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技術 対戦型競技の勝負判定表示装置、支援設備および攻撃具

出願人 有限会社よし企画
発明者 山下尊央
出願日 2003年10月31日 (16年0ヶ月経過) 出願番号 2003-373257
公開日 2004年6月17日 (15年5ヶ月経過) 公開番号 2004-167237
状態 特許登録済
技術分野 武器;爆破 訓練用具 運動付属具
主要キーワード 電気的閉回路 終了タイマー カウンターリセット レフェリー 接触通電 導電性防 通電状況 パルスカウンター
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

有効打だけでなく接触打による攻撃の有無を観客に知らせることができ、試合中断の有無を観客に知らせることができる対戦型競技勝負判定表示装置、並びに、競技者動きが制限されるのを防止できる支援設備、並び、相手防具に接触したかどうかを簡単に検出できる攻撃具を提供する。

解決手段

一の競技者用のポイントランプ21A と、他の競技者用のポイントランプ21B と、勝負判定処理部とからなり、この勝負判定処理部が、ポイント加点処理部42を備えており、このポイント加点処理部42が、一の競技者の攻撃具用導電部88A と他の競技者の防具用導電部12B との間に、加点条件を満たす通電があると、一の競技者用のポイントランプ21A を表示させ、他の競技者の攻撃具用導電部88B と一の競技者の防具用導電部12A との間に、加点条件を満たす通電があると、他の競技者用のポイントランプ21B を表示させるものである。

概要

背景

従来より、対戦型競技勝負判定表示装置の一つとして、フェンシング審判器がある。フェンシングは、2者の競技者が、いずれも防具導電部を有する防具(金網マスク)を装着して、攻撃具用導電部を有する攻撃具(フルーレ、エペ、サーブル等の刃)で相手戦うスポーツである。
フェンシングの審判器は、赤ランプ緑ランプおよび白ランプを備えており、いずれかの競技者の攻撃具により他者の防具に対して有効打があれば、審判器において、打を受けた側の色ランプ、すなわち一方が赤ランプで他方が緑ランプが点灯し、無効打の場合は白ランプが点灯する。このため、観客は色ランプが点灯しているかどうかを見ることにより、有効打があったかどうか勝負の判定結果を知ることができる。
また、従来の対戦型競技の勝負判定表示装置には、両者の競技者によって異なる2つの色ランプを備えたものがあり、競技者が先に他者の防具に有効打を与えと点灯するようになっており、どちらの色ランプが点灯したかによって観客はいずれの競技者が先に他者の防具に有効打を与えたかを判断することができる(例えば特許公報1参照)。

しかるに、フェンシングの審判器や前記従来の勝負判定装置には、以下の(i)〜(iii )に示す問題がある。
(i)攻撃具が防具に接触して通電があっても、この通電が所定の加点条件、例えば通電時間が所定時間以上であったり、圧力が所定圧力以上であることを満たさない場合には、色ランプが点灯しない。このため、攻撃具が防具に接触しているけれども、ポイントに結び付かない攻撃(接触打)があったとしても、観客にはよほど試合精通している人でない限り、当該攻撃の有無が分からないのである。
(ii)試合中に、反則等により試合を中断することがあるが、レフェリーのしぐさだけでは、一般の観客には、試合が中断しているかどうか、分からない。また、試合中断時に、ポイントランプが点灯すると、観客は有効打だと誤解してしまうことがある。
(iii)両者の競技者における攻撃具および防具と、対戦型競技の勝負判定表示装置との間には、一対の電気コードが設けられている。両者の競技者が防具を装着し、攻撃具で相手と戦っているときに、電気コードが競技者の邪魔になり、競技者の動きが制限されることがある。

特公昭36‐824号

概要

有効打だけでなく接触打による攻撃の有無を観客に知らせることができ、試合の中断の有無を観客に知らせることができる対戦型競技の勝負判定表示装置、並びに、競技者の動きが制限されるのを防止できる支援設備、並び、相手の防具に接触したかどうかを簡単に検出できる攻撃具を提供する。一の競技者用のポイントランプ21A と、他の競技者用のポイントランプ21B と、勝負判定処理部とからなり、この勝負判定処理部が、ポイント加点処理部42を備えており、このポイント加点処理部42が、一の競技者の攻撃具用導電部88A と他の競技者の防具用導電部12B との間に、加点条件を満たす通電があると、一の競技者用のポイントランプ21A を表示させ、他の競技者の攻撃具用導電部88B と一の競技者の防具用導電部12A との間に、加点条件を満たす通電があると、他の競技者用のポイントランプ21B を表示させるものである。

目的

本発明はかかる事情に鑑み、有効打だけでなく接触打による攻撃の有無を観客に知らせることができ、試合の中断の有無を観客に知らせることができる対戦型競技の勝負判定表示装置、並びに、競技者の動きが制限されるのを防止できる支援設備、並び、相手の防具に接触したかどうかを簡単に検出できる攻撃具を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

2者の競技者が、いずれも防具導電部を有する防具を装着して、攻撃具用導電部を有する攻撃具で相手戦う対戦型競技の競技者の勝負判定を表示する装置であって、一の競技者用の加点表示手段と、他の競技者用の加点表示手段と、勝負判定処理部とからなり、該勝負判定処理部が、ポイント加点処理部を備えており、該ポイント加点処理部が、一の競技者の攻撃具用導電部と他の競技者の防具用導電部との間に、加点条件を満たす通電があると、一の競技者用の加点表示手段を表示させ、他の競技者の攻撃具用導電部と一の競技者の防具用導電部との間に、加点条件を満たす通電があると、他の競技者用の加点表示手段を表示させるものであることを特徴とする対戦型競技の勝負判定表示装置

請求項2

一の競技者用の接触時表示手段が設けられ、他の競技者用の接触時表示手段が設けられ、前記ポイント加点処理部が、一の競技者の攻撃具用導電部と他の競技者の防具用導電部との間に通電があると、一の競技者用の接触時表示手段を短時間表示させ、他の競技者の攻撃具用導電部と一の競技者の防具用導電部との間に通電があると、他の競技者用の接触時表示手段を短時間表示させることを特徴とする請求項1記載の対戦型競技の勝負判定表示装置。

請求項3

中断タンと、中断表示手段とからなり、前記勝負判定処理部が、中断処理部を備えており、該中断処理部が、前記中断ボタンが押されているときには、前記中断表示手段を表示させ、かつ、前記ポイント加点処理部を実行しないことを特徴とする請求項1記載の対戦型競技の勝負判定表示装置。

