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技術 皮膚内への浸透を防止するための製品

出願人 イッサム・リサーチ・ディベロップメント・カンパニー・オブ・ザ・ヘブルー・ユニバーシティ・オブ・エルサレム・リミテッド
発明者 トウイトウ、エルカベルゲルソン、レブ
出願日 2002年3月26日 (16年9ヶ月経過) 出願番号 2002-577751
公開日 2004年10月14日 (14年3ヶ月経過) 公開番号 2004-531504
状態 特許登録済
技術分野 化粧料 有機低分子化合物及びその製造
主要キーワード 活動報告書 吸収機 着用具 酸化的分解反応 固体性 水酸化誘導体 超微粒気泡 皮膚硬結
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題・解決手段

本発明は、紫外線、特に太陽放射線によってヒトの皮膚及び/又は毛髪に対して及ぼされる損傷を光防護するための新規美容用及び/又は皮膚科用化合物及び組成物に関する。別実施例では、本発明は、UV吸収基を有するカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、自然のホホバワックスホホバ油若しくはその合成代用物水酸化誘導体を有する、居所的な適用のための光防護化合物を少なくとも1つ含む局所的な適用のための組成物及び化合物に関する。

概要

背景

本発明は、紫外線、特に太陽放射線によってヒトの皮膚及び/又は毛髪に対して及ぼされる損傷を光防護するための新規美容用及び/又は皮膚科用化合物及び組成物に関する。別実施例では、本発明は、UV吸収基を有するカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、自然のホホバワックスホホバ油若しくはその合成代用物水酸化誘導体、並びに1つ若しくは複数のUV吸収基を有するアルコールを用いて前記ワックス/オイルエステル交換することによって得られるホホバ・エステル誘導体を有する、居所的な適用のための光防護化合物を少なくとも1つ含む局所的な適用のための組成物及び化合物に関する。

概要

本発明は、紫外線、特に太陽放射線によってヒトの皮膚及び/又は毛髪に対して及ぼされる損傷を光防護するための新規の美容用及び/又は皮膚科用の化合物及び組成物に関する。別実施例では、本発明は、UV吸収基を有するカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、自然のホホバ・ワックス/ホホバ油若しくはその合成代用物の水酸化誘導体を有する、居所的な適用のための光防護化合物を少なくとも1つ含む局所的な適用のための組成物及び化合物に関する。

目的

本発明は、UV吸収基と、更なる緩和剤皮膚保湿液、皮膚用日焼け促進剤、酸化防止剤エマルジョン安定剤、増粘剤保湿剤フィルムフォーマ保存剤香料、及び着色料よりなる群から選択される1以上の更なる構成要素とを有するカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、天然のホホバ・ワックス/ホホバ油の水酸化された誘導体若しくはその合成代用物を含有している化合物を有する、光防護の組成物若しくは日焼け用の組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

局所的に適用するための光防護化合物であって、UV吸収基を含有するカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、天然ホホバワックスホホバ油若しくはその合成代用物水酸化誘導体を有することを特徴とする化合物

請求項2

局所的に適用するための日焼け用化合物であって、日焼けのためのカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、天然のホホバ・ワックス/ホホバ油若しくはその合成代用物の水酸化誘導体を有することを特徴とする化合物。

請求項3

局所的に適用するための光防護化合物であって、天然のホホバ油/ホホバ・ワックス若しくは水素化されたホホバ油/ホホバ・ワックスをUV吸収基を含有するアルコールを用いてエステル交換することによって得られる、天然のホホバ油/ホホバ・ワックス若しくは水素化されたホホバ油/ホホバ・ワックスの誘導体を有することを特徴とする化合物。

請求項4

局所的に適用するための日焼け用化合物であって、天然のホホバ油/ホホバ・ワックス若しくは水素化されたホホバ油/ホホバ・ワックスをUV吸収基を含有するアルコールを用いてエステル交換することによって得られる、天然のホホバ油/ホホバ・ワックス若しくは水素化されたホホバ油/ホホバ・ワックスの誘導体を有することを特徴とする化合物。

請求項5

前記化合物は、耐水性であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。

請求項6

前記化合物は、皮膚を通って浸透しないことを特徴とする請求項1に記載の化合物。

請求項7

前記化合物は、微小分子が皮膚を通って浸透することを抑制することを特徴とする請求項1に記載の化合物。

請求項8

前記化合物は、耐水性であることを特徴とする請求項2に記載の化合物。

請求項9

前記化合物は、皮膚を通って浸透しないことを特徴とする請求項2に記載の化合物。

請求項10

前記化合物は、微小分子が皮膚を通って浸透することを抑制することを特徴とする請求項2に記載の化合物。

請求項11

前記化合物は、耐水性であることを特徴とする請求項3に記載の化合物。

請求項12

前記化合物は、皮膚を通って浸透しないことを特徴とする請求項3に記載の化合物。

請求項13

前記化合物は、微小分子が皮膚を通って浸透することを抑制することを特徴とする請求項3に記載の化合物。

請求項14

前記化合物は、耐水性であることを特徴とする請求項4に記載の化合物。

請求項15

前記化合物は、皮膚を通って浸透しないことを特徴とする請求項4に記載の化合物。

請求項16

前記化合物は、微小分子が皮膚を通って浸透することを抑制することを特徴とする請求項4に記載の化合物。

請求項17

一般的な化学式(I)によって表される化合物であって、ここで、Xは、紫外領域内の光を吸収する有機基若しくは日焼け用の有機基であり、i、k、m、nは5乃至30のメチレン基を含有する脂肪鎖であることを特徴とする化合物。

請求項18

一般的な化学式(II)によって表される化合物であって、ここで、Xは、紫外領域内の光を吸収する有機基若しくは日焼け用の有機基であり、i、k、m、nは5乃至30のメチレン基を含有する脂肪鎖であることを特徴とする化合物。

請求項19

請求項1、請求項3、請求項17、及び請求項18に記載の化合物を有することを特徴とする光防護組成物

請求項20

更なる緩和剤皮膚保湿液、皮膚用日焼け促進剤、酸化防止剤エマルジョン安定剤、増粘剤保湿剤フィルムフォーマ保存剤香料、及び着色料よりなる群から選択される1以上の更なる構成要素を有することを特徴とする請求項19に記載の光防護組成物。

