図面 (/)

技術 ノンコアタイプビット、ノンコアドリル装置およびそのチップ冷却方法

出願人 株式会社IKK
発明者 石原將光
出願日 2004年2月16日 (18年0ヶ月経過) 出願番号 2004-038907
公開日 2005年8月25日 (16年5ヶ月経過) 公開番号 2005-225208
状態 未査定
技術分野 工作機械の補助装置 穴あけ工具 石材または石材類似材料の加工
主要キーワード 汚損部分 ジョイントリング 切削端面 穿孔箇所 冷却水供給用 回転駆動体 穿孔内 圧縮ポンプ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年8月25日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

穿孔周辺への冷却水垂れ流しを伴わない穿孔作業を可能にする。

解決手段

穿孔用ノンコアタイプビット16のシャンク12が、先端のチップ14の近傍位置で折り返された略U形状の循環流路22と、その軸線に沿って延びた通気路58とを、その内部に個別に有して形成されている。そして、シャンクの循環流路22に連通される給水口42、排水口44、およびシャンクの通気路58に連通される通気口62をそれぞれ有してなるスイベル24と、シャンクの循環流路にスイベルの排出口を介して連通される、冷却水の貯留された貯留タンク54と、この貯留タンク内に貯留された冷却水を、スイベルの給水口を介してシャンクの循環流路に送り込む送水手段56と、その圧縮空気を、スイベルの通気口を介してシャンクの通気路に送り込む送風手段64とが、このノンコアタイプビット16のほかにさらに備えられている。

概要

背景

コンクリート製構造物の壁面、床体、あるいは天井等(コンクリート体)にアンカーボルト下孔のような小径孔を形成(穿孔)する際に使用されるドリルビットの一つとして、たとえば、コア(核)の残らない穿孔を可能とした、いわゆるノンコアタイプビットがあり、また、この種のノンコアタイプビットとしては、たとえば、ダイヤモンド粒等を固結してなる切削用チップダイヤモンドチップ)を軸状のシャンクの先端部に一体的に配したものが、一般的に知られている。

ところで、この種のノンコアタイプビットによる切削、穿孔の際においては、チップの温度上昇の防止を主な目的とする冷却水をそのチップ部分に継続的に供給することが一般的に行われ、その供給構造としては、たとえば、特開平11−10425号公報に開示の構成等が例示できる。

当該公報を見るとわかるように、この種の公知の構成においては、冷却水供給用給水路が軸状のシャンク内に規定されており、この給水路を介して供給された冷却水をこのシャンク先端部のチップ部分、ひいては穿孔内噴射、放出させることによって、このチップの冷却がはかられるものとなっている。

ここで、シャンクの給水路を経て穿孔内に噴射、放出された冷却水は、一般的に、シャンク周りの隙間を介した溢出のもとでその外部、つまり穿孔外に排出されるため、公知のノンコアタイプビットを使用した穿孔作業は、冷却水を穿孔外に、いわゆる垂れ流しの状態で排出しながらの作業となる。加えて、穿孔内に放出された冷却水(排水)は、チップによる切削のもとで発生した粉塵を含む汚水となるため、このような汚水を穿孔外に排出させる従来の穿孔作業においては、この穿孔周辺汚損が必然的に伴われることになる。

このような汚水の垂れ流しによる穿孔周辺の汚損に対しては、通常、その汚損部分等を拭い取ること等で対処されるが、このような付随作業が穿孔作業自体の煩雑化、および全体的な作業性の低下を招いていることは確かであると考えられる。

そして、穿孔箇所によっては、排水(汚水)の垂れ流しの好ましくない場合もあり得ることから、従来の作業形態においてはその作業箇所が限定されることも起こり得る。
特開平11−10425号公報

