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技術 感光性樹脂積層体

出願人 東洋紡株式会社
発明者 和田通本井慶一小木浩二
出願日 2003年4月21日 (17年8ヶ月経過) 出願番号 2003-116110
公開日 2004年11月18日 (16年1ヶ月経過) 公開番号 2004-325513
状態 未査定
技術分野 ホトレジストの材料 感光性樹脂・フォトレジストの処理 フォトリソグラフィー用材料 積層体(2)
主要キーワード 表面粘着 拡大ルーペ 画像照射 凸文字 目標光 半水溶性 キズつき 非重合領域
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2004年11月18日)のものです。
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課題

破れ(破損)やキズなどによる不具合の無い高品位印刷画像が得られ、現像時の現像液汚染がなく、かつ、アブレーション感度の高い感光性樹脂積層体を提供すること。

解決手段

(1)少なくとも支持体感光性樹脂層IRアブレーション層およびカバーフィルムを有する感光性樹脂積層体であって、IRアブレーション層が、IR吸収性金属層を含み、かつ、カバーフィルムとIRアブレーション層の間に非IR感受性高分子樹脂層を設け、前記IRアブレーション層と非IR感受性高分子樹脂層との光学濃度の合計が2.0以上であることを特徴とする感光性樹脂積層体。および(2)IRアブレーション層の厚みが、750Å以下である前記(1)記載の感光性樹脂積層体。

概要

背景

近時、レタープレスフレキソなどの凸版印刷の分野において、デジタル画像形成技術としても知られているコンピュータ製版技術(コンピュータ・トゥプレート(CTP)技術)は、極めて一般的なものとなってきている。CTP技術では、感光性印刷版重合するべきでない領域を覆うために従来から使用されている写真マスクフォトマスクネガフィルムともいう)は、印刷版内で形成統合されるマスクに取って代わられている。このような統合マスクを得るための方法として、市場には2つの技術が存在する。一つは感光性印刷原版上にインクジェットプリンターでマスクを印刷する方法であり、もう一つは感光層上に紫外線(UV)に対して実質的に不透明で(即ち紫外線を実質的に通さない)、かつ、IRレーザ照射により融除可能な層(この層は、一般に「IRアブレーション層」や「赤外融除層」等と呼ばれており、本願明細書では「IRアブレーション層」と呼ぶこととする。)を設け、当該層にIRレーザで画像形成をすることでマスクを形成する方法である。これらの技術を用いることで画像(マスク)が版上に直接形成され、次の工程で当該画像(マスク)を介して紫外線が照射され、製版へといたる。
なお、CTP技術はネガフィルムが必要でないという利便性を有するだけでなく、ネガフィルムを使用する従来技術に比べて遙かに高い解像度を与え得る。

概要

破れ(破損)やキズなどによる不具合の無い高品位印刷画像が得られ、現像時の現像液汚染がなく、かつ、アブレーション感度の高い感光性樹脂積層体を提供すること。(1)少なくとも支持体感光性樹脂層、IRアブレーション層およびカバーフィルムを有する感光性樹脂積層体であって、IRアブレーション層が、IR吸収性金属層を含み、かつ、カバーフィルムとIRアブレーション層の間に非IR感受性高分子樹脂層を設け、前記IRアブレーション層と非IR感受性高分子樹脂層との光学濃度の合計が2.0以上であることを特徴とする感光性樹脂積層体。および(2)IRアブレーション層の厚みが、750Å以下である前記(1)記載の感光性樹脂積層体。 なし

目的

本発明は、上記事情に鑑み、破れ(破損)やキズなどによる不具合の無い高品位の印刷画像が得られ、現像時の現像液汚染がなく、かつ、アブレーション感度の高い感光性樹脂積層体を提供することを課題とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

少なくとも支持体感光性樹脂層IRアブレーション層およびカバーフィルムを有する感光性樹脂積層体であって、IRアブレーション層が、IR吸収性金属層を含み、かつ、カバーフィルムとIRアブレーション層の間に非IR感受性高分子樹脂層を設け、前記IRアブレーション層と非IR感受性高分子樹脂層との光学濃度の合計が2.0以上であることを特徴とする感光性樹脂積層体。

