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技術 医療支援システム

出願人 ジェンズ株式会社
発明者 浅井治
出願日 2002年10月31日 (17年6ヶ月経過) 出願番号 2002-317147
公開日 2004年5月27日 (15年11ヶ月経過) 公開番号 2004-152055
状態 拒絶査定
技術分野 看護設備、治療台 医療・福祉事務
主要キーワード 見舞い客 無責任 入院生活 交信者 システム初期 転換点 点字キーボード ユーザー特定
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2004年5月27日)のものです。
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図面 (12)

課題

医療従事者が、一般の診察回診では得られない入院患者に関する情報を取得分析し、医療活動に活かすことができる医療支援システムを提供する。

解決手段

通信回線Nを介して端末2と接続した管理コンピュータ1は、交信記録記憶部3と、個人情報記憶部4と、処理部6とを備え、上記交信記録記憶部3は、個人を特定した中で、入院患者同士が交信可能なフォーラムシステムにおける交信内容を交信記録として記憶し、上記個人情報記憶部4は、入院患者の病状を記憶し、上記処理部6は、特定入院患者の病状を上記個人情報記憶部4から抽出し、その特定人の交信記録を上記交信記録記憶部3から抽出し、上記抽出した病状と交信記録とを表示する画面データを、上記端末2に送信し、上記端末2は上記送信された画面データを表示する。

概要

背景

病院入院している患者は、その患う病気やけがによる苦痛に悩まされるだけではない。自分の病状への不安、長期欠勤等が原因で社会から取り残されていくという焦燥、やりたいことができない自分に対する無力感等に苛まれ、不安定な精神状態に陥りがちである。
ところで、俗に「病は気から」といわれる。気分の持ち方は病状の回復にも影響があると考えられる。事実、医療従事者の話によると、目標のある患者は治りが早いという。
そこで、病気やけがの回復を早めたり、リハビリへの意欲喚起させ社会復帰を促進したりするためには、病気やけがの治療だけでなく、患者の精神的な側面にも気を配ることが必要である。

概要

医療従事者が、一般の診察回診では得られない入院患者に関する情報を取得分析し、医療活動に活かすことができる医療支援システムを提供する。通信回線Nを介して端末2と接続した管理コンピュータ1は、交信記録記憶部3と、個人情報記憶部4と、処理部6とを備え、上記交信記録記憶部3は、個人を特定した中で、入院患者同士が交信可能なフォーラムシステムにおける交信内容を交信記録として記憶し、上記個人情報記憶部4は、入院患者の病状を記憶し、上記処理部6は、特定入院患者の病状を上記個人情報記憶部4から抽出し、その特定人の交信記録を上記交信記録記憶部3から抽出し、上記抽出した病状と交信記録とを表示する画面データを、上記端末2に送信し、上記端末2は上記送信された画面データを表示する。

目的

しかし、現実の病院では、医療従事者、特に医者は多忙なため、入院患者との会話自体が少ない。入院患者に対する精神的な支援を、病院全体でシステムとして行う例は見当たらず、心有る医療従事者の自発性に委ねられているのが実情である。
この発明の目的は、病院において、入院患者の回復を精神面も含めたトータルな面から支援し、前向き入院生活を送る手助けをするシステムを提供することである。
すなわち、このシステムは、一般の診察や回診では得られない入院患者に関する情報を医療従事者に提供する。医療従事者は、これらの情報を有効活用しながら、入院患者に対する医療サービスを施す。かかるサービスを受けることで、入院患者は病気回復への意欲が向上し、病気や入院等に起因するストレスが軽くなる。この発明は、入院患者が、暗くなりがちな入院生活を少しでも明るい気持ちで過ごせるように支援するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

通信回線を介して端末と接続した管理コンピュータは、交信記録記憶部と、個人情報記憶部と、処理部とを備え、上記交信記録記憶部は、個人を特定した中で、入院患者同士が交信可能なフォーラムシステムにおける交信内容を交信記録として記憶し、上記個人情報記憶部は、入院患者の病状を記憶し、上記処理部は、特定入院患者の病状を上記個人情報記憶部から抽出し、その特定入院患者の交信内容を上記交信記録記憶部から抽出し、上記抽出した病状と交信内容とを表示する画面データを上記端末に送信し、上記端末は上記送信された画面データを表示することを特徴とした医療支援システム

請求項2

フォーラムシステムは複数の種類のフォーラムを備え、処理部は、特定入院患者が参加したフォーラムの種類と参加した日付等の交信履歴を交信記録として交信記録記憶部に記憶させ、特定入院患者を指定したときに、その交信履歴を上記交信記録記憶部から抽出する請求項1記載の医療支援システム。

請求項3

処理部は、特定入院患者の病状と交信記録とを時系列対応表示する画面データを端末に送信する請求項1又は請求項2記載の医療支援システム。

請求項4

管理コンピュータは、語彙記憶部を備え、上記語彙記憶部は、フォーラムにおける交信に使われる様態用語を、プラス傾向用語とマイナス傾向用語とに分類して記憶し、処理部は、フォーラムシステムの交信記録中にあるプラス傾向用語及びマイナス傾向用語を抽出し、抽出したプラス傾向用語とマイナス傾向用語を識別表示した交信内容を表示する画面データを端末に送信する請求項1〜3のいずれか1記載の医療支援システム。

