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技術 圧入端子のモールド圧入構造とこのモールド圧入構造を用いた電気コネクタ

出願人 ヒロセ電機株式会社
発明者 佐藤健策白井晃池田卓矢
出願日 2003年10月31日 (17年1ヶ月経過) 出願番号 2003-371678
公開日 2005年5月26日 (15年7ヶ月経過) 公開番号 2005-135794
状態 拒絶査定
技術分野 コネクタハウジング及び接触部材の保持
主要キーワード 丸型形状 圧入用孔 抜止用突起 正規圧 隆起状 圧入端子 モールド面 端子圧入孔
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

端子圧入孔が、圧入端子圧入方向イに同じ幅で平行する同一平面のモールド面になっているために、先側の抜止用突起がモールド面に圧入されてこのモールド面を傷つけた後に、次の抜止用突起がモールド面に圧入されて、抜止用突起の保持力が弱くなっていた。

解決手段

端子圧入孔13が、第1の圧入孔部13Aと、この第1の圧入孔部13Aより幅広な第2の圧入孔部13Bとを、この順序に圧入方向イとは逆方向に並べて構成してあり、圧入端子20が、第1の圧入孔部13Aに対応した第1の圧入固定部22Aと、第2の圧入孔部13Bに対応した第2の圧入固定部22Bとで構成してあり、圧入端子20を端子圧入孔13に挿入した際に、第1の圧入固定部22Aの抜止用突起24が、後側の第2の圧入孔部13Bの側面13e、13fのモールド面を傷つけることが無いようにした。

概要

背景

従来の圧入端子モールド圧入構造としては図7に示すものがある。すなわち、コネクタハウジング30を構成するモールド30Aには、図示しない相手側コネクタハウジングが嵌合する嵌合部31を備えており、モールド30Aの、嵌合部31の底面31Aからコネクタハウジング30の端面32に至る部分には複数の端子圧入孔33が設けてある。これらの端子圧入孔33は扁平形状であって、図7において上下方向に対向する平坦面33a、33bと、図7において左右方向に対向する側面部33c、33dとを有しており、これらの側面部33c、33dは、圧入端子40の圧入方向イに同じ幅で平行する同一平面のモールド面にしてある。

また、端子圧入孔33に圧入固定される圧入端子40は、導電性金属板材打ち抜き形成して構成してあり、その先部がコンタクト部41にしてあり、中間部が固定部42にしてあり、後端部が接続部40Aにしてある。

そして、固定部42は端子圧入孔33と概ね同じ平面形状をなしており、その両側部42Aに、圧入方向イに沿って所定の間隔をおいて抜止用突起43が左右対称に計4つ設けてある。これらの抜止用突起43は、両側面42Aからそれぞれ側方に突出し且つ圧入方向イとは逆方向に向かって側方に競り上がるテーパ部44を有していて、端面側が圧入方向に直交する垂直部45にしてあって、抜止用突起43の先端は鋭角状にっている。また、固定部42の幅方向の中央部には圧入方向に長いスリット46が形成してある。

そして、圧入端子40をコネクタハウジング30の端面32側から端子圧入孔33内に挿入すると、先側の抜止用突起43が端子圧入孔33の開口縁部33eに当たる。抜止用突起43の前面側はテーパ部44となっているので、圧入端子40をそのまま押し込むとそのテーパ部44と開口縁部33eとが摺接し、固定部42が両側方から挟まれるように力を受ける。これにより両側部42Aが中心側に撓み、結果的に抜止用突起43の突出量が小さくなった状態で固定部42が端子圧入孔33内に押し込まれ、両側部42Aの復元力により抜止用突起43の尖った先端が端子圧入孔33の側面部33c、33dに食い込み、圧入端子30が正規圧入位置に位置決めされて圧入作業が完了する(特許文献1参照)。
特開平10−247541号公報。

また、圧入端子40−1として、図8に示すように、その固定部42−1の両側部に、圧入方向イに沿って所定の間隔をおいて三対の抜止用突起43−1を左右対称に計6つ設け、固定部42−1の幅方向の中央部に圧入方向に長く隆起したガイド部46を形成したものがある。これらの抜止用突起43−1は、上記した抜止用突起43と同様に、テーパ部44と垂直部45とを有しており、抜止用突起43−1の先端は鋭角状に尖っている。

そして、圧入端子40−1をハウジング30の端面32側から端子圧入孔33内に挿入すると、抜止用突起43−1の尖った先端が端子圧入孔33の側面部33c、33dに食い込み、圧入端子30が正規圧入位置に位置決めされる。

概要

端子圧入孔が、圧入端子の圧入方向イに同じ幅で平行する同一平面のモールド面になっているために、先側の抜止用突起がモールド面に圧入されてこのモールド面を傷つけた後に、次の抜止用突起がモールド面に圧入されて、抜止用突起の保持力が弱くなっていた。 端子圧入孔13が、第1の圧入孔部13Aと、この第1の圧入孔部13Aより幅広な第2の圧入孔部13Bとを、この順序に圧入方向イとは逆方向に並べて構成してあり、圧入端子20が、第1の圧入孔部13Aに対応した第1の圧入固定部22Aと、第2の圧入孔部13Bに対応した第2の圧入固定部22Bとで構成してあり、圧入端子20を端子圧入孔13に挿入した際に、第1の圧入固定部22Aの抜止用突起24が、後側の第2の圧入孔部13Bの側面13e、13fのモールド面を傷つけることが無いようにした。

目的

本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであって、その第1の目的とするところは、圧入端子の保持を強固に行うことができる圧入端子のモールド圧入構造を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
8件

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請求項1

圧入端子圧入部を有し、モールドに形成された端子圧入孔に前記圧入部を圧入することで、前記圧入端子を前記端子圧入孔に固定するようにした圧入端子のモールド圧入構造であって、前記端子圧入孔は、幅寸法が異なる複数の圧入孔部を有し且つこれらの圧入孔部を、前記幅寸法が順次広くなる順序に前記圧入端子の圧入方向イとは逆方向に並べて構成してあって、前記圧入端子は、前記圧入部が前記圧入孔部の幅に対応する複数の固定部を有していることを特徴とする圧入端子のモールド圧入構造。

