図面 (/)

技術 ファスナー用コイル製造用潤滑剤

出願人 三洋化成工業株式会社
発明者 木村澄加々良靖之三橋弘和
出願日 2005年3月31日 (15年10ヶ月経過) 出願番号 2005-100439
公開日 2005年11月24日 (15年3ヶ月経過) 公開番号 2005-325335
状態 拒絶査定
技術分野 潤滑剤
主要キーワード コイルファスナー ステンレスシャーレ スラッジ堆積 加熱残渣 ジデシルメチルアミン 脱落性 付加形式 加熱減量率
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年11月24日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

ファスナーコイル成型工程において、ポリエステルモノフィラメント平滑剤コイル成型機潤滑剤として使用可能であり、かつコイルファスナースラッジ堆積使用温度において生じない耐熱良好な潤滑剤を提供する。

解決手段

ベースオイル硫黄含有エステルを含む界面活性剤からなり、180℃で6時間加熱後の残渣が、加熱前の潤滑剤量に基づいて、70〜100質量%であることを特徴とするコイル製造用潤滑剤。

概要

背景

ファスナーコイルは、ポリエステルモノフィラメントを160℃〜180℃に加温されたコイル成型機内のスクリューを通してコイル状に成型加工したものである。
従来このポリエステルモノフィラメント用平滑剤兼コイル成型機の潤滑油として、鉱物油が使用されていたが、近年成型後の洗浄工程に於ける潤滑油の脱落性に主眼においたノニオン界面活性剤からなる潤滑剤や、鉱物油とノニオン界面活性剤を配合した潤滑剤が使用されている。

概要

ファスナー用コイル成型工程において、ポリエステルモノフィラメント用平滑剤兼コイル成型機の潤滑剤として使用可能であり、かつコイルファスナースラッジ堆積使用温度において生じない耐熱良好な潤滑剤を提供する。ベースオイル硫黄含有エステルを含む界面活性剤からなり、180℃で6時間加熱後の残渣が、加熱前の潤滑剤量に基づいて、70〜100質量%であることを特徴とするコイル製造用潤滑剤。 なし

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

コイル成型工程において、ポリエステルモノフィラメント平滑性およびコイル成型機潤滑性を付与するための潤滑剤であって、ベースオイル(A)、および界面活性剤(B)とからなり、180℃で6時間加熱後の残渣が、加熱前の潤滑剤量に基づいて、70〜100質量%であることを特徴とするコイル製造用潤滑剤。

請求項2

前記(B)が下記一般式(1)または(2)で表される硫黄含有エステル(B1)を含有することを特徴とする請求項1記載のコイル製造用潤滑剤。 [式中、OR1は炭素数1〜30のモノヒドロキシ化合物残基、OR2はOH基または炭素数1〜30のモノヒドロキシ化合物残基(qが0の時はOHまたは炭素数1〜30の一価アルコール残基)、OA1、OA2はそれぞれ独立に炭素数2〜4のオキシアルキレン基、pは1〜30、qは0〜30、m、nは1〜6である。]

請求項3

前記(B1)の含有量が、前記(B)の重量に基づいて、10〜80重量%である請求項2記載のコイル製造用潤滑剤。

請求項4

前記(A)が、鉱物油、その水添油および分解油からなる群より選ばれる1種または2種以上からなる混合物である請求項1〜3のいずれかに記載のコイル製造用潤滑剤。

技術分野

0001

本発明は、ファスナー用コイル製造用潤滑剤に関する。

背景技術

0002

ファスナーコイルは、ポリエステルモノフィラメントを160℃〜180℃に加温されたコイル成型機内のスクリューを通してコイル状に成型加工したものである。
従来このポリエステルモノフィラメント用平滑剤兼コイル成型機の潤滑油として、鉱物油が使用されていたが、近年成型後の洗浄工程に於ける潤滑油の脱落性に主眼においたノニオン界面活性剤からなる潤滑剤や、鉱物油とノニオン界面活性剤を配合した潤滑剤が使用されている。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしこれらの潤滑油では、熱安定性が必ずしも充分でなく、スラッジ堆積が起こり、コイルが汚染されるなどの問題があった。

課題を解決するための手段

0004

本発明者等は、上記問題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った。
すなわち本発明は、ベースオイル(A)と界面活性剤(B)からなるファスナー用コイル製造用潤滑剤であり、180℃で6時間加熱後の残渣が、加熱前の潤滑剤の重量に基づいて、70〜100質量%であるファスナー用コイル製造用潤滑剤である。

発明の効果

0005

本発明の潤滑剤は、熱安定性が優れているため、コイルファスナー成型時のスラッジ堆積を防止するという効果を奏する。

発明を実施するための最良の形態

0006

本発明の潤滑剤は、コイル成型工程において、ポリエステルモノフィラメントに平滑性およびコイル成型機に潤滑性を付与するための潤滑剤であって、ベースオイル(A)、および界面活性剤(B)とからなり、180℃で6時間加熱後の残渣が、加熱前の潤滑油の重量に基づいて70〜100質量%であり、スラッジによるコイル汚染の観点から、好ましくは75〜100質量%、特に好ましくは80〜100質量%である。

0007

本発明におけるベースオイル(A)としては、鉱物油およびその精製油、それらの水添またはその分解油菜種油、およびひまし油などの動植物油等が挙げられる。
これらのうち、好ましいものは鉱物油およびその精製油、もしくはそれらの水添または分解油である。これらは1種で用いても、または2種以上を混合して用いてもよい。

0008

本発明における界面活性剤(B)としては、アニオン界面活性剤(B2)、カチオン界面活性剤(B3)、両性界面活性剤(B4)、下記(B1)を除くノニオン界面活性剤(B5)、などが挙げられ、ベースオイル(A)に溶解し、洗浄工程においてベースオイルをファスナーから脱落、分散できるもので有れば制限なく使用できるが、潤滑剤の耐熱性の観点から、硫黄含有エステル(B1)を含むものが好ましい。(B1)は単独で用いても、その他の(B2)〜(B5)のいずれか1種以上と併用して用いてもよい。