請求項5

管理コンピュータは、語彙記憶部を備え、上記語彙記憶部は、医療関連用語を病名に応じてカテゴライズした語彙集を保持する請求項1〜4のいずれか1記載の医療支援システム。

請求項6

交信記録記憶部は、特定入院患者の交信履歴を記憶し、処理部は、個人情報記憶部から抽出した特定入院患者の病状の経緯を時系列で表す病状経緯表示欄と、交信記録記憶部から抽出した上記特定入院患者の交信履歴を示す交信履歴表示を時系列に並べた交信履歴表示欄とを対応表示した画面データを端末に送信し、上記端末は上記送信された画面データを表示するとともに、上記端末が、上記交信履歴表示欄のいずれかの交信履歴表示を特定すると、上記処理部は、特定された交信履歴表示に対応する交信内容を表示する画面データを上記端末に送信し、上記端末は上記送信された画面データを表示する請求項1〜5のいずれか1記載の医療支援システム。

技術分野

0001

この発明は、医療従事者が、一般の診察回診では得られない入院患者に関する情報を取得し、分析し、医療看護活動に活かすことを目的とした医療支援システムに関する。

背景技術

0002

病院入院している患者は、その患う病気やけがによる苦痛に悩まされるだけではない。自分の病状への不安、長期欠勤等が原因で社会から取り残されていくという焦燥、やりたいことができない自分に対する無力感等に苛まれ、不安定な精神状態に陥りがちである。
ところで、俗に「病は気から」といわれる。気分の持ち方は病状の回復にも影響があると考えられる。事実、医療従事者の話によると、目標のある患者は治りが早いという。
そこで、病気やけがの回復を早めたり、リハビリへの意欲喚起させ社会復帰を促進したりするためには、病気やけがの治療だけでなく、患者の精神的な側面にも気を配ることが必要である。

発明が解決しようとする課題

0003

しかし、現実の病院では、医療従事者、特に医者は多忙なため、入院患者との会話自体が少ない。入院患者に対する精神的な支援を、病院全体でシステムとして行う例は見当たらず、心有る医療従事者の自発性に委ねられているのが実情である。
この発明の目的は、病院において、入院患者の回復を精神面も含めたトータルな面から支援し、前向き入院生活を送る手助けをするシステムを提供することである。
すなわち、このシステムは、一般の診察や回診では得られない入院患者に関する情報を医療従事者に提供する。医療従事者は、これらの情報を有効活用しながら、入院患者に対する医療サービスを施す。かかるサービスを受けることで、入院患者は病気回復への意欲が向上し、病気や入院等に起因するストレスが軽くなる。この発明は、入院患者が、暗くなりがちな入院生活を少しでも明るい気持ちで過ごせるように支援するものである。

0004

第1の発明は、通信回線を介して端末と接続した管理コンピュータは、交信記録記憶部と、個人情報記憶部と、処理部とを備え、上記交信記録記憶部は、個人を特定した中で、入院患者同士が交信可能なフォーラムシステムにおける交信内容を交信記録として記憶し、上記個人情報記憶部は、入院患者の病状を記憶し、上記処理部は、特定入院患者の病状を上記個人情報記憶部から抽出し、その特定入院患者の交信内容を上記交信記録記憶部から抽出し、上記抽出した病状と交信内容とを表示する画面データを上記端末に送信し、上記端末は上記送信された画面データを表示することを特徴とする。
入院患者には、病院に限らず介護施設等に入所している者も含む。介護施設等に入所している者を患者というのは適切ではないが、便宜上患者と表現する。
なお、交信とは、端末側から通信回線を介して談話に参加することをいう。

0005

第2の発明は、第1の発明において、フォーラムシステムは複数の種類のフォーラムを備え、処理部は、特定入院患者が参加したフォーラムの種類と参加した日付等の交信履歴を交信記録として交信記録記憶部に記憶させ、特定入院患者を指定したときに、その交信履歴を上記交信記録記憶部から抽出することを特徴とする。

0006

第3の発明は、第1または第2の発明において、処理部は、特定入院患者の病状と交信記録とを時系列対応表示する画面データを端末に送信することを特徴とする。
なお、交信記録というときは、交信履歴と交信内容の双方を含む。

0007

第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれか1の発明において、管理コンピュータは、語彙記憶部を備え、上記語彙記憶部は、フォーラムにおける交信に使われる様態用語を、プラス傾向用語とマイナス傾向用語とに分類して記憶し、処理部は、フォーラムシステムの交信記録中にあるプラス傾向用語及びマイナス傾向用語を抽出し、抽出したプラス傾向用語とマイナス傾向用語を識別表示した交信内容を表示する画面データを端末に送信することを特徴とする。
なお、様態用語とは、精神状態が窺えるような表現や病状に関する表現等にかかわる用語をいう。

0008

第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれか1の発明において、管理コンピュータは、語彙記憶部を備え、上記語彙記憶部は、医療関連用語を病名に応じてカテゴライズした語彙集を保持することを特徴とする。

