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技術 自転車の変速機の制御ケーブルのための操作装置

出願人 カンパニョーロエスアールエル
発明者 ジュセッペ・ダル・プラマルコ・カイアッツォアンドレア・デ・プレット
出願日 2005年2月4日 (15年9ヶ月経過) 出願番号 2005-029564
公開日 2005年8月18日 (15年3ヶ月経過) 公開番号 2005-219736
状態 特許登録済
技術分野 機械式制御装置 車両の乗手推進、伝動装置 たわみ軸
主要キーワード 弾性保持リング スライド壁 皿ばね座金 位置決めディスク ボール保持具 抵抗作用 対抗ばね 停止壁
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この項目の情報は公開日時点(2005年8月18日)のものです。
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課題

複数の変速段を有する自転車において、さまざまな変速について操作力をより均一にする変速操作装置を提供する。

解決手段

操作装置100は、ハンドルバーMに取り付けるためのケーシング102、主軸Bを中心として角度変更可能なケーブル巻き取りブッシュ106、ブッシュ106を第1の角度方向に回転させるべく作用する第1の駆動機構112、第1の角度方向と反対である第2の角度方向に回転させるべく作用する第2の駆動機構118、および前記ブッシュ106を所定の角度位置に解除可能に保持するための位置決め手段110、107、108、109、123、125、127を有している。前記位置決め手段が、第1の方向へのブッシュ106の回転に対抗するための第1の対抗手段125、および第2の方向へのブッシュ106の回転に対抗するための手段であって、前記第1の対抗手段125と別個である第2の対抗手段127を有している。

概要

背景

自転車には、通常、2つの変速機が設けられており、前側の1つがクランクセットに組み合わされ、後ろ側の1つがスプロケット・セットに組み合わされている。どちらの場合も、変速機は、さまざまな変速比を得るため、駆動チェーン係合してこれを種々の直径および多数の歯を備える歯車上で動かすディレイラー(derailleur)を備えている。ディレイラーは、後ろ側の変速機のディレイラーまたは前側の変速機のディレイラーであるが、通常は付きである伸び縮みしないケーブルボーデン・ケーブルとして広く知られている)によって加えられる引っ張り作用によって一方向に動かされ、変速機そのものに設けられたばねの弾性反作用によって反対方向に動かされる。通常は、戻しばね(return
spring)によって変位が定められる方向が、チェーンが大径の歯車から小径の歯車へと移動する方向であり、いわゆる下段変速(downward gear-shifting)の方向である。反対に、制御ケーブルによる引っ張り作用は、チェーンが小径の歯車から大径の歯車へと移動する、いわゆる上段変速(upward gear-shifting)の方向において発生する。前側の変速機における下段変速が、より低い変速比への移行に対応する一方、後ろ側の変速機における下段変速が、より大きい変速比への移行に対応する点に注意すべきである。

変速機の制御ケーブルの2方向への変位は、自転車乗りが容易に操作することができるよう、通常はハンドルバーグリップ付近に取り付けられた操作装置によって実現される。慣例により、左側のグリップの付近には、前側の変速機の制御ケーブルの操作装置があり、反対に、右側のグリップの付近には、後ろ側の変速機の制御ケーブルの操作装置がある。

操作装置においては、ケーブル巻き取りブッシュとして広く知られている回転部材への巻き付けおよび巻き戻しによって、制御ケーブルが引っ張りまたは弛緩へと駆動され、ケーブル巻き取りブッシュの回転は、変速機の形式に応じたさまざまな手段を通じて自転車乗りによって制御される。典型的な構成では、ブッシュの2つの方向への回転を制御するため、操作装置が別個の2つのラチェットギアレバーを備えている。

いかなる場合においても、操作装置は、ブッシュが、種々の変速比のために必要なディレイラーの種々の位置、すなわち変速機の種々の歯車上の位置に対応する所定のいくつかの角度位置に、回転することなく静止して保たれるようにしなければならない。したがって、前側の変速機の操作装置は、クランクセットの種々のクラウン上における前側ディレイラーの各位置に対応し、比較的少ない数の所定の角度位置(典型的には3つ)を有し、一方、後ろ側の変速機は、種々のスプロケット上における後ろ側ディレイラーの位置に対応し、比較的多数の所定の角度位置(典型的には7〜10)を有している。

所定の位置への保持は、いわゆる位置決め手段によって実現されるが、この位置決め手段は、ケーブル巻き取りブッシュを、乗車中振動および衝撃が存在する場合であっても正確に設定位置に充分に強固に保持できなければならず、同時に、自転車乗りが変速比を変更すべくレバーを操作したときに或る位置から他の位置へと移ることができるよう、充分に従順に保持できなければならない。

基本的には、放勢(release)方式の装置および能動(active)方式の装置として知られる2つの形式の操作装置が公知である。

放勢方式の操作装置においては、ケーブルを巻き取る方向へのケーブル巻き取りブッシュの回転が、自転車乗りが適切なレバーへと加える物理的な力によって生じ、一方、反対方向への回転は、ケーブル巻き取りブッシュを事実上自由にして、ケーブルをブッシュから引き出す方向に変速機の戻しばねを作用させることによって得られ、明らかに制御されたやり方である。したがって、これらの装置においては、上段変速の際、自転車乗りが、まず位置決め手段の保持作用打ち勝たなければならず、次いで変速が完了するまで、ディレイラーのばねの戻し作用に打ち勝たなければならない。一方、下段変速の際には、自転車乗りは、最初に位置決め手段の保持作用に打ち勝つだけでよく、変速の全体を通じ、ディレイラーのばねの戻し作用が手助けとなる。しかしながら、ディレイラーのばねの戻し作用は、弾性形式の力から由来し、したがって位置に応じて異なっており、詳細には、高い歯車位置に向かうにつれて大きくなり、低い歯車位置に向かうにつれて小さくなる(ここで高い歯車および低い歯車とは、変速比の高低を意味しているわけではなく、上段変速または下段変速で到達する変速比をそれぞれ意味している)。これが、特にレースの際などの厳しい使用条件において、自転車乗りにとってありがたくない動作上の非対称性をもたらす。

放勢方式の装置の一例が、特許文献1に記載されている。そこでは、上段変速において、ケーブル巻き取りブッシュがレバー操作によって巻き取り方向に回転するようにされている。ブッシュの位置は、ブッシュ自身の歯付き外表面と係合するラチェット・ギアによって、安定に保たれている。下段変速においては、ブッシュと同軸にあるコイルばねによって加えられる力でブッシュが巻き戻し方向に所定の角度だけ回転することができるよう、ブッシュを拘束しているラチェット・ギアを解放するためのボタンを操作する必要がある。ボタンを放すと、ラチェット・ギアが再びブッシュの歯付きの表面と係合することによって、ブッシュが新しい位置に係止される。このように、下段変速に必要な力は、上段変速に必要とされる力よりもかなり小さい。
英国特許公開公報第2012893号

この放勢方式の装置の欠点を救済するため、下段または上段である変速の全体を通じて自転車乗りが能動的な力を加える必要がある能動操作方式の装置が開発されている。

能動操作方式の一例は、本件出願人へと与えられた特許文献2が知られている。この装置においては、ディレイラーのばねの戻し作用に対抗する弾性部材が設けられている。このような弾性手段の作用がディレイラーのばねの作用とバランスし、仮定ではあるが位置決め手段を欠いて、ブッシュへの作用が弾性手段の作用および戻しばねの作用のみとなった場合にも、変速機の中間的な変速比に対応した中間的な位置にケーブル巻き取りブッシュを位置させる。
米国特許公報第5,791,195号

しかしながら、このような装置は問題を完全には解決していない。実際、中間的な変速比から離れようとする変速(上段または下段)については、装置による対抗力が作用するけれども、中間的な変速比へと向かう変速(上段または下段)は、装置によって容易になっている。

概要

複数の変速段を有する自転車において、さまざまな変速について操作力をより均一にする変速操作装置を提供する。操作装置100は、ハンドルバーMに取り付けるためのケーシング102、主軸Bを中心として角度変更可能なケーブル巻き取りブッシュ106、ブッシュ106を第1の角度方向に回転させるべく作用する第1の駆動機構112、第1の角度方向と反対である第2の角度方向に回転させるべく作用する第2の駆動機構118、および前記ブッシュ106を所定の角度位置に解除可能に保持するための位置決め手段110、107、108、109、123、125、127を有している。前記位置決め手段が、第1の方向へのブッシュ106の回転に対抗するための第1の対抗手段125、および第2の方向へのブッシュ106の回転に対抗するための手段であって、前記第1の対抗手段125と別個である第2の対抗手段127を有している。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
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請求項1

自転車変速機制御ケーブル(K)のための操作装置(100;200)において、自転車のハンドルバー(M)に取り付けるためのケーシング(102;202)、前記ケーシング(102;202)内で、装置(100;200)の主軸(B)を中心として角度変更可能なケーブル巻き取りブッシュ(106;206)、前記ブッシュ(106;206)を第1の角度方向(131;231)に回転させるべく、前記ブッシュ(106;206)に作用する第1の駆動機構(112;212)、前記ブッシュ(106;206)を前記第1の角度方向(131;231)と反対である第2の角度方向(130;230)に回転させるべく、前記ブッシュ(106;206)に作用する第2の駆動機構(118;218)、および前記ブッシュ(106;206)を所定の角度位置に解除可能に保持するための位置決め手段(110、107、108、109、108’、123、125、127;210、270、280、280’、223、275、227)を有しており、前記位置決め手段が、前記第1の方向(131;231)へのブッシュ(106;206)の回転に対抗するための第1の対抗手段(125;275)、および前記第2の方向(130;230)へのブッシュ(106;206)の回転に対抗するための手段であって、前記第1の対抗手段(125;275)と別個である第2の対抗手段(127;227)を有していることを特徴とする装置(100;200)。