0009

硫黄含有のエステル(B1)としては、下記一般式(1)または(2)で示されるもの、およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。







[式中、OR1は炭素数1〜30のモノヒドロキシ化合物残基、OR2はOH基または炭素数1〜30のモノヒドロキシ化合物残基(qが0の時はOHまたは炭素数1〜30の一価アルコール残基)、OA1、OA2はそれぞれ独立に炭素数2〜4のオキシアルキレン基、pは1〜30、qは0〜30、m、nは1〜6である。]

0010

OR1のモノヒドロキシ化合物残基としては、脂肪族アルコール(不飽和を含んでもよい)、脂環式アルコール芳香族アルコールのような一価アルコール類およびフェノール類の残基を挙げることができる。これらの残基の炭素数は特に限定されないが、発煙性およびタール化現象を考慮し1〜30が好ましく、さらに好ましくは4〜24である。上述の残基を形成するモノヒドロキシ化合物の具体例としては、一価アルコールとしては例えば、メチルアルコールエチルアルコールプロピルアルコールn−ブチルアルコールイソブチルアルコール第三級ブチルアルコールイソアミルアルコールオクチルアルコール2−エチルヘキシルアルコールラウリルアルコールトリデシルアルコールセチルアルコールステアリルアルコールイソステアリルアルコール、合成アルコール類(例えばチーグラーアルコールオキソアルコール)などの直鎖または測鎖を有する脂肪族飽和アルコールアリルアルコールクロルアルコールプロパギルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコールなどの脂肪族不飽和アルコール抹香アルコール、牛脂還元アルコールヤシ油還元アルコールなどの脂肪族飽和および不飽和アルコールシクロペンタノールシクロヘキサノールなどの脂環式アルコール、ベンジルアルコールシンナミルアルコールなどの芳香族アルコールを挙げることができる。またフェノール類としては、フェノールの他にクレゾールイソプロピルフェノール、第三級ブチルフェノール、第三級アミルフェノールなどのフェノール類が挙げられる。これらのうち好ましい物は一価アルコール類、さらに好ましいものは脂肪族一価アルコールである。

0011

OR2はOH基またはモノヒドロキシ化合物残基であるが、後者については、前述のOR1と同様である。ただし、qが0の時はOR2はOH基または一価アルコール残基であり、後者についてはOR1と同様である。

0012

上記の一般式(2)においてOA1、OA2は炭素数2〜4のオキシアルキレン基であり、エチレンオキサイド(以下EOと略記する)、プロピレンオキサイド(以下POと略記する)、ブチレンオキサイド基等をあげることができる。pまたはqが複数の場合はこれらの基が二種以上ブロックまたはランダムの形で含まれていてもよい。一般式(2)中、pは、1〜30が好ましく、さらに好ましくは5〜25,qは0〜30が好ましく、さらに好ましくは5〜25である。m、nは、耐熱性の観点から、1〜6が好ましく、さらに好ましくは1〜2である。

0013

一般式(1)および(2)で表される硫黄含有エステル(B1)の具体例としては、オクチルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、合成アルコール(例えばチーグラーアルコール、オキソアルコール)などの直鎖または側鎖を有する脂肪族飽和アルコールおよびこれ等アルコールアルキレンオキサイド付加物チオジプロピオン酸とのエステルなどが挙げられる。
例えば、ジオクチルチオジプロピオネートジラウリルチオジプロピオネートジトリデシルチオジプロピオネートジイソセチルチオジプロピオネート、ジイソステアリルチオジプロピオネート、ラウリルアルコールEO3モル付加物チオジプロピオン酸ジエステル、ラウリルアルコールPO5モル付加物のチオジプロピオン酸ジエステル、イソセチルアルコールEO3モル付加物のチオジプロピオン酸ジエステル、イソステアリルアルコールPO5モル付加物のチオジプロピオン酸エステル等が挙げられる。
これらのうちさらに好ましいものは、ジラウリルチオジプロピオネート、ラウリルアルコールEO3モル付加物のチオジプロピオン酸ジエステル、ラウリルアルコールPO5モル付加物のチオジプロピオン酸ジエステル等が挙げられる。

0014

アニオン界面活性剤(B2)としては、カルボン酸(塩)(B2−1)、スルホン酸(塩)(B2−2)、硫酸エステル(塩)(B2−3)、燐酸エステル(塩)(B2−4)が挙げられる。

0015

カルボン酸(塩)(B2−1)としては、炭素数8〜24の高級脂肪酸(塩)(B2−1A)、炭素数8〜24の高級アルコールカルボキシアルキル(炭素数1〜3)エーテル(塩)(B2−1B)、炭素数8〜24の高級アルコールのAO付加物のカルボキシアルキル(炭素数1〜3)エーテル(塩)(B2−1C)が挙げられる。これらを構成する高級脂肪酸および高級アルコールは天然物由来のものでも合成されたものでも、どちらでもよく、さらにはカルボキシル基または水酸基の結合位置は炭化水素基末端でも側鎖でもどちらでもよい。これらのうち好ましいものは炭素数8〜18の(B2−1A)、(B2−1B)、(B2−1C)である。
好ましいものの具体例としては、カプリン酸ラウリン酸ミリスチン酸パルミチン酸ステアリン酸などのナトリウム塩カリウム塩アンモニウム塩アルカノールアミン塩、オクチルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、デシルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、ラウリルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、トリデカノールカルボキシメチル化ナトリウム塩、ラウリルアルコールEO2モル付加物のカルボキシメチル化物のナトリウム塩、ミリスチルアルコールEO3モル付加物のカルボキシメチル化物のナトリウム塩、などが挙げられる。

