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技術 シート状物の乾燥方法及び装置、シート状物の洗浄方法及び装置、並びにシート状物の異物除去方法及び装置

出願人 株式会社リコー
発明者 山本一公原哲也
出願日 2004年5月12日 (16年7ヶ月経過) 出願番号 2004-142710
公開日 2005年11月24日 (15年1ヶ月経過) 公開番号 2005-326046
状態 特許登録済
技術分野 清浄化一般 固体の乾燥
主要キーワード 孔開き鋼板 シート状物間 断熱室内 二枚一組 断熱室 閉曲線状 シート部品 ノズルスリット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年11月24日)のものです。
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図面 (19)

課題

複数のシート状物から異物を容易に且つ効率良く除去することが可能な複数のシート状物の異物除去方法を提供する。

解決手段

シート状物の異物除去方法においては、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体吹付けることにより複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙に気体を通過させて複数のシート状物から異物を除去する。

概要

背景

プラスチックフィルム、紙、並びに液晶及びプラズマディスプレイ関連部品等のシート状物溶剤等を塗布した後、シート状物に残留する溶剤を蒸発させて、シート状物を乾燥させるために、従来、様々なシート状物の乾燥方法及び乾燥装置が用いられてきている。また、シート状物に残留する溶剤などを蒸発させるだけでなく、シート状物の表面に付着している塵や埃を除去することも様々な方法及び装置を使用して行われている。

例えば、図1に示すように、ロール状に巻き取られた連続したシート状物101をそのまま恒温室又はオーブンなどの加熱装置内に入れて加熱し、ロール状に巻き取られたシート状物101に残留する溶剤を蒸発させることが考えられる。このように、ロール状のシート状物101に残留する溶剤の量が、所定の値より少なくなるまで、シート状物101を加熱して、ロール状のシート状物101を乾燥させる。

しかしながら、ロール状に巻き取られたシート状物101を加熱すると、ロールの周辺部分と中央部分との間で温度差が形成されやすく、ロールの中央部分が所定の温度に到達するまでに余分な時間を要する。また、ロールに巻き取られたシート状物101における互いに隣接する部分は、互いにほぼ密着しており、シート状物101の表面付近における気体の流れは少なく、シート状物101の表面に残留する溶剤が、蒸発するためには長時間を要する。従って、ロール状に巻き取られたシート状物101を加熱して乾燥させる方法は、長時間を必要とするという問題がある。

また、シート状物に溶剤を塗布した後でシート状物に残留する溶剤を除去するシート状物の乾燥方法として、図2に示すような、いわゆるロールトゥロール(Roll−to−Roll)乾燥装置200を使用する方法も挙げられる。ロールトゥロール乾燥装置200においては、連続したシート状物201を、多数のロール202を用いて、オーブンなどの加熱装置203を通じて搬送すると同時に加熱する。これにより、オーブンなどの加熱装置203内で多数のロール202に搬送される間に、シート状物201に残留する溶剤を蒸発させて、シート状物201を乾燥させることができる。そして、乾燥したシート状物201は、再度、連続して巻き取られる。

しかしながら、シート状物201の乾燥は、シート状物201の乾燥速度が時間と共に連続的に減少する減率乾燥である為に、長時間にわたるシート状物201の乾燥、すなわち、長時間にわたるシート状物201の加熱の保持を必要とする。よって、ロールトゥロール乾燥装置200においては、シート状物201の乾燥に関する処理量を増加させるために連続したシート状物201の搬送速度を大きくすると、オーブンなどの加熱装置203内を移動する連続したシート状物201の経路長も大きくする必要がある。その結果、ロールトゥロール乾燥装置200自体も、長大なものになってしまう。例えば、連続したシート状物201の搬送速度が3m/分であり、乾燥処理時間が120分である場合には、ロールトゥロール乾燥装置200内を移動する連続したシート状物201の経路長は、360m以上となる。このように、ロールトゥロール乾燥装置200は、極めて長大なものとなり、ロールトゥロール乾燥装置200を設置するために非常に大きなスペースを必要とし、ロールトゥロール乾燥装置200を設置するための設備コストが高くなる。また、ロールトゥロール乾燥装置200が大型の装置であるため、要求される処理量に対応した処理能力向上のための更なる装置の改造は、大きな設備コスト及び大きな作業スペースを必要とする。

よって、最終的に乾燥したシート状物を得る場合には、上記のような連続したシート状物を乾燥させる代わりに、連続したシート状物を裁断して、所望の形状及び大きさの複数のシート状物を作製した後、これら複数のシート状物を乾燥させる方法を採用することが好ましい。例えば、図3に示すように、多数のを有するシート状物の乾燥用スタッカー302を用意し、このようなスタッカー302の棚の各々に一枚のシート状物301を配置し、シート状物301を棚に配置したスタッカー302を恒温室及びオーブン等の加熱装置303に入れて、複数のシート状物301を乾燥させる方法が挙げられる。また、図4に示すように、多数のシート状物401を分離するための多数の分離部材402を設けたベルトコンベア403を、恒温室及びオーブンなどの加熱装置404に設けた装置を用いて、複数のシート状物401を乾燥させる方法もある。すなわち、図4に示す装置において、ベルトコンベア403に設けた分離部材402間の間隔に一枚のシート状物401を置き、ベルトコンベア403を動作させてシート状物401を搬送すると共に恒温室及びオーブン等の加熱装置404で加熱する。

しかしながら、図3に示すようなスタッカー302又は図4に示すような分離部材402を設けたベルトコンベア403を用いる乾燥方法では、スタッカー302の棚又は分離部材402に配置される複数のシート状物301、401間の間隔が、例えば少なくとも10mm以上から25mm程度と、大きいため、多数のシート状物301、401の表面に残留する溶剤を除去する場合には、大きな加熱装置303、404を必要とする。このため、少なくとも加熱装置303、404を設置するスペース及び加熱装置303、404に関する設備コストが大きくなり、スタッカー302の棚又はベルトコンベア403の分離部材402の間にシート状物301、401を配置及び除去する作業の工数は、莫大になる。

なお、複数のシート状物の乾燥方法に関する従来技術として、図5に示すような枚葉印刷用インキ裏移り防止装置が開示されている(特許文献1参照)。この枚葉印刷用インキ裏移り防止装置においては、複数のシート状物として複数の積載されたインキが付着した紙(刷本)を乾燥させる方法を用いており、具体的には、枚葉印刷機排紙台上に積まれる刷本に対してその横方向からエアー吹付けエアーノズルを備えている。エアーノズルから刷本に吹付けられるエアーによって紙に印刷されたインキを乾燥させており、また、これらのエアーノズルは、固定式及び移動式のいずれでもよい。

しかしながら、上記の枚葉印刷用インキ裏移り防止装置においては、複数のシート状物を積載させて乾燥させている。ここで、乾燥させるべきシート状物の枚数が多数になると、積載された複数のシート状物の下部におけるシート状物は、上部のシート状物の重量による圧力を受けることになる。よって、積載された複数のシート状物の下部におけるシート状物の間隔を、エアーノズルから吹付けられるエアーで広げることは困難になり、積載された複数のシート状物の下部におけるシート状物を効率良く乾燥させることができない。すなわち、上記の枚葉印刷用インキ裏移り防止装置のような装置を使用した場合には、多数のシート状物を均一に乾燥させることが困難である。

また、複数のシート状物の洗浄方法に関する従来技術として、図6に示すような塵埃除去方法が開示されている(特許文献2参照)。この塵埃の除去方法においては、複数のシート状物としての複数枚の枚葉状プリプレグに付着した塵埃を除去し、複数の枚葉状プリプレグの表面を洗浄する。具体的には、複数枚の枚葉状プリプレグを重ね合わせてプリプレグ束を形成し、そのプリプレグ束を挟持して回転し、枚葉状のプリプレグに付着している塵埃を遠心力により周囲に飛散させる。

しかしながら、上記の塵埃の除去方法のように、複数のシート状物の束を形成して回転させる方法では、複数のシート状物の束におけるこれらシート状物の束を挟持する部分では、シート状物を挟持することによる圧力を受けて、複数のシート状物の間隔を広げることができない。このため、複数のシート状物の束を挟持する部分では、塵又は埃も複数のシート状物の間に挟持されたままであり、複数のシート状物の表面に残留する塵又は埃を、複数のシート状物の表面全体にわたって、除去することは困難である。
特開平6−143541号公報(請求項1、第0011段落及び第0012段落、図2等)
特開平10−291213号公報(請求項1等)

概要

複数のシート状物から異物を容易に且つ効率良く除去することが可能な複数のシート状物の異物除去方法を提供する。 シート状物の異物除去方法においては、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙に気体を通過させて複数のシート状物から異物を除去する。

目的

本発明は、複数のシート状物から異物を容易に且つ効率良く除去することが可能な複数のシート状物の異物除去方法、並びに設置スペース及び設備コストが小さい複数のシート状物から異物を除去するための複数のシート状物の異物除去装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物気体吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を乾燥させることを特徴とするシート状物の乾燥方法

請求項2

前記気体は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙を通過することを特徴とする請求項1記載のシート状物の乾燥方法。

請求項3

前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であることを特徴とする請求項2記載のシート状物の乾燥方法。

請求項4

前記気体は、前記複数のシート状物の端部に吹付けられ、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法。

請求項5

前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法。

請求項6

前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動し、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法。

請求項7

第一の時刻における前記気体の速さは、前記第一の時刻よりも後の第二の時刻における前記気体の速さよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法。

請求項8

前記複数のシート状物の間隙における第一の部分を流れる前記気体の速さは、前記間隙における前記第一の部分より下側の第二の部分を流れる前記気体の速さよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法。

請求項9

前記複数のシート状物の周囲温度は、常温よりも高いことを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法。

請求項10

第一の時刻における前記気体の温度は、前記第一の時刻よりも後の第二の時刻における前記気体の温度よりも低いことを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法。

請求項11

鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を乾燥させる乾燥手段を有することを特徴とするシート状物の乾燥装置

請求項12

前記乾燥手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙に前記気体を通過させることを特徴とする請求項11記載のシート状物の乾燥装置。

請求項13

前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であることを特徴とする請求項12記載のシート状物の乾燥装置。

請求項14

前記乾燥手段は、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けることを特徴とする請求項11乃至13いずれか1項記載のシート状物の乾燥装置。

請求項15

前記乾燥手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動することを特徴とする請求項11乃至14いずれか1項記載のシート状物の乾燥装置。

請求項16

前記乾燥手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動すると共に、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けることを特徴とする請求項11乃至13いずれか1項記載のシート状物の乾燥装置。

請求項17

前記乾燥手段は、前記気体の流量を制御する手段を有することを特徴とする請求項11乃至16いずれか1項記載のシート状物の乾燥装置。

請求項18

前記乾燥手段を含む断熱室をさらに有することを特徴とする請求項11乃至17いずれか1項記載のシート状物の乾燥装置。

請求項19

前記断熱室は、該断熱室の内部の温度を制御する手段を有することを特徴とする請求項18記載のシート状物の乾燥装置。

請求項20

鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を洗浄することを特徴とするシート状物の洗浄方法

請求項21

前記気体は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙を通過することを特徴とする請求項20記載のシート状物の洗浄方法。

請求項22

前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であることを特徴とする請求項21記載のシート状物の洗浄方法。

請求項23

前記気体は、前記複数のシート状物の端部に吹付けられ、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜していることを特徴とする請求項20乃至22いずれか1項記載のシート状物の洗浄方法。

請求項24

前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動することを特徴とする請求項20乃至23いずれか1項記載のシート状物の洗浄方法。

請求項25

前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動し、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜していることを特徴とする請求項20乃至22いずれか1項記載のシート状物の洗浄方法。

請求項26

第一の時刻における前記気体の速さは、前記第一の時刻よりも後の第二の時刻における前記気体の速さよりも大きいことを特徴とする請求項20乃至25いずれか1項記載のシート状物の洗浄方法。

請求項27

前記複数のシート状物の間隙における第一の部分を流れる前記気体の速さは、前記間隙における前記第一の部分より下側の第二の部分を流れる前記気体の速さよりも小さいことを特徴とする請求項20乃至26いずれか1項記載のシート状物の洗浄方法。

請求項28

鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を洗浄する洗浄手段を有することを特徴とするシート状物の洗浄装置

請求項29

前記洗浄手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙に前記気体を通過させることを特徴とする請求項28記載のシート状物の洗浄装置。

請求項30

前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であることを特徴とする請求項29記載のシート状物の洗浄装置。

請求項31

前記洗浄手段は、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けることを特徴とする請求項28乃至30いずれか1項記載のシート状物の洗浄装置。

請求項32

前記洗浄手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動することを特徴とする請求項28乃至31いずれか1項記載のシート状物の洗浄装置。

請求項33

前記洗浄手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動すると共に、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けることを特徴とする請求項28乃至30いずれか1項記載のシート状物の洗浄装置。

請求項34

前記洗浄手段は、前記気体の流量を制御する手段を有することを特徴とする請求項28乃至33いずれか1項記載のシート状物の洗浄装置。

請求項35

鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物から異物を除去することを特徴とするシート状物の異物除去方法

請求項36

鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物から異物を除去する異物除去手段を有することを特徴とするシート状物の異物除去装置

技術分野

0001

本発明は、一般に、シート状物異物除去方法及びシート状物の異物除去装置に関し、特に、シート状物の乾燥方法及びシート状物の乾燥装置、及びシート状物の洗浄方法及びシート状物の洗浄装置に関する。

背景技術

0002

プラスチックフィルム、紙、並びに液晶及びプラズマディスプレイ関連部品等のシート状物に溶剤等を塗布した後、シート状物に残留する溶剤を蒸発させて、シート状物を乾燥させるために、従来、様々なシート状物の乾燥方法及び乾燥装置が用いられてきている。また、シート状物に残留する溶剤などを蒸発させるだけでなく、シート状物の表面に付着している塵や埃を除去することも様々な方法及び装置を使用して行われている。

0003

例えば、図1に示すように、ロール状に巻き取られた連続したシート状物101をそのまま恒温室又はオーブンなどの加熱装置内に入れて加熱し、ロール状に巻き取られたシート状物101に残留する溶剤を蒸発させることが考えられる。このように、ロール状のシート状物101に残留する溶剤の量が、所定の値より少なくなるまで、シート状物101を加熱して、ロール状のシート状物101を乾燥させる。

