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技術 蓄電器のリード電極への接続装置、それを備えた蓄電器の充放電装置、蓄電器のリード電極への接続方法、及びそれを用いた蓄電器の充放電方法

出願人 日本無線株式会社
発明者 齋藤智小島賢士杉勝俊神戸昌範前田敏行
出願日 2004年1月20日 (17年11ヶ月経過) 出願番号 2004-012449
公開日 2005年8月4日 (16年5ヶ月経過) 公開番号 2005-209735
状態 特許登録済
技術分野 固定コンデンサ及びコンデンサ製造装置 電池の接続・端子 二次電池の保守(充放電、状態検知) 電池の接続・端子
主要キーワード 押圧力付加 側面対 収容架 接触突起 放電用負荷 加圧機 金属酸化層 回転平面
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図面 (9)

課題

蓄電器リード電極の表面を効率よく削ることができる蓄電器のリード電極への接続装置を提供する。

解決手段

接触子8aが取り付けられた回転軸9bを回転させると、接触子8aの角部8cは電気二重層キャパシタのリード電極7a,7bの表面を押圧しながら回転移動することで、リード電極7a,7bの表面に形成された酸化膜を削り落とすので、接触子8aとリード電極7a,7bとの接触抵抗を低減することができる。その際に、回転軸9bを回転させた分だけ接触子8aによりリード電極7a,7bの表面を削ることができるので、リード電極7a,7bの表面を効率よく削ることができる。

概要

背景

電気二重層キャパシタの製造工程においては、電解液中のガスを抜き、活性化させるために初期充放電を行う工程がある。この工程においては、複数の電気二重層キャパシタを収納架に収納し、電気二重層キャパシタのリード電極と外部充放電装置とを電気的に接続する。例えば図6では、各電気二重層キャパシタのリード電極3aを鰐口グリップ1aで挟み込むことで、電気二重層キャパシタのリード電極3aと外部充放電装置10とを電気的に接続している。また、図7及び図7の平面図である図8では、電気二重層キャパシタのリード電極3aを収納架に固定された接触子3bと加圧板3dとの間に挟み込むことで、電気二重層キャパシタのリード電極3aと外部充放電装置10とを電気的に接続している。接触子3bについては、板状銅材のみで構成されるか、あるいはリード電極3aと確実な接触を得るために板状銅材に導電性のばね3eが装着されている。加圧板3dについては、ベーク材等の非導電性材料3fが貼り付けられていることで、リード電極3aとの電気的絶縁が行われている。

電気二重層キャパシタはその内部抵抗が極めて小さいことを一つの特徴としている。したがって、その製造工程において前述の初期充放電を行う場合は、接触子とリード電極との接触抵抗が低い値で安定していることが望ましい。ただし、電気二重層キャパシタのリード電極は典型的には薄いアルミニウム材で構成されており、空気中においては酸化被膜がリード電極の表面に容易に形成される。この酸化被膜は時間とともに成長し、電気的に絶縁性を有してくる。したがって、図6及び図7,8に示す方法により電気二重層キャパシタのリード電極3aと外部充放電装置10とを電気的に接続する場合は、接触子とリード電極3aとの接触抵抗が時間とともに増大してしまい、電気二重層キャパシタの適正な活性化を行うことが困難となってしまう。

二次電池において、接触子とリード電極との接触抵抗を低減する技術が特開2003−151525号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1においては、以下の方法によって接触子を二次電池のリード電極に接触させている。まず接触子の接触突起をリード電極の表面に対して非接触に対面させる。その後に、接触子をリード電極の表面に対して押し付けていく。このとき、リード電極の表面に押し付けられた接触子が撓みながら、接触突起がリード電極の表面に対してほぼ平行方向に擦動することで、リード電極の表面の金属酸化層が削り取られる。このように、リード電極の表面の金属酸化層を削り取った状態で、接触子をリード電極と接触させることにより、接触子とリード電極との接触抵抗の低減を図っている。