請求項4

前記加点表示手段が、ポイントランプであることを特徴とする請求項1記載の対戦型競技の勝負判定表示装置。

請求項5

前記接触時表示手段が、接触時点灯ランプであることを特徴とする請求項2記載の対戦型競技の勝負判定表示装置。

請求項6

前記中断表示手段が、中断用ランプであることを特徴とする請求項3記載の対戦型競技の勝負判定表示装置。

請求項7

2者の競技者が、いずれも防具用導電部を有する防具を装着して、攻撃具用導電部を有する攻撃具で相手と戦う対戦型競技を支援する支援設備であって、両者の競技者における前記防具用導電部と攻撃用導電部との間の通電状況により、競技者の勝負判定を加点表示手段で表示させる勝負判定表示装置と、前記勝負判定表示装置と、一の競技者の防具用導電部および攻撃具用導電部との間を電気的に連結するための一の電気コードと、前記勝負判定表示装置と、他の競技者の防具用導電部および攻撃具用導電部との間を電気的に連結するための他の電気コードと、支持体と、該支持体に、左右揺動自在に取り付けられた横行ブームと、該横行ブームの先端部に、中間部が水平面内で回転自在に取り付けられた旋回ブームとからなり、前記一の電気コードが、前記横行ブームおよび旋回ブームに沿って、該旋回ブームの一端にまで配設され、前記他の電気コードが、前記横行ブームおよび旋回ブームに沿って、該旋回ブームの他端にまで配設されたことを特徴とする対戦型競技の支援設備。

請求項8

2者の競技者が、いずれも防具用導電部を有する防具を装着して、攻撃具用導電部を有する攻撃具で相手と戦う対戦型競技における前記攻撃具であって、該攻撃具が、刀剣形であり、可撓性のある刃部分を有しており、前記攻撃具用導電部が、導電性のある導電線材であり、該導電線材が、前記刃部分との間に隙間をもって、その長手方向に沿って張り渡されたことを特徴とする対戦型競技の攻撃具。

請求項9

前記導電線材が折り返され、折り返し部分が形成されており、該折り返し部分が、前記刃部分の先端面に取り付けられたことを特徴とする請求項8記載の対戦型競技の攻撃具。

請求項10

前記防具が、導電性材料で作製され、防具の主要部が防具用導電部となっていることを特徴とする請求項1記載の対戦型競技の勝負判定表示装置。

請求項11

前記攻撃具が、刀剣形であり、刃部分を導電性材料で被覆すると共に、該刃部分に衝撃センサ埋設したものであることを特徴とする請求項8記載の対戦型競技の攻撃具。

請求項12

前記勝負判定処理部が、自滅判定部と前記ポイント加点処理部を備えており、前記自滅判定部で自滅でないと判定されたときに前記ポイント加点処理部が起動することを特徴とする請求項1記載の対戦型競技の勝負判定表示装置。

請求項13

前記自滅判定部が、ジャーミング防止手段を備えていることを特徴とする請求項10記載の対戦型競技の勝負判定表示装置。

技術分野

0001

本発明は、対戦型競技勝負判定表示装置支援設備および攻撃具に関する。

背景技術

0002

従来より、対戦型競技の勝負判定表示装置の一つとして、フェンシング審判器がある。フェンシングは、2者の競技者が、いずれも防具導電部を有する防具(金網マスク)を装着して、攻撃具用導電部を有する攻撃具(フルーレ、エペ、サーブル等の刃)で相手戦うスポーツである。
フェンシングの審判器は、赤ランプ緑ランプおよび白ランプを備えており、いずれかの競技者の攻撃具により他者の防具に対して有効打があれば、審判器において、打を受けた側の色ランプ、すなわち一方が赤ランプで他方が緑ランプが点灯し、無効打の場合は白ランプが点灯する。このため、観客は色ランプが点灯しているかどうかを見ることにより、有効打があったかどうか勝負の判定結果を知ることができる。
また、従来の対戦型競技の勝負判定表示装置には、両者の競技者によって異なる2つの色ランプを備えたものがあり、競技者が先に他者の防具に有効打を与えと点灯するようになっており、どちらの色ランプが点灯したかによって観客はいずれの競技者が先に他者の防具に有効打を与えたかを判断することができる(例えば特許公報1参照)。

0003

しかるに、フェンシングの審判器や前記従来の勝負判定装置には、以下の(i)〜(iii )に示す問題がある。
(i)攻撃具が防具に接触して通電があっても、この通電が所定の加点条件、例えば通電時間が所定時間以上であったり、圧力が所定圧力以上であることを満たさない場合には、色ランプが点灯しない。このため、攻撃具が防具に接触しているけれども、ポイントに結び付かない攻撃(接触打)があったとしても、観客にはよほど試合精通している人でない限り、当該攻撃の有無が分からないのである。
(ii)試合中に、反則等により試合を中断することがあるが、レフェリーのしぐさだけでは、一般の観客には、試合が中断しているかどうか、分からない。また、試合中断時に、ポイントランプが点灯すると、観客は有効打だと誤解してしまうことがある。
(iii)両者の競技者における攻撃具および防具と、対戦型競技の勝負判定表示装置との間には、一対の電気コードが設けられている。両者の競技者が防具を装着し、攻撃具で相手と戦っているときに、電気コードが競技者の邪魔になり、競技者の動きが制限されることがある。

0004

特公昭36‐824号

発明が解決しようとする課題

0005

本発明はかかる事情に鑑み、有効打だけでなく接触打による攻撃の有無を観客に知らせることができ、試合の中断の有無を観客に知らせることができる対戦型競技の勝負判定表示装置、並びに、競技者の動きが制限されるのを防止できる支援設備、並び、相手の防具に接触したかどうかを簡単に検出できる攻撃具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

第1発明の対戦型競技の勝負判定表示装置は、2者の競技者が、いずれも防具用導電部を有する防具を装着して、攻撃具用導電部を有する攻撃具で相手と戦う対戦型競技の競技者の勝負判定を表示する装置であって、一の競技者用の加点表示手段と、他の競技者用の加点表示手段と、勝負判定処理部とからなり、該勝負判定処理部が、ポイント加点処理部を備えており、該ポイント加点処理部が、一の競技者の攻撃具用導電部と他の競技者の防具用導電部との間に、加点条件を満たす通電があると、一の競技者用の加点表示手段を表示させ、他の競技者の攻撃具用導電部と一の競技者の防具用導電部との間に、加点条件を満たす通電があると、他の競技者用の加点表示手段を表示させるものであることを特徴とする。
第2発明の対戦型競技の勝負判定表示装置は、第1発明において、一の競技者用の接触時表示手段が設けられ、他の競技者用の接触時表示手段が設けられ、前記ポイント加点処理部が、一の競技者の攻撃具用導電部と他の競技者の防具用導電部との間に通電があると、一の競技者用の接触時表示手段を短時間表示させ、他の競技者の攻撃具用導電部と一の競技者の防具用導電部との間に通電があると、他の競技者用の接触時表示手段を短時間表示させることを特徴とする。
第3発明の対戦型競技の勝負判定表示装置は、第1発明において、中断ボタンと、中断表示手段とからなり、前記勝負判定処理部が、中断処理部を備えており、該中断処理部が、前記中断ボタンが押されているときには、前記中断表示手段を表示させ、かつ、前記ポイント加点処理部を実行しないことを特徴とする。
第4発明の対戦型競技の勝負判定表示装置は、第1発明において、前記加点表示手段が、ポイントランプであることを特徴とする。
第5発明の対戦型競技の勝負判定表示装置は、第2発明において、前記接触時表示手段が、接触時点灯ランプであることを特徴とする。
第6発明の対戦型競技の勝負判定表示装置は、第3発明において、前記中断表示手段が、中断用ランプであることを特徴とする。

