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技術 PIUの電磁遮蔽板構造

出願人 富士通株式会社
発明者 知久広幸梶原心二高渕憲二菊地章松隈豊阪井和博
出願日 2003年12月4日 (17年10ヶ月経過) 出願番号 2003-405530
公開日 2005年6月23日 (16年4ヶ月経過) 公開番号 2005-167053
状態 未査定
技術分野 電場又は磁場に対する装置又は部品の遮蔽
主要キーワード 電子デバイス類 覆い蓋 電界強度曲線 遮蔽箱 電磁波吸収部材 上辺縁 外観形態 箱形容器
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年6月23日)のものです。
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図面 (14)

課題

電磁遮蔽板をPIUと分け、サブラック内でのノイズ共振点をずらしたり、隣接するPIU間の電磁障害を最適に軽減するように電磁遮蔽板の形状を変える。

解決手段

前面が開口し、背面に複数の第一のコネクタ12と上下の内壁面に複数の案内レール11とが並設されているサブラック1と、PIU2と遮蔽板3とのそれぞれが滑動する溝を有する案内レール11と、電子デバイスが搭載されたプリント板21からなり、後端部に第二のコネクタ22と前端部に前面板とが設けられているPIU(プラグインユニット)2と、電磁波を遮蔽する板状の部材からなる電磁遮蔽板3とを有し、該PIU2は、該サブラック1の開口から案内レール11に沿って挿入されて該第一と第二のコネクタ12、22同士が嵌合するものであり、電磁遮蔽板3は、サブラック1の開口から案内レール11に沿って挿入されて隣接する該PIU2を電磁遮蔽するものであるように構成する。

概要

背景

近年、情報や通信処理を司る電子機器は、システムの高機能化高速化、小形化に伴って、機器を構成する部品高集積化が進んでいる。一方では、高信頼性、安全性といった人的な被害に関わる製品規制が厳しくなっている。

電磁波規制もその一つで、EMIと称して自身が発する電磁波を介して他の電子機器などへ影響を与えることを規制している。また、他の電子機器に対して電磁妨害したり、他の電子機器から電磁妨害されたりしないEMCが、産業用の電子機器から家庭で用いられる民生用電子機器に至るまで、各所で数値的な規制が設けられるようになっている。

電子機器の電磁波に関わる障害のうち、機器の内部から外部へ電磁波を放射したり、あるいは外部から内部へ侵入する電磁波の影響を阻止する方法には、電子機器自体を完全に電磁的遮蔽してしまう方法がある。その典型的な例はシールドルームの構成である(例えば、特許文献1参照。)。

また、電子機器がサブラックに並べて収納されたプラグインユニット(以下、PIUと略称)から構成されている場合には、PIU同士間の電磁妨害を防ぐために、単体ユニットそれぞれを完全に電磁的に遮蔽する方法である。

元来、PIUの下位の一概念は、色々な電子デバイスが搭載されたプリント板の端面に接続端子が並設されており、カードエッジと呼ばれるコネクタ挿脱できる構成であった。そのあと、プリント板にもコネクタが実装され、対極側のコネクタとコネクタ同士で挿脱するものに発展している。

図13は従来のPIUの電磁遮蔽の一例である。図13(A)と図13(B)とにおいて、PIU2は、いろいろな電子デバイス類が搭載されたプリント板21と、そのプリント板21を収納する二つの金属部材24、25からなる。そして、PIU2は、プリント板21が二つの金属部材24、25に挟持され封入されて一体構成となっている。

つまり、PIU2が、プリント板21だけでなく、電磁遮蔽のための金属部材24、25も一体となってPIUを構成している。敢えて言えば、金属部材24が容器で金属部材25が蓋になっており、プリント板21の全体が金属ケースの中に収納された形態になっている。つまり、類似的には、例えば、電子機器を電磁的なシールドルームへ入れてEMIやEMC対策を施したものに対応する。

このような完全にプリント板を金属製のケースに封入しない電磁遮蔽の方法も提案されている。つまり、プリント板の実装面の裏側に突出して露出した搭載部品はんだ付け端子部分などを遮蔽部材で覆う。そして、プリント板をサブラックに収納した際に、隣接するユニット間の電磁遮蔽を行う(例えば、特許文献2参照。)。

一方、情報通信の発展に伴って構築された高度なネットワーク市場においては、高機能の指標として高速、大容量化が一般的であるが、この指標を満たすために、PIUに搭載される主要な電子デバイスの伝送速度は年々増加傾向にある。特に、単位時間当たりのデータ転送速度は周波数依存性があり、電磁波の波長と密接な関係がある。つまり、伝送速度が高速になるに従って波長が短くなり、一般的な開口寸法は波長の1/20、1/40とされている。

