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技術 胃内崩壊性錠剤

出願人 秋山錠剤株式会社鈴木嘉樹
発明者 秋山泰伸富山貴仁小林利安鈴木嘉樹
出願日 2004年1月6日 (16年11ヶ月経過) 出願番号 2004-000939
公開日 2005年7月21日 (15年5ヶ月経過) 公開番号 2005-194225
状態 特許登録済
技術分野 医薬品製剤 化合物または医薬の治療活性 非環式または炭素環式化合物含有医薬
主要キーワード 易崩壊性 造粒温度 温水溶液 医療用薬剤 崩壊性試験 発泡成分 マルチ型 乾燥造粒物
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この項目の情報は公開日時点(2005年7月21日)のものです。
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課題

服用後胃内で容易に崩壊薬効成分を放出する水溶性アズレンおよびL−グルタミンを含有する胃内崩壊性錠剤を提供すること。

解決手段

水溶性アズレンおよびL−グルタミンからなる薬効成分と、粘着剤との重量比が、99.5:0.5から60:40であり、必要により、さらに結合剤崩壊剤賦形剤などを含有する胃内崩壊性錠剤。上記粘着剤はヒドキプロピルセルロースメチルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースプルランポリビニルアルコールおよびクロスポビドンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。

概要

背景

水溶性アズレンおよびL−グルタミンからなる製剤は、経口投与により抗胃潰瘍作用、抗十二指腸潰瘍作用、抗胃炎作用等の広範な作用を有する製剤であり、すでに医療用としてその優れた有用性確立されている。その経口投与製剤としては顆粒剤細粒剤散剤カプセル剤錠剤といった剤形が使用されている。

しかしながら、顆粒細粒、散剤においては、こぼれ易かったり、高齢者等が服用するとき入れ歯歯茎との間に入り込み不快であるとか、ざらつきがあり患者コンプライアンス上の問題がある。さらに顆粒、細粒、散剤は調剤の際に1回分毎に分包しなければならず手間がかかり非効率的である。

カプセル剤においては、L−グルタミンの投与量が多いことから大きなカプセル剤となり、嚥下しにくく、口腔粘膜食道壁に付着してしまうなどの問題がある。

錠剤においては、L−グルタミンの投与量が1〜2g/日と多いことから大きな錠剤となり嚥下しにくく、口腔内崩壊性の錠剤では不快なえぐ味があり、発泡性の錠剤では口腔内発泡刺激があるなどの問題点がある。

また、錠剤においては、製剤の大部分を占めるグルタミンに圧縮成形性欠如しているため、錠剤硬度上がりにくく、錠剤状になっても角が欠け易く、外観上、商品価値上、品質管理上から問題がある。

このため、水溶性アズレンとL−グルタミンを含有する製剤であっても、上記したような欠点がなく、流通上においても、調剤上においても問題を生じない製剤の開発が患者医師薬剤師などの医療関係者から望まれている。

特許文献1には、水溶性アズレンおよびL−グルタミンからなる製剤の経口投与可能な剤形として、顆粒、細粒、散剤、これらをコーティングしたもの、カプセル剤および錠剤が開示されている。しかしながら、特許文献1は易崩壊性かつ低摩損性錠剤の組成にはなんら言及もしていないし示唆も与えていない。

特許文献2には、口腔内の水や唾液により吸水膨潤後の硬度が容易に低下し嚥下容易な口腔内易崩壊性錠剤が開示されている。本剤は口腔内発泡錠であり、胃内易崩壊性錠剤の組成にはなんら言及していないし示唆も与えていない。

特許文献3には、L−グルタミン、アズレンスルホン酸ナトリウムおよび崩壊剤を含む混合物を、乳糖含有水溶液結合剤として用いて造粒し乾燥して得られる造粒物圧縮成形して得られる実質的に発泡成分を含まない速崩錠または口腔内崩壊錠剤並びにその製造法が開示されている。速崩性ではあるが低摩損性錠剤組成に関してはなんら言及もしていないし示唆も与えていない。
特開昭59−27822号公報
特開2000−26286号公報
特開2003−212769号公報

概要

服用後胃内で容易に崩壊薬効成分を放出する水溶性アズレンおよびL−グルタミンを含有する胃内崩壊性錠剤を提供すること。 水溶性アズレンおよびL−グルタミンからなる薬効成分と、粘着剤との重量比が、99.5:0.5から60:40であり、必要により、さらに結合剤、崩壊剤、賦形剤などを含有する胃内崩壊性錠剤。上記粘着剤はヒドキプロピルセルロースメチルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースプルランポリビニルアルコールおよびクロスポビドンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。 なし

