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技術 真贋判定用シート並びに真贋判定用シートの真贋判定方法および真贋判定システム

出願人 トッパン・フォームズ株式会社
発明者 鈴木秀樹
出願日 2002年11月27日 (18年0ヶ月経過) 出願番号 2002-344150
公開日 2004年6月24日 (16年6ヶ月経過) 公開番号 2004-177684
状態 特許登録済
技術分野 クレジットカード等 光学的手段による材料の調査の特殊な応用 本・特殊印刷物 紙幣・有価証券の検査 紙(4) 展示カード類
主要キーワード オンデマンド的 レーザ照射制御 照合エリア 印刷印字 加工データベース 加工要素 ハーフカット状 込エリア
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

本発明は、真贋判定対象の透かしが形成された真贋判定用シート及びこの真贋判定方法真贋判定システムに関し、形成された透かしに基づいて真贋を確実に判定可能とすることを目的とする。

解決手段

真贋判定用シート12には所定間隔レーザ照射走査により透かし32及び当該透かし形成時の所定のレーザ照射ライン33に加工要素(例えばレーザスキャン角度、レーザ照射間隔、レーザ加工幅等)と関連付けられる埋込情報35がレーザ非照射部分で構成されて形成されており、撮像データより、加工要素を特定する照合エリア32Aおよび埋込情報が埋め込まれた埋込エリア32Bを特定し、照合エリア32A内の加工要素を認識する一方で、埋込エリア32B内の埋込情報35を認識して関連付けられた加工要素の情報を取得し、互いの加工要素を照合することでシート真贋判定する構成とする。

概要

背景

例えばチケットやラベル等の偽造防止用としていわゆる透かしを形成することが一般的に行われている。透かしは、抄紙時に形成するものから、型ロールでの型押しによる形成、さらにはレーザ加工により目視し難いハーフカットにより形成することも知られている。このようなレーザ加工のハーフカットにより所定形状の透かしを形成する技術が以下の特許文献等により知られている。

概要

本発明は、真贋判定対象の透かしが形成された真贋判定用シート及びこの真贋判定方法真贋判定システムに関し、形成された透かしに基づいて真贋を確実に判定可能とすることを目的とする。真贋判定用シート12には所定間隔レーザ照射走査により透かし32及び当該透かし形成時の所定のレーザ照射ライン33に加工要素(例えばレーザスキャン角度、レーザ照射間隔、レーザ加工幅等)と関連付けられる埋込情報35がレーザ非照射部分で構成されて形成されており、撮像データより、加工要素を特定する照合エリア32Aおよび埋込情報が埋め込まれた埋込エリア32Bを特定し、照合エリア32A内の加工要素を認識する一方で、埋込エリア32B内の埋込情報35を認識して関連付けられた加工要素の情報を取得し、互いの加工要素を照合することでシート真贋判定する構成とする。

目的

本発明は上記課題に鑑みなされたもので、形成された透かしに基づいて真贋を確実に判定することを可能とする真贋判定用シート、真贋判定方法および真贋判定システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

所定の表示情報の他に、レーザ照射による目視困難な非貫通のハーフカットにより所定形状の透かしが形成される真贋判定用シートであって、設定された前記透かしの形状、および設定された当該透かしを形成するためのレーザ照射に関する加工要素に基づいて、前記レーザ照射により前記ハーフカットで削り取る対象のうち、非照射部分を設定した所定間隔走査での前記レーザ照射により当該設定された形状で形成される透かしと、予めシート上に表示される真贋判定対象が設定され、前記透かしを形成する所定のレーザ照射ライン上の所定位置所定数レーザ非照射部分を構成させることで上記真贋判定対象と関連付けられた情報として形成される埋込情報と、を有することを特徴とする真贋判定用シート。

請求項2

請求項1記載の真贋判定用シートであって、前記埋込情報が関連付けられた前記真贋判定対象は、前記所定の表示情報、前記透かしの形態および前記レーザ照射に関する加工要素のうち少なくとも一であることを特徴とする真贋判定用シート。

