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技術 貼付剤

出願人 久光製薬株式会社
発明者 徳渕文明高田清孝
出願日 2004年2月13日 (16年10ヶ月経過) 出願番号 2004-036076
公開日 2004年7月8日 (16年5ヶ月経過) 公開番号 2004-188218
状態 拒絶査定
技術分野 包帯、被覆用品 医療用材料
主要キーワード 略波形状 鋸刃形状 生産工数 引張り強度試験 物理的性 シリコン加工 無水マイレン酸 タンパク繊維
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2004年7月8日)のものです。
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図面 (12)

課題

剥離シートを左右に引張ったりこすったりするだけで剥離シートを簡単に分断でき、高齢者でも簡単に手を汚すことなく、かつシワがよったりすることなくきれいに貼着することができる低原価で量産性に適した貼付剤用剥離シートを提供する。

解決手段

所定間隔を持って形成された切れ目部を有する。

概要

背景

近年、高齢化社会が進むと共に、事務の合理化で各種コンピュータが利用されその結果、や肩、等に痛みを訴える人が増加する傾向にあり、その対症療法として湿布剤硬膏剤等の貼付剤が広く利用されている。
以下に貼付剤に用いられる従来の貼付剤用剥離シートについて、図面を参照しながら説明する。図11は従来の貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤を示す斜視図である。図11において、11は貼付剤、12は白色や肌色の不織布等からなる支持体、13は支持体12の一面の略全面に展着された薬物等が含有された膏体、14は膏体13の全面に貼着された極めて薄い柔軟性を有する透明な合成樹脂フィルム等からなる従来の貼付剤用剥離シートである。
以上のように構成された従来の貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤について、以下その使用方法を説明する。まず、支持体12の隅部を何度も爪で探って膏体13と剥離シート14とが剥がれやすいようにした後、剥離シート14を爪で剥ぎ、次いで、支持体12がよじれてシップ膏体同士が絡みつかないように注意しながら剥離シート14を剥離した後、支持体12を持って患部貼付して用いられていた。

しかしながら上記従来の貼付剤用剥離シートでは、以下のような問題点を有していた。すなわち、
(1)貼付剤が、支持体の一面の略全面に膏体を展着した後、この膏体の上面に剥離シートを貼着して得られた原反シート角形状等に裁断して形成されるため、支持体や膏体,剥離シートの外周断面が、同一面化されているので、剥離シートを外側縁から剥がす際、剥がし始める手掛かりがなく、爪先を剥離シートの先端にかけてもうまく掛からず、剥離作業が困難で使用し難いという問題点を有していた。
(2)膏体には、皮膚等への増粘作用を付与するために増粘剤が含有されているため、膏体の粘着性が極めて強く、従来の貼付剤用剥離シートでは剥離し難いという問題点を有していた。
(3)湿布剤や硬膏剤等の貼付剤の殆どが、例えば、白色の支持体並びにこの支持体上に貼着された白色又は白色透明の膏体の表面に、極めて薄くて柔軟な剥離シートで覆っているため、剥離シートと膏体の区別がつき難く剥離位置が不明確なため、剥離シートが摘み難いという問題点を有していた。
(4)このため、患者がいざ患部に貼ろうとしても、剥離シートが剥ぎ取り難く剥離シートを剥ぎ取ることにいたずらに時間を浪費し、イライラすることも多く、剥離作業が困難で、使用上大変不便であるという問題点を有していた。
(5)特に、高齢者にとっては、指先器用ではなく、しかも視力等も低下していることから、薄肉透明の剥離シートが膏体と同色化しかつ密着しているため、剥離が困難で膏体から剥離シートを剥ぎ取ることは大きな負担を強いるという問題点を有していた。
(6)また、剥離シートも支持体も共に柔軟なため支持体がよじれて膏体同士が絡み付き使用できないという問題点も有していた。
これらの問題点を解決するために、例えば、
a.剥離シートに切断部や切れ目部を設け、この切断部や切れ目部より剥離を行うようにしたもの(特許文献1)、
b.膏体より大面積の剥離シートを用いたもの、
c.2枚の剥離シートを膏体の略中央部分で重ね合わせ、この膏体に接触しない重ね合わせ部分より剥離を行うようにしたもの等が提案されている。
しかしながら、上記従来の貼付剤用剥離シートは、以下のような問題点を有していた。
(7)上記aの剥離シートに切断部が設けられたものは、使用時以外に、剥離シートがこの切断部からめくれてしまい、このめくれた部分から膏体に含有された薬効成分が揮発してしまい、薬効効果が得られないという問題点を有していた。
(8)また、剥離シートに切れ目部が設けられたものでは、剥離シートの材質や切れ目部の間隔によっては剥離シートをきれいに分断することが困難という問題点を有していた。
(9)上記bの剥離シートが膏体よりも大きな面積で形成されている場合は、大面積の剥離シートを必要とするため、コストが高くなり、また、この貼付剤を製造する場合、原反シートを裁断した後、更に貼付剤の外縁部の支持体や膏体を切除する作業が必要で、作業性に欠けるとともにその分生産性に劣るという問題点を有していた。
(10)上記cの2枚の剥離シートを膏体の略中央部分で重ね合わせた場合は、多大の生産工数を要すと共に作業性に欠け製品得率を下げ生産性に欠けるという問題点を有していた。
(11)更に、貼付剤に使用される剥離シートは、通常凹凸等がなく形成されているものが多く、剥離シートを摘んだときすべり易く、剥離がし難いという問題点を有していた。
(12)また、貼付剤の製造時に、膏体上に剥離シートを貼着しようとしてもすべってうまく貼着できず、また裁断しようとしても裁断機に巻き込まれ、膏体上からずれ易く、製品得率が低いという問題点を有していた。
(13)更に、膏体やこの膏体と剥離シートの間に気泡を生じ易く、歩溜まりが低下するという問題点を有していた。
実公平5−42811号公報

概要

剥離シートを左右に引張ったりこすったりするだけで剥離シートを簡単に分断でき、高齢者でも簡単に手を汚すことなく、かつシワがよったりすることなくきれいに貼着することができる低原価で量産性に適した貼付剤用剥離シートを提供する。所定間隔を持って形成された切れ目部を有する。

目的

本発明は上記従来の問題点を解決するもので、剥離シートを左右に引張ったりこすったりするだけで剥離シートを簡単に分断でき、高齢者でも簡単に手を汚すことなく、かつシワがよったりすることなくきれいに貼着することができる低原価で量産性に適した貼付剤用剥離シートを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

