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技術 油脂含有廃液処理剤及び油脂含有廃液処理方法

出願人 株式会社ベルビック
発明者 入谷京子山根彌生
出願日 2003年3月14日 (16年7ヶ月経過) 出願番号 2003-070182
公開日 2004年10月7日 (15年0ヶ月経過) 公開番号 2004-277550
状態 特許登録済
技術分野 浮遊物の除去 洗浄性組成物
主要キーワード ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩 自動車整備工場 廃液処理剤 排水配管内 魚市場 半月形 本発明処理剤 廃油脂
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この項目の情報は公開日時点(2004年10月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

油脂含有廃液の処理における、廃油脂除去作業を大幅に軽減でき又その作業環境を顕著に改善できる油脂含有廃液処理剤及び油脂含有廃液処理方法を提供すること。

解決手段

ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩脂肪酸ジエタノールアミドポリオキシエチレンアルキルエーテル及び水を含有する油脂含有廃液処理剤、並びに上記廃液処理剤を、油脂含有廃液に添加することを特徴とする油脂含有廃液処理方法。

概要

背景

外食産業旅館ホテル等の厨房や、魚市場食肉処理場等から排出される油脂含有廃液は、各種食材等に起因する廃油脂廃水とが混合した廃液である。

概要

油脂含有廃液の処理における、廃油脂の除去作業を大幅に軽減でき又その作業環境を顕著に改善できる油脂含有廃液処理剤及び油脂含有廃液処理方法を提供すること。ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩脂肪酸ジエタノールアミドポリオキシエチレンアルキルエーテル及び水を含有する油脂含有廃液処理剤、並びに上記廃液処理剤を、油脂含有廃液に添加することを特徴とする油脂含有廃液処理方法。なし。

目的

本発明の目的は、油脂含有廃液の処理における、廃油脂の除去作業を大幅に軽減でき又その作業環境を顕著に改善できる油脂含有廃液処理剤及び油脂含有廃液処理方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
1件

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請求項1

請求項2

ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩100重量部に対して、脂肪酸ジエタノールアミドを10〜1,000重量部及びポリオキシエチレンアルキルエーテルを100〜1,000重量部の割合で含有している請求項1に記載の油脂含有廃液処理剤。

請求項3

脂肪酸ジエタノールアミドが、オレイン酸ジエタノールアミドである請求項1に記載の油脂含有廃液処理剤。

請求項4

油脂含有廃液が、調理廃液である請求項1に記載の油脂含有廃液処理剤。

請求項5

請求項1に記載の廃液処理剤を、油脂含有廃液に添加することを特徴とする油脂含有廃液処理方法

請求項6

油脂含有廃液が、調理廃液である請求項5に記載の油脂含有廃液処理方法。

技術分野

0001

本発明は、油脂含有廃液処理剤及び油脂含有廃液処理方法に関する。

0002

外食産業旅館ホテル等の厨房や、魚市場食肉処理場等から排出される油脂含有廃液は、各種食材等に起因する廃油脂廃水とが混合した廃液である。

0003

従来、上記油脂含有廃液は、そのまま排水すると、廃油脂が排水配管内に固着して詰まるため、排出される配管の途中に、グリーストラップを設けて、ここで廃油脂を浮上させ、これをすくい取って廃棄する必要があった。この場合に、トラップ内で廃油脂が集積固形化して詰まることを防ぐため、この作業をかなり頻繁に行う必要があったが、かかる固形化した廃油脂の除去作業は極めて煩雑であり、又臭気等の作業環境が劣悪であり、大きな問題となっていた。

背景技術

0004

そのため、上記除去作業を軽減し、又その作業環境を改善することが要望されていた。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の目的は、油脂含有廃液の処理における、廃油脂の除去作業を大幅に軽減でき又その作業環境を顕著に改善できる油脂含有廃液処理剤及び油脂含有廃液処理方法を提供することにある。

0006

本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究した結果、特定の界面活性剤と水との混合物である処理剤によれば、廃油脂が集積し固形化することを有効に抑制でき、廃油脂除去作業を大幅に軽減でき又その作業環境特に臭気等を顕著に改善できることを見出し、これに基づき本発明を完成するに至った。

0007

即ち、本発明は、以下の油脂含有廃液処理剤及び油脂含有廃液処理方法に係るものである。

0009

2.ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩100重量部に対して、脂肪酸ジエタノールアミドを10〜1,000重量部及びポリオキシエチレンアルキルエーテルを100〜1,000重量部の割合で含有している上記項1に記載の油脂含有廃液処理剤。

