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技術 工作機械

出願人 株式会社FUJI
発明者 冨田琢也長戸一義五十棲丈二神谷敦
出願日 2003年10月14日 (17年2ヶ月経過) 出願番号 2003-353202
公開日 2005年5月12日 (15年7ヶ月経過) 公開番号 2005-118892
状態 特許登録済
技術分野 工作機械の機体
主要キーワード メンテナンス用スペース 保守作業位置 左右開口端 左右伸縮 伸縮レール 上下プーリ 左フランジ タレット台
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年5月12日)のものです。
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図面 (9)

課題

基台の後部に設けた制御盤を装置の前後方向または上下方向に移動させることにより、装置をメンテナンスするスペースを十分に確保する。

解決手段

基台10の前壁11には主軸20および主軸用モータ24が取り付けられ、基台10の上面にはX軸スライド30およびX軸スライド用モータ45が取り付けられている。X軸スライド30の前壁にはZ軸スライド50およびZ軸スライド用モータ62が取り付けられている。Z軸スライド50の下面および上面にはタレット台66およびタレット台用モータ68が取り付けられている。基台10の後部には各モータ24,45,62,68を制御する制御盤75が立設されている。制御盤75は制御盤移動機構80を介して基台10に取り付けられている。制御盤移動機構80は、メンテナンス時に制御盤75を通常使用位置から前後に離れた位置にある保守作業位置に移動させる。

概要

背景

従来から、比較的小型のワークを切削する工作機械として、主軸を水平に設けてなる横旋盤が知られている。この横旋盤においては、主軸は基台上に左右方向に延在するように配置されて回転自在に固定されており、この主軸の先端にワークが取り付けられている。そして、ワークを切削する工具着脱可能に取り付けられた工具取付台が左右および前後方向に摺動可能に基台上に取り付けられている。このように構成された横旋盤は、主軸が左右方向に延在され、かつ工具取付台が左右方向に移動するので、左右方向に長い幅広の装置となっていた。

一方、一つのワークを複数の工程にて加工する際には、各工程に対応する複数の工作機械を使用する場合があり、作業効率の観点から、これら工作機械は幅方向(左右方向)に直列に並べて設置されている。この工作機械として上述した横旋盤が使用された場合には、互いに隣り合う工作機械の両作業位置(作業者立ち位置)が離れているので、隣の工作機械の作業位置までの移動距離が長くなって作業者の工数が多くなり、この結果ワーク加工費の上昇を招くことになっていた。

そこで、隣り合う工作機械の作業位置間の距離を短縮して工数を減少してワーク加工費の上昇を抑制するべく、装置自体の幅を小さくすることにより隣り合う工作機械間の移動距離をできるだけ小さく抑える工作機械例えば立旋盤が提案されている(例えば特許文献1)。

この立旋盤は、特許文献1の図1、図2に示されるように、ベッド1に立形に設けて回転並びに旋回角度C軸割出し可能なワークを把持するワーク主軸3と、ベッド1上水平方向X軸移動位置決め可能なサドル4上に立設されたコラム6と、コラム6に鉛直方向Z軸移動位置決め可能なクロススライド7と、クロススライド7に左右水平方向Y軸移動位置決め可能なサドル9に設けられた主軸頭11と、主軸頭11に鉛直・水平の間を旋回B軸割出し位置決めするB軸旋回可能な主軸クイル13と、主軸クイル13に回転及び旋回角度M軸割出可能な工具Tを把持する工具主軸14とを備えている。ワーク主軸3、サドル4、クロススライド7、サドル9、主軸クイル13および工具主軸14は、それぞれ各サーボモータ5、2、8、12、16および17によって駆動されている。

上記特許文献1の工作機械においては、ワーク主軸3を垂直に設けるとともにコラム6をベッド1の前後方向に摺動可能に設けたので、装置自体の幅を小さくすることにより隣り合う工作機械の作業位置間の距離を従来の横旋盤の場合と比較して短縮することはできたが、サーボモータ5がベッド1の側面に取り付けられ、またサーボモータ12の一部がベッド1の側面からはみ出して取り付けられているので、これらサーボモータの交換作業などのメンテナンス用のスペースを考慮した必要最低限の距離をおいて工作機械を設置しなければならない。したがって、隣り合う工作機械の作業位置間の距離を十分に短縮することができないことにより、工数の減少ひいてはワーク加工費の上昇の抑制が不十分であるという問題があった。

