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技術 防腐殺菌剤

出願人 株式会社マンダム
発明者 岡本裕也岡田文裕
出願日 2003年6月25日 (16年3ヶ月経過) 出願番号 2003-180432
公開日 2005年1月20日 (14年8ヶ月経過) 公開番号 2005-015361
状態 特許登録済
技術分野 非アルコール性飲料 食品の保存(凍結・冷却・乾燥を除く) 医薬品製剤 化粧料 農薬・動植物の保存
主要キーワード 使用濃度範囲 生活者 防臭化粧料 防臭効果 原料臭 黄色ブドウ状球菌 紅茶抽出物 ネールエナメル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2005年1月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

課題

1,2−オクタンジオール茶抽出物とを配合することにより、1,2−オクタンジオールが本来有する抗菌力を増強する防腐殺菌剤を提供することを課題とする。

解決手段

1,2−オクタンジオールと、緑茶抽出物紅茶抽出物、及びウーロン茶抽出物などの茶抽出物とを含有することを特徴とする防腐殺菌剤とする。

概要

背景

化粧品医薬品、医薬部外品及び食品などには、防腐殺菌剤として、パラベン安息香酸類サリチル酸類等が用いられている。しかしながら、上記した従来の防腐殺菌剤は皮膚刺激性が高いなど安全性が低いため、使用濃度範囲が制限されやすいといった欠点を有していた。例えば、パラベンや安息香酸塩使用制限濃度は1%、安息香酸サリチル酸の使用制限濃度は0.2%とされている。また、これら防腐殺菌剤はpHによる影響を受け易いため、防腐殺菌効果の安定性が悪く、界面活性剤などの他の配合成分との併用によりその防腐抗菌効果が著しく低下する場合があるといった問題も有していた。また、近年これらの防腐殺菌剤に対してアレルギー反応を起こす人が増えているために生活者の安全性に対する指向がより高まり、防腐殺菌剤を全く配合していないか、或いはその配合量を低減させた化粧料、医薬品及び食品の需要が高まっている。

概要

1,2−オクタンジオール茶抽出物とを配合することにより、1,2−オクタンジオールが本来有する抗菌力を増強する防腐殺菌剤を提供することを課題とする。1,2−オクタンジオールと、緑茶抽出物紅茶抽出物、及びウーロン茶抽出物などの茶抽出物とを含有することを特徴とする防腐殺菌剤とする。 なし

目的

本発明は前記従来技術に鑑みてなされたものであって、1,2−オクタンジオールと茶抽出物とを組み合わせることにより、1,2−オクタンジオールが本来有する抗菌力を増強することができる防腐殺菌剤を提供することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

1,2−オクタンジオール茶抽出物とを含有することを特徴とする防腐殺菌剤

請求項2

前記茶抽出物が、緑茶抽出物紅茶抽出物、及びウーロン茶抽出物からなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の防腐殺菌剤。

請求項3

前記茶抽出物が、緑茶抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の防腐殺菌剤。

技術分野

0001

本発明は防腐殺菌剤係り、その目的は、1,2−オクタンジオール茶抽出物を組み合わせることにより、1,2−アルカンジオールが本来有する抗菌力を増強することができる防腐殺菌剤を提供することにある。

0002

化粧品医薬品、医薬部外品及び食品などには、防腐殺菌剤として、パラベン安息香酸類サリチル酸類等が用いられている。しかしながら、上記した従来の防腐殺菌剤は皮膚刺激性が高いなど安全性が低いため、使用濃度範囲が制限されやすいといった欠点を有していた。例えば、パラベンや安息香酸塩使用制限濃度は1%、安息香酸サリチル酸の使用制限濃度は0.2%とされている。また、これら防腐殺菌剤はpHによる影響を受け易いため、防腐殺菌効果の安定性が悪く、界面活性剤などの他の配合成分との併用によりその防腐抗菌効果が著しく低下する場合があるといった問題も有していた。また、近年これらの防腐殺菌剤に対してアレルギー反応を起こす人が増えているために生活者の安全性に対する指向がより高まり、防腐殺菌剤を全く配合していないか、或いはその配合量を低減させた化粧料、医薬品及び食品の需要が高まっている。

0003

防腐殺菌剤を低減又は排除する技術として、1,2−オクタンジオール等の1,2−アルカンジオールからなる防腐殺菌剤(特許文献1参照)や、1,2−オクタンジオールからなる洗浄性又は非洗浄性化粧料用保湿静菌剤(特許文献2参照)などが開示されている。しかし、1,2−オクタンジオールなどの1,2−アルカンジオールを単独で防腐殺菌剤として用いた場合、非イオン性界面活性剤が存在すると高配合量を必要とする場合があった。また、1,2−アルカンジオールは、特有原料臭を有することから、化粧料等に配合した際の臭いの問題を有していた。