0010

3.脂肪酸ジエタノールアミドが、オレイン酸ジエタノールアミドである上記項1に記載の油脂含有廃液処理剤。

0011

4.油脂含有廃液が、調理廃液である上記項1に記載の油脂含有廃液処理剤。

0012

5.上記項1に記載の廃液処理剤を、油脂含有廃液に添加することを特徴とする油脂含有廃液処理方法。

課題を解決するための手段

0013

6.油脂含有廃液が、調理廃液である上記項5に記載の油脂含有廃液処理方法。

0014

油脂含有廃液処理剤
本発明の油脂含有廃液処理剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩、脂肪酸ジエタノールアミド及びポリオキシエチレンアルキルエーテルの三種の界面活性剤と、水とを、必須成分として含有するものである。

0015

これらの界面活性剤の内、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩は、アニオン系の界面活性剤であり、通常、直鎖又は分岐鎖アルキル基炭素数が10〜16程度であり、オキシエチレン基重合度が2〜12程度であるものを、好適に使用することができる。ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩は、一種単独で又は二種以上を混合して、用いることができる。

0016

上記界面活性剤の内、脂肪酸ジエタノールアミドは、ノニオン系の界面活性剤であり、炭素数が10〜40程度の飽和又は不飽和脂肪酸のジエタノールアミドを、好適に使用することができる。具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、リノール酸ジエタノールアミド、リノレン酸ジエタノールアミド等を挙げることができる。脂肪酸ジエタノールアミドは、一種単独で又は二種以上を混合して、用いることができる。

0017

上記界面活性剤の内、ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、ノニオン系の界面活性剤であり、通常、直鎖又は分岐鎖のアルキル基の炭素数が10〜16程度であり、オキシエチレン基の重合度が2〜12程度であるものを、好適に使用することができる。ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、一種単独で又は二種以上を混合して、用いることができる。

0018

本発明の油脂含有廃液処理剤において、上記三種の界面活性剤の含有割合は、通常、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩100重量部に対して、脂肪酸ジエタノールアミドを10〜1,000重量部程度及びポリオキシエチレンアルキルエーテルを100〜1,000重量部程度の割合とするのが、廃油脂が集積し固形化することを有効に抑制する観点から、好ましい。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩100重量部に対して、脂肪酸ジエタノールアミドを100〜400重量部程度及びポリオキシエチレンアルキルエーテルを150〜600重量部程度の割合とするのが、より好ましい。

0019

水は、上記三種の界面活性剤混合物に対して、任意の割合で混合することができる。通常は、界面活性剤混合物の濃度が、10〜50重量%程度となるようにするのが、適当である。また、保存時には、更に濃度を濃くしておき、使用時に適宜水希釈して使用してもよい。

0020

また、本発明の油脂含有廃液処理剤には、任意成分として、防腐剤等を適宜添加しても良い。

0021

油脂含有廃液処理方法
本発明の油脂含有廃液処理方法は、上記本発明の油脂含有廃液処理剤を、油脂含有廃液に添加することを特徴とするものである。

0022

本発明処理方法の対象となる油脂含有廃液としては、廃油脂と廃水とを含有する廃液である限り、特に限定されないが、例えば、外食産業、旅館、ホテル等の厨房や、魚市場、食肉処理場等から排出される油脂含有廃液を挙げることができる。特に、各種食材等に起因する廃油脂と廃水とが混合した調理廃液の処理を、好適に行うことができる。更に、自動車整備工場等から排出される油脂含有廃液の処理も行うことができる。

0023

廃液処理の実施方法としては、通常、処理対象の油脂含有廃液に、本発明廃液処理剤を添加し、必要に応じて、適宜攪拌するのみでよい。本発明廃液処理剤の使用量は、特に限定されず、処理対象の油脂含有廃液の種類に応じて、適宜調整すれば良い。

0024

例えば、上記油脂含有廃液が排出される配管の途中に、グリーストラップを設けた場合には、このトラップ内に、本発明処理剤を適宜添加し、攪拌棒等により、軽く攪拌しておけば良い。これにより、トラップ内で廃油脂が集積し固形化することが有効に抑制され、廃油脂分と廃水分とが実質的に分離し、廃油脂固形分が詰まることを防止できる。

0025

本発明の処理方法により、油脂含有廃液を処理する場合には、例えばグリーストラップにおいて、廃油脂分が集積し、べとついて、固形化するのを有効に抑制でき、油脂分と水分とを効率良く分離せしめ、水分を容易に排水することができる。また、油脂分については、その容積を顕著に減少させることができ、その除去作業の回数を大幅に減少でき、又臭気が顕著に改善される。ここで、除去作業により生じた廃油脂分は、従来に比して、その量が大幅に減少しており、乾燥等により、適宜水分を除去後、焼却等により容易に処分することができる。

0026

本発明処理方法により、上記の如く、廃油脂含有廃液中における廃油脂が集積し固形化することを有効に抑制できる理由は、本発明処理剤の次のような作用機作によるものと、推定される。