請求項2

前記端子圧入孔の平面形状が隣り合う前記圧入孔部間で段差を有し、且つ前記圧入孔部の側面が、互いに平行するモールド面で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧入端子のモールド圧入構造。

請求項3

圧入端子が圧入部を有し、モールドに形成された端子圧入孔に前記圧入部を圧入することで、前記圧入端子を前記端子圧入孔に固定するようにした圧入端子のモールド圧入構造であって、前記端子圧入孔は、その側面が、前記圧入端子の圧入方向イとは逆方向にテーパ状に広がるモールド面で構成してあり、前記圧入端子は、前記圧入部が前記圧入孔部の幅に対応する複数の固定部を有していることを特徴とする圧入端子のモールド圧入構造。

請求項4

前記固定部は、その両側部に抜止用突起を有しており、当該抜止用突起が、前記圧入端子の前記端子圧入孔への圧入時に、前記モールド面に食い込むことで前記圧入端子の前記端子圧入孔への固定が行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかの一に記載の圧入端子のモールド圧入構造。

請求項5

前記端子圧入孔は、幅寸法が異なる複数の前記圧入孔部を有していて、これらの圧入孔部における一の前記圧入孔部と、この一の圧入孔部より幅の広い中間の圧入孔部と、この中間の圧入孔部より幅が広い他の圧入孔部とを前記圧入方向イとは逆方向に並べており、前記固定部は、複数の前記圧入孔部に対応する前記抜止用突起を有して、これらの抜止用突起における前記一の圧入孔部に対応する一の抜止用突起と、前記中間の圧入孔部に対応する中間の抜止用突起と、前記他の圧入孔部に対応する他の抜止用突起とを前記圧入方向イとは逆方向に並べており、前記一の抜止用突起の前記一の圧入孔部に交わる部分から前記中間の抜止用突起の前記中間の圧入孔部に交わる部分までの長さ寸法が、前記中間の圧入孔部の長さ寸法にほぼ等しく、前記中間の抜止用突起の前記中間の圧入孔部に交わる部分から前記他の抜止用突起の前記他の圧入孔部に交わる部分までの長さ寸法が前記他の圧入孔部の長さ寸法にほぼ等しくしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項4に記載の圧入端子のモールド圧入構造。

請求項6

前記端子圧入孔は、幅寸法が異なる複数の前記圧入孔部を有していて、これらの圧入孔部における一の前記圧入孔部と、この一の圧入孔部より幅の広い他の圧入孔部とを前記圧入方向イとは逆方向に並べており、前記固定部は、複数の前記圧入孔部に対応する前記抜止用突起を有して、これらの抜止用突起における前記一の圧入孔部に対応する一の抜止用突起と、前記他の圧入孔部に対応する他の抜止用突起とを前記圧入方向イとは逆方向に並べており、前記一の抜止用突起の前記一の圧入孔部に交わる部分から前記他の抜止用突起の前記他の圧入孔部に交わる部分までの長さ寸法が、前記他の圧入孔部の長さ寸法にほぼ等しくしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項4に記載の圧入端子のモールド圧入構造。

請求項7

前記端子圧入孔は、幅寸法が異なる複数の前記圧入孔部を有していて、これらの圧入孔部はモールド面で形成された側面を有しており、前記圧入端子は、前記圧入方向イに向かって最先の抜止用突起と、複数の前記圧入孔部に対応する抜止用突起とを有していて、前記最先の前記抜止用突起が、前記圧入方向イに向かって最先の前記圧入孔部の外に位置し、最先の前記抜止用突起以外の前記抜止用突起が前記モールド面に食い込むことを特徴とする請求項1に記載の圧入端子のモールド圧入構造。

請求項8

前記抜止用突起は、前記固定部の両側部で前記圧入方向イとは逆方向に向かって側方競り上がるテーパ部にしてあり、且つこのテーパ部の端面側が前記圧入方向イに直交する垂直部にしてあって、前記固定部の両側縁部に前記垂直部に連なる抉れ部を形成するようにしたことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれかの一に記載の圧入端子のモールド圧入構造。

請求項9

前記抜止用突起のうちの最先から2番目以降の前記抜止用突起の少なくとも一つの前記テーパ部の、前記圧入方向イに向かう端部を、前記圧入方向イに直交する垂直部にしたことを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれかの一に記載の圧入端子のモールド圧入構造。

請求項10

モールドに形成された端子圧入孔に圧入端子を圧入する構造に、請求項1乃至請求項9のいずれかの一に記載の圧入端子のモールド圧入構造を適用するようにしたことを特徴とする電気コネクタ

技術分野

0001

本発明は、電気コネクタ等のモールドに形成された端子圧入孔圧入端子圧入固定するための圧入端子のモールド圧入構造とこのモールド圧入構造を用いた電気コネクタに関する。

背景技術

0002

従来の圧入端子のモールド圧入構造としては図7に示すものがある。すなわち、コネクタハウジング30を構成するモールド30Aには、図示しない相手側コネクタハウジングが嵌合する嵌合部31を備えており、モールド30Aの、嵌合部31の底面31Aからコネクタハウジング30の端面32に至る部分には複数の端子圧入孔33が設けてある。これらの端子圧入孔33は扁平形状であって、図7において上下方向に対向する平坦面33a、33bと、図7において左右方向に対向する側面部33c、33dとを有しており、これらの側面部33c、33dは、圧入端子40の圧入方向イに同じ幅で平行する同一平面のモールド面にしてある。

0003

また、端子圧入孔33に圧入固定される圧入端子40は、導電性金属板材打ち抜き形成して構成してあり、その先部がコンタクト部41にしてあり、中間部が固定部42にしてあり、後端部が接続部40Aにしてある。