請求項3

請求項1または2記載の真贋判定用シートの前記透かし部分に形成された前記埋込情報と関連付けられた前記真贋判定対象が格納手段に格納され、真贋判定対象のシートに形成された透かしを認識して当該シートの真贋判定を行う真贋判定方法であって、真贋判定対象のシートに対し、少なくとも前記透かしおよび前記真贋判定対象を含ませて当該シートの所定部分を撮像するステップと、撮像データに基づいて、前記真贋判定対象が表示された照合エリアを特定すると共に、前記透かしの形成領域のうち前記埋込情報が埋め込まれた全部または一部の埋込エリアを特定するステップと、前記特定した照合エリア内における前記真贋判定対象を認識すると共に、前記埋込エリア内の埋込情報を認識するステップと、前記認識された埋込情報に基づいて、関連付けられた前記真贋判定対象の情報を前記格納手段より取得するステップと、前記撮像データに基づいて認識された前記真贋判定対象と前記格納手段より取得された前記真贋判定対象情報とを照合することで前記シートの真贋判定するステップと、を含むことを特徴とする真贋判定方法。

請求項4

請求項3記載の真贋判定方法であって、前記埋込情報が関連付けられた前記真贋判定対象は、前記所定の表示情報、前記透かしの形態および前記レーザ照射に関する加工要素のうち少なくとも一であることを特徴とする真贋判定方法。

請求項5

請求項1または2記載の真贋判定用シートに形成された前記ハーフカットによる透かしを認識して当該シートの真贋判定を行う真贋判定システムであって、前記真贋判定シートの透かし部分に形成された前記埋込情報と関連付けられた前記真贋判定対象の情報が格納される格納手段と、真贋判定対象のシートに対し、少なくとも前記透かしおよび前記真贋判定対象を含ませて当該シートの所定部分を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で撮像した撮像データに基づいて、前記真贋判定対象が表示された照合エリアを特定すると共に、前記埋込情報が埋め込まれた全部または一部の埋込エリアを特定し、当該特定した照合エリア内における当該真贋判定対象を認識する一方で、当該埋込エリア内の埋込情報を認識して関連付けられた真贋判定対象の情報を前記格納手段より取得し、当該撮像データに基づいて認識された真贋判定対象と当該格納手段より取得された真贋判定対象情報とを照合することで前記シートの真贋判定する真贋判定処理手段と、を有することを特徴とする真贋判定システム。

請求項6

請求項5記載の真贋判定システムであって、前記埋込情報が関連付けられた前記真贋判定対象は、前記所定の表示情報、前記透かしの形態および前記レーザ照射に関する加工要素のうち少なくとも一であることを特徴とする真贋判定システム。

技術分野

0001

本発明は、真贋判定対象の透かしが形成された真贋判定用シートおよび形成された透かしに基づいて当該シート真贋を判定する真贋判定方法真贋判定システムに関する。

0002

例えばチケットやラベル等の偽造防止用としていわゆる透かしを形成することが一般的に行われている。透かしは、抄紙時に形成するものから、型ロールでの型押しによる形成、さらにはレーザ加工により目視し難いハーフカットにより形成することも知られている。このようなレーザ加工のハーフカットにより所定形状の透かしを形成する技術が以下の特許文献等により知られている。

0003

【特許文献1】
特開平9−95899号公報
【特許文献2】
特開平10−236000号公報

背景技術

0004

上記型押しによる透かし形成では型ロールを変更しない限り形状が一律となることに比べ、レーザ加工のハーフカットによる透かしの形成はレーザ加工時の加工データの変更によって容易に変更することができるというメリットがある。

0005

しかしながら、透かしを形成することだけでもカラープリンタカラーコピー等による偽造を透かしの有無で防止することができるものであるが、型押し等で透かしも偽造された場合には、その真贋を判定することが困難であるという問題がある。

発明が解決しようとする課題

0006

そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、形成された透かしに基づいて真贋を確実に判定することを可能とする真贋判定用シート、真贋判定方法および真贋判定システムを提供することを目的とする。