そこで、この問題を解決するために、本願の発明者等は、主軸用モータを基台の前壁に着脱可能に取り付け、X軸スライド用モータを基台の後部に着脱可能に取り付け、Z軸スライド用モータをX軸スライドの背面に着脱可能に取り付け、制御盤を基台の後部に立設した工作機械を考案した。

この工作機械においては、これらモータおよび制御盤をメンテナンスする際には、作業者は装置の側方から作業することなく前方または後方から作業することができるが、制御盤が基台の後部に立設されているため、この制御盤が邪魔となって装置の後部に取り付けられている部品のメンテナンスを容易に実行することができないおそれがあった。この解決方法として、制御盤を移動可能に組み付けることが提案されている(例えば特許文献2)。すなわち、制御盤(操作パネル12)が回転軸20を回転軸にして水平に回動するともに摺動ガイド18の延在方向に移動されるように組み付けられている。
特開2001−287102号公報(第2,3頁、第1,2図)
特開平10−15706号公報(第3,4頁、第1,7,8図)

概要

基台の後部に設けた制御盤を装置の前後方向または上下方向に移動させることにより、装置をメンテナンスするスペースを十分に確保する。 基台10の前壁11には主軸20および主軸用モータ24が取り付けられ、基台10の上面にはX軸スライド30およびX軸スライド用モータ45が取り付けられている。X軸スライド30の前壁にはZ軸スライド50およびZ軸スライド用モータ62が取り付けられている。Z軸スライド50の下面および上面にはタレット台66およびタレット台用モータ68が取り付けられている。基台10の後部には各モータ24,45,62,68を制御する制御盤75が立設されている。制御盤75は制御盤移動機構80を介して基台10に取り付けられている。制御盤移動機構80は、メンテナンス時に制御盤75を通常使用位置から前後に離れた位置にある保守作業位置に移動させる。

目的

本発明は、上述した各問題を解消するためになされたもので、基台の後部に設けた制御盤を装置の前後方向または上下方向に移動させることにより、装置をメンテナンスするスペースを十分に確保することができる工作機械を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

直方体状に形成された基台前壁に該基台の上面に対して垂直であるZ軸を回転軸として回転自在に支承されて上面にワークが把持される主軸と、前記基台の前壁に着脱可能に取り付けられて前記主軸を回転させる主軸用モータと、前記基台の上面に前後方向に摺動可能に取り付けられたX軸スライドと、前記基台の後部に着脱可能に取り付けられて前記X軸スライドを往復動させるX軸スライド用モータと、前記X軸スライドの前壁に前記Z軸方向に平行に摺動可能に取り付けられたZ軸スライドと、前記X軸スライドの背面に着脱可能に取り付けられて前記Z軸スライドを往復動させるZ軸スライド用モータと、前記Z軸スライドに組み付けられるとともに前記ワークを切削する工具が着脱可能に取り付けられた工具取付台と、前記基台の後部に立設されて前記各モータを制御する制御盤と、該制御盤を前記前後方向に移動させる制御盤移動機構とを備えてなる工作機械であって、前記制御盤移動機構は、前記工作機械の加工運転中に前記制御盤を通常使用位置位置決め固定し、前記工作機械のメンテナンス時に前記制御盤を前記通常使用位置から前後方向または上下方向に離れた位置にある保守作業位置に移動させることを特徴とする工作機械。

請求項2

請求項1において、前記制御盤移動機構は、前記前後方向に沿って伸縮する伸縮レールから構成されたことを特徴とする工作機械。

請求項3

請求項1において、前記制御盤移動機構は、前記前後方向に開閉自在である蝶番から構成されたことを特徴とする工作機械。

技術分野

0001

本発明は、主軸を垂直に設けてなり比較的小型のワークを切削する工作機械に関する。

背景技術

0002

従来から、比較的小型のワークを切削する工作機械として、主軸を水平に設けてなる横旋盤が知られている。この横旋盤においては、主軸は基台上に左右方向に延在するように配置されて回転自在に固定されており、この主軸の先端にワークが取り付けられている。そして、ワークを切削する工具着脱可能に取り付けられた工具取付台が左右および前後方向に摺動可能に基台上に取り付けられている。このように構成された横旋盤は、主軸が左右方向に延在され、かつ工具取付台が左右方向に移動するので、左右方向に長い幅広の装置となっていた。