所定間隔を持って形成された切れ目部を有することを特徴とする貼付剤用剥離シート

請求項2

前記剥離シートエンボス加工部を有することを特徴とする請求項1に記載の貼付剤用剥離シート。

請求項3

前記切れ目部が、前記切れ目部同士間に形成された連結部(a)と前記切れ目部(b)の長さの比がa:b=1:5〜25として形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付剤用剥離シート。

請求項4

前記切れ目部が、直線状,S字状,波形状,鋸刃状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載の貼付剤用剥離シート。

請求項5

前記切れ目部が形成された前記剥離シートの引張り強度が、10g/cm 〜140g/cmであることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載の貼付剤用剥離シート。

請求項6

前記剥離シートの厚みが、10μm〜75μmであることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1に記載の貼付剤用剥離シート。

請求項7

前記剥離シートが、無延伸または延伸ポリプロピレンポリエチレンテレフタレートポリエチレンポリ塩化ビニルポリエステルポリ塩化ビニリデン,ポリエステル,ポリスチレン合成樹脂フィルム又はシート,若しくはシリコン加工紙,アルミ箔から選択されたものであることを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1に記載の貼付剤用剥離シート。

技術分野

0001

本発明は、貼付剤に用いられる貼付剤用剥離シートに関する。更に詳しくは、高齢者でも簡単に手を汚すことなく、またシワがよったりすることなくきれいに患部に貼着することができる利便性に優れた貼付剤用剥離シートに関するものである。

背景技術

0002

近年、高齢化社会が進むと共に、事務の合理化で各種コンピュータが利用されその結果、や肩、等に痛みを訴える人が増加する傾向にあり、その対症療法として湿布剤硬膏剤等の貼付剤が広く利用されている。
以下に貼付剤に用いられる従来の貼付剤用剥離シートについて、図面を参照しながら説明する。図11は従来の貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤を示す斜視図である。図11において、11は貼付剤、12は白色や肌色の不織布等からなる支持体、13は支持体12の一面の略全面に展着された薬物等が含有された膏体、14は膏体13の全面に貼着された極めて薄い柔軟性を有する透明な合成樹脂フィルム等からなる従来の貼付剤用剥離シートである。
以上のように構成された従来の貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤について、以下その使用方法を説明する。まず、支持体12の隅部を何度も爪で探って膏体13と剥離シート14とが剥がれやすいようにした後、剥離シート14を爪で剥ぎ、次いで、支持体12がよじれてシップ膏体同士が絡みつかないように注意しながら剥離シート14を剥離した後、支持体12を持って患部に貼付して用いられていた。

0003

しかしながら上記従来の貼付剤用剥離シートでは、以下のような問題点を有していた。すなわち、
(1)貼付剤が、支持体の一面の略全面に膏体を展着した後、この膏体の上面に剥離シートを貼着して得られた原反シート角形状等に裁断して形成されるため、支持体や膏体,剥離シートの外周断面が、同一面化されているので、剥離シートを外側縁から剥がす際、剥がし始める手掛かりがなく、爪先を剥離シートの先端にかけてもうまく掛からず、剥離作業が困難で使用し難いという問題点を有していた。
(2)膏体には、皮膚等への増粘作用を付与するために増粘剤が含有されているため、膏体の粘着性が極めて強く、従来の貼付剤用剥離シートでは剥離し難いという問題点を有していた。
(3)湿布剤や硬膏剤等の貼付剤の殆どが、例えば、白色の支持体並びにこの支持体上に貼着された白色又は白色透明の膏体の表面に、極めて薄くて柔軟な剥離シートで覆っているため、剥離シートと膏体の区別がつき難く剥離位置が不明確なため、剥離シートが摘み難いという問題点を有していた。
(4)このため、患者がいざ患部に貼ろうとしても、剥離シートが剥ぎ取り難く剥離シートを剥ぎ取ることにいたずらに時間を浪費し、イライラすることも多く、剥離作業が困難で、使用上大変不便であるという問題点を有していた。
(5)特に、高齢者にとっては、指先器用ではなく、しかも視力等も低下していることから、薄肉透明の剥離シートが膏体と同色化しかつ密着しているため、剥離が困難で膏体から剥離シートを剥ぎ取ることは大きな負担を強いるという問題点を有していた。
(6)また、剥離シートも支持体も共に柔軟なため支持体がよじれて膏体同士が絡み付き使用できないという問題点も有していた。
これらの問題点を解決するために、例えば、
a.剥離シートに切断部や切れ目部を設け、この切断部や切れ目部より剥離を行うようにしたもの(特許文献1)、
b.膏体より大面積の剥離シートを用いたもの、
c.2枚の剥離シートを膏体の略中央部分で重ね合わせ、この膏体に接触しない重ね合わせ部分より剥離を行うようにしたもの等が提案されている。
しかしながら、上記従来の貼付剤用剥離シートは、以下のような問題点を有していた。
(7)上記aの剥離シートに切断部が設けられたものは、使用時以外に、剥離シートがこの切断部からめくれてしまい、このめくれた部分から膏体に含有された薬効成分が揮発してしまい、薬効効果が得られないという問題点を有していた。
(8)また、剥離シートに切れ目部が設けられたものでは、剥離シートの材質や切れ目部の間隔によっては剥離シートをきれいに分断することが困難という問題点を有していた。
(9)上記bの剥離シートが膏体よりも大きな面積で形成されている場合は、大面積の剥離シートを必要とするため、コストが高くなり、また、この貼付剤を製造する場合、原反シートを裁断した後、更に貼付剤の外縁部の支持体や膏体を切除する作業が必要で、作業性に欠けるとともにその分生産性に劣るという問題点を有していた。
(10)上記cの2枚の剥離シートを膏体の略中央部分で重ね合わせた場合は、多大の生産工数を要すと共に作業性に欠け製品得率を下げ生産性に欠けるという問題点を有していた。
(11)更に、貼付剤に使用される剥離シートは、通常凹凸等がなく形成されているものが多く、剥離シートを摘んだときすべり易く、剥離がし難いという問題点を有していた。
(12)また、貼付剤の製造時に、膏体上に剥離シートを貼着しようとしてもすべってうまく貼着できず、また裁断しようとしても裁断機に巻き込まれ、膏体上からずれ易く、製品得率が低いという問題点を有していた。
(13)更に、膏体やこの膏体と剥離シートの間に気泡を生じ易く、歩溜まりが低下するという問題点を有していた。
実公平5−42811号公報

