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技術 金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法

出願人 JFEスチール株式会社
発明者 永岡恒夫上野一郎
出願日 2004年1月30日 (16年10ヶ月経過) 出願番号 2004-024558
公開日 2005年8月11日 (15年4ヶ月経過) 公開番号 2005-211843
状態 未査定
技術分野 固体廃棄物の処理 破砕・粉砕(3) 鉄の製造
主要キーワード 建設発生木材 剛性補強材 ハンマー型 打撃刃 気送管 低温破砕 プラスチック複合体 圧密性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年8月11日)のものです。
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課題

建設現場で発生する廃木材と、等の付着したプラスチックボードとを同時に効果的に処理することができる、金属、木材およびプラスチック複合体処理方法を提供する。

解決手段

金属、木材およびプラスチックからなる複合体に衝撃を与えて粒径30mmから100mmの大きさの破砕物破砕する第1の工程と、前記第1の工程における破砕によって分離された金属を除去する第2の工程と、前記金属が除去された前記破砕物をさらに5mmから20mmの大きさの粉砕物粉砕する第3の工程と、このようにして得られた粉砕物を高炉に挿入する第4の工程からなる、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法。

概要

背景

建設現場において発生する大量の廃木材は、一部は燃料用材、製紙用材、または、動物等の飼料として再使用されるものの、大部分は埋め立て地等に投棄されているのが現状である。廃木材には防腐剤として微量の銅、砒素クロム等の金属が含まれており、焼却処理した場合には、大気中または焼却灰中に上述した微量の銅、砒素、クロム等の金属が放出され、環境対策上好ましくない。更に、埋め立て地等に投棄される場合においても、上述した微量の銅、砒素、クロム等の金属が滲出し、環境対策上好ましくなく、廃木材の大量処理方法の開発が切望されている。

このような背景の下、廃木材等を高炉において処理する方法が試みられている。即ち、廃木材をチップ状に加工し、送風羽口または炉頂から装入して、廃木材を大量に処理し、高炉内の燃料として有効利用しようとする方法である。

高炉では、通常、炉頂からコークス銑鉄トン当り約500kg装入し、炉下部の羽口から約1200℃の酸素富化空気を吹き込み、羽口先に降下したコークスを燃焼させ、高温還元ガスを発生させ銑鉄を製造する。このコークスは高価な原料炭乾留して作るため、高炉操業においては、高価なコークス節約のために、羽口より各種代替燃料の吹き込みが行われている。この代替燃料としては天然ガスナフサ等の気体燃料重油タール等の液体燃料および微粉炭等の固体燃料が知られている。気体燃料は高価であるため経済的でない。液体燃料は羽口からの吹き込み後の広がりが狭く、燃焼性の面で問題となり、吹き込み量が制約される。

一方、固体燃料である微粉炭の供給方法としては、これを一旦重油等の液体燃料と混合しスラリー状にしたものを吹き込むか、あるいは微粉炭をそのまま気体輸送し羽口から吹き込む方法がとられているが、近年では、前者でのスラリー安定性の問題の点から後者が主流となっている。

従って、チップ状に加工した廃木材の場合も、気体輸送し羽口から高炉内に燃料として吹き込む方法を取る。しかしながら、チップ状に加工した廃木材を高炉の吹込み燃料として使用する場合、次のような解決すべき問題点があることが明らかとなった。その一つは、チップ状に加工した廃木材は搬送性流動性が悪く、燃料として用いる際に取り扱いにくい事である。即ち、チップ状に加工した廃木材は不規則角ばった形状をしているため、サイロの切出部や気送管系の途中で詰まりを生じ易い。他の一つは、燃焼カロリーが低いため、高炉内の燃焼温度に変化をもたらし、高炉操業に悪影響を及ぼすことである。

このような問題を解決しない限り、チップ状に加工した廃木材を高炉等の吹込み燃料として使用することは事実上不可能であり、廃棄物たる廃木材の大量処理と有効利用という利点が低減する。

この点を改善すべく、特開2002−20771号公報には、廃木材を所定の大きさに粉砕廃プラスチックと混合して高炉に装入することで、燃焼カロリーを高めると共に、気送性が向上するとの開示がされている。しかし、特開2002−20771号公報に開示された方法では、廃木材と廃プラスチックとを粉砕する工程と、粉砕された廃木材と廃プラスチックとを混合する工程が必要であった。

