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図面 (3)

課題

本発明は動物舎内の温度上昇を防止することができる動物舎の提供を目的とする。

解決手段

本発明は、動物舎の屋根や壁に配された吸水体5に存在する吸水材料6が雨水等を吸水することにより、動物舎の屋根や壁に水が保持され、動物舎の屋根や壁に照射される日照エネルギーにより吸水材料6に保持された水が気化し、それによって発生する気化熱を利用することにより、動物舎内の温度上昇を防止することができる動物舎を提供する。

概要

背景

動物舎は木材などの生物起源材料、ならびに、金属、合金セラミックスガラスコンクリートなどの鉱物起源材料により作られている。この動物舎は夏季日照により、内部の温度が上昇する。動物舎内の過度温度上昇は、動物へのストレスとなり、動物の健康維持の妨げとなる。特に、、鶏のような家畜の場合、畜産物に大きな悪影響を与える。この温度上昇を防止するために、断熱性の比較的優れた材料の動物舎への適用が進められている。しかしながら、上記のように、断熱性を向上させた材料を動物舎に適用しても温度上昇は完全に防ぐことができない。防ぎきれなかった温度上昇は、冷房などを利用することにより対応し、エネルギー余剰消費する必要があった。

そこで、セルロース製波板で作られた空気透過パッドに水を噴霧し、その水の気化熱を利用した空調システムが提案されている。例えば、このシステムを畜舎の壁に取り付けることにより、外気の熱により噴霧された水が気化し、畜舎内の温度を下げることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−215027号公報

概要

本発明は動物舎内の温度上昇を防止することができる動物舎の提供を目的とする。 本発明は、動物舎の屋根や壁に配された吸水体5に存在する吸水材料6が雨水等を吸水することにより、動物舎の屋根や壁に水が保持され、動物舎の屋根や壁に照射される日照のエネルギーにより吸水材料6に保持された水が気化し、それによって発生する気化熱を利用することにより、動物舎内の温度上昇を防止することができる動物舎を提供する。

目的

本発明は、動物舎内の温度上昇を防止することを目的とし、冷房などによるエネルギー消費を極力低下させる動物舎を提供することを目的とする。さらには、動物舎内の温度上昇の防止に廃棄物として処理に困っている高分子廃材を材料として利用し、地球資源の有効活用を目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

吸水材料を含む吸水体が配されていることを特徴とする動物舎

請求項2

上記吸水体は、水透過性袋状体と当該水透過性袋状体に内包されている吸水材料とを有して構成されていることを特徴とする請求項1記載の動物舎。

請求項3

上記吸水体が可とう網状体を含んでいることを特徴とする請求項1記載の動物舎。

請求項4

上記吸水材料は、上記可とう性網状体に付着されていることを特徴とする請求項3記載の動物舎。

請求項5

上記吸水材料は、アクリロニトリルスチレンおよび/または共役ジエンを含有する高分子材料酸処理して得られた変性高分子主体にしたものであることを特徴とする請求項1記載の動物舎。

請求項6

上記アクリロニトリルとスチレンおよび/または共役ジエンを含有する高分子材料が廃材であることを特徴とする請求項5記載の動物舎。

請求項7

上記変性高分子は、酸処理に引き続き金属処理して得られた変性高分子であることを特徴とする請求項5記載の動物舎。

請求項8

上記金属処理における金属として、亜鉛、銅、銀から選ばれた金属の一種あるいは二種以上を含有するものであることを特徴とする請求項7記載の動物舎。

請求項9

上記吸水体がさらに界面活性剤を含有することを特徴とする請求項5記載の動物舎。

請求項10

上記界面活性剤がアニオン系界面活性剤および/または非イオン系界面活性剤であることを特徴とする請求項9記載の動物舎。

技術分野

0001

本発明は、動物舎屋根や壁などに吸水体を配し、水の気化熱で動物舎内の温度上昇を防止する動物舎に関する。

背景技術

0002

動物舎は木材などの生物起源材料、ならびに、金属、合金セラミックスガラスコンクリートなどの鉱物起源材料により作られている。この動物舎は夏季日照により、内部の温度が上昇する。動物舎内の過度な温度上昇は、動物へのストレスとなり、動物の健康維持の妨げとなる。特に、、鶏のような家畜の場合、畜産物に大きな悪影響を与える。この温度上昇を防止するために、断熱性の比較的優れた材料の動物舎への適用が進められている。しかしながら、上記のように、断熱性を向上させた材料を動物舎に適用しても温度上昇は完全に防ぐことができない。防ぎきれなかった温度上昇は、冷房などを利用することにより対応し、エネルギー余剰消費する必要があった。

