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技術 パケット通信装置

出願人 株式会社日立国際電気
発明者 上戸健也
出願日 2003年9月16日 (16年9ヶ月経過) 出願番号 2003-323206
公開日 2004年9月16日 (15年9ヶ月経過) 公開番号 2004-260789
状態 未査定
技術分野 広域データ交換
主要キーワード 制御対象機 到達間隔 プロトコル変換機 データ通信形態 制御コマ 誤り検出用データ Pブリッジ 接続先毎
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図面 (6)

課題

インタフェース機能コマンド機能アプリケーション機能を有する端末装置と、パケット通信機能とPPP機能とIP機能TCP機能とアプリケーション機能を有するパケット通信側とを接続して、端末装置とパケット通信側とがアプリケーション機能により通信することを可能とするパケット通信装置を提供する。

解決手段

パケット通信装置では、端末装置との接続に使用される機能として、インタフェース機能と、コマンド機能を備え、パケット通信側との接続に使用される機能として、パケット通信機能と、PPP機能と、IP機能と、TCP機能を備えた。

概要

背景

例えば、近年では、洗車機自動販売機監視装置などを管理センタから遠隔操作するシステム運用形態が一般的に用いられている。このためのデータ通信形態としては、一例として、NTT DoCoMo社のDoPaシステム(商標名)のDoPa網(商標名)と呼ばれるパケット通信網を用いた形態がある。このパケット通信網は、携帯電話網を使用するものである。
以下では、パケット通信網としてDoPa網(商標名)を用い、パケット通信システムとしてDoPaシステム(商標名)を用いた場合を例として説明する。

このようなパケット通信システムでは、例えば、センタ管理室に設置されるセンタ側管理サーバと、洗車機などの制御対象機から成る端末側との間でパケット通信網を介してパケットデータを通信し、これにより、管理サーバにより、端末側に関して、状態監視や、遠隔操作や、オンラインデータ収集などを行う。

また、このようなパケット通信システムでは、パケット通信網の通信プロトコルとしてPPP(Point to Point Protocol)が用いられ、また、センタ側の管理サーバは例えば専用線インターネットなどを介して社内LAN(Local Area Network)上に設置されるような構成となるため、センタ側の管理サーバと端末側との間で行われるデータ通信の通信プロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)が用いられる。

ここで、PPP機能では、例えば、IPアドレスを利用時に一時的に割り当てることが行われる。
また、TCP機能では、例えば、データの分割や、誤り検出用データの付加や、パケット番号の付加に関する処理が行われる。
また、IP機能では、例えば、TCPパケットに宛先を表すIPアドレスや発信元を表すIPアドレスを付加してIPパケットを生成することに関する処理が行われる。

図4には、上記のようなパケット通信システムの構成例を示してある。
本例のパケット通信システムでは、制御対象機21がプロトコル変換機22を介してPDCパケット無線モジュール23と接続され、移動通信網であるパケット通信網24を介してゲートウエイ25と接続される。

また、ゲートウエイ25は、インターネット26とルータ27を介して社内LAN29と接続され、或いは、専用線28を介して社内LAN29と接続される。そして、管理サーバ30が社内LAN29に接続されており、以上のような構成により、管理サーバ30と制御対象機21との間で通信を行うことが可能である。

制御対象機21と管理サーバ30との間でパケットデータ通信を行う場合には、制御対象機21からの無手順データはプロトコル変換機22によりTCP/IPパケットへ変換される。ここで、無手順データは、物理層の規定のみで行う通信のデータである。

また、PDCパケット無線モジュール23はモデムとしてのインタフェース機能実装しており、パケット通信網24の通信プロトコルはPPPであるため、プロトコル変換機22は、PPPを介して、IPを使用するインターネット26に接続することができる。

また、ゲートウエイ25は、プロトコル変換機22とのPPPのリンク終端となる。ここで、ゲートウエイは、一般に、ネットワークの間にデータを通すためのプログラムデバイスである。
プロトコル変換機22からのTCP/IPパケットは、インターネット26を経由してルータ27を介して、或いは専用線28を介して、社内LAN29に接続された管理サーバ30により通信することが可能である。

図5には、上記図4に示したパケット通信システムにおけるプロトコルスタックの一例として、制御対象機21のプロトコルスタック41と、プロトコル変換機22のプロトコルスタック42と、PDCパケット無線モジュール23のプロトコルスタック43と、パケット通信網24やゲートウエイ25(パケット通信網/ゲートウエイ)のプロトコルスタック44と、管理サーバ30のプロトコルスタック45を示してある。

制御対象機21のプロトコルスタック41では、シリアルインタフェースシリアルI/F)機能と、ATコマンド機能と、アプリケーションAP)機能を有している。ここで、ATコマンドは、モデムを制御する命令の体系である。
プロトコル変換機22のプロトコルスタック42では、シリアルインタフェース(シリアルI/F)機能とATコマンド機能を制御対象機21側とPDCパケット無線モジュール23側のそれぞれに有しており、また、PPP機能と、IP機能と、TCP機能を有している。

PDCパケット無線モジュール23のプロトコルスタック43では、シリアルインタフェース(シリアルI/F)機能とATコマンド機能をプロトコル変換機22側に有しており、また、物理層(物理レイヤ)であるレイヤ1(L1)の機能と、LAPDM(Link Access Procedure for Digital Mobile channel)機能と、呼制御機能であるCC(Call Control)機能と、移動管理機能であるMM(Mobility Management)機能と、無線管理機能であるRT(Radio Frequency Transmission Management)機能と、相乗り機構機能をパケット通信網24やゲートウエイ25の側に有しており、また、PPPブリッジ機能をプロトコル変換機22側とパケット通信網24やゲートウエイ25の側との間に有している。

ここで、LAPDM機能は、デジタル移動通信無線区間制御チャネル(CCH)上でのリンクアクセス手順を規定するデータリンク層データリンクレイヤ)であるレイヤ2(L2)の機能であり、例えば、CCHを用いて、デジタル方式自動車電話システムの無線区間のインタフェースを介して、レイヤ3(L3)のエンティティ相互間の情報を転送するものである。

また、CC機能は、呼のサービス制御を行うレイヤ3のモジュールである。
また、MM機能は、位置の登録や、認証を行うレイヤ3のモジュールである。
また、RT機能は、無線チャネルの設定や維持や切替などの制御を行うレイヤ3のモジュールである。
また、相乗り機構機能は、レイヤ3における信号転送効率を高めるために、1つの信号にCC機能に関する情報とMM機能に関する情報とRT機能に関する情報を同時に載せるものである。