目的

本発明の目的は、服用後胃内で崩壊する胃内崩壊性錠剤を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

(A)水溶性アズレンおよびL−グルタミンからなる胃腸障害改善薬効成分ならびに(B)ヒドロキシプロピルセルロースメチルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースプルランポリビニルアルコールおよびクロスポビドンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の粘着剤からなりそして(A)成分対(B)成分の重量比が99.5:0.5〜60:40である、ことを特徴とする胃内崩壊性錠剤

請求項2

結合剤または崩壊剤(C)をさらに含有する請求項1に記載の錠剤

請求項3

結合剤または崩壊剤(C)が、結晶セルロースカルボキシメチルセルロースカルシウムおよびクロスポビドンよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項2に記載の錠剤。

請求項4

賦形剤流動化剤滑沢剤安定化剤着色剤矯味剤および着香剤からなる群から選ばれる少なくとも1種をさらに含有する請求項1〜3のいずれかに記載の錠剤。

請求項5

薬効成分(A)、粘着剤(B)および結合剤または崩壊剤(C)を含有しそして成分(A)および(B)の合計重量100重量部に対し、結合剤および崩壊剤(C)が1〜300重量部である請求項1〜4のいずれかに記載の錠剤。

請求項6

薬効成分(A)、ヒドロキシプロピルセルロースまたはプルラン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウムおよびクロスポビドンを含有しそしてこれらの合計重量を基準にして薬効成分(A)が20〜90重量%、ヒドロキシプロピルセルロースまたはプルランが0.2〜20重量%、結晶セルロースが5〜60重量%、カルボキシメチルセルロースカルシウムが0.5〜20重量%およびクロスポビドンが0.5〜20重量%である請求項1〜5のいずれかに記載の錠剤。

請求項7

薬効成分(A)が30〜90重量%、ヒドロキプロピルセルロースまたはプルランが1〜10重量%、結晶セルロースが5〜50重量%、カルボキシメチルセルロースカルシウムが0.5〜10重量%およびクロスポビドンが0.5〜10重量%である請求項6に記載の錠剤。

請求項8

日本薬局方記載崩壊試験法にて測定した精製水試験液とする崩壊性が180秒以下である請求項1〜7のいずれかに記載の錠剤。

請求項9

日本薬局方記載摩損度試験器を用いて測定した10分後の摩損度が3%以下である請求項1〜8のいずれかに記載の錠剤。

技術分野

0001

本発明は、胃内崩壊性錠剤に関する。さらに詳しくは、錠剤として必要な機械強度を示す硬度摩損度を良好に維持しつつ服用後胃内で容易に崩壊する胃内崩壊性錠剤に関する。

背景技術

0002

水溶性アズレンおよびL−グルタミンからなる製剤は、経口投与により抗胃潰瘍作用、抗十二指腸潰瘍作用、抗胃炎作用等の広範な作用を有する製剤であり、すでに医療用としてその優れた有用性確立されている。その経口投与製剤としては顆粒剤細粒剤散剤カプセル剤、錠剤といった剤形が使用されている。

0003

しかしながら、顆粒細粒、散剤においては、こぼれ易かったり、高齢者等が服用するとき入れ歯歯茎との間に入り込み不快であるとか、ざらつきがあり患者コンプライアンス上の問題がある。さらに顆粒、細粒、散剤は調剤の際に1回分毎に分包しなければならず手間がかかり非効率的である。

0004

カプセル剤においては、L−グルタミンの投与量が多いことから大きなカプセル剤となり、嚥下しにくく、口腔粘膜食道壁に付着してしまうなどの問題がある。

0005

錠剤においては、L−グルタミンの投与量が1〜2g/日と多いことから大きな錠剤となり嚥下しにくく、口腔内崩壊性の錠剤では不快なえぐ味があり、発泡性の錠剤では口腔内発泡刺激があるなどの問題点がある。

0006

また、錠剤においては、製剤の大部分を占めるグルタミンに圧縮成形性欠如しているため、錠剤硬度上がりにくく、錠剤状になっても角が欠け易く、外観上、商品価値上、品質管理上から問題がある。

