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図面 (20)

課題

視聴者手元にある動画像と、視聴者の手元もしくはネットワーク上にあるメタデータとを組み合わせた処理を行う場合に、バッファを効率よく利用可能で、ランダムアクセスを容易であり、データロスの影響が小さいメタデータを提供する。

解決手段

有効期間を特定するデータと、動画像中時空間領域記述したオブジェクト領域データと、表示属性および/または動作属性を有し、独立して処理可能なデータ単位であるVclickアクセスユニットを、1以上含むことにより、メタデータを構成する。

概要

背景

ハイパーメディアは、動画像静止画像音声テキストなどのメディア間ハイパーリンクと呼ばれる関連性を定義し、相互に、または一方から他方を参照できるようにしたものである。例えばインターネットを使って閲覧することのできるHTMLで記述されたホームページには、テキストや静止画が配置されており、これらテキストや静止画のいたるところにリンクが定義されている。そしてこれらのリンクを指定することにより直ちにリンク先である関連情報を表示させることができる。興味のある語句直接指示すれば関連情報にアクセスできるため、操作が容易かつ直感的である。

一方、テキストや静止画ではなく動画像を中心にしたハイパーメディアでは、動画像中に登場する人や物などのオブジェクトからそれを説明するテキストや静止画などの関連コンテンツへのリンクが定義されており、視聴者がこのオブジェクトを指示することによりこれら関連コンテンツが表示される。このとき、動画像に登場するオブジェクトの時空間的な領域とその関連コンテンツへのリンクを定義するには、動画像中のオブジェクトの時空間的な領域を表すデータ(オブジェクト領域データ)が必要となる。

オブジェクト領域データとしては、2値以上の値を持つマスク画像系列MPEG−4の任意形状符号化、特許文献1で説明されている図形の特徴点軌跡を記述する方法、さらに特許文献2で説明されている方法などを用いることができる。動画像中心のハイパーメディアを実現するためには、このほかにもオブジェクトが指定されたときに他の関連コンテンツを表示させるという動作を記述したデータ(動作情報)などが必要となる。これらの動画像以外のデータを動画像のメタデータと呼ぶことにする。

動画像とメタデータを視聴者に提供する方法としては、まず動画像とメタデータの両方が記録された記録媒体ビデオCD、DVDなど)を作る方法がある。また、すでにビデオCDやDVDとして所有している動画像のメタデータを提供するには、メタデータのみをネットワーク上からダウンロード、もしくはストリーミングにより配信すればよい。さらに、動画像とメタデータの両方のデータをネットワークで配信しても良い。このとき、メタデータは効率的にバッファを使用することが可能で、ランダムアクセスに適しており、ネットワークにおけるデータロスに強い形式であることが望ましい。

また、動画像の切り替えが頻繁に生じる場合には(例えば、複数のカメラアングル撮影された動画像が用意されており、視聴者は自由にカメラアングルを選択できるような場合…DVDビデオマルチアングル映像のようなものなど)、動画像の切り替えに対応して高速にメタデータの切り替えができなければならない。
特開2000−285253号公報
特開2001−111996号公報

概要

視聴者の手元にある動画像と、視聴者の手元もしくはネットワーク上にあるメタデータとを組み合わせた処理を行う場合に、バッファを効率よく利用可能で、ランダムアクセスを容易であり、データロスの影響が小さいメタデータを提供する。有効期間を特定するデータと、動画像中の時空間領域を記述したオブジェクト領域データと、表示属性および/または動作属性を有し、独立して処理可能なデータ単位であるVclickアクセスユニットを、1以上含むことにより、メタデータを構成する。

目的

また、すでにビデオCDやDVDとして所有している動画像のメタデータを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

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請求項1

ビデオコンテンツ再生に伴って再生可能動画像メタデータを有するものであって、独立に処理可能なデータ単位であるアクセスユニットで構成されるストリームを含むデータ構造において、前記データ構造が、前記メタデータの再生時間情報と、前記メタデータのアクセス位置情報を含むテーブルを備えるように構成されたデータ構造。

請求項2

前記アクセス位置情報が、前記アクセスユニットの先頭アクセスすることを可能にするためのオフセット値を持つように構成された請求項1に記載のデータ構造。

請求項3

前記テーブルが、前記アクセスユニットまたは前記動画像のタイムスタンプと同じ形式を採用するように構成された請求項1または請求項2に記載のデータ構造。

請求項4

前記メタデータの再生時間情報は複数存在し、これらの時間情報の並びが均等な間隔とされるように構成された請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のデータ構造。

請求項5

前記メタデータの再生時間情報は複数存在し、これらの時間情報の並びが時間経過昇順とされるように構成された請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のデータ構造。

請求項6

前記アクセスユニットは前記メタデータの表示を行わないヌルアクセスユニットを含み、前記テーブルが、前記ヌルアクセスユニットが存在することを示す情報を含むように構成された請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のデータ構造。

請求項7

前記ビデオコンテンツの情報を格納するエリアと、前記動画像メタデータを含む情報を格納するエリアとを持ち、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のデータ構造を用いて情報記録がなされるように構成された情報媒体

請求項8

請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のデータ構造を用いて情報記録がなされた情報媒体から、前記ビデオコンテンツを再生するとともに、前記動画像メタデータを適宜再生するように構成された再生装置

請求項9

ビデオコンテンツを含む情報の記録がなされた情報媒体から前記ビデオコンテンツを再生するとともに、この媒体以外から、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のデータ構造を用いて前記アクセスユニットで構成されるストリームを含む前記データ構造の情報を読み取って、前記動画像メタデータを適宜再生するように構成された再生装置。

請求項10

請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のデータ構造を用いて情報記録がなされた情報媒体から、前記ビデオコンテンツを再生するとともに、前記動画像メタデータを適宜再生するように構成された再生方法

請求項11

ビデオコンテンツを含む情報の記録がなされた情報媒体から前記ビデオコンテンツを再生するとともに、この媒体以外から、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のデータ構造を用いて前記アクセスユニットで構成されるストリームを含む前記データ構造の情報を読み取って、前記動画像メタデータを適宜再生するように構成された再生方法。

請求項12

ビデオコンテンツの再生に伴って再生可能な動画像メタデータを有するものであって、独立に処理可能なデータ単位であるアクセスユニットで構成されるストリームを含むデータ構造。

技術分野

0001

この発明は、クライアント装置にある動画像データとネットワーク(またはディスク)上のメタデータとを組み合わせて動画像ハイパーメディアを実現したり、また動画像にテロップや吹き出しを表示したりする方法に関する。

背景技術

0002

ハイパーメディアは、動画像、静止画像音声テキストなどのメディア間ハイパーリンクと呼ばれる関連性を定義し、相互に、または一方から他方を参照できるようにしたものである。例えばインターネットを使って閲覧することのできるHTMLで記述されたホームページには、テキストや静止画が配置されており、これらテキストや静止画のいたるところにリンクが定義されている。そしてこれらのリンクを指定することにより直ちにリンク先である関連情報を表示させることができる。興味のある語句直接指示すれば関連情報にアクセスできるため、操作が容易かつ直感的である。

0003

一方、テキストや静止画ではなく動画像を中心にしたハイパーメディアでは、動画像中に登場する人や物などのオブジェクトからそれを説明するテキストや静止画などの関連コンテンツへのリンクが定義されており、視聴者がこのオブジェクトを指示することによりこれら関連コンテンツが表示される。このとき、動画像に登場するオブジェクトの時空間的な領域とその関連コンテンツへのリンクを定義するには、動画像中のオブジェクトの時空間的な領域を表すデータ(オブジェクト領域データ)が必要となる。

0004

オブジェクト領域データとしては、2値以上の値を持つマスク画像系列MPEG−4の任意形状符号化、特許文献1で説明されている図形の特徴点軌跡を記述する方法、さらに特許文献2で説明されている方法などを用いることができる。動画像中心のハイパーメディアを実現するためには、このほかにもオブジェクトが指定されたときに他の関連コンテンツを表示させるという動作を記述したデータ(動作情報)などが必要となる。これらの動画像以外のデータを動画像のメタデータと呼ぶことにする。

0005

動画像とメタデータを視聴者に提供する方法としては、まず動画像とメタデータの両方が記録された記録媒体ビデオCD、DVDなど)を作る方法がある。また、すでにビデオCDやDVDとして所有している動画像のメタデータを提供するには、メタデータのみをネットワーク上からダウンロード、もしくはストリーミングにより配信すればよい。さらに、動画像とメタデータの両方のデータをネットワークで配信しても良い。このとき、メタデータは効率的にバッファを使用することが可能で、ランダムアクセスに適しており、ネットワークにおけるデータロスに強い形式であることが望ましい。

0006

また、動画像の切り替えが頻繁に生じる場合には(例えば、複数のカメラアングル撮影された動画像が用意されており、視聴者は自由にカメラアングルを選択できるような場合…DVDビデオマルチアングル映像のようなものなど)、動画像の切り替えに対応して高速にメタデータの切り替えができなければならない。
特開2000−285253号公報
特開2001−111996号公報

発明が解決しようとする課題

0007

視聴者の手元にある動画像に関連したネットワーク上のメタデータを視聴者の元にストリーミング配信したり、視聴者の元にあるメタデータを再生したりする際は、
a)バッファの利用効率を向上させること、
b)ランダムアクセスをしやすくすること、
c)データロスの影響が小さいこと、
d)メタデータの切り替えが高速にできること
が望まれる。

0008

この発明は上記の課題の少なくとも1つを解決すべくなされたものである。

課題を解決するための手段

0009

この発明の一実施の形態に係る動画像メタデータ(そのデータ構造)は、システムが独立して処理可能なデータ単位であるアクセスユニットを、一つまたは複数含むことにより構成される。ここで、アクセスユニット(図4図77図78のVclick_AU)は、動画像の時間軸に対して定義される有効期間を特定する第1データ(402、B01/B02、C01/C02)と、前記動画像中の時空間領域を記述したオブジェクト領域データ(400)と、前記時空間領域に関連した表示方法を特定するデータおよび前記時空間領域が指定された際にシステムが行う動作を特定するデータのうちの少なくとも1つを含む第2データ(403)を含んで構成される。

0010

また、この発明の一実施の形態では、ビデオコンテンツの再生に伴って再生可能な動画像メタデータを有するものであって、独立に処理可能なデータ単位であるアクセスユニット(Vclick_AU)で構成されるストリーム図53VCS;図54のVCKSTRxx.VCK)を含むデータ構造(図53のVCD)が、前記ビデオコンテンツの動画再生区間PGCの再生区間など)に応じて前記動画像メタデータのストリーム選択を行う特定情報図53のVCI;図54のVCKINDEX.IFO)を含むように構成される。

0011

また、この発明の一実施の形態では、メタデータの再生時間情報図6の600;または図85の850)と、メタデータのアクセス位置情報図6の601;または図85の851)を含むアクセステーブル(VCA)を備えるように構成される。

発明の効果

0012

メタデータは単独で処理可能なアクセスユニットの集合体として構成されるため、バッファを効率よく使用でき、ランダムアクセスが容易であり、データロスの影響が小さく、メタデータの切り替えが高速にできるようになる。

0013

また、メタデータのストリーム選択を行う特定情報があるため、メタデータが複数のストリームで構成されている場合、ユーザからストリーム選択指示がなされなくても、ストリームを選択して読み込みむことができる。

0014

また、アクセステーブル(VCA)にメタデータの再生時間情報およびこれに対応するアクセス位置情報があるので、メタデータのランダムアクセス性がよい。

発明を実施するための最良の形態

0015

以下、図面を参照しながらこの発明の一実施の形態を説明する。

0016

アプリケーション概要
図1はこの発明のオブジェクト・メタデータを動画像と共に利用することにより実現されるアプリケーション(動画像ハイパーメディア)の画面上の表示例である。図1(a)の100は動画像の再生画面、そして101はマウスカーソルである。動画像の再生画面100で再生される動画像のデータは、ローカルにある動画像データ記録媒体に記録されている。102は動画像中に登場するオブジェクトの領域である。ユーザがオブジェクトの領域内にマウスカーソルを移動させてクリック等によりオブジェクトを選択すると、所定の機能が実行される。例えば図1(b)では、ローカルおよび/またはネットワーク上にあるドキュメント(クリックされたオブジェクトに関連した情報)103が表示されている。そのほか、動画像の別の場面にジャンプしたり、別の動画像ファイルが再生されたり、再生モードを変更するなどの機能を実行することができる。

0017

オブジェクトの領域102のデータ及びこの領域がクリック等により指定された場合のクライアント装置の動作データなどをまとめて、オブジェクト・メタデータまたはVclickデータと呼ぶことにする。オブジェクト・メタデータはローカルにある動画像データ記録媒体(光ディスクハードディスク半導体メモリ等)に動画像データと共に記録されていても良いし、ネットワーク上のサーバ蓄積されていてネットワーク経由でクライアントに送られるようにしても良い。以下ではこのアプリケーションがどのように実現されるかについて詳細に説明する。

0018

システムモデル
図2はこの発明の一実施の形態に係るストリーミング装置ネットワーク対応ディスクプレーヤ)の概略構成を示す図である。この図を用いて各構成要素の機能について説明する。

0019

200はクライアント装置、201はサーバ装置、221はサーバ装置201とクライアント装置200を結ぶネットワークである。クライアント装置200は、動画再生エンジン203、Vclickエンジン202、ディスク装置230、ユーザ・インタフェース240、ネットワーク・マネージャ208、ディスク装置マネージャ213、を備えている。また、204から206は動画再生エンジンに含まれる装置、207、209から212、214から218はVclickエンジンに含まれる装置、219と220はサーバ装置201に含まれる装置である。クライアント装置200はディスク装置230にある動画像データの再生や、HTML等のマークアップ言語で書かれたドキュメントの表示を行うことができる。また、ネットワーク上にあるHTML等のドキュメントの表示を行うことも可能である。

0020

クライアント装置200にある動画像データに関連したメタデータがサーバ装置201に存在する場合、クライアント装置200はこのメタデータとディスク装置230にある動画像データとを利用した再生を以下のように行うことが可能である。まず、サーバ装置201はクライアント装置200からの要求によりネットワーク221を介してクライアント装置200にメディアデータM1を送る。クライアント装置200では、送られてきたメディアデータを動画像の再生と同期させて処理することでハイパーメディアなどの付加機能を実現させる(ここでの“同期”とは、物理的に完全なタイミングの一致のみに限定されず、多少のタイミングずれ許容している)。

0021

動画再生エンジン203は、ディスク装置230にある動画像データを再生するためのエンジンであり、204、205、206の装置を有している。231は動画像データ記録媒体であり、具体的にはDVD、ビデオCD、ビデオテープ、ハードディスク、半導体メモリなどである。動画像データ記録媒体231にはデジタルおよび/またはアナログの動画像データが記録されている。動画像データに関連したメタデータは、動画像データと共に動画像データ記録媒体231に記録されている場合もある。205は、動画像再生制御用のコントローラであり、Vclickエンジン202のインタフェース・ハンドラ207から出力される“コントロール”信号に応じて、動画像データ記録媒体231からの映像・音声・副映像データD1の再生を制御することもできるように構成されている。

