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技術 画像データに関連付けられた情報を用いた画像処理

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 早石育央
出願日 2003年12月5日 (17年1ヶ月経過) 出願番号 2003-407664
公開日 2005年6月23日 (15年6ヶ月経過) 公開番号 2005-167929
状態 特許登録済
技術分野 カラー画像通信方式 スタジオ装置 タイプライター等へのデジタル出力 スタジオ装置 FAX画像信号回路 画像処理
主要キーワード パラメータ補正量 修正情報生成 アドオンカード 補正量決定処理 CRT表示 表示出力画像 表示用パラメータ ノイズ除去レベル
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

特定の画像出力装置適合された画像処理制御情報を用いて、他の画像出力装置おいて同等の画質出力画像を得ること、出力画像の画質の向上を図ること。

解決手段

取得された画像データGDに関連付けられている画像処理制御情報GI撮影情報SIが、画像処理制御情報GI/撮影情報SI取得モジュールM2によって取得される。取得された画像処理制御情報GI/撮影情報SIは、修正情報取得モジュールM4によって取得された修正情報を用いて、画像処理制御情報GI/撮影情報SI修正モジュールM3によって画像出力装置に応じて修正される。補正量決定モジュールM7において解析結果を用いて決定された補正量は、補正量変更モジュールM8において、修正された画像処理制御情報GI/撮影情報SIを反映して変更される。画像処理モジュールM5では、変更された補正量を用いた画像データGDに対する画像処理が実行される。

概要

背景

画像データの画像処理条件記述された画像処理制御情報を、画像データに関連付ける技術が知られている(例えば、特許文献1)。画像処理制御情報は、画像生成装置、例えばディジタルスチルカメラと、出力装置、例えば印刷装置、の組み合わせに応じて、出力装置から出力される出力画像画質を向上させるように設定されている。したがって、画像処理装置において、画像データに関連付けられた画像処理制御情報(画像処理条件)に従い、画像データに対する画像処理画質調整)が実行されることによって、出力装置の画像出力特性が考慮された出力画像を得ることができる。

特開2003−52002

概要

特定の画像出力装置適合された画像処理制御情報を用いて、他の画像出力装置おいて同等の画質の出力画像を得ること、出力画像の画質の向上をること。 取得された画像データGDに関連付けられている画像処理制御情報GI撮影情報SIが、画像処理制御情報GI/撮影情報SI取得モジュールM2によって取得される。取得された画像処理制御情報GI/撮影情報SIは、修正情報取得モジュールM4によって取得された修正情報を用いて、画像処理制御情報GI/撮影情報SI修正モジュールM3によって画像出力装置に応じて修正される。補正量決定モジュールM7において解析結果を用いて決定された補正量は、補正量変更モジュールM8において、修正された画像処理制御情報GI/撮影情報SIを反映して変更される。画像処理モジュールM5では、変更された補正量を用いた画像データGDに対する画像処理が実行される。

目的

本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、特定の画像出力装置に適合された画像処理制御情報を用いて、他の画像出力装置おいて同等の画質の出力画像を得ること、出力画像の画質の向上を図ることを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

画像処理条件を規定する画像処理制御情報を用いて、画像データに対する画像処理を施し、接続されている画像出力装置に対して画像処理を施した画像データを出力する画像処理装置であって、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得された画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、画像出力装置の画像出力特性に合わせて前記画像処理制御情報を修正するための修正情報を、前記画像出力装置に応じて取得する修正情報取得手段と、前記取得された修正情報を用いて前記取得された画像処理制御情報を修正する画像処理制御情報修正手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データを前記画像出力装置に出力する画像データ出力手段とを備える画像処理装置。

請求項2

請求項1に記載の画像処理装置において、前記画像処理制御情報は第1の画像出力装置の画像出力特性に合わせて生成されており、前記画像処理装置に接続されている前記画像出力装置は、前記第1の画像出力装置とは異なる画像出力特性を有する第2の画像出力装置であり、前記修正情報は、前記第2の画像出力装置の出力画像を前記第1の画像出力装置の出力画像に近づけるための情報である画像処理装置。

請求項3

請求項2に記載の画像処理装置において、前記第1の画像出力装置は印刷装置であり、前記第2の画像出力装置は小画面表示装置であり、前記画像処理制御情報には前記画像データに対するノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方について実行するか否かが記述されており、前記画像処理制御情報の修正は、前記画像データに対するノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方を実行させないよう前記画像処理制御情報を修正することによって実行される画像処理装置。

請求項4

請求項2または請求項3に記載の画像処理装置において、前記画像処理手段は、前記画像データを解析して画質に関わる特徴量を取得する解析手段と、画質の基準となる基準量と前記取得された特徴量とを用いて前記画像データに対して適用する補正量を決定する決定手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて前記決定された補正量を変更する補正量変更手段とを備え、前記変更された補正量を前記画像データに適用して前記画像データに対する画像処理を実行する画像処理装置。

請求項5

請求項2または請求項3に記載の画像処理装置において、前記画像処理手段は、前記画像データを解析して、画像データの画質を示す複数の画質パラメータについてそれぞれ解析値を取得する解析手段と、前記複数の画質パラメータの基準となる複数の基準値を取得する基準値取得手段と、前記取得された複数の基準値と、前記取得された複数の解析値とを用いて前記画像データの複数の画質パラメータに対する補正量を決定する補正量決定手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて前記決定された補正量を変更する補正量変更手段とを備え、前記変更された補正量を前記画像データの複数の画質パラメータに適用して前記画像データに対する画像処理を実行する画像処理装置。

請求項6

請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置はさらに、前記修正情報を格納する修正情報格納手段を備え、前記修正情報取得手段は前記修正情報格納手段から前記修正情報を取得する画像処理装置。

請求項7

請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置において、前記修正情報は、前記画像処理制御情報に含まれている画像処理装置。

請求項8

請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置はさらに、前記接続されている画像出力装置の画像出力特性に基づいて前記修正情報を生成する修正情報生成手段を備え、前記修正情報取得手段は前記修正情報生成手段によって生成された前記修正情報を取得する画像処理装置。

請求項9

画像処理条件を規定する画像処理制御情報および撮影時における撮影情報の少なくとも一方を用いて、画像データに対する画像処理を施し、接続されている画像出力装置に対して画像処理を施した画像データを出力する画像処理装置であって、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得された画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくとも一方を取得する関連情報取得手段と、前記取得された前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくとも一方を用いて前記取得された画像データに対して適用する補正量を決定する補正量決定手段と、画像出力装置の画像出力特性に合わせて前記決定された補正量を修正するための修正情報を、前記画像出力装置に応じて取得する修正情報取得手段と、前記取得された修正情報を用いて前記補正量を修正する補正量修正手段と、前記修正された補正量を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データを前記画像出力装置に出力する画像データ出力手段とを備える画像処理装置。

請求項10

請求項9に記載の画像処理装置において、前記補正量は第1の画像出力装置の画像出力特性に基づいて決定されており、前記画像処理装置に接続されている前記画像出力装置は、前記第1の画像出力装置とは異なる画像出力特性を有する第2の画像出力装置であり、前記修正情報は、前記第2の画像出力装置の出力画像を前記第1の画像出力装置の出力画像に近づけるために前記補正量を修正するための情報である画像処理装置。

請求項11

請求項10に記載の画像処理装置において、前記第1の画像出力装置は印刷装置であり、前記第2の画像出力装置は小画面表示装置であり、前記補正量の決定は、前記画像データに対するノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方についての補正量の決定を含み、前記補正量の修正は、前記決定された補正量にかかわらず、前記画像データに対するノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方を実行させないよう前記補正量を修正することによって実行される画像処理装置。

請求項12

請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の画像処理装置において、前記補正量決定手段は、前記画像データを解析して、画像データの画質を示す複数の画質パラメータについてそれぞれ解析値を取得する解析手段と、前記複数の画質パラメータの基準となる複数の基準値を取得する基準値取得手段と、前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくとも一方と、前記取得された複数の基準値と、前記取得された複数の解析値とを用いて前記画像データの複数の画質パラメータに対するパラメータ補正量を決定するパラメータ補正量決定手段とを備え、前記補正量修正手段による前記補正量の修正は、前記パラメータ補正量を修正することにより実行され、前記画像処理手段による前記画像データに対する画像処理は、前記修正されたパラメータ補正量を前記画像データの複数の画質パラメータに適用することにより実行される画像処理装置。

