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技術 フラットケーブル接続子、フラットケーブルの接続構造及びフラットケーブルの接続方法

出願人 古河電気工業株式会社
発明者 榎本憲嗣
出願日 2003年8月18日 (16年10ヶ月経過) 出願番号 2003-294195
公開日 2005年3月10日 (15年3ヶ月経過) 公開番号 2005-063864
状態 拒絶査定
技術分野 嵌合装置及び印刷回路との接合 端末部処理 多導体接続(プリント板等) 絶縁導体(2) 電気接続器の製造又は接続方法(1)
主要キーワード 打ち抜き刃型 位置決め壁 接続子 フラット導体 曲げ成形 クリンパー フラット絶縁被覆 導通接続
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図面 (11)

課題

フラットケーブルの相互の接続が確実にできるような、フラットケーブルの接続子及びこの接続子を用いたフラットケーブルの接続構造、フラットケーブルの接続方法を提供することを目的とする。

解決手段

板状部の複数の接続部11,12にクリンプ片3が突設されているフラットケーブル接続子1において、一つの接続部12におけるクリンプ片3の最高突出高さが他の接続部11におけるクリンプ片3の最高突出高さよりも高いことを特徴とするフラットケーブル接続子1及びこのフラットケーブル接続子1を用いた、フラットケーブルの接続構造、フラットケーブルの接続方法である。

概要

背景

自動車等の電気配線のために、平行に並設されたフラット導体が、ポリエチレンテレフタレートの如きプラスチックよりなるフラット絶縁被覆一括して被覆された構造のフラットケーブルが用いられるようになっている。

このようなフラットケーブルの任意のフラット導体同士を接続するフラットケーブル接続子の一つとして、特許文献1のようなものがある。このフラットケーブル接続子は、図5のように、L型に形成された板状部2の両端に、一対の伸長部4が設けられ、伸長部4の先端に刃部5を持つフラットケーブル接続子1である。

このフラットケーブル接続子1を用いてフラットケーブルの任意のフラット導体同士を接続する方法について図6を参照して説明する。まず、図6(a)に示すように任意の角度で突き合わされたフラットケーブル6及び7のフラット導体8及び9を挟むように長孔10を開ける。そして、図5のフラットケーブル接続子1の伸長部4を導通すべきフラット導体9,10を挟んであけられた長孔10に図6(b)に示すように差込み、差込まれた伸長部4の刃部5を内側に折り曲げ、導通をはかる。

また、フラット導体との導通接続がより簡単にできるフラットケーブル接続子として、図7のようなものがある。このフラットケーブル接続子1はL型に形成された板状部2の両端に接続部11,12を有している。各接続部11,12には、クリンプ片3が突設している。
このフラットケーブル接続子1は、接続すべき複数のフラットケーブルのフラット導体に図7に示すフラットケーブル接続子1のクリンプ片3を突き刺し、フラットケーブルを突き抜けたクリンプ片3の先端を曲成加締めて突き合わされたフラットケーブルのフラット導体同士を導通接続する。

図7のフラットケーブル接続子1を用いたフラットケーブルの接続方法のより具体的な方法について特許文献2の記載と図8を参照しながら説明する。この図8では、フラットケーブル接続子1の複数の接続部11,12のうち、一つの接続部のみの状態を示したものであるが、実際は、各接続部においても同様に接続が行われる。まず、フラットケーブル6を、打ち抜き刃型14上に配置する。この打ち抜き刃型14は、外壁14d内にフラットケーブル接続子1のクリンプ片3a,3b,3cが挿入されるクリンプ片受け凹部14a,14bが形成されており、これらクリンプ片受け凹部14a,14bの間に仕切り壁14cが設けられた構造になっている。仕切り壁14cの上端は、外壁14dの上端と同じ高さになっている。