課題を解決するための手段

0009

第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれか1の発明において、交信記録記憶部は、特定入院患者の交信履歴を記憶し、処理部は、個人情報記憶部から抽出した特定入院患者の病状の経緯を時系列で表す病状経緯表示欄と、交信記録記憶部から抽出した上記特定入院患者の交信履歴を示す交信履歴表示を時系列に並べた交信履歴表示欄とを対応表示した画面データを端末に送信し、上記端末は上記送信された画面データを表示するとともに、上記端末が、上記交信履歴表示欄のいずれかの交信履歴表示を特定すると、上記処理部は、特定された交信履歴表示に対応する交信内容を表示する画面データを上記端末に送信し、上記端末は上記送信された画面データを表示することを特徴とする。

0010

図1図11に、この発明の実施形態を示す。
図1図2に示すこのシステムは、管理コンピュータ1と端末2が通信回線Nを介して接続し、病院内コンピュータネットワークを構成している。端末2の利用者は、入院患者及び医者や看護師等の医療従事者等が考えられる。
なお、この実施形態では、病院内コンピュータネットワークとして有線LANを想定している。ただし、一定のセキュリティ要件を満たす環境においては、インターネットを用いることも差し支えない。

0011

上記管理コンピュータ1は、図2に示すように、フォーラムシステムにおける交信履歴と交信内容を記憶する交信記録記憶部3と、入院患者の病状や趣味等を記憶する個人情報記憶部4と、医療関連用語や交信内容に現れる可能性がある様態用語を記憶する語彙記憶部5と、処理部6とを備えている。
なお、上記フォーラムシステムについては、後で詳しく説明するが、簡単に言うと、病院内において入院患者同士がコンピュータを使って交信できるシステムである。したがって、フォーラムシステムにおける交信記録を記憶する交信記録記憶部3とは、このフォーラムシステムを使って、入院患者同士が交信した交信履歴や交信内容を記憶する機能を備えたものである。

0012

この発明の医療支援システムは、入院患者同士が交信可能なフォーラムシステムの存在を前提としている。なぜなら、この医療支援システムは、入院患者同士がコンピュータを利用して、別の入院患者と交信ができるようにするとともに、医者等の医療従事者が、交信記録と病状とを関連させながら、適切な医療行為ができるようにすることが目的だからである。
また、ここで言うフォーラムとは、情報をリアルタイム交換しあうコンピュータ上の場を意味している。そして、このフォーラムシステムでは、趣味や、病気等に応じて幾種類ものフォーラムを備えている。このようにいくつもあるフォーラムには、各入院患者が、自由に参加できるようにしている。したがって、一人で、複数のフォーラムに参加できるし、入院患者自身の意思で、都合のよい時間にフォーラムに参加したり、そこから退場したりできるようにしている。また、入院患者に対しては、その交信内容に制限を加えないようにしている。このように自由意思で参加したフォーラムで、自由な交信ができる環境を整えることによって、フォーラムでの交信内容が、医療従事者にとって、該当患者の日常での精神状態を知る上での貴重情報源となる。

0013

このフォーラムの交信内容は、交信記録記憶部3で記憶する。その記憶した内容は、交信した入院患者と対応づけられている。また、この交信記録記憶部3には、交信の内容を特に加工しないで、そのまま記憶させるようにしている。それは、入院患者同士の何気ない交信内容から、該当患者の日常の精神状態を間見るためであり、この情報を基に、看護計画等を立案し、よりよい医療サービスを提供するためである。

0014

ところで、このフォーラムシステムでは、交信者が特定できることが不可欠である。なぜなら、交信者が、どの入院患者であるか特定することによって、交信記録と医療情報を含む個人情報とを結びつけることができるからである。また、交信者を特定できるようにすることによって、無責任な放言や他者への誹謗中傷を防止できる。これは非常に大事なことである。なぜなら、病院という限られた範囲で、入院患者同士が誹謗や中傷をすれば、それこそ治療にも悪影響を及ぼすことが考えられるからである。

0015

なお、フォーラムの参加資格を入院患者に限定せず、医療従事者の参加を認めても差し支えない。同じ趣味を通じて入院患者と医療従事者がコミュニケーションを図れるという副産物も期待できるからである。さらに、医療従事者も参加することによって、フォーラムへの交信をより活発化させることができる。このことにより、分析の素材となる交信内容を豊富収集できる。
さらに、かかる趣旨でフォーラムの活発化を図るならば、フォーラムの参加資格を入院患者と医療従事者以外にも広げて差し支えない。例えば、患者の家族や見舞い客ボランティア等もフォーラムに参加可能である。

0016

個人情報記憶部4には、入院患者毎の医療情報と非医療情報とが記憶されている。医療情報には、病名、病状、検査結果等のほかに、手術検査日程等も含まれる。この医療情報には、既往症のように患者情報登録時に記憶されれば以後変動がないものと、治療過程において次々と変更追加されていく情報とがある。
なお、このシステムを他のシステムと連携させることにより、その他のシステムから医療情報を取り込むようにしてもよい。
また、医療情報の中に、入院患者とその患者を担当する医療従事者とを関連づけた情報も含めるとよい。このように、入院患者と医療従事者とを関連づけて記憶させておけば、端末2から医療従事者が自らの名前を入力するだけで、担当入院患者の交信記録を迅速に入手することができる。