0004

そして、固定部42は端子圧入孔33と概ね同じ平面形状をなしており、その両側部42Aに、圧入方向イに沿って所定の間隔をおいて抜止用突起43が左右対称に計4つ設けてある。これらの抜止用突起43は、両側面42Aからそれぞれ側方に突出し且つ圧入方向イとは逆方向に向かって側方に競り上がるテーパ部44を有していて、端面側が圧入方向に直交する垂直部45にしてあって、抜止用突起43の先端は鋭角状にっている。また、固定部42の幅方向の中央部には圧入方向に長いスリット46が形成してある。

0005

そして、圧入端子40をコネクタハウジング30の端面32側から端子圧入孔33内に挿入すると、先側の抜止用突起43が端子圧入孔33の開口縁部33eに当たる。抜止用突起43の前面側はテーパ部44となっているので、圧入端子40をそのまま押し込むとそのテーパ部44と開口縁部33eとが摺接し、固定部42が両側方から挟まれるように力を受ける。これにより両側部42Aが中心側に撓み、結果的に抜止用突起43の突出量が小さくなった状態で固定部42が端子圧入孔33内に押し込まれ、両側部42Aの復元力により抜止用突起43の尖った先端が端子圧入孔33の側面部33c、33dに食い込み、圧入端子30が正規圧入位置に位置決めされて圧入作業が完了する(特許文献1参照)。
特開平10−247541号公報。

0006

また、圧入端子40−1として、図8に示すように、その固定部42−1の両側部に、圧入方向イに沿って所定の間隔をおいて三対の抜止用突起43−1を左右対称に計6つ設け、固定部42−1の幅方向の中央部に圧入方向に長く隆起したガイド部46を形成したものがある。これらの抜止用突起43−1は、上記した抜止用突起43と同様に、テーパ部44と垂直部45とを有しており、抜止用突起43−1の先端は鋭角状に尖っている。

0007

そして、圧入端子40−1をハウジング30の端面32側から端子圧入孔33内に挿入すると、抜止用突起43−1の尖った先端が端子圧入孔33の側面部33c、33dに食い込み、圧入端子30が正規圧入位置に位置決めされる。

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、上記した従来の圧入端子のモールド圧入構造にあっては、端子圧入孔33の側面部33c、33dが、圧入端子40(40−1)の圧入方向イに同じ幅で平行する同一平面のモールド面になっているために、先側の抜止用突起43(43−1)がモールド面に圧入してこのモールド面を傷つけた後に、次の抜止用突起43(43−1)がモールド面に圧入して先側の抜止用突起43(43−1)が付けた傷に圧入されるようになって、同一面に負荷がかかるようになるために、圧入方向イとは逆方向に圧入端子40(40−1)を引っ張る力を受けた場合に抜止用突起43(43−1)の保持力が弱くなって、圧入端子40(40−1)の保持を強固に行うことができないという問題点があった。

0009

本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであって、その第1の目的とするところは、圧入端子の保持を強固に行うことができる圧入端子のモールド圧入構造を提供することである。

0010

また、本発明の第2の目的とするところは、圧入端子の保持を強固に行うことができる電気コネクタを提供することである。

課題を解決するための手段

0011

上記した第1の目的を達成するために、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造は、圧入端子が圧入部を有し、モールドに形成された端子圧入孔に圧入部を圧入することで、圧入端子を端子圧入孔に固定するようにした圧入端子のモールド圧入構造であって、端子圧入孔は、幅寸法が異なる複数の圧入孔部を有し且つこれらの圧入孔部を、幅寸法が順次広くなる順序に圧入端子の圧入方向イとは逆方向に並べて構成してあって、圧入端子は、圧入部が圧入孔部の幅に対応する複数の固定部を有していることを特徴とする。

0012

かかる構成により、端子圧入孔を、圧入端子の圧入方向イとは逆方向に、一の圧入孔部と、この一の圧入孔部より幅が広い他の圧入孔部とをこの順序で構成し、圧入端子の一の固定部が一の圧入孔部に対応した幅を有し、他の固定部が他の圧入孔部に対応した幅を有するために、圧入端子を端子圧入孔に圧入した際に、一の固定部がそれよりも後端側の他の圧入孔部の両側面のモールド面を傷つけることがなく、圧入端子の一の固定部が一の圧入孔部に圧入固定され、他の固定部が他の圧入孔部に圧入固定されるために、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

0013

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造は、上記した本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造において、端子圧入孔の平面形状が隣り合う圧入孔部間で段差を有し、且つ前記圧入孔部の側面が、互いに平行するモールド面で形成されていることを特徴とする。

0014

かかる構成により、隣り合う圧入孔部間で段差を有する平面形状の端子圧入孔の場合においても、圧入端子を端子圧入孔に圧入した際に、一の固定部がそれよりも後端側の他の圧入孔部の両側面のモールド面を傷つけることがなく、圧入端子の一の固定部が一の圧入孔部に圧入固定され、他の固定部が他の圧入孔部に圧入固定されるために、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

0015

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造は、圧入端子が圧入部を有し、モールドに形成された端子圧入孔に圧入部を圧入することで、圧入端子を端子圧入孔に固定するようにした圧入端子のモールド圧入構造であって、端子圧入孔は、その側面が、圧入端子の圧入方向イとは逆方向にテーパ状に広がるモールド面で構成してあり、圧入端子は、圧入部が圧入孔部の幅に対応する複数の固定部を有していることを特徴とする。

0016

かかる構成により、圧入端子の圧入方向イとは逆方向にテーパ状の広がるモールド面を有する端子圧入孔の場合においても、圧入端子を端子圧入孔に圧入した際に、一の固定部がそれよりも後端側の他の圧入孔部の両側面のモールド面を傷つけることがなく、圧入端子の一の固定部が一の圧入孔部に圧入固定され、他の固定部が他の圧入孔部に圧入固定されるために、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