0007

第7発明の対戦型競技の支援設備は、2者の競技者が、いずれも防具用導電部を有する防具を装着して、攻撃具用導電部を有する攻撃具で相手と戦う対戦型競技を支援する支援設備であって、両者の競技者における前記防具用導電部と攻撃用導電部との間の通電状況により、競技者の勝負判定を加点表示手段で表示させる勝負判定表示装置と、前記勝負判定表示装置と、一の競技者の防具用導電部および攻撃具用導電部との間を電気的に連結するための一の電気コードと、前記勝負判定表示装置と、他の競技者の防具用導電部および攻撃具用導電部との間を電気的に連結するための他の電気コードと、支持体と、該支持体に、左右揺動自在に取り付けられた横行ブームと、該横行ブームの先端部に、中間部が水平面内で回転自在に取り付けられた旋回ブームとからなり、前記一の電気コードが、前記横行ブームおよび旋回ブームに沿って、該旋回ブームの一端にまで配設され、前記他の電気コードが、前記横行ブームおよび旋回ブームに沿って、該旋回ブームの他端にまで配設されたことを特徴とする。

0008

第8発明の対戦型競技の攻撃具は、2者の競技者が、いずれも防具用導電部を有する防具を装着して、攻撃具用導電部を有する攻撃具で相手と戦う対戦型競技における前記攻撃具であって、該攻撃具が刀剣形であり、その本体に可撓性のある刃部分を有しており、前記攻撃具用導電部が、導電性のある導電線材であり、該導電線材が、前記刃部分との間に隙間をもって、その長手方向に沿って張り渡されたことを特徴とする。
第9発明の対戦型競技の攻撃具は、第8発明において、前記導電線材が折り返され、折り返し部分が形成されており、該折り返し部分が、前記刃部分の先端面に取り付けられたことを特徴とする。

0009

第10発明の対戦型競技の勝負判定表示装置は、第1発明において、前記防具が、導電性材料で作製され、防具の主要部が防具用導電部となっていることを特徴とする。
第11発明の対戦型競技の攻撃具は、第8発明において、前記攻撃具が、刀剣形であり、刃部分を導電性材料で被覆すると共に、該刃部分に衝撃センサ埋設したものであることを特徴とする。
第12発明の対戦型競技の勝負判定表示装置は、第1発明において、前記勝負判定処理部が、自滅判定部と前記ポイント加点処理部を備えており、前記自滅判定部で自滅でないと判定されたときに前記ポイント加点処理部が起動することを特徴とする。
第13発明の対戦型競技の勝負判定表示装置は、第10発明において、前記自滅判定部が、ジャーミング防止手段を備えていることを特徴とする。

発明の効果

0010

第1発明によれば、ポイント加点処理部によって、一の競技者の攻撃具用導電部と他の競技者の防具用導電部との間に、加点条件を満たす通電があると、一の競技者用の加点表示手段を表示させ、他の競技者の攻撃具用導電部と一の競技者の防具用導電部との間に、加点条件を満たす通電があると、他の競技者用の加点表示手段を表示させることができる。このため、有効打があったことを表示して観客に見せることができる。
第2発明によれば、ポイント加点処理部によって、一の競技者の攻撃具用導電部と他の競技者の防具用導電部との間に通電があると、一の競技者用の接触時表示手段を短時間表示させ、他の競技者の攻撃具用導電部と一の競技者の防具用導電部との間に通電があると、他の競技者用の接触時表示手段を短時間表示させることができる。このため、ポイントには結び付かないが、攻撃具が防具に接触するような攻撃があったことを観客に示すことができる。
第3発明によれば、中断処理部によって、中断ボタンが押されているときには、中断表示手段を表示させ、かつポイント加点処理部が実行されない。中断表示手段の表示により、ポイント加点処理部が実行されないことを観客に示すことができる。
第4発明によれば、加点表示手段がポイントランプであるから、観客が見やすく安価である。
第5発明によれば、接触時表示手段が接触時点灯ランプであるから、観客が見やすく安価である。
第6発明によれば、中断表示手段が中断用ランプであるから、観客が見やすく安価である。
第7発明によれば、競技者の動きに追随して、旋回ブームが回転し横行ブームが水平面で左右に揺動するので、両者の競技者の動きが制限されるのを防止できる。しかも、両者の競技者における攻撃具および防具、前記勝負判定表示装置との間を有線で電気的に連結することができる。
第8発明によれば、導電線材が、可撓性のある刃部分に、該刃部分との間に隙間をもって、その長手方向に沿って張り渡されているから、攻撃具で相手を斬りつけると刃部分とともに導電線材が撓む。このため、攻撃具の導電線材と、相手の防具の防具導電部との間の接触時間を長くすることができるので、攻撃具と相手の防具との間の接触を簡単に検出することができる。
第9発明によれば、刃部分の先端面に、導電線材が取り付けられているので、突きによる攻撃により、導電線材を相手の防具導電部に接触させることができ、突きによる攻撃を検出することができる。さらに、導電線材が折り返されて2本合わせになっているので、2本合わせの導電線材を刃部分に沿って簡単に張り渡すことができ、攻撃具の接触部分を広くすることができる。しかも、刃部分の先端面には導電線材の折り返し部分が取り付けられているので、導電線材の先端によって相手を傷付けるのを防止することができる。
第10発明によれば、防具の素材自体が導電性を有しているので、金網等の導電部を設けなくてもよいので、動きやすく、かつ攻撃を検知しやすい防具とすることができる。
第11発明によれば、攻撃具の内部に仕込んだ衝撃センサで、打撃を検知することができ、突きは導電性被覆を通じて導電性防具との間に通電させることにより検知できる。このため、攻撃の種類を問わず対戦者の打込みを検知できるので、勝負判定の正確度が向上する。
第12発明によれば、自滅判定部を設けたことにより、自分の攻撃具で自分の防具を接触させたような自滅行為を検知できるので、それを無効とすることによりポイント加点処理部における勝負判定を正確なものにすることができる。
第13発明によれば、自滅判定部がジャーミング防止手段により、接点のジャーミングを防止できるので、スイッチ回路の破損を防止することができる。

