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技術 自己シールする引込み可能の筆記具

出願人 エイブリィ・デニソン・コーポレイション
発明者 チヤールズリチヤードルイスジユニアケビンシーヴオンエツセンクレイグキヤロル
出願日 2003年4月17日 (17年2ヶ月経過) 出願番号 2003-113511
公開日 2004年11月11日 (15年7ヶ月経過) 公開番号 2004-314513
状態 特許登録済
技術分野 ペン・筆 シャープペンシル及び出没式、複式筆記具
主要キーワード 挟持端 挟持腕 弾性圧縮力 キヤツプ 支持リム 引込み状態 交差リンク クリツプ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2004年11月11日)のものです。
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図面 (20)

課題

筆記芯引込み状態にある時、筆記芯からの筆記液蒸発を防止する引込み可能の筆記具を提供する。

解決手段

引込み可能の筆記具は前部開口を有する前部軸筒を備えており、筆記芯が前部開口を出入りする。前部開口に隣接して前部軸筒の内部には筆記芯の引込み状態で筆記芯を外気からシールする充填部材が配設される。筆記芯を出入りさせるためのプランジャ後部軸筒後端から突出している。充填部材は第1の端部と第2の端部とを備えており、第1の端部が開いて筆記芯を第1の端部から突出させる。第1の端部を開くために、第1の端部はスリツトをもつリツプを備えている。第2の端部は充填部材の第2の端部をシールするような内部形状になつており、さらに、プランジヤの動作に伴い頂部に軸方向への出入りを許す。引込み状態では、筆記芯は第1の端部と第2の端部との間にあつて筆記芯を外気からシールし、これによりキヤツプを不必要にする。

概要

背景

本発明は一般にマーカとして知られるインキを充填された筆記具に関するものである。ここで、マーカなる用語は一般に用いられるように、インキが筆記芯から蒸発する傾向を有するすべての筆記具を含む。マーカのあるものは、限定するものではないが、フエルト筆記芯、乾式字消器、永久的・非永久的なマーカ、及び子供のマーカを含む。

概要

筆記芯が引込み状態にある時、筆記芯からの筆記液の蒸発を防止する引込み可能の筆記具を提供する。引込み可能の筆記具は前部開口を有する前部軸筒を備えており、筆記芯が前部開口を出入りする。前部開口に隣接して前部軸筒の内部には筆記芯の引込み状態で筆記芯を外気からシールする充填部材が配設される。筆記芯を出入りさせるためのプランジャ後部軸筒後端から突出している。充填部材は第1の端部と第2の端部とを備えており、第1の端部が開いて筆記芯を第1の端部から突出させる。第1の端部を開くために、第1の端部はスリツトをもつリツプを備えている。第2の端部は充填部材の第2の端部をシールするような内部形状になつており、さらに、プランジヤの動作に伴い頂部に軸方向への出入りを許す。引込み状態では、筆記芯は第1の端部と第2の端部との間にあつて筆記芯を外気からシールし、これによりキヤツプを不必要にする。

目的

本発明の課題は上述の問題に鑑み、筆記芯の引込み状態で筆記芯からの筆記液のじょうはつを防止する、自己シールする引込み可能の筆記具を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1の開口(106)を有する筆記筒(101)と、引込み状態引出し状態の間で移動可能であつて、引出し状態で筆記芯(102)が第1の開口(106)から突出し、引込み状態で筆記芯(102)が筆記筒(101)の内部にある筆記芯(102)と、筆記芯(102)を支持するために延長部(318)を有するカートリツジ(312)と、リツプ(600,1206,1508)を有する第1の端部(302,1202)とカートリツジの延長部(318)の周囲をシールする内部形状(702,1300)を備える第2の端部(304,1204)とを有し、筆記筒の内部にあつて第1の端部(302,1202)が筆記筒の第1の開口(106)に筆記芯(102)の引込み状態で第1の端部(302)と第2の端部(304)との間が外気からシールされ、引出し位置で筆記芯(102)が充填部材(300)のリツプと筆記筒の第1の開口とを経て突出する充填部材(300,1200,1500)と、挟持端部(1004,1402,1506)を有するクリツプ(301,1400,1502)と支持リム(1000,1304)とを、挟持端部がリツプ(600,1206,1508)に圧縮力を及ぼして、引込み状態のリツプ(600,1206,1508)リツプをシールし、支持リム(1000,1304)が充填部材(300)の第2の端部(304)を支持するようになつている充填部材(300)とを具備することを特徴とする、自己シールする引込み可能の筆記具

請求項2

筆記筒(101)は第1の開口(106)の近傍に突条を有し、充填部材(300)は筆記筒の突条と協働するするくぼみ(1208)を有し、第1の開口(106)の近傍の筆記筒の内部で所定位置に充填部材(300)を合致させるようになつている、請求項1に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項3

内部形状(702,1300)は少くとも1つの縁部(706,708,1302)を有し、内部形状(702,1300)と延長部(318)との間の摩擦を減じる、請求項1に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項4

内部形状(702,1300)は傾斜した縁部を備える、請求項1に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項5

筆記芯(102)とカートリツジ(312)の延長部(318)との間に空気の流れを許す空気孔(307)を備えており、空気孔(307)は引込み状態で充填部材の第1,第2の端部の間にある、請求項1に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項6

延長部(318)は開口端部(800)を備え、引込み状態から引出し状態へ移動すると、開口端部(800)が充填部材(300)の内壁(802)と係合してリツプを開き、筆記芯が自由に第1の開口から突出するようになつている、請求項1に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項7

筆記筒(101)はプランジヤ(112)のための第2の開口(110)を有し、プランジヤ(112)の動作は筆記芯(102)を引込み状態と引出し状態の間で移動させる、請求項1に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項8