また、その他の背景技術として、特許文献2,3の二次電池の充放電装置が開示されている。

特開2003−151525号公報
特開2002−42904号公報
特開2000−58135号公報

概要

蓄電器のリード電極の表面を効率よく削ることができる蓄電器のリード電極への接続装置を提供する。接触子8aが取り付けられた回転軸9bを回転させると、接触子8aの角部8cは電気二重層キャパシタのリード電極7a,7bの表面を押圧しながら回転移動することで、リード電極7a,7bの表面に形成された酸化膜を削り落とすので、接触子8aとリード電極7a,7bとの接触抵抗を低減することができる。その際に、回転軸9bを回転させた分だけ接触子8aによりリード電極7a,7bの表面を削ることができるので、リード電極7a,7bの表面を効率よく削ることができる。

目的

本発明は、リード電極の表面を効率よく削ることができる蓄電器のリード電極への接続装置、それを備えた蓄電器の充放電装置、蓄電器のリード電極への接続方法、及びそれを用いた蓄電器の充放電方法を提供することを目的とする。

効果

実績

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請求項1

回転軸に取り付けられ、蓄電器リード電極に対して押圧状態で接触する接触手段と、該接触手段が前記回転軸まわり回転移動可能となるように、該回転軸を支持する支持手段と、を有し、前記接触手段は、前記回転軸の回転によって、蓄電器のリード電極の表面を削りながら該回転軸まわりに回転移動することを特徴とする蓄電器のリード電極への接続装置

請求項2

請求項1に記載の蓄電器のリード電極への接続装置であって、前記接触手段は、角部を有し、該角部の位置にて蓄電器のリード電極に対して押圧状態で接触することを特徴とする蓄電器のリード電極への接続装置。

請求項3

請求項1または2に記載の蓄電器のリード電極への接続装置であって、前記接触手段が蓄電器のリード電極と接触するときに、該リード電極に対して該接触手段側への押圧力を付加する押圧力付加手段をさらに有することを特徴とする蓄電器のリード電極への接続装置。

請求項4

請求項1〜3のいずれか1に記載の蓄電器のリード電極への接続装置であって、蓄電器のリード電極の前記回転軸に対する位置決めを行うための位置決め手段をさらに有することを特徴とする蓄電器のリード電極への接続装置。

請求項5

請求項1〜4のいずれか1に記載の蓄電器のリード電極への接続装置であって、複数の接触手段が共通の回転軸に取り付けられており、複数の接触手段の各々が複数の蓄電器のリード電極の各々に対して押圧状態で接触することを特徴とする蓄電器のリード電極への接続装置。

請求項6

請求項1〜5のいずれか1に記載の蓄電器のリード電極への接続装置を備え、蓄電器の充電放電の少なくとも一方を行う装置であって、前記接触手段は、充電用電源放電用負荷の少なくとも一方と接続されることを特徴とする蓄電器の充放電装置

請求項7

回転軸に取り付けられた接触手段を蓄電器のリード電極に対して押圧状態で接触させ、前記回転軸を回転させることで、前記接触手段により蓄電器のリード電極の表面を削りながら、該接触手段を該回転軸まわりに回転移動させることを特徴とする蓄電器のリード電極への接続方法

請求項8

請求項7に記載の蓄電器のリード電極への接続方法を用いて、蓄電器の充電と放電の少なくとも一方を行う方法であって、前記接触手段により蓄電器のリード電極の表面を削りながら、該接触手段を前記回転軸まわりに回転移動させた後に、該蓄電器の充電と放電の少なくとも一方を行うことを特徴とする蓄電器の充放電方法

技術分野

0001

本発明は、電気二重層キャパシタ二次電池等の電気エネルギーを蓄えることが可能な蓄電器リード電極への接続装置、それを備えた蓄電器の充放電装置、蓄電器のリード電極への接続方法、及びそれを用いた蓄電器の充放電方法に関する。そして、以下の説明においては、主に電気二重層キャパシタに対して本発明を適用する場合を念頭に置いて説明するが、本発明は二次電池に対しても適用可能である。

