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図面 (19)

課題

自由に移動させることができ、使い方が容易で、液体中へ大量の微細気泡を安定的に供給することのできる微細気泡発生装置を提供する。

解決手段

微細気泡発生装置1は、筒状の気液旋回室14と、気液旋回室14内へ水Wを導入して気液旋回流Rを発生させるための液体導入経路15と、気体旋回室14内へ空気を導入するため気体旋回室14と連通して形成された気体導入経路16と、気液旋回室14の軸心S方向の端部に形成された気液吐出口17とを備えた微細気泡発生器4と、吸引口2aから吸い込んだ水Wを液体導入経路15へ供給する防水性ポンプ2と、このポンプ2を作動させる防水性の電動機3とを一体的に連結した構造である。

概要

背景

水中へ気泡送り込んで溶存酸素量を高めることによって様々な効能が生じることは、従来から知られており、植物栽培魚介類養殖廃水処理などの各種産業分野で応用されている。この場合、気泡化した酸素などの気体を水中へ多量に溶解させるには、気泡径をなるべく小さくして気泡全体の表面積を増大させ、気液接触面積を増大させることが有効であることが分かっている。

そこで、水などの液体中へ気泡を供給する機能を有する装置として、液体を吸引および排出する機能を有するポンプと、ポンプが吸引した液体中へ気泡を発生させる気泡発生器とを一体的に連結した構造を備えた微細気泡発生装置が開発されている(例えば、特許文献1,2参照。)。

特開平5−240154号公報(第3−6頁)
特開平6−299984号公報(第2−4頁)

概要

自由に移動させることができ、使い方が容易で、液体中へ大量の微細気泡を安定的に供給することのできる微細気泡発生装置を提供する。 微細気泡発生装置1は、筒状の気液旋回室14と、気液旋回室14内へ水Wを導入して気液旋回流Rを発生させるための液体導入経路15と、気体旋回室14内へ空気を導入するため気体旋回室14と連通して形成された気体導入経路16と、気液旋回室14の軸心S方向の端部に形成された気液吐出口17とを備えた微細気泡発生器4と、吸引口2aから吸い込んだ水Wを液体導入経路15へ供給する防水性のポンプ2と、このポンプ2を作動させる防水性の電動機3とを一体的に連結した構造である。

目的

本発明が解決しようとする課題は、自由に移動させることができ、使い方が容易で、液体中へ大量の微細気泡を安定的に供給することのできる微細気泡発生装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

気液軸心周り旋回可能な筒状の気液旋回室と、前記気液旋回室内液体を導入して当該気液旋回室内に気液旋回流を発生させるため前記気液旋回室の軸心とねじれの位置をなす方向へ液体を噴出する液体導入経路と、前記気体旋回室内へ気体を導入するため外部に向かって開口し前記気体旋回室と連通して形成された気体導入経路と、前記気液旋回室の軸心方向の端部に形成された気液吐出口とを備えた微細気泡発生器と、液体中に浸漬可能な部分に設けられた吸引口から吸い込んだ当該液体を前記液体導入経路へ供給する防液性ポンプと、前記ポンプを作動させる防液性の電動機と、を一体的に連結したことを特徴とする微細気泡発生装置

