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技術 毛髪化粧剤、毛髪化粧品及び毛髪化粧剤の使用方法

出願人 ホーユー株式会社
発明者 林洋行尾関宏之伊豫田重治青木博高橋利通
出願日 2004年10月6日 (14年10ヶ月経過) 出願番号 2004-293897
公開日 2005年4月14日 (14年4ヶ月経過) 公開番号 2005-097310
状態 拒絶査定
技術分野 髪止め具 内容物取出用特殊手段をもつ容器・包装体 化粧料 ノズル及び噴霧装置
主要キーワード 使用対象物 二重チューブ 中央領 各収納容器 脱色能力 化粧操作 B型粘度計 開始箇所
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年4月14日)のものです。
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図面 (9)

課題

毛髪に塗布して使用する毛髪化粧剤を速やかに毛髪に塗布できるようにする。

解決手段

ステムを有するエアゾール缶と、各エアゾール缶のステムを同時に押下可能に構成された操作部材と、各ステムから吐出される内容物を同時に吐出させるためのノズルを有する吐出ヘッドとからなる吐出容器において、エアゾール缶には1000〜100000cpsの粘度となるように生成された染毛剤組成物収納されている。染毛作業を行うには、操作用手袋を着用して吐出容器を把持し、操作部材を操作することにより染毛剤組成物をノズルから吐出させる。その際、染毛剤組成物を染毛用ブラシ上に直接受けるようにし、そのブラシにて毛髪を梳けば、速やかに毛髪に染毛剤組成物を塗布することができる。

概要

背景

従来より、毛髪化粧剤エアゾール缶収納し、使用時にはそのエアゾール缶から毛髪化粧剤を吐出させるようにした毛髪化粧品が知られている。
そして、このような毛髪化粧剤は、利用者要望する化粧態様に合わせ、しかも、適正な化粧効果を奏するようにするため、液状〜クリーム状等、種々の剤型に調製されている。

また、毛髪化粧品を使用する際には、毛髪化粧剤を直接毛髪上に吐出した後に、ブラシにて毛髪化粧剤と毛髪とを一緒に梳いたり、毛髪化粧剤を直接、手のひら上に吐出し、適度に手のひら上に広げた後に毛髪に塗布し、さらに、ブラシを用いて化粧剤と毛髪とを一緒に梳くことにより、毛髪化粧剤を毛髪に塗布して化粧するのが一般的である。

特に、エアゾール容器に収納して使用する毛髪化粧剤の中でも、染毛剤脱色剤等においては、化粧効果を高めるために、泡状、クリーム状、ゲル状、ペースト状等、粘稠な剤型に調製されるのが一般的である。

また、このような染毛剤、あるいは脱色剤には、構成する組成物が全て混合された状態にてエアゾール缶に収納される単剤型のものや、酸化染料中間体を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなり、第1,第2剤が互いに独立したエアゾール容器にそれぞれ収納され、使用時にはそれらを混合するようになっている2剤型のものが知られている。

そして、単剤型の染毛剤や脱色剤等を使用する場合には、エアゾール缶から一旦トレイ上に吐出し、ヘラ刷毛等ですくって毛髪に塗布して化粧するようにしているものが多い。また、特に、2剤型の染毛剤や脱色剤を使用する場合には、第1,第2剤を各エアゾール缶からトレイ上に吐出し、ヘラや刷毛等にて第1,第2剤を混合した後に、毛髪に塗布するようにしているものが多い。

概要

毛髪に塗布して使用する毛髪化粧剤を速やかに毛髪に塗布できるようにする。ステムを有するエアゾール缶と、各エアゾール缶のステムを同時に押下可能に構成された操作部材と、各ステムから吐出される内容物を同時に吐出させるためのノズルを有する吐出ヘッドとからなる吐出容器において、エアゾール缶には1000〜100000cpsの粘度となるように生成された染毛剤組成物が収納されている。染毛作業を行うには、操作用手袋を着用して吐出容器を把持し、操作部材を操作することにより染毛剤組成物をノズルから吐出させる。その際、染毛剤組成物を染毛用のブラシ上に直接受けるようにし、そのブラシにて毛髪を梳けば、速やかに毛髪に染毛剤組成物を塗布することができる。

目的

本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、毛髪に塗布して使用する毛髪化粧剤の操作性を高め、速やかに毛髪に塗布できるようにすることを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

ステムを有し、充填された噴射剤の圧力によって当該ステムから内容物を吐出可能なエアゾール缶からなる吐出容器に内容物として収納され、該吐出容器から吐出されて使用される毛髪化粧剤であって、1000〜100000cpsの粘度となるように生成されたことを特徴とする毛髪化粧剤。

請求項2

前記毛髪化粧剤は、アルカリ剤および酸化染料の少なくとも一方が含まれた第1剤と、酸化剤が含まれた第2剤とからなり、該第1剤と該第2剤とを互いに混合することにより使用される2剤混合型であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧剤。

請求項3

前記毛髪化粧剤において、前記第1剤の粘度をa、前記第2剤の粘度をbとしたとき、これら各粘度の比a:bが、1:7〜7:1となるように調製したことを特徴とする請求項2に記載の毛髪化粧剤。

請求項4

前記毛髪化粧剤において、前記第1剤には、カチオン性化合物が含まれ、前記第2剤には、アニオン性化合物が含まれていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の毛髪化粧剤。

請求項5

ステムを有し、充填された噴射剤の圧力によって該ステムから内容物を排出可能なエアゾール缶と、前記エアゾール缶の前記ステムを外部から押圧するための操作部材と、前記操作部材を押圧することにより前記ステムから排出される内容物を外部へ吐出するための吐出部材とを備えた吐出容器に、内容物として前記請求項1に記載の毛髪化粧剤を収納したことを特徴とする毛髪化粧品