なお、建設現場において発生する廃木材にはコンクリート型枠用コンクリートパネルが多量に含まれ、等の金属が付着したままのものも多いことから、それらの処理を困難にしている。

近年、コンクリート型枠用に、木製のコンクリートパネルに替えて、プラスチック製のプラスチックボードを、使用済みプラスチックから製造する試みが始まっており、コンクリート型枠用として数回使用された後に廃木材のように、高炉燃料として利用することが提案されている。しかしながら使用後のプラスチックボードにも、釘等の金属が強固に結合しており、その処理方法の開発が必要とされる。

特開2002−20771号公報

概要

建設現場で発生する廃木材と、釘等の付着したプラスチックボードとを同時に効果的に処理することができる、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法を提供する。金属、木材およびプラスチックからなる複合体に衝撃を与えて粒径30mmから100mmの大きさの破砕物破砕する第1の工程と、前記第1の工程における破砕によって分離された金属を除去する第2の工程と、前記金属が除去された前記破砕物をさらに5mmから20mmの大きさの粉砕物に粉砕する第3の工程と、このようにして得られた粉砕物を高炉に挿入する第4の工程からなる、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法。

目的

従って、この発明の目的は、従来の問題点を解決して、建設現場で発生する廃木材と、釘等の付着したプラスチックボードとを同時に効果的に処理することができる、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

金属、木材およびプラスチックからなる複合体に衝撃を与えて粒径30mmから100mmの大きさの破砕物破砕する第1の工程と、前記第1の工程における破砕によって分離された金属を除去する第2の工程と、前記金属が除去された前記破砕物をさらに5mmから20mmの大きさの粉砕物粉砕する第3の工程と、このようにして得られた粉砕物を高炉に挿入する第4の工程からなる、金属、木材およびプラスチック複合体処理方法

請求項2

前記第1工程が、ハンマータイプの粉砕機によって行なわれる、請求項1に記載の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法。

請求項3

前記金属、木材およびプラスチック複合体に廃木材を混合し、このように混合した混合物を前記第1の工程から前記第4の工程に従って処理する、請求項1に記載の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法。

請求項4

前記第3の工程によって得られた前記粉砕物をすりつぶし、および、押し出し工程を含む造粒機によって、表面が溶融固化した粒状体を形成して、前記第4の工程に従って高炉に装入する、請求項1に記載の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法。

請求項5

前記プラスチックが発泡構造からなるコンクリート型枠用プラスチックボードである、請求項1から4の何れか1項に記載の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法。

技術分野

0001

本発明は、等の金属を含む廃材物から金属を除去し、さらに所定の大きさの粉砕物粉砕して高炉に挿入する、金属、木材およびプラスチック複合体処理方法に関する。

背景技術

0002

建設現場において発生する大量の廃木材は、一部は燃料用材、製紙用材、または、動物等の飼料として再使用されるものの、大部分は埋め立て地等に投棄されているのが現状である。廃木材には防腐剤として微量の銅、砒素クロム等の金属が含まれており、焼却処理した場合には、大気中または焼却灰中に上述した微量の銅、砒素、クロム等の金属が放出され、環境対策上好ましくない。更に、埋め立て地等に投棄される場合においても、上述した微量の銅、砒素、クロム等の金属が滲出し、環境対策上好ましくなく、廃木材の大量処理方法の開発が切望されている。

0003

このような背景の下、廃木材等を高炉において処理する方法が試みられている。即ち、廃木材をチップ状に加工し、送風羽口または炉頂から装入して、廃木材を大量に処理し、高炉内の燃料として有効利用しようとする方法である。

0004

高炉では、通常、炉頂からコークス銑鉄トン当り約500kg装入し、炉下部の羽口から約1200℃の酸素富化空気を吹き込み、羽口先に降下したコークスを燃焼させ、高温還元ガスを発生させ銑鉄を製造する。このコークスは高価な原料炭乾留して作るため、高炉操業においては、高価なコークス節約のために、羽口より各種代替燃料の吹き込みが行われている。この代替燃料としては天然ガスナフサ等の気体燃料重油タール等の液体燃料および微粉炭等の固体燃料が知られている。気体燃料は高価であるため経済的でない。液体燃料は羽口からの吹き込み後の広がりが狭く、燃焼性の面で問題となり、吹き込み量が制約される。