0004

しかしながら、ロール状に巻き取られたシート状物101を加熱すると、ロールの周辺部分と中央部分との間で温度差が形成されやすく、ロールの中央部分が所定の温度に到達するまでに余分な時間を要する。また、ロールに巻き取られたシート状物101における互いに隣接する部分は、互いにほぼ密着しており、シート状物101の表面付近における気体の流れは少なく、シート状物101の表面に残留する溶剤が、蒸発するためには長時間を要する。従って、ロール状に巻き取られたシート状物101を加熱して乾燥させる方法は、長時間を必要とするという問題がある。

0005

また、シート状物に溶剤を塗布した後でシート状物に残留する溶剤を除去するシート状物の乾燥方法として、図2に示すような、いわゆるロールトゥロール(Roll−to−Roll)乾燥装置200を使用する方法も挙げられる。ロールトゥロール乾燥装置200においては、連続したシート状物201を、多数のロール202を用いて、オーブンなどの加熱装置203を通じて搬送すると同時に加熱する。これにより、オーブンなどの加熱装置203内で多数のロール202に搬送される間に、シート状物201に残留する溶剤を蒸発させて、シート状物201を乾燥させることができる。そして、乾燥したシート状物201は、再度、連続して巻き取られる。

0006

しかしながら、シート状物201の乾燥は、シート状物201の乾燥速度が時間と共に連続的に減少する減率乾燥である為に、長時間にわたるシート状物201の乾燥、すなわち、長時間にわたるシート状物201の加熱の保持を必要とする。よって、ロールトゥロール乾燥装置200においては、シート状物201の乾燥に関する処理量を増加させるために連続したシート状物201の搬送速度を大きくすると、オーブンなどの加熱装置203内を移動する連続したシート状物201の経路長も大きくする必要がある。その結果、ロールトゥロール乾燥装置200自体も、長大なものになってしまう。例えば、連続したシート状物201の搬送速度が3m/分であり、乾燥処理時間が120分である場合には、ロールトゥロール乾燥装置200内を移動する連続したシート状物201の経路長は、360m以上となる。このように、ロールトゥロール乾燥装置200は、極めて長大なものとなり、ロールトゥロール乾燥装置200を設置するために非常に大きなスペースを必要とし、ロールトゥロール乾燥装置200を設置するための設備コストが高くなる。また、ロールトゥロール乾燥装置200が大型の装置であるため、要求される処理量に対応した処理能力向上のための更なる装置の改造は、大きな設備コスト及び大きな作業スペースを必要とする。

0007

よって、最終的に乾燥したシート状物を得る場合には、上記のような連続したシート状物を乾燥させる代わりに、連続したシート状物を裁断して、所望の形状及び大きさの複数のシート状物を作製した後、これら複数のシート状物を乾燥させる方法を採用することが好ましい。例えば、図3に示すように、多数のを有するシート状物の乾燥用スタッカー302を用意し、このようなスタッカー302の棚の各々に一枚のシート状物301を配置し、シート状物301を棚に配置したスタッカー302を恒温室及びオーブン等の加熱装置303に入れて、複数のシート状物301を乾燥させる方法が挙げられる。また、図4に示すように、多数のシート状物401を分離するための多数の分離部材402を設けたベルトコンベア403を、恒温室及びオーブンなどの加熱装置404に設けた装置を用いて、複数のシート状物401を乾燥させる方法もある。すなわち、図4に示す装置において、ベルトコンベア403に設けた分離部材402間の間隔に一枚のシート状物401を置き、ベルトコンベア403を動作させてシート状物401を搬送すると共に恒温室及びオーブン等の加熱装置404で加熱する。

0008

しかしながら、図3に示すようなスタッカー302又は図4に示すような分離部材402を設けたベルトコンベア403を用いる乾燥方法では、スタッカー302の棚又は分離部材402に配置される複数のシート状物301、401間の間隔が、例えば少なくとも10mm以上から25mm程度と、大きいため、多数のシート状物301、401の表面に残留する溶剤を除去する場合には、大きな加熱装置303、404を必要とする。このため、少なくとも加熱装置303、404を設置するスペース及び加熱装置303、404に関する設備コストが大きくなり、スタッカー302の棚又はベルトコンベア403の分離部材402の間にシート状物301、401を配置及び除去する作業の工数は、莫大になる。

0009

なお、複数のシート状物の乾燥方法に関する従来技術として、図5に示すような枚葉印刷用インキ裏移り防止装置が開示されている(特許文献1参照)。この枚葉印刷用インキ裏移り防止装置においては、複数のシート状物として複数の積載されたインキが付着した紙(刷本)を乾燥させる方法を用いており、具体的には、枚葉印刷機排紙台上に積まれる刷本に対してその横方向からエアー吹付けエアーノズルを備えている。エアーノズルから刷本に吹付けられるエアーによって紙に印刷されたインキを乾燥させており、また、これらのエアーノズルは、固定式及び移動式のいずれでもよい。

0010

しかしながら、上記の枚葉印刷用インキ裏移り防止装置においては、複数のシート状物を積載させて乾燥させている。ここで、乾燥させるべきシート状物の枚数が多数になると、積載された複数のシート状物の下部におけるシート状物は、上部のシート状物の重量による圧力を受けることになる。よって、積載された複数のシート状物の下部におけるシート状物の間隔を、エアーノズルから吹付けられるエアーで広げることは困難になり、積載された複数のシート状物の下部におけるシート状物を効率良く乾燥させることができない。すなわち、上記の枚葉印刷用インキ裏移り防止装置のような装置を使用した場合には、多数のシート状物を均一に乾燥させることが困難である。

0011

また、複数のシート状物の洗浄方法に関する従来技術として、図6に示すような塵埃除去方法が開示されている(特許文献2参照)。この塵埃の除去方法においては、複数のシート状物としての複数枚の枚葉状プリプレグに付着した塵埃を除去し、複数の枚葉状プリプレグの表面を洗浄する。具体的には、複数枚の枚葉状プリプレグを重ね合わせてプリプレグ束を形成し、そのプリプレグ束を挟持して回転し、枚葉状のプリプレグに付着している塵埃を遠心力により周囲に飛散させる。

0012

しかしながら、上記の塵埃の除去方法のように、複数のシート状物の束を形成して回転させる方法では、複数のシート状物の束におけるこれらシート状物の束を挟持する部分では、シート状物を挟持することによる圧力を受けて、複数のシート状物の間隔を広げることができない。このため、複数のシート状物の束を挟持する部分では、塵又は埃も複数のシート状物の間に挟持されたままであり、複数のシート状物の表面に残留する塵又は埃を、複数のシート状物の表面全体にわたって、除去することは困難である。
特開平6−143541号公報(請求項1、第0011段落及び第0012段落、図2等)
特開平10−291213号公報(請求項1等)

発明が解決しようとする課題

0013

本発明は、複数のシート状物から異物を容易に且つ効率良く除去することが可能な複数のシート状物の異物除去方法、並びに設置スペース及び設備コストが小さい複数のシート状物から異物を除去するための複数のシート状物の異物除去装置を提供することを目的とする。

0014

また、本発明は、複数のシート状物を容易に且つ効率良く乾燥させることが可能な複数のシート状物の乾燥方法、並びに設置スペース及び設備コストが小さい複数のシート状物を乾燥させるための複数のシート状物の乾燥装置を提供することを目的とする。

0015

さらに、本発明は、複数のシート状物を容易に且つ効率良く洗浄することが可能な複数のシート状物の洗浄方法、並びに設置スペース及び設備コストが小さい複数のシート状物を洗浄するための複数のシート状物の洗浄装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

請求項1記載の発明は、シート状物の乾燥方法において、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を乾燥させることを特徴とする。

0017

請求項1記載の発明によれば、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を乾燥させるので、複数のシート状物を容易に且つ効率良く乾燥させることが可能な複数のシート状物の乾燥方法を提供することができる。

0018

請求項2記載の発明は、請求項1記載のシート状物の乾燥方法において、前記気体は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙を通過することを特徴とする。

0019

請求項2記載の発明によれば、前記気体は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙を通過するので、気体が複数のシート状物の間隙を通過することを妨げられず、複数のシート状物をより効率良く乾燥させることができる。

0020

請求項3記載の発明は、請求項2記載のシート状物の乾燥方法において、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であることを特徴とする。

0021

請求項3記載の発明によれば、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であるので、鉛直方向に気体が通過することを障害する要因がある場合にも、複数のシート状物をより効率良く乾燥させることができる。
ことができる。

0022

請求項4記載の発明は、請求項1乃至3いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法において、前記気体は、前記複数のシート状物の端部に吹付けられ、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜していることを特徴とする。

0023

請求項4記載の発明によれば、前記気体は、前記複数のシート状物の端部に吹付けられ、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜しているので、二枚以上のシート状物が互いに重なり合うことなく、気体を複数のシート状物の間隙に通過させて、複数のシート状物の間で複数のシート状物を均等に乾燥させることができる。

0024

請求項5記載の発明は、請求項1乃至4いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法において、前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動することを特徴とする。

0025

請求項5記載の発明によれば、前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動するので、互いに接触して並置された多数のシート状物の間隙に気体を通過させて、多数のシート状物を乾燥させることができる。

0026

請求項6記載の発明は、請求項1乃至3いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法において、前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動し、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜していることを特徴とする。

0027

請求項6記載の発明によれば、前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動し、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜しているので、隣接する複数のシート状物の頻繁な接触を低減させることができる。

0028

請求項7記載の発明は、請求項1乃至6いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法において、第一の時刻における前記気体の速さは、前記第一の時刻よりも後の第二の時刻における前記気体の速さよりも大きいことを特徴とする。

0029

請求項7記載の発明によれば、第一の時刻における前記気体の速さは、前記第一の時刻よりも後の第二の時刻における前記気体の速さよりも大きいので、複数のシート状物を乾燥させるために要する時間を短縮すると共に隣接するシート状物の頻繁な接触を有効に低減させることができる。

0030

請求項8記載の発明は、請求項1乃至7いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法において、前記複数のシート状物の間隙における第一の部分を流れる前記気体の速さは、前記間隙における前記第一の部分より下側の第二の部分を流れる前記気体の速さよりも小さいことを特徴とする。

0031

請求項8記載の発明によれば、前記複数のシート状物の間隙における第一の部分を流れる前記気体の速さは、前記間隙における前記第一の部分より下側の第二の部分を流れる前記気体の速さよりも小さいので、複数のシート状物を乾燥させるために要する時間を短縮すると共に隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することができる。

0032

請求項9記載の発明は、請求項1乃至8いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法において、前記複数のシート状物の周囲温度は、常温よりも高いことを特徴とする。

0033

請求項9記載の発明によれば、前記複数のシート状物の周囲温度は、常温よりも高いので、複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度が、下降することを低減して、複数のシート状物を乾燥させる効率が低下することを低減することができる。

0034

請求項10記載の発明は、請求項1乃至9いずれか1項記載のシート状物の乾燥方法において、第一の時刻における前記気体の温度は、前記第一の時刻よりも後の第二の時刻における前記気体の温度よりも低いことを特徴とする。

0035

請求項10記載の発明によれば、第一の時刻における前記気体の温度は、前記第一の時刻よりも後の第二の時刻における前記気体の温度よりも低いので、シート状物に塗布された液体における化学反応を低減すると共に複数のシート状物を乾燥させる効率を向上させることができる。

0036

請求項11記載の発明は、シート状物の乾燥装置において、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を乾燥させる乾燥手段を有することを特徴とする。

0037

請求項11記載の発明によれば、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を乾燥させる乾燥手段を有するので、設置スペース及び設備コストが小さい複数のシート状物を乾燥させるための複数のシート状物の乾燥装置を提供することができる。

0038

請求項12記載の発明は、請求項11記載のシート状物の乾燥装置において、前記乾燥手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙に前記気体を通過させることを特徴とする。

0039

請求項12記載の発明によれば、前記乾燥手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙に前記気体を通過させるので、気体が複数のシート状物の間隙を通過することを妨げられず、複数のシート状物をより効率良く乾燥させることができる。

0040

請求項13記載の発明は、請求項12記載のシート状物の乾燥装置において、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であることを特徴とする。

0041

請求項13記載の発明によれば、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であるので、鉛直方向に気体が通過することを障害する要因がある場合にも、複数のシート状物をより効率良く乾燥させることができる。

0042

請求項14記載の発明は、請求項11乃至13いずれか1項記載のシート状物の乾燥装置において、前記乾燥手段は、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けることを特徴とする。

0043

請求項14記載の発明によれば、前記乾燥手段は、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けるので、二枚以上のシート状物が互いに重なり合うことなく、気体を複数のシート状物の間隙に通過させて、複数のシート状物の間で複数のシート状物を均等に乾燥させることができる。

0044

請求項15記載の発明は、請求項11乃至14いずれか1項記載のシート状物の乾燥装置において、前記乾燥手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動することを特徴とする。

0045

請求項15記載の発明によれば、前記乾燥手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動するので、互いに接触して並置された多数のシート状物の間隙に気体を通過させて、多数のシート状物を乾燥させることができる。

0046

請求項16記載の発明は、請求項11乃至13いずれか1項記載のシート状物の乾燥装置において、前記乾燥手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動すると共に、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けることを特徴とする。

0047

請求項16記載の発明によれば、前記乾燥手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動すると共に、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けるので、隣接する複数のシート状物の頻繁な接触を低減させることができる。

0048

請求項17記載の発明は、請求項11乃至16いずれか1項記載のシート状物の乾燥装置において、前記乾燥手段は、前記気体の流量を制御する手段を有することを特徴とする。

0049

請求項17記載の発明によれば、前記乾燥手段は、前記気体の流量を制御する手段を有するので、乾燥手段から複数のシート状物に吹付ける気体の流量を適切に制御し、複数のシート状物を乾燥させる効率を高めることができる。

0050

請求項18記載の発明は、請求項11乃至17いずれか1項記載のシート状物の乾燥装置において、前記乾燥手段を含む断熱室をさらに有することを特徴とする。

0051

請求項18記載の発明によれば、前記乾燥手段を含む断熱室をさらに有するので、複数のシート状物の周囲温度をおおむね保持し、おおむね一定の温度の気体を、複数のシート状物に吹付け、複数のシート状物の間隙に通過させることができる。