請求項2

IRアブレーション層の厚みが、750Å以下である請求項1記載の感光性樹脂積層体。

技術分野

0001

本発明は感光性樹脂積層体に関し、詳しくは、コンピュータ製版技術で印刷版やその他のレリーフ板等を作製する際に使用する感光性樹脂積層体に関する。

0002

近時、レタープレスフレキソなどの凸版印刷の分野において、デジタル画像形成技術としても知られているコンピュータ製版技術(コンピュータ・トゥプレート(CTP)技術)は、極めて一般的なものとなってきている。CTP技術では、感光性印刷版重合するべきでない領域を覆うために従来から使用されている写真マスクフォトマスクネガフィルムともいう)は、印刷版内で形成統合されるマスクに取って代わられている。このような統合マスクを得るための方法として、市場には2つの技術が存在する。一つは感光性印刷原版上にインクジェットプリンターでマスクを印刷する方法であり、もう一つは感光層上に紫外線(UV)に対して実質的に不透明で(即ち紫外線を実質的に通さない)、かつ、IRレーザ照射により融除可能な層(この層は、一般に「IRアブレーション層」や「赤外融除層」等と呼ばれており、本願明細書では「IRアブレーション層」と呼ぶこととする。)を設け、当該層にIRレーザで画像形成をすることでマスクを形成する方法である。これらの技術を用いることで画像(マスク)が版上に直接形成され、次の工程で当該画像(マスク)を介して紫外線が照射され、製版へといたる。
なお、CTP技術はネガフィルムが必要でないという利便性を有するだけでなく、ネガフィルムを使用する従来技術に比べて遙かに高い解像度を与え得る。

背景技術

0003

ところで、上記IRアブレーション層を有する感光性樹脂積層体において、IRアブレーション層には、一般に、高分子バインダカーボンブラックを多量に含有させた組成物が使用されている。また、通常、IRアブレーション層上には、原版の保存時や取り扱いの際のIRアブレーション層の保護のためにカバーフィルムが設けられており、このカバーフィルムはIRレーザの照射前またはIRレーザの照射後(通常、主露光後、現像前の時点)に除去される。しかし、本発明者等の研究の結果、カバーフィルムを剥がす際にIRアブレーション層に破れ(破損)やキズを生じ、それが最終的に得られる印刷画像に悪影響を及ぼしていることが分かった。また、IRアブレーションを実施後、主露光し(紫外線の照射を行い)、現像液で現像する際に、IRアブレーション層中のカーボンブラックが現像液へ移行して現像液が汚れ、現像液を一回の製版作業毎に交換しなければならず、これが印刷コストの上昇の原因になっている。さらに、IRアブレーション層の光学濃度が2.0未満であると主露光時にマスクした部分が漏れてくる紫外線によって、硬化してしまい、所謂、カブレという現象を発生してしまう。そこで、本発明者らは先に、IRアブレーション層にIR吸収性金属層を使用した感光性樹脂積層体を提案した。この感光性樹脂積層体は、カバーフィルムを剥がす際のIRアブレーション層の破れ(破損)やキズがなく、また現像液汚染もない。
ところが、IR吸収性金属層単体目標光学濃度を得る場合、アブレーション時間が長くかかったり、出力の小さいIRレーザーでは微小網点再現性が不足するというアブレーション感度の低下が問題となった。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は、上記事情に鑑み、破れ(破損)やキズなどによる不具合の無い高品位の印刷画像が得られ、現像時の現像液汚染がなく、かつ、アブレーション感度の高い感光性樹脂積層体を提供することを課題とするものである。

0005

本発明者等は、上記課題を解決すべく、鋭意研究した結果、IRアブレーション層をIR吸収性金属からなる金属層(以下、「IR吸収性金属層」ともいう)を含む構成とし、IRアブレーション層とカバーフィルムとの間に非IR感受性高分子樹脂層を設けることにより、上記の問題が解消されることを見出し、遂に本発明を完成するに到った。

