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技術 操向可能な胆管カテーテル

出願人 コンメドエンドスコピックテクノロジーズインコーポレイテッド
発明者 ハロルド・エム・アズノイアンマイケル・ルブラン
出願日 2001年5月18日 (19年7ヶ月経過) 出願番号 2001-585862
公開日 2004年7月15日 (16年5ヶ月経過) 公開番号 2004-520854
状態 拒絶査定
技術分野 手術用機器 手術用機器 媒体導出入付与装置
主要キーワード 真向かい ホットダイ 固定用ワイヤ 側部出口 制御スライド 湾曲保持 側部口 周囲区域
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2004年7月15日)のものです。
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図面 (1)

課題・解決手段

この発明によれば、操向可能な胆管カテーテル及びその使用方法が提供される。ERCPカニューレ乳頭切除具バルーンカテーテル及びバルーン拡張カテーテルのような胆管カテーテルは、操向機能が備わるように構成することができる。2方向性あるいは4方向性の操向機能が説明されている。乳頭状突起へのカニューレ挿入のような胆管処置を行うための方法もまた、提供される。

概要

背景

概要

この発明によれば、操向可能な胆管カテーテル及びその使用方法が提供される。ERCPカニューレ乳頭切除具バルーンカテーテル及びバルーン拡張カテーテルのような胆管カテーテルは、操向機能が備わるように構成することができる。2方向性あるいは4方向性の操向機能が説明されている。乳頭状突起へのカニューレ挿入のような胆管処置を行うための方法もまた、提供される。

目的

内視鏡遠位端からファーター乳頭の中への難しい誘導協働するのを助けるために、操向機能の備わっている胆管カテーテル及びその使用方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

少なくとも1つの管腔近位端及び遠位端を有している可撓性軸部と、このカテーテルを通って延びている複数の制御ワイヤであって、その遠位先端で固定されて、同ワイヤへ加えられた張力がその先端の引き付け及び撓みを生じさせるようにされている複数の制御ワイヤと、このカテーテルを通して前記ワイヤの操作を行なうために前記制御ワイヤに接続された制御ハンドルとを備えてなる操向可能な胆管カテーテル

請求項2

少なくとも1つの管腔を有している細長い可撓性軸部と、この軸部の管腔を通って延びており、この軸部の遠位先端に固定されているとともにこの軸部の外側でその遠位先端の近くにわずかな距離を置いて延びている、高周波エネルギー伝導する切除用ワイヤと、この軸部の少なくとも1つの管腔を通ってそれぞれが延びている複数の制御ワイヤと、これらの制御ワイヤに操作可能な接続部で接続された制御ハンドルであって、その接続部はこのハンドルが操作されたときに制御ワイヤが長手方向へ移動することのできるものである制御ハンドルと、制御ワイヤと切除用ワイヤ要素との間に施された絶縁部とを備えてなる操向可能な乳頭切除用カテーテル。

請求項3

前記遠位先端での2方向の操向制御をもたらすために、十分な数の制御ワイヤが設けられている請求項1又は2に記載のカテーテル。

請求項4

前記遠位先端での4方向の操向制御をもたらすために、適切な数の制御ワイヤが設けられている請求項1又は2に記載のカテーテル。

請求項5

内視鏡を用意することと、前記遠位先端での2方向の操向制御部が備わっている操向可能な胆管カテーテルを用意することと、内視鏡をファーター乳頭の近くへ誘導することと、操向可能な前記カテーテルを内視鏡を通して挿入し、内視鏡の遠位口部から出すことと、前記カテーテルの遠位先端を前記2つの方向によって画定された平面に沿って操向するとともに、前記カテーテルを前記乳頭へ入るように前進させること、とを含むファーター乳頭へのカニューレ挿入方法。

請求項6

側方観察用内視鏡を用意することと、4方向の操向制御部が備わっている操向可能な胆管カテーテルを用意することと、内視鏡を、その遠位先端がファーター乳頭に隣接するように、食道及び十二指腸を通して誘導することと、前記カテーテルを、内視鏡を通して導入するとともに、前記カテーテルの遠位端が内視鏡の出口から突出するまで前進させることと、前記乳頭への進入とカニューレ挿入とのために、前記カテーテルを前進させるとともに、その遠位先端を操向機能の前記4つの方向によって画定された2つの平面に沿って操向すること、とを含むファーター乳頭へのカニューレ挿入方法。

