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技術 活性化二酸化塩素による家畜の乳房炎の治療

出願人 助川化学株式会社
発明者 助川征佐久間安裕
出願日 2003年4月17日 (17年8ヶ月経過) 出願番号 2003-148385
公開日 2004年11月11日 (16年1ヶ月経過) 公開番号 2004-313156
状態 拒絶査定
技術分野 家畜、動物の飼育(3)(その他の飼育)
主要キーワード 生存競争 二酸化塩素発生装置 溶存二酸化塩素 塩素系薬剤 回搾乳 酪農家 残留抗生物質 収益性
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この項目の情報は公開日時点(2004年11月11日)のものです。
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課題

家畜乳房炎に対する治療効果のすぐれた治療法を提供する。、

解決手段

二酸化塩素を含有する二酸化塩素剤を、乳房炎を罹患した家畜乳房内注入し、乳房炎の起因菌を殺菌・消毒することによる乳房炎の治療法の提供。

概要

背景

乳牛疾病や死廃事故には乳房炎に起因する病症事故が発症例の上位を占め、酪農家に多大の影響を与えているのが実状である。酪農家にとって生乳生産コストの削減及び収益性に関わる大きな問題であるが、顧客に対しても高品質乳の提供と酪農家に対する信頼性の確保が酪農企業の生存競争勝ち抜くための基本的な認識でもある。

概要

家畜乳房炎に対する治療効果のすぐれた治療法を提供する。、二酸化塩素を含有する二酸化塩素剤を、乳房炎を罹患した家畜乳房内注入し、乳房炎の起因菌を殺菌・消毒することによる乳房炎の治療法の提供。なし

目的

効果

実績

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請求項1

請求項2

活性化二酸化塩素並びに二酸化塩素を含有する水溶液であって、pH7.0以下、好ましくはpH6.0以下で使用することを特徴とする家畜の乳房炎治療剤。

請求項3

活性化二酸化塩素溶液あるいは薬理学的に許容される担体の併用による家畜の乳房直接注入することを特徴とする家畜の乳房炎治療法。

請求項4

前記活性化二酸化塩素並びに二酸化塩素剤は、溶存二酸化塩素ガス水溶液、亜塩素酸及びその塩を含有することを特徴とする請求項1〜3に記載する家畜の乳房炎治療剤。

請求項5

前記活性化二酸化塩素並びに二酸化塩素は、安定剤により安定化された安定化二酸化塩素から発生することを特徴とする請求項1〜3に記載する家畜の乳房炎治療剤。

請求項6

前記活性化二酸化塩素は前記二酸化塩素剤を有機酸類鉱物酸類及び過酸化水素及びアルコール類から選択される賦活剤により、二酸化塩素の発生を活性化した二酸化塩素剤から発生することを特徴とする家畜の乳房炎治療剤。

請求項7

前記活性化二酸化塩素は所定のpH値を一定に保持するため、有機酸類、鉱物酸類単独あるいは両者併用し、前記二酸化塩素及び二酸化塩素剤から二酸化塩素の発生を活性化することを特徴とする。

請求項8

前記二酸化塩素剤における前記活性化二酸化塩素の濃度は、0.1〜500ppmである事を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載する除菌滅菌法

請求項9

前記家畜はウシである請求項1〜8に記載する乳房剤。

請求項10

活性化二酸化塩素を乳頭から乳房へ注入し、乳房内微生物感染患部消毒を特徴とする乳房炎治療法。

技術分野

0001

本発明は、活性化二酸化塩素による乳房炎治療に関する。
ここでいう家畜とは、有蹄類すなわちウシヒツジヤギ等などを包含し、その乳房内に直接活性化二酸化塩素をあるいは薬理学的に許容された担体との併用により注入し、微生物感染患部あるいは内在する微生物除菌・殺菌による治療を特徴とする。
なお、本明細書で開示する除菌・殺菌には「滅菌」・「消毒」などの概念をも包含する。

0002

乳牛疾病や死廃事故には乳房炎に起因する病症事故が発症例の上位を占め、酪農家に多大の影響を与えているのが実状である。酪農家にとって生乳生産コストの削減及び収益性に関わる大きな問題であるが、顧客に対しても高品質乳の提供と酪農家に対する信頼性の確保が酪農企業の生存競争勝ち抜くための基本的な認識でもある。

0003

最近、ウシ乳房炎を予防管理するプログラムが広く展開され、効率的な運用のもと乳房炎は著しく改善されたといわれている。

0004

しかし、乳房炎は140種類以上の微生物によって惹起するといわれている。これら微生物はウシと同じ環境下に棲息しているため、乳房内に容易に侵入感染する。乳房炎を完全に廃絶することは不可能であるともいわれている。