請求項2

前記液体導入経路の液体噴出口を、前記気液旋回室の内周面から離れた位置に設けた請求項1記載の微細気泡発生装置。

請求項3

前記気体導入経路の開口部を、前記気液旋回室の軸心上に配置した請求項1または2記載の微細気泡発生装置。

請求項4

前記気液吐出口と対向する位置に、前記軸心方向と交差する平面または曲面を有する気液誘導部材を配置した請求項1〜3のいずれかに記載の微細気泡発生装置。

請求項5

前記気液吐出口に、当該気液吐出口からの気液吐出方向に突出した気液誘導管を連通させた請求項1〜3のいずれかに記載の微細気泡発生装置。

技術分野

0001

本発明は、水またはその他の液体中に浸漬させた状態で当該液体中へ微細気泡混じりの液体を供給する機能を有する微細気泡発生装置に関する。

背景技術

0002

水中へ気泡送り込んで溶存酸素量を高めることによって様々な効能が生じることは、従来から知られており、植物栽培魚介類養殖廃水処理などの各種産業分野で応用されている。この場合、気泡化した酸素などの気体を水中へ多量に溶解させるには、気泡径をなるべく小さくして気泡全体の表面積を増大させ、気液接触面積を増大させることが有効であることが分かっている。

0003

そこで、水などの液体中へ気泡を供給する機能を有する装置として、液体を吸引および排出する機能を有するポンプと、ポンプが吸引した液体中へ気泡を発生させる気泡発生器とを一体的に連結した構造を備えた微細気泡発生装置が開発されている(例えば、特許文献1,2参照。)。

0004

特開平5−240154号公報(第3−6頁)
特開平6−299984号公報(第2−4頁)

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に記載された気泡ノズル付き水中ポンプの場合、水面から突出した連結ロッド外力を加えて昇降させなければ作動しないので、水車電動機あるいはエンジンなどの動力源が必要である。また、連結ロッドを水面から突出させた状態でなければ作動させることができないので、水中深い位置における使用には不向きである。さらに、ピストン往復移動によって作動させる関係上、気泡発生状態が周期的に変動するため、安定的な気泡供給が困難である。

0006

特許文献2に記載された液体ポンプの場合、気泡発生器およびポンプに加え、電動機も備えているため、液中投入して、電動機を作動させることにより、液中へ大量の気泡を供給することはできる。しかしながら、電動機で回転する翼車で液体を撹拌することによって気泡を発生する方式であるため、微細気泡を発生させることができない。

0007

本発明が解決しようとする課題は、自由に移動させることができ、使い方が容易で、液体中へ大量の微細気泡を安定的に供給することのできる微細気泡発生装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明の微細気泡発生装置は、気液軸心周り旋回可能な筒状の気液旋回室と、気液旋回室内へ液体を導入して当該気液旋回室内に気液旋回流を発生させるため気液旋回室の軸心とねじれの位置をなす方向へ液体を噴出する液体導入経路と、気体旋回室内へ気体を導入するため外部に向かって開口し気体旋回室と連通して形成され気体導入経路と、気液旋回室の軸心方向の端部に形成された気液吐出口とを備えた微細気泡発生器と、
液体中に浸漬可能な部分に設けられた吸引口から吸い込んだ当該液体を液体導入経路へ供給する防液性のポンプと、
このポンプを作動させる防液性の電動機と、を一体的に連結したことを特徴とする。ここで、防液性とは、水またはその他の液体中に浸漬しても本来の機能が阻害されない性質のことをいう。

0009

本発明に係る微細気泡発生装置を液体中に投入し、浸漬した状態で電動機を作動させると、吸引口から吸い込まれた当該液体が液体導入経路を経由して気液旋回室内へ向かって噴出されるが、その噴出方向は気液旋回室の軸心とねじれの位置をなす方向となるため、気液旋回室内には軸心周り旋回流が発生するとともに、旋回流の一部は気液吐出口から液中へ排出される。このとき、気液旋回室内の軸心付近には負圧空洞部が発生し、この負圧空洞部の存在によって気液旋回室内が負圧となるため、気液旋回室と連通する気体導入経路の開口から外部の気体が吸い込まれ、気体導入経路を経由して気液旋回室内へ導入される。

0010

気体導入経路を経由して気液旋回室内へ導入された気体は旋回流の剪断作用によって微細化され、気液旋回流となって気液旋回室内を旋回しながら、やがて気液吐出口から微細気泡混じりの液体となって外部(液体中)へ吐出される。すなわち、外部から吸い込んだ気体を微細気泡化して液体中へ供給することができる。