0003

そこで、セルロース製波板で作られた空気透過パッドに水を噴霧し、その水の気化熱を利用した空調システムが提案されている。例えば、このシステムを畜舎の壁に取り付けることにより、外気の熱により噴霧された水が気化し、畜舎内の温度を下げることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−215027号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、特許文献1記載のシステムでは、噴霧器等の大規模設備を備えなればならない。例えば、犬小屋のように規模の小さい動物舎にも応用することを考えると、大規模な設備を備えることは難しい。そこで、簡易的なシステムによって、動物舎内の温度上昇の防止が可能で、さらに、それを備えた動物舎が求められている。

0005

本発明は、動物舎内の温度上昇を防止することを目的とし、冷房などによるエネルギー消費を極力低下させる動物舎を提供することを目的とする。さらには、動物舎内の温度上昇の防止に廃棄物として処理に困っている高分子廃材を材料として利用し、地球資源の有効活用を目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成すべく、本発明者らは、日照によるエネルギーが最も多量に照射される動物舎の屋根や壁等に対策を施し、そこに水の大きな気化潜熱を利用することが効果的であると考えるに到った。すなわち、本発明は、動物舎の屋根や壁等に吸水材料が存在する吸水体を配した動物舎である。これにより、雨等により動物舎の屋根や壁等の吸水体が水を吸収し、吸収した水は日照により気化する。このときの水の気化熱により、吸水体が配された動物舎の内部の温度上昇を防止することができる。特に熱帯地帯のように、日照が強く降雨量も多い地域では効果的である。

0007

本発明に係る動物舎の吸水体は吸水材料と、必要に応じて、この吸水材料を内包する水透過性袋状体、あるいは、この吸水材料を担持する可とう網状体により構成される。この水透過性袋状体あるいは可とう性網状体により吸水材料が固定化され、吸水材料の偏りや吸水と乾燥の繰り返しによる吸水体の型崩れが防止できる。これにより、吸水体の繰り返し使用の回数を高めることができる。

0008

上記吸水材料は、アクリロニトリルスチレン共役ジエンまたはその両方を含有する高分子材料酸処理して得られる変性高分子主体とする。高分子材料中の酸処理により、アクリロニトリルの一部の加水分解とスチレン、共役ジエンまたはその両方へのイオン基の導入が起こる。これにより高分子材料が吸水材料に転換する。

0009

上記変性高分子は、出発原料に廃材のアクリロニトリルとスチレン、共役ジエンまたはその両方を含有する高分子材料を用いることができる。廃材の利用により、地球資源を有効活用することができる。

0010

そして、酸処理に引き続き金属処理して得られた変性高分子も用いることができる。上記金属処理における金属は、亜鉛、銅、銀から選ばれた金属の1種あるいは2種以上を含有する。上記金属処理により、吸水体に抗菌効果を付与できる。これにより、吸水と乾燥の繰り返しに伴う微生物等の付着繁殖を防止することができる。

0011

また、上記吸水体に界面活性剤を含有させることもできる。上記界面活性剤はアニオン系界面活性剤非イオン系界面活性剤またはその両方である。界面活性剤を含有させることにより、上記高分子材料を酸処理することにより形成した吸水材料中のイオン基、特に、酸基と界面活性剤の有機性カチオン塩形成によるイオン基の疎水化を防止することができる。したがって、吸水材料の吸水性の低下を防止することができる。