概要

穿孔周辺への冷却水の垂れ流しを伴わない穿孔作業を可能にする。穿孔用のノンコアタイプビット16のシャンク12が、先端のチップ14の近傍位置で折り返された略U形状の循環流路22と、その軸線に沿って延びた通気路58とを、その内部に個別に有して形成されている。そして、シャンクの循環流路22に連通される給水口42、排水口44、およびシャンクの通気路58に連通される通気口62をそれぞれ有してなるスイベル24と、シャンクの循環流路にスイベルの排出口を介して連通される、冷却水の貯留された貯留タンク54と、この貯留タンク内に貯留された冷却水を、スイベルの給水口を介してシャンクの循環流路に送り込む送水手段56と、その圧縮空気を、スイベルの通気口を介してシャンクの通気路に送り込む送風手段64とが、このノンコアタイプビット16のほかにさらに備えられている。

目的

ところで、この種のノンコアタイプビットによる切削、穿孔の際においては、チップの温度上昇の防止を主な目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

切削用チップシャンクの先端部に一体的に有してなる、穿孔用ノンコアタイプビットにおいて、その後端部に一対の開口を配した、上記チップ近傍のその先端部内で折り返された略U形状の循環流路と;その軸線に沿って延びた貫通路としてなる通気路と;が、上記シャンクの内部に個別に規定、形成されたことを特徴とするノンコアタイプビット。

請求項2

切削用のチップをシャンクの先端部に一体的に有してなる、穿孔用のノンコアタイプビットにおいて、その後端部に一対の開口を有する、上記チップ近傍のその先端部内で折り返された略U形状の循環流路と;その軸線に沿って延びた貫通路としてなる通気路と;が、上記シャンクの内部に個別に規定、形成されるとともに、上記チップが、上記シャンクの通気路に連通する、そのシャンクの軸線方向に貫通した流路を有して形成されたことを特徴とするノンコアタイプビット。

請求項3

切削用のチップをシャンク先端部に一体的に有してなる、穿孔用のノンコアタイプビットと;このノンコアタイプビットを回転駆動するための回転駆動体を有したドリル本体と;を備えたノンコアドリル装置において、上記ノンコアタイプビットのシャンクが、その後端部に一対の開口を配した、上記チップ近傍のその先端部内で折り返された略U形状の循環流路と;その軸線に沿って延びた貫通路としてなる通気路と;を、その内部に個別に有して形成されるとともに、上記ノンコアタイプビットの一体連結される、上記ドリル本体の回転駆動体により回転駆動される回転体を持つとともに、上記シャンクの循環流路の個別の開口を介してこの循環流路にそれぞれ連通される給水口、排水口、およびその後端開口を介して上記シャンクの通気路に連通される通気口を、そのスイベル本体にそれぞれ有してなるスイベルと;上記シャンクの循環流路に上記スイベルの排出口を介して連通される、冷却水貯留された貯留タンクと;この貯留タンク内に貯留された冷却水を、上記スイベルの給水口を介して上記シャンクの循環流路に送り込む送水手段と;圧縮空気を、上記スイベルの通気口を介して上記シャンクの通気路に送り込む送風手段と;をさらに備え、上記貯留タンク内の冷却水を、上記送水手段による送り込みのもとで上記シャンクの循環流路を介して循環させることにより、そのシャンク先端の上記ビットに対する冷却をはかるとともに、送風手段からの圧縮空気を、上記シャンクの通気路の先端開口から上記ビット部分噴出させることによって、上記ビットにより切削された穿孔内粉塵をこの穿孔外に排出、除去可能としたことを特徴とするノンコアドリル装置。

請求項4

前記貯留タンク、前記送水手段および前記送風手段が、前記ドリル本体に対して一体的に取り付けられた請求項3記載のノンコアドリル装置。

請求項5

切削用のチップをシャンクの先端部に一体的に有してなる、穿孔用のノンコアタイプビットを備えたノンコアドリル装置におけるチップ冷却方法であり、上記チップ近傍のその先端部内で折り返された略U形状の循環流路を上記シャンクの内部に有するものとして、上記ノンコアタイプビットを構成し、所定の貯留タンク内の冷却水を、この循環流路を介して循環流動させることにより、シャンク先端部の上記チップの冷却を行うノンコアドリル装置のチップ冷却方法。

技術分野

0001

本発明は、チップによる切削のもとでコンクリート体小径孔を形成(穿孔)するノンコアタイプビット、およびこのノンコアタイプビットを備えたノンコアドリル装置、ならびにこのノンコアドリル装置においてそのノンコアタイプビットのチップの冷却を行うためのチップ冷却方法に関するものである。

