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技術 非ホゾ式の釘接合軸組木構造

出願人 エイ・エフ・エム・ジャパン株式会社エイエフエム・コーポレーション
発明者 山下健藏マイケル・ダブリュー・トビン
出願日 2003年4月25日 (17年9ヶ月経過) 出願番号 2003-121251
公開日 2004年11月18日 (16年3ヶ月経過) 公開番号 2004-324254
状態 特許登録済
技術分野 建築環境 建築構造一般 建築構造の接合一般
主要キーワード 補強加工 JISC 周囲材 発展態様 組立て構成 頭部径 内装板材 開口壁
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2004年11月18日)のものです。
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図面 (6)

課題

ホゾ軸組木構造代わる非ホゾ式の軸組木構造を提供する。

解決手段

複数の柱材1と、それらの柱材1と同じ幅の上下枠材2,3から構成される軸組木構造であって:(イ)それらの枠材が当接する柱の端部はホゾ加工がなされておらず、平面仕口であり;(ロ)1本の柱1につきその上下端部面の各々に対して4少なくとも2本を用いて枠材を釘接合させた;ことを特徴とする非ホゾ式の釘接合軸組木構造、並びにそれに基く壁パネル開口壁パネル、合成横架材含有パネル。

概要

背景

伝統的軸組は、典型的には、二つの部材が直角にあるいはある角度で結合されるときに、それらの結合仕口ホゾ加工、例えば長ホゾ、短ホゾ、小根ホゾ、扇ホゾ等を加工して、これらを対応するホゾ穴と結合する方法によってなされてきた。かかる伝統的軸組みは、その技術的体形を殆ど変化させることなく、極めて長期間に亘り主流的に採用されてきている。

概要

ホゾ式軸組木構造代わる非ホゾ式の軸組木構造を提供する。複数の柱材1と、それらの柱材1と同じ幅の上下枠材2,3から構成される軸組木構造であって:(イ)それらの枠材が当接する柱の端部はホゾ加工がなされておらず、平面仕口であり;(ロ)1本の柱1につきその上下端部面の各々に対して4少なくとも2本を用いて枠材を釘接合させた;ことを特徴とする非ホゾ式の釘接合軸組木構造、並びにそれに基く壁パネル開口壁パネル、合成横架材含有パネル。

目的

本発明は、上記のホゾ軸組の従来技法に伴う諸問題に鑑み、木材加工及び施工技術の安易簡単化コスト削減、軸組強度の向上等を目的にするものである。従って、本発明の第1の意具体的な目的は、木造軸組に際して柱材及び横架材の双方の仕口にホゾ加工する必要が無い軸組木構造を提供することである。本発明のさらなる目的は、木造軸組に際して柱材及び横架材の双方の仕口をホゾ加工することなく平面のままとし、但し両者間に比較的厚味が小さい枠材を介在させ、柱材及び横架材を釘手段で間接的に接合する軸組木構造を提供することである。本発明のさらに別の目的は、前記の軸組木構造において、横架材が土台胴差、梁、桁、まぐさから選択される種々の変形態様を提供することである。従って、本発明の発展した一形態として、非ホゾ式の釘接合による木造2階建て壁パネル構造を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

断面80〜200mm角の複数の柱材と、それらの柱材と同じ幅及び20〜60mmの厚さの上下枠材から、相隣れる柱の芯芯間隔600〜3640mmとして構成される軸組木構造であって:(イ)それらの枠材が当接する柱の端部はホゾ加工がなされておらず、平面仕口であり;(ロ)1本の柱につきその上下端部面の各々に対して、JISCN75〜180の少なくとも2本を用いて枠材を釘接合させた;ことを特徴とする非ホゾ式釘接合軸組木構造

請求項2

柱芯芯間隔が900〜1820mmである請求項1記載の釘接合軸組木構造。

請求項3

使用される釘がJISCN90〜125である請求項1または2記載の釘接合軸組木構造。

請求項4

請求項1〜3のいずれかに記載の釘接合軸組木構造を上下の横架材の間に配置し、下位の横架材に対して該下枠材を、そして上位の横架材に対して該上枠材を、JISCN75〜180の釘を用いて釘接合することによって、枠材を媒介として柱材を横架材に対して非ホゾ方式で釘接合することにより構成されたことを特徴とする釘接合軸組木構造を含む壁パネル構造