0005

一方、固体燃料である微粉炭の供給方法としては、これを一旦重油等の液体燃料と混合しスラリー状にしたものを吹き込むか、あるいは微粉炭をそのまま気体輸送し羽口から吹き込む方法がとられているが、近年では、前者でのスラリー安定性の問題の点から後者が主流となっている。

0006

従って、チップ状に加工した廃木材の場合も、気体輸送し羽口から高炉内に燃料として吹き込む方法を取る。しかしながら、チップ状に加工した廃木材を高炉の吹込み燃料として使用する場合、次のような解決すべき問題点があることが明らかとなった。その一つは、チップ状に加工した廃木材は搬送性流動性が悪く、燃料として用いる際に取り扱いにくい事である。即ち、チップ状に加工した廃木材は不規則角ばった形状をしているため、サイロの切出部や気送管系の途中で詰まりを生じ易い。他の一つは、燃焼カロリーが低いため、高炉内の燃焼温度に変化をもたらし、高炉操業に悪影響を及ぼすことである。

0007

このような問題を解決しない限り、チップ状に加工した廃木材を高炉等の吹込み燃料として使用することは事実上不可能であり、廃棄物たる廃木材の大量処理と有効利用という利点が低減する。

0008

この点を改善すべく、特開2002−20771号公報には、廃木材を所定の大きさに粉砕し廃プラスチックと混合して高炉に装入することで、燃焼カロリーを高めると共に、気送性が向上するとの開示がされている。しかし、特開2002−20771号公報に開示された方法では、廃木材と廃プラスチックとを粉砕する工程と、粉砕された廃木材と廃プラスチックとを混合する工程が必要であった。

0009

なお、建設現場において発生する廃木材にはコンクリート型枠用コンクリートパネルが多量に含まれ、釘等の金属が付着したままのものも多いことから、それらの処理を困難にしている。

0010

近年、コンクリート型枠用に、木製のコンクリートパネルに替えて、プラスチック製のプラスチックボードを、使用済みプラスチックから製造する試みが始まっており、コンクリート型枠用として数回使用された後に廃木材のように、高炉燃料として利用することが提案されている。しかしながら使用後のプラスチックボードにも、釘等の金属が強固に結合しており、その処理方法の開発が必要とされる。

0011

特開2002−20771号公報

発明が解決しようとする課題

0012

従って、この発明の目的は、従来の問題点を解決して、建設現場で発生する廃木材と、釘等の付着したプラスチックボードとを同時に効果的に処理することができる、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法を提供することにある。

0013

特に、プラスチックをチップ状に処理(破砕)するには、衝撃タイプの粉砕機ではハンマーにより変形するものの、粒状化はしないために、せん断によるのが一般的であるが、使用後のプラスチックボードは釘等の金属が強固に結合しているため、せん断による方法は難しい。

課題を解決するための手段

0014

本発明者は、上述した従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、コンクリート型枠用のプラスチックボードは、発泡構造であることに着目した。即ち、せん断による方法ではなく、ハンマー型の粉砕機を使用して、釘等の金属を分離しつつ、コンクリート型枠用のプラスチックボードの粒状化が可能になる。
従って、廃木材特に建設発生木材と、釘等の付着したプラスチックボードとを含む、金属、木材およびプラスチックからなる複合体に衝撃を与えて所定の粒径の大きさの破砕物に破砕し、破砕によって分離された金属を除去し、更に、金属が除去された破砕物をさらに所定の大きさの粉砕物に粉砕し、得られた粉砕物を高炉に挿入することによって、型枠用の木材や釘等の金属が強固に結合された、金属、木材およびプラスチック複合体を効率的に処理することができることが判明した。

0015

更に、粉砕物を、更に、すりつぶし、および、押出し工程を含む造粒機によって、表面が溶融固化した粒状体を形成して、強度および粒径の両方を制御する、即ち、強度に関しては、炉吹き込みに際して、炉のレースウエイ内の所定領域に到達可能な強度に制御し、そして、粒径に関しては、限界速度以上の速度が可能な粒径に制御することによって、高炉内操業安定性を向上させることができることが判明した。