課題を解決するための手段

0006

すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)少なくとも支持体感光性樹脂層、IRアブレーション層およびカバーフィルムを有する感光性樹脂積層体であって、IRアブレーション層が、IR吸収性金属層を含み、かつ、カバーフィルムとIRアブレーション層の間に非IR感受性高分子樹脂層を設け、前記IRアブレーション層と非IR感受性高分子樹脂層との光学濃度の合計が2.0以上であることを特徴とする感光性樹脂積層体。
(2)IRアブレーション層の厚みが、750Å以下である前記(1)記載の感光性樹脂積層体。

0007

以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の感光性樹脂積層体は、IRアブレーション層がIR吸収性金属層を含み、かつ、カバーフィルムとIRアブレーション層の間に非IR感受性高分子樹脂層を設け、前記IRアブレーション層と非IR感受性高分子樹脂層との光学濃度の合計が2.0以上であることを特徴とする。

0008

本発明において、「IR吸収性金属」とは、IRを吸収して融除され得る、金属、合金または含金属化合物を意味し、ここでの合金とは、2種以上の金属元素融合物だけでなく、2種以上の金属元素とともに金属元素以外の元素を含む融合物も含む。また、「IR吸収性金属」は1種の材料でも2種以上の材料を併用してもよい。

0009

上記金属の好ましい例としては、Al、Zn、Cuが挙げられる。また、上記合金の好ましい例としては、Ca、Sc、Tl、V、Sb、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Al、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、Ag、In、Sn、Ta、W、Au、BiおよびPbから選ばれる2種以上の金属の合金や、かかる2種以上の金属とともに、さらに非金属元素炭素ケイ素等)および/または希土類元素(Nd、Sm、Gd、Tb等)を含む合金、が挙げられる。また、含金属化合物としては、IRを吸収して融除され得るものであれば、金属酸化物金属窒化物等の各種化合物を使用できるが、それらの中でも、亜クロム酸銅酸化クロムアルミン酸コバルトクロム等の暗色無機顔料が好ましい。

0010

なお、IRアブレーション層の破れやキズつきの防止(膜強度)の点から、IR吸収性金属には、金属、合金を用いるのが好ましく、特に好ましくはAl、Zn、Cu、Bi−In−Cu合金であり、とりわけ好ましくはAlである。

0011

IRアブレーション層をIR吸収性金属層のみで構成する場合、IR吸収性金属層の厚みは、750Å以下である。厚みが750Åを超えると、画像形成用のIRレーザーではアブレーション(融除)感度が低下し、アブレーションに時間がかかったり、出力の小さいIRレーザーでは微小網点の再現性が不足するという問題が生じ、好ましくない。一方、厚みが50Å未満であると、IRアブレーション後のマスクとしての機能が劣るので好ましくない。

0012

本発明の非IR感受性高分子樹脂層に用いる有機高分子としては、 一般的な高分子であるポリアミドポリエチレンポリプロピレンポリエステルゴム類エポキシ化合物ポリビニルアルコールポリアクリル酸ポリエチレンオキシド両性インターポリマーアルキルセルローズセルローズ系ポリマー(特にヒドロキシプロピルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ニトロセルローズ)、エチレンビニルアセテートコポリマー、セルローズアセテートブチレートポリブチラール等が挙げられる。これらは、いずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。