0007

上記課題を解決するために、請求項1の発明では、所定の表示情報の他に、レーザ照射による目視困難な非貫通のハーフカットにより所定形状の透かしが形成される真贋判定用シートであって、設定された前記透かしの形状、および設定された当該透かしを形成するためのレーザ照射に関する加工要素に基づいて、前記レーザ照射により前記ハーフカットで削り取る対象のうち、非照射部分を設定した所定間隔走査での前記レーザ照射により当該設定された形状で形成される透かしと、予めシート上に表示される真贋判定対象が設定され、前記透かしを形成する所定のレーザ照射ライン上の所定位置所定数レーザ非照射部分を構成させることで上記真贋判定対象と関連付けられた情報として形成される埋込情報と、を有する構成とする。

0008

請求項2の発明では、請求項1記載の真贋判定用シートであって、前記埋込情報が関連付けられた前記真贋判定対象は、前記所定の表示情報、前記透かしの形態および前記レーザ照射に関する加工要素のうち少なくとも一である構成である。

0009

請求項3の発明では、請求項1または2記載の真贋判定用シートの前記透かし部分に形成された前記埋込情報と関連付けられた前記真贋判定対象が格納手段に格納され、真贋判定対象のシートに形成された透かしを認識して当該シートの真贋判定を行う真贋判定方法であって、真贋判定対象のシートに対し、少なくとも前記透かしおよび前記真贋判定対象を含ませて当該シートの所定部分を撮像するステップと、撮像データに基づいて、前記真贋判定対象が表示された照合エリアを特定すると共に、前記透かしの形成領域のうち前記埋込情報が埋め込まれた全部または一部の埋込エリアを特定するステップと、前記特定した照合エリア内における前記真贋判定対象を認識すると共に、前記埋込エリア内の埋込情報を認識するステップと、前記認識された埋込情報に基づいて、関連付けられた前記真贋判定対象の情報を前記格納手段より取得するステップと、前記撮像データに基づいて認識された前記真贋判定対象と前記格納手段より取得された前記真贋判定対象情報とを照合することで前記シートの真贋判定するステップと、を含む構成とする。

0010

請求項4の発明では、請求項3記載の真贋判定方法であって、前記埋込情報が関連付けられた前記真贋判定対象は、前記所定の表示情報、前記透かしの形態および前記レーザ照射に関する加工要素のうち少なくとも一である構成である。

0011

請求項5の発明では、請求項1または2記載の真贋判定用シートに形成された前記ハーフカットによる透かしを認識して当該シートの真贋判定を行う真贋判定システムであって、前記真贋判定シートの透かし部分に形成された前記埋込情報と関連付けられた前記真贋判定対象の情報が格納される格納手段と、真贋判定対象のシートに対し、少なくとも前記透かしおよび前記真贋判定対象を含ませて当該シートの所定部分を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で撮像した撮像データに基づいて、前記真贋判定対象が表示された照合エリアを特定すると共に、前記埋込情報が埋め込まれた全部または一部の埋込エリアを特定し、当該特定した照合エリア内における当該真贋判定対象を認識する一方で、当該埋込エリア内の埋込情報を認識して関連付けられた真贋判定対象の情報を前記格納手段より取得し、当該撮像データに基づいて認識された真贋判定対象と当該格納手段より取得された真贋判定対象情報とを照合することで前記シートの真贋判定する真贋判定処理手段と、を有する構成とする。

0012

請求項6の発明では、請求項5記載の真贋判定システムであって、前記埋込情報が関連付けられた前記真贋判定対象は、前記所定の表示情報、前記透かしの形態および前記レーザ照射に関する加工要素のうち少なくとも一である構成である。

課題を解決するための手段

0013

このように、真贋判定用シートにはレーザ照射によりハーフカットで削り取る対象のうち、非照射部分を設定した所定間隔の走査でのレーザ照射により当該設定された形状で透かしが形成されると共に、当該透かし形成のレーザ照射ラインに真贋判定対象と関連付けられる埋込情報がレーザ非照射部分で構成されて形成されるものであり、透かしおよび真贋判定対象を含む撮像データより、真贋判定対象が表示された照合エリアおよび埋込情報が埋め込まれた埋込エリアを特定し、照合エリア内の真贋判定対象を認識する一方で、埋込エリア内の埋込情報を認識して関連付けられた真贋判定対象の情報を取得し、互いの真贋判定対象を照合することでシートの真贋判定する。すなわち、形成されている透かしに関する真贋判定対象に基づいて照合することから、形成された透かしの真贋を確実に判定することが可能となるものである。