0011

このように、本願発明に係る微細気泡発生装置は、微細気泡発生器、ポンプおよび電動機が一体化されているため自由に移動させることが可能であり、装置全体を液中に浸漬した状態で電動機を作動させるだけで当該液中に微細気泡混じりの液体を供給することができるため使い方も容易である。また、電動機により連続的に作動させることができるため、液体中へ大量の微細気泡を安定的に供給することができる。

0012

ここで、前記液体導入経路の液体噴出口を、気液旋回室の内周面から離れた位置に設けたことにより、負圧空洞部は気液旋回室の軸心上にほぼ直線状に形成され、その位置および形状の安定性が高まるので、キャビテーションエロージョンの発生が防止され、微細気泡発生器の耐久性が向上する。

0013

また、前記気体導入経路の開口部を、気液旋回室の軸心上に配置すれば、気液旋回室内の旋回流によって軸心付近に発生する負圧空洞部に生じる大きな負圧を利用して、外部の気体を効率良く気液旋回室内へ導入して微細気泡化することが可能となる。

0014

一方、前記気液吐出口と対向する位置に、軸心方向と交差する平面または曲面を有する気液誘導部材を配置することが望ましい。このような気液誘導部材を配置すれば、気液吐出口から旋回しながら吐出された微細気泡混じりの液体は、気液誘導部材の平面または曲面に沿って拡がるように誘導されるようになるため、微細気泡の拡散性が向上する。これによって、気液旋回室内の負圧レベルが高まり、大量の気体が気液旋回室内へ導入されるようになるため、微細気泡の発生量も増大する。また、気液旋回室内に生じている負圧空洞部の負圧により、微細気泡発生器外部の気液吐出口付近の液体が気液吐出口へ誘引されるのを当該気液誘導部材が阻止するので、気液旋回室内への液体の逆流入を防止することもできる。

0015

また、前記気液吐出口に、当該気液吐出口からの気液吐出方向に突出した気液誘導管を連通させた構造とすることもできる。このような気液誘導管を設ければ、気液吐出口から吐出される微細気泡混じりの液体の吐出方向が定まって吐出量も増大し、気液旋回室内の負圧レベルが高まり、大量の気体が気液旋回室内へ導入されるようになるため、微細気泡発生量も増加する。また、気液吐出口から吐出される微細気泡混じりの液体の直進性も向上するため、より離れた領域へ微細気泡を供給することが可能となるほか、吐出される気液混合体が周囲の液体に対する撹拌作用も発揮するようになる。さらに、気液旋回室内に生じている負圧空洞部の負圧により、微細気泡発生器外部の気液吐出口付近の液体が気液吐出口へ誘引されるのを当該気液誘導管が阻止するので、気液旋回室内への液体の逆流入を防止することができる。

発明の効果

0016

本発明により、以下の効果を奏する。

0017

(1)気液が軸心の周りを旋回可能な筒状の気液旋回室と、気液旋回室内へ液体を導入して当該気液旋回室内に気液旋回流を発生させるため気液旋回室の軸心とねじれの位置をなす方向へ液体を噴出する液体導入経路と、気体旋回室内へ気体を導入するため気体旋回室と連通して形成され外部に向かって開口した気体導入経路と、気液旋回室の軸心方向の端部に形成された気液吐出口とを備えた微細気泡発生器と、液体中に浸漬可能な部分に設けられた吸引口から吸い込んだ当該液体を液体導入経路へ供給する防液性のポンプと、このポンプを作動させる防液性の電動機と、を一体的に連結したことにより、自由に移動させることが可能で、使い方も容易であり、液体中へ大量の微細気泡を安定的に供給することができる。

0018

(2)前記液体導入経路の液体噴出口を、気液旋回室の内周面から離れた位置に設けたことにより、負圧空洞部の位置および形状の安定性が高まるので、キャビテーションエロージョンの発生が防止され、微細気泡発生器の耐久性が向上する。