請求項2

請求項1において、前記第1の対抗手段(125;275)が、前記第2の対抗手段(127;227)と異なる方法で前記ブッシュ(106;206)の回転に対抗する装置(100;200)。

請求項3

請求項1または2において、前記第1の対抗手段(125;275)および/または前記第2の対抗手段(127;227)が、前記ブッシュ(106;206)自身の角度位置に関係なく、前記ブッシュ(106;206)の回転に対抗する装置(100;200)。

請求項4

請求項1から3までの何れか一項において、前記位置決め手段が、前記ケーシング(102;202)と一体である静止部材(108;270)および前記ブッシュ(106;206)と回転に関し一体である回転部材(107、109;280)の両者と係合した少なくとも1つのボール(110;210)を有し、前記第1の対抗手段が、前記ボール(110;210)を停止位置に保ち、前記停止位置で前記ボール(110;210)が前記静止部材(108;270)および前記回転部材(107、109;280)を回転に関して一体にすべく、前記ボール(110;210)に作用する第1の対抗ばね(125;275)を有し、前記第2の対抗手段が、前記ボール(110;210)を前記停止位置に保つべく、前記ボール(110;210)に作用する第2の対抗ばね(127;227)を有している装置(100;200)。

請求項5

請求項4において、前記第1の角度方向(131;231)へのブッシュ(106;206)の回転が、前記ボール(110;210)を、前記第1の対抗ばね(125;275)に逆らって前記停止位置から離れるように付勢する装置(100;200)。

請求項6

請求項4において、前記第2の角度方向(130;230)へのブッシュ(106;206)の回転が、前記ボール(110;210)を、前記第2の対抗ばね(127;227)に逆らって前記停止位置から離れるように付勢する装置(100;200)。

請求項7

請求項4から6までの何れか一項において、前記位置決め手段は、前記ケーシング(102;202)内に組み込まれた、半径方向の溝(108’;280’)が少なくとも1つ設けられてなるボール保持ディスク(108;280)を有し、前記ボール(110;210)が、前記半径方向の溝(108’;280’)に配置されて、前記第1の対抗ばね(125;275)によって半径方向外側に向かって押されており、前記溝(108’;280’)が、前記ボール保持ディスク(108;280)の少なくとも一面において開いていて、前記ボール(110;210)が前記ボール保持ディスク(108;280)から軸方向に突出するような深さを有しており、前記位置決め手段が、停止領域(124’〜124’’’;274I〜274X)とスライド領域(134’〜134’’’;234I〜234X)とを交互に有するパターンに従って構成された凹所(123、273)を備える第1の位置決めディスク(107;270)を、前記ボール保持ディスク(108;280)の前記ボール(110;210)が突出している方の面に向け、前記ケーシング(102;202)内に組み込まれ、前記ボール保持ディスク(108;280)に隣接して相互作用する位置に有し、前記ボール保持ディスク(108;280)および前記第1の位置決めディスク(107;270)の一方が、回転に関し前記ブッシュ(106;206)に一体に取り付けられている前記回転部材に位置する一方で、他方が、回転に関し前記ケーシング(102;202)に固定されて取り付けられている前記静止部材に位置し、前記第2の対抗ばね(127;227)が、前記第1の位置決めディスク(107;270)および前記ボール保持ディスク(108;280)を互いに対して軸方向に付勢すべく、前記ケーシング(102;202)内に取り付けられ、前記ボール保持ディスク(108;280)の溝(108’;280’)から軸方向に突出している前記ボール(110;210)が、前記第1の位置決めディスク(107;270)の前記凹所に係合している装置(100;200)。

請求項8

請求項7において、前記停止領域(124’〜124’’’;274II〜274X)のうちの中間の停止領域(124’’;274II〜274IX)が、停止方向(T)に従って配置した停止壁(124’’a;274IIa〜274IXa)、およびスライド方向(S)に従って配置したスライド壁(134’’a;234IIa〜234IXa)によって定められ、同じ停止領域に関する前記停止方向(T)および前記スライド方向(S)が、装置(100;200)の前記主軸(B)を包含しない鋭角(β)を規定している装置(100;200)。

請求項9

請求項8において、スライド壁(134’’a;234IIa〜234IXa)が、前記スライド方向(S)に沿って、前記停止領域(124’’;274II〜274IX)から、隣接するスライド領域(134’’;234II〜234IX)の全体にわたって延びている装置(100;200)。

請求項10

請求項8において、スライド壁(134’’a;234IIa〜234IXa)が、前記スライド方向(S)に沿って、前記停止領域(124’’;274II〜274IX)から、隣接するスライド領域(134’’;234II〜234IX)の全体にわたって延びており、前記停止壁(124’’a;274IIa〜274IXa)が、前記スライド壁(134’’a;234IIa〜234IXa)と連続につなげられ、前記位置決めディスク(107;270)の前記凹所(123;223)の外周縁を形成している装置(100;200)。

請求項11

請求項10において、前記位置決めディスク(107)の前記凹所(123)が、前記外周縁に相応する内周縁によって、内側に向かって規定されている装置(100)。

請求項12

請求項10において、前記位置決めディスク(270)の前記凹所(223)が、いかなる内周縁によっても、内側に向かって規定されていない装置(200)。

請求項13

請求項7から12までの何れか一項において、前記ボール保持ディスク(108)の溝(108’)が、前記ディスク(108)の両面において開いており、前記ボール(110)が両面において前記ボール保持ディスク(108)から軸方向に突出するような深さを有しており、前記位置決め手段が、さらに、前記第1の位置決めディスク(107)と回転に関して一体でありかつ前記第1の位置決めディスク(107)の凹所と鏡像で一致する凹所(123)を備えている第2の位置決めディスク(109)を、前記ケーシング(102)内に組み込んで、前記第1の位置決めディスク(107)に対する反対側で前記ボール保持ディスク(108)に隣接して相互作用する位置において有し、前記ボール保持ディスク(108)の溝(108’)から軸方向に突出している前記ボール(110)が、前記第1の位置決めディスク(107)の凹所(123)および前記第2の位置決めディスク(109)の凹所(123)の両者に係合している装置(100)。

請求項14

請求項7から13までの何れか一項において、前記静止部材が前記ボール保持ディスク(108)を含み、前記回転部材が前記第1の位置決めディスク(107)を含んでいる装置(100)。

請求項15

請求項7から13までの何れか一項において、前記回転部材が前記ボール保持ディスク(280)を含み、前記静止部材が前記第1の位置決めディスク(270)を含んでいる装置(200)。

請求項16

請求項4において、前記位置決め手段が、前記静止部材(108;270)および前記回転部材(107、109;280)の両者と係合したさらなるボール(110;210)を有している装置(100;200)。

請求項17

請求項16において、前記位置決め手段が、前記さらなるボールを停止位置に保ち、前記停止位置で前記さらなるボール(210)が前記回転部材(280)および前記静止部材(270)を回転に関して一体にさせるべく、前記さらなるボール(210)に作用するさらなる第1の対抗ばね(275)を有している装置(200)。

請求項18

請求項16または17において、前記第1の角度方向(131;231)へのブッシュ(106;206)の回転が、前記さらなるボール(110;210)を、前記第1の対抗ばね(125)または前記さらなる第1の対抗ばね(275)に逆らって前記停止位置から離れるように付勢する装置(100;200)。

請求項19

請求項16において、前記第2の角度方向(130;230)へのブッシュ(106;206)の回転が、前記さらなるボール(110;210)を、前記第2の対抗ばね(127;227)に逆らって前記停止位置から離れるように付勢する装置(100;200)。

請求項20

請求項16から19までの何れか一項において、前記位置決め手段が、前記ケーシング(102;202)内に組み込まれた、半径方向の溝(108’;280’)が少なくとも2つ設けられてなるボール保持ディスク(108;280)を有し、前記溝(108’;280’)のそれぞれに前記ボール(110;210)の1つが、各ボール(110;210)がそれぞれの前記第1の対抗ばね(125;275)によって半径方向外側に向かって押されるように配置されており、前記溝(108’;280’)が、前記ボール保持ディスク(108;280)の少なくとも一面において開いていて、前記ボール(110;210)が前記ボール保持ディスク(108;280)から軸方向に突出するような深さを有しており、前記位置決め手段が、停止領域(124’〜124’’’;274I〜274X)とスライド領域(134’〜134’’’;234I〜234X)とを交互に有するパターンに従って構成された互いに同一である2つの凹所(123、223)を備える第1の位置決めディスク(107;270)を、前記ケーシング(102;202)内に組み込んで、前記ボール保持ディスク(108;280)の前記ボール(110;210)が突出している方の面に向け、前記ボール保持ディスク(108;280)に隣接して相互作用する位置に有し、前記ボール保持ディスク(108;280)および前記第1の位置決めディスク(107;270)の一方が、回転に関し前記ブッシュ(106;206)に一体に取り付けられている前記回転部材に位置する一方で、他方が、回転に関し前記ケーシング(102;202)に固定されて取り付けられている前記静止部材に位置し、前記第2の対抗ばね(127;227)が、前記第1の位置決めディスク(107;270)および前記ボール保持ディスク(108;280)を互いに対して軸方向に付勢すべく、前記ケーシング(102;202)内に取り付けられ、前記ボール保持ディスク(108;280)の溝(108’;280’)から軸方向に突出している前記ボール(110;210)が、それぞれ前記第1の位置決めディスク(107;270)の前記2つの凹所(123;223)に係合している装置(100;200)。

請求項21

請求項20において、前記停止領域(124’〜124’’’;274II〜274X)のうちの中間の停止領域(124’’;274II〜274IX)が、停止方向(T)に従って配置した停止壁(124’’a;274IIa〜274IXa)、およびスライド方向(S)に従って配置したスライド壁(134’’a;234IIa〜234IXa)によって規定され、同じ停止領域に関する前記停止方向(T)および前記スライド方向(S)が、装置(100;200)の前記主軸(B)を包含しない鋭角(β)を規定している装置(100;200)。