0022

具体的には、動画像再生コントローラ205は、動画像の再生時に、インタフェース・ハンドラ207からあるイベント(例えばユーザ指示によるメニュー・コールタイトル・ジャンプ)が発生した際に送信される“コントロール”信号に応じて、インタフェース・ハンドラ207に対して、映像・音声・副映像データD1の再生状況を示す“トリガ”信号を出力することができる。その際(トリガ信号の出力と同時に、あるいはその前後の適当なタイミングで)、動画像再生コントローラ205は、プロパティ情報(例えばプレーヤに設定されている音声言語、副映像字幕言語再生動作、再生位置、各種時間情報、ディスクの内容等)を示す“ステータス”信号をインタフェース・ハンドラ207に出力することができる。これらの信号の送受信により動画像データ読み出しの開始および停止や、動画像データ中の所望の位置へのアクセスが可能となる。

0023

AVデコーダ206は、動画像データ記録媒体231に記録されている映像データ、音声データ、および副映像データをそれぞれデコードし、デコードされた映像データ(前述の映像データと前述の副映像データを合成したもの)と音声データをそれぞれ出力する機能を持っている。これにより、動画再生エンジン203は、既存のDVDビデオ規格に基づいて製造される通常のDVDビデオプレーヤの再生エンジンと同じ機能を持つようになる。つまり、図2のクライアント装置200は、MPEG−2プログラムストリーム構造の映像、音声等のデータを通常のDVDビデオプレーヤと同様に再生することができ、これにより既存のDVDビデオディスク(従来のDVDビデオ規格に則ったディスク)の再生が可能となる(既存DVDソフトに対する再生互換確保)。

0024

インタフェース・ハンドラ207は、動画像再生エンジン203、ディスク装置マネージャ213、ネットワーク・マネージャ208、メタデータ・マネージャ210、バッファ・マネージャ211、スクリプトインタプリタ212、メディア・デコーダ216(メタデータ・デコーダ217を含む)、レイアウト・マネージャ215、AVレンダラー218などのモジュール間のインタフェース制御を行う。また、ユーザ操作マウスタッチパネルキーボード等の入力デバイスへの操作)による入力イベントをユーザ・インタフェース240から受け取り、適切なモジュールにイベントを送信する。

0025

インタフェース・ハンドラ207はVclickアクセス・テーブル(図53を参照して後述するVCAに対応)を解釈するアクセステーブル・パーサー、Vclick情報ファイル図53を参照して後述するVCIに対応)を解釈する情報ファイル・パーサー、Vclickエンジンの管理するプロパティを記録しておくプロパティ・バッファ、Vclickエンジンのシステムクロック、動画再生エンジンにある動画像クロック204のクロックをコピーした動画像クロック等を有している。

0026

ネットワーク・マネージャ208は、ネットワークを介してHTML等のドキュメントや静止画・音声等のデータをバッファ209へ取得する機能を持っており、インターネット接続部222の動作を制御する。ネットワーク・マネージャ212は、ユーザ操作または、メタデータ・マネージャ210からの要求を受けたインタフェース・ハンドラ207より、ネットワークへの接続や非接続の指示が来ると、インターネット接続部222の接続・非接続の切替を行う。また、サーバ装置201とインターネット接続部222とのネットワーク確立時には、制御データやメディアデータ(オブジェクト・メタデータ)の送受信を行う。なお、バッファ209は、具体的には所定のサイズが割り当てられたリングバッファを利用して構成することができ、その詳細については、図87以降を参照して後述する。

0027

クライアント装置200からサーバ装置201へ送信するデータとしては、セッション構築の要求、セッション終了の要求、メディアデータ(オブジェクト・メタデータ)送信の要求、OKやエラーなどのステータス情報などがある。また、クライアント装置の状態情報の送信を行うようにしても良い。一方、サーバ装置201からクライアント装置200へ送信するデータにはメディアデータ(オブジェクト・メタデータ)、OKやエラーなどのステータス情報がある。

0028

ディスク装置マネージャ213は、HTML等のドキュメントや静止画・音声等のデータをバッファ209へ取得する機能及び、動画再生エンジン203へ映像・音声・副映像データD1を送信する機能を持っている。ディスク装置マネージャ213は、メタデータ・マネージャ210からの指示に従ってデータ送信処理を行う。

0029

バッファ209は、ネットワークを介して(ネットワーク・マネージャ経由で)サーバ装置201から送られてきたメディアデータM1を一時的に蓄積する。また、動画像データ記録媒体231にメディアデータM2が記録されていることがあるが、この場合も同様にディスク装置マネージャ経由でバッファ209へメディアデータM2を蓄積することになる。なお、メディアデータにはVclickデータ(オブジェクト・メタデータ)、HTML等のドキュメントやこれに付随する静止画・動画像データなど)が含まれる。

0030

動画像データ記録媒体231にメディアデータM2が記録されている場合は、映像・音声・副映像データD1の再生を開始する前にあらかじめ動画像データ記録媒体231からメディアデータM2を読み出し、バッファ209に記憶しておいてもよい。これは、動画像データ記録媒体231上のメディアデータM2と映像・音声・副映像データD1のデータ記録位置が異なるため、通常の再生を行った場合にはディスクのシーク等が発生してシームレスな再生が保障できなくなってしまうため、これを回避するための手段となる。

0031

以上のように、サーバ装置201からダウンロードしたメディアデータM1も、動画像データ記録媒体231に記録されているメディアデータM2と同様に、バッファ209に記憶させることにより、映像・音声・副映像データD1とメディアデータを同時に読み出して再生することが可能になる。

0032

なお、バッファ209の記憶容量には限界がある。つまり、バッファ209に記憶できるメディアデータM1、M2のデータサイズには限りがある。このため、メタデータ・マネージャ210、および/またはバッファ・マネージャ211の制御(バッファ・コントロール)により、不必要なデータの消去を行うことにしてもよい。

0033

メタデータ・マネージャ210は、バッファ209に蓄積されたメタデータを管理しており、インタフェース・ハンドラ207からの動画像の再生に同期させた適切なタイミング(“動画像クロック”信号)を受けて、該当するタイムスタンプを持つメタデータをバッファ209よりメディア・デコーダ216に転送する。

0034

なお、該当するタイムスタンプを持つメタデータがバッファ209に存在しない場合は、メディア・デコーダ216に転送しなくてもよい。また、メタデータ・マネージャ210は、バッファ209より送出したメタデータのサイズ分、または、任意のサイズのデータをサーバ装置201、またはディスク装置230からバッファ209へ読み込むためのコントロールを行う。具体的な処理としては、メタデータ・マネージャ210は、インタフェース・ハンドラ207経由で、ネットワーク・マネージャ208、またはディスク装置マネージャ213に対し、指定サイズ分のメタデータ取得要求を行う。ネットワーク・マネージャ208、またはディスク装置マネージャ213は、指定サイズ分のメタデータをバッファ209に読み込み、メタデータ取得済の応答をインタフェース・ハンドラ207経由で、メタデータ・マネージャ210へ通知する。

0035

バッファ・マネージャ211は、バッファ209に蓄積されたメタデータ以外のデータ(HTML等のドキュメントやこれに付随する静止画・動画像データなど)の管理をしており、インタフェース・ハンドラ207からの動画像の再生に同期させた適切なタイミング(“動画像クロック”信号)を受けてバッファ209に蓄積されたメタデータ以外のデータをパーサー214やメディア・デコーダ216に送る。バッファ・マネージャ211は、不要になったデータをバッファ209から削除してもよい。

0036

パーサー214は、HTML等のマークアップ言語で書かれたドキュメントの構文解析を行い、スクリプトはスクリプト・インタプリタ212へ、そしてレイアウトに関する情報はレイアウト・マネージャ215に送る。

0037

スクリプト・インタプリタ212は、パーサー214から入力されるスクリプトを解釈し、実行する。スクリプトの実行には、インタフェース・ハンドラ207から入力されるイベントやプロパティの情報を利用することもできる。動画像中のオブジェクトがユーザにより指定された場合には、スクリプトはメタデータ・デコーダ217からスクリプト・インタプリタ212へ入力される。

0038

AVレンダラー218は、映像・音声・テキスト出力を制御する機能をもつ。具体的には、AVレンダラー218は、レイアウト・マネージャ215から出力される“レイアウト・コントロール”信号に応じて、例えば、映像・テキストの表示位置、表示サイズや(これらとともに表示タイミング、表示時間を含むこともある)、音声の大きさ(これらとともに出力タイミング出力時間を含むこともある)を制御したり、指定されているモニター種別かつ/または表示する映像の種類に応じて、その映像の画素変換を行う。制御の対象となる映像・音声・テキスト出力は、動画再生エンジン203およびメディア・デコーダ216からの出力である。さらに、AVレンダラー218は、インタフェース・ハンドラ207から出力される“AV出力コントロール”信号に従って、動画再生エンジン203から入力される映像・音声データとメディア・デコーダから入力される映像・音声・テキストデータのミキシング(混合)、スイッチング(切替)を制御する機能をもつ。

0039

レイアウト・マネージャ215は、“レイアウト・コントロール”信号をAVレンダラー218に出力する。“レイアウト・コントロール”信号には、出力する動画・静止画・テキストの大きさやその位置に関する情報(表示開始・終了・継続といった表示時間に関する情報を含む場合もある)が含まれており、どのようなレイアウトで表示すべきかをAVレンダラー218に指示するための情報となっている。また、インタフェース・ハンドラ207から入力されるユーザのクリック等の入力情報に対して、どのオブジェクトが指定されたのかを判定し、指定されたオブジェクトに対して定義された関連情報の表示などの動作命令を取り出すようにメタデータ・デコーダ217に対して指示する。取り出された動作命令は、スクリプト・インタプリタ212に送られ実行される。

0040

メディア・デコーダ216(メタデータデコーダを含む)は、動画・静止画・テキストデータをデコードする。これらデコードされた映像データ、テキスト画像データをメディア・デコーダ216からAVレンダラー218に送信する。また、これらデコードデータは、インタフェース・ハンドラ202からの“メディア・コントロール”信号の指示によりデコードを行うとともに、インタフェース・ハンドラ202からの“タイミング”信号に同期してデコードが行われる。

0041

219はサーバ装置201のメタデータ記録媒体であり、クライアント装置200に送信するメタデータが記録されたハードディスク、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープなどである。このメタデータは、動画像データ記録媒体231に記録されている動画像データに関連したメタデータである。このメタデータには、後で説明するオブジェクト・メタデータが含まれている。220はサーバ装置201のネットワーク・マネージャであり、クライアント装置200とネットワーク221を介してデータの送受信を行う。

0042

(EDVDデータ構造とIFOファイル
図53は、動画像データ記録媒体231としてエンハンスドDVDビデオディスクを用いた際のデータ構造の一例を示す図である。エンハンスドDVDビデオディスクのDVDビデオエリアは、DVDビデオ規格と同じデータ構造のDVDビデオコンテンツ(MPEG−2プログラムストリーム構造を持つ)を格納する。さらに、エンハンスドDVDビデオディスクの他の記録エリアは、ビデオコンテンツの再生をバラティに富んだものにできるエンハンスド・ナビゲーション(以下ENAVと略記する)コンテンツを格納する。なお、上記“他の記録エリア”は、DVDビデオ規格でも存在が認められている。

0043

ここで、DVDビデオディスクの基本的なデータ構造について説明する。すなわち、DVDビデオディスクの記録エリアは、内周から順にリードインエリアボリュームスペース、およびリードアウトエリアを含んでいる。ボリュームスペースは、ボリューム/ファイル構造情報エリア、およびDVDビデオエリア(DVDビデオゾーン)を含み、さらにオプションで他の記録エリア(DVDアザーゾーン)を含むことができる。

0044

上記ボリューム/ファイル構造情報エリアは、UDF(Universal Disk Format)ブリッジ構造のために割り当てられたエリアである。UDFブリッジフォーマットのボリュームは、ISO/IEC13346のパート2に従って認識されるようになっている。このボリュームを認識するスペースは、連続したセクタからなり、図53のボリュームスペースの最初の論理セクタから始まる。その最初の16論理セクタは、ISO9660で規定されるシステム使用のために予約されている。従来のDVDビデオ規格との互換性を確保するには、このような内容のボリューム/ファイル構造情報エリアが必要となる。

0045

また、DVDビデオエリアには、ビデオマネージャVMGという管理情報と、ビデオタイトルセットVTS(VTS#1〜VTS#n)というビデオコンテンツが1つ以上記録されている。VMGは、DVDビデオエリアに存在する全てのVTSに対する管理情報であり、制御データVMGI、VMGメニュー用データVMGM_VOBS(オプション)、およびVMGのバックアップデータを含んでいる。また、各VTSは、そのVTSの制御データVTSI、VTSメニュー用データVTSM_VOBS(オプション)、そのVTS(タイトル)の内容(映画等)のデータVTSTT_VOBS、およびVTSIのバックアップデータを含んでいる。従来のDVDビデオ規格との互換性を確保するには、このような内容のDVDビデオエリアも必要となる。

0046

各タイトル(VTS#1〜VTS#n)の再生選択メニュー等は、VMGを用いてプロバイダ(DVDビデオディスクの制作者)により予め与えられ、特定タイトル(例えばVTS#1)内での再生チャプター選択メニューや記録内容セル)の再生手順等は、VTSIを用いてプロバイダにより予め与えられている。従って、ディスクの視聴者(DVDビデオプレーヤのユーザ)は、予めプロバイダにより用意されたVMG/VTSIのメニューやVTSI内の再生制御情報プログラムチェーン情報PGCI)に従ってそのディスクの記録内容を楽しむことができる。しかし、DVDビデオ規格では、視聴者(ユーザ)が、プロバイダが用意したVMG/VTSIと異なる方法でVTSの内容(映画や音楽)を再生することはできない。

0047

プロバイダが用意したVMG/VTSIと異なる方法でVTSの内容(映画や音楽)を再生したり、プロバイダが用意したVMG/VTSIとは異なる内容を付加して再生したりする仕組みのために用意したのが、図53のエンハンスドDVDビデオディスクである。このディスクに含まれるENAVコンテンツは、DVDビデオ規格に基づき製造されたDVDビデオプレーヤではアクセスできない(仮にアクセスできたとしてもその内容を利用できない)が、この発明の一実施の形態のDVDビデオプレーヤ(例えば図2のVclickエンジン202を装備したクライアント装置200)ではアクセスでき、その再生内容を利用できるようになっている。

0048

ENAVコンテンツは、音声、静止画、フォント・テキスト、動画、アニメーション、Vclickデータ等のデータと、これらの再生を制御するための情報であるENAVドキュメント(これはMarkup/Script言語で記述されている)を含むように構成される。この再生を制御するための情報には、ENAVコンテンツ(音声、静止画、フォント・テキスト、動画、アニメーション、Vclick等から構成される)および/またはDVDビデオコンテンツの再生方法(表示方法、再生手順、再生切換手順再生対象の選択等)がMarkup言語やScript言語を用いて記述されている。例えば、Markup言語として、HTML(Hyper Text Markup Language)/XHTML(eXtensible Hyper Text Markup Language)やSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)、Script言語として、ECMA(European Computer Manufacturers Association)ScriptやJavaScript(R)のようなScript言語などを組み合わせながら用いることができる。

0049

ここで、図53のエンハンスドDVDビデオディスクは、他の記録エリア以外の内容がDVDビデオ規格に従っているので、既に普及しているDVDビデオプレーヤを用いても、DVDビデオエリアに記録されたビデオコンテンツを再生できる(つまり従来のDVDビデオディスクと互換性がある)。他の記録エリアに記録されたENAVコンテンツは従来のDVDビデオプレーヤでは再生できない(あるいは利用できない)が、この発明の一実施の形態に係るDVDビデオプレーヤでは再生でき利用できる。従って、この発明の一実施の形態に係るDVDビデオプレーヤを用いENAVコンテンツを再生すれば、プロバイダが予め用意したVMG/VTSIの内容だけに限定されることなく、よりバラエティに富んだビデオ再生が可能になる。

