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この項目の情報は公開日時点(2004年5月27日)のものです。
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図面 (2)

課題

高血圧症患者等が安全に服用可能な組成物を提供する。

解決手段

カプシノイドを含む事を特徴とする、血圧上昇または脈拍増加を回避すべき者のための経口組成物

概要

背景

トウガラシ(Capsicum属)の果実は、食品香辛料および医薬品原料として広く利用されている。その辛味成分は、カプサイシンジヒドロカプサイシンなど12種類以上の同族体からなる一群物質であり、カプサイシノイドと総称される。これまでに、カプサイシノイドは様々な生理活性、例えば、アドレナリン分泌促進に基づくエネルギー代謝亢進によって肥満抑制をもたらす等の作用を有していることが知られている(例えば、非特許文献1または2参照)しかし、カプサイシノイドは同時に血圧上昇作用および脈拍増加作用も有しており、血圧の上昇または脈拍の増加を回避しなければならない者、典型的には高血圧症動脈硬化症に代表される心臓血管系の疾患ならびに腎疾患を有する患者あるいは、かかる疾患に罹患している可能性の高い者は、カプサイシノイドの有利な生理活性を有効に利用できないでいた。

概要

高血圧症患者等が安全に服用可能な組成物を提供する。カプシノイドを含む事を特徴とする、血圧上昇または脈拍増加を回避すべき者のための経口組成物。 なし

目的

本発明は、カプサイシノイドに認められる有利な生理活性を享受しつつ、同時にカプサイシノイドの持つ血圧上昇または脈拍増加という危険性を有しない、新たな経口組成物(食品および医薬を含む)を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

カプシノイドを含む事を特徴とする、血圧上昇または脈拍増加を回避すべき者のための経口組成物

請求項2

組成物エネルギー代謝促進剤である、請求項1に記載の組成物。

請求項3

組成物が鎮痛剤である、請求項1に記載の組成物。

請求項4

組成物が免疫賦活剤である、請求項1に記載の組成物。

請求項5

組成物が持久力向上剤である、請求項1に記載の組成物。

請求項6

組成物が抗掻痒剤である、請求項1に記載の組成物。

請求項7

組成物が血糖値抑制剤である、請求項1に記載の組成物。

請求項8

血圧上昇または脈拍増加を回避すべき者が、糖尿病高血圧症不整脈うっ血性心不全肝疾患腎疾患甲状腺機能亢進症副腎皮質疾患、または副腎髄質疾患を罹患したもしくはその恐れのある者である、請求項1〜7に記載の組成物。

請求項9

カプシノイドが下記式で表される化合物から選ばれる、請求項1〜8に記載の組成物。

技術分野

0001

本発明は、血圧上昇または脈拍増加を回避すべき者に対して安全にカプサイシノイド生理活性による効果を発揮させるための、カプシノイドを有効成分とする組成物に関する。

0002

トウガラシ(Capsicum属)の果実は、食品香辛料および医薬品原料として広く利用されている。その辛味成分は、カプサイシンジヒドロカプサイシンなど12種類以上の同族体からなる一群物質であり、カプサイシノイドと総称される。これまでに、カプサイシノイドは様々な生理活性、例えば、アドレナリン分泌促進に基づくエネルギー代謝亢進によって肥満抑制をもたらす等の作用を有していることが知られている(例えば、非特許文献1または2参照)しかし、カプサイシノイドは同時に血圧上昇作用および脈拍増加作用も有しており、血圧の上昇または脈拍の増加を回避しなければならない者、典型的には高血圧症動脈硬化症に代表される心臓血管系の疾患ならびに腎疾患を有する患者あるいは、かかる疾患に罹患している可能性の高い者は、カプサイシノイドの有利な生理活性を有効に利用できないでいた。

背景技術

0003

【非特許文献1】
バック(Buck SH)ら著、ファーコロカルレビュー(Pharmacol.Rev.)、発行国:アメリカ合衆国、発行所:American Society for Pharmacology and Experimental Therapeutics,Danvers,Mass.、1986年、38巻、p.179−226。
【非特許文献2】
岩井和夫、渡辺達夫編、「トウガラシ辛味の科学」、幸書房、2000年1月、p.148−227。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は、カプサイシノイドに認められる有利な生理活性を享受しつつ、同時にカプサイシノイドの持つ血圧上昇または脈拍増加という危険性を有しない、新たな経口組成物(食品および医薬を含む)を提供することを目的とする。