0016

スルホン酸(塩)(B2−2)としては、炭素数8〜24のα−オレフィンスルホン酸化物(塩)(B2−2A)、炭素数8〜24の高級アルコールのスルホコハク酸モノ、ジ)エステル(塩)(B2−2B)、炭素数8〜14のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸(塩)(B2−2C)、石油スルホネート(塩)(B2−2D)が挙げられる。尚、(B2−2A)、(B2−2B)を構成する疎水基は、天然物由来のものでも合成されたものでもどちらでもよい。これらのうち好ましいものは炭素数8〜18の(B2−2A)、(B2−2B)および(B2−2C)である。
好ましいものの具体例としては、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等のスルホン酸化物のナトリウム塩、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩、ジトリデシルスルホコハク酸ナトリウム塩、スルホコハク酸ラウリルジナトリウム塩オクチベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩などが挙げられる。

0017

硫酸エステル(塩)(B2−3)としては、高級アルコール硫酸エステル(塩)[炭素数8〜18の脂肪族アルコールの硫酸エステル(塩)]、高級アルキルエーテル硫酸エステル(塩)[炭素数8〜18の脂肪族アルコールのEO1〜10モル付加物の硫酸エステル(塩)]、硫酸化油天然不飽和油脂または不飽和のロウをそのまま硫酸化して中和したもの)、硫酸化脂肪酸エステル不飽和脂肪酸低級アルコールエステルを硫酸化して中和したもの)及び硫酸化オレフィン(炭素数12〜18のオレフィンを硫酸化して中和したもの)が挙げられる。
好ましいものの具体例としては、ロート油、硫酸化牛脂、硫酸化落花生油、硫酸化オレイン酸ブチル塩、硫酸化リシノレイン酸ブチル塩などが挙げられる。

0018

燐酸エステル(塩)(B2−4)としては、炭素数8〜24の高級アルコールの燐酸(モノ、ジ)エステル(塩)(B2−4A)、炭素数8〜24の高級アルコールのAO付加物の燐酸(モノ、ジ)エステル(塩)(B2−4B)が挙げられる。なお、これらを構成する高級アルコールは天然物由来のものでも合成されたものでもどちらでもよい。これらのうち、好ましいものは炭素数8〜18の高級アルコールのAO付加物の燐酸(モノ、ジ)エステル(塩)である。
好ましいものの具体例としては、オクチルアルコールリン酸モノエステルカリウム塩、オクチルアルコールリン酸ジエステルジカリウム塩、ラウリルアルコールリン酸モノエステルモノカリウム塩、ラウリルアルコールリン酸ジエステルジカリウム塩、イソステアリルアルコールのEO5モル付加物のリン酸モノエステルカリウム塩、イソステアリルアルコールのEO5モル付加物のリン酸ジエステルジカリウム塩などが挙げられる。

0019

(B2−1C)、(B2−3B)に使用されるAOとしては、EO、POおよびブチレンオキサイドが挙げられる。これらのうち好ましいものはEOおよびPOである。また、高級アルコール1モルに対するAOの付加モル数としては、通常1〜50モルであり、好ましくは1〜20モルである。

0020

アニオン界面活性剤(B2)が塩の形をとる場合、通常ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩およびアルカノールアミンモノエタノールアミンジエタノールアミントリエタノールアミンモノイソプロパノールアミンジイソプロパノールアミントリイソプロパノールアミン等)塩である。これらのうち好ましいものは、ナトリウム塩、カリウム塩、アルカノール塩である。

0021

カチオン界面活性剤(B3)としては、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤(B3−1)およびアミン塩型カチオン界面活性剤(B3−2)等が挙げられる。
(B3)としては、例えば下記一般式(3)または(4)で示されるもの、およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。

0022

[式中、R3、R4、R5はそれぞれ独立に炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基ヒドロキシアルキル基ポリオキシアルキレン基アルキレン基の炭素数:2〜4)、および式R7−T−R8− で示される基(R7は炭素数1〜30の脂肪酸からCOOH基を除いた残基、R8は炭素数1〜4のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基、Tは−COO−または−CONH−を表す。)から選ばれる基、R6は炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基またはポリオキシアルキレン基;R3とR4とR5とのいずれか2つが結合してNとともに複素環を形成していてもよい;Q- は無機酸アニオンまたは有機酸アニオン、QHは無機酸または有機酸を表す。]

0023

R3、R4、R5の炭素数1〜30のアルキル基としては、直鎖状分岐状のいずれでもよく、メチル基エチル基、n−およびi−のプロピル基、ブチル基、ペンチル基ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘキコシル基およびドコシル基ならびに2−エチルデシル基等;炭素数2〜30のアルケニル基としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、n−およびi−のプロペニル基ヘキセニル基、ヘプテニル基オクテニル基、デセニル基ウンデセニル基、ドデセニル基テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基オクタデセニル基およびノナデセニル基ならびに2−エチルデセニル基等が挙げられる。
R3、R4、R5の炭素数1〜30のヒドロキシアルキル基としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、ヒドロキシメチル基ヒドロキシエチル基、n−およびi−のヒドロキシプロピル基ヒドロキシブチル基ヒドロキシヘキシル基、ヒドロキシオクチル基、ヒドロキシデシル基、ヒドロキシドデシル基、ヒドロキシテトラデシル基、ヒドロキシヘキサデシル基およびヒドロキシオクタデシル基等が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、炭素数1〜24のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基が好ましい。
R6の炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基またはポリオキシアルキレン基としては、R3、R4、R5で挙げたものと同様である。これらのうち好ましいものは、炭素数1〜4のアルキル基およびヒドロキシアルキル基である。
R3とR4とR5とのいずれか2つが結合してNとともに複素環、脂環式化合物を形成しているものとしては、例えばイミダゾリン環、イミダゾール環ピリジン環ピリミジン環ピペリジン環及びモルホリン環が挙げられる。

