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技術 直接駆動式磁力回転装置

出願人 湊延江
発明者 湊弘平湊延江
出願日 2003年8月26日 (15年7ヶ月経過) 出願番号 2003-208744
公開日 2005年3月17日 (14年1ヶ月経過) 公開番号 2005-073310
状態 特許登録済
技術分野 永久磁石型同期機
主要キーワード 電磁石制御回路 導磁性体 最大回転トルク 最大反発力 プロペラ形状 最大磁力 永久磁石板 連結結合
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図面 (10)

課題

直接駆動式磁力回転装置を応用した扇風機において、回転体モータが別々に存在するため回転力伝達過程損失が発生し、また装置の小型化も困難である。

解決手段

回転体に直接永久磁石板を取り付けることにより回転力伝達手段を無くして、効率が良く、小型、低コストの直接駆動式磁力回転装置を実現する。

概要

背景

従来より磁力を利用した回転装置は種々知られており、特に永久磁石モータなどは典型的な応用例と言える。ところで、磁力には吸引力反発力があり、大部分の応用装置は吸引力を利用したものである。しかし、効率や高速回転の観点からは反発力を利用した方が好ましく、本出願人は、反発力を利用した応用装置を特許第2968918号(特許文献1)や特開平9−87725号公報(特許文献2)において開示している。

概要

直接駆動式磁力回転装置を応用した扇風機において、回転体モータが別々に存在するため回転力伝達過程損失が発生し、また装置の小型化も困難である。回転体に直接永久磁石板を取り付けることにより回転力伝達手段を無くして、効率が良く、小型、低コストの直接駆動式磁力回転装置を実現する。

目的

本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、磁力回転装置回転力伝達効率を大幅に向上させ、装置の低コスト化および小型化に適した、さらに、電力消費の増加を招かず、装置の大型化をさせずに、より大きな回転トルクを発生できる直接駆動式磁力回転装置を提供する

効果

実績

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0件
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1件

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請求項1

回転可能な回転軸と、永久磁石外周縁部に径方向外側に向けて一定角度に配置させ、且つ前記回転軸に固定された回転体と、前記永久磁石と周期的に近接対向するように、前記回転体の近傍の外周縁部に配設された電磁石とを具備し、前記永久磁石に対して前記電磁石の反発力付勢するようにしたことを特徴とする直接駆動式磁力回転装置

請求項2

前記永久磁石が複数の永久磁石板より構成される請求項1に記載の直接駆動式磁力回転装置。

請求項3

前記永久磁石が複数の永久磁石板で構成され、前記複数の永久磁石板の中で最大磁力を有する永久磁石板が回転方向に対して最後部に相当する位置に配置される請求項2に記載の直接駆動式磁力回転装置。

請求項4

前記永久磁石と前記電磁石とが複数かつ同数有する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の直接駆動式磁力回転装置。

請求項5

前記電磁石が2個構成で、両電磁石異極性の一端同士を導磁性体で連結する請求1乃至請求4のいずれかに記載の直接駆動式磁力回転装置。

請求項6

前記永久磁石が前記電磁石に対向する位置に侵入する時に前記電磁石に通電を開始して前記回転体に反発力を付勢し、前記永久磁石が前記電磁石に対向する位置から離れる時に前記電磁石への通電を停止して前記回転体への反発力を消勢する電磁石制御回路を具備する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の直接駆動式磁力回転装置。

請求項7

前記回転体がプロペラを備えている請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の直接駆動式磁力回転装置。

請求項8

前記回転体が洗濯機又は乾燥機ドラムを備えている請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の直接駆動式磁力回転装置。

請求項9

前記回転体が自動車車輪自動二輪車の車輪又は自転車の車輪を備えている請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の直接駆動式磁力回転装置。

技術分野

0001

この発明は、直接的に送風機などを回転駆動する磁力回転装置係り、特に永久磁石電磁石又は永久磁石との反発力を利用した直接駆動式磁力回転装置に関する。

0002

従来より磁力を利用した回転装置は種々知られており、特に永久磁石モータなどは典型的な応用例と言える。ところで、磁力には吸引力と反発力があり、大部分の応用装置は吸引力を利用したものである。しかし、効率や高速回転の観点からは反発力を利用した方が好ましく、本出願人は、反発力を利用した応用装置を特許第2968918号(特許文献1)や特開平9−87725号公報(特許文献2)において開示している。