請求項22

請求項20において、スライド壁(134’’a;234IIa〜234IXa)が、前記スライド方向(S)に沿って、前記停止領域(124’’;274II〜274IX)から、隣接するスライド領域(134’’;234II〜234IX)の全体にわたって延びている装置(100;200)。

請求項23

請求項21において、スライド壁(134’’a;234IIa〜234IXa)が、前記スライド方向(S)に沿って、前記停止領域(124’’;274II〜274IX)から、隣接するスライド領域(134’’;234II〜234IX)の全体にわたって延びており、前記停止壁(124’’a;274IIa〜274IXa)が、前記スライド壁(134’’a;234IIa〜234IXa)と連続につなげられ、前記位置決めディスク(107;270)の前記凹所(123;223)の外周縁を形成している装置(100;200)。

請求項24

請求項23において、前記位置決めディスク(107)の前記凹所(123)が、前記外周縁に相応する内周縁によって、内側に向かって規定されている装置(100)。

請求項25

請求項23において、前記位置決めディスク(270)の前記凹所(223)が、いかなる内周縁によっても、内側に向かって規定されていない装置(200)。

請求項26

請求項20から25までの何れか一項において、前記ボール保持ディスク(108)の溝(108’)が、前記ディスク(108)の両面において開いており、前記ボール(110)が両面において前記ボール保持ディスク(108)から軸方向に突出するような深さを有しており、前記位置決め手段が、さらに、前記第1の位置決めディスク(107)と回転に関して一体でありかつ前記第1の位置決めディスク(107)の凹所と鏡像で一致する凹所(123)を備えている第2の位置決めディスク(109)を、前記ケーシング(102)内に組み込んで、前記第1の位置決めディスク(107)に対する反対側で前記ボール保持ディスク(108)に隣接して相互作用する位置に有し、前記ボール保持ディスク(108)の溝(108’)から軸方向に突出している前記ボール(110)が、前記第1の位置決めディスク(107)の凹所(123)および前記第2の位置決めディスク(109)の凹所(123)の両者に係合している装置(100)。

請求項27

請求項20から26までの何れか一項において、前記静止部材が前記ボール保持ディスク(108)を含み、前記回転部材が前記第1の位置決めディスク(107)を含んでいる装置(100)。

請求項28

請求項20から26までの何れか一項において、前記回転部材が前記ボール保持ディスク(280)を含み、前記静止部材が前記第1の位置決めディスク(270)を含んでいる装置(200)。

請求項29

請求項4から28までの何れか一項において、前記第1の対抗ばねが、前記ボール(210)と前記ボール保持ディスク(280)の当接部(281)との間で圧縮されているコイルばね(275)である装置(200)。

請求項30

請求項4から28までの何れか一項において、前記第1の対抗ばねが、前記ボール保持ディスク(108)に取り付けられて前記ボール(110)に作用する平ばね(125)である装置(100)。

請求項31

請求項14から28までの何れか一項において、前記第1の対抗ばねが、前記ボール保持ディスク(108)に取り付けられて前記2つのボール(110)に作用するただ1つの平ばね(125)である装置(100)。

請求項32

請求項4から31までの何れか一項において、前記第2の対抗ばねが、前記ボール保持ディスク(108;280)および前記第1の位置決めディスク(107;270)と同軸に配置された皿ばね座金(127;227)である装置(100;200)。

請求項33

請求項4から31までの何れか一項において、前記第2の対抗ばねが、前記ボール保持ディスク(108;280)および前記第1の位置決めディスク(107;270)と同軸に配置された弾性変形可能なエラストマーリングである装置。

請求項34

請求項4から33までの何れか一項において、前記第1の対抗ばね(125;275)が、前記ボールまたは前記複数のボール(110:210)に、前記第2の対抗ばね(127;227)が前記ボールまたは前記複数のボール(110:210)に加える軸方向の力の1/20よりも小さい力を、半径方向に加える装置(100;200)。

技術分野

0001

本発明は、自転車変速機制御ケーブルのための操作装置に関する。以下では、真っ直ぐハンドルバーマウンテンバイクが典型である)を備えた自転車のために特に設計された装置を参照しつつ説明を行なうが、本発明がハンドルバーの形状およびハンドルバーの形状から必然となる操作装置の設計に依存しないことは明らかであり、したがって本発明は、曲がったハンドルバーを有する競争用自転車のための装置においても使用可能である。

背景技術

0002

自転車には、通常、2つの変速機が設けられており、前側の1つがクランクセットに組み合わされ、後ろ側の1つがスプロケット・セットに組み合わされている。どちらの場合も、変速機は、さまざまな変速比を得るため、駆動チェーン係合してこれを種々の直径および多数の歯を備える歯車上で動かすディレイラー(derailleur)を備えている。ディレイラーは、後ろ側の変速機のディレイラーまたは前側の変速機のディレイラーであるが、通常は付きである伸び縮みしないケーブルボーデン・ケーブルとして広く知られている)によって加えられる引っ張り作用によって一方向に動かされ、変速機そのものに設けられたばねの弾性反作用によって反対方向に動かされる。通常は、戻しばね(return
spring)によって変位が定められる方向が、チェーンが大径の歯車から小径の歯車へと移動する方向であり、いわゆる下段変速(downward gear-shifting)の方向である。反対に、制御ケーブルによる引っ張り作用は、チェーンが小径の歯車から大径の歯車へと移動する、いわゆる上段変速(upward gear-shifting)の方向において発生する。前側の変速機における下段変速が、より低い変速比への移行に対応する一方、後ろ側の変速機における下段変速が、より大きい変速比への移行に対応する点に注意すべきである。

0003

変速機の制御ケーブルの2方向への変位は、自転車乗りが容易に操作することができるよう、通常はハンドルバーのグリップ付近に取り付けられた操作装置によって実現される。慣例により、左側のグリップの付近には、前側の変速機の制御ケーブルの操作装置があり、反対に、右側のグリップの付近には、後ろ側の変速機の制御ケーブルの操作装置がある。

0004

操作装置においては、ケーブル巻き取りブッシュとして広く知られている回転部材への巻き付けおよび巻き戻しによって、制御ケーブルが引っ張りまたは弛緩へと駆動され、ケーブル巻き取りブッシュの回転は、変速機の形式に応じたさまざまな手段を通じて自転車乗りによって制御される。典型的な構成では、ブッシュの2つの方向への回転を制御するため、操作装置が別個の2つのラチェットギアレバーを備えている。

0005

いかなる場合においても、操作装置は、ブッシュが、種々の変速比のために必要なディレイラーの種々の位置、すなわち変速機の種々の歯車上の位置に対応する所定のいくつかの角度位置に、回転することなく静止して保たれるようにしなければならない。したがって、前側の変速機の操作装置は、クランクセットの種々のクラウン上における前側ディレイラーの各位置に対応し、比較的少ない数の所定の角度位置(典型的には3つ)を有し、一方、後ろ側の変速機は、種々のスプロケット上における後ろ側ディレイラーの位置に対応し、比較的多数の所定の角度位置(典型的には7〜10)を有している。

0006

所定の位置への保持は、いわゆる位置決め手段によって実現されるが、この位置決め手段は、ケーブル巻き取りブッシュを、乗車中振動および衝撃が存在する場合であっても正確に設定位置に充分に強固に保持できなければならず、同時に、自転車乗りが変速比を変更すべくレバーを操作したときに或る位置から他の位置へと移ることができるよう、充分に従順に保持できなければならない。

0007

基本的には、放勢(release)方式の装置および能動(active)方式の装置として知られる2つの形式の操作装置が公知である。

0008

放勢方式の操作装置においては、ケーブルを巻き取る方向へのケーブル巻き取りブッシュの回転が、自転車乗りが適切なレバーへと加える物理的な力によって生じ、一方、反対方向への回転は、ケーブル巻き取りブッシュを事実上自由にして、ケーブルをブッシュから引き出す方向に変速機の戻しばねを作用させることによって得られ、明らかに制御されたやり方である。したがって、これらの装置においては、上段変速の際、自転車乗りが、まず位置決め手段の保持作用打ち勝たなければならず、次いで変速が完了するまで、ディレイラーのばねの戻し作用に打ち勝たなければならない。一方、下段変速の際には、自転車乗りは、最初に位置決め手段の保持作用に打ち勝つだけでよく、変速の全体を通じ、ディレイラーのばねの戻し作用が手助けとなる。しかしながら、ディレイラーのばねの戻し作用は、弾性形式の力から由来し、したがって位置に応じて異なっており、詳細には、高い歯車位置に向かうにつれて大きくなり、低い歯車位置に向かうにつれて小さくなる(ここで高い歯車および低い歯車とは、変速比の高低を意味しているわけではなく、上段変速または下段変速で到達する変速比をそれぞれ意味している)。これが、特にレースの際などの厳しい使用条件において、自転車乗りにとってありがたくない動作上の非対称性をもたらす。

0009

放勢方式の装置の一例が、特許文献1に記載されている。そこでは、上段変速において、ケーブル巻き取りブッシュがレバー操作によって巻き取り方向に回転するようにされている。ブッシュの位置は、ブッシュ自身の歯付き外表面と係合するラチェット・ギアによって、安定に保たれている。下段変速においては、ブッシュと同軸にあるコイルばねによって加えられる力でブッシュが巻き戻し方向に所定の角度だけ回転することができるよう、ブッシュを拘束しているラチェット・ギアを解放するためのボタンを操作する必要がある。ボタンを放すと、ラチェット・ギアが再びブッシュの歯付きの表面と係合することによって、ブッシュが新しい位置に係止される。このように、下段変速に必要な力は、上段変速に必要とされる力よりもかなり小さい。
英国特許公開公報第2012893号