0003

一方、一つのワークを複数の工程にて加工する際には、各工程に対応する複数の工作機械を使用する場合があり、作業効率の観点から、これら工作機械は幅方向(左右方向)に直列に並べて設置されている。この工作機械として上述した横旋盤が使用された場合には、互いに隣り合う工作機械の両作業位置(作業者立ち位置)が離れているので、隣の工作機械の作業位置までの移動距離が長くなって作業者の工数が多くなり、この結果ワーク加工費の上昇を招くことになっていた。

0004

そこで、隣り合う工作機械の作業位置間の距離を短縮して工数を減少してワーク加工費の上昇を抑制するべく、装置自体の幅を小さくすることにより隣り合う工作機械間の移動距離をできるだけ小さく抑える工作機械例えば立旋盤が提案されている(例えば特許文献1)。

0005

この立旋盤は、特許文献1の図1図2に示されるように、ベッド1に立形に設けて回転並びに旋回角度C軸割出し可能なワークを把持するワーク主軸3と、ベッド1上水平方向X軸移動位置決め可能なサドル4上に立設されたコラム6と、コラム6に鉛直方向Z軸移動位置決め可能なクロススライド7と、クロススライド7に左右水平方向Y軸移動位置決め可能なサドル9に設けられた主軸頭11と、主軸頭11に鉛直・水平の間を旋回B軸割出し位置決めするB軸旋回可能な主軸クイル13と、主軸クイル13に回転及び旋回角度M軸割出可能な工具Tを把持する工具主軸14とを備えている。ワーク主軸3、サドル4、クロススライド7、サドル9、主軸クイル13および工具主軸14は、それぞれ各サーボモータ5、2、8、12、16および17によって駆動されている。

0006

上記特許文献1の工作機械においては、ワーク主軸3を垂直に設けるとともにコラム6をベッド1の前後方向に摺動可能に設けたので、装置自体の幅を小さくすることにより隣り合う工作機械の作業位置間の距離を従来の横旋盤の場合と比較して短縮することはできたが、サーボモータ5がベッド1の側面に取り付けられ、またサーボモータ12の一部がベッド1の側面からはみ出して取り付けられているので、これらサーボモータの交換作業などのメンテナンス用のスペースを考慮した必要最低限の距離をおいて工作機械を設置しなければならない。したがって、隣り合う工作機械の作業位置間の距離を十分に短縮することができないことにより、工数の減少ひいてはワーク加工費の上昇の抑制が不十分であるという問題があった。

0007

そこで、この問題を解決するために、本願の発明者等は、主軸用モータを基台の前壁に着脱可能に取り付け、X軸スライド用モータを基台の後部に着脱可能に取り付け、Z軸スライド用モータをX軸スライドの背面に着脱可能に取り付け、制御盤を基台の後部に立設した工作機械を考案した。

0008

この工作機械においては、これらモータおよび制御盤をメンテナンスする際には、作業者は装置の側方から作業することなく前方または後方から作業することができるが、制御盤が基台の後部に立設されているため、この制御盤が邪魔となって装置の後部に取り付けられている部品のメンテナンスを容易に実行することができないおそれがあった。この解決方法として、制御盤を移動可能に組み付けることが提案されている(例えば特許文献2)。すなわち、制御盤(操作パネル12)が回転軸20を回転軸にして水平に回動するともに摺動ガイド18の延在方向に移動されるように組み付けられている。
特開2001−287102号公報(第2,3頁、第1,2図)
特開平10−15706号公報(第3,4頁、第1,7,8図)

発明が解決しようとする課題

0009

上記立旋盤に特許文献2の制御盤の移動機構を採用した場合には、制御盤(操作パネル12)は水平に観音開きされてメンテナンス用のスペースが装置の後方に形成されるが、制御盤を移動させても隣に設置された装置に干渉するため(ぶつかるため)制御盤は完全に開かず制御盤は装置の横幅内に残るので、形成されたメンテナンス用のスペースは装置の幅より狭い空間となる。すなわち、制御盤を移動させても十分なメンテナンス用のスペースを確保することができないという問題があった。