0052

請求項19記載の発明は、請求項18記載のシート状物の乾燥装置において、前記断熱室は、該断熱室の内部の温度を制御する手段を有することを特徴とする。

0053

請求項19記載の発明によれば、前記断熱室は、該断熱室の内部の温度を制御する手段を有するので、断熱室の内部の温度を制御して、シート状物の材料に依存するシート状物の劣化又は変質を低減すると共に複数のシート状物を乾燥させる効率の低下を低減することができる。

0054

請求項20記載の発明は、シート状物の洗浄方法において、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を洗浄することを特徴とする。

0055

請求項20記載の発明によれば、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を洗浄するので、複数のシート状物を容易に且つ効率良く洗浄することが可能な複数のシート状物の洗浄方法を提供することができる。

0056

請求項21記載の発明は、請求項20記載のシート状物の洗浄方法において、前記気体は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙を通過することを特徴とする。

0057

請求項21記載の発明によれば、前記気体は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙を通過するので、気体が複数のシート状物の間隙を通過することを妨げられず、複数のシート状物をより効率良く洗浄することができる。

0058

請求項22記載の発明は、請求項21記載のシート状物の洗浄方法において、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であることを特徴とする。

0059

請求項22記載の発明によれば、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であるので、鉛直方向に気体が通過することを障害する要因がある場合にも、複数のシート状物をより効率良く洗浄することができる。

0060

請求項23記載の発明は、請求項20乃至22いずれか1項記載のシート状物の洗浄方法において、前記気体は、前記複数のシート状物の端部に吹付けられ、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜していることを特徴とする。

0061

請求項23記載の発明によれば、前記気体は、前記複数のシート状物の端部に吹付けられ、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜しているので、二枚以上のシート状物が互いに重なり合うことなく、気体を複数のシート状物の間隙に通過させて、複数のシート状物の間で複数のシート状物を均等に洗浄することができる。

0062

請求項24記載の発明は、請求項20乃至23いずれか1項記載のシート状物の洗浄方法において、前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動することを特徴とする。

0063

請求項24記載の発明によれば、前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動するので、互いに接触して並置された多数のシート状物の間隙に気体を通過させて、多数のシート状物を洗浄することができる。

0064

請求項25記載の発明は、請求項20乃至22いずれか1項記載のシート状物の洗浄方法において、前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動し、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜していることを特徴とする。

0065

請求項25記載の発明によれば、前記複数のシート状物の端部における前記気体を吹付ける位置は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動し、前記気体が前記複数のシート状物に吹付けられる領域は、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸は、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜しているので、隣接する複数のシート状物の頻繁な接触を低減させることができる。

0066

請求項26記載の発明は、請求項20乃至25いずれか1項記載のシート状物の洗浄方法において、第一の時刻における前記気体の速さは、前記第一の時刻よりも後の第二の時刻における前記気体の速さよりも大きいことを特徴とする。

0067

請求項26記載の発明によれば、第一の時刻における前記気体の速さは、前記第一の時刻よりも後の第二の時刻における前記気体の速さよりも大きいので、複数のシート状物を洗浄するために要する時間を短縮すると共に隣接するシート状物の頻繁な接触を有効に低減させることができる。

0068

請求項27記載の発明は、請求項20乃至26いずれか1項記載のシート状物の洗浄方法において、前記複数のシート状物の間隙における第一の部分を流れる前記気体の速さは、前記間隙における前記第一の部分より下側の第二の部分を流れる前記気体の速さよりも小さいことを特徴とする。

0069

請求項27記載の発明によれば、前記複数のシート状物の間隙における第一の部分を流れる前記気体の速さは、前記間隙における前記第一の部分より下側の第二の部分を流れる前記気体の速さよりも小さいので、複数のシート状物を洗浄するために要する時間を短縮すると共に隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することができる。

0070

請求項28記載の発明は、シート状物の洗浄装置において、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を洗浄する洗浄手段を有することを特徴とする。

0071

請求項28記載の発明によれば、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物を洗浄する洗浄手段を有するので、設置スペース及び設備コストが小さい複数のシート状物を洗浄するための複数のシート状物の洗浄装置を提供することができる。

0072

請求項29記載の発明は、請求項28記載のシート状物の洗浄装置において、前記洗浄手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙に前記気体を通過させることを特徴とする。

0073

請求項29記載の発明によれば、前記洗浄手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、前記複数のシート状物の間隙に前記気体を通過させるので、気体が複数のシート状物の間隙を通過することを妨げられず、複数のシート状物をより効率良く洗浄することができる。

0074

請求項30記載の発明は、請求項29記載のシート状物の洗浄装置において、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であることを特徴とする。

0075

請求項30記載の発明によれば、前記複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、前記複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向であるので、鉛直方向に気体が通過することを障害する要因がある場合にも、複数のシート状物をより効率良く洗浄することができる。

0076

請求項31記載の発明は、請求項28乃至30いずれか1項記載のシート状物の洗浄装置において、前記洗浄手段は、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けることを特徴とする。

0077

請求項31記載の発明によれば、前記洗浄手段は、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記複数のシート状物が並置された方向へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けるので、二枚以上のシート状物が互いに重なり合うことなく、気体を複数のシート状物の間隙に通過させて、複数のシート状物の間で複数のシート状物を均等に洗浄することができる。

0078

請求項32記載の発明は、請求項28乃至31いずれか1項記載のシート状物の洗浄装置において、前記洗浄手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動することを特徴とする。

0079

請求項32記載の発明によれば、前記洗浄手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動するので、互いに接触して並置された多数のシート状物の間隙に気体を通過させて、多数のシート状物を洗浄することができる。

0080

請求項33記載の発明は、請求項28乃至30いずれか1項記載のシート状物の洗浄装置において、前記洗浄手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動すると共に、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けることを特徴とする。

0081

請求項33記載の発明によれば、前記洗浄手段は、前記複数のシート状物が並置された方向に沿って移動すると共に、前記気体を前記複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、前記長手方向の軸が、鉛直方向から前記気体を吹付ける位置が前記移動する向きと反対側へ傾斜しているように、前記複数のシート状物の端部に前記気体を吹付けるので、隣接する複数のシート状物の頻繁な接触を低減させることができる。

0082

請求項34記載の発明は、請求項28乃至33いずれか1項記載のシート状物の洗浄装置において、前記洗浄手段は、前記気体の流量を制御する手段を有することを特徴とする。

0083

請求項34記載の発明によれば、前記洗浄手段は、前記気体の流量を制御する手段を有するので、洗浄手段から複数のシート状物に吹付ける気体の流量を適切に制御し、複数のシート状物を洗浄する効率を高めることができる。

0084

請求項35記載の発明は、シート状物の異物除去方法において、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物から異物を除去することを特徴とする。

0085

請求項35記載の発明によれば、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物から異物を除去するので、複数のシート状物から異物を容易に且つ効率良く除去することが可能な複数のシート状物の異物除去方法を提供することができる。

0086

請求項36記載の発明は、シート状物の異物除去装置において、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物から異物を除去する異物除去手段を有することを特徴とする。

0087

請求項36記載の発明によれば、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜すると共に互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより前記複数のシート状物を離間させると共に前記複数のシート状物の間隙に気体を通過させて前記複数のシート状物から異物を除去する異物除去手段を有するので、設置スペース及び設備コストが小さい複数のシート状物から異物を除去するための複数のシート状物の異物除去装置を提供することができる。

発明の効果

0088

本発明によれば、複数のシート状物から異物を容易に且つ効率良く除去することが可能な複数のシート状物の異物除去方法、並びに設置スペース及び設備コストが小さい複数のシート状物の異物を除去するための複数のシート状物の異物除去装置を提供することができる。

0089

また、本発明によれば、複数のシート状物を容易に且つ効率良く乾燥させることが可能な複数のシート状物の乾燥方法、並びに設置スペース及び設備コストが小さい複数のシート状物を乾燥させるための複数のシート状物の乾燥装置を提供することができる。

0090

さらに、本発明によれば、複数のシート状物を容易に且つ効率良く洗浄することが可能な複数のシート状物の洗浄方法、並びに設置スペース及び設備コストが小さい複数のシート状物を洗浄するための複数のシート状物の洗浄装置を提供することができる。

発明を実施するための最良の形態

0091

次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。

0092

まず、本発明によるシート状物の異物除去方法及び異物除去装置について説明する。本発明による複数のシート状物の異物除去方法は、複数のシート状物の表面等に付着する異物を、それらシート状物の表面等から除去する方法である。また、本発明による複数のシート状物の異物除去装置は、複数のシート状物の表面等に付着する異物を、それらシート状物の表面等から除去する異物除去手段を有する装置である。ここで、シート状物の表面等に付着した異物は、液体、固体、又はそれら両方のいずれであってもよい。なお、液体は、純粋な溶媒溶液の溶剤、溶液、並びに懸濁液及び乳濁液などの分散系分散媒のいずれであってもよい。また、固体は、懸濁液及び乳濁液などの分散系の分散質を含み、液体及び固体の両方は、これらの分散系を含む。さらに、シート状物の表面は、表及び裏面の片方及びそれらの両方を含む。また、異物は、シート状物の表面等に付着した、シート状物に本来含まれない物質である。

0093

ここで、シート状物の表面等に付着した異物が、液体である場合には、本発明による複数のシート状物の異物除去方法は、複数のシート状物の表面から液体である異物を蒸発させることになるため、複数のシート状物の表面等を乾燥させる複数のシート状物の乾燥方法とすることができる。同様に、本発明による複数のシート状物の異物除去装置は、複数のシート状物の表面等を乾燥させる乾燥手段を有する複数のシート状物の乾燥装置とすることができる。

0094

また、シート状物の表面等に付着した異物が、固体である場合には、本発明による複数のシート状物の異物除去方法は、複数のシート状物の表面等から固体である異物を取り除くことになるため、複数のシート状物の表面等を洗浄する複数のシート状物の洗浄方法とすることができる。同様に、本発明による複数のシート状物の異物除去装置は、複数のシート状物の表面等を洗浄する洗浄手段を有する複数のシート状物の洗浄装置とすることができる。

0095

さらに、シート状物の表面等に付着した異物が、液体及び固体の両方(混合物)である場合には、シート状物の表面等を乾燥させてシート状物の表面等に付着した液体を除去した後、シート状物の表面等を洗浄してシート状物の表面等に残留する固体を除去すればよい。すなわち、本発明によるシート状物の乾燥方法及び乾燥装置を用いた後、本発明によるシート状物の洗浄方法及び洗浄装置を用いればよい。ただし、本発明によるシート状物の乾燥装置及びシート状物の洗浄装置は、共通の装置を用いることができる。このようにして、シート状物の表面等に付着した異物が、液体及び固体の両方(混合物)である場合には、本発明による複数のシート状物の異物除去方法は、本発明によるシート状物の乾燥方法及び本発明によるシート状物の洗浄方法の組み合わせとすることができる。また、本発明による複数のシート状物の異物除去装置は、本発明によるシート状物の乾燥装置及び本発明によるシート状物の洗浄装置の一方又は組み合わせとすることができる。

0096

次に、本発明によるシート状物の乾燥方法及びシート状物の乾燥装置について説明する。本発明によるシート状物の乾燥方法においては、互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙に気体を通過させて、複数のシート状物の表面等を乾燥させる。例えば、図7に示すように、互いに接触して並置された複数のシート状物11に矢印で示すように気体を吹付けることにより、複数のシート状物11を離間させると共に複数のシート状物11の複数の間隙に、矢印に示すように気体を通過させて、複数のシート状物11の表面を乾燥させる。また、本発明によるシート状物の乾燥装置においては、互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙に気体を通過させて複数のシート状物の表面等を乾燥させる乾燥手段を有する。例えば、図8に示すように、シート状物の乾燥装置は、少なくとも、互いに接触して並置された複数のシート状物11に矢印で示すように気体を吹付けることにより、複数のシート状物11を離間させると共に複数のシート状物11の間隙に気体を通過させることができる乾燥手段21を有する。

0097

なお、本明細書及び特許請求の範囲におけるシート状物の表面等の乾燥とは、シート状物に付着した液体を除去することを意味する。シート状物に付着した液体の種類は、蒸発させることが可能な液体であれば、特に限定されず、溶剤などの水性及び/又は油性の液体である。

0098

また、本発明による乾燥方法及び乾燥装置が適用されるシート状物は、それらの間隙に、後述する実質的に所謂ベルヌーイの定理に従った気体の通過を実現することができれば、その形状、大きさ、及び材質は特に限定されない。シート状物は、プラスチック及び紙など様々な材料で形成され、シート状物の例としては、例えば、銀塩レントゲンフィルムのようなプラスチックフィルム、紙に感熱発色層を設けた感熱紙のような印刷用紙、液晶又はプラズマディスプレイ関連のシート部品などが挙げられる。ただし、複数のシート状物の形状は、実質的に同一の形状であることが好ましい。複数のシート状物の形状が実質的に同一であれば、それらのシート状物の間を通過する気体は、実質的に同一の流れを生じ、ベルヌーイの定理に従った気体の通過を実現することが容易である。また、複数のシート状物の間隙に気体を通過させるために、シート状物は、実質的に平坦な形状(輪郭の形状は問わない)を有すること、特に枚葉のシート状物であることが好ましい。