0017

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造は、上記した本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造において、固定部は、その両側部に抜止用突起を有しており、当該抜止用突起が、圧入端子の端子圧入孔への圧入時に、モールド面に食い込むことで圧入端子の端子圧入孔への固定が行われることを特徴とする。

0018

かかる構成により、圧入端子の端子圧入孔への圧入時に、固定部の圧入孔部への圧入固定が、抜止用突起が圧入用孔部の両側面のモールド面に食い込むことで行われるために、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

0019

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造は、上記した本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造において、端子圧入孔は、幅寸法が異なる複数の圧入孔部を有していて、これらの圧入孔部における一の圧入孔部と、この一の圧入孔部より幅の広い中間の圧入孔部と、この中間の圧入孔部より幅が広い他の圧入孔部とを圧入方向イとは逆方向に並べており、固定部は、複数の圧入孔部に対応する抜止用突起を有して、これらの抜止用突起における一の圧入孔部に対応する一の抜止用突起と、中間の圧入孔部に対応する中間の抜止用突起と、他の圧入孔部に対応する他の抜止用突起とを圧入方向イとは逆方向に並べており、一の抜止用突起の一の圧入孔部に交わる部分から中間の抜止用突起の中間の圧入孔部に交わる部分までの長さ寸法が、中間の圧入孔部の長さ寸法にほぼ等しく、中間の抜止用突起の中間の圧入孔部に交わる部分から他の抜止用突起の他の圧入孔部に交わる部分までの長さ寸法が他の圧入孔部の長さ寸法にほぼ等しくしてあることを特徴とする。

0020

かかる構成により、圧入初期に、圧入端子の固定部の抜止用突起が圧入孔部に必ず差し込まれるようになるために、圧入初期に圧入端子がモールドに対して傾くのを防止することができる。

0021

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造は、上記した本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造において、端子圧入孔は、幅寸法が異なる複数の圧入孔部を有していて、これらの圧入孔部における一の圧入孔部と、この一の圧入孔部より幅の広い他の圧入孔部とを圧入方向イとは逆方向に並べており、固定部は、複数の圧入孔部に対応する抜止用突起を有して、これらの抜止用突起における一の圧入孔部に対応する一の抜止用突起と、他の圧入孔部に対応する他の抜止用突起とを圧入方向イとは逆方向に並べており、一の抜止用突起の一の圧入孔部に交わる部分から他の抜止用突起の他の圧入孔部に交わる部分までの長さ寸法が、他の圧入孔部の長さ寸法にほぼ等しくしてあることを特徴とする。

0022

かかる構成により、圧入初期に、圧入端子の固定部の抜止用突起が圧入孔部に必ず差し込まれるようになるために、圧入初期に圧入端子がモールドに対して傾くのを防止することができる。

0023

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造は、上記した本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造において、端子圧入孔は、幅寸法が異なる複数の圧入孔部を有していて、これらの圧入孔部はモールド面で形成された側面を有しており、圧入端子は、圧入方向イに向かって最先の抜止用突起と、複数の圧入孔部に対応する抜止用突起とを有していて、最先の抜止用突起が、圧入方向イに向かって最先の圧入孔部の外に位置し、最先の抜止用突起以外の抜止用突起がモールド面に食い込むことを特徴とする。

0024

かかる構成により、圧入方向イとは逆方向に圧入端子を引っ張る力を受けても最先の抜止用突起が最先の圧入孔部の外に位置して、この圧入孔部の開口縁部に引っ掛かるようになって保持強度は従来の場合に比べて向上し、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

0025

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造は、上記した本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造において、抜止用突起は、固定部の両側部で圧入方向イとは逆方向に向かって側方に競り上がるテーパ部にしてあり、且つこのテーパ部の端面側が圧入方向イに直交する垂直部にしてあって、固定部の両側縁部に垂直部に連なる抉れ部を形成するようにしたことを特徴とする。

0026

かかる構成により、圧入端子が圧入孔に挿入されて抜止用突起が圧入孔部の開口縁部に当たる。抜止用突起の側面はテーパ部となっているので、圧入端子をそのまま押し込むとそのテーパ部が開口縁部に摺接して固定部が圧入孔部内に押し込まれる。

0027

固定部が圧入孔部内に圧入されると、両側面のモールド面の復元力により抜止用突起の先端が圧入孔部のモールド面に食い込む。この状態で圧入方向イの逆側に圧入端子を引っ張る力を受けても、抜止用突起の端面側は圧入方向に直交する垂直部になっているので、抜止用突起は突出量が大きな状態のままで抜け方向の力を受けることができる。これらのために、高い保持力で圧入端子がモールドに保持される。また、固定部の両側縁部に垂直部に連なる抉れ部を形成してあるために、両側面のモールド面の復元が容易になる。

0028

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造は、上記した本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造において、抜止用突起のうちの最先から2番目以降の抜止用突起の少なくとも一つのテーパ部の、圧入方向イに向かう端部を、圧入方向イに直交する垂直部にしたことを特徴とする。

0029

かかる構成により、圧入端子が端子圧入孔に挿入された場合に、最先から2番目以降の抜止用突起の少なくとも一つのテーパ部の圧入方向イに向かう垂直部が、圧入端子の圧入方向イへの動きを抑えるストッパーとして機能するようになる。

0030

また、上記した第2の目的を達成するために、本発明に係わる電気コネクタは、モールドに形成された端子圧入孔に圧入端子を圧入する構造に、請求項1乃至請求項9のいずれかの一に記載の圧入端子のモールド圧入構造を適用するようにしたことを特徴とする。

0031

かかる構成により、電気コネクタにおいても、圧入端子を端子圧入孔に圧入した際に、一の固定部がそれよりも後端側の他の圧入孔部の両側面のモールド面を傷つけることがなく、圧入端子の一の固定部が一の圧入孔部に圧入固定され、他の固定部が他の圧入孔部に圧入固定されるために、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