請求項13

請求項9ないし請求項12のいずれかに記載の画像処理装置はさらに、前記修正情報を格納する修正情報格納手段を備え、前記修正情報取得手段は前記修正情報格納手段から前記修正情報を取得する画像処理装置。

請求項14

請求項9ないし請求項12のいずれかに記載の画像処理装置はさらに、前記接続されている画像出力装置の画像出力特性に基づいて前記修正情報を生成する修正情報生成手段を備え、前記修正情報取得手段は前記修正情報生成手段によって生成された前記修正情報を取得する画像処理装置。

請求項15

印刷装置の画像出力特性を反映した画像処理条件を規定する画像処理制御情報と関連付けられた画像データを用いて、画像を表示する表示装置であって、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得された画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、表示装置の画像出力特性を反映した内容となるように前記画像処理制御情報を修正する修正情報を取得する修正情報取得手段と、前記取得された修正情報を用いて前記取得された画像処理制御情報を修正する画像処理制御情報修正手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備える表示装置。

請求項16

請求項15に記載の表示装置において、前記画像処理手段は、前記画像データを解析して画質に関わる特徴量を取得する解析手段と、画質の基準となる基準量と前記取得された特徴量とを用いて前記画像データに対して適用する補正量を決定する補正量決定手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて前記決定された補正量を変更する補正量変更手段とを備え、前記変更された補正量を前記画像データに適用して前記画像データに対する画像処理を実行する表示装置。

請求項17

請求項15に記載の表示装置において、前記画像処理手段は、前記画像データを解析して、画像データの画質を示す複数の画質パラメータについてそれぞれ解析値を取得する解析手段と、前記複数の画質パラメータの基準となる複数の基準値を取得する基準値取得手段と、前記取得された複数の基準値と、前記取得された複数の解析値とを用いて前記画像データの複数の画質パラメータに対する補正量を決定する補正量決定手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて前記決定された補正量を変更する補正量変更手段とを備え、前記変更された補正量を前記画像データの複数の画質パラメータに適用して前記画像データに対する画像処理を実行する表示装置。

請求項18

請求項17に記載の表示装置において、前記補正量の決定は、前記取得された複数の基準値と前記取得された複数の解析値との偏差が低減または解消されるように実行される表示装置。

請求項19

請求項18に記載の表示装置において、前記画質パラメータには、ノイズおよびシャープネスパラメータの少なくとも一方が含まれており、前記画像処理制御情報の修正は、前記ノイズおよびシャープネスのパラメータの少なくとも一方について、補正量を0にすることにより実行される表示装置。

請求項20

請求項15ないし請求項18のいずれかに記載の表示装置はさらに、前記修正情報を格納する修正情報格納手段を備え、前記修正情報取得手段は前記修正情報格納手段から前記修正情報を取得する表示装置。

請求項21

画像処理条件を規定する画像処理制御情報を用いて、画像データに対する画像処理を施す画像処理方法であって、前記画像データを取得し、前記取得した画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報を取得し、画像処理を施した画像データの出力対象となる画像出力装置に適合する、画像出力装置の画像出力特性に合わせて前記画像処理制御情報を修正するための修正情報を取得し、前記取得した修正情報を用いて前記取得された画像処理制御情報を修正し、前記修正した画像処理制御情報を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法。

請求項22

画像処理条件を規定する画像処理制御情報および撮影時における撮影情報の少なくとも一方を用いて、画像データに対する画像処理を施す画像処理方法であって、前記画像データを取得し、前記取得した画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくとも一方を取得し、前記取得した前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくとも一方を用いて前記取得された画像データに対して適用する補正量を決定し、画像処理を施した画像データの出力対象となる画像出力装置に適合する、画像出力装置の画像出力特性に合わせて前記決定された補正量を修正するための修正情報を取得し、前記取得した修正情報を用いて前記補正量を修正し、前記修正した補正量を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法。

請求項23

印刷装置の画像出力特性を反映した画像処理条件を規定する画像処理制御情報と関連付けられた画像データを用いて、画像を表示する表示方法であって、前記画像データを取得し、前記取得した画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報を取得し、表示装置の画像出力特性を反映した内容となるように前記画像処理制御情報を修正する修正情報を取得し、前記取得した修正情報を用いて前記取得した画像処理制御情報を修正し、前記修正した画像処理制御情報を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行し、前記画像処理を施した画像データを用いて画像を出力する表示方法。

技術分野

0001

本発明は、画像データに関連付けられた情報を用いて、画像データに対する画像処理を実行する技術に関する。

背景技術

0002

画像データの画像処理条件記述された画像処理制御情報を、画像データに関連付ける技術が知られている(例えば、特許文献1)。画像処理制御情報は、画像生成装置、例えばディジタルスチルカメラと、出力装置、例えば印刷装置、の組み合わせに応じて、出力装置から出力される出力画像画質を向上させるように設定されている。したがって、画像処理装置において、画像データに関連付けられた画像処理制御情報(画像処理条件)に従い、画像データに対する画像処理(画質調整)が実行されることによって、出力装置の画像出力特性が考慮された出力画像を得ることができる。

0003

特開2003−52002

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、従来の上記技術では、画像処理制御情報は、特定の画像出力装置の画像出力特性に合わせて設定されているため、画像出力装置として、特定の画像出力装置と異なる画像出力特性を有する画像出力装置が用いられる場合、必ずしも、出力画像の画質を向上させることができない、両者の出力画像の画質を同等にすることができないという問題があった。

0005

特に、印刷装置と表示装置とでは、表色域が異なるのみならず、画像はそれぞれ反射光透過光により視覚されるので、単に色空間を印刷装置および表示装置に適合させるだけでは両者の出力画像の画質を近づけることができない。

0006

本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、特定の画像出力装置に適合された画像処理制御情報を用いて、他の画像出力装置おいて同等の画質の出力画像を得ること、出力画像の画質の向上を図ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、画像処理条件を規定する画像処理制御情報を用いて、画像データに対する画像処理を施し、接続されている画像出力装置に対して画像処理を施した画像データを出力する画像処理装置を提供する。本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得された画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、画像出力装置の画像出力特性に合わせて前記画像処理制御情報を修正するための修正情報を、前記画像出力装置に応じて取得する修正情報取得手段と、前記取得された修正情報を用いて前記取得された画像処理制御情報を修正する画像処理制御情報修正手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データを前記画像出力装置に出力する画像データ出力手段とを備えることを特徴とする。

0008

本発明の第1の態様に係る画像処理装置によれば、画像出力装置の画像出力特性に合わせて画像処理制御情報を修正するための修正情報を用いて画像処理制御情報が修正され、修正された画像処理制御情報を用いて、画像データに対して画像処理が実行されるので、特定の画像出力装置に適合された画像処理制御情報を用いて、他の画像出力装置おいて同等の画質の出力画像を得ること、出力画像の画質の向上を図ることができる。

0009

本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記画像処理制御情報は第1の画像出力装置の画像出力特性に合わせて生成されており、前記画像処理装置に接続されている前記画像出力装置は、前記第1の画像出力装置とは異なる画像出力特性を有する第2の画像出力装置であり、前記修正情報は、前記第2の画像出力装置の出力画像を前記第1の画像出力装置の出力画像に近づけるための情報であっても良い。かかる場合には、修正情報を用いて第1の画像出力装置の画像出力特性に合わせて生成された画像処理制御情報を修正して、第2の画像出力装置の出力画像を第1の画像出力装置の出力画像に近づけることができる。

0010

本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記第1の画像出力装置は印刷装置であり、前記第2の画像出力装置は小画面表示装置であり、前記画像処理制御情報には前記画像データに対するノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方について実行するか否かが記述されており、前記画像処理制御情報の修正は、前記画像データに対するノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方を実行させないよう前記画像処理制御情報を修正することによって実行されても良い。かかる場合には、小画面表示装置において効果が確認し難いノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方を実行しないことにより、画像処理に必要な時間的リソース演算機能リソースを軽減することができる。