パケット通信網24やゲートウエイ25のプロトコルスタック44では、レイヤ1(L1)の機能と、LAPDM機能と、CC機能と、MM機能と、RT機能と、相乗り機構機能をPDCパケット無線モジュール23側に有しており、レイヤ1(L1)の機能と、レイヤ2(L2)の機能と、PPP機能と、IP機能を管理サーバ30側に有している。
管理サーバ30のプロトコルスタック45では、レイヤ1(L1)の機能と、レイヤ2(L2)の機能と、IP機能と、TCP機能と、アプリケーション(AP)機能を有している。

上記図5に示したように、制御対象機21とプロトコル変換機22とPDCパケット無線モジュール23では、物理層においてRS−232Cなどのシリアルインタフェースが用いられており、パケット通信網24への発呼やパケット通信網24からの着呼を行うためにモデムの制御コマンドであるATコマンドが使用される。

ここで、制御対象機21から無手順データを管理サーバ30へ送信する場合の処理の一例を示す。
まず、制御対象機21では、ダイアルコマンドを使用して、プロトコル変換機22及びPDCパケット無線モジュール23を経由して、パケット通信網24へ回線の接続を行う。

これに際して、プロトコル変換機22では、PDCパケット無線モジュール23を介してパケット通信網24から接続完了応答リザルトコード)を受信すると、ゲートウエイ25との間でPPPの接続手順を実行する。そして、プロトコル変換機22では、PPPの接続が確立した後に、制御対象機21に対してATリザルトコードを出力(返答)する。

これにより、以降において、制御対象機21のアプリケーション機能によりデータ送信を行うことが可能な状態となる。
プロトコル変換機22では、制御対象機21のアプリケーション機能により送信されるデータにTCPパケットヘッダを付与する。これにより、制御対象機21と管理サーバ30との間で信頼性のあるデータ転送が行われることが図られる。

更に、プロトコル変換機22では、TCPパケットヘッダが付与された制御対象機21からのデータにIPヘッダを付与する。これにより、様々なネットワークを経由して管理サーバ30までパケットを到達させることが図られる。
また、プロトコル変換機22では、TCPヘッダ及びIPヘッダが付与された制御対象機21からのデータ(IPパケット)をPPPフレーム情報フィールドに格納して、PPPフレームをPDCパケット無線モジュール23へ送信する。

次に、PDCパケット無線モジュール23では、プロトコル変換機22からのPPPフレームの中継を行い、PPPフレームをパケット通信網24へ転送する。
次に、ゲートウエイ25では、パケット通信網25を介して到達したPPPフレームからIPパケットを抽出して、IPパケットをインターネット26或いは専用線28へ送信する。

これにより、ゲートウエイ25からのIPパケットは、インターネット26やルータ27を介して、或いは専用線28を介して、社内LAN29に接続された管理サーバ30に到達する。つまり、IPパケットは、管理サーバ30に対応したIPアドレスを含んでおり、当該IPアドレスが示す最終宛先である当該管理サーバ30に到達する。
そして、制御対象機21のアプリケーション機能と管理サーバ30のアプリケーション機能との間でエンドトゥエンド(End to End)のデータ通信が可能となる。

なお、本例のパケット通信システムでは、特にパケット通信網24として無線回線エアーインタフェース)が用いられる構成などにおいて、途中の回線状態の悪化によりパケットの欠落輻輳があったような場合においても、プロトコル変換機22と管理サーバ30とのTCPプロトコルでの通信により、通信の信頼性が確保されている。ここで、輻輳とは、ネットワークに到達するデータの速度が処理速度を上回るようなことである。

また、管理サーバ30からデータを制御対象機21へ送信する場合の処理の一例を示す。
まず、管理サーバ30からのアクセスにより、パケット通信網24からPDCパケット無線モジュール23が呼び出される。すると、PDCパケット無線モジュール23では、プロトコル変換機22に対して着信呼のリザルトコードを送信する。

次に、プロトコル変換機22では、PDCパケット無線モジュール23からのリザルトコードを制御対象機21へ出力する。
すると、制御対象機21では、プロトコル変換機22からのリザルトコードを受信し、これに応じて、着信コマンドを使用して、プロトコル変換機22及びPDCパケット無線モジュール23を経由して、パケット通信網24へ回線の接続を行う。

以降については、上述した制御対象機21から管理サーバ30への通信に関して示したのと同様な手順の処理が行われる。
そして、制御対象機21のアプリケーション機能と管理サーバ30のアプリケーション機能との間でエンドトゥエンド(End to End)のデータ通信が可能となる。
なお、PDCパケット無線モジュール23とパケット通信網24との通信制御方式としては、「RCRSTD−27」に準じたものが用いられている。

次に、上記したPDCパケット無線モジュール23に関して従来技術の例を示す。
従来では、例えば、パケット無線通信を行うカード型無線通信装置パーソナルコンピュータ(PC)のPCカードスロットに装着して使用することや、或いは、パケット無線通信を行う無線通信装置を自動販売機に内蔵して、当該自動販売機における商品販売状況を当該無線通信装置により管理センターの管理サーバへ送信することが行われていた(例えば、特許文献1参照。)。この例では、パケット無線通信を行う無線通信装置が、PDCパケット無線モジュールに相当する。

特開2002−164807号公報

概要

インタフェース機能とコマンド機能とアプリケーション機能を有する端末装置と、パケット通信機能とPPP機能とIP機能とTCP機能とアプリケーション機能を有するパケット通信側とを接続して、端末装置とパケット通信側とがアプリケーション機能により通信することを可能とするパケット通信装置を提供する。 パケット通信装置では、端末装置との接続に使用される機能として、インタフェース機能と、コマンド機能を備え、パケット通信側との接続に使用される機能として、パケット通信機能と、PPP機能と、IP機能と、TCP機能を備えた。

目的

本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、例えば、制御対象管理対象となる端末装置と、制御や管理を行うパケット通信側とを接続する場合に、上記したプロトコル変換機22の設備を不要とすることができ、これにより、システム構築などにおいて効率化を図ることができるパケット通信装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、データの到達間隔を一定とすることや、通信費用の面で効率化を図ることができるパケット通信装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