0007

このため、水溶性アズレンとL−グルタミンを含有する製剤であっても、上記したような欠点がなく、流通上においても、調剤上においても問題を生じない製剤の開発が患者医師薬剤師などの医療関係者から望まれている。

0008

特許文献1には、水溶性アズレンおよびL−グルタミンからなる製剤の経口投与可能な剤形として、顆粒、細粒、散剤、これらをコーティングしたもの、カプセル剤および錠剤が開示されている。しかしながら、特許文献1は易崩壊性かつ低摩損性錠剤の組成にはなんら言及もしていないし示唆も与えていない。

0009

特許文献2には、口腔内の水や唾液により吸水膨潤後の硬度が容易に低下し嚥下容易な口腔内易崩壊性錠剤が開示されている。本剤は口腔内発泡錠であり、胃内易崩壊性錠剤の組成にはなんら言及していないし示唆も与えていない。

0010

特許文献3には、L−グルタミン、アズレンスルホン酸ナトリウムおよび崩壊剤を含む混合物を、乳糖含有水溶液結合剤として用いて造粒し乾燥して得られる造粒物圧縮成形して得られる実質的に発泡成分を含まない速崩錠または口腔内崩壊錠剤並びにその製造法が開示されている。速崩性ではあるが低摩損性錠剤組成に関してはなんら言及もしていないし示唆も与えていない。
特開昭59−27822号公報
特開2000−26286号公報
特開2003−212769号公報

発明が解決しようとする課題

0011

本発明の目的は、服用後胃内で崩壊する胃内崩壊性錠剤を提供することにある。

0012

本発明の他の目的は、服用後胃内で容易に崩壊し薬効成分である水溶性アズレンおよびL−グルタミンを放出する易崩壊性、低摩損性の胃内崩壊性錠剤を提供することにある。

0013

本発明の他の目的は、錠剤としての機械的強度を示す錠剤硬度、摩損度を良好に維持しつつ、服用後容易に胃内で崩壊し薬効成分を放出する易崩壊性、低摩損性の胃内崩壊性錠剤を提供することにある。

0014

本発明のさらに他の目的は、製剤重量の増加を抑え、服用後容易に胃内で崩壊して薬効成分を放出し且つ服用し易い、易崩壊性、低摩損性の胃内崩壊性錠剤を提供することにある。

0015

本発明のさらに他の目的は、水溶性アズレンが錠剤中に均一に分散している、水溶性アズレンおよびL−グルタミンを含有する易崩壊性、低摩損性の胃内崩壊性錠剤を提供することにある。

0016

本発明のさらに他の目的は、水溶性アズレンの安定性に優れた、水溶性アズレンおよびL−グルタミンを含有する易崩壊性、低摩損性の胃内崩壊性錠剤を提供することにある。

0017

本発明のさらに他の目的および利点は、以下の説明から明らかになろう。

課題を解決するための手段

0018

本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、(A)水溶性アズレンおよびL−グルタミンからなる胃腸障害改善薬効成分 ならびに
(B)ヒドロキシプロピルセルロースメチルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースプルランポリビニルアルコールおよびクロスポビドンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の粘着剤からなり そして
(A)成分対(B)成分の重量比が99.5:0.5〜60:40である、
ことを特徴とする胃内崩壊性錠剤によって達成される。

発明の効果

0019

本発明により、服用後胃内で容易に崩壊し薬効成分を放出する崩壊性、低摩損性錠剤が提供される。

0020

また、本発明により、錠剤としての機械的強度を示す錠剤硬度、摩損度を良好に維持しつつ、服用後容易に胃内で崩壊し薬効成分を放出する調剤し易い、水溶性アズレンおよびL−グルタミンを含有する胃内崩壊性、低摩損性錠剤が提供される。

0021

また本発明により、製剤重量の増加を抑え、服用後容易に胃内で崩壊し薬効成分を放出する服用し易い、水溶性アズレンおよびL−グルタミンを含有する胃内崩壊性、低摩損性錠剤が提供される。