0050

特に、図53に示すように、ENAVコンテンツはVclickデータVCDを含み、このVclickデータVCDは、Vclick情報ファイル(Vclickインフォ)VCI、Vclickアクセス・テーブルVCA、VclickストリームVCS、Vclick情報ファイル・バックアップ(Vclickインフォ・バックアップ)VCIB、Vclickアクセス・テーブル・バックアップVCABを含んで構成される。

0051

Vclick情報ファイルVCIは、後述のVclickストリームVCSが、DVDビデオコンテンツのどの箇所(例えば、DVDビデオコンテンツのタイトル全体、チャプター全体、あるいはその一部であるプログラムチェーンプログラム、またはセル等)に付加しているかを表すデータである。Vclickアクセス・テーブルVCAは、後述のVclickストリームVCS毎に存在し、VclickストリームVCSにアクセスするためのテーブルである。VclickストリームVCSは、動画像中のオブジェクトの位置情報やオブジェクトがクリックされた際の動作記述等のデータを含むストリームである。Vclick情報ファイル・バックアップVCIBは、前述のVclick情報ファイルVCIのバックアップであり、Vclick情報ファイルVCIと常に同じ内容のものである。また、Vclickアクセス・テーブル・バックアップVCABは、前述のVclickアクセス・テーブルVCAのバックアップであり、Vclickアクセス・テーブルVCAと常に同じ内容のものである。

0052

図53の例ではVclickデータVCDはエンハンスドDVDビデオディスク上に記録されている。しかし、前述したようにVclickデータVCDはネットワーク上のサーバ装置201に置かれている場合もある。すなわち、VclickデータVCDは、ディスク内および/またはディスク外に用意しておくことができる。そして、ディスク外にVclickデータVCDを用意しておけば、VclickデータVCDが記録されていない旧タイプのディスク(過去に市販されたビデオディスクなど)のコンテンツ再生においても、あるいはTV放送を録画したコンテンツの再生においても、VclickデータVCDを利用した再生が可能になる(それらのコンテンツに対応してVclickデータVCDが作成されている場合)。

0053

さらには、ビデオ記録可能な媒体(例えばDVD−Rディスク、DVD−RWディスク、DVD−RAMディスク、ハードディスクなど)と、ビデオレコーダ(例えばDVD−VRレコーダ、DVD−SRレコーダ、HD−DVDレコーダHDDレコーダなど)を用いてユーザが独自のディスクを作成した場合において、このディスクにVclickデータVCDを含むENAVコンテンツを記録するか、このディスク以外のパーソナルコンピュータデータストレージなどにVclickデータVCDを用意しこのパーソナルコンピュータとレコーダを接続すれば、DVD−ROMビデオ図2のENAVプレーヤと同様なメタデータ再生を楽しむことができる。

0054

図54は、上述した、Vclick情報ファイルVCI、Vclickアクセス・テーブルVCA、VclickストリームVCS、Vclick情報ファイル・バックアップVCIB、Vclickアクセス・テーブル・バックアップVCABを構成するためのファイルの例を示す。Vclick情報ファイルVCIを構成するファイル(VCKINDEX.IFO)は、例えばXML(Extensible Markup Language)言語で記述されており、VclickストリームVCSと、そのVclickストリームVCSが付加されるDVDビデオコンテンツの位置情報(VTS番号、タイトル番号、PGC番号等)が記述されている。Vclickアクセス・テーブルVCAは、一つ以上のファイルから構成されており(VCKSTR01.IFO〜VCKSTR99.IFO、または任意のファイル・ネーム)、一つのアクセス・テーブルVCA・ファイルは、一つのVclickストリームVCSに対応する。

0055

Vclickストリーム・ファイルは、VclickストリームVCSの位置情報(ファイルの先頭からの相対バイト・サイズ)と時間情報(対応する動画像のタイムスタンプもしくはファイルの先頭からの相対時間情報図80図81参照)の関係が記述されており、与えられた時間に対応する再生開始位置検索することができる。

0056

VclickストリームVCSは、一つ以上のファイルから構成されており(VCKSTR01.VCK〜VCKSTR99.VCK、または任意のファイル・ネーム)、前述のVclick情報ファイルVCIの記述を参照して、付加されるDVDビデオコンテンツとともに再生できる。また、複数の属性が存在する場合(例えば日本語用VclickデータVCDと英語用VclickデータVCD等)は、属性毎に、異なるVclickストリームVCS(つまり異なるファイル)として構成することも可能である(例えば図83参照)。また、それぞれの属性をマルチプレクスして、一つのVclickストリームVCS(つまり一つのファイル)として構成することも可能である(例えば図5参照)。

0057

なお、前者(異なる属性を複数のVclickストリームVCSで構成…後述する図83のような例など)の場合は、再生装置(プレーヤ)にいったん記憶させるときのバッファ(図2の例では209)の占有容量を少なくすることができる。また、後者(異なる属性を一つのVclickストリームVCSで構成…前述した図5のような例など)の場合は、属性を切り替えるとき、ファイルを切り替えずに、一つのファイルを再生したままでよいので、切り替える速度を速くすることができる。

0058

ここで、VclickストリームVCSとVclickアクセス・テーブルVCAの関連付けは、例えばファイル名にて行うことが可能である。前述の例においては、一つのVclickストリームVCS(VCKSTRXX.VCK、XXは01〜99)に対して、一つのVclickアクセス・テーブルVCA(VCKSTRXX.IFO、XXは01〜99)を割り当てており、拡張子以外のファイル名を同じものにすることにより、VclickストリームVCSとVclickアクセス・テーブルVCAの関連付けが識別可能になる。

0059

これ以外にも、Vclick情報ファイルVCIにて、VclickストリームVCSとVclickアクセス・テーブルVCAの関連付けを記述することにより(具体的には、VCI内においてVCSの記述とVCAの記述を並行に記載することにより)、VclickストリームVCSとVclickアクセス・テーブルVCAの関連付けが識別可能になる。

0060

Vclick情報ファイル・バックアップVCIBはVCKINDEX.BUPファイルにて構成されており、前述のVclick情報ファイルVCI(VCKINDEX.IFO)と全く同じ内容のものである。VCKINDEX.IFOが何らかの理由により(ディスクの傷や汚れ等により)、読み込みが不可能な場合、このVCKINDEX.BUPを代わりに読み込むことにより、所望の手続きを行うことができる。Vclickアクセス・テーブル・バックアップVCABはVCKSTR01.BUP〜VCKSTR99.BUPファイルにて構成されており、前述のVclickアクセス・テーブルVCA(VCKSTR01.IFO〜VCKSTR99.IFO)と全く同じ内容のものである。一つのVclickアクセス・テーブルVCA(VCKSTRXX.IFO、XXは01〜99)に対して、一つのVclickアクセス・テーブル・バックアップVCAB(VCKSTRXX.BUP、XXは01〜99)を割り当てており、拡張子以外のファイル名を同じものにすることにより、Vclickアクセス・テーブルVCAとVclickアクセス・テーブル・バックアップVCABの関連付けが識別可能になる。VCKSTRXX.IFOが何らかの理由により(ディスクの傷や汚れ等により)、読み込みが不可能な場合、このVCKSTRXX.BUPを代わりに読み込むことにより、所望の手続きを行うことができる。

0061

図55図57は、Vclick情報ファイルVCIの構成例を示す。Vclick情報ファイルVCIは、XML言語で構成されており、最初に、XML言語であることが宣言され、次にXML言語で構成されたVclick情報ファイルVCIであることが宣言される。更に、タグを用いてVclick情報ファイルVCIの内容を記述する。

0062

の領域は、0もしくは1つのタグと、0もしくは1つ以上のタグから構成される。の領域は、DVDビデオにおけるVMG空間を表しており、の領域に記述されたVclickストリームは、VMG空間のDVDビデオデータに付加されることを表している。また、の領域は、DVDビデオにおけるVTS空間を表しており、タグ内にnum属性を付加することによりVTS空間の番号を指定している。例えば、はn番目のVTS空間を示している。の領域に記述されたVclickストリームは、n番目のVTS空間を構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。

0063

の領域は、0もしくは1つ以上のタグから構成される。の領域は、VMG空間におけるVMGメニュー・ドメインを表しており、タグ内にnum属性を付加することによりVMGメニュー・ドメインの番号を指定している。例えば、はn番目のVMGメニュー・ドメインを示している。の領域に記述されたVclickストリームは、n番目のVMGメニュー・ドメインを構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。

0064

更に、の領域は、0もしくは1つ以上のタグから構成される。の領域は、VMGメニュー・ドメインにおけるPGC(Program Chain)を表しており、タグ内にnum属性を付加することによりPGCの番号を指定している。例えば、はn番目のPGCを示している。の領域に記述されたVclickストリームは、n番目のPGCを構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。

0065

次に、の領域は、0もしくは1つ以上のタグと、0もしくは1つ以上のタグとから構成される。の領域は、VTS空間におけるタイトル・ドメインを表しており、タグ内にnum属性を付加することによりタイトル・ドメインの番号を指定している。例えば、はn番目のタイトル・ドメインを示している。の領域に記述されたVclickストリームは、n番目のタイトル・ドメインを構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。

0066

また、の領域は、VTS空間におけるVTSメニュー・ドメインを表しており、タグ内にnum属性を付加することによりVTSメニュー・ドメインの番号を指定している。例えば、はn番目のVTSメニュー・ドメインを示している。の領域に記述されたVclickストリームは、n番目のVTSメニュー・ドメインを構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。

0067

更に、の領域もしくはの領域は、0もしくは1つ以上のタグから構成される。の領域は、タイトル・ドメインもしくVTSメニュー・ドメインにおけるPGC(Program Chain)を表しており、タグ内にnum属性を付加することによりPGCの番号を指定している。例えば、はn番目のPGCを示している。の領域に記述されたVclickストリームは、n番目のPGCを構成するDVDビデオデータに付加されることを表している。

0068

図55図57の例においては、6つのVclickストリームが、DVDビデオコンテンツに付加されている。例えば、最初の(一番目の)Vclickストリームは、でのにおけるにおいて、タグを用いて指定されている。これは、VMG空間における、1番目のVMGメニュー・ドメインにおける、1番目のPGCに対して、タグにより指定されたVclickストリームが付加されることを示している。

0069

タグでは、"data"属性を用いて、Vclickストリームの存在する場所を示す。例えば、この発明の一実施の形態においては、"file://dvdrom:/dvd_enav/vclick1.vck"においてVclickストリームの存在する場所が指定されている。ここで、"file://dvdrom:/"はVclickストリームがエンハンスドDVDディスク内に存在することを示し、更に、"dvd_enav/"はディスク中の"DVD_ENAV"ディレクトリの下に存在することを示し、"vclick1.vck"はVclickストリームのファイル名を示している。また、Vclickストリームを記述するタグと、Vclickアクセス・テーブルVCAを記述するタグを併記することにより、Vclickストリームに対応したVclickアクセス・テーブルVCAの情報を記述することができる。タグ内において"data"属性を用い、Vclickアクセス・テーブルVCAの存在する場所を示す。例えば、この発明の一実施の形態においては、"file://dvdrom:/dvd_enav/vclick1.ifo"においてVclickアクセス・テーブルVCAの存在する場所が指定されている。ここで、"file://dvdrom:/"はVclickアクセス・テーブルVCAがエンハンスドDVDディスク内に存在することを示し、更に、"dvd_enav/"はディスク中の"DVD_ENAV"ディレクトリの下に存在することを示し、"vclick1.ifo"はVclickアクセス・テーブルVCAのファイル名を示している。

0070

次の(ニ番目の)Vclickストリームは、における、において、タグを用いて指定されている。これは、VMG空間における、1番目のVMGメニュー・ドメイン全体に対して、タグにより指定されたVclickストリームが付加されることを示している。タグでは、"data"属性を用いて、Vclickストリームの存在する場所を示す。例えば、この発明の一実施の形態においては、"http//www.vclick.com/dvd_enav/vclick2.vck"においてVclickストリームの存在する場所が指定されている。ここで、"http//www.vclick.com/dvd_enav/"はVclickストリームが外部のサーバ(図2の201など)内に存在することを示し、"vclick2.vck"はVclickストリームのファイル名を示している。

0071

Vclickアクセス・テーブルVCAに関しても同様に、タグ内において"data"属性を用い、Vclickアクセス・テーブルVCAの存在する場所を示す。例えば、この発明の一実施の形態においては、"http//www.vclick.com/dvd_enav/vclick2.ifo"においてVclickアクセス・テーブルVCAの存在する場所が指定されている。ここで、"http//www.vclick.com/dvd_enav/"はVclickアクセス・テーブルVCAが外部のサーバ(201)内に存在することを示し、"vclick2.ifo"はVclickアクセス・テーブルVCAのファイル名を示している。

0072

三番目のVclickストリームは、における、における、において、タグを用いて指定されている。これは、1番目のVTS空間における、1番目のタイトル・ドメインにおける、1番目のPGCに対して、タグにより指定されたVclickストリームが付加されることを示している。タグでは、"data"属性を用いて、Vclickストリームの存在する場所を示す。例えば、この発明の一実施の形態においては、"file://dvdrom:/dvd_enav/vclick3.vck"においてVclickストリームの存在する場所が指定されている。ここで、"file://dvdrom:/dvd_enav/"は、Vclickストリームがディスク中の"DVD_ENAV"ディレクトリの下に存在することを示し、"vclick3.vck"はVclickストリームのファイル名を示している。

0073

四番目のVclickストリームは、における、において、タグを用いて指定されている。これは、1番目のVTS空間における、n番目のタイトル・ドメインにおいて、タグにより指定されたVclickストリームが付加されることを示している。タグでは、"data"属性を用いて、Vclickストリームの存在する場所を示す。例えば、この発明の一実施の形態においては、"file://dvdrom:/dvd_enav/vclick4.vck"においてVclickストリームの存在する場所が指定されている。ここで、"file://dvdrom:/dvd_enav/"は、Vclickストリームがディスク中の"DVD_ENAV"ディレクトリの下に存在することを示し、"vclick4.vck"はVclickストリームのファイル名を示している。

0074

五番目のVclickストリームは、における、において、タグを用いて指定されている。これは、1番目のVTS空間における、1番目のVTSメニュー・ドメインにおいて、タグにより指定されたVclickストリームが付加されることを示している。タグでは、"data"属性を用いて、Vclickストリームの存在する場所を示す。例えば、この発明の一実施の形態においては、"file://dvdrom:/dvd_enav/vclick5.vck"においてVclickストリームの存在する場所が指定されている。ここで、"file://dvdrom:/dvd_enav/"は、Vclickストリームがディスク中の"DVD_ENAV"ディレクトリの下に存在することを示し、"vclick5.vck"はVclickストリームのファイル名を示している。

0075

六番目のVclickストリームは、における、における、において、タグを用いて指定されている。これは、1番目のVTS空間における、1番目のVTSメニュー・ドメインにおける、1番目のPGCに対して、タグにより指定されたVclickストリームが付加されることを示している。タグでは、"data"属性を用いて、Vclickストリームの存在する場所を示す。例えば、この発明の一実施の形態においては、"file://dvdrom:/dvd_enav/vclick6.vck"においてVclickストリームの存在する場所が指定されている。ここで、"file://dvdrom:/dvd_enav/"は、Vclickストリームがディスク中の"DVD_ENAV"ディレクトリの下に存在することを示し、"vclick6.vck"はVclickストリームのファイル名を示している。