背景技術

0002

電気二重層キャパシタの製造工程においては、電解液中のガスを抜き、活性化させるために初期充放電を行う工程がある。この工程においては、複数の電気二重層キャパシタを収納架に収納し、電気二重層キャパシタのリード電極と外部充放電装置とを電気的に接続する。例えば図6では、各電気二重層キャパシタのリード電極3aを鰐口グリップ1aで挟み込むことで、電気二重層キャパシタのリード電極3aと外部充放電装置10とを電気的に接続している。また、図7及び図7の平面図である図8では、電気二重層キャパシタのリード電極3aを収納架に固定された接触子3bと加圧板3dとの間に挟み込むことで、電気二重層キャパシタのリード電極3aと外部充放電装置10とを電気的に接続している。接触子3bについては、板状銅材のみで構成されるか、あるいはリード電極3aと確実な接触を得るために板状銅材に導電性のばね3eが装着されている。加圧板3dについては、ベーク材等の非導電性材料3fが貼り付けられていることで、リード電極3aとの電気的絶縁が行われている。

0003

電気二重層キャパシタはその内部抵抗が極めて小さいことを一つの特徴としている。したがって、その製造工程において前述の初期充放電を行う場合は、接触子とリード電極との接触抵抗が低い値で安定していることが望ましい。ただし、電気二重層キャパシタのリード電極は典型的には薄いアルミニウム材で構成されており、空気中においては酸化被膜がリード電極の表面に容易に形成される。この酸化被膜は時間とともに成長し、電気的に絶縁性を有してくる。したがって、図6及び図7,8に示す方法により電気二重層キャパシタのリード電極3aと外部充放電装置10とを電気的に接続する場合は、接触子とリード電極3aとの接触抵抗が時間とともに増大してしまい、電気二重層キャパシタの適正な活性化を行うことが困難となってしまう。

0004

二次電池において、接触子とリード電極との接触抵抗を低減する技術が特開2003−151525号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1においては、以下の方法によって接触子を二次電池のリード電極に接触させている。まず接触子の接触突起をリード電極の表面に対して非接触に対面させる。その後に、接触子をリード電極の表面に対して押し付けていく。このとき、リード電極の表面に押し付けられた接触子が撓みながら、接触突起がリード電極の表面に対してほぼ平行方向に擦動することで、リード電極の表面の金属酸化層が削り取られる。このように、リード電極の表面の金属酸化層を削り取った状態で、接触子をリード電極と接触させることにより、接触子とリード電極との接触抵抗の低減を図っている。

0005

また、その他の背景技術として、特許文献2,3の二次電池の充放電装置が開示されている。

0006

特開2003−151525号公報
特開2002−42904号公報
特開2000−58135号公報

発明が解決しようとする課題

0007

特許文献1においては、接触子をリード電極の表面に対して押し付けるときに、接触子が撓みながら、接触突起がリード電極の表面に対してほぼ平行方向に擦動するため、接触子の移動量に対して接触突起の擦動量が少なくなる。したがって、接触子によりリード電極の表面を確実に削るためには、接触子の移動量を大きく設定する必要がある。このように、特許文献1においては、接触子によりリード電極の表面を効率よく削ることが困難であり、装置の小型化が困難であるという問題点がある。

0008

本発明は、リード電極の表面を効率よく削ることができる蓄電器のリード電極への接続装置、それを備えた蓄電器の充放電装置、蓄電器のリード電極への接続方法、及びそれを用いた蓄電器の充放電方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明に係る蓄電器のリード電極への接続装置は、回転軸に取り付けられ、蓄電器のリード電極に対して押圧状態で接触する接触手段と、該接触手段が前記回転軸まわり回転移動可能となるように、該回転軸を支持する支持手段と、を有し、前記接触手段は、前記回転軸の回転によって、蓄電器のリード電極の表面を削りながら該回転軸まわりに回転移動することを要旨とする。