0022

また本発明により、水溶性アズレンが錠剤中に均一に分散している、水溶性アズレンおよびL−グルタミンを含有する胃内崩壊性、低摩損性錠剤が提供される。

0023

さらに、本発明により、水溶性アズレンの安定性に優れた、水溶性アズレンおよびL−グルタミンを含有する胃内崩壊性、低摩損性錠剤が提供される。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下に本発明に付き詳細に説明する。抗炎症抗潰瘍作用に関してL−グルタミンおよび水溶性アズレン(グアイアズレンスルホン酸塩)は、既にそれぞれ単独および配合剤として、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎等の胃腸障害のための医療用薬剤として使用されている。水溶性アズレンの投与量は通常4.5〜6mg/日と少量であるのに対し、L−グルタミンの投与量は通常1〜2g/日とかなり大量である。L−グルタミンの投与量が多い上にL−グルタミン粉末の圧縮成形性が乏しいため、錠剤化しようとすると、多量の添加剤を必要とし、大型の錠剤とならざるを得ず、かつ胃内での早い崩壊性を付与しつつ錠剤の機械的強度を維持することが求められる。

0025

本発明の胃内崩壊性錠剤の崩壊性は、日本薬局方記載崩壊試験法精製水試験液として測定したとき、180秒以下が好ましく、90秒以下がより好ましく、60秒以下が特に好ましい。

0026

本発明の胃内崩壊性錠剤の硬度は、錠剤硬度計エルベェッカ社製、TBH200型)で測定したとき、50N以上が好ましく、60N以上がより好ましく、70N以上が特に好ましい。

0027

本発明の胃内崩壊性錠剤の摩損度は、日本薬局方記載摩損度試験器を用いて10分間回転したとき(10分後の摩損度)、3%以下が好ましく、2%以下がより好ましく、1%以下が特に好ましい。

0028

本発明の錠剤において、薬効成分である水溶性アズレンおよびL−グルタミンの含量は、粘着剤との合計重量に基づいて、99.5〜60重量%であり、99〜70重量%が好ましく、98.5〜80重量%が特に好ましい。

0029

粘着剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、プルラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールポリオキシエチレンコポリマーアラビアゴムカルボキシビニルポリマーカルメロースカルメロースナトリウム、クロスポビドンなどが挙げられ、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、プルラン、ポリビニルアルコールおよびクロスポビドンが用いられる。これらは1種または2種以上一緒に用いることができる。これらのうち、ヒドロキシプロピルセルロース、プルランがより好ましい。

0030

本発明の錠剤に用いられる粘着剤は、薬効成分との合計重量に対し、0.5〜40重量%であり、1〜30重量%が好ましく、1.5〜20重量%が特に好ましい。

0031

本発明の錠剤は、必要により、胃内投与前の錠剤においては結合剤として作用し、一旦胃内に投与された後には崩壊剤として作用する、結合剤または崩壊剤を含有することができる。

0032

かかる結合剤または崩壊剤としては、例えば結晶セルロースカルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスポビドン、クロスカルボキシメチルセルロースナトリウムカルボキシメチルスターチナトリウムなどが挙げられる。これらのうち、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスポビドンが好ましい。これらは1種または2種以上で用いられる。

0033

かかる結合剤または崩壊剤は、薬効成分と粘着剤の合計重量100重量部に対し、好ましくは1〜300重量部、さらに好ましくは5〜200重量部で用いられる。

0034

また、本発明の錠剤には、必要に応じ、その他の添加剤が含有されていてもよい。その他の添加剤としては、経口医薬品に添加することができる成分であれば特に制限はないが、例えば、賦形剤流動化剤滑沢剤安定化剤着色剤矯味剤および着香剤が挙げられる。これらは単独または組み合わせて使用される。錠剤中におけるこれらの濃度は、それぞれ、例えば微量〜10重量%が好ましく、微量〜7重量%がより好ましく、微量〜5重量%が特に好ましい。

0035

賦形剤としては、例えば、デンプンソルビトールデキストランマンニトールトレハロース、乳糖などが挙げられる。

0037

流動化剤および滑沢剤は、それぞれ、錠剤化する成分材料粉体としての流動性を改善するためや、打錠工程におけるスティッキングキャッピングラミネーションなどの打錠障害や、打錠用杵臼のキシミ、磨耗を防止するために、通常、錠剤化する成分材料中に添加される成分である。錠剤内部に滑沢剤があまりに多量に含有されると、その撥水性のために錠剤の崩壊性が低下することがあるので、錠剤内部にはあまりに多量の滑沢剤を含有させないことが好ましい。

0038

安定化剤としては、例えば塩化セチルピリジニウム塩化ベンザルコニウム塩化ベンセトニウムなどが挙げられる。

0039

着色剤としては、例えば、β−カロテン食用青色1号などの食用色素黄酸化鉄、褐色酸化鉄黒酸化鉄カラメル酸化チタンなどが挙げられる。

0040

矯味剤としては、例えばアスパルテームグルコースフルクトースキシリトールサッカリンアスコルビン酸などが挙げられ、また着香剤としては、例えばメントール、オレンジエキスレモンパウダーなどが挙げられる。