0004

一方、1,2−オクタンジオール等の1,2−アルカンジオールと体臭防止薬剤とを組み合わせた防臭化粧料が提案されている(特許文献3参照)。この体臭防止用薬剤として、茶抽出物を用いることができることが開示されている。しかし、当該発明は、防臭効果持続させようとするものであり、また、1,2−オクタンジオールと茶抽出物との具体的な組合せにより抗菌力が増強されることは一切報告されていない。

背景技術

0005

【特許文献1】
特開平11−322591号公報
【特許文献2】
特開2001−48720号公報
【特許文献3】
特開2003−81801号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は前記従来技術に鑑みてなされたものであって、1,2−オクタンジオールと茶抽出物とを組み合わせることにより、1,2−オクタンジオールが本来有する抗菌力を増強することができる防腐殺菌剤を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

すなわち、請求項1に係る発明は、1,2−オクタンジオールと茶抽出物とを含有することを特徴とする防腐殺菌剤に関する。
請求項2に係る発明は、前記茶抽出物が、緑茶抽出物紅茶抽出物、及びウーロン茶抽出物からなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の防腐殺菌剤に関する。
請求項3に係る発明は、前記茶抽出物が、緑茶抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の防腐殺菌剤に関する。

0008

本発明に係る防腐殺菌剤は、1,2−オクタンジオールと茶抽出物とを有効成分として含有する。

0009

本発明に係る第一の成分は、1,2−オクタンジオールであり、より具体的には、1,2−n−オクタンジオールである。1,2−オクタンジオールは、それ自体単独でも抗菌活性を有するが、後述する第二の成分と組み合わせることにより、抗菌活性が更に増強される。

0010

本発明に係る防腐殺菌剤の第二の成分は、茶抽出物である。具体的には、緑茶抽出物、紅茶抽出物、ウーロン茶抽出物等を例示することができ、緑茶抽出物が好ましく用いられる。これら茶抽出物は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。

0011

本発明に用いる茶抽出物は、の葉部、根部茎部などの各部位を単独で或いは適宜混合して、無水又は含水有機溶媒、或いは水などにより抽出して調製することができるが、市販の茶抽出物をそのまま用いることもできる。このような市販の茶抽出物としては、商品ポリフェノン登録商標)G、30、70S(いずれも東京フードテクノ社製)等を例示することができる。

0012

本発明に係る防腐殺菌剤においては、第一の成分である1,2−オクタンジオールと第二の成分である茶抽出物の含有量は特に限定されないが、重量比で0.1:1〜10:1、好ましくは0.2:1〜5:1となるように配合する。1,2−オクタンジオールを茶抽出物の含有量の10重量倍を超えて配合すると、また0.1重量倍未満の場合、抗菌力の増強効果が期待できないために好ましくない。

0013

本発明に係る防腐殺菌剤は、第一の成分である1,2−オクタンジオールと、第二の成分である茶抽出物とを含有するから、後述する試験に示されるように、第一の成分と第二の成分との相乗効果によって、抗菌力の優れた増強作用が発揮される。したがって、パラベン、安息香酸類、サリチル酸類のような従来から用いられる防腐殺菌剤を低配合又は配合する必要がなく、極めて安全性の高い防腐殺菌剤を得ることができる。

0014

本発明の防腐殺菌剤は、化粧料、医薬品及び食品などに配合して使用することができる。具体的には、洗顔剤化粧水乳液スキンクリームファンデーションマスカラネールエナメル口紅等の皮膚用化粧料シャンプーヘアトリートメント育毛養毛剤ヘアクリームヘアフォームパーマネントウェーブ剤などの頭髪用化粧料、しみやそばかすなどの特定の使用目的を有した薬用化粧料(医薬部外品)、にきび治療薬うがい薬トローチ等の医薬品、チューインガムキャンディー飲料水等の食品に好適に用いることができる。

0015

本発明の防腐殺菌剤を用いて化粧料、医薬品又は食品を調製する場合、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、化粧料、医薬品又は食品に通常用いられる成分を適宜任意に配合することができる。例えば、化粧料(医薬部外品を含む)や医薬品の場合、油脂、ロウ類高級脂肪酸低級アルコール高級アルコールステロール類脂肪酸エステル保湿剤、界面活性剤、高分子化合物無機顔料色素酸化防止剤紫外線吸収剤ビタミン類収斂剤美白剤動植物抽出物金属イオン封鎖剤精製水等を例示することができる。また、食品の場合は、動植物油多糖類甘味料着色料ガムベース等を例示することができる。