0005

さらに、乳牛の乾乳期にはホルモンバランス不整からくるストレスにより免疫力が低下し、微生物感染に対する防御能が減弱している。

0006

このように、乾乳期及び分娩近時における乳房炎感染を防止するために、乳房内に抗生物質の注入・ティートシリングによる侵入防止及び乳頭の消毒(ディッピング)による乳房炎起炎菌の殺菌・消毒が常用されている。

0007

しかし、ペニシリンなどの抗生物質を継続的に乳房内に注入すれば、乳汁混入して抗生物質汚染が発生する可能性がある。また乳房内の炎症が抗生物質により鎮炎したとしても、その汚染乳を飲料とすることは問題である。当然残留抗生物質を見極めた上で廃乳しなければならない。

0008

さらに抗生物質の連続使用は耐性菌出現の危険性があり、したがって適宜抗生物質のローティション投与が余儀なくされている。

0009

ウシの潜在性乳房炎症例は臨床型乳房炎症例より15〜40倍も多く罹患しており、潜在性乳房炎は一般的に抗生物質の治療が困難であると共に検診が難しいばかりでなく、乳量の減少あるいは乳質の低下をもたらす。いわば臨床型乳房炎の前症病状である。この潜在性乳房炎はブドウ球菌及び連鎖球菌が主たる起炎菌といわれている。

0010

視覚検診及び触診診断が可能な臨床型乳房炎も同様その主因起炎菌ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌などにより発生する。

0011

乳房炎コントロール一環として環境性病原菌の除菌に搾乳前及び搾乳後の乳頭ディップが行われており、そのディップ剤として例えば「公表平09−500098」、「公表2001−517690」、「公開2000−041529」、「公開2001−039877」、「公表平07−109227」等をあげることができる。特に「公表2001−517690」には酸性物質要素と亜塩素酸塩要素からなる物理的及び化学的に安定な乳房炎処置用組成物が開示されている。

0012

一方塩素系薬剤の乳房内注入鎮炎剤「公表H08−059474」に酸化電位水を有蹄類の乳房内に注入する鎮炎液として開示している。

背景技術

0013

しかし、活性化二酸化塩素によるディップ剤の使用及び乳房炎治療剤として今まで報告はない。二酸化塩素類縁化合物である次亜塩素酸ナトリウムは皮膚に対する起炎性副作用タンパク質との結合による異臭の発生、タンパク質存在下での殺菌力の低減などによりディップ剤として使用は困難である。
一方、活性化二酸化塩素は次亜塩素酸ナトリウムとは異なり、驚愕にも高タンパク質下でも殺菌力を発現し、管理された濃度下では毒性は全く認められない。

0014

かかる点を考慮して、活性化二酸化塩素による家畜、特にウシの乳房炎の治療について鋭意検討を重ねてきた。
本発明である活性化二酸化塩素は濃度管理を施すことにより、ウシ及びヒトに対して副作用はほとんど認められず、二酸化塩素に対する耐性獲得も無く、しかも高タンパク下でも細菌、カビあるいはウイルスに対しても殺菌・消毒効果を示す。このような特性を踏まえ活性化二酸化塩素を乳房内に注入による治療を試みたところ著効例54%、有効例19%合わせ73%という驚異的な有効性動物実験で確認した。このように活性化二酸化塩素による抗乳房炎剤に初めて成功した。

発明が解決しようとする課題

0015

二酸化塩素の除菌・殺菌効果は、有機酸鉱物酸、過酸化水素アルコール類及びこれらを併用した賦活剤(例えば、助川化学(株)製MEシリーズ)から選択した化合物によりpH4.0〜6.5調整して二酸化塩素を活性化する事が出来る。

0016

濃度管理を施された活性化二酸化塩素はヒトの皮膚や目の粘膜に対して刺激性が弱い事、微生物に対して広域殺菌活性を示す事、活性化が持続する事、発癌性のあるトリハロメタンの生成が認められない事、塩素ガスの発生や有機物と結合して異臭を発生しない事など活性化二酸化塩素の優れた特性に注目し鋭意検討を重ねた結果、酪農家に収益性と生乳の品質に多大の被害をもたらす乳房炎の治療剤として初めて成功した。

0017

【発明実施の形態】
本願明細書における活性化二酸化塩素とは二酸化塩素を含有するものをいい、例えば、亜塩素酸ナトリウム亜塩素酸カリウムなどの亜塩素酸塩に塩酸硫酸などの無機酸を加えることにより発生する事が出来る。また二酸化塩素は、二酸化塩素発生装置により発生する事も出来る。

0018

また、上記二酸化塩素は亜塩素酸塩を安定化剤により安定化させた安定化二酸化塩素剤から発生させても良い。ここで安定化剤として2Na2CO3・3H2O、NaHCO3、NaBO3などを上げる事が出来る。