0013

本発明の非IR感受性高分子樹脂層の厚みは、0.01〜200μm、好ましくは0.1〜100μm、特に好ましくは0.1〜50μmである。厚みが200μmを超えると、IRアブレーションをする際に用いるドラムへの装着が困難となったり、また、主露光および現像して得られるレリーフの解像度が低下する虞があり、好ましくない。また、非IR感受性高分子樹脂層には、主露光時のカブレ現象の防止として、紫外線を吸収する化合物、例えば、紫外線吸収剤などを添加、配合してもよい。代表的な紫外線吸収剤としてはベンゾフェノン系化合物ベンゾトリアゾール化合物サリシレート系化合物、インドール系化合物等が挙げられる。ベンゾフェノン系化合物としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン等がある。ベンゾトリアゾール化合物としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ditert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ditert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ditert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−(3”,4”,5”,6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等がある。サリシレート系化合物としては、フェニルサリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート等がある。また、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸プロピレングリコールエステル等のナフタレン骨格を有する化合物、9−アントラセンメタノール等のアントラセン骨格を有する化合物、ジヒドロチオ−p−トルイジン等のベンゾチアゾール骨格を有する化合物、キナリジンジオン等のキナゾリン骨格を有する化合物も使用できる。また、(メタアクリル酸エステルスチレン等のラジカル重合可能な化合物とベンゾフェノン骨格、或いは、ベンゾトリアゾール骨格を持ち、且つ、ラジカル重合可能な紫外線吸収剤を共重合させた高分子紫外線吸収剤も使用できる。また、酸化チタン酸化セリウム酸化亜鉛酸化マグネシウムおよびアルミナのような無機化合物も使用できる。また、トルイジンレッドトルイジンイエロー銅フタロシアニンキナクリドン、トルイジンYW、ウォチュレッドBWC、トルイジンイエローGW、モナストラブルーBW、モナストラルグリーンBW、顔料スカレット、オーリックブラウン、モナストラルグリーン、モナストラルマロンB、モナストラルオレンジ等の顔料も使用できる。これらは、いずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。

0014

なお、紫外線吸収剤の配合量としては、非IR感受性高分子樹脂層に対して、0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜40重量%、特に望ましくは1〜30重量%である。0.1重量%未満では紫外線吸収性が著しく低下カブレ現象を起こしてしまうので好ましくなく、一方、50重量%を超えると露光時間が長すぎて実用性が無かったり、非IR感受性高分子樹脂層が脆くなったりするので好ましくない。

0015

非IR感受性高分子樹脂層の365nmにおける吸光度は、0.01〜1.00が好ましい。0.01未満ではカブレ現象を起こしてしまい、1.00以上では主露光時間が長すぎて実用性がないので好ましくない。

0016

本発明のIRアブレーション層と非IR感受性高分子樹脂層との光学濃度の合計が2.0以上必要である。光学濃度は、市販されている白黒透過濃度計を用いて、波長365nmでの値で示される。光学濃度が2.0未満であると、主露光時にマスクした部分が漏れてきた紫外線によって硬化してしまい、本来、非画像であるべき部分が画像部になったりして、所謂、カブレ現象を引き起こしてしまうので好ましくない。

0017

本発明において、感光性樹脂層は、ポリマー、重合性化合物(以下、架橋剤ともいう)及び光開始剤を少なくとも含む組成物の層であり、その組成は、一般に、ポリマー100重量部に対し、重合性化合物を5〜150重量部程度、光開始剤を0.1〜10重量部程度含む。なお、公知のレタープレスやフレキソなどの凸版印刷原版で使用されている感光性樹脂層をそのまま適用してもよい。また、単一層であっても、組成の異なる2つ以上の層を積層して使用してもよい。

0018

レタープレス用途に使用されるポリマーとしては、水または水とアルコールの混合物に溶解または分散可能な高分子結合剤としては公知の合成高分子結合剤を使用できる。例えばポリエーテルアミド(例えば特開昭55−79437号公報等)、ポリエーテルエステルアミド(例えば特開昭58−113537号公報等)、三級窒素含有ポリアミド(例えば特開昭50−76055公報等)、アンモニウム塩型三級窒素原子含有ポリアミド(例えば特開昭53−36555公報等)、アミド結合を1つ以上有するアミド化合物有機ジイソシアネート化合物付加重合体(例えば特開昭58−140737号公報等)、アミド結合を有しないジアミンと有機ジイソシアネート化合物の付加重合体(例えば特開平4−97154号公報等)などが挙げられ、そのなかでも三級窒素原子含有ポリアミドおよびアンモニウム塩型三級窒素原子含有ポリアミドが好ましい。