また、定常運用時の電磁波では、クロック周波数整数倍高調波を考慮する必要がある。つまり、複数の機能を有するPIUを一つの装置に搭載した場合には、観測したノイズ分析が複雑になり、原因究明厄介である。

このように、装置レベルでの遮蔽は、PIU単体の遮蔽というよりは、むしろ装置全体覆い蓋をすることによって電磁遮蔽する手法が広く採られている。
特開2000−236191(シールドルーム全般の技術として)
実開昭59−119090(特許請求の範囲)

概要

電磁遮蔽板をPIUと分け、サブラック内でのノイズの共振点をずらしたり、隣接するPIU間の電磁障害を最適に軽減するように電磁遮蔽板の形状を変える。 前面が開口し、背面に複数の第一のコネクタ12と上下の内壁面に複数の案内レール11とが並設されているサブラック1と、PIU2と遮蔽板3とのそれぞれが滑動する溝を有する案内レール11と、電子デバイスが搭載されたプリント板21からなり、後端部に第二のコネクタ22と前端部に前面板とが設けられているPIU(プラグインユニット)2と、電磁波を遮蔽する板状の部材からなる電磁遮蔽板3とを有し、該PIU2は、該サブラック1の開口から案内レール11に沿って挿入されて該第一と第二のコネクタ12、22同士が嵌合するものであり、電磁遮蔽板3は、サブラック1の開口から案内レール11に沿って挿入されて隣接する該PIU2を電磁遮蔽するものであるように構成する。

目的

そこで、本発明では、プラグを介して挿脱するPIUの構造そのものは変えずに、電磁波の発生源に極力近いところで電磁遮蔽が可能なPIUの電磁遮蔽板構造を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

サブラックと、プラグインユニット(PIU)と、電磁遮蔽板とを有し、該サブラックは、前面が開口し、背面に複数の第一のコネクタと上下の内壁面に複数の案内レールとが並設されているものであり、該案内レールは、該PIUと該遮蔽板とのそれぞれが滑動する溝を有し、該PIUは、電子デバイスが搭載されたプリント板からなり、後端部に第二のコネクタと前端部に前面板とが設けられているものであり、該電磁遮蔽板は、電磁波を遮蔽する板状の部材からなり、該PIUは、該サブラックの開口から該案内レールに沿って挿入されて該第一と第二のコネクタ同士が嵌合するものであり、該電磁遮蔽板は、該サブラックの開口から該案内レールに沿って挿入されて隣接する該PIUを電磁遮蔽するものであることを特徴とするPIUの電磁遮蔽板構造。

請求項2

該電磁遮蔽板は、該サブラック内の空間領域の共振点を制御可能に、または隣接する該PIUの電磁波漏洩遮断可能に遮蔽領域可変であることを特徴とする請求項1記載のPIUの電磁遮蔽板構造。

請求項3

該電磁遮蔽板は、少なくとも2枚が遮蔽領域が可変可能に摺動して固定されることを特徴とする請求項2記載のPIUの電磁遮蔽板構造。

請求項4

該電磁遮蔽板は、遮蔽領域が可変可能に穿孔切欠き、または表面に凹凸を有する形状をなしていることを特徴とする請求項2記載のPIUの電磁遮蔽板構造。

請求項5

該電磁遮蔽板は、少なくとも一方の面に隣接するPIUから放射する電磁波を減衰可能に電磁波吸収部材貼付されるいることを特徴とする請求項1記載のPIUの電磁遮蔽板構造。

技術分野

0001

本発明は、情報通信装置などのプラグインユニット挿抜可能に収納するサブラック内において、プラグインユニットから放射される電磁波のユニット相互間のEMI対応の電磁遮蔽板の構造に関する。

背景技術

0002

近年、情報や通信処理を司る電子機器は、システムの高機能化高速化、小形化に伴って、機器を構成する部品高集積化が進んでいる。一方では、高信頼性、安全性といった人的な被害に関わる製品規制が厳しくなっている。

0003

電磁波規制もその一つで、EMIと称して自身が発する電磁波を介して他の電子機器などへ影響を与えることを規制している。また、他の電子機器に対して電磁妨害したり、他の電子機器から電磁妨害されたりしないEMCが、産業用の電子機器から家庭で用いられる民生用電子機器に至るまで、各所で数値的な規制が設けられるようになっている。