請求項6

ステムを有し、充填された噴射剤の圧力によって該ステムから内容物を吐出可能な一対のエアゾール缶と、前記一対のエアゾール缶を互いに連結するための連結部材と、前記一対のエアゾール缶の前記ステムを外部から同時に押圧するための操作部材と、前記操作部材を押圧することにより前記各ステムから排出される内容物を外部へ吐出するための吐出部材とを備えた同時吐出容器の各エアゾール缶に、内容物として請求項2〜4のいずれか記載の毛髪化粧剤を構成する第1剤および第2剤を夫々収納したことを特徴とする毛髪化粧品。

請求項7

前記エアゾール缶の内側には内袋が設けられ、該内袋に前記毛髪化粧剤が収納されることにより、充填された噴射剤と該毛髪化粧剤とが互いに混じり合わないようになっていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の毛髪化粧品。

請求項8

請求項1〜4のいずれかに記載した毛髪化粧剤の使用方法であって、前記毛髪化粧剤を収納した吐出容器から前記毛髪化粧剤を直接塗布用のブラシ上に吐出させ、該ブラシにて毛髪を梳くことにより、前記毛髪化粧剤を毛髪に塗布することを特徴とする毛髪化粧剤の使用方法。

技術分野

0001

本発明は、エアゾール缶収納され、エアゾール缶から吐出されて使用される毛髪化粧剤、及び、毛髪化粧剤を吐出容器に収納した毛髪化粧品、並びに、毛髪化粧剤の使用方法に関する。

背景技術

0002

従来より、毛髪化粧剤をエアゾール缶に収納し、使用時にはそのエアゾール缶から毛髪化粧剤を吐出させるようにした毛髪化粧品が知られている。
そして、このような毛髪化粧剤は、利用者要望する化粧態様に合わせ、しかも、適正な化粧効果を奏するようにするため、液状〜クリーム状等、種々の剤型に調製されている。

0003

また、毛髪化粧品を使用する際には、毛髪化粧剤を直接毛髪上に吐出した後に、ブラシにて毛髪化粧剤と毛髪とを一緒に梳いたり、毛髪化粧剤を直接、手のひら上に吐出し、適度に手のひら上に広げた後に毛髪に塗布し、さらに、ブラシを用いて化粧剤と毛髪とを一緒に梳くことにより、毛髪化粧剤を毛髪に塗布して化粧するのが一般的である。

0004

特に、エアゾール容器に収納して使用する毛髪化粧剤の中でも、染毛剤脱色剤等においては、化粧効果を高めるために、泡状、クリーム状、ゲル状、ペースト状等、粘稠な剤型に調製されるのが一般的である。

0005

また、このような染毛剤、あるいは脱色剤には、構成する組成物が全て混合された状態にてエアゾール缶に収納される単剤型のものや、酸化染料中間体を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなり、第1,第2剤が互いに独立したエアゾール容器にそれぞれ収納され、使用時にはそれらを混合するようになっている2剤型のものが知られている。

0006

そして、単剤型の染毛剤や脱色剤等を使用する場合には、エアゾール缶から一旦トレイ上に吐出し、ヘラ刷毛等ですくって毛髪に塗布して化粧するようにしているものが多い。また、特に、2剤型の染毛剤や脱色剤を使用する場合には、第1,第2剤を各エアゾール缶からトレイ上に吐出し、ヘラや刷毛等にて第1,第2剤を混合した後に、毛髪に塗布するようにしているものが多い。

発明が解決しようとする課題

0007

ところで、特に、2剤型の染毛剤は、無色の低分子の酸化染料中間体を毛髪繊維中に浸透させ、この毛髪繊維中で酸化重合を行わせることにより、色素塩基を生成させ、この色素塩基を毛髪繊維の酸性基化学結合させて染色するものである。そして、この2剤型の染毛剤を使用する場合には、使用する直前に第1剤と第2剤とを混合するのが一般的である。

0008

しかし、従来より、このような2剤型の染毛剤を使用する場合に、混合直後染毛した毛髪と、混合後にしばらくしてから染毛した毛髪とでは、染毛状態(例えば、色の濃淡等)が異なることが知られていた。

0009

そこで、本発明者等は、2剤型の染毛剤に使用される代表的な酸化染料中間体と、酸化剤とを混合し、混合後の酸化染料中間体の残存量を測定する実験を行った。
図8は、その実験結果を示すグラフである。尚、図8において、横軸は酸化染料中間体と酸化剤との混合後の経過時間[分]を示し、縦軸は、混合後の酸化染料中間体の残存量を混合前の酸化染料中間体の量に対する混合後の酸化染料中間体の量の比[%]で表したものを示す。

0010

本実験では、酸化染料中間体として、パラフェニレンジアミンパラアミノフェノールメタアミノフェノールレゾルシンを用い、酸化剤として、過酸化水素水を用いた。
実験の結果、これら4種の酸化染料中間体は、全て混合後において、それらの残存量が減少し、特に、混合後10分以内に20〜30%の酸化染料中間体が減少することが判明した。このように、酸化染料中間体と酸化剤との混合後に、酸化染料中間体が減少してしまうのは、酸化染料中間体が酸化剤と速やかに酸化重合を起こしてしまうためである。

0011

そして、このような現象が実際に染毛中に発生すると、染毛開始箇所と染毛終了箇所とで色の濃淡が異なるようになる(即ち、塗りムラが発生する)。
また、特に、2剤型の染毛剤が、高い粘度を有する剤型の場合には、第1,第2剤が混合されにくくなり、これら第1,第2剤を混合する作業には多くの時間を費やす必要があるため、混合終了時には酸化染料中間体の酸化重合が進行してしまい、染毛開始時には、既に本来備えている染毛能力よりも低い染毛能力しか発揮できなくなってしまう。