発明の効果

0032

本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造によれば、圧入端子を端子圧入孔に圧入した際に、一の固定部がそれよりも後端側の他の圧入孔部の両側面のモールド面を傷つけることがなく、圧入端子の一の固定部が一の圧入孔部に圧入固定され、他の固定部が他の圧入孔部に圧入固定されるために、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

0033

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造によれば、隣り合う圧入孔部間で段差を有する平面形状の端子圧入孔の場合においても、圧入端子を端子圧入孔に圧入した際に、一の固定部がそれよりも後端側の他の圧入孔部の両側面のモールド面を傷つけることがなく、圧入端子の一の固定部が一の圧入孔部に圧入固定され、他の固定部が他の圧入孔部に圧入固定されるために、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

0034

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造によれば、圧入端子の圧入方向イとは逆方向にテーパ状に広がるモールド面を有する端子圧入孔の場合においても、圧入端子を端子圧入孔に圧入した際に、一の固定部がそれよりも後端側の他の圧入孔部の両側面のモールド面を傷つけることがなく、圧入端子の一の固定部が一の圧入孔部に圧入固定され、他の固定部が他の圧入孔部に圧入固定されるために、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

0035

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造によれば、圧入端子の端子圧入孔への圧入時に、固定部の圧入孔部への圧入固定が、抜止用突起が圧入孔部の両側面のモールド面に食い込むことで行われるために、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

0036

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造によれば、圧入方向イとは逆方向に圧入端子を引っ張る力を受けても抜止用突起が最先の圧入孔部の外に位置してこの圧入孔部の開口縁部に引っ掛かるようになって保持強度は従来の場合に比べて向上し、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

0037

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造によれば、固定部が圧入孔部内に圧入されると、両側面のモールド面の復元力により抜止用突起の先端が圧入孔部のモールド面に食い込む。この状態で圧入方向イとは逆方向に圧入端子を引っ張る力を受けても、抜止用突起の後面側は圧入方向に直交する垂直部になっているので、抜止用突起は突出量が大きな状態のままで抜け方向の力を受けることができる。これらのために、高い保持力で圧入端子がモールドに保持される。また、固定部の両側縁部に垂直部に連なる抉れ部を形成してあるために、両側面のモールド面の復元が容易になる。

0038

また、本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造によれば、圧入端子が端子圧入孔に挿入された場合に、最先から2番目以降の抜止用突起の少なくとも一つのテーパ部の圧入方向イに向かう垂直部が、圧入端子の圧入方向イへの動きを抑えるストッパーとして機能するようになる。

0039

また、本発明に係わる電気コネクタによれば、圧入端子を端子圧入孔に圧入した際に、一の固定部がそれよりも後端側の他の圧入孔部の両側面のモールド面を傷つけることがなく、圧入端子の一の固定部が一の圧入孔部に圧入固定され、他の固定部が他の圧入孔部に圧入固定されるために、圧入端子の保持を強固に行うことができる。

発明を実施するための最良の形態

0040

以下、本発明を電気コネクタの雄型コネクタの圧入端子に適用した実施の形態について、添付図に基づいて説明する。

0041

(第1の実施の形態)
第1の実施の形態を図1及び図2に示す。図1において、符号10はコネクタハウジングであって、このコネクタハウジング10を構成するモールド10Aには、図示しない相手側コネクタハウジングが嵌合する嵌合部11を備えており、モールド10Aの、嵌合部11の底面11Aからコネクタハウジング10の端面12に至る部分には複数の端子圧入孔13が設けてある。

0042

これらの端子圧入孔13は扁平形状であって、図1において上下方向に対向する平坦面13a、13bを有しており、第1の圧入孔部(圧入端子20の圧入方向イに向かって最先の圧入孔部)13Aと、この第1の圧入孔部13Aより幅の広い第2の圧入孔部13Bとの2段構成であり、第1の圧入孔部13Aと第2の圧入孔部13Bとを、圧入端子20の圧入方向イとは逆方向に並べてあって、端子圧入孔13の平面形状が隣り合う第1、第2の圧入孔部13A、13B間で段差を有している。

0043

第1の圧入孔部13Aは嵌合部11の底面11Aに開口しており、この第1の圧入孔部13Aは、平坦面13a、13bと図1において左右の側面13c、13dとを有する四角柱状である。また、第2の圧入孔部13Bはコネクタハウジング10の端面12側に開口しており、平坦面13a、13bと図1において左右の側面13e、13fとを有する四角柱状である。そして、側面13c、13d及び側面13e、13fは、それぞれ互いに平行するモールド面で形成してある。

0044

圧入端子20は、導電性の金属板材を打ち抜き形成して構成してあり、その先部がコンタクト部21にしてあり、中間部が固定部22にしてあり、後端部が接続部23にしてある。

0045

そして、固定部22は端子圧入孔13と概ね対応した平面形状をなしており、第1の圧入孔部13Aに対応する第1の固定部(一の固定部)22Aと、第2の圧入孔部13Bに対応する第2の固定部(他の固定部)22Bとを有している。

0046

第1の固定部22Aには、その両側部のうち正規圧入状態で第1の圧入孔部13A内に収まらない部分に抜止用突起24が左右対称に設けてある。第2の固定部22Bには、その両側部のうち正規圧入状態で第2の圧入孔部13B内に収まる部分に、所定の間隔をおいて抜止用突起25が左右対称に計4つ設けてある。また、これらの抜止用突起24、25は、第1、第2の固定部22A、22Bの側面からそれぞれ側方に突出し且つ圧入方向イとは逆方向に向かって側方に競り上がるテーパ部27を有しており、端面側が圧入方向イに直交する垂直部28にしてあって、抜止用突起24、25の先端は鋭角状に尖っている。また、第1の固定部22A、第2の固定部22Bの両側縁部に垂直部28に連なる抉れ部28aが形成してある。

0047

また、第2の固定部22Bの抜止用突起(抜止用突起のうちの最先から2番目の抜止用突起)25のテーパ部27の、圧入方向イに向かう端部が、圧入方向イに直交する垂直部28bにしてある。

