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技術 車両用シート

出願人 ジョンソンコントロールズオートモーティブシステムズ株式会社
発明者 金井裕也近藤郁夫
出願日 2003年9月25日 (18年1ヶ月経過) 出願番号 2003-333614
公開日 2005年4月14日 (16年7ヶ月経過) 公開番号 2005-096633
状態 特許登録済
技術分野 車両用座席
主要キーワード 跳ね上げ操作 解除レバ 跳ね上げ力 跳ね上げ位置 鞘部材 スライドロック装置 クッション部分 有底筒体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年4月14日)のものです。
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図面 (14)

課題

折り畳み収納時の跳ね上げをばね付勢を伴って行うことができ、以て収納操作の容易化を達成すること。

解決手段

シートクッション2がその下面側にインナ側支持脚部8を折り畳んだ状態でアウタ側支持脚部5のピボット5aを介して車室内の壁部側に跳ね上げて収納可能であると共にアウタ側、インナ側スライドレール3、4を介して前後方向にスライド可能である。アウタ側支持脚部5には、シートクッション2の跳ね上げの際に跳ね上げ方向にばね付勢するばね手段26が取り付けられている。シートクッション2を、使用状態から車室内の壁部側に跳ね上げて収納する際は、ばね付勢力を加味することができるので、跳ね上げ力を軽減することができる。

概要

背景

この種の車両用シートは、例えば多目的乗用車に適用されている。すなわち、多目的乗用車では、後部側のシートを車体の側壁側に折り畳み、後部スペースを有効に確保したものがある。

図11および図12は、この種の車両用シート100を示す(例えば、特許文献1参照)。車両用シート100は、そのシートクッション2の下面側にアウタ側スライドレール3、およびインナ側スライドレール4が設置されており、これらスライドレール3、4により車体の前後方向における位置調整を行うことができるようになっている。なお、図1中、符号13はシートバックである。
また、車両用シート100は、アウタ側スライドレール3がヒンジ機構5を介して車体側壁ホイルハウスパネル6に取り付けられ、このヒンジ機構5により図12(b)に示す位置まで折り畳むことができ、これにより車室内の後部スペースを十分確保できる。このときヒンジ機構5は、アウタ側支持脚部を構成している。

さらに、車両用シート100は、アウタ側スライドレール3の取付位置とフロア面7とでは高さ位置が大きく異なるため、金属製のフレームからなるレッグ8がインナ側スライドレール4とフロア面7との間に設けられており、このレッグ8によりシートクッション2のイン側が支持されている。レッグ8は、シートクッション2の下面のイン側に固定されているインナ側スライドレール4に回動可能に取り付けられており、シート100の使用時(図11および図12(a))には、レッグ8はフロア面7にロック機構9を介して固定され、シート100の折り畳み収納時(図12(b))には、レッグ8はインナ側スライドレール4側を中心として回動し、シートクッション2の下面側に位置させている。このときレッグ8は、インナ側支持脚部を構成している。

またさらに、アウタ側スライドレール3およびインナ側スライドレール4には、それぞれスライドロック装置10が各スライドレール3、4の内側に設けられており、このスライドロック装置10のロック解除する解除レバー11、並びに左右のスライドロック装置10同士を連結する連結部材12が設けられている。

そして、折り畳み収納は、例えば図13に示すようにして行う(例えば、特許文献2参照)。

先ず、図13(a)に示すように、シートバック13を後方へ倒して略水平にし、次に図13(b)に示すように、シートロック機構9を解除してインナ側支持脚部(レッグ8)をシートクッション2の下面側に折り畳み、さらに次に図13(c)に示すように、シートクッション2をシートバック13と共にアウタ側支持脚部のピボット14を介して車室内の壁部に跳ね上げ、最後にシートクッション2から延ばしたフック15を壁部に備えたアシストグリップ36に引っ掛ける。

また、折り畳み収納は、前述したようにシートバック13を後方へ倒して略水平状態で収納するばかりでなく、シートバック13をシートクッション2上に重ねて折り畳んだ状態で収納することもできる(例えば、特許文献3参照)。
実公平7−22355号公報
特開2001−322465号公報
特開平9−193699号公報