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は上記従来の問題点を解決するもので、剥離シートを左右に引張ったりこすったりするだけで剥離シートを簡単に分断でき、高齢者でも簡単に手を汚すことなく、かつシワがよったりすることなくきれいに貼着することができる低原価で量産性に適した貼付剤用剥離シートを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明の請求項1に記載の貼付剤用剥離シートは、所定間隔を持って形成された切れ目部を有する構成を有している。
これにより、以下のような作用を有する。
(1)剥離シートに所定長さの連結部を持って形成された切れ目部が設けられているので、剥離シートのみを切れ目部で容易に分断できる。
(2)分断時、剥離シートが弾性により分断された部位がめくれ上がるので、そのめくれ上がった剥離シートの各片を摘み取ることで、剥離シートを剥ぎ取ることができる。
(3)剥離シートの各片を摘んだ際膏体の露出した部分を患部に貼着するだけで手を汚すことなく貼着することができる。
(4)剥離シートがめくれ、膏体の一部が露出されるので、この膏体の露出部を患部にあて、次いで、めくれた剥離シートの各片をつまんで左右に引張るだけで、高齢者でも手間をかけずに、また手を汚すことなく、更に貼付剤にシワがよったりすることなくきれいに患部に貼着することができる。
(5)剥離シートと支持体等を左右に引張るだけで、剥離シートと支持体等との伸び率の違い等を利用して、剥離シートのみを切れ目部で容易に分断できる。

0006

ここで、剥離シートとしては、無延伸ポリプロピレンCPP),延伸ポリプロピレン(OPP),ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリブチレンテレフタレート(PBT),ポリエチレンポリエステルポリウレタンポリ塩化ビニルポリスチレン等のプラスチックフィルム合成樹脂や合成紙,合成繊維等にシリコン加工したシリコン加工紙,アルミ箔クラフト紙にポリエチレン等をラミネートしたラミネート加工紙等の無色又は着色したものが用いられる。
剥離シートに形成される切れ目部とは、剥離シートの所定部,例えば剥離シートの略中央部や周辺部等に点在状に所定間隔の連結部を持って形成される切断部をいうものである。
また、剥離シートの左右部分引き裂き方法を明確にするため、矢印等の図形や文字記号等の表示部を設けてもよく、また、着色等してもよい。
剥離シートが用いられる貼付剤に使用される支持体としては、織布,編布,不織布,不織紙等の伸縮性または非伸縮性のもの等が挙げられる。支持体に伸縮性のものを用いた場合は、支持体と剥離シートの伸び率等の差を利用して、支持体と共に剥離シートを引張るだけで、容易に剥離シートを分断して、剥離シートを膏体から剥がすことができる。尚、この伸縮性の支持体は縦方向及び/又は横方向に10〜100%の伸縮率を有することが望ましい。支持体に非伸縮性のものを用いた場合は、剥離シートと膏体の粘弾性による滑りを利用して剥離シートを分断し、そのまま剥離シートを膏体から剥がすことができる。

0007

これらの支持体の具体的な材料としては、紙,綿,大麻黄麻等の靱皮繊維マニラ麻等の葉脈繊維等のセルロース繊維羊毛等の獣毛繊維や,絹繊維羽毛繊維等のタンパク繊維等の天然繊維レーヨンキュプラ等の再生セルロース繊維再生タンパク繊維等の再生繊維酢酸セルロース繊維プロミックス等の半合成繊維ナイロンアラミド繊維ポリエチレンテレフタレート繊維ポリエステル繊維アクリル繊維等,ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン繊維ポリビニルアルコール繊維ポリ塩化ビニル繊維ポリ塩化ビニリデン繊維,ポリ塩化ビニル系繊維ポリウレタン繊維ポリオキシメチレン繊維ポリテトラフルオロエチレン繊維ポリパラフェニレンベンズビスチアゾール(PBT)繊維、ポリイミド繊維等が利用できる。支持体は、厚さ,伸び引張り強さ,作業性などの物理的性質や貼付時の感触、患部の密閉性,薬物の支持体への移行等を考慮して選択される。
貼付剤用剥離シートが貼着される膏体は、基材に薬物を含有または付着等させることにより、外用の貼付剤として有効に利用させるものである。膏体は、皮膚への薬効効果が十分得られるように水分を含有し、かつ粘着性を有し、常温又はそれ以上の温度においても軟化し膏体が皮膚に残らない適度な凝集性を有するように形成される。

0008

増粘剤としては、水分を30%〜80%安定に保持でき、かつ保水性を有することが望ましい。この具体例としては、グァーガムローカストビーンガムカラギーナンアルギン酸アルギン酸ナトリウム寒天アラビアガムトラガカントガムカラヤガムペクチン澱粉等の植物系,ザンサンガムアカシアガム等の微生物系ゼラチンコラーゲン等の動物系等の天然高分子メチルセルロースエチルセルロースヒドロキシエチルセルロースカルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース系,可溶性デンプンカルボキシメチルデンプンジアルデヒドデンプン等のデンプン系等の半合成高分子ポリビニルアルコールポリビニルピロリドンポリビニルメタクリレート等のビニル系,ポリアクリル酸ポリアクリル酸ナトリウム等のアクリル系,その他ポリエチレンオキサイドメチルビニルエーテル無水マイレン酸共重合体等の合成高分子等の水溶性高分子等が好適に用いられる。特に、ポリアクリル酸ナトリウムが好ましい。ゲル強度が強く、かつ保水性に優れるからである。更に、平均重合度20000〜70000のポリアクリル酸ナトリウムが好ましい。平均重合度が20000より小さくなるにつれ増粘効果が乏しくなり十分なゲル強度が得られなくなる傾向が現れだし、平均重合度が70000より大きくなるにつれ増粘効果が強すぎ作業性が低下する傾向が現れだし、いずれも好ましくない。また、前記水溶性高分子を2種類以上併用することにより、例えば、ポリアクリル酸ナトリウムの強イオン高分子と高分子コンプレックスを形成し、より一層ゲル強度の大きい弾性ゲルを得ることができる。