0010

この放勢方式の装置の欠点を救済するため、下段または上段である変速の全体を通じて自転車乗りが能動的な力を加える必要がある能動操作方式の装置が開発されている。

0011

能動操作方式の一例は、本件出願人へと与えられた特許文献2が知られている。この装置においては、ディレイラーのばねの戻し作用に対抗する弾性部材が設けられている。このような弾性手段の作用がディレイラーのばねの作用とバランスし、仮定ではあるが位置決め手段を欠いて、ブッシュへの作用が弾性手段の作用および戻しばねの作用のみとなった場合にも、変速機の中間的な変速比に対応した中間的な位置にケーブル巻き取りブッシュを位置させる。
米国特許公報第5,791,195号

0012

しかしながら、このような装置は問題を完全には解決していない。実際、中間的な変速比から離れようとする変速(上段または下段)については、装置による対抗力が作用するけれども、中間的な変速比へと向かう変速(上段または下段)は、装置によって容易になっている。

発明が解決しようとする課題

0013

したがって、さまざまな変速について、自転車乗りが加えなければならない力をより均一にするという課題が存在している。

課題を解決するための手段

0014

このような事情から、本発明は、請求項1に記載の装置に関する。必須ではないが好ましい特徴が、従属請求項に示されている。

0015

詳しくは、本発明は、自転車の変速機の制御ケーブルのための操作装置において、
自転車のハンドルバーに取り付けるためのケーシング
前記ケーシング内で、装置の主軸(B)を中心として角度変更可能なケーブル巻き取りブッシュ、
前記ブッシュを第1の角度方向に回転させるべく、前記ブッシュに作用する第1の駆動機構
前記ブッシュを前記第1の角度方向と反対である第2の角度方向に回転させるべく、前記ブッシュに作用する第2の駆動機構、および
前記ブッシュを所定の角度位置に解除可能(removably)に保持するための位置決め手段
(indexing means)を有しており、
前記位置決め手段が、
前記第1の方向へのブッシュの回転に対抗するための第1の対抗手段、および
前記第2の方向へのブッシュの回転に対抗するための手段であって、前記第1の対抗手段とは別である第2の対抗手段
を有していることを特徴とする装置に関する。

0016

位置決め手段に、ブッシュの回転の方向に応じて異なる対抗手段を設けることにより、位置決め手段による保持動作を、ケーブル巻き取りブッシュの2つの回転方向に関係なく調節することが可能になり、したがって変速機のディレイラーのばねによる戻し作用をより良好にバランスさせることが可能になる。

0017

好ましくは、第1の対抗手段が、第2の対抗手段と異なる方法でブッシュの回転に対抗する。これにより、操作装置に働く明らかに非対称であるディレイラーの戻しばねによる作用を、位置決め手段の反対方向に働く、それに相応する非対称な作用と、より容易にバランスさせることができる。

0018

好ましくは、第1の対抗手段または第2の対抗手段、さらに好ましくはこの両者が、ブッシュそのものの角度位置と関係なく、ブッシュの回転に対抗する。これは、対抗手段が、低いギア位置間および高いギア位置間の両者において、異なる変速に対し同じ力でブッシュの回転に対抗するということを意味し、したがって、例えば第1の位置から第2の位置への移行のために打ち勝たなければならない対抗力が、第3の位置から第4の位置への移行のために打ち勝たなければならない対抗力と同じであることを意味する。

0019

好ましくは、
前記位置決め手段が、前記ケーシングと一体である静止部材および前記ブッシュと回転に関し一体である回転部材の両者と係合した少なくとも1つのボールを有し、
前記第1の対抗手段が、前記静止部材および前記回転部材を回転に関して一体にする停止位置に前記ボールを保つべく、前記ボールに作用する第1の対抗ばねを有し、
前記第2の対抗手段が、前記ボールを前記停止位置に保つべく、前記ボールに作用する第2の対抗ばねを有している。

0020

弾性的に付勢されたボールを使用することは、それ自身はこの分野において公知であるが、位置決め手段の動作を特に信頼できる確実なものとし、2つの別個な方向のブッシュの回転に対抗すべくばねを付勢するために2つの別々のばねを使用することは、対抗手段を異ならしめるという本発明の基本を、簡潔な手法で達成できるようにする。

0021

したがって、好ましくは、前記第1の角度方向へのブッシュの回転が、前記ボールを前記第1の対抗ばねに逆らって前記停止位置から離れるように付勢する。

0022

好ましくは、同様にして、前記第2の角度方向へのブッシュの回転が、前記ボールを前記第2の対抗ばねに逆らって前記停止位置から離れるように付勢する。

0023

好ましくは、
前記位置決め手段が、ケーシング内に組み込まれた、半径方向の溝が少なくとも1つ設けられてなるボール保持ディスクを有し、前記ボールが、前記半径方向の溝に配置されて、前記第1の対抗ばねから半径方向外側に向かって押されており、前記溝が、前記ボール保持ディスクの少なくとも一面において開いていて、前記ボールが前記ボール保持ディスクから軸方向に突出するような深さを有しており、
前記位置決め手段が、前記ケーシング内に組み込まれた、停止領域スライド領域とを交互に有する経路に従って構成された凹所を備える第1の位置決めディスクを、前記ボール保持ディスクの前記ボールが突出している方の面に向け、前記ボール保持ディスクに隣接して相互作用する位置(a position facing and adjacent to, an interfacing
position adjacent to)に有し、
前記ボール保持ディスクおよび前記第1の位置決めディスクの一方が、回転に関し前記ブッシュに一体に取り付けられている前記回転部材(stationary member)に位置する一方で、他方が、回転に関し前記ケーシングに固定されて取り付けられている前記静止部材(
rotating member)に位置し、
前記第2の対抗ばねが、前記第1の位置決めディスクおよび前記ボール保持ディスクを互いに対して軸方向に付勢すべく、前記ケーシング内に取り付けられ、
前記ボール保持ディスクの溝から軸方向に突出している前記ボールが、前記第1の位置決めディスクの前記凹所に係合している。

0024

本明細書において、軸方向、半径方向、および円周方向といった表示は、常にケーブル巻き取りブッシュの回転軸を基準としていることに注意すべきである。

0025

位置決めディスクとボール保持ディスクとの間の係合によって、ケーブル巻き取りブッシュがとらなければならない所定の位置が規定される。このような係合が、ボールによって、またボールが一方でボール保持ディスクの溝に係合し他方で位置決めディスクの凹所に係合することによって、簡潔であってきわめて効果的でありかつ正確なやり方で得られる。

0026

好ましくは、本発明の基本となる非対称な作用を実現するため、中間の停止領域は、スライド方向(S)に従って配置した(orientated)停止壁によって規定され、同じ停止領域に関する前記停止方向(T)および前記スライド方向(S)が、装置の主軸(B)を包含しない鋭角(β)を規定する。

0027

このようにして、停止壁が半径方向に対して切り下げられ(undercut)、すなわちこのような壁の方向が半径方向に対して鋭角(大きさは小さく、ゼロより少し大きいだけで充分である)を構成し、そのような鋭角が、円周方向においてそのような壁へと押し当てられるボールの相対運動に対して後方に面する(face backward)。このような配置(orientation)により、ブッシュの回転作用によって円周方向に押されて壁へと押し付けられるボールは、動くことができない。

0028

好ましくは、スライド壁が、摺動方向に沿って、前記停止領域から、隣接するスライド領域の全体にわたって延びている。

0029

このようにして、そのような壁の方向が半径方向に対して鋭角を構成し、そのような鋭角が、円周方向においてそのような壁へと押し当てられるボールの相対運動に対して前方に面する(face forward)。このような配置によって、ブッシュの回転作用によって円周方向におされて壁へと押し付けられるボールが、壁そのものに沿ってボール保持ディスクの内側に向かって溝内を動くことができるようになる。

0030

好ましくは、前記停止壁が前記スライド壁と連続につなげられ、前記位置決めディスクの前記凹所の外周縁を形成している。このような凹所は、前記外周縁に相応する内周縁によって内側に向かって規定されていてもよく、あるいは規定されていなくてもよい。しかしながら、そのような内周縁に効用はない。

0031

好ましくは、ボール保持ディスクの両面においてこれと協働する2つの対向する位置決めディスクを設けることができる。したがって、この目的のために、
ボール保持ディスクの溝が、前記ディスクの両面において開いており、ボールが両面において前記ボール保持ディスクから軸方向に突出するような深さを有しており、
位置決め手段が、さらに、第1の位置決めディスクと回転に関して一体でありかつ前記第1の位置決めディスクの凹所と鏡像で一致(specularly corresponding )する凹所を備えている第2の位置決めディスクを、ケーシング内に組み込んで、前記第1の位置決めディスクに対する反対側で前記ボール保持ディスクに隣接している位置に有し、
前記ボール保持ディスクの溝から軸方向に突出している前記ボールが、前記第1の位置決めディスクの凹所および前記第2の位置決めディスクの凹所の両者に係合している。

0032

2枚の位置決めディスクが存在することによって、装置のバランスおよび有効性が向上する。

0033

同様に、好ましくは、ボールを1個ではなく2個使用し、事実上平行かつ好ましくは180°反対の位置で機能させることによって、バランスおよび有効性をさらに向上することができる。さらに多数のボールを使用することも、位置決めディスク上に必要な凹所を収容するための角度空間が充分に存在する限りにおいて、理論的には可能であり、好都合である。これは、ディレイラーの両端位置の間に相応する制御ケーブルの全ストロークを、(ボールを3個設けることができるよう)120°よりも小さいケーブル巻き取りブッシュの回転で、さらには(ボールを4個設けることができるよう)90°よりも小さいケーブル巻き取りブッシュの回転で得ることができるはずであるということを意味し、あるいは、ブッシュの回転とボール保持ディスクと位置決めディスクの間の相対角度変位との間に、1:1ではない比を有する伝達機構を設けることを意味し、あるいは、異なるボールのために互い違いの作用面を設けるということを意味している。