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0001

発明の分野
この発明は、操向性能が備わっている胆管カテーテルとこれらのカテーテル使用方法とに関するものである。

0002

発明の背景
胆管カテーテルは、患者食道を経て十二指腸の中へ前もって前進させられた内視鏡を通して、患者の体内送出される。これらのカテーテルは、内視鏡の遠位開口から延びている内視鏡の作業管路を通して前進させられるとともに、ファーター乳頭を越えて移動させられて、胆管樹の総胆管進入する。しかしながら、胆管カテーテルの遠位端をその乳頭の中へ誘導することは難しい傾向がある。その乳頭は、簡単に見ることが出来ないうえ、十二指腸の中における内視鏡の位置に対して常に都合のよい箇所にあるとは限らないからである。側方観察用内視鏡には大抵、その遠位開口の基部に可動エレベーター装備されているが、このエレベーターは、カテーテルの方位を変えるとともにカテーテルを対象部位へ操向しやすくするために、その口部を通ってカテーテルが出るように係合させるべく方位付けされている。

0003

ERCPカニューレ及び他の胆管カテーテルには、同カニューレが前記乳頭の中へ誘導されるときにそのカニューレの遠位端にわたって方向性制御をもたらすのを補助的に助けるために、前もって湾曲された遠位先端が大抵設けられている。乳頭切除用カテーテルには、その遠位先端に剥き出しの切除用ワイヤが備わっており、この切除用ワイヤは、カテーテルの外面に対してわずかな間隔を置いて平行に延びている。この切除用ワイヤは、カテーテルの先端の内側でその遠位端に固定されている。しかしながら、このワイヤは、それが引かれてこの乳頭切除具の遠位先端がアーチ状になるように、その長さの残部すべてにわたって可動にされている。切除用ワイヤの可動性によって、この乳頭切除具にいくらかの操向性がもたらされ、その遠位先端をファーター乳頭の中へ導き入れるのが容易になる。しかしながら、前記のような特徴は、同乳頭への進入の微妙な操作を行う間にその胆管カテーテルの遠位端にわたるいくらかの方向性制御をもたらすのに役立つものの、この処置は、難しい点が残されており、胆管カテーテルの遠位端にわたる補助的な方向性制御によって容易になることがある。

0004

操向可能なカテーテルが、医療心臓病学及び電気生理学の分野で、ある期間、使用されてきた。この操向可能なカテーテルには1つ以上の操向ケーブルが備わっているのが普通であり、このような操向ケーブルは、カテーテルの長さにわたって延びているとともに、その遠位端に固定されたカテーテルの管腔の内部に収容されている。このようなケーブルは選択的に引かれて、カテーテルの遠位先端が張力の加わった方向へ曲げられる。ケーブルの近位端は、医師がその制御ワイヤの用手操作をしやすくする、ノブ部あるいはスライド部付きの制御ハンドルに接続されているのが普通である。それに起因するカテーテルの遠位先端の撓みによって、医師は、カテーテルを特定の管の中へ別の管との交差点で導き入れることが容易になる。しかしながら、以前は、胆管カテーテルには、他の医療分野に普及している操向技術が用いられていなかった。内視鏡の遠位端からファーター乳頭の中への難しい誘導と協働するのを助けるために、操向機能の備わっている胆管カテーテル及びその使用方法を提供することは望ましいであろう。同乳頭にカニューレを挿入するための改良された装置及び方法によれば、胆管処置時間が減るとともに、同乳頭や周囲区域の痛みの発生が減るであろう。

0005

発明の要約
この発明によれば、操向可能な胆管カテーテル及びその使用方法が提供される。ERCPカニューレ、乳頭切除具、バルーンカテーテル及びバルーン拡張カテーテルのような胆管カテーテルは、この操向技術で提供することができる。

