と反対側の面)に配置される。これにより、位置決め部材27を、手前に引っ張るのではなく、門扉本体2A、2Bの内側に押し出すことによって、位置決め部材27の保持を解除する構成をとることができる。

0046

詳しく説明すると、本実施形態において、位置決め部材27の本体27a外周には、リング状部材53が、収容フレーム21の正面部23の表面(回動側側面5A、5B側の面)に接して位置するように、本体27aに対して移動可能に配設される。このリング状部材27と位置決め部材27の把持部27bとの間にコイルスプリング28が介装される。これにより、位置決め部材27は、コイルスプリング28により、手前側(回動側側面5A、5B側)に、常時付勢されている。

0047

収容フレーム21の背面部22には、上下方向に延びるスリット54が形成されており、位置決め部材27は、このスリット54を貫通している。これにより、位置決め部材27のフランジ状の先端部55は、背面部22の裏面側に配置されている。なお、先端部55は、フランジ状であるので、スリット54を通って、背面部22の表面側(落とし棒26側)に抜けてしまうことはない。

0048

収納フレーム21の背面部22の裏面には、上側保持部材51と下側保持部材52が固設されている。上側保持部材51は、スリット54に沿って、スリット54の両側に配置されている(図では、片側の上側保持部材51のみを示す)。下側保持部材52は、スリット54の下端付近に、上側保持部材51と所定の間隔をもって配置されている。

0049

図10に示すように、落とし棒26が非固定位置にあるときには、位置決め部材27の先端部55は、上側保持部材51の上端部に係止されており、これにより、落とし棒26は非固定位置に保持されている。

0050

落とし棒26を固定位置に移動させるためには、図11に示すように、コイルスプリング28に抗して、位置決め部材27を門扉本体2A、2Bの内側方向に押し出す。これにより、位置決め部材27の先端部55は、上側保持部材51を越える位置まで、門扉本体2A、2Bの内側に移動する。この結果、先端部55と上側保持部材51の係止が外れ、位置決め部材27は、下方に移動自由となり、操作者の手動又は自重により、固定位置に向けて移動していく。

0051

図12に示すように、落とし棒26が固定位置に達すると、位置決め部材27の先端部55は、上側保持部材51の下方に達するとともに、下側保持部材52と当接することにより、落とし棒26の下方への移動が停止される。そして、コイルスプリング28により位置決め部材27が手前側に動かされることにより、位置決め部材27の先端部55は、上側保持部材51と下側保持部材52の間に狭持された状態となる。これにより、落とし棒26は、固定位置に安定的に保持される。

0052

この実施形態から分かるように、本発明における位置決め部材は、門扉本体2A、2Bの正面部3A、3B及び裏面部4A、4Bが延在する方向に移動することにより、保持又は保持解除されるものであればよく、保持解除のために位置決め部材を動かす向きが特に限定されないのは当然である。

0053

なお、上記各実施形態では、位置決め部材27が所定の位置で安定的に保持されるように、位置決め部材27の付勢手段としてコイルスプリング28を用いているが、付勢手段の形態はスプリングに限られず、任意の形態をとることができる。また、本発明では、位置決め部材の付勢手段自体、必須のものではなく、例えば、上記各実施形態において、コイルスプリング28を省略し、位置決め部材27の保持位置への移動を完全に手動で行うようにしてもよい。

図面の簡単な説明

0054

本発明の第1の実施形態における門扉装置を示す正面図である。
同じく門扉装置を示す平面図である。
同じく落とし棒装置を示す断面図である。
同じく落とし棒装置を示す側面図であり、落とし棒が非固定位置にある状態を示す。
同じく収容フレームを示す側面図である。
同じく落とし棒装置を示す側面図であり、落とし棒が非固定位置と固定位置の間を移動している状態を示す。
同じく落とし棒装置を示す側面図であり、落とし棒が固定位置にある状態を示す。
本発明の第2の実施形態における落とし棒装置を示す側面図であり、落とし棒が非固定位置にある状態を示す。
同じく落とし棒装置を示す側面図であり、落とし棒が固定位置にある状態を示す。
本発明の第3の実施形態における落とし棒装置を示す側面図であり、落とし棒が非固定位置にある状態を示す。
同じく落とし棒装置を示す側面図であり、落とし棒が非固定位置と固定位置の間を移動している状態を示す。
同じく落とし棒装置を示す側面図であり、落とし棒が固定位置にある状態を示す。

符号の説明

0055

1門扉装置
2A、2B門扉本体
3A、3B 門扉正面
4A、4B 門扉裏面
5A、5B回動側側面
6A、6B 軸止部
7A、7B回転軸
8A、8B 固定部
9取っ手
10シリンダー錠
20落とし棒装置
21収納フレーム
22 背面部
23 正面部
24 上部
25 下部
26落とし棒
27位置決め部材
28コイルスプリング
29 上側保持部材
30 下側保持部材
41 上側保持孔
42 下側保持孔
43 位置決め部材の先端部
44バネ座部材
51 上側保持部材
52 下側保持部材
53リング部材
54スリット
55 位置決め部材の先端部

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