発明の効果

0012

本発明に係る動物舎は、動物舎の屋根や壁等に吸水材料が存在する吸水体を配すことで、動物舎の屋根や壁に吸水体が吸収した水を保持し、日照によるエネルギーで吸水体が吸収した水を気化させる。この水の気化熱を利用することにより、動物舎内の温度上昇を防止することができる。特に熱帯地帯のように、日照が強く降雨量も多い地域では効果的である。そして、本発明に係る動物舎に用いる上記吸水材料の主体となる上記変性高分子は、アクリロニトリルとスチレン、共役ジエンまたはその両方を含有する高分子材料あるいはその廃材を酸処理して得られる。したがって、本発明に係る動物舎は、動物舎内の温度上昇を防止することで、冷房などによるエネルギー消費を抑制することができるとともに、上記吸水材料を廃材で作製することにより地球資源を有効に活用することができる。

発明を実施するための最良の形態

0013

本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。尚、本発明に係る動物舎として犬小屋を一例としているが、本発明は動物舎に関するものであり、発明の趣旨を脱しない程度に他の動物舎に応用可能である。例えば適応可能な動物舎として、ペット用、家畜用、動物園動物用の動物舎が挙げられる。また、本発明において、「動物舎」とは広い意味のものを示すものとし、例えば、等のホ乳類、鶏やペンギン等の鳥類トカゲ等のハ虫類カエル等の両生類等を含む脊椎動物トンボ等の昆虫類ムカデ等の多足類等を含む無脊椎動物飼育するための小屋、檻、かご水槽等を示すものとする。

0014

図1は本発明に係る動物舎の一つである犬小屋を示したものである。犬小屋1は屋根2、側壁3、出入口4により構成されている。屋根2には吸水体5が組み込まれている。吸水体5が犬小屋1の屋根2に配されていることにより、吸水体5が雨水等を吸水し、吸水した水は日照により吸水体5から気化する。この気化熱により、吸水体5を配した犬小屋1の内部の温度上昇を防ぐことができる。吸水体7に吸水される水は雨水だけでなく、人工的に散水しても良い。

0015

吸水体5は図2のように、主に吸水材料6で構成されている。さらに、吸水体5は吸水材料6を内包する水透過性袋状体7と吸水材料6を担持する可とう性網状体8により構成されている。吸水体5が吸水材料6を含むことにより、吸水体5は雨水等の水を吸水することができる。これを図1の犬小屋1の屋根2に配すことにより、犬小屋1の内部の温度上昇を防ぐことができる。水透過性袋状体7は上下一体となっており、吸水材料6を挟んだ状態で上下より縫い合わせている。吸水材料6は可とう性網状体8に付着あるいは浸透させることで固定されている。これらにより吸水や乾燥の繰り返しによる吸水体5の型崩れおよび吸水材料6の偏りを防止することができる。そして、吸水体5の繰り返し使用の回数を高めることができる。以上のように、図2において、吸水体5は吸水材料6、水透過性袋状体7、可とう性網状体8により構成されているが、本発明に係る動物舎に配する吸水体は吸水材料を有していれば良い。吸水体に先述のような効果を期待する場合に、水透過性袋状体、可とう性網状体を用いて吸水体を構成すれば良い。

0016

可とう性網状体8に吸水材料6を付着あるいは含浸させることにより固定する方法としては、可とう性網状体8に、吸水膨潤状態の吸水材料6の水分散系塗布乾燥する方法、可とう性網状体8に非膨潤状態の吸水材料6の有機液体への分散系を塗布乾燥する方法がある。これにより、塗布乾燥の操作の簡便化ならびに使用エネルギーを削減することができる。また、可とう性網状体8に水あるいは有機液体を含ませ、乾燥状態の吸水材料6を付着させ乾燥させる方法がある。さらに、これらの方法を用いて、可とう性網状体8に吸水材料6を付着あるいは含浸させることにより固定したシート状体は、静圧プレス、あるいは、ローラーにより圧縮することができる。この圧縮は室温において行うこともできるが、室温以上の加熱状態において行うほうがより有効である。

0017

以下、本発明における吸水体の構成材料について説明する。水透過性袋状体7の素材としては、天然繊維あるいは合成繊維の布が用いられる。天然繊維としては、棉、等が挙げられる。合成繊維としては、ポリアミドポリイミドポリエステルポリエチレンポリプロピレン等が挙げられる。これら繊維を単独あるいは混合して布に編み上げたものが好ましい。場合によっては、不織布であってもよい。また、フィルム状体表裏を貫通する細孔を形成したものであってもよい。