概要

折り畳み収納時の跳ね上げをばね付勢を伴って行うことができ、以て収納操作の容易化を達成すること。シートクッション2がその下面側にインナ側支持脚部8を折り畳んだ状態でアウタ側支持脚部5のピボット5aを介して車室内の壁部側に跳ね上げて収納可能であると共にアウタ側、インナ側スライドレール3、4を介して前後方向にスライド可能である。アウタ側支持脚部5には、シートクッション2の跳ね上げの際に跳ね上げ方向にばね付勢するばね手段26が取り付けられている。シートクッション2を、使用状態から車室内の壁部側に跳ね上げて収納する際は、ばね付勢力を加味することができるので、跳ね上げ力を軽減することができる。

目的

そこで、本発明は、折り畳み収納時の跳ね上げをばね付勢を伴って行うことができ、以て収納操作の容易化を達成することのできる車両用シートを提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

シートクッションがその下面側にインナ側支持脚部を折り畳んだ状態でアウタ側支持脚部のピボットを介して車室内の壁部側に跳ね上げ収納可能であると共にアウタ側およびインナ側スライドレールを介して車体の前後方向に適宜スライド可能である車両用シートにおいて、前記アウタ側支持脚部には、前記シートクッションの跳ね上げの際に跳ね上げ方向にばね付勢するばね手段が取り付けられていることを特徴とする車両用シート。

請求項2

請求項1記載の車両用シートであって、前記アウタ側支持脚部は、前記アウタ側スライドレールに連結して設けられる固定片と、前記シートクッションに連結して設けられると共に前記ピボットを介して前記固定片に対して可動可能に取り付けられる可動片とを有して構成されており、前記ばね手段は、前記固定片に係合する係合端と、前記シートクッションおよび前記可動片のいずれか一方に当接する作用端とを有して構成されると共に、前記シートクッションの跳ね上げ終了位置で前記係合端を無負荷状態で前記固定片に係合させると共に、前記作用端を前記シートクッションの跳ね上げ終了位置から使用位置への復帰過程で前記シートクッションおよび前記可動片の少なくとも一方に当接して跳ね上げエネルギー蓄積するように位置付けして前記アウタ側支持脚部にセッティングされていることを特徴とする車両用シート。

請求項3

請求項2記載の車両用シートであって、前記ばね手段は、前記ピボットに軸方向移動自在に挿入されたコイル部と、該コイル部の両端にそれぞれ延設され前記コイル部の移動で前記固定片に係合離脱する係合端および前記復帰過程で前記可動片に当接して跳ね上げエネルギーを蓄積するように位置付けされる作用端とを有するねじりコイルばねで構成されていることを特徴とする車両用シート。

請求項4

請求項2記載の車両用シートであって、前記ばね手段は、前記固定片に固着される鞘部材と、L字形折曲された線状体の一端側に形成され前記復帰過程で前記シートクッションおよび前記可動片の少なくとも一方に当接して跳ね上げエネルギーを蓄積するように位置付けされる作用端とその他端側の先端部に形成され前記鞘部材内での軸方向移動で係合離脱する係合端とを有するトーションバーとからなるトーションバー機構で構成されていることを特徴とする車両用シート。

技術分野

0001

この発明は、スライド機構を備え、かつ左右側に回動できる折畳み式の車両用シートに関する。

背景技術

0002

この種の車両用シートは、例えば多目的乗用車に適用されている。すなわち、多目的乗用車では、後部側のシートを車体の側壁側に折り畳み、後部スペースを有効に確保したものがある。

0003

図11および図12は、この種の車両用シート100を示す(例えば、特許文献1参照)。車両用シート100は、そのシートクッション2の下面側にアウタ側スライドレール3、およびインナ側スライドレール4が設置されており、これらスライドレール3、4により車体の前後方向における位置調整を行うことができるようになっている。なお、図1中、符号13はシートバックである。
また、車両用シート100は、アウタ側スライドレール3がヒンジ機構5を介して車体側壁ホイルハウスパネル6に取り付けられ、このヒンジ機構5により図12(b)に示す位置まで折り畳むことができ、これにより車室内の後部スペースを十分確保できる。このときヒンジ機構5は、アウタ側支持脚部を構成している。

