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技術 化粧料組成物

出願人 ホーユー株式会社
発明者 秦正勝三田里絵矢野弘幸
出願日 2002年12月20日 (18年0ヶ月経過) 出願番号 2002-370546
公開日 2004年7月15日 (16年5ヶ月経過) 公開番号 2004-196749
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード ポリオキシエチレンジアルキルエーテル ステアロイル乳酸 アシル乳酸 アシル乳酸塩 垂れ落ち セチルステアリルジエーテル イソステアロイル乳酸ナトリウム 水溶性単量体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2004年7月15日)のものです。
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課題

定性に優れ、塗布する際ののびが良く、べたつきを抑えることができる化粧料組成物を提供する。

解決手段

化粧料組成物には下記の(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分が含有されている。(A)下記の一般式(I)で表される化合物R1O−(CH2CH2O)n−R2 ・・・(I)(R1とR2は互いに異なる炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基を示す。nは10〜100の整数を示す。)(B)アシル乳酸塩(C)油性成分(D)水

概要

背景

従来、化粧料使用感を良好にする目的で、油性成分として、ポリオキシエチレンジアルキルエーテルが配合されたものが知られている。(例えば、特許文献1及び2参照。)

概要

定性に優れ、塗布する際ののびが良く、べたつきを抑えることができる化粧料組成物を提供する。化粧料組成物には下記の(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分が含有されている。(A)下記の一般式(I)で表される化合物R1O−(CH2CH2O)n−R2 ・・・(I)(R1とR2は互いに異なる炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基を示す。nは10〜100の整数を示す。)(B)アシル乳酸塩(C)油性成分(D)水

目的

その目的とするところは、安定性に優れ、塗布する際ののびが良く、べたつきを抑えることができる化粧料組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
5件

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請求項1

下記の(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分を含有することを特徴とする化粧料組成物。(A)下記の一般式(I)で表される化合物R1O−(CH2CH2O)n−R2・・・(I)(R1とR2は互いに異なる炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基を示す。nは10〜100の整数を示す。)(B)アシル乳酸塩(C)油性成分(D)水

請求項2

前記(C)成分が、炭化水素脂肪酸トリグリセライド脂肪酸エステルメチルポリシロキサン及び環状シリコーンから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料組成物。

請求項3

更に、(E)アクリル系水溶性高分子化合物を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の化粧料組成物。

請求項4

技術分野

0001

本発明は、ヘアクリームハンドクリーム等の化粧料組成物に関し、更に詳しくは十分な安定性が得られ、塗布する際ののびが良く、べたつきを抑えることができる化粧料組成物に関するものである。

0002

従来、化粧料使用感を良好にする目的で、油性成分として、ポリオキシエチレンジアルキルエーテルが配合されたものが知られている。(例えば、特許文献1及び2参照。)

0003

また、乳化組成物において、アルキロイル乳酸エステル塩が配合されたものが知られている。(例えば、特許文献3参照。)

背景技術

0004

【特許文献1】
特開平10−259112号公報
【特許文献2】
特開2000−1423号公報
【特許文献3】
特開2000−256188号公報

0005

上記のポリオキシエチレンジアルキルエーテルを配合した化粧料においては、使用感は向上しているものの、併用する他の油性成分の種類によってはべたつきが出たり、塗布する際ののびが悪くなることがあるという課題があった。

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、安定性に優れ、塗布する際ののびが良く、べたつきを抑えることができる化粧料組成物を提供することにある。

0007

上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の化粧料組成物は、下記の(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分を含有するものである。
(A)下記の一般式(I)で表される化合物
R1O−(CH2CH2O)n−R2 ・・・(I)
(R1とR2は互いに異なる炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基を示す。nは10〜100の整数を示す。)
(B)アシル乳酸塩
(C)油性成分
(D)水

0008

請求項2に記載の発明の化粧料組成物は、請求項1に記載の発明において、前記(C)成分が、炭化水素脂肪酸トリグリセライド脂肪酸エステルメチルポリシロキサン及び環状シリコーンから選ばれる少なくとも一種であるものである。

0009

請求項3に記載の発明の化粧料組成物は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、更に、(E)アクリル系水溶性高分子化合物を含有するものである。

課題を解決するための手段

0010

請求項4に記載の発明の化粧料組成物では、請求項3に記載の発明において、前記(E)成分が、カルボキシビニルポリマーアクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体ポリアクリル酸ポリアクリル酸塩アクリル酸アルキル共重合体エマルションアクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体ポリアクリルアミドビニルピロリドン・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリル酸アルキルメタクリル酸アルキルポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体エマルション、及びアクリル酸・イソデカン酸ビニルクロス重合体から選ばれる少なくとも一種であるものである。