請求項21

請求項2、請求項4、請求項17、及び請求項18に記載の化合物を有することを特徴とする日焼け用組成物

請求項22

更なる緩和剤、皮膚保湿液、皮膚用日焼け促進剤、酸化防止剤、エマルジョン安定剤、増粘剤、保湿剤、フィルムフォーマ、保存剤、香料、及び着色料よりなる群から選択される1以上の更なる構成要素を有することを特徴とする請求項21に記載の光防護組成物。

請求項23

前記組成物は、油状溶液スティックローションクリーム、懸濁液、スプレーエーロゾルフィルムマイクロカプセルマイクロスフェアリボソーム小胞乳濁液マイクロエマルジョンリポスフェア(liposphere)、パッチ、溶液、エソソーム(ethosome)、エタノール溶液アルコール溶液等の形態であることを特徴とする請求項19に記載の組成物。

請求項24

前記組成物は、油状溶液、スティック、ローション、クリーム、懸濁液、スプレー・エーロゾル、フィルム、マイクロカプセル、マイクロスフェア、リボソーム、小胞、乳濁液、マイクロエマルジョン、リポスフェア(liposphere)、パッチ、溶液、エソソーム(ethosome)、エタノール溶液、アルコール溶液等の形態であることを特徴とする請求項21に記載の組成物。

請求項25

ジ(4−メトキシシンナモイルホホバジオールを作成するための方法であって、ホホバジオールをp−塩化シンナモイルを用いてエステル化して、ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールを得るステップを有することを特徴とする方法。

請求項26

テトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオールを作成するための方法であって、ホホバテトラオールをp−塩化シンナモイルを用いてエステル化して、テトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオールを得るステップを有することを特徴とする方法。

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0001

本発明は、紫外線、特に太陽放射線によってヒトの皮膚及び/又は毛髪に対して及ぼされる損傷を光防護するための新規美容用及び/又は皮膚科用化合物及び組成物に関する。別実施例では、本発明は、UV吸収基を有するカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、自然のホホバワックスホホバ油若しくはその合成代用物水酸化誘導体、並びに1つ若しくは複数のUV吸収基を有するアルコールを用いて前記ワックス/オイルエステル交換することによって得られるホホバ・エステル誘導体を有する、居所的な適用のための光防護化合物を少なくとも1つ含む局所的な適用のための組成物及び化合物に関する。

0002

ここ最近の20年間、皮膚の光防護の問題が非常に注目を集めるようになってきた。太陽光への露出によって、皮膚の紅斑光アレルギー光老化を生じてしまう可能性だけでなく、皮膚の免疫システムが損傷されて悪性形質転換が誘発される可能性、若しくはその確率が増大される可能性もあることが判明した。最近観測された成層圏のオゾン・レベルの減少による地表面でのUV放射の増加によって、これらの危険性が多分に増している。営利的な理由に加えて、これらの問題によって、日焼け止め剤の開発及び生産は、これまでにないほど活気を帯びた分野となってきた。

0003

既存の日焼け止め剤の多くは、ベンゾフェノン及びメトキシ桂皮酸の誘導体である。これらの合成化学物質は効果的なUV吸収剤であるが、それらの作用は非常に短時間である。分子量が300 Da未満である微小有機分子であるために、それらは、表皮のより深い領域中に浸透して、皮膚の免疫システムを抑制する等の有害な反応を生じてしまう可能性がある。それらの中には、エストロゲン様効果を有するものもある。

0004

日光用若しくは日焼け止め用の組成物は、従来的には、水中油型(即ち、連続的な分散層及び不連続的油性分散層を有する化粧品にも適用可能な支持体)の乳濁液の形態であり、種々の濃度で、選択的に有害なUV放射線を吸収可能である1以上の従来式の親油性及び/又は親水性有機遮断剤を含有している。これらの遮断剤(及びそれらの量)は、所望の保護指数(保護指数(PF)は、UV日焼け止め剤がある場合とない場合の、紅斑形成閾値に到達するまでに必要な照射時間の比で、数学的に表される)に応じて選択される。

背景技術

0005

それゆえに、天然産物に基づく、角質層に留まって長時間効果のある非浸透性光防護剤を開発することは非常に効果的である。

0006

【特許文献1】
米国特許第5,676,994号
【特許文献2】
米国特許第5,882,713号
非特許文献1】
「Products from Jojoba:A Promising New Crop for Arid Lands」ホホバ利用委員会、Natl. Res. Council.誌1975年; Science誌208, 460 Johnson, Hinman 1980年
【非特許文献2】
Shani A.、Ind. Eng. Chem. Prod. Res.活動報告書22、121乃至123頁、1983年
【非特許文献3】
Shani A. Ind. Eng. Chem. Prod. Res. 活動報告書 25、78乃至82頁、1986年
【非特許文献4】
Encyclopedia of Chemistry, 第3版, C.A.Hampel及びG.G.Hawley編集, 1973年, 632頁

0007

一実施例では、本発明は、UV吸収基を有するカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、天然のホホバ・ワックス/ホホバ油若しくはその合成代用物の水酸化誘導体を有する、局所的な適用のための光防護混合物に関する。

0008

別実施例では、本発明は、日焼け用のカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、天然のホホバ・ワックス/ホホバ油若しくはその合成代用物の水酸化誘導体を有する、局所的な適用のための日焼け用化合物に関する。

0009

別実施例では、本発明は、一般式(I)

0010

【化1】
によって表される化合物に関するものであり、ここで、Xは紫外領域の光を吸収する有機基若しくは日焼け用の有機基であり、i、k、m、nは、5乃至30のメチレン基を含有する脂肪鎖である。

0011

別実施例では、本発明は、一般式(II)

0012

【化2】
によって表される化合物に関するものであり、ここで、Xは紫外領域の光を吸収する有機基若しくは日焼け用の有機基であり、i、k、m、nは、5乃至30のメチレン基を含有する脂肪鎖である。

0013

別実施例では、本発明は、ホホバジオール(jojobadiol)をp−塩化シンナモイルを用いてエステル化して、ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールを得るステップを有する、ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールを準備する方法に関する。