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請求項1

インタフェース機能コマンド機能アプリケーション機能を有する端末装置と、パケット通信機能とPPP機能とIP機能トランスポート層プロトコル機能とアプリケーション機能を有するパケット通信側とを接続して、端末装置とパケット通信側とがアプリケーション機能により通信することを可能とするパケット通信装置であって、端末装置との接続に使用される機能として、インタフェース機能と、コマンド機能を備え、パケット通信側との接続に使用される機能として、パケット通信機能と、PPP機能と、IP機能と、トランスポート層プロトコル機能を備えた、ことを特徴とするパケット通信装置。

請求項2

請求項1に記載のパケット通信装置において、トランスポート層プロトコル機能として、TCP機能UDP機能の一方又は両方を備えた、ことを特徴とするパケット通信装置。

請求項3

請求項1に記載のパケット通信装置において、トランスポート層プロトコル機能として、TCP機能とUDP機能の両方を備え、予め定められた条件に応じて、トランスポート層プロトコル機能としてTCP機能とUDP機能を切り替えて使用するトランスポート層プロトコル機能切替手段を備えた、ことを特徴とするパケット通信装置。

技術分野

0001

本発明は、例えば、制御対象管理対象となる端末装置と、制御や管理を行うパケット通信側とを接続するパケット通信装置に関し、特に、システム構築などにおいて効率化を図る技術に関する。

背景技術

0002

例えば、近年では、洗車機自動販売機監視装置などを管理センタから遠隔操作するシステム運用形態が一般的に用いられている。このためのデータ通信形態としては、一例として、NTT DoCoMo社のDoPaシステム(商標名)のDoPa網(商標名)と呼ばれるパケット通信網を用いた形態がある。このパケット通信網は、携帯電話網を使用するものである。
以下では、パケット通信網としてDoPa網(商標名)を用い、パケット通信システムとしてDoPaシステム(商標名)を用いた場合を例として説明する。

0003

このようなパケット通信システムでは、例えば、センタ管理室に設置されるセンタ側管理サーバと、洗車機などの制御対象機から成る端末側との間でパケット通信網を介してパケットデータを通信し、これにより、管理サーバにより、端末側に関して、状態監視や、遠隔操作や、オンラインデータ収集などを行う。

0004

また、このようなパケット通信システムでは、パケット通信網の通信プロトコルとしてPPP(Point to Point Protocol)が用いられ、また、センタ側の管理サーバは例えば専用線インターネットなどを介して社内LAN(Local Area Network)上に設置されるような構成となるため、センタ側の管理サーバと端末側との間で行われるデータ通信の通信プロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)が用いられる。

0005

ここで、PPP機能では、例えば、IPアドレスを利用時に一時的に割り当てることが行われる。
また、TCP機能では、例えば、データの分割や、誤り検出用データの付加や、パケット番号の付加に関する処理が行われる。
また、IP機能では、例えば、TCPパケットに宛先を表すIPアドレスや発信元を表すIPアドレスを付加してIPパケットを生成することに関する処理が行われる。

0006

図4には、上記のようなパケット通信システムの構成例を示してある。
本例のパケット通信システムでは、制御対象機21がプロトコル変換機22を介してPDCパケット無線モジュール23と接続され、移動通信網であるパケット通信網24を介してゲートウエイ25と接続される。

0007

また、ゲートウエイ25は、インターネット26とルータ27を介して社内LAN29と接続され、或いは、専用線28を介して社内LAN29と接続される。そして、管理サーバ30が社内LAN29に接続されており、以上のような構成により、管理サーバ30と制御対象機21との間で通信を行うことが可能である。

0008

制御対象機21と管理サーバ30との間でパケットデータ通信を行う場合には、制御対象機21からの無手順データはプロトコル変換機22によりTCP/IPパケットへ変換される。ここで、無手順データは、物理層の規定のみで行う通信のデータである。

0009

また、PDCパケット無線モジュール23はモデムとしてのインタフェース機能実装しており、パケット通信網24の通信プロトコルはPPPであるため、プロトコル変換機22は、PPPを介して、IPを使用するインターネット26に接続することができる。

0010

また、ゲートウエイ25は、プロトコル変換機22とのPPPのリンク終端となる。ここで、ゲートウエイは、一般に、ネットワークの間にデータを通すためのプログラムデバイスである。
プロトコル変換機22からのTCP/IPパケットは、インターネット26を経由してルータ27を介して、或いは専用線28を介して、社内LAN29に接続された管理サーバ30により通信することが可能である。

0011

図5には、上記図4に示したパケット通信システムにおけるプロトコルスタックの一例として、制御対象機21のプロトコルスタック41と、プロトコル変換機22のプロトコルスタック42と、PDCパケット無線モジュール23のプロトコルスタック43と、パケット通信網24やゲートウエイ25(パケット通信網/ゲートウエイ)のプロトコルスタック44と、管理サーバ30のプロトコルスタック45を示してある。

0012

制御対象機21のプロトコルスタック41では、シリアルインタフェースシリアルI/F)機能と、ATコマンド機能と、アプリケーションAP)機能を有している。ここで、ATコマンドは、モデムを制御する命令の体系である。
プロトコル変換機22のプロトコルスタック42では、シリアルインタフェース(シリアルI/F)機能とATコマンド機能を制御対象機21側とPDCパケット無線モジュール23側のそれぞれに有しており、また、PPP機能と、IP機能と、TCP機能を有している。

0013

PDCパケット無線モジュール23のプロトコルスタック43では、シリアルインタフェース(シリアルI/F)機能とATコマンド機能をプロトコル変換機22側に有しており、また、物理層(物理レイヤ)であるレイヤ1(L1)の機能と、LAPDM(Link Access Procedure for Digital Mobile channel)機能と、呼制御機能であるCC(Call Control)機能と、移動管理機能であるMM(Mobility Management)機能と、無線管理機能であるRT(Radio Frequency Transmission Management)機能と、相乗り機構機能をパケット通信網24やゲートウエイ25の側に有しており、また、PPPブリッジ機能をプロトコル変換機22側とパケット通信網24やゲートウエイ25の側との間に有している。

0014

ここで、LAPDM機能は、デジタル移動通信無線区間制御チャネル(CCH)上でのリンクアクセス手順を規定するデータリンク層データリンクレイヤ)であるレイヤ2(L2)の機能であり、例えば、CCHを用いて、デジタル方式自動車電話システムの無線区間のインタフェースを介して、レイヤ3(L3)のエンティティ相互間の情報を転送するものである。