0006

この操向技術は、引用によって全部がこの明細書に組み入れられる米国特許第5,383,852号及び第5,715,817号公報に開示されたものに類似しているかもしれない。胆管カテーテルに組み入れられたように、開示された操向機能によって、カテーテルの遠位先端の2方向性操向機能あるいは4方向性操向機能のいずれかがもたらされる。2方向方式では、カテーテルの遠位先端は、単一平面において撓むことができ、また、左方向か右方向のいずれかへ、あるいはこれら両方向へ撓むことのできるものとして考えることができる。4方向方式では、カテーテルの遠位先端は、90度離れた2つの平面において撓むことができ、また、左方向か右方向へ、及び上方向か下方向へ、あるいはそれぞれの方向においてこれら両方向へ撓むことのできるものとして考えることができる。

0007

遠位先端が撓むことのできる切除用ワイヤが備わっている乳頭切除用カテーテルに適用されたように、この操向方式は、カテーテルにすでにある切除用ワイヤの操向機能を利用するために部分修正すべきである。この乳頭切除具は、2方向性制御(1つの平面内での)のための操向方式が組み入れられているのが好ましく、また、第2平面内での遠位先端の運動を制御するために切除用ワイヤの張力制御が用いられているのが好ましい。しかしながら、この切除用ワイヤにあっては、両方向へ曲げ移動させるために遠位先端に反対向きの操向力をもたらす第2操向ケーブルが設けられていないため、1つの方向にだけ遠位先端の限定的制御がもたらされる。この意味で、切除用ワイヤによってもたらされた操向作用は、その平面における単一方向のものとして考えることができる。このような2方向性操向制御機構によれば、操向制御平面から90度離れた平面における切除用ワイヤによってもたらされた遠位先端の限定的運動に加えて、胆管処置における誘導のための十分な操向制御がもたらされる。しかしながら、切除用ワイヤによって画定された平面に沿ういずれか一方の方向に等しい操向機能をもたらすために、切除用ワイヤから180度離れて固定されたカテーテルを介して、切除用ワイヤの固定位置から別の単一操向ワイヤを使うことができる。

0008

更に、この乳頭切除具については、その操向制御ワイヤが、乳頭切除術を行うために切除用ワイヤを介して伝えられる高周波電荷接地を防止するために、非導電性のものか十分に絶縁されたものかのどちらかであるべきである。テフロン登録商標)が、RF荷電要素に隣接するカテーテルに使われる金属ワイヤの適切な絶縁体であるとして知られており、また、外装体あるいは被覆体としてその制御ワイヤに適用することができる。これに代えて、管腔壁は、絶縁体として役立つのに十分な厚みがあるように構成することができる。胆管カテーテルのための一般的な材料であるテフロン(登録商標)については、切除用ワイヤの管腔を取り囲む0.005インチの厚みの壁によって、切除用ワイヤの長さに沿って帯電した電荷からの適切な絶縁がもたらされる。

0009

胆管カテーテルの中へ操向制御部を組み入れることによって、ファーター乳頭にカニューレを挿入するための誘導の際に操向可能な胆管カテーテルを使うための新規な方法もまた、提供される。操向可能な胆管カテーテルを誘導する方法には、カテーテルの遠位先端を積極的に操向し、それを同乳頭に一致するように方位付けして、カニューレ挿入を容易にすることが含まれている。

0010

この発明の1つの目的は、ファーター乳頭へのカニューレ挿入を容易にするために操向機能が備わっている胆管カテーテルを提供することである。

0011

この発明の別の目的は、操向機能が備わっている胆管カテーテルの使用方法を提供することである。

0012

この発明の別の目的は、ファーター乳頭へのカニューレ挿入方法を提供することである。

0013

この発明の別の目的は、単一の平面内における両方向性操向機能が備わっている胆管カニューレを提供することである。

0014

この発明の別の目的は、2つの平面内における両方向性操向機能が備わっている胆管カニューレを提供することである。

0015

この発明の別の目的は、単一の平面内における両方向性操向機能と、切除用ワイヤの平面に沿う単一方向性操向機能とが備わっている乳頭切除用カテーテルを提供することである。

0016

好適実施態様の詳細な説明
この発明の前記及び他の目的及び利点は、この明細書に添付された概略図面を参照することで、以下のさらなる説明からいっそう十分に認識されるであろう。