背景技術

0002

コンクリート製構造物の壁面、床体、あるいは天井等(コンクリート体)にアンカーボルト下孔のような小径孔を形成(穿孔)する際に使用されるドリルビットの一つとして、たとえば、コア(核)の残らない穿孔を可能とした、いわゆるノンコアタイプビットがあり、また、この種のノンコアタイプビットとしては、たとえば、ダイヤモンド粒等を固結してなる切削用のチップ(ダイヤモンドチップ)を軸状のシャンクの先端部に一体的に配したものが、一般的に知られている。

0003

ところで、この種のノンコアタイプビットによる切削、穿孔の際においては、チップの温度上昇の防止を主な目的とする冷却水をそのチップ部分に継続的に供給することが一般的に行われ、その供給構造としては、たとえば、特開平11−10425号公報に開示の構成等が例示できる。

0004

当該公報を見るとわかるように、この種の公知の構成においては、冷却水供給用給水路が軸状のシャンク内に規定されており、この給水路を介して供給された冷却水をこのシャンク先端部のチップ部分、ひいては穿孔内噴射、放出させることによって、このチップの冷却がはかられるものとなっている。

0005

ここで、シャンクの給水路を経て穿孔内に噴射、放出された冷却水は、一般的に、シャンク周りの隙間を介した溢出のもとでその外部、つまり穿孔外に排出されるため、公知のノンコアタイプビットを使用した穿孔作業は、冷却水を穿孔外に、いわゆる垂れ流しの状態で排出しながらの作業となる。加えて、穿孔内に放出された冷却水(排水)は、チップによる切削のもとで発生した粉塵を含む汚水となるため、このような汚水を穿孔外に排出させる従来の穿孔作業においては、この穿孔周辺汚損が必然的に伴われることになる。

0006

このような汚水の垂れ流しによる穿孔周辺の汚損に対しては、通常、その汚損部分等を拭い取ること等で対処されるが、このような付随作業が穿孔作業自体の煩雑化、および全体的な作業性の低下を招いていることは確かであると考えられる。

0007

そして、穿孔箇所によっては、排水(汚水)の垂れ流しの好ましくない場合もあり得ることから、従来の作業形態においてはその作業箇所が限定されることも起こり得る。
特開平11−10425号公報

発明が解決しようとする課題

0008

解決しようとする問題点は、穿孔内に噴射、放出した冷却水によってチップの冷却を行っている点である。

課題を解決するための手段

0009

本発明の請求項1に係るノンコアタイプビットは、切削用のチップの設けられた先端部に対する後端部にその一対の開口を配した、このチップ近傍の先端部内で折り返された略U形状の循環流路と、その軸線に沿って延びた貫通路としてなる通気路とをシャンクの内部に個別に規定、形成したことを、その最も主要な特徴としている。

0010

また、本発明の請求項2に係るノンコアタイプビットは、切削用のチップの設けられた先端部に対する後端部にその一対の開口を配した、このチップ近傍の先端部内で折り返された略U形状の循環流路と、その軸線に沿って延びた貫通路としてなる通気路とをシャンクの内部に個別に規定、形成するとともに、そのチップを、シャンクの通気路に連通する、そのシャンクの軸線方向に貫通した流路を有したものとしたことを、その最も主要な特徴としている。

0011

さらに、本発明の請求項3に係るノンコアドリル装置は、切削用のチップをシャンク先端部に一体的に有してなる、穿孔用のノンコアタイプビットのシャンクを、その後端部に一対の開口を配した、チップ近傍のその先端部内で折り返された略U形状の循環流路と、その軸線に沿って延びた貫通路としてなる通気路とを、その内部に個別に有して形成したものとするとともに、シャンクの循環流路の個別の開口を介してこの循環流路にそれぞれ連通される給水口、排水口、およびその後端開口を介してシャンクの通気路に連通される通気口を、そのスイベル本体にそれぞれ有してなるスイベルと、シャンクの循環流路にスイベルの排出口を介して連通される、冷却水の貯留された貯留タンクと、この貯留タンク内に貯留された冷却水を、スイベルの給水口を介してシャンクの循環流路に送り込む送水手段と、圧縮空気を、スイベルの通気口を介してシャンクの通気路に送り込む送風手段とをさらに備えたものとしたことを、その最も主要な特徴としている。