0048

第2の固定部22Bの幅方向の中央部には圧入方向イに長い隆起状のガイド部30が形成してある。

0049

次に、上記した圧入端子20の端子圧入孔13への圧入について説明する。

0050

圧入端子20をハウジング10の端面12側から端子圧入孔13内に挿入すると、まず最初に、第1の固定部22Aが挿入されてガイド部30が端子圧入孔部13の一方の平坦面13aに接触して第1の固定部22Aを他方の平坦面13bに押し付ける。

0051

この状態で、第1の固定部22Aの抜止用突起24が第1の圧入孔部13Aの開口縁部13gに当たる。抜止用突起24の側面はテーパ部27になっているので、圧入端子20をそのまま押し込むとそのテーパ部27が開口縁部13gに摺接し、抜止用突起24が第1の圧入孔部13A内に押し込まれる。

0052

続いて、第2の固定部22Bの抜止用突起25が第2の圧入孔部13Bの開口縁部13hに当たり、抜止用突起24の場合と同様に、第2の圧入孔部13Bに押し込まれる。

0053

最後に、第1の固定部22Aの抜止用突起24が第1の圧入孔部13Aを抜けて嵌合部11の底面11Aに突入して抜止用突起24の垂直部28が嵌合部11の底面11Aに対向する状態になるし、第2の固定部22Bが第2の圧入孔部13B内に圧入されると、側面13e、13fのモールド面の復元力により抜止用突起25の尖った先端が側面13e、13fのモールド面に食い込み、圧入端子20が正規圧入位置に位置決めされて圧入作業が完了する。

0054

この場合、第2の固定部22Bの抜止用突起25のテーパ部27の、圧入方向イに向かう端部が、圧入方向イに直交する垂直部28bにしてあるために、この垂直部28bが端子圧入孔13の段部に当接してストッパーとして機能する。

0055

上記した本発明の第1の実施の形態によれば、端子圧入孔13を、第1の圧入孔部13Aと、この第1の圧入孔部13Aより幅広な第2の圧入孔部13Bとを、この順序に圧入方向イとは逆方向に並べて構成し、圧入端子20の第1の固定部22Aを第1の圧入孔部13Aに対応させ、第2の固定部22Bを第2の圧入孔部13Bに対応させてあるために、圧入端子20を端子圧入孔13に挿入した際に、第1の固定部22Aの抜止用突起24がそれよりも後側の第2の圧入孔部13Bの側面13e、13fのモールド面を傷つけることがない。このために、圧入端子20の第2の固定部22Bが第2の圧入孔部13Bに確実に圧入固定されるために、圧入端子20の保持を強固に行うことができる。

0056

また、第1の固定部22Aの抜止用突起24が第1の圧入孔部13Aを抜けて嵌合部11の底面11Aに突入して抜止用突起24の垂直部28が嵌合部11の底面11Aに対向する状態になるために、圧入方向イとは逆方向に圧入端子20を引っ張る力を受けても抜止用突起24が嵌合部11の底面11Aに引っ掛かるようになり、保持強度は従来の場合に比べて向上するようになる。また、第2の固定部22Bの両側縁部に垂直部28に連なる抉れ部28aが形成してあるために、第2の圧入孔部13Bの側面13e、13fの両側面のモールド面の復元が容易になる。

0057

(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図3及び図4に示す。本発明の第2の実施の形態において、上記した本発明の第1の実施の形態と同一の構成については重複する説明を省略し、異なる部分のみを説明する。

0058

上記した本発明の第1の実施の形態における端子圧入孔13に相当する端子圧入孔14は扁平形状であって、図3において上下方向に対向する平坦面14a、14bを有しており、第1の圧入孔部(一の圧入孔部)14Aと、この第1の圧入孔部14Aより幅の広い第2の圧入孔部(中間の圧入孔部)14Bと、この第2の圧入孔部14Bより幅の広い第3の圧入孔部(他の圧入孔部)14Cとを、この順序に圧入端子20−1の圧入方向イとは逆方向に並べて構成してあって、端子圧入孔14の平面形状が、隣り合う第1、第2の圧入孔部14A、14B間、第2、第3の圧入孔部14B、14C間でそれぞれ段差を有している。

0059

第1の圧入孔部14Aは嵌合部11の底面11Aに開口しており、この第1の圧入孔部14Aは、平坦面14a、14bと図3において左右の側面14c、14dとを有する四角柱状である。また、第2の圧入孔部14Bは平坦面14a、14bと図3において左右の側面14e、14fとを有する四角柱状である。また、第3の圧入孔部14Cはコネクタハウジング10の端面12側に開口しており、平坦面14a、14bと図3において左右の側面14g、14hとを有する四角柱状である。そして、側面14c、14d、側面14e、14f及び側面14g、14hは、それぞれ互いに平行するモールド面で形成してある。

0060

上記した本発明の第1の実施の形態における圧入端子20に対応する圧入端子20−1の固定部32は、第1の圧入孔部14Aに対応する第1の固定部32Aと、第2の圧入孔部14Bに対応する第2の固定部32Bと、第3の圧入孔部14Cに対応する第3の固定部32Cとを有している。

0061

第1の固定部32Aには、その両側部に抜止用突起(一の抜止用突起)34が左右対称に設けてある。また、第2の固定部32Bには、その両側部に抜止用突起(中間の抜止用突起)35が左右対称に設けてある。更に、第3の固定部32Cには、その両側部に抜止用突起(他の抜止用突起)36が左右対称に設けてある。

0062

これらの抜止用突起34、35、36は、第1、第2、第3の固定部32A、32B、32Cのそれぞれの側端面から側方に突出し且つ圧入方向イとは逆方向に後方に向かって側方に競り上がるテーパ部37を有しており、端面側が圧入方向イに直交する垂直部38にしてあって、抜止用突起34、35、36の先端は鋭角状に尖っている。また、第1、第2、第3の固定部32A、32B、33Cの両側縁部に垂直部38に連なる抉れ部38aが形成してある。