発明を実施するための最良の形態

0011

つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の対戦型競技の支援設備における概略斜視図である。同図に示すように、本実施形態の対戦型競技の支援設備は、2者の競技者A、Bが、いずれも防具用導電部を有する防具80を装着して、攻撃具用導電部を有する攻撃具10で相手と戦う対戦型競技を支援する支援設備である。対戦型競技の一例として、2者の競技者A、Bがスポーツチャンバラの試合を行っている様子が図示されている。また説明のため、競技者A用の防具および攻撃具を防具80A および攻撃具10A で示し、競技者Bの防具および攻撃具を防具80B および攻撃具10B で示している。
なお、対戦型競技としては、スポーツチャンバラだけでなく、剣道ボクシング、空手、並びにこれらの練習用など、2者の競技者A、Bが、いずれも防具用導電部を有する防具を装着して、攻撃具用導電部を有する攻撃具で相手と戦う競技であれば、種々の競技に本実施形態の対戦型競技の支援設備を適用することができる。

0012

まず、防具80を説明する。
図2は攻撃具10および防具80の説明図である。同図に示すように、防具80には、頭用防具81、腕用防具82、胴用防具83および脚用防具84があり、これら防具81〜84は、頭、腕、胴および脚にそれぞれ取り付けられている。各防具81〜84は、マスク、腕あて、胴あておよび脚あての各本体に、導電性の金属線が網状に形成された金網等の防具用導電部88がそれぞれ取り付けられたものである。防具81〜84の各防具用導電部88には、複数の電気コード85の一端がそれぞれ取り付けられている。
なお、防具81〜84は全て必要というわけではなく、少なくとも1つあればよい。

0013

つぎに、攻撃具10を説明する。
図3(I)は攻撃具10の説明図である。図2および図3(I)に示すように、攻撃具10は、本体11に、金網等の攻撃具用導電部12が設けられ、この攻撃具用導電部12に電気コード13の一端が取り付けられたものである。
本体11は、刃剣形発泡スチロールや布を固めた芯部の周囲に、布が被覆されたものである。
なお、前記防具用導電部88および攻撃具用導電部12は、金網だけでなく、導電性繊維が布状に織られた織布であってもよく、この場合、安全である。

0014

攻撃具10の導電部12は、前記本体11の先端部および軸部に取り付けられている。このため、突きや打による攻撃をポイントにすることができる。
また、図3(II)に示すように、導電部12を、本体11の先端部から軸部にかけて形成した攻撃具10b でもよい。この場合、刃先による攻撃であれば全てポイントにすることができる。
さらに、図3(III)に示すように、導電部12を、本体11の軸部の軸方向に沿って布と交互に形成した攻撃具10c でもよい。この場合、刃先だけでなく、その裏側による攻撃であってもポイントにすることができる。
なお、図3(I)、(II)、(III)は、導電部12の形状の単なる例示に過ぎず、導電部12の形状はこれらの組み合わせであってもよく、種々の形状を採択しうる。

0015

前記攻撃具10の導電部12には、電気コード13が取り付けられている。この電気コード13および前記電気コード85は束ねられて、保護材86で被覆されており、これら電気コード13,85の他端にはコネクタ87が取り付けられている。

0016

つぎに、第2例の攻撃具90d を説明する。
図5は攻撃具90d の説明図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は(B)図のC−C線矢視図である。同図に示すように、この攻撃具90d は、刀剣形の本体91、支持体95および導電部12d から構成されたものである。

0017

本体91は、刀剣形であり、可撓性のある刃部分92を備えている。符号93、94は、柄部分およびつば部分を示している。

0018

刃部分92は、例えば細長ゴム袋に空気が入れられ、このゴム袋の周囲を保護布で覆われたものである。刃部分92はゴム袋でできているので、可撓性があり、刃部分92を競技者の相手に斬り付けると撓むので、相手を傷付けることはない。また、ゴム袋は保護布で覆われているので、ゴム袋が割れるのを防止できる。
なお、刃部分92は、ゴム袋だけでなく、カーボン製であってもよい。

0019

前記刃部分92の中間部には、支持体95が取り付けられている。この支持体95は、ゴム木片等の素材台形状に形成したものであり、接着剤テープ等によって刃部分92に取り付けられている。
なお、図7の攻撃具90e に示すように、支持体95を刃部分92に取り付ける位置は、刃部分92の中間部だけでなく、基端部に取り付けてもよい。
さらになお、支持体95の形状は、台形状だけでなく、図8の攻撃具90f に示すように、アーム形であってもよく、任意である。

0020

前記刃部分92には、導電部12d が設けられている。導電部12d は、例えばワイヤーなど導電性のある導電線材96,97から構成されたものである。
なお、導電線材96,97は、ワイヤーだけでなく、針金など導電性があるものであれば、種々の線材を使用することができる。

0021

導電線材96,97は、前記刃部分92の先端から基端まで、その長手方向に沿って張り渡されている。導電線材96,97の中間部分は、前記支持体95によって支持されているので、導電線材96,97は刃部分92との間に隙間をもって、その長手方向に沿って張り渡されているのである。
なお、導電線材は、図7の攻撃具90e に示すような1本であっても、2本以上であってもよい。

0022

図6は攻撃具90d の効果説明図である。同図に示すように、導電線材96,97が、可撓性のある刃部分92に、この刃部分92との間に隙間をもって、その長手方向に沿って張り渡されているから、攻撃具90d で相手を斬りつけると刃部分92とともに導電線材96,97が撓む。
このため、攻撃具90d の導電線材96,97と、相手の防具の防具導電部との間の接触時間を長くすることができるので、攻撃具90と相手の防具との間の接触を簡単に検出することができる。

0023

再び図5に示すように、前記導電線材96,97は途中で折り返されており、折り返し部分98が形成されている。この折り返し部分98は、前記刃部分92の先端面に取り付けられている。

0024

刃部分92の先端面に、導電線材96,97が取り付けられているので、突きによる攻撃により、導電線材96,97を相手の防具導電部に接触させることができ、突きによる攻撃を検出することができる。
さらに、各導電線材96,97は途中で折り返されて2本合わせになっているので、2本合わせの導電線材96,97を刃部分92に沿って簡単に張り渡すことができ、攻撃具90d の接触部分を広くすることができる。
しかも、刃部分92の先端面には導電線材96,97の折り返し部分98が取り付けられているので、導電線材96,97の尖先端によって相手を傷付けるのを防止することができる。

0025

なお、図示しないが、攻撃具90d,90e,90f の適所に導電線材の張力調整部を設けるとよい。この場合、導電線材96,97の張力を調整することにより、導電線材96,97が弛んでも適度な張力に調整することができ、導電線材96,97が絡み合うのを防止することができる。