0010

本発明は、上述した各問題を解消するためになされたもので、基台の後部に設けた制御盤を装置の前後方向または上下方向に移動させることにより、装置をメンテナンスするスペースを十分に確保することができる工作機械を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、直方体状に形成された基台の前壁にこの基台の上面に対して垂直であるZ軸を回転軸として回転自在に支承されて上面にワークが把持される主軸と、基台の前壁に着脱可能に取り付けられて主軸を回転させる主軸用モータと、基台の上面に前後方向に摺動可能に取り付けられたX軸スライドと、基台の後部に着脱可能に取り付けられてX軸スライドを往復動させるX軸スライド用モータと、X軸スライドの前壁にZ軸方向に平行に摺動可能に取り付けられたZ軸スライドと、X軸スライドの背面に着脱可能に取り付けられてZ軸スライドを往復動させるZ軸スライド用モータと、Z軸スライドに組み付けられるとともにワークを切削する工具が着脱可能に取り付けられた工具取付台と、基台の後部に立設されて各モータを制御する制御盤と、この制御盤を前後方向に移動させる制御盤移動機構とを備えてなる工作機械であって、制御盤移動機構は、工作機械の加工運転中に制御盤を通常使用位置位置決め固定し、工作機械のメンテナンス時に制御盤を通常使用位置から前後または上下方向に離れた位置にある保守作業位置に移動させることである。

0012

請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、制御盤移動機構は、前後方向に沿って伸縮する伸縮レールから構成されたことである。

0013

請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、制御盤移動機構は、前後方向に開閉自在である蝶番から構成されたことである。

発明の効果

0014

上記のように構成した請求項1に係る発明においては、工作機械の加工運転中には制御盤が通常使用位置に位置決め固定され、工作機械のメンテナンス時には、その制御盤が通常使用位置から前後方向または上下方向に離れた位置にある保守作業位置に制御盤移動機構によって移動される。このとき、制御盤全体が移動され、制御盤と基台との間に装置の幅と同一幅の空間が形成され、この空間をメンテナンス用のスペースとして利用することができる。したがって、装置のメンテナンス用スペースを十分に確保することができる。

0015

上記のように構成した請求項2に係る発明においては、制御盤移動機構は、前後方向に沿って伸縮する伸縮レールから構成されるので、簡単かつ高剛性な構成にて制御盤を移動させることができる。

0016

上記のように構成した請求項3に係る発明においては、制御盤移動機構は、前後方向に開閉自在である蝶番から構成されるので、さらに簡単な構成にて制御盤を移動させることができる。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、本発明による工作機械の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は工作機械を左斜め前方から見た外観を模式的に示す概観斜視図であり、図2は正面図であり、図3は基台、X軸スライド、X軸スライド駆動ユニットおよび切り粉搬出コンベヤを示す上面図であり、図4図2に示す4−4線に沿って工作機械の基台より上の部分を示す部分断面図である。

0018

工作機械は、図1および図2に示すように、直方体状に形成された基台10を備えている。この基台10の前壁11の左右方向(幅方向)中央部には、上下方向(Z軸方向:基台10の上面に対して垂直方向)に延在する断面U字状の凹部11aが形成されている。凹部11a内には主軸20が上下方向に延在されて配置され、この主軸20をZ軸に平行である回転軸回りに回転自在に支承する支承部材21が凹部11aの両側に設けられた取付座12,12にボルト止め固定されている。主軸20の上面には、主として図2に示すように、チャックCが取り付けられており、このチャックCによってワークWが把持される。主軸20の下部には上下プーリ22,23が主軸20に同軸かつ一体に固定されている。

0019

基台10の前壁11の左部すなわち主軸20の左側には、主軸用モータ24が前壁11からはみ出さない位置に配置され着脱可能にボルト止め固定されている。主軸用モータ24の出力軸24aに取り付けられたプーリ25と主軸20の下プーリ23との間にはタイミングベルト26が張架されている。これにより、主軸用モータ24が駆動することによって主軸20が回転する。また、基台10の前壁11右部すなわち主軸20の右側にはエンコーダ27が取り付けられ、エンコーダ27の回転軸(図示省略)に取り付けられたプーリ28と主軸20の上プーリ22との間にはタイミングベルト29が張架されている。これにより、主軸20の回転ととともにエンコーダ27の回転軸が回転するので、エンコーダ27が主軸20の回転角度位相)を検出する。