0024

残基R7を構成する炭素数1〜30の脂肪酸としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、ギ酸酢酸プロピオン酸酪酸イソ酪酸吉草酸カプロン酸エナント酸カプリル酸ベラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸ベヘン酸2−エチルヘキサン酸等が挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数6〜24の脂肪酸である。

0025

R8の炭素数1〜4のアルキレン基としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、メチレン基エチレン基、n−およびi−のプロピレン基ブチレン基等;炭素数1〜4のヒドロキシアルキレン基としては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、ヒドロキシメチレン基、ヒドロキシエチレン基、n−およびi−のヒドロキシプロピレン基、ヒドロキシブチレン基等が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、炭素数1〜4のアルキレン基である。

0026

アニオンQ- を形成する酸、QHとしては次のものが挙げられる。
(q1)無機酸
ハロゲン化水素酸塩酸臭素酸沃素酸等)、硝酸炭酸、燐酸等;
(q2)有機酸
(q2−a)アルキル硫酸エステル
メチル硫酸エチル硫酸等の炭素数1〜4のアルキル硫酸エステル;
(q2−b)アルキル燐酸エステル
ジメチル燐酸、ジエチル燐酸等の炭素数1〜8のモノおよび/またはジアルキル燐酸エステル;

0027

(q2−c)炭素数1〜30の脂肪族モノカルボン酸
飽和モノカルボン酸(残基がR7を構成する脂肪酸として挙げたもの等)、不飽和モノカルボン酸アクリル酸メタクリル酸オレイン酸等)、および脂肪族オキシカルボン酸グリコール酸乳酸オキシ酪酸、オキシカプロン酸リシノール酸、オキシステアリン酸、グルコン酸等);
(q2−d)炭素数7〜30の芳香族または複素環モノカルボン酸
芳香族モノカルボン酸安息香酸ナフトエ酸ケイ皮酸等)、芳香族オキシカルボン酸サリチル酸、p−オキシ安息香酸マンデル酸等)、および複素環モノカルボン酸(ピロリドンカルボン酸等);

0028

(q2−e)2〜4価のポリカルボン酸
炭素数2〜30の直鎖状または分岐状の脂肪族ポリカルボン酸飽和ポリカルボン酸シュウ酸マロン酸コハク酸グルタル酸アジピン酸ピメリン酸スベリン酸アゼライン酸、セバチン酸等)、炭素数4〜30の不飽和ポリカルボン酸マレイン酸フマール酸イタコン酸等)];炭素数4〜20の脂肪族オキシポリカルボン酸(リンゴ酸酒石酸クエン酸等);炭素数8〜30の芳香族ポリカルボン酸ジカルボン酸フタル酸イソフタル酸テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸およびビフェニルジカルボン酸(2,2’−、3,3’−および/または2,7−体)等〕、トリもしくはテトラカルボン酸トリメリット酸ピロメリット酸等)];硫黄を含有する炭素数4〜30のポリカルボン酸(チオジプロピオン酸等);
(q2−f)炭素数2〜30のアミノ酸
アスパラギン酸グルタミン酸システィン酸等のアミノ酸;
(q2−g)有機酸変性シリコーン
ジオルガノポリシロキサンのメチル基の一部が、−R9COOH基および/または−R9SO3H基 で置換した有機酸。R9は炭素数2〜5のアルキレン基であり、残りはメチル基、フェニル基、炭素数2〜20のアルキル基または−(CH2)r−Ph(Phはフェニル基、rは1〜4の整数を示す)基でもよい。

0029

(q2−h)脂肪族アルコール(炭素数8〜24)のカルボキシメチル化物
オクチルアルコールのカルボキシメチル化物、デシルアルコールのカルボキシメチル化物、ラウリルアルコールのカルボキシメチル化物、のカルボキシメチル化物およびトリデカノール(協和発酵製)のカルボキシメチル化物等;
(q2−i)脂肪族アルコール(炭素数8〜24)のEOおよび/またはPO1〜20モル付加物のカルボキシメチル化物、オクチルアルコールEO3モル付加物のカルボキシメチル化物、ラウリルアルコールEO2.5モル付加物のカルボキシメチル化物、イソステアリルアルコールEO3モル付加物のカルボキシメチル化物、およびトリデカノールEO2モル付加物のカルボキシメチル化物等;

0030

これらのうちで好ましいものは、メチル硫酸、エチル硫酸、アジピン酸、グルコン酸、とくにイソステアリン酸である。

0031

一般式(3)で示される第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤(B3−1)としては、アルキル(炭素数1〜30)トリメチルアンモニウム塩(例えば、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムイソステアリン酸塩、ラウリルトリメチルアンモニウムカルボキシ変性シリコーン塩等)、ジアルキル(炭素数1〜30)ジメチルアンモニウム塩[例えば、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムブロマイドジデシルジメチルアンモニウムイソステアレート、ジ(ジデシルジメチルアンモニウム)アジペート、ジデシルジメチルアンモニウムカルボキシ変性シリコーン塩、ジデシルジメチルアンモニウムラウリルアルコールEO1〜5モル付加物のカルボキシメチル化物の塩等]、窒素環含有第4級アンモニウム塩(例えば、セチルピリジニウムクロライド等)、ポリ(付加モル数2〜15)オキシアルキレン(炭素数2〜4)鎖含有第4級アンモニウム塩[例えば、ポリ(付加モル数3)オキシエチレントリメチルアンモニウムクロライド等]、アルキル(炭素数1〜30)アミドアルキル(炭素数1〜10)ジアルキル(炭素数1〜4)メチルアンモニウム塩(例えば、ステアラミドエチルジエチルメチルアンモニウムメトサルフェート等)等が挙げられる。
これらのうち好ましいのはアルキルトリメチルアンモニウムの有機酸塩およびとくにジアルキルジメチルアンモニウムの有機酸塩である。

