図面 (/)

技術 食器類洗浄装置

出願人 TOTO株式会社
発明者 西山修二大島功治三津愛子尾関重宣
出願日 2002年9月30日 (18年3ヶ月経過) 出願番号 2002-285355
公開日 2004年4月22日 (16年8ヶ月経過) 公開番号 2004-121271
状態 未査定
技術分野 食器の洗浄、乾燥
主要キーワード 洗浄情報 電極コスト 正逆反転 電極間抵抗値 運転開始スイッチ 給水開始後 洗浄開始後 電気分解水
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2004年4月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

正逆反転動作のタイミングを金属イオン食器に残らないように選択し、さらに電極材質を最適化することによって電極寿命を長く安定に保つことが可能な食器洗浄装置を提供する。

解決手段

送水手段によって循環される塩を含んだ洗浄水電気分解する少なくとも一対の電極と、前記一対の電極の正逆反転動作を行う制御手段を備え、前記送水手段の停止後から、排水時において洗浄水の水位が前記電極の下端より低くなるまでの間に正逆反転動作を行うことを特徴とする食器洗浄装置。

概要

背景

従来、食器類洗浄装置は通常以下のような動作を行う。まず洗浄槽食器類収納し、該洗浄槽に水道水またはお湯を導入して洗浄槽の底部に水を貯める。そしてポンプを作動させて洗浄槽底部の水を吸引洗浄槽内に配置した洗浄ノズルへ圧送し、食器類に洗浄水を勢いよく噴射する。これにより食器類に付着していた汚れは水とともに流下する。水は再び洗浄槽底部に戻り循環して使用される。また、洗浄終了後に洗浄槽底部に貯められた洗浄水を排水ポンプに吸引して外部へ排出を行う。このような構成にて洗浄を行う食器類洗浄装置において、食器洗浄装置循環経路中に電極を設け、食塩を入れた洗浄水を電解することにより次亜塩素酸を多く含む洗浄水により食器を洗浄する方法があった(例えば特許文献1参照)。

概要

正逆反転動作のタイミングを金属イオンが食器に残らないように選択し、さらに電極材質を最適化することによって電極寿命を長く安定に保つことが可能な食器洗浄装置を提供する。送水手段によって循環される塩を含んだ洗浄水を電気分解する少なくとも一対の電極と、前記一対の電極の正逆反転動作を行う制御手段を備え、前記送水手段の停止後から、排水時において洗浄水の水位が前記電極の下端より低くなるまでの間に正逆反転動作を行うことを特徴とする食器洗浄装置。 

目的

本発明は正逆反転動作のタイミングを金属イオンが食器に残らないように選択し、さらに電極材質を最適化することによって電極寿命を長く安定に保つことが可能な食器洗浄装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

食器収納する洗浄槽と、この洗浄槽に洗浄水を供給する給水経路と、前記洗浄槽内に貯められた洗浄水を食器に向けて送水する送水手段と、を備え、前記洗浄槽に貯められた洗浄水を洗浄槽内で循環させながら食器を洗浄する食器類洗浄装置において、前記送水手段によって循環される塩を含んだ洗浄水を電気分解する少なくとも一対の電極と、前記一対の電極の正逆反転動作を行う制御手段を備え、前記送水手段の停止後から、排水時において洗浄水の水位が前記電極の下端より低くなるまでの間に正逆反転動作を行うことを特徴とする食器洗浄装置

請求項2

前記一対の電極はそれぞれ異なる材質より成ることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄装置

請求項3

前記電極の陽極にはPt−Irを基材担持した電極を用い、陰極には、陽極に担持した電極より少ない量のPt−Irを基材に担持した電極、あるいは基材のみの電極を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の食器洗浄装置

請求項4

前記電極の陽極にPt−Irを基材に担持した電極を用い、陰極にMg、ZnあるいはAgからなる電極を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の食器洗浄装置

請求項5

前記電極の陽極、陰極がそれぞれ個別に取り替え可能とすることを特徴とする請求項1及至4何れか一項記載の食器洗浄装置

請求項6

前記電極間抵抗値を検知する手段を備え、該抵抗値が規定値以上となると正逆反転動作を行うことを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項に記載の食器洗浄装置