0020

基台10の前部(具体的には前壁11の直後)には、図1に示すように、主軸20上面から落下するワークWの切り粉を溜めるための凹部すなわち切り粉貯留部13が設けられている。この切り粉貯留部13は主軸20に把持されたワークWが工具Tによって切削される切削位置P(図3参照)の下方に位置するように形成されている。

0021

基台10の前壁11の上端には、図1に示すように、切り粉受け部材14が設けられている。切り粉受け部材14は、主軸20の前方、左右側方を下方から覆うものであり、それぞれ主軸20に向かって下向きに傾斜する前傾斜面14aおよび左右傾斜面14b,14cが一体的に連結されたものである。これら傾斜面14a,14b,14cの上端は後述する外装カバー17の内壁面に当接し、下端は主軸20の支承部材21の外周壁または切り粉貯留部13の内壁面前部に当接している。これにより、主軸20の左右および前方に飛散するワークWの切り粉を受け止めて切り粉貯留部13へ落下させている。

0022

基台10の上面には、主として図1に示すように、X軸スライド30が前後方向(X軸方向)に摺動可能に取り付けられている。X軸スライド30は、L字状に形成された左右対称である左右側壁31,32と、両側壁31,32に左右端が一体的に接続される中間立壁33と、両側壁に左右端が一体的に接続されるとともに中間立壁33に前端が一体的に接続される後横壁34とを備えている。中間立壁33は左右側壁31,32と同一高さであり、中間立壁33の左右端は左右側壁31,32の上部31a,32aの後端縁に沿って接続されている。これにより、X軸スライド30は左右側壁31,32と中間立壁33によって形成される前方に開放された凹部30aを備えている。また、左右側壁31,32および中間立壁33の上端縁には天壁35が一体的に接続されており、天壁35の前後長は左右側壁31,32の上部31a,32aの前後長より短く設定されている。

0023

左右側壁31,32の各下端面には、主として図3に示すように、前後方向に延在する左右ガイド36,37がそれぞれ固定されている。左ガイド36は基台10の上面左側部に固定された一対の摺動係合部36a,36aに摺動可能に支持されている。右ガイド37は基台10の上面右側部に固定された一対の摺動係合部37a,37aに摺動可能に支持されている。これにより、X軸スライド30は基台10の上面に前後方向に摺動可能に取り付けられている。

0024

基台10の上面後部の左右方向中央には、図3に示すように、X軸スライド駆動ユニット40がボルト止め固定されている。X軸スライド駆動ユニット40は方形状に形成された枠体41を備えている。枠体41の前後壁42,43には、前後方向に延在する送りねじ44が軸受42a,43aを介して回転自在に軸架されている。後壁43の取付部43bには、X軸スライド用モータ45が着脱可能に固定された取付プレート46が着脱可能に固定されている。前後壁42,43の間においては、X軸スライド30の後横壁34の下面に固定されたナット取付部34aに取り付けられたナット47が送りねじ44にねじ係合されている。送りねじ44の後部は後壁43を貫通し、送りねじ44の後端カップリング48によってX軸スライド用モータ45の出力軸45aに一体回転するように連結されている。これにより、X軸スライド用モータ45によって送りねじ44が回転されるとX軸スライド30が前後方向に往復動する。

0025

X軸スライド30の前面には、主として図2および図4に示すように、Z軸スライド50が上下方向(Z軸方向)に平行に摺動可能に取り付けられている。Z軸スライド50は箱状に形成された本体51を備えている。本体51の前壁52の左右端縁には左右フランジ53,54が形成されている。左フランジ53の背面に固定された一対の摺動係合部53a,53aは、X軸スライド30の左側壁31の前端面に固定されたZ軸方向に沿って延在する左ガイド55に摺動可能に係合している。右フランジ54の背面に固定された一対の摺動係合部54a,54aは、X軸スライド30の右側壁32の前端面に固定されたZ軸方向に沿って延在する右ガイド56に摺動可能に係合している。これにより、Z軸スライド50はX軸スライド30の凹部30a内に収容されるとともに、この凹部30aの一対の左右開口端すなわちX軸スライド30の左右側壁31,32の各前端面にZ軸方向に平行に摺動可能に取り付けられている。