0003

特許文献1に開示した発明について、図8および図9を参照し説明する。図8は磁力回転装置の全体を示す図であり、図9は磁力回転装置の要部である磁石の反発力と回転の関係を説明するための図である。図8において、回転軸101に固定された回転体102に複数の永久磁石板103a〜103hが取り付けられている。そして、永久磁石板が装着された回転体の近傍に電磁石104が備え付けられている。なお、回転体において永久磁石板が配されていない部分には、回転バランスをとるためのバランサ105が取り付けられている。

0004

このような構成をとる磁力回転装置の回転体102が、磁石の反発力を利用して回転する原理図9で説明する。回転体102に取り付けられた永久磁石板が、近傍に設置された電磁石104に対して反発力を発生し、その反発力が回転力に繋がるように永久磁石板103a〜103hは電磁石104に対して斜めに、つまり電磁石104と回転軸101とを結ぶ直線に対して角度Dをもつように設置されている。

0005

このような構成をした磁力回転装置において、回転体102を回転させるための電磁石104への電流通電の制御は以下のようになる。電磁石104にはパルス状の電流通電させて磁力を発生させ、永久磁石板103a〜103hとの間に反発力を発生させ、反発力の一部である回転方向ベクトル成分によって回転力が発生し、回転体102が回転する。パルス状の電流の通電期間は、最初の永久磁石板103hが電磁石103に接近した時に通電開始となり、最後の永久磁石板103aが、電磁石104から離れる時に通電は停止される。永久磁石板103a〜103hが電磁石104の近傍にない期間は電磁石104に通電せず、慣性で回転体102は回転する。

0006

また、この磁力回転装置を利用した応用装置が特許文献2に開示されている。応用装置として、当該磁力回転装置から構成されたモータ発電機が言及されているが、モータとして利用する場合には、モータのシャフトを利用して別の目的物、例えばバスのタイヤなどを回転させている。

0007

【特許文献1】
特許第2968918号公報

背景技術

0008

【特許文献2】
特開平9−87725号公報

0009

まず、磁力回転装置を利用した応用装置について、磁力回転装置の回転力を目的物に伝達する過程で、シャフトなどを利用して回転力を伝達しているので、シャフトなどで回転力の伝達効率が低下する問題や、シャフトなどの部品のための装置コストの増大或いは装置全体が大型化する問題がある。

0010

また、上述した磁力回転装置において、さらに大きな回転トルクを得たい、或いは、さらに高速に回転させようとすると、電磁石の磁力を強力にするために電磁石の電力消費が増加したり、また、永久磁石板の数を増加させたりサイズを大きくしなければならず、コストが高く装置が大型化するという問題がある。

発明が解決しようとする課題

0011

本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、磁力回転装置の回転力の伝達効率を大幅に向上させ、装置の低コスト化および小型化に適した、さらに、電力消費の増加を招かず、装置の大型化をさせずに、より大きな回転トルクを発生できる直接駆動式磁力回転装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0012

本発明は、磁力の反発力を利用した回転体を回転駆動する直接駆動式磁力回転装置に関するものであり、本発明の上記目的は、回転可能な回転軸と、永久磁石を外周縁部に径方向外側に向けて一定角度に配置させ、且つ前記回転軸に固定された回転体と、前記永久磁石と周期的に近接対向するように、前記回転体の近傍の外周縁部に配設された電磁石とを具備し、前記永久磁石に対して前記電磁石の反発力で付勢するようにしたことによって達成できる。また、本発明の上記目的は、前記永久磁石が複数の永久磁石板より構成されることによって、さらに効果的に達成される。また、本発明の上記目的は、前記永久磁石が複数の永久磁石板で構成され、前記複数の永久磁石板の中で最大磁力を有する永久磁石板が回転方向に対して最後部に相当する位置に配置されることによって、さらに効果的に達成される。また、本発明の上記目的は、前記永久磁石と前記電磁石とが複数かつ同数有することによって、さらに効果的に達成される。また、本発明の上記目的は、前記電磁石が2個構成で、両電磁石異極性の一端同士を導磁性体で連結することによって、さらに効果的に達成される。また、前記回転体がプロペラを備えることによって、さらに効果的に達成される。また、前記回転体が洗濯機又は乾燥機ドラムであることによって、さらに効果的に達成される。また、前記回転体が自動車車輪を備えていることによって、さらに効果的に達成される。