0004

さらに、車両用シート100は、アウタ側スライドレール3の取付位置とフロア面7とでは高さ位置が大きく異なるため、金属製のフレームからなるレッグ8がインナ側スライドレール4とフロア面7との間に設けられており、このレッグ8によりシートクッション2のイン側が支持されている。レッグ8は、シートクッション2の下面のイン側に固定されているインナ側スライドレール4に回動可能に取り付けられており、シート100の使用時(図11および図12(a))には、レッグ8はフロア面7にロック機構9を介して固定され、シート100の折り畳み収納時(図12(b))には、レッグ8はインナ側スライドレール4側を中心として回動し、シートクッション2の下面側に位置させている。このときレッグ8は、インナ側支持脚部を構成している。

0005

またさらに、アウタ側スライドレール3およびインナ側スライドレール4には、それぞれスライドロック装置10が各スライドレール3、4の内側に設けられており、このスライドロック装置10のロック解除する解除レバー11、並びに左右のスライドロック装置10同士を連結する連結部材12が設けられている。

0006

そして、折り畳み収納は、例えば図13に示すようにして行う(例えば、特許文献2参照)。

0007

先ず、図13(a)に示すように、シートバック13を後方へ倒して略水平にし、次に図13(b)に示すように、シートロック機構9を解除してインナ側支持脚部(レッグ8)をシートクッション2の下面側に折り畳み、さらに次に図13(c)に示すように、シートクッション2をシートバック13と共にアウタ側支持脚部のピボット14を介して車室内の壁部に跳ね上げ、最後にシートクッション2から延ばしたフック15を壁部に備えたアシストグリップ36に引っ掛ける。

0008

また、折り畳み収納は、前述したようにシートバック13を後方へ倒して略水平状態で収納するばかりでなく、シートバック13をシートクッション2上に重ねて折り畳んだ状態で収納することもできる(例えば、特許文献3参照)。
実公平7−22355号公報
特開2001−322465号公報
特開平9−193699号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、車両用シート100においては、シートクッション2がその下面側にインナ側支持脚部(レッグ8)を折り畳んだ状態でアウタ側支持脚部(ヒンジ機構5)のピボットを介して車室内の壁部側に跳ね上げて収納するものであるから、収納時にシート100を持ち上げるに必要な大きな力が必要となり、ひいては収納操作の困難さを招いている、という課題を有している。

0010

そこで、本発明は、折り畳み収納時の跳ね上げをばね付勢を伴って行うことができ、以て収納操作の容易化を達成することのできる車両用シートを提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0011

前記した目的を達成するために、請求項1の発明は、シートクッションがその下面側にインナ側支持脚部を折り畳んだ状態でアウタ側支持脚部のピボットを介して車室内の壁部側に跳ね上げて収納可能であると共にアウタ側およびインナ側スライドレールを介して車体の前後方向に適宜スライド可能である車両用シートにおいて、
前記アウタ側支持脚部には、前記シートクッションの跳ね上げの際に跳ね上げ方向にばね付勢するばね手段が取り付けられていることを特徴とする。

0012

このため請求項1の発明では、シートクッションを、使用状態から車室内の壁部側に跳ね上げて収納する際は、ばね付勢力を加味することができるので、跳ね上げ力を軽減することができる。

0013

また、請求項2の発明は、請求項1記載の車両用シートであって、
前記アウタ側支持脚部は、前記アウタ側スライドレールに連結して設けられる固定片と、前記シートクッションに連結して設けられると共に前記ピボットを介して前記固定片に対して可動可能に取り付けられる可動片とを有して構成されており、
前記ばね手段は、前記固定片に係合する係合端と、前記シートクッションおよび前記可動片のいずれか一方に当接する作用端とを有して構成されると共に、前記シートクッションの跳ね上げ終了位置で前記係合端を無負荷状態で前記固定片に係合させると共に、前記作用端を前記シートクッションの跳ね上げ終了位置から使用位置への復帰過程で前記シートクッションおよび前記可動片の少なくとも一方に当接して跳ね上げエネルギー蓄積するように位置付けして前記アウタ側支持脚部にセッティングされていることを特徴とする。