0076

図58は、前述のVclickインフォVCIの記述例にて記述されたVclickストリームVCSとDVDビデオコンテンツの関係を例示する図である。この例では、1番目のVTS空間(VTS#1)における、1番目のVTSメニュー・ドメイン(VTSメニュー#1)での1番目のPGC(PGC#1)に対して、前述の五番目のVclickストリームVCS(Vclick#5)と、六番目のVclickストリームVCS(Vclick#6)が付加されている。これは、DVDビデオコンテンツに対して、二つのVclickストリームVCS(Vclick#5とVclick#6)が付加されていることを表している。これらのストリーム(Vclick#5とVclick#6)は、例えば、ユーザによって、あるいはコンテンツ・プロバイダ(コンテンツ・オーサ)によって、切り替えることが可能となっている。

0077

ユーザが切り替える場合は、VclickストリームVCSを切り替えるための“Vclick切り替えボタン”が図2の装置に付属するリモートコントローラ備え付けてあり、これにより二つもしくはそれ以上のVclickストリームを自由に変更することができる。図示しないが、このリモートコントローラは、一般的なDVDビデオプレーヤのリモートコントローラキーの他に“Vclick切り替えボタン”を持ち、このボタンが押されると、プレーヤはVclickストリーム切り替えモードに入る。そして、このモードにおいて“Vclick切り替えボタン”をクリックするか、あるいはこのモードにおいて図示しないリモートコントローラの上下または左右カーソルキーを押すことで、Vclickストリームのストリーム番号の指定を順次切り替えることができる。あるいは、このモードにおいて、図示しないリモートコントローラのテンキーから、ダイレクトにVclickストリームVCSのストリーム番号を指定する方法も採用できる。

0078

一方、VclickストリームVCSをコンテンツ・プロバイダが変更する場合は、Markup言語にVclick切り替えのためのコマンド(記述形式は例えば"changeVclick()")が記述されており、コンテンツ・プロバイダがMarkup言語にて指定したタイミングでこの切り替えコマンド発行することで、二つもしくはそれ以上のVclickストリームVCSを自由に変更できる。

0079

図59図65は、Vclick情報ファイルVCIの別の記述例(7つ)を示す。最初の例(図59)においては、一つのPGC(PGC#1)に対し、ディスク上に記録されている二つのVclickストリーム(Vclickストリーム#1、Vclickストリーム#2)とサーバ(図2の201など)上に記録されている一つのVclickストリーム(Vclickストリーム#3)が付加されている。これは前述のように、ユーザのリモートコントローラ操作によってVclickストリーム#1、Vclickストリーム#2、Vclickストリーム#3を自由に切り替えさせることもでき、コンテンツ・プロバイダによって(例えば前述した"changeVclick()"コマンドを用いて)切り替えさせることもできる。

0080

上記の例においてコンテンツ・プロバイダによって切り替えさせる場合、例えば、再生装置(図2の200など)にVclickストリーム#3の再生が指示されたが再生装置(200)が外部サーバ(201)につながっていない場合、あるいは、つながってはいるがVclickストリーム#3が外部サーバから取得できない場合は、取得できないVclickストリーム#3に代わって、ティスク上のVclickストリーム#1またはVclickストリーム#2に代替させることができる。また、タグ内の"priority”属性は、それぞれのストリームを切り替える際の順番を示しており、例えば、前述のユーザ(“Vclick切り替えボタン”を用いる)やコンテンツ・プロバイダ(Vclick切り替えのためのコマンド"changeVclick()"を用いる)がVclickストリームを順次切り替える際に、"priority”属性の順序を参照することで、Vclickストリーム#1→Vclickストリーム#2→Vclickストリーム#3→Vclickストリーム#1→...というように切り替えることができる。

0081

また、コンテンツ・プロバイダは、Markup言語において、Vclick切り替えのためのコマンド(記述形式は例えば"changeVclick(priority)")を用いることにより、コンテンツ・プロバイダがMarkup言語にて指定したタイミングでコマンドを発行し、任意のVclickストリームを選択することもできる。例えば、"changeVclick(2)"コマンドを発行した場合は、"priority属性"が"2"であるVclickストリーム#2が再生される。

0082

次の例(図60)においては、一つのPGC(PGC#2)に対し、ディスク上に記録されている二つのVclickストリーム(Vclickストリーム#1、Vclickストリーム#2)が付加されている。ここで、タグ内の"audio"属性は、オーディオ・ストリーム番号に対応しており、この例においては、DVDビデオコンテンツのオーディオ・ストリーム#1が再生されている場合は、Vclickストリーム#1(Vclick1.vck)を同期再生し、オーディオ・ストリーム#2が再生されている場合は、Vclickストリーム#2(Vclick2.vck)を同期再生することを示す。

0083

例えば、ビデオコンテンツのオーディオ・ストリーム#1が日本語音声、オーディオ・ストリーム#2が英語音声にて構成されている場合、図68に示すようにVclickストリーム#1を日本語にて(つまりVclickオブジェクトの説明の表示が日本語で記述されている、またはVclickオブジェクトがクリックさせたあとのアクセス先が日本語で構成されているサイトページ)構成し、図67に示すようにVclickストリーム#2を英語にて(つまりVclickオブジェクトの説明の表示が英語で記述されている、またはVclickオブジェクトがクリックさせたあとのアクセス先が日本語で構成されているサイトやページ)を構成することにより、DVDビデオコンテンツの音声の言語とVclickストリームの言語を合わせることができる。実際には、再生装置は、再生装置内のシステムパラメータであるSPRM(1)(オーディオ・ストリーム番号)を参照し、それに対応したVclickストリームを、このVclick情報ファイルVCIから検索して再生する。

0084

上記は一例にすぎず、例えばDVDビデオコンテンツが英語音声である場合に日本語のMarkupページが同期再生されるように構成してもよい(図67の左側と図68の右側の組み合わせなど)。逆に、DVDビデオコンテンツが日本語音声である場合に英語のMarkupページが同期再生されるように構成してもよい。これは、Vclickオブジェクトのアクション属性図20)のScriptフィールドに記述する情報を何にするかで自在に実現できる。

0085

三番目の例(図61)においては、一つのPGC(PGC#3)に対し、ディスク上に記録されている三つのVclickストリーム(Vclickストリーム#1、Vclickストリーム#2、Vclickストリーム#3)が付加されている。ここで、タグ内の"subpic"属性は、サブピクチャ・ストリーム番号(副映像番号)に対応しており、この例においては、DVDビデオコンテンツのサブピクチャ・ストリーム#1が再生されている場合は、Vclickストリーム#1(Vclick1.vck)を同期再生し、サブピクチャ・ストリーム#2が再生されている場合は、Vclickストリーム#2(Vclick2.vck)を同期再生し、サブピクチャ・ストリーム#3が再生されている場合は、Vclickストリーム#3(Vclick3.vck)を同期再生することを示す。

0086

例えば、ビデオコンテンツのサブピクチャ・ストリーム#1が日本語字幕、サブピクチャ・ストリーム#3が英語字幕にて構成されている場合、図70に示すように、Vclickストリーム#1を日本語にて(つまりVclickオブジェクトの説明の表示が日本語で記述されている、またはVclickオブジェクトがクリックさせたあとのアクセス先が日本語で構成されているサイトやページ)構成し、図69に示すように、Vclickストリーム#2を英語にて(つまりVclickオブジェクトの説明の表示が英語で記述されている、またはVclickオブジェクトがクリックさせたあとのアクセス先が日本語で構成されているサイトやページ)を構成することにより、DVDビデオコンテンツの字幕の言語とVclickストリームの言語を合わせることができる。実際には、再生装置は、再生装置内のシステムパラメータであるSPRM(2)(サブピクチャ・ストリーム番号)を参照し、それに対応したVclickストリームを、このVclick情報ファイルVCIから検索して再生する。なお、上記は一例にすぎず、例えばユーザの希望に応じて、DVDビデオコンテンツが英語字幕(または日本語字幕)である場合に日本語解説(または英語解説)のMarkupページが同期再生されるように構成することもできる。

0087

四番目の例(図62)においては、一つのPGC(PGC#4)に対し、ディスク上に記録されている二つのVclickストリーム(Vclickストリーム#1、Vclickストリーム#2)が付加されている。ここで、タグ内の"angle"属性は、アングル番号に対応しており、この例においては、ビデオコンテンツのアングル#1が再生されている場合は、Vclickストリーム#1(Vclick1.vck)を同期再生し(図71)、アングル#3が再生されている場合は、Vclickストリーム#2(Vclick2.vck)を同期再生し(図72)、アングル#2が再生されている場合は、Vclickストリームを再生しないことを示す。通常、アングルが異なる場合は、人物などのVclickオブジェクトを付加する対象の位置が異なるため、アングルごとにVclickストリームを構成する必要がある(後述する図83がこの場合の一例に対応)。あるいは、前述した図5のように、一つのVclickストリーム506にそれぞれのVclickオブジェクト・データをマルチプレクスしてもよい。実際には、再生装置(図2のクライアント装置200に対応)は、再生装置内のシステムパラメータであるSPRM(3)(アングル番号)を参照し、それに対応したVclickストリームVCSを、このVclick情報ファイルVCIから検索して再生する。

0088

五番目の例(図63)においては、一つのPGC(PGC#5)に対し、ディスク上に記録されている三つのVclickストリーム(Vclickストリーム#1、Vclickストリーム#2、Vclickストリーム#3)が付加されている。ここで、タグ内の"aspect"属性は、(初期表示アスペクト比に対応しており、タグ内の"display"属性は、(現在)表示モードに対応している。

0089

この例においては、DVDビデオコンテンツ自体が"16:9"のアスペクト比で構成されており、"16:9"のアスペクト比をもつTVモニターには"ワイド(wide)"出力を、"4:3"のアスペクト比をもつTVモニターには"レターボックス(lb)"または"パンスキャン(ps)"出力が許されている例を示す。これに対して、Vclickストリームは、(初期)表示アスペクト比が"16:9"かつ(現在)表示モードが"wide"のときはVclickストリーム#1を同期再生し(図73)、(初期)表示アスペクト比が"4:3"かつ(現在)表示モードが"lb"のときはVclickストリーム#2を同期再生し(図74)、(初期)表示アスペクト比が"4:3"かつ(現在)表示モードが"ps(パンスキャン)"のときはVclickストリーム#3を同期再生する(図75)。

0090

ここで、例えば"16:9"のアスペクト比で表示されていたときに人物の真横に表示されていたVclickオブジェクトの吹き出しを"4:3"のアスペクト比の"レターボックス"に表示する場合は、画面の上下(図74では図示上下ハッチング部分)に表示してもよい。あるいは、この吹き出しを"4:3"のアスペクト比の"パンスキャン"で表示する場合は、画面の左右が切れてしまうが、吹き出しおよびオブジェクトの位置を、図75に例示されるように、表示が可能な位置に変更(移動)してもよい。

0091

また、画面の構成に応じて、吹き出し文字表示エリアが画面からはみ出さないように吹き出しのサイズを小さくしたり、または吹き出し文字の表示エリアサイズオブジェクトサイズ表示バランスが適正となるように吹き出し文字の表示エリアを大きくしたり、吹き出し文字の表示エリア内の文字のサイズを小さくまたは大きくして吹き出しエリア内の文字の表示バランスを適正化してもよい。ここで、吹き出し内の文字サイズを小さくしたときは、文字周辺と文字との間のコントラストを大きくとり、文字周辺に対して文字が目立つように文字の色を工夫し(例えば白地に赤文字とか黒地に黄文字)、および/またはフォントを太字に変更するなどして、文字の視認性が悪くならないように工夫するとよい。

0092

これにより、DVDビデオコンテンツの表示状態に応じたVclickオブジェクトの表示を行うことが可能になる。実際には、再生装置は、再生装置内のシステムパラメータであるSPRM(14)(ビデオ用のプレーヤ構成)における“初期表示アスペクト比”と“現在表示モード”を参照し、それに対応したVclickストリームVCSを、Vclick情報ファイルVCIから検索して再生する。

0093

六番目の例(図64)においては、一つのPGC(PGC#6)に対し、ディスク上に記録されている一つのVclickストリーム(Vclickストリーム#1)が付加されている。前例と同様に、タグ内の"aspect"属性は、(初期)表示アスペクト比に対応しており、タグ内の"display"属性は、(現在)表示モードに対応している。この例においては、DVDビデオコンテンツ自体が"4:3"のアスペクト比で構成されており、"4:3"のアスペクト比をもつTVモニターには"通常"モードで出力する場合に適用される。

0094

最後に、前述の機能を組み合わせて用いることが可能であることを示す例(図65)を示す。一つのPGC(PGC#7)に対し、ディスク上に記録されている四つのVclickストリーム(Vclickストリーム#1、Vclickストリーム#2、Vclickストリーム#3、Vclickストリーム#4)が付加されている。この例においては、DVDビデオコンテンツのオーディオ・ストリーム#1が再生され、かつサブピクチャ・ストリーム#1が再生され、かつアングル#1が再生されている場合はVclickストリーム#1(Vclick1.vck)を同期再生し、オーディオ・ストリーム#1が再生され、かつサブピクチャ・ストリーム#2が再生され、かつアングル#1が再生されている場合はVclickストリーム#2(Vclick2.vck)を同期再生し、アングル#2が再生されている場合はVclickストリーム#3(Vclick3.vck)を同期再生し、オーディオ・ストリーム#2が再生され、かつサブピクチャ・ストリーム#2が再生されている場合はVclickストリーム#4(Vclick4.vck)を同期再生する。

0095

以上、7つの例(図59図65)に関して、DVDビデオコンテンツのPGCとその属性に対する付加されるVclickストリームの関係を図66に示す。図66の例においては、大きくいってPGC毎にVclickストリームVCSが割り当てられており、その割り当て方が、各PGCの属性等に応じて細分化されている。

0096

すなわち、PGC#1ではそのPGC全体に対してVclick#1〜#3のストリームが割り当てられている(図59に対応)。この例では、Vclick#1のストリームを例えば英語ページとし、Vclick#2のストリームを例えば日本語ページとし、Vclick#3のストリームを例えば中国語ページとし、これらのストリームを適宜切り替え選択できるように構成できる(ビデオコンテンツのPGCの再生区間に応じてメタデータのストリーム選択を行う構成)。

0097

図66のPGC#2では、そのオーディオ#1に対してVclick#1のストリームが割り当てられ、そのオーディオ#2に対してVclick#2のストリームが割り当てられている(図60に対応)。PGC#3ではそのサブビクチャ(字幕などの副映像)#1に対してVclick#1のストリームが割り当てられ、そのサブビクチャ#2に対してVclick#2のストリームが割り当てられ、そのサブビクチャ#3に対してVclick#3のストリームが割り当てられている(図61に対応)。PGC#4ではそのアングル#1に対してVclick#1のストリームが割り当てられ、そのアングル#2に対してはVclickストリームが割り当てられておらず、そのアングル#3に対してVclick#2のストリームが割り当てられている(図62に対応)。PGC#5では、表示のアスペクト比が16:9のワイドならVclick#1のストリームが割り当てられ、表示のアスペクト比が4:3のパンスキャンならVclick#2のストリームが割り当てられ、表示のアスペクト比が4:3のレターボックスならVclick#3のストリームが割り当てられている(図63に対応)。PGC#6では、表示のアスペクト比が通常の4:3ならVclick#4のストリームが割り当てられるようになっている(図64に対応)。