請求項7

電気分解時間、洗浄回数等の洗浄情報を保存できるメモリを有し、該メモリに電気分解時間を記録し、該電気分解時間が規定時間以上となると正逆反転動作を行うことを特徴とする請求項1乃至6いずれか一項に記載の食器洗浄装置

技術分野

0001

本発明は、電気分解水を用いた漂白除去作用の高い食器類洗浄装置に関するものである。

背景技術

0002

従来、食器類洗浄装置は通常以下のような動作を行う。まず洗浄槽食器類収納し、該洗浄槽に水道水またはお湯を導入して洗浄槽の底部に水を貯める。そしてポンプを作動させて洗浄槽底部の水を吸引洗浄槽内に配置した洗浄ノズルへ圧送し、食器類に洗浄水を勢いよく噴射する。これにより食器類に付着していた汚れは水とともに流下する。水は再び洗浄槽底部に戻り循環して使用される。また、洗浄終了後に洗浄槽底部に貯められた洗浄水を排水ポンプに吸引して外部へ排出を行う。このような構成にて洗浄を行う食器類洗浄装置において、食器洗浄装置循環経路中に電極を設け、食塩を入れた洗浄水を電解することにより次亜塩素酸を多く含む洗浄水により食器を洗浄する方法があった(例えば特許文献1参照)。

0003

【特許文献1】
特開平5−137689号公報

0004

従来食器洗浄装置以外の分野で電気分解を行う場合は、炭酸カルシウム析出や、酸化被膜の生成による次亜塩素酸生成効率の低下を防止するために通常正逆反転動作を行っており、その頻度まちまちであるが、通常数十秒ごとに行われていた。
特許文献1には正逆反転動作については記載されていないので、食器洗浄器以外の分野の正逆反転動作をそのまま適用すると、溶出する金属イオンがが食器上に残存し、利用者の口に入る問題となる可能性があった。また、電極材質についても記載は無いが、食器洗浄器以外の分野の正逆反転動作をそのまま適用すると、電極寿命が短くなる問題が生じる可能性があった。そこで本発明は正逆反転動作のタイミングを金属イオンが食器に残らないように選択し、さらに電極材質を最適化することによって電極寿命を長く安定に保つことが可能な食器洗浄装置を提供する。

0005

【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記課題を解決するためになされた本発明は、食器を収納する洗浄槽と、この洗浄槽に洗浄水を供給する給水経路と、前記洗浄槽内に貯められた洗浄水を食器に向けて送水する送水手段と、を備え、前記洗浄槽に貯められた洗浄水を洗浄槽内で循環させながら食器を洗浄する食器類洗浄装置において、前記送水手段によって循環される塩を含んだ洗浄水を電気分解する少なくとも一対の電極と、前記一対の電極の正逆反転動作を行う制御手段を備え、前記送水手段の停止後から、排水時において洗浄水の水位が前記電極の下端より低くなるまでの間に正逆反転動作を行うことを特徴とする食器洗浄装置を提供する。

0006

本発明によれば、洗浄中には正逆反転動作を行わないため、溶出した金属イオンが食器にかかることがなく、利用者の口に入ることを防止することができる。電極の正逆反転は、排水時における水位が電極より高いときに行うのが望ましいが、電極の一部だけ水に漬かっている状態のときに行ってもよい。また、複数回の洗浄工程を有する場合は、いずれかの洗浄工程で1回正逆反転を行えば十分である。水位はセンサーで検知してもよいし、排水開始からの時間で判定してもよい。

0007

また、本発明の好ましい態様においては、前記一対の電極はそれぞれ異なる材質より成ることを特徴とする。

0008

ここで、異なる材質より成る、とは基材が異なる場合と、担持された材質が異なる場合を含む。陽極陰極それぞれに最も適した材質を選択できるため、電極コスト削減や、電極長寿命化、次亜塩素酸生成効率の向上などを実現できる