筆記芯が引込み状態から筆記筒(101)からの引出し状態との間で移動可能であり、筆記芯(102)を外気からシールする引込み可能の筆記具であつて、筆記具は挟持端部(1004,1402)と、支持リム(1000,1404)を有するクリツプと、蒸気室(306)を区画する第1の端部(302,1202)と第2の端部(304,1204)を有し、支持リム(1000,1404)が充填部材(300,1200,1500)の第2の端部を支持し、第1の端部(302,1202)はリツプ(600,1206,1508)を有し、外気から第2の端部(304,1204)を収容するための内部形状(702,1300)を有し、筆記芯(102)が蒸気室(306)の内部に引込み状態にあるクリツプの挟持端部の助けを得てリツプ(600,1206,1508)が外気からシールされ、引出し状態でリツプと挟持端部が開いて筆記芯を充填部材と筆記筒から突出させるようになつている、自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項9

前記充填部材が筆記芯(102)を支持する延長部(318)を有するカートリツジ(312)を備えており、筆記芯が引込み位置と引出し位置との間で移動する時、延長部が内部形状(702,1300)を長手方向に移動し、内部構造が延長部の周囲をシールする、請求項8に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項10

内部形状(702,1300)は少くとも1つの縁部(706,708,1302)を有し、内部形状と延長部との間の摩擦を減じる、請求項9に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項11

内部形状は削られた縁部(1302)を備え、内部形状と延長部との間の摩擦を減じる、請求項9に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項12

筆記芯とカートリツジの延長部との間に空気の流れを許す空気孔(307)を備えており、空気孔(307)は引込み状態で蒸気室の内部に位置する、請求項9に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項13

延長部(318)は筆記芯を受け入れる開口端部(800)を備え、引込み状態から引出し状態へ移動すると、開口端部が充填部材の内壁(802)と係合してリツプを開き、筆記芯が自由に第1の開口から突出するようになつている、請求項9に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項14

延長部318の第1(1902),第2(1904),第3(1906)の区画を有し、第2の区画(1904)は第1(1902)と第3(1906)の区画の間に存在し、引込み状態で、第1の区画は蒸気室(306)の内部に存在し、第2の区画(1904)は内部形状(702,1300)とともにシールを形成し、第3の区画(1906)は蒸気室(306)の外部に存在し、第1の区画(1902)は充填部材のリツプ(600,1206,1508)を抵抗なく通過するように先細りになつている、請求項9に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項15

第2の区画(1904)は長手方向軸線に沿つて平坦であり、引込み状態で充填部材の内部形状(702,1300)とともにシールを形成する、請求項14に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項16

第3の区画が蒸気室306の内方へ移動する時、第3の区画の周囲が第3の区画と内部形状との間の摩擦を最小限に減じるように、第3の区画(1906)が上方へ先細りになつている、請求項14に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項17

第3の区画(1906)はくぼみ(1908)を備えており、筆記芯が引込み状態から引出し状態へ移動する時、蒸気室に生じた蒸気解放するように、前記くぼみが第3の区画と内部形状との間に隙間を形成する、請求項14に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項18

充填部材の第2の端部(304,1204)に抵抗力を及ぼす抵抗部材(326)を備えている、請求項8に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項19

縁部(325)と開口(320)をもつ延長部(318)とを有するカートリツジ(312)を備えており、筆記芯(102)は開口の内部にあり、さらに抵抗部材(326)を備えており、延長部が抵抗部材の内部にあつて、抵抗部材は充填部材の第2の端部(304,1204)とカートリツジの縁部(325)との間に配される、請求項8に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項20

充填部材の第2の端部は外部形状(700)を備えており、第2の端部(304,1204)は外部形状から内部形状(702,1300)へ先細りになつて蒸気室の容積を最小限にしている、請求項8に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項21

筆記筒は突条を有し、充填部材は筆記筒の突条と協働するし、筆記筒の内部の所定位置に充填部材を合致させるくぼみ(1208)を有する、請求項8に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項22

筆記筒はプランジヤのための第2の開口(110)を備えており、プランジヤの動作は筆記芯を引込み状態と引出し状態との間で移動させる、請求項8に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項23

クリツプ(301,1400,1502)は挟持腕(1002,1300)を備えており、充填部材は挟持腕を受け入れるようになつているくぼみ(1208)を有する、請求項8に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項24

クリツプ(1502)は充填部材(1500)の内部に一体に構成される、請求項8に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項25

筆記芯が筆記筒の内部にある時、筆記筒の内部で筆記芯をシールする充填部材を備えた引込み可能の筆記具であつて、前記充填部材は蒸気室(306)を区画する内壁(802)を備えた第1の端部(302,1202)と第2の端部(304,1204)とを有し、筆記芯が引込み位置にある時、筆記芯(102)を外気から遮断するように収容するようになつており、第1(302,1202),第2(304,1204)の端部との間隔は、第1の端部(302,1202)を筆記芯(102)の前方に隣接させ、第2の端部を筆記芯の端部に隣接させて小形化し、内壁は第2の端部から第1の端部へ先細りにしてリツプを形成し、該リツプは引出し状態で開いて筆記芯がリツプ(600,1206,1508)を経て突出するようになつている、自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項26

第2の端部は内部形状(702,1300)を有し、第2の端部は内部形状の方へ先細りになつて蒸気室の容積を最小限にしている、請求項25に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項27

第2の端部は縁部(325)を備えた内部形状を備えている、請求項25に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項28

第1の軸筒と第2の軸筒を有し、第2の軸筒は筆記芯を第1の軸筒の開口を抜き指しさせるプランジヤを有する引込み可能の筆記具であつて、前記筆記具は蒸発率の高い筆記液貯蔵する多孔質フイーダ(316)からなり、少くともフイーダの一部はプランジヤ112の内部にあつて、より多くの筆記液を貯蔵する長さにフイーダへ突出する、自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項29

縁部(2100)を有する筆記芯と結合されるニブ(308)と、開口から突出する筆記芯とともにニブ(308)を受け入れる開口(320)を有する延長部(318)を有する第1のカートリツジ(312)とを備えており、前記開口の内部にはニブと係合する少くとも1つの歯(2000)を備えており、筆記芯の縁部が所定の位置に保持されるようになつている、請求項28に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項30