0099

これらの複数のシート状物は、互いに接触して並置される。ここで、本明細書及び特許請求の範囲における“互いに接触して並置された”とは、複数のシート状物の各々について、あるシート状物の少なくとも一方の面が、その面又はそれらの面側に隣接するシート状物の面の少なくとも一部分と接触し、且つ複数のシート状物が、並べて置かれていることを意味する。また、複数のシート状物の各々は、互いに接触して並置されていればよいが、好ましくは、複数のシート状物の各々が、それぞれ独立に鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜するように、配置される。なお、本明細書及び特許請求の範囲におけるシート状物が、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜するとは、鉛直方向から0度の角度で直立する又は鉛直方向から0度を超えて90度未満の角度で傾斜することを意味する。より詳しくは、鉛直方向から0度の角度で直立するとは、シート状物の表面の法線方向が鉛直方向に対して垂直であることを意味し、鉛直方向から0度を超えて90度未満の角度で傾斜するとは、シート状物の表面の法線方向が鉛直方向と鉛直方向に対して垂直な方向との間にあることを意味する。このように、複数のシート状物に働く重力の作用によって複数のシート状物が互いに密着することを低減して、複数のシート状物の間隙に気体が容易に通過することができるように、複数のシート状物は、好ましくは、いずれも鉛直方向から90度の角度で傾斜しておらず、すなわち、水平に配置されず、直立又は傾斜して配置される。さらに、複数のシート状物の重量によって複数のシート状物が互いに密着することは好ましくないため、複数のシート状物は、好ましくは、おおよそ鉛直方向から0度の角度で、直立に並置される。また、互いに接触して並置された複数のシート状物を、直線状又は曲線状に配置してもよいし、円形のような閉曲線状に配置してもよい。ここで、互いに接触して並置された複数のシート状物は、直線状又は円形に配置することが好ましい。このように複数のシート状物を直線状又は円形に配置すると、複数のシート状物の端部に気体を吹付けることが容易である。また、複数のシート状物直線状又は曲線状に配置するために、複数のシート状物の全て又は一部をまとめて並置させることができる枠体を用いてもよい。枠体は、複数のシート状物の下側端部を支持する部分と、並置された複数のシート状物のうち最も端側のシート状物を支持する部分とを有してもよい。枠体のこれらの部分は、平板であっても、気体が通過することが可能な柵状の形状を有してもよい。

0100

さらに、実質的に同一の形状を有する複数のシート状物は、互いに整列されることが好ましい。ただし、複数のシート状物の各々を特定の位置に位置決めする必要はない。複数のシート状物が整列されている場合には、複数のシート状物の間隙を気体が比較的均一に通過するため、それら複数にシート状物の間隔を比較的均一に広げる(離間させる)ことができる。その結果、複数のシート状物の表面等を比較的均一に乾燥させることができる。

0101

互いに接触して並置された複数のシート状物に吹付けて複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙を通過する気体の種類は、その気体が使用される温度で化学的及び物理的反応を起こさなければ特に限定されないが、通常は、容易に入手可能な(乾燥した)空気が使用される。

0102

本発明によるシート状物の乾燥方法においては、互いに接触して並置された複数のシート状物の端部に気体を吹付けることで、複数のシート状物の間に間隙を形成する(前記複数のシート状物を離間させる)ことができる。すなわち、互いに接触して並置された複数のシート状物の端部に気体を吹付けることで、複数のシート状物の間隔は、吹付けられた気体の圧力により広げられ、それらの広げられた間隙を、吹付ける気体が通過することになる。ここで、気体が吹付けられた複数のシート状物の間隙には、シート状物の間隙を通過する気体の速さに応じて、理想的にはベルヌーイの定理により決定される圧力が生じる。つまり、通過する気体の速さが大きい間隙では、圧力が小さくなり、通過する気体の速さが小さい間隙では、圧力が相対的に大きくなる。その結果、複数のシート状物の間隙間における圧力差が無くなるまで、複数のシート状物は、移動する。そして、複数のシート状物の間隙を通過する気体の速さがほぼ均一になり、複数のシート状物の間隙における圧力も均一になると、複数のシート状物の間隔もほぼ均一となる。また、複数のシート状物は、気体が複数のシート状物の間隙を通過している間は、互いに密着しない。このようにして、複数のシート状物の間隙に気体を通過させることで、複数のシート状物の間隙に存在する気体を強制的に換気し、複数のシート状物の表面等を乾燥させることができる。

0103

また、本発明によるシート状物の乾燥装置における乾燥手段は、上記のように、互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙に気体を通過させることができるものであれば、特に限定されない。このような乾燥手段としては、例えば、図8に示すように、特定方向に気体としての空気を流出させることができる単一の流出口としてのノズル22を備えた乾燥手段21が挙げられる。図8に示す乾燥手段は、乾燥手段の背後に設けられた(単数又は複数の)空気の入口から空気を吸引し、ノズル22から空気を流出させる。図8においては、互いに接触して並置された複数のシート状物11の端部に向かって、乾燥手段21のノズル22から流出する空気を吹付け、複数のシート状物11を離間させると共に複数のシート状物11の間隙に空気を通過させて、複数のシート状物11の表面を乾燥させる。また、乾燥手段として、図18(a)〜(c)に示すような、気体としての空気を流出させることができる複数の流出口としてのノズルスリット502を有する乾燥手段21も挙げられる。図18に示す乾燥手段21は、乾燥手段21の背後に設けられた(単数又は複数の)空気の入口501から空気を吸引し、乾燥手段21の前部に設けられた複数のノズルスリット502を介して空気を流出させる。これにより、単一の乾燥手段21から複数の空気の流れを複数のシート状物に同時に吹付けることができる。なお、図18に示す乾燥手段21の内部には、空気の入口から吸引された空気の流れを調整するために、パンチングメタル孔開き鋼板)である整流板503を有することが好ましい。

0104

上記の本発明によるシート状物の乾燥方法によれば、複数のシート状物の表面を容易に且つ効率良く乾燥させることができる。すなわち、本発明によるシート状物の乾燥方法によれば、連続した長いシート状物ではなく、互いに接触して並置された複数のシート状物の表面等を乾燥させるため、短時間で複数のシート状物の表面等を乾燥させることができる。また、複数のシート状物の各々を所定の位置に位置決めする必要がないため、シート状物の表面等を乾燥させるための作業工数を小さくすることができる。さらに、本発明によるシート状物の乾燥方法によれば、複数のシート状物を鉛直方向に積載することなく、互いに接触して並置させ、複数のシート状物の間隙に気体を通過させることで、複数のシート状物の表面等を効率よく乾燥させることができる。また、複数のシート状物を治具などで互いに固定する必要がなく、シート状物の面全体にわたって気体を通過させることができるため、シート状物の表面等を比較的均一に乾燥させることができる。

0105

加えて、本発明によるシート状物の乾燥装置を用いれば、互いに接触して並置された複数のシート状物の間隙に気体を通過させる際に、複数のシート状物の間隔を比較的小さくすることができるため、複数のシート状物を並置するスペースを小さくすることができる。また、本発明によるシート状物の乾燥装置においては、気体を複数のシート状物の間隙に通過させて、複数のシート状物の間隔をほぼ均一に維持するため、複数のシート状物の各々を配置するための棚及び複数のシート状物の各々を分離するための部材などが不要である。このため、シート状物の乾燥装置の大きさを小さくし、シート状物の乾燥装置に関する設備コストを小さくすることができる。例えば、図8に示すような乾燥装置において、複数のシート状物11の間隙に空気を通過させると、複数のシート状物11の間隔は、0.1mm〜数mm程度になる。これらの値は、複数のシート状物の各々を置くための棚及び複数のシート状物の各々を分離するための部材の間隔、10mm〜25mm程度よりもはるかに小さい。

0106

また、本発明によるシート状物の乾燥方法及び乾燥装置において、複数のシート状物に吹付けられると共に複数のシート状物の間隙を通過する気体は、好ましくは、複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、複数のシート状物に吹付けられると共に複数のシート状物の間隙を通過する。言い換えれば、鉛直方向から、鉛直方向及び複数のシート状物が並置された方向と垂直な方向へ、ある角度だけ傾斜した方向に、複数のシート状物の間隙を通過する。ここで、上記のある角度とは、シート状物の乾燥方法及び乾燥装置における様々な条件によって適宜定められる角度であり、0度を超えて180度未満の角度であり、その符号(鉛直方向からの傾斜の向き)は、正及び負のいずれであってもよい(いずれの向きであってもよい)。また、この角度は、シート状物を乾燥させる工程において、一定であってもよく、変動させてもよい。例えば、図9に示すように、乾燥手段21のノズル22から流出する空気を、鉛直方向から、鉛直方向及び複数のシート状物が並置された方向と垂直な方向へ、角度θだけ傾斜した方向に、複数のシート状物11に吹付けると共に複数のシート状物11の間隙を通過させる。

0107

このように、複数のシート状物に吹付けられると共に複数のシート状物の間隙を通過する気体を、複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、複数のシート状物に吹付けられると共に複数のシート状物の間隙を通過させることで、複数のシート状物を支持する支持体などのような乾燥装置の部材に阻害されることなく、気体を複数のシート状物に吹付けると共に複数のシート状物の間隙に通過させることができる。例えば、乾燥装置が、複数のシート状物を支持する支持体を有する場合に、気体が、支持体に当たらないように、気体を複数のシート状物に吹付けると共に複数のシート状物の間隙を通過させることができる。その結果、シート状物の表面等をより効率よく乾燥させることができる。

0108

ここで、上記の複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、好ましくは、複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向である。なお、本明細書及び特許請求の範囲における略垂直とは、完全な垂直及び垂直とみなせる状態を含む。また、言い換えれば、上記の鉛直方向から、鉛直方向及び複数のシート状物が並置された方向と垂直な方向へ、傾斜する角度は、好ましくは、略直角である。なお、本明細書及び特許請求の範囲における略直角とは、完全な直角及び直角とみなせる角度を含む。例えば、図9に示すように、乾燥手段21のノズル22から流出する空気を、鉛直方向から略直角な方向に、複数のシート状物11に吹付けると共に複数のシート状物11の間隙を通過させる。

0109

このように、複数のシート状物に吹付けられると共に複数のシート状物の間隙を通過する気体を、複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向に、複数のシート状物に吹付けると共に複数のシート状物の間隙を通過させることで、複数のシート状物を支持する支持体が、複数のシート状物の下側に設けられた場合に、気体を支持体に吹付けることなく通過させることができる。その結果、支持体が複数のシート状物の下側に設けられた場合に、シート状物の表面等をより効率よく乾燥させることができる。

0110

また、本発明によるシート状物の乾燥方法及び乾燥装置において、複数のシート状物の間隙を通過する気体は、好ましくは、気体を複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、長手方向の軸が、鉛直方向から複数のシート状物が並置された方向へある角度だけ傾斜しているように、複数のシート状物の端部に吹付けられる。また、この角度は、シート状物を乾燥させる工程において、一定であってもよく、変動させてもよい。例えば、図10に示すように、乾燥手段21のノズル22から流出する空気を、鉛直方向から複数のシート状物が並置された方向へ、角度φだけ傾斜して、複数のシート状物11の端部に吹付ける。

0111

このように、複数のシート状物の間隙を通過する気体を、気体を複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、長手方向の軸が、鉛直方向から複数のシート状物が並置された方向へある角度だけ傾斜しているように、複数のシート状物の端部に吹付けることで、気体を複数のシート状物の端部に吹付けた場合に、二枚以上のシート状物が互いに重なり合うことなく、気体を複数のシート状物の間隙に通過させることができる。その結果、複数のシート状物の間で複数のシート状物の表面等を均等に乾燥させることができる。ここで、上記のある角度とは、シート状物の材料及び形状などの様々な因子に依存するが、二枚以上のシート状物の重なり合いをより少なくするには、好ましくは、0.7度以上であり、より好ましくは1.0度以上であり、後述する隣接するシート状物の頻繁な接触(ばたつき)を防止するには、好ましくは15度以下であり、より好ましくは10度以下である。

0112

一方、複数のシート状物の間隙を通過する気体を鉛直方向に複数のシート状物の端部に吹付けるか、又は上記のある角度が小さ過ぎる(おおむね0.7度未満である)場合には、隣接する二枚以上のシート状物の間隙のみを気体が通過し、これら隣接する二枚以上のシート状物の間隙における圧力のみが小さくなる。その結果、上記の隣接する二枚以上のシート状物が互いに重なり合う。そして、互いに重なり合った隣接するシート状物は、その周囲を気体が通過することにより、複数のシート状物が並置された方向に移動する。この場合には、互いに重なり合ったシート状物における隣接するシート状物が接触する面で乾燥が不十分となる。その結果、各々のシート状物の表面等を確実に均一に乾燥させることができず、複数のシート状物の表面等における乾燥に関してばらつきが生じる場合がある。

0113

さらに、上記のある角度が大き過ぎる(おおむね15度を超える)場合には、複数のシート状物が並置された方向における周辺の二枚一組のシート状物の間隙においては、それら二枚一組のシート状物の間隙における比較的上側又は下側の部分を気体が通過することになり、その間隙における上側又は下側の部分の圧力が減少する。その結果、周辺の二枚一組のシート状物の上側又は下側部分が頻繁に接触し、シート状物の材料によっては、周辺の二枚一組のシート状物の上側又は下側部分にキズが形成されてしまう場合がある。また、上記のある角度がさらに大きい(おおむね数十度以上である)場合には、複数のシート状物が並置された方向における周辺の二枚一組のシート状物の間隙においては、複数のシート状物の間隙における上側及び下側部分を気体が通過しない場合もある。この場合には、互いに接触して並置された複数のシート状物の上側及び下側部分付近の表面等における乾燥が不十分となる。すなわち、複数のシート状物の間隙を気体が均一に通過しないため、複数のシート状物の表面等を均一に乾燥させることが困難になる。

0114

また、本発明によるシート状物の乾燥方法において、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置は、好ましくは、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動する。本発明によるシート状物の乾燥装置においては、乾燥手段は、好ましくは、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動する。複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置が移動する向き及び乾燥手段が移動する向きは、片方又は両方の向きのいずれでもよい。

0115

複数のシート状物を直線状又は曲線状に配置した場合には、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置が移動する向き及び乾燥手段が移動する向きは両方、すなわち、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置及び乾燥手段は、複数のシート状物が並置された方向に沿って往復運動する。例えば、図11に示すように、乾燥手段21(又はノズル22)の位置及び乾燥手段21のノズル22から流出する空気が複数のシート状物11に吹付けられる位置を、複数のシート状物11が並置された方向に沿って往復運動させる。

0116

また、複数のシート状物を閉曲線状に配置した場合には、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置が移動する向き及び乾燥手段が移動する向きは片方、すなわち、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置は、閉曲線状に配置された複数のシート状物の配列に沿って一方向に移動し、乾燥手段は、閉曲線状に配置された複数のシート状物の外側又は内側で、複数のシート状物の配列に沿って一方向に移動する。例えば、図12に示すように、乾燥手段21(又はノズル22)の位置及び乾燥手段21のノズル22から流出する空気が複数のシート状物11に吹付けられる位置を、円形に配置された複数のシート状物11の配列に沿って一方向に移動させる。この場合、乾燥手段21は、上記の直線状のノズル22を有する乾燥手段21に加えて、例えば、図13に示すように、円柱面から空気が流出するノズル22’が設けられた円柱形状の乾燥手段21’を用いてもよい。すなわち、円柱形状の乾燥手段21’を、円形に配置された複数のシート状物11の内側に配置し、空気を円柱面に設けられたノズル22’から流出すると共に円柱形状の乾燥手段21’を回転させてもよい。