0004

電子機器の電磁波に関わる障害のうち、機器の内部から外部へ電磁波を放射したり、あるいは外部から内部へ侵入する電磁波の影響を阻止する方法には、電子機器自体を完全に電磁的遮蔽してしまう方法がある。その典型的な例はシールドルームの構成である(例えば、特許文献1参照。)。

0005

また、電子機器がサブラックに並べて収納されたプラグインユニット(以下、PIUと略称)から構成されている場合には、PIU同士間の電磁妨害を防ぐために、単体ユニットそれぞれを完全に電磁的に遮蔽する方法である。

0006

元来、PIUの下位の一概念は、色々な電子デバイスが搭載されたプリント板の端面に接続端子が並設されており、カードエッジと呼ばれるコネクタ挿脱できる構成であった。そのあと、プリント板にもコネクタが実装され、対極側のコネクタとコネクタ同士で挿脱するものに発展している。

0007

図13は従来のPIUの電磁遮蔽の一例である。図13(A)と図13(B)とにおいて、PIU2は、いろいろな電子デバイス類が搭載されたプリント板21と、そのプリント板21を収納する二つの金属部材24、25からなる。そして、PIU2は、プリント板21が二つの金属部材24、25に挟持され封入されて一体構成となっている。

0008

つまり、PIU2が、プリント板21だけでなく、電磁遮蔽のための金属部材24、25も一体となってPIUを構成している。敢えて言えば、金属部材24が容器で金属部材25が蓋になっており、プリント板21の全体が金属ケースの中に収納された形態になっている。つまり、類似的には、例えば、電子機器を電磁的なシールドルームへ入れてEMIやEMC対策を施したものに対応する。

0009

このような完全にプリント板を金属製のケースに封入しない電磁遮蔽の方法も提案されている。つまり、プリント板の実装面の裏側に突出して露出した搭載部品はんだ付け端子部分などを遮蔽部材で覆う。そして、プリント板をサブラックに収納した際に、隣接するユニット間の電磁遮蔽を行う(例えば、特許文献2参照。)。

0010

一方、情報通信の発展に伴って構築された高度なネットワーク市場においては、高機能の指標として高速、大容量化が一般的であるが、この指標を満たすために、PIUに搭載される主要な電子デバイスの伝送速度は年々増加傾向にある。特に、単位時間当たりのデータ転送速度は周波数依存性があり、電磁波の波長と密接な関係がある。つまり、伝送速度が高速になるに従って波長が短くなり、一般的な開口寸法は波長の1/20、1/40とされている。

0011

また、定常運用時の電磁波では、クロック周波数整数倍高調波を考慮する必要がある。つまり、複数の機能を有するPIUを一つの装置に搭載した場合には、観測したノイズ分析が複雑になり、原因究明厄介である。

0012

このように、装置レベルでの遮蔽は、PIU単体の遮蔽というよりは、むしろ装置全体覆い蓋をすることによって電磁遮蔽する手法が広く採られている。
特開2000−236191(シールドルーム全般の技術として)
実開昭59−119090(特許請求の範囲)

発明が解決しようとする課題

0013

ところで、従来のように、装置全体を覆って電磁遮蔽を行う手段、つまり、PIUの場合には、プリント板を金属ケースに収納して全体を覆ってしまう電磁遮蔽の手法は遮蔽機能は優れている。

0014

ところが、横幅方向の実装制約が増大する。また、PIU単体の重量が大きくなる。さらに、保守に際しては、プリント板を金属ケースから取り出したり、試験を行ったりする作業が煩雑になる。さらに、金属ケースに収納した状態では共振点を制御することが難しい。そのために、金属ケースや蓋の形状の変更などを行うとなると、金属ケースの板金加工が必要になり、組み立て工数原価の増大を避けることができない不具合が生ずる。

0015

そこで、本発明では、プラグを介して挿脱するPIUの構造そのものは変えずに、電磁波の発生源に極力近いところで電磁遮蔽が可能なPIUの電磁遮蔽板構造を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0016