0018

可とう性網状体8の素材としては、水透過性袋状体7の素材と同様に、天然繊維あるいは合成繊維の布が使用できる。天然繊維としては、棉、麻、絹等が挙げられる。合成繊維としては、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。これら繊維を単独あるいは混合して布に編み上げたものが好ましい。場合によっては、不織布あるいは紙であってもよい。また、フィルム状体の表裏を貫通する細孔を形成したものであってもよい。この場合、可とう性網状体8は水透過性袋状体7と比較して貫通孔占有率は高いことが好ましい。

0019

吸水材料6には公知のものが使用でき、ポリアクリル酸塩ポリビニルアルコールポリアクリルアミドポリオキシエチレンポリアミノ酸ポリ(N-アルキルビニルアセトアミド)などのゲル架橋物、あるいは、それらを主体とした共重合物のゲル架橋物、さらには、デンプンセルロースなどの多糖類などを含めた親水性高分子架橋グラフトさせた改質物などがある。

0020

上記アクリロニトリルとスチレン、共役ジエンまたはその両方を含有する高分子材料としては、樹脂中のアクリロニトリル単位含有量は5〜80モル%、好ましくは10〜60モル%、さらに好ましくは20〜50モル%である。含有量がこれより少ない場合、酸処理をした際に水溶性を示し、吸水性材料として不適となる。一方、これより多い場合、高分子材料が堅くなり小片粉砕するのが困難となる。あるいは、材料中のスチレン、共役ジエン部またはその両方の含有量が少なくなり、親水性基導入率が低下するため、吸水効果(特に電解質水溶液に対して)も低下してしまう。

0021

上記高分子材料は、アクリロニトリル以外の構成単位として、スチレン、共役ジエン(ブタジエンイソプレン)が少なくとも1種類以上含んでいるものが望ましく、その含有量は20〜95モル%、好ましくは40〜85モル%、さらに好ましくは50〜80モル%である。このスチレン、共役ジエン部位は、酸処理よりイオン性酸性基が材料中に導入される所となり、生成する吸水性樹脂の吸水性(特に電解質水溶液に対して)を向上させる上で必要となる。

0022

上記アクリロニトリルやスチレン、共役ジエンが所定量含有されていれば、さらに別の構成単位が樹脂中に含有されていても良い。これら他の単位としては、無水マレイン酸無水イタコン酸α-メチルスチレンアクリルアミドメタアクリルアミドアクリル酸及びアクリル酸エステル(単素数:1〜10の飽和及び不飽和炭化水素)、メタアクリル酸及びメタアクリル酸エステル(単素数:1〜10の飽和及び不飽和炭化水素)、酢酸ビニル塩化ビニルエチレンプロピレンブチレンビニルピロリドンビニルピリジン等が挙げられる。

0023

上記高分子材料の分子量(Mw)としては、重量平均分子量(Mw)が1,000〜20,000,000、さらには、10,000〜1,000,000が一般的である。これより分子量が低い場合、酸処理した際に水溶性を示す所となり、吸水性樹脂を得ることができなくなる。これより分子量が高い場合、酸処理した際の反応速度が遅くなり実用的ではない。

0024

上記アクリロニトリルとスチレン、共役ジエンまたはその両方を含有する高分子材料としては、ABS樹脂、SAN樹脂、ASA樹脂、ACS樹脂、NBRゴム等の高分子材料が好適である。これらの材料は、新たに製造されたバージンペレットだけではなく、樹脂原料成形品生産過程での排出品(半端品)や、電気製品自動車等に使用された筺体や各種部品材料、またはチューブホース、各種緩衝材からの特定の用途を目的として成形された使用済み廃材でも良い。排出場所としては、工場販売店家庭等からのいずれであっても良いが、比較的組成がそろったものが多いため、家庭等からの一般廃棄物よりも工場や販売店等から回収されたものが望ましい。

0025

上記高分子材料は、他の樹脂とのアロイ物でも良く、顔染料や安定剤、難燃剤可塑剤充填剤、その他補助剤等の添加剤を含んだ廃材でも良い。また、使用済み廃材とバージン材料との混合物でも良い。