0011

以下、本発明を具体化した実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の化粧料組成物としてのヘアクリームには、下記の(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分が含有されている。
(A)下記の一般式(I)で表される化合物
R1O−(CH2CH2O)n−R2 ・・・(I)
(R1とR2は互いに異なる炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基を示す。nは10〜100の整数を示す。)
(B)アシル乳酸塩
(C)油性成分
(D)水

0012

(A)成分は、良好な安定性を保ち、べたつきを抑えるために配合される。上記の一般式(I)に示すポリオキシエチレンの重合度を示すnは、好ましくは20〜80の整数、より好ましくは30〜70の整数である。このnが10未満の整数又は100を超える整数であると、親油性又は親水性が高すぎるため、べたつきを抑える効果が期待できない。

0013

(A)上記の一般式(I)で表される化合物の中でも、べたつきをより抑えることができることから、R1が炭素数16のアルキル基、R2が炭素数18のアルキル基であるポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテルが好ましい。

0014

(A)成分の含有量は、好ましくは0.05〜10重量%、より好ましくは0.1〜5.0重量%である。この含有量が0.05重量%未満であると、安定性の維持、べたつきの抑制について十分な効果が得られないおそれがある。一方、10重量%を超えて配合すると塗布時ののびが悪くなるおそれがある。

0015

(B)成分は、良好な安定性を保ち、塗布する際ののびを良くするために配合される。アシル乳酸塩の具体例としては、アシル乳酸としてはステアロイル乳酸、ベヘノイ乳酸カプロイル乳酸、ココイル乳酸、イソステアロイル乳酸、ラウロイル乳酸、オレオイル乳酸、2−エチルヘキサノイル乳酸、ミリストイル乳酸、パルミトイル乳酸、12−ヒドロキシステアロイル乳酸、リシノレイル乳酸等が挙げられ、塩としては、ナトリウム塩カリウム塩カルシウム塩等の金属塩モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルキルアミン塩が挙げられる。

0016

(B)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの中でも、塗布する際ののびをより良くすることができることから、ステアロイル乳酸ナトリウムイソステアロイル乳酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム及び12−ヒドロキシステアロイル乳酸ナトリウムから選ばれる少なくとも一種を用いることが好ましい。

0017

(B)成分の含有量は、好ましくは0.05〜10重量%、より好ましくは0.1〜5.0重量%である。この含有量が0.05重量%未満であると、安定性や塗布時ののびについて十分な効果が得られないおそれがある。一方、10重量%を超えて配合するとべたつきが出るおそれがある。

0018

(C)成分は、毛髪に柔軟性等を付与するために配合される。油性成分の具体例としては、炭化水素、油脂、高級アルコール高級脂肪酸エステル類シリコーン類等が挙げられる。

0023

エステル類としては、脂肪酸エステル、脂肪酸トリグリセライド等が挙げられる。脂肪酸エステルとしては、アジピン酸ジイソプロピルアジピン酸ジイソブチルアジピン酸ジオクチルアジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリルミリスチン酸イソプロピルオクタン酸セチルイソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニルイソノナン酸イソデシルイソノナン酸イソトリデシルセバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシルパルミチン酸イソプロピルステアリン酸ブチルステアリン酸ステアリルラウリン酸ヘキシルミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイルジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸2−エチルへキシル乳酸ラウリル乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシルエチレングリコールジペンタエリスリトール脂肪酸エステルモノイソステアリン酸N−アルキルグリコールカプリン酸セチル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールリンゴ酸ジイソステアリルコハク酸ジオクチルコハク酸ジエトキシエチルラノリン誘導体等が挙げられる。脂肪酸トリグリセライドとしては、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルトリカプリル酸グリセリルトリカプリン酸グリセリルトリアセチルグリセリル、トリオタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル等が挙げられる。

0025

これらの油性成分は単独で配合してもよいし、二種以上組み合わせて配合してもよい。これらの油性成分の中でも、毛髪に柔軟性をより付与することができることから、炭化水素、脂肪酸トリグリセライド、脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン及び環状シリコーンから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。

0026

(C)成分の含有量は、好ましくは1.0〜30.0重量%、より好ましくは2.0〜20.0重量%である。この含有量が1.0重量%未満では、毛髪に柔軟性を十分に付与することができないおそれがある。一方、30.0重量%を超えると、毛髪がべたつくおそれがある。

0027

ここで、前記(A)成分と(B)成分の合計重量と、(C)成分との重量比((A)+(B)/(C))は、好ましくは0.01〜1.5、更に好ましくは0.02〜1.0である。この重量比が0.01未満であると、べたつきが出るおそれがある。一方、1.5を超えると塗布時ののびが悪くなるおそれがある。