0014

別実施例では、本発明は、ホホバテトラオール(jojobatetraol)をp−塩化シンナモイルを用いてエステル化して、テトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオールを得るステップを有する、テトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオールを準備する方法に関する。

発明の効果

0015

別実施例では、本発明は、天然の若しくは水素付加されたホホバ油/ホホバ・ワックスを、一般式

0016

【化3】
で表されるUV吸収機を有するアルコールを用いてエステル交換することによって得られる、天然の若しくは水素付加されたホホバ油/ホホバ・ワックスの誘導体に関する。ここでRは、UV吸収基を含む有機遊離基である。

0017

当技術分野においては、280nm乃至400nmの波長を有する光放射によってヒトの表皮の日焼けが生じ、又、UV−B照射として公知の280nm乃至320nmの波長を有する光放射によって、自然の日焼けが進行するうえで有害になり得る皮膚の火傷及び紅斑を生じることが知られている。従って、このUV−B照射は、皮膚から遮断される必要がある。更に、当技術分野では、皮膚の日焼けを生じさせる320nm乃至400nmの波長を有するUV−A照射によって、皮膚中で、特に、太陽放射に連続的に露出された皮膚若しくは敏感な皮膚の中で、有害な変化を引き起こす可能性があることも知られている。UV−A照射によって、特に、皮膚の弾性損失して、且つ皺が出現して、その結果、皮膚が早期老化してしまう。UV−A照射によって、人によっては、紅斑反応引き金が促進されて、若しくはこの反応が増幅されて、更には、光毒性反応若しくは光アレルギー性反応が生じてしまう可能性もある。従って、UV−A照射も同様にして遮蔽するのが望ましい。当技術分野では、皮膚の(UV−A及び/又はUV−Bの)光防護に対して適切な美容用化合物が多数、知られている。

0018

本発明は、天然のホホバ・ワックス/ホホバ油CH3(CH2)7CH=CH(CH2)mCOO(CH2)nCH=CH(CH2)7CH3を光吸収物質に変換することと、水酸化して、更に、UV吸収基を有するカルボン酸及びアミノ酸を用いてエステル化することによって、若しくは前記のワックス/油若しくはその水酸化誘導体をUV吸収基を有するアルコールを用いてエステル交換することによって、それらを皮膚の光防護として利用することに関する。

0019

用語「エステル化(esterification)」若しくは「エステル化された(esterified)」は、本明細書では、カルボン酸がアルコールと反応してエステルと呼ばれる化合物を生じるプロセスのことを指している。

0020

用語「油」は、室温で液体である化合物のことを意味している。用語「ワックス」は、固体の化合物、半分以上固体の化合物、或いは、別実施例では、室温で液体である化合物のことを意味している。

0021

用語「ホホバ・ワックス/ホホバ油」は、ホホバの誘導体若しくは置換化合物も含んでいる。

0022

「ホホバ油」は、ホホバ植物の種子内で発見された自然の黄金液体ワックス・エステルである。ホホバ油は、主として40乃至42の炭素鎖エステルで構成されており、更に、この炭素鎖エステルは、炭素鎖長20乃至22のの脂肪アルコール及び単不飽和脂肪酸で構成されている。ホホバ油は、3%未満のトリグリセリドを含有しており、酸化に対して非常に耐性がある。ホホバ油は主として、皮膚の軟化、皮膚に対する透過及び緩和等の美容目的に利用される。

0023

「水素付加されたホホバ油」は、圧力下で、水素ガスをホホバ油内の全ての不飽和点に完全に付加させることによって生成される硬い、結晶性ワックスである。水素化されたホホバ油の融点は68°C乃至70°Cであり、又、ヨウ素価は2.0未満であるために、市販の天然由来の非常に独特高融点ワックス・エステルの1つになっている。水素化されたホホバ油は全くの無色無臭であり、リップスティックマスカラアイライナ、リップ・クリーム、及び類似の製剤等の化粧品用製剤において特定の機能性を有する。

0024

「部分的に水素化されたホホバ油」は、ホホバ油の不飽和部分に水素を部分的に付加して得られる半軟質乃至硬質生成物である。部分的に水素化されたホホバ油は、「選択的な」若しくは「制御された」水素付加若しくは飽和として公知の処理を通して製造される。(部分的に水素化された任意の植物油と同様に)部分的に水素化されたホホバ油は、正常な皮膚の代謝作用を減少させることが示されているトランス異性体を含んでいる。

0025

「ホホバ・エステル」は、ホホバ油、水素化されたホホバ油、若しくはこれら2つと有機アルコールとの混合物をエステル交換して製造されるエステルの複合混合物である。ホホバ・エステルは、幅広い範囲の融点で製造されて、無色無臭であり、且つ酸化的分解反応に非常に耐性がある。ホホバ・エステルは、色素性高い美容システムの構成要素として有用である。

0026

「トランス異性体ホホバ油」は、トランス型二重結合を形成するように、そのシス型二重結合が部分的に若しくは完全にトランス異性体にされているホホバ油であり、融点がより高くなっており、非常に粘性のある生成物である。ホホバ・バター若しくはホホバターとして公知のホホバ油のこの誘導体は、約50%のトランス異性体を含有している。

0027

一実施例では、本発明は、UV吸収基を有するカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、天然のホホバ・ワックス/ホホバ油若しくはその合成代用物の水酸化誘導体を有する、局所的な適用のための光防護化合物に関する。前記での用語「光防護」は、紫外光による損傷を防止するように皮膚に適用される化合物若しくは組成物のことを示している。

0028

別実施例では、本発明は、日焼け用にカルボン酸若しくはアミノ酸でエステル化された、天然のホホバ・ワックス/ホホバ油若しくはその合成代用物の水酸化誘導体を有する、局所的な適用のための日焼け用化合物に関する。

0029

前記での用語「日焼け用化合物」は、日焼けを促進させる化合物、即ち、例えば日光への露出によって皮膚の色を黒ずませる化合物のことを示している。

0030

前記での用語「局所的な適用」は、物質を、例えば、塗布等によって皮膚若しくは組織に適用することを示している。局所的な適用のための化合物は、通常、油状溶液、スティック、ローション、クリーム、懸濁液、スプレーエーロゾルフィルムマイクロカプセルマイクロスフェアリボソーム小胞、乳濁液、マイクロエマルジョンリポスフェア(liposphere)、パッチ、溶液、エソソーム(ethosome)、エタノール溶液アルコール溶液等の形態をとる。