0009

また、本発明の好ましい態様においては、前記電極の陽極にはPt−Irを基材に担持した電極を用い、陰極には、陽極に担持した電極より少ない量のPt−Irを基材に担持した電極、あるいは基材のみの電極を用いる。

0010

本発明によれば、陽極に次亜塩素酸生成効率の良いPt−Irを用いることで、効率的に次亜塩素酸を生成できる。陰極は次亜塩素酸生成には関与しないため、陰極に使用する白金量を減らすことで、コストを削減することができる。

0011

また、本発明の好ましい態様においては、前記電極の陽極にPt−Irを基材に担持した電極を用い、陰極にMg、ZnあるいはAgからなる電極を用いる。

0012

本発明によれば、通常洗浄時は正逆反転を行わず、最終の洗浄終了後の洗浄水排水時に正逆反転させることで、炭酸カルシウムの析出を除去すると、洗浄水中殺菌性のMg2+、Zn2+、Ag+イオンが溶出し、洗浄水排水後にも少量の残存する残水から菌が繁殖することを防止することができる。

0013

また、本発明の好ましい態様においては、前記電極の陽極、陰極がそれぞれ個別に取り替え可能とする。

0014

本発明によれば、正逆反転動作を行わなかったり、正方向と逆方向の電圧印可時間が大きく異なる場合は、どちらか陽極かがほぼ決まっているといえる。この時基本的に陽極側は劣化が早いため、陽極のみ取り替え可能にすることで、取り替え電極のコストを削減することができる。

0015

また、本発明の好ましい態様においては、前記電極間抵抗値を検知する手段を備え、該抵抗値が規定値以上となると正逆反転動作を行う。

0016

正逆反転時には電極から金属が溶出するため、正逆反転の頻度が高ければそれだけ電極の劣化が進む。本発明によれば、抵抗値により炭酸カルシウムの析出状態を判断し、必要な時にのみ正逆反転させることが可能となり、無駄な正逆反転による電極劣化を防止することができる。抵抗値を測るタイミングについては洗浄開始時に行っても良いし、洗浄終了時に行っても良い。

0017

また、本発明の好ましい態様においては、電気分解時間、洗浄回数等の洗浄情報を保存できるメモリを有し、該メモリに電気分解時間を記録し、該電気分解時間が規定時間以上となると正逆反転動作を行う。

発明が解決しようとする課題

0018

本発明によれば、炭酸カルシウムの析出状態を電気分解時間により判断することができ、必要な時にのみ正逆反転させることが可能となり、無駄な正逆反転による電極劣化を防止することができる。

0019

以下に本発明の第一の実施の形態を、添付図面により詳細に説明する。
図1は本発明の食器洗浄装置であり、図1において1は洗浄槽で、2は食器を洗浄する洗浄水を洗浄槽1に供給する給水管であり、3は給水を開閉する給水弁、4は食器を洗浄する洗浄水を噴射するノズルであり、噴射口5を設けている。また6は洗浄水の循環手段である洗浄ポンプであり、7は洗浄水を排水する排水ポンプである。8は洗浄槽の水が貯まっている洗浄水貯水部であり、9は洗浄槽貯水部に貯まった水を電気分解する電解槽である。洗浄水貯水部8に貯まった洗浄水は洗浄ポンプ6により吸引されノズル4へ達し、食器に向けて噴射された洗浄水は再び洗浄槽貯水部8に戻るように循環路が構成されている。10は電気分解用電力を供給する電極用電源であり、複数の電圧から選択的に電圧を印可可能な電源と、印可電圧極性反転および反転周期の制御等を行う制御部から構成されている。11は電解槽9と電極用電源10を接続するハーネスであり、12はご飯粒野菜くず等の大きな汚れを除去するフィルタ、20は食器を収納する、30は食器である。図2は電解槽9の構成の一例であり、40は平行に設けられた一対の平面電極で電極間に流路が構成されている。