0117

なお、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置が移動する速さ及び乾燥手段が移動する速さは、大きいほど、シート状物に気体が吹付けられる時間が短くなるため、気体が吹付けられた隣接する複数のシート状物の頻繁な接触を低減することができる。しかしながら、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置が移動する速さ及び乾燥手段が移動する速さが大きすぎると、複数のシート状物の間隙に気体を十分に通過させることが困難になり、シート状物の表面等を均一に乾燥させることが困難になる。

0118

このように、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置を、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動させる、又は乾燥手段を、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動させることによって、互いに接触して並置された多数のシート状物に気体を吹付けることが可能となり、特に乾燥手段から気体が流出する範囲よりも広い範囲にわたって気体を吹付けることができる。その結果、互いに接触して並置された多数のシート状物を離間させると共に多数のシート状物の間隙に気体を通過させることができ、多数のシート状物の表面等を乾燥させることができる。また、小型の乾燥手段を用いればよいため、シート状物の乾燥装置に関する設備コストを低減することができる。

0119

なお、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置を、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動させる、又は乾燥手段を、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動させる代わりに、本発明によるシート状物の乾燥方法及び乾燥装置において、互いに接触して並置された複数のシート状物の全てに気体を一度に吹付けて、複数のシート状物の全てを離間させると共に複数のシート状物の間における全ての間隙に気体を同時に通過させてもよい。このように、互いに接触して並置された複数のシート状物における全ての間隙に気体を同時に通過させることができるため、複数のシート状物における全ての表面等を一度に乾燥させることができる。

0120

また、本発明によるシート状物の乾燥方法において、複数のシート状物に気体を吹付ける位置は、好ましくは、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動し、気体を複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、長手方向の軸が、鉛直方向から気体を吹付ける位置が移動する向きと反対側へある角度だけ傾斜しているように、気体は、複数のシート状物の端部に吹付けられる。また、この角度は、シート状物を乾燥させる工程において、一定であってもよく、変動させてもよい。本発明によるシート状物の乾燥装置においては、乾燥手段は、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動すると共に、鉛直方向から、気体を吹付ける位置が移動する向きと反対側へ、ある角度だけ傾斜して、気体を複数のシート状物の端部に吹付ける。例えば、図14に示すように、乾燥手段21及び複数のシート状物11に乾燥手段21のノズル22から流出する空気を吹付ける位置を、複数のシート状物11が並置された方向に沿って移動させ、空気を、鉛直方向から、乾燥手段21及び空気を吹付ける位置が移動する向きと反対側へ、角度φだけ傾斜させて、複数のシート状物11の端部に吹付ける。

0121

なお、複数のシート状物が互いに直線状又は曲線状に並置されており、複数のシート状物における気体を吹付ける位置及び乾燥手段が、複数のシート状物が並置された方向に沿って往復運動する場合には、往復運動の往路及び復路で、鉛直方向からの上記のある角度の向きを反転させればよい。すなわち、互いに直線状又は曲線状に接触して並置された複数のシート状物の両端で、鉛直方向からの上記のある角度の向きを反転させる。また、上記のある角度は、上述したように、シート状物の材料及び形状などの様々な因子に依存するが、二枚以上のシート状物の重なり合いをより少なくするには、好ましくは、0.7度以上であり、より好ましくは1.0度以上であり、後述する隣接するシート状物の頻繁な接触(ばたつき)を防止するには、好ましくは15度以下であり、より好ましくは10度以下である。

0122

互いに接触して並置された複数のシート状物を支持する支持体が、複数のシート状物の下側に配置されている場合には、複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙に気体を通過させて、複数のシート状物の間隔を広げる際に、シート状物と支持体との間に摩擦力が働く。このため、シート状物の下側部分の動きは、比較的小さい。一方、シート状物の上側部分は、摩擦力などの束縛力が働かないため、比較的自由に動くことができる。このため、シート状物の上側部分は、シート状物の下側部分と比較して、隣接するシート状物と容易に頻繁に接触する。よって、シート状物の上側部分には、シート状物の材料によっては、キズが形成される場合がある。

0123

ここで、上記のように、気体を複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、長手方向の軸が、鉛直方向から気体を吹付ける位置が移動する向きと反対側へある角度だけ傾斜しているように、気体を複数のシート状物の端部に吹付けると、気体は、最初に、複数のシート状物の下側部分に吹付けられ、その後、複数のシート状物の上側部分に吹付けられる。最初に気体が複数のシート状物の下側部分に吹付けられることによって、複数のシート状物の下側部分における間隔をおおよそ均一にし、複数のシート状物を安定化させた後、複数のシート状物の上側部分に気体を吹付けることができる。これにより、シート状物の上側部分の動きを低減させ、シート状物の上側部分の隣接するシート状物との頻繁な接触(ばたつき)も低減させることができる。その結果、隣接するシート状物の頻繁な接触によるキズなどを低減することができる。逆に、気体を複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、長手方向の軸が、鉛直方向から気体を吹付ける位置が移動する向きへある角度だけ傾斜しているように、気体を複数のシート状物の端部に吹付けると、複数のシート状物の上側部分に最初に気体が吹付けられ、複数のシート状物が安定化されないため、隣接するシート状物の上側部分の頻繁な接触を低減することができず、好ましくない。

0124

また、本発明によるシート状物の乾燥装置において、乾燥手段は、好ましくは、前記気体の流量を制御する手段を有する。これにより、乾燥手段から複数のシート状物に吹付ける気体の流量を適切に制御し、複数のシート状物の表面等を乾燥させる効率を高めることができる。乾燥手段から複数のシート状物に吹付ける気体の流量を制御する方法としては、乾燥手段の単位面積から流出する気体の流量、すなわち気体の速さを大きくする方法、及び乾燥手段における気体が流出する面積を増加させる方法のいずれも適宜用いることができる。

0125

ここで、乾燥手段から複数のシート状物に吹付ける気体の速さが大きいと、複数のシート状物の表面等を乾燥させる速度を大きくすることができる。すなわち、複数のシート状物の表面等を乾燥させることに要する時間を短縮することができる。しかしながら、乾燥手段の単位面積から流出する気体の流量、すなわち気体の速さを大きくすると、隣接するシート状物の頻繁な接触も増加する場合がある。一方、乾燥手段から複数のシート状物に吹付ける気体の速さを小さくすると、隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することができる。このため、乾燥手段から流出する気体の速さを大きくせずに、乾燥手段における気体が流出する面積を調節することで、乾燥手段から複数のシート状物に吹付ける気体の流量を調節し、複数のシート状物の表面等を乾燥させることに要する時間を短縮すると共に隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することもできる。

0126

また、本発明によるシート状物の乾燥方法において、第一の時刻における気体の速さは、好ましくは、第一の時刻よりも後の第二の時刻における気体の速さよりも大きい。すなわち、複数のシート状物に吹付ける気体の速さは、先の第一の時刻で大きく、後の第二の時刻で小さい。複数のシート状物の表面等を乾燥させる工程は、通常、図15に示すように、乾燥の条件が一定であるとすると、比較的短い時間では、乾燥速度がおおむね一定である恒率乾燥で乾燥が進行し、時間が経過と共に乾燥速度が連続的に減少する減率乾燥で進行する。

0127

よって、複数のシート状物に吹付ける気体の速さを、乾燥の工程が恒率乾燥で進行するような先の第一の時刻で大きくすることで、複数のシート状物の表面等を乾燥させるために要する時間を短縮することができる。なお、先の第一の時刻では、シート状物の表面等の乾燥があまり進行していないため、シート状物の質量が相対的に大きく、隣接するシート状物の頻繁な接触は、比較的起こりにくい。また、複数のシート状物に吹付ける気体の速さを、乾燥の工程が減率乾燥で進行するような後の第二の時刻で小さくすることによって、隣接するシート状物の頻繁な接触を有効に低減させることができる。すなわち、後の第二の時刻では、シート状物の表面等の乾燥が進行して、シート状物が軽量化されているため、隣接するシート状物の頻繁な接触が容易に起こり得るが、複数のシート状物に吹付ける気体の速さを小さくすることで、隣接するシート状物の頻繁な接触を効果的に低減することができる。このように、第一の時刻における気体の速さを、第一の時刻よりも後の第二の時刻における気体の速さよりも大きくすることで、複数のシート状物の表面等を乾燥させる効率を向上させることができる。すなわち、複数のシート状物の表面等を乾燥させるために要する時間を短縮すると共に隣接するシート状物の頻繁な接触を有効に低減させることができる。

0128

また、本発明によるシート状物の乾燥方法において、複数のシート状物の間隙における第一の部分を流れる気体の速さは、好ましくは、複数のシート状物の間隙における第一の部分より下側の第二の部分を流れる気体の速さよりも小さい。すなわち、複数のシート状物の間隙における上側部分を流れる気体の速さを小さくし、複数のシート状物の間隙における下側部分を流れる気体の速さを大きくする。

0129

上述したように、互いに接触して並置された複数のシート状物を支持する支持体が、複数のシート状物の下側に配置されている場合には、シート状物の上側部分は、シート状物の下側部分と比較して、隣接するシート状物と容易に頻繁に接触する。また、乾燥手段から複数のシート状物に吹付ける気体の速さを大きくすることで、複数のシート状物の表面等を乾燥させるために要する時間を短縮することができ、乾燥手段から複数のシート状物に吹付ける気体の速さを小さくすることで、隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することができる。

0130

よって、複数のシート状物の間隙における上側部分を流れる気体の速さを小さくすることで、比較的自由に動くことができるシート状物の上側部分の動きを低減し、隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することができる。また、複数のシート状物の間隙における下側部分を流れる気体の速さを大きくすることで、支持体との摩擦力などによって比較的動きが束縛されており、隣接するシート状物と接触する頻度が比較的低いシート状物の下側部分の表面等における乾燥速度を向上させ、複数のシート状物の表面等を乾燥させるために要する時間を短縮することができる。このように、複数のシート状物の間隙における第一の部分を流れる気体の速さを、複数のシート状物の間隙における第一の部分より下側の第二の部分を流れる気体の速さよりも小さくすることで、複数のシート状物の表面等を乾燥させるために要する時間を短縮すると共に隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することができる。

0131

また、本発明によるシート状物の乾燥装置は、好ましくは、乾燥手段を含む断熱室をさらに有する。例えば、図16に示すように、乾燥装置は、乾燥手段21及び複数のシート状物11を含む断熱室31を有する。

0132

このようにシート状物の乾燥装置が、乾燥手段を含む断熱室をさらに有するため、複数のシート状物及び乾燥手段の両方を断熱室内に入れることができる。ここで、断熱室は、所定の時間の間、乾燥手段から流出する気体の温度が冷却され、所定の温度よりも低い温度の気体が複数のシート状物の間隙を通過することを低減し、乾燥手段から流出する気体の温度及び複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度(すなわち、複数のシート状物の周囲温度)をおおむね保持することを可能にする。これにより、おおむね一定の温度の気体を、複数のシート状物に吹付け、複数のシート状物の間隙に通過させることができる。なお、複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度が高いほど、複数のシート状物の表面等を乾燥させる時間を短縮することができ、複数のシート状物の表面等における乾燥の効率を高めることができる。ただし、複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度が高すぎる場合には、シート状物の劣化又は変質が生ずる場合もある。このように、シート状物の乾燥装置が、断熱室を有することで、複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度の下降による複数のシート状物の表面等を乾燥させる効率の低下を低減することができる。

0133

また、本発明によるシート状物の乾燥装置においては、断熱室は、好ましくは、断熱室の内部の温度を制御する手段を有する。断熱室の内部の温度を制御する手段は、ヒーターなどの加熱手段及び冷却手段の一方又は両方であり得る。

0134

このように断熱室が、断熱室の内部の温度を制御する手段を有することで、断熱室の内部の温度を制御し、断熱室の内部に配置された乾燥手段から流出する気体の温度及び複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度が、所望の値よりも上昇又は下降することを低減することができる。また、断熱室の内部の温度を制御し、断熱室の内部に配置された複数のシート状物の温度が、所定の温度よりも上昇又は下降することを低減することができる。なお、シート状物の温度が高すぎる場合には、シート状物の材料によっては、シート状物が劣化又は変質する場合がある。そのため、複数のシート状物に吹付ける気体の温度における上昇及び複数のシート状物の温度における上昇を低減することで、シート状物の材料に依存するシート状物の劣化又は変質を低減することができる。また、複数のシート状物に吹付ける気体の温度における下降及び複数のシート状物の温度における下降を低減することで、複数のシート状物の表面等を乾燥させる効率の低下を低減することができる。

0135

また、本発明によるシート状物の乾燥方法においては、複数のシート状物の周囲温度は、好ましくは、常温よりも高い。ここで、本明細書及び特許請求の範囲における常温とは、例えば室温のような本発明によるシート状物の乾燥方法を実施する環境によって決まる温度であり、おおむね5℃以上35℃以下の範囲にある温度である。また、本明細書及び特許請求の範囲における複数のシート状物の周囲温度とは、複数のシート状物の間隙に気体を通過させる際における複数のシート状物を取り巻く環境の温度である。本発明によるシート状物の乾燥装置においては、断熱室の内部における温度を常温より高くすればよい。

0136

このように、複数のシート状物の周囲温度を常温よりも高くすることで、複数のシート状物の端部に吹付けられる気体の温度が常温より高い場合に、複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度が、複数のシート状物の周囲温度によって下降することを低減することができる。これにより、複数のシート状物の表面等を乾燥させる効率が低下することを低減することができる。

0137

また、本発明によるシート状物の乾燥方法においては、第一の時刻における複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度は、好ましくは、第一の時刻よりも後の第二の時刻における気体の温度よりも低い。すなわち、複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度は、先の第一の時刻で低く、後の第二の時刻で高い。