請求項5

横架材が土台胴差、梁、桁、まぐさから選択される請求項4記載の壁パネル構造。

請求項6

横架材に対しての枠材の釘接合は、釘を二列千鳥で打付け、釘の平均間隔を25〜40cmとしたことを特徴とする請求項4または5記載の壁パネル構造。

請求項7

(a)土台、(b)その上に配置され、下枠材をその土台へ釘付けされた請求項1の釘接合軸組木構造からなる1階外壁、(c)さらにその上に配置され、該軸組木構造の上枠材を釘付けされた梁材よりなる非ホゾ接合式胴差、(d)その梁材の上に配置され、それに下枠材を釘付けされたもう一つの請求項1の釘釘接合軸組木構造からなる2階外壁、(e)後者の上枠材上に配置され、その上枠材に釘付けされた梁材よりなる非ホゾ接合式軒桁、及び(f)その軒桁の上に配置され、釘付けされた小屋または妻パネル、を含むことを特徴とする非ホゾ式の釘接合軸組木構造を含む2階建て壁パネル構造。

請求項8

請求項4〜6のいずれかに記載の木造壁パネル構造であって、その構造が開口部を含み、その開口部をなす左右の柱の上仕口に対してそれらの柱に差し渡されるまぐさと同じ補助上枠材を釘付けし、その補助上枠材の上にまぐさを配置し、そのまぐさに対して該補助上枠材を釘付けすることによって該左右の柱をまぐさに固定し、かくして構成される開口部要素を上下枠材を媒介として上下横架材に対して非ホゾ方式で釘接合したことを特徴とする開口部を含む壁パネル構造。

請求項9

請求項4または7に記載の壁パネル構造の柱間枠空間に微小クリヤランスをもって緩く嵌め込まれる縦横寸法発泡樹脂断熱材上下左右余白を残して貼付した構造用面材を、該パネル構造の外面側から嵌め込み、上記構造用面材の上下左右の余白部を左右の柱及び上下の枠材及び/または横架材に釘で固着させて、断熱処理及び補強加工したことを特徴とする壁パネル構造。

請求項10

上記微小クリアランスが2〜5mm、好ましくは2〜3mmである請求項9の壁パネル構造。

請求項11

構造用面材の上下余白幅が70〜80mm、その左右余白幅が40〜50mmである請求項9または10の壁パネル構造。

請求項12

発泡樹脂断熱材の緩い嵌め込みによってその四周と周囲の構造材との間にに生じ得る空隙に防白蟻または殺虫作用を有する接着剤またはシール剤注入充填したことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の壁パネル構造。

請求項13

発泡断熱材が柱間を隙間なく占める厚味を有し、その露出面に接着剤で内装下地材を貼付し、その内装下地材の四囲を左右の柱及び上下の枠材及び/または横架材に固着してあることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の壁パネル構造。

請求項14

接着剤が防白蟻または殺虫作用を有することを特徴とする請求項13に記載の壁パネル構造。

請求項15

発泡樹脂断熱材が防白蟻処理をされたものであることを特徴とする請求項9〜14のいずれかに記載の壁パネル構造。

技術分野

0001

本発明は、軸組木構造に関し、さらには伝統的なホゾによる軸組に依存しない新規非ホゾ式の軸組木構造に関する。

0002

伝統的軸組は、典型的には、二つの部材が直角にあるいはある角度で結合されるときに、それらの結合仕口にホゾ加工、例えば長ホゾ、短ホゾ、小根ホゾ、扇ホゾ等を加工して、これらを対応するホゾ穴と結合する方法によってなされてきた。かかる伝統的軸組みは、その技術的体形を殆ど変化させることなく、極めて長期間に亘り主流的に採用されてきている。

0003

しかしながら、比較的高度な技術を要するホゾ加工を容易に行うことができる熟練大工職は、近年減少傾向にある。それを補うために、工場自動制御加工設備機器、例えばCADCAM等によるプリカットが普及してきている。このような設備機器に要する設備投資額莫大であり、その償却を考えると製品コスト、延いては最終的な建築コストを押上げる大きな要因となり得る。

背景技術

0004

また柱と横架材土台、梁、桁、胴差等)との接合は、種々の荷重に対して充分な強度を具備することが第1の条件であることは、明らかである。ところが今日建築関係に使用される木材の大半が輸入材、殊に針葉樹材でその材質が柔らかく、また小径木基く材木であるために脆弱である傾向がある。これらを加工、例えばホゾ加工すると、その加工による断面欠損に伴う強度の低下が著しく、場合によっては、必要とされる強度が得られず、安全上危惧されるものであり、これに対する何らかの対策ないし改善策を施すことが必要となろう。