0019

フレキソ印刷用途使用されるポリマーとしては、単一のポリマーでも、ポリマー混合物でもよい。また、疎水性のポリマーでも、親水性のポリマーでも、疎水性のポリマーと親水性のポリマーの混合物でもよい。疎水性ポリマーとしては、ブタジエンゴムイソプレンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴムニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンスチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、ブチルゴムエチレン−プロピレンゴムクロロスルホン化ポリエチレン、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステルコポリマーアクリロニトリル−(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、エピクロロヒドリンゴム塩素化ポリエチレンシリコーンゴムウレタンゴムが好適である。これらはそれぞれを単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。親水性ポリマーとしては、−COOH、−COOM(Mは1価、2価、或いは3価の金属イオンまたは置換または無置換のアンモニウムイオン)、−OH、−NH2、−SO3H、リン酸エステル基などの親水基を有するものが好ましく、具体的には、(メタ)アクリル酸またはその塩類重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とアルキル(メタ)アクリレートとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とスチレンとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類と酢酸ビニルとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とアクリロニトリルとの共重合体、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースポリアクリルアミドヒドロキシエチルセルロースポリエチレンオキサイドポリエチレンイミン、−COOM基を有するポリウレタン、−COOM基を有するポリウレアウレタン、−COOM基を有するポリアミド酸およびこれらの塩類または誘導体が挙げられる。これらはそれぞれを単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。

0020

重合性化合物は、感光性印刷版の製造に使用でき且つポリマーと相溶性である慣用重合可能エチレン性モノ又はポリ不飽和有機化合物である。当該化合物の例としては、スチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、n−トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノメチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノエチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノエチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、n−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,3−ジクロロプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコール(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,14−テトラデカンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、グリセロールアリルオキシジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジシクロペンチルジメチレンジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタデカンジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジイルジメチルジ(メタ)アクリレート、トリアリルシアヌレートトリアリルイソシアヌレートトリアリルトリメリテートジアリルフタレートジビニルベンゼン、ポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、オリゴブタジエン(メタ)アクリレート、オリゴイソプレン(メタ)アクリレート、オリゴプロピレン(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。これらはいずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。

0021

光開始剤の例としては、ベンゾフェノン類ベンゾイン類、アセトフェノン類、ベンジル類、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンジルアルキルケタール類アントラキノン類チオキサントン類などが好適であり、具体的には、ベンゾフェノン、クロロベンゾフェノン、ベンゾイン、アセトフェノン、ベンジル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール、ベンジルジイソプロピルケタール、アントラキノン、2−エチルアントラキノン2−メチルアントラキノン、2−アリルアントラキノン、2−クロロアントラキノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントンなどが挙げられる。これらはいずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
なお、本発明における感光性樹脂層は、ポリマー、重合性化合物及び光開始剤以外に、添加剤、例えば、可塑剤熱重合防止剤染料酸化防止剤等を含んでもよい。

0022

感光性樹脂層は、各成分の材料を適宜変更することにより、水溶性現像液、半水溶性現像液又は有機溶剤性現像液に可溶或いは分散するものに調製できるが、水又は水性媒体で現像できるものとするのが好ましい。

0023

本発明における支持体としては、可撓性を有し、かつ、寸法安定性に優れた材料が好ましく用いられ、例えばスチールアルミニウム、銅、ニッケルなどの金属製またはポリエチレンテレフタレートポリエチレンナフタレートポリブチレンテレフタレート、或いはポリカーボネートなどのプラスチックフイルムを挙げることができ、なかでもポリエチレンテレフタレートフイルムが寸法安定性に優れ、かつ可撓性に優れた支持体材料として使用される。ここで使用される支持体の厚みは20〜350μm、好ましくは50〜250μmが機械的特性、形状安定化あるいは印刷版製版時の取り扱い性等から望ましい。20μm以下の厚みでは支持体自身が折れなどの変形を生じ易くまた、350μm以上の厚みでは可撓性が低下し、IRアブレーション時のシリンダーへの装着性が低下し好ましくない。また必要により、支持体と感光性樹脂層との接着を向上させるために、一般に用いられる接着剤を設けても良い。