引込み状態と引出し状態の間で筆記具の筆記芯を移動させるための装置であつて、該装置は第1の端部(302,1202)と第2の端部(304,1204)とを有し、さらに内部形状(702,1300)を有する充填部材(300,1200,1500)と、筆記芯(102)を受け入れる開口(320)を備えた区画(1900)を有する第1のカートリツジ(312)とからなり、前記区画は長手方向の軸線に沿つて開口の方へ先細りになつている第1の区画(1902)と、筆記芯の引込み状態で充填部材(300,1200,1500)の第2の端部(304,1204)の内部形状とともにシールを形成するように、長手方向軸線に沿つて平坦になつている第2の区画(1904)と、開口の方へ先細りになつている第3の区画(1906)と、筆記芯(102)が引込み位置から引出し位置へ移動する時、第2の端部の内部形状との間の摩擦が最小限になるように開口の方へ先細りになつている第3の区画(1906)とからなることを特徴とする、筆記具の筆記芯を移動させるための装置。

請求項31

前記第3の区画(1906)が第2の端部の孔を通過する時、第2の端部と第3の区画との間に隙間を形成するくぼみ(1908)を備えている、請求項30に記載の装置。

請求項32

筆記具の筆記芯を外気から封止するための充填部材が、筆記芯が充填部材の内部にある時、筆記芯(102)を第1の端部を経て所定位置へ突出させ、第1の端部(302,1202)は外気から筆記芯をシールするように閉じる開口可能のスリツト(602,1206)を有し、充填部材(300,1200,1500)はポロピレン交差リンクするブチルゴムを含む熱可塑性エボナイトTPV)からつくられる、自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項33

前記TPV材料はTREFSINである、請求項32に記載の充填部材。

請求項34

引込み可能の筆記具の筆記芯をシールして筆記芯からの筆記液の蒸発を最小限にする方法であつて、筆記芯が引込み状態にある時、筆記芯(102)を最小限の容積に収容する過程と、筆記芯が引出し状態にある時、開口(602,1200)を収容物を解放して筆記芯(102)をリツプ(600,1206,1508)を経て突出させる過程と、引込み状態でリツプに外部圧縮力(301,1400,1502)を加えてリツプを封止する過程とからなる、引込み状態で筆記芯をシール方法

請求項35

筆記芯が引込み状態と引出し状態の間で移動する時、収容物がその形状を維持するように収容物を支持する過程(301,1400,1502)を含む、請求項34に記載の引込み状態で筆記芯をシール方法。

請求項36

筆記芯(102)が引込み状態と引出し状態の間で移動する時、収容物の摩擦(702,1300)を最小限にする過程を含む、請求項34に記載の引込み状態で筆記芯をシール方法。

請求項37

筆記液の筆記芯からの蒸発を防ぐように充填部材を形成する方法であつて、前記充填部材(300,1200,1500)をポリプロピレンと交差リンクするベチルゴムを含む熱可塑性エボナイト(TPV)を用いて形成することを特徴とする、充填部材の形成方法

請求項38

充填部材が射出成形によりつくられる、請求項37に記載の自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項39

前記成形工程で用いるTPV材料がTREFSINである、請求項37に記載の充填部材の形成方法。

請求項40

引込み状態と筆記筒(101)からの引出し状態との間で筆記芯が移動可能であり、外気から筆記芯(102)をシールする引込み可能の筆記具であつて、充填部材(300,1200,1500)が第1の端部(302,1202)と、蒸気室(306)を区画する第2の端部(304,1204)とを有し、第1の端部は引出し状態でスリツトを開き、引込み位置でスリツトの幅を閉鎖するようになつており、クリツプ(301,1400)は少くとも前記スリツトの幅と同じ幅の挟持端部(1004,1402)を備えていることを特徴とする、自己シールする引込み可能の筆記具。

請求項41

第1の開口(106)と第2の開口(110)を有する筆記筒(101)と、引込み状態と引出し状態の間で移動可能であつて、引出し状態で筆記芯(102)が第1の開口(106)から突出し、引込み状態で筆記芯(102)が筆記筒(101)の内部にある筆記芯(102)と、第1の端部(302,1202)を有する充填部材(300,1200,1500)であつて、第1の端部は引出し状態で筆記芯を第1の端部を経て突出するように開き、引込み状態で閉じて筆記芯を外気から封止する充填部材と、第1の端部を閉じるように働く圧縮力を及ぼす挟持端部(1004,1402,1506)を有するクリツプ(301,1400,1502)と、第2の開口の内部で移動するプランジヤ(112)であつて、プランジヤ(112)の動作は筆記芯(102)を引込み状態と引出し状態の間で移動させるプランジヤと、少くともプランジヤへ部分的に突出して余分の筆記液を貯蔵するフイーダ(316)とを具備することを特徴とする、自己シールする引込み可能の筆記具。

技術分野

0001

本発明は筆記具、特にフエルト筆記芯、マーカなどの揮発性インキを用いる、自己シールする引込み可能の筆記具に関するものである。

0002

本発明は一般にマーカとして知られるインキを充填された筆記具に関するものである。ここで、マーカなる用語は一般に用いられるように、インキが筆記芯から蒸発する傾向を有するすべての筆記具を含む。マーカのあるものは、限定するものではないが、フエルト筆記芯、乾式字消器、永久的・非永久的なマーカ、及び子供のマーカを含む。

0003

マーカは表面に筆記するための筆記芯を備えた少くとも1つの端部を有する。筆記芯はニブとも称せられるものである。インキは典型的には染料と染料を溶かす溶剤とを処方される。これらのインキの溶剤は典型的な揮発性のものであり、外気に晒されると蒸発する傾向がある。マーカの筆記芯から十分な量のインキ溶剤が蒸発すると筆記芯は乾燥し、マーカとしての性能は著しく低下する。