0005

本発明は、上記のホゾ軸組の従来技法に伴う諸問題に鑑み、木材加工及び施工技術の安易簡単化コスト削減、軸組強度の向上等を目的にするものである。従って、本発明の第1の意具体的な目的は、木造軸組に際して柱材及び横架材の双方の仕口にホゾ加工する必要が無い軸組木構造を提供することである。本発明のさらなる目的は、木造軸組に際して柱材及び横架材の双方の仕口をホゾ加工することなく平面のままとし、但し両者間に比較的厚味が小さい枠材を介在させ、柱材及び横架材を手段で間接的に接合する軸組木構造を提供することである。本発明のさらに別の目的は、前記の軸組木構造において、横架材が土台、胴差、梁、桁、まぐさから選択される種々の変形態様を提供することである。従って、本発明の発展した一形態として、非ホゾ式の釘接合による木造2階建て壁パネル構造を提供することである。

発明が解決しようとする課題

0006

木造壁パネルにおける断熱性を向上させると共に、高い面内剛性を付与して台風地震などの際の水平荷重に耐えるようにするために、柱及び横架材の間に形成される空間に、発泡ポリスチレン等の発泡樹脂の層を挿入することがなされている。しかしながら、その様な空間に比較的に厚い発泡樹脂層を納める場合には、周囲材発泡樹脂体層との摩擦力が極めて大きく、無理に押し込もうとしても挿入が極めて困難であること、また特有ギシギシあるいはキーキーといった大きな摩擦音の発生や発泡樹脂体周縁部の崩壊が発生する等の問題点があることから、作業上好まれない傾向もあった。かくして本発明のさらに別の目的は、上記の如きパネル構造柱間空間断熱材発泡樹脂層を四周の縁において微小クリアランスを以って緩く嵌め込み(それによって作業効率を向上させ、工事時の摩擦音の発生を減少させ、断熱材の周縁部の崩壊脱落を防止する。)、次いで四周に残る微小な空隙をシーラントまたは接着剤、好ましくは防虫性、殊に防白蟻性の接着剤で充填結合し、壁面に断熱性を付与するのみならず、壁の面内剛性を向上させることである。本発明の他の目的、特徴、利点は以下の説明からさらに明らかとなろう。

0007

前記の種々の課題を解決するために鋭意検討、模索、研究を重ね本発明の諸態様を案出し、ここに開示、提供する。

0008

かくして本発明によれば、断面80〜200mm角の複数の柱材と、それらの柱材と同じ幅及び20〜60mmの厚さの上下枠材から、相隣れる柱の芯芯間隔900〜3640mmとして構成される軸組木構造であって:
(イ)それらの枠材が当接する柱の端部はホゾ加工がなされておらず、平面仕口であり;
(ロ)1本の柱につきその上下端部面の各々に対して、JIS CN75〜180の釘少なくとも2本を用いて枠材を釘接合させた;
ことを特徴とする非ホゾ式の釘接合軸組木構造が提供される。

0009

本発明のこの態様の釘接合軸組木構造は、予め工場でパネルとして製造し、現場搬入するか、あるいは現場で組立て構成し、現場において横架材(土台、梁、桁、胴差等)に対して釘手段で接合する方式で使用されることを予定されているものである。すなわち、例えば土台に対しては下枠材部分を釘で下向きに打付け、好ましくはその際に釘を二列千鳥で打付け、釘の平均間隔を25〜40cmとする。同様に、梁等の上方横架材に対しては、上枠材部分を釘で上向きに打付け、同じく好ましくはその際に釘を二列千鳥で打付け、釘の平均間隔を25〜40cmとする。それらの釘の寸法は、JIS CN75〜180の範囲から適切に選定する。参考として挙げると、JIS A5508による「CN90」の釘寸法は、長さ88.9mm、胴径4.11mm、頭部径8.74mmである。

0010

この軸組に使用される柱の断面の寸法は、一般的には上記のように一辺の寸法が略80mmから略200mmの範囲内となることは了解されよう。上記から明らかなように柱は、上下枠材を媒介として(ホゾ加工無しで)、横架材へ釘手段によって間接的に接合される。従って、使用される前記の寸法範囲の釘の「利き」を確保し、有効な構造強度を達成するためには、枠材の厚さは、略20〜60mmの範囲となる。枠材の幅は、使用される柱材の辺寸法、すなわち上記の略80〜200mmの範囲である。