0024

本発明の感光性樹脂積層体を作製する方法は特に限定されないが、一般的には、支持体上に塗布、スプレーコーティング等で感光性樹脂層を形成するか、若しくは、市販の感光性フレキソ印刷版から保護フィルムを剥がすことで一方の積層体を作製する。さらにこれとは別に、基材フィルムに塗布、スプレーコーティング等で非IR感受性有機高分子層を形成後、これに続けて真空蒸着スパッタリング等でIR吸収性金属層を形成して他方の積層体を作製する。このようにして得られた2つの積層体をヒートプレス機等を用いてラミネートすることにより作製する。ラミネート条件は、温度を室温〜150℃、好ましくは50〜120℃とし、圧力を20〜200kg重/cm2、好ましくは50〜150kg重/cm2とするのがよい。

0025

本発明の原版からの印刷版の作製は、例えば以下のようにして行うことができる。
IRアブレーション層にIRレーザによる画像照射を行いことでIRアブレーションを実施し、感光性樹脂層上にマスクを形成する。適当なIRレーザの例としては、ND/YAGレーザー(1064nm)又はダイオードレーザー(例830nm)又はファイバーレーザー(例1050nm)を挙げることができる。コンピュータ製版技術に適当なレーザシステムは、市販されており、例えばダイオードレーザステムOmniSetter (Fa. Misomex;レーザ波長:830nm;作業幅:1800mm)或いはND/YAGレーザシステムDigilas (Fa. Schepers) 或いはファイバーレーザーシステムCyrel Digital Imager Spark(ESKOgraphics)などを挙げることができる。これらは、それぞれ感光性フレキソ印刷原版を保持する回転円筒ドラム、IRレーザの照射装置およびレイアウトコンピュータを含む。画像情報は、レイアウトコンピュータからレーザ装置に直接移される。

0026

次に、上記のようにして、マスクをIRアブレーション層に書き込んだ後、感光性印刷用原版にマスクを介して化学線全面照射する。これはレーザシリンダ上において直接行うことが有利である。或いは、版を、レーザ装置から取り外し、慣用の平板照射ユニットで照射してもよい。照射工程の間、感光性樹脂層は上記マスクの形成工程(融除工程)で露出した領域において重合し、一方照射光を通さないIRアブレーション層によりなお被覆されているIRアブレーション層領域では、重合は起こらない。

0027

上記のようにして化学線が照射された版は、現像工程に供される。現像工程は、慣用の現像ユニットで実施することができ、版の性質に応じて、水、有機溶剤またはこれらの混合物を使用することができる。現像の間に、感光性樹脂層の非重合領域及びIRアブレーション層の残留部は除去される。IRアブレーション層を1種の溶剤又は溶剤混合物でまず除去し、別の現像剤で感光性樹脂層を現像することも可能である。現像工程後、得られた印刷版は乾燥させる。版の乾燥条件は、例えば、45〜80℃で15分〜4時間である。乾燥後に、幾つかの後処理操作をさらに行ってもよい。例えば、印刷版を非粘着性にするために、殺菌灯の照射又はBr2による処理を行うことができる。

0028

【実施例】
以下、実施例および比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下に記載の実施例によって限定されるものではない。

0029

実施例1
A.蒸着シートの作製
ケミカルマット処理を施したPETフィルム原反東洋紡績(株)製のE5002で厚さ125μm)にポリビニルアルコール(日本合成化学工業製ゴーセノールAH−12)/プロピレングリコール(旭電化製)/界面活性剤(第一工業製薬製エパン740)/紫外線吸収剤(山合成化学製MW−022、ベンゾトリアゾール変性体)/純水=8.75g/8.75g/0.01g/1.00g/332.5gの比率で溶解した水溶液バーコーター#26で塗布し、100℃、3分間乾燥して、乾燥後の厚みが1.2μmの塗膜を形成し、次いで、この塗膜の面に、真空蒸着法により、アルミニウムを約600Åの厚みに蒸着した。前記ポリビニルアルコール層およびアルミニウム蒸着層との光学濃度の合計は2.9であった。この光学濃度(OD)は白黒透過濃度計DM−520(大日本スクリーン(株)製造)によって測定した値である。