0017

一方、非医療情報には、入院患者の職業家族構成、趣味等の個人情報が含まれる。この非医療情報は、プライバシー保護の観点からも、入院患者本人の自発的な意志で提供されるようにするのが原則である。そのために、初診時や入院時に使われる問診表等を活用するのも一方法である。
上記のようにして非医療情報を収集することで、このシステムは、入院患者ごとの趣味や嗜好を予め知ることができる。そこで、新たに入院した患者を同趣味の他の入院患者に紹介したり、フォーラムへの参加を促したりできる。さらに、趣味や嗜好に関連した情報を配信し、フォーラムに参加しない入院患者の呼び起こしもできる。

0018

なお、入院患者の性格等も非医療情報として記憶させておくとよい。なぜなら、入院患者の性格は医療行為において非常に重要な要素になるからである。例えば、プラス思考の人と、マイナス思考の人とでは、病気が治る早さや程度も異なると言われている。したがって、医者等の医療従事者が、個々の入院患者の性格をあらかじめ知っておけば、治療や看護行為にも役立つし、入院患者の性格とフォーラムにおける交信内容とを対比させることによって、入院患者の現在の精神状態も把握できるからである。この性格に関する情報は、医療従事者が適宜入力すればよい。

0019

語彙記憶部5には、病状に関連する医療関連用語を、病名に応じてカテゴライズされた語彙集として記憶させておく。このように、医療関連用語を病名に応じてカテゴライズして記憶させておくのは、同じ用語であっても、病気によっては、そのとらえ方が異なる場合があるからである。かかる語彙集には、図3(1)に例示するように、病名特定に役立つようなキーワードを載せておく。

0020

また、語彙記憶部5には、図3(2)に示すように、様態用語からなる語彙集も保持しておく。そして、この語彙集に掲載された用語には、識別コードを付す等の方法によって、プラス傾向の用語か、マイナス傾向の用語か、あるいはいずれの傾向にも該当しない中立的な用語かを、区別している。図3(2)に示した例では、各用語の先頭に識別コードとして、プラス傾向の用語には2、マイナス傾向の用語には1、中立的な用語には0を付与している。あるいは、反対の意味をもつ用語同士を対比させて記憶させてもよい。いずれにしろ、プラス傾向か、マイナス傾向かを、何らかの方法で区別ができるようにしている。

0021

処理部6は、後で詳しく説明するように、システム利用者を認識したり、交信記録を病状と対比させながら端末2に表示させたり、特定の語彙を抽出し、その語彙を識別表示させたりする機能を有する。

0022

端末2は、その構成に、入力手段7であるキーボードマウス等と表示手段8であるディスプレイとを含む。そして、上記入力手段7を使って、入院患者がフォーラムへの交信内容を入力したり、医療従事者が入院患者を特定する情報を入力したりする。また、管理コンピュータ1から送信された各種画面データは、表示手段8を介して表示される。なお、このシステムを身障者も利用できるようにするために、入力手段7や表示手段8として、点字キーボードタッチパネルペン入力テキスト読み上げ等を使用することも考えられる。

0023

次に、この実施形態のシステムの作用を説明する。
図4は、このシステム起動時の表示画面を示している。そして、このシステムの利用者は、入力欄9にユーザーIDを入力するようにしている。このように入力欄9にユーザーIDを入力するのは、システムの利用者のタイプ、すなわち、入院患者か、医療従事者か、その他の者かを判定するとともに、フォーラム参加者を特定するためである。
このユーザーIDは、このシステム全体を通じて個人を特定するために使用される。

0024

端末2からユーザーIDが、管理コンピュータ1に送信されると、処理部6は、図5(1)に示すユーザー特定テーブルを参照する。なお、このユーザー特定テーブルは、管理コンピュータ1にあらかじめ記憶されている。
そして、当該ユーザーIDがユーザー特定テーブルに有れば、処理部6は、このシステムの利用者資格があると判断する。同時に、処理部6は、利用者が入院患者か、医療従事者か、あるいはその他の者か、という利用者タイプを識別する。かかる識別が必要なのは、後に詳しく説明するように、利用者タイプによって、このシステムで利用できる機能が異なるからである。なお、利用者タイプをユーザーIDによって区別できるようにしてもよい。例えば、図5(2)は、図5(1)と同一内容を、ユーザーIDが100番台ならば入院患者、500番台ならば医療従事者として表す例を示している。

0025

なお、図4起動時の画面には、パスワードを入力する欄10がある。このようにパスワード入力欄10を設けたのは、セキュリティを維持するためである。
上記のような、ユーザーIDとパスワードとを組み合わせたID/パスワード方式は、認証手段の一例であり、将来的には、IDカードでの認証等の手段が考えられる。

0026

管理コンピュータ1が、利用者タイプは入院患者であると判断すれば、フォーラムへの参加を可能とする画面を当該利用者の端末2に表示する。かかる画面として、図示はしていないが、フォーラム選択のためのメニュー画面が考えられる。利用者である入院患者が、いくつかの中から、一つのフォーラムを選択すると、その選択情報が、端末2から管理コンピュータ1に対し送信される。そして、管理コンピュータ1は、図6に示すように、そのフォーラムへの参加者がメッセージを書き込んだり、参加者の交信内容を読み込んだりできるフォーラム参加者画面データを送信する。画面データを受信した端末2は、表示手段8を介して当該画面を表示する。このように端末2に表示されたフォーラム参加者画面を介して、入院患者は、フォーラムに参加できることになる。