0012

しかも、一般に、2剤型だけでなく単剤型の染毛剤や脱色剤には、構成材料として刺激臭を有するものが使用されている場合が多く、エアゾール容器から染毛剤を吐出させて塗布するのに時間を費やしたりすると、刺激臭が立ちこめて不快である。さらに、2剤型の染毛剤や脱色剤の場合には、第1,第2剤の混合作業に時間を費やすと、より刺激臭が立ちこめて不快である。

0013

また、2剤型の脱色剤には、過酸化水素が含有されているため、吐出させて塗布するまでに時間を費やしたりすると、過酸化水素が分解し始め、本来有するべき脱色能力よりも低い脱色能力しか発揮できなくなってしまう。さらに、2剤型の脱色剤の場合には、第1,第2剤の混合作業に時間を費やすと、より過酸化水素が分解するので、益々脱色能力が低下することになる。

0014

本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、毛髪に塗布して使用する毛髪化粧剤の操作性を高め、速やかに毛髪に塗布できるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段,発明の実施の形態及び発明の効果

0015

かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、ステムを有し、充填された噴射剤の圧力によって当該ステムから内容物を吐出可能なエアゾール缶からなる吐出容器に内容物として収納され、該吐出容器から吐出されて使用される毛髪化粧剤であって、1000〜100000cpsの粘度となるように生成されたことを特徴とする。

0016

先に述べたように、毛髪化粧品に用いられる毛髪化粧剤は、使用目的や使用対象物に合わせ、種々の剤型に調製される。例えば、一般的な剤型としては、泡状、ゲル状、ジェリー状、ペースト状、クリーム状等が挙げられる。

0017

そして、使用者が操作することにより、収納した内容物を外部に吐出可能に構成した吐出容器、特に、エアゾール缶からなる吐出容器に内容物として毛髪化粧剤を収納した場合には、吐出容器から外部に容易に毛髪化粧剤を吐出させる必要があるため、適度に流動する粘度を有するように毛髪化粧剤を調製する必要がある。

0018

尚、毛髪化粧剤が高い粘性を有する場合には、その毛髪化粧剤を毛髪に塗布する際に、毛髪に付着しにくくなることがあり、化粧操作に支障を来すだけでなく、毛髪化粧剤が十分に塗布された部分と、そうでない部分とが混在する状態である塗りムラを引き起こしてしまう。

0019

そこで、本発明(請求項1)に記載のように、エアゾール缶からなる吐出容器に収納する毛髪化粧剤を1000〜100000cpsの粘度の範囲内にて生成するのが望ましい。このように、毛髪化粧剤の粘度が1000〜100000cpsの範囲内にあれば、この毛髪化粧剤をエアゾール缶からなる吐出容器に収納して使用する際には、吐出容器から毛髪化粧剤が吐出され易くなり、しかも、毛髪に毛髪化粧剤が付着し易くなる。また、毛髪化粧剤を化粧したい毛髪領域全体にスムーズに延ばすことができ、しかも、毛髪に均一に塗布することができるので、塗布ムラを伴うことなく、毛髪化粧剤の効果を十分に発揮させることが可能となる。

0020

特に、5000〜50000cpsの粘度の範囲内の毛髪化粧剤は、エアゾール缶からなる吐出容器からブラシ上に吐出してもブラシから垂れ落ちることがなく、しかも、その毛髪化粧剤を毛髪に塗布すると均一な染毛効果を得ることが可能となる。従って、毛髪化粧剤を5000〜50000cpsの粘度の範囲内にて生成するのが好ましい。

0021

ところで、毛髪化粧剤の化粧効果(例えば、染毛効果や脱色効果等)を高めるためには、請求項1に記載の毛髪化粧剤を請求項2に記載のように、アルカリ剤および酸化染料の少なくとも一方が含まれた第1剤と、酸化剤が含まれた第2剤とから構成し、毛髪化粧剤を使用する際には、第1剤と第2剤とを互いに混合するようにするのがよい。

0023

一方、染毛剤の場合の第2剤を構成する組成物としては、過酸化水素水、フェナセチン、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム、セタノール、ジメチルポリシロキサンポリオキシエチレンアルキルエーテルグリセリンポリエチレングリコール400、ポリオキシレン(2)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシレン(15)セチルエーテル、ラウリル硫酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、精製水等を用いることができる。

0024

そして、毛髪化粧剤が脱色剤の場合には、上記した染毛剤組成物における染料成分を省略すればよいが、第1,第2剤を以下に示すように生成してもよい。
即ち、脱色剤の場合の第1剤を構成する組成物としては、イソプロパール、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルイソステアリン酸ポリオキシエチレンオレイルエーテル、プロピレングリコール、ケラチン蛋白加水分解物ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アンモニア水、イオン交換水等を用いることができる。

0025

また、脱色剤の場合の第2剤を構成する組成物としては、過酸化水素水、リン酸緩衝液メチルパラベン錫酸ナトリウム流動パラフィンステアリルアルコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル、イオン交換水等を用いることができる。

0026

更に、毛髪化粧剤が染毛剤組成物または脱色剤組成物に関わらず、増粘剤香料等を必要に応じて適宜添加してもよい。
そして、酸化剤としては、過酸化水素水、過酸化尿素等を含有する周知のものを使用してもよい。更に、酸化剤には、フェセナチン、EDTA等の安定剤、界面活性剤油脂類高級アルコール、酸、pH調製剤等を必要に応じて適宜添加してもよい。

0027

尚、このような組成物からなる毛髪化粧剤を収納するエアゾール缶の形成材料としては、腐食に強い性質を有するブリキまたはアルミニウムを用いるのがよい。
ところで、先に述べたように、2剤型の毛髪化粧剤においては、第1,第2剤を混合する際に時間を費やすようなことがあると、添加した組成物同士の酸化重合が進行し、毛髪に毛髪化粧剤を塗布する際には、毛髪化粧剤の化粧能力(例えば、染毛能力、脱色能力など)が低下してしまい、毛髪化粧剤の効果が十分に発揮できなくなる。