0041

なお、本発明の錠剤には、炭酸塩有機酸等の組合せからなる発泡成分は、実質的に含まれていないことが好ましい。

0042

本発明の錠剤は、薬効成分(A)、ヒドロキシプロピルセルロースまたはプルラン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウムおよびクロスポビドンを含有しそしてこれらの合計重量を基準にして薬効成分(A)が20〜90重量%、より好ましくは30〜90重量%、ヒドロキシプロピルセルロースまたはプルランが0.2〜20重量%、より好ましくは1〜10重量%、結晶セルロースが5〜60重量%、より好ましくは5〜50重量%、カルボキシメチルセルロースカルシウムが0.5〜20重量%、より好ましくは0.5〜10重量%、およびクロスポビドンが0.5〜20重量%、より好ましくは0.5〜10重量%であるものである。

0043

本発明の錠剤は、例えば水溶性アズレンおよびL−グルタミンと、必要に応じて用いられる結合剤または崩壊剤、とからなる混合物に粘着剤水溶液またはアルコール溶液、または粘着剤粉体と水またはアルコール溶媒として用いて造粒し、乾燥して得られる造粒物を圧縮成形することにより製造されるかまたは上記により得られた造粒物にさらに結合剤、崩壊剤等の添加物添加混合し得られた粉体を圧縮成形することにより製造される。

0044

上記粘着剤水溶液またはアルコール溶液中の粘着剤の濃度は特に制限はないが、0.5〜30重量%が好ましく、0.5〜20重量%がより好ましく、1〜10重量%が特に好ましい。

0045

粘着剤は、造粒性可塑性のある膜状物を形成する性質を有することが望ましい。これにより圧縮成形性の欠如している薬効成分粉末造粒物の内部および表面に可塑性のある膜状物を形成し、圧縮成形性を向上させ錠剤化を可能にしたと言える。粘着剤は、5重量%水溶液の25℃における粘度が0.1〜500mPaであるものが好ましく、0.5〜200mPaであるものがより好ましく、1〜100mPaであるものが特に好ましい。

0046

なお、上記添加剤は、錠剤の製造工程のいずれの段階で添加されてもよく、例えば、水溶性アズレンおよびL−グルタミンと崩壊剤の一部とからなる混合物に混合して使用されてもよく、又、水溶性アズレンおよびL−グルタミンと崩壊剤からなる混合物を粘着剤を用いて造粒して得られる造粒物に混合してもよい。

0047

造粒法としては、特に制限はないが、高速攪拌造粒、攪拌造粒流動層造粒転動流動層造粒、押し出し造粒等の湿式造粒法が好ましい。造粒物の粒度、硬度、流動性、水分などは、特に限定されず、ついで行われる打錠工程および得られた錠剤物性に支障を来たさない範囲であれば、任意に設定される。

0048

造粒温度としては、特に制限はないが、造粒物温度が高温になることは好ましくなく、30〜70℃が好ましく、30〜60℃がより好ましく、30〜50℃がさらに好ましい。

0049

造粒物の乾燥法としては、特に制限はないが、例えば通風乾燥法、流動層乾燥法、減圧乾燥法などが挙げられる。乾燥温度としては、特に制限はないが、30〜70℃が好ましく、30〜60℃がより好ましく、30〜50℃がさらに好ましい。

0050

錠剤の製造法は、特に制限はないが、例えばロータリー式打錠機を用いて行うことができる。打錠用の、臼に滑沢剤を塗布する装置を備えないものも使用できるが、杵、臼に滑沢剤を塗布する装置を備えたものを用いることもできる。圧縮成形は、滑沢剤を塗布した杵、臼または塗布していない杵、臼を用いて行うことができる。