0098

図66のPGC#7では、アングル#1のオーディオ#1(例えば英語音声)にリンクしたサブピクチャ#1(例えば英語字幕)に対してはVclick#1のストリーム(例えば英語ページ)が割り当てられ、アングル#1のオーディオ#1(英語音声)にリンクしたサブピクチャ#2(例えば日本語字幕)に対してはVclick#2のストリーム(例えば日本語ページ)が割り当てられている。また、アングル#1のオーディオ#2(例えば日本語音声)にリンクしたサブピクチャ#1(英語字幕)に対してはVclickストリームは割り当てられておらず、アングル#1のオーディオ#2(日本語音声)にリンクしたサブピクチャ#2(日本語字幕)に対してはVclick#4のストリーム(例えば他の日本語ページ)が割り当てられている。さらに、アングル#2のオーディオ#1(英語音声)にリンクしたサブピクチャ#1(英語字幕)とサブピクチャ#2(日本語字幕)に対してはVclick#3のストリーム(例えば中国語ページ)が割り当てられていおり、アングル#2のオーディオ#2(日本語音声)にリンクしたサブピクチャ#1(英語字幕)とサブピクチャ#2(日本語字幕)に対してはVclick#3のストリーム(中国語ページ)が割り当てられている。そのうち、アングル#2のオーディオ#2(日本語音声)にリンクしたサブピクチャ#2(日本語字幕)に対してはVclick#3のストリーム(中国語ページ)の他にVclick#4のストリーム(他の日本語ページ)がさらに割り当てられている。アングル#2のオーディオ#2(日本語音声)にリンクしたサブピクチャ#2(日本語字幕)に対しては、Vclick#3のストリーム(中国語ページ)またはVclick#4のストリーム(他の日本語ページ)を切り替え選択できる。

0099

なお、Vclickストリームと同期再生する対象がDVDビデオコンテンツである場合は、Vclickストリーム切り替えのタイミングは、大きくはDVDビデオのタイトル(VTS)単位とすることができ、それより小さな切り替えタイミングの単位としてはパートオブタイトル(チャプタ)単位とすることができる。また、より小さな切り替えタイミングの単位としてはプログラムチェーン(PGC)単位とすることができ、さらに小さくはプログラム(PG)単位とすることができ、もっと小さくはセル単位とすることができる。

0100

この発明の一実施の形態に係るVclickストリームがDVD−VR、DVD−SR、HD−DVDレコーダなどの録再系に適用される場合は、ユーザ定義のPGC(プレイリスト)を単位として、あるいはPGCを構成するプログラム内の一部にマーキングされるエントリポイントを単位として、Vclickストリームを切り替えるようにしてもよい。

0101

この発明の一実施の形態における再生装置(エンハンスドDVDプレーヤ)は、DVDビデオコンテンツを再生する前に、Vclick情報ファイルVCIをあらかじめ読み込むことにより、もしくは適宜参照することにより、DVDビデオコンテンツの再生状態に応じて、逐次付加するVclickストリーム・ファイルを変化させることが可能となる。これにより、Vclickストリームを構成するにあたり自由度を持つことができ、オーサリングの負担を軽減することが可能となる。

0102

また、一つのVclickコンテンツのファイル数ストリーム数)を増やし、各々のファイル・サイズを小さくすることにより、再生装置に必要とされるVclickストリームVCSを格納するための領域(図2の装置ではバッファ209)を小さくすることも可能になる。

0103

また、ファイル・サイズは大きくなるが、ファイル数を減らす(つまり一つのストリームが複数のVclickデータを含む構成にする)ことにより、DVDビデオコンテンツの再生状態が変化した場合、スムーズにVclickデータを切り替えることが可能となる(バッファリングされているVclickデータの情報量が大きいため)。

0104

(データ構造の概略とアクセス・テーブル)
VclickストリームVCSには、動画像データ記録媒体231に記録されている動画像に登場する人・物などのオブジェクトの領域に関するデータと、クライアント装置200におけるオブジェクトの表示方法とユーザがそれらオブジェクトを指定したときにクライアント装置が取るべき動作のデータが含まれている。以下では、Vclickデータの構造とその構成要素の概要について説明する。

0105

まず動画像に登場する人・物などのオブジェクトの領域に関するデータであるオブジェクト領域データについて説明する。

0106

図3はオブジェクト領域データの構造を説明する図である。300は、1つのオブジェクトの領域が描く軌跡をX(映像の水平方向の座標値)、Y(映像の垂直方向の座標値)、T(映像の時刻)の3次元座標上に表現したものである。オブジェクト領域あらかじめ決められた範囲内の時間(例えば0.5秒から1.0秒の間や、2秒から5秒の間、など)ごとにオブジェクト領域データに変換される。図3では1つのオブジェクト領域300が301から305の5つのオブジェクト領域データに変換されており、これらオブジェクト領域データは別々のVclickアクセスユニット(AU)(後述)に格納される。このときの変換方法としては、例えばMPEG−4の形状符号化やMPEG−7の時空間領域記述子などを使うことができる。MPEG—4形状符号化やMPEG−7時空間記述子はオブジェクト領域の時間的な相関を利用してデータ量を削減する方式であるため、途中からデータが復号できないことや、ある時刻のデータが欠落した場合に周囲の時刻のデータも復号できなくなるという問題がある。図3のように長い時間連続して動画像中に登場しているオブジェクトの領域を時間方向に分割してデータ化することにより、ランダムアクセスを容易にし、一部のデータの欠落の影響を軽減することができる。各Vclick_AUは動画像の中である特定の時間区間でのみ有効である。このVclick_AUが有効な時間区間をVclick_AUの有効期間(lifetime)と呼ぶ。

0107

図4は、この発明の一実施の形態で用いるVclickストリームVCS中の、独立にアクセス可能な1単位(Vclick_AU)の構造を表したものである。400はオブジェクト領域データである。図3で説明したとおり、ここには1つのオブジェクト領域のある連続した時間区間における軌跡がデータ化されている。このオブジェクト領域が記述されている時間区間をそのVclick_AUのアクティブ期間(active time)と呼ぶ。通常はVclick_AUのアクティブ期間はそのVclick_AUの有効期間と同一である。しかし、Vclick_AUのアクティブ期間をそのVclick_AUの有効期間の一部とすることも可能である。

0108

401はVclick_AUのヘッダである。ヘッダ401には、Vclick_AUを識別するためのIDと、そのAUのデータサイズを特定するデータが含まれる。402はタイムスタンプであり、このVclick_AUの有効期間開始のタイムスタンプを示している。通常はVclick_AUのアクティブ期間と有効期間が同一であるため、オブジェクト領域データ400に記述されたオブジェクト領域が動画像のどの時刻に相当するかも示している。図3に示されるように、オブジェクト領域はある時間範囲に及んでいるため、通常はタイムスタンプ402にはオブジェクト領域の先頭の時刻を記述しておく。もちろんオブジェクト領域データに記述されたオブジェクト領域の時間間隔やオブジェクト領域の末尾の時刻も記述するようにしても良い。403はオブジェクト属性情報であり、例えばオブジェクトの名称、オブジェクトが指定された際の動作記述、オブジェクトの表示属性などが含まれる。これらVclick_AU内のデータに関しては、後でより詳細に説明する。Vclick_AUは、サーバ装置(図2の201など)においては送信しやすいようにタイムスタンプ順に並べて記録しておくほうが良い。

0109

図5は複数のAUをタイムスタンプ順に並べてVclickストリームVCSを生成する方法を説明する図である。この図では、カメラアングル1とカメラアングル2の2つのカメラアングルがあり、クライアント装置でカメラアングルを切り替えると表示される動画像も切り替えられることを想定している。また、選択可能な言語モードには日本語と英語の2種類があり、それぞれの言語に対して別々のVclickデータが用意されている場合を想定している。

0110

図5に於いて、カメラアングル1かつ日本語用のVclick_AUは500、501、502であり、カメラアングル2かつ日本語用のVclick_AUのAUは503である。そして英語用のVclick_AUは504と505である。500から505はそれぞれ動画像中の一つのオブジェクトに対応したデータである。すなわち、図3図4で説明したとおり一つのオブジェクトに関するメタデータは一つまたは複数のVclick_AUで構成されている(図5では1つの長方形が1つのAUを表している)。この図の横軸は動画像中の時間に対応しており、オブジェクトの登場時間に対応させて500から505を表示してある。

0111

各Vclick_AUの時間的な区切りは任意でもよいが、図5に例示されるように、全てのオブジェクトに対してVclick_AUの区切りを揃えておくと、データの管理が容易になる。506は、これらのVclick_AU(500から705)から構成されたVclickストリームVCSである。VclickストリームVCSは、ヘッダ部507に続いてVclick_AUをタイムスタンプ順にならべることにより構成される。

0112

選択しているカメラアングルはユーザが視聴中に変更する可能性が高いため、このようにVclickストリームVCSに異なるカメラアングルのVclick_AUを多重化してVclickストリームVCSを作った方が良い。これは、クライアント装置200側で高速な表示切り替えが可能だからである。例えば、Vclickデータがサーバ装置201に置かれているとき、複数のカメラアングルのVclick_AUを含むVclickストリームVCSをそのままクライアント装置200に送信すれば、クライアント装置200では視聴中のカメラアングルに対応したVclick_AUが常に届いているため、瞬時にカメラアングルの切り替えができる。もちろん、クライアント装置200の設定情報をサーバ装置201に送り、必要なVclick_AUのみをVclickストリームVCSから選択して送信することも可能であるが、この場合はサーバ(201)との通信を行う必要があるため多少処理が遅くなる(もっとも、通信に光ファイバなどの高速手段を用いればこの処理遅延の問題は解決できる)。

0113

一方、動画像タイトル、DVDビデオのPGC、動画像のアスペクト比、視聴地域等の属性は変更の頻度が低いため、別々のVclickストリームVCSとして作成しておいた方がクライアント装置200の処理が軽くなり、ネットワークの負荷も軽くなる。複数のVclickストリームVCSがある場合にどのVclickストリームVCSを選択すべきかは、すでに説明したようにVclick情報ファイルVCIを参照して決定できる。

0114

次に、別のVclick_AUの選択方法について説明する。クライアント装置200がサーバ装置201から、Vclickストリーム(VCS)506を取得し、クライアント装置200の側で必要なアクセスユニット(AU)のみを利用する場合を考える。この場合、必要なVclick_AUを識別する為のIDが各AUに振られていても良い。これをフィルタIDと呼ぶ。

0115

必要とされるアクセスユニット(AU)の条件は、例えば、Vclick情報ファイルVCI中に次のように記述される:

//audio/subpictureストリームとangleによるVclickストリームVCSの定義



ここでは、一つのVclickストリームVCSに対して、二種類のフィルタリング条件が記述されている。これは、クライアントのシステムパラメータの設定に応じて、同一のVclickストリームVCSから異なる属性を有する二種類のVclick_AUが選択可能である事を示している。

0116

なお、Vclick情報ファイルVCIは、動画像データ記録媒体(例えば図53のエンハンスドDVDビデオディスク)上に存在しても良いし、サーバ装置201からネットワーク経由でクライアント装置200にダウンロードされるように構成しても良い。Vclick情報ファイルVCIは、通常は、動画像データ記録媒体(エンハンスドDVDビデオディスク)やサーバ装置(201)など、VclickストリームVCSと同じところから供給される。

0117

アクセスユニット(AU)が前述したフィルタIDを持たない場合、メタデータ・マネージャ210が必要なVclick_AUを識別するには、AUのタイムスタンプや属性などを見て、与えられた条件に適合するAUを選択する。

0118

フィルタIDを用いる例を、上記の記述に即して説明する。audioはオーディオ・ストリーム番号を表しているが、これを4ビット数値で表現する。同様に、副映像番号subpicとアングル番号angleに、それぞれ4ビットの数値を割り当てる。これにより、三つのパラメータの状態を12ビットの数値で表現する事ができる。例えば、audio="3"、subpic="2"かつangle="1"のパラメータは、16進表記で0x321と表現される。これをフィルタIDとして用いる。即ち、Vclick_AUは12ビットのフィルタIDをVclick_AUヘッダ内に有する(図14のfiltering_id参照)。これは、AUを選別する独立なパラメータ値のそれぞれに数字を割り当て、当該数字の組み合わせによりフィルタIDを定める方法である。なお、フィルタIDはVclick_AUヘッダ以外の場所に記述しても良い。

0119

クライアント装置200のフィルタリング動作図44に示す。まず、メタデータ・マネージャ210がインタフェース・ハンドラ207から、動画像クロック値TとフィルタID xとを受け取る(ステップS4401)。データ・マネージャ210は、バッファ209に格納されているVclickストリームVCSの中から、有効期間が動画像クロック値Tを含むようなVclick_AUを全て見出す(ステップS4402)。このようなAUを見出すには、Vclickアクセス・テーブルVCAを用いて、図45及び図46のような手続きを用いることができる。メタデータ・マネージャ210は、上記Vclick_AUヘッダを調べ、xと同一のフィルタIDを有するAUのみをメディア・デコーダ216に送る(ステップS4403〜S4405)。

0120

以上の手続きによって、バッファ209からメタデータ・デコーダ217に送られるVclick_AUは次の性質を有する:
i)これら全てのAUは同一の有効期間を有するが、動画像クロックTは当該有効期間に含まれる;
ii)これら全てのAUは、同一のフィルタID xを有する。

0121

上記i)及びii)の条件を満足する、当該オブジェクト・メタデータ・ストリーム中のAUは、これらのAU以外には存在しない。なお、あるフィルタIDで特定のAUを識別し選択するということは、選択されたAUを含むVclickストリームを選択することにもなる。一方、再生すべきVclickストリームの選択は、VclickインフォVCIファイルを参照することによっても可能である(後述する図82のステップS8207の処理参照)。

0122

上記では、フィルタIDは、パラメータに割り当てられたの組み合わせによって定義されていたが、Vclick情報ファイルVCIの中でフィルタIDを直接指定するようにしても良い。例えば、IFOファイル中には次のように定められている:











上記の記述は、各パラメータの指定によって、VclickストリームVCSとフィルタIDの値が定まる事を示している。フィルタIDによるVclick_AUの選別と、バッファ209からメディア・デコーダ217へのAUの転送は、図44の手続きと同じである。上記Vclick情報ファイルVCIの指定に基づき、プレーヤのアングル番号が3である場合、"vclick2.vck"というファイルに格納されているVclickストリームVCSから、フィルタIDの値が4に等しいVclick_AUのみが、バッファ209からメディア・デコーダ217に送られる。

0123

サーバ装置201にVclickデータがある場合、動画像が先頭から再生される場合にはサーバ装置201はVclickストリームVCSを先頭から順にクライアント装置に配信すればよい。しかし、ランダムアクセスが生じた場合にはVclickストリームVCSの途中からデータを配信する必要がある。このとき、VclickストリームVCS中の所望の位置に高速にアクセスするためには、Vclickアクセス・テーブルVCAが必要となる。

