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課題
解決手段
概要
背景
近年、携帯電話などの通信端末装置やその他の通信機能を具備した情報処理装置は、無線通信網の設備の充実によって、鉄道列車やその他の移動体においても情報の送受信が可能になってきている。例えば、ある情報処理装置の提案によれば、電車やバスなどの交通機関の移動中に携帯しながら作業する場合に、乗換地又は目的地に到着したことを通知することにより、乗り越しするのを防ぐとともに、作業を集中して行えるようにするものである。この提案の情報処理装置は、移動中における現在位置を検出するための信号を静止衛星から受信する位置検出用信号受信部と、この位置検出用信号受信部からの受信信号に基づいて、移動中における現在位置を検出する現在位置情報検出部と、乗換地又は目的地に関する位置情報を予め登録しておく乗換又は到着位置テーブルと、現在位置情報検出部にて検出された現在位置検出情報に基づいて、乗換又は到着位置テーブルを参照することにより、現在位置と乗換地又は目的地との位置関係を抽出する位置関係抽出部と、この位置関係抽出部にて抽出された位置関係を乗換又は到着予告情報として、他の作業状態に割り込んで表示する表示部とを備えて構成されている。(特許文献1参照)
特開平11−78889号公報(段落番号「0013」)
概要
進行中の鉄道列車内において、極めて簡単な操作手順によって、到着駅の到着時間を正確に把握することができるようにする。携帯電話1の制御部13は、進行中の鉄道列車の2つの地点の位置情報を取得して、その取得した位置情報をダイヤ情報サーバーに送信して、鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報をダイヤ情報サーバーから受信し、そのダイヤ情報を表示部4に表示する。
目的
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、進行中の鉄道列車内において、極めて簡単な操作手順によって、ある駅で待ち合わせをしたり、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、その駅の到着時間を正確に把握することができる通信端末装置および通信情報処理のプログラムを提供することを目的とする。さらにまた、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、その乗り継ぎのダイヤ情報を得ることができる通信端末装置および通信情報処理のプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、携帯電話などの通信端末装置の加入者である顧客に対して、ある駅で待ち合わせをしたり、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、その駅の正確な到着時間の情報などからなるサービスを配信できる鉄道情報配信システムを提供することを目的とする。
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 3件
- 牽制数
- 3件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
進行中の鉄道列車の2つの地点の位置情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段によって取得された位置情報を所定の情報配信装置に送信して、前記鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報を前記情報配信装置から受信する通信制御手段と、前記通信制御手段によって受信されたダイヤ情報を所定の表示手段に表示する表示制御手段と、を備えた通信端末装置。
請求項2
前記情報取得手段は、位置情報要求のコマンドが操作に応じて入力されたときの第1の現在地における第1の緯度経度情報および当該コマンドが入力されたときから所定の時間が経過したときの第2の現在地における第2の緯度経度情報を前記2つの地点の位置情報として所定の測位システムから取得することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
請求項3
前記表示手段に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、当該到着駅の到着時刻から所定時間前に所定の報知手段によって警告を報知する報知制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
請求項4
前記通信制御手段は、前記表示手段に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、前記情報配信装置に対して当該到着駅の情報を送信して、当該到着駅から乗り継ぐ交通機関の接続ダイヤ情報を前記情報配信装置から受信し、前記表示制御手段は、前記通信制御手段によって受信された接続ダイヤ情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
請求項5
進行中の鉄道列車の2つの地点の位置情報を取得する第1のステップと、前記第1のステップによって取得された位置情報を所定の情報配信装置に送信して、当該鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報を前記情報配信装置から受信する第2のステップと、前記第2のステップによって受信されたダイヤ情報を所定の表示手段に表示する第3のステップと、を実行する通信情報処理のプログラム。
請求項6