0027

なお、端末2から、上記のフォーラム選択情報を送信されると、管理コンピュータ1の処理部6は、選択されたフォーラムおよび選択の日時をユーザーIDと関連付けて交信記録記憶部3に記憶させる。このように、誰が、何時、どのフォーラムに参加したかという交信履歴が、交信記録記憶部3に記憶されるので、処理部6は、特定入院患者のフォーラム参加履歴を特定することができる。したがって、当該入院患者がフォーラムにおいて全く交信をしなくても、フォーラムに参加した事実とその日時は記憶されることになる。このように、交信記録記憶部3は、交信内容と交信履歴の双方を記憶する。なお、交信記録記憶部3に記憶されるのは、入院患者の更新記録に限らない。フォーラム参加者すべての交信記録が記憶される。このようにしないと、特定の入院患者の交信内容を表示させる際に、その前後の他人の交信内容が取り出せず、当該特定患者の交信の意図が汲み取れないことがあるからである。

0028

図6には、入院患者である「さん」が「日本庭園巡り」をテーマとするフォーラムに参加し、他の参加者と意見交換中の画面を示している。メッセージ入力欄11に、キーボード等の入力手段7を用いて、自由に文章を入力する。入力後、「投稿」ボタン12をマウス等の入力手段7を用いてクリックすると、メッセージ入力欄11の入力内容が管理コンピュータ1へ送信される。
管理コンピュータ1は、「甲田さん」が使用している端末2からメッセージを受信すると、フォーラム参加者全員の端末2に対し、交信内容表示欄13の内容を追加表示させた画面データを送信する。
管理コンピュータ1は、ユーザーIDと「甲田さん」のメッセージ内容を「甲田さん」のユーザーIDと対応づけて交信記録記憶部3に記憶させる。

0029

図7に、メッセージがどのように記憶されるのか、一例を示す。図7の左端の▲1▼、▲2▼等の丸付き数字は、レコード番号を示し、後の説明で使用する。この例では、一回の「投稿」ボタンのクリックによって管理コンピュータ1に送信される内容が1レコードに格納される。レコードの先頭フィールド14には、フォーラムの種別を示す情報が記憶される。複数のフォーラムの存在を前提としているので、どのフォーラムか識別する必要があるからである。この例では、「日本庭園巡り」のフォーラムにコードとして3を付与している。フィールド15とフィールド16には、管理コンピュータ1にメッセージが送信されてきた日時が記憶される。フィールド17とフィールド18には、端末2から送信してきた利用者のユーザーIDとメッセージ内容が記憶される。

0030

次に、医療従事者が、このシステムをどのように利用するのかを説明する。
利用者が医療従事者である場合、当該利用者の端末2には、図示はしていないが、特定入院患者を指定するための患者特定画面が表示される。特定入院患者の指定は、患者特定画面に、患者名と病名、あるいは患者ID等の患者識別情報を入力することによって行われる。
なお、上記の患者特定画面は、管理コンピュータ1が、当該利用者が医療従事者であると認識したときのみ、当該利用者の端末2に表示される。このようにしたのは、入院患者のプライバシー保護のためである。

0031

当該利用者が、上記の患者特定画面を介して、入院患者「甲田さん」の患者識別情報を入力すると、上記患者識別情報が管理コンピュータ1に送信される。この送信された情報に基づいて、管理コンピュータ1の処理部6は、個人情報記憶部4から、体温血圧等の病状の指標となりうるものを取り出す。処理部6は、図8に例示するような、取り出した指標を時系列にグラフ等で示す病状経緯表示画面データを生成し、端末2に送信する。端末2は、上記の送信されたデータを画面表示する。

0032

図8に示す病状経緯表示画面において、病状経緯表示欄19の病状を示すグラフの日付と交信履歴表示欄20において示されるフォーラムへの参加状況との対比ができる。この交信履歴表示欄20は、対象となる入院患者「甲田さん」のフォーラムへの参加状況を示し、交信履歴表示欄20に表示された1個の交信履歴表示21が、1日に参加した1種類のフォーラムを表す。システム利用者は、この交信履歴表示21を特定することにより、当該特定日の当該フォーラムにおける「甲田さん」の交信内容を表示させることができる。
例えば、図8において、10月10日に対応する交信履歴表示欄20には、3つの交信履歴表示21が表示されている。これから、「甲田さん」は10月10日に、3種類のフォーラムに参加したことがわかる。

0033

なお、この実施形態では、同一のフォーラムへ、同日に複数回参加したり退場したりする場合には、フォーラムの種類は一つと考えて、1個の交信履歴表示21で表す。この交信履歴表示21は、色分け等の方法により、視覚的にフォーラム種類の識別ができるようにしている。

0034

また、この実施形態では、図8に示すように、三角印を用いて交信履歴表示21を表現している。しかし、交信履歴表示21は、どのような形状の表示であってもよい。要は、次に説明するように、医療従事者が、マウスボタンをクリックする等の方法により、特定日の特定のフォーラムを指定できればよい。