0011

本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、
前記画像処理手段は、
前記画像データを解析して画質に関わる特徴量を取得する解析手段と、画質の基準となる基準量と前記取得された特徴量とを用いて前記画像データに対して適用する補正量を決定する決定手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて前記決定された補正量を変更する補正量変更手段とを備え、前記変更された補正量を前記画像データに適用して前記画像データに対する画像処理を実行しても良い。かかる場合には、個々の画像データに適した補正量を得ることができると共に、修正された画像処理制御情報によって補正量をさらに画像出力装置に適した値とすることができる。

0012

本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、
前記画像処理手段は、
前記画像データを解析して、画像データの画質を示す複数の画質パラメータについて それぞれ解析値を取得する解析手段と、前記複数の画質パラメータの基準となる複数の基準値を取得する基準値取得手段と、前記取得された複数の基準値と、前記取得された複数の解析値とを用いて前記画像データの複数の画質パラメータに対する補正量を決定する補正量決定手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて前記決定された補正量を変更する補正量変更手段とを備え、前記変更された補正量を前記画像データの複数の画質パラメータに適用して前記画像データに対する画像処理を実行しても良い。かかる場合には、個々の画像データに適した補正量を得ることができると共に、修正された画像処理制御情報によって画質パラメータに対する補正量を、さらに画像出力装置に適した値とすることができる。

0013

本発明の第1の態様に係る画像処理装置はさらに、前記修正情報を格納する修正情報格納手段を備え、前記修正情報取得手段は前記修正情報格納手段から前記修正情報を取得しても良い。かかる場合には、修正情報格納手段から必要な修正情報を迅速に取得することができる。

0014

本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記修正情報は、前記画像処理制御情報に含まれていてもよい。かかる場合には、画像処理制御情報のみを用いて、画像処理制御情報を画像出力装置に適した情報に修正することができる。

0015

本発明の第1の態様に係る画像処理装置はさらに、前記接続されている画像出力装置の画像出力特性に基づいて前記修正情報を生成する修正情報生成手段を備え、前記修正情報取得手段は前記修正情報生成手段によって生成された前記修正情報を取得しても良い。かかる場合には、画像出力装置に適した修正情報を常に得ることができる。

0016

本発明の第2の態様は、画像処理条件を規定する画像処理制御情報および撮影時における撮影情報の少なくとも一方を用いて、画像データに対する画像処理を施し、接続されている画像出力装置に対して画像処理を施した画像データを出力する画像処理装置を提供する。本発明の第2の態様に係る画像処理装置は、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得された画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくとも一方を取得する関連情報取得手段と、前記取得された前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくとも一方を用いて前記取得された画像データに対して適用する補正量を決定する補正量決定手段と、画像出力装置の画像出力特性に合わせて前記決定された補正量を修正するための修正情報を、前記画像出力装置に応じて取得する修正情報取得手段と、前記取得された修正情報を用いて前記補正量を修正する補正量修正手段と、前記修正された補正量を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データを前記画像出力装置に出力する画像データ出力手段とを備えることを特徴とする。

0017

本発明の第2の態様に係る画像処理装置によれば、取得された画像処理制御情報および撮影情報の少なくとも一方を用いて取得された画像データに対して適用する補正量を決定し、画像出力装置の画像出力特性に合わせて、決定された補正量を修正するための修正情報を用いて補正量を修正し、修正された補正量を用いて、取得された画像データに対して画像処理が実行されるので、特定の画像出力装置に適合された画像処理制御情報を用いて、他の画像出力装置おいて同等の画質の出力画像を得ること、出力画像の画質の向上を図ることができる。

0018

本発明の第2の態様に係る画像処理装置において、前記補正量は第1の画像出力装置の画像出力特性に基づいて決定されており、前記画像処理装置に接続されている前記画像出力装置は、前記第1の画像出力装置とは異なる画像出力特性を有する第2の画像出力装置であり、前記修正情報は、前記第2の画像出力装置の出力画像を前記第1の画像出力装置の出力画像に近づけるために前記補正量を修正するための情報であっても良い。かかる場合には、修正情報を用いて第1の画像出力装置の画像出力特性に合わせて生成された補正量を修正して、第2の画像出力装置の出力画像を第1の画像出力装置の出力画像に近づけることができる。

0019

本発明の第2の態様に係る画像処理装置において、前記第1の画像出力装置は印刷装置であり、前記第2の画像出力装置は小画面表示装置であり、前記補正量の決定は、前記画像データに対するノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方についての補正量の決定を含み、前記補正量の修正は、前記決定された補正量にかかわらず、前記画像データに対するノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方を実行させないよう前記補正量を修正することによって実行されても良い。かかる場合には、小画面表示装置において効果が確認し難いノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方を実行しないことにより、画像処理に必要な時間的リソース、演算機能リソースを軽減することができる。

0020

本発明の第2の態様に係る画像処理装置において、
前記補正量決定手段は、
前記画像データを解析して、画像データの画質を示す複数の画質パラメータについてそれぞれ解析値を取得する解析手段と、前記複数の画質パラメータの基準となる複数の基準値を取得する基準値取得手段と、前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくとも一方と、前記取得された複数の基準値と、前記取得された複数の解析値とを用いて前記画像データの複数の画質パラメータに対するパラメータ補正量を決定するパラメータ補正量決定手段とを備え、
前記補正量修正手段による前記補正量の修正は、前記パラメータ補正量を修正することにより実行され、前記画像処理手段による前記画像データに対する画像処理は、前記修正されたパラメータ補正量を前記画像データの複数の画質パラメータに適用することにより実行されても良い。かかる場合には、個々の画像データに適したパラメータ補正量を得ることができると共に、修正情報によってパラメータ補正量をさらに画像出力装置に適した値とすることができる。

0021

本発明の第2の態様に係る記載の画像処理装置はさらに、前記修正情報を格納する修正情報格納手段を備え、前記修正情報取得手段は前記修正情報格納手段から前記修正情報を取得しても良く、あるいは、前記接続されている画像出力装置の画像出力特性に基づいて前記修正情報を生成する修正情報生成手段を備え、前記修正情報取得手段は前記修正情報生成手段によって生成された前記修正情報を取得しても良い。かかる場合には、修正情報格納手段から必要な修正情報を迅速に取得することができる。また、画像出力装置に適した修正情報を常に得ることができる。

0022

本発明の第3の態様は、印刷装置の画像出力特性を反映した画像処理条件を規定する画像処理制御情報と関連付けられた画像データを用いて、画像を表示する表示装置を提供する。本発明の第3の態様に係る表示装置は、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得された画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、表示装置の画像出力特性を反映した内容となるように前記画像処理制御情報を修正する修正情報を取得する修正情報取得手段と、前記取得された修正情報を用いて前記取得された画像処理制御情報を修正する画像処理制御情報修正手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データを用いて画像を出力する画像出力手段とを備えることを特徴とする。

0023

本発明の第2の態様に係る表示装置によれば、
修正情報を用いて、印刷装置の画像出力特性を反映した画像処理条件を規定する画像処理制御情報を、表示装置の画像出力特性を反映した内容となるように修正し、修正された画像処理制御情報を用いて、取得された画像データに対して画像処理が実行されるので、印刷装置の画像出力特性に適合された画像処理制御情報を用いて、表示装置おいて同等の画質の出力画像を得ること、出力画像の画質の向上を図ることができる。

0024

本発明の第3の態様に係る表示装置において、
前記画像処理手段は、
前記画像データを解析して画質に関わる特徴量を取得する解析手段と、画質の基準となる基準量と前記取得された特徴量とを用いて前記画像データに対して適用する補正量を決定する補正量決定手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて前記決定された補正量を変更する補正量変更手段とを備え、前記変更された補正量を前記画像データに適用して前記画像データに対する画像処理を実行しても良い。かかる場合には、個々の画像データに適した補正量を得ることができると共に、修正された画像処理制御情報によって補正量をさらに表示装置に適した値とすることができる。