0014

このため請求項2の発明では、ばね手段は、シートクッションの跳ね上げ終了位置では無負荷状態となり、その使用位置では跳ね上げエネルギーを蓄積した状態となっている。このため、ばね手段は、シートクッションの跳ね上げ終了位置で容易に組み付けることができると共に、その使用位置でシートクッションを跳ね上げ方向に付勢している。

0015

また、請求項3の発明は、請求項2記載の車両用シートであって、
前記ばね手段は、前記ピボットに軸方向移動自在に挿入されたコイル部と、該コイル部の両端にそれぞれ延設され前記コイル部の移動で前記固定片に係合離脱する係合端および前記復帰過程で前記可動片に当接して跳ね上げエネルギーを蓄積するように位置付けされる作用端とを有するねじりコイルばねで構成されていることを特徴とする。

0016

このため請求項3の発明では、ねじりコイルばねは、アウタ側支持脚部にセッティング後は、シートクッションの跳ね上げ終了位置で無負荷状態となり、その使用位置で跳ね上げエネルギーを蓄積した状態となっている。これにより、ねじりコイルばねは、シートクッションの跳ね上げ終了位置で容易に組み付ける(セッティングする)ことができると共に、その使用位置でシートクッションを跳ね上げ方向に付勢している。

0017

また、ねじりコイルばねは、アウタ側支持脚部へのセッティング前は、その係合端をフリーにすることによりアウタ側支持脚部のピボットに、無負荷状態で保持することができる。

0018

また、請求項4の発明は、請求項2記載の車両用シートであって、
前記ばね手段は、、前記固定片に固着される鞘部材と、L字形折曲された線状体の一端側に形成され前記復帰過程で前記シートクッションおよび前記可動片の少なくとも一方に当接して跳ね上げエネルギーを蓄積するように位置付けされる作用端とその他端側の先端部に形成され前記鞘部材内での軸方向移動で係合離脱する係合端とを有するトーションバーとからなるトーションバー機構で構成されていることを特徴とする。

0019

このため、請求項4の発明では、トーションバー機構のトーションバーは、アウタ側支持脚部にセッティング後は、シートクッションの跳ね上げ終了位置で無負荷状態となり、その使用位置で跳ね上げエネルギーを蓄積した状態となっている。これにより、トーションバーは、シートクッションの跳ね上げ終了位置で容易に組み付ける(セッティングする)ことができると共に、その使用位置でシートクッションを跳ね上げ方向に付勢している。

0020

また、トーションバー機構のトーションバーは、アウタ側支持脚部へのセッティング前は、その係合端をフリーにすることによりアウタ側支持脚部の固定片に固着される鞘部材に無負荷状態で保持することができる。

発明の効果

0021

以上、詳細に述べたように、本発明によれば次のような効果を奏することができる。

0022

すなわち、請求項1の発明によれば、シートクッションを、使用状態から車室内の壁部側に跳ね上げて収納する際は、ばね付勢力を加味することができるので、跳ね上げ力を軽減することができ、以て収納操作の容易化を達成することができる。

0023

また、請求項2の発明によれば、ばね手段は、シートクッションの跳ね上げ終了位置では無負荷状態となるので取り扱いが容易であり、これにより請求項1の発明の効果に加えて、ばね手段の組付けおよびセッティングの容易化を図ることができる。

0024

さらに、請求項2の発明によれば、ばね手段は、車載前はその係合端がフリーとなって自由状態を維持しているので、保管時の取り扱いが容易である、というメリットをも有する。

0025

また、請求項3の発明によれば、ねじりコイルばねは、シートクッションの跳ね上げ終了位置では無負荷状態となるので取り扱いが容易であり、これにより請求項2の発明の効果に加えて、ねじりコイルばねの組付けおよびセッティングの容易化を図ることができる。

