図面 (/)

技術 偏光調光レンズおよびその製造方法

出願人 有限会社メイオプティクス
発明者 山本芳治
出願日 2003年12月26日 (17年0ヶ月経過) 出願番号 2003-432200
公開日 2005年7月14日 (15年5ヶ月経過) 公開番号 2005-189603
状態 特許登録済
技術分野 メガネ 光学フィルタ 回折格子、偏光要素、ホログラム光学素子 偏光要素 流動性材料の適用方法、塗布方法
主要キーワード 断面凹形 調光レンズ 熱重合性樹脂 多層膜コート 凹面側 凸面側 メガネフレーム 偏光レンズ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年7月14日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

安価に、かつ効率よく製造できる偏光調光レンズとその製造方法を提供することである。

解決手段

予め、合成樹脂系接着剤溶液に浸した偏光フィルムを、酢酸エチルシクロヘキサンまたはメチルエチルケトンとを混合した溶剤調光物質を溶解した溶液に浸して、表裏面に調光物質を付着させた偏光調光フィルム1を作製しておき、このフィルム1の周縁部を保持し、両端にガラスモールド3、4が嵌め込まれたガスケット2の内周側に熱重合性樹脂モノマー注入し、このモノマーを重合硬化させて表裏のレンズ部材5、6を形成することにより、偏光調光レンズを、調光物質使用量を従来よりも少なくしつつ、通常の偏光レンズとほぼ同じ方法で効率よく製造できるようにしたのである。

概要

背景

近年、釣り等のレジャー自動車運転時等に使用するメガネとして、水面や窓ガラス等からの反射光を遮るための偏光機能明暗を調節する調光機能の両方を備えたものの需要が増えつつある。この種のメガネでは、一般に、偏光調光両機能を備えた偏光調光レンズを使用している。

上記偏光調光レンズは、偏光機能を有するフィルム偏光フィルム)を2枚のプラスチック製またはガラス製のレンズ部材で挟み付けて偏光レンズを形成し、その上に調光レンズを貼り着けたものや、偏光レンズの2枚のレンズ部材の一方を調光レンズとしたものが多いが、いずれも高価な調光物質を多く含んだ調光レンズ(厚さ1.2〜1.7mm程度)を別途作製して使用することになるため、製造コストが高いという難点がある。

一方、プラスチック製偏光レンズ品質を高めるために偏光フィルムの表裏面に樹脂レンズ層重合硬化により形成する際に、樹脂レンズ層に調光物質を含ませることも考えられている(特許文献1参照。)。この方法では、偏光フィルム表裏面の樹脂レンズ層を薄くして調光物質の使用量を上述した調光レンズよりも少なくすることにより、材料コストを抑えることができる。しかし、重合硬化による樹脂レンズ層の形成は、レンズ層が薄いほど必要な精度を得ることが難しく、作業に手間がかかるため、作業コストを含めた全体の製造コストを従来よりも削減することは困難である。
特開2003−279905号公報(段落番号0025)

概要

安価に、かつ効率よく製造できる偏光調光レンズとその製造方法を提供することである。予め、合成樹脂系接着剤溶液に浸した偏光フィルムを、酢酸エチルシクロヘキサンまたはメチルエチルケトンとを混合した溶剤で調光物質を溶解した溶液に浸して、表裏面に調光物質を付着させた偏光調光フィルム1を作製しておき、このフィルム1の周縁部を保持し、両端にガラスモールド3、4が嵌め込まれたガスケット2の内周側に熱重合性樹脂モノマー注入し、このモノマーを重合硬化させて表裏のレンズ部材5、6を形成することにより、偏光調光レンズを、調光物質使用量を従来よりも少なくしつつ、通常の偏光レンズとほぼ同じ方法で効率よく製造できるようにしたのである。

目的

この発明の課題は、安価に、かつ効率よく製造できる偏光調光レンズとその製造方法を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

偏光フィルム表裏面の少なくとも一方に調光物質を付着させた偏光調光フィルムを、表面側および裏面側からレンズ部材で挟み付けた偏光調光レンズ

請求項2

請求項1に記載の偏光調光レンズを製造する方法において、予め、合成樹脂系接着剤溶液に浸した前記偏光フィルムを、更に前記調光物質を溶解した溶液に浸し、その表裏面に調光物質を付着させて、前記偏光調光フィルムを作製しておくことを特徴とする偏光調光レンズの製造方法。

請求項3

前記調光物質を溶解するための溶剤が、酢酸エチルシクロヘキサンまたはメチルエチルケトンとを混合したものであることを特徴とする請求項2に記載の偏光調光レンズの製造方法。

技術分野

0001

この発明は、偏光調光両機能を備えた偏光調光レンズとその製造方法に関する。

背景技術

0002

近年、釣り等のレジャー自動車運転時等に使用するメガネとして、水面や窓ガラス等からの反射光を遮るための偏光機能明暗を調節する調光機能の両方を備えたものの需要が増えつつある。この種のメガネでは、一般に、偏光と調光の両機能を備えた偏光調光レンズを使用している。