0138

シート状物の表面に溶液のような液体が塗布してあり、その液体に含有される溶質などの物質が、溶剤のような液体の媒質の存在下で高温にすると化学反応を起こして変化するような場合に、シート状物の表面等に残留する媒質が比較的多い初期の時間に、複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度を低くすることで、シート状物の表面等に塗布された液体における化学反応を低減することができる。すなわち、シート状物の表面等に塗布された液体に含有される物質を化学変化させることなく、液体の媒質を蒸発させて、シートの表面等を乾燥させることができる。また、シート状物の表面等に残留する媒質が比較的少ない後の時間では、液体に含有される物質の化学反応が起こる確率は減少するため、複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度を高くして、シート状物の表面等に残留する媒質の蒸発を促進させることができる。すなわち、複数のシート状物の表面等を乾燥させる効率を向上させることができる。このように、第一の時刻における複数のシート状物の間隙を通過する気体の温度を、第一の時刻よりも後の第二の時刻における気体の温度よりも低くすることで、シート状物の表面等に塗布された液体における化学反応を低減すると共に複数のシート状物の表面等を乾燥させる効率を向上させることができる。

0139

次に、本発明によるシート状物の洗浄方法及びシート状物の洗浄装置について説明する。本発明によるシート状物の洗浄方法においても、互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙に気体を通過させて、複数のシート状物の表面等を洗浄する。例えば、図7に示すように、互いに接触して並置された複数のシート状物11に矢印で示すように気体を吹付けることにより、複数のシート状物11を離間させると共に複数のシート状物11の複数の間隙に、矢印に示すように気体を通過させて、複数のシート状物11の表面を洗浄する。また、本発明によるシート状物の洗浄装置においても、互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙に気体を通過させて複数のシート状物の表面等を洗浄する洗浄手段を有する。例えば、図8に示すように、シート状物の洗浄装置は、少なくとも、互いに接触して並置された複数のシート状物11に矢印で示すように気体を吹付けることにより、複数のシート状物11を離間させると共に複数のシート状物11の間隙に気体を通過させることができる洗浄手段21を有する。

0140

なお、本明細書及び特許請求の範囲におけるシート状物の表面等の洗浄とは、シート状物に付着した固体を除去することを意味する。シート状物に付着した個体の種類は、取り除くことが可能な固体であれば、特に限定されず、埃及び塵などの固体である。

0141

また、本発明による洗浄方法及び洗浄装置が適用されるシート状物も、それらの間隙に、後述する実質的に所謂ベルヌーイの定理に従った気体の通過を実現することができれば、その形状、大きさ、及び材質は特に限定されない。シート状物は、プラスチック及び紙など様々な材料で形成され、シート状物の例としては、例えば、銀塩のレントゲンフィルムのようなプラスチックフィルム、紙に感熱発色層を設けた感熱紙のような印刷用紙、液晶又はプラズマディスプレイ関連のシート部品などが挙げられる。ただし、複数のシート状物の形状は、実質的に同一の形状であることが好ましい。複数のシート状物の形状が実質的に同一であれば、それらのシート状物の間を通過する気体は、実質的に同一の流れを生じ、ベルヌーイの定理に従った気体の通過を実現することが容易である。また、複数のシート状物の間隙に気体を通過させるために、シート状物は、実質的に平坦な形状(輪郭の形状は問わない)を有すること、特に枚葉のシート状物であることが好ましい。

0142

これらの複数のシート状物もまた、互いに接触して並置される。ここで、本明細書及び特許請求の範囲における“互いに接触して並置された”とは、複数のシート状物の各々について、あるシート状物の少なくとも一方の面が、その面又はそれらの面側に隣接するシート状物の面の少なくとも一部分と接触し、且つ複数のシート状物が、並べて置かれていることを意味する。また、複数のシート状物の各々は、互いに接触して並置されていればよいが、好ましくは、複数のシート状物の各々が、それぞれ独立に鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜するように、配置される。なお、本明細書及び特許請求の範囲におけるシート状物が、鉛直方向から0度以上90度未満の角度で直立又は傾斜するとは、鉛直方向から0度の角度で直立する又は鉛直方向から0度を超えて90度未満の角度で傾斜することを意味する。より詳しくは、鉛直方向から0度の角度で直立するとは、シート状物の表面の法線方向が鉛直方向に対して垂直であることを意味し、鉛直方向から0度を超えて90度未満の角度で傾斜するとは、シート状物の表面の法線方向が鉛直方向と鉛直方向に対して垂直な方向との間にあることを意味する。このように、複数のシート状物に働く重力の作用によって複数のシート状物が互いに密着することを低減して、複数のシート状物の間隙に気体が容易に通過することができるように、複数のシート状物は、好ましくは、いずれも鉛直方向から90度の角度で傾斜しておらず、すなわち、水平に配置されず、直立又は傾斜して配置される。さらに、複数のシート状物の重量によって複数のシート状物が互いに密着することは好ましくないため、複数のシート状物は、好ましくは、おおよそ鉛直方向から0度の角度で、直立に並置される。また、互いに接触して並置された複数のシート状物を、直線状又は曲線状に配置してもよいし、円形のような閉曲線状に配置してもよい。ここで、互いに接触して並置された複数のシート状物は、直線状又は円形に配置することが好ましい。このように複数のシート状物を直線状又は円形に配置すると、複数のシート状物の端部に気体を吹付けることが容易である。また、複数のシート状物直線状又は曲線状に配置するために、複数のシート状物の全て又は一部をまとめて並置させることができる枠体を用いてもよい。枠体は、複数のシート状物の下側端部を支持する部分と、並置された複数のシート状物のうち最も端側のシート状物を支持する部分とを有してもよい。枠体のこれらの部分は、平板であっても、気体が通過することが可能な柵状の形状を有してもよい。

0143

さらに、実質的に同一の形状を有する複数のシート状物は、互いに整列されることが好ましい。ただし、複数のシート状物の各々を特定の位置に位置決めする必要はない。複数のシート状物が整列されている場合には、複数のシート状物の間隙を気体が比較的均一に通過するため、それら複数にシート状物の間隔を比較的均一に広げる(離間させる)ことができる。その結果、複数のシート状物の表面等を比較的均一に洗浄することができる。

0144

互いに接触して並置された複数のシート状物に吹付けて複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙を通過する気体の種類は、その気体が使用される温度で化学的及び物理的反応を起こさなければ特に限定されないが、通常は、容易に入手可能な(乾燥した)空気が使用される。

0145

本発明によるシート状物の洗浄方法においてもまた、互いに接触して並置された複数のシート状物の端部に気体を吹付けることで、複数のシート状物の間に間隙を形成する(前記複数のシート状物を離間させる)ことができる。すなわち、互いに接触して並置された複数のシート状物の端部に気体を吹付けることで、複数のシート状物の間隔は、吹付けられた気体の圧力により広げられ、それらの広げられた間隙を、吹付ける気体が通過することになる。ここで、気体が吹付けられた複数のシート状物の間隙には、シート状物の間隙を通過する気体の速さに応じて、理想的にはベルヌーイの定理により決定される圧力が生じる。つまり、通過する気体の速さが大きい間隙では、圧力が小さくなり、通過する気体の速さが小さい間隙では、圧力が相対的に大きくなる。その結果、複数のシート状物の間隙間における圧力差が無くなるまで、複数のシート状物は、移動する。そして、複数のシート状物の間隙を通過する気体の速さがほぼ均一になり、複数のシート状物の間隙における圧力も均一になると、複数のシート状物の間隔もほぼ均一となる。また、複数のシート状物は、気体が複数のシート状物の間隙を通過している間は、互いに密着しない。このようにして、複数のシート状物の間隙に気体を通過させることで、複数のシート状物の間隙に気体を流し、複数のシート状物の表面等を洗浄することができる。

0146

また、本発明によるシート状物の洗浄装置における洗浄手段は、上記のように、互いに接触して並置された複数のシート状物に気体を吹付けることにより複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙に気体を通過させることができるものであれば、特に限定されない。このような洗浄手段としては、例えば、図8に示すように、特定方向に気体としての空気を流出させることができる単一の流出口としてのノズル22を備えた洗浄手段21が挙げられる。図8に示す洗浄手段は、洗浄手段の背後に設けられた(単数又は複数の)空気の入口から空気を吸引し、ノズル22から空気を流出させる。図8においては、互いに接触して並置された複数のシート状物11の端部に向かって、洗浄手段21のノズル22から流出する空気を吹付け、複数のシート状物11を離間させると共に複数のシート状物11の間隙に空気を通過させて、複数のシート状物11の表面を洗浄する。また、洗浄手段として、図18(a)〜(c)に示すような、気体としての空気を流出させることができる複数の流出口としてのノズルスリット502を有する洗浄手段21も挙げられる。図18に示す洗浄手段21は、洗浄手段21の背後に設けられた(単数又は複数の)空気の入口501から空気を吸引し、洗浄手段21の前部に設けられた複数のノズルスリット502を介して空気を流出させる。これにより、単一の洗浄手段21から複数の空気の流れを複数のシート状物に同時に吹付けることができる。なお、図18に示す洗浄手段21の内部には、空気の入口から吸引された空気の流れを調整するために、パンチングメタル(孔開き鋼板)である整流板503を有することが好ましい。

0147

上記の本発明によるシート状物の洗浄方法によれば、複数のシート状物の表面を容易に且つ効率良く洗浄することができる。すなわち、本発明によるシート状物の洗浄方法によれば、連続した長いシート状物ではなく、互いに接触して並置された複数のシート状物の表面等を洗浄するため、短時間で複数のシート状物の表面等を洗浄することができる。また、複数のシート状物の各々を所定の位置に位置決めする必要がないため、シート状物の表面等を洗浄するための作業工数を小さくすることができる。さらに、本発明によるシート状物の洗浄方法によれば、複数のシート状物を鉛直方向に積載することなく、互いに接触して並置させ、複数のシート状物の間隙に気体を通過させることで、複数のシート状物の表面等を効率よく洗浄することができる。また、複数のシート状物を治具などで互いに固定する必要がなく、シート状物の面全体にわたって気体を通過させることができるため、シート状物の表面等を比較的均一に洗浄することができる。

0148

加えて、本発明によるシート状物の洗浄装置を用いれば、互いに接触して並置された複数のシート状物の間隙に気体を通過させる際に、複数のシート状物の間隔を比較的小さくすることができるため、複数のシート状物を並置するスペースを小さくすることができる。また、本発明によるシート状物の洗浄装置においてもまた、気体を複数のシート状物の間隙に通過させて、複数のシート状物の間隔をほぼ均一に維持するため、複数のシート状物の各々を配置するための棚及び複数のシート状物の各々を分離するための部材などが不要である。このため、シート状物の洗浄装置の大きさを小さくし、シート状物の洗浄装置に関する設備コストを小さくすることができる。例えば、図8に示すような洗浄装置において、複数のシート状物11の間隙に空気を通過させると、複数のシート状物11の間隔は、0.1mm〜数mm程度になる。これらの値は、複数のシート状物の各々を置くための棚及び複数のシート状物の各々を分離するための部材の間隔、10mm〜25mm程度よりもはるかに小さい。

0149

また、本発明によるシート状物の洗浄方法及び洗浄装置においてもまた、複数のシート状物に吹付けられると共に複数のシート状物の間隙を通過する気体は、好ましくは、複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、複数のシート状物に吹付けられると共に複数のシート状物の間隙を通過する。言い換えれば、鉛直方向から、鉛直方向及び複数のシート状物が並置された方向と垂直な方向へ、ある角度だけ傾斜した方向に、複数のシート状物の間隙を通過する。ここで、上記のある角度とは、シート状物の洗浄方法及び洗浄装置における様々な条件によって適宜定められる角度であり、0度を超えて180度未満の角度であり、その符号(鉛直方向からの傾斜の向き)は、正及び負のいずれであってもよい(いずれの向きであってもよい)。また、この角度は、シート状物を乾燥させる工程において、一定であってもよく、変動させてもよい。例えば、図9に示すように、洗浄手段21のノズル22から流出する空気を、鉛直方向から、鉛直方向及び複数のシート状物が並置された方向と垂直な方向へ、角度θだけ傾斜した方向に、複数のシート状物11に吹付けると共に複数のシート状物11の間隙を通過させる。

0150

このように、複数のシート状物に吹付けられると共に複数のシート状物の間隙を通過する気体を、複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向に、複数のシート状物に吹付けられると共に複数のシート状物の間隙を通過させることで、複数のシート状物を支持する支持体などのような洗浄装置の部材に阻害されることなく、気体を複数のシート状物に吹付けると共に複数のシート状物の間隙に通過させることができる。例えば、洗浄装置が、複数のシート状物を支持する支持体を有する場合に、気体が、支持体に当たらないように、気体を複数のシート状物に吹付けると共に複数のシート状物の間隙を通過させることができる。その結果、シート状物の表面等をより効率よく洗浄することができる。

0151

ここで、上記の複数のシート状物が並置された方向に垂直な方向であって鉛直方向を除く方向は、好ましくは、複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向である。なお、本明細書及び特許請求の範囲における略垂直とは、完全な垂直及び垂直とみなせる状態を含む。また、言い換えれば、上記の鉛直方向から、鉛直方向及び複数のシート状物が並置された方向と垂直な方向へ、傾斜する角度は、好ましくは、略直角である。なお、本明細書及び特許請求の範囲における略直角とは、完全な直角及び直角とみなせる角度を含む。例えば、図9に示すように、洗浄手段21のノズル22から流出する空気を、鉛直方向から略直角な方向に、複数のシート状物11に吹付けると共に複数のシート状物11の間隙を通過させる。

0152

このように、複数のシート状物に吹付けられると共に複数のシート状物の間隙を通過する気体を、複数のシート状物が並置された方向及び鉛直方向の両方に略垂直な方向に、複数のシート状物に吹付けると共に複数のシート状物の間隙を通過させることで、複数のシート状物を支持する支持体が、複数のシート状物の下側に設けられた場合に、気体を支持体に吹付けることなく通過させることができる。その結果、支持体が複数のシート状物の下側に設けられた場合に、シート状物の表面等をより効率よく洗浄することができる。