0026

なお、防具および攻撃具について、スポーツチャンバラを例にとって説明してきたが、防具および攻撃具はそれぞれ導電部を備えていればよく、対戦型競技の種目に応じて形状や大きさは変えればよい。例えば、ボクシングや空手等の競技であれば、攻撃具を刃剣形でなく、グローブの形状にすればよい。

0027

さて、図1に示すように、本実施形態の対戦型競技の支援設備は、勝負判定表示装置20、一対の電気コード76、支持体50、横行ブーム60および旋回ブーム70から構成されたものである。

0028

まず、勝負判定表示装置20を説明する。
図9は本実施形態の勝負判定表示装置の平面図である。同図に示すように、勝負判定表示装置20は、両者の競技者A,Bにおける前記防具80の防具用導電部88と攻撃具10の攻撃用導電部12との間の通電状況により、競技者A,Bの勝負判定を加点表示手段、例えば競技者A用のポイントランプ21A,22A 、並びに、競技者B用のポイントランプ21B,22B で表示させる装置である。

0029

ポイントランプ21A,22A,21B,22B が点灯することにより、点灯している側の競技者A,Bのポイントが加点されたことを観客に示すことができる。
なお、加点表示手段としては、ポイントランプ21だけでなく、ポイント数を表示する数字表示器であってもよい。

0030

なお、本実施形態の対戦型競技の支援設備において、その構成要素として使用される勝負判定表示装置は、上記勝負判定表示装置20だけでなく、両者の競技者A,Bにおける防具80の防具用導電部88と攻撃具10の攻撃用導電部12との間の通電状況により、競技者A,Bの勝負判定を加点表示手段で表示させることができればよく、種々の装置を採択しうる。

0031

つぎに、電気コード76を説明する。
勝負判定表示装置20には、一対の電気コード76の一端がそれぞれ取り付けられている。一対の電気コード76は、それぞれ競技者A,B用のものである。各電気コード76の他端には、コネクタ75が取り付けられている。このコネクタ75は前記コネクタ87に着脱自在に取り付けられている。電気コード76の配設位置については後述する。
このため、両者の競技者A,Bにおける攻撃具10A,10B および防具80A,80B と、勝負判定表示装置20との間を、一対の電気コード76により有線で電気的に連結することができる。

0032

つぎに、支持体50を説明する。
ベース51は、三脚など、床面に設置できるものであればよい。このベース51には、支持材52の下端が取り付けられている。支持材52の上端には、円筒状のスリーブ53が取り付けられている。
なお、支持体50は、安全に固定できるものであればよく、種々の台を採択しうる。

0033

つぎに、横行ブーム60を説明する。
前記スリーブ53には、ブーム本体61が水平面内で回転自在に取り付けられている。このブーム本体61は、L字状に屈曲しており、その基部が前記スリーブ53に取り付けられている。このため、ブーム本体61の先部分を水平面内で回転させることができる。ブーム本体61の先端には、取り付け金具62が取り付けられている。

0034

つぎに、旋回ブーム70を説明する。
ブーム本体61の取付金具62には、回転体71が挿入されており、垂直軸廻りに回転自在に取り付けられている。回転体71の下部には、垂直な支持軸72が取り付けられている。支持軸72の下端には、三股金具73が取り付けられている。三股金具73の両端にはブーム本体74が水平な状態でその中間部を取り付けられている。このため、ブーム本体74を水平面内で回転させることができる。
なお、ブーム本体74は、例えばカーボンロッドなど、その先端が釣竿のようにしなるものが好適であり、この場合ブーム本体74が回転しなくても、しなるだけで競技者A,Bの動きに追随できるので、追随性を高くすることができ、競技者の動きが制限されるのを防止できる。

0035

つぎに、前記一対の電気コード76の配設位置を説明する。
前記ブーム本体61、支持軸72およびブーム本体74には、それぞれ中空部分が形成されている。一方の電気コード76は、ブーム本体61の中空部分および支持軸72の中空部分を通され、ブーム本体74の中間部から一端までその中空部分に通されている。他方の電気コード76は、ブーム本体61の中空部分および支持軸72の中空部分を通され、ブーム本体74の中間部から他端までその中空部分に通されている。
このように、一方の電気コード76は、横行ブーム60に沿って配設されており、旋回ブーム70に沿ってその中間部から一端まで配設されている。他方の電気コード76は、横行ブーム60に沿って配設されており、旋回ブーム70に沿ってその中間部から他端まで配設されている。
なお、一対の電気コード76は、前記ブーム本体61、支持軸72およびブーム本体74の中空部分を通すだけでなく、ブーム本体61、支持軸72およびブーム本体74の各外周にガイドを設けて、これらのガイドに通して配設してもよい。

0036

本実施形態の対戦型競技の支援設備によれば、競技者A,Bの動きに追随して、旋回ブーム70が垂直面内で回転し横行ブーム60が水平面で左右に揺動するので、両者の競技者の動きが制限されるのを防止できる。しかも、両者の競技者A,Bにおける攻撃具10A,10B および防具80A,80B と、前記勝負判定表示装置20との間を一対の電気コード76により有線で電気的に連結することができる。

0037

つぎに、勝負判定表示装置20を詳細に説明する。
図10は本実施形態の勝負判定表示装置の入出力説明図である。同図に示すように、勝負判定表示装置20には、一対の電気コード76により、両者の競技者A,Bにおける攻撃具10A,10B および防具80A,80B が電気的に連結されている。攻撃具10A と防具80B との間、並びに、攻撃具10B と防具80A との間が接触すると、勝負判定表示装置20には一定の電気信号が入力されるようになっている。

0038

また、勝負判定表示装置20には、要求入力部として、一対の反則用ボタン31A,31B 、リセットボタン32、スタートボタン33および中断ボタン35を備えている。

0039

勝負判定表示装置20には、信号出力部として、競技者A用のポイントランプ21A,22A 、接触時点灯ランプ23A 、競技者B用のポイントランプ21B,22B 、接触時点灯ランプ23A 、中断用ランプ24およびブザー25を備えている。

0040

勝負判定表示装置20には、勝負判定処理部として、ポイント加点処理41、スタート処理42および中断処理43を備えている。これら勝負判定処理部は、種々のシーケンサを組み合わせて、または、ICチップ等の集積回路などで作成すればよい。

0041

この勝負判定表示装置20は、上記要求入力部、信号出力部および勝負判定処理部の組み合わせにより、スタート機能、ポイント加点機能および中断機能が実現されている。以下、機能毎に説明する。
まず、スタート機能を説明する。
スタート機能は、前記スタートボタン33、ブザー25およびスタート処理41により構成されている。
図5に示すように、スタートボタン33は、例えばオンオフ式のボタンである。
ブザー25は、スタート音を出力できればよく、ベルホイッスルでもよい。