0010

この本発明においては、回転軸の回転移動によって、回転軸に取り付けられた接触手段が蓄電器のリード電極の表面を削ることができる。その際に、回転軸が回転した分だけ接触手段が蓄電器のリード電極の表面を削ることができるので、この本発明によれば、蓄電器のリード電極の表面を効率よく削ることができる。

0011

本発明に係る蓄電器のリード電極への接続装置において、前記接触手段は、角部を有し、該角部の位置にて蓄電器のリード電極に対して押圧状態で接触するものとすることもできる。こうすれば、接触手段のコストを低減することができる。

0012

本発明に係る蓄電器のリード電極への接続装置において、前記接触手段が蓄電器のリード電極と接触するときに、該リード電極に対して該接触手段側への押圧力を付加する押圧力付加手段をさらに有するものとすることもできる。こうすれば、接触手段がリード電極を押圧する力を確実に付加することができるので、蓄電器のリード電極の表面をより確実に削ることができる。

0013

本発明に係る蓄電器のリード電極への接続装置において、蓄電器のリード電極の前記回転軸に対する位置決めを行うための位置決め手段をさらに有するものとすることもできる。こうすれば、接触手段のリード電極に対する押圧状態を安定化させることができるので、蓄電器のリード電極の表面をより確実に削ることができる。

0014

本発明に係る蓄電器のリード電極への接続装置において、複数の接触手段が共通の回転軸に取り付けられており、複数の接触手段の各々が複数の蓄電器のリード電極の各々に対して押圧状態で接触するものとすることもできる。こうすれば、複数の蓄電器のリード電極の表面を削るための装置の小型化を実現することができる。

0015

本発明に係る蓄電器のリード電極への接続装置を備え、蓄電器の充電放電の少なくとも一方を行う装置において、前記接触手段は、充電用電源放電用負荷の少なくとも一方と接続されるものとすることもできる。こうすれば、接触手段とリード電極との接触抵抗が低い値で安定した状態で、蓄電器の充電及び放電の少なくとも一方を行うことができる。

0016

本発明に係る蓄電器のリード電極への接続方法は、回転軸に取り付けられた接触手段を蓄電器のリード電極に対して押圧状態で接触させ、前記回転軸を回転させることで、前記接触手段により蓄電器のリード電極の表面を削りながら、該接触手段を該回転軸まわりに回転移動させることを要旨とする。

0017

この本発明によれば、接触手段を回転軸まわりに回転移動させて蓄電器のリード電極の表面を削ることにより、蓄電器のリード電極の表面を効率よく削ることができる。

0018

本発明に係る蓄電器のリード電極への接続方法を用いて、蓄電器の充電と放電の少なくとも一方を行う方法において、前記接触手段により蓄電器のリード電極の表面を削りながら、該接触手段を前記回転軸まわりに回転移動させた後に、該蓄電器の充電と放電の少なくとも一方を行うものとすることもできる。こうすれば、接触手段とリード電極との接触抵抗が低い値で安定した状態で、蓄電器の充電及び放電の少なくとも一方を行うことができる。

0019

また、本発明の態様については、その他に、蓄電器の検査装置及び蓄電器の検査方法という態様や、蓄電器の特性測定装置及び蓄電器の特性測定方法という態様をとることもできる。

発明を実施するための最良の形態

0020

以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。

0021

図1〜3は、本発明の実施形態に係る蓄電器のリード電極への接続装置の構成の概略を示す図である。図1収容架外観の斜視図を示し、図2は接触子の外観の斜視図を示す。そして、図3は、図1における○部の拡大図であり、接触子をリード電極に接触させる動作を説明する斜視図を示す。本実施形態に係る接続装置は、収容架5、複数の接触子8a、及び複数の支持板8bを備えている。