0019

(3)前記気体導入経路の開口部を、気液旋回室の軸心上に配置すれば、気液旋回室内の負圧空洞部に生じる大きな負圧を利用して、外部の気体を効率良く気液旋回室内へ導入して、微細気泡化することが可能となる。

0020

(4)前記気液吐出口と対向する位置に、軸心方向と交差する平面または曲面を有する気液誘導部材を配置すれば、気液吐出口から旋回しながら吐出された微細気泡の拡散性を向上させることができ、負圧レベルの向上により微細気泡発生量が増大し、気液旋回室内への液体の逆流入を防止することもできる。

0021

(5)前記気液吐出口に、当該気液吐出口からの気液吐出方向に突出した気液誘導管を連通させれば、気液吐出口から吐出される微細気泡混じりの液体の直進性が向上し、より離れた領域へ微細気泡を供給可能となり、周囲の液体に対する撹拌作用も発揮するほか、負圧レベルの向上により微細気泡発生量が増大し、気液旋回室内への液体の逆流入を防止することもできる。

発明を実施するための最良の形態

0022

図1は本発明の第1実施形態である微細気泡発生装置の使用状態を示す側面図、図2図1に示す微細気泡発生装置の平面図、図3図1に示す微細気泡発生装置を構成する微細気泡発生器を示す一部切欠側面図である。

0023

図1図2に示すように、本実施形態の微細気泡発生装置1は、防水性のポンプ2と、ポンプ2を作動させる防水性の電動機3と、微細気泡発生器4とを一体的に連結した構造を備えている。電動機3は電源コード5を介して電源(図示せず)に接続され、電源コード5の途中に設けられたスイッチ6によってON−OFFすることができる。ポンプ2は電動機3の回転軸(図示せず)と同軸上に連結され、吸引口2aから吸い込んだ水Wを吐水部8を経由して微細気泡発生器4の液体導入経路15へ供給する。

0024

微細気泡発生器4は概形円筒形であり、その下部には大気中の空気を導入するための吸気管9の基端部が接続されている。この吸気管9の上端部は、地上に配置された圧力計10、開閉弁11およびエアクリーナ12を介して大気中に開放されている。吸気管9の途中には、水Wが地上に逆流するのを防ぐための逆止弁13が設けられている。

0025

図3図5に示すように、微細気泡発生器4は、気液(水および空気)が軸心Sの周りを旋回可能な円筒ケーシング4a内に設けられた気液旋回室14と、気液旋回室14内へ液体(水)を導入して気液旋回流Rを発生させるため気液旋回室14内へ液体(水)を噴出する機能を有する液体導入経路15と、気体旋回室14内へ気体(空気)を導入するため気体旋回室14と連通して形成され外部に向かって開口した気体導入経路16と、気液旋回室14の軸心S方向の端部に形成された気液吐出口17とを備えている。

0026

液体導入経路15は円筒形であり、その基端にはポンプ2の吐水部8との連結部15cが設けられ、その先端は、気液旋回室14の気液吐出口17と反対側の端部において気液旋回室14内へ突出するように配置され、その先端部分は閉塞板15aによって閉塞されている。図7に示すように、気液旋回室14内に位置する液体導入経路15の外周には、気液旋回室14の軸心Sとねじれの位置をなす方向へ液体を噴出するための複数の噴出口15bが設けられている。本実施形態では、噴出口15bは軸心Sを中心に等角度間隔で6個配置するとともに、これらの6個の噴出口15bを同じ位相で軸心S方向に2段配置することによって合計12個設けているが、これらの個数に限定するものではない。

0027

図4に示すように、気体導入経路16は、液体導入経路15の側面部を貫通してその内部へ進入し、軸心S方向へ曲がった後、その先端開口部16aが閉塞板15aの表面側(気液旋回室14側)に開口している。液体導入経路15の側面に突出した気体導入経路16に吸気管9の基端部が着脱可能に連結されている。