かかる状態で、位置決め壁15をガイドとしてアンビル16でフラットケーブル接続子1を押圧して複数のクリンプ片3a,3b,3cをフラット導体8に対応する箇所でフラットケーブル6に突き刺し、フラット導体8に貫通させることにより各クリンプ片3a,3b,3cをフラットケーブル6のフラット導体8に導通させる(図8(a))。

次に、打ち抜き刃型14をクリンパー17と共に矢印Aで示すように下降させてクリンプ片3a,3b,3cの先端から外す、そして、打ち抜き刃型14をクリンパー17が矢印Bの方向に移動できる程度に下降させる。ついで、図8(b)のように、下降状態にあるクリンパー17を矢印Bで示すように左に移動させてクリンプ片3a,3b,3cの先端に対向させ、かかる状態で該クリンパー17を上昇させることにより曲げ成形凹部18でクリンプ片3a,3b,3cを互い違いに向かい合う方向に折り曲げてフラットケーブル6をクランプすることによりクリンプ片3の先端が曲成加締められ、接続が完了する。

このようにクリンプ片3a,3b,3cをフラットケーブル6に突き刺す突き刺し工程と、フラットケーブル6を突き抜けたクリンプ片3a,3b,3cの先端側を互いに内向きに加締める工程との2工程でフラットケーブル6のフラットケーブル接続子1による接続が完了する。このようにして接続が完了したものは、図9のようにフラットケーブルのフラット導体間同士が接続されたフラットケーブルの接続構造を構成する。図9に示したフラットケーブルの接続構造は、複数のフラットケーブル6,7のフラット導体8,9間同士がフラットケーブル接続子1を用いて接続されたものである。

実開昭60−26766号公報
特開2002−246091号公報

概要

フラットケーブルの相互の接続が確実にできるような、フラットケーブルの接続子及びこの接続子を用いたフラットケーブルの接続構造、フラットケーブルの接続方法を提供することを目的とする。板状部の複数の接続部11,12にクリンプ片3が突設されているフラットケーブル接続子1において、一つの接続部12におけるクリンプ片3の最高突出高さが他の接続部11におけるクリンプ片3の最高突出高さよりも高いことを特徴とするフラットケーブル接続子1及びこのフラットケーブル接続子1を用いた、フラットケーブルの接続構造、フラットケーブルの接続方法である。

目的

そこで本発明の目的は、フラットケーブルの相互の接続が確実にできるような、フラットケーブルの接続子を提供し、また、この接続子を用いたフラットケーブルの接続方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

板状部の複数の接続部にクリンプ片突設されているフラットケーブル接続子において、一つの接続部におけるクリンプ片の最高突出高さが他の接続部におけるクリンプ片の最高突出高さよりも高いことを特徴とするフラットケーブル接続子。

請求項2

平行に並設された複数のフラット導体一括してフラット絶縁被覆被覆された複数のフラットケーブルの前記フラット導体間同士が請求項1のフラットケーブル接続子を用いて接続されていることを特徴とするフラットケーブルの接続構造

請求項3

平行に並設された複数のフラット導体が一括してフラット絶縁被覆で被覆された複数のフラットケーブルの前記フラット導体間同士をフラットケーブル接続子を用いて接続する方法において、請求項1のフラットケーブル接続子を用いて、前記フラットケーブル接続子の各接続部におけるクリンプ片を同時に前記複数のフラットケーブルに押し付けて接続することを特徴とするフラットケーブルの接続方法

請求項4

平行に並設された複数のフラット導体が一括してフラット絶縁被覆で被覆された複数のフラットケーブルの前記フラット導体間同士を板状部の複数の接続部にクリンプ片が突設されているフラットケーブル接続子を用いて接続する方法において、前記フラットケーブル接続子の一つの前記接続部における前記クリンプ片を一つの前記フラットケーブルに押し付けた後、他の前記接続部における前記クリンプ片を他の前記フラットケーブルに押し付けて接続することを特徴とするフラットケーブルの接続方法。