0051

以下、実施例を挙げ本発明をさらに詳述する。本発明は実施例により何ら制限されるものではない。

0052

実施例1
L−グルタミン(味の素(株)製)2,475g、グアイアズレンスルホン酸ナトリウムアルプス薬品(株)製)7.5g、結晶セルロース(旭化成(株)製)392.5g、ヒドキプロピルセルロース(日本曹達(株)製)150gを攪拌造粒機パウレック社製FM−VG25型)に入れ、1分間混合した。さらに、300gのエチルアルコールを加え、3分間造粒し、得られた造粒物を通風乾燥機で乾燥して乾燥造粒物を得た。得られた造粒物を0.5mm篩整粒し、これに、結晶セルロース1,220g、カルボキシメチルセルロースカルシウム(五徳薬品工業(株)製)90g、クロスポビドン(BASF社製)90gを加え、混合し、さらにステアリン酸マグネシウム75gを加え、打錠用粉体を得た。直径9mm平杵を装着したロータリー型打錠機鉄工所製、HTAP18型)を使用し打錠圧900Kgで、錠剤重量300mgの胃内崩壊性錠剤を得た。

0053

実施例2
L−グルタミン990g、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム3.0g、結晶セルロース157gを流動層造粒機フロイント産業(株)製、FLO−5マルチ型)に入れ、2分間混合した。ヒドキシプロピルセルロース60gを1,150gの精製水に溶解した粘着剤溶液により、約80分間噴霧造粒・乾燥し、造粒物を得た。得られた造粒物を0.5mm篩で整粒し、これに、結晶セルロース488g、カルボキシメチルセルロースカルシウム36g、クロスポビドン36gを加え、混合し、さらにステアリン酸マグネシウム30gを加え、打錠用粉体を得た。直径9mm平杵を装着したロータリー型打錠機を使用し打錠圧900Kgで、錠剤重量300mgの胃内崩壊性錠剤を得た。

0054

実施例3
L−グルタミン2,475g、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム7.5g、結晶セルロース1,612.5g、カルボキシメチルセルロースカルシウム150g、クロスポビドン150g、ヒドキシプロピルセルロース150gを攪拌造粒機に入れ、1分間混合した。さらに、425gのエチルアルコールを加え、3分間造粒し、得られた造粒物を通風型乾燥機で乾燥し、乾燥造粒物を得た。得られた造粒物を0.5mm篩で整粒し、これに、ステアリン酸マグネシウム75gを加え、打錠用粉体を得た。直径9mm平杵を装着したロータリー型打錠機を使用し打錠圧1,000Kgで、錠剤重量300mgの胃内崩壊性錠剤を得た。

0055

実施例4
L−グルタミン2,475g、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム7.5g、結晶セルロース1,867.5g、ヒドキシプロピルセルロース150gを高速攪拌造粒機に入れ、1分間混合した。さらに、450gのエチルアルコールを加え、3分間造粒し、得られた造粒物を通風型乾燥機で乾燥し、造粒物を得た。得られた造粒物を0.5mm篩で整粒し、打錠用粉体を得た。打錠用粉体を臼内充填する前に上杵下杵の表面、臼壁にステアリン酸マグネシウムを塗布する装置を装着したロータリー型打錠機(水社製、VIRGO φ518ss型)を使用し、直径9mm平杵、打錠圧800Kgで打錠し、錠剤重量300mgの胃内崩壊性錠剤を得た。

0056

実施例5
L−グルタミン2,475g、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム7.5g、結晶セルロース1,678.5g、カルボキシメチルセルロースカルシウム90g、クロスポビドン90g、ヒドキシプロピルセルロース150gを高速攪拌造粒機に入れ、1分間混合した。さらに、430gのエチルアルコールを加え、3分間造粒し、得られた造粒物を通風型乾燥機で乾燥し、造粒物を得た。得られた造粒物を0.5mm篩で整粒し、打錠用粉体を得た。打錠用粉体を臼内に充填する前に上杵、下杵の表面、臼壁にステアリン酸マグネシウムを塗布する装置を装着したロータリー型打錠機を使用し、直径9mm平杵、打錠圧800Kgで打錠し、錠剤重量300mgの胃内崩壊性錠剤を得た。

0057

実施例6
L−グルタミン990g、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム3.0g、結晶セルロース157gを流動層造粒機に入れ、1分間混合した。プルラン60gを1,150gの精製水に溶解した粘着剤溶液により、約80分間噴霧造粒・乾燥し、造粒物を得た。得られた造粒物を0.5mm篩で整粒し、これに、結晶セルロース482g、カルボキシメチルセルロースカルシウム72g、クロスポビドン36gを加え、混合し、打錠用粉体を得た。打錠用粉体を臼内に充填する前に上杵、下杵の表面、臼壁にステアリン酸マグネシウムを塗布する装置を装着したロータリー型打錠機を使用し、直径9mm平杵、打錠圧900Kgで打錠し、錠剤重量300mgの胃内崩壊性錠剤を得た。