前記第1のステップは、位置情報要求のコマンドが操作に応じて入力されたときの第1の現在地における第1の緯度経度情報および当該コマンドが入力されたときから所定の時間が経過したときの第2の現在地における第2の緯度経度情報を前記2つの地点の位置情報として所定の測位システムから取得することを特徴とする請求項5記載の通信情報処理のプログラム。
請求項7
前記表示手段に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、当該到着駅の到着時刻から所定時間前に所定の報知手段によって警告を報知する第4のステップをさらに有することを特徴とする請求項5記載の通信情報処理のプログラム。
請求項8
前記第2のステップは、前記表示手段に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、前記情報配信装置に対して当該到着駅の情報を送信して、当該到着駅から乗り継ぐ交通機関の接続ダイヤ情報を前記情報配信装置から受信し、前記第3のステップは、前記第2のステップによって受信された接続ダイヤ情報を前記表示手段に表示することを特徴とすることを特徴とする請求項5記載の通信情報処理のプログラム。
請求項9
任意の通信端末装置から第1の地点における緯度経度情報を受信し、所定の時間経過後に第2の地点における緯度経度情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記第1の地点の緯度経度情報および前記第2の地点の緯度経度情報に基づいて位置情報データベースを検索して、前記第1の地点および第2の地点の位置情報を検出し、その位置情報に基づいてダイヤ情報データベースを検索して、前記第2の地点を進行中の鉄道列車を特定する検索手段と、前記検索手段によって特定された鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報を前記通信端末装置に送信する送信手段と、を備えた鉄道情報配信システム。
請求項10
前記検索手段は、前記通信端末装置に対して送信されたダイヤ情報における特定の到着駅を指定する旨の情報を前記受信手段が受信したときは、当該到着駅から乗り継ぐ交通機関の接続ダイヤ情報を前記ダイヤ情報データベースから検索し、前記送信手段は、前記検索手段によって検索された接続ダイヤ情報を前記信端末装置に対して送信することを特徴とする請求項9記載の鉄道情報配信システム。
請求項11
技術分野
0001
本発明は、通信端末装置および通信情報処理のプログラム並びに鉄道情報配信システムに関するものである。
背景技術
0002
近年、携帯電話などの通信端末装置やその他の通信機能を具備した情報処理装置は、無線通信網の設備の充実によって、鉄道列車やその他の移動体においても情報の送受信が可能になってきている。例えば、ある情報処理装置の提案によれば、電車やバスなどの交通機関の移動中に携帯しながら作業する場合に、乗換地又は目的地に到着したことを通知することにより、乗り越しするのを防ぐとともに、作業を集中して行えるようにするものである。この提案の情報処理装置は、移動中における現在位置を検出するための信号を静止衛星から受信する位置検出用信号受信部と、この位置検出用信号受信部からの受信信号に基づいて、移動中における現在位置を検出する現在位置情報検出部と、乗換地又は目的地に関する位置情報を予め登録しておく乗換又は到着位置テーブルと、現在位置情報検出部にて検出された現在位置検出情報に基づいて、乗換又は到着位置テーブルを参照することにより、現在位置と乗換地又は目的地との位置関係を抽出する位置関係抽出部と、この位置関係抽出部にて抽出された位置関係を乗換又は到着予告情報として、他の作業状態に割り込んで表示する表示部とを備えて構成されている。(特許文献1参照)
特開平11−78889号公報(段落番号「0013」)
発明が解決しようとする課題
0003
しかしながら、上記特許文献1に記載された内容においては、交通機関の移動中に情報処理装置で作業をするには便利であるが、ある駅で待ち合わせをしたり、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、その駅の到着時間を正確に把握することはできない。さらに、上記特許文献1には、乗換又は到着位置テーブルに乗換地又は目的地に関する位置情報を予め登録する具体的な手順については記載されていないが、相当に煩雑な手順を要することが予想される。さらにまた、上記特許文献1に記載された内容によれば、不慮の事故や災害若しくはその他の事情によって電車やバスなどの交通機関のダイヤが乱れた場合には、正確な乗換又は到着予告情報が得られない。
0004
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、進行中の鉄道列車内において、極めて簡単な操作手順によって、ある駅で待ち合わせをしたり、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、その駅の到着時間を正確に把握することができる通信端末装置および通信情報処理のプログラムを提供することを目的とする。さらにまた、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、その乗り継ぎのダイヤ情報を得ることができる通信端末装置および通信情報処理のプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、携帯電話などの通信端末装置の加入者である顧客に対して、ある駅で待ち合わせをしたり、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、その駅の正確な到着時間の情報などからなるサービスを配信できる鉄道情報配信システムを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
0005