0016

この発明は、上記知見に基づいてなされたものであって、この発明の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法の第1の態様は、金属、木材およびプラスチックからなる複合体に衝撃を与えて粒径30mmから100mmの大きさの破砕物に破砕する第1の工程と、前記第1の工程における破砕によって分離された金属を除去する第2の工程と、前記金属が除去された前記破砕物をさらに5mmから20mmの大きさの粉砕物に粉砕する第3の工程と、このようにして得られた粉砕物を高炉に挿入する第4の工程からなる、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法である。

0017

この発明の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法の第2の態様は、前記第1工程が、ハンマータイプの粉砕機によって行なわれる、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法である。

0018

この発明の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法の第3の態様は、前記金属、木材およびプラスチック複合体に廃木材を混合し、このように混合した混合物を前記第1の工程から前記第4の工程に従って処理する、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法である。

0019

この発明の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法の第4の態様は、前記第3の工程によって得られた前記粉砕物をすりつぶし、および、押し出し工程を含む造粒機によって、表面が溶融固化した粒状体を形成して、前記第4の工程に従って高炉に装入する、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法である。

0020

この発明の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法の第5の態様は、前記プラスチックが発泡構造からなるコンクリート型枠用プラスチックボードである、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法である。

発明の効果

0021

上述したように、この発明によると、衝撃によって、釘等の金属を除去し、木材とプラスチックボードを粉砕混合するので、木材の燃焼性および気送性を高め、高炉に装入して処理する、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法を提供することができる。更に、このように粉砕混合した木材およびプラスチックボードを表面溶融固化することによって、強度が高まり、更に、燃焼率が高まる。即ち、高炉等の吹込み燃料として供給することができ、高炉等において炉の操業に支障を来すこと無く、廃棄物たる金属、木材およびプラスチック複合体の大量処理と有効利用をはかることができる。また、高炉等のレースウエイ内における燃焼率を向上させることができるので、高炉等の燃料コストを低減させることができる。

発明を実施するための最良の形態

0022

本発明の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法の1つの態様を詳細に説明する。
この発明の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法の第1の態様は、金属、木材およびプラスチックからなる複合体に衝撃を与えて粒径30mmから100mmの大きさの破砕物に破砕する第1の工程と、前記第1の工程における破砕によって分離された金属を除去する第2の工程と、前記金属が除去された前記破砕物をさらに5mmから20mmの大きさの粉砕物に粉砕する第3の工程と、このようにして得られた粉砕物を高炉に挿入する第4の工程からなる、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法である。

0023

金属、木材およびプラスチック複合体とは、プラスチックボードに型枠用の木材や釘等の金属が強固に結合されたものをいう。コンクリート型枠用再生プラスチックボードは、各種特性を備えている。即ち、使用済みのプラスチックボードを主原料として、原料硬度分離・精製技術と溶融発泡成形プロセスによって生み出されたコンクリート型枠用の再生プラスチックボードであり、軽量発泡構造を、上下面からそれぞれ高剛性表面層サンドイッチ状に挟み込んだ3層構造からなっている。

0024

上述したように、プラスチックボードの表面層には剛性補強材などの特殊添加剤が配合され、疵がつきにくく、塗装材のような表面剥離はない。更に、耐水性耐薬品性に優れている。

0025

この発明においては、金属、木材およびプラスチック複合体に、衝撃を与えて粉砕する。例えば、ハンマー型の衝撃破砕機によって、金属、木材およびプラスチック複合体を粉砕する。上述したように、コンクリート型枠用のプラスチックボードは発泡構造であるので、せん断による方法ではなく、ハンマー型の粉砕機を使用して、釘等の金属を分離しつつ、コンクリート型枠用のプラスチックボードを粒状化することができる。
更に、破砕操作を連続して安定運転するためには、破砕機内に複合体が停滞蓄積して閉塞を起こすことが無いように投入・排出のバランスを一定にする。また、必要以上に破砕粒度を細かくすると破砕機内での複合体の滞留量を増し処理量が低減するだけでなく、消費電力の大幅な増加につながるので好ましくない。