上で述べた課題は、請求項1において、サブラックと、プラグインユニット(PIU)と、電磁遮蔽板とを有し、該サブラックは、前面が開口し、背面に複数の第一のコネクタと上下の内壁面に複数の案内レールとが並設されているものであり、該案内レールは、該PIUと該電磁遮蔽板とのそれぞれが滑動する溝を有し、該PIUは、電子デバイスが搭載されたプリント板からなり、後端部に第二のコネクタと前端部に前面板とが設けられているものであり、該電磁遮蔽板は、電磁波を遮蔽する板状の部材からなり、該PIUは、該サブラックの開口から該案内レールに沿って挿入されて該第一と第二のコネクタ同士が嵌合するものであり、該電磁遮蔽板は、該サブラックの開口から該案内レールに沿って挿入されて隣接する該PIUを電磁遮蔽するものであるように構成されたPIUの電磁遮蔽板構造によって解決される。

0017

つまり、従来の密閉型のPIUの蓋に相当する部材を電磁遮蔽板として切り離すようにしている。そして、サブラックの外観形態は変わらないが、上下の内壁面に並設した複数の案内レールは、PIUを滑動する溝の外に電磁遮蔽板を滑動する溝を有するようにしている。

0018

その結果、PIUをサブラックに挿入したあとで、電磁遮蔽板を隣接するPIUに対応させて挿入することができ、PIUと電磁遮蔽板とを別個に取り扱えることができる。

0019

次いで、請求項2において、該電磁遮蔽板は、該サブラック内の空間領域の共振点を制御可能に、または隣接する該PIUの電磁波漏洩遮断可能に遮蔽領域可変であるように構成された請求項1記載のPIUの電磁遮蔽板構造によって解決される。

0020

つまり、サブラックにPIUとは別個に挿入する電磁遮蔽板によって、サブラック内の空間領域の共振点を制御できるようにしている。また、PIUとは別個に挿入する電磁遮蔽板によって、隣接するPIUの電磁波漏洩を遮断できるようにしている。

0021

そうすることによって、サブラック内に挿入された複数のPIUから放射される多種多様な電磁波によって形成される空間領域の共振点をずらしたり、隣接する該PIUの電磁波漏洩を遮断できるように遮蔽領域を変えたりすることができる。

0022

次いで、請求項3において、電磁遮蔽板は、少なくとも2枚が遮蔽領域が可変可能に摺動して固定されるように構成された請求項2記載のPIUの電磁遮蔽板構造によって解決される。

0023

つまり、電磁遮蔽板の大きさを、奥行き方向一杯の大きな1枚の電磁遮蔽板ではなく、少なくとも2枚の小さな電磁遮蔽板にするようにしている。そして、相互にずらして遮蔽領域を変化させて固定できるようにしている。

0024

そうすると、電磁遮蔽板を多様なサブラック内の空間を適切な遮蔽領域に対応したものにすることが自在にできる。

0025

次いで、請求項4において、電磁遮蔽板は、遮蔽領域が可変可能に穿孔切欠き、または表面に凹凸を有する形状をなしているように構成された請求項2記載のPIUの電磁遮蔽板構造によって解決される。

0026

つまり、電磁遮蔽板はPIUとは別個の構成になっているので、円形方形の孔を穿ったり、端部を切り欠いたり、あるいは表面に円形や方形のドーム状の凸部や波形などのエンボス加工をしたり、いろいろな形状にするようにしている。

0027

その結果、電磁遮蔽板の電磁波に対する反射や吸収の有効表面積を変えて、サブブラック内の多様な電磁波の漏洩空間を遮蔽する最適な遮蔽効果を有する電磁遮蔽板を構成することができる。

発明の効果

0028

本発明になるPIUの電磁遮蔽板構造によれば、PIUを構成するプリント板を金属製の箱の中に電磁的に密封して遮蔽していたのに対して、電磁遮蔽板を挿脱可能に分離した構成にした。その結果、電磁漏洩の異なったそれぞれのプリント板に最適な遮蔽効果を発揮する電磁遮蔽板を適用することができる。

0029

従って、本発明は、今後ますます高速化、高機能化が進み、それに伴うPIUの電磁漏洩と電磁遮蔽の多様化に対してよく対応できるので、PIUの製造、実装や保守などの効率化ができることと相まって、寄与するところ大である。

発明を実施するための最良の形態

0030

サブラック内に収納するPIUの構成を、一つの箱形容器からプリント板と電磁遮蔽板とに分離し、それぞれを独立に挿脱できるようにする。電磁遮蔽板は、対応するPIUのそれぞれが発する電磁漏洩に適した形状を有するものにし、電磁遮蔽を最適な効率で行うようにする。