請求項1記載の通信端末装置は、進行中の鉄道列車の2つの地点の位置情報を取得する情報取得手段(実施形態においては、図1のGPS受信機21および制御部13に相当する)と、情報取得手段によって取得された位置情報(実施形態においては、緯度経度情報に相当する)を所定の情報配信装置(実施形態においては、位置情報サーバーおよびダイヤ情報サーバーに相当する)に送信して、鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報を情報配信装置から受信する通信制御手段(実施形態においては、図1の無線送受信部11および制御部13に相当する)と、通信制御手段によって受信されたダイヤ情報を所定の表示手段(実施形態においては、図1の表示部4に相当する)に表示する表示制御手段(実施形態においては、図1の制御部13に相当する)とを備えた構成になっている。
0006
また、請求項1の通信端末装置において、請求項2に記載したように、情報取得手段は、位置情報要求のコマンドが操作に応じて入力されたときの第1の現在地における第1の緯度経度情報および当該コマンドが入力されたときから所定の時間が経過したときの第2の現在地における第2の緯度経度情報を2つの地点の位置情報として所定の測位システム(実施形態においては、静止衛星などからなるGPSシステムに相当する)から取得するような構成にしてもよい。
0007
また、請求項1の通信端末装置において、請求項3に記載したように、表示手段に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、当該到着駅の到着時刻から所定時間前(実施形態においては、1分前に相当する)に所定の報知手段(実施形態においては、図1のスピーカ9又はバイブレータ10に相当する)によって警告を報知する報知制御手段(実施形態においては、制御部13に相当する)をさらに備えたような構成にしてもよい。
0008
また、請求項1の通信端末装置において、請求項4に記載したように、通信制御手段は、表示手段に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、情報配信装置に対して当該到着駅の情報を送信して、当該到着駅から乗り継ぐ交通機関の接続ダイヤ情報を情報配信装置から受信し、表示制御手段は、通信制御手段によって受信された接続ダイヤ情報を表示手段に表示するような構成にしてもよい。
0009
請求項5の通信情報処理のプログラムは、進行中の鉄道列車の2つの地点の位置情報を取得する第1のステップと、第1のステップによって取得された位置情報を所定の情報配信装置(実施形態においては、地図情報サーバーおよび鉄道情報サーバーに相当する)に送信して、当該鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報を情報配信装置から受信する第2のステップと、第2のステップによって受信されたダイヤ情報を所定の表示手段(実施形態においては、図1の表示部4に相当する)に表示する第3のステップと、
を実行する通信情報処理のプログラム。この場合において、第1のステップないし第3のステップは、図1の制御部13の処理に相当する。
0010
請求項5の通信情報処理のプログラムにおいて、請求項6に記載したように、第1のステップは、位置情報要求のコマンドが操作に応じて入力されたときの第1の現在地における第1の緯度経度情報および当該コマンドが入力されたときから所定の時間が経過したときの第2の現在地における第2の緯度経度情報を2つの地点の位置情報として所定の測位システム(実施形態においては、静止衛星などからなるGPSシステムに相当する)から取得するような構成にしてもよい。
0011
また、請求項5の通信情報処理のプログラムにおいて、請求項7に記載したように、表示手段に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、当該到着駅の到着時刻から所定時間前(実施形態においては、1分前に相当する)に所定の報知手段(実施形態においては、図1のスピーカ9又はバイブレータ10に相当する)によって警告を報知する第4のステップをさらに有するような構成にしてもよい。
0012
また、請求項5の通信情報処理のプログラムにおいて、請求項8に記載したように、第2のステップは、表示手段に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、情報配信装置に対して当該到着駅の情報を送信して、当該到着駅から乗り継ぐ交通機関の接続ダイヤ情報を情報配信装置から受信し、第3のステップは、第2のステップによって受信された接続ダイヤ情報を表示手段に表示するような構成にしてもよい。
0013
請求項9の鉄道情報配信システムは、任意の通信端末装置(実施形態においては、携帯電話1に相当する)から第1の地点(実施形態においては、現在地Aに相当する)における緯度経度情報を受信し、所定の時間経過後に第2の地点(実施形態においては、現在地Bに相当する)における緯度経度情報を受信する受信手段と、受信手段によって受信された第1の地点の緯度経度情報および第2の地点の緯度経度情報に基づいて地図情報データベースを検索して、第1の地点および第2の地点の位置情報を検出し、その位置情報に基づいてダイヤ情報データベースを検索して、第2の地点を進行中の鉄道列車を特定する検索手段と、検索手段によって特定された鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報を通信端末装置に送信する送信手段とを備えた構成になっている。
0014