0035

医療従事者は、「甲田さん」という特定入院患者の病状経緯表示欄19を参照しながら、交信履歴表示欄20の中から、例えば病状の転換点に相当する時点の交信履歴表示21を入力手段7で選択する。このように特定時点の交信履歴表示21が選択されると、処理部6は、上記転換点という特定時点における特定のフォーラムの交信内容を、医療従事者の端末2に表示させる。例えば、図8で、10月12日のフォーラムを選択すると、当日のフォーラムの全交信内容が表示される。このように、この時点で表示された交信内容は、上記転換点という特定時点のすべてのものと言うことになると、「甲田さん」以外の入院患者のものも表示されることになる。

0036

ここで、他の入院患者の交信内容が大量に表示されると、目的とする「甲田さん」の交信内容が大量の表示の中に埋没してしまう。そのため、「甲田さん」の交信内容が見づらくなったり、見落とされたりしがちになる。そこで、交信履歴表示21を選択する際に、交信内容の全部を表示させるのか、主に「甲田さん」の交信内容に絞り込んで表示させるのかを、選択する。この選択のための手段として、交信履歴表示21の上にカーソルを移動させたとき、画面にメニューを表示させる。このメニューには、一つの例として、メニュー項目「全内容表示」と同「絞り込み表示」とを表し、それを利用者が選択できるようにすることが考えられる。

0037

次に、交信内容を「甲田さん」の交信を中心に絞り込む手順を説明する。
図9に示すように、処理部6は、交信記録記憶部3から10月12日に行われた該当フォーラムの交信内容を抽出し、端末2に送信するとともに、端末2は送信データを表示欄22に表示する。特定入院患者の交信内容として、医療従事者の端末2の画面に表示する対象となるレコードが、例えば、図7に示す▲1▼、▲2▼等の丸付き数字のついた18レコードだとする。
しかし、医療従事者が主に閲覧したいのは、ユーザーIDが101の「甲田さん」の交信内容である。そこで、ユーザーIDが101の「甲田さん」の交信内容はすべて表示する。しかし、「甲田さん」の発言だけを抽出表示しただけでは、会話の流れや文脈が分からず、有効な情報とはならないことがある。そこで、この実施形態では、他人の交信内容であっても「甲田さん」前後の交信内容であるならば、設定した時間帯におけるものは表示するようにした。その設定時間を、この実施形態では、「甲田さん」の交信前後の20分とした。

0038

上記のように設定時間帯を設けることによって、例えば、「甲田さん」が交信してから、次の交信までに、60分かかったとすると、次のようになる。すなわち、「甲田さん」の交信から20分間は、「甲田さん」とそれ以外の人の交信内容をすべて表示する。そして、上記20分を経過した時点から「甲田さん」の次の交信がある20分前までの交信内容は、それを画面表示から削除する。そして、「甲田さん」が交信する20分前の交信内容のすべてを再び表示する。このように特定入院患者の交信の前後20分間における交信内容をすべて端末2の画面に表示する。言い換えると、特定入院患者の交信前後の20分から外れた時間帯の交信内容は、画面表示から削除するようにしている。
このように特定の入院患者にとって、必要時間帯だけを抽出できるようにしたので、例えば、医者等の医療従事者が、目的の入院患者の交信内容だけを効率よく把握することができる。

0039

上記の交信内容の絞り込みについて、図7を例に、より具体的に説明する。「甲田さん」以外の他の入院患者からの交信▲2▼と▲4▼と▲6▼は、いずれも、その前後にある「甲田さん」からの交信前後20分間以内にあるので、それら▲2▼と▲4▼と▲6▼は、画面表示の対象となる。しかし、他の入院患者からの交信▲7▼と▲8▼は、その前後にある「甲田さん」からの交信前後20分間の時間帯から外れたところにあるので、▲7▼と▲8▼は、画面表示から削除される。

0040

なお、交信内容の表示の仕方として、特定した入院患者の交信内容だけを表示してもよい。ただし、この実施形態のように、他の参加者の交信内容もあわせて表示すると、当該特定患者の交信の意図が汲み取りやすくなり、それだけ当該患者の精神状態を推測しやすくなる。この患者の精神状態は、治療行為に大変役に立つものとなる。
また、この実施形態では、交信内容を表示する時間帯のしきい値を20分としたが、必ずしも20分でなくてもよい。目的や状況に応じてしきい値を自由に決めることができるのは当然である。このシステムでは、特定入院患者がどのフォーラムに参加し、そこでどのような内容の交信をしたかが重要なのであって、具体的な交信内容の表示の仕方は目的と状況等に応じて決めればよい。

0041

以上のように、この実施形態では、特定入院患者の交信内容を絞り込む手段として、時間帯を設定し、この設定時間帯内の交信内容のみを表示するようにした。しかし、特定入院患者の交信前後の交信個数によって絞り込む手段も考えられる。例えば、特定入院患者の交信の前後における1個の他人の交信内容は表示するが、その他の交信内容は表示しない。図7の場合を例にとると、他の入院患者からの交信▲6▼が、「甲田さん」の交信▲5▼の前後1個の範囲内にあるので、それを表示する。しかし、他の入院患者からの交信▲7▼は、「甲田さん」の交信前後1個の範囲内にないので、それは表示しない。なお、設定する交信個数をいくつに定めるかは、状況に応じ適宜決めればよい。