0026

なお、破砕操作は、通常常温で行なわれるが、状況により、低温に冷却して脆性化してハンマークラッシャ低温破砕してもよい。
衝撃破砕機は、インパクト式ハンマー式があり、破砕作用力は衝撃破砕を主体とし、せん断機能を持たせても良い。インパクト式に衝撃破砕機において、処理物高速回転しているローター打撃刃により強力な衝撃破砕を受ける。次に一度で破砕されなかったものは打撃加速され、その飛び出す方向に設けられた衝突板衝突し反発され、同様な作用を繰り返すうちに破砕される。この2回の衝撃破砕の他、次の打撃刃によって打撃されたものと室内空間で衝突して相互破砕もされる。また一部は打撃刃と衝突板によりせん断される。固定打撃刃をスイングハンマーにし、排出部にグレートバーを設けせん断作用を与えても良い。

0027

このような衝撃破砕機によると、瞬間的な鋭い衝撃により破砕される。また、鋭い刃がないので釘等の金属が強固に結合している複合物であっても、無差別に使用できる。なお、破砕対象物である金属、木材およびプラスチック複合体の供給ができるだけ均一化するように供給方法を考慮することが好ましい。
なお、金属、木材およびプラスチック複合体は、概ね80%がコンクリートパネルであり、釘等の金属が概ね数%であり、残りが木材からなっている。

0028

第1工程において、金属、木材およびプラスチックからなる複合体に衝撃を与えて粒径30mmから100mmの大きさの破砕物に破砕する。破砕は上述したように例えば打撃破砕機によって、粒径30mmから100mmの大きさの破砕物に破砕する。粒径が30mm未満の場合には、破砕機内での金属、木材およびプラスチックからなる複合体の滞留量を増し、処理量が低減するだけでなく、消費電力の大幅な増加につながる。粒径が100mmを超えると、高炉への円滑な装入が困難になる。

0029

上述した金属、木材およびプラスチックからなる複合体に衝撃を与えて粒径30mmから100mmの大きさの破砕物に破砕する第1の工程の後、第1の工程における破砕によって分離された金属を除去する第2の工程においては、金属を除去するために、例えば、磁選機が用いられる。磁選機によって、98〜99%の釘等の金属が除去できる。磁選機を複数回繰返して操作することによって、ほぼ100%の割合で、釘等の金属を除去することができる。

0030

次いで、第3工程において、金属が除去された破砕物をさらに5mmから20mmの大きさの粉砕物に粉砕する。廃木材の粉砕粒度の大きさが5mm未満では、嵩密度極端に小さくなり、固気比の低下、また、圧密性のため、吹き込み設備内におけるたなつり、閉塞の問題があり、飛翔中分裂崩壊して、燃焼性が低下する。一方、廃木材の粉砕粒度の大きさが20mmを超えると、気流輸送時の固気比(粒子と気送用空気の混合比)が低下するため、炉内温度の低下を招き高炉操業が不安定になる。この工程においては、刃等を用いてせん断する。例えば回転型カッター式せん断破砕機を用いて行う。即ち、回転軸を中心に軸と平行に何枚かの回転刃を持ち、双方の刃がそれぞれ噛み合い次々とせん断作用を行い、処理された破砕物が排出される。
次いで、第4工程において、このようにして得られた粉砕物を高炉に挿入する。

0031

上述したように、金属を除去し、粉砕された木材と粉砕されたプラスチックを混合することによって、木材の燃焼率を高くするとともに、気送性を高めることができる。混合比(木材/プラスチック材重量比)が10/90未満では、高炉操業に問題はないが、木材の処理量が少なくなる。一方、混合比(木材/プラスチック材の重量比)が90/10を超えると、燃焼率が不十分であり、また気送性の改善も効果が低い。

0032

更に、この発明の金属、木材およびプラスチックからなる複合体の処理方法において、金属を除去した木材およびプラスチックを更に同一場所において所定の大きさに粉砕混合し、このように粉砕混合された木材およびプラスチックをすりつぶし、および、押出し工程を含む造粒機によって、表面が溶融固化した粒状体を形成して、高炉に装入してもよい。

0033

この場合においても、木材を5〜20mmの粉砕粒度の大きさに、そして、プラスチックを5〜20mmの粉砕粒度の大きさにそれぞれ粉砕しつつ混合する。更に、木材およびプラスチックの混合比(木材/プラスチック材の重量比)が10/90〜90/10の範囲内になるように、木材およびプラスチックを供給する。木材が建設発生木材からなっており、プラスチックがコンクリート型枠用プラスチックボードからなっていてもよい。