0011

この軸組における相隣れる柱の芯芯間隔は、より一般的には略900〜3640mm、あるいはより好ましくは略900〜1820mmである。
さらに、横架材、例えば胴差に一階及び二階の柱を接合するには、柱頭(一階)の上に柱脚(二階)を整列配置し枠材を媒介として、胴差に釘(例えばCN90)で固定できる。例えば一階の上枠を胴差に釘で固定するには、CN90釘を二列に千鳥に30cm間隔で上枠材の下から胴差に向かって打付ければよい。二階の場合には、逆に二階の同様なパネル構造の下枠材の上から胴差に対してCN釘を二列に千鳥に30cm間隔で打付ければよい。

0012

この軸組における相隣れる柱の芯芯間隔は、より一般的には略900〜3640mm、あるいはより好ましくは略900〜1820mmである。
従って本発明によれば、最初の釘接合軸組木構造をさらに発展させた態様として、 (a)土台、
(b)その上に配置され、下枠材をその土台へ釘付けされた前記本発明の釘接合軸組木構造からなる1階外壁
(c)さらにその上に配置され、該軸組木構造の上枠材を釘付けされた梁材よりなる非ホゾ接合式胴差、
(d)その梁材の上に配置され、それに下枠材を釘付けされたもう一つの前記本発明の釘釘接合軸組木構造からなる2階外壁、
(e)後者の上枠材上に配置され、その上枠材に釘付けされた梁材よりなる非ホゾ接合式軒桁、及び
(f)その軒桁の上に配置され、釘付けされた小屋または妻パネル
を含むことを特徴とする非ホゾ式の釘接合軸組木を含む2階建て木造壁パネル構造が提供される。

0013

本発明の軸組の発展態様として、釘接合軸組木を含む壁パネル構造であって、その構造が開口部を含み、その開口部をなす左右の柱の上仕口に対してそれらの柱に差し渡されるまぐさと同じ補助上枠材を釘付けし、その補助上枠材の上にまぐさを配置し、そのまぐさに対して該補助上枠材を釘付けすることによって該左右の柱をまぐさに固定し、かくして構成される開口部要素を上下枠材を媒介として上下横架材に対して非ホゾ方式で釘接合したことを特徴とする開口部を含む壁パネル構造も提供される。

0014

本発明の木造壁パネルにおける断熱性を向上させると共に、高い面内剛性を付与して台風、地震などの際の水平荷重に耐えるようにするために、前述のように、柱及び上下枠材、あるいは横架材の間に形成される空間に、発泡ポリスチレン等の発泡樹脂の層を挿入することが好ましい。しかしながら、従来は種々の問題、例えば周囲材と発泡樹脂体層との摩擦力が極めて大きく、無理に押し込もうとしても挿入が極めて困難であること、また特有のギシギシあるいはキーキーといった大きな摩擦音の発生や発泡樹脂体周縁部の崩壊が発生する等、があった。そこで本発明は、本発明の軸組木壁パネル構造の柱間枠空間に微小クリヤランスをもって緩く嵌め込まれる縦横寸法発泡樹脂断熱材上下左右余白を残して貼付した構造用面材を、該パネル構造の外面側から嵌め込み、上記構造用面材の上下左右の余白部を左右の柱及び上下の枠材及び/または横架材に釘で固着させて、断熱処理及び補強加工したことを特徴とする軸組木壁パネル構造を提供する。柱、上下枠材と挿入される発泡樹脂断熱材との間の該微小クリアランスは、略2〜5mm、好ましくは2〜3mmである。構造用面材の上下余白幅は、70〜80mm、その左右余白幅が40〜50mmである。そのような微小クリアランスによって、発泡樹脂体の嵌め込み効率が大幅に向上する。発泡樹脂断熱材の緩い嵌め込みによってその四周と周囲の構造材との間にに生じ得る空隙に防白蟻または殺虫作用を有する接着剤またはシール剤注入充填し、気密性能断熱性能を確保し、防白蟻性を与えることが好ましい。