0031

前記の物質は、ホホバ・ワックス/ホホバ油のエチレン結合を水素化して、その後にUV領域の光を吸収する基を含有する有機酸を用いてエステル化することによって、若しくはUV吸収基を含有するアルコールを用いて天然のホホバ・ワックス/ホホバ油若しくは水素化されたホホバ・ワックス/ホホバ油をエステル交換することによって準備することが可能である。ホホバ・ワックス/ホホバ油の誘導体は、過去において幅広く研究されてきた(非特許文献1参照)が、ワックス/油を水酸化する試みはほとんど報告されていない。

0032

特に、文献では、ホホバワックス/ホホバ油をジヒドロキシ誘導体に変換する試みは1つも記載されていないが、ホホバテトラオールは、天然のホホバ・ワックス/ホホバ油を酢酸中で過酸化水素を用いて、臭化テトラブチルアンモニウムの存在下でエポキシ化して、その後にジエポキシド加水分解を行うことによって準備される(非特許文献2参照)。自然界にないホホバ・ワックス/ホホバ油のトランス−トランス異性体をテトラヒドロキシル化するのに、m−クロ過安息香酸を用いたエポキシ化と、その後の、沸騰している石油エーテル−20%HCL内でのジエポキシドの加水分解とを含む同様の手順が用いられる(非特許文献3参照)。しかしながら、これらの手順は、いくつかの欠点を有している。特に、それらは、非常に大量の望ましくない副産物の形成を生じてしまう。

0033

別実施例では、本発明は、一般式(I)

0034

【化4】
によって表される、水酸化及びその後のエステル化より成るステップから生じる化合物に関するものである。ここで、Xは、紫外領域内の光を吸収する有機基若しくは日焼け用の有機基であり、i、k、m、nは、以下で「ホホバ・ワックス/ホホバ油」と呼ばれるSimmondsia chinensis及びS.californica Nutt.若しくはBuxaceae砂漠低木の種子から分離される油状のワックス/油エステルの5乃至30のメチレン基を含有する脂肪鎖である。

0035

別実施例では、本発明は、一般式(II)

0036

【化5】
によって表される化合物に関するものである。ここで、Xは、紫外領域内の光を吸収する有機基若しくは日焼け用の有機基であり、i、k、m、nは5乃至30のメチレン基を含有する脂肪鎖である。

0037

別実施例では、本発明は、一般式

0038

【化6】
によって表される化合物に関するものである。ここで、Rは、UV吸収基を有するアルコールの残基である。実施例の部分で示されるように、上記のエステル化された化合物は、皮膚の浸透性を減少させることが示されている。従って、本発明の化合物によって、微小分子の皮膚を通る浸透が防止若しくは妨害される。前記での用語「透過」若しくは「浸透」は、分子が皮膚層中に導入されることを示しており、そこで、「浸透」は、浸透性システム内に分子を輸送するプロセス、及び浸透性システム内に分子を吸収するプロセスのことを示している。図6は、OMCが皮膚に浸透するのに対して、誘導体ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールが浸透しないのを示している。図7では、OMCが皮膚内に非常に大量に蓄積されるのに対して、ジ(4−メトキシシンナモイル)の皮膚内での蓄積量がOMCの蓄積量の1/3になっているのが明確に示されている。

0039

更に、その後に水中に液浸させると、皮膚上のジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオール及びテトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオールの量が、水中への液浸後に、OMCの量をはるかに上回る量になっていることが示されている(実施例3及び実施例4参照)。それゆえに、本発明の化合物は耐水性である。

0040

別実施例では、オキシ水銀化が用いられてよく、それにより、二重結合の単一水酸基化、4酸化オスミウム触媒とするH2O2過酸化、及びその後に、酸の加水分解反応を行って、ホホバ・ワックス/ホホバ油のエチレン結合をジヒドロキシル化してよい。そのようにして得られたホホバジオール及びホホバテトラオールをp−塩化メトキシシンナモイル及びピリジンを用いて処理することで、効果的なUVフィルタであると分かっているそれらの対応エステルであるジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオール(DMJD)及びテトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオール(TMJT)が生成される。この方法は、3つの利点を有することが示されている:(1)この反応によって、ホホバ・ワックス/ホホバ油エステル基が影響を及ぼされない;(2)ヒドロキシル化された末端部を有する生成物が高い収率で得られる;(3)ワックス/油のジ−若しくはテトラオールへの変換全部が、「ワン・ポット(one pot)」処理で、即ち、中間体の分離若しくは精製をせずに、実行可能である。これらのエステルを含有する製剤は、皮膚に適用された場合に、最も従来的に利用されているオクチルメトキシシンナメートの数倍の耐水性を有することが確認されている。

0041

別実施例では、天然のホホバ・ワックス/ホホバ油は、シス型エチレン結合を4酸化オスミウムを触媒として過酸化して、その後に制御された条件下で酸の加水分解を行うことによって、ホホバテトラオール(化学式II参照、X=H)に変換される。

0042

別実施例では、ホホバジオール(化学式I参照、X=OH)及びホホバテトラオール(化学式II参照、X=OH)は、N−及びO−で保護された芳香族アミノ酸N−t−Boc−トリプトファン及びN−t−Boc−O−ベンジルチロシンを用いてエステル化されて、その後に保護基が除去されて、ホホバの主鎖に連結された2若しくは4のアミノ酸残基を含有する対応エステルが生成される。

0043

別実施例では、ホホバジオール(化学式I参照、X=OH)及びホホバテトラオール(化学式II参照、X=OH)は、O−保護されたロイコドーパクローム及びドーパクローム・レッドカルボキシル化誘導体等のメラニン前駆物質を用いてエステル化されて、それにより、ホホバ・ワックス/ホホバ油に連結されている前述のメラニン前駆物質の2若しくは4の残基を含有する対応エステルが生成される。