0026

高分子材料と混合可能な他の樹脂としては、本発明の酸処理を阻害しない樹脂であることが望ましく、ポリフェニレンエーテルポリカーボネートポリフェニレンスルフィドポリエチレンテレフタレートポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエステル等が挙げられる。これらの樹脂の高分子材料に対する含有量は60重量%以下にすることが望ましい。これらの樹脂の含有量が多くなると、酸処理反応が阻害される。

0027

高分子材料は、酸処理する前に小片にしておくことが望ましい。この小片は、粉砕機による粉砕とそれに続く振るい分けにより作成できる。この場合、高分子材料がゴム成分を含んでいる場合、凍結処理後に粉砕すると良い。さらには、加熱溶融して微少ビーズ状にペレタイズしても良い。高分子材料の小片のサイズとしては、3.5メッシュ以下にすることが望ましい。これよりサイズが大きくなると、被反応物表面積が小さくなり酸処理されにくくなるため、反応時間がかかり実用的でない。また、吸水性樹脂の吸水性が大幅に低下する。

0028

高分子材料中に、カーボンブラック酸化チタン等の無機物が含有されていると、反応時に無機物が高分子材料からはずれ、酸が高分子材料に浸透し易くなり、無機物周辺が酸処理され易くなるため、吸水性樹脂の吸水効果が向上する。このカーボンブラックや酸化チタンは高分子材料中に含まれても良く、または、吸水性樹脂に添加、混合させても良いが、生成する吸水性樹脂の性能向上の点において前者の方が望ましい。これらカーボンブラックや酸化チタンはプラスチック着色剤補強剤電気伝導性付与剤として一般に用いられているもので良い。カーボンブラックはチャンネル法、ファーネス法サーマル法のいずれの方法によって製造されたものでも良く、それぞれ単独で使用しても、複数で併用しても良い。その平均粒子径としては、0.005〜100mμで、好ましくは、0.01〜10mμである。酸化チタンは、ルチル型アナターゼ型超微粒子チタンのいずれのタイプでも良く、それぞれの単独でも良いし、複数を併用しても良い。その平均粒子径としては、0.01〜50mμで、好ましくは、0.05〜10mμである。吸水性材料に含まれる上記カーボンブラックや酸化チタンの含有量は、乾燥重量に対して0.01〜20重量%で、好ましくは、0.05〜10重量%である。

0029

本発明に係る上記高分子材料は、上記アクリロニトリルとスチレン、共役ジエンの少なくとも1種類以上を構成単位として含有する高分子材料を酸処理することによって、アクリロニトリルの一部の加水分解とスチレンや共役ジエンへのイオン基の導入が起こり、吸水性樹脂に転換する。本酸処理に使用する酸は無機酸が望ましく、無機酸の仕込み量としては、高分子材料の重量に対して1倍〜500倍、好ましくは10倍〜200倍である。これより無機酸の添加量が少ない場合、スチレンや共役ジエンへのイオン基の導入率やアクリロニトリル基加水分解率が低下するため、吸水性樹脂の吸水効果が低下する。一方、これより無機酸の添加量が多い場合、過剰分の無機酸の中和が必要となり、経済的、作業的に不利となる。