0034

好ましくは、前記第1の対抗ばねが、前記ボールと前記ボール保持ディスクの当接部との間で圧縮されているコイルばねであり、あるいは、前記ボール保持ディスクに適切に固定された平ばね(または、板ばね)である。対向する2つのボールを使用する場合には、適切な形状とされたただ1枚の平ばねを2つのボールの間に配置して用いると好ましい。これらの解決策は、効果的でありかつ構造的に簡潔である。

0035

好ましくは、前記第2の対抗ばねが皿ばね座金(Belleville washer)であり、軸方向における大きさが控えめであるため、きわめて強力な弾性作用をもたらしつつ、操作装置の寸法を充分小さく保つことができる。

0036

本発明のさらなる特徴および利点が、添付の図面を参照しつつ行なう本発明の好ましい実施形態に関する以下の説明から、さらに明らかになるであろう。これらの図において、図1〜9が前側変速機の制御ケーブルの操作装置(左手操作)に関し、図10〜20が後ろ側変速機の制御ケーブルの操作装置(右手操作)に関するが、両者ともブレーキ制御装置と構造的に一体化されている。

発明を実施するための最良の形態

0037

図1〜9には、本発明の第1の実施形態として、前側の変速機(図示されていない)の制御ケーブルKのための操作装置(actuator device)100が示されている。特に図1および2を参照すると、装置100は、自転車のハンドルバーMの左側のグリップMSの近くに取り付けられており、ここに示されているハンドルバーMは、マウンテンバイクに通常使用されている真っ直ぐなハンドルバーである。もちろん、すでに述べたとおり、本発明の装置100の実施形態は、このようなハンドルバーへの適用に限定されるわけではなく、配置もハンドルバーの左側に限定されるわけではない。

0038

特に図3および4を参照すると、装置100は、例えばバンド105を備えた支持具101(図示の例ではブレーキレバーFを支持しているが、これは本発明の範囲外でありここでは説明しない)によって、通常の方法でハンドルバーMへと固定されたケーシング102を有している。

0039

ケーシング102内には、中心ピン103が設けられ、ケーシング102に対して固定されるとともに、軸Bに沿って延びている。以下で明らかにされるとおり、この軸Bが、装置100の各部を構成している各部材にとっての主たる基準軸であり、「軸方向」、「半径方向」、「円周方向」、「直径方向」などの方向等の表示はすべて、この軸を基準としての表現であり、同様に半径方向についての「外側」(outwards)および「内側」(inwards)
という表示は、軸Bから離れ、あるいは軸Bに近づくものと理解しなければならない。さらに、軸Bを中心として、参照番号130および131で示されている2つの反対向きの角度方向が定義され、装置100を上方から眺めると、最初の1つが時計回り方向であり、2番目反時計回り方向である。しかしながら、平面図(図2、6a、6b)および斜視図の多く(図4、5、7)においては、装置100を下方から眺めている点に注意すべきである。

0040

ピン103には、ケーブル巻取りブッシュ104が回転自在に取り付けられており、このケーブル巻取りブッシュ104に操作対象のケーブルKが取り付けられ、ケーブル巻取りブッシュ104の周囲に巻き取られる。ブッシュ104には、ブッシュ104と一体に回転しなければならない部材を嵌め合わせるため、例えば2つの平坦な壁106aを有する円柱形など、非対称な形状を有する突起(tang)106が設けられている。突起106はブッシュ104とともに一部品として実現され、あるいはいずれにせよブッシュ104と一体にされている。

0041

実際、第1の位置決めディスク107が、一体となって回転するように突起106に固定され、この目的のため、第1の位置決めディスク107には、突起106の断面に一致する形状、すなわち2つの平坦な壁107bを有する円柱形の中央穴107aが設けられている。第1の位置決めディスク107とブッシュ104の間には、皿ばね座金127が少なくとも1枚(図示の例では、2枚のばね127が対向している)、軸方向に圧縮されて配置されている。

0042

さらに突起106には、ボール保持ディスク108が取り付けられているが、このディスク108は、突起106すなわちブッシュ104と一緒に回転するようには取り付けられておらず、突起106と干渉することのない中央穴108aが設けられている。反面、このボール保持ディスク108は、半径方向に突き出した対向する2つの(radially
projecting ear)108bによって、回転しないように係止されてケーシング102内に取り付けられており、すなわち2つの耳108bが、ケーシング102に設けられた対応する着座部102bにおいて、ケーシング102に固定されたピン102cに係合している。

0043

さらに突起106には、第2の位置決めディスク109が取り付けられており、第2の位置決めディスク109には、ディスク107と同様、突起106の断面に一致する形状、すなわち2つの平坦な壁109bを有する円柱形の中央穴109aが設けられている。

0044

ディスク107、108、および109は、これらと協働する例えばばね127、着座部102b、壁106bなどの周辺の部材とともに、装置100の位置決め手段を構成している。

0045

さらに、操作レバー(actuation lever)112aを備える下段変速のための駆動機構112も設けられており、操作レバー112aのリング状の内側部分112bが、突起106上に回転可能に取り付けられるとともに、軸方向については、(スナップリング、Seger
ring)として広く知られている形式の)弾性保持リング114を突起106上に形成された対応する環状の着座部114aに挿入することによって保持されている。この機構112は、それ自身は通常のラチェット・ギア機構であって、レバー112aに取り付けられたピン113によって支持されて、動作においてディスク109の歯付きの部位126と係合する第1のラチェット111を有している。閉じばね135がラチェット111と協働し、ラチェット111を歯付きの部位126に接近しようとする位置、すなわち、レバー112aが休止位置にあるときにはラチェット111が歯付きの部位126と係合しないが、下段変速を実行すべくレバー112aが操作されるとすぐに係合が生じる位置に向かって押し付けている。最後に、レバー112aには戻しばね136が設けられている。

0046

さらに、操作レバー118aを備える上段変速のための駆動機構118も設けられている。この機構118も、それ自身は通常のラチェット・ギア機構であり、突起106へと取り付けられたプレート115を有している。プレート115は、突起106と干渉することがないよう充分に大きい中央穴115aが設けられているとともに、半径方向に突き出した耳115bがケーシング102の内側に形成された着座部102bのうちの1つに係合することによって、ケーシング102内に回転しないように係止されている。プレート115は、ピン121を保持しており、このピン121に、レバー118aおよび第2のラチェット117の両者が枢支されている。動作において、ラチェット117が、歯付きのブッシュ116に係合する。歯付きのブッシュ116は、突起106の断面に一致する形状、すなわち2つの平坦な壁122aを有する円柱形の中央穴122によって、ブッシュ104の突起106上に一体となって回転するように取り付けられている。開きばね137がラチェット117と協働し、ラチェット117を歯付きのブッシュ116に接近しようとする位置、すなわち、レバー118aが休止位置にあるときにはラチェット117が歯付きのブッシュ116と係合しないが、上段変速を実行すべくレバー118aが操作されるとすぐに係合が生じる位置に向かって押し付けている。最後に、レバー118aには戻しばね132が設けられている。

0047

最後に、やはり突起106上に、カバー119が取り付けられ、ねじ120を突起106に軸方向に形成された対応する穴120aにねじ込むことによって保持されている。

0048

装置100の位置決め手段を、特に図5〜9を参照しつつ以下に説明する。

0049

ボール保持ディスク108に、外側に向かって閉じている2つの半径方向の溝108’が形成されており、この2つの溝108’は、互いに同一であって直径方向に対向し、その各々にそれぞれボール110が可動に収容されている。2つのボール110は、ディスク108に取り付けられたただ1つの平ばね125によって、溝108’内で外側に向かって弾性的に付勢されている。溝108’は、ディスク108の両面において開いており、ディスク108の厚さがボール110の直径よりも小さく、したがって図8および9に見て取れるように、ボール110がディスク108から軸方向に突出している。

0050

位置決めディスク107には、互いに同一であって直径方向に点対称(point for
point)である2つの凹所123が形成されており、これらと鏡面同一(specularly
identical)である2つの凹所(やはり参照番号107で示されている)が、位置決めディスク109に設けられている。

0051

凹所123はそれぞれ、ボール110、さらに正確にはボール110のうちのディスク108の溝108’から突出している部分を受け入れるような幅および深さを有しており、3つの停止領域124’、124’’、124’’’を2つのスライド領域134’および134’’と交互に有する経路に従って構成されている。

0052

このようにして、ボール110は、溝108’を有するボール保持ディスク108によって構成されるケーシング102内の静止部材と、第1の部分によって係合し、凹所123を有する位置決めディスク107および109によって構成され、ケーブル巻き取りブッシュ104と一体となって回転する回転部材と、第2の部分によって係合する。

0053

中間にある停止領域124’’は、停止方向(符号Tで示されている)に沿って延びている停止壁124’’a、およびスライド方向(符号Sで示されている)に沿って延びているスライド壁134’’aによって規定されている。停止方向Tおよびスライド方向Sが両者の間に鋭角βを規定し、この鋭角βは、停止領域124’’を通過する半径方向Rを包含しておらず、すなわち装置100の主軸Bを包含していない。したがって、停止壁
124’’aは、半径方向Rに対して切り下げられている。スライド壁134’’aは、停止領域124’’からこれに隣接するスライド領域134’’の全体にわたって、スライド方向Sに沿って延びている。

0054

凹所123は、両端で内側に向かって閉じている。すなわち、凹所123は、停止領域およびスライド領域の連続の存在によって規則的に出入りしている連続する外周縁、および類似の内周縁によって規定されている。