0028

そして、2剤型の毛髪化粧剤においても1000〜100000cpsの粘度の範囲内であれば、第1,第2剤とを速やかに混合することが可能であるが、特に、夫々5000〜50000cpsの粘度の範囲内は、更に速やかに混合することが可能となり、しかも、その毛髪化粧剤を毛髪に塗布すると均一な染毛効果を得ることが可能となるので好ましい。

0029

また、第1,第2剤を尚一層速やかに混合するには、第1,第2剤が夫々1000〜100000cpsの粘度の範囲内であって、かつ、請求項3に記載のように、第1剤の粘度をa、第2剤の粘度をbとしたとき、粘度比a:bが、1:7〜7:1の範囲内となるように第1,第2剤を構成すればよい。特に、粘度比a:bが、1:3〜3:1の範囲内の時の混合性が最も良好である。このようにすれば、混合作業に費やす時間を少なく済ませることが可能となる。

0030

そして、請求項4に記載のように、第1剤にカチオン性化合物を添加し、第2剤にアニオン性化合物を添加してもよい。このように構成された第1,第2剤を混合すると、カチオン性化合物とアニオン性化合物とが互いにイオン結合し始め、最終的にはコンプレックス錯体)を形成して安定化する。その際、カチオン性,アニオン性化合物の周囲に、酸化染料中間体や酸化剤が存在すると、これらカチオン性,アニオン性化合物の移動に伴い、カチオン性,アニオン性化合物以外の第1,第2剤の組成物がそれらカチオン性,アニオン性化合物に引き寄せられて、ついには第1,第2剤が互いに混合されるようになる。そのため、本発明(請求項4)によれば、第1,第2剤が混合され易くなり、速やかに毛髪に塗布することが可能となる。

0031

また、カチオン性化合物とアニオン性化合物の配合比が50:1〜1:50の範囲内となるように、第1剤および第2剤を生成すれば、イオン結合が速やかに行われるので、第1,2剤をさらに速やかに混合することができる。そして、第1剤に添加するカチオン性化合物の配合量は、第1,第2剤全体に対して0.1〜20重量%となるのが望ましい。一方、第2剤に添加するアニオン性化合物の配合量は、第1,第2剤全体に対して0.1〜20重量%となるのが望ましい。

0032

尚、アニオン性化合物を第1剤、カチオン性化合物を第2剤に添加した場合も同様の効果が認められるが、過酸化水素とカチオン性化合物とが共存すると、エアゾール缶の腐食を促進させる可能性があるためあまり好ましくない。

0033

以下に毛髪化粧剤に使用可能なカチオン性化合物およびアニオン性化合物を例示する。
<カチオン性化合物>
1.カチオン性界面活性剤
塩化アルキルトリメチルアンモニウム塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム塩化ジステアリルジメチルアンモニウム塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウムなどが挙げられる。

0034

2.カチオン性高分子
カチオン化セルロース誘導体カチオン化グアーガム、4級化ポリビニルピロリドン誘導体ジアリル第4級化アンモニウム塩重合物誘導体等に代表されるカチオン性誘導体等が挙げられ、好ましくは含窒素カチオン性高分子、例えばヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ビニルピロリドンジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体カチオン化物、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリル酸共重合体等が挙げられる。

0035

尚、市販品としては、ポリマーJR−125、ポリマーJR−400、ポリマーLR−400(ユニオンカーバイド社製)、セルコートL−200、セルコートH−60(ナショナルスターチ社製)、マーコート100、マーコート500(カルゴン社製)等が挙げられる。

0038

尚、市販品としては、ジュンロンPWシリーズレオジックシリーズ(日本純薬)、カーボポールシリーズ、PEMLENシリーズ、ETDシリーズ(BFグッドリッチ)等が挙げられる。

0039

また、毛髪化粧剤が染毛剤の場合には、染毛剤組成物として、パラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、p−アミノ−o−クレゾール、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロル−p−フェニレンジアミン、p−メチルアミノフェノール、m−アミノフェノール、ハイドロキノン、レゾルシン、o−アミノフェノール、フロログルシン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、カテコールピロガロール、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、1,4−ジアミノアントラキノン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノールおよびこれらの塩から選択される成分を添加することができる。これらの染毛剤組成物は、毛髪の染色性に優れているので好適である。

0040

尚、塩とは、例えば、有機酸の塩あるいは無機酸の塩、すなわち硫酸塩、塩酸塩リン酸塩酢酸塩プロピオン酸塩乳酸塩クエン酸塩等で、特に限定はない。
ところで、請求項1に記載の毛髪化粧剤を毛髪化粧品として一般に流通させるには、請求項5に記載のように、ステムを有し、充填された噴射剤の圧力によって該ステムから内容物を排出可能なエアゾール缶と、前記エアゾール缶の前記ステムを外部から押圧するための操作部材と、前記操作部材を押圧することにより前記ステムから排出される内容物を外部へ吐出するための吐出部材とを備えた吐出容器に、内容物として前記毛髪化粧剤を収納すればよい。

0041

このような吐出容器は、操作部材の押下に伴ってステムが押し下げられると、充填された噴射剤の圧力により、収納容器内の毛髪化粧剤がステムから排出され、更に、ノズルから吐出するようなっているだけなので、若年者から年配者まで誰でも簡単に操作を行うことができる。

0042

尚、請求項2〜4に記載の2剤型の毛髪化粧剤の場合においても、第1,第2剤をそれぞれ独立させて請求項5に記載の吐出容器に収納することができる。そして、独立した吐出容器に収納された2剤型の毛髪化粧剤を使用する際に、各吐出容器から混合しつつ吐出するようにすれば、速やかに毛髪に塗布することができる。