技術分野

0001

本発明は、フラットケーブル接続子、及びそれを用いた複数のフラットケーブルフラット導体同士の接続構造、フラットケーブルの接続方法に関するものである。

背景技術

0002

自動車等の電気配線のために、平行に並設されたフラット導体が、ポリエチレンテレフタレートの如きプラスチックよりなるフラット絶縁被覆一括して被覆された構造のフラットケーブルが用いられるようになっている。

0003

このようなフラットケーブルの任意のフラット導体同士を接続するフラットケーブル接続子の一つとして、特許文献1のようなものがある。このフラットケーブル接続子は、図5のように、L型に形成された板状部2の両端に、一対の伸長部4が設けられ、伸長部4の先端に刃部5を持つフラットケーブル接続子1である。

0004

このフラットケーブル接続子1を用いてフラットケーブルの任意のフラット導体同士を接続する方法について図6を参照して説明する。まず、図6(a)に示すように任意の角度で突き合わされたフラットケーブル6及び7のフラット導体8及び9を挟むように長孔10を開ける。そして、図5のフラットケーブル接続子1の伸長部4を導通すべきフラット導体9,10を挟んであけられた長孔10に図6(b)に示すように差込み、差込まれた伸長部4の刃部5を内側に折り曲げ、導通をはかる。

0005

また、フラット導体との導通接続がより簡単にできるフラットケーブル接続子として、図7のようなものがある。このフラットケーブル接続子1はL型に形成された板状部2の両端に接続部11,12を有している。各接続部11,12には、クリンプ片3が突設している。
このフラットケーブル接続子1は、接続すべき複数のフラットケーブルのフラット導体に図7に示すフラットケーブル接続子1のクリンプ片3を突き刺し、フラットケーブルを突き抜けたクリンプ片3の先端を曲成加締めて突き合わされたフラットケーブルのフラット導体同士を導通接続する。

0006

図7のフラットケーブル接続子1を用いたフラットケーブルの接続方法のより具体的な方法について特許文献2の記載と図8を参照しながら説明する。この図8では、フラットケーブル接続子1の複数の接続部11,12のうち、一つの接続部のみの状態を示したものであるが、実際は、各接続部においても同様に接続が行われる。まず、フラットケーブル6を、打ち抜き刃型14上に配置する。この打ち抜き刃型14は、外壁14d内にフラットケーブル接続子1のクリンプ片3a,3b,3cが挿入されるクリンプ片受け凹部14a,14bが形成されており、これらクリンプ片受け凹部14a,14bの間に仕切り壁14cが設けられた構造になっている。仕切り壁14cの上端は、外壁14dの上端と同じ高さになっている。

0007

かかる状態で、位置決め壁15をガイドとしてアンビル16でフラットケーブル接続子1を押圧して複数のクリンプ片3a,3b,3cをフラット導体8に対応する箇所でフラットケーブル6に突き刺し、フラット導体8に貫通させることにより各クリンプ片3a,3b,3cをフラットケーブル6のフラット導体8に導通させる(図8(a))。

0008

次に、打ち抜き刃型14をクリンパー17と共に矢印Aで示すように下降させてクリンプ片3a,3b,3cの先端から外す、そして、打ち抜き刃型14をクリンパー17が矢印Bの方向に移動できる程度に下降させる。ついで、図8(b)のように、下降状態にあるクリンパー17を矢印Bで示すように左に移動させてクリンプ片3a,3b,3cの先端に対向させ、かかる状態で該クリンパー17を上昇させることにより曲げ成形凹部18でクリンプ片3a,3b,3cを互い違いに向かい合う方向に折り曲げてフラットケーブル6をクランプすることによりクリンプ片3の先端が曲成加締められ、接続が完了する。