0028

図4図5に示すように、気液旋回室14を内蔵する円筒ケーシング4aの気液吐出口17の外側において、この気液吐出口17と対向する位置に、軸心Sと交差する平面18aを有する円板状の気液誘導部材18が配置されている。気液誘導部材18は、円弧状をした3つの連結部材18a,18bを介して円筒ケーシング4aの先端部分に接合されており、これらの連結部材18a,18bの間に形成された3つの吹き出し口19から、後述する、微細気泡混じりの液体(水)を水中へ吹き出す。なお、これら3つの吹き出し口19は、平面視状態において、電動機3の配置方向を除く3方向へ90度間隔で配置されている。

0029

図1に示すように、本実施形態の微細気泡発生装置1を水W中に投入し、底部Zに起立状態に載置し、スイッチ6を操作して電動機3を作動させると、ポンプ2の吸引口2aから吸い込まれた水Wが吐水部8から液体導入経路15へ流れ込み、噴出口15bを経由して気液旋回室14内へ噴出されるが、その噴出方向は気液旋回室14の軸心Sとねじれの位置をなす方向となっているため、気液旋回室14内には軸心S周りの旋回流が発生するとともに、この旋回流の一部は気液吐出口17から水W中へ排出される。

0030

このとき、図4に示すように、気液旋回室14内の軸心S付近には負圧空洞部Vが発生し、この負圧空洞部Vの存在によって気液旋回室14内が負圧となるため、気液旋回室14と連通する気体導入経路16および吸気管9を経由して気体(大気中の空気)が吸い込まれ、気体導入経路16の先端開口部16aから気液旋回室14内へ導入される。

0031

気体導入経路16の先端開口部16aを経由して気液旋回室14内へ導入された気体は前述した旋回流の剪断作用によって微細化され、気液旋回流Rとなって気液旋回室14内を旋回しながら、やがて気液吐出口17から微細気泡NB混じりの液体となって水W中へ吐出される。すなわち、大気中から吸い込んだ空気を微細気泡NBに変化させて水W中へ供給することができる。

0032

本実施形態の微細気泡発生装置1は、ポンプ2、電動機3および微細気泡発生器4が一体化されているため自由に移動させることが可能であり、装置1全体を水W中に浸漬した状態で電動機3を作動させるだけで水W中に微細気泡NB混じりの液体を供給することができるため使い方も容易である。また、電動機3により連続的に作動させることができるため、水W中へ大量の微細気泡NBを安定的に供給することができる。

0033

微細気泡発生装置1では、液体導入経路15の液体噴出口15bを、気液旋回室14の内周面14aから離れた位置に設けているため、噴出口15bから噴き出す水によって負圧空洞部Vに水圧が加わることがない。したがって、負圧空洞部Vは気液旋回室14の軸心S上にほぼ直線状に形成され、その位置および形状も安定した状態が保たれることとなり、キャビテーションエロージョンの発生が防止されるため、微細気泡発生器4は優れた耐久性を発揮する。

0034

また、気体導入経路16の先端開口部16aを、気液旋回室14の軸心S上に配置しているため、気液旋回室14内の気液旋回流Rによって軸心S付近に発生する負圧空洞部Vに生じる大きな負圧を利用して、大気中の空気を効率良く気液旋回室14内へ導入して微細気泡NBを形成することができる。したがって、気液旋回室14内へ外気を導入するためのエアポンプは不要である。

0035

一方、気液吐出口17と対向する位置に、軸心S方向と交差する平面18aを有する気液誘導部材18を配置しているため、気液吐出口17から旋回しながら吐出された微細気泡NB混じりの液体を気液誘導部材18の平面18aに沿って周辺へ拡がるように誘導した後、3つの吹き出し口19から互いに異なる3つの方向へすることが可能であり、微細気泡NBの拡散性も良好である。