0025

本発明の第3の態様に係る表示装置において、
前記画像処理手段は、
前記画像データを解析して、画像データの画質を示す複数の画質パラメータについて それぞれ解析値を取得する解析手段と、前記複数の画質パラメータの基準となる複数の基準値を取得する基準値取得手段と、前記取得された複数の基準値と、前記取得された複数の解析値とを用いて前記画像データの複数の画質パラメータに対する補正量を決定する補正量決定手段と、前記修正された画像処理制御情報を用いて前記決定された補正量を変更する補正量変更手段とを備え、前記変更された補正量を前記画像データの複数の画質パラメータに適用して前記画像データに対する画像処理を実行しても良い。かかる場合には、個々の画像データに適した補正量を得ることができると共に、修正された画像処理制御情報によって画質パラメータに対する補正量を、さらに表示装置に適した値とすることができる。

0026

本発明の第3の態様に係る表示装置において、前記補正量の決定は、前記取得された複数の基準値と前記取得された複数の解析値との偏差が低減または解消されるように実行されても良い。かかる場合には、画像データの画質を基準値に近づけることができる。

0027

本発明の第3の態様に係る表示装置において、前記第1の画像出力装置は印刷装置であり、前記第2の画像出力装置は小画面表示装置であり、前記画質パラメータには、ノイズおよびシャープネスパラメータの少なくとも一方が含まれており、前記画像処理制御情報の修正は、前記ノイズおよびシャープネスのパラメータの少なくとも一方について、補正量を0にすることにより実行されても良い。かかる場合には、小画面表示装置において効果が確認し難いノイズ除去処理およびシャープネス処理の少なくとも一方を実行しないことにより、画像処理に必要な時間的リソース、演算機能リソースを軽減することができる。

0028

本発明の第3の態様に係る表示装置はさらに、前記修正情報を格納する修正情報格納手段を備え、前記修正情報取得手段は前記修正情報格納手段から前記修正情報を取得しても良い。かかる場合には、修正情報格納手段から必要な修正情報を迅速に取得することができる。

0029

本発明の第4の態様は、画像処理条件を規定する画像処理制御情報を用いて、画像データに対する画像処理を施す画像処理方法を提供する。本発明の第4の態様に係る画像処理方法は、前記画像データを取得し、前記取得した画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報を取得し、画像処理を施した画像データの出力対象となる画像出力装置に適合する、画像出力装置の画像出力特性に合わせて前記画像処理制御情報を修正するための修正情報を取得し、前記取得した修正情報を用いて前記取得された画像処理制御情報を修正し、前記修正した画像処理制御情報を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行することを特徴とする。

0030

本発明の第4の態様に係る画像処理方法によれば、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第4の態様に係る画像処理方法は、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。

0031

本発明の第5の態様は、画像処理条件を規定する画像処理制御情報および撮影時における撮影情報の少なくとも一方を用いて、画像データに対する画像処理を施す画像処理方法を提供する。本発明の第5の態様に係る画像処理方法は、前記画像データを取得し、前記取得した画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくとも一方を取得し、前記取得した前記画像処理制御情報および前記撮影情報の少なくとも一方を用いて前記取得された画像データに対して適用する補正量を決定し、画像処理を施した画像データの出力対象となる画像出力装置に適合する、画像出力装置の画像出力特性に合わせて前記決定された補正量を修正するための修正情報を取得し、前記取得した修正情報を用いて前記補正量を修正し、前記修正した補正量を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行することを特徴とする。

0032

本発明の第5の態様に係る画像処理方法によれば、本発明の第2の態様に係る画像処理装置と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第5の態様に係る画像処理方法は、本発明の第2の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。

0033

本発明の第6の態様は、印刷装置の画像出力特性を反映した画像処理条件を規定する画像処理制御情報と関連付けられた画像データを用いて、画像を表示する表示方法を提供する。本発明の第6の態様に係る表示方法は、前記画像データを取得し、前記取得した画像データに関連付けられている前記画像処理制御情報を取得し、表示装置の画像出力特性を反映した内容となるように前記画像処理制御情報を修正する修正情報を取得し、前記取得した修正情報を用いて前記取得した画像処理制御情報を修正し、前記修正した画像処理制御情報を用いて、前記取得された画像データに対して画像処理を実行し、前記画像処理を施した画像データを用いて画像を出力することを特徴とする。

0034

本発明の第6の態様に係る表示方法によれば、本発明の第3の態様に係る表示装置と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第6の態様に係る表示方法は、本発明の第3の態様に係る表示装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。

0035

本発明の第4ないし第6の態様に係る方法は、この他にも、プログラム、およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても実現され得る。

発明を実施するための最良の形態

0036

以下、本発明に係る画像処理装置、表示装置、画像処理方法および表示方法について図面を参照しつつ、いくつかの実施例に基づいて説明する。

0037

・第1の実施例:
図1および図2を参照して第1の実施例に係る画像処理装置(表示装置)、第1の実施例に係る画像処理装置(表示装置)を含む画像処理システムについて説明する。図1は第1の実施例に係る画像処理装置を含む画像処理システムの概略構成を示す説明図である。図2は第1の実施例に係る画像処理装置の概略構成を示す説明図である。

0038

画像処理システムは、画像データを生成する入力装置としてのディジタルスチルカメラ10、画像データGDに関連付けられた画像処理制御情報GIを用いて画像データGDに対する画像処理を実行すると共に画像処理を施した画像データを用いて画像を出力する表示画像出力装置(表示装置)および画像処理装置としての携帯機器20、表示装置30、画像データGDに関連付けられた画像処理制御情報GIを用いて、接続されている画像出力装置に応じて画像データGDに対する画像処理を実行する画像処理装置としてのパーソナルコンピュータ40、画像処理が施された画像データを用いて画像を出力する印刷画像表示出力装置としてのカラープリンタ50を備えている。

0039

ディジタルスチルカメラ10は、光の情報をディジタルデバイス(CCDや光電子倍増管といった光電変換素子)に結像させることにより画像を取得するカメラであり、光情報電気情報に変換するためのCCD等を備える光電変換回路、光電変換回路を制御して画像を取得するための画像取得回路、取得したディジタル画像加工処理するための画像処理回路等を備えている。

0040

ディジタルスチルカメラ10は、取得した画像をディジタルデータとして記憶装置としてのメモリカードMCに保存する。ディジタルスチルカメラ10における画像データの保存形式としては、非可逆圧縮保存方式としてJPEGデータ形式可逆圧縮保存方式としてTIFFデータ形式が一般的であるが、この他にもRAWデータ形式、GIFデータ形式BMPデータ形式等の保存形式が用いられ得る。

0041

ディジタルスチルカメラ10は、画像データGDの生成時に、撮影時に設定された撮影条件を記述する撮影情報、予めディジタルスチルカメラ10のメモリ(例えば、ROM)内に格納されている画像処理条件を規定する画像処理制御情報GIを、画像データGDのヘッダに書き込むことができる。ディジタルスチルカメラ10は、生成した画像データGDをメモリカードMC等に格納する。

0042

本実施例において用いられる画像データGDの模式的な構成、画像処理制御情報GI、撮影情報SIとして記録されるパラメータの一例について図3図5を参照して説明する。図3は第1の実施例において用いられる画像データGDの構成を模式的に示す説明図である。図4は画像処理制御情報GIとして記録されるパラメータの一例を示す説明図である。図5は撮影情報SIとして記録されるパラメータの一例を示す説明図である。なお、図3図5に示す各データ、情報の構造は、説明のために、例えば、メモリ上に格納されているデータ、情報を概念的に示している。

0043

画像データGDは、例えば、そのヘッダ部に、画像データGDに対する画像処理時の画像処理条件を規定する画像処理制御情報GI、撮影時の撮影条件を示す撮影情報SIとして記述する。すなわち、画像処理制御情報GI、撮影情報SIは、画像データGD毎に対応付け(関連付け)られている。画像処理制御情報GIは、ディジタルスチルカメラ10等の任意の画像データ生成装置にて生成された画像データを、所定の画像出力装置から出力した際に所望の出力画像が得られるよう予め実験的に求められた情報である。