0153

また、本発明によるシート状物の洗浄方法及び洗浄装置においてもまた、複数のシート状物の間隙を通過する気体は、好ましくは、気体を複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、長手方向の軸が、鉛直方向から複数のシート状物が並置された方向へある角度だけ傾斜しているように、複数のシート状物の端部に吹付けられる。また、この角度は、シート状物を乾燥させる工程において、一定であってもよく、変動させてもよい。例えば、図10に示すように、洗浄手段21のノズル22から流出する空気を、鉛直方向から複数のシート状物が並置された方向へ、角度φだけ傾斜して、複数のシート状物11の端部に吹付ける。

0154

このように、複数のシート状物の間隙を通過する気体を、気体を複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、長手方向の軸が、鉛直方向から複数のシート状物が並置された方向へある角度だけ傾斜しているように、複数のシート状物の端部に吹付けることで、気体を複数のシート状物の端部に吹付けた場合に、二枚以上のシート状物が互いに重なり合うことなく、気体を複数のシート状物の間隙に通過させることができる。その結果、複数のシート状物の間で複数のシート状物の表面等を均等に洗浄することができる。ここで、上記のある角度とは、シート状物の材料及び形状などの様々な因子に依存するが、二枚以上のシート状物の重なり合いをより少なくするには、好ましくは、0.7度以上であり、より好ましくは1.0度以上であり、後述する隣接するシート状物との頻繁な接触(ばたつき)を防止するには、好ましくは15度以下であり、より好ましくは10度以下である。

0155

一方、複数のシート状物の間隙を通過する気体を鉛直方向に複数のシート状物の端部に吹付けるか、又は上記のある角度が小さ過ぎる(おおむね0.7度未満である)場合には、隣接する二枚以上のシート状物の間隙のみを気体が通過し、これら隣接する二枚以上のシート状物の間隙における圧力のみが小さくなる。その結果、上記の隣接する二枚以上のシート状物が互いに重なり合う。そして、互いに重なり合った隣接するシート状物は、その周囲を気体が通過することにより、複数のシート状物が並置された方向に移動する。この場合には、互いに重なり合ったシート状物における隣接するシート状物が接触する面で洗浄が不十分となる。その結果、各々のシート状物の表面等を確実に均一に洗浄することができず、複数のシート状物の表面等における洗浄に関してばらつきが生じる場合がある。

0156

さらに、上記のある角度が大き過ぎる(おおむね15度を超える)場合には、複数のシート状物が並置された方向における周辺の二枚一組のシート状物の間隙においては、それら二枚一組のシート状物の間隙における比較的上側又は下側の部分を気体が通過することになり、その間隙における上側又は下側の部分の圧力が減少する。その結果、周辺の二枚一組のシート状物の上側又は下側部分が頻繁に接触し、シート状物の材料によっては、周辺の二枚一組のシート状物の上側又は下側部分にキズが形成されてしまう場合がある。また、上記のある角度がさらに大きい(おおむね数十度以上である)場合には、複数のシート状物が並置された方向における周辺の二枚一組のシート状物の間隙においては、複数のシート状物の間隙における上側及び下側部分を気体が通過しない場合もある。この場合には、互いに接触して並置された複数のシート状物の上側及び下側部分付近の表面における洗浄が不十分となる。すなわち、複数のシート状物の間隙を気体が均一に通過しないため、複数のシート状物の表面等を均一に洗浄することが困難になる。

0157

また、本発明によるシート状物の洗浄方法においてもまた、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置は、好ましくは、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動する。本発明によるシート状物の洗浄装置においてもまた、洗浄手段は、好ましくは、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動する。複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置が移動する向き及び洗浄手段が移動する向きは、片方又は両方の向きのいずれでもよい。

0158

複数のシート状物を直線状又は曲線状に配置した場合には、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置が移動する向き及び洗浄手段が移動する向きは両方、すなわち、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置及び洗浄手段は、複数のシート状物が並置された方向に沿って往復運動する。例えば、図11に示すように、洗浄手段21(又はノズル22)の位置及び洗浄手段21のノズル22から流出する空気が複数のシート状物11に吹付けられる位置を、複数のシート状物11が並置された方向に沿って往復運動させる。

0159

また、複数のシート状物を閉曲線状に配置した場合には、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置が移動する向き及び洗浄手段が移動する向きは片方、すなわち、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置は、閉曲線状に配置された複数のシート状物の配列に沿って一方向に移動し、洗浄手段は、閉曲線状に配置された複数のシート状物の外側又は内側で、複数のシート状物の配列に沿って一方向に移動する。例えば、図12に示すように、洗浄手段21(又はノズル22)の位置及び洗浄手段21のノズル22から流出する空気が複数のシート状物に吹付けられる位置を、円形に配置された複数のシート状物11の配列に沿って一方向に移動させる。この場合、洗浄手段21は、上記の直線状のノズル22を有する洗浄手段21に加えて、例えば、図13に示すように、円柱面から空気が流出するノズル22’が設けられた円柱形状の洗浄手段21’を用いてもよい。すなわち、円柱形状の洗浄手段21’を、円形に配置された複数のシート状物11の内側に配置し、空気を円柱面に設けられたノズル22’から流出すると共に円柱形状の洗浄手段21’を回転させてもよい。

0160

なお、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置が移動する速さ及び乾燥手段が移動する速さは、大きいほど、シート状物に気体が吹付けられる時間が短くなるため、気体が吹付けられた隣接する複数のシート状物の頻繁な接触を低減することができる。しかしながら、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置が移動する速さ及び乾燥手段が移動する速さが大きすぎると、複数のシート状物の間隙に気体を十分に通過させることが困難になり、シート状物の表面等を均一に洗浄することが困難になる。

0161

このように、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置を、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動させる、又は洗浄手段を、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動させることによって、互いに接触して並置された多数のシート状物に気体を吹付けることが可能となり、特に洗浄手段から気体が流出する範囲よりも広い範囲にわたって気体を吹付けることができる。その結果、互いに接触して並置された多数のシート状物を離間させると共に多数のシート状物の間隙に気体を通過させることができ、多数のシート状物の表面等を洗浄することができる。また、小型の洗浄手段を用いればよいため、シート状物の洗浄装置に関する設備コストを低減することができる。

0162

なお、複数のシート状物の端部における気体を吹付ける位置を、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動させる、又は洗浄手段を、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動させる代わりに、本発明によるシート状物の洗浄方法及び洗浄装置においてもまた、互いに接触して並置された複数のシート状物の全てに気体を一度に吹付けて、複数のシート状物の全てを離間させると共に複数のシート状物の間における全ての間隙に気体を同時に通過させてもよい。このように、互いに接触して並置された複数のシート状物における全ての間隙に気体を同時に通過させることができるため、複数のシート状物における全ての表面等を一度に洗浄することができる。

0163

また、本発明によるシート状物の洗浄方法においてもまた、複数のシート状物に気体を吹付ける位置は、好ましくは、複数のシート状物が並置された方向に沿って移動し、気体を複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、長手方向の軸が、鉛直方向から気体を吹付ける位置が移動する向きと反対側へある角度だけ傾斜しているように、気体は、複数のシート状物の端部に吹付けられる。本発明によるシート状物の洗浄装置においてもまた、洗浄手段は、複数のシート状物が接触して並置された方向に沿って移動すると共に、鉛直方向から、気体を吹付ける位置が移動する向きと反対側へ、所定の角度だけ傾いた方向に沿って、気体を複数のシート状物の端部に吹付ける。例えば、図14に示すように、洗浄手段21及び複数のシート状物11に洗浄手段21のノズル22から流出する空気を吹付ける位置を、複数のシート状物11が並置された方向に沿って移動させ、空気を、鉛直方向から、洗浄手段21及び空気を吹付ける位置が移動する向きと反対側へ、角度φだけ傾斜させて、複数のシート状物11の端部に吹付ける。

0164

なお、複数のシート状物が互いに直線状又は曲線状に並置されており、複数のシート状物における気体を吹付ける位置及び洗浄手段が、複数のシート状物が並置された方向に沿って往復運動する場合には、往復運動の往路及び復路で、鉛直方向からの上記のある角度の向きを反転させればよい。すなわち、互いに直線状又は曲線状に接触して並置された複数のシート状物の両端で、鉛直方向からの上記のある角度の向きを反転させる。また、上記のある角度は、上述したように、シート状物の材料及び形状などの様々な因子に依存するが、おおむね1.0度以上2.0度以下であることが好ましい。

0165

互いに接触して並置された複数のシート状物を支持する支持体が、複数のシート状物の下側に配置されている場合には、複数のシート状物を離間させると共に複数のシート状物の間隙に気体を通過させて、複数のシート状物の間隔を広げる際に、シート状物と支持体との間に摩擦力が働く。このため、シート状物の下側部分の動きは、比較的小さい。一方、シート状物の上側部分は、摩擦力などの束縛力が働かないため、比較的自由に動くことができる。このため、シート状物の上側部分は、シート状物の下側部分と比較して、隣接するシート状物と容易に頻繁に接触する。よって、シート状物の上側部分には、シート状物の材料によっては、キズが形成される場合がある。

0166

ここで、上記のように、気体を複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、長手方向の軸が、鉛直方向から気体を吹付ける位置が移動する向きと反対側へある角度だけ傾斜しているように、気体を複数のシート状物の端部に吹付けると、気体は、最初に、複数のシート状物の下側部分に吹付けられ、その後、複数のシート状物の上側部分に吹付けられる。最初に気体が複数のシート状物の下側部分に吹付けられることによって、複数のシート状物の下側部分における間隔をおおよそ均一にし、複数のシート状物を安定化させた後、複数のシート状物の上側部分に気体を吹付けることができる。これにより、シート状物の上側部分の動きを低減させ、シート状物の上側部分の隣接するシート状物との頻繁な接触(ばたつき)も低減させることができる。その結果、隣接するシート状物の頻繁な接触によるキズなどを低減することができる。逆に、気体を複数のシート状物に吹付ける領域が、長手方向の軸を有し、長手方向の軸が、鉛直方向から気体を吹付ける位置が移動する向きへある角度だけ傾斜しているように、気体を複数のシート状物の端部に吹付けると、複数のシート状物の上側部分に最初に気体が吹付けられ、複数のシート状物が安定化されないため、隣接するシート状物の上側部分の頻繁な接触を低減することができず、好ましくない。

0167

また、本発明によるシート状物の洗浄装置においてもまた、洗浄手段は、好ましくは、前記気体の流量を制御する手段を有する。これにより、洗浄手段から複数のシート状物に吹付ける気体の流量を適切に制御し、複数のシート状物の表面等を洗浄する効率を高めることができる。洗浄手段から複数のシート状物に吹付ける気体の流量を制御する方法としては、洗浄手段の単位面積から流出する気体の流量、すなわち気体の速さを大きくする方法、及び洗浄手段における気体が流出する面積を増加させる方法のいずれも適宜用いることができる。

0168

ここで、洗浄手段から複数のシート状物に吹付ける気体の速さが大きいと、複数のシート状物の表面等を洗浄する速度を大きくすることができる。すなわち、複数のシート状物の表面等を洗浄することに要する時間を短縮することができる。しかしながら、洗浄手段の単位面積から流出する気体の流量、すなわち気体の速さを大きくすると、隣接するシート状物の頻繁な接触も増加する場合がある。一方、洗浄手段から複数のシート状物に吹付ける気体の速さを小さくすると、隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することができる。このため、洗浄手段から流出する気体の速さを大きくせずに、洗浄手段における気体が流出する面積を調節することで、洗浄手段から複数のシート状物に吹付ける気体の流量を調節し、複数のシート状物の表面等を洗浄することに要する時間を短縮すると共に隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することもできる。

0169

また、本発明によるシート状物の洗浄方法においてもまた、第一の時刻における気体の速さは、好ましくは、第一の時刻よりも後の第二の時刻における気体の速さよりも大きい。すなわち、複数のシート状物に吹付ける気体の速さは、先の第一の時刻で大きく、後の第二の時刻で小さい。複数のシート状物の表面等を洗浄する工程は、通常、洗浄の条件が一定であるとすると、比較的短い時間では、洗浄速度がおおむね一定である工程で進行し、時間が経過と共に洗浄速度が連続的に減少する工程で進行する。

0170

よって、複数のシート状物に吹付ける気体の速さを、洗浄の工程がおおむね一定の洗浄速度で進行するような先の第一の時刻で大きくすることで、複数のシート状物の表面等を洗浄するために要する時間を短縮することができる。なお、先の第一の時刻では、シート状物の表面等の洗浄があまり進行していないため、シート状物の質量が相対的に大きく、隣接するシート状物の頻繁な接触は、比較的起こりにくい。また、複数のシート状物に吹付ける気体の速さを、洗浄の工程が連続的に減少する洗浄速度で進行するような後の第二の時刻で小さくすることによって、隣接するシート状物の頻繁な接触を有効に低減させることができる。すなわち、後の第二の時刻では、シート状物の表面等の洗浄が進行して、シート状物が軽量化されているため、隣接するシート状物の頻繁な接触が容易に起こり得るが、複数のシート状物に吹付ける気体の速さを小さくすることで、隣接するシート状物の頻繁な接触を効果的に低減することができる。このように、第一の時刻における気体の速さを、第一の時刻よりも後の第二の時刻における気体の速さよりも大きくすることで、複数のシート状物の表面等を洗浄する効率を向上させることができる。すなわち、複数のシート状物の表面等を洗浄するために要する時間を短縮すると共に隣接するシート状物の頻繁な接触を有効に低減させることができる。

0171

また、本発明によるシート状物の洗浄方法においてもまた、複数のシート状物の間隙における第一の部分を流れる気体の速さは、好ましくは、複数のシート状物の間隙における第一の部分より下側の第二の部分を流れる気体の速さよりも小さい。すなわち、複数のシート状物の間隙における上側部分を流れる気体の速さを小さくし、複数のシート状物の間隙における下側部分を流れる気体の速さを大きくする。

0172

上述したように、互いに接触して並置された複数のシート状物を支持する支持体が、複数のシート状物の下側に配置されている場合には、シート状物の上側部分は、シート状物の下側部分と比較して、隣接するシート状物と容易に頻繁に接触する。また、洗浄手段から複数のシート状物に吹付ける気体の速さを大きくすることで、複数のシート状物の表面を洗浄するために要する時間を短縮することができ、洗浄手段から複数のシート状物に吹付ける気体の速さを小さくすることで、隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することができる。