0022

本実施形態に係る接続装置の接続対象である電気二重層キャパシタ7については、図4に示すように、電気エネルギーを蓄える電気二重層キャパシタ本体筐体7cの内部に収容されており、外部接続用端子として正側リード電極7a及び負側リード電極7bが筐体7cの外部に露出している。正側リード電極7a及び負側リード電極7bは、例えばアルミニウム製であり、その形状は薄板形状である。そして、図5に示すように、外部充放電装置10と接続された導電性の接触子8aが正側リード電極7a及び負側リード電極7bに接触することにより、電気二重層キャパシタ7と外部充放電装置10との電気的接続が行われ、電気二重層キャパシタ7の充放電が行われる。ここでの外部充放電装置10は、充電用電源及び放電用負荷(ともに図示せず)を備えており、電気二重層キャパシタ7の充電時には接触子8aが充電用電源に接続され、電気二重層キャパシタ7の放電時には接触子8aが放電用負荷に接続される。

0023

収容架5は、複数の電気二重層キャパシタ7を所定間隔をおいた状態で収容することができる。そして、収容架5の互いに対向する側面対には、案内板5aが配設されており、櫛状案内板5aには複数の溝5bが形成されている。電気二重層キャパシタ7を収容架5に収容する際には、例えば上側が正側リード電極7a、下側が負側リード電極7bとなる向きで、櫛状案内板5aに形成された溝5bに沿って電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bを挿入する。溝5bの幅はリード電極7a,7bの厚さより若干(例えば+0.2mm程度)大きく設定されていることで、リード電極7a,7bの位置決めが容易になるように設計されている。

0024

さらに、収容架5の互いに対向する側面対に配設された櫛状案内板5aより外側には、複数の接触子8a及び複数の支持板8bが各リード電極7a,7bに対応して配設されている。

0025

図2に示すように、接触子8aの各々は、対応するブラケット9cに取り付けられており、ブラケット9cの各々は、回転軸9bに軸延設方向に関して所定間隔をおいた状態で取り付けられている。このように、本実施形態では、複数の接触子8aが共通の回転軸9bに軸延設方向に関して所定間隔をおいた状態で取り付けられている。回転軸9bは、収容架5における櫛状案内板5aより外側の位置に配設された支持部5eによって回転可能に支持されており、回転軸9bの回転によって複数の接触子8aが同時に回転軸9bまわりに回転移動可能である。なお、ブラケット9cは非導電性材料によって構成されていることで、接触子8aと回転軸9bとの電気的絶縁が行われている。また、回転軸9bの一端部には、回転軸9bに回転力を与えるための回転ハンドル9dが連結されている。

0026

図2,3に示すように、接触子8aの各々は、複数の角部8cを有しており、複数の角部8cの位置にて電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bと接触する。このように、角部8cを複数設けることにより、リード電極7a,7bに角部8cをより確実に接触させることができる。そして、回転軸9bを回転させたときに角部8cが形成する回転平面とリード電極7a,7bの表面とが略平行になるように、リード電極7a,7bと回転軸9bとの位置関係が設定されている。また、接触子8aは、リード電極7a,7bと接触するときは、角部8cによりリード電極7a,7bを押圧した状態で接触する。なお、接触子8aの材料としては、例えばアルミニウムが用いられ、接触子8aの角部8cについては、例えば図2,3に示すようにアルミニウム製の板を曲げることで形成することができる。

0027

支持板8bは、可撓性を有しており、図3に示すように、電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bを溝5bに挿入したときにリード電極7a,7bと対向するとともに略接触する位置に配設される。接触子8aがリード電極7a,7bと接触するときには、支持板8bは、リード電極7a,7bと接触することで、リード電極7a,7bに対して接触子8a側への押圧力を付加する。支持板8bの撓み剛性を調整することで、接触子8aがリード電極7a,7bを押圧する力を調整することができる。例えば支持板8bの厚さや形状、支持板8bに形成するスリットの深さや数を調整することで、支持板8bの撓み剛性を調整することができる。なお、支持板8bは非導電部にてリード電極7a,7bと接触することで、支持板8bとリード電極7a,7bとの電気的絶縁が行われる。

0028

次に、本実施形態に係る接続装置を用いて接触子8aを電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bに接触させる動作について説明する。