0043

特に、請求項2〜4に記載の2剤型の毛髪化粧剤を毛髪化粧品として一般に流通させるには、請求項6に記載のように、ステムを有し、充填された噴射剤の圧力によって該ステムから内容物を吐出可能な一対のエアゾール缶と、前記一対のエアゾール缶を互いに連結するための連結部材と、前記一対のエアゾール缶の前記ステムを外部から同時に押圧するための操作部材と、前記操作部材を押圧することにより前記各ステムから排出される内容物を外部へ吐出するための吐出部材とを備えた同時吐出容器に内容物として毛髪化粧剤を収納するのが望ましい。

0044

このように、請求項6に記載の同時吐出容器は、操作部材の押下に伴ってステムが押し下げられると、充填された噴射剤の圧力により、第1,第2のエアゾール缶内の毛髪化粧剤が各ステムから排出され、更に、合流された状態でノズルから吐出されるようになっている。そして、同時吐出容器の操作は請求項5に記載の吐出容器と同様の効果が得られるだけでなく、しかも、第1,第2剤を互いに混合するといった作業をなくすことも可能であるため、速やかに毛髪に塗布することができる。

0045

また、請求項7に記載のように、エアゾール缶の内側に内袋を設け、この内袋に毛髪化粧剤を収納すると、充填された噴射剤と毛髪化粧剤とが互いに混じり合うことがないので、毛髪化粧剤が変質してしまうことを防止することができる。また、エアゾール缶に高い圧力を持った噴射剤を充填すると、内袋全体を高い圧力にて押圧することができるので、内袋に収納された毛髪化粧剤をもれなく排出することができる。したがって、毛髪化粧剤を無駄なく、全て使い切ることができる。

0046

尚、噴射剤としては、窒素ガス液化石油ガスジメチルエーテル等を使用することができる。そして、内袋に収納した毛髪化粧剤に悪影響を及ぼさない点から不活性な性質を有する窒素ガスを用いるのが好ましい。

0047

一方、内袋の構成材料としては、変形可能な材質が好ましく、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレンLLDPE)、エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物EVOH)、ポリアクリルニトリルポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレンビニールナイロン等の合成樹脂、およびこれらの積層体を用いることができる。

0048

また、特に、第1剤を収納する内袋としては、内面エポキシフェノール樹脂エポキシユリア樹脂、エポキシアミノ樹脂あるいはエポキシアミン樹脂でコートしたアルミニウム(以下、内面コートアルミニウムという)を用いてもよく、特に、LDPE、LLDPEを用いると、内袋に収納する内容物の残量を少なくすることが可能となるので好ましい。

0049

一方、第2剤を収納する内袋としては、第1剤を収納する内袋と同様に、LDPE、LLDPEを用いると、内袋に収納する内容物の残量を少なくすることが可能となるので好ましい。

0050

尚、第1剤による収納容器の腐食を防止するために、第1剤を収納する収納容器の内面をエポキシフェノール樹脂、エポキシユリア樹脂、エポキシアミノ樹脂、エポキシアミン樹脂のシングルコートダブルコート、あるいは、トリプルコートで塗装するのがよい。

0051

そして、第2剤による収納容器の腐食を防止するために、第2剤を収納する収納容器の内面をポリアミドイミド系樹脂で塗装するのが、耐薬品性の点で最も好ましい。
特に、以上に述べた2剤型の毛髪化粧剤においては、毛髪化粧剤を外部に吐出可能に構成された吐出容器に収納し、毛髪に毛髪化粧剤を塗布する際には、毛髪化粧剤を吐出容器から混合用トレイの上などに吐出して混合し、刷毛を使用して毛髪に塗布する等、種々の使用方法が考えられる。

0052

しかし、使用する際に、いちいちトレイ上に吐出して混合するのは、混合作業が煩雑になるだけでなく、混合作業に時間を費やすことになり、曳いては、毛髪化粧剤の化粧効果の低下を引き起こす可能性がある。また、混合作業に、トレイ、混合用のマドラ等、複数の作業具が必要となる。

0053

そこで、請求項8に記載のように、毛髪化粧剤を塗布用のブラシ上に直接吐出し、この状態のブラシにて毛髪を梳くのが望ましい。このようにすることで、速やかに毛髪化粧剤を毛髪に塗布することができ、染毛作業をスムーズに行うことが可能となる。また、毛髪化粧剤をブラシ上に吐出して毛髪を梳くだけなので、複雑な作業もなく、若年者から年配者まで誰でも簡単に行える。

0054

このように、ブラシ上に直接吐出して使用するのは、2剤型の毛髪化粧剤に限らず、単剤型、あるいは3剤型等の複数混合型の毛髪化粧剤にて行ってもよい。その場合においても、2剤型の毛髪化粧品と同様の効果を得ることができる。

0055

また、本発明(請求項8)では、ブラシ以外の混合用トレイや刷毛等の作業具等を用いる必要がないため、使用者としては、これらの作業具の準備や使用後の洗浄等の作業が必要なくなるので便利である。また、毛髪化粧剤メーカとしては、ブラシ以外の作業具を添付する必要がなくなるため、毛髪化粧剤製品コスト低下を図ることが可能となる。

0056

尚、操作時に、手に毛髪化粧剤が付着するのを防止するために、合成樹脂製の手袋を着用するとよい。
また、ブラシとしては種々の形態のものを用いることができるが、例えば、ブラシ歯植設するための台(以下、ブラシ台という)の端部にブラシ歯が適度な間隔を空けて植設され、そのブラシ歯に囲まれたブラシ台の中央領域に毛髪化粧剤を吐出するようにしたものを用いれば、吐出された毛髪化粧剤がブラシから垂れ落ちるのをブラシ歯によって防ぐことができる。更に、ブラシ台において、ブラシ歯に囲まれた領域内に複数の突起を設ければ、このブラシ歯に毛髪化粧剤が付着するので、尚一層毛髪化粧剤が垂れ落ちるのを防止することが可能となる。