0017

図1には、従来技術に係る単一管腔型ERCPカニューレ製品が示されている。このカニューレ100には、内径がおよそ0.036インチで長さがおよそ200センチメートルの単一管腔型テフロン(登録商標)管102が備わっている。管102の遠位端には、医師が使用する際に握るためのプラスチックハンドル104が過成形されている。このハンドルには造影剤注入口部106が含まれており、この注入口部には、使わないときにこの口部を覆うためにねじ留め蓋108が備わっている。このハンドルにはまた、カニューレの近位端に、案内ワイヤを通すことのできる案内ワイヤ口部110が備わっている。両方の口部は単一型管腔103に連通している。これに代えて、造影剤の流れをいっそう容易にするとともに、粘着性造影剤によって引き起こされる案内ワイヤについての複雑さをより少なくするために、案内ワイヤと造影剤注入とのための別々の管腔が備わっている2管腔型カニューレを設けることができる。造影剤注入のための2つの円形管腔と案内ワイヤのための1つの円形開口とが設けられている3管腔型カニューレもまた、利用することができる。

0018

このカニューレにはまた、包装された製品が消毒過程の間にさらされる熱と相まって湾曲保持包装によって形成される、前もって湾曲した遠位先端を設けることができる。前もって形成された湾曲部は、常に12時の位置(その湾曲部の内側半径が、内視鏡における出口の位置に一致する12時に位置合わせされる)に方位付けられるように意図されている。このような方位によれば、カニューレは、内視鏡の側部出口から、内視鏡の長手軸に垂直である方向に突出することができるとともに、前記乳頭へ向けることができる。しかしながら、この湾曲部は、体内に配置された後に調整することができず、また、この装置の近位(制御)端からカニューレの遠位先端を向け直すことができることに出願人が気付いている作用制御機構は、従来技術に係るカニューレの中にはまったく存在しない。

0019

案内ワイヤは、それを内視鏡から前記乳頭の中へ送出するために、カニューレを通してまず挿入することができるが、そうしなくてもよい。縦方向の力をもたらしてカニューレを内視鏡から前進させるために案内ワイヤが有用であるが、カニューレの遠位端から延びている案内ワイヤの遠位先端は、きわめて曲がりやすいものであるときには、脱出しやすく、そうではなくて堅いものであるときには、前記乳頭を痛めやすい。従って、案内ワイヤは、前記乳頭を通して送出される間には、カニューレの先端の内側に引っ込めた状態に保つのが好ましい。このような慣行に代わるものとして、短くて分離可能補強用ワイヤ112がカニューレに設けられる。この補強用ワイヤは、内視鏡を通して送出する間に案内ワイヤが存在しないときにおけるカニューレの近位領域に軸方向の保持をもたらすために、一部が管腔103を通って延びている。この補強用ワイヤは、カニューレの長さの約半分だけであるおよそ90センチメートルの長さを有しており、また、このワイヤの近位端に接続されたねじ留め蓋114によって、カニューレの内部にしっかりと固定することができるとともに、案内ワイヤ口部110にねじで係合することができる。カニューレが前記乳頭の中へ送出されると、補強用ワイヤ112を取り除いて、案内ワイヤを管腔103から総胆管の中へ挿入することができ、ここで、管腔103は、その後に選ばれた器具を導入することのできる通路として、処置が行われる間中残ることができる。

0020

図2には、従来技術に係る乳頭切除具が示されている。この乳頭切除具200は多管腔型カテーテルであって、これには、環状のファーター乳頭を通して放射状に延びる切れ目を作るために使われるその遠位端で、高周波通電可能な切除用外部ワイヤが備わっている。前記乳頭を切除することは、総胆管の中に閉じ込められていた胆石が十二指腸の中へその後に自由に入り込むことができるように画定する前記開口を広げるために、意図されている。乳頭切除具200には、2管腔型あるいは3管腔型のテフロン(登録商標)軸部202が備わっている。この軸部の遠位端には、切除用外部ワイヤ204が、カテーテルに平行に、わずかな間隔を置いて延びている。このワイヤの露出部の下には、カテーテルの遠位先端に、いくつかの位置決め帯206,208,210と遠位帯212とがあるが、これらは、医師に対して、カテーテルの遠位先端がどれほど前記乳頭の中へ入ったかを視覚的に表示するためのものであり、このような帯は、先に説明されたカニューレにおいても認めることができる。

