図面 (/)

技術 転写箔

出願人 フジコピアン株式会社
発明者 鈴木教一
出願日 2004年1月22日 (16年10ヶ月経過) 出願番号 2004-013775
公開日 2005年8月4日 (15年3ヶ月経過) 公開番号 2005-205698
状態 特許登録済
技術分野 転写による装飾 積層体(2) プラスチック等のブロー成形,熱成形
主要キーワード ポリスチレン樹脂板 ポリプロピレン樹脂板 通常加工 塗膜材料 夜光顔料 液状硬化性樹脂 ABS樹脂 真空成形装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年8月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

真空成形した樹脂板FRP補強して得られる成形物において、あらかじめ転写箔を用いて、樹脂板に真空成形前に転写した転写層がFRP補強時に溶解、流出を防止する。

解決手段

樹脂板に転写箔で転写層を転写した後に、樹脂板を真空成形し、さらに転写層上に繊維強化樹脂で補強した成形物に使用される前記転写箔において、転写箔が基材上に少なくとも保護層を設けたものであり、保護層にTgが75℃以上の塩化ビニル酢酸ビニル樹脂を30〜100重量%含有することを特徴とする転写箔を使用する。

概要

背景

従来から、真空成形した樹脂板の裏面に繊維強化樹脂(以下FRPと称す。)を補強することで樹脂板の強度を向上させた各種製品が知られている。例えば、アクリル樹脂からなる板にFRPを補強したものは、外観に優れた高級感のある浴槽洗面台として使用されている。また、そのような製品の樹脂板に直接印刷により印刷を施したり、転写印刷法により転写層転写した後、その転写層側にFRP補強することで意匠性を付加する事も既に提案されている。(特許文献1、特許文献2)なかでも、転写印刷法はグラビア印刷等の様々な印刷手法を用いることができるため意匠性の自由度が高く、好ましい手法である。

特公昭56−27259号公報
特公昭56−28533号公報

概要

真空成形した樹脂板にFRPを補強して得られる成形物において、あらかじめ転写箔を用いて、樹脂板に真空成形前に転写した転写層がFRP補強時に溶解、流出を防止する。樹脂板に転写箔で転写層を転写した後に、樹脂板を真空成形し、さらに転写層上に繊維強化樹脂で補強した成形物に使用される前記転写箔において、転写箔が基材上に少なくとも保護層を設けたものであり、保護層にTgが75℃以上の塩化ビニル酢酸ビニル樹脂を30〜100重量%含有することを特徴とする転写箔を使用する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

樹脂板転写箔転写層転写した後に、樹脂板を真空成形し、さらに転写層上に繊維強化樹脂補強した成形物に使用される前記転写箔において、転写箔が基材上に少なくとも保護層を設けたものであり、保護層にTgが75℃以上の塩化ビニル酢酸ビニル樹脂を30〜100重量%含有することを特徴とする転写箔。

技術分野

0001

本発明は、予め樹脂板転写箔転写層転写した後に、樹脂板を真空成形し、さらに転写層上に繊維強化樹脂補強して成形物を製造する際に、使用される転写箔に関する。

背景技術

0002

従来から、真空成形した樹脂板の裏面に繊維強化樹脂(以下FRPと称す。)を補強することで樹脂板の強度を向上させた各種製品が知られている。例えば、アクリル樹脂からなる板にFRPを補強したものは、外観に優れた高級感のある浴槽洗面台として使用されている。また、そのような製品の樹脂板に直接印刷により印刷を施したり、転写印刷法により転写層を転写した後、その転写層側にFRP補強することで意匠性を付加する事も既に提案されている。(特許文献1、特許文献2)なかでも、転写印刷法はグラビア印刷等の様々な印刷手法を用いることができるため意匠性の自由度が高く、好ましい手法である。

0003

特公昭56−27259号公報
特公昭56−28533号公報

発明が解決しようとする課題

0004

通常、樹脂板にFRPを補強する場合はハンドレイアップ法スプレーアップ法などによりガラス繊維液状硬化性樹脂材料を積層するが、転写箔の転写層が転写された樹脂板を用いた場合はFRP原料に含まれるスチレンモノマー不飽和ポリエステル等の液状硬化性樹脂材料が転写層を溶解、流失してしまう不具合が発生する場合があった。また、そのような転写層の溶解、流出を防止するためには塗膜材料として硬化系材料を使用すればよいが、その場合は塗膜成形加工性能が十分でなく浴槽などの絞り量が大きい製品では使用できなかった。

課題を解決するための手段

0005

上記課題を解決すべく本発明の転写箔では、樹脂板に転写箔で転写層を転写した後に、樹脂板を真空成形し、さらに転写層上に繊維強化樹脂で補強した成形物に使用される前記転写箔において、転写箔が基材上に少なくとも保護層を設けたものであり、保護層にTgが75℃以上の塩化ビニル酢酸ビニル樹脂を30〜100重量%含有する転写箔とするものである。

発明の効果

0006

本発明の転写箔構成とすることで、真空成形加工性能が良好でFRP補強時にも転写層が溶解、流出することがない成形物が得られる。さらに本発明の転写箔を使用して得られる浴槽は生産性および意匠性、耐熱性に優れたものが得られる。