0036

また、これによって気液旋回室14内の負圧レベルが高まり、大量の空気が気液旋回室14内へ導入されるようになるため、微細気泡NBの発生量も増大する。さらに、気液旋回室14内に生じている負圧空洞部Vの負圧により、微細気泡発生器4外部の気液吐出口17付近の水Wが、気液吐出口17へ誘引されるのを当該気液誘導部材18が阻止するので、気液旋回室14内への水Wの逆流入を防止することができる。

0037

本実施形態の微細気泡発生装置1の用途は特に限定するものではないので、様々な技術分野において広く使用することができるが、例えば、農業用水中の溶存酸素量の増大手段、水溶性肥料の溶解および微細化手段として好適に使用することができる。また、微細気泡発生装置1は、比較的小型であるため、容積の小さな水槽水タンクに投入して使用する場合にも好適である。

0038

次に、図8図14を参照して、本発明の第2実施形態である微細気泡発生装置21について説明する。なお、図8図14において、図1図9と同じ符号を付している部分は第1実施形態の微細気泡発生装置1の場合と同じ機能、効果を発揮する部分であるため説明を省略する。

0039

図8図9に示すように、微細気泡発生装置は、ポンプ2、電動機3および微細気泡発生器24を一体化した構造を備えている。微細気泡発生器24は、その底面部に設けられた液体導入経路25をポンプ2の吐水部8に接続することによってポンプ2と一体化されている。

0040

図10図12に示すように、微細気泡発生器24は概形が直方体形状であって、その正面部に2つの気液誘導管29が突出状に配置されている。微細気泡発生器24の内部には略円筒形状をした2つの気液旋回室24a,24bが配置されている。液体誘導経路25は、微細気泡発生器24の内部に設けられた直方体形状の液体室25cに連通し、液体室25aの天井部に設けられた2つの液体流路25a,25bを介してそれぞれ気液旋回室24a,24bに連通している。

0041

気液旋回室24a,24bの基端部(電動機3寄りの部分)には、それぞれ気体導入経路26の先端開口部26aが位置しており、気液旋回室24a,24bの先端部(電動機3の反対側)には、それぞれ気液吐出口27が設けられ、これらの気液吐出口27とそれぞれ連通するように気液誘導管29が配置されている。

0042

図8に示すように、本実施形態の微細気泡発生装置21を水W中に投入し、底部Zに起立状態に載置し、スイッチ6を操作して電動機3を作動させると、ポンプ2の吸引口2aから吸い込まれた水Wが吐水部8から液体導入経路25へ流れ込み、液体室25cおよび液体流路25a,25bを経由してそれぞれ気液旋回室24a,24b内へ噴出される。このとき、図13に示すように、液体流路25a,25bからの水の噴出方向は気液旋回室24a,24bの軸心Sとねじれの位置をなす方向となっているため、気液旋回室24a,24b内にはそれぞれ軸心S周りの旋回流が発生し、この旋回流の一部は気液吐出口27から水W中へ排出される。

0043

したがって、気液旋回室24a,24b内の軸心S付近には負圧空洞部Vが発生し、この負圧空洞部Vの存在によって気液旋回室24a、24b内が負圧となるため、気液旋回室24a,24bと連通する気体導入経路26および吸気管9を経由して気体(大気中の空気)が吸い込まれ、気体導入経路26の先端開口部26aから気液旋回室24a,24b内へ導入される。

0044

気体導入経路16の先端開口部16aを経由して気液旋回室24a,24b内へ導入された気体は前述した旋回流の剪断作用によって微細化され、気液旋回流Rとなって気液旋回室24a,24b内を旋回しながら、やがて気液吐出口27から微細気泡NB混じりの液体となって水W中へ吐出される。すなわち、大気中から吸い込んだ空気を微細気泡NBに変化させて水W中へ供給することができる。