0057

そして、一般に使用されている合成樹脂製のブラシ上に、請求項1に記載のような粘性範囲内(1000〜100000cps)の毛髪化粧剤を吐出すると、毛髪化粧剤がブラシ上に残留しにくくなり、ブラシ上の毛髪化粧剤のほとんど全てを毛髪に付着させることができる。また、毛髪化粧剤がブラシ上に残留しにくくなることで、新たに吐出した毛髪化粧剤と以前に吐出した毛髪化粧剤とが混合されてしまうことがなく、塗りムラの発生を未然に防止することが可能となる。

0058

そして、請求項6に記載の吐出容器からなる毛髪化粧品を使用する際には、ほぼ混合された状態でブラシ上に吐出することができるので、そのブラシにて毛髪を梳けば、速やかに毛髪に毛髪化粧剤を塗布することができる。したがって、尚一層、染毛作業をスムーズに行うことが可能となる。

0059

以下、本発明を具体化した各実施例について説明する。
各実施例では、本発明の毛髪化粧剤および毛髪化粧品を用い、本発明の毛髪化粧剤の使用方法にて毛髪化粧剤を毛髪等に塗布することによりそれらの評価を行った。以下に、その内容を詳細に説明する。
(実施例1〜5、比較例1〜3)
実施例1〜5および比較例1〜3の毛髪化粧剤には、第1,第2剤を混合して使用する2剤型の染毛剤を用いた。

0060

まず、各実施例1〜5および比較例1〜3の実施内容について表1,2、並びに後述する表3,4を用いて説明する。

0061

0062

0063

尚、表1および表2中に示した粘度[cps]は、B型粘度計にて計測した値である。
実施例1における毛髪化粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方型1−aにて調製され、第2剤が表2中の処方型2−aにて調製されている。そして、第1,第2剤はそれぞれ独立した状態で吐出容器に収納されている。尚、以下において吐出容器とは、図1および図2に示した後述する吐出容器2を指す。

0064

実施例2における毛髪化粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方型1−aにて調製され、第2剤が表2中の処方型2−aにて調製されている。そして、第1,第2剤は同時吐出容器に収納されている。尚、以下において同時吐出容器とは、図3および図4に示した後述する同時吐出容器20を指す。

0065

実施例3における毛髪化粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方型1−aにて調製され、第2剤が表2中の処方型2−bにて調製されている。そして、第1,第2剤は同時吐出容器に収納されている。

0066

実施例4における毛髪化粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方型1−bにて調製され、第2剤が表2中の処方型2−bにて調製されている。そして、第1,第2剤は同時吐出容器に収納されている。

0067

実施例5における毛髪化粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方型1−cにて調製され、第2剤が表2中の処方型2−aにて調製されている。そして、第1,第2剤は同時吐出容器に収納されている。

0068

そして、以上の各実施例1〜5と比較するために、これら実施例1〜5の実施と同時に、比較例1〜3を以下に示す内容にて実施した。
比較例1における毛髪化粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方型1−aにて調製され、第2剤が表2中の処方型2−aにて調製されている。そして、第1,第2剤はそれぞれ独立した状態で周知のチューブ(図示略)に収納されている。
比較例2における毛髪化粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方型1−aにて調製され、第2剤が表2中の処方型2−aにて調製されている。そして、第1,第2剤はそれぞれ独立した状態でチューブに収納されている。

0069

比較例3における毛髪化粧品の染毛剤は、第1剤が表1中の処方型1−aにて調製され、第2剤が表2中の処方型2−aにて調製されている。そして、第1,第2剤はそれぞれ独立した状態で吐出容器に収納されている。

0070

ところで、図1は、実施例1および比較例3で使用する吐出容器2の概略構成を示す分解斜視図、図2はその吐出容器の外観を示す斜視図である。
吐出容器2は、エアゾール缶4、吐出ヘッド6からなる。そして、エアゾール缶4には、押下すると収納された毛髪化粧剤を外部に吐出できるステム8がマウンティンカップ10に設けられている。また、吐出ヘッド6には、ステム8を押下できる操作部材14が吐出ヘッド6に連結部材12にて連結されている。更に、操作部材14には、ステム8から排出された毛髪化粧剤を外部に吐出できる吐出部材としてのノズル16が設けられている。

0071

吐出容器2を図2に示す状態、即ち、操作部材14をステム8に係合させた状態とし、操作部材14の押下に伴ってステム8が押し下げられると、エアゾール缶4内の毛髪化粧剤は、収納された噴射剤(窒素ガス)の圧力によりステム8から排出され、さらにノズル16から吐出される。

0072

また、図3は、実施例2〜5で使用する同時吐出容器20の概略構成を示す分解斜視図、図4はその同時吐出容器20の外観を示す斜視図である。
同時吐出容器20は、第1剤を収納するエアゾール缶22a、第2剤を収納するエアゾール缶22b、各エアゾール缶22a,22bを連結固定する連結部材24、吐出ヘッド26からなる。そして、各エアゾール缶22a,22bには、押下すると収納された内容物を外部に吐出できるステム28がマウンティンカップ30に設けられている。また、吐出ヘッド26には、各ステム28を押下できる操作部材32が設けられている。更に、操作部材32は、各ステム28から排出された内容物を混合するように構成され、そして、操作部材32には、外部に内容物を吐出できる吐出部材としてのノズル34が設けられている。

0073

同時吐出容器20を図4に示す状態、即ち、吐出ヘッド26を互いに連結固定されたエアゾール缶22a,22bに係合させた状態とし、操作部材32の押下に伴ってステム28が押し下げられると、エアゾール缶22a,22b内の第1,第2剤は、収納された噴射剤(窒素ガス)の圧力によりステム28から排出され、更に、互いに混合されつつノズル34から吐出される。