0042

つぎに、スタート処理41を説明する。
図11はスタート処理41のフローチャートである。同図に示すように、スタートボタン33が押されたかどうか常時監視されている(S1)。スタートボタン33が押されるとブザー25を鳴らす(S2)。試合時間が終了するまで、ポイント加点処理を実行する(S3)。試合時間が終了すると、ブザー25を鳴らして処理を終了する(S4)。
なお、スタート時のブザー音と試合終了時のブザー音を変えると、観客に分かりやすいので好適である。

0043

スタート処理41によれば、スタートボタン33が押されるとブザー25が鳴るので、試合開始の合図を観客に知らせることができる。また、試合終了時にブザー25が鳴るので、試合終了を観客に知らせることができる。

0044

つぎに、ポイント加点機能を説明する。
ポイント加点機能は、前記競技者A用のポイントランプ21A,22A 、競技者B用のポイントランプ21B,22B 、接触時点灯ランプ23A,23B 、ポイント加点処理42により構成されている。
図5に示すように、ポイントランプ21,22によって、点灯している側の競技者A,Bのポイントが加点されたことを観客に示すことができる。
なお、加点表示手段は、ポイントランプ21,22だけでなく、ポイント数を表示する数字表示器であってもよい。

0045

接触時点灯ランプ23A,23B は、点灯している側の競技者A,Bの攻撃具10と防具80との間に接触があったことを観客に示すことができる。
なお、接触時表示手段は、接触時点灯ランプ23だけでなく、接触の回数を表示する数字表示器であってもよい。

0046

つぎに、ポイント加点処理42を説明する。
図12はポイント加点処理42のフローチャートである。同図に示すように、攻撃具10と防具80との間に通電があるかどうか常時監視されている(S1)。通電がある場合には、接触回数カウントされる(S2)。
そして、接触時点灯ランプ23を所定の短時間(例えば0.05S)だけ点灯して消灯させる(S3)。通電時間が所定時間(例えば0.03S)以上の場合には(S4)、ポイントランプ21が点灯状態のときにはポイントランプ22を点灯させ、ポイントランプ21が点灯状態でないときはポイントランプ21を点灯させる(S5)。

0047

ポイント加点処理42によれば、攻撃具10と防具80との間に通電があれば必ず接触時点灯ランプ23が点灯し消灯してから、ポイントランプ21,22が点灯するので、勝負判定に関して観客を納得させることができる。
また、ポイント加点処理42によれば、攻撃具10と防具80との間に通電があれば、接触回数をカウントすることができるので、試合が時間切れの場合に接触回数の多い方を勝ちと判定することができる。
なお、2本先取で勝ちとする試合を例にとり説明してきたが、1本勝負や3本勝負の試合にも適用することができる。

0048

つぎに、中断機能を説明する。
中断機能は、前記中断ボタン35、中断用ランプ24および中断処理43により構成されている。
中断ボタン35は、例えばオンオフ式のボタンでもよい。
中断用ランプ24が点灯することにより、試合が中断していることを観客に示すことができる。

0049

つぎに、中断処理43を説明する。
図13は中断処理43のフローチャートである。同図に示すように、中断ボタン35が押されたかどうか常時監視されている(S1)。中断ボタン35が押されると、中断用ランプ24を点灯させる(S2)とともに、前記ポイント加点処理42を実行しない(S3)。

0050

中断処理43によれば、反則やタイムなど試合を中断する場合に、中断ボタン35を押すことにより通常のポイント加点処理41を実行させずに中断させることができるので便利である。しかも、中断ボタン35を押しているときには中断用ランプ24を点灯させることができるので、観客を納得させることができる。

0051

前記反則用ボタン31A,31B は、競技者A、Bに反則があった場合に、相手方にポイントを加点するためのボタンであり、反則用ボタン31A,31B が押されると相手方のポイントが加点される。
前記リセットボタン32は、競技者A,Bのポイントデータをリセットするためのボタンである。

0052

本実施形態の勝負判定表示装置20によれば、以下の(1)〜(4)の効果を奏する。
(1)ポイント加点処理部42によって、一の競技者の攻撃具用導電部12と他の競技者の防具用導電部88との間に、加点条件を満たす通電があると、一の競技者用のポイントランプ21,22を表示させ、他の競技者の攻撃具用導電部12と一の競技者の防具用導電部88との間に、加点条件を満たす通電があると、他の競技者用のポイントランプ21,22を表示させることができる。このため、有効打があったことを表示して観客に見せることができる。

0053

(2)ポイント加点処理部42によって、一の競技者の攻撃具用導電部12と他の競技者の防具用導電部88との間に通電があると、一の競技者用の接触時点灯ランプ23を短時間表示させ、他の競技者の攻撃具用導電部12と一の競技者の防具用導電部88との間に通電があると、他の競技者用の接触時点灯ランプ23を短時間表示させることができる。このため、ポイントには結び付かないが、攻撃具10が防具80に接触するような攻撃があったことを観客に示すことができる。

0054

(3)中断処理部43によって、中断ボタン35が押されているときには、中断用ランプ24を表示させ、かつポイント加点処理部42が実行されない。中断用ランプ24の表示により、ポイント加点処理部42が実行されないことを観客に示すことができる。

0055

(4)加点表示手段がポイントランプ21,22であるから、観客が見やすく安価である。また、接触時表示手段が接触時点灯ランプ23であるから、観客が見やすく安価である。さらに、中断表示手段が中断用ランプ24であるから、観客が見やすく安価である。

0056

つぎに、改良した実施形態を説明する。すなわち、前述した防具、攻撃具および勝負判定処理部を改良した実施形態を以下に詳述する。
図14は改良された防具180 を示している。この防具180 は導電性材料で作製されたものである。導電性材料としては薄いフィルム状のものが好ましく、例えば、ポリエチレン樹脂に導電性を有するカーボンの粉末練り込んだものが用いられる。このような導電性材料で防具を作製すると部分的に金網を組込まなくてよいので、着心地が良くなり、動きやすく、スポーツに適した防具となる。また、フィルム状の材料で防具を作成すると、ワンピース状あるいはツーピース状であって、頭や胴体だけでなく腕や足を包む防具が可能となる。この場合、全身のどの部位を攻撃しても、通電可能なので信号としてポイント加点の精度を高めることができる。