0032

一般式(4)で示されるアミン塩型カチオン界面活性剤(B3−2)としては、3級アミンを無機酸(例えば、塩酸、硝酸、硫酸ヨウ化水素酸等)または有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、蓚酸、乳酸、グルコン酸、アジピン酸、アルキル硫酸等)で中和して得られるものが使用できる。炭素数3〜90の脂肪族3級アミン(例えば、トリエチルアミンエチルジメチルアミンジデシルメチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、ラウラミドプロピルジメチルアミン等)、炭素数3〜90の脂環式含窒素ヘテロ環を含む)3級アミン(例えば、N−メチルピロリジン、N−メチルピペリジンN−メチルモルホリン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルイミダゾール、4,4’−ジピリジル等)、炭素数3〜90のヒドロキシアルキル基含有3級アミン(例えば、トリエタノールアミンモノステアリン酸エステル、N−ステアラミドエチルジエタノールアミン等)等の無機酸塩または有機酸塩等が挙げられる。
これらのうち好ましいのは、脂肪族アミンの無機酸塩および有機酸塩である。

0033

両性界面活性剤(B4)としては、ベタイン型両性界面活性剤(B4−1)、アミノ酸型両性界面活性剤(B4−2)、スルホン酸塩型両性界面活性剤(B4−3)、リン酸エステル型両性界面活性剤(B4−4)および硫酸エステル型両性界面活性剤(B4−5)等が使用でき、例えば米国特許第4,331,447号および同第3,929,678号各明細書に記載のものが挙げられる。
これらの両性界面活性剤(B4)のうち好ましいものとしては、例えば下記一般式(5)、(6)または(7)で示されるもの、およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。









[式中、R10、R11、R12はそれぞれ独立に炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基、および式R14−T−R15−で示される基(R14は炭素数1〜30の脂肪酸からCOOH基を除いた残基、R15は炭素数1〜4のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基、Tは−COO−または−CONH−を表す。)から選ばれる基;R13は炭素数1〜4のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基;X-はCOO-またはSO3-;R16は炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基またはヒドロキシアルキル基;R17は炭素数1〜4のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基;R17は炭素数1〜4のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基;R18は水素原子または式R17COOM1/sで示される基;R19は水素原子、炭素数1〜30のアルキル基またはアルケニル基;Mは水素原子、アルカリ金属アルカリ土類金属またはアミンカチオンであってMが複数の場合は同一でも異なっていてもよい;sはMの価数を表し、1または2である。]

0034

R10、R11、R12、R16およびR19の炭素数1〜30のアルキル基、またはヒドロキシアルキル基としてはR3、R4、R5に挙げたものと同様である。
これらのうち好ましいものは、R10およびR16は炭素数6〜24のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基およびR14−CONHR15−基であり、R11、R12およびR19は炭素数1〜24のアルキル基、アルケニル基およびヒドロキシアルキル基である。

0035

残基R14を構成する炭素数1〜30の脂肪酸としてはR7と同様の脂肪酸であり、R13、R15およびR17の炭素数1〜4のアルキレン基としてはR8と同様である。これらのうち好ましいものはR15は炭素数1〜4のアルキレン基であり、R13およびR17は炭素数1〜3のアルキレン基である。
X-のうち好ましいものはCOO-である。

0036

R18は水素原子またはR17COOM1/s基である。これらのうち好ましいものは、R18が水素原子のものとR18がR17COOM1/s基のものの混合物である。
Mとしては、水素原子、アルカリ金属(例えば、リチウムカリウムナトリウム等)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウムマグネシウム等)、アミンカチオン(例えば、モノ−、ジ−およびトリ−のエタノールアミンカチオン、2−エチルヘキシルアミンカチオン等)が挙げられる。これらのうち好ましいものは、水素原子およびアルカリ金属である。

0037

一般式(5)で示されるベタイン型両性界面活性剤(B4−1)としては、アルキル(炭素数1〜30)ジメチルベタイン(例えば、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジメチルベタイン等)、アルキル(炭素数1〜30)アミドアルキル(炭素数1〜4)ジメチルベタイン(例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイン、ラウラミドプロピルジメチルベタイン、ステアラミドプロピルジメチルベタイン等)、アルキル(炭素数1〜30)ジヒドロキシアルキル(炭素数1〜30)ベタイン(例えば、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン等)、スルフォベタイン型両性界面活性剤(例えば、ペンタデシルジメチルタウリン等)等が挙げられる。これらのうち好ましいものはアルキルジメチルベタイン、アルキルアミドアルキルジメチルベタインである。

0038

一般式(5)で示されるアミノ酸型両性界面活性剤(B4−2)としては、アラニン型[アルキル(炭素数1〜30)アミノプロピオン酸型、アルキル(炭素数1〜30)イミノジプロピオン酸型等]両性界面活性剤(例えば、ステアリルアミノプロピオン酸ナトリウム、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸カリウム等)、グリシン型[アルキル(炭素数1〜30)アミノ酢酸型等]両性界面活性剤(例えば、ラウリルアミノ酢酸ナトリウム等)が挙げられる
。これらのうち好ましいのは、アルキルアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルイミノジプロピオン酸型両性界面活性剤である。

0039

一般式(7)で示されるスルホン酸塩型両性界面活性剤(アミノスルホン酸塩型両性界面活性剤)(B4−3)としては、例えば、アルキル(炭素数1〜30)タウリン型(C15H31NHCH2CH2SO3Na、C17H35NHCH2CH2CH2SO3Na等)両性界面活性剤等が挙げられる。