0031

請求項1に関連するもので、図1は本発明のPIUの電磁遮蔽板構造の基本形を示した斜視図、図2はPIUと電磁遮蔽板との位置関係の一例の切欠き斜視図である。

0032

図1において、サブラック1は、いわゆる前面が開口した箱形で、例えば、薄い金属板を板金加工したものが多用されているが、プラスチックス導電性を付与したモールド成形品などもある。バックパネルとも呼ばれる背面には複数の第一のコネクタ12を、上下の内壁面に並べて設けた複数の案内レール11に対応して設けている。

0033

PIU(プラグインユニット)2の主要な構成部材はプリント板21である。プリント板21には、模式的に示したが、ICを始めとする半導体装置などの能動部品、CやR、Lなどの受動部品などいろいろな機能をもった電子デバイスの類が搭載されており、電磁波を外部に放射したり、外部から電磁波の影響を受ける。プリント板21の後端部には第二のコネクタ22を設けている。また、プリント板21の前端部には前面板23を取り付けている。

0034

電磁遮蔽板3の基本構成は薄い板状の部材であるが、電磁波を吸収したり反射したりする素材からなる。

0035

PIU2と電磁遮蔽板3とをサブラック1に挿着するには、先ず、PIU2をPIU用案内溝111に沿って挿入し、サブラック1の背面に設けた第一のコネクタ12と、プリント板21に設けた第二のコネクタ22を嵌合させる。次いで、電磁遮蔽板3を電磁遮蔽板用案内溝112に沿って挿入する。

0036

ただし、PIU2と電磁遮蔽板3とをサブラック1に挿着する手順は、一義的に決まるものではなく、PIU2や電磁遮蔽板3の構成によっては、図2に示したように、PIU2と電磁遮蔽板3とをサブラック1に挿入する手順が逆になる場合も可能である。

0037

図2において、サブラック1の中に収納されたPIU2と電磁遮蔽板3とは、相互に補完し合って電磁波の放出している空間に開口がないように構成にしなければならない。サブラック1の背面のバックパネルは、電磁的に遮蔽した構成になっている。しかし、サブラック1の前面側はプリント板21と電磁遮蔽板3との間隙が作る開口を電磁的に遮蔽する必要がある。

0038

従来のPIUの箱形の遮蔽箱の前面に見合う位置は、前面板23になっている。この前面板23は上面視ほぼ匚の字形の形状をしており、一方の部232は、延伸して電磁遮蔽板3の厚み分とプリント板21のいわゆるはんだ付け面との間隙を保つ分の2段に階段状に折り曲げ加工している。そして、一方の袖部232の先端がプリント板21とねじ止めなどによって固着され、プリント板21と前面板23とが上面視ほゞL字形をなすPIU2が構成される。

0039

前面板23の他方の袖部233は、プリント板21の部品搭載面の空間を構成する厚みを保つように曲げ加工している。そして、シールドフィンガとも呼ばれている接触子列231を前面板23の上下の長さ方向一杯に設けている。この接触子列231は、例えば、ばね性をもった導通のある金属薄板湾曲させた構成になっており、他方の袖部233の表面から膨出させて列設したもので、対面する相手と電磁的に弾接する。

0040

そこで、PIU2をPIU用案内溝111に沿って挿入し、隣接するPIU2を隣のPIU用案内溝111に沿って挿入すると、PIU2の前面板23の一方の袖部232の接触子列231と、隣り合ったPIU2の前面板23の他方の袖部233の表面とが弾接して電磁的に遮蔽するようになっている。

0041

一方、電磁遮蔽板3も、挿入方向の手前の端部に、上下方向一杯に接触子列331を設けている。この接触子列331は、PIU2の前面板23に設けた接触子列231と同様の構成になっている。つまり、電磁遮蔽板3が前面板23の電磁遮蔽板3が納まる段差に位置すると、接触子列331が隣り合うPIU2の他方の袖部233の表面に弾接して電磁的に遮蔽するようになっている。

0042

従って、図2に示したようにPIU2と電磁遮蔽板3の構成の場合には、電磁遮蔽板3をサブラック1の電磁遮蔽板用案内溝112に挿入した後で、隣接するPIU2を挿入して、電磁遮蔽板3が前面板23の一方の袖部232の段差に納まるようにする。つまり、接触子列231が隣り合う次のPIU2の前面板23の一方の袖部232の表面と弾接するように、接触子列331が隣り合う手前のPIU2の前面板23の他方の袖部233の表面と弾接するように、PIU用案内溝111と電磁遮蔽板用案内溝112の間隔;L1および案内レール11の間隔(ピッチ);L2を決めることになる。