0026

本体51の後壁57に固定されたナット取付部57aに取り付けられたナット58は、X軸スライド30に回転自在に支承された送りねじ59にねじ係合されている。送りねじ59の下端は、X軸スライド30の中間立壁33の前面に凸設された支持部33aに軸受33a1を介して回転自在に支承され、送りねじ59の上部はX軸スライド30の天壁35に軸受35aを介して回転自在に支承されている。送りねじ59の上部は天壁35を貫通し、送りねじ59の上端にはプーリ61が送りねじ59と一体回転するように固定されている。また、X軸スライド30の中間立壁33の背面上部には、Z軸スライド用モータ62が着脱可能に固定された取付ブラケット63が着脱可能に固定されている。Z軸スライド用モータ62の出力軸62aに取り付けられたプーリ64と送りねじ59に固定されたプーリ61との間にはタイミングベルト65が張架されている。これにより、Z軸スライド用モータ62によって送りねじ59が回転されるとZ軸スライド50が上下方向に往復動する。

0027

Z軸スライド50の本体51の下面には、ワークWを切削する工具Tが着脱可能に取り付けられた工具取付台であるタレット台タレット式の工具取付台)66が水平に回転可能に組み付けられている。タレット台66はZ軸スライド50の直下に配置されている。また、Z軸スライド50の本体51の前面には、タレット台66の回転軸66aに回転力を伝達するプーリ67が回転自在に支承されている。Z軸スライド50の本体51の上面前部には、タレット台用モータ68が着脱可能に固定された取付ブラケット69が着脱可能に固定されている。タレット台用モータ68の出力軸68aに取り付けられたプーリ71とタレット台66の回転軸66aに回転力を伝達するプーリ67との間にはタイミングベルト72が張架されている。これにより、タレット台用モータ68によってプーリ67が回転されるとタレット台66が回転し、所定の位置に位置決め固定される。

0028

また、基台10の内部には、切り粉貯留部13から後方向に延在する貫通穴15が形成されている。この貫通穴15内には、一端が切り粉貯留部13に位置し他端が基台10の背面から突出する切り粉搬出コンベヤ16が前後方向に延在されて配置されており、切り粉搬出コンベヤ16は切り粉貯留部13に溜まった切り粉を外部に搬出している。

0029

また、基台10上には、図1に示すように、主軸20およびX軸スライド30を上方から覆う外装カバー17が取り付けられている。外装カバー17の前面には、スライド開閉式ドアが設けられたワークWの入出口17aが形成されるとともに、作業者が運転開始、停止などを操作する操作パネル18が取り付けられている。

0030

さらに、基台10の後部には、主として図1に示すように、上述した各モータ24,45,62,68および切り粉搬出コンベヤ16を制御する制御盤75が立設されている。制御盤75の横幅は基台10の横幅と同一または幅狭に設定されている。基台10の上面後部には、ト字状に形成された左右フレーム76,77が立設されている。左右フレーム76,77の前後方向に延在する左右取付アーム78,79には、制御盤移動機構80を介して制御盤75が取り付けられている。制御盤移動機構80は、前後方向に伸縮する左右伸縮レール80a,80bから構成されており、工作機械の加工運転中に制御盤75を通常使用位置(図6にて実線にて示す)に位置決め固定し、工作機械のメンテナンス時に制御盤75を通常使用位置から前後方向に沿って後方に離れた位置にある保守作業位置(図6にて2点鎖線にて示す)に移動させるものである。