0015

また、CC機能は、呼のサービス制御を行うレイヤ3のモジュールである。
また、MM機能は、位置の登録や、認証を行うレイヤ3のモジュールである。
また、RT機能は、無線チャネルの設定や維持や切替などの制御を行うレイヤ3のモジュールである。
また、相乗り機構機能は、レイヤ3における信号転送効率を高めるために、1つの信号にCC機能に関する情報とMM機能に関する情報とRT機能に関する情報を同時に載せるものである。

0016

パケット通信網24やゲートウエイ25のプロトコルスタック44では、レイヤ1(L1)の機能と、LAPDM機能と、CC機能と、MM機能と、RT機能と、相乗り機構機能をPDCパケット無線モジュール23側に有しており、レイヤ1(L1)の機能と、レイヤ2(L2)の機能と、PPP機能と、IP機能を管理サーバ30側に有している。
管理サーバ30のプロトコルスタック45では、レイヤ1(L1)の機能と、レイヤ2(L2)の機能と、IP機能と、TCP機能と、アプリケーション(AP)機能を有している。

0017

上記図5に示したように、制御対象機21とプロトコル変換機22とPDCパケット無線モジュール23では、物理層においてRS−232Cなどのシリアルインタフェースが用いられており、パケット通信網24への発呼やパケット通信網24からの着呼を行うためにモデムの制御コマンドであるATコマンドが使用される。

0018

ここで、制御対象機21から無手順データを管理サーバ30へ送信する場合の処理の一例を示す。
まず、制御対象機21では、ダイアルコマンドを使用して、プロトコル変換機22及びPDCパケット無線モジュール23を経由して、パケット通信網24へ回線の接続を行う。

0019

これに際して、プロトコル変換機22では、PDCパケット無線モジュール23を介してパケット通信網24から接続完了応答リザルトコード)を受信すると、ゲートウエイ25との間でPPPの接続手順を実行する。そして、プロトコル変換機22では、PPPの接続が確立した後に、制御対象機21に対してATリザルトコードを出力(返答)する。

0020

これにより、以降において、制御対象機21のアプリケーション機能によりデータ送信を行うことが可能な状態となる。
プロトコル変換機22では、制御対象機21のアプリケーション機能により送信されるデータにTCPパケットヘッダを付与する。これにより、制御対象機21と管理サーバ30との間で信頼性のあるデータ転送が行われることが図られる。

0021

更に、プロトコル変換機22では、TCPパケットヘッダが付与された制御対象機21からのデータにIPヘッダを付与する。これにより、様々なネットワークを経由して管理サーバ30までパケットを到達させることが図られる。
また、プロトコル変換機22では、TCPヘッダ及びIPヘッダが付与された制御対象機21からのデータ(IPパケット)をPPPフレーム情報フィールドに格納して、PPPフレームをPDCパケット無線モジュール23へ送信する。

0022

次に、PDCパケット無線モジュール23では、プロトコル変換機22からのPPPフレームの中継を行い、PPPフレームをパケット通信網24へ転送する。
次に、ゲートウエイ25では、パケット通信網25を介して到達したPPPフレームからIPパケットを抽出して、IPパケットをインターネット26或いは専用線28へ送信する。

0023

これにより、ゲートウエイ25からのIPパケットは、インターネット26やルータ27を介して、或いは専用線28を介して、社内LAN29に接続された管理サーバ30に到達する。つまり、IPパケットは、管理サーバ30に対応したIPアドレスを含んでおり、当該IPアドレスが示す最終宛先である当該管理サーバ30に到達する。
そして、制御対象機21のアプリケーション機能と管理サーバ30のアプリケーション機能との間でエンドトゥエンド(End to End)のデータ通信が可能となる。

0024

なお、本例のパケット通信システムでは、特にパケット通信網24として無線回線エアーインタフェース)が用いられる構成などにおいて、途中の回線状態の悪化によりパケットの欠落輻輳があったような場合においても、プロトコル変換機22と管理サーバ30とのTCPプロトコルでの通信により、通信の信頼性が確保されている。ここで、輻輳とは、ネットワークに到達するデータの速度が処理速度を上回るようなことである。

0025

また、管理サーバ30からデータを制御対象機21へ送信する場合の処理の一例を示す。
まず、管理サーバ30からのアクセスにより、パケット通信網24からPDCパケット無線モジュール23が呼び出される。すると、PDCパケット無線モジュール23では、プロトコル変換機22に対して着信呼のリザルトコードを送信する。

0026

次に、プロトコル変換機22では、PDCパケット無線モジュール23からのリザルトコードを制御対象機21へ出力する。
すると、制御対象機21では、プロトコル変換機22からのリザルトコードを受信し、これに応じて、着信コマンドを使用して、プロトコル変換機22及びPDCパケット無線モジュール23を経由して、パケット通信網24へ回線の接続を行う。

0027

以降については、上述した制御対象機21から管理サーバ30への通信に関して示したのと同様な手順の処理が行われる。
そして、制御対象機21のアプリケーション機能と管理サーバ30のアプリケーション機能との間でエンドトゥエンド(End to End)のデータ通信が可能となる。
なお、PDCパケット無線モジュール23とパケット通信網24との通信制御方式としては、「RCRSTD−27」に準じたものが用いられている。

0028

次に、上記したPDCパケット無線モジュール23に関して従来技術の例を示す。
従来では、例えば、パケット無線通信を行うカード型無線通信装置パーソナルコンピュータ(PC)のPCカードスロットに装着して使用することや、或いは、パケット無線通信を行う無線通信装置を自動販売機に内蔵して、当該自動販売機における商品販売状況を当該無線通信装置により管理センターの管理サーバへ送信することが行われていた(例えば、特許文献1参照。)。この例では、パケット無線通信を行う無線通信装置が、PDCパケット無線モジュールに相当する。

0029

特開2002−164807号公報

発明が解決しようとする課題

0030

しかしながら、上記従来例で示したような従来のパケット通信システムでは、上記のように、パケット通信網24を利用するためにPDCパケット無線モジュール23を使用するが、PDCパケット無線モジュール23はTCP/IPのプロトコルスタック(例えば、プログラムモジュール)を実装していないため、PDCパケット無線モジュール23と端末(制御対象機)21との間に、プロトコル変換機22を設備してシステムを構築しなければならないといったシステム構築上の条件があった。

0031

また、上記従来例で示したような従来のパケット通信システムでは、TCPを利用する構成として、データが失われた場合に再送処理が行われるため、例えば、データの到達間隔が一定にならないといった状況があり、或いは、IPヘッダ長が20バイト(byte)でありTCPヘッダ長が20バイト(byte)であることから、エンドトゥエンドで通信するデータサイズが小さい場合には、これらのヘッダ部のデータサイズが大きいために、通信費用の面で効率的では無いといった状況があった。