0014

以下、本発明の好ましい実施形態を図により説明する。
図1に本発明に係る真贋判定システムの構成図を示す。なお、本実施形態では真贋判定用シートを例えばチケットとして説明するが、ラベル等のおよそ透かしを形成するシート、さらには磁気カードICカードにも適用することができるものである。また、形成される透かしは、いわゆる黒透かし白透かしの何れであっても適用することができるものである。

0015

図1において、真贋判定システム11は、後述のレーザ加工による目視困難なハーフカットにより形成される透かしおよび印刷または印字で形成される識別符号シリアル番号)が形成された真贋判定用シート12(図3で詳述する)に対し、撮像を行う撮像カメラ13および照明部14A(14B)で構成される撮像手段が配置される。そして、真贋判定は真贋判定処理手段15が行い、当該真贋判定処理手段15は格納手段である加工データベース(DB)16(図2で詳述する)にアクセス自在とされる。

0016

なお、真贋判定を行う客体としての真贋判定対象としては、例えば当該真贋判定用シート12に印刷印字された所定の表示情報(例えばシリアル番号)、透かしの形態(例えば透かし輪郭内の面積等)およびレーザ照射に関する加工要素(後述のレーザ照射角度、レーザ照射間隔、レーザ照射幅、透かしタイプ等)などがあるが、ここでは透かし形成時におけるレーザ照射に関する上記加工要素として説明する。

0017

上記撮像カメラ13は、例えば一般的に使用されているCCDカメラ等が使用できる。また、真贋判定用シート12に対して撮像カメラ13と対向面に照明部14Aが配置されるが、図面上破線で示すように当該撮像カメラ13と同一面上に照明部14Bを配置してもよい。すなわち、撮像カメラ13は、照明部14Aが真贋判定用シート12の対向面に配置される場合にはその照明部14Aからの撮像光の透過量の多寡で撮像可能であり、同一面上に照明部14Bが配置される場合には撮像光で生じる陰影により撮像可能である。また、照明部14A(14B)は、通常波長の撮像光を照射するもので、通常波長とは一般に使用される可視光で十分であるという意であり、特定波長を特に必要としないという意である。

0018

上記加工DB16は、対象の真贋判定用シート12に形成する透かしの加工データが格納されるもので、適宜、対象の真贋判定用シート12の透かし形成時に所定枚数毎に異なる形状とする場合に、対応毎の加工データがそれぞれ格納されものである。その一例が後述の図2に示される。

0019

上記真贋判定処理手段15は、撮像カメラ13で撮像した撮像データに基づいて、真贋判定対象としてのレーザ照射に関する加工要素が表示された照合エリアを特定すると共に、埋込情報が所定のレーザ照射ライン上に埋め込まれた透かし32部分の全部または一部(ここでは一部とする)の埋込エリアを特定し、当該特定した照合エリア内における加工要素を認識する一方で、埋込エリア内の埋込情報を認識して関連付けられた加工要素の情報を加工DB16より取得し、当該撮像データに基づいて認識された加工要素と当該加工DB16より取得された真贋判定対象情報とを照合することで真贋判定対象のシートの真贋判定する。

0020

そのために、上記真贋判定処理手段15は、適宜、制御手段21、バス22、インタフェース(IF)23、撮像データ取得手段24、埋込情報読取手段25、真贋判定対象認識手段26、真贋判定情報得手段27、照合手段28および表示手段29を備える。上記制御手段21は、このシステムの制御を統括するもので制御プログラムが格納される。上記IF23は、少なくとも撮像カメラ13からの撮像データを入力すると共に、加工DB16より所定の加工データ(加工要素)を入力する。

0021

上記撮像データ取得手段24は、撮像カメラ13からの撮像データを一旦記憶するもので、照合手段28による照合処理の作業領域ともなる。上記埋込情報読取手段25は、撮像データより予め設定された埋込エリア内における透かし形成のレーザ照射ライン上に形成された埋込情報(図3参照)を認識する。また、上記真贋判定情報取得手段27は、埋込情報読取手段25が認識した埋込情報により特定される加工データの所定の加工要素を加工DB16より取得する。