0029

まず複数の電気二重層キャパシタ7を収容架5に収容する。このとき、リード電極7a,7bが櫛状案内板5aに形成された溝5bに挿入されるように、各電気二重層キャパシタ7が収容される。そして、加圧機5cによりすべての電気二重層キャパシタ7を一定の圧力で加圧することで、複数の電気二重層キャパシタ7を収容架5に対して固定する。これによって、回転軸9bに対する電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bの位置決めが行われる。なお、この状態では、図3(A)に示すように、接触子8aは電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bにまだ接触していない。

0030

次に、回転ハンドル9dにより回転軸9bを回転させることで、接触子8aを回転軸9bまわりに回転させる。ここでは一例として、正側リード電極7aに接触させる接触子8aに対応する回転ハンドル9dを時計まわりに回転させ、負側リード電極7bに接触させる接触子8aに対応する回転ハンドル9dを反時計まわりに回転させる。接触子8aの角部8cがリード電極7a,7bの表面に接触し始めると、角部8cはリード電極7a,7bを支持板8b側へ押圧し始める。

0031

回転ハンドル9dをさらに回転させると、図3(B)に示すように、接触子8aの角部8cはリード電極7a,7bの表面を押圧しながら回転移動することで、接触子8aの角部8cがリード電極7a,7bの表面を削り落とす。これによって、リード電極7a,7bの表面に形成された酸化膜を角部8cにより削り落とした状態で角部8cをリード電極7a,7bに接触させることができるので、接触子8aとリード電極7a,7bとの接触抵抗を低い値で安定させることができる。ここで、支持板8bは可撓性を有しているため、リード電極7a,7bが支持板8bを押圧すると、支持板8bは撓みながらリード電極7a,7bに対して接触子8a側への反力を付加する。なお、支持板8bについては、接触子8aがリード電極7a,7bの表面に形成された酸化膜を削り落とす際に最適な接触抵抗値が得られるように、その撓み剛性が調整されている。

0032

次に、リード電極7a,7bの表面を接触子8aにより削り落として接触子8aをリード電極7a,7bに接触させた状態で、外部充放電装置10による電気二重層キャパシタ7の充電及び放電を開始する。これによって、接触子8aとリード電極7a,7bとの接触抵抗が低い値で安定した状態で、電気二重層キャパシタ7の充電及び放電を行うことができる。電気二重層キャパシタ7の製造工程においては、初期充放電を行うことにより、電解液中のガスを抜くことができ、活性化を行うことができる。電気二重層キャパシタ7の充放電を開始してから所定時間経過したら、電気二重層キャパシタ7の充放電を終了し、回転ハンドル9dを回転させることで接触子8aをリード電極7a,7bから離し、加圧機5cによる電気二重層キャパシタ7の加圧を解除する。そして、電気二重層キャパシタ7を収容架5から取り出すことで、一連の動作を終了する。

0033

なお、以上の動作において、回転軸9bを回転させる方法については、操作者により回転軸9bを回転させてもよいし、図示しないアクチュエータを駆動させることにより回転軸9bを回転させてもよい。

0034

以上説明したように、本実施形態においては、接触子8aを回転軸9bまわりに回転移動させることで、電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bの表面を削っている。このとき、回転軸9bを回転させた分だけ接触子8aによりリード電極7a,7bの表面を削ることができるので、リード電極7a,7bの表面に形成された酸化膜を接触子8aにより効率よく削ることができる。したがって、本実施形態によれば、接触子8aとリード電極7a,7bとの接触抵抗を低い値で安定させることができるとともに、装置の小型化を実現することができる。

0035

なお、特許文献1においては、複数の二次電池のリード電極に接触させるための複数の接触子が共通の接触子板に取り付けられており、複数の二次電池が収容された収容体に対してこの接触子板を並進移動させることで、リード電極に対して接触子を擦動させている。特許文献1において接触子を擦動させるためには、複数の接触子が取り付けられた接触子板を並進移動させる必要があるため、複数の蓄電器のリード電極の表面を削るための装置が大型化してしまう。さらに、特許文献1においては、複数の接触子が取り付けられた接触子板の存在によって、接触子のリード電極に対する接触状態を確認することが困難であるため、接触子の調整等の装置のメンテナンス性が悪化してしまう。