0063

また、第2の固定部32Bの抜止用突起(抜止用突起のうちの最先から2番目の抜止用突起)35のテーパ部37の、圧入方向イに向かう端部が、圧入方向イに直交する垂直部38bにしてある。

0064

そして、図4に示すように、第1の固定部32Aの抜止用突起34の第1の圧入孔部14Aに交わる部分から第2の固定部32Bの抜止用突起35の第2の圧入孔部14Bに交わる部分までの長さ寸法aが第2の圧入孔部14Bの長さ寸法L1にほぼ等しく、第2の固定部32Bの抜止用突起35の第2の圧入孔部14Bに交わる部分から第3の固定部32Cの抜止用突起36の第3の圧入孔部14Cに交わる部分までの長さ寸法bが第3の圧入孔部14Cの長さ寸法L2にほぼ等しくしてある。

0065

そして、第2の固定部32Bの幅方向の中央部には圧入方向イに長い隆起状のガイド部30−1が形成してある。

0066

次に、上記した圧入端子20−1の端子圧入孔14への圧入について説明する。

0067

圧入端子20−1をハウジング10の端面12側から端子圧入孔14内に挿入すると、まず最初に、第1の固定部32Aが第1の圧入孔部14Aに挿入されてガイド部30−1が端子圧入孔14の一方の平坦面14aに接触して第1の固定部32Aを他方の平坦面14bに押し付ける。

0068

この状態で、第1の固定部32Aの抜止用突起34が第1の圧入孔部14Aの開口縁部14iに当たる。また、第2の固定部32Bの抜止用突起35が第2の圧入孔部14Bの開口縁部14jに当たり、また、第3の固定部32Cの抜止用突起36が第3の圧入孔部14Cの開口縁部14kに当たる。

0069

抜止用突起34、35、36の側面はテーパ部37になっているので、圧入端子20−1をそのまま押し込むとそれぞれのテーパ部37が開口縁部14i、14j、14kに摺接し、第1の固定部32Aが第1の圧入孔部14A内に、第2の固定部32Bが第2の圧入孔部14B内に、第3の固定部32Cが第3の圧入孔部14C内に押し込まれる。

0070

抜止用突起34が第1の圧入孔部14Aの側面14c、14dのモールド面に差し込まれて、これらの側面14c、14dの復元力により抜止用突起34の尖った先端がモールド面に食い込む。また、抜止用突起35が第2の圧入孔部14Bの側面14e、14fのモールド面に差し込まれて、これらの側面14e、14fの復元力により抜止用突起35の尖った先端がモールド面に食い込む。また、抜止用突起36が第3の圧入孔部14Cの側面14g、14hのモールド面に差し込まれて、これらの側面14g、14hの復元力により抜止用突起36の尖った先端がモールド面に食い込み、圧入端子20−1が正規圧入位置に位置決めされて圧入作業が完了する。

0071

この場合、第2の固定部32Bの抜止用突起35のテーパ部37の、圧入方向イに向かう端部が、圧入方向イに直交する垂直部38bにしてあるために、この垂直部38bが端子圧入孔14の段部に当接してストッパーとして機能する。

0072

上記した本発明の第2の実施の形態によれば、端子圧入孔14を、第1の圧入孔部14Aと、この第1の圧入孔部14Aより幅広な第2の圧入孔部14Bと、この第2の圧入孔部14Bより幅広な第3の圧入孔部14Cとを、この順序に圧入方向イとは逆方向に並べて構成し、圧入端子20−1の第1の固定部32Aを第1の圧入孔部14Aに対応させ、第2の固定部32Bを第2の圧入孔部14Bに対応させ、第3の固定部32Cを第3の圧入孔部14Cに対応させてあるために、圧入端子20−1を端子圧入孔14に挿入した際に、第1の固定部32Aの抜止用突起34がそれよりも後側の第2の圧入孔部14Bの側面14e、14fのモールド面及び第3の圧入孔部14Cの側面14g、14hのモールド面を傷つけることがなく、第2の固定部32Bの抜止用突起35がそれよりも後側の第3の圧入孔部14Cの側面14g、14hのモールド面を傷つけることがない。このために、圧入端子20−1の第1の固定部32Aが第1の圧入孔部14Aに確実に圧入固定され、第2の固定部32Bが第2の圧入孔部14Bに確実に圧入固定され、第3の固定部32Cが第3の圧入孔部14Cに確実に圧入固定されるために、圧入端子20−1の保持を強固に行うことができる。

0073

また、第1の固定部32Aの抜止用突起34の第1の圧入孔部14Aに交わる部分から第2の固定部32Bの抜止用突起35の第2の圧入孔部14Bに交わる部分までの長さ寸法aが第2の圧入孔部14Bの長さ寸法L1にほぼ等しく、第2の固定部32Bの抜止用突起35の第2の圧入孔部14Bに交わる部分から第3の固定部32Cの抜止用突起36の第3の圧入孔部14Cに交わる部分までの長さ寸法bが第3の圧入孔部14Cの長さ寸法L2にほぼ等しくしてあるために、圧入初期に、第1の固定部32Aの抜止用突起34が第1の圧入孔部14Aに、第2の固定部32Bの抜止用突起35が第2の圧入孔部14Bに、第3の固定部32Cの抜止用突起36が第3の圧入孔部14Cに必ず食い込むようになるために、圧入初期に圧入端子20−1がモールド10Aに対して傾くのを防止することができる。