0032

本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、例えば、制御対象や管理対象となる端末装置と、制御や管理を行うパケット通信側とを接続する場合に、上記したプロトコル変換機22の設備を不要とすることができ、これにより、システム構築などにおいて効率化を図ることができるパケット通信装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、データの到達間隔を一定とすることや、通信費用の面で効率化を図ることができるパケット通信装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0033

上記目的を達成するため、本発明に係るパケット通信装置では、端末装置との接続に使用される機能として、インタフェース機能と、コマンド機能を備え、また、パケット通信側との接続に使用される機能として、パケット通信機能と、PPP機能と、IP機能と、トランスポート層プロトコル機能を備えた。
そして、本発明に係るパケット通信装置では、インタフェース機能とコマンド機能とアプリケーション機能を有する端末装置と、パケット通信機能とPPP機能とIP機能とトランスポート層プロトコル機能とアプリケーション機能を有するパケット通信側とを接続して、端末装置とパケット通信側とがアプリケーション機能により通信することを可能とする。

0034

従って、本発明に係るパケット通信装置では、端末装置とパケット通信側とを接続する場合に、上記従来例に示したようなプロトコル変換機22の設備を不要とすることができ、これにより、システム構築などにおいて効率化を図ることができる。

0035

ここで、パケット通信装置としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、小型のものや、PCカードのようにカード型のものなどを用いることも可能である。
また、パケット通信装置により行われるパケット通信としては、例えば、無線による通信が用いられる。

0036

また、端末装置としては、種々なものが用いられてもよい。
また、パケット通信側としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、パケット通信網や、端末装置の通信相手となる通信装置などから構成される。
また、端末装置が有するインタフェース機能、コマンド機能、アプリケーション機能や、パケット通信側が有するパケット通信機能、PPP機能、IP機能、トランスポート層プロトコル機能、アプリケーション機能としては、それぞれ、種々なものが用いられてもよい。

0037

また、パケット通信装置が有するインタフェース機能、コマンド機能としては、それぞれ、種々なものが用いられてもよく、例えば、端末装置が有するインタフェース機能、コマンド機能に対応するものが用いられる。
また、パケット通信装置が有するパケット通信機能、PPP機能、IP機能、トランスポート層プロトコル機能としては、それぞれ、種々なものが用いられてもよく、例えば、パケット通信側が有するパケット通信機能、PPP機能、IP機能、トランスポート層プロトコル機能に対応するものが用いられる。

0038

なお、パケット通信装置が有するパケット通信機能や、パケット通信側が有するパケット通信機能としては、例えば、無線通信を使用する移動体通信に対応するようなものが用いられ、このような移動体通信システムで使用されるパケット通信網に対応するようなものが用いられ、具体的には、このようなパケット通信網を介してパケット通信を行うための機能が用いられる。

0039

一例として、トランスポート層プロトコル機能として、TCP機能を用いることが可能である。
具体的には、本例のパケット通信装置では、インタフェース機能とコマンド機能とアプリケーション機能を有する端末装置と、パケット通信機能とPPP機能とIP機能とTCP機能とアプリケーション機能を有するパケット通信側とを接続して、端末装置とパケット通信側とがアプリケーション機能により通信することを可能とするパケット通信装置であって、端末装置との接続に使用される機能として、インタフェース機能と、コマンド機能を備え、パケット通信側との接続に使用される機能として、パケット通信機能と、PPP機能と、IP機能と、TCP機能を備えた、ことを特徴とする。

0040

本例のパケット通信装置では、TCP機能を用いることにより、コネクション型の通信を行って、エンドトゥエンドの通信の信頼性を確保することができる。
なお、パケット通信側が有するTCP機能としては、種々なものが用いられてもよい。
また、パケット通信装置が有するTCP機能としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、パケット通信側が有するTCP機能に対応するものが用いられる。

0041

他の一例として、トランスポート層プロトコル機能として、UDP(User Datagram Protocol)機能を用いることが可能である。UDP機能では、例えば、通信相手との間にコネクションを設定しないコネクションレス型のプロトコルを用いて、通信が行われる。

0042

具体的には、本例のパケット通信装置では、インタフェース機能とコマンド機能とアプリケーション機能を有する端末装置と、パケット通信機能とPPP機能とIP機能とUDP機能とアプリケーション機能を有するパケット通信側とを接続して、端末装置とパケット通信側とがアプリケーション機能により通信することを可能とするパケット通信装置であって、端末装置との接続に使用される機能として、インタフェース機能と、コマンド機能を備え、パケット通信側との接続に使用される機能として、パケット通信機能と、PPP機能と、IP機能と、UDP機能を備えた、ことを特徴とする。

0043

本例のパケット通信装置では、UDP機能を用いることにより、コネクションレス型の通信を行って、認識手続きシンプル通信処理により、高速性を確保することができる。従って、本例のパケット通信装置では、例えば、データの到達間隔を一定とすることや、通信費用の面で効率化を図ることができる。

0044

なお、パケット通信側が有するUDP機能としては、種々なものが用いられてもよい。
また、パケット通信装置が有するUDP機能としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、パケット通信側が有するUDP機能に対応するものが用いられる。

0045

本発明に係るパケット通信装置では、一構成例として、トランスポート層プロトコル機能として、TCP機能とUDP機能の一方又は両方を備えた。
ここで、トランスポート層プロトコル機能として、TCP機能とUDP機能の一方のみが備えられてもよく、或いは、両方が備えられてもよい。また、TCP機能とUDP機能の一方又は両方と共に、他のトランスポート層プロトコル機能が備えられてもよい。

0046

本発明に係るパケット通信装置では、一構成例として、トランスポート層プロトコル機能として複数の異なる機能を備え、そして、所定の条件に基づいて、トランスポート層プロトコル機能としてこれら複数の機能を切り替えて使用する。

0047

一例として、本発明に係るパケット通信装置では、トランスポート層プロトコル機能として、TCP機能とUDP機能の両方を備え、そして、トランスポート層プロトコル機能切替手段が、予め定められた条件に応じて、トランスポート層プロトコル機能としてTCP機能とUDP機能を切り替えて使用する。
従って、通信の信頼性を確保するTCP機能と、通信の高速性を確保するUDP機能とが切り替えられて使用されることにより、総じて、通信の効率化を図ることができる。