0043

請求項2に関連するもので、図3は本発明の電磁遮蔽板の一例を模式的に示す斜視図、図4は本発明の電磁遮蔽板の一例を挿入したサブラックの上面図、図5図8は、共振点の電磁遮蔽板依存性の説明図である。

0044

電磁遮蔽板3は、図示してないプリント板とで構成される隔離された空間に漏洩する電磁波を最適に遮蔽するために、サブラック1の奥行き方向に対していろいろな寸法が採られる。図3の(A)は、サブラック1の背面まで全体を遮蔽する大きさのものである。図3の(B)では1/4程度を遮蔽し、図3の(C)では1/3程度を遮蔽する。

0045

図4はサブラック1の上部を開いて見下ろして見たもので、サブラック1の中にはPIU2が図示してないが案内レールに沿って所定の間隔で矢印方向から挿入され、第一のコネクタ12と第二のコネクタ22とが文字どおりプラクインして収納されている様子を示している。

0046

一方、電磁遮蔽板3は、それぞれのPIU2に対して最適な遮蔽効果を発揮できるように、サブラック1の奥行き方向でいろいろな寸法になっており、PIU2によっては電磁遮蔽板3が挿入されていない場所もある。

0047

円形で囲ったPIU2と電磁遮蔽板3の挿入口の部分は、図2に斜視図で示したように、それぞれのPIU2に取り付けられた前面板23で塞がれた状態になっている。しかも、隣接する前面板23の間には電磁遮蔽板3が挿入されて接触子列231と接触子列331とが電磁的に弾接して遮蔽できるようになっている。

0048

実際に、このような電磁遮蔽板3の空間を塞ぐ大きさ、あるいは電磁遮蔽板3の材質によって、サブラックとかPIUの内部における電界の共振点がどのように変化するかは、図5(その1)〜図8(その4)に例示する。

0049

まず、500×200×300(mm)の大きさのサブラックを想定し、幅方向の両側の空間に発振源を置き、いろいろな発振周波数印加する。サブラックの中央部は、いろいろな電磁遮蔽板で遮って、サブラックの内部空間での共振点がどのように変化するかを調査した。

0050

図5は共振点の電磁遮蔽板依存性の説明図(その1)である。図5(A)において、サブラック1の中の二つの発振源13の中央部に奥行き全体を電磁遮蔽板31で遮った構成を模式的に図示した。その結果を図5(B)に示す。

0051

図5(B)において、横軸は発振源の周波数(100MHz)であり、縦軸はそれぞれの周波数に対する電界強度:E(dBμV/m)である。電界強度曲線4は、二つの発振源13の間に仕切りとなる電磁遮蔽板を置かない開放した空間の状態におけるサブラック1の共振点を示す。それに対して、電界強度曲線41は、サブラック1の中央部の奥行き全体を金属製の電磁遮蔽板31で遮った場合の共振点の変動の振る舞いを示す。電界強度曲線4に対して電界強度曲線41では明らかに共振点が移動していることが分かる。

0052

さらに、図6は共振点の電磁遮蔽板依存性の説明図(その2)である。図6(A)では、サブラック1の中央部に奥行きの2/3を金属製の電磁遮蔽板32で遮って遮蔽したもので、共振点の移動の振る舞いを図6(B)に示す。図5(B)と同様に開放した空間の電界強度曲線4に対して電界強度曲線42に示したように共振点の移動が見られる。

0053

さらに、図7は共振点の電磁遮蔽板依存性の説明図(その3)である。図7(A)では、サブラック1の中央部の奥行きの1/3を金属製の電磁遮蔽板33で遮ったもので、共振点の移動の結果を図7(B)に示す。図5(B)と同様に開放した空間の電界強度曲線4に対して電界強度曲線43に示したように、サブラック1の中央部に奥行きの1/3を遮ると共振点の移動が見られる。

0054

さらに、図8は共振点の電磁遮蔽板依存性の説明図(その4)である。図8(A)においては、サブラック1の中央部の奥行き全体をガラス繊維強化エポキシ樹脂積層板製の電磁遮蔽板34で遮ったもので、共振点の変動の振る舞いを図8(B)に示す。図5(B)と同様に開放した空間の電界強度曲線4に対して電界強度曲線44に示したような特性を示し、明確な共振点は消滅している。