0173

よって、複数のシート状物の間隙における上側部分を流れる気体の速さを小さくすることで、比較的自由に動くことができるシート状物の上側部分の動きを低減し、隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することができる。また、複数のシート状物の間隙における下側部分を流れる気体の速さを大きくすることで、支持体との摩擦力などによって比較的動きが束縛されており、隣接するシート状物と接触する頻度が比較的低いシート状物の下側部分の表面等における洗浄速度を向上させ、複数のシート状物の表面等を洗浄するために要する時間を短縮することができる。このように、複数のシート状物の間隙における第一の部分を流れる気体の速さを、複数のシート状物の間隙における第一の部分より下側の第二の部分を流れる気体の速さよりも小さくすることで、複数のシート状物の表面等を洗浄するために要する時間を短縮すると共に隣接するシート状物の頻繁な接触を低減することができる。

0174

図16に示すような本発明によるシート状物の乾燥装置を用いて、本発明によるシート状物の乾燥方法に従って、複数のシート状物を乾燥させた。

0175

本実施例で用いたシート状物は、PET(ポリエチレンテレフタラート)のシートに塗料を塗布し自然乾燥させて得られた。PETのシートに塗布した塗料は、樹脂染料、染料用の顕色剤、及びフィラーを溶剤に溶解させて得られた。塗料に用いた溶剤は、MEK(メチルエチルケトン)、トルエン、及び酢酸エチルの混合物であった。また、PETのシートの数は、200枚であり、PETのシートの表面の大きさは、354mm×430mmであり、PETのシートの厚さは、100μm以上250μm以下の範囲にあった。PETのシートに塗布された塗料の厚さは、シート状物を自然乾燥させた状態で、10μm以上40μm以下の範囲にあった。

0176

本実施例で用いたシート状物の乾燥装置は、乾燥手段としての5個のブロワー、200枚のシート状物を50枚ごとに仕切る4個のフィルムカセット、並びにブロワー及びフィルムカセットを内部に含む断熱室としての断熱カバーを有する。各々のブロワーは、空気を流出するノズルを有する。ブロワーのノズルから流出する空気の速さは、15m/分以上35m/分以下の速さに調節した。また、ブロワーのノズルから流出する空気の温度は、20度以上120度以下の温度に調節した。ブロワーのノズルのスリット間隔は、2mm以上15mm以下の間隔に調節し、ノズルの長さは、430mm以上500mm以下の長さに調節した。ブロワーのノズルの傾きは、1度以上10度以下の角度に調節した。また、ブロワーを直線状に配列したフィルムカセットの方向に沿って(シート状物が並置された方向に沿って)往復運動させる速さは、20mm/分以上700mm/分以下の速さに調節した。1個のフィルムカセットに50枚のシート状物を並置したとき、複数のシート状物の間における間隔は、15mm以上35mm以下の範囲にあった。また、ブロワーから最も近いシート状物の端部までの距離は、2mm以上30mm以下の範囲で調節した。さらに、断熱カバーは、表面を厚さ50mmのグラスウールで覆ったステンレススチールで形成されたものを用いた。

0177

図16に示すように、200枚のシート状物の端部に、ブロワーのノズルから流出する空気を、シート状物の横方向から吹付けると共に、ブロワーをシート状物が並置された方向に沿って移動させた。200枚のシート状物に関するブロワーによる乾燥開始前におけるシート状物の表面に残留する溶剤の量の割合は、シート状物の表面に塗布した溶剤の量に対して5%であった。200枚のシート状物をブロワーによって1時間乾燥した後では、シート状物の表面に残留する溶剤の量の割合は、シート状物の表面に塗布した溶剤の量に対して0.3%以下であった。なお、シート状物の表面に残留する溶剤の量の割合に関するシート状物内のばらつき及び200枚のシート状物間におけるばらつきは、20%以下であった。

0178

また、本実施例で用いたシート状物の乾燥方法及び乾燥装置によれば、図16に示すようなシート状物の乾燥装置を設置するスペースは、スタッカーを用いる従来技術と比較して、1/4以下であった。また、図16に示すようなシート状物の乾燥装置に関する設備コストは、スタッカーを用いる従来技術と比較して、1/2以下であった。さらに、図16に示すようなシート状物の乾燥装置に200枚のシート状物を並置する及び取り出す作業時間は、スタッカーを用いる従来技術と比較して、1/10以下であった(50枚のシート状物を並置することに要する時間は、10秒以下であった)。

0179

図17に示すように、200枚のシート状物の端部に、ブロワーのノズルから流出する空気を、シート状物の下側から上側へ吹付ける以外は、実施例1と同様の乾燥装置及び乾燥方法を使用して、シート状物の表面を乾燥させた。その結果、実施例1と同様に、シート状物の表面を十分乾燥させることができた。

0180

実施例1で作成したシート状物を用い、ブロワーのノズルから流出する空気の速さを、30m/秒に固定し、ブロワーのノズルから流出する空気の温度を、76℃に固定した。実施例1と同様のシート状物の乾燥装置を用いて、実施例1と同様の乾燥方法に従って、シート状物における変色、シート状物の頻繁な接触(ばたつき)の程度、及び60分間の乾燥後におけるシート状物の表面の乾燥状態(シート状物の表面に残留する溶剤の量の割合)を確認した。その結果、60分間の乾燥後におけるシート状物の表面の乾燥状態は、良好であり、シート状物の表面に残留する溶剤の量の割合は、シート状物の表面に塗布した溶剤の量に対して0.9%以下であった。しかしながら、シート状物における変色が見られ、シート状物のばたつきも大きかった。

0181

実施例1で作成したシート状物及び実施例1と同様のシート状物の乾燥装置を用い、ブロワーのノズルから流出する空気の温度を、76℃に固定し、ブロワーのノズルから流出する空気の速さを変化させた。具体的には、ブロワーのノズルから流出する空気の速さは、乾燥開始から乾燥開始後25分までは、30m/秒であったが、乾燥開始後25分から60分までは、25m/秒とした。すなわち、ブロワーのノズルから流出する空気の速さを、乾燥の途中まで大きくし、乾燥の途中から小さくした。そして、シート状物における変色、シート状物の頻繁な接触(ばたつき)の程度、及び60分間の乾燥後におけるシート状物の表面の乾燥状態(シート状物の表面に残留する溶剤の量の割合)を確認した。その結果、60分間の乾燥後におけるシート状物の表面の乾燥状態は、良好であり、シート状物の表面に残留する溶剤の量の割合は、シート状物の表面に塗布した溶剤の量に対して0.9%以下であった。また、シート状物のばたつきも見られず、乾燥後のシート状物にキズも見られなかった。ただし、シート状物における変色は見られた。

0182

実施例1で作成したシート状物及び実施例1と同様のシート状物の乾燥装置を用い、ブロワーのノズルから流出する空気の速さを、30m/秒に固定し、ブロワーのノズルから流出する空気の温度を変化させた。具体的には、ブロワーのノズルから流出する空気の温度は、乾燥開始から乾燥開始後10分までは、50℃とし、乾燥開始後10分から20分までは、60℃とし、乾燥開始後20分から80分までは、76℃とした。すなわち、ブロワーのノズルから流出する空気の温度を、乾燥の初期から乾燥の途中まで三段階で大きくし、乾燥の途中から高温を保持した。そして、シート状物における変色、シート状物の頻繁な接触(ばたつき)の程度、及び80分間の乾燥後におけるシート状物の表面の乾燥状態(シート状物の表面に残留する溶剤の量の割合)を確認した。その結果、80分間の乾燥後におけるシート状物の表面の乾燥状態は、良好であり、シート状物の表面に残留する溶剤の量の割合は、シート状物の表面に塗布した溶剤の量に対して0.9%以下であった。また、ブロワーのノズルから流出する空気の温度を実施例3と同じ60分間、同じ76℃としたにも関わらず、シート状物における変色は見られなかった。ただし、シート状物のばたつきは、若干見られた。

0183

ブロワーのノズルから流出する空気の速さを変動させて、50枚のシート状物に空気を吹き付けたとき、シート状物の頻繁な接触(ばたつき)の程度を確認した。ブロワーのノズルから流出する空気の速さは、20m/秒、25m/秒、及び30m/秒とした。また、ブロワーにおけるノズルの傾斜角度は、1.1度、ノズルのスリット間隔は、4mm、ノズルとシート状物との間の間隔は、3mmであった。結果を表1に示す。

0184

表1の結果より、ブロワーから流出する空気の速さが小さいとき、シート状物のばたつきを低減することが確認できた。また、空気の速さが、20m/秒及び25m/秒であるとき、隣接するシート状物の重なり合いも少なかった。

0185

ブロワーのノズルの傾斜角度を変動させて、50枚のシート状物に空気を吹付けたとき、隣接するシート状物の重なり合いの程度及びシート状物の頻繁な接触(ばたつき)の程度を確認した。ブロワーのノズルの傾斜角度は、0度、0.5度、0.6度、0.7度、1.0度、1.2度、1.5度、1.6度、及び1.9度とした。また、ブロワーから流出する空気の速さは、30m/秒、ブロワーから流出する空気の温度は、室温であり、シート状物が並置された方向に沿ったブロワーの移動速度は、40.5mm/分、ノズルのスリット間隔は、4mm、ノズルとシート状物との間の間隔は、3mmであった。結果を表2に示す。

0186

表2において、○は、隣接するシート状物の重なり合いが少ない、△は、隣接するシート状物の重なり合いが時々起こる、×は、隣接するシート状物の重なり合いが起こることを意味する。表2の結果より、ブロワーのノズルの傾斜角度が0.6度以下であるとき、隣接するシート状物の重なり合いが起こった。また、ブロワーのノズルの傾斜角度が0.7度以上であるとき、隣接するシート状物の重なり合い及びシート状物のばたつきが無い又は非常に少ないことが確認できた。

0187

シート状物が並置された方向に沿ったブロワーの移動速度を変動させて、50枚のシート状物に空気を吹付けたとき、シート状物の頻繁な接触(ばたつき)の程度を確認した。シート状物が並置された方向に沿ったブロワーの移動速度は、160mm/分及び520mm/分とした。ブロワーのノズルから流出する空気の速さは、25m/秒及び30m/秒とした。また、ブロワーにおけるノズルの傾斜角度は、1.1度、ノズルのスリット間隔は、6mm、ノズルとシート状物との間の間隔は、3mmであった。その結果、ブロワーのノズルから流出する空気の速さによらず、ブロワーの移動速度が、160mm/分である場合には、シート状物のばたつきがわずかに起こり、ブロワーの移動速度が、520mm/分である場合には、シート状物のばたつきは無かった。これより、シート状物が並置された方向に沿ったブロワーの移動速度を大きくすることで、シート状物のばたつきを低減できる場合があることを確認することができた。

0188

以上、本発明の実施の形態及び実施例を具体的に説明してきたが、本発明は、これらの実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、これら本発明の実施の形態及び実施例を、本発明の主旨及び範囲を逸脱することなく、変更又は変形することができる。

0189

本発明は、複数のシート状物から異物を除去するシート状物の異物除去方法、及び複数のシート状物の異物を除去する異物除去手段を有するシート状物の異物除去装置を用いる全ての技術分野に適用することができる。

0190

また、本発明は、複数のシート状物を乾燥させるシート状物の乾燥方法、及び複数のシート状物を乾燥させる乾燥手段を有するシート状物の乾燥装置を用いる全ての技術分野に適用することができる。

0191

さらに、本発明は、複数のシート状物を洗浄するシート状物の洗浄方法、及び複数のシート状物を洗浄する洗浄手段を有するシート状物の洗浄装置を用いる全ての技術分野に適用することができる。

図面の簡単な説明

0192

従来のロール状に巻き取られた連続したシート状物を乾燥させる方法を説明する図である。
従来のロールトゥロール乾燥装置を用いた連続したシート状物を乾燥させる方法を説明する図である。
従来のスタッカーを用いた複数のシート状物を乾燥させる方法を説明する図である。
従来の多数の分離部材を設けたベルトコンベアを用いた複数のシート状物を乾燥させる方法を説明する図である。
従来の枚葉印刷用インキ裏移り防止装置を説明する図である。
従来の塵埃の除去方法を説明する図である。
本発明によるシート状物の乾燥方法又はシート状物の洗浄方法を説明する図である。
本発明によるシート状物の乾燥装置又はシート状物の洗浄装置を説明する図である。
本発明によるシート状物の乾燥方法又はシート状物の洗浄方法において、複数のシート状物の間隙を通過する気体の通過方向を説明する図である。
本発明によるシート状物の乾燥方法又はシート状物の洗浄方法において、複数のシート状物の端部に吹付ける気体の吹付け方向を説明する図である。
本発明によるシート状物の乾燥装置又はシート状物の洗浄装置において、乾燥手段又は洗浄手段の直線状の移動方向を説明する図である。
本発明によるシート状物の乾燥装置又はシート状物の洗浄装置において、乾燥手段又は洗浄手段の円形状の移動方向を説明する図である。
本発明によるシート状物の乾燥装置又はシート状物の洗浄装置に用いることができる円柱形状の乾燥手段又は洗浄手段を説明する図である。
本発明によるシート状物の乾燥方法又はシート状物の洗浄方法の一つの態様を説明する図である。
複数のシート状物の表面を乾燥させる工程の進行を説明する図である。
本発明による断熱室を有するシート状物の乾燥装置又はシート状物の洗浄装置を説明する図である。
本発明によるシート状物の乾燥方法及び乾燥装置の一つの実施例を説明する図である。
本発明によるシート状物の乾燥装置又はシート状物の洗浄装置に用いることができる複数のノズルスリットを有する乾燥手段又は洗浄手段を説明する図であり、(a)は、乾燥手段又は洗浄手段の平面図であり、(b)は、乾燥手段又は洗浄手段の正面図であり、(c)は、乾燥手段又は洗浄手段の側面の断面図である。

符号の説明

0193

11シート状物
21、21’ 乾燥手段又は洗浄手段
22、22’ノズル
31断熱室
41カセット
101ロール状のシート状物
200ロールトゥロール乾燥装置
201 連続したシート状物
202 ロール
203、303、404加熱装置
301、401 シート状物
302スタッカー
402分離部材
403ベルトコンベア
501 空気の入口
502ノズルスリット
503 整流板

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