0016

化粧料、医薬品又は食品に本発明の防腐殺菌剤を配合する場合、配合量は特に限定されないが、組成物中0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。配合量が0.01重量%未満の場合、抗菌効果に劣るために、また、20重量%を超えて配合したとしてもそれ以上の効果が望めないからである。

0017

【実施例】
実施例1
(共試菌)
共試菌としてStaphylococcus aureus IFO13276(黄色ブドウ状球菌)を用いた。

0018

接種菌液の調製)
接種用菌液としては、寒天培地で35℃で培養後、更にブイヨン培地移植して35℃で培養した。得られた培養液をブイヨン培地で約108個/mlに希釈したものを接種用菌液とした。

0019

被験物質希釈系列の調製)
20w/w%エチルセルソルブ希釈溶媒とし、5w/v%の1,2−オクタンジオール液(母液)を調製した。この母液を倍倍希釈して、10段階の希釈系列を調製した。また、緑茶抽出物(商品名ポリフェノン(登録商標)70S、東京テクノフード社製)及び1,2−オクタンジオールと緑茶抽出物の等量混合物についても、同様にして、それぞれ10段階の希釈系列を調製した。

0020

最小発育阻止濃度MIC)の測定)
上記被験物質を含む希釈系列を加えた各寒天培地をシャーレに入れ、それぞれについて、上記接種用菌液を約1cmの長さに画線した。培養は35℃で行い、2日後の菌の生育の有無を判定した。このとき、生育が認められなかった最小の濃度をMICとして求めた。その結果、1,2−オクタンジオールは2250μg/ml、緑茶抽出物は625μg/ml、1,2−オクタンジオールと緑茶抽出物の等重量混合物は625μg/mlであった。
尚、MICによって、抗菌力を評価することができる。被験物質の濃度が薄いときには微生物への影響はないが、濃度を増していくと発育抑制が起こる。この程度は、濃度に依存して発育抑制が進み、ついには発育が停止する。このときの濃度がMICとして表される。したがって、MIC以上の濃度になると、微生物は死滅していくことになる。

0021

(二元最小発育阻止濃度)
得られた1,2−オクタンジオール、緑茶抽出物、及び1,2−オクタンジオールと緑茶抽出物の等重量混合物の各MICを、1,2−オクタンジオール及び緑茶抽出物の配合量に対してプロットし、二元最小発育阻止濃度図を求めた。結果を図1に示す。
尚、二元最小発育阻止濃度により、抗菌性を有する二種類の物質を配合した場合の作用効果を判定することができる。具体的には、抗菌性を有する二種類の物質を配合した場合、それにより生ずる作用は、相乗作用相加作用拮抗作用に大別される。相乗作用とは、二薬剤が相乗的に作用し、本来有する抗菌力が更に増強される作用である。相加作用とは、各薬剤の抗菌力が合わさった作用である。拮抗作用とは、一薬剤が他剤の抗菌力を打ち消す場合の作用である。そして、二元最小発育阻止濃度図による方法は、例えば、図2に示すように、A物質とB物質について、それぞれの割合を変えてMICを測定し、グラフから判定する方法である。これによると、A物質のみにおけるMIC(点A)とB物質のみにおけるMIC(点B)とをプロットした点を結び、両物質を併用したときのMICが、この線上より内側にある場合(点C)は、併用により抗菌力が増強された相乗作用であると、線上(点D)にある場合は相加作用であると、線上より外側にある場合(点E)は、一方又は双方の抗菌力を打ち消し抗菌力を減少させる拮抗作用であると判定することができる。

0022

(抗菌効果の評価)
図1の結果から、1,2−オクタンジオールと緑茶抽出物との組合せにより、抗菌力の相乗効果が認められた。

0023

以下、本発明の防腐殺菌剤を配合した化粧料、医薬品及び食品の配合例を示す。尚、配合量は重量%である。

0024

(配合例2:親水性軟膏

発明を実施するための最良の形態

0025

図面の簡単な説明

0026

以上詳述した如く、本発明の防腐殺菌剤は、1,2−アルカンジオールが本来有する抗菌力を増強する効果を奏する。よって、従来の防腐殺菌剤を配合する必要がなくなり、高い安全性を得ることもできる。
また、本発明の防腐殺菌剤を配合した化粧料、医薬品及び食品は、パラベン、安息香酸、サリチル酸等の従来の防腐剤を含有する必要がなく、しかも本発明の防腐殺菌剤は優れた増強された抗菌活性を有しているので、防腐殺菌剤自体を低配合量とすることができ、極めて安全性の高いものである。

図1
実施例1の二元最小発育阻止濃度図である。
図2
二元最小発育阻止濃度から、抗菌性を有する二種類の物質を配合した場合により生じる作用効果を判定する方法の一例を示す図である。

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