0015

本発明の軸組木構造に嵌め込まれた発泡ポリスチレンパネル等の断熱材と構造面材の井面は全面的に接着剤で強固に接合されることが軸組強度向上のために好ましい。接着剤は発泡ポリスチレン等の断熱材と木材とを接着するのに適当なものであればよく。市販品として好ましいものの例は、米国オハイオコロンブスアッシュランドケミカル社のポリイソシアネート系「アイソセット(ISOSET)WD3−A322」乳化樹脂剤と「アイソセットCX−47」架橋剤との組合接着剤系である。本発明の接合の場合の上記の接着剤の適当な塗布量は、1平方フィート(0.0929m2)当り平均約23〜25gの程度である。

0016

上記の構造用面材としては、例えばハードボードパーティクルボードチップボード配向ストランドボード、合板等がある。
上記の断熱材挿入軸組木壁パネル構造においては、その発泡断熱材が柱間を隙間なく占める厚味を有しており、その室内側露出面に接着剤で内装下地材を貼付し、その内装下地材の四囲を左右の柱及び上下の枠材及び/または横架材の外面に釘、スクリュウ釘等の固定手段で固着する。これにより断熱性能、防音性能、面内剛性等の一層の向上が達成される。その際に使用する接着剤も防白蟻または殺虫作用を有するのが好ましい。また発泡樹脂断熱材が防白蟻処理をされたものであることが好ましい。

0017

断熱材用の発泡ポリスチレンパネル材として適当な市販品としては、例えば米国AMFコーポレーションミネソタエクセルシアウエストハイウエイ)のEPSタイプ−I,−VIII,−II,−IX等があり、ASTM試験法に基づく物理的及びその他の性能の概略の値は、下記の通りである。

0018

上記の各性能を測定するのに採用するASTM試験方法は、密度がC303/D1622、熱抵抗がC177/C518、圧縮強度がC165/D1621、曲げ強度がD203、透湿係数がE96、吸水率がC272、構造安定度がD2126そして酸素指数がD2863である。

0019

先に延べたように、断熱材として普通採用される発泡樹脂は、予め白蟻防除剤で処理してあるのが好ましい。白蟻防除剤は、公知のいずれのものであってもよいが、発明者等の長年の経験及び知見によれば、有効性持続性人体および環境への安全性等の面から、硼酸ナトリウム系の化合物が好ましく、このような硼酸ナトリウム化合物によりポリスチレンビーズを処理して防白蟻性能を備えた後に、モールド成形して発泡ポリスチレンパネルを製造する方法は、例えば特許第2961133号明細書に開示、特許請求されており、また特許出願第2000−9712号(平成12年1月19日出願)明細書にも昆虫防除発泡ポリスチレン断熱材製法及び同断熱材が開示、特許請求されている。

0020

下図面を参照して、本発明の具体例により、本発明を更に詳しく説明する。図1は、本発明による非ホゾ式釘接合軸組木構造を例示するための立面図図1A)であり、左側に側面図(図1B)が付記されている。この図に示されるように、上下仕口が平面でホゾ加工されていない複数の柱材(1)は、所定の間隔に配置され、一般的には柱材と同じ幅の上枠材(2)、下枠材(3)が柱の上下端仕口面に釘(4)で接合されている。これらの上下枠材は、本来の土台、胴差、梁、桁、まぐさ等の横架材ではなく、柱材をそれらの横架材に対して柱材を釘接合する際の媒介として主として作用するものである。これらの上下枠材の使用によって、ホゾ加工が不要となる。上下枠材は、土台、胴差、梁、桁、まぐさ等の横架材と並列固定配置されるから、横架材の強度を補強する作用も果たし、従って、その強度補強効果の故に従来よりも断面の小さな横架構造材を使用して、コストを低減させることも可能である。使用される柱材の断面角寸法は、一般的には80〜200mmの範囲となる。上下枠材の幅は、使用される柱の幅と同一であるのが一般的である。上下枠材の厚さ及び釘の寸法は、強度、殊に接合強度因子であり、上下枠材の厚さは20〜60mm、好ましくは30〜50mmである。釘の寸法は、JIS CN75〜180、好ましくはCN90〜120である。柱の芯芯間距離は、600〜3640mm、好ましくは900〜1820mmである。

0021

本発明の上記例のような釘接合軸組木構造は、上下の横架材(土台、胴差、梁、桁、まぐさ等)の間に配置し、その上下枠材を、上下の横架材へ釘接合することにより壁パネル構造に発展させることができる。この一態様は、図2図1A:立面図、図2B:側面図)に例示されており、下方横架材である土台(5)に対して下枠材(3)を、そして上方横架材である梁(6)に対して上枠材(2)を、非ホゾ方式で釘接合してなる壁パネル構造である。この場合に使用される釘も前記の寸法範囲のものであり、釘の打付けパターン、及び打付け頻度も前記と同程度であり、必要に応じて調節し得ることは、了解されよう。