0058

比較例1
L−グルタミン990g、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム3.0g、結晶セルロース777gを攪拌造粒機に入れ、1分間混合した。精製水540g混合物に添加し、5分間練合を行い、練合物を得、1.0mmのスクリーンを備えた押し出し造粒機(菊水製作所製、RG−5型)で造粒した。得られた造粒物を通風型乾燥機で乾燥し、乾燥造粒物を得た。得られた乾燥造粒物を28号金網で整粒し、これに、ステアリン酸マグネシウム30gを加え、打錠用粉体を得た。直径9mm平杵を装着したロータリー型打錠機を使用し打錠圧1,000Kgで、錠剤重量300mgの錠剤を得た。

0059

比較例2
L−グルタミン990g、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム3.0g、結晶セルロース807gを攪拌造粒機に入れ、1分間混合した。精製水540g混合物に添加し、5分間練合を行い、練合物を得、1.0mmのスクリーンを備えた押し出し造粒機で造粒した。得られた造粒物を通風型乾燥機で乾燥し、乾燥造粒物を得た。得られた乾燥造粒物を28号金網で整粒し、打錠用粉体を得た。打錠用粉体を臼内に充填する前に上杵、下杵の表面、臼壁にステアリン酸マグネシウムを塗布する装置を装着したロータリー型打錠機を使用し、直径8mm平杵、打錠圧1,000Kgで打錠し、錠剤重量300mgの錠剤を得た。

0060

比較例3
L−グルタミン1,980g、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム6.0g、クロスポビドン100gを攪拌造粒機に入れ、1分間混合した。乳糖100gを精製水300gに加温溶解させた室温水溶液を加え、3分間練合し、練合物を得、1.0mmのスクリーンを備えた押し出し造粒機で造粒した。得られた造粒物を通風型乾燥機で乾燥し、乾燥造粒物を得た。得られた乾燥造粒物を28号金網で整粒し、打錠用粉体を得た。これに、ステアリン酸マグネシウム22gを加え、打錠用粉体を得た。直径9mm平杵を装着したロータリー型打錠機を使用し打錠圧1,000Kgで、錠剤重量300mgの錠剤を得た。

0061

試験例1
上記した実施例1〜5および比較例1〜3で得られた錠剤について、錠剤崩壊性試験、錠剤硬度試験および錠剤摩損度試験を行った。錠剤崩壊性試験は、日本薬局方記載崩壊試験法に則り水を試験液として行ない、6錠の平均値を算出した。錠剤硬度試験は、錠剤硬度計(エルベェッカ社製、TBH200)を用い、各錠剤10錠の平均値を算出した。また、錠剤摩損度試験は、日本薬局方記載錠剤摩損度試験器(富山産業(株)製、TFT−120型)を用い、1分間25回転で15分間回転し、摩損度を測定した。結果を表1に示した。なお、各打錠工程中のスティッキング、キャッピング、ラミネーションなどの打錠障害の有無についても併記した。

0062

0063

表1の結果から、実施例1〜5の胃内崩壊性錠剤は、いずれも、錠剤の崩壊が早く容易であり、錠剤硬度は十分高く、錠剤摩損度は15分回転後も1%以下と錠剤に欠けや割れを生じることなく実用上なんら問題を生ずることがないことが示された。一方、比較例1〜3の錠剤では、錠剤硬度、錠剤摩損度、打錠性のいずれかに問題があり、実用性が乏しいことが示された。

0064

すなわち、実施例1〜5の錠剤は、錠剤として実用上必要とされる硬度、摩損度を有し、崩壊性は1分以内であり、かつ打錠性が良好であり、優れた崩壊性と優れた摩損度を有する易崩壊性、低摩損性錠剤であることが明らかとなった。

0065

また、実施例1〜5の錠剤は、打錠工程において、スティッキングなどの打錠障害が発生しなかったのに対し、比較例1、2ではスティッキングが観察された。

0066

試験例4
実施例2および5で得られた錠剤のグアイアズレンスルホン酸ナトリウムの含量均一性ならびに経時安定性を測定した。結果を表2に示した。

0067

0068

表2の結果から、本発明の錠剤のグアイアズレンスルホン酸ナトリウムの含量均一性および経時安定性が優れることが示された。

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