0055

最初の停止領域124’は、凹所123の開始端123a、およびスライド方向に沿って隣接するスライド領域134’の全体にわたって延びているスライド壁134’aによって規定されている。

0056

最後の停止領域124’’’は、停止壁124’’’aおよび凹所123の終点123bによって規定されている。したがって、停止壁124’’’aは、半径方向Rに対して切り下げられている。

0057

3つの停止領域が存在するということは、(以下で動作について説明する際にさらに明白になるとおり)図示の装置100が、3つの変速比の変速機を有することを意味している。これとは異なる数の変速比を有する変速機(クラウンを2つ、4つまたはそれ以上備える前側の変速機、あるいはスプロケットを2つ、4つまたはそれ以上備える後ろ側の変速機)において機能する必要があるならば、その数と等しい数の停止領域を設けなければならない。いずれにおいても、最初と最後の停止領域が、それらの間の適切な数の中間の停止領域とともに存在することは明らかである。

0058

装置100の動作を、特に位置決め手段に注目しつつ以下に説明する。

0059

自転車乗りが何ら操作を加えていない装置の静止状態においては、すでに設定されている変速機の変速比(例えば中間的な変速比)が維持されなければならならず、すなわちケーブルKがブッシュ104に巻き取られてはならず、ブッシュ104から引き出されてもいけない。換言すると、たとえ変速機が備える戻しばねがブッシュ104を方向131に回転させようとしてケーブルKに引っ張りを加えたとしても、ブッシュ104が回転してはならず、あらゆる方向から作用しうることが明らかである自転車の走行によって引き起こされる振動および衝撃(knocks and bangs)によっても、ブッシュ104が回転してはならない。

0060

これは、位置決め手段によって達成される。ブッシュ104の回転は、ボール110が、一方で溝108’内に係止されて半径方向以外のいかなる変位も妨げられ、他方で凹所123の停止領域に係合していることによって防止される。

0061

ケーブルKによって伝達された引っ張りによって、停止壁124’’aのそれぞれが、ボール110を方向131に押すが、それらの壁が切り下げ配置(undercut orientation)しているため、このような押し付けによって停止領域124’’内に係止されているボール110を動かすことはできない。この状況において、位置決めディスク107および109に対し、それらが離れようとする方向に軸方向の推力が加わるが、これはばね127によって阻止される。したがって、ばね127は、それらが加える軸方向の推力が2つの位置決めディスク107および109の分離を回避しうるに充分であるような寸法とされなければならない。この位置決めディスク107および109が閉じている状態が、図8に示されており、停止領域にあるボール110の位置を、このような位置においてボールがディスク107、108、および109を回転に関し一体にしていることから、停止位置と定めることができる。

0062

一方、振動などによる反対方向への圧力がかかると、スライド壁134’’aがボール110を方向130に押し付ける。このような圧力が、ボール110を溝108’の内側に向かって押し動かそうとするが、この動きは、適切な寸法に作られているばね125の弾性的推力によって阻止される。

0063

このように、ばね125および127が、ケーブル巻き取りブッシュ104の回転に抵抗すべく、それぞれ第1および第2の対抗手段を構成している。

0064

次に、自転車乗りが上段変速を実行する場合を考える。

0065

上段変速において、自転車乗りは適切なレバー118aを操作し、これを左手親指で角度方向130に押す。このようにすることで、第2のラチェット117が歯付きのブッシュ116と係合し、ブッシュ116を押して、ケーブル巻き取りブッシュ104とその突起106ならびに突起106に一体となって回転するように固定されたすべての部材とともに、角度方向130に回転させる。特に、2枚の位置決めディスク107および109も、方向130に回転する。

0066

まず最初に、レバー112aが操作されておらず、ラチェット111がディスク109の歯付きの部位126から離れているため、第1のラチェット111がディスク109の回転を妨げていない点に注意すべきである。

0067

ブッシュ104ならびに位置決めディスク107および109を角度方向130に回転させるため、自転車乗りは、ボール110がスライド壁134’’aによって押され、半径方向外側へと向かうばね125の推力に打ち勝って溝108’の内側に向かうよう、充分大きな力を加えなければならない。自転車乗りがレバー118aへの操作を続けている間、ブッシュ104の回転が進行して、ボール110がスライド領域134’’を横切り、最終的に停止領域124’’’の頂点に到達し、やはりばね125に押されて停止領域
124’’’に位置する。このような位置において、ボール110が先ほど述べたとおり動かずに留まって、自転車乗りが操作を止めた後も、新しい変速比を維持する。放されたレバー118aは、戻しばね132によって所定の位置に戻される。

0068

上段変速のほぼすべての期間において、自転車乗りが、変速機の戻しばねによって加えられるケーブルKの引っ張り力、およびばね125によってボール110に加えられる対抗力の両者に打ち勝たなければならない点に、注目することができる。

0069

好ましくは、上段変速を円滑にするため、ばね125によって2つのボール110に加えられる対抗力は比較的小さくされ、例えばばね127によって加えられる軸方向の推力の1/20の値とされる。

0070

ここで参照した例においては、最初の状態が3つの変速比を有する装置の中間の変速比であり、したがって、上段変速がそのような変速比からすぐ隣に隣接する別の変速比[前側変速機に関するこの例では、より大きい変速比(longer ratio)]への変速でしかありえないことが明らかである。一方、最初の状態がそれを許すのであれば[例えば、3つの変速比を有する装置100を考えた場合においては、最も小さい変速比(shortest ratio)から出発する場合]、自転車乗りは、2段または複数段の変速が達成されるまで操作を加えることができる。この場合、ボール110がスライド領域134’から停止領域124’’と変位する瞬間に、ばね125が自転車乗りに逆らわず自転車乗りを助けるように作用してボール110を半径方向外側に押すため、自転車乗りは、隣に位置する最初の変速比に到達したことを、変速に要する力が一瞬小さくなることによって知覚することができる。この瞬間において、自転車乗りは、この変速比を維持することに決めて、レバー118aを離すことによって操作を止めることができ、あるいは次の変速比が得られるまで操作を続けることができる。

0071

図6bには、凹所123内のボール110のうちの1つについて、低い変速比(lower
ratio)から中間の変速比まで(B1)、および中間の変速比からより高い変速比(higher ratio)(B2)までの上段変速の際の相対的な経路が、符号B1およびB2で示されている。

0072

反対に、例えば中間の変速比から出発する下段変速においては、自転車乗りはレバー112aを操作し、これを人差し指で角度方向131に引く。このようにすることで、第1のラチェット111が位置決めディスク109の歯付きの部位126と係合し、ブッシュ104を押して、その突起106および突起106に一体で回転するように取り付けられているすべての部材とともに、角度方向131に回転させる。特に、位置決めディスク107および歯付きのブッシュ116も、方向131に回転する。

0073

まず最初に、レバー118aが操作されておらず、ラチェット117が歯付きのブッシュ116から離れているため、第2のラチェット117が歯付きのブッシュ116の回転を妨げていない点に注意すべきである。

0074

自転車乗りによるこの操作の際、ボール110は、停止領域124’’の停止壁
124’’aが切り下げられているため、凹所123内の経路B1を辿って戻ることはできない。一方で、この状況において、自転車乗りの操作によってボール110が停止壁124’’aに押し付けられ、位置決めディスク107および109に対し、ばね127に逆らって両者を離そうとする方向に軸方向の推力を加える。自転車乗りが、軸ばね127による抵抗作用に逆らうために充分な引っ張りを加えた場合、位置決めディスク107および109が、図8の閉じた状態から図9の開いた状態へと移行する。その結果、この状態においてボール110が凹所123から出、溝108’との係合によって半径方向外側へのさらなる移動が阻止されているため、周辺の弧状の経路A2に沿って停止領域124’まで移動し、そこでばね127による軸方向の推力のもとで自身の位置をとる。この位置において、ボール110が先ほど述べたとおり動かずに留まって、自転車乗りが操作を止めた後も、新しい変速比を維持する。放されたレバー112aは、戻しばね136によって所定の位置に戻される。

0075

下段変速においても、上段変速について見てきたやり方と同じやり方で、複数段の変速が可能である。

0076

下段変速のほぼすべての期間において、自転車乗りが、変速機の戻しばねによって加えられるケーブルKの引っ張り力の助けを受ける一方で、ばね127によってディスク107および109に加えられる対抗力(変速の初期段階において)、ならびにボール110と2枚のディスク107および109との間の摩擦(変速の全体を通じて)の両者に打ち勝たなければならない点に、注目することができる。この摩擦は、ボールが存在するとは言うものの、各ボールのディスク107との関係がディスク109との関係と反対になり、ボール110の回転が実際のところ不可能であるため、事実上摺動摩擦であって転がり摩擦ではない点に注意すべきである。この摩擦の値は、ディスク107および109を互いに向かって軸方向に押し付ける力を定めているばね127の寸法によって、適切に選択することができ、このようにして、特に、能動的な変速コントロールが実現されるよう、この摩擦力がケーブルKを通じて変速機のばねから加えられる戻し力とバランスし、打ち勝つようにすることができる。

0077

図10〜17には、本発明の第2の実施形態として、後ろ側の変速機(図示されていない)の制御ケーブルKのための操作装置200が示されている。特に図10、11、および12を参照すると、装置200は、自転車のハンドルバーMの右側のグリップMDの近くに取り付けられており、ここに示されているハンドルバーMは、この場合においても、マウンテンバイクに通常使用されている真っ直ぐなハンドルバーである。もちろん、装置100に関してすでに述べたとおり、本発明の装置200の実施形態も、このようなハンドルバーへの適用に限定されるわけではなく、ハンドルバーの右側への配置に限定されるわけでもない。