0036

これに対して本実施形態においては、複数の接触子8aが共通の回転軸9bに軸延設方向に関して所定間隔をおいた状態で取り付けられていることにより、複数の蓄電器のリード電極7a,7bの表面を削るための装置の小型化を実現することができる。そして、本実施形態においては、特許文献1の接触子板のようなメンテナンス性の悪化の要因となる板は不要であるため、接触子8aのリード電極7a,7bに対する接触状態を確認することが容易である。したがって、接触子8aの調整等の装置のメンテナンス性を向上させることができる。

0037

さらに、本実施形態においては、接触子8aの角部8cにて電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bの表面を削ることにより、リード電極7a,7bの表面を削るための接触子8aとして高コストのものを用いる必要がなく、接触子8aのコストを低減することができる。

0038

また、本実施形態においては、接触子8aが電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bを押圧する際に、支持板8bによりリード電極7a,7bに接触子8a側への反力を与えることができるので、接触子8aがリード電極7a,7bを押圧する力を確実に付加することができる。したがって、電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bの表面に形成された酸化膜をより確実に削ることができる。

0039

また、本実施形態においては、回転軸9bに対する電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bの位置決めを行った状態で、接触子8aをリード電極7a,7bに接触させることにより、接触子8aのリード電極7a,7bに対する押圧状態を安定化させることができる。したがって、電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bの表面に形成された酸化膜をより確実に削ることができる。

0040

以上の説明においては、接触子8aが複数の角部8cを有しており、複数の角部8cの位置にて電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bと接触する場合について説明した。ただし、電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bと接触する接触子8aの角部8cが1つである場合でも、リード電極7a,7bの表面に形成された酸化膜を効率よく削ることができる。

0041

以上の説明においては、本実施形態に係る接続装置を用いて電気二重層キャパシタ7の充電及び放電の両方を行う場合について説明した。ただし、本実施形態に係る接続装置は、電気二重層キャパシタ7の充電及び放電の少なくとも一方を行う場合に適用可能である。

0042

さらに、本実施形態に係る接続装置は、電気二重層キャパシタ7の充電及び放電を行う場合の他に、電気二重層キャパシタ7の内部抵抗や静電容量等の特性の測定を行う場合や、電気二重層キャパシタ7の製造工程において不良品であるか否かを調べるために電気二重層キャパシタ7の検査を行う場合にも適用可能である。その場合は、接触子8aは特性測定装置や検査装置(いずれも図示せず)と接続される。そして、電気二重層キャパシタ7のリード電極7a,7bの表面を削りながら接触子8aを回転軸9bまわりに回転移動させた後に、電気二重層キャパシタ7の特性の測定や検査が行われる。

0043

以上の説明においては、本実施形態に係る接続装置の接続対象が電気二重層キャパシタである場合について説明した。ただし、本実施形態に係る接続装置の接続対象が二次電池であってもよい。

0044

以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。

図面の簡単な説明

0045

本発明の実施形態に係る蓄電器のリード電極への接続装置に用いられる収容架の外観を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る蓄電器のリード電極への接続装置に用いられる接触子の外観を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る蓄電器のリード電極への接続装置に用いられる接触子をリード電極に接触させる動作を説明する斜視図である。
電気二重層キャパシタの構成の概略を示す斜視図である。
電気二重層キャパシタと外部充放電装置との接続方法を説明する模式図である。
従来における蓄電器のリード電極への接続装置の構成の概略を示す斜視図である。
従来における蓄電器のリード電極への接続装置の構成の概略を示す斜視図である。
従来における蓄電器のリード電極への接続装置の構成の概略を示す平面図である。

符号の説明

0046

5収容架、5a櫛状案内板、5b 溝、5c加圧機、5e 支持部、7電気二重層キャパシタ、7a,7bリード電極、7c筐体、8a接触子、8b 支持板、8c 角部、9b回転軸、9cブラケット、9d回転ハンドル、10 外部充放電装置。

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