0055

何れにしても、図5図8に示したように、電磁遮蔽板3の形状や材質によってサブラック1の中でノイズとして生じる電磁波の共振点を制御できることが分かる。

0056

請求項3に関連するもので、図9は本発明の電磁遮蔽板の他の例の模式斜視図(その1)である。

0057

図9において、電磁遮蔽板3は少なくとも2枚からなり、サブラック1あるいはPIU2の内部の電磁波漏洩を最適に遮蔽できるように、必要に応じて図8(A)のように遮蔽領域を狭くしたり、図9(B)に示したように、2枚の電磁遮蔽板3をずらして遮蔽領域を広くしたりする。それぞれの電磁遮蔽板3には孔を設けており、所定の位置でねじ止めなどして固定できるようになっている。また、電磁遮蔽板用案内溝112は、そのときの電磁遮蔽板3の枚数に応じた溝の幅にするが、電磁遮蔽板3の板厚は、高々0.1mm程度なので、例えば、0.5mm程度の溝幅になっていれば共用できる。

0058

請求項4に関連するもので、図10図11は本発明の電磁遮蔽板の他の例の模式的斜視図(その2)と(その3)である。

0059

図10(A)は、電磁遮蔽板3が側面視H字形の形状をしており、上側の電磁遮蔽板用案内溝112は図示してないが、上下の両手両足によって電磁遮蔽板用案内溝112を摺動するようになっている。

0060

図10(B)は、電磁遮蔽板3が側面視工字形の形状をしている。挿脱に際しては、下側の電磁遮蔽板用案内溝112と図示してない上側の電磁遮蔽板用案内溝とに沿って、上辺縁下辺縁とが摺動するようになっている。

0061

図10(C)は、電磁遮蔽板3が側面視匚字形の形状をしている。挿脱に際しては、下側の電磁遮蔽板用案内溝112と図示してない上側の電磁遮蔽板用案内溝とに沿って、上辺縁と下辺縁とが摺動するようになっている。

0062

図10(D)は、電磁遮蔽板3が中央部が開口した側面視囗字形の形状をしている。挿脱に際しては、下側の電磁遮蔽板用案内溝112と図示してない上側の電磁遮蔽板用案内溝とに沿って、上辺縁と下辺縁とが溝の中を摺動するようになっている。

0063

図11(E)は電磁遮蔽板3の表面を波打たせた形状をしており、挿脱に際しては、下側の電磁遮蔽板用案内溝112と図示してない上側の電磁遮蔽板用案内溝とに沿って、上辺縁と下辺縁とが溝の中を摺動するようになっている。

0064

図11(F)は電磁遮蔽板3に円形や方形の孔を穿った形状をしており、挿脱に際しては、下側の電磁遮蔽板用案内溝112と図示してない上側の電磁遮蔽板用案内溝とに沿って、上辺縁と下辺縁とが溝の中を摺動するようになっている。

0065

このように、電磁遮蔽板の形状は、最初に形状有りきではなく、サブラックやPIU が構成する空間の中を飛び交う電磁波の共振点を移動させたり、漏洩電磁波を遮蔽したりする目的で最適をいろいろな形状を自在に採ることができる。

0066

請求項5に関連するもので、図12は本発明の電磁遮蔽板の他の例の模式的斜視図(その4)である。

0067

図12において、PIU2と電磁遮蔽板3とのそれぞれは、図示してないPIU用案内溝と電磁遮蔽板用案内溝とのそれぞれに沿って挿入されるが、本来は対面してサブラック1の中に収納されているところを、こゝでは分かりやすくするためにPIU2と電磁遮蔽板3を開いた状態で図示している。

0068

PIU2には、いろいろなデバイスが搭載されており、電磁波をノイズとして発するデバイスと発しないデバイスとがある。あるいは、隣接するPIU2からのノイズに影響され易いデバイスと影響されにくいデバイスとがある。

0069

そこで、電磁波を発したり電磁波のノイズに影響され易い類のデバイスが対面する電磁遮蔽板3の少なくとも一方の表面に、電磁波を減衰させる、例えば、フエライト薄板薄膜などの電磁波吸収部材局在させた局部電磁遮蔽板35を貼付した構成にする。この場合には、電磁遮蔽板3が、例えば、板状のプラスチックスによって構成することもできる。

0070

こゝでは、形状が限られた電磁遮蔽板を例示した。しかし、電磁遮蔽板の形状に制約がないので、サブラック内あるいはPIUのプリント板と電磁遮蔽板とで構成される空間で放射される電磁波の共振点をノイズとして影響のない周波数帯に移動させたり、ノイズそのものを遮蔽したりことができ、電磁遮蔽板の形状には種々の変形が可能である。