0009

湿潤剤として、グリセリンプロピレングリコールソルビトール等の多価アルコール等や、充填剤として、カオリン酸化亜鉛タルクチタンベントナイト珪酸アルミニウム酸化チタン,酸化亜鉛,メタ珪酸アルミニウム硫酸カルシウムリン酸カルシウム等を添加してもい。また、溶解補助剤または吸収促進剤として、炭酸プロピレンクロタミトンl−メントールハッカ油リモネンジイソプロピルアジペート等や、薬効補助剤として、サリチル酸メチルサリチル酸グリコール,l−メントール,チモール,ハッカ油,ノニル酸ワニリルアミドトウガラシエキス等を添加してもよい。更に、必要に応じて、安定化剤抗酸化剤乳化剤等を添加してもよい。
その他必要に応じて、架橋剤や重合剤等を添加してもよい。膏体を強固にするとともに保水性を持たせることができる。この架橋剤や重合剤は、増粘剤等の種類に応じて適宜選択される。例えば、増粘剤にポリアクリル酸またはポリアクリル酸塩を適用した場合は、分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有する化合物、Ca,Mg,Al等の塩酸塩硫酸塩,リン酸塩炭酸塩等の無機酸塩クエン酸塩酒石酸塩グルコン酸塩ステアリン酸塩等の有機酸塩,酸化亜鉛,無水珪酸等の酸化物水酸化アルミニウム水酸化マグネシウム等の水酸化物等の多価金属化合物等が好適に用いられる。また、増粘剤にポリビニルアルコールを適用した場合は、アジピン酸チオグリコール酸エポキシ化合物エピクロルヒドリン),アルデヒド類,N−メチロール化合物,Al,Ti,Zr,Sn,V,Cu,B,Cr等の化合物等の錯化物等が好適に用いられる。また、増粘剤にポリビニルピロリドンを適用した場合は、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体ポリアシッド化合物またはそのアルカリ金属塩(ポリアクリル酸やタンニン酸およびその誘導体)等が好適に用いられる。また、増粘剤にポリエチレンオキサイドを適用した場合は、パーキオサイドポリスルホンアザイド等が好適に用いられる。また、増粘剤にメチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体を適用した場合は、多官能ヒドロキシ化合物ポリアミンヨウ素,ゼラチン,ポリビニルピロリドン,鉄,水銀,鉛塩等が好適に用いられる。増粘剤にゼラチンを適用した場合は、ホルムアルデヒドグルタルアルデヒド,ジアルデヒドデンプン等のアルデヒド類、グリオキサールブタジエンオキシド等のジエポキシド類、ジビニルケトン等のジケトン類ジイソシアネート類等が好適に用いられる。また、増粘剤にポリアクリル酸ナトリウムを適用した場合、架橋剤として、水酸化リチウム水酸化亜鉛,水酸化アルミニウム,ほう酸ナトリウム等の多価金属塩が添加されるのが好ましい。特に、亜鉛塩アルミニウム塩が好ましい。架橋反応が促進される。架橋剤として添加される多価金属塩の濃度は、増粘剤(又は水溶性高分子)1当量に対し0.5〜1.5当量が好ましい。多価金属塩の濃度が0.5当量より小さくなるにつれ反応が遅すぎてゲル強度が低くなる傾向が現れだし、多価金属塩の濃度が1.5当量より大きくなるにつれ反応が速すぎてゲル化が不均一になり作業性が低下する傾向が現れだし、いずれも好ましくない。

0010

パップ剤としては、皮膚密着性がよいこと、有効成分の皮膚吸収を高めること、水分を可及的に多く含有していること、膏体中の水分が蒸発するとき皮膚から熱を奪うが、この発熱量が清涼感を与え、また角質層が内部から蒸散してくる水分子によって水和され、薬物の吸収が促進されること、常温又はその近辺の温度でもだれないこと、剥がす時に痛くなく汚れが残らないこと、べとつかないこと等が挙げられる。このため、膏体は、増粘剤5重量%〜20重量%,好ましくは10重量%〜15重量%、湿潤剤5重量%〜40重量%、充填剤20重量%以下、水10重量%〜80重量%、溶解補助剤0〜8重量%、薬物5重量%以下,好ましくは0.5重量%〜5重量%とされるのが好ましい。
また、貼付剤を硬膏剤等に適用する場合、この基材としては、アクリル系共重合体,A−B−A型ブロック共重合体脂環族系石油樹脂軟化剤を有するものが好適に用いられる。更にA−B型ブロック共重合体やその他のポリブテンゴムブチルゴムシリコーンゴム天然ゴムスチレンブタジエンコポリマー,NBRポリイソブチレンポリアルキアクリレート,合成イソプレン等の熱可塑性弾性剤等や、テルペン系樹脂石油系樹脂ロジン水添ロジン,ロジン・水添ロジンエステルなどの粘着性付与剤流動パラフィンオリーブ油大豆油牛脂トン脂等の動植物油、ポリブテン,液状ポリイソブチレン,低級イソプレン,ワックスなどの接着力保持力調整剤、酸化チタン,酸化亜鉛,メタケイ酸アルミニウム,硫酸カルシウム,リン酸カルシウムなどの充填剤等が配合される。A−B−A型ブロック共重合体やA−B型ブロック共重合体としては、モノビニル置換芳香族化合物Aと共役ジオレフィン共重合体Bとのブロック共重合体が好適に用いられる。具体的にはシェル化学社製のカリフレックスTR−1101,カリフレックスTR−1107,カリフレックスTR−1111等、フィリップトロリアム製のソルプレン418やソルプレン311等であり、その配合量は膏体組成物中10〜40重量部であり、好ましくは15〜30重量部である。A−B型ブロック共重合体を15〜30重量部加えることにより、A−B−A型ブロック共重合体の薬効成分の相溶性投錨力粘着力を向上させるとともに油状成分による凝集力を改善することができ、この範囲よりも外れるに従い、これらの効果を減少させる傾向があるので好ましくない。