0124

図6はVclickアクセス・テーブルVCAの例である。このテーブルはあらかじめ作成され、サーバ装置201内に記録されている。Vclick情報ファイルVCIと同じファイルにしておくことも可能である。600はタイムスタンプの配列であり、動画像のタイムスタンプが列挙されている。601はアクセスポイントの配列であり、動画像のタイムスタンプに対応したVclickストリームVCSの先頭からのオフセット値が列挙されている。動画像のランダムアクセス先のタイムスタンプに対応した値がVclickアクセス・テーブルVCAにない場合は、近い値のタイムスタンプのアクセスポイントを参照し、そのアクセスポイント周辺でVclickストリームVCS内のタイムスタンプを参照しながら送信開始場所を探索する。もしくは、Vclickアクセス・テーブルVCAから動画像のランダムアクセス先のタイムスタンプよりも手前の時刻のタイムスタンプを探索し、そのタイムスタンプに対応したアクセスポイントからVclickストリームVCSを送信する。

0125

上記Vclickアクセス・テーブルVCAは、サーバ装置201が格納しており、サーバ装置201がクライアントからのランダムアクセスに応じて、送信すべきVclickデータの検索の便宜に資する為のものである。しかし、サーバ装置201が格納しているVclickアクセス・テーブルVCAをクライアント装置200にダウンロードして、VclickストリームVCSの検索をクライアント装置200に行わせるようにしても良い。特に、VclickストリームVCSが、サーバ装置201からクライアント装置200に一括ダウンロードされる場合、Vclickアクセス・テーブルVCAも又、サーバ装置201からクライアント装置200に一括ダウンロードされる。

0126

一方、VclickストリームVCSがDVDなどの動画像記録媒体に記録されて提供される場合も考えられる。この場合も、再生コンテンツのランダムアクセスに応じて、利用すべきデータを検索するために、クライアント装置200がVclickアクセス・テーブルVCAを利用する事は有効である。この場合Vclickアクセス・テーブルVCAは、VclickストリームVCS同様、動画像記録媒体に記録されており、クライアント装置200は当該動画像記録媒体から当該Vclickアクセス・テーブルVCAを内部の主記憶等に読み出して利用する。

0127

動画像のランダム再生などに伴って発生する、VclickストリームVCSのランダム再生は、メタデータ・デコーダ217によって処理される。図6のVclickアクセス・テーブルVCAにおいて、タイムスタンプtimeは、動画像記録媒体に記録された動画像のタイムスタンプの形式を有する時刻情報である。例えば、動画像がMPEG−2で圧縮されて記録されているなら、timeはMPEG−2のPTS(Presentation Time Stamp)の形式をとる。更に、動画像が、例えばDVDのように、タイトルやプログラム・チェーンなどのナビゲーション構造を持つ場合、それらを表現するパラメータ(タイトル番号TTN、ビデオタイトルセットタイトル番号VTS_TTN、タイトルプログラムチェーン番号TT_PGCN、パートオブタイトル番号PTTNなど)がtimeの形式に含まれる。

0128

タイムスタンプの値の集合には、何らかの自然な全順序関係が定義されているものと仮定する。例えば、上記のPTSについては時刻としての自然な順序関係が導入可能である。DVDのパラメータを含むタイムスタンプについても、DVDの自然な再生順序に従って、順序関係を導入する事が可能である。VclickストリームVCSは次の条件を満たしている:
i)VclickストリームVCS中のVclick_AUはタイムスタンプの昇順に並べられている。このとき、Vclick_AUの有効期間を次のように決定する:あるAUのタイムスタンプ値をtとおく。VclickストリームVCSにおいて当該AU以降にあるAUのタイムスタンプ値uについて、上記条件によりu >= tなる関係が成立する。このようなuの中でu≠tである最小の値をt’とおく。時刻tを開始時刻、時刻t’を終了時刻とする期間を、当該AUの有効期間とする。ただし、当該AU以降にu > tなるタイムスタンプ値uを有するAUが存在しない場合、当該AUの有効期間の終了時刻は、動画像の終了時刻に一致するものとする。

0129

ii)Vclick_AUのアクティブ期間は、先に定義したとおり、Vclick_AU含まれるオブジェクト領域データに記述されているオブジェクト領域の時間範囲である。

0130

ここで、VclickストリームVCSについて、アクティブ期間に関する次の制約条件をおく:
Vclick_AUのアクティブ期間は、当該AUの有効期間に含まれている。

0131

上記i)、ii)の制約条件を満たすVclickストリームVCSは、以下に示すような良い性質を有する:
第一には、下に述べるように、VclickストリームVCSのランダムアクセスを高速に行う事が可能である。第二には、VclickストリームVCSの再生を行う際のバッファ処理単純化する事が可能となる。バッファ(図2の209など)にはVclickストリームVCSがVclick_AU単位で格納され、大きいタイムスタンプを持つAUから消去されて行く。もし、上記二つの仮定が無ければ、有効なAUをバッファ上に保持しておく為に、大きなバッファと複雑なバッファ管理が必要になる。以後、VclickストリームVCSは、上記i)及びii)の二条件を満たすと仮定して説明を行う。

0132

図6のVclickアクセス・テーブルVCAにおいて、アクセスポイントoffsetはVclickストリームVCS上の位置を指し示す。例えば、VclickストリームVCSはファイルであり、offsetは当該ファイルのファイル・ポインタの値を指し示す。タイムスタンプtimeと組になっているアクセスポイントoffsetの関係は次のようになっている:
i)offsetの示す位置は、あるVclick_AUの先頭位置である;
ii)当該AUがもつタイムスタンプの値は、timeの値以下である;
iii)当該AUより一つ前にあるAUがもつタイムスタンプの値は、timeより真に小さい。

0133

Vclickアクセス・テーブルVCAにおけるtimeの並びの間隔は任意で良いし、均等である必要もない。しかし、検索等の便宜を考慮して、均等にとっても良い。

0134

Vclickアクセス・テーブルVCAを用いた具体的な検索手順図45及び図46に示す。VclickストリームVCSがサーバ装置201からバッファ209に予めダウンロードされる場合、Vclickアクセス・テーブルVCAも同様にサーバ装置201からダウンロードされ、バッファ209内に格納される。VclickストリームVCSとVclickアクセス・テーブルVCAとが共に動画像データ記録媒体231に蓄積されている場合も同様に、VclickストリームVCSとVclickアクセス・テーブルVCAはディスク装置230からロードされ、バッファ209内に格納される。

0135

メタデータ・マネージャ210は、インタフェース・ハンドラ207から動画像クロックTを受け取ると(ステップS4501)、バッファ209に格納されているVclickアクセス・テーブルVCAのtimeを検索し、t’ <= Tなる最大のtime t’を求める(ステップS4502)。ここでの検索のアルゴリズムとして、例えばバイナリサーチを用いて、高速に検索を行う事ができる。Vclickアクセス・テーブルVCAにおいて、得られたtime t’と組になっているoffset値変数hに代入する(ステップS4503)。メタデータ・マネージャ210は、バッファ209に格納されているVclickストリームVCSの先頭からhバイト目に存在するAUxを見出し(ステップS4504)、xのタイムスタンプ値を変数tに代入する(ステップS4505)。上記条件より、tはt’以下であるから、t <= Tが成立する。

0136

メタデータ・マネージャ210は、xから始めて、当該VclickストリームVCS中のVclick_AUを順次調べて行き、次のAUを改めてxとおく(ステップS4506)。続いて、変数h’にxのオフセット値を代入し(ステップS4507)、xのタイムスタンプ値を変数uに代入する(ステップS4508)。u > Tであれば(ステップS4509イエス)、バッファ209に対して、VclickストリームVCSのオフセットhからh’までを、メディア・デコーダ216に送るよう指示を出す(ステップS4510〜S4511)。一方、u <= Tであって(ステップS4509ノー)、かつu > tであれば(ステップS4601イエス)、tの値をuで更新する(即ちt = uとする)(ステップS4602)。そして、変数hの値をh’で更新する(即ちh= h’とする)(ステップS4603)。

0137

VclickストリームVCS上に、次のAUが存在すれば(即ち、xが最後のAUでなければ)(ステップS4604イエス)、次のAUを改めてxとおき、上記手続きを繰り返す(図45のステップS4506へ戻る)。ここで、もし、xが当該VclickストリームVCSの最後のVclick_AUであれば(ステップS4604ノー)、バッファ209に対して、VclickストリームVCSのオフセットhから最後までを、メディア・デコーダ216に送るよう指示を出す(ステップS4605〜S4606)。

0138

以上の手続きによって、バッファ209からメディア・デコーダ216に送られるVclick_AUは、明らかに次の性質を有する:
i)全てのVclick_AUは同一の有効期間を有する。しかも、動画像クロックTは当該有効期間に含まれる。

0139

ii)上記i)の条件を満足する、当該VclickストリームVCS中のVclick_AUは、これらのAU以外には存在しない。

0140

VclickストリームVCSにおけるVclick_AUの有効期間は、当該AUのアクティブ期間を含んでいるが、これらは常に一致しているとは限らない。実際、図47に示すような状況が考えられる。それぞれオブジェクト1及びオブジェクト2を記述するAU#1及びAU#2の有効期間は、AU#3の有効期間の開始時刻(t476)までである。しかし、各AUのアクティブ期間は有効期間に一致していない(図47の例ではt476≠t474≠t472)。

0141

いま、AUが#1、#2、#3の順に並んだVclickストリームVCSを考える。そして、図47の例において、動画像クロックTが指定されたとする。この場合、図45及び図46に示すような手続きによれば、当該VclickストリームVCSからAU#1とAU#2とがメディア・デコーダ216に送られる。メディア・デコーダ216は受け取ったVclick_AUのアクティブ期間を認識できるため、この処理によりランダムアクセスが実現可能である。しかし実際には、オブジェクトが存在しない時刻T(有効期間内ではあるが非アクティブ期間であるt474〜t476の間)についても、バッファ209からのデータ転送と、メディア・デコーダ216におけるデコード処理が発生するため、クライアント装置200におけるハードウエアの計算効率が低下するという問題がある。この問題は、NULL_AUと呼ぶ特別なVclick_AUを導入することで解決できる。

0142

NULL_AUの構造を図48に示す。NULL_AUは、通常のVclick_AUが必ず持つオブジェクト領域データを持たない。すなわち、NULL_AUは有効期間のみを持ち、アクティブ期間は存在しない。NULL_AUのヘッダには当該AUがNULL_AUである事を示すフラグが含まれている。NULL_AUは、VclickストリームVCSにおいて、オブジェクト(図49の例ではオブジェクト2)のアクティブ期間が存在しない時間範囲(図49の例ではt494〜t496)に挿入する事ができる。

0143

メタデータ・マネージャ210は、ヘッダ(図48の“Vclick AU Header”)に含まれる図示しないフラグから当該AUが“NULL_AU”であることを検知すると、このNULL_AUをメディア・デコーダ216に送出しない。このようなNULL_AUを導入した場合、図47は例えば図49の様に変化する。図49のAU#4がNULL_AUである。この場合、VclickストリームVCSおいて、Vclick_AUは例えばAU#1'、#2'、#4、#3の順に並んでいる。NULL_AUを含むVclickストリームVCSに関して、図45及び図46に相当するメタデータ・マネージャ210の動作を図50図51及び図52に示す。

0144

すなわち、メタデータ・マネージャ210がインターフェース・ハンドラ207から動画像クロックTを受け取り(ステップS5001)、 t’ <= Tである最大のt’を求め(ステップS5002)、 t’と組になるoffset値を変数hに代入する(ステップS5003)。続いて、オブジェクトメタデータストリームにおいてオフセット値hにあるアクセスユニットAUをxとおき(ステップS5004)、xのタイムスタンプ値を変数tに格納する(ステップS5005)。ここで、xがNULL_AUであれば(ステップS5006イエス)、xの次のAUを改めてxとおいて(ステップS5007)、ステップS5006に戻る。ここで、xがNULL_AUでなければ(ステップS5006ノー)、xのオフセット値を変数h’に格納する(ステップS5101)。この後の処理(図51のステップS5102〜S5105および図52のステップS5201〜S5206)は、図45のステップS4508〜S454511および図46のステップS4601〜S4606と同様な処理となる。

0145

次にサーバ装置・クライアント装置間プロトコルについて説明する。Vclickデータをサーバ装置201からクライアント装置200に送信するときに使用するプロトコルとしては、例えばRTP(Real-time Transport Protocol)がある。RTPはUDP/IPとの相性が良く、リアルタイム性重視しているためにパケットが欠落する可能性がある。RTPを用いると、VclickストリームVCSは送信用パケットRTPパケット)に分割されて送信される。ここではVclickストリームVCSの送信用パケットへの格納方法例を説明する。

0146

図7図8はそれぞれVclick_AUのデータサイズが小さい場合と大きい場合の送信用パケット構成方法を説明する図である。図7の700はVclickストリームVCSである。送信用パケットはパケットヘッダー701とペイロードからなる。パケットヘッダー701にはパケットのシリアル番号、送信時刻発信元の特定情報などが含まれている。ペイロードは送信データを格納するデータ領域である。ペイロードにVclick_AU700から順に取り出したVclick_AU(702)を納めていく。ペイロードに次のVclick_AUが入りきらない場合には残りの部分にパディングデータ703を挿入する。パディングデータはデータのサイズを合わせるためのダミーデータであり、例えば0値の連続である。ペイロードのサイズを1つまたは複数のVclick_AUサイズと等しくできる場合にはパディングデータは不要である。

0147

一方、図8はペイロードに1つのVclick_AUが収まりきらない場合の送信用パケットの構成方法である。Vclick_AU(800)はまず1番目の送信用パケットのペイロードに入りきる部分(802)のみペイロードに格納される。残りのデータ(804)は第2の送信用パケットのペイロードに格納され、ペイロードの格納サイズ余りが生じていればパディングデータ805で埋める。一つのVclick_AUを3つ以上のパケットに分割する場合の方法も同様である。

0148

RTP以外のプロトコルとしては、HTTP(Hypertext Transport Protocol)またはHTTPSを用いることができる。HTTPはTCP/IPとの相性が良く、この場合欠落したデータは再送されるため信頼性の高いデータ通信が行えるが、ネットワークのスループットが低い場合にはデータの遅延が生じるおそれがある。HTTPではデータの欠落がないため、VclickストリームVCSをどのようにパケットに分割して格納するかを特に考慮する必要はない。

0149

(再生手順(ネットワーク))
次に、VclickストリームVCSがサーバ装置201上にある場合における再生処理の手順について説明する。

0150

図37はユーザが再生開始を指示してから再生が開始されるまでの再生開始処理手順を表す流れ図である。まずステップS3700でユーザにより再生開始の指示が入力される。この入力は、インタフェース・ハンドラ207が受け取り、動画像再生コントローラ205に動画像再生準備命令を出す。次に、分岐処理ステップS3701として、すでにサーバ装置201とのセッションが構築されているかどうかの判定を行う。セッションがまだ構築されていなければステップS3702に、すでに構築されていればステップS3703に処理を移す。ステップS3702ではサーバとクライアント間のセッションを構築する処理を行う。

0151

図9はサーバ・クライアント間の通信プロトコルとしてRTP用いた場合の、セッション構築からセッション切断までの通信手順例である。セッションの始めにサーバ・クライアント間でネゴシエーションを行う必要があるが、RTPの場合にはRTSP(Real Time Streaming Protocol)が用いられることが多い。ただし、RTSPの通信には高信頼性が要求されるため、RTSPはTCP/IPで、RTPはUDP/IPで通信を行うのが好ましい。まず、セッションを構築するために、クライアント装置(図2の例では200)はストリーミングされるVclickデータに関する情報提供をサーバ装置(図2の例では201)に要求する(RTSPのDESCRIBEメソッド)。