0048

ここで、TCP機能とUDP機能とを切り替えるための条件としては、種々な条件が用いられてもよく、例えば、通信相手となる装置毎にTCP機能或いはUDP機能を対応付けて通信相手となる装置に応じてTCP機能とUDP機能とを切り替えるような条件や、通信対象となる情報の種類毎にTCP機能或いはUDP機能を対応付けて通信対象となる情報の種類に応じてTCP機能とUDP機能とを切り替えるような条件や、通信する時間帯毎にTCP機能或いはUDP機能を対応付けて通信する時間帯に応じてTCP機能とUDP機能とを切り替えるような条件や、外部の装置から入力される指示情報の内容毎にTCP機能或いはUDP機能を対応付けて外部の装置から入力される指示情報に応じてTCP機能とUDP機能とを切り替えるような条件などを用いることが可能である。

0049

以下で、更に、本発明に係る構成例を示す。
本発明では、一構成例として、パケット通信側は、パケット通信網と、通信接続装置と、通信装置を含む。また、パケット通信装置は、例えば直接的につまり他の装置を介さずに、端末装置と接続される。また、パケット通信装置は、例えば、パケット通信網を介して、通信接続装置と接続される。また、通信接続装置は、例えば、直接的につまり他の装置を介さずに、或いは間接的につまり他の装置を介して、通信装置と接続される。

0050

ここで、パケット通信網や、通信接続装置や、通信装置としては、それぞれ種々なものが用いられてもよい。
一例として、パケット通信網としては、移動体通信システムのパケット通信網として使用される無線回線から成る移動体通信網が用いられ、具体例として、DoPa(商標名)のパケット通信網が用いられる。
なお、移動体通信システムとしては、例えば携帯電話システム簡易型携帯電話システム(PHS:Personal Handy phone System)などの種々なものが用いられてもよい。

0051

一例として、通信接続装置としては、ゲートウエイが用いられる。なお、例えば、パケット通信装置が移動体端末装置或いは固定設置端末装置などであるとみなして、通信接続装置として、このような端末装置を収容する基地局装置を用いるような構成とすることも可能である。
一例として、端末装置は制御対象或いは管理対象のいずれか一方又は両方となる装置であり、通信装置としては、端末装置を制御すること或いは端末装置を管理することのいずれか一方又は両方を行う装置が用いられる。

0052

なお、端末装置を制御する処理としては、例えば、端末装置に対して制御のための信号を送信することにより、端末装置の全体或いは一部の処理部のスイッチをオン又はオフする処理や、端末装置により行われる処理に関する設定や調整を行う処理などのように、種々な処理が用いられてもよい。
また、端末装置を管理する処理としては、例えば、端末装置から管理のための信号を受信することにより、端末装置の状態を検出或いは監視する処理や、端末装置により取得される情報を収集する処理などのように、種々な処理が用いられてもよい。

0053

本発明では、一構成例として、通信接続装置は、パケット通信装置との接続に使用される機能として、パケット通信機能と、PPP機能を有しており、また、通信装置との接続に使用される機能として、物理機能と、データリンク機能を有しており、また、パケット通信装置との接続及び通信装置との接続に使用される機能として、IP機能を有している。

0054

また、一構成例として、通信装置は、通信接続装置との接続に使用される機能として、物理機能と、データリンク機能と、IP機能を有しており、また、パケット通信装置との接続に使用される機能として、TCP機能或いはUDP機能の一方又は両方を有しており、また、端末装置との接続に使用される機能として、アプリケーション機能を有している。

0055

ここで、通信接続装置が有する物理機能、データリンク機能や、通信装置が有する物理機能、データリンク機能としては、それぞれ、種々なものが用いられてもよく、例えば、通信接続装置と通信装置とで互いに対応するものが用いられる。
また、通信装置が有するIP機能と、通信接続装置が有するIP機能としては、例えば、互いに対応するものが用いられる。
また、通信装置が有するアプリケーション機能と、端末装置が有するアプリケーション機能としては、例えば、互いに対応するものが用いられる。

0056

本発明では、一構成例として、パケット通信装置のインタフェース機能と、端末装置のインタフェース機能としては、シリアルのインタフェース機能が用いられる。
また、一構成例として、パケット通信装置のコマンド機能と、端末装置のコマンド機能としては、ATコマンド機能が用いられる。
また、一構成例として、パケット通信装置のパケット通信機能と、通信接続装置のパケット通信機能としては、それぞれ、物理機能と、LAPDM機能と、CC機能とMM機能とRT機能と相乗り機構機能から構成される。

発明の効果

0057

以上説明したように、本発明に係るパケット通信装置によると、端末装置との接続に使用される機能としてインタフェース機能とコマンド機能を備え、パケット通信側との接続に使用される機能としてパケット通信機能とPPP機能とIP機能とトランスポート層プロトコル機能を備え、そして、インタフェース機能とコマンド機能とアプリケーション機能を有する端末装置と、パケット通信機能とPPP機能とIP機能とトランスポート層プロトコル機能とアプリケーション機能を有するパケット通信側とを接続して、端末装置とパケット通信側とがアプリケーション機能により通信することを可能とするようにしたため、例えば従来において必要とされていたプロトコル変換機の設備を不要とすることができ、これにより、システム構築などにおいて効率化を図ることができる。

0058

また、本発明に係るパケット通信装置によると、トランスポート層プロトコル機能として、TCP機能とUDP機能の両方を備え、そして、通信の状況などに応じて、トランスポート層プロトコル機能としてTCP機能とUDP機能を切り替えて使用するようにしたため、通信の状況などに応じて、効率化を図ることができる。

発明を実施するための最良の形態

0059

本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
なお、本実施例では、例えば上記図4に示したようなパケット通信システムに本発明を適用した場合を示し、上記図4に示したようなPDCパケット無線モジュール23に本発明に係るパケット通信装置を適用した場合を示す。
以下では、パケット通信網としてDoPa網(商標名)を用い、パケット通信システムとしてDoPaシステム(商標名)を用いた場合を例として説明する。

0060

本発明に係る第1実施例を示す。
図1には、本例のパケット通信システムの構成例を示してある。
本例のパケット通信システムには、制御対象機1と、PDCパケット無線モジュール2と、パケット通信網3と、ゲートウエイ4と、インターネット5と、ルータ6と、専用線7と、社内LAN8と、管理サーバ9が備えられている。

0061

ここで、本例のパケット通信システムの外観的な構成は、例えば、PDCパケット無線モジュール2が制御対象機1と直接的に接続されている点を除いては、上記図4に示したパケット通信システムの外観的な構成と同様である。