0011

薬物としては、サリチル酸メチル,サリチル酸グリコール,l−メントール,トウガラシエキス,ノニル酸ワニリルアミド,ハッカ油,ジクロフェナクイブプロフェンインドメタシンケトプロフェンロキソプロフェンスリンダクトルメチンロベンザリットペニシラミンフェンプフェン,フルルビプロフェンナプロキセンプラノプロフェンチアプロフェンスプロフェンフェルビナクケトロラクオキサプロジンエトドラクザルトプロフィンピロキシカムペンタゾシン塩酸ブプレノルフィン酒石酸ブトルファノール等およびそのエステル誘導体または塩より選ばれた少なくとも1種の非ステロイド系抗炎症薬や、プレドニゾロンデキサメタゾンヒドロコルチゾンベタメタゾン,フルオシニド,フルオシノロンアセトニド吉草酸酢酸プレドニゾロン,ジプロピオン酸デキサメタゾン,吉草酸ジフルコルトロンジフルプレドナート吉草酸ベタメタゾン酪酸ヒドロコルチゾン酪酸クロベタゾン,酪酸ベタメタゾン,プロピオン酸クロベタゾン,コハク酸デキサメタゾン,プレドニゾロン21−(2E,6E)ファルネシート,吉草酸ヒドロコルチゾン,酢酸ジフロラゾン,プロピオン酸デキサメタゾン,ジプロピオン酸ベタメタゾンアムシノニド吉草酸デキサメタゾンハルシノニド,ブテソニド,プロピオン酸アルクロメタゾン等のステロイド系抗炎症薬等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。薬物は、必要に応じて2種類以上併用することも可能である。また、これらの薬物は必要に応じてエステル体誘導された化合物,アミド体に誘導された化合物,アセタール体に誘導された化合物,あるいは医学的に許容される無機塩有機塩の形態でもって膏体に含有または付着されてもよい。薬物の量は、患者に適用した際にあらかじめ設定された有効量を患部に適用できるように、貼付剤の種類,用途等に応じて適宜選択される。

0012

本発明の請求項2に記載の貼付剤用剥離シートは、請求項1において、前記剥離シートがエンボス加工部を有する構成を有している。
これにより、請求項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。
(1)剥離シートの表面にエンボス加工部が形成されていることにより、剥離シートを分断するときや、貼付剤を製造するとき等、このエンボス加工部が指や膏体との摩擦抵抗を大とすることができ、剥離シートを手で摘み易くしたり、支持体上に展着された膏体上に剥離シートを貼着して原反シートを作成するときやこの原反シートを裁断するとき等、剥離シートを膏体上に密着させることができ、剥離シートが膏体からずれること等が防止できる。
(2)剥離シートが、剥離シートの表面に形成されたエンボス加工部を備えたので、支持体の隅部を爪で探る等の剥離開始作業を要することなく、ただこの貼付剤の剥離シートを支持体等とともに外側に引張るか切れ目部で折り曲げるだけで、容易に剥離シートのみを切れ目部で分断することができる。
(3)剥離シートにエンボス加工部が形成されているので、剥離作業の際に滑ったりすることがなく、剥離シートの剥離を簡単にかつ円滑に行うことができる。(4)剥離シートにエンボス加工部が形成されているので、貼付剤を製造するに際して、支持体の一面に展着された膏体上に剥離シートを積層する場合、剥離シートが膏体上を滑ってずれることがなく積層することができる。
(5)エンボス加工部の摩擦抵抗が大きいので原反シートを裁断する場合、切れ目部刃具に原反シートが巻き込まれるのを防止し剥離シートがずれ込むことがなく、生産性を向上させることができる。
(6)膏体やこの膏体と剥離シートの間に気泡が生じた場合も、この気泡をエンボス加工部によって容易に排出することができるので、製品歩溜まりを飛躍的に向上させることができる。

0013

ここで、エンボス加工部は、剥離シートの全面または局部的な箇所、例えば切れ目部を引き裂く際に手で摘み易い箇所、例えば切れ目部の両側部に10〜20mmや、引き裂いた剥離シートを剥離する際に摘み易い箇所等に形成される。
エンボス加工部の形状は、特に限定されるものではないが、滑ることなく手で摘み易くするものであれば、例えば、格子状,丸形状,角形状,星形状等その他種々の形状に形成されてもよい。

0014

本発明の請求項3に記載の貼付剤用剥離シートは、請求項1又は2において、前記切れ目部が、前記切れ目部同士間に形成された連結部(a)と前記切れ目部(b)の長さの比がa:b=1:5〜25として形成されている構成を有している。
これにより、請求項1又は2で得られる作用の他、以下の作用が得られる。(1)連結部と切れ目部が所定間隔で形成されているので、薬効成分が揮発して薬効効果が低下することがなく、信頼性や利便性に優れる。
(2)連結部と切れ目部が所定間隔で形成されているので、剥離シートの分断が容易となり、製造に際して原反シートを切断し易く、利便性や作業性等が向上する。

0015

ここで、剥離シートに形成される切れ目部は、連結部(a)とこの切れ目部(b)の長さの比が、a:b=1:5〜25,好ましくはa:b=1:8〜20,更に好ましくはa:b=1:8〜15とされるのが好ましい。切れ目部の長さが連結部の長さの8倍より小さくなるにつれ使用時以外でも分断し易くなり、薬効成分が揮発して薬効効果が低下したり、剥離シートが薄過ぎて摘み難くなり、信頼性や利便性が低下する傾向が現れだすので好ましくない。切れ目部の長さが連結部の長さの15倍より大きくなるにつれ剥離シートの分断が困難となり、製造に際して原反シートを切断することが困難となり、利便性や作業性等が低下する傾向が現れだすので、好ましくない。

0016

本発明の請求項4に記載の貼付剤用剥離シートは、請求項1乃至3の内いずれか1において、前記切れ目部が、直線状,S字状,波形状,鋸刃状に形成されている構成を有している。
これにより、請求項1乃至3の内いずれか1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。
(1)切れ目部が、S字状,波形状,鋸刃状等に形成されている場合、分断された剥離シートの一面に突出片が突きでるので突出片を容易に摘むことができ簡単に剥がすことができる。
(2)切れ目部が、S字状,波形状,鋸刃状等に形成されていると、剥離シートが分断されたとき、凸状部が分断面で突出するので、この突出片を摘んで容易に剥がすことができる。
ここで、剥離シートの所定部に切れ目部が直線状,S字状,波形状,鋸刃形状等に形成されると、一定間隔を空けて形成された突出片を摘んで剥離シートの剥離をスムーズに行うことができ、剥離作業等の利便性を向上させることができる。

0017

本発明の請求項5に記載の貼付剤用剥離シートは、請求項1乃至4の内いずれか1において、前記切れ目部が形成された前記剥離シートの引張り強度が、10g/cm 〜140g/cmである構成を有している。
これにより、請求項1乃至4の内いずれか1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。
(1)製造に際して、剥離シートが途中で切断することなく、連続して膏体上に剥離シートを貼着することができる。
(2)貼付剤を包装袋の中に入れる場合にも、剥離シートが分断されることなく、更に歩溜まりを向上させることができる。