0044

同様の方法によって、保護されている芳香族アミノ酸のトリプトファン及びチロシン(N−t−Boc−トリプトファン及びNn−t−Boc−O−ベンジルチロシン)を用いてのエステル化、及びその後に、保護されているt−Boc基の除去を行うことによって、ホホバ・ワックス/ホホバ油の主鎖に連結されている2若しくは4のトリプトファン若しくはチロシンを各々有する対応アミノ酸エステルが形成される。トリプトファン及びチロシンの光防護ホホバ・ワックス/ホホバ油の誘導体の重要な付加的利点は、UVフィルタとして機能することに加えて、これらのアミノ酸残基が更に、光細胞防護活性(photocytoprotecting)を示すことである。更に、チロシンは、メラニンの前駆物質であり、天然の光防護剤であり、且つ日焼け剤である。

0045

エステル化のための薬剤は、(これらだけに制限されるわけではないが、)UVA、UVB、UVA+UVBの吸収剤:ベンゾフェノン−4(2−ヒドロキシ−4メトキシベンゾフェノン5スルホン酸)、アミノアントラキノン−2−カルボン酸、パラ−アミノ安息香酸、アミノプリテンアニシル安息香酸アリストロキン酸(天然若しくは合成)。

0046

他の例は:アルミノプロフェンアンフェナク、p−アミノ馬尿酸p−アミノサリチル酸、p−アニス酸、o−(p−アニイル)安息香酸、アスパルテームアスピリンコーヒー酸、9−カルバゾール酢酸、カルプロフェンシノキサシン、シトロジサリルCitrodisalyl)、クロブザリト(Clobuzarit)、クロフィブリル酸、クロピラク(Clopirac)、ジフェネセニック酸(Diphenesenic acid)、エタクリン酸フェンクロラック(Fenclorac)、フェノプロフェンフルルビプロフェン、N−(p−ヒドロキシフェニルグリシンインドール酢酸ロベンザリット、メンブトン(Menbuton)、3−(o−メトキシフェニル)−2−フェニルアクリル酸ナプロキセンニコチン酸オキシンアシニック酸(Oxiniacinic acid)、フェノールフタレインナトリウム、フェノールフタレイン、N−フェニルアントラニル酸、A−フェニル桂皮酸フタリルスルファセタミドフタリルスルファチアゾールフィトクロリン、ピペリック酸(Piperic acid)、プラノプロフェン、8−キノリンカルボン酸、ロソキサシン(Rosoxacin)、サリチル酸サルレート、O−チモティック酸(O−Thymotic acid)、2−(p−トルイル)安息香酸である。

0047

別実施例では、本発明は、UV吸収基と、更なる緩和剤皮膚保湿液、皮膚用日焼け促進剤、酸化防止剤エマルジョン安定剤、増粘剤保湿剤フィルムフォーマ保存剤香料、及び着色料よりなる群から選択される1以上の更なる構成要素とを有するカルボン酸若しくはアミノ酸を用いてエステル化された、天然のホホバ・ワックス/ホホバ油の水酸化された誘導体若しくはその合成代用物を含有している化合物を有する、光防護の組成物若しくは日焼け用の組成物を提供する。

0048

別実施例では、組成物は、美容用製剤において、特に、緩和剤(例えば、1以上の脂肪アルコール;炭化水素油;天然若しくは合成のトリグリセリド;ワックス/油様の特性を有する化合物と長鎖の酸及びアルコールのエステルとを含むワックス/油;シリコーン油脂肪酸エステル若しくは脂肪アルコール;及びラノリン含有生成物)において従来的に利用されている任意の油を有する油相を含有していてよい。

0049

脂肪アルコールの例には、セチルアルコールステアリルアルコールオクチルドデカノールセテアリルアルコール、及びオレイルアルコールが含まれており;炭化水素油の例は、例えば、鉱油軽油若しくは重油)、ワセリン(黄色若しくは白色)、ポリエチレンパラフィンスクアラン微晶蝋微晶油、セレシンポリブテン、及び水素付加されたポリイソブチレンであり;天然若しくは合成のトリグリセリドの例には、ヒマシ油カプリルトリグリセリド、日本、水素付加された植物油、スィートアーモンド油麦芽油ゴマ油、水素付加された綿実油ココナッツ油コムギ麦芽グリセリドアボカド油コーン油トリラウリン、水素付加されたヒマシ油、シアバターカカオ脂ダイズ油ミンク油(mink oil)、ヒマワリ油マカデミアナッツ油オリーブ油、水素付加された獣脂杏仁油ヘーゼルナッツ油、及びルリヂサ油が含まれており;ワックス様の特性を有する化合物及び長鎖の酸及びアルコールのエステルを含有するワックスの例は、例えば、カルナウバ蝋蜜蝋(白色若しくは黄色)、ラノリン、カンデリラ蝋、臭蝋、ラノリン油、パラフィン、日本蝋、微晶蝋、セレシン、ホホバ油、セチル・エステル・ワックス、合成ホホバ油、合成蜜蝋、及びラノリン・ワックスであり;シリコーン油は、例えば、ジメチコン若しくはシクロメチコンであり;脂肪酸エステル若しくは脂肪アルコールの例には、イソプロピルミリステートパルミチン酸イソプロピルパルミチン酸オクチルラノリン脂肪酸イソプロピル、酢酸ラノリンアルコール、C12−C15アルコールの安息香酸エステルオクタン酸テアリル、パルミン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル乳酸ミリスチル、セチルアセテートジカプリル酸プロピレングリコールオレイン酸デシル、酢酸ラノリン、ヘプタン酸ステアリルリンゴ酸ジイソステアリルヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、及びイソステアリン酸イソプロピルが含まれており;且つラノリン含有生成物の例には、ラノリン、ラノリン油、ラノリン酸イソプロピル、酢酸ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ヒドロキシラノリン、水素付加されたラノリン、及びラノリン・ワックスが含まれている。

0050

乳化剤は、美容用製剤において従来的に利用されている任意の乳化剤(例えば、1以上の、水素付加されたヒマシ油のポリエトキシレート・エステル等の天然油の誘導体のエトキシ化エステル;シリコーンポリオール等のシリコーン油乳化剤;所望に応じてエトキシ化脂肪酸石鹸;エトキシ化脂肪アルコール;所望に応じてエトキシ化ソルビタンエステル;エトキシ化脂肪酸;若しくはエトキシ化グリセリド)を有していてよい。