0012

また、本発明の請求項4は、貯留タンク、送水手段および送風手段を、ドリル本体に対して一体的に取り付けたことを、その最も主要な特徴としている。

0013

そして、本発明の請求項5に係るノンコアドリル装置のチップ冷却方法は、チップ近傍のその先端部内で折り返された略U形状の循環流路をシャンクの内部に有するものとして、ノンコアタイプビットを構成し、所定の貯留タンク内の冷却水を、この循環流路を介して循環流動させることにより、シャンク先端部のチップの冷却を行うものとしたことを、その最も主要な特徴としている。

発明の効果

0014

本発明の請求項1および請求項2のノンコアタイプビットは、チップ近傍の先端部内で折り返された略U形状の循環流路をそのシャンクの内部に有した構成であるため、冷却水を穿孔内に噴射、放出することなくチップを冷却することができるという利点がある。

0015

そして、圧縮空気の流通される通気路が、この循環流路とは別の貫通路としてノンコアタイプビットのシャンクに規定、形成されているため、この発明によれば、穿孔内での、この通気路を介した圧縮空気の噴射のもとで、この穿孔内の粉塵を除去することもできるという利点がある。

0016

さらに、この請求項1および請求項2のノンコアタイプビットによれば、シャンクの循環流路での循環流動を経た冷却水を回収することが可能であるから、この冷却水の回収が容易に行えるという利点もある。

0017

そして、本発明の請求項2のノンコアタイプビットは、シャンク先端部のチップが、シャンクの通気路に連通する、そのシャンクの軸線方向に貫通した流路を有して形成されているため、穿孔底部への圧縮空気の噴射が容易に得られるという利点がある。

0018

また、本発明の請求項3のノンコアドリル装置によれば、循環流路を介した冷却水の循環流動、および通気路を介した穿孔内への圧縮空気の噴射を、シャンク先端部のチップによる穿孔機能を損なうことなく適切に行うことができるという利点がある。

0019

そして、穿孔内に冷却水を噴射、放出することなく、冷却水をシャンクの循環流路内で循環流動させることによってこのシャンク先端のチップの冷却をはかっているため、このノンコアドリル装置によれば、穿孔周辺の汚損のない穿孔作業が可能になるという利点がある。

0020

さらに、この発明のノンコアドリル装置においては、シャンクの循環流路を介して冷却水を循環流動させているにすぎないため、汚泥のない冷却水を回収することが可能となる。そして、貯留タンクと送水手段とによって冷却水の循環流動を得ていることから、この請求項3のノンコアドリル装置によれば、冷却水の絶対使用量が低減できるという利点もある。

0021

また、本発明の請求項4のノンコアドリル装置によれば、貯留タンク、送水手段および送風手段がドリル本体に対して一体的に取り付けられるため、装置全体の小型化が十分にはかられるという利点がある。

0022

そして、ノンコアドリル装置が一つのユニット体として構成できるため、この発明によれば、その携帯性および作業性が確実に向上されるという利点がある。

0023

さらに、本発明の請求項5のノンコアドリル装置のチップ冷却方法は、シャンク内の循環流路を経た冷却水の循環流動のもとで、このシャンク先端部のチップの冷却をはかろうとするものであるため、穿孔周辺の汚損のない穿孔作業が行えるという利点がある。

0024

そして、冷却水はシャンク内の循環流路を循環流動するにすぎず、汚泥のない冷却水の回収が可能となることから、この冷却水の循環使用が容易に可能になるという利点もある。

発明を実施するための最良の形態

0025

穿孔周辺への冷却水の垂れ流しを伴わない穿孔作業を可能にするという目的を、シャンク内での冷却水の循環流動のもとでシャンク先端部のチップの冷却をはかることで実現可能とした。