0044

撮影情報SIとして記述されるパラメータは、例えば、撮影時におけるシャッター速度、露出モード、ISO、絞り値、撮影シーンストロボ発光の有無である。

0045

画像処理制御情報GIとして記述されるパラメータは、例えば、ノイズ除去の有無(ノイズ除去レベル)、シャープネス、明度、R,G,Bカラーバランスコントラスト記憶色、撮影モード(撮影条件に対応する画像処理時の処理モード)である。画像処理制御情報GIは、例えば、画像データGDを生成するディジタルスチルカメラ10における画像データの生成特性と、カラープリンタ50における画像出力特性とを考慮して決定される。したがって、画像処理制御情報GIを用いて画像処理が施された画像データを、カラープリンタ50とは異なる画像出力特性を有する画像出力装置によって出力すると、カラープリンタ50によって出力された場合と同様の出力画像を得ることができないことがある。そこで、本実施例においては、画像出力装置の画像出力特性に応じて、画像処理制御情報GIを修正するための修正情報を用いて、出力画像の画質の相違を解消または低減する。修正情報は、画像処理制御情報GIを画像出力装置の画像出力特性に適合させるための差分情報、画像処理制御情報GIを置換するための置換情報、画像処理制御情報GIに基づいて画像出力装置の画像出力特性に適合した新たな画像処理制御情報を生成するための生成用情報のいずれであっても良い。かかる修正情報は、画像処理制御情報GIに記述されていても良く、個々の画像出力装置の記憶装置に格納されていても良い。

0046

携帯機器20は、比較的小型の表示ディスプレイ21を有する携帯用端末であり、例えば、携帯電話携帯用個人情報管理装置等が該当する。携帯機器20は、例えば、記憶媒体赤外線通信および電波式通信といった無線通信を介して、あるいは、ケーブルを介してディジタルスチルカメラ10、ネットワーク上のサーバ(図示しない)から画像データを取得する。表示ディスプレイ21は、例えば、液晶表示ディスプレイ有機EL表示ディスプレイであり、各表示ディスプレイパネル毎に独自の画像出力特性を有する。

0047

表示装置30は、画像を表示するための表示ディスプレイ31を有する、例えば、電子式写真フレームとして機能する表示装置であり、スタンドアローンにて画像データに対して画像処理を実行し、出力画像を表示する。表示装置30は、例えば、記憶媒体、赤外線通信および電波式通信といった無線通信を介して、あるいは、ケーブルを介してディジタルスチルカメラ10、ネットワーク上のサーバ(図示しない)から画像データを取得する。表示ディスプレイ31は、例えば、液晶表示ディスプレイ、有機EL表示ディスプレイであり、各表示ディスプレイパネル毎に独自の画像出力特性を有する。

0048

携帯機器20、表示装置30は、例えば、図2に示す、内部回路構成を備えている。携帯機器20および表示装置30は、制御回路60、入力操作部61、通信制御部62、ディスプレイ駆動制御部63、メモリカードスロット64を備えている。

0049

制御回路60は、画像処理等の各種演算処理を実行する中央演算装置(CPU)601、入力された画像データ、演算結果等の各種データを一時的に格納するランダムアクセスメモリ(RAM)602、CPU601によって実行されるプログラム、画像処理制御情報GIを修正するための修正テーブル等を格納するハードディスク(HDD)603(またはリードオンリメモリ(ROM))を備えている。

0050

入力操作部61は、外部からの入力を受け付けインターフェース部であり、携帯機器20の場合には、例えば、キー操作部、スクロール操作部として実現される。表示装置30の場合には、例えば、タッチパネル式操作部が入力操作部60として用いられ得る。

0051

通信制御部62は、ディジタルスチルカメラ10、ネットワーク上のサーバ等との間で画像データをやりとりするための通信を制御する。通信制御部62は、例えば、入力操作部61、制御回路60を介して要求された所望の通信を実行する。携帯機器20が携帯電話の場合には、この他にも、通信制御部62によって、音声通信が実現される。

0052

ディスプレイ駆動制御部63は、表示ディスプレイ21、32における出力画像の描画を制御する。例えば、表示ディスプレイ21、31が液晶表示ディスプレイの場合には、ディスプレイ駆動制御部63は、制御回路60から送出された出力画像データに基づいて、液晶配向を駆動制御することによって出力画像データに対応するドットパターンを形成する。表示ディスプレイとしてCRT表示ディスプレイが用いられる場合には、ディスプレイ駆動制御部63は、電子銃から発射された電子ビームを偏向させる偏向ヨークを駆動することで、出力画像データに対応する出力画像を蛍光体上に形成する。

0053

メモリカードスロット64は、各種メモリカードを装填するための装填部であり、メモリカードスロット64に装填されたメモリカードに記録されている画像データは、制御回路60によって読み出しされる。

0054

パーソナルコンピュータ40は、一般的に用いられているタイプのコンピュータであり、CPU、RAM、ハードディスク等を備えて、制御回路60と同等の画像処理、演算処理を実行する。パーソナルコンピュータ40は、この他にも、メモリカードMCを装着するためのメモリカードスロット、ディジタルスチルカメラ10等からの接続ケーブルを接続するための入出力端子を備えている。

0055

パーソナルコンピュータ40には、画像出力装置として、表示装置35、カラープリンタ50が接続されており、パーソナルコンピュータ40が画像処理装置として機能する場合には、画像処理制御情報GI用いて、表示装置35、カラープリンタ50の各画像出力特性に応じた画像処理が実行される。

0056

カラープリンタ30は、カラー画像の出力が可能なプリンタであり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色インク印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成することによって画像を形成するインクジェット方式のプリンタである。あるいは、カラートナーを印刷媒体上に転写定着させて画像を形成する電子写真方式のプリンタである。色インクには、上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ブルーレッドを用いても良い。

0057

携帯機器20および表示装置30が備える制御回路60の機能的構成
図6を参照して、携帯機器20および表示装置30が備える制御回路60によって実現されるモジュールの概略について説明する。図6は第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30が備える制御回路60によって実現される機能モジュールブロック図である。なお、図6に示す各モジュールは、CPU単独で、あるいは制御回路60として実現され、また、ハードウェアソフトウェアのいずれによっても実現され得る。また、以下に説明する機能モジュールは、パーソナルコンピュータ40によっても同様に実現され得る。

0058

画像処理の対象となる画像データGDは、画像データ取得モジュールM1によって取得される。画像データGDに関連付けられている画像処理制御情報GI/撮影情報SIは、画像処理制御情報GI/撮影情報SI取得モジュールM2によって取得され、取得された画像処理制御情報GI/撮影情報SIは、画像処理制御情報GI/撮影情報SI修正モジュールM3によって画像出力装置に応じて修正される。

0059

画像処理制御情報GIは、一般的に、特定の画像データ生成装置、例えば、ディジタルスチルカメラ10と特定の画像出力装置との関係において、最適な出力画像(画質)が得られるように設定されているので、特定の画像出力装置と異なる他の画像出力装置において、画像処理制御情報GIを用いた画像処理が実行される場合には、他の画像出力装置の画像出力特性に合わせて画像処理制御情報GIを修正することが望まれる。

0060

そこで、修正情報取得モジュールM4によって取得された修正情報を用いた画像処理制御情報GI/撮影情報SI修正処理が、画像処理制御情報GI/撮影情報SI修正モジュールM3によって実行される。修正情報は、画像処理制御情報GIに記述されていても良く、制御回路60のHDD603に予め記録されていても良い。

0061

一方、画像データGDに対する基準値を用いた画像処理を実行するために、画像データGDは画像データ解析モジュールM6にて解析され、補正量決定モジュールM7では解析結果を用いて画像データGDに対する画像処理時における補正量が決定される。決定された補正量は、補正量変更モジュールM8において、修正情報を用いて修正された画像処理制御情報GI/撮影情報SIを反映して変更される。

0062

画像処理モジュールM5では、変更された補正量を用いた画像データGDに対する画像処理が実行される。画像処理が施された画像データGDは、画像データ出力モジュールM9によって出力画像データとしてディスプレイ駆動制御部63に送出される。あるいは、制御回路60に画像出力モジュールM10が備えられている場合には、画像処理が施された画像データGDは、画像出力モジュールM10を介して表示ディスプレイ21、31上に出力画像が出力される。