0062

図2には、本例のパケット通信システムにおけるプロトコルスタックの一例として、制御対象機1のプロトコルスタック11と、PDCパケット無線モジュール2のプロトコルスタック12と、パケット通信網3やゲートウエイ4(パケット通信網/ゲートウエイ)のプロトコルスタック13と、管理サーバ9のプロトコルスタック14を示してある。

0063

ここで、本例では、制御対象機1のプロトコルスタック11や、パケット通信網3やゲートウエイ4のプロトコルスタック13や、管理サーバ9のプロトコルスタック14としては、例えば、上記図4及び上記図5に示したパケット通信システムの場合と同様である。

0064

具体的には、制御対象機1のプロトコルスタック11では、シリアルインタフェース(シリアルI/F)機能と、ATコマンド機能と、アプリケーション(AP)機能を有している。
また、パケット通信網3やゲートウエイ4のプロトコルスタック13では、レイヤ1(L1)の機能と、LAPDM機能と、CC機能と、MM機能と、RT機能と、相乗り機構機能をPDCパケット無線モジュール2側に有しており、レイヤ1(L1)の機能と、レイヤ2(L2)の機能と、PPP機能と、IP機能を管理サーバ9側に有している。

0065

また、管理サーバ9のプロトコルスタック14では、レイヤ1(L1)の機能と、レイヤ2(L2)の機能と、IP機能と、TCP機能と、アプリケーション(AP)機能を有している。
また、本例では、PDCパケット無線モジュール2は、プロトコル変換機能を実装したモジュールとして構成されている。

0066

本例では、PDCパケット無線モジュール2は、例えば上記図4及び上記図5に示したようなプロトコル変換機22が有する各プロトコル層(各レイヤ)のサブセットを実装しており、当該プロトコル変換機22と同様な態様で或いは類似した態様で各レイヤ毎プロトコル制御を行う機能を有している。これにより、本例では、制御対象機1が有するアプリケーション機能と管理サーバ9が有するアプリケーション機能との間でエンドトゥエンドのデータ通信を行うことが実現される。
なお、サブセットとは、例えば、通常の機能と比べて少し機能を落としたようなソフトウエアのことであり、機能を限定したようなもののことである。

0067

具体的には、PDCパケット無線モジュール2のプロトコルスタック12では、シリアルインタフェース(シリアルI/F)機能とATコマンド機能を制御対象機1側に有しており、また、レイヤ1(L1)の機能と、LAPDM機能と、CC機能と、MM機能と、RT機能と、相乗り機構機能をパケット通信網3やゲートウエイ4の側に有しており、また、PPP機能と、IP機能と、TCP機能を有している。

0068

ここで、PDCパケット無線モジュール2では、シリアルインタフェース機能とATコマンド機能を用いて制御対象機1と通信し、また、レイヤ1(L1)の機能とLAPDM機能とCC機能とMM機能とRT機能と相乗り機構機能を用いてパケット通信網3を介してゲートウエイ4と通信し、また、PPP機能を用いてパケット通信網3を介してゲートウエイ4と通信し、また、IP機能を用いてパケット通信網3を介してゲートウエイ4と通信して更に当該パケット通信網3及び当該ゲートウエイ4を介して管理サーバ9と通信し、また、TCP機能を用いて管理サーバ9と通信する。

0069

次に、本例のパケット通信システムにより行われる動作処理の一例を示す。
制御対象機1から無手順データを管理サーバ9へ送信する場合の処理の一例を示す。
まず、制御対象機1では、ダイアルコマンドを使用して、PDCパケット無線モジュール2を経由して、パケット通信網3へ回線の接続を行う。

0070

これに際して、PDCパケット無線モジュール2では、パケット通信網3から接続完了応答(リザルトコード)を受信すると、ゲートウエイ4との間でPPPの接続手順を実行する。そして、PDCパケット無線モジュール2では、PPPの接続が確立した後に、制御対象機1に対してATリザルトコードを出力(返答)する。

0071

これにより、以降において、制御対象機1のアプリケーション機能によりデータ送信を行うことが可能な状態となる。
PDCパケット無線モジュール2では、制御対象機1のアプリケーション機能により送信されるデータにTCPパケットヘッダを付与する。これにより、制御対象機1と管理サーバ9との間で信頼性のあるデータ転送が行われることが図られる。

0072

更に、PDCパケット無線モジュール2では、TCPパケットヘッダが付与された制御対象機1からのデータにIPヘッダを付与する。これにより、様々なネットワークを経由して管理サーバ9までパケットを到達させることが図られる。
また、PDCパケット無線モジュール2では、TCPヘッダ及びIPヘッダが付与された制御対象機1からのデータ(IPパケット)をPPPフレームの情報フィールドに格納して、PPPフレームをパケット通信網3へ送信する。

0073

次に、ゲートウエイ4では、パケット通信網3を介して到達したPPPフレームからIPパケットを抽出して、IPパケットをインターネット5或いは専用線7へ送信する。

0074

これにより、ゲートウエイ4からのIPパケットは、インターネット5やルータ6を介して、或いは専用線7を介して、社内LAN8に接続された管理サーバ9に到達する。つまり、IPパケットは、管理サーバ9に対応したIPアドレスを含んでおり、当該IPアドレスが示す最終宛先である当該管理サーバ9に到達する。
そして、制御対象機1のアプリケーション機能と管理サーバ9のアプリケーション機能との間でエンドトゥエンドのデータ通信が可能となる。

0075

また、管理サーバ9からデータを制御対象機1へ送信する場合の処理の一例を示す。
まず、管理サーバ9からのアクセスにより、パケット通信網3からPDCパケット無線モジュール2が呼び出される。すると、PDCパケット無線モジュール2では、制御対象機1に対して着信呼のリザルトコードを送信する。

0076

すると、制御対象機1では、PDCパケット無線モジュール2からのリザルトコードを受信し、これに応じて、着信コマンドを使用して、PDCパケット無線モジュール2を経由して、パケット通信網3へ回線の接続を行う。

0077

以降については、上述した制御対象機1から管理サーバ9への通信に関して示したのと同様な手順の処理が行われる。
そして、制御対象機1のアプリケーション機能と管理サーバ9のアプリケーション機能との間でエンドトゥエンドのデータ通信が可能となる。