発明を実施するための最良の形態

0007

以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の転写箔に使用する基材には通常加工性や印刷適正面で5〜100μmさらに好ましくは16〜50μmのシートを用いる。基材を構成する素材としては、例えば、ポリエチレンポリプロピレンポリブテンエチレンプロピレン樹脂ポリエチレンテレフタレートアクリル、塩化ビニル、ポリカーボネートポリアミドナイロンポリビニルアルコールセルロース等が使用可能である。特に好ましくはポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂であって、シート物性改善の目的で添加剤を含有する事も差し支えない。また、基材の表裏面には必要に応じ適宜公知の易接着処理、すなわちコロナ放電処理プラズマ処理オゾン処理プライマー層塗工等の密着性強化処理を施しても良い。

0008

本発明の転写箔は、基材上に少なくとも保護層を設けたもので、保護層はTgが75℃以上の塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂を30〜100重量%含有するものである。

0009

上記保護層を設けることで、FRP補強時にFRP原料に含まれるスチレンモノマーや不飽和ポリエステル等の液状硬化性樹脂材料が保護層を溶解、流失してしまう不具合を防止する事ができる。Tgが75℃未満の塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂を使用した場合、スチレンモノマーや不飽和ポリエステル等に対する耐性が乏しく保護層の溶解、流出が発生したり、浴槽等の耐温水性が要求される成型物では、十分な耐熱性が得られない。

0010

保護層における塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂の比率が30重量%未満の場合も同様に、FRP原料に含まれるスチレンモノマーや不飽和ポリエステル等の液状硬化性樹脂材料が保護層の溶解、流出が発生したり、浴槽等の耐温水性が要求される成型物では、十分な耐熱性が得られない。

0011

また、保護層を着色するために公知の顔料染料を添加してもよく、例えば、カーボンブラックチタン白炭酸カルシウム炭酸マグネシウム水酸化アルミニウム水酸化マグネシウム酸化亜鉛亜鉛華弁柄紺青カドミウムレッドアゾ顔料レーキ顔料アントラキノン顔料、フタロシアニン顔料キナクリドン顔料イソインドリノン顔料イミダゾロン顔料ジオキサジン顔料金粉銀粉銅粉アルミニウム粉魚鱗粉、パール顔料蛍光顔料夜光顔料、またはこれらから選ばれる2種以上の混合物を使用することができる。これら着色剤を添加させた保護層を使用すれば、ベタ柄ではあるが様々な色目表現する事が可能である。保護層の厚みは、通常10〜100μmの範囲で設けることが好ましい。

0012

成形物にベタ柄ではなく木目調のごとく任意の絵柄模様を設けたい場合、保護層上に印刷層を設けることも可能である。この場合、印刷層は保護層と樹脂板の間に位置しFRP積層時には保護層で覆われる形となり、印刷層の溶解や流出による損傷を防止できる。

0013

印刷層の形成はグラビア印刷、活版印刷オフセット印刷シルクスクリーン印刷転写印刷インクジェット印刷、手描き法等公知の印刷方法により全面ないし所望の部分に形成する。印刷で形成する柄は木目石目布目砂目文字記号等特に限定されるものではない。なお、印刷層のインキはバインダー等からなるビヒクル、着色剤、添加剤からなり、バインダー樹脂にはエチレン‐酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂塩化ビニル樹脂、塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂、塩素化ポリプロピレンエポキシ樹脂、セルロース、ウレタン樹脂等が使用可能である。特に好ましくは塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂が成形性とFRP補強時の印刷層流出防止の面で好ましい。

0014

印刷層の着色剤には公知の顔料、染料が使用可能であり、例えばカーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、紺青、カドミウムレッド、アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、イミダゾロン顔料、ジオキサジン顔料、金粉、銀粉、銅粉、アルミニウム粉、魚鱗粉、パール顔料、蛍光顔料、夜光顔料、またはこれらから選ばれる2種以上の混合物を使用することができる。印刷層の厚みは、通常1〜10μmの範囲で設けることが好ましい。

0015

転写層(保護層及び印刷層)と樹脂板との接着力改善を目的とし、印刷層上に接着層を設けても良い。この接着層に用いる材料は樹脂板に出来る樹脂であれば基本的に制約はなく、樹脂板に合わせて各種熱可塑性樹脂材料が使用可能である。具体的には、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エチレン‐酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂等が使用可能であるがこれに限定されるものではない。接着層の厚みは特に限定はないが、0.1μm〜20μmの範囲とすることが望ましい。

0016

本発明の真空成形に使用できる樹脂板としては、アクリル樹脂板ポリカーボネート樹脂板ポリスチレン樹脂板ポリプロピレン樹脂板ABS樹脂板、ポリ塩化ビニル樹脂板等、真空成形可能な既知の樹脂板が使用できる。樹脂板は、製品の最表面に位置することから実質的に透明で表面硬度が高く、耐候性の優れた材料が望ましく、アクリル樹脂板が好適である。これらの樹脂板の板厚は特に制限されないが、通常、50〜5000μm程度が使用できる。樹脂板も基材シートと同様、公知の易接着処理を行っても差し支えない。