0021

このカテーテルの近位端では、カテーテルの長さを通して延びている案内ワイヤ用管腔215への案内ワイヤ口部214が開口している。この乳頭切除具の案内ワイヤ用管腔の内部には、標準長さの案内ワイヤか短くされた補強用ワイヤ(カニューレについてと同様に)かのいずれか一方を使うことができる。図3Aに詳しく示されたように、この乳頭切除具の近位端では、切除用ワイヤ204の操作を制御するために、親指スライド部218の備わったハンドル216が切除用ワイヤと切除用ワイヤの管腔とに接続されている。この親指スライド部は、切除用ワイヤの近位端に接続されているとともに、切除用ワイヤを引いて前記乳頭の切除を始めるために、近位へスライドすることができる。切除用ワイヤを引くことは、この乳頭切除具の遠位端を切除用ワイヤの平面に沿ってわずかに撓ませるのにも役立つ。切除用ワイヤへの張力を取り去ると、その遠位端は、ゆるんで、それが撓んでいない方位に戻ることができる。このような遠位先端の運動に関する制限的範囲によっていくらかの操向制御がもたらされるが、それは、一方向だけにおけるものであり、また1つの平面だけに沿うものである。

0022

図3Aに示されたように、切除用ワイヤ204に通電するためにコネクター221を高周波エネルギー源に接続することができるが、このコネクターは、カテーテルにおける独立した第2管腔を通って延びるように、電気的に絶縁されている。この処置の間に必要に応じて、案内ワイヤ用管腔から造影剤を注入することができる。任意ではあるが、この乳頭切除具の遠位端220が前記乳頭を通して挿入された後に胆管樹の中に造影剤を注入するために、注入口部222へ開口する第3管腔を設けることができる。

0023

乳頭切除具200の遠位先端220の詳細図が図3に示されている。切除用ワイヤ204は、この遠位先端の一部に沿ってカテーテル軸部の外側に延びている。切除用ワイヤの遠位端226は、遠位出口230でカテーテルの中へ入り込み、遠位先端の近傍にあるカテーテルの切除用ワイヤ用管腔234の中において、固定接合部228に固定されている。近位へ延びている切除用ワイヤ204は、カテーテルの遠位先端に平行であって、およそ0.78インチだけ同遠位先端の外側へ延びており、近位口部236で切除用ワイヤ234の中へ再び入り込んでいる。このワイヤは、近位口部236のすぐ近くで切除用ワイヤ用管腔の中に割り込んだつば238の中へ入り込んでいる。このつばによれば、切除用ワイヤの運きによって引き起こされる引っ張り及び引き裂きに耐えるために、この区域にその管腔への構造的保持体がもたらされている。切除用ワイヤ204は、直径がおよそ0.020インチで丸みを帯びた別のワイヤへ接続される前に、その遠位先端から近位へおよそ12インチほど延びており、次いで、ハンドル216における親指スライド部218の近位へ続いている。この切除用ワイヤは、丸みを帯びたワイヤに、両方のワイヤを受けるコレットによって、接続されている。

0024

図4から図4Cには、この発明に係る操向可能な単一管腔型カニューレ300が示されている。このカニューレには軸部302が備わっており、この軸部には、案内ワイヤの配置と造影剤の注入とに共用される1つの主管腔304が備わっている。この操向可能なカニューレの軸部には、主管腔304の周り周方向へ等間隔に配置された小さい操向ワイヤ用管腔306もまた、含まれている。これらの操向ワイヤ用管腔によって、遠位端310に隣接してこれらの管腔の中に固定された操向ワイヤ308、318が摺動可能に収容される。

0025

これらのワイヤは、ぴんと張られたワイヤの方向に遠位先端の撓みを生じさせるため、張力のかかった状態に置かれるように配置されている。2方向方式では、2本の操向ワイヤ308と2つの管腔306とが、直径方向へ反対に180度離れて軸部302の中に配置されている。4方向方式では、図4Aに示されたように、4本の操向ワイヤ(2本の操向ワイヤが2組)308、318と4つの管腔306とが、等間隔で90度離れて配置されている。