0078

以上のように、本例のPDCパケット無線モジュール2を用いた本例のパケット通信システムでは、PDCパケット無線モジュール2に、プロトコル変換機の機能を備えており、例えば、上記図4及び上記図5に示したような従来のプロトコル変換機22が有する各プロトコル層(各レイヤ)のサブセットを備えており、これにより、制御対象機1とPDCパケット無線モジュール2との間にプロトコル変換機を設ける必要が無い構成とした。

0079

従って、本例のPDCパケット無線モジュール2を用いた本例のパケット通信システムでは、制御対象機1とPDCパケット無線モジュール2との間にプロトコル変換機の設備を不要とすることができ、例えば、プロトコル変換機が設けられなくとも、TCP/IPのデータ通信プロトコルを使用して、制御対象機1と管理サーバ9との間でアプリケーション層における通信を実現することができる。また、制御対象機1とPDCパケット無線モジュール2との間にプロトコル変換機の設備を不要とすることができるため、例えば、従来と比べて、安価で、且つ、構築性に優れたパケット通信システムを実現することができる。

0080

なお、本例では、DoPaシステム(商標名)により移動体通信システムが構成されており、PDCパケット無線モジュール2によりパケット通信装置が構成されており、制御対象機1により端末装置が構成されており、パケット通信網3やゲートウエイ4やインターネット5やルータ6や専用線7や社内LAN8や管理サーバ9によりパケット通信側が構成されている。
また、本例では、ゲートウエイ4により通信接続装置が構成されており、管理サーバ9により通信装置が構成されている。

0081

本発明に係る第2実施例を示す。
本例のパケット通信システムの外観的な構成は、例えば、上記第1実施例の上記図1に示したパケット通信システムの外観的な構成と同様である。
なお、本例では、上記第1実施例の上記図1に示したのと同一の符号を用いてPDCパケット無線モジュール2等の各構成部を示し、また、上記図2に示したのと同様な構成部分については、同一の符号を付して示す。

0082

図3には、本例のパケット通信システムにおけるプロトコルスタックの一例として、制御対象機1のプロトコルスタック11と、PDCパケット無線モジュール2のプロトコルスタック15と、パケット通信網3やゲートウエイ4(パケット通信網/ゲートウエイ)のプロトコルスタック13と、管理サーバ9のプロトコルスタック16を示してある。

0083

ここで、本例のパケット通信システムにおけるプロトコルスタックは、管理サーバ9のプロトコルスタック16においてTCP機能とUDP機能の両方を有している点と、PDCパケット無線モジュール2のプロトコルスタック15においてTCP機能とUDP機能の両方を有している点で、上記第1実施例の上記図2に示したプロトコルスタックと異なっており、他の点については当該プロトコルスタックと同様である。

0084

このように、本例では、管理サーバ9とPDCパケット無線モジュール2との間で、TCP機能による通信を行うことが可能であるとともに、UDP機能による通信を行うことが可能である。
また、本例では、TCP機能とUDP機能とのいずれを用いるかについては、端末内において、接続先毎パラメータにより設定されている。

0085

一例として、PDCパケット無線モジュール2や管理サーバ9においてTCP機能とUDP機能とのいずれを用いるかについては、PDCパケット無線モジュール2において、接続先(例えば、管理サーバ9)毎にパラメータにより設定されている。そして、PDCパケット無線モジュール2や管理サーバ9では、当該設定内容に従ってTCP機能とUDP機能との切り替えが行われ、当該設定内容に従った機能(TCP機能或いはUDP機能)が通信に使用される。

0086

以上のように、本例のPDCパケット無線モジュール2を用いた本例のパケット通信システムでは、PDCパケット無線モジュール2に、TCPに対応したプロトコル変換機能とUDPに対応したプロトコル変換機能を備え、更に、予め定められた条件によりTCP機能とUDP機能とを切り替えて使用するトランスポート層プロトコル機能切替機能を備えた。なお、本例のPDCパケット無線モジュール2では、トランスポート層プロトコル機能切替機能により、トランスポート層プロトコル機能切替手段が構成されている

0087

このように、本例のPDCパケット無線モジュール2では、トランスポートレイヤトランスポート層)のプロトコル変換機能として、TCP/UDPのプロトコルが実装されており、エンドトゥエンドでデータ通信を行うに際して、例えばユーザの用途などに合わせて、利用するトランスポートレイヤプロトコルとしてTCP或いはUDPのプロトコルを選択することが可能である。

0088

従って、本例のPDCパケット無線モジュール2を用いた本例のパケット通信システムでは、例えば、通信の高速性と比べて通信の信頼性が要求されるような場合にはTCP機能を使用して通信を行い、通信の信頼性と比べて通信の高速性が要求されるような場合にはUDP機能を使用して通信を行うことができる。

0089

具体的には、例えば、TCP機能を利用する場合には、データが失われた際に再送処理が行われるためにデータの到達間隔が一定にならないことや、TCPヘッダ長が20バイト(byte)であり比較的に長いといったことがあるが、本例のように、UDPプロトコル或いはそのサブセットをPDCパケット無線モジュール2に実装して実行し、再送制御をエンドトゥエンドのアプリケーション間で行うことにより、データの到達時間を一定化することができ、また、UDPヘッダ長が8バイト(byte)であり比較的に短いことから、制御データのサイズを抑えたいといったユーザの用途に対応することができる。これにより、例えば、エンドトゥエンドで通信するデータサイズが小さいような場合においても、UDPを使用して、通信費用などの面で効率的な通信を行うことができる。

0090

ここで、本発明に係るパケット通信装置やパケット通信システムなどの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。なお、本発明は、例えば本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムなどとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。

0091

また、本発明に係るパケット通信装置やパケット通信システムなどにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。

図面の簡単な説明

0092

本発明の実施例に係るパケット通信システムの構成例を示す図である。
本発明の第1実施例に係るパケット通信システムにおけるプロトコルスタックの一例を示す図である。
本発明の第2実施例に係るパケット通信システムにおけるプロトコルスタックの一例を示す図である。
従来例に係るパケット通信システムの構成例を示す図である。
従来例に係るパケット通信システムにおけるプロトコルスタックの一例を示す図である。

符号の説明

0093

1・・制御対象機、 2・・PDCパケット無線モジュール、
3・・パケット通信網、 4・・ゲートウエイ、 5・・インターネット、
6・・ルータ、 7・・専用線、 8・・社内LAN、 9・・管理サーバ、
11・・制御対象機のプロトコルスタック、
12、15・・PDCパケット無線モジュールのプロトコルスタック、
13・・パケット通信網/ゲートウエイのプロトコルスタック、
14、16・・管理サーバのプロトコルスタック、

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