0018

ここで、剥離シートの引張り強度は、10g/cm〜140g/cm,好ましくは20g/cm〜100g/cm,更に好ましくは30g/cm〜60g/cmの範囲とするのが好ましい。切れ目部を有する剥離シートの引張り強度が30g/cmより小さくなるにつれ製造に際して、剥離シートが途中で切断してしまい、連続して膏体上に剥離シートを貼着することができなくなり、また貼付剤を包装袋の中に入れる場合にも、容易に剥離シートが分断され、更に歩溜まりが低下する傾向が現れやすいので好ましくない。引張り強度が60g/cmより大きくなるにつれ使用するに際して容易に剥離シートを分断することが困難となり、利便性が低下する傾向が現れだすので好ましくない。
切れ目部からの薬効成分や水分の逃散は剥離シートの張力をかけることにより、切れ目部が重なり合うことによって防止される。剥離シートと支持体の伸縮率の差は、0.3%以上あれば容易に分断される。

0019

本発明の請求項6に記載の貼付剤用剥離シートは、請求項1乃至5の内いずれか1において、前記剥離シートの厚みが、10μm〜75μmである構成を有している。
これにより、請求項1乃至5の内いずれか1項で得られる作用の他、以下の作用が得られる。
(1)剥離に際して剥離シートが膏体に絡むことなく、剥離シートを容易に摘んで剥離することができる。
(2)製造に際して剥離シートが直ぐに分断されることなく、作業性等が向上する。
(3)膏体上に剥離シートを貼着する場合、剥離シートに皺が寄ることなく、きれいに貼着することができる。
(4)製造に際して原反シートを容易に切断することができ、作業性等が向上する。

0020

ここで、剥離シートの厚みは10μm〜75μm,好ましくは12μm〜40μm,更に好ましくは15μm〜35μmの範囲で形成されるのが好ましい。剥離シートの厚みが15μmより小さくなるにつれ、剥離シートが薄くなり過ぎて剥離に際して剥離シートが膏体に絡んだり、また剥離シートが薄くて滑り易いため摘みにくかったり、更に、製造に際して剥離シートが直ぐに分断されてしまい、作業性等が低下したり、また、膏体上に剥離シートを貼着する場合、剥離シートに皺が寄り易くなる傾向が現れだし、好ましくない。また、剥離シートの厚みが35μmより大きくなるにつれ剥離等に際して剥離シートが摘み易くなるものの、分断が困難となり、また、製造に際して原反シートを切断することが困難となり、作業性等が低下する傾向が現れだし、好ましくない。

0021

本発明の請求項7に記載の貼付剤用剥離シートは、請求項1乃至6の内いずれか1において、前記剥離シートが、無延伸または延伸ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレン,ポリ塩化ビニル,ポリエステル,ポリ塩化ビニリデン,ポリエステル,ポリスチレンの合成樹脂のフィルム又はシート,若しくはシリコン加工紙,アルミ箔から選択されたものである構成を有している。
これにより、請求項1乃至6の内いずれか1項で得られる作用の他、以下の作用が得られる。
(1)分断時、剥離シートの弾力で、分断された部位がめくれ上がり、そのめくれ上がった剥離シートの各片を摘み取ることで、剥離シートを剥ぎ取ることができる。
(2)剥離シートが弾性により分断された部位がめくれ上がるので、このめくれ部を摘むだけで容易に剥離できる。
(3)剥離シートがめくれ、膏体の一部が露出されるので、この膏体の露出部を患部にあて、次いで、めくれた剥離シートの各片をつまんで左右に引張るだけで、高齢者でも手間をかけずに、また手を汚すことなく、更に貼付剤にシワがよったりすることなくきれいに患部に貼着することができる。
(4)剥離シートの分断が容易となり、製造に際して原反シートを切断し易く、利便性や作業性等が向上する。
(5)製造に際して、剥離シートが途中で切断することなく、連続して膏体上に剥離シートを貼着することができる。
(6)貼付剤を包装袋の中に入れる場合にも、剥離シートが分断されることなく、更に歩溜まりを向上させることができる。

発明を実施するための最良の形態

0022

以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤を示す斜視図であり、図2は貼付剤用剥離シートの正面図であり、図3は貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤を示す要部断面図である。
図1乃至図3において、1aは本発明の実施の形態1における貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤、2は不織布等からなる伸縮性を有する支持体、3は支持体2の表面の略全面に展着されたポリアクリル酸ナトリウム等にサリチル酸メチル又はケトプロフェン等の薬物や水分等を含有させた膏体、4は膏体3の全面に貼着された厚み10μm〜75μmの無延伸ポリプロピレン等からなる、本発明の実施の形態1における貼付剤用剥離シート、4aは貼付剤用剥離シート4の端部、5aは貼付剤用剥離シート4の略中央部を横切って略直線状に形成された切れ目部、6は切れ目部5aと切れ目部5aとの間に形成された連結部、7aは貼付剤用剥離シート4の略全面に菱形状の凸部を持って形成されたエンボス加工部である。
尚、連結部6の長さ(a)と切れ目部5aの長さ(b)の比は、a:b=1:8〜25とされている。
また、切れ目部5aを持った貼付剤用剥離シート4の引張り強度は、10g/cm 〜140g/cmである。

0023

以上のように構成された本実施の形態における貼付剤用剥離シート4について、以下その使用方法を説明する。
図4は本発明の実施の形態1における貼付剤用剥離シートを分断する作業を示す側面図であり、図5は本発明の実施の形態1における貼付剤用剥離シートを剥離し貼付剤を患部に貼着する作業を示す側面図である。
まず、図4に示すように、貼付剤1aの両端部をつまみ、支持体2と共に貼付剤用剥離シート4を引っ張り切れ目部5aを少し折り曲げるだけで、貼付剤用剥離シート4を切れ目部5aに沿って左右に分断することができる。また、分断された貼付剤用剥離シート4は、切れ目部5aの部分を少し折り曲げるだけで貼付剤用剥離シート4の弾性によって分断された部分からめくれ上がり、膏体3が露出される。
次に、図5に示すように、この露出された膏体3を患部にあてながら、めくれた貼付剤用剥離シート4の各片を左右に引っ張って剥がしながら、患部に貼付剤1aを貼着する。これにより、手を汚すことなくまた貼付剤1aにシワがよったりすることはなくきれいに貼付剤1aを貼着することができる。