0004

筆記芯からインキが蒸発するという問題は、マーカの不使用時、筆記芯にキヤツプを被せることにより解決される。しかし、キヤツプを用いる1つの問題は、使用者がキヤツプを被せるのを忘れるかキヤツプを見失うなどして、しばしばキヤツプが使用後に筆記芯に被されず、筆記芯が乾燥してマーカの寿命縮めることである。

0005

マーカにキヤツプを用いることの問題を克服するために、一部のマーカにはマーカの筆記筒の内部に自己シールキヤツプを一体に備えたものがある。これらのマーカは自己シールキヤツプのデザインにそれぞれ問題があり、構成が複雑であり、あまり有効には働かない。1つの問題は、筆記具の不使用時筆記芯がかなり広い空気室に隔離されていることである。

背景技術

0006

空気室が広いと多量のインキがまだ空気室に蒸発し得る。他の問題は筆記芯が自己シールキヤツプを出入りする時、自己シールキヤツプと筆記芯との間に摩擦が生じ、自己シールキヤツプに使用時間に関係なく品質低下を生じさせる。さらに、自己シールキヤツプの組立ては複雑なので、大容量の製造過程には不適である。したがつて、自己シール筆記具には改良が要求される。

発明が解決しようとする課題

0007

本発明の課題は上述の問題に鑑み、筆記芯の引込み状態で筆記芯からの筆記液のじょうはつを防止する、自己シールする引込み可能の筆記具を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するために、本発明の構成は第1の開口(106)を有する筆記筒(101)と、引込み状態と引出し状態の間で移動可能であつて、引出し状態で筆記芯(102)が第1の開口(106)から突出し、引込み状態で筆記芯(102)が筆記筒(101)の内部にある筆記芯(102)と、筆記芯(102)を支持するために延長部(318)を有するカートリツジ(312)と、リツプ(600,1206,1508)を有する第1の端部(302,1202)とカートリツジの延長部(318)の周囲をシールする内部形状(702,1300)を備える第2の端部(304,1204)とを有し、筆記筒の内部にあつて第1の端部(302,1202)が筆記筒の第1の開口(106)に筆記芯(102)の引込み状態で第1の端部(302)と第2の端部(304)との間が外気からシールされ、引出し位置で筆記芯(102)が充填部材(300)のリツプと筆記筒の第1の開口とを経て突出する充填部材(300,1200,1500)と、挟持端部(1004,1402,1506)を有するクリツプ(301,1400,1502)と支持リム(1000,1304)とを、挟持端部がリツプ(600,1206,1508)に圧縮力を及ぼして、引込み状態のリツプ(600,1206,1508)リツプをシールし、支持リム(1000,1304)が充填部材(300)の第2の端部(304)を支持するようになつている充填部材(300)とを具備することを特徴とする。

0009

本発明は筆記芯が引込み状態にある時、筆記芯からの筆記液の蒸発を防止する引込み可能の筆記具を提供するものである。引込み可能の筆記具は前部開口を有する前部軸筒を備えており、筆記芯が前部開口を出入りできるようになつている。前部開口に隣接して前部軸筒の内部には筆記芯の引込み状態で筆記芯を外気からシールする充填部材が配設される。筆記具はまた後部開口を有する後部軸筒を備えている。後部開口の内部にはプランジヤが軸方向前後に移動するプランジヤが配設される。プランジヤがクリツクされると、例えば筆記芯が充填部材と前部開口へ突出または引退する。筆記液はフイーダ貯蔵される。ニブがフイーダと筆記芯の間に配設され、フイーダの筆記液を筆記芯へ供給する。ニブは筆記芯と一体にされるか、別体の部品とされる。フイーダの少くとも一部は後部開口を経てプランジヤの内部へ突出し、フイーダの占める寸法を短縮しつつ、より多くの筆記液を貯蔵する。

0010

充填部材は第1の端部と第2の端部とを備えており、第1の端部が開いて筆記芯を第1の端部から突出させる。第1の端部を開くために、第1の端部はスリツトをもつリツプを備えている。さらに、引込み状態にあるリツプをシールするのを助けるために、クリツプはリツプに圧縮力を加えるように構成される。第2の端部は充填部材の第2の端部をシールするような内部形状になつており、さらに、プランジヤの動作に伴い頂部に軸方向への出入りを許す。引込み状態では、筆記芯は第1の端部と第2の端部との間にあつて筆記芯を外気からシールし、これによりキヤツプを不必要にする。

0011

充填部材は耐久性の材料から作られるので、リツプは充填部材へ筆記芯を繰返し抜き差ししても摩滅しない。充填部材の材料も蒸気非透過性を有し、外気から筆記芯をシールする。この点に関して、充填部材はポリプロピレン交差リンクするブチルゴムを含む熱可塑性エボナイトTPV)から作られる。

0012

本発明の他の装置、方法、構成、利点は、添付の図面と詳細な説明を吟味すれば等業者には明らかになるであろう。本発明の装置、方法、構成及び利点は詳細な説明に含まれ、かつ本発明の範囲に属するものであり、特許請求の範囲により保護されるべきものである。

0013

本発明は添付図面を参照することにより理解される。図面の構成部品は本発明の原理を説明するためのもので、寸法などは必ずしも重要でない。さらに、図面の同じの符号は、各図面を通じて対応する部材に用いられる。

0014

【実施例】
図1は筆記芯が引出し状態の筆記具100を示す。筆記具100は第1の軸筒104と第2の軸筒108とからなる筆記筒101を備えている。引出し状態では、筆記具100の筆記芯102が第1の軸筒104から引き出されている。第1の軸筒104は前端に第1の開口106を備えており、引出し状態と引込み状態との間で筆記芯102の移動を許す。第2の軸筒108は後端に第2の開口110を備えており、引出し状態と引込み状態との間でプランジヤ112の突出を許す。引出し状態でプランジヤ112は第2の軸筒108に対して押し下げられ、筆記芯102は第1の軸筒104から第1の開口106を経て突出される。第1の開口106に筆記芯102を案内するために、支持部材115は筆記芯102の側面ないし周囲を覆つている。第1の軸筒104は筆記芯102の方へ向かつて筆記筒101の外径を減じられ、第1の開口106を形成される。