0030

B.原版の作製
厚さ100μmのPETフィルム支持体(東洋紡績(株)製E5002)、感光性樹脂層、ポリビニルアルコール層およびケミカルマット化PET保護フィルムから構成される感光性フレキソ印刷版(Cosmolight NEO (東洋紡績(株)製))のケミカルマット化PET保護フィルムを剥離し、更に下層のポリビニルアルコール層を感光性樹脂層から慣用の接着テープを用いて除去した。露出させた感光性樹脂層に上記Aで作製したアルミニウム蒸着フィルムの蒸着面を重ね合わせ、ヒートプレス機を用いて100℃、100kg重/cm2でラミネートし、PET支持体、感光性樹脂層、アルミニウム蒸着層、ポリビニルアルコール層およびケミカルマット化PET保護フィルム(カバーフィルム)からなる版を得た。この版の総厚みは1.90mmであった。

0031

C.IRアブレーションの実施
まず、レリーフ深度通常用いられる約0.8mmにするため上記フレキソ版のPET支持体側から化学線(光源Philips10R、365nmにおける照度7.5mW/cm2)を20秒間照射することによって、裏露光を実施し、次にケミカルマット化PET保護フィルム(カバーフィルム)を剥離した。この時保護フィルム(カバーフィルム)のみが剥がれ、ポリビニルアルコール層とアルミニウム蒸着層は感光性樹脂層上に残っていた。この感光性樹脂層上を10倍ルーペで拡大して観察したところ、ポリビニルアルコール層とアルミニウム蒸着層に破れやキズは認められなかった。この版を、Cyrel Digital Imager Spark(ESKOgraphics社製)の回転ドラムにポリビニルアルコール層が表側に、支持体のPETフィルムが裏側なるように巻き付け真空引き後、ファイバーレーザーで画像形成を行った。画像は一辺が15cmの正方形の中に、抜き文字パターン凸文字用パターン、細線、白抜き、独立点網点がある検査用パターンを用いた。本装置レーザー出力は4.8mW、レーザー解像度は2540dpi、レーザースポット径は直径15μmであった。回転ドラムは1000rpmで回転させた。このときのアブレーション時間は約7分であった。IRアブレーション後、版を取り出して10倍ルーペで拡大して観察したところ、問題なくアルミニウム蒸着層がアブレーションされていることを確認した。

0032

D.製版の実施
上記IRアブレーションした、デジタル画像マスクで覆われた感光性フレキソ印刷版全面に、化学線を8分間照射し、その後A&V(株)製現像機(Stuck System)で、40℃、6分間現像した。現像液には、食器洗剤Cascade(米国(株)P&G製)を1%添加した水道水を用いた。現像工程中、IRアブレーション層の残部(アルミニウム蒸着層、ポリビニルアルコール層)および感光性樹脂層の非照射領域は除去され、化学線の照射領域が残った。現像後、60℃で20分間乾燥し、化学線で5分間照射し、最後に表面粘着を除去するため殺菌灯を5分間照射した。
出来上がったフレキソ印刷版を10倍の拡大ルーペ検査した。カブレ現象は観察されず、2ポイントの凸部および凹文字、30μm幅の細線、100μmの直径の独立点および156lpi、1%網点全ての試験パターンが正確に形成されていた。

発明を実施するための最良の形態

0033

比較例1
実施例1のA.蒸着シートの作製においてアルミニウムを約300Åの厚みに蒸着した以外は全て実施例1と同様で行った。この時の光学濃度は1.3であった。アブレーション後、製版した結果、全面にカブレ現象が発生しており、評価に値する版が得られなかった。

発明の効果

0034

比較例2
実施例1のA.蒸着シートの作製においてアルミニウムを約1200Åの厚みに蒸着した以外は全て実施例1と同様で行った。この時の光学濃度は5.6であった。アブレーション後、フレキソ印刷版を10倍の拡大ルーペで検査した結果、156lpi、1%網点が全く、アブレーションされておらず、網点再現性が不足していた。
以上の説明により明らかなように、本発明によれば、IRアブレーション層をIR吸収性金属層を含む構成とし、かつIRアブレーション層とカバーフィルムとの間に非IR感受性高分子樹脂層を設けることにより、IRアブレーション層の厚さを薄くできるので、アブレーション感度が高く、かつ、解像度の優れたCTP版を得ることが可能となり、産業界に寄与すること大である。

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