また、請求項9の鉄道情報配信システムにおいて、請求項10に記載したように、検索手段は、通信端末装置に対して送信されたダイヤ情報における特定の到着駅を指定する旨の情報を前記受信手段が受信したときは、当該到着駅から乗り継ぐ交通機関の接続ダイヤ情報をダイヤ情報データベースから検索し、送信手段は、検索手段によって検索された接続ダイヤ情報を信端末装置に対して送信するような構成にしてもよい。
0015
また、請求項9の鉄道情報配信システムにおいて、請求項11に記載したように、不慮の事故や災害若しくはその他の事情によってダイヤ情報が修正された場合には、当該修正に応じて任意の通信端末装置に配信する暫定的なダイヤ情報をダイヤ情報データベース内に作成し、不慮の事故や災害若しくはその他の事情の解消によって修正されたダイヤ情報が復元された場合には、当該復元に応じて暫定的なダイヤ情報をダイヤ情報データベースから削除するデータベース保守手段をさらに備えたような構成にしてもよい。
発明の効果
0016
本発明の通信端末装置および通信情報処理のプログラムは、進行中の鉄道列車内において、極めて簡単な操作手順によって、ある駅で待ち合わせをしたり、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、その駅の到着時間を正確に把握することができるという効果が得られる。
また、本発明の通信端末装置および通信情報処理のプログラムは、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、その乗り継ぎの接続ダイヤ情報を得ることができるという効果が得られる。
また、本発明の鉄道情報配信システムは、携帯電話などの通信端末装置の加入者である顧客に対して、ある駅で待ち合わせをしたり、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、その駅の正確な到着時間の情報などからなるサービスを配信できるという効果が得られる。
発明を実施するための最良の形態
0017
以下、本発明による通信端末装置の実施形態について、携帯電話を例に採って図を参照して説明する。なお、図には示さないが、携帯電話によってアクセスできる位置情報サーバーおよびダイヤ情報サーバーによって鉄道情報配信システムを構成している。位置情報サーバーは、携帯電話から受信する緯度経度情報に基づいて、地図情報データベースを検索して、携帯電話が現在位置している地図上の位置情報を携帯電話に送信する。また、ダイヤ情報サーバーは、携帯電話から受信する位置情報および進行方向の情報に基づいて、ダイヤ情報データベースを検索して、携帯電話のユーザが乗っている進行中の鉄道列車を特定して、そのダイヤ情報を携帯電話に送信する。この実施形態においては、位置情報サーバーとダイヤ情報サーバーとは別個のサーバーとしているが、位置情報サーバーとダイヤ情報サーバーとが合体した鉄道情報サーバーでもよい。鉄道情報サーバーの場合には、携帯電話から受信する緯度経度情報に基づいて、地図情報データベースを検索して、携帯電話が現在位置している地図上の位置情報を特定し、次に、その位置情報に基づいてダイヤ情報データベースを検索して、携帯電話のユーザが乗っている進行中の鉄道列車を特定して、そのダイヤ情報を携帯電話に送信する。
0018
図1は、実施形態における携帯電話の構成を示すブロック図である。まず、機構的な構成について説明する。携帯電話1の本体ケース(図示せず)には、送受信のアンテナ2、音声発生用のスピーカ3、カラー液晶などからなる表示部4、スイッチ入力部5、音声入力用のマイク6、着脱自在な記憶媒体でデータの読み出しおよび書き込みが可能なメモリカード7、携帯電話1のユーザの移動を加速度によって検出する加速度検出部8、リンガ音で着信を通知するスピーカ9が設けられている。スイッチ入力部5には、ダイヤルスイッチと兼用の文字入力スイッチ、クリアスイッチ、カーソルスイッチ、画面において選択されたアイコン画像を決定する決定スイッチ、発信スイッチ、オフフックスイッチ、オンフックスイッチなどが設けられている。また、振動によって着信を通知するバイブレータ10が本体ケースに内蔵されている。
0019
次に、電気的な構成について説明する。無線送受信部11は、アンテナ2を介して、変調された音声やデータを送信又は受信する。無線信号処理部12は、無線送受信部11によって受信された音声やデータを復調し、無線送受信部11によって送信される音声やデータを変調する。制御部13は、システムバスを介してコマンドおよびデータの授受を行ってこの装置全体を制御するとともに、内部に現在時刻を計時する時計131を備えている。加入者情報記憶部14は、アドレス帳エリア、着信履歴エリア、発信履歴エリアなどで構成されている。システムROM15は、制御部13によって実行される通信制御処理のプログラム、合成音声データ、種々の初期データなどを記憶している。メモリ16は、制御部13によって処理されるデータ、例えば、キー入力部5から操作に応じて入力されたスケジュールなどのデータを一時的に記憶するワークエリアであり、各種のレジスタやフラグのエリアが設けられている。
0020
音声信号処理部17は、通話中の音声信号や合成音声データの音声信号をディジタルからアナログに変換してスピーカ3に与えて発音させるとともに、マイク6からの音声信号をアナログからディジタルに変換して制御部13に入力する。ドライバ18は、スピーカ9およびバイブレータ10を駆動する。ドライバ19は、表示部4を駆動する。ドライバ20は、メモリカード7を駆動する。加速度検出部8は、携帯電話1の移動速度の変化である加速度に応じた信号を発生する加速度センサ81に接続され、その信号を制御部13が処理可能なディジタルデータに変換する。GPS受信機21は、静止衛星からの電波を受信して、現在地の緯度経度情報を取得するGPSシステム(global positioning system :全地球測位システム)の受信機である。
0021