0009

このようにクリンプ片3a,3b,3cをフラットケーブル6に突き刺す突き刺し工程と、フラットケーブル6を突き抜けたクリンプ片3a,3b,3cの先端側を互いに内向きに加締める工程との2工程でフラットケーブル6のフラットケーブル接続子1による接続が完了する。このようにして接続が完了したものは、図9のようにフラットケーブルのフラット導体間同士が接続されたフラットケーブルの接続構造を構成する。図9に示したフラットケーブルの接続構造は、複数のフラットケーブル6,7のフラット導体8,9間同士がフラットケーブル接続子1を用いて接続されたものである。

0010

実開昭60−26766号公報
特開2002−246091号公報

発明が解決しようとする課題

0011

しかしながら、以上のようなフラットケーブル接続子を使用してフラットケーブル相互の接続を行なう場合には、以下のような問題が発生する。
例えば図5に示すようなフラットケーブル接続子1を使った方法では図6(a)に示すように、予めフラットケーブル6,7に長孔10を開ける加工の手間がかかったり、刃部5を折り曲げ突き刺すだけでは振動等に対して安定した接続が得られないことがわかっている。
このような問題の改善のために図7に示すようなフラットケーブル接続子1を用いた場合であっても、実際に前記のようなフラットケーブルの接続方法で接続を試みると、フラットケーブル接続子1の板状部2にアンビル16でもって一様な力を加えて、各接続部11,12のクリンプ片3の先端を同時にフラットケーブル6,7に押し付けようとしても、各接続部11,12に一様な力が加わらない。すなわち、フラットケーブル接続子1の板状部2の形状がL字形状の場合は、板状部2の面方向の非対称性のため、一方の接続部11(12)に加わる力が他方の接続部12(11)に加わる力よりも大きくなる。こういった場合に、一方の接続部11(12)のクリンプ片3が他方の接続部12(11)のクリンプ片3よりも先にフラットケーブルに押し付けられることになる。このとき、図10に示すように、クリンプ片3により押し付けられたフラットケーブル6が変形するので、他方の接続部12のクリンプ片3がフラットケーブル7から浮き上がってギャップgが生じたり片方のクリンプ片3が傾斜してしまったりして正しくクリンプ片3をフラット導体に突き刺すことができないことが判明した。この傾向はフラットケーブル接続子1の板状部2の形状が直線状のものよりもL字形状のものの方が激しく、さらにその一片の長さが異なるとより悪くなることもわかった。

0012

そこで本発明の目的は、フラットケーブルの相互の接続が確実にできるような、フラットケーブルの接続子を提供し、また、この接続子を用いたフラットケーブルの接続方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0013

本発明は、請求項1、請求項2及び請求項3の発明からなる。
請求項1の発明に係るフラットケーブル接続子は、板状部の複数の接続部にクリンプ片が突設されているフラットケーブル接続子において、一つの接続部におけるクリンプ片の最高突出高さが他の接続部におけるクリンプ片の最高突出高さよりも高いことを特徴とする。

0014

請求項2の発明に係るフラットケーブルの接続構造は 平行に並設された複数のフラット導体が一括してフラット絶縁被覆で被覆された複数のフラットケーブルの前記フラット導体間同士が請求項1のフラットケーブル接続子を用いて接続されていることを特徴とする。

0015

請求項3の発明に係るフラットケーブルの接続方法は、平行に並設された複数のフラット導体が一括してフラット絶縁被覆で被覆された複数のフラットケーブルの前記フラット導体間同士をフラットケーブル接続子を用いて接続する方法において、請求項1のフラットケーブル接続子を用いて、前記フラットケーブル接続子の各接続部におけるクリンプ片を同時に前記複数のフラットケーブルに押し付けて接続することを特徴とする。

0016

請求項4の発明に係るフラットケーブルの接続方法は、平行に並設された複数のフラット導体が一括してフラット絶縁被覆で被覆された複数のフラットケーブルの前記フラット導体間同士を板状部の複数の接続部にクリンプ片が突設されているフラットケーブル接続子を用いて接続する方法において、前記フラットケーブル接続子の一つの前記接続部における前記クリンプ片を一つの前記フラットケーブルに押し付けた後、他の前記接続部における前記クリンプ片を他の前記フラットケーブルに押し付けて接続することを特徴とする。