0152

ここで、再生される動画像に対応したデータを配信するサーバ(201)のアドレスは、例えば動画像データ記録媒体にアドレス情報を記録しておくなどの方法であらかじめクライアント(200)に知らされているものとする。サーバ装置201はこの応答としてVclickデータの情報をクライアント装置200に送る。具体的には、セッションのプロトコルバージョンセッション所有者、セッション名、接続情報、セッションの時間情報、メタデータ名、メタデータ属性といった情報がクライアント装置に送られる。これらの情報記述方法としては、例えばSDP(Session Description Protocol)を使用する。次にクライアント装置200はサーバ装置201にセッションの構築を要求する(RTSPのSETUPメソッド)。サーバ装置201はストリーミングの準備を整え、セッションIDをクライアント装置200に返す。ここまでの処理がRTPを用いる場合のステップS3702の処理である。

0153

RTPではなくHTTPが使われている場合の通信手順は、例えば図10のように行う。まず、HTTPより下位の階層であるTCPでのセッション構築(3 way handshake)を行う。ここで、先ほどと同様に、再生される動画像に対応したデータを配信するサーバ(201)のアドレスはあらかじめクライアント(200)に知らされているものとする。この後、クライアント装置200の状態(例えば、製造国、言語、各種パラメータ選択状態など)をSDP等を用いてサーバ装置201に送る処理が行われるようにしてもよい。ここまでがHTTPの場合のステップS3702の処理となる。

0154

ステップS3703では、サーバ装置201とクライアント装置200間のセッションが構築された状態で、サーバ(201)にVclickデータ送信を要求する処理を行う。これはインタフェース・ハンドラ207がネットワーク・マネージャ208に指示を出し、ネットワーク・マネージャ208がサーバ(201)に要求を出すことにより行われる。RTPの場合には、ネットワーク・マネージャ208はRTSPのPLAYメソッドをサーバに送ることでVclickデータ送信を要求する。サーバ装置は、これまでにクライアントから受け取った情報とサーバ装置内にあるVclickインフォVCIを参照して送信すべきVclickストリームVCSを特定する。さらに、Vclickデータ送信要求に含まれる再生開始位置のタイムスタンプ情報とサーバ装置内にあるVclickアクセス・テーブルVCAを用いてVclickストリームVCS中の送信開始位置を特定し、VclickストリームVCSをパケット化してRTPによりクライアント装置に送る。

0155

一方HTTPの場合には、ネットワーク・マネージャ208はHTTPのGETメソッドを送信することによりVclickデータ送信を要求する。この要求には、動画像の再生開始位置のタイムスタンプの情報を含めても良い。サーバ装置は、RTPの時と同様の方法により送信すべきVclickストリームVCSと、このストリーム中の送信開始位置を特定し、VclickストリームVCSをHTTPによりクライアント装置に送る。

0156

次に、ステップS3704では、サーバから送られてくるVclickストリームVCSをバッファ209にバッファリングする処理を行う。これは、VclickストリームVCSの再生中にサーバからのVclickストリーム送信が間に合わず、バッファ209が空になってしまうことをさけるために行われる。メタデータ・マネージャ210からバッファに十分なVclickストリームVCSが蓄積されたことがインタフェース・ハンドラに通知されると、ステップS3705の処理に移る。ステップS3705では、インタフェース・ハンドラがコントローラ205に動画像の再生開始命令を出し、さらにメタデータ・マネージャ210にVclickストリームVCSのメタデータ・デコーダ217への送出を開始するよう命令を出す。

0157

図38図37とは別の再生開始処理の手順を説明する流れ図である。図37の流れ図で説明される処理では、ネットワークの状態やサーバ、クライアント装置の処理能力により、ステップS3704でのVclickストリームVCSを一定量バッファリングする処理に時間がかかる場合がある。すなわち、ユーザが再生を指示してから実際に再生が始まるまでに時間がかかってしまうことがある。図38処理手順では、ステップS3800でユーザが再生開始を指示すると、次のステップS3801で直ちに動画像の再生が開始される。すなわち、ユーザからの再生開始指示を受けたインタフェース・ハンドラ207は、直ちにコントローラ205に再生開始命令を出す。これにより、ユーザは再生を指示してから動画像を視聴するまで待たされることがなくなる。次の処理ステップS3802からステップS3805までは、図37のステップS3701からステップS3704と同一の処理である。

0158

ステップS3806では、再生中の動画像に同期させてVclickストリームVCSを復号する処理を行う。すなわち、インタフェース・ハンドラ207は、メタデータ・マネージャ210からバッファ209に一定量のVclickストリームVCSが蓄積された通知を受け取ると、メタデータ・マネージャ210にVclickストリームVCSのメタデータ・デコーダ217への送出開始を命令する。メタデータ・マネージャ210はインタフェース・ハンドラから再生中の動画像のタイムスタンプを受け取り、バッファに蓄積されたデータからこのタイムスタンプに該当するVclick_AUを特定し、メタデータ・デコーダ217へ送出する。

0159

図38の処理手順では、ユーザは再生を指示してから動画像を視聴するまで待たされることがないが、再生開始直後はVclickストリームVCSの復号が行われないため、オブジェクトに関する表示が行われなかったり、オブジェクトをクリックしても何も動作が起こらないなどの問題点がある。

0160

上記の問題は、動画像再生開始後VclickストリームVCSの復号が開始されたあとは解消する。従い、再生開始後一定量のVCS(Vclick_AU)の復号が済むまでの期間を、ユーザが苛立たない程度に短縮すればこの問題は実用上解決できる。そこで、クライアント装置200とサーバ装置201を高速回線を介して常時接続状態としておき、ディスク装置231にVclickを利用するDVDディスクが装填されたとき(あるいは装填されたディスクから再生するタイトルが選択されたあと)、ステップS3802〜S3803の処理を予めバックグラウンドで実行しておくことが考えられる。この場合、ステップS3800のユーザ指示があると、直ぐにステップS3801のDVD再生が開始されると同時に、ステップS3802〜S3803の処理を飛ばして、高速回線を介してサーバから直ぐにVclickストリームVCSのバッファ取り込み(ステップS3804〜S3805)が始まる。この取り込み量が一定量(例えば図87の例に合わせるなら12kバイト)に達したら、直ちにVclickストリームVCS(その中の最初のVclick_AU)の復号が始まる(ステップS3806)。

0161

動画像の再生中、クライアント装置200のネットワーク・マネージャ208はサーバ装置201から次々に送られてくるVclickストリームVCSを受信し、バッファ209に蓄積する。蓄積されたオブジェクト・メタデータは適切なタイミングでメタデータ・デコーダ217に送られる。すなわち、メタデータ・マネージャ208は、メタデータ・マネージャ210から送られてくる再生中の動画像のタイムスタンプを参照し、バッファ209に蓄積されているデータからそのタイムスタンプに対応したVclick_AUを特定し、この特定されたオブジェクト・メタデータをAU単位でメタデータ・デコーダ217に送る。メタデータ・デコーダ217は受け取ったデータを復号する。ただし、クライアント装置200が現在選択しているカメラアングルと異なるカメラアングル用のデータの復号は行わないようにしても良い。また、再生中の動画像のタイムスタンプに対応したVclick_AUがすでにメタデータ・デコーダ217にあることがわかっている場合には、オブジェクト・メタデータをメタデータ・デコーダ217に送らないようにしても良い。

0162

再生中の動画像のタイムスタンプは逐次インタフェース・ハンドラ207からメタデータ・デコーダ217に送られている。メタデータ・デコーダ217ではこのタイムスタンプに同期させてVclick_AUを復号し、必要なデータをAVレンダラー218に送る。例えば、Vclick_AUに記述された属性情報によりオブジェクト領域の表示が指示されている場合には、オブジェクト領域のマスク画像や輪郭線などを生成し、再生中の動画像のタイムスタンプに合わせてA/Vレンダラー218に送る。また、メタデータ・デコーダ217は再生中の動画像のタイムスタンプとVclick_AUの有効時刻とを比較し、不要になった古いオブジェクト・メタデータを判定してそのデータを削除する。

0163

図39再生停止処理の手順を説明する流れ図である。ステップS3900では、ユーザにより動画像の再生中に再生停止が指示される。次にステップS3901で動画像再生を停止する処理が行われる。これはインタフェース・ハンドラ207がコントローラ205に停止命令を出すことにより行われる。また、同時にインタフェース・ハンドラはメタデータ・マネージャ210にオブジェト・メタデータのメタデータ・デコーダ217への送出停止を命令する。

0164

ステップS3902はサーバ(201)とのセッションを切断する処理である。RTPを用いている場合には、図9に示すようにRTSPのTEARDOWNメソッドをサーバに送る。TEARDOWNのメッセージを受け取ったサーバ装置201はデータ送信中止してセッションを終了し、クライアント装置200に確認メッセージを送る。この処理により、セッションに使用していたセッションIDが無効となる。一方、HTTPを用いている場合には、図10に示されているようにHTTPのCloseメソッドをサーバ(201)に送り、セッションを終了させる。

0165

ランダムアクセス手順(ネットワーク))
次に、VclickストリームVCSがサーバ装置201上にある場合におけるランダムアクセス再生の手順について説明する。

0166

図40はユーザがランダムアクセス再生の開始を指示してから再生が開始されるまでの処理手順を表す流れ図である。まずステップS4000でユーザによりランダムアクセス再生の開始指示が入力される。入力の方法としては、チャプター等のアクセス可能位置のリストからユーザが選択する方法、動画像のタイムスタンプに対応づけられたスライドバー上からユーザが一点を指定する方法、直接動画像のタイムスタンプを入力する方法などがある。入力されたタイムスタンプは、インタフェース・ハンドラ207が受け取り、動画再生コントローラ205に動画像再生準備の命令を出す。もしもすでに動画像を再生中である場合には、再生中の動画像の再生停止を指示してから動画像再生準備の命令を出す。次に、分岐処理ステップS4001として、すでにサーバ装置201とのセッションが構築されているかどうかの判定を行う。動画像を再生中である場合など、すでにセッションが構築されている場合にはステップS4002のセッション切断処理を行う。セッションがまだ構築されていればステップS4002の処理を行わずにステップS4003に処理を移す。ステップS4003ではサーバ(201)とクライアント(200)間のセッションを構築する処理を行う。この処理は図37のステップS3702と同一の処理である。

0167

次にステップS4004では、サーバ装置201とクライアント装置200間のセッションが構築された状態で、サーバ(201)に再生開始位置のタイムスタンプを指定してVclickデータ送信を要求する処理を行う。これはインタフェース・ハンドラ207がネットワーク・マネージャ208に指示を出し、ネットワーク・マネージャ208がサーバ(201)に要求を出すことにより行われる。RTPの場合には、ネットワーク・マネージャ208はRTSPのPLAYメソッドをサーバに送ることでVclickデータ送信を要求する。このとき、Range記述を用いるなどの方法で再生開始位置を特定するタイムスタンプもサーバ(201)に送る。サーバ装置201は、これまでにクライアント(200)から受け取った情報とサーバ装置201内にあるVclickインフォVCIを参照して送信すべきオブジェクト・メタデータ・ストリームを特定する。さらに、サーバ装置201は、Vclickデータ送信要求に含まれる再生開始位置のタイムスタンプ情報とサーバ装置201内にあるVclickアクセス・テーブルVCAを用いてVclickストリームVCS中の送信開始位置を特定し、VclickストリームVCSをパケット化してRTPによりクライアント装置200に送る。

0168

一方、HTTPの場合には、ネットワーク・マネージャ208はHTTPのGETメソッドを送信することによりVclickデータ送信を要求する。この要求には、動画像の再生開始位置のタイムスタンプの情報が含まれている。サーバ装置201は、RTPの時と同様に、Vclick情報ファイルVCIを参照して送信すべきVclickストリームVCSを特定し、さらにタイムスタンプ情報とサーバ装置201内にあるVclickアクセス・テーブルVCAを用いてVclickストリームVCS中の送信開始位置を特定し、VclickストリームVCSをHTTPによりクライアント装置200に送る。

0169

次に、ステップS4005では、サーバ(201)から送られてくるVclickストリームVCSをバッファ209にバッファリングする処理を行う。これは、VclickストリームVCSの再生中にサーバ(201)からのVclickストリーム送信が間に合わず、バッファ209が空になってしまうことをさけるために行われる。メタデータ・マネージャ210からバッファ209に十分な(例えば図87初期化用文書に記述された12Kバイト)VclickストリームVCSが蓄積されたことがインタフェース・ハンドラに通知されると、ステップS4006の処理に移る。ステップS4006では、インタフェース・ハンドラ207が、コントローラ205に動画像の再生開始命令を出し、さらにメタデータ・マネージャ210にVclickストリームVCSのメタデータ・デコーダ217への送出を開始するよう命令を出す。

0170

図41図40とは別のランダムアクセス再生開始処理の手順を説明する流れ図である。図40の流れ図で説明される処理では、ネットワークの状態やサーバ/クライアント装置(201/200)の処理能力により、ステップS4005でのVclickストリームVCSを一定量バッファリングする処理に時間がかかる場合がある。すなわち、ユーザが再生を指示してから実際にステップS4006での再生が始まるまでにユーザを苛立たせるほど時間がかかってしまうことがある。

0171

これに対し、図41の処理手順では、ステップS4100でユーザが再生開始を指示すると、次のステップS4101で直ちに動画像の再生が開始される。すなわち、ユーザからの再生開始指示を受けたインタフェース・ハンドラ207は、直ちにコントローラ205にランダムアクセス再生開始命令を出す。これにより、ユーザは再生を指示してから動画像を視聴するまで待たされることがなくなる。以後の処理ステップS4102からステップS4106までは、図40のステップS4001からステップS4005と同一の処理である。

0172

ステップS4107では、再生中の動画像に同期させてVclickストリームVCSを復号する処理を行う。すなわち、インタフェース・ハンドラ207は、メタデータ・マネージャ210からバッファ209に一定量のVclickストリームVCSが蓄積された通知を受け取ると、メタデータ・マネージャ210にVclickストリームVCSのメタデータ・デコーダ217への送出開始を命令する。メタデータ・マネージャ210は、インタフェース・ハンドラ207から再生中の動画像のタイムスタンプを受け取り、バッファ209に蓄積されたデータからこのタイムスタンプに該当するVclick_AUを特定し、特定したAUをメタデータ・デコーダ217へ送出する。

0173

図41の処理手順では、ユーザは再生を指示してから動画像を視聴するまで待たされることがないが、再生開始直後はVclickストリームVCSの復号が行われないため、オブジェクトに関する表示が行われなかったり、オブジェクトをクリックしても何も動作が起こらないなどの問題点がある。

0174

上記の問題は、動画像再生開始後VclickストリームVCSの復号が始まったあとは解消するのであるから、再生開始後VCSの復号が始まるまでの期間を、ユーザが苛立たない程度に短縮すればこの問題は実用上解決できる。そこで、クライアント装置200とサーバ装置201を高速回線を介して常時接続状態としておき、ディスク装置231にVclickを利用するDVDディスクが装填されたとき(あるいは装填されたディスクから再生するタイトルが選択されたあと)、ステップS4102〜S4104の処理を予めバックグラウンドで実行しておくことが考えられる。この場合、ステップS4100のユーザ指示があると、直ぐにステップS4101のDVD再生が開始されると同時に、ステップS4102〜S4104の処理を飛ばして、高速回線を介してサーバから直ぐにVclickストリームVCSのバッファ取り込みが始まる(ステップS4106)。この取り込み量が一定量(例えば12kバイト)に達したら、直ちにVclickストリームVCS(その中の最初のVclick_AU)の復号が始まる(ステップS4107)。なお、その後の動画像の再生中の処理と動画像停止処理は、通常のDVD再生処理の場合と同一であるため、説明は省略する。