0013

以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例について詳細に説明する。

0014

まず、本発明の一実施例である磁力回転装置を扇風機、若しくは送風機に応用した実施例について説明する。図1は当該磁力回転装置を応用した扇風機の構造を示す図で、図2は当該扇風機の電磁石に対する電磁石制御回路を示す図である。また、図3は、図1のA部に相当する部分を拡大した図であり、当該磁力回転装置の高トルク発生の原理を説明するための図である。

0015

まず、図1において、フレーム5に保持されている回転軸1に回転自在で円環状の回転体2が取り付けられている。また、回転体2はプロペラを備えており、本実施例では、プロペラは4枚の羽根2a、2b、2c、2dで構成されている。さらに、回転体2の外周端部には、永久磁石3−1および3−2が前記所定角度Dだけ傾斜して取り付けられている。そして、永久磁石3−1および3−2は複数(本例では各3個)の永久磁石板3−1a,3−1b,3−1cおよび3−2a,3−2b,3−2cから構成されている。そして回転体2は矢印Zの方向に回転するとして、回転方向と同じ方向から見て、永久磁石板3−1a,3−1b,3−1cおよび3−2a,3−2b,3−2cの順で配されている。なお、本例では永久磁石3−1および3−2は羽根2aおよび2cの外周端部に設けられているが、羽根2bおよび2dに設けられるようにしても良い。

0016

また、永久磁石板3−1cおよび3−2cは永久磁石板3−1a,3−1bおよび3−2a,3−2bと比較して磁力が強い永久磁石板となっている。よって、永久磁石3−1では、回転方向からみて最後部に最大磁力を有する永久磁石板3−1cが配され、永久磁石3−2では、回転方向からみて最後部に最大磁力を有する永久磁石板3−2cが配されている。

0017

なお、磁力を他の永久磁石板より強くするためには、同じ種類の磁性体であれば、体積を大きくすれば磁力を強くできるし、また、磁力が強い磁性体材料を用いれば、体積が同じ或いは小さくても磁力の強い永久磁石板にできる。本実施例においては、永久磁石板は全て同じ磁性体材料を用いて、永久磁石板3−1cおよび3−2cが永久磁石板3−1a,3−1b,3−2a,3−2bより体積を大きくして磁力を強くしている。

0018

フレーム5に電磁石4−1および4−2が対向して取り付けられおり、その取付位置は回転体2の近傍に配される位置であって、かつ、回転体2が回転すると周期的に近接対向するように配されている。電磁石4−1および4−2には、磁化するための電線5−1および5−2が巻き付けられ、後述する図2の電磁石制御回路から電線5−1および5−2にパルス状の電流を通電し永久磁石3−1および3−2と協働し、回転体2が回転するように制御されている。

0019

また、回転体2の回転位置を非接触で計測するための位置センサ7がフレーム5に取り付けられている。位置センサ7は、回転体2の回転中に、永久磁石3−1または3−2が電磁石4−1または4−2に対して相対的にどの位置にあるかを検出し、その位置信号が電磁石4−1および4−2に通電するパルス電流の発生および停止のタイミングを決定する。つまり、電磁石4−1および4−2に通電するパルス電流は、回転する羽根2a,2cに取り付けられた永久磁石3−1および3−2がそれぞれ電磁石4−1および4−2の各位置に侵入し始めるときにパルス電流の通電が開始され、永久磁石3−1および3−2がそれぞれ電磁石4−1および4−2から離れるときにパルス電流の通電が停止されるように位置センサ7の信号により制御される。なお、位置センサ7は発光ダイオードフォトトランジスタとの組み合わせ或いはフォトカプラで構成しても良いし、或いはホールセンサなど用いても実現できる。

0020

図2は、回転体2と同期をとって電磁石3−1および3−2にパルス電流を通電させるための電磁石制御回路である。その構成は、直流電源8から電線5−1および5−2が、トランジスタスイッチ9−1および9−2を介して電磁石4−1および4−2にそれぞれ接続されており、トランジスタスイッチ9−1および9−2のベースには位置センサ7の信号Sに同期して、次のようなベース信号を発生するベース信号発生回路10で制御される構成になっている。