0074

なお、上記した本発明の第2の実施の形態によれば、端子圧入孔14を、第1の圧入孔部14Aと、この第1の圧入孔部14Aより幅広な第2の圧入孔部14Bと、この第2の圧入孔部14Bより幅広な第3の圧入孔部14Cとを、この順序に圧入方向イとは逆方向に並べて構成し、圧入端子20−1の第1の固定部32Aを第1の圧入孔部14Aに対応させ、第2の固定部32Bを第2の圧入孔部14Bに対応させ、第3の固定部32Cを第3の圧入孔部14Cに対応させてあるが、端子圧入孔14を、例えば、第1の圧入孔部14Aと、この第1の圧入孔部14Aより幅広な第2の圧入孔部14Bとの2個にし、圧入端子20−1の固定部を、例えば、第1の固定部32Aと、第2の固定部32Bとの2個にして、第1の固定部32Aの抜止用突起34の第1の圧入孔部14Aに交わる部分から第2の固定部32Bの抜止用突起35の第2の圧入孔部14Bに交わる部分までの長さ寸法aを第2の圧入孔部14Bの長さ寸法L1にほぼ等しくした場合においても、圧入初期に、第1の固定部32Aの抜止用突起34が第1の圧入孔部14Aに、第2の固定部32Bの抜止用突起35が第2の圧入孔部14Bに必ず食い込むようになるために、圧入初期に圧入端子20−1がモールド10Aに対して傾くのを防止することができる。

0075

(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図5及び図6に示す。この第3の実施の形態では、圧入端子20−2の第1の固定部32Aに設けた抜止用突起34と第2の固定部32Bに設けた抜止用突起35との間の長さ寸法a−1が大きくしてある。なお、他の構成は、上記した本発明の第2の実施の形態の場合と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。

0076

この場合、第1の固定部32Aの抜止用突起34が第1の圧入孔部14Aを抜けて嵌合部11の底面11Aに突入して抜止用突起34の垂直部38が嵌合部11の底面11Aに対向する状態になる。また、第2の固定部32Bの抜止用突起35が第2の圧入孔部14Bの側面14e、14fのモールド面に食い込み、第3の固定部32Cの抜止用突起36が第3の圧入孔部14Cの側面14g、14hのモールド面に食い込み、圧入端子20−2が正規圧入位置に位置決めされて圧入作業が完了する。

0077

このために、圧入方向イとは逆方向に圧入端子20−2を引っ張る力を受けても抜止用突起34が第1(最先)の圧入孔部14Aの外に位置して、この圧入孔部14Aの開口縁部に引っ掛かるようになる。このために、保持強度は従来の場合に比べて向上し圧入端子20−2の保持を強固に行うことができる。

0078

なお、本発明の第3の実施の形態は、第1の圧入孔部14Aの圧入長が短い場合にも適用される。

0079

なお、上記した本発明の第1の実施の形態では、端子圧入孔13の側面を、その隣り合う第1、第2の圧入孔部13A、13B間で段差を有するモールド面で構成し、本発明の第2、第3の実施の形態では、端子圧入孔14の側面を、その隣り合う第1、第2の圧入孔部14A、14B間、第2、第3の圧入孔部14B、14C間でそれぞれ段差を有するモールド面で構成したが、端子圧入孔13、14の側面を圧入端子の圧入方向イとは逆方向にテーパ状に広がるモールド面で構成するようにしてもよい。

0080

また、本発明は、扁平形状の圧入端子を圧入する場合に好適であるが、圧入端子は扁平なものに限定されるわけではなく、丸型形状の圧入端子、ピン補強金具などの場合にも適用することが可能である。

0081

また、上記した本発明の第1、第2の実施の形態を、電気コネクタ全般における、モールドに形成された端子圧入孔に圧入端子を圧入する構造に適用することは可能である。

0082

本発明に係わる圧入端子のモールド圧入構造は、圧入端子を端子圧入孔に圧入した際に、端子の固定部がそれよりも後端側の一の圧入孔部の側壁部のモールド面を傷つけることがなく、圧入端子の一の固定部が一の圧入孔部に圧入固定され、他の固定部が他の圧入孔部に圧入固定されるために、圧入端子の保持を強固に行うことができるという効果を有するので、電気コネクタ等のモールドに形成された圧入孔部に圧入端子(ピン、補強金具等)を圧入固定するための圧入端子(ピン、補強金具等)のモールド圧入構造等に有用である。そして、このようなモールド圧入構造を適用可能な電気コネクタ全般に関して、有用である。

図面の簡単な説明

0083

本発明の第1の実施の形態における圧入端子の圧入前の状態の斜視図である。
同第1の実施の形態における圧入端子の圧入状態の斜視図である。
本発明の第2の実施の形態における圧入端子の圧入前の状態の斜視図である。
同第2の実施の形態における圧入端子の圧入状態の斜視図である。
本発明の第3の実施の形態における圧入端子の圧入前の状態の斜視図である。
同第3の実施の形態における圧入端子の圧入状態の斜視図である。
従来の圧入端子のモールド圧入構造における圧入端子の圧入前の状態の斜視図である。
従来の圧入端子のモールド圧入構造における圧入端子の圧入状態の斜視図である。

符号の説明

0084

10コネクタハウジング
10Aモールド
11 嵌合部
11A 底面
12 端面
13端子圧入孔
13A 第1の圧入孔部
13B 第2の圧入孔部
13a、13b平坦面
13c、13d 側面
13e、13f 側面
14 端子圧入孔
14A 第1の圧入孔部(一の圧入孔部)
14B 第2の圧入孔部(中間の圧入孔部)
14C 第3の圧入孔部(他の圧入孔部)
14a、14b 平坦面
14c、14d 側面
14e、14f 側面
20圧入端子
20−1 圧入端子
20−2 圧入端子
22圧入部
22A 第1の固定部(最先の固定部)(一の固定部)
22B 第2の固定部(他の固定部)
24抜止用突起
25 抜止用突起
26 抜止用突起
27テーパ部
28 垂直部
28a抉り
30ガイド部
30−1 ガイド部
32 圧入部
32A 第1の固定部(最先の固定部)(一の固定部)
32B 第2の固定部(他の固定部)
32C 第3の固定部(他の固定部)
34 抜止用突起(一の抜止用突起)
35 抜止用突起(中間の抜止用突起)
36 抜止用突起(他の抜止用突起)
イ 圧入方向

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