0028

(D)水は、(A)、(B)及び(C)の各成分の溶媒又は分散媒としてヘアクリームを乳化物にするために適量配合される。(D)成分の含有量は、好ましくは50〜95重量%、更に好ましくは70〜90重量%である。この含有量が50重量%未満では、乳化物を安定して形成することが困難となるおそれがある。一方、95重量%を超えて配合すると、ヘアクリームの均一性及び安定性を確保しにくくなるおそれがある。

0029

更に、(E)アクリル系水溶性高分子化合物を配合することにより、適度な粘度を持たせると共に、安定性を高めることができる。アクリル系水溶性高分子化合物は、アクリル系単量体重合体、アクリル系単量体から選ばれる二種の単量体からなる共重合体、アクリル系単量体から選ばれる三種の単量体からなる三元共重合体、アクリル系単量体と水溶性単量体との共重合体、アクリル系単量体及び水溶性単量体から選ばれる三種の単量体からなる三元共重合体を示す。アクリル系単量体としては、アクリル酸、アクリル酸塩アクリル酸誘導体、アクリル酸誘導体の塩、アクリルアミド、アクリルアミド誘導体及びアクリルアミド誘導体の塩が挙げられる。水溶性単量体としては、ビニルピロリドン、ビニルアルコール等が挙げられる。アクリル系水溶性高分子化合物の具体例として、好ましくはカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、ポリアクリルアミド、ビニルピロリドン・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体エマルション、及びアクリル酸・イソデカン酸ビニルクロス重合体が挙げられる。これらの中でも、更に好ましくはカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、及びポリアクリル酸塩から選ばれる少なくとも一種である。

0030

(E)成分の含有量は、好ましくは0.2〜4.0重量%、より好ましくは0.3〜2.0重量%である。この含有量が0.2重量%未満であると、適度な粘度が得られず垂れ落ちが起こり易くなったり、安定性向上の効果が得られないおそれがある。一方、4.0重量%を超えると、高粘度となって、のびが悪くなるおそれがある。

0031

ここで、前記(A)成分と(B)成分の合計重量と、(E)成分との重量比((A)+(B)/(E))は、好ましくは0.1〜25、より好ましくは0.5〜10である。この重量比が0.1未満であると、きしみが出るおそれがある。一方、25を超えると十分な安定性が得られないおそれがある。

0032

本実施形態のヘアクリームには、その他の成分として界面活性剤溶剤pH調整剤粘度調整剤保湿剤帯電防止剤、毛髪柔軟剤酸化防止剤防腐剤金属封鎖剤賦形剤色素香料等を配合することも可能である。

0033

界面活性剤は、(C)油性成分の乳化を補い、ヘアクリームの安定性を向上させるために配合される。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤アニオン性界面活性剤カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。

0034

非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げられる。

0037

両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウムココアミドプロピルベタインラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。

0038

これらの界面活性剤は単独で配合してもよいし、二種以上組み合わせて配合してもよい。界面活性剤の含有量は、0.1〜10.0重量%が好ましい。この含有量が0.1重量%未満であると、安定性を向上させる効果が十分に得られないおそれがある。一方、10.0重量%を超えて配合してもそれ以上の効果が得られないおそれがある。

0039

さて、ヘアクリームを調製するには上記の各成分を混合する。このとき、(A)及び(B)成分によって(C)成分を乳化することができる。調製されたヘアクリームは使用時まで容器中に保存される。次に、ヘアクリームを使用するには、適量を手に取って毛髪に塗布し、手櫛コーム)等によって毛髪を梳かしながら、ヘアクリームを毛髪全体になじませ、整髪する。

0040

以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 本実施形態の化粧料組成物においては、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分が配合されている。従って、十分な安定性が得られ、塗布する際ののびが良く、べたつきを抑えられる。

0041

・ 本実施形態の化粧料組成物においては、前記(C)成分が、炭化水素、脂肪酸トリグリセライド、脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン及び環状シリコーンから選ばれる少なくとも一種である。従って、毛髪に柔軟性をより付与することができる。

0042

・ 本実施形態の化粧料組成物においては、(E)アクリル系水溶性高分子化合物が配合されている。従って、適度な粘度を持たせると共に、安定性を高めることができる。

0043

・ 本実施形態の化粧料組成物においては、(E)成分が、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、ポリアクリルアミド、ビニルピロリドン・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体エマルション、及びアクリル酸・イソデカン酸ビニルクロス重合体から選ばれる少なくとも一種である。従って、安定性がより向上する。

0044

【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて前期実施形態を更に具体的に説明する。

0045

(実施例1〜13及び比較例1〜6)
表1に示す各成分を混合し、ヘアクリームを調製した。なお、表1における数値は重量%を示す。

0046

【表1】

0047

調製したヘアクリームをガラス瓶に入れ、40℃の恒温槽中で、一ヶ月間保存した後、ヘアクリームの分離状態粘度変化について調べ、下記の(i)の評価基準に従って安定性の評価を行った。一方、専門のパネラーが調製したヘアクリームの適量を手にとって、20代女性の健康毛に塗布した。そして、専門のパネラーが、塗布時ののびとべたつきについて、下記の(ii)及び(iii)の評価基準に従って、官能評価を行った。