次に、図1の構成における携帯電話1を含む本発明の実施形態の動作について、携帯電話1のフローチャート、携帯電話1の表示部4の画面、位置情報サーバーのフローチャート、およびダイヤ情報サーバーのフローチャートに基づいて説明する。
まず、携帯電話1の動作について制御部13によって実行される図2ないし図7に示すフローチャート、および図8に示す表示部4の画面に基づいて説明する。図2ないし図4はメインフローチャートであり、所定のイニシャライズ(ステップSA1)の後、待受画面を表示する(ステップSA2)。次に、メニュースイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSA3)、このスイッチがオンされたときは、複数のアイコンからなるメニュー画面を表示する(ステップSA4)。そして、所定のアイコンにフォーカスを当てる(ステップSA5)。すなわち、そのアイコンの表示態様(例えば、表示色)を他のアイコンとは異なる表示態様に修正する。
0022
次に、カーソルスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSA6)、このスイッチがオンされたときは、フォーカス位置を移動する(ステップSA7)。そして、決定スイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSA8)。決定スイッチがオンでない場合には、クリアスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSA9)。このスイッチもオンでない場合には、ステップSA6に移行して、カーソルスイッチがオンされたか否かを判別するが、このスイッチがオンされたときは、ステップSA2に移行して再び待受画面を表示する。
0023
一方、ステップSA8において決定スイッチがオンされたときは、フォーカス位置がメニュー画面における「列車案内」のアイコンであるか否かを判別する(ステップSA10)。「列車案内」のアイコンである場合には、列車案内処理を実行する(ステップSA11)。フォーカス位置が「列車案内」のアイコンでない場合には、フォーカス位置に対応するアイコンに応じた他の処理を実行する(ステップSA12)。列車案内処理又はその他の処理を実行した後は、ステップSA4に移行して再びメニュー画面を表示する。
0024
ステップSA3においてメニュースイッチがオンでない場合には、図3のフローチャートにおいて、オフフックスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSA13)、オフフックスイッチがオンされたときは番号入力画面を表示して(ステップSA14)、番号入力処理を行う(ステップSA15)。すなわち、キー入力部5からの番号入力をストアするとともに表示部4にその番号を表示する。次に、発信スイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSA16)。このスイッチがオンでない場合には、クリアスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSA17)。このスイッチがオンでない場合には、ステップSA15に移行して番号入力処理を続行する。クリアスイッチがオンされたときは、図2のステップSA3に移行して再びメニュー画面を表示する。
0025
ステップSA16において発信スイッチがオンされたときは、発信処理に遷移して(ステップSA18)、ストアした番号を最寄りの基地局に対してアクセスする呼出報知を行う(ステップSA19)。そして、回線接続が確立したか否かを判別し(ステップSA20)、回線接続が確立したときは通話処理に遷移する(ステップSA21)。通話処理においては、オンフックスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSA22a)、オンフック操作がされたときは、回線切断などの終話処理を行って(ステップSA22b)、図2のステップSA2に移行して待受画面を表示する。
0026
ステップSA13においてオフフックスイッチがオンでない場合には、図4のフローチャートにおいて、着信を検知したか否かを判別する(ステップSA23)。着信を検知したときは、スピーカ9の着信音やバイブレータ10の振動により着信を報知し(ステップSA24)、この着信報知に応じてオフフックスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSA25)。オフフックスイッチがオンされたときは、通話処理に遷移する(ステップSA26)。通話中においてはオンフックスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSA27)、このスイッチがオンされたときは終話処理を行って(ステップSA28)、図2のステップSA2に移行して待受画面を表示する。
0027
ステップSA23において着信を検知しない場合には、待受画面において到着駅又は乗継駅を知らせるアラーム設定がオンされたか否かを判別する(ステップSA29)。アラーム設定がオンされたときは、現時刻がアラーム時刻に達したか否かを判別する(ステップSA30)。アラーム設定がオンでない場合、又は、現時刻がアラーム時刻に達していない場合には、図2のステップSA2に移行して待受画面を表示する。現時刻がアラーム時刻に達したときは、スピーカ9の着信音やバイブレータ10の振動によりアラームを報知する(ステップSA31)。そして、いずれかのスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSA32)、いずれかのスイッチがオンされたときはアラーム報知を停止して(ステップSA33)、アラーム設定をオフにする(ステップSA34)。そして、図2のステップSA2に移行して待受画面を表示する。
0028