0063

なお、画像処理モジュールM5における画像処理においては、変更された補正量を用いることなく、例えば、修正された画像処理制御情報GIとして記述されているパラメータの値をそのまま用いた画像処理が実行されてもよい。

0064

携帯機器20および表示装置30が備える制御回路60における画像処理:
図7図11を参照して第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行される画像処理について説明する。図7は第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行される画像処理の全体処理ルーチンを示すフローチャートである。図8は第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行される作業色空間変換処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図9は第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行される補正量決定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図10は第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行される画質調整処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図11は第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行されるデバイス色空間変換処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。

0065

本実施例において実行される画像処理は、例えば、携帯機器20、表示装置30において、キー、タッチパネル等を介して所望の画像データGDが選択されたときに開始される。あるいは、携帯機器20、表示装置30において、画像データGDが受信されたときに実行されてもよい。

0066

制御回路60(CPU601)は、画像処理を開始すると、選択された画像データGDを取得してRAM602に一時的に格納する(ステップS100)。画像データGDの選択は、例えば、携帯機器20、表示装置30と有線または無線にて接続されているディジタルスチルカメラ10上において行われていても良く、あるいは、携帯機器20、表示装置30上において、メモリカードMCに格納されている画像データGDの中から選択されても良い。さらには、ネットワークを介してサーバ上に格納されている複数の画像データGDから選択されても良い。

0067

CPU601は、選択された画像データFDに関連付けられた画像処理制御情報GI/撮影情報SIを検索し(ステップS110)する。CPU601は、画像データGDのヘッダ部を検索し、あるいは、画像データGDに関連付けられている別ファイル形式の画像処理制御情報GI/撮影情報SIをメモリカードMC上、ネットワーク上において検索する。CPU601は、画像処理制御情報GI/撮影情報SIを発見(検索)できた場合には(ステップS115:Yes)、画像処理制御情報GI/撮影情報SIを取得する(ステップS120)。一方、CPU601は、画像処理制御情報GI/撮影情報SIを発見(検索)できなかった場合には(ステップS115:No)、画像処理制御情報GI/撮影情報SIを用いた画質調整処理を行うことなく、ステップS170へと移行する。

0068

図7戻り説明すると、CPU601は、デバイス修正処理を実行する(ステップS130)。既述の通り、画像処理制御情報GIは、一般的に、特定の画像データ生成装置と特定の画像出力装置、たとえば、カラープリンタ50、の組み合わせに最適化されている。一般的に、表示出力画像印刷出力画像とでは、色域差異、視覚上、透過画像反射画像という大きな差異があるため、適切なホワイトバランス、コントラスト、彩度の値が異なる。したがって、携帯機器20、表示装置30は、想定された特定の画像出力装置ではない場合には、その出力画像の画質は、カラープリンタ50によって出力された出力画像の画質とは異なってしまう。

0069

そこで、本実施例では、たとえば、携帯機器20、表示装置30における表示出力画像の画質を、カラープリンタ50における印刷出力画像の画質と同一にするため、または近似させるための、デバイス毎に用意されている修正情報を用いて画像処理制御情報GIを修正する。修正情報は、携帯機器20、表示装置30において印刷出力画像と同様の画質を得るための画質パラメータの値である表示用パラメータ値と画像処理制御情報GIに記述されている画質パラメータの値との差分情報であっても良く、あるいは、画像処理制御情報GIに記述されている画質パラメータの値に代えて用いられる新規な表示用パラメータ値であっても良い。

0070

例えば、液晶パネルは、各パネル毎に画像出力特性が大きく異なる傾向にあるので、修正情報は、液晶パネル単位にて用意されることが望ましい。修正情報は、画像処理制御情報GIの1つの情報として画像処理制御情報GIに記述されていてもよく、携帯機器20、表示装置30毎に、固有の修正情報としてHDD/ROM603に格納されていてもよい。さらには、携帯機器20、表示装置30において、画像処理制御情報GIに基づいて動的に生成されても良い。

0071

修正情報に含まれる情報(パラメータの値の差分、置換用パラメータの値)は、例えば、白色点指定情報、コントラストの修正情報、彩度の修正情報、色相の修正情報、ノイズ除去処理一実行の有無、シャープネス処理実行の有無に関する情報である。
(1)異なる画像出力装置間では、色温度が異なるので、白色点を指定することによって色温度を調整する。例えば、表示の色温度が高い場合(9300K等)には、白色点の指定情報としてR=(237,255)、G=(255,251)、B=(255,222)とすると、表示ディスプレイ21、31上においてカラーバランスをある程度一致させて表示させることが可能である。

0072

(2)異なる画像出力装置間では、再現表現)可能な色域が異なるため、コントラストに差が生じ、見え方に大きな差が生じる。そこで、トーンカーブを調整することによってコントラストがある程度一致させることができる。

0073

(3)異なる画像出力装置間では、表現彩度が異なるため、例えば、カラープリンタ50によって出力された出力画像と、表示ディスプレイ21、31上に出力された出力画像との見え方を一致させるためには、彩度を調整する必要がある。

0074

(4)カラープリンタ50によって出力された出力画像と、表示ディスプレイ21、31上に出力された出力画像との色相が異なる場合には、色空間変換マトリクスの調整、記憶色補正の利用、HSB等による色域を特定した補正を修正情報によって実現すればよい。

0075

CPU601は、取得した画像データGDの色空間を作業色空間へ変更する作業色空間変換処理を実行する(ステップS140)。この作業色空間変換処理について図8を参照して説明する。この作業色空間変換処理は、画像データGDの色空間を、画像データに対する画質調整処理を実行する際に用いられる色空間、すなわち作業色空間へと変更するための処理である。作業色空間として、色域の広い色空間を用いることによって、画質調整処理後の画像データを構成する画素データを有効に活用することができる。

0076

そこで、本実施例では、画像データGDの色空間を、RGB色空間として一般的に用いられるsRGB色空間からsRGB色空間よりも広い色域を有するwRGB色空間へと変換する。

0077

ディジタルスチルカメラ10から取得された画像データGDは、通常、YCbCr色空間のデータであるから、先ず、画像処理において標準的に用いられているsRGB色空間の画像データへと変換される。YCbCr−RGB色変換に当たっては、当業者に良く知られているマトリクスSが用いられる。一方、取得された画像データGDがsRGBデータの場合には、マトリクスSを用いた色変換は不要となる。ここでは、画像データGDは既に、sRGB色空間の画像データであるものとして説明する。

0078

CPU601は、画像データGDに対して第1のガンマ変換処理を実行する(ステップS1400)。色変換処理は、通常、XYZ、Lab等の機器独立空間を介して実行され、マトリクスを用いたsRGB−XYZ色変換処理、XYZ−wRGB色変換処理が実行される。かかる色変換処理の処理制度を上げるために、画像データGDの入出力特性ガンマ特性)を線形化する必要がある。ここで用いられるガンマの値は、ディジタルスチルカメラ10において画像データ生成の際して実行される逆ガンマ変換処理時に一般的に用いられているガンマの値である。

0079

CPU601は、線形化された画像データGDに対して、マトリクスを用いたsRGB−XYZ色変換処理、XYZ−wRGB色変換処理を実行して、画像データGDの色空間を作業色空間であるwRGBへと変換し(ステップS1410)、本処理ルーチンを終了し、図7の処理ルーチンにリターンする。

0080

図7に戻り説明を続けると、CPU601は、補正量決定処理を実行する(ステップS150)。かかる補正量決定処理について図9を参照して説明する。本実施例における補正量決定処理は、画像データGDの画質に関するパラメータの値を基準値に近づける、あるいは、基準値と同一の値とする、いわゆる自動画質調整に用いるための補正量を求める処理である。

0081

CPU601は、画像データGD、または、画像データGDの間引きデータ(たとえば、サムネイル画像データ)を画素単位にて、あるいは、画像データGDを所定画素毎にサンプリングする(ステップS1500)。CPU601は、サンプリングした各画素データから、画像データGDの画質に関する各パラメータ(画質パラメータ)について解析値(統計値特性値)を取得する(ステップS1510)。