0057

図15は改良された攻撃具110 を示している。
図15の(A)は攻撃具110 の一例を示している。111 は芯であり、ナイロン樹脂製の棒などであって、使用中にしなりが生ずる程度の可撓性を有するものが用いられる。芯111 の周囲は軟質材料、例えば発泡スチレン等の緩衝材112 で巻かれている。また、その外周は導電性材料、例えばポリエチレン樹脂にカーボンの粉末を練り込んで成形した導電性の被覆フィルム113 で被覆されている。そして、芯111 と被覆フィルム113 の間には、長手方向に間隔をおいて1個または複数個の衝撃センサ114 が埋設されている。そして、被覆フィルム113 に接続した電気コード123 と全ての衝撃センサ114 に接続した電気コード124 とが、攻撃具110 の手元から延びている。
図15の(B)は攻撃具110 の他の例を示している。この攻撃具110 では、被覆フィルム113 の内側に機密性のあるフィルム等で作成した内袋115 を設け、その内部には空気を高圧充填して、空気圧によるショック緩和性をもたせている。衝撃センサ114 は、被覆フィルム113 と内袋115 の間に配設されている。

0058

上記の防具180 と攻撃具110 を用いた場合、対戦者の一方が攻撃具110 で相手方の防具180 を打つと、攻撃具110 と防具180 が共に導電性フィルムであることから、電気的に閉回路成立し電気信号が流れる。突き攻撃の場合には電気的閉回路が一定時間以上継続されると、その電気信号を勝負判定処理部におけるポイント加点処理に使えることになる。打撃攻撃の場合は、同時に衝撃センサ114 が打撃のショックで電気信号を流すと、その電気信号を勝負判定処理部におけるポイント加点処理に使えることになる。
ただし、上記の防具180 と攻撃具110 を用いた場合、自己の防具180 を自己の攻撃具110 でたたいた場合にも、電気的閉回路が成立し電気信号が流れる。しかしこのような自滅行為は有効な攻撃とは区別しなければならない。
そこで、改良された勝負判定処理部では、自滅判定部が設けられている。

0059

図16は、自滅判定部を組込んだ勝負判定処理部の電気回路図である。
符号の意味は下記のとおりであり、競技者A,Bに対して対称な一対の回路を形作っている。
競技者A:攻撃信号(X000)、打撃信号(X002)、インターロック回路(Y000)
競技者B:攻撃信号(X001)、打撃信号(X003)、インターロック回路(Y001)
この装置の目的とするところは、
1)競技者Aは、剣110Aと防具180Aが触れれば自滅、防具180Bと触れれば攻撃となる
2)競技者Bは、剣110Bと防具180Bが触れれば自滅、防具180Aと触れれば攻撃となる
を判定することにある。
そして、信号の入力・切断関係は、つぎのとおりである。
剣110Aが防具180A,180Bのどちらに触れても、接点X000に信号入力入り、その後、接点Y000が切断されるようになっている。よって、防具180Aに触れた場合は接点X000に入っていた攻撃信号は切れ、防具180Bに触れた場合は接点X000の攻撃信号はそのまま継続される。しかしどちらの防具180A, 180Bからも離れたら接点X000の攻撃信号は即座に切れる。すなわち、初期状態に戻る。
剣110Bが防具180A,180Bのどちらに触れても、接点X001に信号入力が入り、その後、接点Y001が切断されるようになっている。よって、防具180Bに触れた場合は接点X001に入っていた攻撃信号は切れ、防具180Aに触れた場合は接点X001の攻撃信号はそのまま継続される。しかしどちらの防具180A, 180Bからも離れたら接点X001の攻撃信号は即座に切れる。すなわち、初期状態に戻る。
剣110Aの打撃信号は接点X002に入力される。剣110Bの打撃信号は接点X003に入力される。

0060

つぎに、図17に基づき、勝負判定の基本的フローを説明する。
(1)打撃攻撃
1剣で打つ(接点X000入力あり)
2 自分の防具の回路を切断(接点Y000切)
3自滅判定No(接点X000継続)
4打撃信号あり Yes
5相手防具との接触再確認、Noは攻撃不十分で信号待ち戻り、Yesはポイント信号を出す。
6ポイントランプを1回点滅し、自分にポイントを加える。
(2)突き攻撃
1 剣で突く(接点X000入力あり)
2 自分の防具の回路を切断(接点Y000切)
3 自滅判定No(接点X000継続)
4 打撃信号なし No
5 防具との接触再確認
6 突き信号(3/100 秒以上の攻撃信号継続)あり、Noは攻撃不十分で信号待ちに戻り、Yesはポイント信号を出す。
7 ポイントランプを一回点滅し、自分にポイントを加える。
(3)打撃・突き判定
攻撃信号が出されると、それによって図19,20の2攻撃入力遅れタイマーがカウントアップされた瞬間に自滅パルスがいつも発生させられて、自滅カウンター計測されている。しかし、自分の防具の回路を切断し、自滅判定が行われて、攻撃信号が継続されていれば図19,20の3自滅カウンターリセット・攻撃信号継続タイマーがカウントアップされ、自滅カウンターはリセットされ、その攻撃が有効になったことになる。そのときに攻撃信号が入っていれば、ポイント信号が出される。打撃信号は2/100秒回路内で自己保持されている。
打撃信号が出力されなかった場合、攻撃信号が継続して入っている場合は、突きによる攻撃が行われていたと判断する。突きは剣の速度の遅い攻撃なので3/100 秒以上の接触時間が得られたときポイント信号が出される。
通常、打撃攻撃はその接触時間が2/100 秒以下がほとんどで、打撃が強く攻撃が早いほどその接触時間は短くなる傾向にある。そのため、接触時間は短くとも衝撃センサに十分な衝撃を与える攻撃が行われればその攻撃は有効ということになる。突き攻撃の場合には、うまく突けたときほどその接触時間は長く3/100 秒以上の突きであれば十分有効な攻撃である。突き攻撃の場合はその攻撃信号の継続時間のみで判断するためその時間が短いと軽く触れただけでもポイント信号が出てしまうため、その継続時間は長くする必要がある。

0061

上記は競技者Aについて説明したが、競技者Bについても同様であり、入力部がX000がX001へ、X002がX003へ、Y000がY001へ変わるだけである。

0062

つぎに、自滅判定の詳細を説明する。
自滅パルスは攻撃があり、図19,20の2攻撃入力遅れタイマーがカウントアップした瞬間に自滅パルスが1個いつも発生させられ、自滅カウンターで計測する。自分の防具の回路を切断し、自滅判定を行う。自滅継続が行われていれば一定周期でパルスを発生し、それを設定した回数計測(2,3,4・・・)すれば自滅になる。もし、設定回数が2ならばそれは12/1000秒程度の時間で自滅判定ができるので十分迅速に判断できる。またこの場合、自滅パルスカウンターは攻撃信号が入って2/100 秒後に毎回リセットされるように設定されている。また、自滅パルスの設定回数によってこれらの時間はおのずと変わってくる。
全ての攻撃に対して自滅判定が行われていて、有効な攻撃が行われた場合でも、攻撃信号が入って1/1000秒後に自滅判定が行われ、攻撃信号が途絶えずに継続された場合は自滅でないという判定が下される。そして攻撃信号が継続していれば2/1000秒後に自滅カウンターがリセットされるように設定されている。しかしこのリセット信号は自滅の場合は攻撃信号が1/1000秒後に切れてしまうので働かないように設定されている。