0078

特に図13を参照すると、装置200は、例えばバンド205を備えた支持具201(図示の例ではブレーキレバーFをも支持しているが、これは本発明の範囲外でありここでは説明しない)によって、通常の方法でハンドルバーMへと固定されたケーシング202を有している。

0079

ケーシング202内には、中心ピン203が設けられ、ケーシング202に対して固定されるとともに、軸Bに沿って延びている。装置100の実施形態の場合と同じように、この軸Bが、装置200の各部を構成している各部材にとっての主たる基準軸であり、「軸方向」、「半径方向」、「円周方向」、「直径方向」などの方向等の表示はすべて、この軸を基準としての表現であり、同様に半径方向についての「外側」および「内側」という表示は、軸Bから離れ、あるいは軸Bに近づくものと理解しなければならない。さらに、軸Bを中心として、参照番号230および231で示されている2つの反対向きの角度方向が定義され、装置200を上方から眺めると、最初の1つが反時計回り方向であり、2番目が時計回り方向である。しかしながら、平面図(図11および15〜17)および斜視図の多く(図13、14)においては、装置200を下方から眺めている点に注意すべきである。

0080

ピン203には、ケーブル巻取りブッシュ204が回転自在に取り付けられており、このケーブル巻取りブッシュ204に操作対象のケーブルKが取り付けられて、ケーブル巻取りブッシュ204に巻き取られる。ブッシュ204には、ブッシュ204と一体に回転しなければならない部材を嵌め合わせるため、例えば2つの平坦な壁206aを有する円柱形など非対称な形状を有する突起(tang)206が設けられている。突起206はブッシュ204とともに一部品として実現され、あるいはいずれにせよブッシュ204と一体にされている。

0081

突起206には、位置決めディスク270が取り付けられているが、このディスク270は、突起206すなわちブッシュ204と一緒に回転するようには取り付けられておらず、突起206と干渉することのない大きな中央穴208aが設けられている。反面、このボール保持ディスク270は、半径方向に突き出した耳208bによって、回転しないように係止されてケーシング202内に取り付けられており、すなわち耳208bが、ケーシング202に設けられた対応する着座部202aにおいて、ケーシング202に固定されたピン202cに係合している。位置決めディスク270とブッシュ204の間には、皿ばね座金227が少なくとも1枚(図示の例では、3枚のばね227が対向している)、軸方向に圧縮されて配置されている。

0082

さらに突起206には、ボール保持ディスク280が一体となって回転するように取り付けられており、この目的のため、突起206の断面に一致する形状、すなわち2つの平坦な壁280bを有する円柱形の中央穴280aが設けられている。

0083

ディスク270および280が、これらと協働する例えばばね227、着座部202b、壁280bなどの周辺の部材とともに、装置200の位置決め手段を構成している。

0084

さらに、操作レバー212aを備える下段変速のための駆動機構212も設けられており、操作レバー212aのリング状の内側部分212bが、突起206に回転可能に取り付けられるとともに、軸方向については、(スナップリング、Seger ringとして広く知られている形式の)弾性保持リング214を突起206上に形成された対応する環状の着座部214aに挿入することによって保持されている。この機構212は、それ自身は通常のラチェット・ギア機構であり、レバー212aに取り付けられたピン213によって支持されて、動作においてボール保持ディスク280の歯付きの部位276と係合する第1のラチェット211を有している。閉じばね235がラチェット211と協働し、ラチェット211を歯付きの部位276に接近しようとする位置、すなわち、レバー212aが休止位置にあるときにはラチェット211が歯付きの部位276と係合しないが、下段変速を実行すべくレバー212aが操作されるとすぐに係合が生じる位置に向かって押し付けている。最後に、レバー212aには戻しばね236が設けられている。

0085

さらに、操作レバー218aを備える上段変速のための駆動機構218も設けられている。この機構218も、それ自身は通常のラチェット・ギア機構であり、突起206へと取り付けられたプレート215を有している。プレート215は、突起206と干渉することがないよう充分に大きい中央穴215aが設けられているとともに、半径方向に突き出した耳215bがケーシング202の内側に形成された着座部202bに係合することによって、ケーシング202内に回転しないように係止されている。プレート215は、ピン221を保持しており、このピン221に、レバー218aおよび第2のラチェット217の両者が枢支(hinge)されている。動作において、ラチェット217が、歯付きのブッシュ216に係合する。歯付きのブッシュ216は、突起206の断面に一致する形状、すなわち2つの平坦な壁を有する円柱形の中央穴222(図ではよく見えない)によって、ブッシュ204の突起206に一体となって回転するように取り付けられている。開きばね(図ではよく見えない)がラチェット217と協働し、ラチェット217を歯付きのブッシュ216に接近しようとする位置、すなわち、レバー218aが休止位置にあるときにはラチェット217が歯付きのブッシュ216と係合しないが、上段変速を実行すべくレバー218aが操作されるとすぐに係合が生じる位置に向かって押し付けている。最後に、レバー218aには戻しばね232が設けられている。

0086

最後に、やはり突起206上にカバー219が取り付けられ、ねじ220を突起206に軸方向に形成された対応する穴220aへとねじ込むことによって保持されている。

0087

装置200の位置決め手段を、特に図14および15を参照しつつ以下に説明する。

0088

ボール保持ディスク280に、外側および内側に向かって閉じている2つの半径方向の溝280’が形成されており、この2つの溝280’は、互いに同一であって直径方向に対向し、それぞれにそれぞれのボール210が可動に収容されている。2つのボール210は、ディスク280の溝280’内に配置されてボール210と半径方向内側の当接部(abutment)281の間で圧縮されているそれぞれのコイルばね275によって、溝280’内で外側に向かって弾性的に付勢されている。溝280’は、ディスク280の位置決めディスク270に向いているほうの面において開いており、深さがボール210の直径よりも小さく、したがってボール210が溝280’から軸方向に突出している。

0089

位置決めディスク270には、互いに同一であって直径方向に点対称である2つの凹所273が形成されている。2つの凹所は、180°よりも少しだけ小さい範囲にわたって延びており、したがって一体につながっているように見える。

0090

凹所273はそれぞれ、ボール210、さらに正確にはボール210のうちのディスク280の溝280’から突出している部分を受け入れるような深さを有しており、10個の停止領域(番号174I〜174Xが付されている)を9個のスライド領域(番号234I〜234IXが付されている)と交互に有する経路に従って構成されている。

0091

このようにして、ボール210は、凹所273を有する位置決めディスク270によって構成されるケーシング202内の静止部材と、第1の側において係合し、溝280’を有するボール保持ディスク280から構成され、ケーブル巻き取りブッシュ204と一体となって回転する回転部材と、第2の側において係合する。

0092

例えば領域274VII(領域274II〜274IXのすべてについても同じことが言えるが)など中間にある停止領域は、停止方向(符号Tで示されている)に沿って延びている停止壁274VIIa、およびスライド方向(符号Sで示されている)に沿って延びているスライド壁234VIIaによって規定されている。停止方向Tおよびスライド方向Sが両者の間に鋭角βを規定し、この鋭角βは、停止領域274VIIを通過する半径方向Rを包含しておらず、すなわち装置100の主軸Bを包含していない。したがって、停止壁274VIIaは、半径方向Rに対して切り下げられている。スライド壁234VIIaは、停止領域274VIIからこれに隣接するスライド領域234VIIの全体にわたって、スライド方向Sに沿って延びている。

0093

凹所223は、両端において閉じてはおらず、さらに内側に向かって閉じてもいない。すなわち、凹所223は、停止領域およびスライド領域の連続の存在によって規則的に出入りしている連続する外周縁を、類似の内周縁を有することなく形成している。

0094

最初の停止領域274Iは、他と同様、停止壁274Ia、およびスライド方向に沿って隣接するスライド領域234Iの全体にわたって延びているスライド壁234Iaによって規定されている。

0095

同様に、最後の停止領域274Xは、停止壁274Xa、およびスライド方向に延びているスライド壁234Xaによって規定されている。

0096

停止領域の数が10個であるということは、図示の装置200が、明らかに後ろ側の変速機であるが、10個の変速比の変速機を有することを意味している。これとは変速比の数が異なる変速機において機能する必要があるならば、その数と等しい数の停止領域を設けなければならない。いずれにおいても、相変わらず最初と最後の停止領域が、それらの間の適切な数の中間の停止領域とともに存在することは明白である。

0097

装置200の動作を、特に位置決め手段に注目しつつ以下に説明する。

0098

自転車乗りが何ら操作を加えていない装置の静止状態においては、すでに設定されている変速機の変速比(例えば7番目の変速比)が維持されなければならならず、すなわちケーブルKがブッシュ204に巻き取られてはならず、ブッシュ204から引き出されてもいけない。換言すると、たとえ変速機が備える戻しばねがブッシュ204を方向231に回転させようとしてケーブルKに引っ張りを加えたとしても、ブッシュ204が回転してはならず、あらゆる方向から作用しうることが明らかである自転車の走行によって引き起こされる振動および衝撃によっても、ブッシュ204が回転してはならない。

0099

これが、位置決め手段によって達成される。ブッシュ204の回転は、ボール210が片側で溝280’内に係止され、もう片側で凹所223の停止領域274VIIに係合していることによって防止される。

0100

ケーブルKによって伝達された引っ張りによって、ボール210のそれぞれが、停止壁274VIIaに向かって方向231に押し付けられるが、そのような壁274VIIaが切り下げ配置しているため、このような押し付けによって停止領域274VIIa内に係止されているボール210を動かすことはできない。この状況において、位置決めディスク270およびボール保持具280に対し、それらが離れようとする方向に軸方向の推力が加わるが、これはばね227によって阻止される。したがって、ばね227は、それらが加える軸方向の推力が2枚のディスク270および280の分離を回避しうるに充分であるような寸法とされなければならない。ボール210が停止領域内にあるこの位置を、このような位置においてボールがディスク270および280を回転に関し一体にしていることから、停止位置と定義することができる。