0026

さらに、請求項3の発明によれば、ねじりコイルばねは、車載前はその係合端がフリーとなってアウタ側支持脚部のピボットに自由状態で保持されているので、保管時の取り扱いが容易である、というメリットをも有する。

0027

また、請求項4の発明によれば、トーションバー機構のトーションバーは、シートクッションの跳ね上げ終了位置では無負荷状態となるので取り扱いが容易であり、これにより請求項2の発明の効果に加えて、トーションバーの組付けおよびセッティングの容易化を図ることができる。

0028

さらに、請求項4の発明によれば、トーションバーは、車載前はその係合端がフリーとなってアウタ側支持脚部の固定片に固着される鞘部材に無負荷状態で保持することができるので、保管時の取り扱いが容易である、というメリットをも有する。

発明を実施するための最良の形態

0029

以下、本発明を図示した実施形態に基づいて説明する。図面中のシートは、クッション部分を除いた骨格部分のみで示す。また、図11図13に示す構成要素と同一の構成要素は同一符号を付して説明する。なお、図中、FRは車体の前側、RRは車体の後ろ側、UPは車体の上側、LWRは車体の下側として説明する。

0030

図1図4は、本発明の一実施形態としての車両用シート1の使用状態を示す。この車両用シート1は、シートクッション2がその下面側にインナ側支持脚部8を折り畳んだ状態でアウタ側支持脚部5のピボット5aを介して車室内の壁部16側に跳ね上げて収納可能であると共にアウタ側およびインナ側スライドレール3および4を介して車体の前後方向に適宜スライド可能に構成されている。図中、符号17はリクライニング機構であり、符号18はインナ側支持脚部8をフロア面7に固定するためのストライカであり、符号19はクッション機能を奏するSばねであり、矢印aはインナ側支持脚部8の折り畳み方向であり、矢印bはシートバック13の折り畳み方向であり、矢印cは跳ね上げ方向である。

0031

すなわち、車両用シート1は、アウタ側スライドレール3がホイルハウスパネル6に固着されており、インナ側スライドレール4がシートクッション2のインナ側の下面に固着されており、使用状態では、シートクッション2のアウタ側側部とアウタ側スライドレール3との間に連結されるアウタ側支持脚部5、およびインナ側スライドレール4とフロア面7との間に連結されるインナ側支持脚部8により支持されており、ストライカ18を解除してインナ側支持脚部8を矢印a方向に折り畳むと共にシートバック13を前倒(矢印b方向)させて折り畳み、かつこれら折り畳み状態のものを矢印c方向に跳ね上げることにより車室内の壁部16側に収納することができる。図5は、このときの車両用シート1(クッション部分を含んでいる)の折り畳み状態を示す。図5中、符号2aはクッションフレーム、符号29はヘッドレストをそれぞれ示す。

0032

このときインナ側支持脚部8は、インナ側スライドレール4の下部に回転中心20(図4参照)を有して取り付けられている。本実施形態では、インナ側支持脚部8の上部両側部分が、インナ側スライドレール4の前部および後部にそれぞれ固設された前ブラケット21および後ブラケット(図示せず)に回転自在に軸支されて取り付けられている。

0033

また、車両用シート1は、アウタ側支持脚部5に、シートクッション2の跳ね上げの際に跳ね上げ方向(矢印c方向)にばね付勢するばね手段26が取り付けられて構成されている。車両用シート1は、シートバック13およびインナ側支持脚部8の折り畳み状態のものを把持してアウタ側支持脚部5のピボット5a回りに矢印c方向に跳ね上げることにより、図12(b)に示す従来の車両用シート100と同様の収納状態を得ることができる。

0034

この構成によれば、シートクッション2を、使用状態から車室内の壁部16側に跳ね上げて収納する際は、ばね付勢力を加味することができるので、跳ね上げ力を軽減することができ、以て収納操作の容易化を達成することができる。

0035

本実施形態では、アウタ側支持脚部5は、アウタ側スライドレール3に連結して設けられる固定片27と、シートクッション2に連結して設けられると共にピボット5aを介して固定片27に対して可動可能に取り付けられる可動片28とを有して構成されている。固定片27はアウタ側スライドレール3のアッパレールに取り付けられており、折り畳み状態のシートクッション2の跳ね上げは、可動片28の矢印c方向の回動を伴って行われる。