0034

この発明の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法によると、歩留まりよく粒子をレースウエイ内に投入することができ、レースウエイ内における粒子の平均的な滞留時間を長くして燃焼率を向上させることができる。更に、ランスから吹き込まれた直後の熱風によって急速に加熱されて、粒が分裂、崩壊等によって細粒化が生じ、ガス流れに同伴してレースウエイ外に飛び出す細粒の割合が増加して、燃焼率が低下することを防止することができる。

0035

更に、この発明の金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法において、上述した木材およびプラスチックを粉砕混合し、このように粉砕混合した木材およびプラスチックをすりつぶし、および、押出し工程を含む造粒機によって、表面が溶融固化した粒状体を形成してもよい。この処理によると、発熱量、比表面積が低く、高炉内における高温ガス化性能が悪く、更に、粉砕時のアスペクト比が高く、気流輸送性が悪く、閉塞等のトラブルの原因になる木材を、プラスチックを混合し、すりつぶし、押出しによって、表面が溶融固化した粒状体に形成するので、発熱量が向上し、比表面積が向上して高温ガス化特性が付与され、更に、φ5〜10mmに造粒されるので、気流輸送性が改善する。

0036

更に、この発明においては、金属、木材およびプラスチックからなる複合体に廃木材を混合して、このように混合された複合体を処理してもよい。
この際には、複合体と廃木材の混合を十分に行うことが必要である。粉砕混合すると、粉砕されたプラスチックと、粉砕された廃木材との混合が十分に行なわれ、廃木材の燃焼率は93%と高くなる。

0037

この発明において、廃木材の燃焼性、ならびに、気送性を高めるために、廃木材を5〜20mmの粉砕粒度の大きさに、そして、プラスチックを5〜20mmの粉砕粒度の大きさにそれぞれ粉砕しつつ混合する。上述した廃木材およびプラスチックの混合比(廃木材/プラスチック材の重量比)が10/90〜90/10の範囲内になるように、前記廃木材およびプラスチックを供給する。
実施例
この発明の方法を、実施例によって更に詳細に説明する。

0038

金属を除去した木材およびコンクリート型枠用プラスチックボードの混合比が18/80の混合比(木材/プラスチックボードの重量比)となるように供給しつつ、ハンマー型粉砕機によって、それぞれ30〜100mmの粒径の大きさに粉砕し、磁選機によって釘等の金属を除去した。磁選機を複数回操作することによって釘等の金属は概ね100%除去することができた。次いで、金属を除去した複合体を更にハンマー型粉砕機によって、それぞれ5〜20mmの粒径の大きさに粉砕混合した。このように混合した木材/プラスチックボードを、気送供給設備を経て、操業中の高炉羽口から吹き込んで、木材の燃焼率および設備内の詰まり等のトラブルの発生状況を調べた。
即ち、貯留サイロに装入された上述した粉砕混合された木材/プラスチック材をサイロから定量的に切出し、これを気送供給設備まで移送し、気送供給設備から下記条件で高炉羽口部に木材/プラスチックボードを気送し、炉内に吹き込んだ。
気送ガス:空気
気送ガス吹込み量:1200Nm3/hr
木材/プラスチックボード:70kg/min
固気比:2.4kg/kg

0039

(b)このときの高炉操業条件は次の通りであった。
出銑量:9000t/日
送風量:7260Nm3/hr
酸素富化率:4%
コークス比:447kg/t.pig
微粉炭吹込み量:100kg/t.pig
この発明によって処理された木材/プラスチックボードの複合体の吹込み量:10kg/t.pig
上述した木材/プラスチックボードの複合体の炉内吹込みを2日間実施した。

0040

その結果、木材/プラスチックボードの複合体は、95%以上の高い燃焼性を示した。更に、上述した本発明の範囲内の木材/プラスチックボードの複合体においては、高炉の操業自体にも全く支障は生じなかった。