0031

具体的には、右伸縮レール80bは、図6に示すように、互いに長手方向に沿って摺動可能に係合する下レール81b、中間レール82bおよび上レール83bから構成されている。下レール81bは、図5に示すように、取付アーム79に固定される取付部81b1とこの取付部81b1に長手方向に平行に対向させて固定された係合部81b2とから構成されている。上レール83bは、制御盤75の底部右側面に固定される取付部83b1とこの取付部83b1に長手方向に平行に対向させて固定された係合部83b2とから構成されている。中間レール82bは、下レール81bおよび上レール83bに摺動可能に係合するものであり、断面略S字状に形成され、右および左方向(図5の左右方向)にそれぞれ開放された上下両係合凹部82b1,82b2を備えている。上係合凹部82b1には上レール83bの係合部83b2が摺動可能に係合し、下係合凹部82b2には下レール81bの係合部81b2が摺動可能に係合している。なお、上係合凹部82b1と上レール83bの係合部83b2との間、および下係合凹部82b2と下レール81bの係合部81b2との間には、それぞれストッパ(図示省略)が設けられており、このストッパにより中間レール82bおよび下レール81bから上レール83bおよび中間レール82bがそれぞれ外れるのを防止している。

0032

左伸縮レール80aも、右伸縮レール80bと同様に、互いに長手方向に沿って摺動可能に係合する下レール81a、中間レール82aおよび上レール83aから構成されている。下レール81aは、取付アーム78に固定される取付部81a1とこの取付部81a1に固定された係合部81a2とから構成されている。中間レール82aは、中間レール82bと左右対称に形成され、左および右方向(図5の左右方向)にそれぞれ開放された上下両係合凹部82a1,82a2を備えている。上レール83aは、制御盤75の底部左側面に固定される取付部83a1とこの取付部83a1に固定された係合部83a2とから構成されている。

0033

上述した左右伸縮レール80a,80bを縮めて制御盤75を格納した状態すなわち工作機械を通常使用している場合の通常使用位置にある制御盤75を図6の実線にて示し、左右伸縮レール80a,80bを延ばして制御盤75を引き出した状態すなわち工作機械をメンテナンスする場合の保守作業位置にある制御盤75を2点鎖線にて示している。工作機械を通常使用している場合には、制御盤75は格納状態にてボルト止めなどによって左右フレーム76,77に固定されている。そして、工作機械をメンテナンスする場合には、制御盤75は図6に示すように保守作業位置まで平行に引き出されて、制御盤75と基台10の間には空間が形成される。通常使用位置から保守作業位置までの距離は作業者が十分入れるように設定されているので、制御盤75と基台10の間に形成された空間は作業者が入れる程度の空間となっている。

0034

上述した説明から明らかなように、上述した実施の形態においては、工作機械の加工運転中には制御盤75が通常使用位置に位置決め固定され、工作機械のメンテナンス時には、その制御盤75が通常使用位置から前後方向に離れた位置にある保守作業位置に伸縮レール80a,80bによって移動される。このとき、制御盤75全体が移動され、制御盤75と基台10との間に装置の幅と同一幅であり、かつ作業者が入れる十分な広さの空間が形成され、この空間をメンテナンス用のスペースとして利用することができる。したがって、装置のメンテナンス用スペースを十分に確保することができる。

0035

また、制御盤移動機構80は前後方向に沿って伸縮する伸縮レール80a,80bから構成されるので、簡単かつ高剛性な構成にて制御盤75を移動させることができる。

0036

なお、上述した実施の形態においては、制御盤移動機構80を前後方向に沿って伸縮する伸縮レール80a,80bから構成するようにしたが、これに代えて、前後方向に開閉自在である蝶番91から構成するようにしてもよい。この場合、図7に示すように、蝶番91の一片91aは取付アーム78,79の後端部に固定され、蝶番91の他片91aは制御盤75の底面後部に固定されている。制御盤75を格納した状態すなわち工作機械を通常使用している場合の通常使用位置にある制御盤75を図7の実線にて示し、制御盤75を後に倒した状態すなわち工作機械をメンテナンスする場合の保守作業位置にある制御盤75を2点鎖線にて示している。工作機械を通常使用している場合には、制御盤75は格納状態にてボルト止めなどによって左右フレーム76,77に固定されている。そして、工作機械をメンテナンスする場合には、制御盤75は図7に示すように保守作業位置まで蝶番91を支点に後方に倒されて、制御盤75と基台10の間には空間が形成される。制御盤75と基台10の間に形成された空間は作業者が入れる程度に設定されている。