0036

また、ばね手段26は、固定片27に係合する係合端26aと、可動片28に当接する作用端26bとを有して構成されると共に、シートクッション2の跳ね上げ終了位置で係合端26aを無負荷状態で固定片26に係合可能であると共に、作用端26bをシートクッション2の跳ね上げ位置から使用位置への復帰過程でシートクッション2および可動片28の少なくとも一方に当接して跳ね上げエネルギーを蓄積するように位置付けしてセッティングされている。

0037

具体的には、図1および図6に示すように、アウタ側支持脚部5の固定片27には、ばね手段26の係合端26aが係合する係合部27aがU字状に切り欠かれて形成されており、ばね手段26は、アウタ側支持脚部5のピボット5aに軸方向移動自在に挿入されたコイル部26cと、該コイル部26cの両端にそれぞれ延設される係合端26aおよび作用端26bとを有するねじりコイルばねで構成されている。

0038

そして、ねじりコイルばね26は、図7に示すように、車載前(セッティング前)はその係合端26aがフリーとなって、可動片28のどのような回動に対しても無負荷状態を維持することができるようになっており(図7(a))、車載時はシートクッション2を跳ね上げ終了位置まで跳ね上げて作用端26bの可動片28に対する関与を無くした状態(無負荷状態)でそのコイル部26cをピボット5aに沿って移動させて係合端26aを係合部27aに係合させると共に、作用端26bをシートクッション2の跳ね上げ位置から使用位置への復帰過程で可動片28に当接して跳ね上げエネルギーを蓄積するように位置付けしてアウタ側支持脚部5にセッティングする(図7(b))。このとき作用端26bの位置付けは、係合端26aの係合部27aへの係合により一義的に決定される。係合端26aの係合後は、クリップ等のロック手段を用いて適宜ねじりコイルばね26の移動をロックする。図7(c)は、シートクッション2の使用状態(図5参照)の位置を示しており、係合端26aと作用端26bとの間隔が狭くなっており、ねじりコイルばね26に跳ね上げエネルギーが蓄積されたことを示している。

0039

このようにねじりコイルばね26は、シートクッション2の跳ね上げ終了位置では無負荷状態なので取り扱いが容易であり、その使用位置では跳ね上げエネルギーを蓄積した状態となっている。このため、ねじりコイルばね26は、シートクッション2の跳ね上げ終了位置で容易に組み付けることができると共に、その使用位置でシートクッション2を跳ね上げ方向に付勢して、跳ね上げ操作力を軽減することができる。

0040

さらに、ねじりコイルばね26は、車載前(セッティング前)はその係合端26aがフリーとなって自由状態を維持しているので、保管時の取り扱いが容易である、というメリットをも有する。

0041

図8は、他の実施形態としての車両用シート30で、そのインナ側支持脚部8およびシートバック13の折り畳み状態を示す。この車両用シート30は、ばね手段としてトーションバー機構31を用いた点が異なるだけで他の構成は車両用シート1と同様に構成されており、車両用シート1と同様に折り畳まれ、かつ跳ね上げ収納することができる。したがって車両用シート30において、車両用シート1と同一の構成要素は同一符号を付してその説明を省略する。

0042

またこの折り畳み状態では、トーションバー機構31は、その作用端32bの先端がシートクッション2のアウタ側下面に当接してシートクッション2を跳ね上げ方向に付勢している。

0043

図9は、トーションバー機構31を示している。このトーションバー機構31は、L字形に折曲された線状体の一端側に当接板を固着して構成した作用端32bと、その他端側の先端部をジグザグ状に折曲して構成した係合端32aとを有するトーションバー32と、一端に開口部33cを有する長尺有底筒体で内部に開口部33cに連通して設けた円筒孔部33aと、この円筒孔部33aに連通して底部側に設けた角筒孔部33bを備えた鞘部材33とを有し、係合端32aを先頭にしてトーションバー32を開口部33cから鞘部材33内に挿入し、さらなる挿入により係合端32aを角筒孔部33bに挿入して、トーションバー32を鞘部材33にセッティングすることにより構成される。図9中、符号34はトーションバー32の軸部に挿入されたキャップで、トーションバー32を鞘部材33にセッティングする際、開口部33cに嵌着してトーションバー32の抜け止めを図る。