0071

また、案内レールのうち、PIU用案内溝とプリント板の接地導体を導通させ、電磁遮蔽板用案内溝と電磁遮蔽板を導通させ、案内レールをサブラックと導通させて接地電位にする。さらに、PIUの前面板と電磁遮蔽板とを接触子列を介して導通させる。しかも、電磁遮蔽板をいろいろな形状にできるので、従来の独立した箱型密封式のPIUでは得られない遮蔽効果を発揮することができる。

0072

(付記1)サブラックと、プラグインユニット(PIU)と、電磁遮蔽板とを有し、
該サブラックは、前面が開口し、背面に複数の第一のコネクタと上下の内壁面に複数の案内レールとが並設されているものであり、
該案内レールは、該PIUと該遮蔽板とのそれぞれが滑動する溝を有し、
該PIUは、電子デバイスが搭載されたプリント板からなり、後端部に第二のコネクタと前端部に前面板とが設けられているものであり、
該電磁遮蔽板は、電磁波を遮蔽する板状の部材からなり、
該PIUは、該サブラックの開口から該案内レールに沿って挿入されて該第一と第二のコネクタ同士が嵌合するものであり、
該電磁遮蔽板は、該サブラックの開口から該案内レールに沿って挿入されて隣接する該PIUを電磁遮蔽するものである
ことを特徴とするPIUの電磁遮蔽板構造。

0073

(付記2) 該電磁遮蔽板は、該サブラック内の空間領域の共振点を制御可能に、または隣接する該PIUの電磁波漏洩を遮断可能に遮蔽領域が可変である
ことを特徴とする付記1記載のPIUの電磁遮蔽板構造。

0074

(付記3) 該電磁遮蔽板は、少なくとも2枚が遮蔽領域が可変可能に摺動して固定される
ことを特徴とする付記2記載のPIUの電磁遮蔽板構造。

0075

(付記4) 該電磁遮蔽板は、遮蔽領域が可変可能に穿孔、切欠き、または表面に凹凸を有する形状をなしている
ことを特徴とする付記2記載のPIUの電磁遮蔽板構造。

0076

(付記5) 該電磁遮蔽板は、少なくとも一方の面に隣接するPIUから放射する電磁波を減衰可能に電磁波吸収部材が貼付されるいる
ことを特徴とする付記1記載のPIUの電磁遮蔽板構造。

0077

(付記6) 該電磁遮蔽板は、該PIUの前面板に設けられた接触子列と電気的に弾接している
ことを特徴とする付記1記載のPIUの電磁遮蔽板構造。

0078

(付記7) 該電磁遮蔽板は、該案内レールを介して該サブラックの接地電位に導通している
ことを特徴とする付記1記載のPIUの電磁遮蔽板構造。

0079

本発明によれば、従来のようなプリント板を完全に金属ケースの中に封じ込めて構成したPIUに代わって、プリント板と電磁遮蔽板とを分離し、プリント板と電磁遮蔽板とを交互にサブラックの中に挿脱可能に収納したあとは、完全にそれぞれのプリント板が電磁的に遮蔽できる。しかも、電磁遮蔽板の形状を自在に変形加工できるので、最適な遮蔽効果を得ることが可能である。

図面の簡単な説明

0080

本発明のPIUの電磁遮蔽板構造の基本形を示した斜視図である。
PIUと電磁遮蔽板との位置関係の一例の切欠き斜視図である。
本発明の電磁遮蔽板の一例を模式的に示す斜視図である。
本発明の電磁遮蔽板の一例を挿入したサブラックの上面図である。
共振点の電磁遮蔽板依存性の説明図(その1)である。
共振点の電磁遮蔽板依存性の説明図(その2)である。
共振点の電磁遮蔽板依存性の説明図(その3)である。
共振点の電磁遮蔽板依存性の説明図(その4)である。
本発明の電磁遮蔽板の他の例の模式的斜視図(その1)である。
本発明の電磁遮蔽板の他の例の模式的斜視図(その2)である。
本発明の電磁遮蔽板の他の例の模式的斜視図(その3)である。
本発明の電磁遮蔽板の他の例を模式的斜視図(その4)ある。
従来のPIUの電磁遮蔽の一例である。

符号の説明

0081

1サブラック11案内レール
12 第一のコネクタ
13発振源
111 PIU用案内溝
112電磁遮蔽板用案内溝
2 PIU 21プリント板
22 第二のコネクタ
23前面板
231接触子列
232 一方の袖部
233 他方の袖部
3、31、32、33、34電磁遮蔽板
35 局部電磁遮蔽板
331 接触子列
4、41、42、43、44 電界強度曲線

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