0074

尚、図4に示すように、各エアゾール缶22a,22bをより強い固定力にて連結固定させるために、シュリンクフィルム36を、各エアゾール22a,22bの周囲に巻き付けて固定してもよい。

0075

図5は、実施例1〜5における毛髪化粧品の使用方法を示す状態図である。
図5に示すように、実施例1における吐出容器2および実施例2〜5における同時吐出容器20を用いて染毛作業を行う際には、ブラシ上に各吐出容器2,20から直接、染毛剤を吐出し、これらのブラシにて梳くことにより染毛対象である毛束あるいは毛髪に塗布した。また、比較例2ではブラシ上にチューブから直接、染毛剤を吐出し、そのブラシにて梳くことにより染毛対象である毛束あるいは毛髪に塗布した。

0076

図6は、実施例1〜5,比較例2において使用するブラシの概略構成を示す説明図(正面図,左側面図,右側面図)である。図6中の正面図に示すように、このブラシは、ブラシの機能を果たすブラシ部と、の機能を果たす櫛部と、使用者が把持するための把持部とを備えている。そして、図6中の左側側面図に示すように、ブラシ部は、表面が平面状のブラシ台と、ブラシ台の両端に設けられた細いブラシ歯である複数の細毛と、ブラシ台の中央寄りに設けられた突起とから構成される。尚、実施例1〜5,比較例2では、このブラシ部の中央領域に染毛剤を吐出して毛束あるいは毛髪に塗布するようにしている。また、突起は、例えば、頂部が丸みを帯び、全体がヘラ状を呈するようなものである。このような突起を設ければ染毛剤が垂れ落ちるのを防止することが可能となるので設けるのが好ましい。

0077

一方、図6中の右側面図に示すように、櫛部は複数の櫛歯から構成される。また、把持部は、使用者に把持される把持部分と、ブラシ部および櫛部を支持する支持部分とから構成される(尚、櫛部においては、支持部分は複数の櫛歯を植設するために用いられる)。尚、実施例1〜5,比較例2において、染毛対象である毛束あるいは毛髪に染毛剤をブラシ部にて塗布した後に、毛束あるいは毛髪全体に染毛剤を伸ばす際に、この櫛部にて梳けば、染毛剤を均一に伸ばすことが可能となる。但し、毛髪においては、特に生え際等、部分的に塗布する必要がある場合には、ブラシ部を用いるだけで染毛剤を均一に伸ばすことが可能である。

0078

また、比較例2において使用した第1剤を収納するチューブは、基材がアルミニウムからなり、内面がエポキシフェノール樹脂で被覆されたチューブである。また、第2剤を収納するチューブは、アルミニウム製の外側チューブの中にポリエチレン等の合成樹脂製の内側チューブを入れた二重チューブである。

0079

次に、以上に示した実施例1〜5および比較例1〜3の内容に作成された毛髪化粧品を用い、表3,4に示した内容に基づいて染毛操作を行った。
そして、以下に示す基準にて、各実施例1〜5、各比較例での染毛の均一性および操作時の刺激臭の評価を行った。尚、染毛の均一性については、実験用に準備した毛束と、実際にパネラーの毛髪との2通りについて行った。

0080

まず、染毛操作の方法と、評価基準について以下に説明する。
(1)染毛の均一性の評価A(毛束染毛試験
ヒトの黒髪と白髪の混合毛束(重量約2gで、白髪は約30%)を、5重量%ラウリル硫酸ナトリウム5gにて洗浄し、更に、温水にて十分すすぎを行った。

0081

そして、濡れた状態の混合毛髪から水分をふき取り、実施例1〜5および比較例1〜3の内容にて染毛剤組成物を毛束に塗布し、恒温槽(37℃)中に放置した。
尚、比較例1,3における刷毛塗りを用いた染毛操作では、まず、第1,第2剤を各収納容器から混合用トレイ上に取り出して混合し、混合直後の染毛剤組成物約2gを毛束に塗布し、混合後10分経過してから、別の毛束に染毛剤組成物約2gを塗布した。そして、混合してから30分経過した後に両方の毛束を水洗し、評価を行った。

0082

尚、10分間の間隔を設けた理由は、実使用時の染毛操作の所要時間が約10分であり、最初に塗布し始めた部分と、最後に塗布した部分の染毛結果の違いを確認するためである。

0083

また、実施例1〜5および比較例2におけるブラシ塗りa,bを用いた染毛操作では、ブラシを各実施例および各比較例について各2本準備し、刷毛塗りにおける第1,第2剤の混合時間と同じ時間に、各ブラシ上に第1,第2剤を各々約1gを載置した。即ち、第1,第2剤を載置した直後のブラシにて、この第1,第2剤を毛束に塗布した。次に、10分経過後、第1,第2剤を載置した別のブラシにて、この第1,第2剤を毛束に塗布した。そして、最初のブラシに第1,第2剤を載置してから30分が経過した後に、全ての毛束を水洗し、評価を行った。

0084

また、ブラシ塗りaでは、第1,第2剤を別々に収納した容器(実施例1,比較例3:吐出容器、比較例1,2:チューブ)から、第1,第2剤をそれぞれブラシ上に載置するものである。そして、ブラシ塗りbでは、同時吐出容器を使用し、第1,第2剤が混合された状態でブラシ上に載置するものである。

0085

そして、染毛後の毛束は、下記に示す評価基準を基にして、専門のパネラー10名により官能評価した。
(評価基準)
◎…8名以上が、
10分の時間差のある毛束間で「染毛結果に差を見出せない」と評価した。

0086

○…6〜7名が、
10分の時間差のある毛束間で「染毛結果に差を見出せない」と評価した。
△…4〜5名が、
10分の時間差のある毛束間で「染毛結果に差を見出せない」と評価した。