0021

即ち、位置センサ7の信号Sに基づきベース信号発生回路10は、永久磁石3−1および3−2がそれぞれ電磁石4−1および4−2に近づいたときにトランジスタスイッチ9−1および9−2をオンし、永久磁石3−1および3−2がそれぞれ電磁石4−1および4−2から離れる時にトランジスタスイッチ9−1および9−2をオフするようなベース信号を発生する。その結果、パルス電流が電磁石4−1および4−2にそれぞれ通電され、電磁石4−1と永久磁石3−1との反発力および電磁石4−2と永久磁石3−2との反発力によって発生した回転トルクにより回転体2が回転する。

0022

回転体2が180度回転すると、今度は、ベース信号発生回路10は永久磁石3−1および3−2がそれぞれ電磁石4−2および4−1に近づいたときにトランジスタスイッチ9−1および9−2をオンし、永久磁石3−1および3−2がそれぞれ電磁石4−2および4−1から離れる時にトランジスタスイッチ9−1および9−2をオフするようなベース信号を発生させる。

0023

このような構成の磁力回転装置の動作について説明する。まず、トランジスタ9−1および9−2がオンすることによって、直流電源8から電磁石4−1の電線6−1および電磁石4−2の電線6−2にパルス電流の通電が開始され、電磁石4−1と永久磁石3−1との間、および電磁石4−2と永久磁石3−2との間に反発力Pが発生し、それに伴ってZ方向に回転モーメントが発生する。そして、Z方向に回転して永久磁石3−1の最後部の永久磁石板3−1Cが電磁石4−1の対向する位置を通過する時、または、永久磁石3−2の最後部の永久磁石板3−2Cが電磁石4−2の対向する位置を通過する時、トランジスタ9−1および9−2はオフされパルス電流は通電を停止する。トランジスタ9−1および9−2のオン、オフのタイミングは、上述した位置センサ7によって位置を検出することで可能であり、位置検出センサ7の信号Sを基にベース信号発生回路10でトランジスタ9−1および9−2の各ベース信号を発生させる。

0024

トランジスタ9−1,9−2がオフした後は電磁石4−1,4−2には電流は通電されず、回転体2は慣性で回転を続行する。そして、永久磁石3−1の中の最先部の永久磁石板3−1aが電磁石4−2の対向する位置に来た時、または、永久磁石3−2の中の最先部の永久磁石板3−2aが電磁石4−1の対向する位置に来た時、この位置も位置センサ7によって検出され、位置センサ7の発生する検出信号Sはベース信号発生回路10に送られる。

0025

この検出信号Sに基づいてベース信号発生回路10が発生するベース信号により、トランジスタ9−1および9−2が再びオンされる。このオンにより電磁石4−1および4−2にはパルス電流が供給され、電磁石4−1と永久磁石3−2との間、および電磁石4−2と永久磁石3−1との間にそれぞれ反発力が発生し、その反発力の一部が回転力となって回転体2の回転は加速される。

0026

そして回転することにより、電磁石4−2の対向する位置に永久磁石板3−1Cが来た時に、および、電磁石4−1の対向する位置に永久磁石板3−2Cが来た時に、位置検出信号Sに基づいてベース信号発生回路10の発生するベース信号により、トランジスタ9−1および9−2がオフされる。このオフにより電磁石4−1および4−2へのパルス電流の供給は停止されが、パルス電流によって回転加速された回転体2は慣性で回転を続ける。

0027

以上説明したように、電磁石4−1および4−2へのパルス電流通電の繰り返しで、回転体2の回転は加速されていく。回転体2が回転するということは、送風に適したプロペラ、即ち羽根2a,2b,2c,2dも一緒に回転するので風が送風され、回転体2は扇風機あるいは送風機として動作する。上述したように、電磁石には永久磁石が対向する位置に来た時のみパルス通電するので、電力節電される効果もある。

0028

本発明が図8に示すような従来の磁力回転装置と比較して、大きな電力を消費せずに大きな回転トルクを得るための本発明の内容の詳細について図3を参照して以下説明する。図3は、図1のA部を拡大したもので、高回転トルクを得るための原理を示す図である。永久磁石3−1は複数の永久磁石板3−1a,3−1b,3−1cより構成され、回転体2がZ方向に回転するとして回転方向の最後部に最大磁力を有する永久磁石板3−1cが配されている。電磁石4−1と永久磁石3−1との反発力Pが回転方向の回転モーメントを発生するように径方向外側に向けて一定角度Dで配置させることにより、反発力Pは回転方向のベクトルP1とそれと直角、即ち径方向と角度DとなるベクトルP2に分解できる。