0040

リン酸エステル型両性界面活性剤(B4−4)および硫酸エステル型両性界面活性剤(B4−5)としては、下記一般式(8)で与えられるアミノアルコールのリン酸および硫酸(モノまたはジ)エステルを用いることができる。



[式中、R20は炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基、および式R24−T−R25−で示される基(R24は炭素数1〜30の脂肪酸からCOOH基を除いた残基、R21は式R22−(AO)t−OHで表される基;R22は炭素数1〜4のアルキレン基;R23はR20で挙げたものと同様であるか水素、またはR21で表される基である。]

0041

一般式(8)においてR20を構成する炭化水素としてはR3、R4、R5、R6挙げたものと同様であり、残基R24を構成する炭素数1〜30の脂肪酸としてはR7と同様の脂肪酸であり、R25の炭素数1〜4のアルキレン基としてはR8と同様である。これらのうち好ましいものとしては、R15は炭素数1〜4のアルキレン基であり、R13およびR17は炭素数1〜3のアルキレン基である。
式R22−(AO)t−OHにおいて、tは、通常0又は1〜10であり式中のAOは、オキシアルキレン基を表す。AOの炭素数は、通常2、3及び/又は4、好ましくは2及び/又は3である。

0042

リン酸エステル型両性界面活性剤(B4−4)としては、例えば、エチルアミノエタノールモノホスフェートベンジルアミノエタノールモノホスフェート、ブチルアミノエタノールジホスフェート及びベンジルアミノエタノールジホスフェート、ブチルアミノプロパノールモノホスフェート、ブチルアミノエタノールEO6モル付加物のモノホスフェート、ベンジルアミノエタノールEO2モル付加物のジホスフェート、ジメチルアミノエタノールモノホスフェート、ジエチルアミノプロパノールモノホスフェート、ジブチルアミノエタノールモノホスフェート、ジメチルアミノエタノールジホスフェート、ジエチルアミノプロパノールジホスフェート及びジブチルアミノエタノールジホスフェート、ジエチルアミノプロパノールEO2モルPO2モルブロック付加物のモノホスフェート、ジブチルアミノプロパノールEO2モルPO2モルランダム付加物のモノホスフェート、ジエチルアミノプロパノールEO2モル付加物のモノホスフェート等が挙げられる。

0043

硫酸エステル型両性界面活性剤(B4−5)としては、例えばブチルアミノエタノールモノサルフェート、ベンジルアミノエタノールモノサルフェート、ブチルアミノエタノールジサルフェート及びベンジルアミノエタノールジサルフェート、ブチルアミノエタノールEO6モル付加物のモノサルフェート、ベンジルアミノエタノールEO2モル付加物のジサルフェート、ジメチルアミノエタノールモノサルフェート、ジエチルアミノプロパノールモノサルフェート、ジメチルアミノエタノールジサルフェート、ジエチルアミノプロパノールジサルフェート及びジブチルアミノエタノールジサルフェート、ジブチルアミノプロパノールEO2モルPO2モルランダム付加物のモノサルフェート、ジブチルアミノエタノールEO10モル付加物のモノサルフェート、ジエチルアミノプロパノールEO2モル付加物のモノサルフェート等が挙げられる。
これら(B4)のうち、好ましいのは(B4−1)および(B4−2)である。
好ましいものの具体例としては、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジメチルベタインアルキルジメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイン、ラウラミドプロピルジメチルベタイン、ステアラミドプロピルジメチルベタインアルキルアミドアルキルジメチルベタイン、ステアリルアミノプロピオン酸ナトリウム、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸カリウムなどが挙げられる。

0044

本発明におけるノニオン界面活性剤(B5)としては、炭素数1〜24のアルコールのAO付加物(B5−1)、脂肪酸エステル化合物(B5−2)などがあげられる。

0045

アルコールのAO付加物(B5−1)を構成する炭素数1〜24のアルコールとしては合成アルコール、天然アルコールなどは特に限定しないが、以下のものが挙げられる。
(x1)炭素数1〜24肪族1価アルコ−ル[脂肪族飽和1価アルコール(例えば、メタノール、2−エチルヘキシルアルコール、ラウリルアルコール、パルミチルアルコール、イソステアリルアルコールなど)、脂肪族不飽和1価アルコール(例えば、オレイルアルコールなど)]
(x2)炭素数1〜24の脂肪族多価(2〜6価)アルコ−ルまたはその縮合物[例えば、1,6−ヘキサンジオールネオペンチルグリコールグリセリントリメチロールプロパンペンタエリスリトールソルビトールソルビタンなど)]

0046

アルコールのAO付加物(B5−1)を構成するAOとしては、炭素数2〜8のAO(EO、PO、およびブチレンオキサイドなど)が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、EO、POであり、付加形式はランダム、ブロックのいずれでもよいが、付加モル数は、ベースオイルへの溶解性の観点から、好ましくは1〜50モルであり、より好ましくは1〜30モルであり、さらに好ましくは1〜20モルである。

0047

(B5−1)を構成するアルキル基としては、炭素数が1〜24の飽和または不飽和のアルキル基が挙げられる。このアルキル基は、パーム油、牛脂、なたね油米糠油魚油などの天然油脂由来のものでも、合成系のものでもよい。

0048

エステル化合物(B5−2)を構成するカルボン酸としては、以下のものが挙げられる。
(a1)炭素数1〜24の脂肪族モノカルボン酸[脂肪族飽和モノカルボン酸(例えば、蟻酸エタン酸、プロピオン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸など)、脂肪族不飽和モノカルボン酸(例えば、オレイン酸、エルシン酸など)];
(a2)炭素数1〜24の脂肪族ジカルボン酸脂肪族炭化水素系飽和ジカルボン酸(例えば、アジピン酸、エライジン酸など)]が挙げられる。
また、(B5−2)を構成する炭素数8〜32の高級アルコールとしては以下のものが挙げられる。
(xx1)炭素数8〜32の脂肪族1価アルコ−ル[脂肪族飽和1価アルコール(例えば、オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、ラウリルアルコール、パルミチルアルコール、イソステアリルアルコールなど)、脂肪族不飽和1価アルコール(例えば、オレイルアルコールなど)]
(xx2)炭素数3〜24の脂肪族多価(2〜6価)アルコ−ルまたはその縮合物[例えば、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタンなど)]
(xx3)脂肪族アルコール(x1)AO付加物
(xx4)脂肪族多価アルコール(x2)AO付加物
(xx5)ポリアルキレングリコール