0087

×…3名以下が、
10分の時間差のある毛束間で「染毛結果に差を見出せない」と評価した。
(2)染毛の均一性の評価B(ヒト染毛試験)
染毛剤を使用した経験を持たない、白髪のあるセミロングヘアー女性モデルに、実施例1〜5および比較例1〜3の内容にてモデル自身で染毛操作を行ってもらい(各試験5名)、染毛後の仕上がりを下記の評価基準を基にして、専門のパネラー10名により、各試験5名の結果を総合的に官能評価した。

0088

(評価基準)
◎…8名以上が、
「塗布ムラが無く、全体が均一な仕上がりである」と評価した。

0089

○…6〜7名が、
「塗布ムラが無く、全体が均一な仕上がりである」と評価した。
△…4〜5名が、
「塗布ムラが無く、全体が均一な仕上がりである」と評価した。

0090

×…3名以下が、
「塗布ムラが無く、全体が均一な仕上がりである」と評価した。
(3)刺激臭の評価
染毛の均一性の評価Bにて染毛を行った被験者(女性モデル)に染毛時の刺激臭の有無について聞き取り調査を行い、評価した。

0091

評価基準
◎…各被験者5名の内、4名以上が刺激臭を感じないと評価した。
○…各被験者5名の内、3名が刺激臭を感じないと評価した。

0092

△…各被験者5名の内、2名が刺激臭を感じないと評価した。
×…各被験者5名の内、1名以下が刺激臭を感じないと評価した。

0093

そして、各実施例1〜5、比較例1〜3の評価結果を表3および表4に示す。

0094

0095

0096

以上の結果から明らかなように、実施例2,3の場合が最も染毛操作性が優れていることが判った。また、実施例1〜5は比較例1〜3のいずれよりも染毛操作性が優れていることが判った。
(実施例6〜8)
次に、以下に示す第1,第2剤の処方例を基に、各表5〜7に示した各実施例6〜8の内容に基づいて第1剤にカチオン性化合物を添加し、そして、第2剤にアニオン性化合物を添加した。そして、第1,第2剤を同時吐出容器に収納してブラシ上にこれら第1,第2剤を吐出し、染毛の均一性の評価Bと同様の方法にて染毛操作を行った。

0097

<処方例>
(第1剤) 重量%
p−フェニレンジアミン1.0
p−アミノフェノール0.2
o−アミノフェノール 1.0
レゾルシン1.5
ポリエキシエチレンアルキルエーテル3.0
セトステアリルアルコール8.0
流動パラフィン2.0
エデト酸二ナトリウム0.2
アスコルビン酸0.5
カチオン性化合物表に記載
アンモニアpH9.5調整量
精製水残余
(第2剤) 重量%
過酸化水素6.0
エデト酸0.5
セタノール2.0
アニオン性化合物表に記載
フェナセチン0.1
精製水 残余

0098

0099

0100

0101

実施例6〜8の結果、塗布ムラの発生を伴うことなく、毛髪を均一に染毛することができることが判った。また、以上の実施例1〜8によれば、いずれにおいても染毛操作性が優れていることが判明した。

0102

このように、本発明は、毛髪に塗布して使用する毛髪化粧剤の操作性を高め、速やかに、しかも、均一に毛髪化粧剤を毛髪に塗布することができ、毛髪化粧剤の効果を十分に発揮することが可能となる。

0103

以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
ところで、図6に示したブラシは、単に実施例1〜5にて使用するのに限定されず、本発明の毛髪化粧剤を一般的に使用する際(即ち、実施例以外の実使用時を指す)に用いてもよい。

0104

また、本発明の毛髪化粧剤を一般的に使用する際には、図6に示したブラシを用いるのに限定されず、例えば、以下に説明するような図7に示すブラシを用いてもよい。
図7は、各種ブラシ歯を備えたブラシの概略構成を示す説明図(正面図,右側面図)である。このブラシは、ブラシ台、細毛、短いブラシ歯、長いブラシ歯から構成される。そして、表面が平面状のブラシ台の端部側には、長いブラシ歯が設けられ、その直ぐ内側に隣接した状態で細いブラシ歯である複数の細毛が設けられている。更に、ブラシ台の中央寄りには、短いブラシ歯が設けられている。

0105

尚、このブラシを用いる場合には、ブラシ台の中央部に染毛剤を吐出して毛束あるいは毛髪に塗布するようにすればよい。また、短いブラシ歯を設ければ染毛剤が垂れ落ちるのを防止することが可能となるので、このようなブラシ歯を設けるのが好ましい。更に、長いブラシ歯に隣接させて細毛を設ければ、毛束あるいは毛髪への塗布効果を高めることが可能となるので、このような細毛を設けるのが好ましい。

0106

また、図6および図7に示したブラシ以外に、本発明の毛髪化粧剤を一般的に使用する際に用いることができる他の形態のブラシとしては、例えば、挽き歯櫛、編み歯櫛、横型櫛、縦型櫛等を挙げることができる。

図面の簡単な説明

0107

実施例1,比較例3で使用する吐出容器2の概略構成を示す分解斜視図である。
吐出容器2の外観図である。
実施例2〜5で使用する同時吐出容器20の概略構成を示す分解斜視図である。
同時吐出容器20の外観図である。
染毛剤組成物の使用方法を示す状態図である。
実施例1〜5,比較例2で使用するブラシの概略構成を示す説明図である。
本発明の毛髪化粧剤を使用する際に用いることができるブラシの一例を示す説明図である。
染料に酸化剤を混合させた後の染料の残存量を示すグラフである。

符号の説明

0108

2,20…吐出容器、4,22a,22b…エアゾール缶、8,24…ステム、14,32…操作部材、16,34…ノズル

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