0020

本実施形態の動作の説明をする。利用者は漂白をしたい食器30を食器籠20にセット後、洗浄槽内に設置し、食塩を食塩添加ポケット投入する。その後、利用者が漂白洗浄コースを選択し、図示されていない運転開始スイッチを押すと、給水弁3が作動し、洗浄水が、給水路2を通って洗浄槽1に供給される。その後、図示されていない水位センサーが水位を検知し、規定水位に達すると、再び給水弁3が作動し、給水を停止する。洗浄水給水後、洗浄ポンプ6が作動し、洗浄水を循環する。その時ノズル4に設けられた噴射口から洗浄水が噴射され、食器30を漂白洗浄する。漂白洗浄中、電解槽10に電圧を印可し、陽極では(1)式、(1)’の反応が起き、陰極では(2)式の反応が起こるため、洗浄水は弱アルカリ性の洗浄水となる。
2Cl−→Cl2+2e−  …(1)
Cl2+H2O→HClO+HCl  …(1)’
2H2O+2e−→H2+2OH−  …(2)
この結果、次亜塩素酸の作用により、茶渋等により汚れた食器の漂白あるいは、殺菌をすることができる。次亜塩素酸による漂白洗浄が終了すると、電解槽10への電圧の印可と洗浄ポンプ6の動作が停止するとともに、排水ポンプ7が作動し、次亜塩素酸洗浄水を排水する。その後数回のすすぎ工程を実施し、洗浄を終了する。

0021

次に、本発明の正逆反転のタイミングについて説明する。食器洗浄装置で電解槽を使用する場合は、正逆反転時に電極から金属イオンが溶出し、その金属イオンが食器上に残存し、利用者の口に入る危険性や、正逆反転時には電極から除去された炭酸カルシウムが食器に析出しやすいという問題があるため、食器の洗浄中は正逆反転動作を行わないのが望ましい。しかし、正逆反転動作を全く行わないと、電極表面に酸化被膜が生成したり、炭酸カルシウムが析出し、生成能が低下する問題がある。そこで、食器洗浄時は正逆反転を行わず、洗浄が終了して洗浄水を排水する前あるいは排水時に正逆反転を行い、金属イオンあるいは炭酸カルシウムが溶出した洗浄水はそのまま排水するのが最も望ましい。また、電極に付着した炭酸カルシウムは正逆反転と同時に除去されるため、逆方向への電圧印可時間は数秒以内で十分である。また、次の洗浄工程の開始時には通電方向は元に戻す。

0022

そこで、漂白洗浄工程における正逆反転タイミングの第一の実施例を図3フローチャートを用いて説明する。利用者が図示されていない洗浄開始スイッチを押し、漂白洗浄工程が開始(S1)すると、洗浄工程1回目が開始する(S2)。洗浄工程が開始すると、給水弁を開き洗浄槽に所定量給水する(S3)。給水終了後、洗浄ポンプの動作が開始し(S4)、それと同時に電気分解が開始し(S5)、カウンタスタートする(S6)。洗浄時間がT1に達すると(S7Yes)、洗浄ポンプの動作を停止させ(S8)、そこで正逆反転動作を行い(S9)電気分解を停止する(S10)。その後、洗浄水を排水し(S11)、洗浄工程2回目に入り(S12)、数回の洗浄工程が実施され、洗浄が終了する。このように制御することで、正逆反転により金属イオンや、炭酸カルシウムを含む洗浄水は、食器にかかることなく排水される。また、本実施例においては1回目の洗浄工程の排水前に正逆反転を行っているが、排水途中に行ってもいいし、2回目以降の洗浄工程における排水前あるいは排水途中に行うことも可能である。

0023

次に、図4に正逆反転の時間間隔と、その時の寿命の関係を示した。実験条件はPt−Ir/Ti電極を用い、電流密度20A/dm2、食塩濃度約3000ppmとして行った。この結果から正逆反転の時間間隔を短くすると、電極の寿命が急激に短くなることが分かる。前述した実施例のように1回洗浄を行うたびに正逆反転動作を行うと、通常の食器洗浄装置における洗浄時間は15分から30分程度であるため寿命が短くなりすぎる問題がある。そのため、寿命と炭酸カルシウムの析出や、酸化皮膜の生成により生成能が漂白性満足させないレベルに達した時にのみ正逆反転すると、寿命をできるだけ長くすることが可能である。