0175

(再生手順(ローカル))
次に、VclickストリームVCSが動画像データ記録媒体231上にある場合における再生処理の手順について説明する。

0176

図42はユーザが再生開始を指示してから再生が開始されるまでの再生開始処理手順を表す流れ図である。まずステップS4200でユーザにより再生開始の指示が入力される。この入力は、インタフェース・ハンドラ207が受け取り、動画再生コントローラ205に動画像再生準備の命令を出す。次に、ステップS4201では、使用するVclickストリームVCSを特定する処理が行われる。この処理では、インタフェース・ハンドラは動画像データ記録媒体231上にあるVclick情報ファイルVCIを参照し、ユーザが再生を指定した動画像に対応するVclickストリームVCSを特定する。

0177

ステップS4202では、バッファにVclickストリームVCSを格納する処理が行われる。この処理を行うため、インタフェース・ハンドラ207はまずメタデータ・マネージャ210にバッファを確保する命令を出す。確保すべきバッファのサイズは、特定されたVclickストリームVCSを格納するのに十分なサイズとして決められるが、通常はこのサイズを記述したバッファ初期化用文書が動画像データ記録媒体231に記録されている。初期化用文書がない場合には、あらかじめ決められているサイズを適用する。バッファの確保が完了すると、インタフェース・ハンドラ207はコントローラ205に特定されたVclickストリームVCSを読み出してバッファに格納する命令を出す。

0178

VclickストリームVCSがバッファ209に格納されると、次にステップS4203の再生開始処理が行われる。この処理では、インタフェース・ハンドラ207が動画再生コントローラ205に動画像の再生命令を出し、同時にメタデータ・マネージャ210にVclickストリームVCSのメタデータ・デコーダ217への送出を開始するよう命令を出す。

0179

動画像の再生中、動画像データ記録媒体231から読み出されたVclick_AUはバッファ209に蓄積される。蓄積されたVclickストリームVCSは適切なタイミングでメタデータ・デコーダ217に送られる。すなわち、メタデータ・マネージャ208は、メタデータ・マネージャ210から送られてくる再生中の動画像のタイムスタンプを参照し、バッファ209に蓄積されているデータからそのタイムスタンプに対応したVclick_AUを特定し、この特定されたVclick_AUをメタデータ・デコーダ217に送る。メタデータ・デコーダ217は受け取ったデータを復号する。ただし、クライアント装置が現在選択しているカメラアングルと異なるカメラアングル用のデータの復号は行わないようにしても良い。また、再生中の動画像のタイムスタンプに対応したVclick_AUがすでにメタデータ・デコーダ217にあることがわかっている場合には、VclickストリームVCSをメタデータ・デコーダ217に送らないようにしても良い。

0180

再生中の動画像のタイムスタンプは逐次インタフェース・ハンドラからメタデータ・デコーダ217に送られている。メタデータ・デコーダ217ではこのタイムスタンプに同期させてVclick_AUを復号し、必要なデータをAVレンダラー218に送る。例えば、オブジェクト・メタデータのAUに記述された属性情報によりオブジェクト領域の表示が指示されている場合には、オブジェクト領域のマスク画像や輪郭線などを生成し、再生中の動画像のタイムスタンプに合わせてA/Vレンダラー218に送る。また、メタデータ・デコーダ217は再生中の動画像のタイムスタンプとVclick_AUの有効時刻とを比較し、不要になった古いVclick_AUを判定してそのデータを削除する。

0181

ユーザにより動画像の再生中に再生停止が指示されると、インタフェース・ハンドラ207はコントローラ205に動画像再生の停止命令と、VclickストリームVCSの読み出しの停止命令を出す。この指示により、動画像の再生が終了する。

0182

(ランダムアクセス手順(ローカル))
次に、VclickストリームVCSが動画像データ記録媒体231上にある場合におけるランダムアクセス再生の処理手順について説明する。

0183

図43はユーザがランダムアクセス再生の開始を指示してから再生が開始されるまでの処理手順を表す流れ図である。まずステップS4300でユーザによりランダムアクセス再生開始の指示が入力される。入力の方法としては、チャプター等のアクセス可能位置のリストからユーザが選択する方法、動画像のタイムスタンプに対応づけられたスライドバー上からユーザが一点を指定する方法、直接動画像のタイムスタンプを入力する方法などがある。入力されたタイムスタンプは、インタフェース・ハンドラ207が受け取り、動画再生コントローラ205に動画像のランダムアクセス再生準備の命令を出す。

0184

次に、ステップS4301では、使用するVclickストリームVCSを特定する処理が行われる。この処理では、インタフェース・ハンドラは動画像データ記録媒体231上にあるVclick情報ファイルVCIを参照し、ユーザが再生を指定した動画像に対応するVclickストリームVCSを特定する。さらに、動画像データ記録媒体231上にあるVclickアクセス・テーブルVCA、もしくはメモリ(バッファ209もしくはその他のワークメモリエリア)上に読み込んであるVclickアクセス・テーブルVCAを参照し、動画像のランダムアクセス先に対応するVclickストリームVCS中のアクセスポイントを特定する。

0185

ステップS4302は分岐処理であり、特定されたVclickストリームVCSが現在バッファ209に読み込まれているかどうかを判定する。バッファに読み込まれていない場合にはステップS4303の処理を行ってからステップS4304の処理に移る。現在バッファに読み込まれている場合には、ステップS4303の処理は行わずにステップS4304の処理に移る。ステップS4304は動画像のランダムアクセス再生開始、及びVclickストリームVCSの復号開始である。この処理では、インタフェース・ハンドラ207が動画再生コントローラ205に動画像のランダムアクセス再生命令を出し、同時にメタデータ・マネージャ210にVclickストリームVCSのメタデータ・デコーダ217への送出を開始するよう命令を出す。その後は動画像の再生に同期させてVclickストリームVCSの復号処理が行われる。その後の動画像再生中および動画像再生停止処理については、通常の再生処理と同一であるため、説明は省略する。

0186

(クリックから関連情報表示までの手順)
次に、ユーザがマウス等のポインティングデバイスを使ってオブジェクト領域内をクリックした場合のクライアント装置の動作について説明する。ユーザがクリックを行うと、まず動画像上のクリックされた座標位置がインタフェース・ハンドラ207に入力される。インタフェース・ハンドラ207はメタデータ・デコーダ217にクリック時の動画像のタイムスタンプと座標を送る。メタデータ・デコーダ217は、タイムスタンプと座標から、ユーザによって指示されたオブジェクトがどれであるかを特定する処理を行う。メタデータ・デコーダ217では、動画像の再生に同期させてVclickストリームVCSをデコードしており、従ってクリックされた時のタイムスタンプにおけるオブジェクトの領域が生成されているため、この処理は容易に実行できる。クリックされた座標に複数のオブジェクト領域が存在する場合には、Vclick_AU内に含まれる階層情報を参照して最も前面にあるオブジェクトを特定する。

0187

ユーザによって指定されたオブジェクトが特定されると、メタデータ・デコーダ217はそのオブジェクト属性情報403に記述されたアクション記述(動作を指示するスクリプト)をスクリプト・インタプリタ212に送る。アクション記述を受け取ったスクリプト・インタプリタ212は、その動作内容を解釈し、実行する。例えば、指定されたHTMLファイルの表示を行ったり、指定された動画像の再生を開始したりする。これらHTMLファイルや動画像データは、クライアント装置200に記録されている場合、サーバ装置201からネットワーク経由で送られてくる場合、ネットワーク上の別のサーバ上に存在している場合の、いずれでも良い。

0188

(データ構造の詳細)
次に、より具体的なデータ構造の構成例について説明する。図11はVclickストリームVCS(図5では506)のデータ構造の例である。各データ要素の意味は以下の通りである:
vcs_start_codeは、VclickストリームVCSの始まりを示す;
data_lengthは、このVclickストリームVCSにおけるdata_lengthより後の部分のデータ長をバイトで指定する;
data_bytesはVclick_AUのデータ部である。この部分には先頭にVclickストリーム506のヘッダ507(図5)があり、続いて1つまたは複数のVclick_AU(図4図77、または図78)やNULL_AU(図48)が並ぶ。

0189

図12はVclickストリーム(図5の例でいえばストリーム506のヘッダ507)のデータ構造の例である。各データ要素の意味は以下の通りである:
vcs_header_codeは、VclickストリームVCS(506)のヘッダ(507)の始まりを示す;
data_lengthは、VclickストリームVCSのヘッダのうち、data_lengthより後の部部のデータ長をバイト単位で表す;
vclick_versionは、フォーマットのバージョンを指定する。この値はこの仕様の中では例えば01hとする;
bit_rateは、このVclickストリームVCSの最大のビット・レートを指定する。

0190

図13はVclick_AU(図5の例でいえば500〜505の各長方形部分)のデータ構造の例である。各データ要素の意味は以下の通りである:
vclick_start_codeは、各Vclick_AUの始まりを示す;
data_lengthは、このVclick_AUのdata_lengthより後の部分のデータ長をバイトで指定する;
data_byteはVclick_AUのデータ部である。この部分にヘッダ401、タイムスタンプ402、オブジェクト属性情報403、オブジェクト領域情報400が含まれる。

0191

図14はVclick_AUのヘッダ401(図4図77、または図78)のデータ構造の例である。各データ要素の意味は以下の通りである:
vclick_header_codeは、各Vclick_AUのヘッダの始まりを示す;
data_lengthは、このVclick_AUのヘッダにおけるdata_lengthより後の部分のデータ長をバイトで指定される;
filtering_idはVclick_AUの識別IDである。クライアント装置の属性とこのIDにより、復号すべきVclick_AUかどうかを判定するためのデータである;
object_idはVclickデータで記述されるオブジェクトの識別番号である。object_idの同じ値が2つのVclick_AUの中で使用される場合、両者は意味的に同一のオブジェクト用のデータである;
object_subidはオブジェクトの意味的な連続性を表す。2つのVclick_AUにおいてobject_idおよびobject_subidの両方が同じである場合、両者は連続的なオブジェクトを意味する;
continue_flagはフラグである。このフラグが"1"である場合、このVclick_AUに記述されたオブジェクト領域と、同一のobject_idを有する次のVclick_AUに記述されたオブジェクト領域とは連続していることを示す。そうでない場合にはこのフラグは"0"となる;
layerは、オブジェクトの階層値を表す。階層値が大きいほどオブジェクトが画面上で手前にあることを意味する。なお、上述したように、filtering_idにより「復号すべきVclick_AUかどうかを判定」できることから、filtering_idにより、「復号すべきVclick_AUを含むVclickストリームVCS」も識別できることになる。すなわち、filtering_idにより、「動画像メタデータのストリーム選択を行う」ことができる。

0192

図15はVclick_AUのタイムスタンプ(図4の402、図77のB01、または図78のC01/C02)のデータ構造の例である。この例では、動画像データ記録媒体としてDVDを用いる場合を仮定している。以下のタイムスタンプを用いることにより、DVD上の動画像の任意の時刻を指定することが可能となり、動画像とVclickデータの同期が実現できる。各データ要素の意味は以下の通りである:
time_typeは、DVD用タイムスタンプの始まりを示す;
data_lengthは、このタイムスタンプのうちdata_lengthより後の部分のデータ長をバイトで指定する;
VTSNは、DVDビデオのVTS(ビデオタイトルセット)番号を示す。

0193

TTNは、DVDビデオのタイトル・ドメインにおけるタイトル番号を示すもので、DVDプレーヤのシステムパラメータSPRM(4)にストアされる値に相当する;
VTS_TTNは、DVDビデオのタイトル・ドメインにおけるVTSタイトル番号を示すもので、DVDプレーヤのシステムパラメータSPRM(5)にストアされる値に相当する;
TT_PGCNは、DVDビデオのタイトル・ドメインにおけるタイトルPGC(プログラムチェーン)番号を示すもので、DVDプレーヤのシステムパラメータSPRM(6)にストアされる値に相当する;
PTTNは、DVDビデオの部分タイト(Part_of_Title)番号を示すもので、DVDプレーヤのシステムパラメータSPRM(7)にストアされる値に相当する。

0194

CNは、DVDビデオのセル番号を示す;
AGLNは、DVDビデオのアングル番号を示す;
PTS[s .. e]は、DVDビデオの表示タイムスタンプのうち、sビット目からeビット目までのデータを示す。

0195

図16はVclick_AUのタイムスタンプ・スキップのデータ構造の例である。タイムスタンプ・スキップがタイムスタンプの代わりにVclick_AUに記述されている場合、このVclick_AUのタイムスタンプが直前のVclick_AUのタイムスタンプと同一である事を意味している。各データ要素の意味は以下の通りである:
time_typeは、タイムスタンプ・スキップの始まりを示す;
data_lengthは、このタイムスタンプ・スキップのうちdata_lengthより後の部分のデータ長をバイトで指定する。しかし、タイムスタンプ・スキップはtime_typeとdata_lengthのみから構成されるため、この値は常に0となる。

0196

図17はVclick_AUのオブジェクト属性情報403(図4図77、または図78)のデータ構造の例である。各データ要素の意味は以下の通りである:
vca_start_codeは、各Vclick_AUのオブジェクト属性情報の始まりを示す;
data_lengthは、このオブジェクト属性情報のうちdata_lengthより後の部分のデータ長をバイトで指定する;
data_bytesはオブジェクト属性情報のデータ部である。この部分には1つまたは複数の属性が記述される。

0197

次に、オブジェクト属性情報403の中に記述される属性情報の詳細について説明する。図18はオブジェクト属性情報403の中で記述可能な属性の種類の一覧である。最大値の欄には、それぞれの属性について、一つのオブジェクト・メタデータAU内に記述可能な最大のデータ数の例を示してある。

0198

attribute_idは、各属性データ中に含まれるIDで、属性の種類を見分けるためのデータである。名前属性は、オブジェクトの名前を特定するための情報である。アクション属性は、動画像中のオブジェクト領域がクリックされたときに、どのようなアクションを行うべきかが記述される。輪郭線属性は、オブジェクトの輪郭線をどのように表示させるかの属性を表す。点滅領域属性は、オブジェクト領域を点滅して表示する際の点滅色を特定する。モザイク領域属性は、オブジェクト領域をモザイク化して表示する際のモザイク化の仕方が記述されている。塗りつぶ領域属性は、オブジェクト領域に色を付けて表示させる際の色を特定する。

0199

テキストカテゴリーに属する属性は、動画像に文字を表示させたいときに、表示させる文字に関する属性を定義する。テキスト情報には、表示させるテキストを記述する。テキスト属性は、表示させるテキストの色やフォント等の属性を特定する。ハイライト効果属性は、テキストの一部または全てをハイライト表示させる際に、どの文字をどのようにハイライト表示させるかを特定する。点滅効果属性は、テキストの一部または全てを点滅表示させる際に、どの文字をどのように点滅表示させるかを特定する。スクロール効果属性には、表示させるテキストをスクロールさせる際に、どの方向にどのような速さでスクロールさせるかが記述されている。カラオケ効果属性は、テキストの色を順次変更していく際に、どのようなタイミングでどこの文字の色を変更させるかを特定する。

0200

最後に、階層拡張属性は、オブジェクトの階層値がVclick_AU内で変化する場合に、階層値の変化のタイミングとその値を定義するために用いられる。以上の属性のデータ構造について、以下で個々に説明する。

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