図5ないし図7は、図2のフローチャートにおけるステップSA11の列車案内処理のフローチャートであり、図8は、列車案内における画面の推移を示す図である。図5において、まず、図8(A)に示す検索開始画面を表示する(ステップSB1)。この画面において決定アイコンに対応するキー入力部5の決定スイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSB2)。このスイッチがオンでない場合には、クリアスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSB3)。このスイッチがオンされたときは、この列車案内処理を中止して、図2のメインフローチャートのステップSA4に戻って、メニュー画面を表示する。クリアスイッチがオンでない場合には、ステップSB2において決定スイッチがオンされたか否かを判別する。
0029
決定スイッチがオンされたときは、GPS受信機21を作動させる(ステップSB4a)。すなわち、静止衛星からの電波を受信して現在地の緯度経度情報を取得できるようにする。また、列車が移動中であるか否かを判別する(ステップSB4b)。列車が移動中である場合には、GPS受信機21から取得した緯度経度情報を位置情報サーバーに送信して、現在地の確認要求をする(ステップSB5)。そして、現在地の位置情報を受信したか否かを判別する(ステップSB6)。位置情報を受信したときは、現在地Aとしてその位置情報をメモリ16にストアする(ステップSB7)。この後、所定時間が経過したか否かを判別し(ステップSB8)、所定時間が経過したときは、再びGPS受信機21から取得した緯度経度情報を位置情報サーバーに送信して、現在地の確認要求をする(ステップSB9)。そして、現在地の位置情報を受信したか否かを判別する(ステップSB10)。位置情報を受信したときは、現在地Bとしてその位置情報をメモリ16にストアする(ステップSB11)。
0030
次に、位置情報A,Bをダイヤ情報サーバーに送信する(ステップSB12)。すなわち、位置情報Aから列車が進行して、所定時間経過後に位置情報Bに達した旨をダイヤ情報サーバーに送信する。そして、ダイヤ情報サーバーから鉄道路線における現在地情報の受信を待つ(ステップSB13)。GPS受信機21から緯度経度情報を取得して、ダイヤ情報サーバーから現在地情報の受信を待つ間においては、表示部4は、図8(B)に示すように、現在地確認中の画面になる。ダイヤ情報サーバーから現在地情報を受信したときは、その現在地情報の画面を表示する(ステップSB14)。例えば、図8(C)に示すように、路線名および進行中の位置がどの駅とどの駅の間であるかを示す情報を画面に表示する。
0031
次に、図6のフローチャートにおいて、決定スイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSB15)。このスイッチがオンでない場合には、クリアスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSB16)。このスイッチがオンされたときは、この列車案内処理を中止して、図2のメインフローチャートのステップSA4に戻って、メニュー画面を表示する。クリアスイッチがオンでない場合には、ステップSB15において決定スイッチがオンされたか否かを判別する。決定スイッチがオンされたときは、ダイヤ情報サーバーに対してダイヤ情報の要求を送信して(ステップSB17)、ダイヤ情報の受信を待つ(ステップSB18)。
0032
ダイヤ情報を受信したときは、そのダイヤ情報の画面を表示する(ステップSB19)。ダイヤ情報表示の画面には、図8(D)に示すように、到着駅名および到着時刻のリストが表示される。そして、所定の到着時刻にフォーカスを当てる(ステップSB20)。例えば、図8における右中のダイヤ情報表示の画面において、リストの先頭の「日野 14:22」の時刻にフォーカスを当てる。次に、カーソルスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB21)、このスイッチがオンされたときは、フォーカス位置を移動する(ステップSB22)。
0033
次に、決定スイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSB23)。このスイッチがオンでない場合には、クリアスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSB24)。このスイッチがオンされたときは、この列車案内処理を中止して、図2のメインフローチャートのステップSA4に戻って、メニュー画面を表示する。クリアスイッチがオンでない場合には、ステップSB21においてカーソルスイッチがオンされたか否かを判別する。ステップSA23において、決定スイッチがオンされたときは、選択された到着時刻から所定時間αだけ前の時刻をアラーム時刻として設定する(ステップSB25)。
0034
例えば、図8(D)のダイヤ情報表示の画面において、カーソルスイッチの操作により到着駅および到着時刻として「八王子 14:33」にフォーカスを当てた状態で決定スイッチがオンされたときは、図8(E)のアラーム設定の画面に示すように、到着時刻の1分前の「14:32」をアラーム時刻として設定する。ステップSB25においてアラーム時刻を設定した後は、図7のフローチャートにおいて、決定スイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSB26)。このスイッチがオンでない場合には、クリアスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSB27)。このスイッチがオンされたときは、この列車案内処理を中止して、図2のメインフローチャートのステップSA4に戻って、メニュー画面を表示する。クリアスイッチがオンでない場合には、ステップSB26において決定スイッチがオンされたか否かを判別する。決定スイッチがオンされたときは、アラームオンに設定する(ステップSB28)。したがって、図4のフローチャートのステップSA30において、現時刻が「14:32」に達したときは、ステップSA31においてアラーム報知を行うことになる。