0022

上記真贋判定対象認識手段26は、上記撮像データより予め設定された透かし形成の照合エリアを特定し、当該透かし形成の加工要素を認識するする。ここで、加工要素とは、例えばレーザ照射のスキャン角度、図形や文字の輪郭の有無、レーザ照射(レーザビーム)の間隔(ピッチ)、レーザビームの加工幅、透かしのタイプ等がある。上記照合手段28は、撮像データに基づいて認識したした上記透かし形成の加工要素と上記認識された埋込情報に基づいて加工DB16より取得した対応の加工データ(所定の加工要素)とを照合することで対象の真贋判定用シート12の真贋判定を行う。そして、上記表示手段29は、照合手段28による照合結果を表示する。

0023

そこで、図2図1の真贋判定システムにおける加工データベースの説明図を示す。上記加工DB16は、図2に示すように、対象の真贋判定用シート12の透かし形成時に所定枚数(ここでは対象枚葉)毎に異なる形状とする場合として対応毎の加工データをそれぞれ格納するもので、例えば、シリアル番号に対応した加工データフィル名が関連付けられ、対応の加工データフィルを所定数格納する。各加工データファイルにはレーザ加工のための情報が予め作成されているものである。

0024

上記加工データは、例えば形状データ、加工要素および埋込データで構成される。形状データの一例として図形文字「TF」等の形状や加工領域等のデータが設定される。また、上記加工要素の一例として「aaa.txt」において、上記加工要素に対応させた場合としてレーザ照射のスキャン角度が45度として「045」、図形や文字の輪郭の有無が無しとして「000」、レーザ照射(レーザビーム)の間隔(ピッチ)が「0.60mm」、レーザビームによる加工幅が「0.30mm」、透かしのタイプが白透かしとして「000」としている。さらに、埋込データの一例として、ビットデータで「101001010111」が関連付けられている。なお、他のファイルも同様に作成されているものである。

0025

また、図3に、図1の真贋判定システムで判定される真贋判定用シートの説明図を示す。図3(A)は真贋判定用シートを示した説明図、図3(B)は透かし部分のうち真贋判定対象を特定した照合エリアのレーザ照射ラインを示した説明図、図3(C)は透かし部分のうち埋込情報が埋め込まれた埋込エリアのレーザ照射ラインを示した説明図である。

0026

図3(A)において、上記真贋判定用シート12は、当該シート特有の情報が印刷、印字されていると共に、例えばシリアル番号31が印刷、印字されている。なお、真贋判定用シート12は、本実施形態では単なるチケットを示しているが、磁気カードやICカードであってもよく、その表面に透かし32を形成し、シリアル番号をカードメモリに記憶させておいてもよいものである。

0027

また、所定位置には、レーザ光により目視困難な非貫通のハーフカットにより透かし32が形成される。当該透かし32は、図2に示されるような加工データに基づいて、当該設定された透かしの形状、および設定された当該透かしを形成するためのレーザ照射に関する加工要素により形成されるもので、レーザ照射によりハーフカットで削り取る対象のうち、非照射部分を設定した所定間隔の走査でのレーザ照射により当該設定された形状で形成される。このようにレーザ照射ライン33を、いわゆる間引きした形態で形成することにより、主に加工時間の短縮化が図られて作製効率を向上させることができるものである。

0028

ここでは、図3(B)の照合エリア32Aのレーザ照射ライン33で示されるレーザ照射により、例えばレーザ照射角度45度、レーザ加工幅0.30mm、照射ピッチ0.60mm等の加工要素に応じてレーザ照射が行われ、全体的に図形文字「TF」の透かし32をハーフカットにより形成した場合を示している。すなわち、透かし32は、真贋判定用シート12の表面および内部が同一色とされることで当該ハーフカット部分が目視困難となるものである。なお、図3上では、説明を容易とするためにハーフカット状態を目視可能状態で示してある。

0029

上記照合エリア32は、撮像データ上で予め上記真贋判定処理手段15における真贋判定対象認識手段26に設定されるもので、ここで特定された画像データ上の各レーザ照射ライン33(例えばビットマップデータ)に基づいて上記加工要素が認識されるものである。