0027

図1に、本発明処理剤の作用機作を模式的に示す図を示す。図1中、1は廃油脂の油脂分子を、2は本発明処理剤中の脂肪酸ジエタノールアミド分子を、3は油脂分子と脂肪酸ジエタノールアミド分子との複合体を、4は本発明処理剤中のポリオキシエチレンアルキルエーテル分子を、5はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩分子を、6は3の複合体表面を本発明処理剤中のポリオキシエチレンアルキルエーテル分子とポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩分子とが覆っている状態の集合物を、それぞれ示すものである。

0028

図1の(イ)は、処理対象の油脂含有廃液において、廃水中の廃油脂分子1の状態を示したものである。廃液は、通常、その中の廃油脂が集積するにつれて、ベトツキ増し、流れ難い状態となっていく。ここへ、本発明処理剤を加えると、図1の(ロ)に示すように、その中の脂肪酸ジエタノールアミド分子2が油脂とほぼ同様の疎水性脂肪酸残基を有しているために、油脂分子1と複合体3を形成して、油脂分子を凝集させるものと考えられる。

0029

次に、図1の(ハ)に示される様に、上記複合体3の表面に、本発明処理剤中のポリオキシエチレンアルキルエーテル分子4及びポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩分子5が吸着され、4及び5のそれぞれに存在する疎水性のアルキル基部分が内側に配向し、半月形で示した親水性ポリオキシエチレン部分が外側に配向して、該表面を覆った状態の集合物6となると考えられる。この吸着された5のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩分子が有する−で示したアニオン基が、集合物6の外側に配向することにより、6の集合物同士は互いに反発することになり、油脂分が集積し固形化することを有効に抑制でき、油脂分と水分とが分離し、又油脂分のベトツキが解消されるものと考えられる。

0030

かくして、本発明処理方法により、油脂含有廃液を、好適に処理することができる。

0031

【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明をより一層具体的に説明する。

0032

実施例1
ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸エステルナトリウム塩100重量部に対して、オレイン酸ジエタノールアミドを200重量部及びポリオキシエチレンテトラデシルエーテルを180重量部の割合で、混合して、界面活性剤混合物を得た。この界面活性剤混合物に、水を加えて、界面活性剤混合物の濃度34重量%の水溶液として、本発明廃液処理剤を調製した。

0033

ハンバーガーショップの油脂含有調理廃液が排出される配管の途中に設けられたグリーストラップ内から取り出した固形化した廃油脂300gをビーカーに入れ、これに上記本発明処理剤10mlを水で10倍希釈して100mlとしたものを、加えて攪拌して、処理した。このときの処理前の廃油脂のデジタル写真図2に、処理後の廃油脂の状態のデジタル写真を図3に、それぞれ示す。図2及び3より、本発明処理剤により、廃油脂を、廃油脂分と廃水分とに好適に分離できることが、明らかである。

0034

実施例2
実施例1で調製した本発明廃液処理剤を、実際の油脂含有調理廃液の処理に供した。

発明を実施するための最良の形態

0035

ハンバーガーショップの油脂含有調理廃液が排出される配管の途中に設けられた、容量100Lのグリーストラップ内に、上記本発明処理剤を300ml添加し、攪拌棒により、軽く攪拌した。これにより、トラップ内で廃油脂が集積し固形化することなく、廃油脂分と廃水分とが分離した。また、表面に浮上した油脂分の容積が、処理前に比して、顕著に減少した。また、油脂分の除去作業の回数は、処理前が一週間に7回必要であったものが、処理後は一週間に1回で十分であり、大幅に減少でき、又作業時の臭気が顕著に改善された。

発明の効果

0036

本発明の油脂含有廃液処理剤及び油脂含有廃液処理方法によれば、該廃液の廃油脂が集積し固形化して流れ難くなることを有効に抑制でき、廃油脂分と廃水分とを分離でき、廃油脂除去作業を大幅に軽減でき、又その作業環境特に臭気等を顕著に改善できる。

図面の簡単な説明

0037

また、本発明の油脂含有廃液処理剤は、それ自体引火等の危険性、人体への有害性が無く、安全に使用することができる。

図1
図1は、本発明処理剤の作用機作を模式的に示すものである。
図2
図2は、実施例1における廃液処理前の固形化した廃油脂のデジタル写真を示す。
図3
図3は、実施例1における本発明処理剤による処理後の廃油脂の状態のデジタル写真を示す。
【符号の説明】
1 廃油脂の油脂分子
2脂肪酸ジエタノールアミド分子
3 油脂分子と脂肪酸ジエタノールアミド分子との複合体
4ポリオキシエチレンアルキルエーテル分子
5ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩分子
6 3の複合体表面をポリオキシエチレンアルキルエーテル分子とポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム塩分子とが覆っている状態の集合物

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