0026

この操向可能なカニューレの近位端には制御ハンドル320が接続されている。この制御ハンドルには、操向ワイヤ308、318に接続される操向制御部322、324が設けられている。このハンドルには、案内ワイヤを通すことができ、あるいは造影剤を注入することができる口部326も備わっている。これらの制御部と操向ワイヤとの接続部の一例が図10A及び図10Bに示されている。これらの制御部には、このワイヤの一部に接続されたスライド部が備わっていてもよい。それぞれのワイヤはU字状であり、その自由端は遠位端310に隣接する管腔の中に固定され、その近位端は前記ハンドルの内部に保持されたプーリー520によって保持されている。

0027

この遠位端における固定用ワイヤの一例は、図9における乳頭切除用カテーテルの例に示されている。これらのワイヤ420の端部は接着剤によって固定することもできる。しかしながら、これらのワイヤは、ホットダイによる遠位端410のネックダウン処置の間に熱を加えることで管腔の中へ埋め込まれる小管部422の小さい補強片によって固定されるのが好ましい。このカテーテルの近位端から装着されたワイヤの遠位端424は、カテーテルの遠位端412を通って延び、その端部に形成された過大なボール430を保持するために溶接され、次いで小管部422に係合するようにカテーテルの中へ近位に引き戻されるようなものであってもよい。

0028

スライド部322、324がこの制御ハンドルの上で移動すると、ワイヤ308、318は、同じ方向である長手方向へ駆り立てられる。このような移動によって、ワイヤの一方側部に張力がかかるとともにワイヤの他方側部がゆるみ、遠位先端310が張力のかかったワイヤの方向へ撓むことになる。スライド部322によってワイヤ308が制御されて、図6に示されたように、1つの平面において左方向及び右方向への撓み制御がもたらされる。スライド部324と制御ワイヤ318とは、図6に示されたように、垂直な平面において上方向及び下方向への撓みが生じるように接続されている。

0029

図5には、操向制御部が備わっている複式管腔型カニューレ350が示されている。この複式管腔型カニューレは、造影剤を別に導入するために追加された管腔330が備わっている点を除いて、先に検討された単一管腔型のものと類似している。このような余分の管腔330を収容するために、案内ワイヤだけが収容される主管腔304は、中心からわずかに移動されている。操向ワイヤ用管腔306とワイヤ308、318とは、制御ハンドル320と同様に、単一管腔型カニューレの場合と同じ状態にある。

0030

図7には、操向制御部が備わっている乳頭切除具400付きのカテーテルが示されている。この操向制御可能な乳頭切除用カテーテル400は、操向制御ハンドル404、操向制御ワイヤ及びカテーテル内部に含まれた管腔が備わっている点を除いて、先に説明された従来技術に係る乳頭切除用カテーテルと類似している。先に言及されるとともに図8に示されたように、この乳頭切除具400には、左方向あるいは右方向へ撓まされる1つの平面に沿ってだけ操向制御部が設けられているのが好ましく、垂直な平面における移動は切除用ワイヤ402によって制御される。しかしながら、この切除用ワイヤによって、図8に示されたように、上向き方向にだけの方向性制御がもたらされる。この切除用ワイヤの張力に対抗するための制御ワイヤ(切除用ワイヤから180離れて配置されている)は実際には、このカテーテルの遠位端410における切除用ワイヤの存在によって作り出され空間的制限が与えられていない。軸部440(図9Aに示された断面図)には、この軸部の中央底部の近くに、およそ0.036インチの大きい案内ワイヤ用管腔442が含まれている。この案内ワイヤ用管腔の上方には、この軸部の上部の近くに切除用ワイヤ用管腔444が位置している。この切除用ワイヤ用管腔と案内ワイヤ用管腔との間には、別の造影剤用管腔が位置している。これら2つの管腔の間に残された小さい空間に収容するために、造影剤用管腔446は、0.006インチ×0.020インチ程度の長方形断面のものである。操向ワイヤ用管腔448は、軸部の断面における直径方向の反対側で3時0分の位置と9時0分の位置とに配置されている。操向ワイヤ422の配置及び接続は、カニューレに関して先に説明されたものと同じである。