0042

さらに、上記したように特定の入院患者が、どのフォーラムに参加したのかということも、その精神状態を推測する上において重要なことなので、この実施形態のように複数のフォーラムを備える効果は大きなものがある。例えば、入院時にはゴルフのことなどとても考えられないくらい落ち込んでいた入院患者が、ゴルフのフォーラムに参加したとする。この場合に、当該入院患者が、そのフォーラムでたとえほとんど交信しなくても、フォーラムに参加したというだけで精神的にかなり持ち直したと推測できる。なお、フォーラムに参加した入院患者が、そこで交信しなかった場合に、その交信内容は表示されないが、フォーラムに参加した事実は、交信記録記憶部3に交信履歴として記憶されていることは前記したとおりである。

0043

以上述べたように、病状と対応させた入院患者の交信記録を参照することで、当該入院患者に対し、適切な医療サービスを施す上での参考情報が得られる。図9に示す例では、医療従事者は、図8において普段よりも体温が高い10月12日の交信内容を参照した状況を示している。このように、何らかの特徴的な指標を示す日の交信内容を参照することは、その日の入院患者の精神状態を推測する参考情報となり、医療サービスの向上に役立つ。

0044

ところで、交信記録を病状と関連付けて分析し、治療や看護にとって意味あるものとするのは、あくまで医者や看護師等の人間である。このシステムは、分析や抽出のための材料を提供するものである。このシステムは、医療従事者の治療や看護活動を支援するものであり、種々の活用法が考えられる。
例えば、このシステムによって得られた交信記録データをCSV等の汎用性の高いフォーマットFDやMO等の記憶媒体に格納し、このデータを他のシステムに入力させ、詳細に分析したり、他のデータとの対比をさせたりすることが考えられる。また、入院患者が他の病院へ転院する場合、この交信記録データと、医療情報を中心とした個人情報データとを持っていけば、転院先の病院でも貴重な情報として使えることになる。

0045

図10には、入院患者の交信内容を表示する際に、示唆的な用語を識別表示する特定用語識別表示画面の例を示したもので、入院患者「甲田さん」の病名は「慢性関節リウマチ」と設定している。
処理部6は、個人情報記憶部4から「甲田さん」の病名が「慢性関節リウマチ」であることを抽出する。次に、処理部6は、語彙記憶部5に記憶された病名に応じてカテゴライズされた語彙集から、病名「慢性関節リウマチ」に対応づけられた医療関連用語を抽出する。なお、図3(1)は、病名に応じてカテゴライズされた語彙集の例である。

0046

処理部6は、「甲田さん」の交信内容を交信記録記憶部3から抽出し、上記の語彙集から抽出してあった用語を検索する。処理部6は、交信内容を画面表示する際に、検索した用語を識別表示する。図10では、「こわばる」とか「変形」等の語を識別表示している。このように、用語を検索し識別表示する機能は、医療従事者にとって、次のような効果をもたらすと考えられる。たとえば、ある病名の病気と診断したにもかかわらず、その入院患者の交信内容には、当該病名に関連した用語がほとんど出現せず、別の病名に関連した用語が頻繁に出現する場合は、別の病気の可能性を考慮し、再検査等をするきっかけになる。また、当初診断した病名に関連した用語のほかに、別の病名に関連した用語が散見されるようになってきた場合は、合併症等の発症を疑ってみるきっかけになる。

0047

上記したのは、特定入院患者の交信内容から医療関連用語を抽出する場合の説明であった。さらに、このシステムでは、図3(2)に示すような様態用語集に保持された用語を交信内容から抽出し、抽出した用語をプラス傾向用語とマイナス傾向用語とに分けて識別表示させることができる。かかる表示を参照することによって、医療従事者は、当該入院患者の精神状態を視覚的に把握することができる。
たとえば、「つらい」とか「うんざりする」とか、マイナス傾向用語を頻繁に発する入院患者がいれば、医療従事者は、かかる患者に対しメンタルなケアが必要ではないか、といった判断ができる。

0048

次に図11では、特定された入院患者「甲田さん」の交信記録と病状とをそれぞれ時系列に対比して表示している。処理部6は、「甲田さん」の交信履歴と交信内容とを交信記録として交信記録記憶部3から抽出し、「甲田さん」の病状を個人情報記憶部4から抽出する。処理部6は、抽出した交信記録データの日付と病状データの日付とを比較し、同一日付の場合に、交信記録と病状とを並列させて表示する画面データを生成し、端末2に送信する。送信された画面データが端末2に表示されることによって、医療従事者は、病状と交信記録とを対比させて参照できる。そこで、医療従事者は、病状の変化が交信記録に反映しているのか、交信記録から窺える精神状態が病状に影響しているか否か等を分析したり、判断したりできる。その結果、単に病状だけでなく、精神状態にも配慮した医療サービスを提供できる。
例えば、交通事故後遺症のため入院しており、医学的には、確実に回復傾向にあるにもかかわらず、リハビリに全く熱意を示さない入院患者がいるとする。このシステムによって、病状と関連付けた交信記録を参照することで、その不熱心の原因を探る一助になると考えられる。