0015

図2は筆記芯102を第1の軸筒104の内部へ引込めた状態の筆記具100を示す。引込み状態では、プランジヤ112は第2の軸筒108からさらに突出し、筆記芯102を第1の開口106へ引き戻すことにより、第1の軸筒104の内部へ引込めている。こうして、プランジヤ112が引込み状態と引出し状態との間で移動すると、これに応じて筆記芯102も引込み状態と引出し状態との間で移動する。筆記筒101は一体的に形成され、筆記具100の内部機構が第2の開口110を経て筆記筒101の内部へ挿入されるか、当業者において公知の他の代替機構を経て筆記筒101の内部へ挿入される。

0016

図3は筆記具100の内部機構を分解して示す。筆記具100は第1の開口106に隣接する第1の軸筒104の内部に充填部材300を係合している。充填部材300は充填部材300の内部に蒸気室306を形成する第1の端部302と第2の端部304とを備えている。蒸気室306は筆記芯102を受け入れ、外気から筆記芯102を実質的にシールするように構成される。引出し状態で、充填部材300の第1の端部302は、筆記芯102が第1の開口106を経て突出するのを許すように開いている。引込み状態では、第1の端部302は閉じて外気から筆記芯102を実質的にシールする。筆記芯102は長手方向(軸線)310にニブ308を結合される。筆記芯102はニブ308と一体でも、ニブ308から分離された部品であつてもよい。

0017

筆記具100はクリツプ301を備えており、充填部材300の第1の端部302を閉鎖するのに役立つ。クリツプ301は第1の端部302に弾性圧縮力を及ぼすように構成される。充填部材300は外面にクリツプ301を結合されるようになつている。このように、クリツプ301は充填部材300と第1の軸筒104との間に配設され、充填部材300の第2の端部304の周囲を取り囲む。さらに、充填部材300の第2の端部304はクリツプ301の切抜きを備えており、充填部材300とクリツプ301との外周部は筆記筒101の内壁と接する面を形成する。

0018

筆記具100は第1のカートリツジ312を備えており、第2のカートリツジ314と結合される。第1,第2のカートリツジ312,314はフイーダ316を摺動するようになつている。フイーダ316はニブ308を経て筆記芯102へ供給する筆記液を貯蔵するようになつている。フイーダ316とニブ308と筆記芯102との間の毛細管関係は、筆記液をフイーダ316から筆記芯102へ移動させる。第1のカートリツジ312は開口320を有する延長部318を備えており、開口320はニブ308を受け入れかつシールするようになつている。この構成は、ニブ308の後部筆記芯322がフイーダ316と接触して筆記液を筆記芯102へ移動させる。第1のカートリツジ312は第2のカートリツジ314と組み合されるフランジ324を備えている。第1のカートリツジ312の延長部318は抵抗部材326の内部へ挿入され、第2の端部304と第1のカートリツジ312の縁部325との間に抵抗部材326を支持する。

0019

筆記具100はプランジヤ112を第2の軸筒108に組み合せる噛合せ機構328を備えており、引込み状態または引出し状態でプランジヤ112をロツクするようになつている。噛合せ機構328は第2のカートリツジ314の後端を挿通するように中空になつている。プランジヤ112に備えた円筒部ボア)114は、第2のカートリツジ314の内部に保持された少くとも1つのフイーダ316を受け入れるようになつている。フイーダ316がプランジヤ112の内部へ組み込まれると、フイーダ316の長さだけプランジヤ112が延び、より多くの筆記液を貯蔵する。

0020

図4は引込み状態にある筆記具100の側面断面図である。引込み状態で、筆記芯102は第1の端部302を有する蒸気室306の内部にあつて外気からシールされ、第2の端部304は延長部318の周囲を実質的にシールする。開口320から突出する筆記芯102は、蒸気室306の内部にあつて外気から実質的にシールされる。筆記芯322はフイーダ316との接触状態を形成し、フイーダ316に貯蔵された筆記液がニブ308を経て筆記芯102へ流れるようになつている。引込み状態では、筆記液が筆記芯102から蒸発しても、蒸気は蒸気室306の内部に封入されている。蒸気室306の容積は筆記液の蒸発を制限するように最小のものとされる。

0021

図5は引出し状態にある筆記具100の側面断面図である。筆記のためにプランジヤ112が第2の軸筒108の方へ押動されると、第1,第2のカートリツジ312,314、ニブ308および筆記芯102が第1の開口106の方へ移動する。抵抗部材326は、噛合せ機構328がプランジヤ112に係合して引出し状態にロツクするまで押動力抵抗する。筆記芯102を第1の端部302に対抗して押すと、第1の端部302のスリツトが開いて筆記芯102を第1の開口106から突出させる。筆記芯102が引出し状態になると、筆記芯102は筆記面へ筆記できる状態になる。

0022

引出し状態では、第1のカートリツジ312の延長部318は、筆記芯102に沿つて第1の開口106から突出する。延長部318は充填部材300の第1の端部302と第1の開口106とを介して、筆記芯102を案内するように働く。延長部318は、筆記具100の使用時フイーダ316へ空気が流入するのを許す空気孔307を備えている。空気孔307は延長部318の壁に形成された通路、または延長部318の内壁とニブ308との間に形成された通路からなる。空気孔307を後から形成する場合、空気孔307の大きさと形状はニブ308の外壁の形状により異なる。

0023

延長部318は延長部318が抵抗部材326の内部に収容されるように構成される。図4に示すように、引込み状態では、抵抗部材326は非圧縮状態にある。図5に示すように、引出し状態では抵抗部材326は圧縮状態にある。プランジヤ112が引込み状態と引出し状態との間で駆動されると、抵抗部材326は充填部材300の第2の端部304と第1のカートリツジ312の縁部325との間に拡開力を及ぼし、筆記芯102を充填部材300の内方または外方へ移動させる。