0049

これら(B5)うち、好ましいものの具体例としては多価アルコール脂肪酸エステルAO付加物(例えば、ポリオキシエチレングリセリンジオレエ−ト、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエ−ト等)、ヒマシ油EO付加物硬化ヒマシ油EO付加物;(a1)と(xx1)からなるエステル(例えば、2−エチルヘキシルステアレートイソデシルステアレート、イソステアリルオレート、イソエイコシルステアレート、イソエイコシルオレート、イソテトラコシルオレート、イソアラキジルオレート、イソステアリルパルミテートオレイルオレートなど);(a1)と(xx2)からなるエステル(例えば、グリセリンジオレエート、ペンタエリスリトールテトラオレエートなど);(a2)と(x1)からなるエステル(例えば、ジオレイルアジペート、ジイソトリデシルアジペート等のアジピン酸エステルなど);(a1)と(xx3)からなるエステル[例えば、EO2モル付加したドバノ−ル23(三菱化学株式会社製の合成アルコ−ル)とラウリン酸とのエステル、PO2モル付加したイソトリデシルアルコ−ルとラウリン酸とのエステル、EO2モル付加したドバノ−ル23とアジピン酸とのジエステル];(a1)と(xx5)からなるエステル[例えば、ポリエチレングリコールモノ(ジ)ステアレート、ポリエチレングリコールのモノ(ジ)オレエートなど];(xx3)(例えば、ラウリルアルコールのEO7など);などが挙げられる。

0050

本発明において、これら界面活性剤(B)のうち硫黄含有エステル(B1)と共に使用する界面活性剤として好ましいものは,アニオン界面活性剤(B2)、両性界面活性剤(B4)およびノニオン界面活性剤(B5)であり、より好ましいものはアニオン界面活性剤(B2)、ノニオン界面活性剤(B5)である。より好ましいものの具体例としては、ラウリルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、トリデカノールカルボキシメチル化ナトリウム塩、ラウリルアルコールEO2モル付加物のカルボキシメチル化物のナトリウム塩、ミリスチルアルコールEO3モル付加物のカルボキシメチル化物のナトリウム塩、スルホコハク酸ラウリルジナトリウム塩、オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ロート油、硫酸化牛脂、硫酸化落花生油、硫酸化オレイン酸ブチル塩、硫酸化リシノレイン酸ブチル塩、ラウリルアルコールリン酸モノエステルモノカリウム塩、ラウリルアルコールリン酸ジエステルジカリウム塩、イソステアリルアルコールのEO5モル付加物のリン酸モノエステルカリウム塩、イソステアリルアルコールのEO5モル付加物のリン酸ジエステルジカリウム塩ステアリルアルコールのリン酸エステルカリウム塩 、イソステアリルオレエート、ソルビタントリステアレート、ペンタエリスリトールテトラオレエート、ソルビタンモノラウレートソルビタンモノオレエートソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノオレエートEO20モル付加物、ソルビタンモノパルミテートEO20モル付加物、ポリエチレングリコールモノ(ジ)オレエート、ラウリルアルコールEO7モル付加物などが挙げられる。

0051

界面活性剤(B)の配合量(重量%)は、コイル成型後の洗浄工程における潤滑剤の脱落性の観点から、(A)+(B)の合計重量に基づいて、好ましくは0.5〜40であり、さらに好ましくは10〜25、特に好ましくは15〜25である。

0052

また硫黄含有エステル(B1)の配合量(重量%)は、耐熱性とベースオイルの脱落性の観点から(B)の重量に基づいて、好ましくは10〜80であり、さらに好ましくは10〜50,特に好ましくは10〜40である。

0053

また(B)は、ベースオイル(A)と配合する前、あるいは配合した後に、例えばキヨーワード600(協和化学工業(株)製)などの吸着剤吸着処理することによって含まれる触媒を除去したものでも、特開昭56−112931号公報、特公平2−53417号公報に記載のようなオキシカルボン酸(乳酸)などを用いて中和処理したもの、もしくは触媒がそのまま残留したものでもよい。

0054

本発明の潤滑剤組成物は、必要により、消泡剤防腐剤、および防錆剤など薬剤を配合または併用したり、性能を損なわない程度の水分を含んでもよい。
また、ヒンダードフェノール系の既知酸化防止剤あるいはリン系、ラクトン系、ヒドロキシルアミンビタミンE系などの加工熱安定剤を使用することもできる。

0055

以下実施例で作成した潤滑剤組成物を用い、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが本発明はこれに限定されるものではない。また実施例、比較例中の「部」は質量部を示す。結果を表1にまとめて示した。

0056

加熱減量率、タール化、加熱後の流動性測定方法については次の通り。
測定条件
加熱残渣
ステンレスシャーレに実施例に示す油剤を0.50gを入れ、180℃で6時間加熱し、その残渣[残渣1とする]より加熱残渣を次式によって求めた。

加熱残渣(質量%)=(残渣1/0.50)×100

・タール化
前記加熱残渣測定による残渣1の入ったシャーレにをトルエン5mlを入れ10分間放置した後、溶液を取り除く。これを2回繰り返し、乾燥後の重量を測定し、これを残渣2として次式によってタール化率を求めた。