0005

本発明者らは、カプシノイドと称されるカプサイシノイド類似物質が、カプサイシノイドに認められる有利な生理活性を有しつつ、同時にカプサイシノイドの持つ血圧上昇または脈拍増加という特徴を有しない化合物であることを見出し、本発明を完成した。

0006

すなわち、本発明はカプシノイドを含む血圧上昇または脈拍増加を回避すべき者のための経口組成物である。

0007

カプシノイドとは、バニリルアルコール脂肪酸エステル結合した化合物の総称であり、バニリルアミンに脂肪酸が酸アミド結合したカプサイシノイドとは構造を異にする化合物群である(Kobata K et al.J.Agricultural and Food Chemistry 1998,46,1695−1697)。特に、カプシノイドは、タイ国食用栽培されているトウガラシ辛味品種「CH−19辛」(京都府立大学農学部野菜園芸研究室導入番号)の自殖後代から京都大学実験圃場にて選抜固定された無辛味品種「CH−19甘」(品種登録番号第10375号)に確認される。この品種は、通常のカプサイシノイドを殆ど含まず、下式で表されるカプシノイドを多量に含んでいる(矢澤ら、園芸学雑誌、58巻、601−607頁、1989年)。

0008

【化2】

0009

この化合物は、カプサイシノイドと同様のエネルギー代謝促進作用および肥満抑制作用免疫賦活作用などの他、鎮痛作用持久力向上作用抗掻痒作用血糖値抑制作用などを有することが知られている(特許第3345744号公報、特開2001−26538号公報参照)。しかし、この化合物は、体内接種された場合でも、血圧の上昇も脈拍の増加ももたらさないことがヒトによる臨床試験において明らかとなった。

0010

従って、かかるカプシノイドを血圧上昇または脈拍増加を回避すべき者に接種させれば、血圧の上昇または脈拍の増加というリスクを伴うことなく、カプサイシノイドと同様の上記有用性、代表的にはエネルギー代謝促進効果などを享受することができる。特に、血圧上昇または脈拍増加を回避すべき疾患に罹患している者の多くは、運動療法を受けることができない状況にあることがしばしばであり、エネルギー代謝促進効果を安全に得られるという本発明のもつ意義は大きいものとなる。

0011

本発明が好適に利用され得る疾患としては、高血圧症、肥満症糖尿病不整脈うっ血性心不全肝硬変肝疾患、腎疾患、甲状腺機能亢進症副腎皮質疾患、副腎髄質疾患、またはこれらに起因する合併症などが挙げられる。これらは、その原因や詳細な症状によりさらに細分化され得るが、いずれの場合においても、血圧の上昇あるいは脈拍の増加がその疾患において好ましくない生理現象である限り、本発明の好適な対象となる。特に、肥満はそれ自体が疾患と認識されるよりは、むしろ種々の疾患を誘発する原因とも言えるものであり、またいわゆる現代人にあっては深刻な問題となっていることから、本発明のもたらす意義は極めて重要である。なお、本発明は、医師による診断の結果として上記各種の疾患に罹患していると判断された者のみならず、自覚症状的にかかる疾患に罹患している可能性が高いと認められる者の他、自発的に血圧上昇または脈拍増加を回避しようとする者に対しても、安全に使用することのできる組成物である。

課題を解決するための手段

0012

さらに、本発明におけるカプシノイドは、カプサイシノイドと異なり辛味を有していないために、子供から老人に至るまで、また性差の区別や辛味への嗜好の有無に関係なく、有効量を確実に摂取することができる点でも有利な素材である。