0082

CPU601は、各画質パラメータについて、予め用意されている基準値を取得し、基準値と解析値とを用いて各画質パラメータについて補正値を決定する(ステップS1520)。より具体的には、各画質パラメータ毎に用意された演算式を用いて、各画質パラメータの解析値と基準値との差を解消または低減させるように、補正値が決定される。すなわち、本実施例では、各画像データGDの特性を解析することによって、各画像データGDの画質に応じて補正値が決定される。補正値は、各画質パラメータの新たな値として用いられる値であってもよく、または、各画質パラメータの解析値を増減させるために用いられる値であっても良い。

0083

CPU601は、各画質パラメータについて決定した補正値を、画像処理制御情報GI/撮影情報SIを用いて変更して(ステップS1530)、本処理ルーチンを終了し、図7の処理ルーチンにリターンする。すなわち、画像データ生成装置と画像出力装置との組み合わせから生じる画質の特性、画像データ生成時における撮影条件を用いることで、画像データGDの解析だけからでは得られない情報(条件)を、画像データGDの画質に応じて決定された補正値に反映させることができる。本実施例では、画像処理制御情報GIは、修正情報によって、携帯機器20、表示装置30において、カラープリンタ50の出力画像と同様の画質の画像が出力されるように修正されているので、画像出力装置の画像出力特性の差に起因する画質(見え方)の相違を解消または低減することができる。

0084

具体的には、補正値が各画質パラメータの解析値を増減させるために用いられる値である場合には、画像処理制御情報GI/撮影情報SIを用いて、増減の程度を変更する。補正値が各画質パラメータの新たな値として用いられる値である場合には、画像処理制御情報GI/撮影情報SIを用いて新たな値に変更する。さらに、画像処理制御情報GIとして、撮影者によってマニュアル操作によって意図的に設定されたマニュアル設定のパラメータが存在する場合には、設定されたパラメータの値をそのまま、補正値に付加しても良い。

0085

CPU601は、変更された補正値を用いて画像データGDに対する画質調整処理を実行する(ステップS160)。かかる画質調整処理について図10を参照して説明する。CPU601は、画像データGDに対してノイズ除去処理を実行する(ステップS1600)。ノイズ除去処理は、修正情報によって実行、非実行が規定される処理であってもよく、修正情報によってノイズ低減レベルが修正される処理であっても良い。ノイズ除去処理は、比較的、負荷の高い演算処理である。一方、表示画面サイズが小さな表示ディスプレイにおいては、一般的にノイズ除去処理の効果が確認し難い。そこで、表示画面サイズが小さな表示ディスプレイを備える傾向にある携帯機器20においては、演算負荷の軽減とノイズ除去処理の効果が弱いことに鑑みノイズ除去処理はスキップされてもよい。

0086

CPU601は、修正された補正値を用いてトーンカーブを修正し、トーンカーブを用いた画像データGDに対する画質調整処理を実行する(ステップS1610)。トーンカーブを用いた画質調整処理は、明度、カラーバランス、コントラストの画質パラメータを調整するために実行される。トーンカーブの修正は、例えば、各画質パラメータ毎に設定されている修正ポイントにおいて、トーンカーブの通過点を変更することによって実行される。

0087

CPU601は、予め設定されている記憶色に該当する色を、記憶色として定義されている色で置き換える(ステップS1620)。記憶色としては、例えば、肌の色、空の色、緑の色、赤色について、予め見栄えの良い色が定義されている。

0088

CPU601は、彩度補正処理を実行する(ステップS1630)。補正値(調整量)を用いた彩度の補正は、例えば、補正前の値を(Rb、Gb、Bb)、補正後の値を(Ra、Ga、Ba)、補正値を(R、G、B)、とすると、以下の式を用いて実行される。

0089

0090

CPU601は、シャープネス処理を実行して(ステップS1640)、画質調整処理を終了し、図7の処理ルーチンにリターンする。シャープネス処理は、修正情報によって実行、非実行が規定される処理であってもよく、修正情報によってシャープネスレベルが修正される処理であっても良い。表示画面サイズが小さな表示ディスプレイにおいては、一般的にシャープネス効果が確認し難い。そこで、表示画面サイズが小さな表示ディスプレイを備える傾向にある携帯機器20においては、シャープネス処理の効果が弱いことに鑑み、演算負荷を軽減する観点からもシャープネス処理はスキップされてもよい。

0091

CPU601は、画質調整処理を施した画像データGDの色空間をデバイスへ変更する作業色空間変換処理を実行する(ステップS170)。このデバイス色空間変換処理について図11を参照して説明する。このデバイス色空間変換処理は、画像データGDの色空間を、画質調整処理を実行する際に用いた作業色空間から、各画像出力装置の色空間へと変更するための処理である。ここで、通常、画像を表示出力する画像出力装置(表示ディスプレイ)は、sRGB色空間を満たすように色設計されている。一方、一部の表示画像出力装置(表示ディスプレイ)は独自の色空間に基づいて色設計されている。

0092

CPU601は、線形化された画像データGDに対して、マトリクスを用いたwRGB−XYZ色変換処理、XYZ−sRGB色変換処理またはXYZ−デバイス色空間色変換処理、あるいは、ルックアップテーブルを用いたwRGB−sRGB色変換処理またはwRGB−デバイス色空間色変換処理を実行して、画像データGDの色空間をデバイス色空間へと変換する(ステップS1700)。

0093

CPU601は、画像データGDに対して第1の逆ガンマ変換処理を実行して(ステップS1710)、本処理ルーチンを終了し、図7の処理ルーチンにリターンする。すなわち、画像データGDのガンマ特性を表示ディスプレイ21、31のガンマ特性に適合する特性へと変更する。具体的には、表示ディスプレイ21、31のガンマの値を用いて、逆ガンマ変換処理が実行される。

0094

CPU601は、ディスプレイ駆動制御部63を介して、出力画像を表示出力して本処理ルーチンを終了する。

0095

以上説明したように、第1の実施例に係る携帯機器20、表示装置30によれば、ディジタルスチルカメラ10とカラープリンタ50との組み合わせにおいて定義された画像処理制御情報GIを用いて、カラープリンタ50によって出力された出力画像と同様の画質を有する画像を表示出力することができる。すなわち、携帯機器20、表示装置30は、カラープリンタ50とは異なる画像出力特性を有するが、かかる画像出力特性の相違に起因する出力画像の見え方(画質)の相違は、修正情報を用いて画像処理制御情報GIを修正することによって解消または低減される。したがって、特定の画像出力装置に合わせて定義された画像処理制御情報GIを用いて、任意の画像出力装置における出力画像の画質を特定の画像出力装置における出力画像の画質に近似または一致させることができる。

0096

また、第1の実施例では、画像出力装置毎に画像処理制御情報GIを備えなくても、修正情報を用いることによって、複数の画像出力装置において、特定の画像出力装置における出力画像の画質と同等または近似する画質を有する出力画像を出力させることができる。

0097

さらに、第1の実施例では、小さな表示ディスプレイ21を備える携帯機器20では、画質調整処理において実行される処理のうち、処理効果が確認し難い、ノイズ除去処理、シャープネス処理をスキップすることができる。この結果、画像処理制御情報GIによる主要な画質の調整は実行しつつ、画質調整処理に必要な演算負荷を軽減し、画質調整処理に要する時間を短くすることができる。

0098

・第2の実施例:
図12を参照して第2の実施例に係る携帯機器、表示装置が備える制御回路60aの機能的構成について説明する。図12は第2の実施例に係る携帯機器および表示装置が備える制御回路60aによって実現される機能モジュールのブロック図である。なお、図12に示す各モジュールは、CPU単独で、あるいは制御回路60aとして実現され、また、ハードウェア、ソフトウェアのいずれによっても実現され得る。また、以下に説明する機能モジュールは、パーソナルコンピュータ40によっても同様に実現され得る。