0017

成形物の製造法については特開平5−237924に記載されるように熱可塑性樹脂シートからなる樹脂板を真空成形した後、ハンドレイアップ法やスプレーアップ法によってガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂等の補強部材を積層する方法が知られている。

0018

成形物としては、機器類カバー洗面ボール、浴槽等の建築資材等があり、特に浴槽等の耐温水性が要求される成形物に本発明の転写箔は好適に使用できる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に記述する。

0019

厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート基材に、Tg=79℃の塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂(ユニオンカーバイト社製 VYNS−3)をMEKに溶解した塗液塗布乾燥して厚み20μmの保護層を形成して転写箔を作成した。次に180℃に加熱されたゴムロールを用いて転写箔の保護層表面と厚み5mmのアクリル樹脂板表面とを対向させて熱圧接した後、基材を剥離して、保護層を転写した樹脂板を作成した。

0020

実施例1に於いて保護層をTg=77℃の塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂(ユニオン・カーバイト社製 VAGD)に変更した以外は実施例1と同様に、保護層を転写した樹脂板を作成した。

0021

実施例1に於いて保護層表面にアクリル系印刷インキを用いてグラビア印刷法で、厚み2μmの印刷層を積層し、次いで塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂からなる接着層を積層した以外は実施例1と同様に、保護層と印刷層を転写した樹脂板を作成した。

0022

実施例1に於いて保護層塗液としてTg=79℃の塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂30重量%と酸化チタン75重量%をMEKに溶解分散した塗液を使用した以外は実施例1と同様に保護層を転写した樹脂板を作成した。

0023

実施例1から4で得られた樹脂板を真空成形装置で転写層側を外側となるように浴槽の形状に真空成形し、転写層面にFRP補強したところ、問題となるような転写層の溶解、流出等不具合は発生しなかった。また、実施例1から4で得られた浴槽内に80℃の温水を満たした状態で500時間放置する耐温水性試験を行っても何ら問題はなく、耐熱性に優れるものであった。

0024

[比較例1]実施例1に於いて保護層塗液としてTg=68℃の塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂(ユニオン・カーバイト社製 VYLF)を使用した以外は実施例1と同様に保護層を転写した樹脂板を作成した。

0025

[比較例2]実施例1に於いて保護層塗液としてTg=72℃の塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂(ユニオン・カーバイト社製 VYHH)を使用した以外は実施例1と同様に保護層を転写した樹脂板を作成した。

0026

[比較例3]実施例1に於いて保護層塗液としてTg=79℃の塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂(ユニオン・カーバイト社製 VYNS−3)20重量%とTg=72℃の塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂(ユニオン・カーバイト社製 VYHH)を80重量%とした以外は実施例1と同様に保護層を転写した樹脂板を作成した。

0027

比較例1から3で得られた樹脂板を真空成形装置で転写層側を外側となるように浴槽の形状に真空成形し、転写層面にFRP補強したところ、転写した保護層の溶解、流出が多発した。また、比較例1〜3で得られた浴槽内に80℃の温水を満たした状態で500時間放置する耐温水性試験を行った結果、転写した保護層が劣化して補強した繊維強化樹脂が剥がる不具合が発生した。
実施例1〜4、比較例1〜3の転写箔の各層で使用した材料と作成した浴槽の評価結果をまとめると表1の通りとなった。

0028

0029

*塩化ビニル‐酢酸ビニル樹脂の略称

図面の簡単な説明

0030

本発明の転写箔において保護層と印刷層と接着層を積層した場合の形態を示す模式断面図である。
本発明の転写箔を使って保護層と印刷層と接着層を積層した樹脂板の形態を示す模式断面図である。
本発明の転写箔で転写した樹脂板を真空成形した後、FRPで補強した成形物(浴槽)の形態を示す模式断面図である。

符号の説明

0031

1・・・基材
2・・・保護層
3・・・印刷層
4・・・接着層
5・・・転写箔
6・・・転写層(少なくとも保護層をもつ層)
7・・・樹脂板
8・・・FRPの補強層

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • JNC株式会社の「 積層吸音材」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】低周波数領域及び中周波数領域、好ましくはさらに高周波数領域において優れた吸音性を有する吸音材を提供することを課題とする。【解決手段】少なくとも繊維層と、多孔質層とを含む積層吸音材であって、前記... 詳細

  • 三菱ケミカル株式会社の「 ヒートシール用フィルムおよび収納袋」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】高強度かつ薄膜であり、適度な通気性、優れた熱寸法安定性、ならびに、発熱体の高速充填加工に適したヒートシール性およびホットタック性を有しており、通気発熱性物質の収納袋としてより好適に使用できるヒ... 詳細

  • 日立化成テクノサービス株式会社の「 繊維強化中空材料及び繊維強化中空材料の製造方法」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】優れた軽量性と優れた機械強度とを両立する繊維強化中空材料及びその製造方法を提供する。【解決手段】中空板と、該中空板の少なくとも一方の面に設けられた繊維強化樹脂層と、を有し、前記中空板が、離間し... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