0030

そして、予め設定された埋込エリア32B(透かし32部分の全部でもよい)内におけるレーザ照射ライン33上に、図3(C)に示すように、所定数のレーザ非照射部分を構成させることで真贋判定対象としての上記加工要素と関連付けられた情報として埋込情報(35)が形成されている。すなわち、真贋判定時の撮像データ上において、埋込エリア32B内のレーザ照射ライン33のうち、所定のレーザ照射ライン33で非照射部分が含まれ、これを水平方向の埋込情報読取ライン34でレーザ加工の有無を認識することでビットデータとして「101001010111」の埋込情報35が認識されるものである。

0031

ここで、図4図3に示す真贋判定用シートを作製する印刷加工システムの説明図を示す。図4(A)は印刷加工システムのブロック構成図、図4(B)はシート作製の説明図である。図4(A)において、印刷加工システム41は、印刷手段42、レーザ照射手段43、印刷加工処理手段44、印刷DB46および加工DB16Aを適宜備える。

0032

上記印刷手段42は、対象の真贋判定シートに対して、当該シート特有の情報を所定位置に印刷(印字)すると共に、上記シリアル番号31を所定位置に印刷(印字)する。上記レーザ照射手段43は、対象の真贋判定用シートに対して所定位置にハーフカットとなるような出力のレーザ光を照射して透かし32を形成する。レーザ光は、CO2レーザYAGレーザUVレーザエキシマレーザ等の従前より知られている発振手段により発生させることができる。なお、上記レーザ照射手段43は、図4(B)では図面上で加工ヘッドのみを示しているが、レーザ光発生手段およびレーザ光の照射位置を制御する走査手段(ガルバノ方式、XYプロッタ方式等)を備えるものである。

0033

上記印刷DB45は、シート特有の印刷情報や、シリアル番号31の情報等の印刷データが格納される。すなわち、例えばシリアル番号31に対応した印刷データフィル名が関連付けられ、対応の印刷データフィルが所定数格納される。各印刷データファイルには、シート特有の印刷情報や、シリアル番号31の情報等が予め作成されているものである。なお、加工DB16Aは、図1および図2に示す加工DB16と同一の情報が格納されるものである。

0034

上記印刷加工処理手段44は、印刷制御手段51、バス52、IF53、印刷ファイル作成手段54、印刷駆動制御手段55、レーザ加工データ作成手段56およびレーザ照射制御手段57を適宜備える。上記印刷制御手段51は、このシステムを統括的に制御するもので、そのためのプログラムを格納する。上記IF53は、印刷手段42およびレーザ照射手段43に対して駆動制御信号送出すると共に、印刷DB45より読み出した印刷データを入力し、加工DB16Aより読み出した加工データを入力する。上記印刷ファイル作成手段54は、対象の真贋判定用シートに印刷(印字)する情報の印刷データを印刷DB45より読み出して印刷のための印刷ファイルを作成する。

0035

上記印刷駆動制御手段55は、印刷手段42を駆動制御するもので、印刷ファイル作成手段54で作成された印刷ファイルに基づいて対応の方式により印刷データを送出する。上記レーザ加工データ作成手段56は、印刷DB45より読み出された印刷データに含まれるシリアル番号31に基づいて加工DB16Aより加工データを取得し、対象の真贋判定シートに透かし32を目視困難にハーフカットで形成させるための加工データファイルを作成する。そして、上記レーザ照射制御手段57は、作成された加工データファイルに基づいてレーザ照射手段43を駆動制御するものである。

0036

すなわち、図4(B)に示すように、印刷(印字)および透かし形成の対象を連続シート61としたもので、搬送手段に応じたマージナル部61A,61Bがミシン目線等により分離自在に設けられ、断裁線62が形成される。この断裁線62で区分けされる領域に、それぞれ対応の印刷(印字)および透かし形成が行われ、形成後に、これら断裁線62で断裁されることで図3に示すような真贋判定用シート12となる。

0037

そこで、印刷加工処理手段44の印刷ファイル作成手段54が印刷する印刷データを印刷DB45より取得し、これに基づいて印刷ファイルを作成して印刷手段42に送出し、連続シート61の対象の真贋判定シートとなる所定部分に上記シート特有の印刷情報およびシリアル番号31の印刷情報を印刷させる。