0026

図1図2は本発明のノンコアドリル装置10の部分断面図、およびその概略斜視図であり、図示のように、このノンコアドリル装置は、コンクリート製構造物の壁面、床体、あるいは天井等(コンクリート体11)の切削により対応径の穿孔13を形成する、シャンク12の先端部12aにチップ14を一体的に有してなる穿孔用のノンコアタイプビット16と、このノンコアタイプビットを回転駆動するためのドリル本体20とを備えている。

0027

このドリル本体20は、モータにより回転駆動される回転駆動体18を有した、たとえば電動ドリル等のような一般的な電動工具と同等の基本構成を持つものとして具体化できる。

0028

なお、同等であるとする一般的な電動工具の基本構成は公知であり、またその基本構成自体はこの発明の趣旨でないため、このドリル本体20に対する詳細な説明はここでは省略するものとする。

0029

また、ノンコアタイプビット16の、シャンク12の先端部に一体的に設けられるチップ14は、たとえばダイヤモンド粒等を所定形状に固結してなるものであり、通常は、シャンクの直径より1〜2mm程度大きな回転直径を持つ平面形状を基本に形成される。

0030

なお、このチップ14の基本構成自体は公知のものと何等変わらず、また、このチップ自体はこの発明の趣旨でないため、このチップに対する詳細な説明も、ここでは省略するものとする。

0031

ここで、図1および図3を見るとわかるように、この発明のノンコアタイプビット16においては、シャンク12が、その後端部12bに一対の開口22a,22bを配した、チップ14近傍のその先端部12a内で折り返された略U形状の循環流路22をその内部に有したものとして形成されている。そして、このシャンクの循環流路22への冷却水の送り込み、およびその回収を可能とするものとして、このノンコアタイプビット16およびドリル本体20を備えた、この発明のノンコアドリル装置10は構成されている。

0032

図1図2に示すように、このノンコアドリル装置10は、流体用継手であるスイベル24を備えている。図1を見るとわかるように、このスイベル24は、ノンコアタイプビット16の一体連結される回転体26と、この回転体を回転自在に保持するスイベル本体28との組み合わせとしてなり、この回転体が、ドリル本体の回転駆動体18に対し、たとえばドリルチャック等のジョイント部材30によって一体回転可能に連結、保持されるとともに、そのスイベル本体が、ドリル本体20のハウジング32に対し固定的に連結されている。

0033

そして、図1および図3に示すように、このスイベルの回転体26の先端部26aは、シャンクの後端部12bの嵌入される大径の中空ジョイント部として形成されており、たとえば、この中空ジョイント部とシャンクの後端部とに形成した対応する回り止め部34,35間を互いに嵌合させることによって、回転体に対するシャンク、つまりはノンコアタイプビット16の一体回転が確保可能となっている。

0034

なお、このノンコアタイプビット16とスイベルの回転体26とは、たとえば、シャンクのフランジ12cに係合可能なねじ式のジョイントリング38を回転体の中空ジョイント部周りのねじ部46に螺着することで一体的に連結、固定される。

0035

このスイベル24は、シャンク後端部12bの開口22a,22bを介してこのシャンク12内部の循環流路22に連通される給水口42および排水口44を、そのスイベル本体28に有している。そして、この給水口42および排水口44をシャンクの循環流路22に連通させるための対応流路46,48が、その回転体26にそれぞれ形成されている。

0036

なお、スイベル本体の給水口42および排水口44が、スイベル本体28と回転体26との間に規定された中空水溜り50,52を介して回転体の対応流路46,48に常時連通される構成自体は、従来の一般的なスイベルと同様である。

0037

図1図2に示すように、この発明においては、冷却水の貯留された貯留タンク54が、スイベルの排水口44を介してシャンクの循環流路22に連通接続されるとともに、この貯留タンク内の冷却水をシャンクの循環流路に送り込む送水手段56が、スイベルの給水口42に連通接続されている。

0038

送水手段56としては、たとえば、冷却水を圧送可能な圧縮ポンプが利用でき、この送水手段は、貯留タンク54内の冷却水を取り込み可能に、たとえばチューブ57を介してこの貯留タンクに連通接続されている。