0024

上述したプランジヤ112と抵抗部材326は、種々の方法に構成できる。例えば、ねじりカム機構押ボタン錠止機構、当業者において公知の戻し機構などが使用される。

0025

図6,7は充填部材300の第1の端部302と第2の端部304をそれぞれ示す斜視図である。第1,第2の端部302,304は弾性材料から一体的に形成されか、分離された部品として形成される。第1の端部302はスリツト602を有するリツプ600を備えており、筆記芯102を充填部材300に抜き指しすると、スリツト602が閉開する。延長部318は筆記芯102がリツプ600を通過するように案内する。図7に示すように、引込み状態では、リツプ600は蒸気室306を気密にシールする。

0026

第2の端部304は環状の外部形状700をなしている。外部形状700の外径は筆記筒101の内壁または第1の軸筒104の内壁に接触する寸法とされる。つまり、外部形状700は、第2の端部304が筆記筒101の内周壁をシールするような外径とされるが、第2の端部304と筆記筒101との間に隙間があつてもよい。第2の端部304の内部形状702の内径は、延長部318が長手方向つまり前後方向に摺動するような寸法に構成される。内部形状702は延長部318が長手方向に摺動する時、延長部318の周囲を気密にシールするような寸法のものでよい。この構成は、リツプ600が閉じた時に、充填部材300の内部に形成された蒸気室306を外気からシールするように働く。さらに、空気孔307は筆記芯102の近傍に形成され、筆記具100の引込み状態で、充填部材300が空気孔307と筆記芯102を実質的に封止するように構成される。

0027

充填部材300は蒸気室306の容積を最小限にするように構成される。この構成は、第2の壁部704を外部形状700から内部形状702の方へ先細りテーパにすることにより達せられる。第2の壁部704にテーパをつけるには、延長部318を案内しかつシールし、蒸気室306の容積を最小限にするように内部形状702を定める。

0028

内部形状702は延長部318が前後に摺動する時、延長部318の抵抗を最小限にするよう構成される。内部形状702にはくぼみにより分離された1つまたは複数の縁部706,708を備え、第2の壁部704の肉厚を減じる。縁部706,708により第2の壁部704の肉厚を減じることは、内部形状702と延長部318との間の摩擦を減じる。

0029

図6は充填部材300を前方から見た斜視図である。充填部材300は第2の端部304からリツプ600の方へ外径が小さくなるテーパに構成される。この構成は、蒸気室306の容積を最小限にすることができる。充填部材300のテーパは、筆記具の引込み状態で充填部材300の内壁を損傷しない程度に、充填部材300の内壁を筆記芯102と延長部318の形状に一致させる。充填部材300は先細りにしてスリツト602を有するリツプ600を形成し、筆記芯102が突出する時開口602が開くようにする。

0030

図8は内部機構と第1の軸筒104の周囲を示す断面図である。延長部318が引出し状態の方へ移動すると、延長部318の開口端部800は、まず充填部材300の内壁802に係合し、筆記芯102がリツプ600を開いて貫通する。こうして、筆記芯102の無傷の形状が維持される。開口端部800は膨みをもつ形状とされ、開口端部800が内壁802に係合する時、リツプ600がさらに押し開かれるのを助ける。

0031

図9は引込み状態にある他の筆記具の第1の軸筒104の周囲を示す断面図である。ここで、筆記芯102が延長部318の開口端部900からさらに突出すると、充填部材300の内壁802に係合し、リツプ600を開く。筆記芯102がさらに引出し状態の方へ突出すると、延長部318の開口端部900はリツプ600に係合してリツプを開いた状態に保持する。引込み状態では、リツプ600と第2の端部304の内部形状702は、インキの蒸発を最小限にするような小さな空部になつており、外気から筆記芯102を実質的にシールする。すなわち、蒸気室306は最小限の容積で筆記芯102をシールするように構成される。これは、筆記芯102の端部に隣接する第2の端部304と、筆記芯102の前端に隣接する第1の端部302とを備えることにより達せられる。さらに、第2の端部304は内部形状702の方へ先細りとされ、第1の端部と第2の端部との間隔が、できるだけ最小の容積になるような寸法になつている。内壁802は第2の端部304から第1の端部302へ先細りとしてリツプ600を形成し、蒸気室306の容積が最小限になるようにする。

0032

充填部材300は上述したように1つの部品から形成されるか、複数の部品から構成される。例えば、第2の端部304の外部形状700は筆記筒の内壁と結合され、リツプ600を備える第1の端部302は第1の開口106に隣接して筆記筒と結合され、第1,第2の端部の間の空部に蒸気室306を形成する。

0033

図10,11はそれぞれ前方と後方からクリツプ301を見た斜視図である。クリツプ301は支持リム1000と1対の挟持腕1002とを備えている。支持リム1000は充填部材300の第2の端部304を受け入れるように構成される。挟持腕1002は端部1004の方へ先細りに形成され、充填部材300を収容する。端部1004は充填部材300のリツプ600を覆うように配置され、リツプ600に圧縮力を及ぼし、リツプ600をシールするのを助ける。挟持腕1002は、耐疲労性を有し形状ないし姿勢を記憶する材料(ばね鋼)から形成される。引込み状態で、挟持腕1002がリツプ600を押圧する時、挟持腕1002は十分な圧縮力をリツプ600に及ぼし、リツプ600を実質的にシールするのを助ける。延長部318が充填部材300の内壁に係合してリツプ600を開くと、挟持腕1002はリツプ600に及ぼす圧縮力を少くとも部分的に解放し、延長部318が引出し状態へ移動する時、リツプ600と延長部318との間の摩擦を最小限にする。

0034

図12はリツプ1206を備えた第1の端部1202と第2の端部1204を有する、他の充填部材1200を示す斜視図である。充填部材1200は両側にくぼみ1208を備えており、図14に示すように、くぼみ1208にクリツプ1400を受け入れるようになつている。