0024

上記結果から必要な時のみ正逆反転を行う正逆反転タイミングの第二、第三の実施例について説明する。最初に第二の実施例について、図5のフローチャートを用いて説明する。漂白洗浄が開始すると(S20)、1回目の洗浄工程が開始し(S21)、給水が行われる(S22)。給水開始後、図示されていない水位検知手段により、給水量が規定量に達すると給水を停止し、洗浄ポンプの動作が開始する(S23)。その時、利用者がポケットに添加した食塩が洗浄水中に溶け出し、食塩が洗浄水中に溶解した状態で電極間抵抗値Rを測定し、これをR1とする(S24)。ここで、R1が規定値xより大きいとき(S25Yes)正逆反転フラッグに1が立つ(S26)。その後電気分解が開始し(S27)カウンタをスタートさせる(S28)。電気分解洗浄開始後カウンタがT1に達すると(S29Yes)、洗浄ポンプの動作が停止する(S30)。この時正逆反転フラッグに1が立っている時は(S31Yes)、正逆反転を行い(S32)、直後に電気分解を停止する(S33)。正逆反転フラッグに1が立っていない時は(S31No)、洗浄ポンプの動作と同時に電気分解を停止する(S33)。その後、洗浄水が排水され、電極から溶出した金属イオンや、炭酸カルシウムはこの時洗浄水と一緒洗浄槽外へ排出される(S34)。その後数回の洗浄工程を実施し、洗浄が終了する。

0025

次に漂白洗浄工程における正逆反転タイミングの第三の実施例を図6のフローチャートを用いて説明する。利用者が図示されていない洗浄開始スイッチを押し、漂白洗浄工程が開始(S40)すると、洗浄工程1回目が開始する(S41)。洗浄工程が開始すると、給水弁を開き洗浄槽に所定量給水する(S42)。給水終了後、洗浄ポンプの動作が開始し(S43)、それと同時に電気分解が開始し(S44)、カウンタがスタートする(S45)。洗浄時間がT1に達すると(S46Yes)、洗浄ポンプの動作を停止させ(S47)、前回洗浄時までの積算洗浄時間αに今回の洗浄時間T1を加え、それを新たに積算洗浄時間αとしてメモリに保存する(S48)。その時αが規定値yより大きいと(S49Yes)正逆反転動作を行い(S50)、αはリセットされ(S51)、その直後に電気分解を停止する(S52)。また、αが規定値y以下である時は(S49No)、そのまま電気分解を停止する(S52)。その後洗浄水は排水され、数回の洗浄工程実施後洗浄を終了する。このように、酸化被膜あるいは炭酸カルシウムの析出により、生成能が低下していると予想される時のみ正逆反転を行い、洗浄性も維持され、さらに寿命もできるだけ長く保つことが可能となる。また、第二、第三の実施例においても1回目の洗浄工程の排水途中に行ってもいいし、2回目以降の洗浄工程における排水前あるいは排水途中に行うことも可能である。

0026

次に電極材質について説明する。通常次亜塩素酸を最も効率良く生成するために陽極の材質は、触媒としてPt−Irを用い、基材には主にTiを用いるのが一般的である。また、正逆反転後も同じように次亜塩素酸を効率良く発生させるために、対となる電極両方をPt−Ir/Tiとしていた。しかし、本発明においては電気分解時は常に同方向に電圧を印可し、逆方向には正逆反転した一瞬だけしか電圧が印可されない。そのため、陽極と陰極をはっきり決めることができ、陽極、陰極それぞれに適した材質の電極とすることが望ましい。陽極は先程の理由から触媒としてPt−Irを用いる必要があり、基材はTiが一般的である。また、陰極は次亜塩素酸の発生を促進させる必要がないため、特に触媒を用いる必要がなく、Tiのみで十分である。また、正逆反転時にもある程度の時間電圧を印可することを想定する場合は、Pt−Irを触媒として担持させるのが望ましい。陽極に用いる触媒は正逆反転時に洗浄水中に溶出し、徐徐に劣化するが、陰極においては正逆反転後、電気分解を停止させるように制御すれば、電極の劣化はほとんどないため、陽極に担持しているよりも少ない量のPt−Irを担持すれば十分である。このように陰極、陽極それぞれに適した材質を選択することで、無駄なコストを削減することができる。