0013

本発明において使用されるカプシノイドは、辛味成分であるカプサイシノイドを殆ど含まないトウガラシ無辛味品種から調製することができる。特に本発明において好ましいカプシノイド化合物は、トウガラシ品種「CH−19甘」(品種登録番号第10375号)の青果から、特開2002−226445号公報に開示された方法に従って抽出し、利用することができる。また、本発明は、このカプシノイドを、収穫したトウガラシの青果をそのままの形態としても、乾燥、粉砕等の適当な加工を施した形態としても実施することができる。また、食事の際にトウガラシあるいはその加工食品として摂取してもよく、乾燥粉末カプセル封入または適切な賦形剤と混合して打錠して、これらを固形健康食品あるいは医薬品として服用してもよい。また、本発明におけるカプシノイドあるいは該成分を含む適当な形態の原料を水などの適当な溶媒に溶解または懸濁させて、液剤として服用してもよい。この場合において、本発明の組成物を調製する際に使用される各種賦形剤、生理活性有効成分、その他の成分は、本発明の効果を打ち消す作用を有するものを除く他は特に制限なく使用することができる。

0014

本発明において使用するカプシノイドを含む種々の形態の組成物を調製する方法においても格別の制限はなく、特開2002−114676号、特開2001−158738号、特開2001−26538号などで開示される方法ならびに形態を採用することができる。

0015

このようにして、本発明のカプシノイドを含有する調理品あるいはトウガラシ品種「CH−19甘」の乾燥粉末や抽出物を利用した食品用または医薬用経口組成物を容易に調製することができ、これらを摂取することによりカプシノイドの作用に基づくエネルギー代謝の活性化作用、肥満抑制作用、持続運動における持久力増進等の各種生理活性作用を発揮させることができる。

0016

使用量としては、一日当たり、カプシノイドとして0.001〜6mg/kg体重、好ましくは0.01〜0.6mg/kg体重が服用量目安である。

0017

【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、実施例は本発明を何等限定するものではない。

0018

実施例
22−26の健康な9名を被験者とし、ヘルシンキ宣言によるガイドラインに基づいて実験内容を十分に説明したあと、被験者全員から実験の同意書を得た。同一の被験者に対し、体重1kg当たり0.1gの「CH−19甘(無辛味品種のトウガラシ)」、「Cayenne Long Slim(辛味品種のトウガラシ)」および対照の「California Wander(無辛味品種のピーマン)」の3種類をそれぞれ別々の日に食べさせて、これらの果実の摂食心拍数と血圧に及ぼす影響を調べた。これらの果実は、収穫後数時間以内に−20℃に凍結保存し、実験の直前流水により解凍して被験者に食べさせた。

0019

日内変動の影響を避けるため、実験は毎回16:00に開始し、測定開始の3時間前から摂食、摂水を禁止した。1セットの測定時間は8分間とし、この時間内に心拍数と血圧の両者を測定した。測定は合計9セット連続して行った。各セット8分の測定時間のうち、最初の5分間は心拍数を測定し、残りの3分間は休憩とした。血圧は、この3分間の休憩時間内(9回)と測定開始直前の合計10回測定した。最初の2セットは各果実を摂食する前の安静状態における測定とし、2セット後の休憩中(血圧測定後)に果実を摂食した。

0020

CH−19甘摂取群、Cayenne Long Slim摂取群およびCalifornia Wander摂取群の群間について、測定時間ごとに心拍数と最高血圧有意差検定をDunnett法により多重比較した。果実を摂食する前の各人の安静状態における測定値2回分の平均値をゼロとして、各時点の増減値を表示した。

0021

心拍数については、Cayenne Long Slim摂取群は摂取後8〜16分後に対照のCalifornia Wander摂取群との間に有意差が認められた。これに対して、CH−19甘摂取群は対照のCalifornia
Wander摂取群との間に有意差が認められなかった(図1)。

発明を実施するための最良の形態

0022

また、最高血圧についても心拍数の場合と同様に、Cayenne LongSlim摂取群は摂取後8〜56分後に対照のCalifornia Wander摂取群との間に有意差が認められたが、CH−19甘摂取群は対照のCalifornia Wander摂取群との間に有意差が認められなかった(図2)。

図面の簡単な説明

0023

本発明の組成物は心拍数上昇作用および血圧上昇作用を有さないため、高血圧症や動脈硬化症患者などの、血圧上昇または脈拍増加を回避しなければならない者であっても安心して摂取し、カプサイシノイドと同等の効果を享受することができる。

図1
図1は、本発明の組成物を摂取したときの心拍数変化を示す。
図2
図2は、本発明の組成物を摂取したときの血圧変化を示す。

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