0101

一方、振動などによる反対方向への圧力が、ボール210をスライド壁234VIIaへと方向230に押し付ける可能性がある。このような推力が、ボール210を溝280’の内側に向かって押し動かそうとするが、この動きは、適切な寸法とされているばね225の弾性的推力によって阻止される。

0102

このように、ばね227および275が、ケーブル巻き取りブッシュ204の回転に抵抗すべく、それぞれ第1および第2の対抗手段を構成している。

0103

次に、自転車乗りが上段変速(すなわち、後ろ側変速機の制御に関して言えば、より低い変速比への変速)を実行する場合を考える。

0104

上段変速において、自転車乗りは適切なレバー218aを操作し、これを右手の親指で角度方向230に押す。このようにすることで、第2のラチェット217が歯付きのブッシュ216と係合し、ブッシュ216を押して、ケーブル巻き取りブッシュ204とその突起206ならびに突起206に一体となって回転するように固定されたすべての部材とともに、角度方向230に回転させる。特に、ボール保持ディスク280も、方向230に回転する。

0105

まず最初に、レバー212aが操作されておらず、ラチェット211がディスク280の歯付きの部位276から離れているため、第1のラチェット211がディスク280の回転を妨げていない点に注意すべきである。

0106

ブッシュ204およびボール保持ディスク280を角度方向230に回転させるため、自転車乗りは、ボール210がスライド壁234VIIaによって押され、半径方向外側へと向かうばね225の推力に打ち勝って溝208’の内側に向かうよう、充分大きな力を加えなければならない。自転車乗りがレバー218aへの操作を続けている間、ブッシュ204の回転が進行して、ボール210がスライド領域234VIIaを横切り、最終的に停止領域274VIIIの頂点に到達し、やはりばね275に押されて停止領域274VIIIに位置する。このような位置において、ボール210が先ほど述べたとおり動かずに留まって、自転車乗りが操作を止めた後も、新しい変速比を維持する。放されたレバー218aは、戻しばね232によって所定の位置に戻される。

0107

上段変速のほぼすべての期間において、自転車乗りが、変速機の戻しばねによってケーブルKに加えられる引っ張り力、およびばね275によってボール210に加えられる対抗力の両者に打ち勝たなければならない点に、注目することができる。

0108

好ましくは、上段変速を円滑にするため、ばね275によって2つのボール210に加えられる対抗力は比較的小さく、例えばばね227によって加えられる軸方向の推力の1/20よりも小さな値となる。

0109

今検討した変速機が7番目の変速比にある場合など、最初の状態がそれを許すのであれば、自転車乗りは、2段または複数段の変速が達成されるまで操作を加えることができる。この場合、ボール210がスライド領域234VIIから停止領域274VIIIへと変位する瞬間に、ばね275が自転車乗りに逆らわず自転車乗りを助けるように機能してボール210を半径方向外側に押すため、自転車乗りは、隣に位置する最初の変速比に到達したことを、変速に要する力が一瞬小さくなることによって知覚することができる。この瞬間において、自転車乗りは、この変速比を維持することに決めて、レバー218aを離すことによって操作を止めることができ、あるいは次の変速比が得られるまで操作を続けることができる。

0110

反対に、例えば7番目の変速比から出発する下段変速においては、自転車乗りはレバー212aを操作し、これを人差し指で角度方向231に引く。このようにすることで、第1のラチェット211がボール保持ディスク280の歯付きの部位276と係合し、ブッシュ204を押して、その突起206および突起206に一体で回転するように取り付けられているすべての部材とともに、角度方向231に回転させる。特に、歯付きのブッシュ216も、方向231に回転する。

0111

まず最初に、レバー218aが操作されておらず、ラチェット217が歯付きのブッシュ216から離れているため、第2のラチェット217が歯付きのブッシュ216の回転を妨げていない点に注意すべきである。

0112

自転車乗りによるこの操作の際、ボール210が停止壁274VIIaに押し付けられ、位置決めディスク270およびボール保持ディスク280に対し、ばね227に逆らって両者を離そうとする方向に軸方向の推力を加える。自転車乗りが、軸ばね227による抵抗作用に打ち勝つために充分な引っ張りを加えた場合、ディスク270および280が閉じた状態から開いた状態へと移行する。その結果、この状態においてボール210が凹所273から出、溝208’との係合によって半径方向外側へのさらなる移動が阻止されているため、周辺の弧状の経路に沿って停止領域274VIまで移動し、そこでばね227による軸方向の推力のもとで自身の位置をとる。この位置において、ボール210が先ほど述べたとおり動かずに留まって、自転車乗りが操作を止めた後も、新しい変速比を維持する。放されたレバー212aは、戻しばね236によって所定の位置に戻される

0113

下段変速においても、上段変速について見てきたやり方と同じやり方で、複数段の変速が可能である。

0114

下段変速のほぼすべての期間において、自転車乗りが、変速機の戻しばねによってケーブルKに加えられる引っ張り力の助けを受ける一方で、ばね227によってディスク270および280に加えられる対抗力(変速の初期段階において)、ならびにボール210と2枚のディスク270および280との間の摩擦(変速の全体を通じて)の両者に打ち勝たなければならない点に、注目することができる。この摩擦は、ボールが存在するとは言うものの、各ボールのディスク270との関係がディスク280との関係と反対になり、ボール210の回転が実際のところ不可能であるため、事実上摺動摩擦であって転がり摩擦ではない点に注意すべきである。この摩擦の値は、ディスク270および280を互いに向かって軸方向に押し付ける力を定めているばね227の寸法によって、適切に選択することができ、このようにして、特に、能動的な操作を必要とする変速が実現されるよう、この摩擦力がケーブルKを通じて変速機のばねから加えられる戻し力とバランスし、打ち勝つようにすることができる。

0115

以上、本発明の一例としての実施の形態を2つ説明したが他の実施の形態ももちろん可能である。それらのいくつかを以下に示すが、それらはいかなる場合においても、本発明を限定するものと解釈すべきではない。

0116

装置が、装置100のように2枚の位置決めディスクを、しかしながら装置200のように固定して、回転するボール保持ディスクとともに備えていてもよい。あるいは、装置が、装置200のようにただ1枚の位置決めディスクを、しかしながら装置100のように回転可能に、固定のボール保持ディスクとともに備えていてもよい。

0117

いずれの装置も、区別なく後ろ側または前側の変速機の制御に適用でき、唯一制約は、停止領域の数に関する制約だけである、

0118

駆動機構のラチェットが作用する歯付きの部位は、ケーブル巻き取りブッシュと一緒に回転する部材の任意の要素に形成することができ、当該要素は、他の機能のためにすでに存在する要素(装置200のボール保持ディスク280など)であってもよく、あるいは追加のディスクであってもよい。

0119

ボールを半径方向外側へと押している第1の対抗ばねは、装置の他の特徴とは関係なく、さまざまな形式(コイル、板、またはその他)のばねであってよい。

0120

ディスクを互いに対して軸方向に押している第2の対抗皿ばねは、コイルばねからなるグループエラストマー・リングからなるグループなど、他の弾性系と置き換えることもできる。

0121

ボールを、回転せずに摺動し結果として摩擦の増大を生じさせる部材(摺動ブロックまたはタペット)によって、置き換えることも可能である。そのような場合、この摺動部材を第1の対抗ばねと一体、または一部品にすると好都合である。この理由から、以上の記載および以下の特許請求の範囲において、用語「ボール」は、厳密な意味で球形状に限定されるものと理解すべきではなく、本発明の文脈および目的において機能的に等価な他のいかなる形状をも含むものである。

図面の簡単な説明

0122

真っ直ぐなハンドルバーに取り付けられた前側変速機の制御ケーブルのための操作装置(左手の装置)を、自転車乗りの視点から見た図である。
図1の装置を下方から見た、ハンドルバーを省いた図である。
図1の装置を上方から見た分解斜視図である。
図1の装置を下方から見た上下反転の分解斜視図である。
図1の装置のいくつかの細部についての斜視図である。
図1の装置のいくつかの細部についての平面図である。
図1の装置のさらなるいくつかの細部を強調した、図6aに類似した平面図である
図1の装置の細部についての斜視図である。
図5の細部について、動作状態を示す側面図である。
図8と同じ細部の別の動作状態を示す側面図である。
真っ直ぐなハンドルバーに取り付けられた後ろ側変速機の制御ケーブルのための操作装置(右手の装置)を、自転車乗りの視点から見た図である。
図10の装置を下方から見た、ハンドルバーを省いた図である。
図10の装置を上方から見た、ハンドルバーを省いた図である。
図10の装置の上下反転の側面分解斜視図である。
図10の装置のいくつかの細部についての斜視図である。
図10の装置のいくつかの細部についての平面図である。
図10の装置のいくつかの細部を下方から見た、上段変速操作レバーが休止位置にあり、いくつかの部品が部分的に取り除かれている平面図である。
図10の装置のいくつかの細部を下方から見た平面図であり、下段変速操作レバーが休止位置にあり、いくつかの部品が部分的に取り除かれている平面図である。

符号の説明

0123

100操作装置
102ケーシング
106突起
107 第1位置決めディスク
108ボール保持ディスク
108’ 溝
109 第2位置決めディスク
110ボール
112駆動機構
118 駆動機構
123凹所
125 ばね
127 ばね
130時計回りの方向
131反時計回りの方向
200 操作装置
202 ケーシング
206 突起
210 ボール
212 駆動機構
218 駆動機構
223 凹所
227 ばね
230 時計回りの方向
231 反時計回りの方向
270 位置決めディスク
275 ばね
280 ボール保持ディスク
280’ 溝
B 軸
Kケーブル
M ハンドルバー

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