0027

また、陽極はPt−Ir/Tiとして、陰極にはAg、Cu、またはZnからなる電極にすると金属イオンを溶出し、かつ殺菌作用がある金属電極にすることもできる。この場合、洗浄水を電気分解しながら洗浄を行う電気分解洗浄工程においては、次亜塩素酸を効率良く生成し、食器類の洗浄を行う。また、最終の洗浄工程の排水時あるいは洗浄ポンプ動作停止後で排水前に逆方向に電圧を印可する。すると、正逆反転効果により、電極表面の酸化被膜が解消したり、炭酸カルシウムが除去されるとともに、Agなどの殺菌性の金属イオンがある一定濃度溶出され、排水後に少量残存する残水中に菌が繁殖するのを防止することができる。

発明を実施するための最良の形態

0028

また、前述したように、正逆反転時に陽極の金属イオンの溶出が起こるため、前述したような制御法により正逆反転後すぐに電気分解を停止し、逆方向の正逆反転動作を行わないと、陽極のみ電極が劣化する現象が見られる。そのため、陽極は高い頻度で取り替える必要があり、陰極はほとんど取り替える必要はない。そこで陰極、陽極それぞれ個別に取り替え可能な電極構造の1つの実施例を図7に示した。図7において、50は蓋体、51は電極、52は給電部である。蓋体50は陰極、陽極両方に付いており、片側の電極のみ取り替え可能となる。また、給電部は二股のばね構造となっており、電極をしっかり保持することができる。このようにして片側の電極のみ取り替え可能とすることで、まだ使用可能な電極を無駄に取り替えるロスを無くし、ランニングコストの削減を可能とする。

図面の簡単な説明

0029

本発明は、排水時に正逆反転を行うことで、金属イオンや炭酸カルシウムが溶出した洗浄水が食器にかかることなく排水され、食器上に金属イオンや、炭酸カルシウムが残存することが防止でき、満足感の高い漂白洗浄モードを有する食器類洗浄装置の提供が可能となった。

図1
第一の実施形態の正面断面
図2
電解槽9断面図
図3
正逆反転のタイミング第一の実施例フローチャート
図4
正逆反転時間間隔と電極寿命のグラフ
図5
正逆反転のタイミング第二の実施例フローチャート
図6
正逆反転のタイミング第三の実施例フローチャート
図7
電解槽9断面図
【符号の説明】
1…洗浄槽
2…給水管
3…給水弁
4…洗浄ノズル
5…噴射口
6…洗浄ポンプ
7…排水ポンプ
8…洗浄水貯水部
9…電解槽
10…電極用電源
20…籠
30…食器
40…平面電極
50…蓋体
51…電極
52…給電部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 广州成呈智能科技有限公司の「 ゴブレットクリーニング設備」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】本発明はゴブレットクリーニング設備を開示した。【解決手段】本体および前記本体の中に設置される操作チャンバを含み、前記操作チャンバの右側端壁の中には外部と連通している置き孔が設置され、前記操作チ... 詳細

  • ライセンスインターナショナル株式会社の「 洗浄具」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】洗浄力の高い不織布によって容器内面の全周を容易かつ効率的に洗浄することができ、使い勝手が向上する洗浄具を提供する。【解決手段】柄10と、柄10の先端に設けられた洗浄体20と、を備える洗浄具1で... 詳細

  • 花王プロフェッショナル・サービス株式会社の「 物品の洗浄方法」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】すすぎ室を備えた洗浄機のすすぎ室等でのスケール付着を抑制する物品の洗浄方法を提供する。【解決手段】物品の搬送経路に、物品を洗浄する洗浄室と、洗浄後の物品をすすぐすすぎ室とを備えた洗浄機を用いる... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