0031

この乳頭切除具のための操向制御部は、図10A及び図10Bに示された制御ハンドル404の使用によって設けられている。この制御ハンドルには、制御ハンドル404の内側の操向制御ワイヤ422に接続された操向制御スライド部460が備わっている。操向制御スライド部460及び制御ワイヤ520の操作は、カニューレに関して先に説明されている。乳頭切除具の制御ハンドルには、切除用ワイヤ制御スライド部470が更に設けられており、この制御スライド部のスライド移動によって切除用ワイヤの長手方向の移動が制御される。切除用ワイヤが乳頭切除具の遠位端410で固定されているので、制御部470の移動によって、遠位先端410を1方向へわずかに撓ませる切除用ワイヤに張力を発生させあるいは切除用ワイヤをゆるませることで、いくらかの操向制御がもたらされる。加えて、切除用ワイヤ制御スライド部470には、切除用ワイヤへの高周波電流を受けるための電気的接続部462が設けられている。このハンドルは、当業界で知られた普通の方法によって、軸部410に接続することができる。

0032

図11は、操向可能な胆管カテーテルで行われる内視鏡的胆管処置の詳細図である。観察機能と作業管路とが備わっている内視鏡702が、患者の食道704から下方へ最初に誘導される。この内視鏡は、705を通って前進して、胃の底で十二指腸706の中へ入れられる。胆管樹710は、胆嚢712からの胆嚢管714、肝臓716からの肝管718及び膵臓720からの膵管722からなっている。これらの管のそれぞれは総胆管719でいっしょになっている。総胆管719は、胃のわずかに下方で十二指腸と交差している。乳頭状突起括約筋)724によって、総胆管719と十二指腸706との交差部での開口の大きさが制御される。乳頭状突起724から延びている、総胆管719と膵管722との共有部分は、ファーテル膨大部として知られている。ファーテル膨大部の管と絡み合っている筋肉は、その管を選択的に締め付けて、総胆管及び膵管の分泌液の流れを制御する。この収縮筋オディ括約筋727として知られている。

0033

乳頭状突起724は、総胆管に達して胆管処置を行うために、胆管装置728が横切らなければならない。胆管カテーテルに操向機能がないときには、内視鏡は、カテーテルが乳頭状突起を横切るかどうか注意深く配置しなければならない。内視鏡は、側部出口726が乳頭状突起の真向かい(短い内視鏡の位置)になるように誘導されるので、胆管装置が内視鏡の側部口部から出て内視鏡に対して垂直に延びると、胆管装置は乳頭状突起へ入るように位置合わせされる。しかしながら、内視鏡の位置にかかわらず、カテーテル728における操向機能によって、乳頭状突起との位置合わせがいっそう容易になるが、これは、前進の間にカテーテルの遠位先端を乳頭状突起に出会うようにうまく操作することができるからである。

0034

作業管路の側部口部726が乳頭状突起724に隣接するように内視鏡を配置した後に、操向可能な胆管カテーテル728は、この操向可能な胆管カテーテルの遠位端が内視鏡の側部口部726から現れるように、内視鏡の作業管路を通して前進させられる。内視鏡の側方観察用口部730及びライト732は、カテーテル728が内視鏡から現れて乳頭状突起724へ入るために移動されたときにカテーテル728の観察をもたらすように配置されている。ERCPカニューレは乳頭状突起の中へまず誘導されるのが普通である。案内ワイヤあるいは部分的長さの補強要素はカニューレの管腔の中へ前もって収容されているが、これは乳頭状突起を通る誘導の間にその遠位端から突出しない。このカテーテルは、次いで乳頭状突起と位置合わせされるように操向され、その後、カテーテルは乳頭状突起を貫通するように前進させられる。乳頭状突起を横切った後に、カニューレは、案内ワイヤに沿って総胆管の中へ前進させられる。最初のカニューレ挿入の後に、案内ワイヤは総胆管内の定位置に残されて、他の胆管装置を容易に導入することのできる通路がもたらされる。