0099

第2の実施例では、修正情報は、画像処理制御情報GI/撮影情報SIを直接修正するためには用いられず、画像処理制御情報GI/撮影情報SIを用いて決定された補正量を修正することで、画像処理制御情報GI/撮影情報SIを間接的に修正する。また、第2の実施例に係る携帯機器、表示装置の基本的構成は第1の実施例に係る携帯機器20、表示装置30の基本的構成と同様であるから、同一の符号を付すことでその説明を省略する。また、第2の実施例における制御回路60aによって実行される画像処理は、修正情報の適用の仕方を除いて、第1の実施例における制御回路60によって実行される画像処理と同様である。

0100

画像処理の対象となる画像データGDは、画像データ取得モジュールM1によって取得される。画像データGDに関連付けられている画像処理制御情報GI/撮影情報SIは、画像処理制御情報GI/撮影情報SI取得モジュールM2によって取得される。

0101

画像データGDに対する基準値を用いた画像処理を実行するために、画像データGDは画像データ解析モジュールM6にて解析される。補正量決定モジュールM7では解析結果および画像処理制御情報GI/撮影情報SIを用いて画像データGDに対する画像処理時における補正量が決定される。

0102

画像処理制御情報GIは、一般的に、特定の画像データ生成装置、例えば、ディジタルスチルカメラ10と特定の画像出力装置との関係において、最適な出力画像(画質)が得られるように設定されているので、特定の画像出力装置と異なる他の画像出力装置において、画像処理制御情報GIを用いた画像処理が実行される場合には、他の画像出力装置の画像出力特性に合わせて補正量を修正することが望まれる。

0103

そこで、修正情報取得モジュールM4によって取得された修正情報を用いた補正量の変更処理が補正量変更モジュールM8によって実行される。修正情報は、画像処理制御情報GIに記述されていても良く、制御回路60のHDD603に予め記録されていても良い。

0104

画像処理モジュールM5では、変更された補正量を用いた画像データGDに対する画像処理が実行される。画像処理が施された画像データGDは、画像データ出力モジュールM9によって出力画像データとしてディスプレイ駆動制御部63に送出される。あるいは、制御回路60に画像出力モジュールM10が備えられている場合には、画像処理が施された画像データGDは、画像出力モジュールM10を介して表示ディスプレイ21、31上に出力画像が出力される。

0105

以上説明したように、第2の実施例に係る携帯機器20、表示装置30によれば、画像処理制御情報GI/撮影情報SIと画像データGDの解析結果とを用いて決定された画像データGDに対する補正量が、修正情報によって変更されるので、ディジタルスチルカメラ10とカラープリンタ50との組み合わせにおいて定義された画像処理制御情報GIを用いて、カラープリンタ50によって出力された出力画像と同様の画質を有する画像を表示出力することができる。すなわち、携帯機器20、表示装置30は、カラープリンタ50とは異なる画像出力特性を有するが、かかる画像出力特性の相違に起因する出力画像の見え方(画質)の相違は、修正情報を用いて補正量を変更して、画像処理制御情報GIを間接的に修正することによって解消または低減される。

0106

また、第2の実施例では、修正情報によって画像処理制御情報GI/撮影情報SIを用いて決定された補正量を変更するので、特定の画像出力装置に合わせて定義された画像処理制御情報GIのみならず、撮影時の撮影条件を示す撮影情報SIを用いた画質調整処理においても、任意の画像出力装置における出力画像の画質を特定の画像出力装置における出力画像の画質に近似または一致させることができる。

0107

・その他の実施例:
上記実施例では、作業色空間変換処理が実行されるが、再現可能な色域が狭い携帯器機20、表示装置30においては、作業色空間変換処理を実行しなくてもよい。かかる場合には、色域の広い作業色空間を用いたメリットが活かされないので、むしろ、作業色空間変換処理を省くことによって画像処理速度を向上させることが好ましい。

0108

上記実施例では、表示装置および画像処理装置として、携帯機器20、表示装置30が用いられているが、この他にも、画像処理装置としてパーソナルコンピュータ40を、印刷画像出力装置として、画像処理機能を備えるスタンドアローン型のプリンタを用いても良い。

0109

上記実施例では、デバイス色空間変換処理までを携帯機器20、表示装置30によって実行しているが、例えば、パーソナルコンピュータ40が画像処理装置として用いられる場合には、デバイス色空間変換処理は、画像出力装置のドライバによって実行されてもよい。かかる場合には、パーソナルコンピュータ40は、画質調整処理を施した画像データを出力画像データとして画像出力装置に送出し、画像出力装置のドライバは、例えば、デバイス色空間変換ルックアップテーブルを用いて色変換処理、出力画像の出力処理を実行する。

0110

また、携帯機器20、表示装置30において実行される画像処理、表示処理は、ハードウェア構成を伴うことなく、プリンタドライバビデオドライバ画像処理アプリケーション(プログラム)としても実現され得る。

0111

画質調整の際に調整される画質パラメータには、上記の他に、例えば、シャドーハイライトが含まれる。

0112

上記実施例においては、画像処理制御情報GIがカラープリンタ50に適合するように定義されている場合について説明したが、画像処理制御情報GIは携帯機器20、表示装置30に適合されていても良い。かかる場合には、例えば、カラープリンタ50に対して出力されるべき画像データに対して、携帯機器20等に適合された画像処理制御情報GIをカラープリンタ50の画像出力特性に適合するように定義された修正情報を用いた画質調整処理が実行される。

0113

上記実施例において、画像データGDの出力画像をカラープリンタ50から出力する場合には、画像データGDに対して、修正情報を用いることなく、画像処理制御情報GIを用いた画質調整処理が実行される。

0114

さらに、携帯機器20、表示装置30において実行される画像処理の全て、または、一部をディジタルスチルカメラ10において実行しても良い。この場合には、ディジタルスチルカメラ10のROM等に格納されている、レタッチアプリケーション、プリンタドライバといった画像データ処理アプリケーションに上記実施例において説明した画像処理機能を持たせることによって実現される。ディジタルスチルカメラ10にて生成された出力画像データは、ケーブル、メモリカードMC、無線通信を介して携帯機器20、表示装置30に提供される。出力画像データを受けた携帯機器20、表示装置30は、表示ディスプレイ21、31上に画像を出力する。

0115

上記実施例では、画像処理、表示処理がソフトウェア的に、すなわちコンピュータプログラムの態様にて実行されているが、上記各処理(ステップ)を実行する論理回路を備えた画像処理ハードウェア回路を用いて実行されてもよい。かかる場合には、CPU601の負荷を軽減することができると共に、より高速な各処理を実現することができる。画像処理ハードウェア回路は、例えば、ディジタルスチルカメラ10、携帯機器20、表示装置30およびプリンタ50に対しては実装回路として、パーソナルコンピュータ40に対してはアドオンカードとして実装され得る。

0116

以上、実施例に基づき本発明に係る画像処理装置、表示装置、画像処理方法、表示方法画像処理プログラムおよび表示処理プログラムを説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。

図面の簡単な説明

0117

第1の実施例に係る画像処理装置を含む画像処理システムの概略構成を示す説明図である。
第1の実施例に係る画像処理装置の概略構成を示す説明図である。
第1の実施例において用いられる画像データGDの構成を模式的に示す説明図である。
画像処理制御情報GIとして記録されるパラメータの一例を示す説明図である。
撮影情報SIとして記録されるパラメータの一例を示す説明図である。
第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30が備える制御回路60によって実現される機能モジュールのブロック図である。
第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行される画像処理の全体処理ルーチンを示すフローチャートである。
第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行される作業色空間変換処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行される補正量決定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行される画質調整処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
第1の実施例に係る携帯機器20および表示装置30において実行されるデバイス色空間変換処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
第2の実施例に係る携帯機器および表示装置が備える制御回路60aによって実現される機能モジュールのブロック図である。

符号の説明

0118

10…ディジタルスチルカメラ
20…携帯機器
21…表示ディスプレイ
30、35…表示装置
31…表示ディスプレイ
40…パーソナルコンピュータ
50…カラープリンタ
60、60a…制御回路
601…中央演算装置(CPU)
602…ランダムアクセスメモリ(RAM)
603…ハードディスク(HDD)/ROM
61…入力操作部
62…通信制御部
63…ディスプレイ駆動制御部
64…メモリカードスロット
MC…メモリカード

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