0051

更に、本発明の組成物は、日焼け止め組成物として有用に機能することが公知である更なる構成要素を有していてよい。そのような、更なる構成要素には、例えば、緩和剤、皮膚保湿液、皮膚用日焼け促進剤、酸化防止剤、エマルジョン安定剤、キサン等の増粘剤、グリセリン等の保湿剤、フィルムフォーマ、保存剤、香料、及び着色料が含まれている。

0052

一般的な化学式(I)及び(II)によって規定される本発明の化合物は、耐水性を備えるように特別に設計されている任意の美容用製剤に処方されてよい。これらの製剤内での本発明の化合物の総量は、通常、重量百分率で約0.5%乃至60%程度であり、又、別実施例では、重量百分率で約5%乃至30%の範囲内である。本発明の薬剤は、効果的であり、且つ安全もある製剤に取入れられることが企図されている。効果的な量(若しくは光防護の量)とは、対照に比べて、UV太陽光に対して著しい効能を生じさせるのに十分な量である。安全な量とは、重大な副作用を生じない量である。

0053

組成物は、油状溶液、スティック、ローション、クリーム、懸濁液、スプレー・エーロゾル、フィルム、マイクロカプセル、マイクロスフェア、リボソーム、小胞、乳濁液、マイクロエマルジョン、リポスフェア(liposphere)、パッチ、溶液、エソソーム(ethosome)、エタノール溶液、アルコール溶液等の形態であってよい。製剤の基剤は、油中水型乳濁液水中油型乳濁液、油中油型アルコール・ローション、小胞分散(vesicular dispersion)、若しくは特許文献1及び特許文献2に説明されているように乳化剤を含まないデンプン脂質分散であってよい。前文献は、ここでの言及を以っていずれも本明細書の一部とする。ここで用いられている「油」は、全ての油脂を包含している。用語「脂質」(若しくは脂肪)は、生細胞内で見つけられており、且つ非極性炭化水素部分だけで、若しくは極性官能基を備えた炭化水素部分で構成されている物質のことを示している包括的な用語である(非特許文献4参照。ここでの言及を以って本明細書の一部とする)。ほとんどの脂質は、水に不溶性であり、且つエタノール若しくはクロロフォルム等の脂肪溶媒に可溶性である。

0054

本発明の日焼け止め製剤内に含まれ得るその他の構成要素には:2フェニル−ベンズイミダゾール−5−スルホン酸、サリチル酸TEA、オクチジメチルPABA、パディメート−O(2−エチルヘキシル4−(ジメジチルアミノ)安息香酸)、及びメチル桂皮酸オクチル等のUVA及びUVB日焼け止め剤;酸化亜鉛及びTiO2等の無機物理的な日焼け止め剤;人工日焼け剤;研磨剤;吸収剤;芳香剤顔料着色剤/着色料;精油皮膚知覚物質(skin sensates);収斂剤担体及び媒体;増粘剤/構造化薬剤;緩和剤;エマルジョン安定剤;一般的に美容用製剤に取入れられている賦形剤及び補助剤潤滑剤;保湿剤;スキンコンディショナー固化防止剤消泡剤抗菌剤;酸化防止剤;結合剤緩衝剤充填剤キレート剤化学添加剤;フィルムフォーマ;潤滑剤;乳白剤皮膚品質改良剤ビタミン;及びその他の類似物が含まれてよい。

0055

前記で示したように、本発明の組成物は、UV照射有害な影響からの保護を提供する日焼け止め剤として有用である。ヒトの皮膚に対する局所的な日焼けの保護剤として主要な適用がなされる。しかしながら、本発明の組成物及び製剤は、皮膚の保護剤として獣医学的に適用することも同様に構想されている。本明細書で企図されている日焼け止め製剤は、保護しようとしている皮膚の面上で、薄層に塗布若しくは散布することによって皮膚に適用され得る。

0056

樹脂(用いられる場合)は、これらだけに制限されるわけではないが、芳香族脂肪族の樹脂、水素付加された芳香族樹脂ポリテルペン樹脂合成樹脂ペンタエリスリチル水素化ロジン酸を含む)、ロジン樹脂アクリル樹脂シリコーン樹脂、及びその他の樹脂(Inolex Corporation社より市販されているLEXOREZ100樹脂及びポリオールプレポリマーを含む)を含んでいる。

0057

ゲル化剤は、これらだけに制限されるわけではないが、粘度(ステアアルコニウム(stearalkonium)ヘクトライトクォータニウム−18ベントナイト、及びクォータニウム−18ヘクトライトを含む)、及び金属石鹸アルミニウム及びステアリン酸亜鉛)を含んでいる。

0058

着色料及びパールは、好適には、何ら表面処理がされていない従来的な原材料を含む。充填剤は、これらだけに制限されるわけではないが、雲母滑石、及び絹雲母を含む。機能的充填剤は、これらだけに制限されるわけではないが、球状粒子PMMAシリカナイロン、及び超微粒気泡を含む)、窒化ホウ素、デンプン、シリカ、ラウロイルリジン、及びテフロン登録商標)を含む。潤滑剤は、これらだけに制限されるわけではないが、低HLB乳化剤、ポリグリセリン・エステル(ポリグリセリル−3ジイソステアリン酸を含む)、水素化レシチン、ラノリンアルコール、ポリヒドロキシステアリン酸、及びダイズステロールを含む。

0059

本発明の無水ファンデーションの中の粘着防止剤は、好適には、表面処理がされている。粘着防止剤は、これらだけに制限されるわけではないが、ナイロン、PMMA、絹雲母、滑石、雲母、窒化ホウ素、テフロン(登録商標)、超微粒気泡(ガラス及びポリビニルデンを含む)、球状シリカ、デンプン(オート麦、米、小麦、及びトウモロコシを含む)、オキシ塩化ビスマス微結晶性セルロースポリウレタン粉末、及びシリコーン粉末を含む。