0003

上記偏光調光レンズは、偏光機能を有するフィルム偏光フィルム)を2枚のプラスチック製またはガラス製のレンズ部材で挟み付けて偏光レンズを形成し、その上に調光レンズを貼り着けたものや、偏光レンズの2枚のレンズ部材の一方を調光レンズとしたものが多いが、いずれも高価な調光物質を多く含んだ調光レンズ(厚さ1.2〜1.7mm程度)を別途作製して使用することになるため、製造コストが高いという難点がある。

0004

一方、プラスチック製偏光レンズ品質を高めるために偏光フィルムの表裏面に樹脂レンズ層重合硬化により形成する際に、樹脂レンズ層に調光物質を含ませることも考えられている(特許文献1参照。)。この方法では、偏光フィルム表裏面の樹脂レンズ層を薄くして調光物質の使用量を上述した調光レンズよりも少なくすることにより、材料コストを抑えることができる。しかし、重合硬化による樹脂レンズ層の形成は、レンズ層が薄いほど必要な精度を得ることが難しく、作業に手間がかかるため、作業コストを含めた全体の製造コストを従来よりも削減することは困難である。
特開2003−279905号公報(段落番号0025)

発明が解決しようとする課題

0005

この発明の課題は、安価に、かつ効率よく製造できる偏光調光レンズとその製造方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0006

上記の課題を解決するため、この発明の偏光調光レンズは、偏光フィルムの表裏面の少なくとも一方に調光物質を付着させた偏光調光フィルムを、表面側および裏面側からレンズ部材で挟み付けた構成とした。

0007

すなわち、偏光フィルムに調光物質を付着させて調光機能を付与した偏光調光フィルムを使用し、このフィルムを表面側および裏面側からレンズ部材で挟み付けた構成とすることにより、調光物質の使用量を調光レンズを用いた従来のものよりも少なくするとともに、偏光フィルムへの調光物質の付着以外は通常の偏光レンズと同じ方法で製造できるようにしたのである。

0008

また、この発明の偏光調光レンズの製造方法は、上記の構成の偏光調光レンズを製造する方法において、予め、合成樹脂系接着剤溶液に浸した前記偏光フィルムを、更に前記調光物質を溶解した溶液に浸し、その表裏面に調光物質を付着させて、前記偏光調光フィルムを作製しておくようにした。

0009

すなわち、予め、表裏面に接着剤の付着した偏光フィルムを調光物質の溶解液浸すことにより、偏光フィルムに調光物質を簡単に付着させておくことができ、上記構成の偏光調光レンズをより効率よく製造できるようにしたのである。

0010

前記調光物質を溶解するための溶剤としては、酢酸エチルエチルアセテート)とシクロヘキサンまたはメチルエチルケトンとを混合したものを使用することが好ましい。

発明の効果

0011

この発明の偏光調光レンズは、上述したように、偏光フィルムに調光物質を付着させた偏光調光フィルムを2枚のレンズ部材で挟み付けたものであるから、従来よりも調光物質の使用量が少ない分だけ安価に、かつ通常の偏光レンズとほぼ同じ方法で効率よく製造することができる。

0012

また、この発明の偏光調光レンズの製造方法によれば、偏光調光フィルムを予め簡単に作製できるので、上記の偏光調光レンズをより効率よく製造することができる。

発明を実施するための最良の形態

0013

以下、図面に基づき、この発明の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態のプラスチック製偏光調光レンズの製造方法を示す。この偏光調光レンズ製造方法では、まず、図1(a)に示すように、球面状に形成され、表裏面に調光物質が付着した偏光調光フィルム1の周縁部を、環状のガスケット2の内周面に形成した断面凹形の保持部2aで保持し、ガスケット2内周面の両端に形成した段差部2b、2cに、それぞれガラスモールド3、4を嵌合させる。

0014

ここで、前記偏光調光フィルム1は、予め、次のようにして作製しておく。すなわち、ポリビニルアルコール製のフィルムを一定方向に引っ張って形成した一般的な偏光フィルムを、合成樹脂系の接着剤の溶液に浸した後、更に調光物質を溶解した溶液に浸して、その表裏面に接着剤とともに調光物質を付着させる。そして、接着剤や溶剤の種類に応じた後処理を行う。このとき、調光物質を溶解するための溶剤として、酢酸エチルとシクロヘキサンまたはメチルエチルケトンとを混合したものを使用すれば、調光物質を偏光フィルムにより安定した状態で付着させることができる。

0015

なお、偏光フィルムに調光物質を付着させる作業は、この実施形態の方法に限らず、例えば、偏光フィルムに接着剤溶液を塗布した後、調光物質の溶解液を塗り付けることもできる。その場合には、偏光フィルムの表裏面のいずれか一方に調光物質を付着させるようにしてもよい。