0035
次に、フォーカス位置にある到着駅および到着時刻をダイヤ情報サーバーに送信して接続ダイヤ情報を要求し(ステップSB29)、接続ダイヤ情報の受信を待つ(ステップSB30)。接続ダイヤ情報を受信したときは、その接続ダイヤの画面を表示する(ステップSB31)。例えば、図8(F)の接続ダイヤ表示の画面に示すように、八王子駅からの乗り継ぎ案内を表示する。そして、決定スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB32)、このスイッチがオンされたときは、図2のメインフローチャートのステップSA4に戻って、メニュー画面を表示する。
0036
図9は、位置情報サーバーの動作を示すフローチャートである。任意の携帯電話1から現在地Aと現在地Bの緯度経度情報を受信したか否かを判別し(ステップSC1)、受信したときは、地図情報データベースを検索して(ステップSC2)、現在地Aと現在地Bの位置情報を検出する(ステップSC3)。次に、検出した2つの地点の位置情報を携帯電話1に送信する(ステップSC4)。そして、ステップSC1に移行して他の携帯電話1からの緯度経度情報の受信を待つ。
0037
図10および図11は、ダイヤ情報サーバーの動作を示すフローチャートである。図10において、任意の携帯電話1から2つの地点の位置情報AおよびBを受信したか否かを判別し(ステップSD1)、位置情報AおよびBを受信したときは、鉄道路線情報データベースより現在地A,Bが含まれる鉄道路線を検索する(ステップSD2)。そして、検索された路線と現在地Bとからどの駅と駅との間および進行方向を検出する(ステップSD3)。次に、ダイヤ情報データベースより列車便を確定して(ステップSD4)、駅名、鉄道路線を携帯電話1に送信する(ステップSD5)。この結果、携帯電話1の表示部4には、図8(C)の現在地情報表示の画面が得られる。
0038
ステップSD1において位置情報A,Bを受信しない場合には、ダイヤ情報の要求を受信したか否かを判別する(ステップSD6)。ダイヤ情報の要求を受信したときは、先に検出された現在地Bと列車便とに基づき、ダイヤ情報データベースから以後の到着駅、到着時刻を検索して(ステップSD7)、到着駅と到着時刻のデータを携帯電話1に送信する(ステップSD8)。この結果、携帯電話1の表示部4には、図8(D)のダイヤ情報表示の画面が得られる。
0039
ステップSD6においてダイヤ情報の要求を受信しない場合には、図11のフローチャートにおいて、携帯電話1から到着駅および到着時刻の情報を受信したか否かを判別する(ステップSD9)。この情報を受信したときは、到着駅および到着時刻によりダイヤ情報データベースから乗継列車および出発時刻からなる乗継案内データを検索する(ステップSD10)。次に、その乗継案内データを携帯電話1に送信する(ステップSD11)。この結果、携帯電話1の表示部4には、図8(F)の接続ダイヤ表示の画面が得られる。
0040
ステップSD9において到着駅および到着時刻の情報を携帯電話1から受信しない場合、すなわち、携帯電話1からいずれの情報も受信しない場合には、所定の鉄道管理機関からダイヤ情報データベースに対する修正データを受信したか否かを判別する(ステップSD12)。すなわち、不慮の事故や災害若しくはその他の事情によってダイヤの修正が行われたか否かを判別する。修正データを受信したときは、その修正データに基づきダイヤ情報データベースを修正する(ステップSD13)。
0041
図10のステップSD5において駅名および鉄道路線を送信した後、ステップSD8において到着駅および到着時刻を送信した後、図11のステップSD11において継案内データを送信した後、又は、ステップSD13においてダイヤ情報データベースを修正した後は、図10のステップSD1に移行して、再び任意の携帯電話からの情報の受信を待つ。
0042
以上のように、上記実施形態によれば、携帯電話1の制御部13は、進行中の鉄道列車の2つの地点の位置情報を取得して、その取得した位置情報をダイヤ情報サーバーに送信して、鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報をダイヤ情報サーバーから受信し、そのダイヤ情報を表示部4に表示する。したがって、進行中の鉄道列車内において、極めて簡単な操作手順によって、ある駅で待ち合わせなどをする場合に、その駅の到着時間を正確に把握することができる。
0043
また、上記実施形態によれば、制御部13は、位置情報要求のコマンドが操作に応じて入力されたときの現在地Aにおける緯度経度情報および当該コマンドが入力されたときから所定の時間が経過したときの現在地Bにおける緯度経度情報を2つの地点の位置情報としてGPS受信機21から取得する。したがって、現在地Aおよび現在地Bの位置情報を高い精度で取得できるので、正確な鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報をダイヤ情報サーバーから受信することができる。
0044
また、上記実施形態によれば、制御部13は、表示部4に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、当該到着駅の到着時刻から所定時間前にスピーカ9やバイブレータ10によって警告を報知する。したがって、乗り越しを未然に防止できるとともに、到着駅に着いてから慌てて降りる支度をしてトラブルが発生するようなことがなくなる。