0038

一方、レーザ加工データ作成手段58において、シリアル番号31に基づいて加工DB16A(図2参照)より対応の加工データ(形状データ、加工要素、埋込データ)を取得してレーザ加工データを作成する。このレーザ加工データのうち、上記埋込データ(35)に基づいて図3(C)に示すように対応のレーザ照射ライン33上で非照射部分を構成させることとすることにより、当該埋込情報35を当該レーザ照射により形成される透かし32中に埋め込ませるものである。

0039

そして、レーザ照射制御手段43が当該レーザ加工データに基づいてレーザ照射手段43を制御駆動することにより、ハーフカットによる目視困難な透かし32が、上記埋込情報35が埋め込まれた形態で形成されるものである。特に、レーザ加工による透かし形成は、レーザ光照射オンデマンド的に随時変更できることから、同一形態の透かし形成に拘わらず、随時形態の異なる透かしを形成することができるものである。なお、シートに透かしを形成する場合として上記連続シートに拘わらず、枚葉のシートにおいても同様である。

0040

次に、図5図1および図2のシステムによる図3の真贋判定用シートにおける真贋判定処理のフローチャートを示すと共に、図6図3に示す真贋判定シートの真贋判定の説明図を示す。図5において、まず、画像データ取得手段24が撮像カメラ13で撮像した真贋判定用シート12の少なくとも真贋判定対象部分(照合エリア32A)を含む透かし32部分を含んだ撮像データを取得する(ステップ(S)1)。

0041

取得した撮像データに基づいて、真贋判定対象認識手段26が透かし画像データ部分より当該透かし32の加工形態を認識して設定されている照合エリア32Aおよび埋込エリア32Bを特定する(S2)。続いて、当該真贋判定対象認識手段26が特定された照合エリア32A内の真贋判定対象としてのレーザ照射における加工要素を認識すると共に、埋込情報読取手段25が埋込エリア32B内でレーザ照射ライン33を設定させた所定位置の埋込情報読取ライン34上で読み込み、埋込情報35を認識する(S3)。

0042

すなわち、撮像データのうち、図6に示す透かし32部分のビットマップデータを特定し、当該透かし32部分の照合エリア32A内におけるレーザ照射の加工要素を特定する。例えば、白透かしの輪郭無しの透かし32であることが特定されると共に、レーザ照射ライン33が、基準ライン(例えば真贋判定用シート12の下辺ライン)よりレーザスキャン角度45度が認識され、レーザ照射間隔(ピッチ)0.60mmおよびレーザ加工幅0.30mmが認識されるものである。また、透かし32部分の埋込エリア32B内において、上述のようにレーザ照射ライン33を設定させた所定位置の埋込情報読取ライン34上で読み込み、埋込情報35を例えば「101001010111」と認識するものである。

0043

続いて、真贋判定情報取得手段27が、上記認識した埋込情報35に基づいて、加工DB16(16A)より関連付けられた埋込データに対応した当該透かし32を形成したときに使用された図2に示されるような加工データ(特に加工要素)を取得する(S4)。当該加工要素は、例えば図6に示されるように、レーザスキャン角度45度、レーザ照射間隔(ピッチ)0.60mmおよびレーザ加工幅0.30mmの加工データとして取得される。そこで、照合手段28が、上記真贋判定用シート12の撮像データより特定された透かし32部分の上記加工要素と、上記加工DB16より取得された加工要素とを比較照合する(S5)。そして、照合結果を表示手段29で表示させるものである(S6)。

0044

このように、真贋判定用シート12に形成されている透かし32を、埋込情報35に基づいて、真贋判定対象としての形成時の加工要素で照合することから、形成された透かしの真贋を確実に判定することができるものである。特に、偽造防止効果を向上させるために各シート毎に異なる透かしを形成させた場合の真贋判定が容易、確実に行うことができるものである。