0024

以上のように本実施の形態の貼付剤用剥離シート4は構成されているので、以下の作用を有する。
1)貼付剤用剥離シート4が引張り強度に優れた材料からなり、またエンボス加工部7aで補強され腰が強化され、一方、支持体2が伸縮性に優れた材料からなるので、これら貼付剤用剥離シート4と支持体2の伸び率の違いを利用することにより、貼付剤1aの両端部を持って支持体2と共に貼付剤用剥離シート4を左右に引張るだけで、貼付剤用剥離シート4を切れ目部5aに沿って分断でき、かつ、分断された貼付剤用剥離シート4がその弾力でめくれ上がり膏体を露出することができ、手を汚すことなくまた貼付剤1aにシワがよったりすることなくきれいに患部に貼着することができる。
2)片手で貼付剤1aの切れ目部5aを指でこするだけで、エンボス加工部7aの摩擦抵抗が高く指が掛かり易いので、貼付剤用剥離シート4をきれいに分断できる。
3)分断された一方の貼付剤用剥離シート4片をめくり患部に貼付した後、他の剥離片を剥がすだけで貼付できる。

0025

(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2における剥離シートの正面図である。4は貼付剤用剥離シート、4aは貼付剤用剥離シート4の端部、6は連結部であり、これらは実施の形態1と同様なものであり、同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、貼付剤用剥離シート4の略中央部を横切って略波線状に形成された切れ目部5bと、貼付剤用剥離シート4の略全面に丸形状の凸部を持って形成されたエンボス加工部7bと、を備えた点である。
以上のように本実施の形態によれば、貼付剤をわずかな力で左右に引張ったり、貼付剤用剥離シート4の表面のエンボス加工部7bをこすったりして切れ目部5bで容易に分断され、めくられた貼付剤用剥離シート4の山部は突出して突出片となるのでこの突出片を摘んで、膏体から容易に剥がすことができる。

0026

(実施の形態3)
図7は本発明の実施の形態3における剥離シートの要部正面図である。4は剥離シート、6は連結部であり、これらは実施の形態1と同様なものであり、同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、貼付剤用剥離シート4の略中央部を横切って略波形状に形成された切れ目部5cと、貼付剤用剥離シート4の略全面に三角形状の凸部を持って形成されたエンボス加工部7cと、を備えた点である。

0027

(実施の形態4)
図8は本発明の実施の形態4における剥離シートの要部正面図である。4は剥離シート、6は連結部であり、これらは実施の形態1と同様なものであり、同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、貼付剤用剥離シート4の略中央部を横切って略鋸刃形状に形成された切れ目部5dと、貼付剤用剥離シート4の略全面に星形状の凸部を持って形成されたエンボス加工部7dと、を備えた点である。

0028

(実施の形態5)
図9は本発明の実施の形態5における剥離シートを用いた貼付剤を示す斜視図である。2は支持体、3は膏体、4は貼付剤用剥離シート、4aは貼付剤用剥離シート4の端部、6は連結部であり、これらは実施の形態1乃至実施の形態4と同様なものであり、同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、貼付剤用剥離シート4の一端部の側部を横切って略直線状に形成された切れ目部5eと、切れ目部5eの両側部に幅が10〜20mmに渡って菱形状の凸部を持って形成されたエンボス加工部を備えた点である。

0029

(実施の形態6)
図10は本発明の実施の形態6における剥離シートを用いた貼付剤を示す斜視図である。2は支持体、3は膏体、4は貼付剤用剥離シート、4aは貼付剤用剥離シート4の端部、5aは切れ目部、6は連結部、7aはエンボス加工部であり、これらは実施の形態1と同様なものであり、同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、エンボス加工部7aに剥離位置等を印刷で解り易く表示した表示部8を備えた点である。

0030

以下、更に具体化した実施例について説明する。
(実施例1)
長さ150mm,幅50mm,厚み30μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)製,延伸ポリプロピレン(OPP)製,ポリエチレンテレフタレート(PET)製の貼付剤用剥離シートを準備した。
次に、各剥離シートの略中央部に、連結部の長さ(a)と切れ目部の長さ(b)の比が、a:b=1:5の直線状の切れ目部を設けた。

0031

(実施例2)
実施例1と同様にして貼付剤用剥離シートを準備した。
次に、各剥離シートの略中央部に、連結部の長さ(a)と切れ目部の長さ(b)の比が、a:b=1:8の直線状の切れ目部を設けた。

0032

(実施例3)
実施例1と同様にして貼付剤用剥離シートを準備した。
次に、各剥離シートの略中央部に、連結部の長さ(a)と切れ目部の長さ(b)の比が、a:b=1:15の直線状の切れ目部を設けた。

0033

官能試験
各剥離シートを引張って、引き裂いたときの官能度を調べた。
評価方法は、各剥離シートの切れ目部を引き裂く際、非常に切れ易いと感じれば、「◎」とし、切れ易いと感じれば、「○」とし、切れ難いと感じれば、「×」として評価した。その結果を(表1)に示す。

0034

0035

引張り強度試験
引張り試験機島津製作所製;AGS−100B)を用いて、切れ目部を形成した各剥離シートの引張り強度を測定した。
ここで、標点間距離100mmを持って剥離シートを幅50mmのチャックで挟持させ、100mm/分で引張り、破断時の荷重を測定した。この結果を(表1)に示す。

0036

(表1)から明らかなように、連結部の長さと切れ目部の長さの比が、実施例3(a:b=1:15)のときは非常に分断が容易で、実施例2(a:b=1:8)のときでも分断が容易であった。しかしながら、連結部の長さと切れ目部の長さの比が、実施例1(a:b=1:5)のときは、分断がし難く一部に非切断部が確認された。
また、貼付剤用剥離シートの引っ張り強度は、連結部の長さと切れ目部の長さの比が、実施例3(a:b=1:15)のときは、40g/cm〜58g/cm、実施例2(a:b=1:8)のときは、69g/cm〜98g/cm、実施例1(a:b=1:5)のときは、156g/cm〜187g/cmであった。