0016

また、偏光調光フィルムの素材となる偏光フィルムは、ポリビニルアルコール製に限らず、その他の代替物で形成されたものでもよい。

0017

次に、図1(b)に示すように、偏光調光フィルム1の表裏のレンズ部材5、6となる熱重合性樹脂モノマーを、ガスケット2上部の注入口2dから注入する。注入されたモノマーは、フィルム1凹面側に流れ込むだけでなく、注入口2dに連通する通路2eを通ってフィルム1凸面側にも回り込む。熱重合性樹脂としては、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート等を使用することができる。

0018

そして、図1(b)の状態で図示省略した電気オーブンに入れて所定の条件で加熱することにより、前記モノマーを重合硬化させて偏光調光フィルム1を挟み付けるレンズ部材5、6を形成し、最後にガスケット2およびガラスモールド3、4を取り外す。

0019

このようにして製造された偏光調光レンズは、従来と同様に、視力矯正度数メガネフレームの形状に合わせてカットされるとともに、ディッピング法等による表面硬化処理多層膜コート処理を施されて、偏光調光メガネに使用される。

0020

図2は、第2の実施形態を示す。この実施形態の偏光調光レンズは、偏光調光フィルム1を挟み付ける2枚のレンズ部材5、6のうち、フィルム1凹面側のレンズ部材5を熱可塑性樹脂で、凸面側のレンズ部材5を熱重合性樹脂で形成したものである。その製造方法は、まず、図2(a)に示すように、偏光調光フィルム1の凹面側に接着剤7を塗布して、フィルム1と熱可塑性樹脂で形成したレンズ部材5とを接着する。その後、図2(b)に示すように、熱重合性樹脂のモノマーを偏光調光フィルム1の凸面側に塗り付け、この状態でモノマーを重合硬化させて凸面側レンズ部材6を形成する。偏光調光フィルム1の作製方法および熱重合性樹脂の重合方法は、第1の実施形態と同じである。

0021

なお、この方法では、熱可塑性樹脂として耐衝撃性に優れたポリカーボネートを使用することにより、工業用スポーツ用のメガネに適した偏光調光レンズを製造することができる。

0022

また、図示は省略するが、第3の実施形態の偏光調光レンズの製造方法として、第1の実施形態と同じ方法で作製した偏光調光フィルムの表面側および裏面側にそれぞれレンズ部材を接着するようにしてもよい。その場合は、両レンズ部材をポリカーボネートやアクリル等の熱可塑性樹脂で形成してもよいし、ガラス製としてもよい。

0023

上述した各実施形態では、予め簡単に作製できる偏光調光フィルムを使用して、通常の偏光レンズと同じ方法で偏光調光レンズを製造することができるので、作業効率が良い。そして、製造された偏光調光レンズは、調光レンズを用いた従来のものに比べて、調光物質の使用量が少ない分だけ材料コストが少なく、かつ作業コストの低減も図れるため、全体の製造コストが大幅に削減される。また、偏光調光フィルムが表裏面をレンズ部材で保護されているので、長期にわたって偏光機能および調光機能の劣化がなく、快適に使用することができる。

0024

なお、本発明を応用すれば、偏光機能のないポリビニルアルコールフィルムに調光機能を付与し、この調光フィルムを用いて調光レンズを製造することも可能となる。

図面の簡単な説明

0025

a、bは、それぞれ第1の実施形態の偏光調光レンズの製造方法を説明する 縦断正面図
a、bは、それぞれ第2の実施形態の偏光調光レンズの製造方法を説明する 縦断正面図

符号の説明

0026

1偏光調光フィルム
2ガスケット
2a 保持部
2b、2c段差部
2d注入口
2e通路
3、4ガラスモールド
5、6レンズ部材
7 接着剤

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 青島龍凹医療器械有限公司の「 メガネレンズ曇り止めマスク」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】本発明はメガネレンズ曇り止めマスクを開示した。【解決手段】フェイスカバーを含み、前記フェイスカバーの中には後方に開口している上向きの呼吸チャンバが設けられ、前記呼吸チャンバの頂端端面には伸縮で... 詳細

  • 株式会社リンレイの「 手すりベルトのコーティング方法」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】 手すりベルトの表面と保護膜との高い密着性を確保しつつ、高い光沢度を得ることができ、更には作業時間を短縮することができる手すりベルトのコーティング方法を得る。【解決手段】 手すりベルトのコ... 詳細

  • 住友化学株式会社の「 穴あき積層体の製造方法及び製造装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】積層方向に貫通する穴を有する穴あき積層体を効率よく製造するための穴あき積層体の製造方法及び製造装置を提供する。【解決手段】積層方向に貫通する穴11cを有する穴あき積層体10cの製造方法は、1以... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