0035

図13は充填部材1200の第2の端部1204を示す斜視図である。第2の端部1204はニブ308を挿通した延長部318を受け入れる内部形状1300になつている。筆記芯102が引込み状態と引出し状態との間で移動すると、延長部318もこれに対応して内部形状1300の軸方向に相対移動する。内部形状1300は延長部318の軸方向移動中、延長部318の周囲を実質的にシールする。内部形状1300は第2の端部1204と延長部318との間の摩擦を最小限にするよう斜めに削られた縁部1302を備えている。上述の構成の代りに、内部形状1300には延長部318との摩擦を最小限にする丸みをつけた縁部を備えてもよい。さらに、第1の軸筒104の内壁にくぼみ1208と係合する複数の突条を設け、筆記具を組み立てる時、充填部材1200が第1の軸筒と合致するようにしてもよい。

0036

図14は充填部材1200のためのクリツプ1400の斜視図である。クリツプ1400は充填部材1200を覆うように組み合され、挟持腕1406が充填部材1200に形成されたくぼみ1208に係合される。クリツプ1400は両端側に、リツプ1206を押し潰すための1対の端部1402と、第2の端部1204を支持するための端部1404とを備えており、筆記芯が引込み状態と引出し状態との間で移動する時、充填部材1200はその姿勢を維持するように働く。すなわち、クリツプ1400は背骨として働き、延長部318が内部形状1300とリツプ1206に沿つて前後に移動する時、充填部材1200の姿勢を維持する。端部1402の幅は少くとも図12のリツプ1206のスリツトの幅を覆い、充填部材1200の蒸気室に生じる蒸気がリツプ1206のスリツトから逃げるのを封止する。クリツプ1400は挟持腕1406を備えており、引込み状態で、挟持腕1406はリツプ1206に十分な圧縮力を及ぼすが、筆記芯102または延長部318の開口端部が充填部材1200の内壁802に係合すると、少くとも圧縮力の一部を開放するように構成される。こうして、延長部318と内部形状702との間の摩擦が最小限にされ、プランジヤ112を駆動するのに必要な力も小さくされる。

0037

図15はクリツプ1502を一体的に形成された充填部材1500を示す。クリツプ1502は充填部材1500の端部1504に結合された、U字形をなす2つの分割片から形成されてもよい。引込み状態で、クリツプ1502は端部1506が充填部材1500のリツプ1508を封止する。

0038

図16はリツプ1508に係合してリツプ1508を開く筆記芯102を示す。筆記芯102が図17に示す引出し状態の方へさらに突出すると、延長部318はリツプ1508に係合し、リツプ1508を開いた状態に維持する。

0039

図18は別の筆記具1800を分解して示す斜視図である。この実施例では、筆記具1800はプランジヤ1802、フイーダ1804、筆記芯1806、延長部1809を有するカートリツジ1808、抵抗部材1810、充填部材1812、クリツプ1814及び筆記筒1816を備えている。組み立てるには、プランジヤ1802とフイーダ1804により、筆記芯1806をカートリツジ1808へ挿入し、カートリツジ1808の後端を封止する。次いで、カートリツジ1808の延長部1809により、抵抗部材1810と充填部材1812とクリツプ1814とを筆記筒1816の内部へ挿入する。

0040

一方、挟持腕1002は筆記筒の第1の軸筒と結合され、充填部材のリツプと係合し、リツプのシールを助ける。なお、上述した内部機構は直径の異なる筆記具、または化粧品塗料などの揮発性液を塗るための非筆記具に適した種々の寸法に製造される。

0041

図19は第1のカートリツジ312を拡大して示す側面断面図である。延長部318の主要部1900は第1の区画1902と、第2の区画1904と、第3の区画1906とからなる。第2の区画1904は第1の区画1902と第3の区画1906との間に配置される。引込み状態で、第1の区画1902は蒸気室306の内部にあり、第2の区画1904は第1の端部302とともにシールを形成し、第3の区画1906は第2の端部304の後方にある。第1の区画1902は長手方向軸線に沿つて開口320の方へ先細りとなつており、第1の区画1902が充填部材のリツプのスリツトを通過しやすくなつている。第2の区画1904は長手方向軸線に沿つて平坦であり、引込み状態で、第2の端部304の内部形状によりシールを形成する。第2の区画1904は周囲をシールするために、第2の端部304の各内部形状702,1300の内径と同じか、やや大きくされる。第3の区画1906は長手方向軸線に沿つて開口320の方へ外径が大きくなるテーパとされ、第3の区画1906が第2の端部304の内部へ押し込まれると、第3の区画1906の外径が減じられ、第3の区画1906と第2の端部304との間の摩擦を最小限にする。換言すれば、これは第2の端部304の内部形状の摩耗を最小限にする。

0042

また、図19は引込み状態で、第3の区画1906に充填部材300の第1の端部302の後方に位置してくぼみ1908を形成され、蒸気室306で生じる蒸気の解放を制御するようになつていることを示す。引込み状態で、筆記液が筆記芯102を経て蒸発すると、蒸気が蒸気室306の内部に生じる。筆記芯102が引込み状態から引出し状態へ移動すると、延長部318に形成されたくぼみ1908は第2の端部304の内部へ摺動し、第3の区画1906と内部形状との間に隙間を形成する。この隙間は、筆記芯102が第1の端部302を通過する前に第2の端部304に形成される。こうして、蒸気室306の内部の蒸気は、充填部材300の前端部のリツプのスリツトまたは第1の端部302を通るよりはむしろ、後側の隙間ないし第2の端部304を経て放出される。これは蒸気が筆記具100の第1の開口106を経て噴出し、筆記面にインキのしみをつくるという問題を解消する。

0043

図20は第1の区画1902に形成された開口320を示す正面図である。開口320の内周面にはニブ308と係合する少くとも1つの歯2000を備えており、筆記芯102を所定の状態に保持するようになつている。