0060

顔料は、好適には、表面処理がされて、これらだけに制限されるわけではないが、二酸化チタン色素及び超微粒物質を含む)、酸化亜鉛(色素及び超微粒物質を含む)、及び酸化鉄(色素及び超微粒物質を含む)を含む。

0061

これらの実施例において、より乾燥した質感を提供して、つや消し外観を生じさせて、且つ着用具合(wear)を向上させるために、分散性を向上させて、且つ固体性を高めるように、表面処理がされた原材料が好適である。

0062

本発明の別態様によって、圧縮されたおしろい疎性のおしろい、圧縮されたフェース・ファンデーション、ほお紅、アイシャドウ、無水ファンデーション、無水マスカラ、無水アイシャドウ、つや出し用の従来式の口紅、つや消し用の従来式の口紅、及び揮発性口紅を含む、化学式(I)若しくは(II)の化合物を、重量百分率で概ね約0.01%乃至20%含んでいる美容用組成物が提供することである。

0063

別実施例では、本発明の化合物は、ざ瘡乾癬脂漏性皮膚炎フケ疣贅うおのめ皮膚硬結(たこ)、感染症白癬しわ黄変革質化(leatheriness)、斑点形成色素沈着過多より成る群から選択される皮膚状態処置するための製剤に利用可能である。本発明の化合物の存在によって、これらの状態を処置するための組成物が皮膚のより深い層に浸透してしまうことが防止され、且つそれらが水によって洗浄されてしまうことが防止される。皮膚状態の処置のために利用される場合には、化学式(I)の化合物は、好適には、安全で且つ効果的な量で提供される。用語「安全で且つ効果的な量」は、処置される状態に良好な方向の変化を生じさせるのに十分な任意の量であるが、重大な副作用を回避するのに十分低量(利益/危険の比が適度になっている)であり、健全医学的判断の範囲内におさまる量として規定される。化学式(I)の化合物の、この安全で且つ効果的な量は、処置される個々の状態、処置される患者年齢及び物理的状態、状態の重傷度、処置期間同時並行治療、使用される本発明の個々の化合物、(もし使用するのならば)使用される担体、及び処置を行う医師の知識及び経験から導かれる同様の要因に応じて変化する可能性がある。
【実施例1】

0064

ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの製法
テトラヒドロフラン80mL中にホホバ・ワックス/ホホバ油12,12g(約0.02mol)を溶かした溶液が、水20mL及び酢酸0.1mL中に酢酸水銀12,74g(0.04mol)を溶かした溶液に加えられて、その混合物が、窒素雰囲気下で密閉容器中で6.5時間攪拌される。この反応の経過はTLCを用いて追跡される。その後に、混合物の反応によって30°Cを超過することが決してないように攪拌を続けながら、1.5MのNaOH 40mL中に水酸化ホウ素ナトリウム(0.7g)を溶かしたものを少量ずつ付加していく。攪拌は2時間の間、継続される。水銀が固化して沈降した後、水層がNaClによって飽和される。蒸留によってこの層は分離されて、上側の層からテトラヒドロフランが除去される。残留物は、クロロフォルム60mL中に溶解されて、40mLの飽和塩ナトリウム溶液で3回洗浄されて、無水硫酸ナトリウムで乾燥される。室温に達するのに応じて油状のホホバジオール10.86g(84.6%)が凝固して、エリスロ異性体の無色結晶が形成される。m.p. 86−88 C.IR (neat):3300−3400、1750cm 1H NMR:4.8−4.9(2H, OH, bs)、3.96−4.00(トリプレット、−CH2OCO)、3.6 92H, CHOH)、2.20−2.26(トリプレット、CH2COO)、1.2−1.4(脂肪族水素)、0.92−0.94(トリプレット、CH3)。

0065

1g(13mmol)のピリジンを含有している、クロロフォルム60mL中にホホバジオール(トレオ形及びエリスロ形の混合物)4.0g(約6.2mmol)を溶かした溶液が、室温での継続的な攪拌の下で、クロロフォルム40mL中に4−塩化メトキシシンナモイル2.48g(13mmol)を溶かした溶液に滴下されて付加される。攪拌は1時間の間、継続されて、この混合物は、水、希HCL、水、10%NaOH水溶液、水で連続的に洗浄されて、無水硫酸ナトリウムで乾燥される。この溶液は濃縮されて、溶離剤としてジエチルエーテル−石油エーテルの混合物(1:9、v/v)を用いてシリカゲル60上のカラムクロマトグラフィによって残留物が洗浄される。ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールが無色の粘性の液体として得られる。収量 3.1g(48.4%)。IR:1725, 1620, 1602, 1580, 1520 cm 1H NMR:7.7(2H, CH=CH, d), 7.47−7.50(4H, C6H4), 6.3(2H, CH=CH), 3096−4.00(トリプレット, −CH2OCO), 3.80(6H, OCH3, s), 3.76(2H, CHOCH, m),2.16(トリプレット, −CH2OCO),1.2−1.4,脂肪族水素)。UV:最大290nm。
【実施例2】

0066

テトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオールの製法
200mLのジエチルエーテルの中に4酸化オスミウム(1g)を溶解させる。この溶液1mLが、アセトン20mL及びジエチルエーテル40mLの中にホホバ・ワックス/ホホバ油12,12g(約0.02mol)を溶かした溶液に付加される。後者の溶液に、反応温度が30°Cを超過しないように継続的に攪拌されながら、30%過酸化水素水6mLが滴下して付加される。この混合物は、室温で8時間攪拌されて、真空中で濃縮される。残留粘性油は、石油エーテル40mLに溶解されて、20%の塩酸40mLと共に徐々に沸騰される。この反応の経過はTLCを用いて追跡される。この混合物は、4.5時間沸騰された後に室温に冷却されて、層に分離されて、上側の層が、飽和NaCl40mLを用いて3回洗浄されてから、無水硫酸ナトリウムで乾燥される。減圧下での蒸発によって、エリスロ異性体(主成分)及びトレオ異性体の混合物を有する非常に粘性のある無色な油としてホホバテトラオール10,5g(収率78.1%)が得られる。IR(neat):3300−3400, 1700cmでの幅広のシングレット。1HNMRスペクトルによって、約4:1の比で、各々がエリスロ形及びトレオ形に対応する3.75(4H, −CHOH, m)及び3.45(H, −CHOH)の領域内に信号が示されている。上記でジオールに対して説明された条件の下で、p−塩化メトキシシンナモイル4.64g(23.6 mmol)及びピリジン2gと共に、ホホバテトラオール(4g, 5.9mmol)のエステル化が実行される。テトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオール(収率 94.4%)がわずかに黄色い粘性の液体として得られる。UV:最大291nm;1g 5.02(平均のMWに対して計算されている)。この1H NMRスペクトルは、上記で示されたホホバジオールのジメトキシシンナモイルエステルのスペクトルと一致しており、対応するプロトン信号の積分強度がより高くなっている点が異なっている。
【実施例3】