0041

金属を除去した木材およびコンクリート型枠用プラスチックボードの混合比が30/70の混合比(木材/プラスチックボードの重量比)となるように供給しつつ、ハンマー型粉砕機によって、それぞれ30〜100mmの粒径の大きさに粉砕し、磁選機によって釘等の金属を除去した。磁選機を複数回操作することによって釘等の金属は概ね100%除去することができた。次いで、金属を除去した複合体を更にハンマー型粉砕機によって、それぞれ5〜20mmの粒径の大きさに粉砕混合した。このように混合した木材/プラスチックボード複合体を、気送供給設備を経て、操業中の高炉羽口から吹き込んで、木材の燃焼率および設備内の詰まり等のトラブルの発生状況を調べた。
即ち、貯留サイロに装入された上述した粉砕混合された木材/プラスチックボード複合体をサイロから定量的に切出し、これを気送供給設備まで移送し、気送供給設備から下記条件で高炉羽口部に木材/プラスチックボード複合体を気送し、炉内に吹き込んだ。
気送ガス:空気
気送ガス吹込み量:1200Nm3/hr
木材/プラスチックボード:70kg/min
固気比:2.4kg/kg

0042

(b)このときの高炉操業条件は次の通りであった。
出銑量:9000t/日
送風量:7260Nm3/hr
酸素富化率:4%
コークス比:447kg/t.pig
微粉炭吹込み量:100kg/t.pig
この発明によって処理された木材/プラスチックボード複合体の吹込み量:10kg/t.pig
上述した木材/プラスチックボード複合体を2日間実施した。

0043

その結果、廃木材は、90%以上の高い燃焼性を示した。更に、上述した本発明の範囲内の木材/プラスチックボード複合体においては、高炉の操業自体にも全く支障は生じなかった。

0044

金属、木材およびコンクリート型枠用プラスチックボードに廃木材を更に追加し、金属を除去した木材・廃木材およびコンクリート型枠用プラスチックボードの混合比が40/60の混合比(木材・廃木材/プラスチックボードの重量比)となるように供給しつつ、ハンマー型粉砕機によって、それぞれ30〜100mmの粒径の大きさに粉砕し、磁選機によって釘等の金属を除去した。磁選機を複数回操作することによって釘等の金属は概ね100%除去することができた。次いで、金属を除去した複合体を更にハンマー型粉砕機によって、それぞれ5〜20mmの粒径の大きさに粉砕混合した。このように混合した木材・廃木材/プラスチックボードを、気送供給設備を経て、操業中の高炉羽口から吹き込んで、木材・廃木材の燃焼率および設備内の詰まり等のトラブルの発生状況を調べた。
即ち、貯留サイロに装入された上述した粉砕混合された木材・廃木材/プラスチックボードを更にすりつぶし、押し出し工程によって表面が溶融固化した粒状体を、サイロから定量的に切出し、これを気送供給設備まで移送し、気送供給設備から下記条件で高炉羽口部に、表面が固化した木材・廃木材/プラスチックボードの粒体状を気送し、炉内に吹き込んだ。
気送ガス:空気
気送ガス吹込み量:1200Nm3/hr
木材・廃木材/廃プラスチックボード(表面溶融固化):70kg/min
固気比:2.4kg/kg

0045

(b)このときの高炉操業条件は次の通りであった。
出銑量:9000t/日
送風量:7260Nm3/hr
酸素富化率:4%
コークス比:447kg/t.pig
微粉炭吹込み量:100kg/t.pig
この発明によって処理された木材・廃木材/プラスチックボードの吹込み量:10kg/t.pig
上述した木材・廃木材/廃プラスチックボードの炉内吹込みを2日間実施した。

0046

その結果、木材・廃木材は、90%以上の高い燃焼性を示した。更に、上述した本発明の範囲内の廃木材においては、高炉の操業自体にも全く支障は生じなかった。
上述したように、金属、木材、プラスチックの複合体を粉砕し、金属を除去し、更に粉砕混合すると、混合状態に優れているので、木材の燃焼率が極めて高く安定している。更に、上述した粉砕混合した木材およびプラスチックボードを表面溶融固化することによって、強度が高まり、更に、燃焼率が高まることがわかる。

0047

この発明によると、衝撃によって、釘等の金属を除去し、木材とプラスチックボードを粉砕混合するので、木材の燃焼性および気送性を高め、高炉に装入して処理する、金属、木材およびプラスチック複合体の処理方法を提供することができ、産業利用価値が高い。

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