0045

次に、図7に、レーザ照射ラインに埋め込む情報の他の形態説明図を示す。上記埋込情報35は図4および図6に示すように水平方向に情報を埋め込ませるためにレーザ照射のおける非照射部分を構成させたが、図7(A)では、レーザ照射ライン方向に埋込情報35を埋め込ませた場合である。ここでは、例えば2本のレーザ照射ラインを情報埋込の対象とし、一のレーザ照射ラインに例えば「101001」▲1▼のビットデータとなるように設定し、他のレーザ照射ラインに例えば「010111」▲2▼のビットデータとなるように設定したものである。そして、埋込情報読取において、一のレーザ照射ラインの埋込情報▲1▼と、他のレーザ照射ラインの埋込情報▲2▼とを合成することで全体の埋込情報35(「101001010111」)とさせるものである。

0046

また、図7(B)では、レーザ照射ライン方向と水平方向に埋込情報35を構成させる各情報構成データを埋め込ませた場合である。例えば、各レーザ照射ライン33の所定位置の水平方向に「101011111111」▲1▼を埋め込ませ、一方で一のレーザ照射ラインに例えば「111101」▲2▼と、他のレーザ照射ラインに例えば「010111」▲3▼との情報を埋め込ませたものである。そして、埋込情報読取において、一のレーザ照射ラインの埋込情報▲2▼および他のレーザ照射ラインの埋込情報▲3▼を合成した埋込情報(▲2▼+▲3▼)と、水平方向の埋込情報▲1▼とで例えばENORエクスクルーシブノア)の論理演算を行うことで全体の埋込情報35(「101001010111」)とさせるものである。

0047

このように、当該透かし32をレーザ加工によりオンデマンド的に形成できることから、レーザ照射ライン33に対して水平方向、ライン方向の何れにも真贋判定のための情報を埋め込ませることができるものである。

0048

ところで、上記実施形態では、真贋判定対象として、加工要素を用いた場合を示したが、例えば埋込情報35を真贋判定用シート12上に印刷印字されるシリアル番号31に関連付けて撮像データで認識されるシリアル番号31と埋込情報35より加工DB16から取得されるシリアル番号31とをマッチング照合することによっても真贋判定を確実に行うことができるものである。この場合、シリアル番号31によらず、当該真贋判定用シート12上に形成される当該シート固有の情報があれば真贋判定対象とすることもできる。

発明を実施するための最良の形態

0049

また、真贋判定対象を加工要素とした場合であっても、加工要素自体ではなく、埋込情報35と関連付けられた加工要素より演算処理することができる要素、例えば透かし輪郭の総合面積と、撮像データより認識可能な透かし輪郭の総合面積とを比較照合することによっても真贋判定を確実に行うことができるものである。

図面の簡単な説明

0050

以上のように、本発明によれば、真贋判定用シートにはレーザ照射によりハーフカットで削り取る対象のうち、非照射部分を設定した所定間隔の走査でのレーザ照射により当該設定された形状で透かしが形成されると共に、当該透かし形成のレーザ照射ラインに真贋判定対象と関連付けられる埋込情報がレーザ非照射部分で構成されて形成されるものであり、透かしおよび真贋判定対象を含む撮像データより、真贋判定対象が表示された照合エリアおよび埋込情報が埋め込まれた埋込エリアを特定し、照合エリア内の真贋判定対象を認識する一方で、埋込エリア内の埋込情報を認識して関連付けられた真贋判定対象の情報を取得し、互いの真贋判定対象を照合することでシートの真贋判定することにより、形成された透かしに基づいて真贋を確実に判定することができるものである。

図1
本発明に係る真贋判定システムの構成図である。
図2
図1の真贋判定システムにおける加工データベースの説明図である。
図3
図1の真贋判定システムで判定される真贋判定用シートの説明図である。
図4
図3に示す真贋判定用シートを作製する印刷加工システムの説明図である。
図5
図1および図2のシステムによる図3の真贋判定用シートにおける真贋判定処理のフローチャートである。
図6
図3に示す真贋判定用シートの真贋判定の説明図である。
図7
レーザ照射ラインに埋め込む情報の他の形態説明図である。
【符号の説明】
11 真贋判定システム
12 真贋判定用シート
13撮像カメラ
14照明手段
15 真贋判定処理手段
16 加工データベース(DB)
25識別符号認識手段
26 透かし加工形態認識手段
27 透かし加工情報取得手段
28 照合手段
29 表示手段
31シリアル番号
32認識エリア
33 レーザ照射ライン
34 埋込情報読取ライン
41 印刷加工システム

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