0029

ここで、回転力は永久磁石3−1と電磁石4−1との反発力で発生するので、永久磁石の最後部の反発力が大きければ大きいほど回転トルクが大きくとれる。そのため、回転方向に対して最後部の位置に最大磁力を有する永久磁石板を配しておけば、最大反発力から発生した最大回転トルク慣性力を利用して回転をし続けることができる。よって、P1の回転モーメントが最大となるのは最大の磁力を有する永久磁石板3−1Cが電磁石4−1と対向した時に最大の回転モーメントを発生する。

0030

この最後部に最大磁力を有する永久磁石板を配する構成は、電磁石の電力を増加させることもなく、また、最後部の永久磁石板の体積だけを少し増加させただけなので装置が大型化せず、永久磁石板のコストも抑えられる効果がある。

0031

さらに、図1において、回転体2が回転すると回転体2の一部を構成するプロペラ形状の羽根2a〜2dも一体となり回転する。回転する羽根2によって送風が始まり、回転体2は扇風機あるいは送風機としての機能を果たす。一般の扇風機または送風機は、モータとプロペラ羽根の部分が分離しているので、シャフトなどでモータ軸と羽根を連結結合しているが、回転力が少しの損失もなく伝達することはありえず、効率の低下は免れない。

0032

一方、本発明の直接駆動式磁力回転装置によって構成された扇風機または送風機においては、プロペラが回転体を構成しているので、連結部で発生する回転力の損失もなく、高効率を期待できる効果がある。また、連結のためのシャフトなどの部材がないので小型化、かつ低コストな扇風機または送風機を実現できる効果がある。

0033

つまり、本発明の直接駆動式磁力回転装置を用いれば、電磁石のための消費電力を増加させず、永久磁石板を多量に使用しないで、永久磁石の最後部に配した最大磁力の永久磁石板の反発力の作用によって高トルクの回転力を得られる磁力回転装置を実現でき、また、回転力を伝達するシャフトのような部品を必要としないので効率の良い回転力が得られ、装置が小型で低コストの扇風機のような磁力回転装置の応用装置が得られる効果が期待できる。

0034

図1において、永久磁石と電磁石を2個ずつ、180度対向した位置に配した実施例について説明したが、永久磁石と電磁石とを3個ずつにして120度ずつ離れた位置に配しても、或いはそれ以上の個数を配した直接駆動式磁力回転装置であっても、同じように最後部に配した永久磁石板の反発力による高トルクの回転力を得られ、また、回転力を伝達する部品を必要としないので効率の良い回転力が得られ、装置が小型で低コストの直接駆動式磁力回転装置の応用装置が得られる効果が期待できる。

0035

なお、本発明の直接駆動式磁力回転装置は、基本的には、永久磁石が1枚の永久磁石板で構成され、永久磁石および電磁石が1個づつだけであってもシャフトなどを省略して、回転力の伝達効率を良くする構成を実現することは可能である。

0036

その実施例を図4を参照して説明する。永久磁石3−1は1枚の永久磁石板3−1dだけで構成され、また、永久磁石3−1と電磁石4−1との1個づつの構成となっている。この構成の場合、永久磁石3−1と電磁石4−1との間の反発力で一回転するだけの反発力を必要とする。ただし、この構成の直接駆動式磁力回転装置は、一度の反発力で一回転させるので、一回転の最終状態ではトルクは相当小さくなってしまう。そのため、永久磁石および電磁石を複数配設した構成と比較して、大きなトルクを発生することには適しておらず、扇風機などの大きなトルクを必要とせず、構造が比較的簡単な装置に適している。

0037

次に、電磁石が発生する磁束を無駄なく利用する構成にして、図1に示した直接駆動式磁力回転装置より大きな回転トルクを出力できる構成の直接駆動式磁力回転装置について図5を参照して説明する。図1図3では電磁石の発生する磁束は、回転体側とその反対側に発生しているが、回転体側に発生する磁束は反発力Pとして、即ち回転力P1として利用されるが、反対側に発生する磁束は何ら利用されていない。