0035

ERCPカニューレ及び他の胆管カテーテルには、前もって湾曲された遠位先端が設けられているが、これは、内視鏡の側部出口726から出て乳頭状突起に達するときにその先端の位置合わせを容易にすることを意図したためである。しかしながら、このカテーテルが内視鏡の内部で正確に回転しないとき、あるいは内視鏡がわずかに位置ずれしているときには、この胆管カテーテルの遠位先端における操向機能だけによって、乳頭状突起へ容易に届く誘導方法が医師にもたらされる。加えて、内視鏡の出口726の遠位側部での可動状傾斜機構によれば、この胆管カテーテルの方位を調節することで補助的な操向機能がもたらされる。このカテーテルの操向機能と傾斜機構とを組み合わせると、胆管処置の間における方向性制御の例外的範囲がもたらされる。この胆管装置の遠位端には、この装置の遠位端が乳頭状突起の中へ十分に入ったかどうかを医師が判断して、胆管樹の視覚化のために造影剤を注入することができるようにするために、およそ3ミリメートル離れて配置された一組の目視マーカーが備わっているのが好ましい。

0036

胆管樹がX線透過的に視覚化された後に、医師は、内視鏡を通して挿入された他の特定のカテーテルと装置とによって、胆管系を冒している問題点を診断して、その特定の疾患を処置することができる。胆管系の一般的な疾患には、胆管樹のさまざまな管における胆石あるいは狭窄症が含まれる。結石バルーンカテーテルや拡張バルーンカテーテルのような胆管カテーテルによれば、たとえ留置案内ワイヤを越えて導入されたものであっても、先に検討されたカニューレ及び乳頭状突起の実施態様において実証されたように操向可能な形状構成に恩恵をもたらすが、これは、治療が必要であれば、これらのカテーテルを、総胆管から枝分かれしているさまざまな管の中へ操向させることができるからである。

0037

総胆管719の中に結石がある場合には、医師は、乳頭切除用カテーテルで乳頭状突起724の開口を拡張することによって、その管から結石を出すように試みることができる。乳頭切除具がこの処置において最初に使われた器具であるときには、この切除用ワイヤによってもたらされたものに加えて、このカニューレの検討において先に実証されたように、操向制御部によって、位置決めと乳頭状突起への進入とが容易になる。

図面の簡単な説明

0038

しかしながら、この発明に関するこれまでの説明は単にその発明の例示だけを意図するものであること、また、他の変形例、実施態様及び均等物はこの発明の精神から逸脱することなく当業者に明らかなものであること、を理解すべきである。以上のように説明されたものについて、われわれが特許証によって請求しかつ獲得したいものは特許請求の範囲である。

【図1】
図1は、従来技術に係るERCPカニューレの側面図である。
【図2】
図2は、従来技術に係る乳頭切除用カテーテルの側面図である。
【図3】
図3は、従来技術に係る乳頭切除具の遠位先端の詳細な側面断面図である。
図3Aは、従来技術に係る乳頭切除具の制御ハンドルの詳細な側面断面図である。
【図4】
図4は、操向制御部が備わっている単一管腔型ERCPカニューレの側面図である。
図4Aは、図4における4A−4A線に沿う、操向制御部が備わっている単一管腔型ERCPカニューレの遠位端の断面図である。
図4Bは、操向制御部が備わっている単一管腔型ERCPカニューレのための制御ハンドルの等角図である。
図4Cは、操向制御部が備わっている単一管腔型ERCPカニューレのための制御ハンドルの端面図である。
【図5】
図5は、操向制御部が備わっている2管腔型ERCPカニューレの側面図である。
図5Aは、図5における5A−5A線に沿う、操向制御部が備わっている2管腔型ERCPカニューレの遠位端の断面図である。
図5Bは、操向制御部が備わっている2管腔型ERCPカニューレのための制御ハンドルの等角図である。
図5Cは、操向制御部が備わっている2管腔型ERCPカニューレのための制御ハンドルの端面図である。
【図6】
図6は、4方向性操向可能カニューレの操向機能の概略図である。
【図7】
図7は、操向制御部が備わっている乳頭切除具の側面図である。
【図8】
図8は、2方向性操向可能乳頭切除具の操向機能の概略図である。
【図9】
図9は、乳頭切除具の遠位先端の詳細な側面断面図である。
図9Aは、図9の9A−9A線に沿う、乳頭切除具の遠位先端の断面図である。
【図10】
図10Aは、2方向性操向制御部が備わっている乳頭切除具のための制御ハンドルの側面図である。
【図11】
図11は、内視鏡と操向可能な胆管カテーテルとを使って行われる胆管処置の概略図である。

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