0045

微細気泡発生装置21においては、図14に示すように、液体流路25a,25bの開口部25d,25eを気液旋回室24a,24bの内周面に設けているが、これらの開口部25d,25eのある部分には、気液旋回室24a,24bの内径を広げた形状の予備旋回室24c,24dを設けている。このため、液体流路25a,25bから噴出した水の圧力によって負圧空洞部Vが移動することがなく、その形状および位置の安定性が良好であり、キャビテーションエロージョンが発生せず、耐久性に優れている。

0046

また、気液吐出口27に、気液吐出口27からの気液吐出方向に突出した気液誘導管29を連通させた構造としているため、気液吐出口27から吐出される微細気泡NB混じりの液体の吐出方向が定まって直進性も良好となり、より離れた領域へ微細気泡NBを供給することが可能であり、吐出される気液混合体が周囲の水Wを撹拌する作用も発揮する。さらに、気液誘導管29を設けたことによって微細気泡NB混じりの液体が効率良く吐出される結果、吐出気液旋回室24c,24d内の負圧レベルが高まり、大量の空気が導入されるようになるため、微細気泡NBの発生量も増大する。

0047

一方、気液旋回室24a,24b内に生じている負圧空洞部Vの負圧により、微細気泡発生器24外部の気液吐出口27付近の水Wが気液吐出口27へ誘引されるのを当該気液誘導管29が阻止するので、気液旋回室24a,24b内への水Wの逆流入を防止することもできる。

0048

本実施形態の微細気泡発生装置21の用途は特に限定するものではないので、様々な技術分野において広く使用することができるが、例えば、農業用水の溶存酸素量の増大手段、水溶性肥料の溶解および微細化手段として好適に使用することができる。また、微細気泡発生装置21を構成する微細気泡発生器24は、2つの気液旋回室24a,24bを備え、2本の気液誘導管29から微細気泡NB混じりの水Wを噴出するため、噴出力が強く、遠方まで微細気泡NBを供給することができるほか、撹拌作用も優れている。このため、底部Zの広い水槽や水タンクにおいて好適に使用することができる。その他の構造、機能および効果については前述した微細気泡発生装置1と同様である。

0049

次に、図15図17を参照して、本発明の第3実施形態である微細気泡発生装置31について説明する。なお、図15図17において、図1図9と同じ符号を付している部分は第1実施形態の微細気泡発生装置1の場合と同じ機能、効果を発揮する部分であるため説明を省略する。

0050

本実施形態の微細気泡発生装置31においては、第1実施形態の微細気泡発生装置1の微細気泡発生器4の代わりに微細気泡発生器34を取り付けたものであり、その他の部分の構造は微細気泡発生装置1と全く同様である。また、微細気泡発生器34は、微細気泡発生装置1を構成する微細気泡発生器4の気液誘導部材18および連結部材18b,18cを取り外し、気液吐出口17に気液誘導管39を連通状に取りつけた構造であり、その他の部分の構造は微細気泡発生器4と全く同様である。

0051

図15に示すように、微細気泡発生装置31を水W中に投入し、底部Z上に直立状に載置して、電動機3を作動させると、微細気泡発生器34内に発生する気液旋回流Rおよび負圧空洞部Vの作用により、気液誘導管39から微細気泡NB混じりの液体を水W中へ噴出することができる。気液誘導管39は、微細気泡発生装置21の気液誘導管29と同様の機能を発揮し、微細気泡NBを遠くまで供給することができ、水Wの逆流入も防ぐことができる。また、気液誘導管39から噴出する微細気泡NB混じりの液体の噴出力は比較的大であるため、図15の状態で作動させれば、垂直方向の強い撹拌作用を発揮する。