0045
また、上記実施形態によれば、制御部13は、表示部4に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、ダイヤ情報サーバーに対して当該到着駅の情報を送信して、当該到着駅から乗り継ぐ交通機関の接続ダイヤ情報をダイヤ情報サーバーから受信し、その接続ダイヤ情報を表示部4に表示する。したがって、別の交通機関に乗り継いだりする場合に、乗り継ぎ駅に到着する前にあらかじめ到着時間と乗り継ぐ交通機関の出発時刻を正確に把握することができる。
0046
また、上記実施形態においては、位置情報サーバーおよびダイヤ情報サーバーが独立して携帯電話1と通信を行って、それぞれ位置情報およびダイヤ情報を配信する構成になっているが、位置情報サーバーおよびダイヤ情報サーバーが協同して又は合体して鉄道情報配信システムを構築することができる。すなわち、携帯電話1から緯度経度情報を受信した位置情報サーバーは、その緯度経度情報に対応する位置情報をダイヤ情報サーバーに送信する。このような鉄道情報配信システムによれば、任意の通信端末装置から第1の地点である現在地Aにおける緯度経度情報を受信し、所定の時間経過後に第2の地点である現在地Bにおける緯度経度情報を受信して、第1の地点および第2の地点の位置情報を位置情報データベースから検出し、第2の地点を進行中の鉄道列車を特定して、特定した鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報を携帯電話1に送信する。したがって、携帯電話などの通信端末装置の加入者である顧客に対して、到着駅の正確な到着時間の情報を配信するサービスを提供できる。
0047
また、上記実施形態によれば、ダイヤ情報サーバーは、携帯電話1に対して送信したダイヤ情報における特定の到着駅を指定する旨の情報を受信したときは、当該到着駅から乗り継ぐ交通機関の接続ダイヤ情報をダイヤ情報データベースから検索し、携帯電話1に対して送信する。したがって、到着駅から別の交通機関に乗り継いだりする場合に、顧客が乗り継ぎ駅に到着する前にあらかじめ到着時間と乗り継ぐ交通機関の正確な出発時刻を提供することができる。
0048
また、上記実施形態によれば、ダイヤ情報サーバーは、不慮の事故や災害若しくはその他の事情によってダイヤ情報が修正された場合には、当該修正に応じて任意の通信端末装置に配信する暫定的なダイヤ情報をダイヤ情報データベース内に作成し、不慮の事故や災害若しくはその他の事情の解消によって修正されたダイヤ情報が復元された場合には、当該復元に応じて暫定的なダイヤ情報をダイヤ情報データベースから削除する。したがって、不慮の事故や災害若しくはその他の事情によってダイヤ情報が修正された場合でも、常に正確なダイヤ情報を顧客に提供することができる。
0049
なお、上記実施形態においては、システムROM15にあらかじめ記憶されている通信情報処理のプログラムを制御部13が実行する装置の発明について説明したが、着脱自在のメモリカード7から読み込まれた通信情報処理のプログラム、又は、無線送受信部11によってネットワークを介して外部のサーバーなどからダウンロードされた通信情報処理のプログラムを書き込み可能な不揮発性メモリなどで構成されたシステムROMにインストールし、その通信情報処理のプログラムを制御部13が実行するような構成も可能である。この場合には、プログラムの発明を実現する。
0050
すなわち、そのプログラムは、進行中の鉄道列車の2つの地点の位置情報を取得する第1のステップと、前記第1のステップによって取得された位置情報を所定の情報配信装置に送信して、当該鉄道列車の到着駅および到着時刻を含むダイヤ情報を前記情報配信装置から受信する第2のステップと、前記第2のステップによって受信されたダイヤ情報を所定の表示手段に表示する第3のステップとを実行する。
0051
また、このプログラムにおいて、前記第1のステップは、位置情報要求のコマンドが操作に応じて入力されたときの第1の現在地における第1の緯度経度情報および当該コマンドが入力されたときから所定の時間が経過したときの第2の現在地における第2の緯度経度情報を前記2つの地点の位置情報として所定の測位システムから取得する。
0052
また、このプログラムにおいて、前記表示手段に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、当該到着駅の到着時刻から所定時間前に所定の報知手段によって警告を報知する第4のステップをさらに有する。
0053
また、このプログラムにおいて、前記第2のステップは、前記表示手段に表示されたダイヤ情報における特定の到着駅が操作に応じて指定された場合には、前記情報配信装置に対して当該到着駅の情報を送信して、当該到着駅から乗り継ぐ交通機関の接続ダイヤ情報を前記情報配信装置から受信し、前記第3のステップは、前記第2のステップによって受信された接続ダイヤ情報を前記表示手段に表示する。
図面の簡単な説明
0054
本発明の実施例における携帯電話の構成を示すブロック図。
本発明の実施形態における携帯電話の動作を示すメインフローチャート。
図2に続く携帯電話のメインフローチャート。
図3に続く携帯電話のメインフローチャート。
図2のメインフローチャートにおける列車案内処理のフローチャート。
図5に続く列車案内処理のフローチャート。
図6に続く列車案内処理のフローチャート。
図1の表示部における列車案内の画面を示す図。
位置情報サーバーの動作を示すフローチャート。
ダイヤ情報サーバーの動作を示すフローチャート。
図10に続くダイヤ情報サーバーの動作を示すフローチャート。
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