0039

このような構成においては、送水手段(圧縮ポンプ)56の作動のもとで、貯留タンク54内の冷却水がスイベルの給水口42からシャンク後端部の開口22aを介してその循環流路22に供給される。そして、この循環流路22に供給された冷却水は、シャンク先端部12aの折り返し部分を経て循環流動し、シャンク後端部の開口22bからスイベルの排水口44を介して貯留タンク54に排出、回収される。

0040

このように、この発明においては、ノンコアタイプビット16が、そのシャンク12に略U形状の循環流路22を有するものとして形成され、また、このシャンクの循環流路を介した冷却水の循環流動を可能にするものとして、ノンコアドリル装置10が構成されている。

0041

図1に示すように、シャンクの循環流路22は、シャンクの先端部12aにおいて折り返された略U形状であるため、この循環流路に送り込まれた冷却水は、チップ14の近傍を流動することになり、このチップ近傍を流れる冷却水によって、このチップの冷却は十分になされるから、この発明によれば、冷却水をシャンク12の外部、つまり穿孔13内に噴射、放出することなく、そのチップを冷却することが可能になる。

0042

そして、このような、冷却水を穿孔13内に噴射、放出することのない冷却方式であれば、コンクリート体11に対する穿孔作業の際における冷却水の垂れ流しが起こり得ないため、冷却水の垂れ流しを伴わない穿孔作業が遂行できることになる。

0043

従って、この発明によれば、穿孔周辺の汚損を伴わない穿孔作業が行えることから、その作業性の向上が確実にはかられる。

0044

また、この発明においては、貯留タンク54内の冷却水がシャンクの循環流路22を介して循環流動されるにすぎないため、冷却水が粉塵の混合等によって汚れることもなく、また、閉鎖的な流路を介して循環されることから、その損失も起こりえない。つまり、このノンコアドリル装置10において使用される冷却水の絶対使用量は十分に低減化できる。そして、その損失もないことから、この点におけるコストの低減化が十分にはかられる。

0045

なお、このような、冷却水が外部に触れない構成であれば、冷却水に対する異物混入等も起こり難いため、フィルタ等が不要となることから、この点における構成の簡素化およびコストの低減等が十分にはかられる。

0046

ところで、冷却水をチップ部分、つまり穿孔内に噴射、放出する従来の構成であれば、チップによる切削のもとで生じた粉塵がその穿孔内で冷却水に混合されることから、溢出による、穿孔からのこの冷却水の排水のもとで、その粉塵をこの削孔内から排出、除去することが可能となっていたが、穿孔内への冷却水の噴射、放出を伴わない本発明の構成においては、この冷却水による粉塵の排除は得られない。そこで、この発明においては、冷却水ではなく、圧縮空気をシャンク先端のチップ14部分に放出することで、穿孔13内の粉塵をその外部に排出、除去するものとしている。

0047

図1図3に示すように、この圧縮空気の流通される通気路58が、シャンクの先端部12aおよび後端部12bのそれぞれに開口58a,58bを有する、その軸線に沿って延びた貫通路として、シャンク12の内部で循環流路とは別に形成されている。そして、スイベルの回転体26に設けられた対応流路60、およびスイベル本体28と回転体26との間に規定された中空の水溜り61を介して、このスイベルの通気口62がシャンクの通気路58に連通されるとともに、圧縮空気の供給源となる送風手段64が、このスイベルの通気口に連通接続されている。

0048

この送風手段64としては、たとえば一般的なエアコンプレッサが例示できる。そして、この送風手段(エアコンプレッサ)64は、図2に示すように、貯留タンク54、送水手段56と共に、たとえばドリル本体20に対して一体的に取り付けられている。

0049

このような通気路58をシャンク12に設ける構成であれば、シャンク先端部の開口58aからの圧縮空気の噴射、放出が得られる。そして、この発明においては、穿孔13の底部方向への圧縮空気の噴射を補償可能とする流路66が、このシャンクの先端部12aに位置するチップ14に形成されている。

0050

図3および図4に示すように、このチップ14の流路66としては、たとえば、通気路の開口58aとの整列位置を含む、その直径方向での概略的なスリットが例示でき、このスリットは、シャンク12の軸線方向に貫通した流路を形成するものとして具体化されている。