0048

(i)安定性
分離・粘度変化がほとんどなく、安定性に優れる(◎)、分離・粘度変化がわずかにあるが、安定性が良好(○)、分離・粘度変化があり安定性がやや不足(△)及び分離・粘度変化がかなりあり安定性が不足(×)とする4段階で評価した。
(ii)のび
非常にのびが良い(◎)、のびが良い(○)、のびがやや悪い(△)及びのびが悪い(×)とする4段階で評価した。
(iii)べたつき
べたつきがない(◎)、ほとんどべたつきがない(○)、ややべたつきがある(△)及びべたつきがある(×)とする4段階で評価した。
これらの評価結果を表1に示す。

0049

表1の結果から明らかなように、実施例1〜13では安定性について優れる又は良好であった。また、塗布時ののびが良く、べたつきもない結果であった。実施例1及び実施例8〜11では、(E)成分としてカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸又はポリアクリル酸ナトリウムが配合されているため、安定性について優れる結果となった。

0050

これらに対して、比較例1では、(B)成分が配合されていないため、安定性及びのびについて十分な結果が得られていない。比較例2では、(A)成分が配合されていないため、安定性及びべたつきについて十分な結果が得られていない。比較例3及び4では、(A)成分及び(B)成分が配合されていないため、安定性、のび及びべたつきのいずれについても十分な結果が得られていない。比較例5では、(C)成分が配合されていないため、安定な乳化物を形成することができず、十分な安定性が得られていない。比較例7は、(D)成分が配合されていないため、安定な乳化物を形成することが全くできなかった。

0051

(実施例14)
表2に示す各成分を混合し、ハンドクリームを調製した。調製したハンドクリームを実施例1〜13と同様にして安定性の評価を行った。一方、専門のパネラーが調製したハンドクリームの適量を手にとって、20代女性の荒れ手肌に塗布した。そして、専門のパネラーが塗布時ののび及びべたつきについて、実施例1〜13の(ii)及び(iii)と同じ評価基準に従って評価を行った。これらの評価結果を表2に示す。なお、表2における数値は重量%を示す。

0052

【表2】

0053

実施例14においても、安定性、のび及びべたつきについて優れた結果が得られた。また、(C)成分としてオリーブ油が配合されているため、荒れた手肌に柔軟性を付与することができた。

0054

なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記実施形態においては、化粧料組成物をヘアクリーム及びハンドクリームに適用している。これらの他に、化粧料組成物は、スタイリング剤洗顔剤ボディソープファンデーション乳液シャンプーリンスコンディショニング剤パーマネントウェーブ用剤染毛剤毛髪脱色剤等の乳化型の化粧料に適用することも可能である。この場合、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分からなる化粧料組成物に、各種用途に必要な成分を常法に従って配合すればよい。

0055

・ 前記実施形態においては、化粧料組成物の剤型クリーム状としている。この他に、化粧料組成物の剤型は、乳化物であれば乳化液等の液状、ミスト状、ゲル状、フォーム状等とすることができる。

0056

次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1) 前記(A)成分と(B)成分の合計重量と、(C)成分の重量比((A)+(B)/(C))が0.01〜1.5であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の化粧料組成物。このように構成した場合、塗布する際ののびをより良くし、べたつきをより抑えることができる。
(2) 前記(A)成分と(B)成分の合計重量と、(E)成分との重量比((A)+(B)/(E))が0.1〜25であることを特徴とする請求項3又は請求項4及び上記(1)のいずれか一項に記載の化粧料組成物。このように構成した場合、塗布する際のきしみを抑制し、のびを良くすることができる。

発明を実施するための最良の形態

0057

(3) 前記(A)成分として少なくともポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテルを含有することを特徴とする請求項1から請求項4、上記(1)及び(2)のいずれか一項に記載の化粧料組成物。このように構成した場合、塗布する際のべたつきをより抑制することができる。
(4) 前記(B)成分として、ステアロイル乳酸ナトリウム、イソステアロイル乳酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム及び12−ヒドロキシステアロイル乳酸ナトリウムから選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする請求項1から請求項4及び上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の化粧料組成物。このように構成した場合、塗布する際ののびをより良くすることができる。

発明の効果

0058

本発明の以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の化粧料組成物によれば、十分な安定性が得られ、塗布する際ののびが良く、べたつきを抑えることができる。
請求項2に記載の発明の化粧料組成物によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、毛髪に柔軟性を付与することができる。
請求項3に記載の発明の化粧料組成物によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、適度な粘度を持たせると共に、安定性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明の化粧料組成物によれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、安定性がより向上する。

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