0030

無機酸としては、濃硫酸無水硫酸発煙硫酸クロルスルホン酸等のスルホン化剤硝酸発煙硝酸燐酸塩化燐、酸化燐等が挙げられる。好ましくは、濃硫酸、無水硫酸、発煙硫酸、クロルスルホン酸で、さらに好ましくは、70重量%以上の濃硫酸である。これらの無機酸はそれぞれ単独で使用しても、2種類以上で併用しても良い。併用する場合は、混合しても逐次添加しても良い。例えば、高分子材料を濃硫酸で処理した後、無水硫酸を添加することにより、水系で形状安定な吸水性材料を得ることができる。これは、濃硫酸での処理により主に高分子材料中のニトリル部分が加水分解され、無水硫酸での処理によりスチレンや共役ジエン部位が強制的にスルホン架橋されることより、架橋度が高くなるためである。上記酸処理は無機酸中で行っても良いが、有機溶媒を用いた系で行っても良い。使用可能な有機溶媒としては、C1〜2の脂肪族ハロゲン化炭化水素(好ましくは1,2-ジクロロエタンクロロホルムジクロロメタン、1,1-ジクロロエタン)、脂肪族環状炭化水素(好ましくは、シクロヘキサンメチルシクロヘキサンシクロペンタン)、ニトロメタンニトロベンゼン二酸化硫黄パラフィン系炭化水素炭素数:1〜7)、アセトニトリル二硫化炭素テトラヒドロフランテトラヒドロピラン、1,2-ジメトキシエタンアセトンメチルエチルケトンチオフェン等が挙げられる。好ましくは、C1〜2の脂肪族ハロゲン化炭化水素、脂肪族環状炭化水素、ニトロメタン、ニトロベンゼン、二酸化硫黄である。これら溶媒単体でも混合して用いても良く、上記溶媒内での混合においては、その混合比率は特に制限は無い。これら有機溶媒は、高分子材料重量に対して200倍未満が好適である。これより有機溶媒の添加量が多い場合、酸処理の反応率が低くなり、経済的にも不利となる。また、酸処理に一度使用した無機酸や有機溶媒は、反応終了後回収し、そのまま、もしくは抜き取り蒸留等の方法により回収して再度反応に使用しても良い。

0031

酸処理の際、必要に応じてルイス塩基を用いても良い。ルイス塩基としては、アルキルフォスフェートトリエチルフォスフェート、トリメチルフォスフェート)、ジオキサン無水酢酸酢酸エチルパルチミン酸エチルジエチルエーテルチオキサン等が挙げられる。

0032

以上のように、酸処理によって、高分子材料のアクリロニトリル部位が加水分解によりアミド化し、スチレン、共役ジエン部位にイオン基が導入し、高分子材料が吸水性樹脂に転換する。酸処理によりスチレンまたは共役ジエン部位に導入されるイオン基としては、スルホン酸またはその塩あるいはその両方、—PO(OH)2またはその塩あるいはその両方、—CH2PO(OH)2またはその塩あるいはその両方、—NO2が挙げられる。

0033

イオン基としてスルホン基を導入する場合、高分子材料と上記の濃硫酸、無水硫酸、発煙硫酸、クロルスルホン酸等のスルホン化剤を無機酸中もしくは溶媒中で反応させることにより可能である。イオン基として—PO(OH)2基を導入する場合、溶媒中に三酸化燐を添加し、さらに加水分解することにより可能である。また、硫酸と硝酸の混合液を反応させることにより高分子材料に—NO2基を導入することができる。これらのイオン基の中では、スルホン酸またはその塩あるいはその両方が好ましい。これらイオン基は高分子材料に単独でも、2種類以上導入されていても良い。

0034

吸水性樹脂として満足する性能を得るためには、高分子材料中に含有されるイオン基の量を全構成単位に対して5〜95モル%、好ましくは10〜70モル%にすることが望ましい。これよりイオン基の導入率が多い場合、高分子材料の酸処理物が水溶性を示してしまい吸水性樹脂として使用できない。一方、これより低い場合、吸水性樹脂の吸水効果(特に電解質水溶液に対して)が低下してしまう。

0035

以下の条件で上記酸処理を行うことにより、高分子材料に所定量のイオン基を導入することができる。酸処理の反応温度は、有機溶媒の使用の有無で大きく異なるが、概ね0〜200℃、好ましくは30〜120℃である。これより反応温度が低くすぎる場合、反応速度が遅くなり実用的でなく、良好な性能を有する吸水材料が得られない。一方、高すぎる場合、高分子材料の分子鎖熱分解され易くなり、水に溶解してしまう。反応時間は、反応温度によって大きく異なるが、概ね1分〜40時間、好ましくは5分〜2時間である。反応時間が短すぎる場合、反応が充分に進行せず、一方、長すぎる場合、生産効率が悪くなる。

0036

酸処理による反応物洗浄する方法としては、多量の水や塩基性水溶液反応液をそのまま加えるか、もしくは、同反応系から反応物をフィルター等でろ過した後、多量の水や塩基性水溶液に投入する等が挙げられる。この時、高分子材料中のニトリル基は、アミド基もしくはカルボキシル基またはその塩あるいはその両方に転換される。