0037

したがって、工作機械の加工運転中には制御盤75が通常使用位置に位置決め固定され、工作機械のメンテナンス時には、その制御盤75が通常使用位置から上下方向に離れた位置にある保守作業位置に蝶番91によって移動される。このとき、制御盤75全体が移動され、制御盤75と基台10との間に装置の幅と同一幅であり、かつ作業者が入れる十分な広さの空間が形成され、この空間をメンテナンス用のスペースとして利用することができる。したがって、装置のメンテナンス用スペースを十分に確保することができる。また、制御盤移動機構80は、前後方向に開閉自在である蝶番91から構成されるので、さらに簡単な構成にて制御盤75を移動させることができる。

0038

また、前述した実施の形態においては、蝶番91によって制御盤75を後方に倒すようにしたが、制御盤75を前方に倒すようにしてもよい。この場合、図8に示すように、蝶番92の一片92aは左右フレーム76,77の上端部に固定され、蝶番92の他片92bは制御盤75の背面上部に固定されている。制御盤75を格納した状態すなわち工作機械を通常使用している場合の通常使用位置にある制御盤75を図8の実線にて示し、制御盤75を前に倒した状態すなわち工作機械をメンテナンスする場合の保守作業位置にある制御盤75を2点鎖線にて示している。工作機械を通常使用している場合には、制御盤75は格納状態にてボルト止めなどによって左右フレーム76,77に固定されている。そして、工作機械をメンテナンスする場合には、制御盤75は図8に示すように保守作業位置まで蝶番92を支点に前方に倒されて上方に持ち上げられ、制御盤75と基台10の間には空間が形成される。制御盤75と基台10の間に形成された空間は作業者が入れる程度に設定されている。

0039

したがって、工作機械の加工運転中には制御盤75が通常使用位置に位置決め固定され、工作機械のメンテナンス時には、その制御盤75が通常使用位置から上下方向に離れた位置にある保守作業位置に蝶番92によって移動される。このとき、制御盤75全体が移動され、制御盤75は基台10の後方上部に位置するため基台10の後方にはメンテナンスの邪魔となるものがなくなる。したがって、装置のメンテナンス用スペースを十分に確保することができる。

0040

なお、上述した実施の形態においては、工具取付台としてタレット台66を採用したが、これに代えて、工具が着脱可能に取り付けられて2方向X軸およびX軸に直交するY軸方向に沿って移動する主軸頭、旋回割出し機能付工具取付台などを採用するようにしてもよい。

図面の簡単な説明

0041

本発明による工作機械の一実施の形態を示す概観斜視図である。
図1の工作機械を示す正面図である。
図2のX軸スライドを示す上面図である。
図2の工作機械の基台より上の部分を示す部分断面図である。
図1に示す工作機械の部分拡大背面図である。
図1に示す工作機械を模式的に示す側面図である。
本発明による工作機械の他の実施の形態を模式的に示す側面図である。
本発明による工作機械の他の実施の形態を模式的に示す側面図である。

符号の説明

0042

10…基台、11…前壁、11a…凹部、12…取付座、13…切り粉貯留部、14…切り粉受け部材、16…切り粉搬出コンベヤ、17…外装カバー、18…操作パネル、20…主軸、21…支承部材、22,23…上下プーリ、24…主軸用モータ、25…プーリ、26…タイミングベルト、27…エンコーダ、28…プーリ、29…タイミングベルト、30…X軸スライド、30a…凹部、31,32…左右側壁、33…中間立壁、34…後横壁、35…天壁、36,37…左右ガイド、36a,37a…摺動係合部、40…X軸スライド駆動ユニット、41…枠体、42,43…前後壁、44…送りねじ、45…X軸スライド用モータ、46…取付プレート、47…ナット、50…Z軸スライド、51…本体、52…前壁、53,54…左右フランジ、53a,54a…摺動係合部、55…左ガイド、56…右ガイド、57…後壁、58…ナット、59…送りねじ、61…プーリ、62…Z軸スライド用モータ、63…取付ブラケット、64…プーリ、65…タイミングベルト、66…タレット台、67…プーリ、68…タレット台用モータ、69…取付ブラケット、71…プーリ、72…タイミングベルト、74…制御盤、76,77…左右フレーム、78,79…左右取付アーム、80…制御盤移動機構、80a,80b…左右伸縮レール、81a,81b…下レール、82a,82b…中間レール、83a,83b…上レール、91,92…蝶番、C…チャック、T…工具、W…ワーク。

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