0044

図21は筆記芯102とニブ308を拡大して示す側面図である。筆記芯102は、筆記芯102がリツプ600のスリツト602を簡単に突き抜けるようなピツチ角の縁部2100を備えている。開口320の内部の歯2000は筆記芯102を保持し、筆記芯102の縁部2100をリツプ600のスリツト602に合致させる。充填部材300と縁部2100とが所定の位置に一致するよう保持されるので、筆記芯102はスリツト602を損傷することなく、スリツト602を繰返し抜き指しできる。これは、筆記芯102の縁部2100が第1,第2の軸筒の所定位置に突出するのを保証する。すなわち、筆記芯102の縁部は第1,第2の軸筒に対し回転するのを阻止される。第2の軸筒すなわち対称な外部形状にクリツプを有する筆記具の実施例では、常に所定位置へ突出する筆記芯102は、使用者の意図するように筆記具を保持することができる。

0045

充填部材300は耐久性と可撓性の材料から製作できるので、スリツト602を何回も抜き指ししても筆記芯102は摩滅しない。材料は蒸気と空気に対する透過性が低く、筆記芯102を外気からシールすることができる。

0046

この点から、充填部材はシリコンエチルゴム、蒸気の透過性が低い熱可塑性ゴムを含む熱可塑性エラストマなどの種々の材料から形成することができる。シリコンを用いて充填部材を成形するのに射出成形ブロー成形押出成形、当業者において公知の他の種々の製造方法を適用できる。蒸発率の高いアルコール質の筆記液には、エチルゴムによる充填部材の圧縮成形または当業者において公知の他の方法が用いられる。代りに、充填部材は蒸気の透過性が低い熱可塑性ゴムを含む熱可塑性エラストマから成形してもよい。このような材料は、登録商標Trefsinという名のもとにアメリカ合衆国 44311 オハイオアクロンウスメインストリート388番のアドバンスエラストマステムエルピーで製造されており、射出成形、ブロー成形、押出成形など種々の製造方法で充填部材300を成形することができる。

発明を実施するための最良の形態

0047

本発明はいくつかの実施例に基づいて説明したが、寸法や外形の異なる筆記具に、シール機構を適用ないし組み込むことを含む発明の変形や変更は、すべて特許請求の範囲により限定された発明及び発明等透過物の範囲に属するものである。

図面の簡単な説明

0048

本発明は上述のように、充填部材は第1の端部と第2の端部とを備えており、第1の端部が開いて筆記芯を第1の端部から突出させる。第1の端部を開くために、第1の端部はスリツトをもつリツプを備えている。さらに、引込み状態にあるリツプをシールするのを助けるために、クリツプはリツプに圧縮力を加えるように構成される。第2の端部は充填部材の第2の端部をシールするような内部形状になつており、さらに、プランジヤの動作に伴い頂部に軸方向への出入りを許す。引込み状態では、筆記芯は第1の端部と第2の端部との間にあつて筆記芯を外気からシールし、これによりキヤツプを不必要にする。

図1
本発明に係る自己シールする引込み可能の筆記具における筆記芯の引出し状態を示す側面図である。
図2
同筆記具における筆記芯の引込み状態を示す側面図である。
図3
同筆記具を分解して示す側面図である。
図4
筆記芯が引込み状態にある、同筆記具の側面断面図である。
図5
筆記芯が引出し状態にある、同筆記具の側面断面図である。
図6
前方から見た充填部材の斜視図である。
図7
後方から見た充填部材の斜視図である。
図8
同筆記具の前端部の側面断面図である。
図9
他の筆記具の前端部の側面断面図である。
図10
前方から見たクリツプの斜視図である。
図11
後方から見たクリツプの斜視図である。
図12
前方から見た他の充填部材の斜視図である。
図13
後方から見た図12の充填部材の斜視図である。
図14
前方から見た、図12の充填部材のためのクリツプの斜視図である。
図15
引込み状態にある他の充填部材とクリツプの組合せを示す斜視図である。
図16
図15の引込み状態から引出し状態に移る時の充填部材とクリツプの組合せを示す斜視図である。
図17
引出し状態にある図15の充填部材とクリツプの組合せを示す斜視図である。
図18
他の筆記具を分解して示す斜視図である。
図19
カートリツジを拡大して示す側面断面図である。
図20
図19のカートリツジの開口を拡大して示す正面断面図である。
図21
筆記芯とニブの側面図である。
【符号の説明】
100:筆記具 101:筆記筒 102:筆記芯 104:第1の軸筒106:第1の開口 108:第2の軸筒 110:第2の開口 112:プランジヤ 114:円筒部115:支持部材300:充填部材 301:クリツプ302:第1の端部 304:第2の端部 306:蒸気室307:空気孔308:ニブ 310:軸線312:第1のカートリツジ 314:第2のカートリツジ 316:フイーダ318:延長部320:開口 322:筆記芯 324:フランジ325:縁部 326:抵抗部材328:噛合せ機構600:リツプ 602:スリツト 700:外部形状702:内部形状704:第2の壁部 706:縁部 708:縁部 800:開口端部 802:内壁900:開口端部 1000:支持リム1002:挟持腕1004:端部 1200:充填部材 1202:第1の端部 1204:第2の端部1206:リツプ 1208:くぼみ1300:内部形状 1302:縁部1304:支持リム 1400:クリツプ 1402:端部 1404:支持端部 後方 1406:挟持腕 1500:充填部材 1502:クリツプ 1504:端部 1506:端部 1508:リツプ 1800:筆記具 1802:プランジヤ 1804:フイーダ 1806:チツプ 筆記芯 1808:カートリツジ 1809:延長部 1810:抵抗部材 1812:充填部材 1814:クリツプ 1816:ハウジング筆記筒 1900:主要部 1902:第1の区画1904:第2の区画 1906:第3の区画 1908:くぼみ 2000:歯 2100:縁部

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