0037

塩基性水溶液に使用する塩基性物質としては、アルカリ金属ナトリウムリチウムカリウム等)やアルカリ土類金属マグネシウムカルシウム等)の酸化物水酸化物炭酸塩酢酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の化合物が挙げられる。ただし、吸水性樹脂の吸収効果(特に電解質水溶液に対して)を向上させるためには、中和せずに水洗のみを行うことが望ましい。

0038

以上のようにして得られた反応物はゲル状であり、この後、天日、加熱、減圧遠心プレス等の乾燥により吸水性樹脂を得ることができる。以上に示した処理方法により、ニトリル基と同加水反応物、および、イオン基を有する吸水性樹脂を得ることができる。これは、未反応のニトリル基を有することにより非水溶性ゲル強度の向上が図られ、また、ニトリル基の加水反応物とイオン基(特に電解質水溶液に対して)により吸水性が高められるためである。

0039

本発明において、好ましくは、上記の変性高分子を必要要件とするが、これに単純な吸水性の機能を有する材料を併用することができる。これら材料には、公知の吸水性樹脂が使用できる。これら材料としては、ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリオキシエチレン、ポリアミノ酸、ポリ(N-アルキルビニルアセトアミド)などのゲル架橋物、あるいは、それらを主体とした共重合物のゲル架橋物、さらには、デンプン、セルロースなどの多糖類などを含めた親水性高分子と架橋、グラフトさせた改質物などがある。

0040

本発明において、吸水速度の向上等の目的で界面活性剤を用いることができる。本発明に用いられる界面活性剤は、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、両性イオン系界面活性剤が適宜使用できる。アニオン系界面活性剤としては、脂肪酸塩高級アルコール硫酸エステル塩液体脂肪油硫酸エステル塩、脂肪族アミンおよび脂肪族アマイドの硫酸塩、脂肪アルコールリン酸エステル塩二塩基性脂肪酸エステルのスルホン塩、脂肪酸アミドスルホン酸塩ホルマリン縮合ナフタリンスルホン酸塩などが挙げられる。カチオン系界面活性剤としては、脂肪族アミン塩第四級アンモニウム塩アルキルピリジニウム塩などが挙げられる。非イオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルポリオキシエチレンアルキルエステルソルビタンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステルなどが挙げられる。上記界面活性剤において、好ましくは、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤またはその両方が用いられる。これにより、吸水性材料に形成されたイオン基、特に、酸基と界面活性剤の有機性カチオンの塩形成によるイオン基の疎水化を防止し、吸水性材料の吸水性の低下を防止することができる。

0041

本発明においては、例えば、銀、銅、亜鉛を主体にしたカチオンと上記イオン基の中和により塩にすることで抗菌材料に転換させることができる。これにより、吸水と乾燥の繰り返しに伴う微生物等の付着繁殖を防止することができる。この効果を得るために既存の抗菌剤を使用することもできる。抗菌剤は無機系抗菌材料であっても、有機系抗菌材料であっても良い。

0042

無機系抗菌材料としては、次亜塩素ナトリウムで代表される塩素化合物過酸化水素で代表される過酸化物硼酸硼酸ナトリウムで代表される硼酸化合物硫酸銅で代表される銅化合物硫酸亜鉛塩化亜鉛で代表される亜鉛化合物硫黄、多硫化石灰水和硫黄で代表される硫黄系物、酸化カルシウムで代表されるカルシウム化合物チオスルファイト銀錯塩硝酸銀で代表される銀化合物、その他、沃素シリコフルオリドナトリウムなどが挙げられる。