0022

本発明の上記の非ホゾ式釘接合軸組木構造あるいは壁パネル構造は、さらに発展させて、図3に示されるような2階建て木造壁パネル構造とすることができる。この2階建て木造壁パネル構造は、(a)土台(6);(b)その上に配置され、下枠材(3)をその土台(5)へ釘付けされた前記本発明の釘接合軸組木構造からなる1階外壁(A);(c)さらにその上に配置され、該軸組木構造の上枠材(2)を釘付けされた梁材(8)よりなる非ホゾ接合式胴差;(d)その梁材(8)の上に配置され、それに下枠材(3’)を釘付けされたもう一つの本発明の釘釘接合軸組木構造からなる2階外壁(B);(e)後者の上枠材(2’)上に配置され、その上枠材(2’)に釘付けされた梁材(9)よりなる非ホゾ接合式軒桁;及び(f)その軒桁(9)の上に配置され、釘付けされた小屋または妻パネル(C);を含むことを特徴とする。上下枠材(2、3’)を釘付けされた梁(8)は、これらを一体として捉えると「合成梁胴差」と称することができる。同様に2階外壁の上部の軒桁(9)も上方の小屋または妻パネルの下枠材(3’’)と一緒に捉えれば合成梁と認められる。これらの梁自体は、本発明の非ホゾ式の釘接合軸組木構造の故に、従来の梁よりも相対的に小さな断面としても所要の強度が合成梁によって発揮され得る。

課題を解決するための手段

0023

本発明の上記の非ホゾ式釘接合軸組木構造あるいは壁パネル構造の一変形態様として、図4に示されるような開口部を含むものがある。このものは、その開口部をなす左右の柱(1、1)の上仕口に対してそれらの柱に差し渡されるまぐさ(E)と同じ丈の補助上枠材(D)を釘付けし、その補助上枠材(D)の上にまぐさ(E)を配置し、そのまぐさ(E)に対して該補助上枠材(D)を釘付けすることによって該左右の柱(1、1)をまぐさ(E)に固定し、かくして構成される開口部要素を上下枠材(2、3)を媒介として上下横架材である梁(6)、土台(5)に対して非ホゾ方式で釘接合した構造であることを特徴とする。図4の具体例に示されるように、好ましくは、補強のために梁(6)の上から下方へ向けて、その梁(6)、上枠材(3)、まぐさ(E)を貫通し、場合によっては補助上枠材(D)にまで貫入する長さのスクリュー釘(7)を使用する。

図面の簡単な説明

0024

図5は、発泡樹脂断熱材(11)を施した本発明の軸組木壁パネル構造の説明図である。これは軸組木壁パネルの柱間枠空間に微小クリヤランスをもって緩く嵌め込まれる縦横寸法の発泡樹脂断熱材を上下左右に余白を残して貼付した構造用面材(12)(図5A、B)を、該パネル構造の外面側から嵌め込み、上記構造用面材の上下左右の余白部(13)を左右の柱(1、1)及び上下の枠材(2、3)及び/または横架材(5、6)に釘で固着させて(図5C、D)、断熱処理及び補強加工したことを特徴とする。この内面には内装用の板材(14)、例えばOSBを付着して仕上げる(図5E)。

図1
本発明による非ホゾ式釘接合軸組木構造を例示するための立面図(1A)及び側面図(1B)
図2
本発明による壁パネル構造の立面図(2A)及び側面図(2B)
図3
本発明による木造2階建て壁パネル構造側面図
図4
本発明による開口部を含む非ホゾ式釘接合軸組木構造の壁パネルの立面図。
図5
本発明による発泡樹脂断熱材を嵌め込んだ壁パネル構造の説明図、5Aは断熱材貼付面材の側面図;5Bは同平面図;外側面からの断熱材貼付面材の嵌め込み立面図;5Cは同内側面からの立面図;5Eは断熱材への内装板材取付けを示す側面図
【符号の説明】
1 柱、 2上枠材、 3下枠材、 4 釘、 5土台、 6 梁、 7大スクリュー釘、 8軒桁、 A 1階外壁、 B 2階外壁、 C(小屋)パネル、 D補助上枠材、 Eまぐさ、 11 発泡樹脂断熱材、 12 壁外側構造用面材、 14 壁内装用の板材

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