0067

ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの実質性
この実験の目的は、OMCの誘導体DIの実質性と、OMCの実質性とを比較することである(ここでは、用語「OMC」はオクチルメトキシ桂皮酸のことを示している)。実験は、新規の誘導体を含有する製剤をヌードマウスの皮膚に適用して、その皮膚を連続的に2回、水中への液浸及び乾燥させることによって行われた。毎回とも、液浸時間は20分であり、乾燥時間は15分である。OMCを含有する製剤が対照として用いられた。

0068

製剤:

0069

【表1】
(実験結果)
この作業の後に皮膚上に残存した誘導体の量が、図1に図示されている。

0070

作業後に皮膚上に残存したジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの量(約80%)が、皮膚上に残存したOMCの量(約50%)よりもはるかに多いことが明確に見てとれる。
【実施例4】

0071

テトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオール(TETRA)の実質性
この実験の目的は、OMCの誘導体TETRAの実質性と、OMCの実質性とを比較することである。実験は、新規の誘導体を含有する製剤をヌード・マウスの皮膚に適用して、その皮膚を連続的に2回、水中への液浸及び乾燥させることによって行われた。毎回とも、液浸時間は20分であり、乾燥時間は15分である。OMCを含有する製剤が対照として用いられた。

0072

製剤:

0073

【表2】
(実験結果)
水中への液浸及び乾燥の後に皮膚上に残存した誘導体の量が、図2に図示されている。

0074

作業後に皮膚上に残存したテトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオールの量(約90%)が、皮膚上に残存したOMCの量(約30%)よりもはるかに多いことが明確に見てとれる。
【実施例5】

0075

OMCとの比較によるジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの皮膚浸透性の測定
純OMC及びジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオール(2つの−OH基がエステル化されている)の浸透性が、生後7週間のオスのヌード・マウスの背側皮膚を用いて測定された(CD1、イスラエル、Weizmann研究所)。

0076

この実験は、フランツ型拡散セル内で37°Cで24時間、実行された。200μlのサンプルが1、2、4、6、8、及び24時間経過時にとられた。各化合物10mgが各皮膚(面積−1.77cm2)に適用された。受液器区画には、エタノール:H2O(1:1)が含まれる。実験の最後には、皮膚は浄化されて、10mlのエタノールを用いて皮膚の抽出が行われる。OMC及び誘導体ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの量は、HPLCによって分析される。

0077

(HPLCによるOMC及び誘導体ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの測定)
HPLC装置:
Merck−Hitachi D−7000インタフェース
Merck−Hitachi C−7400可変UV検出器
Merck−Hitachi L−7300コラムオーブン(column oven)
Merck−Hitachi L−7200自動試料採取装置
Merck−Hitachi L−7100ポンプ
Merck−Hitachi HSMコンピュータ制御分析プログラム
HPLC条件
OMC:
移動相:12%DDW+88%メタノール
流量:1.5ml/分
温度:35°C
UV検出波:308nm
コラム:LiChrospher 100、RP−18、5μ、250x4mm(LiChroCART
注入量:50μl
図3は、HPLC法によってOMCに対して検出されたOMC標準曲線を示している。

0078

誘導体Di:
移動相:100%メタノール
流量:1.5ml/分
温度:35°C
UV検出波:308nm
コラム:LiChrospher 100、RP−18、5μ、250x4mm(LiChroCART)
注入量:50μl
ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの最小検出量は、800ng/mlである。

0079

DiHPLC法を用いた測定による誘導体ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオール及びOMCに対する標準曲線が図4及び図5に示されている。

0080

(実験結果)
OMC及び誘導体ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールからのOMCの浸透の浸透実験の結果が、図6に要約されている。OMC浸透実験の終わりに皮膚内に浸透しているOMCの量は、876±235μgであった。この量は、皮膚上に適用された投与量の8.76%に相当する。

0081

対照的に、24時間を通してインビトロ浸透実験で皮膚の全域で、誘導体ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの浸透は観測されなかった(HPLC分析により検出可能な誘導体ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの最低濃度は、0.8μg/mlであった)。

発明を実施するための最良の形態

0082

実験の終わりに皮膚内に蓄積されるOMC及び誘導体ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの量が、図7に示されている。OMCの皮膚蓄積量が誘導体Diの皮膚蓄積量の3倍の量になっている(各々の皮膚蓄積量は、2956±807μg及び900±359μg)ことが明確に見てとれる。

0083

結論
上記の実験結果は、OMCがモデル皮膚に非常に大量に浸透及び透過しているのに対して、ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオール誘導体によって、この浸透が妨げられていることを示している。

図面の簡単な説明

0084

図1
図1は、水中への液浸及び乾燥の後に皮膚組織に残存するOMC及びジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの量(パーセント)を示している。
図2
図2は、水中への液浸及び乾燥の後に皮膚組織に残存するOMC及びテトラ(4−メトキシシンナモイル)ホホバテトラオールの量(パーセント)を示している。
図3
図3は、OMC(オクチルメトキシ桂皮酸)に対してHPLC(高速液体クロマトグラフィ)法によって検出されたOMC標準曲線を示している。
図4
図4は、ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールに対してHPLC法によって検出されたジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオール標準曲線を示している。
図5
図5は、ジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールHPLC法によって検出されたOMC(オクチルメトキシ桂皮酸)標準曲線を示している。
図6
図6は、皮膚を通るOMC及びジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの浸透分布図を示している。
図7
図7は、OMC及びジ(4−メトキシシンナモイル)ホホバジオールの皮膚内における蓄積量の分布図である。

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