0019

更に、上記活性化二酸化塩素は、上記二酸化塩素剤を有機酸類、鉱物酸類、過酸化水素及びアルコール類から選択される活性化剤により二酸化塩素の発生をさせても良い。ここでいう有機酸類として、例えば、クエン酸酢酸などを代表例としてあげることが出来る。また上記アルコール類として、エタノールメタノールを代表例としてあげる事が出来る。

0020

上記活性化二酸化塩素の一般細菌、大腸菌(Escherichia coli)、ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、連鎖球菌(GroupA Streptococcus)に対する除菌・殺菌効果を高めるためpHを7.0以下好ましくはpH5.5〜6.5に調整する。

0021

本発明において、活性化二酸化塩素の好ましい濃度は0.1〜100ppmであり、より好ましい濃度は10〜75ppmで、さらに好ましくは25〜50ppmである。

0022

活性化二酸化塩素の除菌・殺菌機序は微生物の細胞質膜変性あるいは崩壊をもたらすことによるものであり、二酸化塩素は次亜塩素酸ナトリウムと異なり有機物との結合が比較的緩慢なため、その有効性は持続される。

0023

本発明での乳房炎の治療に対する活性化二酸化塩素の投与方法として注射等やカテテールプローブ探針)などを用いて直接乳房内に注入する方法を挙げる事が出来る。

0024

ここでいう乳房内とは、乳頭層泌乳管、乳管など乳房内部にあって乳汁が通過したりとどまる場所を指す。

0025

投与時期は臨床型乳房炎罹患の搾乳後に罹患分布内に注入し、次回搾乳まで維持した。

0026

【発明の実施形態】
以下の具体的な実験例、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。

0027

【実験例1】
種微生物に対する活性化二酸化塩素の殺菌効力
各種微生物に対する殺菌効力を表1に示す。この際の反応条件は、反応時間5分、25℃である。乳房炎の主要起炎菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、連鎖球菌(GroupA Streptococcus)及び大腸菌(Escherichia coli)の106cfuオーダー菌数が5分間の反応で完全に殺菌されている。

0028

【表1】

0029

【実験例2】
血清共存下でのウシ乳房炎主要起炎菌に対する活性化二酸化塩素の殺菌効力
黄色ブドウ球菌(Staphylococus aureus)、連鎖球菌(GroupA Streptococus)及び大腸菌(Escherichia coli)に対する血清(BSA)(0.5%BSA和光薬品株式会社製)共存下での活性化二酸化塩素の殺菌効力を検討した結果を表2に示す。

0030

【表2】
この表が示すように、BSA共存下でも活性化二酸化塩素はBSAフリーの場合とほぼ同じ活性を示す。換言すれば、活性化二酸化塩素は高タンパク質共存下でも同程度の活性が得られていることは、活性化二酸化塩素は次亜塩素酸ナトリウムと異なりタンパク質と結合する事無く、乳房内でも試験管内レベル(in vitro)と同じ除菌・殺菌活性が生体内(in vivo)でも発揮されるものと示唆している。

0031

【実施例1】

0032

臨床型乳房炎を発生したホルスタイン泌乳牛48頭に活性化二酸化塩素を50ppm(バイオスケガワdesign1000、滅菌生理食塩水希釈)を発症を認知した日の搾乳後にカニューレを用いて乳房炎発症分房の乳房内に100ml注入投与し、次回搾乳までこの状態を保持した。

0033

治療試験カリフォルニアマスティティス・テスト(CMT変法で「乳汁の凝集度」を評価した。

0034

【表3】

課題を解決するための手段

0035

【表5】
本例において乳房炎に罹患したホルスタイン48頭の乳房内に活性化二酸化塩素100ml(50ppm)を注入し、乳房炎診断マーカーであるCMT測定値により治療効果を判定した。その結果、著効例54%、やや有効例19%、合せ73%と驚異的な改善例が示された。更に、治療後、臨床症状も数日で殆ど消失し、生乳を市場に出荷出来るまでに急速に回復した。また、治療乳牛から黄色ブドウ球菌は検出されなくなった。

発明の効果

0036

以上説明したように、治療が非常に困難な牛乳房炎を罹患した乳牛の乳房内に、管理された濃度範囲内では毒性あるいは残留性も低く、しかも殺菌・消毒効力の強い活性化二酸化塩素を直接に注入して、その起因菌を殺菌・消毒することにより、牛乳房炎が70%以上という驚異的な改善・有効例が認められ、生乳の出荷を大幅に増進させることができる。
これにより、酪農企業家にとって生乳の生産コストの削減および収益性ならびに顧客へ高品質乳の常時提供が可能となる。

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