0049

前記したように複数の種類のフォーラムがあり、入院患者は自由にこれらのフォーラムに参加できる。そして、どのフォーラムに参加するか、によって当該患者の精神状態が推測できる。そこで、図11に示すように交信記録の表示の際に、どのフォーラムに参加したのかを明示する。例えば、10月11日に「甲田さん」は、「日本庭園巡り」と「リハビリ」という2種類のフォーラムに参加し、「リハビリ」のフォーラムでは、何も交信していないことがわかる。この事実から、リハビリに関心があるが、自分から何か発言をするほどの積極性まではない、といった推測ができるかもしれない。

0050

上記した図8の病状経緯表示画面、図10の特定用語識別表示画面、図11の病状交信記録対比画面は、医療従事者のみが閲覧でき、入院患者は閲覧できない。なぜなら、他の入院患者の画面を閲覧させるならば、プライバシー侵害の問題を生ずるからである。また、入院患者本人の画面を閲覧させると、場合によっては、医療活動に支障を生じかねないし、ただでさえ神経過敏になっている入院患者に余分な神経を使わせることになりかねないからである。

発明を実施するための最良の形態

0051

このシステムは、大別してフォーラムシステムと病状・交信記録参照機能を提供するシステムの2つからなる。このシステムは、専ら入院患者と医療従事者とを利用者として想定しているとはいえ、フォーラムシステムへの参加資格を特に限定するには及ばない。フォーラムシステムは、専ら情報収集が目的なので、情報の入力を制限する必然性はないからである。しかし、このシステムが提供する入院患者の病状や交信記録を参照する機能は、医療従事者だけが利用可能である。フォーラムシステムを介して入力される情報を活用して入院患者への医療サービスの向上を図ることができるのは医療従事者だけだからである。つまり、このシステムは、オープンな側面とクローズな側面とが相まって、その目的を達成しようとするものである。

0052

第1〜第6の発明によれば、入院患者が何気なく発した交信内容から、一般の診察や回診等では得られない情報を取得できる。医療従事者は、取得した情報を分析することにより、その入院患者の容態や精神状態をある程度判断でき、入院患者への医療サービスを施す際の参考にすることができる。

0053

第2の発明によれば、入院患者が複数あるフォーラムの中から、何時、どのフォーラムを選択して参加したかがわかる。たとえ、そのフォーラムにおいて、何も交信せず、ただ参加をしていただけであっても、参加の事実を把握できる。そこで、医療従事者は、入院患者の精神状態や関心事を推測できる。

0054

第3の発明によれば、病状と交信内容とを対比表示しているので、どのような病状のときに、入院患者がどのような交信をしているのかがわかる。そこで、医療従事者は、入院患者の病状と精神状態との相関が推測できる。また、時系列表示をしているので、病状の変化につれ、交信内容が変化しているのか否か、病状に変化がない場合、交信内容が変化しているのか否か等の分析もできる。このようにして、医療従事者は、入院患者をその精神面も含めトータルに把握できる。

0055

第4の発明によれば、例えば、マイナス傾向の用語を多く発する入院患者は、病気への不安があるのではないか、鬱状態にあるのではないか等と推測できる。そこで、医療従事者は、病状を丁寧に説明したり、励ましたり等の対応ができる。

発明の効果

0056

第5の発明によれば、病名に応じた語彙の有無を入院患者の交信内容から検索できる。そこで、入院患者が患者仲間に対し何気なく発した会話を通じて、医療従事者は当該患者の病状が的確に判断できる。例えば、既に診断した病名に応じた語彙が全く出現せず、他の病名に応じた語彙が頻出するような場合、再検査の必要性等を判断するきっかけとなる。

図面の簡単な説明

0057

第6の発明によれば、病状の時系列表示とともに、交信履歴が対応表示されているので、医療従事者は、病状の推移を見ながら、参照したい交信日を指定できる。そこで、例えば、微熱が続く日や極端食欲不振の日、あるいは、病状変化の兆候のある日等を特定し、その日の交信内容を参照することで、当該症状の原因を探ったり、当該患者の精神状態を推測したりできる。その結果、医療従事者は、入院患者に対し適切な医療サービスを施すことができる。

図1
実施形態を示す構成図である。
図2
実施形態を示すブロック図である。
図3
(1)、(2)は、実施形態の語彙記憶部に格納される語彙集を例示する図である。
図4
実施形態のシステム初期画面を表した図である。
図5
(1)と(2)は、実施形態の処理部が参照するユーザー特定テーブルに格納されるデータ構造図である。
図6
実施形態のフォーラム参加者画面を表した図である。
図7
実施形態の交信記録記憶部に格納されるデータ構造図である。
図8
実施形態の病状経緯表示画面を表した図である。
図9
実施形態の交信内容表示画面を表した図である。
図10
実施形態の特定用語識別表示画面を表した図である。
図11
実施形態の病状交信記録対比画面を表した図である。
【符号の説明】
N通信回線
1管理コンピュータ
2端末
3 交信記録記憶部
4個人情報記憶部
5 語彙記憶部
6 処理部

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