0038

そこで、図5に示すように電磁石を2個一組にして、電磁石3−11と電磁石3−12を組み合わせ、両電磁石の異極性同士を金属体磁気的に連結する。図5の例では電磁石4−11のS極と電磁石4−12のN極を導磁性体(ヨーク)、通常は鉄などの金属体11で磁気的に連結すると、磁束は空中に発散せず金属体11の中に閉じ込められ、磁束が無駄なく反発力として利用できるので、さらに効率良く高回転トルクが発生される。

0039

図6は、回転体を上述した扇風機の替わりに洗濯機や乾燥機のドラム12で構成した直接駆動式磁力回転装置の一実施例である。従来の洗濯機や乾燥機はドラムとモータが分離しており、やはりシャフトなどを使用してモータの回転力をドラムに伝達する構造になっている。そのため、上述したように回転力伝達のためのシャフト部などで回転力の損失が発生して効率が低下する、或いは、シャフトなどの連結部品などによる装置の大型化、装置のコスト高、或いはシャフト部の故障の原因となる。

0040

しかし、図6に示す直接駆動式磁力回転装置を応用した洗濯機や乾燥機では、回転体であるドラムに直接永久磁石を取り付け、ドラム自体を直接回転させるので回転力伝達部で発生する損失がなく高効率となり、また、回転力伝達部品がないので、小型で、低コストで、故障の少ない洗濯機や乾燥機を実現できる直接駆動式磁力回転装置を提供できる。

0041

図7電気自動車の車輪に本発明の直接駆動式磁力回転装置を適用した実施例である。四輪車の4輪全部に、或いは前輪の2輪のみに、或いは後輪の2輪のみに本発明の直接駆動式磁力回転装置を適用しても良い。図7では四輪車の内の一輪のみ部分を示しているが、他の車輪も同様の構成である。永久磁石3−1,3−2,3−3が回転体2に取り付けられ、さらに回転体2とフォーク14が一体となり、その外周にタイヤ13が装着されている。回転体2が直接車輪に取り付けられることにより回転力の伝達効率が良くなって燃費の改善、また回転力伝達のためのシャフト不用による構造の小型化にも寄与できる。

発明を実施するための最良の形態

0042

以上の説明では、本発明の直接駆動式磁力回転装置の応用例として扇風機、送風機、洗濯機或いは乾燥機、或いは電気自動車などについて紹介したが、本発明の直接駆動式磁力回転装置は、従来、モータと回転体とをシャフト等で連結する応用装置全てに対して適用可能であることは言うまでもない。

図面の簡単な説明

0043

以上に説明したように、本発明の直接駆動式磁力回転装置によれば、回転体に直接永久磁石を取り付けることにより、小型で低価格で故障の少ない扇風機、洗濯機或いは乾燥機などに応用できる直接駆動式磁力回転装置を提供でき、また、永久磁石の最後部最大磁力を有する永久磁石板を配することにより、対向する電磁石の消費電力を増加させず、強力な反発力による回転力を発生させる直接駆動式磁力回転装置を提供できる効果がある。

図1
本発明の直接駆動式磁力回転装置であって、扇風機(送風機)に適用した場合の直接駆動式磁力回転装置の構造図である。
図2
本発明の直接駆動式磁力回転装置の構成要素である電磁石制御回路の回路図である。
図3
直接駆動式磁力回転装置の永久磁石を構成する永久磁石板の配置を示す図である。
図4
永久磁石および電磁石が各々1個づつで構成された直接駆動式磁力回転装置の構造図である。
図5
発生磁束を閉じ込めるために金属体で結合した2個構成の電磁石を利用した直接駆動式磁力回転装置を示す図である。
図6
洗濯機に適用した場合の直接駆動式磁力回転装置の構成図である。
図7
電気自動車に適用した場合の直接駆動式磁力回転装置の構成図である。
図8
従来の磁力回転装置の構成図である。
図9
従来の磁力回転装置の応用装置を示す図である。
【符号の説明】
1回転軸
2 回転体
3−1,3−2 永久磁石
3−1a,3−1b,3−1c 永久磁石板
3−2a,3−2b,3−2c 永久磁石板
4−1,4−2 電磁石
5フレーム
6電線
7位置検出センサ
8直流電源
9−1,9−2トランジスタ
10ベース信号発生回路
11 洗濯機または乾燥機のドラム
12 金属体
13 タイヤ
14 フォーク

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