タール化率(質量%)=(残渣2の質量/0.50)×100

タール化率の測定による評価は下記の通りとした。
○・・・1.0質量%未満
△・・・1.0質量%以上2.0質量%未満
×・・・2.0%以上

・加熱後の流動性
前記加熱残渣測定による残渣1を目視判定し、下記のように評価した。

○・・・加熱前と比べて流動性に変化なし。
△・・・加熱前に比べて流動性が劣る。
×・・・加熱後の流動性が全くない。

0057

<実施例>
[実施例1]
下記化合物を室温下(25℃)で配合し、淡黄色の透明液状の本発明品の潤滑剤[1]100部を得た。
ダイアプロセスオイルPW−380(出光興産(株)) 48.0部
タービンNo.56((株)ジャパンエナジー製) 36.0部
・ステアリルアルコールリン酸エステルカリウム塩2.5部
・ソルビタンオレイン酸エステル3.0部
・ソルビタンオレイン酸エステルEO20モル付加物4.0部
・ポリエチレングリコールのオレイン酸エステル 2.0部
・ラウリルアルコールEO3モル付加物のチオジプロピオン酸ジエステル4.0部
・水 0.5部

0058

[実施例2]
下記化合物を室温下(25℃)で配合し、淡黄色の透明液状の本発明品の潤滑剤[2]100部を得た。
・ダイアナプロセスオイルPW−380(出光興産(株)) 48.0部
・タービンNo.56((株)ジャパンエナジー製) 36.0部
・ステアリルアルコールリン酸エステルカリウム塩2.5部
・ソルビタンオレイン酸エステル3.0部
・ソルビタンオレイン酸エステルEO20モル付加物4.0部
・ポリエチレングリコールのオレイン酸エステル 2.0部
・ラウリルアルコールチオジプロピオン酸ジエステル4.0部
・水 0.5部

0059

[実施例3]
下記化合物を室温下(25℃)で配合し、淡黄色の透明液状の本発明品の潤滑剤[3]100部を得た。
・ダイアナプロセスオイルPW−380(出光興産(株)) 48.0部
・タービンNo.56((株)ジャパンエナジー製) 36.0部
・ステアリルアルコールリン酸エステルカリウム塩2.5部
・ソルビタンオレイン酸エステル3.0部
・ソルビタンオレイン酸エステルEO20モル付加物4.0部
・ポリエチレングリコールのオレイン酸エステル 2.0部
・ラウリルアルコールPO3モルEO2モル付加物のチオジプロピオン酸ジエステル4.0部
・水 0.5部

0060

[実施例4]
下記化合物を室温下(25℃)で配合し、淡黄色の透明液状の本発明品の潤滑剤[4]100部を得た。
・ダイアナプロセスオイルPW−380(出光興産(株)) 48.0部
・タービンNo.56((株)ジャパンエナジー製) 36.0部
・ステアリルアルコールリン酸エステルカリウム塩3.0部
・ソルビタンオレイン酸エステル3.5部
・ソルビタンオレイン酸エステルEO20モル付加物4.5部
・ポリエチレングリコールのオレイン酸エステル 2.5部
・ラウリルアルコールEO3モル付加物のチオジプロピオン酸ジエステル2.0部
・水 0.5部

0061

[実施例5]
下記化合物を室温下(25℃)で配合し、淡黄色の透明液状の本発明品の潤滑剤[5]100部を得た。
・ダイアナプロセスオイルPW−380(出光興産(株)) 48.0部
・タービンNo.56((株)ジャパンエナジー製) 36.0部
・ステアリルアルコールリン酸エステルカリウム塩2.0部
・ソルビタンオレイン酸エステル2.5部
・ソルビタンオレイン酸エステルEO20モル付加物3.5部
・ポリエチレングリコールのオレイン酸エステル 1.5部
・ラウリルアルコールEO3モル付加物のチオジプロピオン酸ジエステル6.0部
・水 0.5部

0062

[実施例6]
実施例2において、ラウリルアルコールチオジプロピオン酸ジエステルをイソステアリルアルコールチオジプロピオン酸ジエステルに代える以外は実施例2と同様にして、淡黄色の透明液状の本発明品の潤滑剤[6]100部を得た。

0063

[実施例7]
ラウリルアルコールチオジプロピオン酸ジエステルをイソセチルアルコールチオジプロピオン酸ジエステルに代える以外は実施例2と同様にして、淡黄色の透明液状の本発明品の潤滑剤[7]100部を得た。

0064

<比較例>
[比較例1]
下記化合物を室温下(25℃)で配合し、淡黄色の透明液状の比較用の潤滑剤[8]100部を得た。
・ダイアナプロセスオイルPW−380(出光興産(株)製) 48.0部
・タービンNo.56((株)ジャパンエナジー製) 40.0部
・ソルビタンオレイン酸エステル8.0部
・ラウリルアルコールEO7モル付加物3.5部
・水 0.5部

0065

[比較例2]
下記化合物を室温下(25℃)で配合し、淡黄色の透明液状の比較用の潤滑剤[9]100部を得た。
・ダイアナプロセスオイルPW−380(出光興産(株)製) 48.0部
・タービンNo.56((株)ジャパンエナジー製) 36.0部
・ソルビタンオレイン酸エステル1.0部
・ラウリルアルコールEO7モル付加物4.0部
・ソルビタンオレイン酸エステル 3.0部
・ソルビタンオレイン酸エステルEO20モル付加物 4.0部
・ポリエチレングリコールのオレイン酸エステル 3.5部
・水 0.5部

0066

0067

本発明の潤滑剤は、ポリエステルモノフィラメントの平滑剤およびコイル成型機の潤滑剤を兼ねるものであり、ファスナー用ポリエステルモノフィラメントのコイル成型に最適である。さらに硫黄含有エステルを含有する事で、使用温度における安定性を付与し、コイルファスナーへのスラッジ堆積を防止したものである。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