0052

一方、微細気泡発生装置31は、図17に示すように、微細気泡発生装置31全体を横にした状態で底部Zに載置して作動させることも可能であり、このような状態で作動させれば、水平方向の遠い領域まで微細気泡NBを供給することができるほか、水平方向の強い撹拌作用を発揮するので、水W中に大きな循環流を発生させることもできる。

0053

本実施形態の微細気泡発生装置31の用途は特に限定するものではないので、様々な技術分野において広く使用することができるが、図17に示す状態で使用することにより、例えば、水産関係養殖用水槽蓄養水槽などのように、浅くて広い水槽における溶存酸素量の増大手段、水溶性肥料の溶解および微細化手段として好適に使用することができる。その他の構造、機能および効果については前述した微細気泡発生装置1と同様である。

0054

次に、図18を参照して、本発明の第4実施形態である微細気泡発生装置41について説明する。なお、図18において、図1図9および図15図17と同じ符号を付している部分は第1,3実施形態の微細気泡発生装置1,31の場合と同じ機能、効果を発揮する部分であるため説明を省略する。

0055

本実施形態の微細気泡発生装置41においては、第3実施形態の微細気泡発生装置31の微細気泡発生器34をL字状の連結管42を介してポンプ2の吐水部8に取り付けたものであり、その他の部分の構造は微細気泡発生装置31と全く同様である。

0056

微細気泡発生装置41の場合、図18に示すように、電動機3およびポンプ2を起立させた状態で底部Zに載置すれば、気液誘導管39が水平方向を向くので、この状態で電動機3を作動させれば、図17で示した微細気泡発生装置31と同様の機能、効果が得られる。この場合、ポンプ2の吸引口2aが底部Zに向いているため、底部Z付近の水Wを漏れなく吸い込むことが可能であり、本来の微細気泡NB供給機能に加え、優れた撹拌作用を得ることができる。

0057

本発明に係る微細気泡発生装置は、農業用水の溶存酸素量の増大手段、水溶性肥料の溶解および微細化手段、あるいは、水産関係における養殖用水槽や蓄養水槽への酸素供給のほか様々な分野に広く利用可能である。

図面の簡単な説明

0058

本発明の第1実施形態である微細気泡発生装置の使用状態を示す側面図である。
図1に示す微細気泡発生装置の平面図である。
図1に示す微細気泡発生装置を構成する微細気泡発生器を示す一部切欠側面図である。
図3におけるA−A線断面図である。
図3におけるB−B線断面図である。
図3におけるC−C線断面図である。
図3におけるD−D線断面図である。
本発明の第2実施形態である微細気泡発生装置の使用状態を示す側面図である。
図8に示す微細気泡発生装置の平面図である。
図8に示す微細気泡発生装置を構成する微細気泡発生器を示す側面図である。
図10に示す微細気泡発生器の平面図である。
図11に示す微細気泡発生器の一部切欠正面図である。
図12におけるE−E線断面図である。
図13におけるF−F線断面図である。
本発明の第3実施形態である微細気泡発生装置の使用状態を示す一部切欠側面図である。
図15に示す微細気泡発生装置を示す平面図である。
図15に示す微細気泡発生装置のその他の使用状態を示す側面図である。
本発明の第4実施形態である微細気泡発生装置を示す側面図である。

符号の説明

0059

1,21,31,41微細気泡発生装置
2ポンプ
2a吸引口
3電動機
4,24,34微細気泡発生器
4a円筒ケーシング
5電源コード
6 スイッチ
8吐水部
9吸気管
10圧力計
11開閉弁
12エアクリーナ
13逆止弁
14,24a,24b気液旋回室
14a内周面
15,25液体導入経路
15a閉塞板
15b噴出口
15c 連結部
16,26気体導入経路
16a,26a 先端開口部
17,27気液吐出口
18気液誘導部材
18a 平面
18b,18c連結部材
19 吹き出し口
25c液体室
25d,25e 開口部
29,39気液誘導管
NB微細気泡
R旋回流
S軸心
W 水
Z 底部

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