0037

以上のように、本発明によれば以下の有利な効果を奏することができる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)剥離シートに所定長さの連結部を持って形成された切れ目部が設けられているので、剥離シートのみを切れ目部で容易に分断できる。
(2)分断時、剥離シートが弾性により分断された部位がめくれ上がるので、そのめくれ上がった剥離シートの各片を摘み取ることで、剥離シートを剥ぎ取ることができる。
(3)剥離シートの各片を摘んだ際膏体の露出した部分を患部に貼着するだけで手を汚すことなく貼着することができる。
(4)剥離シートがめくれ、膏体の一部が露出されるので、この膏体の露出部を患部にあて、次いで、めくれた剥離シートの各片をつまんで左右に引張るだけで、高齢者でも手間をかけずに、また手を汚すことなく、更に貼付剤にシワがよったりすることなくきれいに患部に貼着することができる。
(5)剥離シートと支持体等を左右に引張るだけで、剥離シートと支持体等との伸び率の違い等を利用して、剥離シートのみを容易に切れ目部で分断できる。

0038

請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、
(1)剥離シートの表面にエンボス加工部が形成されていることにより、剥離シートを分断するときや、貼付剤を製造するとき等、このエンボス加工部が指や膏体との摩擦抵抗を大とすることができ、剥離シートを手で摘み易くしたり、支持体上に展着された膏体上に剥離シートを貼着して原反シートを作成するときやこの原反シートを裁断するとき等、剥離シートを膏体上に密着させることができ、剥離シートが膏体からずれること等が防止できる。
(2)剥離シートが、剥離シートの表面に形成されたエンボス加工部を備えたので、支持体の隅部を爪で探る等の剥離開始作業を要することなく、ただこの貼付剤の剥離シートを支持体等とともに外側に引張るか切れ目部で折り曲げるだけで、容易に剥離シートのみを切れ目部で分断することができる。
(3)剥離シートにエンボス加工部が形成されているので、剥離作業の際に滑ったりすることがなく、剥離シートの剥離を簡単にかつ円滑に行うことができる。(4)剥離シートにエンボス加工部が形成されているので、貼付剤を製造するに際して、支持体の一面に展着された膏体上に剥離シートを積層する場合、剥離シートが膏体上を滑ってずれることがなく積層することができる。
(5)エンボス加工部の摩擦抵抗が大きいので原反シートを裁断する場合、切れ目部刃具に原反シートが巻き込まれるのを防止し剥離シートがずれ込むことがなく、生産性を向上させることができる。
(6)膏体やこの膏体と剥離シートの間に気泡が生じた場合も、この気泡をエンボス加工部によって容易に排出することができるので、製品歩溜まりを飛躍的に向上させることができる。

0039

請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の発明の効果に加え、
(1)連結部と切れ目部が所定間隔で形成されているので、薬効成分が揮発して薬効効果が低下することがなく、信頼性や利便性に優れる。
(2)連結部と切れ目部が所定間隔で形成されているので、剥離シートの分断が容易となり、製造に際して原反シートを切断し易く、利便性や作業性等が向上する。

0040

請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1に記載の発明の効果に加え、
(1)切れ目部が、S字状,波形状,鋸刃状等に形成されている場合、分断された剥離シートの一面に突出片が突きでるので突出片を容易に摘むことができ簡単に剥がすことができる。
(2)切れ目部が、S字状,波形状,鋸刃状等に形成されていると、剥離シートが分断されたとき、凸状部が分断面で突出するので、この突出片を摘んで容易に剥がすことができる。

0041

請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1に記載の発明の効果に加え、
(1)製造に際して、剥離シートが途中で切断することなく、連続して膏体上に剥離シートを貼着することができる。
(2)貼付剤を包装袋の中に入れる場合にも、剥離シートが分断されることなく、更に歩溜まりを向上させることができる。

0042

請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至5の内いずれか1に記載の発明の効果に加え、
(1)剥離に際して剥離シートが膏体に絡むことなく、剥離シートを容易に摘んで剥離することができる。
(2)製造に際して剥離シートが直ぐに分断されることなく、作業性等が向上する。
(3)膏体上に剥離シートを貼着する場合、剥離シートに皺が寄ることなく、きれいに貼着することができる。
(4)製造に際して原反シートを容易に切断することができ、作業性等が向上する。

0043

請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至6の内いずれか1に記載の発明の効果に加え、
(1)分断時、剥離シートの弾力で、分断された部位がめくれ上がり、そのめくれ上がった剥離シートの各片を摘み取ることで、剥離シートを剥ぎ取ることができる。
(2)剥離シートが弾性により分断された部位がめくれ上がるので、このめくれ部を摘むだけで容易に剥離できる。
(3)剥離シートがめくれ、膏体の一部が露出されるので、この膏体の露出部を患部にあて、次いで、めくれた剥離シートの各片をつまんで左右に引張るだけで、高齢者でも手間をかけずに、また手を汚すことなく、更に貼付剤にシワがよったりすることなくきれいに患部に貼着することができる。
(4)剥離シートの分断が容易となり、製造に際して原反シートを切断し易く、利便性や作業性等が向上する。
(5)製造に際して、剥離シートが途中で切断することなく、連続して膏体上に剥離シートを貼着することができる。
(6)貼付剤を包装袋の中に入れる場合にも、剥離シートが分断されることなく、更に歩溜まりを向上させることができる。

図面の簡単な説明

0044

本発明の実施の形態1における貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤を示す斜視図
本発明の実施の形態1における貼付剤用剥離シートの正面図
本発明の実施の形態1における貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤を示す要部断面図
本発明の実施の形態1における貼付剤用剥離シートを分断する作業を示す側面図
本発明の実施の形態1における貼付剤用剥離シートを剥離し貼付剤を患部に貼着する作業を示す側面図
本発明の実施の形態2における貼付剤用剥離シートの正面図
本発明の実施の形態3における貼付剤用剥離シートの要部正面図
本発明の実施の形態4における貼付剤用剥離シートの要部正面図
本発明の実施の形態5における貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤を示す斜視図
本発明の実施の形態6における貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤を示す斜視図
従来の貼付剤用剥離シートを用いた貼付剤を示す斜視図

符号の説明

0045

1a,1b,1c,1d,1e,1f,11貼付剤
2,12支持体
3,13膏体
4,14剥離シート
4a 剥離シートの端部
5a,5b,5c,5d,5e切れ目部
6 連結部
7a,7b,7c,7d,7eエンボス加工部
8 表示部

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