0063

図18は自滅判定のフローを示している。
自滅攻撃の場合
1剣で打つ、突くにより攻撃信号あり(X000入力あり)
2 自分の防具の回路を切断(Y000切)
3 自滅判定 Yes(X000入力切れる)
4 自滅パルス発生
5 自滅カウンターでカウント
6 自分の防具の回路がつながる(Y000がつながる)
7 剣と防具が離れていれば信号待ちに戻る。自滅のままだと、自滅継続ループに入り(X000入力信号あり)1に戻る
8 自滅判定回路を設定時間内に設定回数以上通ると、自滅カウンターがカウントアップし自滅信号が出される
9 接触ランプが点灯されたままになり、対戦相手に1ポイント加えられる

0064

自滅判定回路は、攻撃信号が入り(X000入力あり)、その直後自分の防具の回路(Y000)を切断する。切断すると攻撃信号もその瞬間切れてしまい、常閉接点のY000はつながりその直後また攻撃信号がつながり、つながった直後また切れるという、ジャーミングを起こすことになる。これでは回路の開閉スイッチがそれに耐えることができず破損してしまう。
それを防ぐために、攻撃信号が入ったら1/1000秒程度の時間遅れを作り、その後自分の防具の回路を切断する。そして防具の回路にも1/100 秒程度の復帰遅れ時間を作り、いきなり開、閉、開、閉というようにならないようにする。開閉スイッチの動作時間は20μ秒程度の時間なのでこれで十分ジャーミングは解消できる。

0065

つぎに、上記勝負判定と上記自滅判定のシーケンス図を説明する。
図19において、M0は攻撃Aのシーケンサー内部リレー、M1は攻撃Bのシーケンサー内部リレーであり、共に攻撃信号をうけて最初に起動するリレーである。またこれは先に攻撃した方を優先させる回路である。対戦者Aが攻撃した場合を時系列に示すと、下記のとおりである。
攻撃Aについては、カウンター(C0)がカウントアップすると自滅信号が出て、相手にポイントが入るように回路を設定する。(M6)と(M10)のリレーが突きと打撃の成功信号を出すリレーである。
自滅 打撃 突き
自己保持タイマーリセット回路
2 攻撃入力遅れタイマー ○ ○ ○
3 自滅カウンターリセット・ ○ ○
攻撃信号継続タイマー
4 突き攻撃タイマー
5打撃信号入力終了タイマー
6復帰遅れタイマー ○ ○ ○
ジャーミング防止
7 自分の防具インターロック回路○ ○ ○
8 自滅パルスカウンターリセット信号出力用タイマー
9 自滅パルスカウンター ◎
(カウントアップすると自滅、相手にポイント)
10 自滅パルスカウンターリセット回路 ○ ○
11 突き攻撃成功リレー(ポイント) ◎
12 打撃信号確認リレー ○
13打撃攻撃成功リレー(ポイント) ◎
注1)すべてのタイマー、カウンターは、試合開始時にリセットされている。
注2)5打撃信号入力終了タイマーは、攻撃信号が入ってから一定時間内に打撃信号が入らない場合に打撃攻撃を無効にするタイマーである。
注3)8自滅パルスカウンターリセット信号出力用タイマーは、攻撃が無効になった場合、一定時間で自滅パルスカウンターをリセットするタイマーである。

0066

図20は、対戦者Bが攻撃した場合を時系列に示している。
攻撃Bについては、カウンター(C1)がカウントアップすると自滅信号が出て、相手にポイントが入るように回路を設定する。(M7)と(M11)のリレーが突きと打撃の成功信号を出すリレーである。
自滅 打撃 突き
1自己保持タイマーリセット回路○
2 攻撃入力遅れタイマー ○ ○ ○
3 自滅カウンターリセット・ ○ ○
攻撃信号継続タイマー
4 突き攻撃タイマー○
5打撃信号入力終了タイマー
6復帰遅れタイマー ○ ○ ○
ジャーミング防止
7 自分の防具インターロック回路○ ○ ○
8 自滅パルスカウンターリセット信号出力用タイマー
9 自滅パルスカウンター ◎
(カウントアップすると自滅、相手にポイント)
10 自滅パルスカウンターリセット回路 ○ ○
11 突き攻撃成功リレー(ポイント) ◎
12 打撃信号確認リレー ○
13打撃攻撃成功リレー(ポイント) ◎

0067

図20において、X010は、試合を運営するために審判が持つ外部スイッチで、OFFなら試合中、ONなら試合中もつれ合って試合が続行できなくなっての中断、ポイントを取った後試合場中央に向かい合うまでの間の中断、その他の理由の中断を行う。
本発明の勝負判定部において、突き判断や攻撃判断の接触時間はセンサ感度に合わせて長くも短くも制御可能であり、また、信号入力後のジャーミング防止や、次の制御動作を確実にするための遅延時間も、制御機器仕様に合わせて、長くも短くも調整することができる。

図面の簡単な説明

0068

本実施形態の対戦型競技の支援設備における概略斜視図である。
攻撃具10および防具80の説明図である。
(I)は攻撃具10の説明図であり、(II)は他の攻撃具10b の説明図、(III)はさらに他の攻撃具10c の説明図である。
攻撃具10A および防具80B の接触通電時の説明図である。
攻撃具90d の説明図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は(B)図のC−C線矢視図である。
攻撃具90d の効果説明図である。
攻撃具90e の説明図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は(B)図のC−C線矢視図である。
攻撃具90f の説明図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は(B)図のC−C線矢視図である。
本実施形態の勝負判定表示装置の平面図である。
本実施形態の勝負判定表示装置の入出力説明図である。
スタート処理41のフローチャートである。
ポイント加点処理42のフローチャートである。
中断処理43のフローチャートである。
本発明における改良型の防具180 の説明図である。
本発明における改良型の攻撃具110 の断面図である。
勝負判定処理部の電気回路図である。
勝負判定の基本フローのフローチャートである。
自滅判定のフローチャートである。
勝負判定と自滅判定のシーケンス図である。
勝負判定と自滅判定のシーケンス図である。

符号の説明

0069

10攻撃具
12 攻撃具用導電部
20勝負判定表示装置
21ポイントランプ
22 ポイントランプ
23接触時点灯ランプ
24中断用ランプ
31反則用ボタン
32リセットボタン
33スタートボタン
35 中断ボタン
41スタート処理
42ポイント加点処理
43中断処理
50支持体
60横行ブーム
70旋回ブーム
80防具
110 攻撃具
180 防具

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