発明の効果

0017

本発明は以下のような効果がある。
まず、請求項1に係るフラットケーブル接続子を用いることにより、接続において複数のフラットケーブルのうち一つのフラットケーブルに一つの接続部のクリンプ片が押し付けられるのと同時に、残余のフラットケーブルにも他の接続部のクリンプ片が押し付けられるので、複数のフラットケーブルのすべてがクリンプ片によって同時に押さえこまれ、固定された状態でクリンプ片がフラットケーブルのすべてに突き刺さることになる。そのため、クリンプ片を確実に各フラットケーブルのフラット導体に突き刺すことができ、フラットケーブルの相互の接続が確実となる。

0018

請求項2に係るフラットケーブルの接続構造では、クリンプ片が所定の位置で正確にフラット導体に突き刺さっているので、フラットケーブル相互の接続が確実なされたフラットケーブルの接続構造が実現できる。

0019

また、請求項3に係るフラットケーブルの接続方法では、請求項1のフラットケーブル接続子を用いるので、これを用いてフラットケーブルの相互の接続をした場合に、フラットケーブル接続子の各接続部のクリンプ片が同時にすべてのフラットケーブルに押し付けられる。これによって、すべてのフラットケーブルが固定された状態でクリンプ片がフラットケーブルに突き刺さることになる。そのため、クリンプ片を確実に各フラットケーブルのフラット導体に突き刺すことができ、フラットケーブルの相互の接続が確実となる。

0020

さらに、請求項4に係るフラットケーブルの接続方法では、フラットケーブル接続子の各接続部におけるクリンプ片について、フラットケーブル接続子の一つの接続部におけるクリンプ片を一つのフラットケーブルに押し付けた後、他の接続部におけるクリンプ片を他のフラットケーブルに押し付けて接続していくので、各接続部におけるクリンプ片の最高突出高さが同一である従来型のフラットケーブル接続子を用いた場合であっても、各接続部におけるクリンプ片を確実に各フラットケーブルのフラット導体に突き刺すことができ、フラットケーブルの相互の接続が確実となる。

発明を実施するための最良の形態

0021

本発明に係るフラットケーブル接続子及びこれを用いる方法について図1図4図8図9を参照しながら説明する。なお、前述した図7図9図10と対応する部分には、同一符号を付して示している。

0022

本発明に係るフラットケーブル接続子は図1のように、図7図10)に示したフラットケーブル接続子1と基本構造は同じである。すなわち、板状部2の複数の接続部11,12にクリンプ片3が突設されているフラットケーブル接続子1である。本発明に係るフラットケーブル接続子1の特徴は、図1のように、一つの接続部12におけるクリンプ片3の最高突出高さh2が他の接続部11におけるクリンプ片3の最高突出高さh1よりも高くなっている点である。

0023

具体的には、フラットケーブル接続子1の板状部2をアンビル16でもって力を加えたときに、接続部11,12のうち、最も力が加わらない接続部から順番にクリンプ片3の最高突出高さを高くしていく。かかるフラットケーブル接続子1を用いることにより、図2のようにフラットケーブル接続子3の板状部2を押圧してクリンプ片3をフラット導体8に対応する個所でフラットケーブル6に突き刺し、フラット導体8に貫通させる際に、複数のフラットケーブル6,7のうちすべてに、フラットケーブル接続子1の各接続部11,12におけるクリンプ片3が同時に押し付けられるようになる。すなわち、一つの接続部におけるクリンプ片の最高突出高さが他の接続部におけるクリンプ片の最高突出高さよりも高いので、押し下げられたクリンプ片3により変形したフラットケーブル6の変形分を各接続部における最高突出高さの差でもって吸収できるため、各接続部11,12におけるクリンプ片3が同時に押し付けられる。