0044

このように構成されたトーションバー機構31は、係合端32aの角筒孔部33bへの挿入によりトーションバー32の軸心回りの回転がロックされ、これにより作用端32bにばね作用を奏することができ、かつ係合端32aを角筒孔部33bから抜き出して円筒孔部33aに載置したときには係合端32aがフリーとなって前記ロックが解除されトーションバー32の軸心回りの回転が自由となってトーションバー32の自由状態が維持される。

0045

そしてトーションバー機構31は、図8に示すように、鞘部材33をアウタ側支持脚部5の固定片27に固着することによって車両用シート30に組み付けられる。この組み付け後のトーションバー機構31のセティングを図10に基づいて説明する。

0046

すなわち、トーションバー機構31は、車載前はその係合端32aがフリーとなって、シートクッション2および可動片28のどのような回動に対してもトーションバー32を無負荷状態で鞘部材33に保持することができる(図10(a))。車載時はシートクッション2を跳ね上げ終了位置まで跳ね上げて、作用端32bのシートクッション2に対する関与を無くした状態(無負荷状態)で、トーションバー32を鞘部材33内に押し込んで係合端32aを角筒孔部33bへ挿入すると共に、作用端32bをシートクッション2の跳ね上げ位置から使用位置への復帰過程でシートクッション2に当接して跳ね上げエネルギーを蓄積するように位置付けしてセッティングする(図10(b))。図10(c)は、シートクッション2の使用状態(図8参照)の位置を示しており、作用端32bがシートクッション2で押されて図10(b)の位置から図10(c)の位置まで回動し、トーションバー32に跳ね上げエネルギーが蓄積されたことを示している。

0047

このようにトーションバー機構31を組み込んで構成された車両用シート30は、車両用シート1と同様な作用効果を奏することができる。

図面の簡単な説明

0048

この発明の一実施形態としての車両用シートのクッション部分を省略した概略斜視図である。
図1の車両用シートの平面図である。
図1のZ1矢視の要部側面図である。
図1のZ2矢視の要部正面図である。
図1の車両用シートの使用位置での折り畳み状態を示す正面図である。
図1の車両用シートのアウタ側支持脚部の要部斜視図である。
図1の車両用シートのばね手段としてのねじりコイルばねのセッティング方法を示しており、(a)は車載前の状態、(b)は車載時の跳ね上げ終了状態(セッティング開始状態)、(c)はセッティング後のシートクッションの使用状態をそれぞれ示す。
この発明の他の実施形態としての車両用シートの使用位置での折り畳み状態を示す正面図である。
図8の車両用シートのばね手段として適用されるトーションバー機構の分解斜視図である。
図9のトーションバー機構のセッティング方法を示しており、(a)は車載前の状態、(b)は車載時の跳ね上げ終了状態(セッティング開始状態)、(c)はセッティング後のシートクッションの使用状態をそれぞれ示す。
従来の車両用シートの使用状態の側面図である。
図11のXII−XII線に沿う断面図で、(a)は使用状態、(b)は折り畳み収納状態をそれぞれ示す。
従来の車両用シートの折り畳み収納の順序を示しており、(a)は使用状態、(b)は折り畳みの初期段階、(c)は折り畳み収納の終了状態をそれぞれ示す。

符号の説明

0049

1、30車両用シート
2シートクッション
3アウタ側スライドレール
4インナ側スライドレール
5アウタ側支持脚部
5aピボット(アウタ側支持脚部の)
8インナ側支持脚部
16 壁部
20回転中心
26ねじりコイルばね(ばね手段)
26a係合端
26b作用端
27固定片
28可動片
31トーションバー機構(ばね手段)
32トーションバー
32a 係合端
32b 作用端

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