0051

なお、この実施例でのチップ14は、スリット状の流路66によって平面上で分断された平面分断形状となっているが、この場合においては、図示のような平面略扇状単体2つの組み合わせを、一つのチップとして見るものとする。

0052

また、このチップ14の切削端面14aは、たとえば中央部のへこんだ略テーパ状凹面として形成されている。

0053

このような送風手段(エアコンプレッサ)64による圧縮空気の供給をシャンクの通気路58に対して行えば、その圧縮空気がシャンク先端部の開口58aからその外部、つまりはチップ14部分に噴射、放出されるため、このチップでの切削により形成された穿孔13内の粉塵を、その外部に排出、除去することが可能となる。

0054

つまり、この発明のノンコアドリル装置10においても、ノンコアタイプビットのチップ14に対する冷却、および穿孔68内からの粉塵の排出、除去の双方が得られることになるため、このような圧縮空気を噴射、放出可能とするこの発明によれば、冷却水を選考13内への噴射、放出を伴わない構成であっても、穿孔からの粉塵の排除は適切に確保可能となり、その機能性は十分に高く確保できる。

0055

ここで、この送風手段64に対しては、シャンクの通気路58を介した圧縮空気の送風が要求されるにすぎないため、その容量が小さいもので十分に足りる。

0056

また、同様に、貯留タンク54としては、循環流動に要する程度の冷却水を貯留可能とする容量のものであれば足り、さらに、送水手段56としても、この貯留タンク内の冷却水をシャンクの循環流路22に送り込み可能な程度の容量を持つものが利用できることから、これら貯留タンク、送水手段および送風手段64としては、いずれも小型のものが利用できる。

0057

そこで、このような構成のノンコアドリル装置10においては、これら貯留タンク54、送水手段56および送風手段64を、図2に示すような一つのユニット体としてドリル本体20に一体的に取り付けることが可能になる。

0058

このような構成によれば、ノンコアドリル装置10の小型化が十分にはかられ、その携帯性および作業性が確実に向上される。

0059

なお、ここでは貯留タンク54、送水手段56および送風手段64を一つのユニット体として一体化した例を挙げているが、これに限定されず、たとえば、これらを個別のものとして、ドリル本体20にそれぞれ取り付ける構成としてもよい。

0060

また、このようなドリル本体20への取り付けに限定されず、貯留タンク54、送水手段56および送風手段64の少なくともいずれかを、ドリル本体から分離した位置に配する構成としてもよい。しかしながら、この実施例のように、貯留タンク54、送水手段56および送風手段64をドリル本体20に一体的に取り付ける構成であれば、上述したようなその携帯性および作業性に優れたそのコンパクト化が確実にはかられるものとなる。

0061

ここで、上述したこの発明の実施例においては、ノンコアタイプビットのシャンク12を、スイベルの回転体26に対し、ねじ式のジョイントリング38を介して一体連結されるものとして具体化しているが、ドリル本体の回転駆動体18との一体回転を可能に、このシャンクがスイベルの回転体に対して連結されれば足りるため、このジョイント部分の構成はこれに限定されるものではない。

0062

また、これは、ドリル本体の回転駆動体18とスイベルの回転体26との連結においても同様であり、一体回転可能な構成であれば、ドリルチャックに限定されず、他の構造から、そのジョイント部材30を構成してもよい。

0063

そして、図3図4に示すように、この実施例においては、平面略扇状の単体2つの組み合わせとしてノンコアタイプビットのチップ14の形状を具体化しているが、シャンク12に設けられた通気路58の先端開口58aに連通する、そのシャンクの軸線方向に貫通した流路66を持つ形状であれば足りるため、流路およびチップ自体の形状は図示のものに限定されない。

0064

上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。

図面の簡単な説明

0065

ノンコアタイプビットの断面図およびノンコアドリル装置の部分断面図を含む、この発明に係るノンコアドリル装置の概略ブロック図である。
ノンコアドリル装置の概略斜視図である。
ノンコアドリル装置の部分分解斜視図である。
ノンコアタイプビットの正面図である。

符号の説明

0066

10ノンコアドリル装置
12シャンク
14チップ
16ノンコアタイプビット
20ドリル本体
22循環流路
24スイベル
54貯留タンク
56送水手段
64送風手段

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