0024

そのため、かかるフラットケーブル接続子1を用いて、複数のフラットケーブル6,7のフラット導体8,9相互間の接続に用いる方法に採用した場合には、図2のように、複数のフラットケーブル6,7のすべてが同時にフラットケーブル接続子1の各接続部11,12のクリンプ片3によって押さえこまれ、固定された状態でクリンプ片3がフラットケーブル6,7のすべてに突き刺さることになる。そのため、クリンプ片3を正確かつ確実にフラット導体8,9に突き刺すことができる。

0025

これにより、フラットケーブル接続子1の一つの接続部におけるクリンプ片3がフラットケーブルに押し当たった際に、図10に示すように、従来のフラットケーブル接続子1を用いた場合に他の接続部におけるクリンプ片3がフラットケーブルから浮き上がってギャップgを生じたりそのクリンプ片3が傾斜してしまったりして正しくクリンプ片3をフラット導体に突き刺すことができなくなるのを防ぐことができる。

0026

フラットケーブル接続子1のより具体的な形態の一つとしては、図3(a)に示すように(正面図は図3(b)を参照)一つの接続部11のクリンプ片3の長さと他の接続部12のクリンプ片3の長さとを違えるようにすることにより、一つの接続部におけるクリンプ片の最高突出高さを他の接続部におけるクリンプ片の最高突出高さよりも高くするものがある。このようなフラットケーブル接続子1を用いることで、各接続部11、12におけるクリンプ片3を一方のフラットケーブルに押し付けた時のフラットケーブルの変形による他方のフラットケーブルとの高さのずれを吸収調節するので、すべてのフラットケーブルに各接続部におけるクリンプ片3が同時に押し付けられることになる。

0027

もう一つの形態としては、図4(a)のように(正面図は図4(b)を参照)接続部11,12を挟んだ板状部2の中間部分を折り曲げて段差部19を形成したものがある。このようなフラットケーブル接続子1によっても、一つの接続部におけるクリンプ片の最高突出高さが他の接続部におけるクリンプ片の最高突出高さよりも高くなるので、各接続部11、12におけるクリンプ片3が一方のフラットケーブルに突き刺した時に他方のフラットケーブルとの変形分のずれを吸収調節するので、すべてのフラットケーブルに各接続部におけるクリンプ片3が同時に押し付けられることになる。なお、各接続部11,12におけるクリンプ片3の長さは同一でも良いし、異なっていても良い。

0028

かかるフラットケーブル接続子1を用いたフラットケーブルの接続方法について図8を用いて詳細に説明する。接続の方法は特許文献2記載の方法と共通する。まず、フラットケーブル6を、打ち抜き刃型14上に配置する。この打ち抜き刃型14は、外壁14d内にフラットケーブル接続子1のクリンプ片3a,3b,3cが挿入されるクリンプ片受け凹部14a,14bが形成されており、これらクリンプ片受け凹部14a,14bの間に仕切り壁14cが設けられた構造になっている。仕切り壁14cの上端は、外壁14dの上端と同じ高さになっている。この図では、フラットケーブル接続子1の複数の接続部のうち、一つの接続部のみの状態を示したものであるが、実際は、各接続部においても同様に接続が行われ、複数のフラットケーブルのフラット導体間同士が接続される。

0029

かかる状態で、位置決め壁15をガイドとしてアンビル16でフラットケーブル接続子1を押圧して複数のクリンプ片3a,3b,3cをフラット導体8に対応する箇所でフラットケーブル6に突き刺し、フラット導体8に貫通させることにより各クリンプ片3a,3b,3cをフラットケーブル6のフラット導体8に導通させる(図8(a))。