0043

有機系抗菌材料は有機系天然物抽出系抗菌材料と有機系脂肪族化合物抗菌材料と有機系芳香族化合物抗菌材料があり、有機系天然物抽出系抗菌材料としては、ヒノキチオール孟宗竹エキスクレオソート油等が挙げられる。有機系脂肪族化合物抗菌材料としては、トリブチルスズオキシドで代表される有機錫化合物ナフテン酸銅で代表されるシクロペンタン誘導体臭化メチルで代表されるハロゲン化合物エチルアルコールイソピルアルコールで代表される一価アルコール化合物、2-ブロム-2-ニトロ-1,3-プロパンジオールで代表される二価アルコール化合物、ホルムアルデヒドグルタルアルデヒドで代表される飽和アルデヒドソルビン酸ソルビン酸カリウムで代表されるカルボン酸化合物エチレンオキシドプロピオンオキシドで代表されるエーテル化合物ベータオキシプロピオラクトンで代表されるラクトン化合物、3-トリメトキシシリルプロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライドで代表される第4級アンモニウム塩化合物、ジ(オクチルアミノエチルグリシン塩酸塩で代表されるアミノ酸誘導体ラウリル硫酸ナトリウムで代表されるスルホン酸化合物酢酸ビスデカリニウムで代表されるヒドロキサム酸化合物塩素化イソシアヌール酸で代表されるシアヌール酸化合物、イソシアン酸メチルで代表されるシアン酸化合物、ビス(トリクロルメチル)スルホンで代表されるスルホン化合物ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩で代表されるグアニジン化合物、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントインで代表されるヒダントイン化合物、5-オキシ-3,4-ジクロロ-1,2-ジチオールで代表されるジチオール化合物、メチルアルシン酸鉄で代表されるアルシン化合物、アルミニウムトリス(エチルホスフェート)で代表される燐酸エステル化合物チオカルバミド化合物等が挙げられる。

0044

有機系芳香族化合物抗菌材料としては、ビス(4-ニトロフェニルカーボネートで代表されるカーボネート化合物塩化ベンザルコニウム塩化ベンゼトニウムで代表される第4級アンモニウム塩化合物、2,6-ジクロロ-4-ニトロアニリンで代表されるモノアミン化合物、ニトロエチルベンジルエチレンジアミンカリウムで代表されるジアミン化合物、N-ニトロソ-N-シクロヘキシルヒドロキシルアミンアルミニウムで代表されるヒドロキシルアミン化合物ジヒドロメチルオキサチンカルボサニリドジオキシドで代表されるアニリド化合物、2-(4-チアゾリルベンズイミダゾールで代表されるイミダゾール化合物、5-メチル-1,2,4-トリアゾロ-3,4-ベンゾチアゾールで代表されるベンゾチアゾール化合物、2,4-ジクロロ-6-クロルアニリノ-1,3,5-トリアジンで代表されるトリアジン化合物塩酸クロルヘキシジングルコン酸クロルヘキシジンで代表されるグアニジン化合物、セチルピリジニウムクロライドで代表されるピリジン化合物ジメチルピラゾリルヒドロキシフェニルピリミジンで代表されるピリミジン化合物、2,2'-メチレンビス-3,4,6-トリクロルフェノールで代表されるハロゲノベンゼン化合物、ヒドロキシノニルベンゼンスルホン酸銅で代表されるベンゼンスルホン酸化合物、安息香酸で代表されるベンゼンカルボン酸化合物、チメロサールで代表されるメルカプトカルボン酸化合物オキシ安息香酸エチルで代表されるヒドロキシカルボン酸化合物、フェノール、クレゾールで代表される一価フェノール化合物レゾルシノールで代表される二価フェノール化合物フェノキシエタノールで代表されるフェノキシエーテル化合物、ペンタクロルフェニルラウレートで代表されるフェノールエステル化合物トリフェニルスズオキサイドで代表されるフェニル化合物ジフニールで代表されるビフェニル化合物、ベータナフトールで代表される一価ナフトール、モノクロルナフタリンで代表されるナフタリン化合物ドデシルイソキノリニウムブロマイドで代表されるイソキノリン化合物、その他、ニトリル化合物イソチアゾール化合物チアジアゾール化合物ハロゲノフェノール化合物ピロール化合物キノン化合物キノリン化合物有機燐酸エステル化合物等が挙げられる。

0045

以上のように、動物舎の屋根や壁等に吸水材料が存在する吸水体を配すことにより動物舎の内部の温度上昇を防止することができる。そして、吸水と乾燥のサイクルを繰り返し、日照の強い地域での冷房に伴うエネルギー消費を削減することができる。

図面の簡単な説明

0046

吸水体を配した犬小屋の概念図を示す。
犬小屋に配する吸水体の断面図を示す。

符号の説明

0047

1犬小屋
2屋根
3側壁
4出入口
5吸水体
6吸水材料
7水透過性袋状体
8 可とう性網状体

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