0030

次に、打ち抜き刃型14をクリンパー17と共に矢印Aで示すように下降させてクリンプ片3a,3b,3cの先端から外す、そして、打ち抜き刃型14をクリンパー17が矢印Bの方向に移動できる程度に下降させる。ついで、図8(b)のように、下降状態にあるクリンパー17を矢印Bで示すように左に移動させてクリンプ片3a,3b,3cの先端に対向させ、かかる状態で該クリンパー17を上昇させることにより曲げ成形凹部18でクリンプ片3a,3b,3cを互い違いに向かい合う方向に折り曲げて、フラットケーブル6をクランプすることによりフラットケーブル6のクリンプ片3の先端が曲成加締められ、接続が完了する。

0031

このようにして接続が完了したものは、図9のようにフラットケーブル6,7のフラット導体8,9間同士が接続されたフラットケーブルの接続構造を構成することになる。この接続構造では、クリンプ片3が正しくフラット導体に突き刺さっているので、フラットケーブルの相互の接続が確実されたものとなる。

0032

本実施例によるフラットケーブルの接続方法では図7に示したような各接続部11,12におけるクリンプ片3の最高突出高さが同一である従来型のフラットケーブル接続子1を用いる。この場合、フラットケーブル接続子1の一つの接続部11,12におけるクリンプ片3を一つのフラットケーブル6、7に押し付けた後、他の接続部11,12におけるクリンプ片3を他のフラットケーブル6、7に押し付けて接続する。

0033

すなわち、図8を参照して説明したフラットケーブルの接続方法において、フラットケーブル接続子1の各接続部11,12におけるアンビル16を押圧するタイミングをずらすようにすればよい。このようにすることで、いずれか一方の接続部11,12において、クリンプ片3が確実にフラットケーブル6,7に突き刺さった後、他方の接続部11,12において、クリンプ片3をフラットケーブル6,7に突き刺すようにすることができる。

0034

そのため、従来型のフラットケーブル接続子1を用いた場合であっても、図10に示すように、一方の接続部11におけるクリンプ片3が浮き上がったとしても、他方の接続部12におけるクリンプ片3は既にフラットケーブル6,7に突き刺さって固定された状態になるので、その一方の接続部12におけるクリンプ片3を確実にフラットケーブル6,7に突き刺すことができるようになる。したがって、フラットケーブルの相互の接続が確実となる。

図面の簡単な説明

0035

本発明に係るフラットケーブル接続子の正面図を示したものである。
本発明に係るフラットケーブル接続子をフラットケーブルに突き刺している状態の正面図を示したものである。
本発明に係るフラットケーブル接続子の1つの具体的な形態を示したものである。(a)は斜視図、(b)はフラットケーブルに突き刺している状態の正面図である。
本発明に係るフラットケーブル接続子のもう1つの具体的な形態を示したものである。(a)は斜視図、(b)はフラットケーブルに突き刺している状態の正面図である。
従来技術に係るフラットケーブル接続子の斜視図である。
従来技術に係るフラットケーブル接続子を用いてフラットケーブルの接続を行なっている斜視図である。(a)は接続前の状態で、(b)は接続後の状態である
従来技術に係るフラットケーブル接続子の斜視図である。
従来技術及び本発明に係るフラットケーブル接続子を用いてフラットケーブルの接続を行なっている状態である。(a)は、フラットケーブル接続子のクリンプ片をフラットケーブルに突き刺している状態であり、(b)はクリンプ片を加締めている状態である。
フラットケーブルのフラット導体間同士が接続されたフラットケーブルの接続構造の平面図である。
従来技術に係るフラットケーブル接続子をフラットケーブルに突き刺している状態の正面図を示したものである。

符号の説明

0036

1フラットケーブル接続子
2 板状部
3クリンプ片
4伸長部
5刃部
6フラットケーブル
7 フラットケーブル
8フラット導体
9 フラット導体
10長孔
11 接続部
12 接続部
13リブ
14打ち抜き刃型
14a クリンプ片受け凹部
14b クリンプ片受け凹部
14c仕切り壁
14d外壁
15位置決め壁
16アンビル
17クリンパー
18成形凹部
19段差部

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